JP2005143936A - 吊り部が可動するハンガー - Google Patents
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Abstract
【課題】 従来のハンガーでは丸首の衣類の襟を洗濯などの度にハンガーに掛ける際に襟口からハンガー通すのにハンガー中間部のフックがある吊り部の突起が障害となり、丸首の衣類の襟口を伸ばす原因となり襟に負担をかけていたが、この問題を解決するための吊り部が可動するハンガーを提供する。
【解決手段】 吊り部が可動するハンガーにおいて、本体部(2)と吊りフック(5)を上部に有する吊り部(4)は固定しない構造で、丸首の衣類(12)の襟口にハンガーを挿入する際に障害となる吊り部(4)を、フック(5)が上方向を向いた状態で本体部(2)の中間位置から端部にスライド可動させる、または、吊り部(4c)を本体部(2c)の中間部でフック(5)をハンガーの上方から下方に回転可動させることにより、吊り部(4)の突起による障害を除き、丸首の衣類(12)の襟口であっても襟に負担をかけることなくハンガーを使用することができる。
【選択図】 図2
Description
本発明は、丸首の衣類の襟に負担をかけることなく襟口からハンガーをスムーズに通すための吊り部が可動するハンガーに関するものである。
従来のハンガーでは吊り部がハンガーの中間部に突起物としてあり、丸首の衣類の襟口から通すのに障害となり襟口を伸ばす原因となり襟に負担をかけていた。
また、従来より、丸首の衣類の襟口を伸ばすことなく衣類を掛けることができるハンガーも考案されている。例えば、特許文献1には、フレームにガイド孔を設け、このガイド孔中をフックが自由に移動できるようにすることにより、丸首の衣類の襟口を伸ばすことなく衣類を掛けることができるようにしたハンガーが記載されている。
また、例えば、特許文献2には、ハンガーの掛け部の幅を変えることができ、同時に丸首の衣類の襟でも伸ばすことなくスムーズに掛けることができるようにしたハンガーが記載されている。
実開平03−22772号 公報
実用新案第3031634号 公報
以上に述べた従来のハンガーでは、丸首の衣類にハンガーを使用する際にハンガー本体の中間部に存在する吊り部が障害となり襟口を伸ばすなどの行為による襟への負担が容認できない問題がある。
また、上記のような実開平03−22772号公報に記載されたハンガーでは、フック部のある吊り部が移動し丸首の衣類の襟口からハンガーを挿入するのに、衣類の襟口を伸ばすおそれは少ないが、ハンガーの本体部と吊り部の固定が緩くフック部が不安定になり、物干し竿などに掛ける際または外す際に使用しにくいといった点や、衣類を吊下げるための吊下げ棒が無くズボンのような衣類に対して使用できないという問題がある。
また、上記のような実用新案第3031634号公報に記載されたハンガーでも前述と同様に、フック部のある吊り部が移動し丸首の衣類の襟口からハンガーを挿入するのに、衣類の襟口を伸ばすおそれは少ないが、ハンガーの本体部と吊り部の固定が緩くフック部が不安定になり、物干し竿などに掛ける際または外す際に使用しにくいといった点や、衣類を吊下げるための吊下げ棒らしき部材はあるが、その部材に備えられた係止用突部が衣類を傷つけてしまう可能性があるという問題がある。
本発明は、このような従来の構造が有していた問題を解決しようとするものであり、丸首の衣類(12)の襟口からハンガーを挿入する際に、フック(5)を上部に有する吊り部(4)をハンガー本体部(2)を延在方向にスライド可動させて本体部(2)の中間位置から端部に移動、又はフック(5)を上部に有する吊り部(4c)をハンガーの本体部(2c)の軸部(3b)の周回方向にフック(5)が下方に向くように回転させることにより、フック(5)を上部に有する吊り部(4)(4c)の突起の障害を無くすことによりハンガーの最大高さ(10)を下げることが可能となり、丸首の衣類(12)の襟口を伸ばすことが無くハンガーを挿入できるので襟への負担を軽減でき、また、衣類を掛けるためのハンガーの本体部(2)(2c)の軸部(3)(3b)の中間部位表面と、フック(5)を上方に有する吊り部(4)(4c)の下部に設けられた軸部(3)(3b)の延在方向に貫通する中空部(9)(9a)の内部表面に設けられた嵌合用凸部(7)(7a)と凹部(8)(8a)が噛合い自在となることでズレ防止の構造により、本体部(2)(2c)と吊り部(4)(4c)が嵌合されて衣類をハンガーに掛けたあと物干し竿などに吊るす際にもフック(5)が不安定になることがなく、使用しやすい吊り部が可動するハンガーを提供することを目的とすものである。
そして、本発明は上記目的を達成するために、請求項1における衣類を掛けるためのハンガーの本体部(2)の軸部(3)に、軸部(3)上の延在方向に沿って中間部位から端部へスライド可動が可能なフック(5)を上部に設けられた吊り部(4)を装備されたハンガーにおいて、吊り部(4)の下部に設けられた軸部(3)の延在方向に貫通する中空部(9)と軸部(3)との接触面は、軸部(3)の延在方向に沿って所定の長さを有し、軸部(3)の延在方向とフック(5)を上部に設けられた吊り部(4)の軸線が相対的に傾かず安定して保持される構造で構成されているものである。
また、請求項2に記載より、衣類を掛けるためのハンガーの本体部(2c)の軸部(3b)に、軸部(3b)の周回方向に沿って回転可動が可能なフック(5)が上部に設けられた吊り部(4c)を装備されたハンガーにおいて、本体部(2c)の軸部(3b)上のフック(5)を上部に設けられた吊り部(4a)の両端に設けられたズレ防止部材(14)及び、吊り部(4c)の下部に設けられた軸部(3b)の延在方向に貫通する中空部(9a)と軸部(3b)との接触面は、軸部(3b)の延在方向に沿って所定の長さを有しており、軸部(3b)の延在方向と前記フック(5)を上部に設けられた吊り部(4a)の軸線が相対的に傾かず安定して保持される構造で構成されているものである。
また、請求項3に記載より、衣類を掛けるためのハンガーの本体部(2)(2c)の軸部(3)(3b)の中間部位表面と、フック(5)が上部に設けられた吊り部(4)(4c)の下部に設けられた軸部(3)(3b)の延在方向に貫通する中空部(9)(9a)の内部表面に嵌合用凸部(7)(7a)と凹部(8)(8a)が噛合い自在となるように設けられた構造で構成されているものである。
この上記の第1及び第2及び第3の課題解決手段による作用は次の通りである。すなわち、本発明の吊り部が可動するハンガーを丸首の衣類(12)の襟口へ挿入する際は、フック(5)を上部に有する吊り部(4)(4c)による突起の障害を、吊り部(4)(4c)が本体部(2)(2c)の軸部(3)(3b)上を延在方向に沿って中間部位から端部へスライド可動、または周回方向に沿って回転可動させることで無くすことができるハンガーにおいて、吊り部(4)(4c)の下部に設けられた軸部(3)(3b)の延在方向に貫通する中空部(9)(9a)と軸部(3)(3b)との接触面は、軸部(3)(3b)の延在方向に沿って所定の長さを有し、軸部(3)(3b)の延在方向とフック(5)を上部に設けられた吊り部(4)の軸線が相対的に傾かず安定して保持される構造で構成されており、また、衣類を掛けるためのハンガーの本体部(2)(2c)の軸部(3)(3b)の中間部位表面と、フック(5)が上部に設けられた吊り部(4)(4c)の下部に設けられた軸部(3)(3b)の延在方向に貫通する中空部(9)(9a)の内部表面に嵌合用凸部(7)(7a)と凹部(8)(8a)が噛合い自在となるので、吊り部(4)(4c)のフック(5)がハンガーに対して中間部位にて上方を向いたことを確認でき、また本体部(2)(2c)と吊り部(4)(4c)の不本意なズレ防止にもなり、衣類を掛けた本発明のハンガーを物干し竿などに吊るす際にも不安定になることがなく、従来のハンガーと同様に扱うことができるとともに、丸首の衣類(12)の襟口を伸ばすことが無く襟への負担を軽減し使用できる吊り部が可動するハンガーである。
上述したように本発明の吊り部が可動するハンガーは、丸首の衣類の襟口へ挿入する際のフックを上部に有する吊り部の突起による障害を無くすことができ、丸首の衣類の襟口を伸ばすことが無くハンガーをスムーズに衣類の襟口から中に挿入することが可能で、襟への負担を軽減でき、また衣類を掛けた吊り部が可動するハンガーを物干し竿などに吊るす際にも、本体部の軸部の中間部位表面とフックが上部に設けられた吊り部の下部に設けられた軸部の延在方向に貫通する中空部の内部表面に設けられた嵌合用凸部と凹部が噛合い嵌合されるので、フックが不安定になることがなく従来のハンガーと同様に扱うことができる。
以下、本発明の実施の形態を図面の参照に基づいて説明する。
図1から図8は本発明の吊り部がスライド可動することを特徴とするハンガーを例示した図面である。
図1は吊り部がスライド可動するハンガー(1)の通常状態を示す図であり、図2は前記ハンガーのフック(5)を上部に有する吊り部(4)を本体部(2)の延在方向の端部にスライド可動させた状態を示す図である。吊り部がスライド可動するハンガー(1)は、衣類を掛けるハンガー本体部(2)と物干し竿などに吊り下げるためのフック(5)を上部に有する吊り部(4)とから形成されている。また、本体部(2)の軸部(3)が吊り部(4)の下部に設けられた軸部(3)との接触面が、軸部(3)の延在方向に沿って所定の長さを有し貫通された中空部(9)に挿入されており、これにより軸部(3)の延在方向とフック(5)を上部に設けられた吊り部(4)の軸線が相対的に傾かずフック(5)が上方向の状態に保ち、たとえ吊り部(4)がスライド可動中であっても吊り部(4)が不安定にならないような構造である。また、本体部(2)の下部にはズボンなどの衣類を吊り下げるための吊下げ棒(6)を設けてある。
図3は吊り部がスライド可動するハンガー(1)の本体部(2)及びフック(5)を上部に有する吊り部(4)のA−A線断面を示す図である。吊り部がスライド可動するハンガー(1)の本体部(2)の軸部(3)の中間部位表面と、フック(5)が上部に有する吊り部(4)の下部に設けられた軸部(3)の延在方向に貫通する中空部(9)の内部表面に、嵌合用凸部(7)と凹部(8)が噛合い自在となるように設けられており、吊り部(4)が本体部(2)の軸部(3)上を延在方向に沿ってスライド可動し軸部(3)の中間部位にきた時に嵌合され、ハンガーが吊下げ準備ができたことを確認できるとともに、衣類を掛けたハンガーの使用中の吊り部(4)が本体部(2)の軸部(3)に対して中間部位からの不本意なスライドによるズレの防止になる構造である。また、前記の吊り部(4)の下部に設けられた軸部(3)の延在方向に貫通する中空部(9)の有する所定の長さは、吊り部(4)が本体部(2)の軸部(3)との接触面が軸部(3)の延在方向に沿って、吊り部(4)の軸線が本体部(2)の軸部(3)の延在方向に対し相対的に傾かず安定した状態で本体部(2)の軸部(3)上を延在方向に沿ってスライド可動することが可能な接触面の長さの構造体を示すものである。
図4は吊り部がスライド可動するハンガー(1)のフック(5)を上部に有し、また下部に中空部(9)を設けており、その中空部(9)の天板の中央に下方へ突出するように設けられた嵌合用凸部(7)を有するB−B線の吊り部(4)の断面を示す図である。
図5は吊り部がスライド可動するハンガー(1)の本体部(2)の軸部(3)の天頂部位及びフック(5)を上部に有する吊り部(4)のB−B線断面を示す図及び実施例である。図5の(a)は図3のB−B線断面であり、本体部(2)の軸部(3)の断面が方形状及び吊り部(4)の下部に設けられた中空部(9)が前記の軸部(3)が挿入可能な筒状の構造の断面を示す図である。また、図5の(b)は、本体部(2)の軸部(3)の断面が方形状及び吊り部(4a)の下部に設けられた中空部(9)が前記の軸部(3)の方形状が挿入可能である底面の一部が開放されているコノ字状の構造の断面を示す実施例の一つを示す図である。また、図5の(c)は、本体部(2)の軸部(3a)の断面が楕円状の頂部と底部が平面体及び吊り部(4b)の下部に設けられた中空部(9)が前記の軸部(3a)が挿入可能な筒状の構造の断面を示す実施例の一つを示す図である。
図6は吊り部がスライド可動するハンガーの本体部の実施例を示す図である。図6の(a)は本体部(2)の下部に吊下げ棒(6)のない本体部(2a)の構造の実施例の一つを図示してある。また、図6の(b)は本体部の下部に吊下げ棒のない直線状の本体部(2b)の構造の実施例の一つを示す図である。
図7は吊り部がスライド可動するハンガー(1)の吊り部(4)が本体部(2)の軸部(3)上を延在方向に沿ってスライド可動した時の吊り部がスライド可動するハンガー(1)高さの変化を示す図である。図7の(a)は、フック(5)を上部に有する吊り部(4)が本体部(2)の軸部(3)の中間部位にある時の最大高さ(10)を示す図である。また、図7の(b)は、フック(5)を上部に有する吊り部(4)を本体部(2)の軸部(3)の延在方向に沿って端部にスライド可動させ、ハンガーを衣類の襟に通す時の高さ(11) を示す図である。
図8は吊り部がスライド可動するハンガー(1)の使用手順例を示す図である。図8の(い)は吊り部がスライド可動するハンガー(1)の吊り部(4)を本体部(2)の軸部(3)上を延在方向に沿って端部へスライド可動させた状態を示す図である。図8の(ろ)は、丸首の衣類(12)の襟口から吊り部がスライド可動するハンガー(1)の吊り部(4)をスライド可動させた端部と対向するもう一方の端部側から挿入させ吊り部(4)を襟口部分に残した状態を示す図である。図8の(は)は、丸首の衣類(12)の襟口部分に残した吊り部がスライド可動するハンガー(1)の吊り部(4)を基点にハンガー本体部(2)を軸部(3)の中間部位に吊り部(4)がくるようにスライド可動させた状態を示す図である。
以下、上記構成の動作を説明する。丸首の衣類(12)に対し本発明の吊り部がスライド可動するハンガー(1)の、フック(5)を上部に有し下部に設けられた軸部(3)との接触面が、軸部(3)の延在方向に沿って所定の長さを有し貫通された中空部(9)を有する吊り部(4)をあらかじめハンガー本体部(2)の軸部(3)の延在方向に沿って端部にスライド可動させておき、前述の吊り部(4)をスライド可動させた端部と対向するもう一方の端部側を丸首の衣類(12)の襟口に対し挿入し易い状態にする(図8(い))。そして、本発明の吊り部がスライド可動するハンガー(1)の吊り部(4)がある側の端部を手に持ち、もう一方の端部側から丸首の衣類(12)の襟口へ挿入し、吊り部(4)を丸首の衣類(12)の襟口から残した状態で吊り部がスライド可動するハンガー(1)の挿入を止める(図8(ろ))。次に、吊り部(4)を持ったまま本体部(2)を衣類の中で吊り部(4)を基点に本体部(2)を軸部(3)の中間部位に吊り部(4)がくるようスライド可動させ、物干し竿などに吊るす準備を終える(図8(は))。
この時、本発明の吊り部がスライド可動するハンガー(1)の本体部(2)の軸部(3)の中間部位表面と、フック(5)が上部に設けられた吊り部(4)の下部に設けられた前記軸部(3)との接触面が、軸部(3)の延在方向に沿って所定の長さを有し貫通された中空部(9)の内部表面に嵌合用凸部(7)と凹部(8)が噛合い自在となるように設けられており、本体部(2)の軸部(3)の中間部位で吊り部(4)と噛合い嵌合され、吊り部(4)が本体部(2)の中間位置であることを確認できるとともに衣類を掛けたハンガーの使用中の本体部(2)と吊り部(4)の天頂部位からの不本意なスライドによるズレ防止になり、衣類をハンガーに掛けたあと物干し竿などに吊るす際にもフック(5)が不安定になることがなくなる。以上のように、本実施形態の実施例1によれば丸首の衣類(12)の襟に負担を掛けずにハンガーを使用することが可能になるものである。
図9から図15は本発明の吊り部が回転可動することを特徴とするハンガーを例示した図である。
図9は吊り部が回転可動するハンガー(13)の通常状態を示す図であり、図10は前記ハンガーの本体部(2c)の中間部位に装備されたフック(5)を上部に有する吊り部(4c)が、本体部(2c)上の吊り部(4c)の両端に設けられたズレ防止部材(14) により、本体部(2c)を延在方向にズレることなく、本体部(2c)の軸部(3b)上で吊り部が回転可動するハンガー(13)の下方向に回転可動させた状態を示す図である。吊り部が回転可動するハンガー(13)は、衣類を掛けるハンガー本体部(2c)と物干し竿などに吊り下げるためのフック(5)を上部に有する吊り部(4c)とから形成されている。また、本体部(2c)のの円柱状の軸部(3b)は吊り部(4c)の下部に設けられた軸部(3b)との接触面が軸部(3b)の延在方向に沿って所定の長さを有し貫通された円筒状の中空部(9a)に挿入されており、これにより軸部(3b)の延在方向とフック(5)を上部に設けられた吊り部(4c)の軸線が相対的に傾かず、たとえ吊り部(4c)が回転可動中であっても吊り部(4c)が不安定にならないような構造である。また、本体部(2c)の下部にはズボンなどの衣類を吊り下げるための吊下げ棒(6a)を設けてある。
図11は吊り部が回転可動するハンガー(13)の本体部(2c)及びフック(5)を上部に有する吊り部(4c)のC−C線断面を示す図である。吊り部が回転可動するハンガー(13)の本体部(2c)の円柱状の軸部(3b)の中間部位表面と、フック(5)が上部に有する吊り部(4c)の下部に設けられた軸部(3b)の延在方向に貫通する円筒状の中空部(9a)の内部表面に、嵌合用凸部(7a)と凹部(8a)が噛合い自在となるように設けられおり、吊り部(4c)が本体部(2c)の軸部(3b)上を周回方向に沿って回転可動し、吊り部(4c)の上部に設けられたフック(5)が軸部(3b)上で上方を向いた時に嵌合され、ハンガーが吊下げ準備ができたことを確認できるとともに、衣類を掛けたハンガーの使用中の吊り部(4c)が本体部(2c)の軸部(3b)に対し不本意な回転によるズレの防止なる構造である。また、ハンガーの本体部(2c)の中間部位に装備された吊り部(4c)が、本体部(2c)上の吊り部(4c)の両端に設けられたズレ防止部材(14) により、本体部(2c)の軸部(3b)に対し延在方向にズレることを防げる。また、前記の吊り部(4c)の下部に設けられた軸部(3b)の延在方向に貫通する円筒状の中空部(9a)の有する所定の長さは、吊り部(4c)が本体部(2c)の軸部(3)との接触面が軸部(3b)の延在方向に沿って、吊り部(4c)の軸線が本体部(2c)の軸部(3b)の延在方向に対し相対的に傾かず安定した状態で本体部(2c)の軸部(3b)上を周回方向に沿って回転可動することが可能な接触面の長さの構造体を示すものである。
図12は吊り部が回転可動するハンガー(13)のフック(5)を上部に有し、また下部に円筒状の中空部(9a)を設けており、その中空部(9a)の上面の中央に下方へ突出するように設けられた嵌合用凸部(7a)を有するD−D線の吊り部(4c)の断面を示す図である。
図13は吊り部が回転可動するハンガー(13)の本体部(2c)の軸部(3b)及びフック(5)を上部に有すし、下部には軸部(3b)を挿入するための円筒状の中空部(9a)が設けられた吊り部(4c)のD−D線断面を示す図及び実施例である。図13の(a)は図11のD−D線断面であり、本体部(2c)の軸部(3b)の断面が円柱状及び吊り部(4c)の下部に設けられた中空部(9a)が前記の軸部(3b)が挿入可能な円筒状の構造の断面を示す図である。また、図13の(b)は、本体部(2c)の軸部(3b)の断面が円柱状及び吊り部(4d)の下部に設けられた中空部(9a)が前記の軸部(3b)の円柱状が挿入可能である円筒の一部が開放されているC字状の構造の断面を示す実施例の一つを示す図である。また、図13の(c)は、本体部(2c)の軸部(3c)の断面が楕円状及び吊り部(4e)の下部に設けられた中空部(9a)が前記の軸部(3c)が挿入可能な楕円筒状の構造の断面を示す実施例の一つを示す図である。
図14は吊り部が回転可動するハンガー(13)の吊り部(4c)が本体部(2c)の軸部(3b)上を軸部(3b)に対し周回方向に沿って回転可動した時の高さの変化を示す図である。図14の(a)は、吊り部(4c)の上部に設けられたフック(5)が、本体部(2c)の軸部(3b)上で上方を向いている時のハンガーの最大高さ(10)を示す図である。また、図14の(b)は、吊り部(4c)の上部に設けられたフック(5)を本体部(2c)の下方に向けて軸部(3b)に対し周回方向に沿って回転可動させ、ハンガーを衣類の襟に通す時の高さ(11)を示す図である。
図15は吊り部が回転可動するハンガー(13)の使用手順例を示す図である。図15の(に)は、吊り部が回転可動するハンガー(13)の吊り部(4c)を本体部(2c)の軸部(3b)上で、吊り部(4c)の上部に設けられたフック(5)を本体部(2c)の下方に向けて軸部(3b)に対し周回方向に沿って回転可動させた状態を示す。図15の(ほ)は、丸首の衣類(12)の内部から吊り部が回転可動するハンガー(13)を挿入させた状態を示す。図15の(へ)は、丸首の衣類(12)の襟口にて吊り部が回転可動するハンガー(13)の吊り部(4c)を本体部(2c)の軸部(3b)上でフック(5)を上方に向くように軸部(3b)に対し周回方向に沿って回転可動させ、丸首の衣類(12)の襟口から出した状態を示す。
以下、上記構成の動作を説明する。丸首の衣類(12)に対し本発明の吊り部が回転可動するハンガー(13)のフック(5)を上部に有し、軸部(3b)との接触面が軸部(3b)の延在方向に沿って所定の長さを有し貫通された円筒状の中空部(9a)を有する吊り部(4c)を、あらかじめハンガー本体部(2c)の軸部(3b)上で吊り部(4c)の上部に設けられたフック(5)が本体部(2c)の下方に向くように軸部(3b)に対し周回方向に沿って回転可動させておき、丸首の衣類(12)の襟口に対し挿入し易い状態にする(図11(に))。そして、本発明の吊り部が回転可動するハンガー(13)の本体部(2c) の端部を手に持ち、もう一方の端部側から丸首の衣類(12)の襟口へ挿入していき全体を一旦衣類の中に収める(図11(ほ))。次に、本発明の吊り部が回転可動するハンガー(13)を挿入した衣類の内部で吊り部(4c)のフック(5)が本体部(2c)の上方に向くように軸部(3b)に対し周回方向に沿って回転可動させ、吊り部(4c)を衣類の襟口から出し物干し竿などに吊るす準備を終える(図11(へ))。
この時、本発明の吊り部が回転可動するハンガー(13)のハンガー本体部(2c)の軸部(3b)の中間位置表面と、フック(5)が上部に設けられた吊り部(4c)の下部に設けられた軸部(3b)の延在方向に貫通する中空部(9a)の内部表面に、嵌合用凸部(7a)と凹部(8a)が噛合い自在となるように設けられており、フック(5)が本体部(2c)の軸部(3b)上を周回方向に沿って回転可動し上方に向いたときに噛合い嵌合されるので、フック(5)が上方向位置にきたことを確認できるとともにハンガーの使用中の本体部(2c)と吊り部(4c)の不本意な回転によるズレの防止になり、衣類をハンガーに掛けたあと物干し竿などに吊るす際にもフック(5)が不安定になることがなくなる。以上のように、本実施形態の実施例2によれば丸首の衣類(12)の襟に負担を掛けずにハンガーを使用することが可能になるものである。
1 吊り部がスライド可動するハンガー
2 本体部
2a 本体部
2b 本体部
2c 本体部
2d 本体部
2e 本体部
3 軸部
3a 軸部
3b 軸部
3c 軸部
4 吊り部
4a 吊り部
4b 吊り部
4c 吊り部
4d 吊り部
4e 吊り部
4f 吊り部
5 フック
6 吊下げ棒
6a 吊下げ棒
6b 吊下げ棒
7 凸部
7a 凸部
8 凹部
8a 凹部
9 中空部
9a 中空部
10 ハンガーの最大高さ
11 ハンガーを衣類の襟に通す時の高さ
12 丸首の衣類
13 吊り部が回転可動するハンガー
14 ズレ防止部材
2 本体部
2a 本体部
2b 本体部
2c 本体部
2d 本体部
2e 本体部
3 軸部
3a 軸部
3b 軸部
3c 軸部
4 吊り部
4a 吊り部
4b 吊り部
4c 吊り部
4d 吊り部
4e 吊り部
4f 吊り部
5 フック
6 吊下げ棒
6a 吊下げ棒
6b 吊下げ棒
7 凸部
7a 凸部
8 凹部
8a 凹部
9 中空部
9a 中空部
10 ハンガーの最大高さ
11 ハンガーを衣類の襟に通す時の高さ
12 丸首の衣類
13 吊り部が回転可動するハンガー
14 ズレ防止部材
Claims (3)
- 衣類を掛けるためのハンガーの本体部(2)の軸部(3)に、当該軸部(3)上の延在方向に沿って中間部位から端部へスライド可動が可能なフック(5)を上部に設けられた吊り部(4)を装備されたハンガーにおいて、前記吊り部(4)の下部に設けられた前記軸部(3)の延在方向に貫通する中空部(9)と当該軸部(3)との接触面は、当該軸部(3)の延在方向に沿って所定の長さを有し、当該軸部(3)の延在方向と前記フック(5)を上部に設けられた前記吊り部(4)の軸線が相対的に傾かず安定して保持される構造を特徴とする吊り部が可動するハンガー。
- 衣類を掛けるためのハンガーの本体部(2c)の軸部(3b)に、当該軸部(3b)の周回方向に沿って回転可動が可能なフック(5)が上部に設けられた吊り部(4c)を装備されたハンガーにおいて、前記本体部(2c)の前記軸部(3b)上の前記フック(5)を上部に設けられた前記吊り部(4a)の両端に設けられたズレ防止部材(14)及び、前記吊り部(4c)の下部に設けられた前記軸部(3b)の延在方向に貫通する中空部(9a)と当該軸部(3b)との接触面は、当該軸部(3b)の延在方向に沿って所定の長さを有しており、当該軸部(3b)の延在方向と前記フック(5)を上部に設けられた前記吊り部(4a)の軸線が相対的に傾かず安定して保持される構造を特徴とする吊り部が可動するハンガー。
- 衣類を掛けるためのハンガーの本体部(2)(2c)の軸部(3)(3b)の中間部位表面と、フック(5)が上部に設けられた吊り部(4)(4c)の下部に設けられた前記軸部(3)(3b)の延在方向に貫通する中空部(9)(9a)の内部表面に、嵌合用凸部(7)(7a)と凹部(8)(8a)が噛合い自在となるように設けられた構造を特徴とする、請求項1または請求項2に記載の吊り部が可動するハンガー。
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2003
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050712 |