JP2005143976A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 遊技者が興味を持つような演出を、リールを用いて、遊技中に実行することができるようにする。
【解決手段】 単リール回転演出における第1遊技においては、3つの演出用リール51L、51C、51Rのうちの2つにより、AT図柄(特定遊技の移行に対応する図柄)の2つを有効ラインに停止させてテンパイ状態を形成し、その次の第2遊技においては、演出用リール51L、51C、及び51Rのうち、前記有効ラインに前記AT図柄を表示していない残りの1つのみを回転させる。これにより、前記第2遊技において、前記AT図柄の組合せを形成するのに必要な演出用リールの数は、1つのみとなる。したがって、前記第2遊技においては、1つの演出用リールについてのみ、前記AT図柄が揃えば、前記特定遊技を行えるという期待感を、遊技者に対して与えることができる。
【選択図】 図5

Description

本発明は、複数のリールを用いて遊技の演出を行う遊技機に関する。
従来から、遊技の結果を表示する複数の遊技用リール(ゲーム用リール)と、前記遊技の演出を行う複数の演出用リールとが並設された遊技機(スロットマシン)が提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
かかる遊技機では、遊技者がスタートスイッチを操作すると、前記複数の遊技用リールと前記複数の演出用リールとが一斉に回転を始める。その後、遊技者がストップスイッチを操作すると、操作したストップスイッチに対応している遊技用リールと演出用リールの回転が停止する。
このようにして遊技を終了した後、遊技者は、停止した複数の演出用リールに表示されている図柄の組合せを目視する。そして、目視した図柄の組合せが、所定の組合せである場合、遊技者は、役に入賞することが許容されていることを認識することができる。
以上のように、リールを用いた従来の演出では、役に入賞することが許容されていることを、遊技が終了した後に、遊技者に対して認識させるようにしている。
特開2002−224270号公報
ところで、前述したような遊技機では、遊技者が興味を持つような演出を遊技中に実行することが、遊技の趣向性を高めるという点で極めて重要である。
しかしながら、前述したように、従来の技術では、遊技中である場合には、遊技者が興味を持つようなリールを用いた入賞に関わる遊技を実行することができなかった。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、遊技者が興味を持つような演出を、リールを用いて、遊技中に実行することができるようにすることを目的とする。
このような目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、複数種類の図柄を表示し、停止時の図柄の組合せにより遊技の結果を表示するための複数の遊技用リールと、前記遊技における役の抽選を行う役抽選手段と、前記役抽選手段により行われた役の抽選結果に基づいて、前記遊技用リールの動作を制御する遊技用リール制御手段と、複数種類の図柄を表示し、前記遊技における各種の演出を行うための、前記遊技用リールと同数の演出用リールと、前記演出用リールを用いて行われる演出を選択する演出選択手段と、前記演出選択手段により選択された演出の内容に基づいて、前記演出用リールの動作を制御する演出用リール制御手段と、前記遊技用リール制御手段により前記遊技用リールを始動させるために、前記遊技者により操作されるスタートスイッチと、前記遊技用リール制御手段により前記遊技用リールを停止させるために、前記遊技者により操作されるn(nは2以上の自然数)個のストップスイッチとを有し、前記演出用リール制御手段は、前記演出選択手段により選択された演出が所定の演出である場合に、前記演出用リールにおける有効ラインに、所定の図柄の組合せの一部を表示させ、次の遊技において、前記所定の図柄の組合せの一部を表示している演出用リールを除く残りの演出用リールのみを回転させることを特徴とする。
かかる構成によれば、次の遊技において、所定の図柄の組合せを形成するのに必要なリールは、残りの遊技用リールのみとなる。これにより、残りの遊技用リールの動作に注目させるようにすることができる。
また、請求項2に記載の発明は、前記役抽選手段による抽選によって当選された役を入賞させるための前記ストップスイッチの操作要領を報知する報知手段を有し、前記演出用リール制御手段は、前記演出選択手段により選択された演出が所定の演出である場合に、前記ストップスイッチの操作要領が、前記報知手段により報知されながら行われる特定遊技の移行に関わる図柄の組合せの一部を、前記有効ラインに表示させ、前記次の遊技において、前記特定遊技の移行に関わる図柄の組合せの一部を表示している演出用リールを除く残りの演出用リールのみを回転させることを特徴とする。
かかる構成によれば、次の遊技において、特定遊技に関する図柄の組合せを形成するのに必要なリールは、残りの遊技用リールのみとなる。これにより、残りの遊技用リールについてのみ、特定遊技に関わる図柄が揃えば、特定遊技を行えるという期待感を、遊技者に対して与えることができる。
また、請求項3に記載の発明は、前記演出用リール制御手段は、前記演出選択手段により選択された演出が所定の演出である場合に、前記役抽選手段による抽選によって当選された役の入賞に関わる図柄の組合せの一部を、前記有効ラインに表示させ、前記次の遊技において、前記当選された役の入賞に関わる図柄の組合せの一部を表示している演出用リールを除く残りの演出用リールのみを回転させることを特徴とする。
かかる構成によれば、次の遊技において、役の入賞に関わる図柄の組合せを形成するのに必要なリールは、残りの遊技用リールのみとなる。これにより、残りの遊技用リールについてのみ、役の入賞に関わる図柄が揃えば、役が入賞するという期待感を、遊技者に対して与えることができる。
また、請求項4に記載の発明は、前記演出用リール制御手段は、前記演出選択手段により選択された演出が所定の演出である場合に、前記次の遊技において、前記残りの演出用リールのみを回転させ、前記遊技者により1番目から(n−1)番目に操作されたストップスイッチについては、前記残りの演出用リールを回転させているときに前記ストップスイッチが前記遊技者により操作されると、前記回転させた残りの演出用リールを停止させ、前記停止させた残りの演出用リールに表示されている図柄によっても、前記有効ラインに、前記所定の図柄の組合せを表示させないときには、前記停止させた残りの演出用リールのみを再び回転させ、前記遊技者によりn番目に操作されたストップスイッチについては、前記残りの演出用リールを回転させているときに前記ストップスイッチが前記遊技者により操作されると、前記回転させた残りの演出用リールを停止させて最終停止位置を確定することを特徴とする。
また、請求項5に記載の発明は、前記演出用リール制御手段は、前記演出選択手段により選択された演出が所定の演出である場合に、前記次の遊技において、前記残りの演出用リールのみを回転させ、前記ストップスイッチの全てが前記遊技者により操作されると、前記回転させた残りの演出用リールの最終停止位置を確定することを特徴とする。
以上の構成によれば、回転させた残りの遊技用リールを停止させる際に、遊技者は、複数のストップスイッチの少なくとも1つを操作することになる。これにより、遊技者の操作に基づいて、所定の図柄の組合せを、有効ラインに形成することが可能になり、遊技の醍醐味が損なわれるのを可及的に防止することができる。
また、請求項6に記載の発明は、前記遊技を、貯留中のメダルにより行うために前記遊技者により操作されるベットスイッチを有し、前記演出用リール制御手段は、前記演出選択手段により選択された演出が所定の演出である場合に、前記次の遊技において確定した最終停止位置によっても、前記所定の図柄の組合せを前記有効ラインに表示させないようにし、さらにその次の遊技において、前記遊技者により前記ベットスイッチが操作されるか、又は前記遊技者によりメダル投入口からメダルが投入されると、前記スタートスイッチの操作を待たずに、前記残りの演出用リールのみを回転させ、前記ストップスイッチの操作を待たずに、前記回転させた残りの演出用リールを停止させることを特徴とする。
かかる構成によれば、残りの遊技用リールの最終停止位置を、メダルの投入又はベットスイッチの操作に従って強制的に確定させることになる。これにより、遊技の進行を早めることができる。
また、請求項7に記載の発明は、前記遊技用リール制御手段は、前記スタートスイッチが前記遊技者により操作されると、前記複数の遊技用リールを一斉に回転させることを特徴とする。
かかる構成によれば、遊技用リールについては全部が回転を開始し、演出用リールについては一部が回転を開始するという遊技状態を形成することが可能になる。これにより、残りの演出用リールの動作に、より注目させるようにすることができる。
本発明によれば、遊技者が興味を持つような演出を、遊技中に実行することができ、リールを用いた従来の演出ではなし得ない極めて有効な演出を、リールを用いて実現することができる。
次に、図面を参照しながら、本発明の一実施形態について説明する。
図1は、本実施形態によるスロットマシン(遊技機)10の外観を示す正面図である。
(スロットマシンの概略構成)
図1に示すように、スロットマシン10の筐体は、基体11と、基体11の前面に取り付けられるフロントパネル12とから構成されている。
また、スロットマシン10の筐体の内部には、遊技用リールユニット(メインリールユニット、又は上部リールユニット)30及び演出用リールユニット(サブリールユニット、又はセンターリールユニット)50が配置されている。
基体11は、前面が開口された箱形に形成されている。この基体11の内部において、下方部には、電源ユニット及びメダルを貯留しておくホッパーを含むメダル払い出し装置が設けられている。
また、これらの電源ユニット及びメダル払出し装置の上方には、支持板が設けられており、この支持板の上に演出用リールユニット50が搭載されている。
一方、フロントパネル12は、基体11の前面を覆うように基体11に開閉可能に取り付けられたものである。
フロントパネル12の前面側(遊技者側)には、スタートスイッチ41と、ストップスイッチ42L、42C、及び42Rと、ベットスイッチ45とを備えた操作スイッチ40や、メダル投入口43や、メダル受け皿44等が配置されている。また、操作スイッチ40の上方部であってフロントパネル12の中央部には、透明な第2表示窓12bが設けられている。そして、この第2表示窓12bから、基体11内部の演出用リール51L、51C、及び51Rの一部が透視できるように構成されている。また、図1において、第2表示窓12bの右側には、LEDにより形成されたドット表示装置13が設けられている。
さらに、図1に示すように、フロントパネル12の上方部、特に本実施形態では、第2表示窓12bに対して操作スイッチ40から遠ざかる側には、第1表示窓12aが設けられている。
そして、遊技用リールユニット30は、フロントパネル12の裏面側において、第1表示窓12aが形成された領域の後方に配置されている。
(操作スイッチ)
スタートスイッチ41は、遊技用リール31L、31C、及び31Rと、演出用リール51L、51C、及び51Rとを始動させるために遊技者が操作するスイッチである。このスタートスイッチ41が遊技者により操作されると、原則として、遊技用リール31L、31C、及び31Rと、演出用リール51L、51C、及び51Rとが全て回転する。ただし、後述する単リール回転演出(ある遊技において、3つの演出用リール51L、51C、及び51Rのうちの1つのみを回転させる演出)を行う場合には、演出用リール51L、51C、及び51Rの1つのみが回転することもある。
ストップスイッチ42L、42C、及び42Rは、遊技用リール31L、31C、及び31Rと、演出用リール51L、51C、及び51Rとを停止させるために遊技者が操作するスイッチである。このストップスイッチ42L、42C、及び42Rは、遊技用リール31L、31C、及び31Rと、演出用リール51L、51C、及び51Rとに対応して設けられている。ストップスイッチ42L、42C、及び42Rが遊技者により操作されると、原則として、対応する遊技用リール31L、31C、及び31Rと、演出用リール51L、51C、及び51Rとが停止する。例えば、ストップスイッチ42Lを操作すると、遊技用リール31L及び演出用リール51Lが停止する。ただし、単リール回転演出を行う場合には、ストップスイッチ42L、42C、及び42Rが操作される毎に、回転した1つの演出用リールが停止する。
ベットスイッチ45は、メダル投入口43から投入された貯留中のメダル、又は入賞によって払い出された貯留中のメダルによって遊技を開始するために遊技者が操作するスイッチである。
(遊技用リールユニット)
遊技用リールユニット30は、リング状の3つの遊技用リール(上部リール、又はメインリール)31L、31C、及び31Rを並設したものを備える。また、遊技用リール31L、31C、及び31Rの回転中心部には、それぞれステッピングモータが連結されており、このステッピングモータの駆動制御によって、遊技用リール31L、31C、及び31Rの回転が制御される。また、各遊技用リール31L、31C、及び31Rの内周の内側には、1つの図柄を背後から照光するためのバックランプ33が固定されている(図1を参照)。
このようにしてスロットマシン10内に設けられた各遊技用リール31L、31C、及び31Rには、複数種類の図柄(役を構成する図柄等)が印刷されたリールテープが貼付されている。
図2は、正面から見て、左、中及び右の各遊技用リール31L、31C、及び31Rの外周面に表示された図柄の配列をそれぞれ展開して示す平面図である。
本実施形態の遊技用リール31L、31C、及び31Rには、それぞれ13個の図柄が表示されている。そして、フロントパネル12の第1表示窓12aから、1つの図柄が見えるように、各遊技用リール31L、31C、及び31Rが配置されている。すなわち、フロントパネル12の第1表示窓12aから、遊技用リール31L、31C、及び31Rの合計3個の図柄が透視できるようにしている。
図1では、各遊技用リール31L、31C、及び31Rの内周の内側で固定されているバックランプ33を、破線の円によって示している。これらバックランプ33の前方に位置する図柄が、それぞれ第1表示窓12aから透視できる図柄に相当する。
また、第1表示窓12aを含む部分には、図柄組合せラインL1が設けられている。図1では、この図柄組合せラインL1を2点鎖線で示している。
ここで、「図柄組合せラインL1」とは、遊技用リール31L、31C、及び31Rの停止時における図柄の並びラインであって、図柄の組合せを形成させるラインである。本実施形態では、水平方向の1本が図柄組合せラインL1として設けられている。
このように、本実施形態では、第1表示窓12aから1つの図柄が見えるように、各遊技用リール31L、31C、及び31Rを配置しているので、図柄組合せラインL1は、1本に設定されている。ただし、図柄組合せラインL1は1本に限定されない。例えば、第1表示窓12aから、上下に連続する複数の図柄が見えるように各遊技用リール31L、及び31C、31Rを配置した場合には、図柄組合せラインL1の数が増加することとなる。
さらに、図柄組合せラインL1は、メダルの投入又はベットスイッチ45の操作によって有効ラインとして設定される。
ここで、「有効ライン」とは、遊技用リール31L、31C、及び31Rの停止時に、いずれかの役に対応する図柄の組合せであるか否かの判別対象となるラインである。この有効ラインに、いずれかの役に対応する図柄の組合せが停止したときには、その役に応じた利益が付与される。ここで、役に応じた利益とは、メダルの払出し等である。
そして、本実施形態では、1回の遊技で遊技者によって投入されるメダルの枚数(賭数)は、一律3枚に設定されており、1枚又は2枚のメダルでは遊技を行うことができないようにしている。したがって、3枚のメダルの投入によって、図柄組合せラインL1が有効ラインとして設定される。
ただし、前述したようにして複数の図柄組合せラインL1を設けた場合には、投入されたメダルの枚数が1枚又は2枚のときでも遊技を行うことが可能になるようにしても良い。この場合には、投入されたメダルの枚数に応じて、複数の図柄組合せラインL1の中から、有効ラインと無効ラインとを設定すれば良い。
なお、「無効ライン」とは、有効ラインとして設定されない図柄組合せラインL1であって、図柄の組合せの成立対象にならないラインをいう。
(演出用リールユニット)
本実施形態における演出用リールユニット50は、リング状の3つの演出用リール(センターリール、又はサブリール)51L、51C、及び51Rを並設したものを備える。また、各演出用リール51L、51C、及び51Rの回転中心部には、それぞれステッピングモータが連結されており、このステッピングモータの駆動制御によって、演出用リール51L、51C、及び51Rの回転が制御される。さらに、各演出用リール51L、51C、及び51Rの内周の内側には、上下に連続する図柄を背後から照光するためのバックランプ53が固定されている(図1を参照)。
このようにしてスロットマシン10内に設けられた各演出用リール51L、51C、及び51Rには、複数種類の図柄(役を構成する図柄等)が印刷されたリールテープが貼付されている。
図3は、正面から見て、左、中及び右の各演出用リール51L、51C、及び51Rの外周面に表示された図柄の配列をそれぞれ展開して示す平面図である。
本実施形態の各演出用リール51L、51C、及び51Rには、それぞれ21個の図柄が表示されている。そして、フロントパネル12の第2表示窓12bから、上下に連続する3つの図柄が見えるように、各演出用リール51L、51C、及び51Rが配置されている。すなわち、フロントパネル12の第2表示窓12bから、演出用リール51L、51C、及び51Rの合計9個の図柄が透視できるようにしている。
図1では、各演出用リール51L、51C、及び51Rの内周の内側で固定されているバックランプ53を破線の円によって示している。これらのバックランプ53の前方に位置する図柄が、それぞれ第2表示窓12bから透視できる図柄に相当する。
また、図1において、フロントパネル12の第2表示窓12bを含む部分には、図柄組合せラインL2が設けられている。図1では、この図柄組合せラインL2を2点鎖線で示している。
ここで、「図柄組合せラインL2」とは、演出用リール51L、51C、及び51Rの停止時における図柄の並びラインであって、図柄の組合せを形成させるラインである。図1に示すように、本実施形態では、水平方向の中段、上段及び下段にそれぞれ設けられた3つのラインと、右下がりの斜め方向のラインと、左下がりの斜め方向のラインとの合計5本のラインが、図柄組合せラインL2として設けられている。そして、各演出用リール51L、51C、及び51Rの上下に連続する3つ図柄は、それぞれ1つ以上の図柄組合せラインL2上に位置している。
このように、本実施形態では、第2表示窓12bから上下に連続する3つの図柄が見えるように、各演出用リール51L、51C、及び51Rを配置しているので、図柄組合せラインL2は、5本に設定されている。ただし、図柄組合せラインL2は5本に限定されない。例えば、第2表示窓12bから、上下に連続する4つの図柄が見えるように各遊技用リール51L、51C、及び51Rを配置した場合には、図柄組合せラインL2の数が増加することになる。このように、上下に連続する4つの図柄が見えるように、各演出用リール51L、51C、及び51Rを配置した場合には、水平方向における図柄組合せラインL2の数は、4本となる。さらに、右下がり及び左下がりの斜め方向の各図柄組合せラインL2は、それぞれ2本となる。よって、合計で8本の図柄組合せラインL2が形成されるようになる。
図1に示した5本の図柄組合せラインL2のうち、所定の図柄組合せラインL2が有効ラインに設定される。前述したように、本実施形態では、1回の遊技で遊技者によって投入されるメダルの枚数(賭数)は、一律3枚に設定されており、メダルの投入枚数が、1枚又は2枚では遊技を行うことができないようにしている。そして、3枚のメダルの投入によって、全ての(5本の)図柄組合せラインL2を有効ラインに設定している。なお、このときは、遊技用リールユニット30の図柄組合せラインL1も、役の入賞に係わるラインとして有効ラインに設定される。
ただし、投入されたメダルの枚数が1枚又は2枚のときでも、遊技を行うことが可能になるようにしても良い。この場合には、投入されたメダル枚数に応じて、複数の図柄組合せラインL2の中から、有効ラインと無効ラインとが設定される。
ここで、図柄組合せラインL2の有効ラインとは、演出用リール51L、51C、及び51Rの停止時に、遊技者に対して何らかの利益を付与する図柄の組合せであるか否かの判別対象となるラインである。
一方、図柄組合せラインL2の無効ラインとは、例えばメダルの投入枚数が1枚又は2枚のときに生じ、前記有効ラインとして設定されない図柄組合せラインであって、図柄の組合せの成立対象にならないラインをいう。
また、図柄組合せラインL2に対する有効ラインの数を、メダルの投入枚数に応じて変化させる場合には、例えば、以下のようにして有効ラインと無効ラインとを設定すればよい。
先ず、メダルの投入枚数が1枚であるときには、水平方向中段の図柄組合せラインL2(1本)を有効ラインに設定するとともに、残りの4本の図柄組合せラインL2を無効ラインに設定する。また、メダルの投入枚数が2枚であるときには、水平方向中段、上段及び下段の図柄組合せラインL2(合計3本)を有効ラインに設定するとともに、他の2本の図柄組合せラインL2を無効ラインに設定する。さらに、本実施形態のように、メダルの投入枚数が3枚であるときには、全ての図柄組合せラインL2(合計5本)を有効ラインに設定し、無効ラインは存在しないようにする。
(遊技用リールと演出用リールとの関係)
続いて、遊技用リール31L、31C、及び31Rと、演出用リール51L、51C、及び51Rとの関係について説明する。
本実施形態では、前述した特許文献1に記載されているような従来のスロットマシンの遊技用リールが配置されている位置に、演出用リール51L、51C、及び51Rを配置している。また、前記従来のスロットマシンの演出用リールが配置されている位置に、遊技用リール31L、31C、及び31Rを配置している。
本実施形態の演出用リールユニット50の各演出用リール51L、51C、及び51Rは、その回転動作と、その停止動作と、最終的位置での各演出用リール51L、51C、及び51Rの図柄の組合せとのうち、少なくとも1つによって、演出を行うものである。また、遊技用リールユニット30の各遊技用リール31L、31C、及び31Rは、従来の一般的なスロットマシンに設けられているリールと同等の機能を果たすものであり、停止時の各遊技用リール31L、31C、及び31Rの図柄の組合せにより、遊技の結果を表示するものである。
本実施形態の遊技用リール31L、31C、及び31Rは、演出用リール51L、51C、及び51Rよりも小さく形成されている。すなわち、各遊技用リール31L、31C、及び31Rの直径をL、各演出用リール51L、51C、及び51Rの直径をL´としたとき、
L'>L
としている。
本実施形態では、遊技用リール31L、31C、及び31Rの直径を、約120mm、横幅を約44.5mmとした。これに対し、演出用リール51L、51C、及び51Rの直径を、約230mm、横幅を約80mmとした。すなわち、遊技用リール31L、及び31C、31Rの直径及び横幅の双方が、それぞれ演出用リール51L、51C、及び51Rの直径及び横幅よりも小さく形成されるようにした。これに伴い、第1表示窓12aの領域は、第2表示窓12bの領域よりも小さく形成される。
従来のスロットマシンでは、一般的に、LCD(液晶ディスプレイ)により構成される演出表示領域よりも、遊技の結果を表示するリール上の図柄の表示領域の方が大きい。
前記演出表示領域を構成するLCDと、前記リールとがこのようにして形成されるのは、遊技の結果は、前記リール(本実施形態の遊技用リール31L、31C、及び31Rに相当するもの)の停止時の図柄の組合せにより決定されるのであって、前記LCDの表示内容によって決定されるものではないからである。すなわち、前記LCDは、遊技の結果が決定するまで(前記リールの少なくとも1つが回転中に)、あるいは遊技の結果が決定した後(前記リールの全てが停止した後)に、役が当選する可能性がどの程度あるのか等を報知する装置であり、遊技の進行において補助的な役割を有する装置だからである。
例えば、前述の特許文献1においても、「演出用リールの径が可変表示装置を構成するリールの径よりも小径となるように構成されているため、ゲームの進行を実行する重要なリールを、演出用リールよりも遊技者に対して効果的に視認させることができる」旨が開示されている。
一方、本実施形態では、遊技用リール31L、31C、及び31Rと、演出用リール51L、51C、及び51Rとの大きさの関係、及び第1表示窓12aと、第2表示窓12bとの大きさの関係を前述のようにし、さらには図1に示すように、前面側から見て、操作スイッチ40の上部に演出用リールユニット50(第2表示窓12b)を配置し、演出用リールユニット50から操作スイッチ40に対して遠ざかる側に遊技用リールユニット30(第1表示窓12a)を配置している。
言い換えれば、前面側から見て、遊技用リールユニット30(第1表示窓12a)と、操作スイッチ40との間に、演出用リールユニット50(第2表示窓12b)を配置している。
このような構成とすることにより、前面側から見て、スロットマシン10の略中央(すなわち、遊技者が遊技を行っている時に最も見やすく、且つ遊技用リール31L、31C、及び31Rよりも視界に入りやすい位置)にある演出用リール51L、51C、及び51Rを演出のためのリールにすることできる。これにより、リールの停止状況を見ながら遊技が進行することを維持しつつ、演出が中心となって遊技を進行させることができる。
詳細は後述するが、スロットマシン10の略中央にあるリールを、演出のための演出用リール51L、51C、及び51Rにすることによって、遊技の結果を表示するための従来のリールでは実現することができなかった多種多様な動きを、遊技者にとって見易い位置にあるリールに行わせることができる。
本実施形態では、遊技用リール31L、31C、及び31Rの直径をL、演出用リール51L、51C、及び51Rの直径をL´としたときに、
L≧L'/2
を満たすようにした。
また、遊技用リール31L、31C、及び31Rの直径Lの大きさと、演出用リール51L、51C、及び51Rの直径L´の大きさとの関係と、後述する遊技用リール31L、31C、及び31Rの停止制御と、演出用リール51L、51C、及び51Rの停止制御とを考慮して、遊技用リール31L、31C、及び31Rの図柄数Nと、演出用リール51L、51C、及び51Rの図柄数N´との関係を、
N´>N>N´/2
とした。
さらに、本実施形態では、遊技用リール31L、31C、及び31Rの図柄の配列ピッチ(=(L×π)/N)と、演出用リール51L、51C、及び51Rの図柄の配列ピッチ(=(L´×π)/N´)との関係を、
(L×π)/N≦(L´×π)/N´
とした。
ここで、演出用リール51L、51C、及び51Rの図柄数N´を21個に設定した場合に、N/N´の値がL/L´の値に最も近くなるようにNを決定すれば、遊技用リール31L、31C、及び31Rの図柄数Nは、11個となる。しかし、本実施形態では、遊技用リール31L、31C、及び31Rの図柄の配列間隔を、演出用リール51L、51C、及び51Rの図柄の配列間隔よりやや狭めとし、且つ前記図柄の配列間隔が適当な値となるように、遊技用リール31L、31C、及び31Rの図柄数Nを13個とした。
これにより、遊技者による遊技用リール31L、31C、及び31R上の図柄と、演出用リール51L、51C、及び51R上の図柄との視認性を確保しつつ、遊技用リール31L、31C、及び31Rに表示可能な図柄数と、演出用リール51L、51C、及び51Rに表示可能な図柄数とのバランスをとることができる。
特に、遊技用リール31L、31C、及び31Rの図柄が必要以上に小さくなってしまうと、遊技用リール31L、31C、及び31Rの回転中の図柄の識別性が劣ることとなる。遊技者にとって視認性を良くするために、図柄の大きさは、縦25mm以上、横35mm以上であることが好ましい。そこで、本実施形態では、遊技用リール31L、31C、及び31Rの横幅を、前述のように約45mmとすることで、1つの図柄が表示される領域における横の長さを35mm以上確保できるようにした。さらに、遊技用リール31L、31C、及び31Rの直径Lを約120mmにし、かつ遊技用リール31L、31C、及び31Rの図柄数Nを13個にすることで、1つの図柄が表示される領域における縦の長さを25mm以上確保できるようにした。
このように、遊技用リール31L、31C、及び31Rの図柄数Nを13個、遊技用リール31L、31C、及び31Rの直径Lを120mmとした場合、前記図柄の配列間隔PPは、
PP=(120×3.14)/13=29mm
となる。
また、遊技用リール31L、31C、及び31Rの直径L及び図柄数Nと、演出用リール51L、51C、及び51Rの直径L´及図柄数N´との関係に見合うように、遊技用リール31L、31C、及び31Rの外部(第1表示窓12a)から透視できる図柄数Rと、演出用リール51L、51C、及び51Rの外部(第2表示窓12b)から視認できる図柄数R´との関係、及び遊技用リール31L、31C、及び31Rにおける図柄組合せラインL1の数Pと、演出用リール51L、51C、及び51Rにおける図柄組合せラインL2の数P´との関係を、それぞれ、
R<R´
及び
P<P´
とした。
演出用リール51L、51C、及び51Rの外部から視認できる図柄数R´は3個であるのに対し、遊技用リール31L、31C、及び31Rの外部から視認できる図柄数Rは1個である。
また、演出用リール51L、51C、及び51Rにおける図柄組合せラインL2の数P´は5本であるのに対し、遊技用リール31L、31C、及び31Rにおける図柄組合せラインL1の数Pは1本である。
ただし、前述したように、R=1、P=1以外にし、各遊技用リール31L、31C、及び31Rの連続する2つの図柄が、第1表示窓12aから視認できるようにし、水平方向の2本を図柄組合せラインL1に設定することも可能である。すなわち、R=2、P=2に設定することも可能である。
ところで、遊技用リール31L、31C、及び31Rの図柄数Nと、演出用リール51L、51C、及び51Rの図柄数N´との関係を前述のように設定したのは、ストップスイッチ42L、42C、及び42Rが操作された時から遊技用リール31L、31C、及び31Rと、演出用リール51L、51C、及び51Rとが停止するまでの、遊技用リール31L、31C、及び31Rと、演出用リール51L、51C、及び51Rとの最大移動回転角度をほぼ一定にするためである。このようにすることで、遊技用リール31L、31C、及び31Rと、演出用リール51L、51C、及び51Rとを、遊技者に違和感を与えることなく停止させることができるとともに、遊技用リール31L、31C、及び31Rと、演出用リール51L、51C、及び51Rとの停止制御により、有効ライン上に停止させるべき図柄の組合せに、ある程度の幅を持たせることができる。
ここで、遊技用リール31L、31C、及び31Rに相当する従来のリールでは、役の当選時に、遊技者がその当選役に対応する図柄の組合せを有効ラインに比較的容易に停止させることができるようにするため、ストップスイッチが操作されてから実際にリールが停止するまで、一定数の図柄を移動可能にしている。一方、ストップスイッチの操作後に、リールが不自然に停止しないように、ストップスイッチのオンを検知したときから、リールが停止するまでの時間は、通常、190ms以下に設定されている。また、リールの回転時には、リール上の図柄を遊技者がおおむね識別できるようにするため、リールの回転速度は、1分間に80回転を超えないように設定されている。
以上のことを考慮して、従来では、リール上の図柄を21個とした場合、ストップスイッチのオンを検知してからリールが停止するまでの最大移動図柄数は、ストップスイッチのオンを検知した瞬間に位置する図柄を含めて5図柄に設定されている。
そして、このような従来のリールの動作に鑑みて、本実施形態においては、演出用リール51L、51C、及び51Rの最大移動図柄数を、原則として5図柄に設定している。
また、遊技用リール31L、31C、及び31Rの回転速度と停止制御とを、演出用リール51L、51C、及び51Rに準じるようにするための、遊技用リール31L、31C、及び31Rの最大移動図柄数Kと、演出用リール51L、51C、及び51Rの最大移動図柄数をK´との関係は、遊技用リール31L、31C、及び31Rの図柄数Nと、演出用リール51L、51C、及び51Rの図柄数N´との関係より、
K<K´
に設定される。
特に、本実施形態では、
K≧K´/2
に設定している。
さらに、遊技用リール31L、31C、及び31Rの最大移動図柄数Kを、
(N×K´)/N´
以下の整数の最大値に設定している。
すなわち、遊技用リール31L、31C、及び31Rの図柄数Nを13個、演出用リール51L、51C、及び51Rの図柄数N´を21個とし、かつ演出用リール51L、51C、及び51Rの最大移動図柄数K´を5個としたとき、遊技用リール31L、31C、及び31Rの最大移動速度Kは、
K=13×5/21≒3.095
となる。
よって、3.095以下の整数の最大値は3であるので、遊技用リール31L、31C、及び31Rの最大移動図柄数Kを3図柄とした。
なお、遊技用リール31L、31C、及び31Rの図柄数Nが少なすぎると、それに応じて停止時の最大移動図柄数Kが少なくなる。例えば、前述したよに、N/N´の値がL/L´の値に最も近くなるように、遊技用リール31L、31C、及び31Rの図柄数Nを決定すれば、遊技用リール31L、31C、及び31Rの図柄数Nは11個である。しかしながら、この場合には、最大移動図柄数Kが2図柄となってしまう。これにより、遊技用リール31L、31C、及び31Rの停止時における図柄の組合せ総数、あるいは遊技用リール31L、31C、及び31Rの図柄配列が制約を受けやすくなる。
このため、本実施形態では、前述のように、遊技用リール31L、31C、及び31Rの図柄配列間隔を、演出用リール51L、51C、及び51Rの図柄配列間隔よりやや狭めとし、
N>N'/2
の関係が成り立つようにすることで、遊技用リール31L、31C、及び31Rを小さく形成しつつも、演出用リール51L、51C、及び51Rに準じた停止制御を行ったときの遊技用リール31L、31C、及び31Rの最大移動図柄数を十分に確保することができる。本実施形態では、遊技用リール31L、31C、及び31Rの図柄数Nを13個とすることで、遊技用リール31L、31C、及び31Rの停止制御を、演出用リール51L、51C、及び51Rに準じるようにし、なお且つ遊技用リール31L、31C、及び31Rの最大移動図柄数Kが3図柄となるようにした。
図2において、例えば左の遊技用リール31Lの図柄に着目すると、1番上から順に、「スイカ」、「ふどう」、及び「レモン」の図柄が配列されているが、3番目の「レモン」の位置が有効ライン上に位置する瞬間にストップスイッチ42Lが操作されると、この「レモン」の他に、その上の「ぶどう」、及びさらにその上の「スイカ」を有効ラインに停止させることができる。
そして、図2に示した例では、左の遊技用リール31Lについては、「スイカ」及び「ぶどう」は、3図柄以内の間隔で配置されている。これにより、遊技用リール31Lについては、どの位置でストップスイッチ42Lが操作されても、「スイカ」及び「ぶどう」を有効ラインに停止させることが可能となる。
また、中央の遊技用リール31Cの「桃(例えば、1番上の図柄)」及び「ぶどう(例えば、上から2番目の図柄)」についても同様に、3図柄以内の間隔で配列されている。さらに、右の遊技用リール31Rの「桃(例えば、1番上の図柄)」及び「レモン(例えば、上から2番目の図柄)」についても同様に、3図柄以内の間隔で配列されている。
したがって、「スイカ/ぶどう」−「桃/ぶどう」−「桃/レモン」の図柄の組合せ(全部で8通り)に対応させた役については、どの位置でストップスイッチ42L、42C、及び42Rが操作されても、常に、有効ラインに停止させることができる。言い換えれば、遊技用リール31L、31C、及び31Rの停止制御によって、前記図柄の組合せに対応する役を常に入賞させることができる。
なお、前述の特許文献1では、演出用リールに表示される図柄数は5図柄であるが、この場合の図柄間の距離は、演出用リールの中心からの角度に換算すると、72度となる。このことは、従来のスロットマシンにおける一般的なリール(特許文献1ではゲーム用リールに相当)の停止制御に準じて、演出用リールの停止制御を行う場合、すなわち、ゲーム用リールと演出用リールとを同等の最大回転移動角度の範囲内で停止させる場合には、演出用リールの最大移動図柄数は、ストップスイッチのオンを検知した瞬間に位置する図柄を含めて1図柄となることを意味する。
この場合に、例えば演出用リールの5図柄のうち、1つの図柄を、大当たりを意味する「7」の図柄とした場合、その「7」の図柄の直前の図柄が有効ラインを通過した直後にストップスイッチが操作されると、前記の制御では、「7」を有効ラインに停止せざるを得ないこととなる。したがって、この操作を全ての演出用リールについて行えば、演出用リールは、大当たりを意味する「7」−「7」−「7」の図柄の組合せを有効ラインに停止させざるを得ないこととなる。このことから、前述の特許文献1の発明では、演出用リールに対して、ゲーム用リールと同等の、従来より一般的に行われている停止制御を行うことはできないこととなる。
なお、前述した特許文献1において、演出用リールの回転速度を、ゲーム用リールの回転速度よりも速くすれば、演出用リールの最大移動図柄数を、ストップスイッチの操作を検知した瞬間に位置する図柄を含めて2図柄とすることも不可能ではないと考えられる。しかしながら、ゲーム用リールと演出用リールとの回転速度の差を大きくしてしまうと、両者のリールの回転時の一体感が損なわれる。また、演出用リールは、ゲーム用リールよりも大きさが小さいので、演出用リールの回転時の図柄の識別性は、ゲーム用リールと比較すれば劣ってしまう。したがって、ゲーム用リールの回転速度を速くすることは、ゲーム用リールに表示されている図柄の識別性をさらに劣らせることとなり、好ましくない。
そこで、本実施形態では、遊技用リール31L、31C、及び31Rの回転速度が約78.13rpm(1周時間が約768ms)、演出用リール51L、51C、及び51Rの回転速度が約79.87rpm(1周時間が約751ms)となるように、各リールの回転速度を制御している。
具体的には、遊技用リール31L、31C、及び31Rを回転させるためのステッピングモータ32L、32C、及び32R(図4を参照)の1回転あたりのステップ数と、演出用リール51L、51C、及び51Rを回転させるためのステッピングモータ52L、52C、及び52R(図5を参照)の1回転あたりのステップ数とを、ともに400としている。
さらに、本実施形態では、ステッピングモータ32L、32C、及び32Rにおける、1ステップ当たりの回転駆動時間(割込み時間)を約1.92msにしている。これにより、ステッピングモータ32L、32C、及び32Rが1回転するのに要する時間を、(1.92ms×400ステップ=)約768msにすることができる。
これに対し、ステッピングモータ52L、52C、及び52Rにおける、1ステップ当たりの回転駆動時間(割込み時間)を約1.878msにしている。これにより、ステッピングモータ52L、52C、及び52Rが1回転するのに要する時間を、(1,878ms×400ステップ=)約751msにすることができる。
このようにすることで、遊技用リール31L、31C、及び31Rの回転速度と、演出用リール51L、51C、及び51Rの回転速度とは、近似するが同一ではない、すなわち同期していないこととなる。よって、演出用リール51L、51C、及び51Rを遊技用リール31L、31C、及び31Rの目押し補助として用いることができないようにすることができる。すなわち、演出用リール51L、51C、及び51Rの回転中の特定の図柄を識別することによって、遊技用リール31L、31C、及び31Rの特定の図柄を目押しする(特定の図柄が停止するように狙ってストップスイッチ42L、42C、及び42Rを操作する)ことができないようにすることができる。
なお、遊技用リール31L、31C、及び31Rの回転速度と、演出用リール51L、51C、及び51Rの回転速度とが同期しないようにする場合には、遊技用リール31L、31C、及び31Rが最大回転速度に達したときの回転速度と、演出用リール51L、51C、及び51Rが最大回転速度に達したときの回転速度とが同期しないようにすれば良い。
例えば、遊技用リール31L、31C、及び31Rの回転開始時から最大回転速度(等速度)に達するまでの加速域と、演出用リール51L、51C、及び51Rの回転開始時から最大回転速度(等速度)に達するまでの加速域とにおいて、遊技用リール31L、31C、及び31Rの回転速度と、演出用リール51L、51C、及び51Rの回転速度とが一致する瞬間が存在したとしても、通常は、役の入賞に直接関係する遊技用リール31L、31C、及び31Rの加速域では、ストップスイッチ42L、42C、及び42Rを有効にしないようにし、遊技用リール31L、31C、及び31Rが等速度に達した後にストップスイッチ42L、42C、及び42Rの操作が有効になるようにしている。したがって、遊技用リール31L、31C、及び31Rの回転速度と、演出用リール51L、51C、及び51Rの回転速度とがともに等速度である最大回転速度に達したときに、両者の回転速度が同期しないように制御すれば、演出用リール51L、51C、及び51Rを遊技用リール31L、31C、及び31Rの目押し補助として用いることができないようにすることができる。
(メイン制御基板の概要)
図4は、メイン制御基板104における機能構成の一例を示したブロック図である。
メイン制御基板104は、遊技の進行等の遊技全体を統括制御するものである。具体的にメイン制御基板104は、役の抽選や、遊技用リール31L、31C、及び31Rの駆動や、役入賞時のメダルの払い出し等を行う。このようなメイン制御基板104には、演算等を行うCPU、遊技プログラム及び遊技用データを記憶したROM、及び各種データを一時的に記憶するRAM等を備えるものである。
また、メイン制御基板104は、ハーネスを介してサブ制御基板108に演出実行指令等を送信する。サブ制御基板108は、この演出実行指令等によって、演出全体の制御を行う。このように、メイン制御基板104は、サブ制御基板108の上位に属する基板である。
図4に示すように、メイン制御基板104の入力側(図4中、左側)には、前述したスタートスイッチ41と、ストップスイッチ42L、42C、及び42Rと、ベットスイッチ45とが電気的に接続されている。
また、メイン制御基板104の出力側(図4中、右側)には、各遊技用リール31L、31C、及び31Rに連結されたステッピングモータ32L、32C、及び32Rが電気的に接続されている。
スタートスイッチ41が操作されると、そのときに発生する信号がメイン制御基板104に入力される。メイン制御基板104は、この信号を受信すると、全てのステッピングモータ32L、32C、及び32Rを駆動させる。このようにして遊技用リール31L、31C、及び31Rが、ステッピングモータ32L、32C、及び32Rによって回転されることで、遊技用リール31L、31C、及び31R上の図柄は、第1表示窓12a内で上下方向に所定の速度で移動しながら表示される。
また、メイン制御基板104は、スタートスイッチ41が操作された信号を受信したときには、スタートスイッチ41が操作された旨の信号をサブ制御基板80に送信する。
ここで、メイン制御基板104は、スタートスイッチ41が操作された旨の信号を受信した後、所定時間だけ遅延させて、スタートスイッチ41が操作された旨の信号をサブ制御基板108に送信する。
特に、本実施形態では、ソフトウェア乱数等によってランダムに、0〜39msの範囲で遅延時間を決定し、決定した遅延時間の経過後に、スタートスイッチ41が操作された旨の信号をサブ制御基板108に送信する。
これにより、遊技用リール31L、31C、及び31Rと演出用リール51L、51C、及び51Rとの始動のタイミングを異ならせることができる。したがって、より確実に、演出用リール51L、51C、及び51Rを、遊技用リール31L、31C、及び31Rの目押し補助として用いることができないようにすることができる。例えば39msの遅延時間が発生すると、遊技用リール31L、31C、及び31Rと、演出用リール51L、51C、及び51Rとの始動のタイミングは、演出用リール51L、51C、及び51R上の図柄で約1図柄分ずれることになる。
なお、本実施形態では、スタートスイッチ41が操作された旨の信号に限らず、ストップスイッチ42L、42C、及び42Rが操作された旨の信号等、メイン制御基板104からサブ制御基板108に送信される全ての信号に対して、前記のような遅延時間を設けている。
このようにして遊技用リール31L、31C、及び31Rを回転させた後、ストップスイッチ42L、42C、及び42Rが遊技者により操作されると、そのときに発生する信号がメイン制御基板104に入力される。メイン制御基板104は、この信号を受信すると、そのストップスイッチ42L、42C、及び42Rに対応するステッピングモータ32L、32C、及び32Rを制御して、遊技用リール31L、31C、及び31Rの停止制御を行う。
(サブ制御基板の概要)
図5は、サブ制御基板108における機能構成の一例を示したブロック図である。
サブ制御基板108は、遊技中における演出を制御する基板であって、サウンドの出力や、ランプ類の点灯や、演出用リール51L、51C、及び51Rの動作制御等を行うものである。このサブ制御基板108は、演算等を行うCPU、演出用プログラム及び演出用データを記憶したROM、及び各種データを一時的に記憶するRAM等を備えるものである。前述したように、サブ制御基板108は、メイン制御基板104から送信された演出実行指令等によって、演出全体の制御を行う基板であり、メイン制御基板104の下位に属する基板である。
図5に示すように、サブ制御基板108の出力側には、各演出用リール51L、51C及び、51Rに連結されたステッピングモータ52L、52C、及び52Rが電気的に接続されている。
サブ制御基板108は、スタートスイッチ41が操作された旨の信号が、メイン制御基板104から送信されると、原則として、演出用リール51L、51C、及び51Rを始動させるためにステッピングモータ52L、52C、及び52Rを駆動させる。ただし、後述するように、サブ制御基板108は、演出用リール51L、51C、及び51Rのうちの1つを始動させるために、その演出用リール51L、51C、及び51Rに対応するステッピングモータ52L、52C、及び52Rを駆動させる場合もある。
なお、前述したように、本実施形態では、スタートスイッチ41が操作された旨の信号が、所定時間だけ遅延されてサブ制御基板108に送信されるようにして、演出用リール51L、51C、及び51Rを、遊技用リール31L、31C、及び31Rの目押し補助として用いることができないようにしている。
また、サブ制御基板108の出力側には、ドット表示装置13、ランプ21及びスピーカ22が電気的に接続されている。
ここで、ドット表示装置13は、演出画像を表示するための装置であり、後述すようにして選択された演出パターンに従って、遊技中に所定の演出画像を出力する。
ランプ21は、スロットマシン10の演出用のランプであり、所定の条件を満たしたときに、それぞれ所定のパターンで点灯する。なお、ランプ21には、各遊技用リール31L、31C、及び31Rの内周側に配置されたバックランプ33や、各演出用リール51L、51C、及び51Rの内周側に配置されたバックランプ53が含まれる。さらには、スロットマシン10の筐体前面上部に配置され、役の入賞特等に点滅する上部ランプ等もランプ21に含まれる。
スピーカ22は、遊技中に各種の演出を行うべく、所定の条件を満たしたときに、所定のサウンドを出力するものである。本実施形態では、図1に示すように、前面側から見て第1表示窓12aの左右両側に設けられている。
(メイン制御基板の機能)
以上のような動作を実行するために、図4に示したメイン制御基板104は、メイン制御部60、役抽選部61、SB当選確率抽選部62、抽選テーブル63、抽選結果記憶部64、抽選結果情報送信部65、遊技用リール制御部66、遊技用リール停止位置決定テーブル67、停止図柄判別部68、入賞処理部69、及び特別遊技制御部70を備えている。
メイン制御部60、役抽選部61、SB当選確率抽選部62、遊技用リール制御部66、停止図柄判別部68、入賞処理部69、及び特別遊技制御部70は、例えば、前記CPU及び前記ROMに格納されているプログラムを用いて実現される。また、抽選結果記憶部64は、例えば前記RAMを用いて実現される。また、抽選結果情報送信部65は、例えば、通信インターフェースを用いて実現される。なお、本実施形態における前記各部60〜70により実行される機能は例示であり、その他の機能を有していてもよいということは勿論である。
(メイン制御部)
メイン制御部60は、遊技者による操作スイッチ40の操作内容を表す操作情報を入力し、入力した操作情報や、以下の各部で得られた情報の受け渡しや加工等を行って、メイン制御基板104を統括管理する。
(役抽選部)
役抽選部61は、予め設けられた役の抽選を行うものである。ここで、役には、特別役、小役、及びリプレイ(再遊技役)が挙げられる。
ここで、特別役とは、通常遊技から特別遊技(通常遊技以上にメダルの獲得が期待できる、遊技者にとって有利となる遊技)に移行させる役である。特別役としては一般に、BB(ビックボーナス)、RB(レギュラーボーナス)、及びSB(シングルボーナス)が挙げられる。これらのBB、RB及びSBは、それぞれ、特別遊技の1つであるBB遊技、RB遊技及びSB遊技に移行させる役である。
また、小役とは、予め定められた枚数のメダルが払い出される役である。小役の種類に応じて、メダルの払出し枚数が異なるように設定されている。さらに、リプレイとは、再遊技役であって、当該遊技でのメダルの投入枚数(ベット枚数)を維持した再遊技が行えるようにした役である。
図6は、本実施形態における役の種類と払出し枚数等、及び図柄の組合せの一例を併せて示す図である。
図6に示すように、本実施形態では、特別役としてSBのみが設けられており、BB及びRBは設けられていない。また、小役として、2種類(第1小役及び第2小役)が設けられている。さらに、SBの入賞によりSB遊技に移行したときには、SB遊技中の役として、所定役が設けられている。
そして、これらの各役に対応する遊技用リール31L、31C、及び31Rの図柄の組合せが予め定められている。また、各役に対応する演出用リール51L、51C、及び51Rの図柄の組合せも、予め定められている。
さらに、本実施形態では、遊技用リール31L、31C、及び31Rの当選役の図柄の組合せと、遊技用リール31L、31C、及び31Rのその当選役の図柄の組合せに対応する演出用リール51L、51C、及び51Rの図柄の組合せとは、異なる図柄の組合せに設定されている。
例えば、図6に示したように、第1小役では、遊技用リール31L、31C、及び31Rの図柄の組合せは、「スイカ」−「ぶどう」−「レモン」に設定されているが、これに対応する演出用リール51L、51C、及び51Rの図柄の組合せは、「ベル」−「ベル」−「ベル」に設定されている。
さらに、本実施形態では、遊技用リール31L、31C、及び31Rの第1役(例えばSB)の図柄の組合せと、遊技用リール31L、31C、及び31Rの第2役(前記第1役と異なる役を意味する。例えば第1小役)の図柄の組合せとは、異なる図柄の組合せに設定されている。例えば、図6に示したように、SBの図柄の組合せは、「スイカ」−「桃」−「桃」に設定されているが、第1小役の図柄の組合せは、「スイカ」−「ぶどう」−「レモン」に設定されている。
そして、この場合に、遊技用リール31L、31C、及び31Rの第1役の図柄の組合せに対応する演出用リール51L、51C、及び51Rの図柄の組合せと、第2役の図柄の組合せに対応する演出用リール51L、51C、及び51Rの図柄の組合せとは、同一の図柄の組合せに設定されている。例えば、演出用リール51L、51C、及び51Rでは、SBの図柄の組合せと、第1小役の図柄の組合せとが、ともに同一の「ベル」−「ベル」−「ベル」に設定されている。
このように設定することにより、演出用リール51L、51C、及び51Rの図柄の組合せを見ただけでは、どの役が入賞したか等を判別できないようにすることができる。
役抽選部61は、例えば、役抽選用の乱数発生手段(ハードウェア乱数等)と、この乱数発生手段が発生する乱数を抽出する乱数抽出手段と、この乱数抽出手段が抽出した乱数値に基づいて、役の当選の有無及び当選役を判定する判定手段とを備えている。
役抽選部61の乱数発生手段は、所定の領域(例えば10進法で0〜65535)の乱数を発生させる。乱数抽出手段は、乱数発生手段によって発生した乱数を、所定のとき、本実施形態では遊技者によりスタートスイッチ41がオンされたときに抽出する。判定手段は、乱数抽出手段により抽出された乱数値を、後述する抽選テーブル63と照合することにより、その乱数値が属する領域に対応する役を決定する。例えば、抽出した乱数値が第1小役の当選領域に属する場合には、第1小役が当選したと判定する。一方、抽出した乱数値が非当選領域に属する場合は、非当選と判定する。
役抽選部61は、図6に示したように、通常遊技中は、特別役であるSB、2種類の小役(第1小役及び第2小役)、リプレイ、及び非当選の中から、抽出した乱数値に基づいて、当選役あるいは非当選を判定する。また、SBゲーム中は、抽出した乱数値に基づいて、所定役の当選あるいは非当選を判定する。
(SB当選確率抽選部)
SB当選確率抽選部62は、遊技中に、SBの当選確率を変動させるため、毎遊技ごとに、抽選を行うものである。本実施形態では、SBの当選確率として、通常確率と高確率(本実施形態では通常確率の10倍)との2種類を備えている。スロットマシン10の電源投入直後は、通常確率に設定される。そして、毎遊技ごとに、SB当選確率抽選部62により、SBの当選確率を高確率にするか否かの抽選が行われる。高確率に当選した後も、SB当選確率抽選部62は、さらに抽選を継続する。この場合には、SBの当選確率を高確率から通常確率に戻すか否かの抽選を行う。
そして、この抽選で当選したときは、SBの当選確率が高確率から通常確率に戻される。通常確率に戻されると、前述したように、SB当選確率抽選部62は、SB当選確率を高確率にするか否かの抽選を再度行う。以上により、遊技中のSB当選確率は、通常確率と高確率とを行き来することとなる。
(抽選テーブル)
抽選テーブル63は、メイン制御基板104に設けられている前記ROMに個別に格納されており、各役の当選確率を定めたものである。抽選テーブル63は、それぞれ所定の範囲の抽選領域を有する。この抽選領域は、各役の当選領域及び非当選領域に分けられているとともに、予め設定された当選確率となるように所定の割合に設定されている。
なお、図示しないが、各役の当選領域及び非当選領域は、出玉率の設定値ごとに定められている。
また、抽選テーブル63は、SBの当選確率が通常確率に設定された抽選テーブル63と、高確率に設定された抽選テーブル63とを備えている。SBの当選確率が通常確率に設定されているときには、役抽選部61は、SBの当選確率が通常確率に設定された抽選テーブル63を用いて役の抽選を行う。また、SBの当選確率が高確率に設定されているときには、役抽選部61は、SBの当選確率が高確率に設定された抽選テーブル63を用いて役の抽選を行う。
さらに、本実施形態では、当選役のうち、SB、及びSBゲーム中の所定役は、ストップスイッチ42L、42C、及び42Rが所定の操作順番で操作されたときに限って、遊技用リール31L、31C、及び31Rの停止可能位置の範囲内(本実施形態では、ストップスイッチ42L、42C、及び42Rが操作された瞬間の図柄を含めて3図柄以内)において、その当選役(SBの当選時はそのSB、及びSB遊技中における所定役の当選時はその所定役)に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止する(入賞する)ように遊技用リール31L、31C、及び31Rの動作が制御される役である。言い換えれば、SB又は所定役に当選しても、ストップスイッチ42L、42C、及び42Rが、所定の操作順番以外の操作順番で操作されたときは、その当選役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止しない。
ここで、左、中、右の各遊技用リール31L、31C、及び31Rにそれぞれ対応するストップスイッチ42L、42C、及び42Rを、左、中、右で表すと、ストップスイッチ42L、42C、及び42Rの操作順番としては、「左中右」、「左右中」、「中左右」、「中右左」、「右左中」、及び「右中左」の6通り挙げられる。
本実施形態では、SB及び所定役には、それぞれ6通りの操作順番が均等(1/6)に割り当てられている。例えば、通常遊技中のSBの当選確率が1/15であるとすると、「左中右」、「左右中」、「中左右」、「中右左」、「右左中」、及び「右中左」の各SB当選確率は、それぞれ1/90(=1/15×1/6)に割り当てられている。
(抽選結果記憶部)
抽選結果記憶部64は、役抽選部61による役の抽選結果を記憶するためのものである。抽選結果記憶部64は、全ての役ごとに当選役フラグを備えている。例えば、いずれかの役に当選した場合に、メイン制御部60が、その役に対応する当選役フラグをオンにすることで、各役の当選及び非当選を記憶する。また、ストップスイッチ42L、42C、及び42Rの操作順番が定められているSB又は所定役に当選したときは、その役の当選とともに、ストップスイッチ42L、42C、及び42Rの操作順番(その当選役を入賞させるための操作順番)を特定する押し順IDも併せて記憶される。
(抽選結果情報送信部)
抽選結果情報送信部65は、毎遊技ごとに、役抽選部61による役の抽選結果(当選役の種類)の情報(当選役に係る図柄を特定するための図柄ID等)、及びSB当選確率抽選部62による抽選結果(通常確率/高確率)の情報を、メイン制御部60からの指示に基づいて、サブ制御基板108に送信するものである。以下の説明では、役抽選部61による役の抽選結果の情報を「当選役情報」と称し、SB当選確率抽選部62による抽選結果の情報を「SB当選確率情報」と称する。
なお、役抽選部61による役の抽選で、SB又は所定役に当選したときには、その当選役を入賞させるためのストップスイッチ42L、42C、及び42Rの操作順番の情報(押し順ID)も当選役情報中に含まれる。
また、本実施形態では、メイン制御基板104からサブ制御基板108側に送信される情報としては、前記の2つの情報(当選役情報及びSB当選確率情報)に限られない。例えば、メイン制御部60により、スタートスイッチ41のオンを検知すると、スタートスイッチ41が操作された旨の操作情報を、抽選結果情報送信部65によりサブ制御基板108に送信する。また、ストップスイッチ42L、42C、及び42Rが操作されたことを検知したときは、その旨の情報と、操作されたストップスイッチ42L、42C、及び42Rを特定する情報とを含んだ操作情報をサブ制御基板108に送信する。さらに、メダルの投入やベットスイッチ45のオンを検知したときにも、その旨の操作情報をサブ制御基板108に送信する。
(遊技用リール制御部)
遊技用リール制御部66は、スタートスイッチ41が操作されると、ステッピングモータ32L、32C、及び32Rを駆動して、遊技用リール31L、31C、及び31Rを始動させる。
また、遊技用リール制御部66は、抽選結果記憶部64に記憶されている役の抽選結果と、ストップスイッチ42L、42C、及び42Rが操作(オン)されたときのタイミングとに基づいて、遊技用リール停止位置決定テーブル67を参照して、遊技用リール31L、31C、及び31Rの停止位置を決定する。そして、ステッピングモータ32L、32C、及び32Rを駆動制御して、その決定した位置に遊技用リール31L、31C、及び31Rが停止させる。
例えば、遊技用リール制御部66は、小役又はリプレイに当選した遊技では、遊技用リール31L、31C、及び31Rの停止可能位置の範囲内において、当選した小役又はリプレイに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるように、遊技用リール31L、31C、及び31Rを停止制御する。
(遊技用リール停止位置決定テーブル)
遊技用リール停止位置決定テーブル67は、メイン制御基板104に設けられている前記ROMに個別に格納されており、役抽選部61による役の抽選結果、すなわち抽選結果記憶部64に記憶されている各役に係る当選役フラグのオン及びオフの状態と、ストップスイッチ42L、42C、及び42Rが操作された瞬間の遊技用リール31L、31C、及び31Rの位置とから、遊技用リール31L、31C、及び31Rの図柄の停止位置を定めたものである。遊技用リール停止位置決定テーブル67には、当選した役ごとのテーブル、及び非当選時(いずれの役にも当選していないとき)のテーブルとがある。
例えば、いずれの役にも当選していないときに用いられる遊技用リール停止位置決定テーブル67は、いずれかの役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止しないような、遊技用リール31L、31C、及び31Rの停止位置が定められている。また、小役又はリプレイの当選時に用いられる遊技用リール停止位置決定テーブル67は、遊技用リール31L、31C、及び31Rの停止可能位置の範囲内において、その当選した小役又はリプレイに対応する図柄の組合せが有効ラインに停止するような、遊技用リール31L、31C、及び31Rの停止位置が定められている。
(遊技用リール制御部の制御処理)
以上のような遊技用リール停止位置決定テーブル67を用いて、いずれかの役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるときは、遊技用リール制御部66は、遊技用リール31L、31C、及び31Rの停止可能位置の範囲内において、その役に対応する図柄の組合せを構成する図柄の引込み制御を行う。すなわち、ストップスイッチ42L、42C、及び42Rの操作(オン)を検知した位置で、対応する遊技用リール31L、31C、及び31Rを直ちに停止させると、その役に係る図柄が有効ラインに停止しないときには、遊技用リール31L、31C、及び31Rを停止制御するときに、遊技用リール31L、31C、及び31Rの停止位置を移動制御することにより、有効ラインにその役に係る図柄を積極的に停止させるようにする。
図6に示したように、本実施形態では、各当選役に対応する遊技用リール31L、31C、及び31Rの図柄の組合せがそれぞれ定められているが、前述したように、これらの各役に対応する図柄の組合せは、第2小役を除き、遊技用リール31L、31C、及び31Rの停止制御の範囲内(ストップスイッチ42L、42C、及び42Rが操作された瞬間の図柄位置を含めて3図柄以内)で、常に、有効ラインに停止させることができる。すなわち、第2小役を除く役の当選時は、遊技者は、特定の図柄を狙ってストップスイッチ42L、42C、及び42Rを操作しなくても(目押しをすることなく)、当選役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させることができる。特に、遊技用リール31L、31C、及び31Rの図柄は、演出用リール51L、51C、及び51Rの図柄よりも小さいために、遊技用リール31L、31C、及び31Rでは、特定の図柄を狙ってストップスイッチ42L、42C、及び42Rを操作することが容易でなくなることが考えられるが、本実施形態のようにすれば、このような操作をしなくても当選役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させることができる。
一方、第2小役の当選時は、例えば、図2に示した左の遊技用リール31Lの図柄において、上から6番目(「桃」の図柄)〜8番目の図柄が有効ライン上に位置する瞬間にストップスイッチ42Lが操作されると、第2小役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させることができる。しかし、それ以外の図柄が有効ライン上に位置する瞬間にストップスイッチ42Lが操作されたときには、第2小役に対応する図柄の組合せは、有効ラインに停止しない。
よって、第2小役以外の役の当選時には、その役に対応する図柄の組合せが有効ラインに常に停止するが、第2小役の当選時には、ストップスイッチ42Lの操作タイミングに応じて、第2小役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止するときもあれば、停止しないときもある。
さらに、SB又は所定役に当選したときに用いられる遊技用リール停止位置決定テーブル67は、当選したSB又は所定役の図柄の組合せを有効ラインに停止させないような、遊技用リール31L、31C、及び31Rの停止位置を定めている。遊技者により操作されたストップスイッチ42L、42C、及び42Rの操作順番を検知し、その操作順番がその当選役の操作順番と一致していない場合には、遊技用リール制御部66は、この遊技用リール停止位置決定テーブル67を用いて遊技用リール31L、31C、及び31Rを停止制御する。一方、操作順番がこの当選役の操作順番と一致している場合には、遊技用リール制御部66は、遊技用リール停止位置決定テーブル67を用いずに、当選役に係る図柄を有効ラインに引き込む制御を行うようにする。
このようにすれば、ストップスイッチ42L、42C、及び42Rの操作順番ごとに遊技用リール停止位置決定テーブル67を設けたり、あるいは制御を複雑にしたりすることなく、SB又は所定役の当選時に、遊技用リール31L、31C、及び31Rの停止制御を行うことができる。
ただし、ストップスイッチ42L、42C、及び42Rの操作順番に対応させて、遊技用リール停止位置決定テーブル67を設けても良いのは勿論である。
(停止図柄判別部)
停止図柄判別部68は、遊技用リール31L、31C、及び31Rの停止時に、有効ラインに停止した図柄の組合せが、いずれかの役に対応する図柄の組合せと一致するか否かを判別するものである。停止図柄判別部68は、例えばステッピングモータ32L、32C、及び32Rの停止時の角度やステップ数等を検知することにより、有効ライン上の図柄を判別する。
なお、停止図柄判別部68は、遊技用リール31L、31C、及び31Rが実際に停止してから図柄の組合せを判別する必要はない。例えば、遊技用リール停止位置決定テーブル67によって遊技用リール31L、31C、及び31Rの停止位置が定められた時点で、有効ライン上の図柄の組合せを判別することも可能である。
(入賞処理部)
入賞処理部69は、停止図柄判別部68により、遊技用リール31L、31C、及び31Rの停止時に有効ラインに停止した図柄の組合せがいずれかの役に対応する図柄の組合せと一致すると判別され、その役の入賞となったときに、その入賞役に応じた所定枚数のメダルをメダル払い出し装置46により遊技者に対して払い出すか、又はクレジットの加算等の処理を行うものである。また、リブレイの入賞時は、メダルを払い出すことなく、当該遊技で投入されたメダル枚数を自動投入する。
(特別遊技制御部)
特別遊技制御部70は、通常遊技から特別遊技(本実施形態ではSB遊技)への移行、特別遊技中の遊技の進行、及び特別遊技から通常遊技への移行等を制御するものである。
先ず、特別遊技制御部70は、有効ラインに停止した図柄の組合せが特別役に対応する図柄の組合せと一致し、特別役が入賞したことを条件として、通常遊技から特別遊技に遊技を移行することを表す特別遊技移行情報をメイン制御部60に出力する。
また、特別役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止したときには、それ以前に、特別役に係る当選役フラグがオンになっているので、メイン制御部60は、特別役に係る当選役フラグをオンからオフにする。
特別遊技制御部70により、特別遊技に移行すると、1遊技だけ、所定役がほぼ当選する(例えば99%の確率で当選する)遊技が行われる。そして、特別遊技制御部70は、この遊技が終了したときには、特別遊技を終了させ、通常遊技に戻ることを表す通常遊技移行情報をメイン制御部60に出力する。
(サブ制御基板の機能)
図5に示したサブ制御基板108は、サブ制御部80、抽選結果情報受信部81、特定遊技実行決定部82a、当選図柄選択部82b、仮図柄選択部82c、特定遊技実行部83、制御用状態選択部84a、演出概要選択部84b、詳細演出選択部84c、抽選テーブル84d、演出実行部85a、演出パターン記憶部85b、演出用リール制御部85c、及び演出用リール停止位置決定テーブル85dを備えている。
サブ制御部80、特定遊技実行決定部82a、当選図柄選択部82b、仮図柄選択部82c、特定遊技実行部83、制御用状態選択部84a、演出概要選択部84b、詳細演出選択部84c、演出実行部85a、及び演出用リール制御部85cは、例えば、前記CPU及び前記ROMのプログラムを用いて実現される。また、抽選結果情報受信部81は、例えば、通信インターフェースを用いて実現される。なお、本実施形態における前記各部80〜85により実行される機能は例示であり、その他の機能を有していてもよいということは勿論である。
(サブ制御部)
サブ制御部80は、以下の各部で得られた情報の受け渡しや加工等を行って、サブ制御基板108を統括管理する。
(抽選結果情報受信部)
抽選結果情報受信部81は、抽選結果情報送信部65により送信されてくる抽選結果情報(当選役情報及びSB当選確率情報)と操作情報とを受信するものである。
サブ制御基板108では、これらの当選役情報及びSB当選確率情報に基づいて、出力すべき演出(演出用リール51L、51C、及び51Rの動作を含む)を決定する。このため、サブ制御基板108では、演出の決定前に、これらの情報を受信する。
なお、前記出力すべき演出は、前記当選役情報及び前記SB当選確率情報に基づいて、遊技上矛盾のない複数の演出を抽出し、抽出した複数の演出の中から1つの演出を抽選により決めるようにしてもよい。
(特定遊技実行決定部)
特定遊技実行決定部82aは、特定遊技を実行するか否かを決定するものであり、特に本実施形態では、例えばソフトウェア乱数を用いて抽選により決定する。また、本実施形態では、SBの当選確率が高確率に設定されているときに限って特定遊技を実行するか否かの抽選を行う。したがって、抽選結果情報受信部81により受信したSB当選確率情報が高確率である旨の情報のときには、特定遊技を実行するか否かの抽選を行う。一方、抽選結果情報受信部81により受信したSB当選確率情報が通常確率である旨の情報のときには、特定遊技を実行するか否かの抽選は行わない。よってこの場合には、特定遊技は実行されない。ただし、演出の1つとして実行される場合がある。例えば、1遊技だけ、特定遊技と同等の演出を出力する場合が挙げられる。なお、本実施形態では、特定遊技実行決定部82aにより特定遊技を実行することに決定されたときは、その特定遊技が終了するまで、特定遊技を実行するか否かの抽選は行わないようにする。
また、図6に示すように、本実施形態では、特定遊技として、3種類の特定遊技(第1特定遊技、第2特定遊技、及び第3特定遊技)が設けられている。特定遊技実行決定部82aにより特定遊技を実行することを決定するときには、第1特定遊技、第2特定遊技、及び第3特定遊技のうち、いずれの特定遊技を実行するかを以下の当選図柄選択部82bにより併せて決定する。
(当選図柄選択部)
特定遊技実行決定部82aにより特定遊技を実行することが決定されると、当選図柄選択部82bは、第1特定遊技に係る図柄である「キャラクタ」、第2特定遊技に係る図柄である「BAR」、及び第3特定遊技に係る図柄である「7」のうち、いずれか1つの図柄を当選図柄として選択する。また、この選択では、その選択率が予め設定されており、その選択率に従い、いずれか1つの特定遊技に係る当選図柄を、ソフトウェア乱数を用いて選択する。例えば本実施形態では、第1特定遊技に係る図柄の選択率が約77%、第2特定遊技に係る図柄の選択率が約20%、第3特定遊技に係る図柄の選択率が約3%に設定されている。
なお、当選図柄選択部82bにより、いずれかの特定遊技に係る図柄が選択されたときには、例えばサブ制御部80が、その特定遊技に係る図柄を記憶しておくようにする。
ここで、本実施形態において、「特定遊技」とは、SBの当選時、及びSB遊技中の所定役の当選時に、ストップスイッチ42L、42C、及び42Rの操作順番が報知される遊技であって、その報知に従うことで、通常遊技以上に、遊技者にとって有利となる遊技(メダル獲得が通常遊技時以上に期待できる遊技)である。
前述したように、SBの当選時、及びSB遊技中の所定役の当選時には、その当選役を入賞させるためのストップスイッチ42L、42C、及び42Rの操作順番が定められているが、特定遊技は、当選したSB又は所定役を入賞させるためのストップスイッチ42L、42C、及び42Rの操作順番が遊技者に対して報知される遊技である。
また、前述したように、抽選結果情報送信部65は、SB又は所定役に当選したときには、その旨の情報の他に、その当選役を入賞させるためのストップスイッチ42L、42C、及び42Rの操作順番の情報(以下、押し順IDと略称する)も併せてサブ制御基板108に送信する。これにより、抽選結果情報受信部81は、SB又は所定役に当選した旨の情報を受信したときは、押し順IDも併せて受信していることになる。したがって、遊技者が操作したストップスイッチ42L、42C、及び42Rの操作順番と、前記当選役を入賞させるためのストップスイッチ42L、及び42C、42Rの操作順番の情報(前記押し順ID)とを、サブ制御部80で照合することができる。
(仮図柄選択部)
さらに本実施形態では、仮図柄選択部82cを備える。ここで、「仮図柄」とは、特定遊技の移行に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるときに、一旦停止させる仮図柄(一旦引き込む図柄)である。したがって、当選図柄選択部82bで実行することに決定された特定遊技に係る図柄と、一旦停止させる仮図柄とが一致する場合もあるが、一致しない場合もある。
なお、仮図柄選択部82cは、第2特定遊技に係る図柄が選択されたときには、第1特定遊技に係る図柄を仮図柄として選択する場合がある。また、第3特定遊技に係る図柄が選択されたときには、第1特定遊技又は第2特定遊技に係る図柄を仮図柄として選択する場合がある。しかし、第1特定遊技に係る図柄が選択されたときには、第2特定遊技又は第3特定遊技に係る図柄を仮図柄として選択しないようにする。
この仮図柄選択部82cによる仮図柄の選択も、当選図柄選択部82bと同様に、所定の選択率が定められたソフトウェア乱数を用いた抽選により選択する。
(特定遊技実行部)
特定遊技実行部83は、抽選結果情報受信部81で受信した、当選役(SB又は所定役)を入賞させるための押し順IDに従い、その操作順番を報知するように制御するものである。報知方法としては種々の方法が挙げられるが、例えばドット表示装置13を用いて報知する方法、又は、遊技用リールユニット30のバックランプ33、若しくは演出用リールユニット50のバックランプ53(前述したように図5ではランプ21にバックランプ33、55を含めている)を用いて報知する方法も挙げられる。
以上のようにして、特定遊技が実行されると、SBの当選時及びSB遊技中の所定役当選時には、それぞれSB及び所定役を入賞させるためのストップスイッチ42L、42C、及び42Rの操作順番が報知されるので、遊技者は、その報知内容に従ってストップスイッチ42L、42C、及び42Rを操作すれば、SB及び所定役を必ず入賞させることができる。これにより、特定遊技中は、SB及びSB遊技中の所定役の入賞率が高まるので、特定遊技以外の遊技以上に、メダル獲得枚数を増加させることが可能となる。.
また、特定遊技実行部83は、第1特定遊技を実行することを決定したときは、特定遊技を5遊技継続させる。また、6遊技目以降は、特定遊技実行部83は、特定遊技を終了させるか否かの抽選を、例えばソフトウェア乱数を用いて遊技ごとに行う。そして、特定遊技実行部83は、その抽選の結果、特定遊技を終了することが決定されるまで特定遊技を継続し、特定遊技を終了することが決定されたときは、特定遊技を終了させる。
さらに、特定遊技実行部83は、第2特定遊技を実行することを決定したときは、特定遊技を20遊技継続させる。そして、20遊技の終了時に、特定遊技実行部83は、特定遊技を終了させる。
さらに、特定遊技実行部83は、第3特定遊技を実行することを決定したときは、特定遊技を50遊技継続させる。そして、50遊技の終了時に、特定遊技実行部83は、特定遊技を終了させる。なお、このようにして特定遊技を終了させたときには、特定遊技実行部83は、その旨を表す特定遊技終了情報をサブ制御部80に送信する。これにより、次の遊技から、特定遊技から通常遊技に移行する。
(制御用状態選択部)
制御用状態選択部84aは、抽選結果情報受信部81で受信した当選役情報及びSB当選確率情報、並びに特定遊技実行決定部82aによる決定結果(特定遊技の実行の有無)に基づいて、演出制御用状態と、リール(演出用リール51L、51C、及び51R)制御用状態とを選択するものである。
ここで、演出制御用状態及びリール制御用状態は、ともに、当該遊技ではどのような遊技状態にあるかを判別するために用いられる。この演出制御用状態及びリール制御用状態は、毎遊技ごとに、抽選結果情報受信部81で受信した情報、及び特定遊技実行決定部82の決定結果等に基づいて選択される。
本実施形態では、演出制御用状態として、以下の状態が設けられている。
(1)SBの当選確率が通常確率
(2)SBの当選確率が高確率
(3)特定遊技中
(4)第1特定遊技図柄(仮図柄)停止
(5)第2特定遊技図柄(仮図柄)停止
(6)第3特定遊技図柄(仮図柄)停止
(7)特定遊技内部中
(8)第1特定遊技図柄一部停止
(9)第2特定遊技図柄一部停止
(10)第3特定遊技図柄一部停止
また、リール制御用状態として、以下の状態が設けられている。
(1)SBの当選確率が通常確率
(2)SBの当選確率が高確率
(3)第1特定遊技図柄(仮図柄)停止
(4)第2特定遊技図柄(仮図柄)停止
(5)第3特定遊技図柄(仮図柄)停止
(6)第1特定遊技内部中
(7)第2特定遊技内部中
(8)第3特定遊技内部中
(9)第1特定遊技図柄一部停止
(10)第2特定遊技図柄一部停止
(11)第3特定遊技図柄一部停止
以上において、演出制御用状態及びリール制御用状態の(1)及び(2)は、メイン制御基板104から送信されるSB当選確率情報に基づいて選択される。また、特定遊技実行部83による特定遊技の実行中には、演出制御用状態として(3)が選択される。
演出制御用状態の(4)〜(6)、及びリール制御用状態の(3)〜(5)は、ともに、特定遊技を実行するときに、特定遊技の移行に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるときに選択され、一旦停止させる仮図柄を定めるものであり、仮図柄選択部82cの選択結果に基づき決定する。
演出制御用状態の(8)〜(10)、及びリール制御用状態の(9)〜(11)は、ともに、特定遊技の移行に対応する図柄の組合せの一部を有効ラインに停止させてテンパイ状態を形成するときに選択され、特定遊技実行決定部82の決定結果、当選図柄選択部82bの選択結果、当選役情報、及びSB当選確率情報に基づき決定する。
以上のようにして決定された演出制御用状態は、演出パターンを選択するときに用いられ、リール制御用状態は、演出用リール停止位置決定テーブル85d(後述)を選択するときに用いられる。
(演出概要選択部、詳細演出選択部)
演出概要選択部84bは、演出概要(演出の大枠)を選択するものである。また、詳細演出選択部84cは、演出の詳細を選択するものである。
本実施形態では、演出の選択にあたっては、最初に、演出概要選択部84bにより、演出制御用状態及び当選役情報等に基づいて演出概要が選択される。次に、その大枠に沿った詳細な演出が詳細演出選択部84cによって選択される。
以下、演出概要、及び詳細演出について説明する。
本実施形態では、演出概要選択部84bは、演出制御用状態、及び当選役情報に基づいて、(1)単リール回転演出、(2)図柄告知系演出、(3)リーチ系演出、(4)変則ストップ系演出、(5)連続演出、(6)ナビ演出、(7)通常演出(8)演出無しの8つの演出概要から、いずれか1つの演出概要を選択する。
(1)単リール回転演出
「単リール回転演出」とは、第1遊技において、3つの演出用リール51L、51C、及び51Rのうちの2つによって、特定遊技の移行に対応する図柄の組合せの一部を有効ラインに表示させた後、第2及び第3遊技において、特定遊技の移行に対応する図柄の組合せを有効ラインに表示させていない残りの1つの演出用リールのみを回転させる演出である。すなわち、第1の遊技とは、特定遊技の移行に対応する図柄の組合せの一部を有効ラインに表示させてテンパイ状態を形成させるための遊技である。第2及び第3の遊技とは、3つの演出用リール51L、51C、及び51Rのうち、前記特定遊技の移行に対応する図柄の組合せが揃っていない残りの1つの演出用リールのみを回転させ、回転させた演出用リールの停止位置により、特定遊技に移行するか否かを遊技者に判別させるための演出である。このように、単リール回転演出は、特定遊技の移行に対応する図柄の組合せの一部を有効ラインに表示させてテンパイ状態を形成させるための第1遊技と、1つの演出用リールのみを回転させ、回転させた演出用リールの停止位置により、特定遊技に移行するか否かを遊技者に判別させるための第2及び第3遊技とにより構成され、連続する2遊技又は3遊技に亘って実行される演出である。
より具体的に説明すると、第1遊技において、3つの演出用リール51L、51C、及び51Rのうちの2つによって、前記特定遊技の移行に対応する図柄の組合せの一部を有効ラインに表示させるとともに、残りの1つの演出用リールによって、前記特定遊技の移行に対応する図柄の組合せと異なる図柄を有効ラインに表示させてテンパイ状態を形成する。
そして、その次の第2遊技において、前記残りの1つの演出用リール(前記特定遊技の移行に対応する図柄の組合せと異なる図柄が有効ラインに表示されている演出用リール)のみを回転させる。
この第2遊技において回転させた前記残りの1つの演出用リールの停止時に、前記特定遊技の移行に対応する図柄の組合せを前記有効ラインに表示させなかった場合には、さらにその次の第3遊技において、メダルの投入又はベットスイッチ45の操作に基づいて、前記残りの1つの演出用リールの回転及び停止を行う。
このように、単リール回転演出では、特定遊技に移行させる可能性があるという期待感を、複数遊技に亘って遊技者に与えることができる。
(2)図柄告知系演出
「図柄告知系演出」とは、当選役に対応する図柄を、例えばドット表示装置13によって表示する演出である。ここで、役抽選部61による役の抽選でいずれかの役に当選したときには、その当選役に対応する図柄を表示する。また、特定遊技を実行することに決定されたとき等には、役抽選部61による役の抽選結果に対応しない図柄を表示する場合もある。これは、役抽選部61による役の抽選結果、すなわち遊技用リール31L、31C、及び31Rや演出用リール51L、51C、及び51Rの図柄の組合せに対応しない図柄を表示することによって、特定遊技の実行の決定等を遊技者に対して告知するためである。
(3)リーチ系演出
「リーチ系演出」とは、3つの演出用リール51L、51C、及び51Rのうち2つが停止したときに、その2つの演出用リールに表示されている図柄を、いずれかの役に対応する図柄の組合せの一部、又はいずれかの特定遊技の移行に対応する図柄の組合せの一部と一致させることにより、リーチ状態を形成する演出である。ここで、リーチ系演出には、本実施形態では以下のパターンが設けられている。
先ず第1に、演出用リール51L、51C、及び51Rの停止可能位置の基準範囲内(ストップスイッチ42L、42C、及び42Rが操作された瞬間から5図柄以内)において、演出用リール51L、51C、及び51Rのうちの2つを停止させて、リーチ状態を形成させるパターンである。
第2に、演出用リール51L、51C、及び51Rのうちの2つに表示されている図柄を、演出用リール51L、51C、及び51Rの停止可能位置の基準範囲内を超えて、強制的に有効ラインまで引込み、リーチ状態を形成させるパターンである。
第3に、全ての演出用リール51L、51C、及び51Rを停止可能位置の基準範囲内において一旦停止させた後、演出用リール51L、51C、及び51Rを再始動させ、その後、演出用リール51L、51C、及び51Rのうちの2つ(例えば左と右)を停止させ、停止させた2つの演出用リールに表示されている図柄によって、リーチ状態を形成させ、他の1つの演出用リールを回転中にすることにより、リーチ状態を形成させるパターン(リスタートリーチパターン)である。さらに、このリスタートリーチパターンには、本実施形態では、全回転させるパターン、又はコマ送り移動させるパターンが設けられている。
(4)変則ストップ系演出
「変則ストップ系演出」とは、演出用リール51L、51C、及び51Rを一旦停止させた後、演出用リール51L、51C、及び51Rを最終停止位置までコマ送り移動させる演出である。
(5)連続演出
「連続演出」とは、複数回の遊技にわたって連続的に、同一の、共通の、又は一連の演出を行うものである。特に本実施形態では、連続演出が選択されると、演出用リール51L、51C、及び51Rを逆回転で始動させる演出を行う。また、本実施形態では、連続演出が選択されている遊技であるか否かを判別するため、連続演出フラグが設けられている。そして、連続演出が一旦選択されると、連続演出フラグがオンにされる。この連続演出は、複数回の遊技にわたって継続され、その連続演出の複数回の遊技のうち、最後の遊技で連続演出フラグがオンからオフにされる。
(6)ナビ演出
「ナビ演出」とは、特定遊技中、又は特定遊技以外において、ストップスイッチ42L、42C、及び42Rの操作順番を遊技者に対して報知する演出である。この演出は、特定遊技中にSB又は所定役に当選したときには、常に選択され、当選役を入賞させるためのストップスイッチ42L、42C、及び42Rの操作順番が報知される。これに対し、特定遊技以外においては、演出として、ストップスイッチ42L、42C、及び42Rの操作順番を遊技者に対して報知する。
(7)通常演出
「通常演出」とは、選択された演出内容、例えばスタートスイッチ41の操作時や、各ストップスイッチ42L、42C、及び42Rの操作時に、通常の動作音と異なる動作音(例えば当選役に対応する動作音)を出力したり、ドット表示装置13によってキャラクタを登場させる演出を表示したりする演出である。
(8)演出無し
「演出無し」とは、例えばスタートスイッチ41の操作時や、各ストップスイッチ42L、42C、及び42Rの操作時に、通常の動作音を出力等するが、それ以外の演出、例えばドット表示装置13によるドット表示演出や、演出用リール51L、51C、及び51Rが通常と異なる挙動等を行わないようにするものである。
また、上記8つの演出概要のうち、(3)図柄告知系演出、(4)リーチ系演出、及び(5)変則ストップ系演出では、ウェイト中演出が併せて選択される場合がある。
ここで、「ウェイト(時間)」とは、遊技の開始時(例えばスタートスイッチ41の操作時)から所定時間(例えば約4秒)が経過するまでは、次の遊技を開始するための遊技者の操作があっても、次の遊技に移行させずに待機することをいう。
また、「ウェイト中演出」とは、スタートスイッチ41の操作後、通常のウェイトとは異なるように、一定時間の遅れを発生させた後に、演出用リール51L、51C、及び51Rを始動させるようにするとともに、このウェイト中に、ドット表示装置13にキャラクタを登場させる演出である。
さらに、特定遊技以外では、演出として、SB当選時に、当選したSBを入賞させるためのストップスイッチ42L、42C、及び42Rの操作順番を報知する演出が設けられている。また、役抽選部61による役の抽選において非当選の場合にストップスイッチ42L、42C、及び42Rの操作順番を報知したり、あるいは、入賞させるためのストップスイッチ42L、42C、及び42Rの操作順番と異なる操作順番をSBの当選時に意図的に報知したりする演出が設けられている。これにより、報知された操作順番でストップスイッチ42L、42C、及び42Rを操作したにもかかわらず、いずれの役も入賞しない演出を出力することができる。この演出は、例えば特定遊技を実行する旨を告知するとき等に用いられる。
(抽選テーブル)
本実施形態では、以上の8つの演出概要ごとに、それぞれ特有の抽選テーブル84dが設けられている。詳細演出選択部84cは、演出制御用状態及び当選役情報等に基づいて、選択された演出概要の抽選テーブル84dを用いて詳細な(より具体的な)演出内容を定めた演出パターンを選択する。なお、この抽選テーブル84dは、サブ制御基板108に設けられている前記ROMに個別に格納されている。
また、ここで選択される演出パターンには、ドット表示装置13に表示する表示内容、スピー力22から出力するサウンドの出力内容、及び演出用リール51L、51C、及び51Rの変動パターン(動作パターン)が含まれる。
さらに、詳細演出選択部84cは、演出パターンの選択とともに、リール制御用状態、及び当選役情報に基づいて、演出用リール停止位置決定テーブル85dを選択する。この演出用リール停止位置決定テーブル85dは、演出用リール51L、51C、及び51Rの停止位置を定めたテーブルである。なお、この演出用リール停止位置決定テーブル85dは、サブ制御基板108に設けられている前記ROMに個別に格納されている。
演出パターンにおいて、ドット表示装置13に表示する表示内容としては、登場するキャラクタの種類や、そのキャラクタの表示パターン等がある。さらに、キャラクタの表示パターンの中には、ストップスイッチ42L、42C、及び42Rの操作に対応させて表示内容が発展するように定められたもの等もある。
また、例えばスピーカ22から出力するサウンドの出力内容としては、通常音や、当選役に対応する音等がある。
演出用リール51L、51C、及び51Rの変動パターンは、演出用リール51L、51C、及び51Rの始動時、変動中、及び停止後の動作を定めたものであり、前述の演出概要に従ったパターンが選択される。
本実施形態の変動パターンには、(1)単回転パターン、(2)変則始動パターン、(3)強制引込みパターン、(4)大すべりパターン、(5)コマ送り移動パターン、(6)逆回転パターン、(7)全回転パターン、(8)再始動パターン、(9)通常パターン等が設けられている。
(1)単回転パターン
単回転パターンは、演出用リール51L、51C、及び51Rのうちの2つによって、特定遊技の移行に対応する図柄の組合せの一部を有効ラインに表示させてテンパイ状態を形成させた後、次の遊技において、特定遊技の移行に対応する図柄の組合せを有効ラインに表示させていない残りの1つの演出用リールのみを回転させるパターンである。単回転パターンは、前述した単リール回転演出等が選択されたときに用いられるパターンである。
(2)変則始動パターン
変則始動パターンは、ストップスイッチ41やストップスイッチ42L、42C、及び42Rの操作によらずに、メダルの投入又はベットスイッチ45の操作に基づいて、特定遊技の移行に対応する図柄の組合せを有効ラインに表示させていない残りの1つ演出用リールの回転及び停止を行うパターンである。変則始動パターンは、前述した単リール回転演出等が選択されたときに用いられるパターンである。
(3)強制引込みパターン(リーチ動作、テンパイ動作パターン)
強制引込みパターンには、リーチ状態を形成する際の第1強制引込みパターンと、テンパイ状態を形成する際の第2強制引込みパターンとがある。
第1強制引込みパターンは、演出用リール51L、51C、及び51Rの停止可能位置の基準範囲内において、演出用リール51L、51C、及び51Rを停止制御すると、リーチ状態を形成することができない場合に、演出用リール51L、51C、及び51Rの停止可能位置の基準範囲内を超えて、リーチ状態を形成するための図柄を強制的に有効ラインに引き込むように演出用リール51L、51C、及び51Rのうちの2つを停止制御するパターンである。第1強制引込みパターンは、前述したリーチ系演出等が選択されたときに用いられるパターンである。
第2強制引込みパターンは、演出用リール51L、51C、及び51Rの停止可能位置の基準範囲内において、演出用リール51L、51C、及び51Rを停止制御すると、テンパイ状態を形成することができない場合に、演出用リール51L、51C、及び51Rの停止可能位置の基準範囲内を超えて、テンパイ状態を形成するための図柄を強制的に有効ラインに引き込むように演出用リール51L、51C、及び51Rを停止制御するパターンである。第2強制引込みパターンは、前述した単リール回転演出等が選択されたときに用いられるパターンである。
以上のように、第1強制引込みパターンが選択されると、リーチ状態を形成するための図柄を強制的に有効ラインに引き込むように演出用リール51L、51C、及び51Rのうちの2つを停止制御する。そして、当該遊技において、残りの1つの演出用リール51L、51C、又は51Rを用いた演出(リーチ系演出)を行う。
一方、第2強制引込みパターンが選択されると、テンパイ状態を形成するための図柄を強制的に有効ラインに引き込むように全ての演出用リール51L、51C、及び51Rを停止制御し、当該遊技における演出用リール51L、51C、及び51Rの停止位置を確定する。そして、その次の遊技以降において、残りの1つの演出用リール51L、51C、又は51Rを用いた演出(単リール回転演出)を行う。
(4)大すべりパターン(基準範囲外動作パターン)
大すべりパターンは、演出用リール51L、51C、及び51Rの停止可能位置の基準範囲内を超えた位置にあるいずれか1つの図柄が有効ラインに停止するように、演出用リール51L、51C、及び51Rを停止させるパターンである。すなわち、演出用リール51L、51C、及び51Rの停止時に、通常以上に大きなすべり(基準範囲内を超える図柄数を停止制御時に移動させること)を発生させる演出を行いつつ、演出用リール51L、51C、及び51Rを停止させるパターンである。
(5)コマ送り移動パターン
コマ送り移動パターンは、演出用リール51L、51C、及び51Rの停止可能位置の基準範囲内において演出用リール51L、51C、及び51Rを一旦停止させた後、最終停止位置まで演出用リール51L、51C、及び51Rをコマ送り移動させるパターンである。コマ送り移動パターンは、前述した変則ストップ系演出等が選択されたときに用いられるパターンである。
(6)逆回転パターン
逆回転パターンは、回転方向を通常と逆方向にすることで、演出用リール51L、51C、及び51Rの図柄が第2表示窓12b内において下から上に移動表示されるように演出用リール51L、51C、及び51Rを回転させるパターンである。逆回転パターンは、前述した連続演出等が選択されたときに用いられるパターンである。
(7)全回転パターン
全回転パターンは、演出用リール51L、51C、及び51Rを一体で低速回転させるパターンである。この全回転パターンには、例えば演出用リール51L、51C、及び51Rの「7」の図柄が揃った状態で3つの演出用リール51L、51C、及び51Rを一体にさせて回転させるように制御するパターン等がある。全回転パターンは、例えばリーチ系演出において、リスタートリーチパターンが選択されたとき等に用いられる。
(8)再始動パターン
再始動パターンは、ストップスイッチ42L、42C、及び42Rの操作に対応させて、演出用リール51L、51C、及び51Rの停止可能位置の基準範囲内において演出用リール51L、51C、及び51Rを一旦停止させた後に、遊技者の操作とは無関係に演出用リール51L、51C、及び51Rを再始動させて、予め定められた位置に停止させるパターンである。再始動パターンは、例えばリーチ系演出において、リスタートリーチパターンが選択されたときや、単リール回転演出が選択されたとき等に用いられる。
(9)通常パターン(基準動作パターン、又は基準範囲内動作パターン)
通常パターンは、演出用リール51L、51C、及び51Rを、遊技用リール31L、31C、及び31Rに準じて回転及び停止制御するパターンである。具体的に説明すると、演出用リール51L、51C、及び51Rの停止可能位置の基準範囲内にあるいずれか1つの図柄が有効ラインに停止するように、演出用リール51L、51C、及び51Rを停止させるパターンである。
なお、前述した9個のパターン以外にも各種の変動パターンが設けられているが、本実施形態では説明を省略する。
また、演出パターンによっては、(1)リーチ制御フラグ、(2)当選図柄変更フラグ、(3)テーブル変更フラグ、(4)押し順チェックフラグ、(5)リーチチェックフラグ、(6)テンパイ制御フラグ、(7)単リール回転フラグ等を備える。なお、これらのフラグのオン及びオフの状態は、例えばサブ制御基板108に設けられている前記RAMに記憶される。
(1)リーチ制御フラグ
リーチ制御フラグは、選択された演出パターンの中に、演出用リール51L、51C、及び51Rの変動パターンとして前述した第1強制引込みパターンを有する場合にオンにされるフラグである。
このフラグがオンのときは、演出用リール51L、51C、及び51Rの第1番目及び第2番目の停止において、演出用リール51L、51C、及び51Rの停止可能位置の基準範囲内を超えて、リーチ状態を形成するための図柄が強制的に有効ラインに引き込まれる。なお、ストップスイッチ42L、42C、及び42Rの押し順概念を有する役(SB)の当選時にリーチ制御フラグがオンである演出パターンが選択された場合において、遊技者によって操作されたストップスイッチ42L、42C、及び42Rの押し順が、当選したSBの押し順と一致したときは、リーチ状態を形成するために図柄を強制的に有効ラインに引き込む制御は、中止される。
(2)当選図柄変更フラグ
当選図柄変更フラグは、例えば特定遊技の内部中の場合等に選択され、いずれかの役に当選している遊技において、その当選役に対応する演出用リール51L、51C、及び51Rの図柄の組合せを、他の図柄の組合せに変更するとき等に用いられるフラグである。
また、このフラグがオンであるときには、演出パターンには、差し替える図柄IDが予め設けられている。そして、有効ラインに停止させる演出用リール51L、51C、及び51Rの図柄の組合せを、その図柄IDに係る図柄の組合せに変更する。
(3)テーブル変更フラグ
テーブル変更フラグは、演出用リール停止位置決定テーブル85dを変更するときに用いられるものである。押し順概念を有する役の当選時に選択される演出パターンでは、このテーブル変更フラグがオンとなる。そして、実際に操作された押し順がその当選役情報の押し順IDと異なる場合に、このテーブル変更フラグのオンに基づいて、演出用リール停止位置決定テーブル85dを、当選役を入賞させない演出用リール停止位置決定テーブル85dに変更する。
(4)押し順チェックフラグ
押し順チェックフラグは、ストップスイッチ42L、42C、及び42Rの操作に対応させて演出を続けて良いか否かを確認するためのフラグである。押し順の概念を有する役の当選時に選択される演出パターンでは、この押し順チェックフラグがオンとなる。
この押し順チェックフラグがオンにされているときは、操作されたストップスイッチ42L、42C、又は42Rが、左、中又は右のいずれであるかが判断され、押し順が合致しているか否か、すなわち、当選役が入賞可能かどうかがチェックされる。そして、そのチェック結果により、引き込む図柄ID、演出用リール停止位置決定テーブル85d、及び演出を切り替えるか否かが判断される。
また、押し順チェックフラグがオンである演出パターンには、差し替えパターンが設けられている。差し替えパターンは、押し順チェックフラグがオンであるときに、押し順が判別され、引き込む図柄ID、演出用リール停止位置決定テーブル85d、及び演出を切り替えると判断されたときに、これらに代わる演出パターンを指定するためのものである。
(5)リーチチェックフラグ
リーチチェックフラグは、リーチ系演出に係る演出パターンでオンにされるフラグである。このリーチチェックフラグがオンにされているときは、演出用リール51L、51C、及び51Rのうちの2つが停止したときに、リーチ状態を形成しているか否かが判別される。
そして、リーチ状態を形成していると判別されたときは、選択された演出パターンに従いリーチ系演出を行う。一方、リーチ状態を形成していないと判別されたときは、演出パターンに定められたリーチ系演出の出力を中止する。
(6)テンパイ制御フラグ
テンパイ制御フラグは、選択された演出パターンの中に、演出用リール51L、51C、及び51Rの変動パターンとして前述した第2強制引込みパターンを有する場合にオンにされるフラグである。
このフラグがオンのときは、演出用リール51L、51C、及び51Rの停止可能位置の基準範囲内を超えて、テンパイ状態を形成するための図柄が強制的に有効ラインに引き込まれる。
(7)単リール回転フラグ
単リール回転フラグは、単リール回転演出に係る演出パターンが選択されたときにオンにされるフラグである。この単リール回転フラグがオンにされているときは、特定遊技の移行に対応する図柄の組合せを表示させていない1つの演出用リールのみを回転させる。
(演出実行部)
以上のようにして、いずれかの演出パターンが選択されると、演出実行部85aは、選択された演出パターンに従って、当該遊技における演出を行う。
また、演出実行部85aは、特定遊技中においては、SBの当選時、及びSB遊技中の所定役当選時に、ストップスイッチ42L、42C、及び42Rの操作順番に関する情報を報知する演出を出力する。
具体的には、SB又は所定役の当選時にストップスイッチ42L、42C、及び42Rの操作順番が決定されると、当選役情報中の押し順IDとして、その情報がメイン制御基板104からサブ制御基板108に送信される。抽選結果情報受信部81でその押し順IDを有する当選役情報を受信すると、演出実行部85aは、その押し順IDに係る操作順番を遊技者に対して報知する演出を出力する。
これにより、特定遊技中のSB当選時、及びSB遊技中の所定役当選時の遊技では、遊技者は、その報知された内容に従い、ストップスイッチ42L、42C、及び42Rを操作することで、それぞれSB及び所定役を入賞させることができる。
(演出パターン記憶部)
演出パターン記憶部85bは、サブ制御基板108に設けられている前記ROMに個別に格納されており、全ての演出パターンについて、その演出内容を定め、記憶したものである。詳細演出選択部84cが抽選テーブル84dを用いていずれかの演出パターンを選択すると、演出実行部85aは、選択された演出パターンに対応する演出内容を、演出パターン記憶部85bから読み取る。そして、読み取った演出パターンに従った演出を、ステッピングモータ52L、52C、及び52R、ドット表示装置13、ランプ21、及びスピーカ22の少なくとも何れか1つを用いて実行させる。
(演出用リール制御部、演出用リール停止位置決定テーブル)
演出用リール制御部85cは、演出の1つとして位置づけられている演出用リール51L、51C、及び51Rを制御(回転及び停止動作)するものである。この制御を行うときには、詳細演出選択部84cにより、いずれかの演出用リール停止位置決定テーブル85dが選択されている。演出用リール制御部85cは、この選択されている演出用リール停止位置決定テーブル85dを用いて、演出用リール51L、51C、及び51Rの停止制御を行う。
すなわち、演出用リール制御部85cは、選択されている演出パターンの中に定められている変動パターンに従うように演出用リール51L、51C、及び51Rの駆動を制御するとともに、選択された演出用リール停止位置決定テーブル85dに基づいて、演出用リール51L、51C、及び51Rを所定位置に停止させる。
以下に、演出用リール制御部85cによる、複数種類の演出用リール51L、51C、及び51Rの停止制御の具体例について説明する。
(1)連係停止制御(通常時の停止制御)
前述したように、遊技用リール制御部66は、役抽選部61による役の抽選によっていずれかの役に当選したときは、遊技用リール31L、31C、及び31Rの停止可能位置の範囲内(3図柄)において、その当選役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させる停止制御を行う。そして、演出用リール制御部85cは、演出無し等の通常の演出パターンの選択時には、演出用リール51L、51C、及び51Rの停止時の図柄の組合せを、遊技用リール31L、31C、及び31Rの停止時の図柄の組合せに連係させる「連係停止制御」を行う。
すなわち、遊技用リール制御部66により、遊技用リール31L、31C、及び31Rの当選役の図柄の組合せを有効ラインに停止させる停止制御が行われるときは、演出用リール制御部85cは、その遊技用リール31L、31C、及び31Rの図柄の組合せに対応する演出用リール51L、51C、及び51Rの図柄の組合せを有効ラインに停止させる。
一方、この連係停止制御は、遊技用リール制御部66が当選役の図柄の組合せを有効ラインに停止させない停止制御を行うときは、遊技用リール31L、31C、及び31Rの当選役の図柄の組合せに対応する演出用リール51L、51C、及び51Rの図柄の組合せを有効ラインに停止させない。
このようにすることで、遊技用リール31L、31C、及び31Rに表示されている図柄の停止位置により、当選役が入賞したときは、演出用リール51L、51C、及び51Rにおいても、その当選役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止する。一方、遊技用リール31L、31C、及び31Rに表示されている図柄の停止位置により、役が入賞しないときは、演出用リール51L、51C、及び51Rにおいても、いずれかの役に対応する図柄の組合せは有効ラインに停止しない。
また、本実施形態では、前述したように、SB及び所定役については、ストップスイッチ42L、42C、及び42Rが所定の操作順番で操作されたことを条件に、遊技用リール31L、31C、及び31Rの停止可能位置の範囲内(3図柄)において、遊技用リール31L、31C、及び31RのSB及び所定の図柄の組合せが有効ラインに停止する。一方、その所定の操作順番以外の操作順番でストップスイッチ42L、42C、及び42Rが操作されたときは、遊技用リール31L、31C、及び31RのSB及び所定の図柄の組合せが有効ラインに停止しない。したがって、演出用リール51L、51C、及び51Rにおいても、この制御に準ずるように連係停止制御を行う。
演出用リール制御部85cは、SB又は所定役の当選時に、ストップスイッチ42L、42C、及び42Rが所定の操作順番(入賞可能な操作順番)で操作されたときは、演出用リール51L、51C、及び51Rの停止可能位置の基準範囲内(5図柄)において、遊技用リール31L、31C、及び31RのSB又は所定役の図柄の組合せに対応する演出用リール51L、51C、及び51Rの図柄の組合せを有効ラインに停止させる。一方、ストップスイッチ42L、42C、及び42Rが、その所定の操作順番以外の操作順番で操作されたときは、遊技用リール31L、31C、及び31RのSB又は所定役の図柄の組合せに対応する演出用リール51L、51C、及び51Rの図柄の組合せを有効ラインに停止させないようにする。
この場合に、SB又は所定役の当選に係る当選役情報を、抽選結果情報受信部81で受信すると、演出用リール制御部85cは、遊技用リール31L、31C、及び31Rのその役の図柄の組合せに対応する演出用リール51L、51C、及び51Rの図柄の組合せを有効ラインに停止させる制御を選択する。すなわち、演出用リール51L、51C、及び51Rの図柄の組合せを有効ラインに停止させるための演出用リール停止位置決定テーブル85dが選択される。
そして、ストップスイッチ42L、42C、又は42Rが操作されるごとに、どのストップスイッチ42L、42C、又は42Rが操作されたかの操作情報が、メイン制御基板104から抽選結果情報受信部81に送信される。その送信されてくる操作情報に従い、ストップスイッチ42L、42C、及び42Rが所定の操作順番で操作されたときは、演出用リール制御部85cは、その選択した制御、すなわち遊技用リール31L、31C、及び31Rのその役の図柄の組合せに対応する演出用リール51L、51C、及び51Rの図柄の組合せを有効ラインに停止させる制御を実行する。
これに対し、ストップスイッチ42L、42C、及び42Rが、所定の操作順番以外の操作順番で操作されたときは、遊技用リール31L、31C、及び31Rのその役の図柄の組合せに対応する演出用リール51L、51C、及び51Rの図柄の組合せを有効ラインに停止させない制御に変更する。すなわち、その後に使用する演出用リール停止位置決定テーブル85dを、最初に選択された演出用リール停止位置決定テーブル85dに代えて、遊技用リール31L、31C、及び31Rのその役の図柄の組合せに対応する演出用リール51L、51C、及び51Rの図柄の組合せを有効ラインに停止させない演出用リール停止位置決定テーブル85dに変更する。
この演出用リール停止位置決定テーブル85dの変更においては、いかなる意味も持たない出目を表示する演出用リール停止位置決定テーブル85dに変更しても良いが、例えば、特定の図柄の組合せを積極的に出現させるような演出用リール停止位置決定テーブル85dに変更しても良い。
これにより、演出用リール制御部85cは、役抽選部61による役の抽選でSBに当選した場合において、ストップスイッチ42L、42C、及び42Rが所定の操作順番以外の操作順番で操作されたときは、演出用リール51L、51C、及び51Rの停止可能位置の範囲内において、その特定の図柄の組合せを有効ラインに停止させる制御を行うこととなる。
このように連係停止制御を実行することで、演出用リール51L、51C、及び51Rの図柄の組合せを、遊技用リール31L、31C、及び31Rの図柄の組合せに対応(連係)させることができる。
なお、以上のような連係停止制御を実行するために、ストップスイッチ42L、42C、及び42Rの操作順番が定められている当選役であるときは、サブ制御基板108(抽選結果情報受信部81)に送信される当選役情報に、その当選役を入賞させるための操作順番を特定する押し順IDを含めるようにする。
(2)非連係停止制御
また、演出用リール制御部85cは、選択された演出パターンに応じて、演出用リール51L、51C、及び51Rの停止時の図柄の組合せを、遊技用リール制御部66による遊技用リール31L、31C、及び31Rの停止時の図柄の組合せに連係させない「非連係停止制御」を行う。
この非連係停止制御は、遊技用リール制御部66が当選役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させる停止制御を行うときは、遊技用リール31L、31C、及び31Rのその当選役の図柄の組合せに対応する演出用リール51L、51C、及び51Rの図柄の組合せを有効ラインに停止させないようにするものである。
このような非連係停止制御は、例えば、特定遊技を実行することに決定されたことを遊技者に告知するための演出として用いられる。通常は、遊技用リール31L、31C、及び31Rによる図柄の組合せと、演出用リール51L、51C、及び51Rによる図柄の組合せとが対応(連係)しているが、両者の図柄の組合せを対応させないようにすることで、特定遊技を実行することに決定された旨を遊技者に対して知らせることができる。
より具体的には、第1に、非連係停止制御は、遊技用リール制御部66がいずれの役の図柄の組合せも有効ラインに停止させない停止制御を行うときに、遊技用リール31L、31C、及び31Rのいずれかの役の図柄の組合せに対応する演出用リール51L、51C、及び51Rの図柄の組合せを有効ラインに停止させる。
第2に、非連係停止制御は、遊技用リール制御部66が当選役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させる停止制御を行うときに、遊技用リール31L、31C、及び31Rのその当選役の図柄の組合せに対応する演出用リール51L、51C、及び51Rの図柄の組合せ以外の特定の図柄の組合せを有効ラインに停止させる。
前記のように制御するときとしては、例えば、選択された演出パターンの当選図柄変更フラグがオンである場合が挙げられる。この場合の演出パターンには、差し替える図柄IDが定められているので、停止させるべき演出用リール51L、51C、及び51Rの図柄の組合せを、その図柄IDに係る図柄の組合せに変更する。
なお、後述するように、特定遊技を実行することに決定されたときは、演出用リール制御部85cは、特定遊技の図柄の組合せを有効ラインに停止させる制御を行う。この遊技では、遊技用リール制御部66は、当該遊技での役抽選部61による役の抽選結果に基づいて、有効ラインに所定の図柄の組合せを停止させるようにするので、遊技用リール31L、31C、及び31Rと演出用リール51L、51C、及び51Rとは、別個独立して停止制御されることとなる。したがって、この場合も、一種の非連係停止制御となる。
(3)強制引込み停止制御
(第1強制引き込みパターンによる制御)
演出用リール制御部85cは、選択された演出パターンに第1強制引込みパターンが設けられているときは、「強制引込みリーチ停止制御」を行う。
この場合に、演出用リール制御部85cは、第1の制御として、演出用リール51L、51C、及び51Rのうち、始めに操作された2つについては、演出用リール51L、51C、及び51Rの停止可能位置の基準範囲内であるか否かにかかわらず、リーチ状態を形成させるための図柄を有効ラインに(強制的に)停止させる。
また、演出用リール制御部85cは、第2の制御として、演出用リール51L、51C、及び51Rの停止可能位置の基準範囲内(5図柄以内)において、全ての演出用リール51L、51C、及び51Rを一旦停止させた後、演出用リール51L、51C、及び51Rを再始動させ、これら演出用リール51L、51C、及び51Rのうち、2つについてはリーチ状態を形成するための図柄を有効ラインに停止させるとともに、残りの1つについては回転させた状態を形成する。
ここで、ストップスイッチ42L、42C、及び42Rの操作順番が定められている役に当選したときに、第1強制引込みリーチ停止制御が選択された場合、演出用リール制御部85cは、ストップスイッチ42L、42C、及び42Rが所定の操作順番以外の操作順番で操作されると、選択された演出パターンに従ってリーチ状態を形成させるが、ストップスイッチ42L、42C、及び42Rが所定の操作順番で操作されると、リーチ状態の形成を中止する。
このように制御するのは、以下の理由による。
ストップスイッチ42L、42C、及び42Rの操作順番が所定の操作順番で操作されたときは、遊技用リール31L、31C、及び31Rでは、その当選役の図柄の組合せが有効ラインに停止し、これによりメダルの払出し等が行われる。よって、遊技者は、その当選役が入賞したことを知ることとなる。したがって、このような場合にリーチ状態を形成し、リーチ系演出を実行することの実益がないからである。
また、第1強制引込みリーチ停止制御によりリーチ状態が形成され、リーチ系演出が実行されている間に、遊技者は、次の遊技に移行するために、メダルの投入や、ベットスイッチ45を操作する場合がある。この場合には、速やかに次の遊技に移行させるため、演出用リール制御部85cは、リーチ状態の形成、さらにはリーチ系演出を中止する。すなわち、この場合には、所定位置で全ての演出用リール51L、51C、及び51Rを停止させる。そして、スタートスイッチ41が操作されたときには、全ての演出用リール51L、51C、及び51Rの回転を開始できるように準備する。
(第2強制引き込みパターンによる制御)
演出用リール制御部85cは、選択された演出パターンに第2強制引込みパターンが設けられているときは、「第2強制引込みテンパイ停止制御」を行う。
この場合に、演出用リール制御部85cは、第1の制御として、演出用リール51L、51C、及び51Rのうちの2つについては、演出用リール51L、51C、及び51Rの停止可能位置の基準範囲内であるか否かにかかわらず、特定遊技の移行に関わる図柄の組合せの一部を有効ラインに(強制的に)停止させる。そして、特定遊技の移行に関わる図柄を有効ラインに停止させない残りの1つの演出用リールについては、前記停止させた特定遊技の移行に関わる図柄と異なる図柄を有効ラインに強制的に停止させる。すなわち、前記特定遊技の移行に対応する図柄により、前記有効ラインにテンパイ状態を形成させる。
また、演出用リール制御部85cは、第2の制御として、演出用リール51L、51C、及び51Rの停止可能位置の基準範囲内(5図柄以内)において、全ての演出用リール51L、51C、及び51Rを一旦停止させた後、演出用リール51L、51C、及び51Rの全てを再始動させ、再始動させた演出用リール51L、51C、及び51Rのうちの2つについては、前記特定遊技の移行に対応する図柄の組合せの一部を有効ラインに強制的に停止させるとともに、残りの1つについては、前記特定遊技の移行に対応する図柄と異なる図柄を有効ラインに強制的に停止させる。すなわち、前記特定遊技の移行に対応する図柄により、前記有効ラインにテンパイ状態を形成させる。
以上のような第2強制引き込みパターンによる制御において、演出用リール51L、51C、及び51Rのうち、どの演出用リールによりテンパイ状態を形成するかについては、例えば演出用リール停止位置決定テーブル85dを参照することにより決定する。また、本実施形態では、前記特定遊技の移行に対応する図柄の組合せは、3つ(「7」−「7」−「7」、「キャラクタ」−「キャラクタ」−「キャラクタ」、「BAR」−「BAR」−「BAR」)あるが、これらのうち、どの図柄でテンパイ状態を形成させるかは、当選図柄選択部82bにおける選択結果に基づいて決定する。
(4) 単図柄停止制御
前述した(3)強制引込み停止制御の第2強制引き込みパターンによる制御によって、特定遊技の移行に対応する図柄の組合せの一部を表示してテンパイ状態を形成させた場合に、演出用リール制御部85cは、次の第2遊技、及びさらにその次の第3遊技において、前記特定遊技の移行に対応する図柄を表示させていない残りの1つの演出用リールのみを回転及び停止させる。
この単図柄停止制御が選択されると、前記第2遊技において、演出用リール制御部85cは、前記残りの1つの演出用リールのみを、スタートスイッチ41の操作に基づいて回転させ、ストップスイッチ42L、42C、及び42Rの操作に従って、回転させた残りの1つの演出用リールを停止させる。
なお、本実施形態では、この第2遊技において、遊技者が1番目又は2番目に操作したストップスイッチによって、特定遊技の移行に対応する図柄の組合せを有効ラインに表示させる場合、残りのストップスイッチの操作を遊技者が行っても、前記残りの1つの演出用リールを動作させないようにしている。
以上のような第2遊技によっても、特定遊技の移行に対応する図柄の組合せを有効ラインに表示させない場合には、前記第3遊技において、演出用リール制御部85cは、遊技者によるメダルの投入、又はベットボタン45の操作に基づいて、前記残りの1つの演出用リールの回転と停止とを行う。すなわち、この第3遊技においては、スタートスイッチ41や、ストップスイッチ42L、42C、及び42Rの操作によらずに、前記残りの1つの演出用リールを動作させる。
なお、この第3遊技において、遊技者によるメダルの投入又はベットスイッチ45の操作によって、前記残りの1つの演出用リールが始動した後に、スタートスイッチ41が遊技者によって操作されたときは、演出用リール制御部85cは、単図柄停止制御を中止して、次の遊技を開始するようにしてもよい。
(5)大すべり停止制御
演出用リール制御部85cは、選択された演出パターンに、大すべりパターンが定められているときには、演出用リール51L、51C、及び51Rの停止制御の基準範囲内を超えた位置にある、いずれか1つの停止可能な図柄を有効ラインに停止させる大すべり停止制御を行う。
ところで、通常の停止制御、例えば連係停止制御等では、演出用リール制御部85cは、演出用リール51L、51C、及び51Rの停止可能位置の基準範囲内で演出用リール51L、51C、及び51Rを停止制御する。このため、ストップスイッチ42L、42C、及び42Rが操作された瞬間の図柄から、演出用リール51L、51C、及び51Rの回転方向に向かって配列されている停止可能位置の基準範囲内にある5図柄のうち、いずれか1つの停止可能な図柄を有効ラインに停止させるように制御する。
ここで、演出用リール停止位置決定テーブル85dには、当該遊技における役の抽選結果や、特定遊技の実行の可否に基づいて、21個の図柄のうち、有効ラインに停止可能な図柄と、停止不可能な図柄とが予め定められている。そして、この演出用リール停止位置決定テーブル85dを参照して、ストップスイッチ42L、42C、及び42Rが操作された瞬間の図柄から、演出用リール51L、51C、及び51Rの回転方向に向かって(図3中、上方向に向かって)停止可能な図柄を検索していき、停止可能な最初の図柄を停止図柄として決定し、その図柄を有効ラインに停止させる。
これに対し、大すべり停止制御を行うときには、演出用リール制御部85cは、ストップスイッチ42L、42C、及び42Rが操作された瞬間の図柄から演出用リール51L、51C、及び51Rの回転方向に向かって配列されている停止可能位置の基準範囲内にある5図柄を除く図柄のうち、いずれか1つの停止可能な図柄を有効ラインに停止させる。特に本実施形態では、演出用リール制御部85cは、ストップスイッチ42L、42C、及び42Rが操作された瞬間の図柄から、演出用リール51L、51C、及び51Rの回転方向に向かって配列されている図柄のうち最も遠い位置にある停止可能な図柄を有効ラインに停止させるようにしている。
このため、演出用リール制御部85cは、ストップスイッチ42L、42C、及び42Rが操作された瞬間の図柄から、演出用リール51L、51C、及び51Rの回転方向と逆方向に向かって(図3中、下方向に向かって)停止可能な図柄を検索していき、停止可能な最初の図柄を停止図柄に決定し、その図柄を有効ラインに停止させる。なお、以上の説明においては、有効ラインのうち、いずれか1つの特定の有効ラインを基準としている。本実施形態では、5本の有効ラインが設けられるが、そのうちのいずれか1つの有効ラインを「特定有効ライン」とすると、「ストップスイッチ42L、42C、及び42Rが操作された瞬間の図柄から、停止可能位置の基準範囲内にある図柄のうち、いずれか1つの停止可能な図柄を有効ラインに停止させる」とは、ストップスイッチ42L、42C、及び42Rが操作された瞬間に特定有効ライン上に位置する図柄から停止可能位置の基準範囲内にある図柄のうちいずれか1つの停止可能な図柄を、その特定有効ラインに停止させることを意味している。
同様に、「ストップスイッチ42L、42C、及び42Rが操作された瞬間の図柄から、停止可能位置の基準範囲内を超えた位置にあるいずれか1つの停止可能な図柄を有効ラインに停止させる」とは、ストップスイッチ42L、42C、及び42Rが操作された瞬間に特定有効ライン上に位置する図柄から、停止可能位置の基準範囲内を超えた位置にあるいずれか1つの停止可能な図柄を、その特定有効ラインに停止させることを意味している。
以上のようにして遊技用リール31L、31C、及び31Rを制御すれば、大すべり停止制御を行うときの専用の演出用リール停止位置決定テーブル85dを設ける必要がない。大すべり停止制御を行うときと行わないときとで、同一の演出用リール停止位置決定テーブル85dを用い、大すべり停止制御を行わないときは、演出用リール51L、51C、及び51Rの回転方向に向かって停止可能な図柄を検索し、大すべり停止制御を行うときは、演出用リール51L、51C、及び51Rの回転方向と逆方向に向かって停止可能な図柄を検索すれば良い。
(6)コマ送り停止制御
演出用リール制御部85cは、選択された演出パターンにコマ送り移動パターンが定められているときには、演出用リール51L、51C、及び51Rの停止制御の基準範囲内において演出用リール51L、51C、及び51Rを一旦停止させた後、最終停止位置まで演出用リール51L、51C、及び51Rをコマ送り移動させる「コマ送り停止制御」を行う。
演出用リール制御部85cは、コマ送り移動パターンを含む演出パターンが選択されたときは、ストップスイッチ42L、42C、及び42Rが操作された瞬間から停止可能位置の範囲内にある5図柄のうち、選択された演出用リール停止位置決定テーブル85dによって定められた最終停止位置より前の位置で演出用リール51L、51C、及び51Rを一旦停止させた後、演出用リール51L、51C、及び51Rを、最終停止位置までコマ送り移動させるようにする。
特に、本実施形態では、演出用リール制御部85cは、コマ送り移動時には、ストップスイッチ42L、42C、及び42Rが操作された瞬間からの最小移動位置(例えばストップスイッチ42L、42C、及び42Rが操作された瞬間の次の図柄)で演出用リール51L、51C、及び51Rを一旦停止させる。
ここで、コマ送り移動パターンを含む演出パターンが選択され、ストップスイッチ42L、42C、及び42Rが操作された瞬間から最小移動位置で演出用リール51L、51C、及び51Rを一旦停止させたときは、演出用リール制御部85cは、その停止位置が最終停止位置と一致するか否かを判断する。そして、一致しない場合には、演出用リール51L、51C、及び51Rを最終停止位置までコマ送り移動させるようにするが、一致する場合には演出用リール51L、51C、及び51Rのコマ送り移動制御を中止して、その一旦停止した位置を最終停止位置にする。
このようにして演出用リール51L、51C、及び51Rを制御すれば、一旦停止させた位置が、偶然に最終停止位置と一致していたとしても、適切な制御を行うことができる。
(7)特定遊技の図柄の組合せを有効ラインに停止させるときの停止制御(本図柄停止制御、仮図柄停止制御)
特定遊技実行決定部82により特定遊技を実行することに決定されたときは、演出用リール制御部85cは、実行すべき特定遊技(第1特定遊技、第2特定遊技又は第3特定遊技)に対応する図柄の組合せ(例えば第3特定遊技の場合は「7」一「7」一「7」)を有効ラインに停止させるが、この場合には、以下の2つの制御を行う。
第1の制御は、実行する特定遊技の移行に対応する図柄(本図柄)の組合せを有効ラインに最初から停止させるようにする「本図柄停止制御」である。
第2の制御は、実行する特定遊技以外の特定遊技の移行に対応する図柄(仮図柄)の組合せを一旦有効ラインに停止させた後、演出用リール51L、51C、及び51Rを再始動(再変動)させて、実行する特定遊技の移行に対応する図柄(本図柄)の組合せを有効ラインに停止させるようにする「仮図柄停止制御」である。本明細書では、仮図柄を停止させた後、演出用リール51L、51C、及び51Rを再始動させて本図柄を停止させるまでの一連の停止制御全体を、「仮図柄停止制御」と称する。
なお、本実施形態では、実行することに決定された特定遊技が、第1特定遊技、第2特定遊技又は第3特定遊技のいずれの場合でも、本図柄停止制御が選択される場合がある。本図柄停止制御が選択されるのは、特定遊技実行決定部82aにより実行することに決定された特定遊技と、選択された演出制御用状態の特定遊技停止図柄とが一致する場合である。
これに対し、特定遊技実行決定部82aにより実行することに決定された特定遊技と、選択された演出制御用状態の特定遊技停止図柄とが一致しない場合には、仮図柄停止制御が選択される。
本図柄停止制御が選択されると、演出用リール制御部85cは、ストップスイッチ42L、42C、及び42Rの操作、コインの投入、又はベットスイッチ45の操作などに従って、実行する特定遊技の移行に対応する図柄の組合せを有効ラインに表示させるようにする。
仮図柄停止制御が選択されると、実行しない特定遊技の移行に対応する図柄の組合せを有効ラインに一旦停止させた後、演出用リール51L、51C、及び51Rを再始動させて、実行する特定遊技の移行に対応する図柄の組合せを有効ラインに表示させるようにする。
なお、仮図柄停止制御を実行するときに演出用リール51L、51C、及び51Rを再始動させる時期としては、次の遊技に移行するためのメダルが投入されたとき、又はベットスイッチ45が操作されたときである。すなわち、仮図柄停止制御が選択されたときの遊技では、演出用リール制御部85cは、実行する特定遊技と異なる特定遊技の移行に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止するようにする。そして、メダルの投入、又はベットスイッチ45の操作によって次遊技に移行したときに、演出用リール制御部85cは、演出用リール51L、51C、及び51Rを再始動させて、実行する特定遊技の移行に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるようにする。
また、メダルの投入又はベットスイッチ45の操作によって次の遊技に移行し、演出用リール51L、51C、及び51Rが再始動された後に、スタートスイッチ41が遊技者によって操作されたときは、演出用リール制御部85c、仮図柄停止制御を中止して、次の遊技を開始する。
また、本実施形態では設けていないが、遊技者に対して期待感と緊張感を与えるために、第1特定遊技を実行することに決定されたときでも、第1特定遊技の移行に対応する図柄の組合せを停止させた後、演出用リール51L、51C、及び51Rを再始動させて、再度、第1特定遊技の移行に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させる制御を行っても良い。
また、特定遊技の移行に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させることは、演出用リール51L、51C、及び51Rに特有のものである。すなわち、特定遊技の移行に対応する図柄の組合せを構成する図柄(「キャラクタ」、「BAR」及び「7」)は、演出用リール51L、51C、及び51Rにのみ設けられており、遊技用リール31L、31C、及び31Rには設けられていないからである。したがって、演出用リール制御部85cは、特定遊技の移行に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させることを行わない。このため、仮図柄停止制御が選択されたときの遊技、さらにはその次の遊技で、いずれかの役に当選したか否かにかかわらず、演出用リール制御部85cは、前述したような演出用リール51L、51C、及び51Rの制御を行うことが可能となる。
なお、遊技用リール制御部66は、前述したような演出用リール51L、51C、及び51Rの制御を行う遊技では、役抽選部61による役の抽選結果に基づいて、演出用リール51L、51C、及び51Rとは独立して、遊技用リール31L、31C、及び31Rの当選役の図柄の組合せを有効ラインに停止させるようにすれば良い。
以上のように、本実施形態では、前記(1)〜(7)の停止制御を行うための演出用リール51L、51C、及び51Rの停止パターンが演出用リール停止位置決定テーブル85dに記録されている。この場合、前記(1)〜(7)の停止制御を組み合わせて演出用リール51L、51C、及び51Rを制御することがあるということは勿論である。
続いて、本実施形態における主要な制御の流れを、フローチャートに基づき説明する。
(メイン制御基板)
図7は、本実施形態において、メイン制御基板104による制御の流れの一例を示すフローチャートである。
先ず、図7のステップS1において、メイン制御部60は、遊技者によりスタートスイッチ41がオンされるまで待機し、スタートスイッチ41がオンされると、次のステップS2に進み、遊技用リール制御部66は、全ての遊技用リール31L、31C、及び31Rを始動制御する(回転させる)。なお、このようにして全ての遊技用リール31L、31C、及び31Rを回転させる際には、演出用リール51L、51C、及び51Rも原則として全て回転させる。ただし、前述した単リール回転演出を行う場合には、演出用リール51L、51C、及び51Rのうちの1つのみを回転させる。
次に、ステップS3において、SB当選確率抽選部62は、SBの当選確率を高確率とするか通常確率とするかの抽選を行う。
次に、ステップS4において、役抽選部61は、役の抽選を行う。
次に、ステップS5において、抽選結果情報送信部65は、ステップS3及びステップS4の抽選結果情報(SB当選確率情報及び当選役情報)を、サブ制御基板108に送信する。
次に、ステップS6において、メイン制御部60は、ステップS4における役の抽選において、押し順の概念を有する役(本実施形態ではSB)に当選したか否かを判定する。押し順概念を有する役に当選していないと判定したときは、ステップS7に進み、当選したと判定したときは、ステップS13に進む。
次に、ステップS7において、メイン制御部60は、遊技者によりストップスイッチ42L、42C、又は42Rがオンされるまで待機し、ストップスイッチ42L、42C、又は42RがオンされるとステップS8に進み、どのストップスイッチ42L、42C、又は42Rがオンされたかの操作情報を、抽選結果情報送信部65に出力する。そして、抽選結果情報送信部65は、出力された情報を、サブ制御基板108に送信する。
次に、ステップS9において、遊技用リール制御部66は、そのオンされたストップスイッチ42L、42C、及び42Rに対応する遊技用リール31L、31C、及び31Rの停止制御を行う。
次に、ステップS10において、停止図柄判定部68は、全ての遊技用リール31L、31C、及び31Rが停止したか否かを判定し、停止したと判定したときはステップS11に進む。一方、未だ全ての遊技用リール31L、31C、及び31Rが停止していないと判定したときは、ステップS7に戻り、全ての遊技用リール31L、31C、及び31Rが停止するまでステップS7〜S10の処理を繰り返す。
次に、ステップS11において、停止図柄判別部68は、いずれかの役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止したか否か、すなわちいずれかの役が入賞したか否かを判定する。いずれかの役が入賞したと判定したときは、ステップS12に進んで、入賞処理部69は、その入賞役に応じた払出し等の処理を行う。例えば小役等が入賞したときは、入賞役に対応する枚数のメダルの払出しを行い、リプレイの入賞時には、当該遊技で投入されたメダル枚数を自動投入する処理を行う。そして、本フローチャートによる処理を終了する。一方、ステップS11において、いずれの役も入賞していないと判定されたときは、ステップS12の処理を行うことなく本フローチャートによる処理を終了する。
前記ステップS6において、押し順の概念を有する役(本実施形態ではSB)に当選したと判定されると、ステップS13に進み、メイン制御部60は、ストップスイッチ42L、42C、又は42Rがオンされるまで待機し、オンされるとステップS14に進み、どのストップスイッチ42L、42C、又は42Rがオンされたかの操作情報を出力する。そして、抽選結果情報送信部65は、出力された情報をサブ制御基板108に送信する。
次に、ステップS15において、メイン制御部60は、ストップスイッチ42L、42C、及び42Rの押し順が選択された(正しい)押し順であるか否か、すなわち当選役に係る押し順と、操作されたストップスイッチ42L、42C、及び42Rの押し順とが一致しているか否かを判定する。
この判定の結果、押し順が正しくない場合はステップS17に進み、遊技用リール制御部66は、ステップS4での役の抽選結果に基づいて選択した遊技用リール停止位置決定テーブル67を参照して、遊技用リール31L、31C、及び31Rの停止制御を行う。これに対し、押し順が正しい場合はステップS16に進み、遊技用リール制御部66は、図柄の引込み制御をセットする。この図柄の引込み制御とは、選択した遊技用リール停止位置決定テーブル67を用いずに、当選役に係る図柄を引き込むように遊技用リール31L、31C、及び31Rの動作を制御することである。
そして、ステップS16又はステップS17からそれぞれステップS18に進み、遊技用リール制御部66は、オンされたストップスイッチ42L、42C、及び42Rに対応する遊技用リール31L、31C、及び31Rの停止制御を行う。ここで、ステップS16からステップS18に進んだ場合には、当選役(押し順概念を有する役)に係る図柄が有効ラインに引き込まれる。一方、ステップS17からステップS18に進んだ場合には、当選役に係る図柄は有効ラインに停止しない。
次に、ステップS19において、遊技用リール制御部66は、全ての演出用リール51L、51C、及び51Rが停止したか否かを判定し、停止したときは前述したステップS11に進む。一方、全ての遊技用リール31L、31C、及び31Rが未だ停止していないと判定したときは、ステップS13に戻り、全ての遊技用リール31L、31C、及び31Rが停止するまで、ステップS13〜S19の処理を繰り返す。
(サブ制御基板)
図8は、本実施形態において、サブ制御基板108による制御の流れの一例を示すフローチャートである。図9は、図8に続くフローチャートである。
先ず、図8のステップS21において、サブ制御部80は、図7のステップS5で送信された抽選結果情報を、抽選結果情報受信部81で受信するまで待機し、受信するとステップS22に進み、特定遊技実行決定部82aは、受信した抽選結果情報に基づいて、特定遊技を実行するか否かの抽選を行う。このステップS22での抽選は、前記ステップS21において、SB当選確率が高確率である旨の情報を受信したときに行われ、通常確率である旨の情報を受信したときには行われない。なお、以下の説明では、特定遊技を「AT」、特定遊技を実行するか否かの抽選を「AT抽選」、特定遊技の移行に対応する図柄を「AT図柄」、実行すると決定された特定遊技の移行に対応する図柄を「当選AT図柄」とそれぞれ略称する。
次に、ステップS23において、サブ制御部80は、ATを実行することが決定されたか否かを判定する。この判定の結果、ATを実行することが決定された場合にはステップS24に進み、ATを実行することが決定されなかった場合には、ステップS24、S25を省略してステップS26に進む。
ATを実行することが決定され、ステップS24に進むと、当選図柄選択部82bは、第1特定遊技〜第3特定遊技に係る図柄のうち、いずれか1つを当選AT図柄として選択する。本実施形態では、「キャラクタ」、「BAR」又は「7」のいずれかの当選AT図柄を選択する。なお、この選択は、抽選等により行う。
次に、ステップS25において、仮図柄選択部82cは、仮(引き込み用の)AT図柄を選択する。
次に、ステップS26において、制御用状態選択部84aは、ステップS21で受信した抽選結果情報と、ステップS23〜ステップS25でのAT抽選の結果、すなわちATの実行の有無、並びに選択された当選AT図柄及び仮AT図柄に基づいて、演出制御用状態及びリール制御用状態を選択する。
次に、ステップS27において、演出概要選択部84bは、ステップS26で選択された演出制御用状態と、ステップS21で受信された抽選結果情報とに基づいて、演出概要を選択する。
次にステップS28に進み、サブ制御部80は、連続演出フラグがオンであるか否かを判別する。前遊技までに連続演出フラグがオンにされたときは、このステップS28においてオンであると判別され、図中、「A」(図13のステップS403)に進む。図中、「A」に進んだ後の流れについては後述する。
一方、連続演出フラグがオンされていないときは、ステップS29に進み、演出概要選択部84bは、ステップS27で選択した演出概要が、8つの演出概要のどれに当たるかを判別し、ステップS30〜ステップS37のうち、該当する演出概要に進む。
すなわち、単リール回転演出が選択されたときはステップS37に進む。演出無しが選択されたときはステップS30に進む。通常演出が選択されたときはステップS31に進む。図柄告知系演出が選択されたときはステップS32に進む。リーチ系演出が選択されたときはステップS33に進む。ナビ演出が選択されたときはステップS34に進む。連続演出が選択されたときはステップS35に進む。変則ストップ系演出が選択されたときはステップS36に進む。
これらステップS30〜ステップS37の各演出における詳細な流れについては、それぞれ後述する。
ステップS30〜ステップS37の各演出に基づく処理が終了すると、ステップS38に進み、演出用リール制御部85cは、AT図柄が有効ラインに停止したか否か(第1特定遊技〜第3特定遊技のいずれかの図柄の組合せが有効ラインに停止したか否か)を判定する。この判定の結果、AT図柄が停止したときにはステップS39に進んで、サブ制御部80は、演出制御用状態を、前述した「(3)特定遊技中」に設定し、次のステップS40(図9)に進む。これに対し、AT図柄が停止していないときは、図中、「Z」に進み、本フローチャートによる処理を終了する。
次に、ステップS40において、演出用リール制御部85cは、当選図柄選択部82b及び仮図柄選択部82cにおける選択結果に基づいて、有効ラインに停止したAT図柄が当選AT図柄と一致するか否かを判定する。これらが一致すると判定されるのは、一旦停止すべき仮AT図柄と、実際に当選した当選AT図柄とが一致する場合であり、当該遊技において、前述した「本図柄停止制御」が選択された場合である。この場合には、本フローチャートによる処理を終了し、次の遊技以降は、特定遊技実行部83aは、その停止した図柄に応じた特定遊技を実行する。
これに対し、停止したAT図柄(仮AT図柄)と当選AT図柄とが一致していないときは、ステップS41に進む。なお、ここでこれらが一致していないと判定されるのは、当該遊技で、前述の「仮図柄停止制御」が選択されたときである。
次に、ステップS41において、演出用リール制御部85cは、演出用リール51L、51C、及び51Rの仮図柄停止制御に基づいて、再変動パターンをセットする。すなわち、演出用リール制御部85cは、「仮図柄停止制御」が選択されると、演出パターン記憶部85bから再変動パターンを読み出す。
次に、ステップS42において、サブ制御部80は、次の遊技に移行するためのメダルの投入、あるいはベットスイッチ45の操作があるまで待機し、メダルの投入又はベットスイッチ45の操作があったときは、ステップS43に進み、演出用リール制御部85cは、ステップS41でセットした再変動パターンに従い、演出用リール51L、51C、及び51Rの再変動を開始させる。
次に、ステップS44において、サブ制御部80は、スタートスイッチ41がオンされたか否かを判定する。この判定の結果、オンされたときはステップS45に進む。一方、オンされていないときはステップS47に進む。ステップS47では、サブ制御部80は、前記再変動が終了したか否かを判定し、終了していないときはステップS44に戻る。これに対し、再変動が終了したときは、本フローチャートによる処理を終了する。
一方、スタートスイッチ41がオンされ、ステップS44からステップS45に進むと、演出用リール制御部85cは、仮図柄停止制御、すなわち再変動の中止処理を行う。
最後に、ステップS46において、サブ制御部80は、変動補正処理、具体的にはスタートスイッチ41がオンされたことに伴い演出用リール51L、51C、及び51Rを回転させるための準備(例えば、演出用リール51L、51C、及び51Rのステッピングモータ52L、52C、及び52Rを円滑に駆動するための時間の確保等)を行い、その準備が終了次第、演出用リール51L、51C、及び51Rの通常の回転処理に移る。そして、本フローチャートによる処理を終了する。
以上より、メダルが投入等され、次の遊技に移行したときは、スタートスイッチ41がオンされるまで、又は再変動が終了するまで、演出用リール51L、51C、及び51Rの再変動が行われ、その再変動中にスタートスイッチ41がオンされたときは、その再変動(仮図柄停止制御)が中止される。
(単リール回転演出)
図10は、図8のステップS29において、単リール回転演出が選択され、ステップS37に進んだときの処理の流れの一例を示すフローチャートである。
先ず、ステップS101において、詳細演出選択部84cは、ステップS29で選択された単リール回転演出の演出概要と、演出制御用状態とに基づいて、詳細演出を選択する。すなわち、詳細演出選択部84cは、単リール回転演出に対応する抽選テーブル84dを用いて、演出パターンを選択する。さらに、詳細演出選択部84cは、この演出パターンの選択とともに、ステップS23におけるAT抽選の結果と、ステップS24で選択されたAT当選図柄と、リール制御用状態とに基づいて、演出用リール停止位置決定テーブル85dを選択する。これにより、第1遊技が開始する。
次に、ステップS102において、サブ制御部80は、テンパイ制御フラグをオンする。
次に、ステップS103において、サブ制御部80は、スタートスイッチ41がオンされた旨の操作情報を、抽選結果情報受信部81で受信するまで待機し、操作情報を受信すると、ステップS104に進み、演出用リール制御部85cは、全ての演出用リール51L、51C、及び51Rを始動制御する(回転させる)。なお、このステップS103の処理は、図8のステップS21、又はその前後に、スタートスイッチ41がオンされた旨の操作情報を、抽選結果情報受信部81で既に受信していることを確認するための処理であるので、省略してもよい。
次に、ステップS105において、サブ制御部80は、ストップスイッチ42L、42C、又は42Rがオンされた旨の操作情報を、抽選結果情報受信部81で受信するまで待機し、操作情報を受信すると、ステップS106に進み、演出用リール制御部85cは、ステップS101で詳細演出選択部84cにより選択された演出用リール停止位置決定テーブル85dに基づき、演出用リール51L、51C、及び51Rの停止制御を行う。このとき、サブ制御部80は、演出用リール51L、51C、及び51Rのうち、前記オンされたストップスイッチに対応する演出用リールについてのみ停止制御を行う。すなわち、1つのストップスイッチがオンされると、そのストップスイッチに対応する1つの演出用リールが停止する。
次に、ステップS107において、演出用リール制御部85cは、全ての演出用リール51L、51C、及び51Rが停止したか否かを判定する。この判定の結果、全ての演出用リール51L、51C、及び51Rが停止していないときは、全ての演出用リール51L、51C、及び51Rが停止するまで、ステップS104〜S106の処理を繰り返す。
この第1遊技では、全ての演出用リール51L、51C、及び51Rが停止したときに、第2表示窓102bにおける有効ラインの少なくとも1つに、AT図柄を2つ表示させてテンパイ状態を形成させる。一例をあげると、図8のステップS23、S24において、第3特定遊技を実行することがAT抽選により決定されている場合には、例えば、第2表示窓12bに向かって左から「7」−「7以外(例えばベル)」−「7」の組合せを有効ラインに表示させる。
このようにして、全ての演出用リール51L、51C、及び51Rが停止すると、ステップS108において、サブ制御部80は、テンパイ制御フラグをオフして第2遊技に進み、単リール回転フラグをオンする。
次に、ステップS109において、サブ制御部80は、スタートスイッチ41がオンされた旨の操作情報を、抽選結果情報受信部81で受信するまで待機し、操作情報を受信すると、ステップS110に進み、演出用リール制御部85cは、演出用リール51L、51C、及び51Rのうち、AT図柄の組合せを表示させていない残りの1つの演出用リールのみを回転させる。前述した例では、「7以外(ベル)」を表示している演出用リール51Cのみを回転させる。
次に、ステップS111において、サブ制御部80は、ストップスイッチ42L、42C、又は42Rがオンされた旨の操作情報を、抽選結果情報受信部81で受信するまで待機し、操作情報を受信すると、ステップS112に進み、演出用リール制御部85cは、ステップS101で詳細演出選択部84cにより選択された演出用リール停止位置決定テーブル85dに基づき、ステップS110で回転させた残りの1つの演出用リールの停止制御を行う。
次に、ステップS113において、サブ制御部80は、第2表示窓102bにおける有効ラインの少なくとも1つに、AT図柄の組合せを表示させたか否かを判定する。前述した例では、「7」−「7」−「7」の組合せを有効ラインに表示させたか否かを判定する。この判定の結果、AT図柄の組合せを表示させた場合には、ステップS114に進み、サブ制御部80は、演出用リール51L、51C、及び51Rの最終停止位置を確定し、単リール回転フラグをオフして、本フローチャートによる処理を終了する。
一方、AT図柄の組合せが表示されていない場合には、ステップS115に進み、演出用リール制御部85cは、全ての演出用リール51L、51C、及び51Rを停止させたか否かを判定する。この判定の結果、全ての演出用リール51L、51C、及び51Rを停止していない場合には、全ての演出用リール51L、51C、及び51Rを停止させるまでステップS110〜S115の処理を繰り返す。
このように、本実施形態では、1番目又は2番目に操作されたストップスイッチ42L、42C、又は42Rによって前記残りの1つの演出用リールを停止させた場合には、ステップS115でNOと判定され、前記停止させた残りの1つの演出用リールを再回転させる(ステップS110)。一方、3番目(最後)に操作されたステップスイッチ42L、42C、又は42Rによって前記残りの1つの演出用リールを停止させた場合には、ステップS115でYESと判定され、ステップS116に進む。
次に、ステップS116において、サブ制御部80は、単リール回転演出を終了させるか否かを判定する。この判定は、例えばステップS101で選択された詳細演出に基づいて行う。この判定の結果、単リール回転演出を終了させる場合には、本フローチャートによる処理を終了する。
以上のステップS108〜S116までの処理が、第2遊技における処理となる。前述した例では、この第2遊技において、遊技用リール31Cのみを回転させ、ストップスイッチ42L、42C、及び42Rの操作に従って、遊技用リール31Cを停止させる。この結果、第2表示窓12bに向かって左から「7」−「7」−「7」、又は「7」−「7以外(例えばベル)」−「7」の組合せを有効ラインに表示させる。
なお、前述したように、本実施形態では、ステップS113及びステップS116の判定により、第2遊技(連続する2つの遊技)で単リール回転演出を終了させる場合がある。
一方、ステップS116の判定の結果、単リール回転演出を終了させない場合には、第3遊技に進み、ステップS117において、サブ制御部80は、メダルの投入又はベットスイッチ45の操作があるまで待機し、メダルの投入又はベットスイッチ45の操作があったときは、ステップS118に進み、演出用リール制御部85cは、演出用リール51L、51C、及び51Rのうち、前記AT図柄の組合せを表示させていない残りの1つの演出用リールのみを回転させる。
次に、ステップS119において、演出用リール制御部85cは、ステップS101で詳細演出選択部84cにより選択された演出用リール停止位置決定テーブル85dに基づき、ステップS118で回転させた残りの1つの演出用リールの停止制御を行う。そして、この停止制御により、演出用リール51L、51C、及び51Rの最終停止位置が確定する。
このステップS119の処理を具体的に説明すると、図8のステップS23、S24において、第1〜第3特定遊技の何れかを実行することが決定されている場合には、決定された特定遊技の移行に対応する図柄の組合せを有効ラインに表示させるように、前記最終停止位置を確定する。一方、ステップS23、S24において、第1〜第3特定遊技の何れかを実行することが決定されていない場合には、決定された特定遊技の移行に対応する図柄の組合せを有効ラインに表示させないように、前記最終停止位置を確定する。前述した例では、第3特定遊技を実行することが決定されているので、第2表示窓12bに向かって左から「7」−「7」−「7」の組合せを有効ラインに表示させる。
そして、ステップS120において、サブ制御部80は、単リール回転フラグをオフして本フローチャートによる処理を終了する。
(演出無し)
図11は、図8のステップS29において、演出無しが選択され、ステップS30に進んだときの処理の流れの一例を示すフローチャートである。
先ず、ステップS201において、詳細演出選択部84cは、ステップS29で選択された演出無しの演出概要と、演出制御用状態と、抽選結果情報とに基づき、詳細演出を選択する。すなわち、詳細演出選択部84cは、演出無しに対応する抽選テーブル84dを用いて、演出パターンを選択する。さらに、詳細演出選択部84cは、この演出パターンの選択とともに、リール制御用状態、及び当選役情報に基づいて、演出用リール停止位置決定テーブル85dを選択する。
次に、ステップS202において、サブ制御部80は、ストップスイッチ42L、42C、又は42Rがオンされた旨の操作情報を、抽選結果情報受信部81で受信するまで待機し、操作情報を受信すると、ステップS203に進み、前述したステップS21で受信した抽選結果情報中の当選役情報が、押し順IDを有するか否かを判定する。この判定の結果、押し順IDが有る場合にはステップS206に進む。これに対し、押し順IDが無い場合にはステップS204に進む。なお、図11のフローチャートでは省略しているが、このステップS202の前に、スタートスイッチ41が操作された旨の操作情報を抽選結果情報受信部81で受信しており、この操作情報に基づいて演出用リール制御部85cは、演出用リール51L、51C、及び51Rを回転させている。
次に、ステップS204において、演出用リール制御部85cは、ステップS201で詳細演出選択部84cにより選択された演出用リール停止位置決定テーブル85dに基づいて、演出用リール51L、51C、及び51Rの停止制御を行う。
次に、ステップS205において、演出用リール制御部85cは、全ての演出用リール51L、51C、及び51Rが停止したか否かを判定し、停止したときは、本フローチャートによる処理を終了する。これに対し、全ての演出用リール51L、51C、及び51Rが未だ停止していないときは、ステップS202に戻る。
一方、ステップS203における判定の結果、抽選結果情報中の当選役情報に押し順IDが有り、ステップS206に進むと、サブ制御部80は、ステップS202で受信した操作情報によるストップスイッチ42L、42C、及び42Rの押し順が、前記当選役情報に含まれている押し順IDと一致するか否かを判定する。
この判定の結果、これらが一致しているときは、ステップS204に進んで、前述と同様の処理を行う。これに対し、これらが一致していないときはステップS207に進む。ステップS207において、サブ制御部80は、ステップS201で選択された演出パターンに含まれる図柄IDを、差し替えるべき図柄IDに変更するとともに、テーブル変更フラグに基づいて、演出用リール停止位置決定テーブル85dを、その役を入賞させない演出用リール停止位置決定テーブル85dに変更する。そして、ステップS204に進む。なお、ステップS207を経由してステップS204に進んだときは、ステップS207で変更した演出用リール停止位置決定テーブル85dに基づいて演出用リール51L、51C、及び51Rが停止制御されることとなる。
(通常演出)
図12は、図8のステップS29において、通常演出が選択され、ステップS31に進んだときの処理の流れの一例を示すフローチャートである。
先ず、ステップS301において、詳細演出選択部84cは、ステップS29で選択された通常演出の演出概要と、演出制御用状態と、抽選結果情報とに基づき、詳細演出を選択する。すなわち、詳細演出選択部84cは、通常演出に対応する抽選テーブル84dを用いて、演出パターンを選択する。さらに、詳細演出選択部84cは、この演出パターンの選択とともに、リール制御用状態、及び当選役情報に基づいて、演出用リール停止位置決定テーブル85dを選択する。そして、ステップS302に進む。その後のステップS302〜ステップS305の処理は、図11に示した演出無し時のステップS202〜ステップS205の処理と同様であるので、詳細な説明を省略する。
ステップS302で操作情報が受信され、ステップS303で押し順IDが有ると判定されたときは、ステップS306に進む。このステップS306では、前述したステップS56と同様に、サブ制御部80は、ステップS302で受信した操作情報によるストップスイッチ42L、42C、及び42Rの押し順が、前記当選役情報に含まれている押し順IDと一致するか否かを判定する。
この判定の結果、これらが一致しているときは、ステップS304に進み、前述したステップS204と同様に、演出用リール51L、51C、及び51Rの停止制御を行う。これに対し、これらが一致していないときはステップS307に進み、前述したステップS207と同様に、ステップS301で選択された演出パターンに含まれる図柄IDを差し替えるべき図柄IDに変更するとともに、演出用リール停止位置決定テーブル85dを変更する。
次に、ステップS308において、サブ制御部80は、演出内容の変更を行い、ステップS304に進む。ここで、演出内容の変更を行うのは、前記当選役情報に押し順IDが有り、ストップスイッチ42L、42C、及び42Rの押し順が、前記当選役情報に含まれている押し順IDに一致しない場合である。前記当選役情報に押し順IDが有る場合には、ステップS301で選択された演出パターン中の押し順チェックフラグがオンにされているとともに、前記演出パターンには、差し替えパターンが設けられている。そして、操作された押し順が押し順IDと一致しない場合には、その演出パターンで指定された他の演出に切り替えるようにし、矛盾した演出が出力されないようにしている。
なお、ステップS307を経由してステップS304に進むと、ステップS307で変更した演出用リール停止位置決定テーブル85dに基づいて演出用リール51L、51C、及び51Rが停止制御されることとなる。
(連続演出)
図13は、図8のステップS29において、連続演出が選択され、ステップS35に進んだたとき、又は図8のステップS28において、連続演出フラグがオンであると判定されたときの処理の流れの一例を示すフローチャートである。
なお、図8のステップS35に進んだとき(連続演出が選択されたとき)は、図13のステップS401に進む。また、図8のステップS28において連続演出フラグがオンであると判定されたときは、図13のステップS403に進む。
先ず、ステップS401では、詳細演出選択部84cは、ステップS29で選択された連続演出の演出概要と、演出制御用状態と、抽選結果情報とに基づき、詳細演出を選択する。すなわち、詳細演出選択部84cは、連続演出に対応する抽選テーブル84dを用いて、演出パターンを選択する。さらに、詳細演出選択部84cは、この演出パターンの選択とともに、リール制御用状態、及び当選役情報に基づいて、演出用リール停止位置決定テーブル85dを選択する。そしてステップS402に進む。
次に、ステップS402において、サブ制御部80は、連続演出フラグをオンする。
次に、ステップS403において、演出用リール制御部85cは、演出用リール51L、51C、及び51Rを逆回転で始動させる。このような動作を行うのは、前述したように、連続演出で選択される演出パターンには、逆回転パターンが設定されているためである。
次に、ステップS404において、サブ制御部80は、連続演出が当該遊技で終了するか否かを判定する。すなわち、連続演出には、予め定められた遊技回数が設定されており、その遊技回数に到達したか否かを判定する。この判定の結果、連続演出が当該遊技で終了するときはステップS405に進んで、サブ制御部80は、連続演出フラグをオンからオフにして、ステップS406に進む。一方、ステップS404で連続演出が当該遊技で未だ終了しないときは、ステップS405の処理を省略してステップS406に進む。
ステップS406以降の処理は、図12に示した通常演出時におけるステップS302以降の処理と同様であるので、説明を省略する。
(リーチ系演出)
図14は、図8のステップS29において、リーチ系演出が選択され、ステップS33に進んだときの処理の流れの一例を示すフローチャートである。図15は、図14に続くフローチャートである。
先ず、ステップS501では、詳細演出選択部84cは、リーチ系演出の演出概要と、演出制御用状態と、抽選結果情報とに基づき、詳細演出を選択する。すなわち、詳細演出選択手部84cは、リーチ系演出に対応する抽選テーブル84dを用いて、演出パターンを選択する。さらに、詳細演出選択部84cは、この演出パターンの選択とともに、リール制御用状態、及び当選役情報に基づいて、演出用リール停止位置決定テーブル85dを選択する。
次に、ステップS502において、サブ制御部80は、ウェイト中演出を実行するか否かを判定する。この判定の結果、ウェイト中演出を実行するときはステップS503に進み、詳細演出選択部84cは、ウェイト中演出を選択する。
次に、ステップS504において、演出用リール制御部85cは、ステップS503で選択されたウェイト中演出を実行する。そして、ステップS505に進む。一方、ステップS502でウェイト中演出を実行しないと判定されたときは、ステップS503、S504を省略してステップS505に進む。
次に、ステップS505において、詳細演出選択部84cは、ステップS501で選択された演出パターンに、リーチ系演出のうち、前述した第3のパターン(全ての演出用リール51L、51C、及び51Rを一旦停止させた後、これら演出用リール51L、51C、及び51Rを再始動させて、リーチ状態を形成させるパターン)であるリスタートリーチパターンが選択されているか否かを判定する。この判定の結果、リスタートリーチパターンが選択されていないときは、図中、「E」(図15のステップS520)に進む。一方、リスタートリーチパターンが選択されているときは、ステップS506に進む。
次に、ステップS506において、サブ制御部80は、ストップスイッチ42L、42C、又は42Rがオンされた旨の操作情報を、抽選結果情報受信部81で受信するまで待機し、受信するとステップS507に進み、受信した抽選結果情報中の当選役情報が、押し順IDを有するか否かを判定する。この判定の結果、押し順IDが有る場合にはステップS510に進む。これに対し、押し順IDが無い場合にはステップS508に進む。なお、図14のフローチャートでは省略しているが、このステップS506の前に、スタートスイッチ41が操作された旨の操作情報を抽選結果情報受信部81で受信しており、この操作情報に基づいて演出用リール制御部85cは、演出用リール51L、51C、及び51Rを回転させている。
ステップS508において、演出用リール制御部85cは、ステップS501で詳細演出選択部84cにより選択された演出用リール停止位置決定テーブル85dに基づき、演出用リール51L、51C、及び51Rの停止制御を行う。
次に、ステップS509において、演出用リール制御部85cは、全ての演出用リール51L、51C、及び51Rが停止したか否かを判定し、停止したときは、ステップS513に進む。一方、全ての演出用リール51L、51C、及び51Rが未だ停止していないときは、ステップS506に戻る。
一方、ステップS507で当選役情報に押し順IDがあり、ステップS510に進むと、サブ制御部80は、ステップ506で受信した操作情報によるストップスイッチ42L、42C、及び42Rの押し順が、前記当選役情報に含まれている押し順IDと一致するか否かを判定する。
この判定の結果、これらが一致しているときは、ステップS512に進み、サブ制御部80は、演出を中止すべきか否かを判別するための演出中止フラグをオンして、ステップS507に進む。すなわち、リーチ系演出が選択された遊技において、押し順概念を有する役に当選し、かつ遊技者により操作された押し順が前記当選役情報の押し順IDと一致しているときには、その役の図柄の組合せを有効ラインに停止させるようにし、リーチ系演出を中止する。
これに対し、ステップS510で押し順が一致していないと判定されたときは、ステップS511に進み、サブ制御部80は、ステップ501で選択された演出パターンに含まれる図柄IDを、差し替えるべき図柄IDに変更するとともに、テーブル変更フラグに基づいて、演出用リール停止位置決定テーブル85dを、その役を入賞させない演出用リール停止位置決定テーブル85dに変更する。そして、ステップS507に進む。
ステップS509で全ての演出用リール51L、51C、及び51Rが停止したと判定されると、ステップS513に進み、サブ制御部80は、演出中止フラグがオンであるか否かを判定する。この判定の結果、演出中止フラグがオンであるときは、ステップS514に進み、サブ制御部80は、演出中止フラグをオフにし、本フローチャートによる処理を終了する。一方、ステップS513で演出中止フラグがオンでないときはステップS515に進み、サブ制御部80は、ステップS501で選択した演出パターンに全回転パターンが設けられているか否かを判定する。なお、本フローチャートでは、リスタートリーチパターンには、全回転パターンと、コマ送りリーチパターンとが設けられているものとする。
このステップS515において全回転パターンが設けられていると判定されたときは、ステップS516に進み、演出用リール制御部85cは、全ての演出用リール51L、51C、及び51Rを再始動させる。次に、ステップS517に進み、演出用リール制御部85cは、詳細演出選択部84cで選択されたパターンに基づいてリーチ変動を行った後、全ての演出用リール51L、51C、及び51Rを停止させて本フローチャートによる処理を終了する。
これに対し、前記ステップS515において全回転パターンが設けられていないときはステップS518に進み、演出用リール制御部85cは、例えば、演出用リール51L及び演出用リール51Rを所定位置までコマ送り移動させて、リーチ状態を形成する。次に、ステップS519に進み、演出用リール制御部85cは、例えば、演出用リール51Cを所定位置までコマ送り移動させた後、全ての演出用リール51L、51C、及び51Rを停止させて本フローチャートによる処理を終了する。
前記ステップS505において、リスタートリーチパターンが選択されていないと判定され、図15のステップS520に進むと、サブ制御部80は、ストップスイッチ42L、42C、又は42Rがオンされた旨の操作情報を、抽選結果情報受信部81で受信するまで待機し、操作情報を受信すると、ステップS521に進み、その操作が第3停止操作であるか否か、すなわちストップスイッチ42L、42C、及び42Rのうち、最後に操作されたストップスイッチであるか否かを判定する。この判定の結果、第3停止操作であるときはステップS522に進む。これに対し、第3停止操作でないときはステップS526に進む。なお、図15のフローチャートでは省略しているが、このステップS520の前に、スタートスイッチ41が操作された旨の操作情報を抽選結果情報受信部81で受信しており、この操作情報に基づいて演出用リール制御部85cは、演出用リール51L、51C、及び51Rを回転させている。
ステップS522において、サブ制御部80は、演出中止フラグがオンであるか否かを判定し、オンであるときはステップS523に進み、演出用リール制御部85cは、ステップS501で詳細演出選択部84cにより選された演出用リール停止位置決定テーブル85dに基づき、演出用リール51L、51C、及び51Rの停止制御を行う。
次に、ステップS524においてサブ制御部80は、演出中止フラグをオフし、本フローチャートによる処理を終了する。
一方、ステップS522において演出中止フラグがオンでないと判定されたときは、ステップS525に進み、演出用リール制御部85cは、ステップS501で選択されたパターンに基づいてリーチ変動を行った後、全ての演出用リール51L、51C、及び51Rを停止させて本フローチャートによる処理を終了する。
これに対し、ステップS521でストップスイッチ42L、42C、又は42Rの操作が第3停止操作でないと判定され、ステップS526に進むと、サブ制御部80は、図8のステップS21で受信した当選役情報に押し順IDが有るか否かを判定する。この判定の結果、押し順IDが無い場合にはステップS527に進み、押し順IDが有る場合にはステップS529に進む。
ステップS529で進むと、サブ制御部80は、ステップS520で受信した操作情報によるストップスイッチ42L、42C、及び42Rの押し順が、前記当選役情報に含まれている押し順IDと一致するか否かを判別する。
この判定の結果、これらが一致しているときは、ステップS530に進み、一致していないと判別されたときはステップS527に進む。ステップS527において、演出用リール制御部85cは、演出用リール51L、51C、及び51Rの停止可能位置の基準範囲内で引き込む図柄を検索し、引き込む図柄を決定する。
次に、ステップS528において、演出用リール制御部85cは、ステップS527で決定した図柄を有効ラインに引き込むように演出用リール51L、51C、及び51Rを停止制御する。そして、ステップS520に戻る。
また、ステップS529で押し順が一致せず、ステップS530に進むと、サブ制御部80は、演出中止フラグをオンし、ステップS531に進む。ステップS531において、演出用リール制御部85cは、ステップS501で選択された演出用リール停止位置決定テーブル85dに基づき、演出用リール51L、51C、及び51Rの停止制御を行う。そして、ステップS520に戻る。
(ナビ演出)
図16は、図8のステップS29において、ナビ演出が選択され、ステップS34に進んだときの処理の流れの一例を示すフローチャートである。
先ず、ステップS601において、詳細演出選択部84cは、ステップS29で選択されたナビ演出の演出概要と、演出制御用状態と、抽選結果情報とに基づき、詳細演出を選択する。すなわち、詳細演出選択部84cは、ナビ演出に対応する抽選テーブル84dを用いて、演出パターンを選択する。さらに、詳細演出選択部84cは、この演出パターンの選択とともに、リール制御用状態、及び当選役情報に基づいて、演出用リール停止位置決定テーブル85dを選択する。そして、ステップS602に進む。
次に、ステップS602において、詳細演出選択部84cは、図8のステップS21で受信した抽選結果情報に基づき、ナビ演出を選択する。
次に、ステップS603において、演出実行部85aは、ステップS602で選択されたナビ演出を実行する。なお、ここでのナビ演出は、前述したように、ストップスイッチ42L、42C、及び42Rの操作順番を遊技者に対して報知する演出であり、原則としては、押し順概念を有する役の当選時に、その当選役を入賞させるためのストップスイッチ42L、42C、及び42Rの操作順番を報知する演出である。ただし、押し順概念を有しない役の当選時にも、ナビ演出を実行する場合がある。また、役の抽選で非当選の場合にも、演出としてナビ演出を実行する場合がある。さらに、押し順概念を有する役の当選時に、その当選役が入賞しないストップスイッチ42L、42C、及び42Rの操作順番を報知するナビ演出を実行する場合もある。
その後のステップS604〜ステップS610の処理は、図12に示した通常演出時のステップS302〜ステップS308の処理と同様であるので、説明を省略する。
(図柄告知系演出)
図17は、図8のステップS29において、図柄告知系演出が選択され、ステップS32に進んだたときの処理の流れの一例を示すフローチャートである。
先ず、ステップS701において、詳細演出選択部84cは、ステップS29で選択された図柄告知系演出の演出概要と、演出制御用状態と、抽選結果情報とに基づき、詳細演出を選択する。すなわち、詳細演出選択部84cは、図柄告知系演出に対応する抽選テーブル84dを用いて、演出パターンを選択する。さらに、詳細演出選択部84cは、この演出パターンの選択とともに、リール制御用状態、及び当選役情報に基づいて、演出用リール停止位置決定テーブル85dを選択する。
次に、ステップS702において、サブ制御部80は、図柄告知系演出とともにウェイト中演出を実行するか否かを判定する。この判定の結果、ウェイト中演出を実行するときはステップS703に進み、詳細演出選択部84cは、ウェイト中演出を選択する。
次に、ステップS704において、演出用リール制御部85cは、選択したウェイト中演出を実行する。そして、ステップS705に進む。一方、ステップS702でウェイト中演出を実行しないと判定されたときは、ステップS703、S704を省略してステップS705に進む。
次に、ステップS705において、サブ制御部80は、小役はずし制御が選択されているか否かを判定する。「小役はずし制御」では、例えば特定遊技の内部中に、演出用リール51L、51C、及び51Rの停止時における図柄の組合せを、遊技用リール31L、31C、及び31Rの停止時における図柄の組合せに連係させないようにする制御(非連係停止制御)を行う。
本実施形態では、前述した当選図柄変更フラグがオンにされているときに、小役はずし制御を行う。また、本フローチャートの例では、一旦、全ての演出用リール51L、51C、及び51Rを停止させた後(遊技用リール31L、31C、及び31Rの図柄の組合せに対応する演出用リール51L、51C、及び51Rの図柄の組合せを停止させた後)、演出用リール51L、51C、及び51Rの少なくとも1つを再変動させ、遊技用リール31L、31C、及び31Rの図柄の組合せに対応しない演出用リール51L、51C、及び51Rの図柄の組合せを最終的に停止させるための制御を行う。さらに、本フローチャートでは説明を省略するが、小役はずし制御が選択されるときは、いずれかの小役に当選しているものとする。さらに、小役はずし制御時に選択される演出パターンには、予め差し替える図柄IDが設けられているので、再変動後に有効ラインに停止させる演出用リール51L、51C、及び51Rの図柄の組合せを、その図柄IDに係る図柄の組合せに変更する。
そして、ステップS705で小役はずし制御が選択されていると判定されたときは、ステップS706に進み、選択されていないと選択されたときは、ステップS711に進む。
ステップS706において、サブ制御部80は、ストップスイッチ42L、42C、又は42Rがオンされた旨の操作情報を、抽選結果情報受信部81aで受信するまで待機し、受信するとステップS707に進み、演出用リール制御部85cは、ステップS701で詳細演出選択部84cにより選択された演出用リール停止位置決定テーブル85dに基づき、演出用リール51L、51C、及び51Rの停止制御を行う。なお、図17のフローチャートでは省略しているが、このステップS706の処理の前にスタートスイッチ41が操作された旨の操作情報を抽選結果情報受信部81で受信し、この操作情報に基づいて演出用リール制御部85cは、演出用リール51L、51C、及び51Rを回転させている。
次に、ステップS708において、演出用リール制御部85cは、全ての演出用リール51L、51C、及び51Rが停止したか否かを判定し、停止しているときにはとステップS709に進む。一方、全ての演出用リール51L、51C、及び51Rが未だ停止していないときは、ステップS706に戻る。
次に、ステップS709において、サブ制御部80は、演出用リール51L、51C、及び51Rのうち、再変動させる演出用リールの停止可能位置(再変動後の停止可能位置)を検索し、再変動後の停止位置を決定する。
次に、ステップS710において、演出用リール制御部85cは、ステップS709で検索された演出用リールを再変動させ、小役はずしを実行する。そして、本フローチャートによる処理を終了する。
一方、ステップS705で小役はずし制御が選択されていないと判定され、ステップS711に進むと、サブ制御部80は、ストップスイッチ42L、42C、又は42Rがオンされた旨の操作情報を抽選結果情報受信部81aで受信するまで待機し、受信するとステップS712に進み、サブ制御部80は、ステップS21で受信した当選役情報が、押し順IDを有するか否かを判別する。この判定の結果、押し順IDが有る場合にはステップS717に進む。これに対し、押し順IDが無い場合にはステップS713に進む。なお、図17のフローチャートでは省略しているが、このステップS711の処理の前にスタートスイッチ41が操作された旨の操作情報を抽選結果情報受信部81で受信し、この操作情報に基づいて演出用リール制御部85cは、演出用リール51L、51C、及び51Rを回転させている。
次に、ステップS717において、サブ制御部80は、ステップS711で受信した操作情報によるストップスイッチ42L、42C、及び42Rの押し順が、前記当選役情報に含まれている押し順IDと一致するか否かを判定する。
この判定の結果、これらが一致しているときはステップS713に進む。一方、一致していないときは、ステップS718に進み、サブ制御部80は、ステップS701で選択された演出パターンに含まれる図柄IDを、差し替えるべき図柄IDに変更するとともに、テーブル変更フラグに基づいて、演出用リール停止位置決定テーブル85dを、その役を入賞させない演出用リール停止位置決定テーブル85dに変更する。
次に、ステップS719において、演出実行部85aは、ステップS701で選択された演出パターンにおける演出の内容を変更する。本フローチャートでは、図柄を告知する演出が選択されているので、図柄を告知しない演出に変更する。このようにして、遊技者が操作した押し順が、押し順IDと一致しない場合には、図柄告知系演出を行わないようにする。その後、ステップS713に進む。
ステップS713では、ステップS707と同様に、演出用リール制御部85cは、ステップS701で詳細演出選択部84cにより選択され演出用リール停止位置決定テーブル85dに基づき、演出用リール51L、51C、及び51Rの停止制御を行う。
次に、ステップS714において、サブ制御部80は、ステップS711で受信した操作情報が、第2停止操作に係る操作情報であるか否か、すなわちストップスイッチ42L、42C、42Rのうち、2番目に操作されたストップスイッチであるか否かを判定する。この判定の結果、第2停止操作であるときはステップS715に進み、演出実行部85aは、選択された演出パターンに従い、図柄を告知する演出を実行する。そして、ステップS711に戻る。
これに対し、第2停止操作でないときはステップS716に進む。ステップS716において、演出用リール制御部85cは、全ての演出用リール51L、51C、及び51Rが停止したか否かを判別し、停止したときは、本フローチャートによる処理を終了する。一方、全ての演出用リール51L、51C、及び51Rが未だ停止していないときは、ステップS711に戻る。
以上のように制御することで、2番目に操作されたストップスイッチによって、図柄を告知する演出が実行される。最初(1番目)に操作されたストップスイッチによって図柄を告知する演出を行わないのは、遊技者により操作されたストップスイッチ42L、42C、及び42Rの押し順が、押し順IDと異なる場合には、図柄を告知する演出を行わないようにするためである。
(変則ストップ系演出)
図18は、図8のステップS29において、変則ストップ系演出が選択され、ステップS36に進んだときの処理の流れの一例を示すフローチャートである。
先ず、ステップS801において、詳細演出選択部84cは、ステップS29で選択された変則ストップ系演出の演出概要と、演出制御用状態と、抽選結果情報とに基づき、詳細演出を選択する。すなわち、詳細演出選択部84cは、変則ストップ系演出に対応する抽選テーブル84dを用いて、演出パターンを選択する。さらに、詳細演出選択部84cは、この演出パターンの選択とともに、リール制御用状態、及び当選役情報に基づいて、演出用リール停止位置決定テーブル85dを選択する。次のステップS802〜ステップS804までの処理は、図17で説明したステップS702〜ステップS704の処理と同様であるので説明を省略する。
そして、ステップS805に進むと、サブ制御部80は、ストップスイッチ42L、42C、又は42Rがオンされた旨の操作情報を、抽選結果情報受信部81で受信するまで待機し、受信するとステップS806に進み、受信した当選役情報が、押し順IDを有するか否かを判定する。この判定の結果、押し順IDが有る場合にはステップS811に進む。これに対し、押し順IDが無い場合にはステップS807に進む。なお、図18のフローチャートでは省略しているが、このステップS805の処理の前にスタートスイッチ41が操作された旨の操作情報を抽選結果情報受信部81で受信し、この操作情報に基づいて演出用リール制御部85cは、演出用リール51L、51C、及び51Rを回転させている。
ステップS807において、演出用リール制御部85cは、ステップS801で詳細演出選択部84cにより選択された演出パターン中のコマ送り移動パターンに従い、ストップスイッチ42L、42C、及び42Rが操作された瞬間からの最小移動位置(ストップスイッチ42L、42C、及び42Rが操作された瞬間の次の図柄)で演出用リール51L、51C、及び51Rを停止させる。
次に、ステップS808では、演出用リール制御部85cは、ステップS807で停止させた位置が最終停止位置と一致するか否かを判定する。この判定の結果、これらが一致する場合には、ステップS810に進み、一致しない場合にはステップS809に進む。
ステップS809において、演出用リール制御部85cは、ステップS801で選択された演出用リール停止位置決定テーブル85dに基づいて、演出用リール51L、51C、及び51Rを最終停止位置までコマ送りで移動させる。そしてステップS810に進む。以上より、最小移動位置で演出用リール51L、51C、及び51Rを停止させたときの停止位置が、最終停止位置と一致していた場合には、コマ送り移動が中止される。
次に、ステップS810において、演出用リール制御部85cは、全ての演出用リール51L、51C、及び51Rが停止したか否かを判定する。この判定の結果、全ての演出用リール51L、51C、及び51Rが停止したとは、本フローチャートによる処理を終了する。一方、全ての演出用リール51L、51C、及び51Rが未だ停止していないときは、ステップS805に戻り、サブ制御部80は、ストップスイッチ42L、42C、及び42Rがオンされた旨の操作情報を、抽選結果情報受信部81で受信するまで待機する。
これに対し、ステップS21で受信した当選役情報が、押し順IDを有すると判定され、ステップS806からステップS811に進むと、サブ制御部80は、ステップS805で受信した操作情報によるストップスイッチ42L、42C、及び42Rの押し順が、前記押し順IDと一致するか否かを判定する。
この判定の結果、これらが一致するときは、ステップS807に進む。また、一致しないときはステップS812に進み、サブ制御部80は、ステップS801で選択された演出パターンに含まれる図柄IDを、差し替えるべき図柄IDに変更するとともに、演出用リール停止位置決定テーブル85dを変更する。
次に、ステップS813において、特定遊技実行部83は、ステップS801で選択された演出パターンにおける演出内容を変更する。そして、ステップS807に進む。すなわち、遊技者により操作された押し順が、押し順IDと一致しない場合には、その演出パターンで指定された他の演出に切り替えるようにする。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、前述した実施形態に限定されることなく、種々の変形が可能である。
(1)例えば、本実施形態で示した演出選択方法、すなわち、演出制御用状態等を選択した後、演出概要を選択し、さらに詳細演出を選択する段階的な方法は、1つの例示であって、この選択方法に限られるものではない。
(2)また、本実施形態で示した単リール回転演出以外の演出については、1つの例示であって、本実施形態の内容に限定されるものではない。
(3)さらにまた、本実施形態で示した演出パターンの構成や、演出パターンに含まれるフラグの種類等も、1つの例示であり、これに限定されるものではない。さらに、演出用リール51L、51C、及び51Rの停止制御の種類も、本実施形態に示すものに限定されるものではない。
以上のように、本実施形態では、単リール回転演出という演出を導入した。すなわち、前記単リール回転演出の最初の第1遊技においては、3つの演出用リール51L、51C、51Rのうちの2つにより、AT図柄(特定遊技の移行に対応する図柄)の2つを有効ラインに停止させてテンパイ状態を形成し、その次の第2遊技においては、演出用リール51L、51C、及び51Rのうち、前記有効ラインに前記AT図柄を停止させていない残りの1つのみを回転させるようにしたので、前記第2遊技において、前記AT図柄の組合せを形成するのに必要な演出用リールの数は、1つのみとなる。これにより、1つの演出用リールについてのみ、前記AT図柄を揃えれば、前記特定遊技を行えるという期待感を、遊技者に対して与えることができる。
また、前記第2遊技においては、1つの演出用リールの停止動作のために、最大3つのストップボタン42L、42C、及び42Rを遊技者に操作させることが可能になるようにし、従来にはない手法で演出用リール51L、51C、及び51Rを停止させるようにしたので、スロットマシンにおける遊技の醍醐味が損なわれるのを可及的に防止しつつ、遊技の趣向性を向上させることができる。
さらに、前記第2遊技においても、AT図柄の組合せを有効ラインに表示させなかった場合には、されにその次の第3の遊技に進み、メダルの投入又はベットボタン45の操作によって前記残りの1つの演出用リールのみを回転させ、停止させるようにしたので、スタートスイッチ41及びストップスイッチ42L、42C、及び42Rの操作を待たずに、前記残りの1つの演出用リールの回転及び停止を行うことができる。これにより、単リール回転演出におけるする遊技時間を可及的に短くすることができ、遊技の進行を可及的に早めることができる。
その他、本実施形態では、メイン制御基板104が、役の抽選結果に関する情報等をサブ制御基板108に送信し、サブ制御基板108が、その情報を受けて演出用リール51L、51C、及び51Rを停止制御することで、遊技用リール31L、31C、及び31Rと演出用リール51L、51C、及び51Rとの連係停止制御を行うことにより、遊技用リール31L、31C、及び31Rの図柄の組合せと、演出用リール51L、51C、及び51Rの図柄の組合せとを、役の抽選結果等を表示する際に対応させることができる。また、このように、演出用リール51L、51C、及び51Rの制御と遊技用リール31L、31C、及び31Rの制御を分担することにより、メイン制御基板104及びサブ制御基板108の負担を軽くすることができる。
さらに、例えば遊技者にとって有利となる特別遊技や、特別遊技以外の遊技者にとって有利となる特定遊技に移行することが決定された後等に、遊技用リール31L、31C、及び31Rと演出用リール51L、51C、及び51Rとの非連係停止制御を実行することにより、遊技者に対してその旨を告知する演出を実現することができる。
そして、この非連係停止制御を用いることにより、遊技用リール31L、31C、及び31Rの図柄の組合せと、演出用リール51L、51C、及び51Rの組合せとを、役の抽選結果等を表示する際に非対応にすることができる。
また、遊技用リール31L、31C、及び31Rの図柄の配置と、演出用リール51L、51C、及び51Rの図柄の配置とを図2及び図3に示したようにし、遊技用リール31L、31C、及び31Rの当選役の図柄の組合せと、その図柄の組合せに対応する演出用リール51L、51C、及び51Rの図柄の組合せとを、異なる図柄の組合せに設定することで、遊技用リール31L、31C、及び31Rの図柄の組合せと、演出用リール51L、51C、及び51Rの図柄の組合せとが対応しているか否かを遊技者に容易に判別できないようにすることができる。
さらに、演出用リール51L、51C、及び51Rの図柄の配置を図2及び図3に示したようし、SB、第1小役、及び所定役に入賞したことを示す図柄を同一(ベル)にしたので、演出用リール51L、51C、及び51Rを見ただけでは、いずれの役が入賞したかを遊技者が容易に判別できないようにすることができる。
なお、本実施形態の単リール回転演出の第1遊技においては、特定遊技の移行に対応する図柄によりテンパイ状態を形成させるようにしたが、テンパイ状態を形成させる図柄は、特定遊技の移行に対応する図柄に限定されない。例えば、特別役に対応する図柄や、小役に対応する図柄や、リプレイ(再遊技役)に対応する図柄等によりテンパイ状態を形成させるようにしてもよい。
また、本実施形態の単リール回転演出の第2遊技においては、ストップスイッチ42L、42C、及び42Rの何れが操作されたときであっても、前記残りの1つの演出用リールの最終停止位置を確定することができるようにしたが(図10のステップS113のYES)、ストップスイッチ42L、42C、及び42Rの全てが操作されるまで、前記残りの1つの演出用リールの最終停止位置を確定しないようにしてもよい。このようにするには、例えば、図10において、ステップS113、S114の処理を省略すればよい。
また、メダルの投入又はベットスイッチ45の操作により前記残りの1つの演出用リールを回転及び停止させる遊技を第3遊技としたが、第2遊技と同じ内容の遊技を第3遊技として繰り返して行うようにしてもよい。この場合の動作は、図10において、ステップS117〜S119の代わりにステップS109〜ステップS115の処理を行うようにすればよい。また、第3遊技において、第2遊技と同じ内容の遊技を行うか、それともメダルの投入又はベットスイッチ45の操作により前記残りの1つの演出用リールを回転及び停止させる遊技を行うかを選択できるようにしてもよい。
また、連続する3つの遊技により単リール回転演出を行うようにしたが、必ずしも連続する3つの遊技により単リール回転演出を行う必要はない。例えば、連続する2つの遊技により単リール回転演出を行うようにしてもよい。この場合には、前述した第1遊技の内容を行った後に第2遊技の内容を行う手順、又は第1遊技の内容を行った後に第3遊技の内容を行う手順をとればよい。
また、第1遊技において、テンパイ状態を形成させ、第2遊技及び第3遊技において、残りの1つの演出用リールのみを回転させるようにしたが、必ずしも第1遊技においてテンパイ状態を形成させる必要はない。例えば、5つの演出用リールを設けたスロットマシンでは、第1遊技において、3つの演出用リールに表示されている図柄により、特定遊技の移行に対応する図柄の組合せの一部を有効ラインに表示させ、第2遊技及び第3遊技において、特定遊技の移行に対応する図柄の組合せを有効ラインに表示させていない残りの2つの演出用リールのみを回転させるようにしてもよい。
本発明の一実施形態を示し、スロットマシン(遊技機)の外観を示す正面図である。 本発明の一実施形態を示し、正面から見て、左、中及び右の各遊技用リールの外周面に表示された図柄の配列をそれぞれ展開して示す平面図である。 本発明の一実施形態を示し、正面から見て、左、中及び右の各演出用リールの外周面に表示された図柄の配列をそれぞれ展開して示す平面図である。 本発明の一実施形態を示し、メイン制御基板における機能構成の一例を示したブロック図である。 本発明の一実施形態を示し、サブ制御基板における機能構成の一例を示したブロック図である。 本発明の一実施形態を示し、本実施形態における役の種類と払出し枚数等、及び図柄の組合せを併せて示す図である。 本発明の一実施形態を示し、メイン制御基板による制御の流れの一例を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態を示し、サブ制御基板による制御の流れの一例を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態を示し、図8に続くサブ制御基板による制御の流れの一例を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態を示し、単リール回転演出が選択されたときの処理の流れの一例を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態を示し、演出無しが選択されたときの処理の流れの一例を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態を示し、通常演出が選択されたときの処理の流れの一例を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態を示し、連続演出が選択されたときの処理の流れの一例を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態を示し、リーチ系演出が選択されたときの処理の流れの一例を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態を示し、図14に続くリーチ系演出が選択されたときの処理の流れの一例を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態を示し、ナビ演出が選択されたときの処理の流れの一例を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態を示し、図柄告知系演出が選択されたときの処理の流れの一例を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態を示し、変則ストップ系演出が選択されたときの処理の流れの一例を示すフローチャートである。
符号の説明
10 スロットマシン
11 基体
12 フロントパネル
12a 第1表示窓
12b 第2表示窓
13 ドット表示装置
21 ランプ
22 スピー力
31 遊技用リール
32、52 ステッピングモータ
33、53 バックランプ
41 スタートスイッチ
42 ストップスイッチ
43 メダル投入口
45 ベットスイッチ
51 演出用リール
104 メイン制御基板
108 サブ制御基板

Claims (7)

  1. 複数種類の図柄を表示し、停止時の図柄の組合せにより遊技の結果を表示するための複数の遊技用リールと、
    前記遊技における役の抽選を行う役抽選手段と、
    前記役抽選手段により行われた役の抽選結果に基づいて、前記遊技用リールの動作を制御する遊技用リール制御手段と、
    複数種類の図柄を表示し、前記遊技における各種の演出を行うための、前記遊技用リールと同数の演出用リールと、
    前記演出用リールを用いて行われる演出を選択する演出選択手段と、
    前記演出選択手段により選択された演出の内容に基づいて、前記演出用リールの動作を制御する演出用リール制御手段と、
    前記遊技用リール制御手段により前記遊技用リールを始動させるために、前記遊技者により操作されるスタートスイッチと、
    前記遊技用リール制御手段により前記遊技用リールを停止させるために、前記遊技者により操作されるn(nは2以上の自然数)個のストップスイッチとを有し、
    前記演出用リール制御手段は、前記演出選択手段により選択された演出が所定の演出である場合に、前記演出用リールにおける有効ラインに、所定の図柄の組合せの一部を表示させ、次の遊技において、前記所定の図柄の組合せの一部を表示している演出用リールを除く残りの演出用リールのみを回転させることを特徴とする遊技機。
  2. 前記役抽選手段による抽選によって当選された役を入賞させるための前記ストップスイッチの操作要領を報知する報知手段を有し、
    前記演出用リール制御手段は、前記演出選択手段により選択された演出が所定の演出である場合に、前記ストップスイッチの操作要領が、前記報知手段により報知されながら行われる特定遊技の移行に関わる図柄の組合せの一部を、前記有効ラインに表示させ、前記次の遊技において、前記特定遊技の移行に関わる図柄の組合せの一部を表示している演出用リールを除く残りの演出用リールのみを回転させることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記演出用リール制御手段は、前記演出選択手段により選択された演出が所定の演出である場合に、前記役抽選手段による抽選によって当選された役の入賞に関わる図柄の組合せの一部を、前記有効ラインに表示させ、前記次の遊技において、前記当選された役の入賞に関わる図柄の組合せの一部を表示している演出用リールを除く残りの演出用リールのみを回転させることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  4. 前記演出用リール制御手段は、前記演出選択手段により選択された演出が所定の演出である場合に、前記次の遊技において、前記残りの演出用リールのみを回転させ、前記遊技者により1番目から(n−1)番目に操作されたストップスイッチについては、前記残りの演出用リールを回転させているときに前記ストップスイッチが前記遊技者により操作されると、前記回転させた残りの演出用リールを停止させ、前記停止させた残りの演出用リールに表示されている図柄によっても、前記有効ラインに、前記所定の図柄の組合せを表示させないときには、前記停止させた残りの演出用リールのみを再び回転させ、前記遊技者によりn番目に操作されたストップスイッチについては、前記残りの演出用リールを回転させているときに前記ストップスイッチが前記遊技者により操作されると、前記回転させた残りの演出用リールを停止させて最終停止位置を確定することを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の遊技機。
  5. 前記演出用リール制御手段は、前記演出選択手段により選択された演出が所定の演出である場合に、前記次の遊技において、前記残りの演出用リールのみを回転させ、前記ストップスイッチの全てが前記遊技者により操作されると、前記回転させた残りの演出用リールの最終停止位置を確定することを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の遊技機。
  6. 前記遊技を、貯留中のメダルにより行うために前記遊技者により操作されるベットスイッチを有し、
    前記演出用リール制御手段は、前記演出選択手段により選択された演出が所定の演出である場合に、前記次の遊技において確定した最終停止位置によっても、前記所定の図柄の組合せを前記有効ラインに表示させないようにし、さらにその次の遊技において、前記遊技者により前記ベットスイッチが操作されるか、又は前記遊技者によりメダル投入口からメダルが投入されると、前記スタートスイッチの操作を待たずに、前記残りの演出用リールのみを回転させ、前記ストップスイッチの操作を待たずに、前記回転させた残りの演出用リールを停止させることを特徴とする請求項4または5に記載の遊技機。
  7. 前記遊技用リール制御手段は、前記スタートスイッチが前記遊技者により操作されると、前記複数の遊技用リールを一斉に回転させることを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載の遊技機。
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JP2012250129A (ja) * 2012-09-28 2012-12-20 Sophia Co Ltd スロットマシン

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