JP2005143427A - 農業用フィルム - Google Patents
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Abstract
【課題】 取り扱いが容易で、農作物の品質をより向上させることが可能な農業用フィルムを提供すること。
【解決手段】 この発明の農業用フィルムは、農作物周辺の地面を覆うための農業用フィルムであって、白色の微多孔性フィルム1の片面に割布2を積層してなるものとしている。前記微多孔性フィルム1は、多孔質にするための無機の充填剤を混入したポリエチレン樹脂をフィルム状に加工してなるものとすることができる。また、前記割布2は、ポリエチレン樹脂からなり、微多孔性フィルム1に熱溶着されたものとすることができる。。
【選択図】 図1
【解決手段】 この発明の農業用フィルムは、農作物周辺の地面を覆うための農業用フィルムであって、白色の微多孔性フィルム1の片面に割布2を積層してなるものとしている。前記微多孔性フィルム1は、多孔質にするための無機の充填剤を混入したポリエチレン樹脂をフィルム状に加工してなるものとすることができる。また、前記割布2は、ポリエチレン樹脂からなり、微多孔性フィルム1に熱溶着されたものとすることができる。。
【選択図】 図1
Description
この発明は、果樹や野菜等の農作物の栽培に使用する農業用フィルムに関するものである。
従来、農作物周辺の地面を覆うことにより、雨水の浸透を防止するようにした農業用フィルムとして、特許文献1に記載のような、不織布からなるものがあった。
しかし、この従来の農業用フィルムは、繊維間から水が浸透するのを防ぐために、撥水加工をしたり、厚みを厚くしたりする必要があり、そのため、重くなり取り扱いにくいなどの問題があった。
また、前記従来の農業用フィルムは、日光を反射させることにより農作物の色づきや糖度を向上させるような工夫は特にされておらず、農作物の品質を向上させるには不十分であった。
特開平6−7044号公報
そこで、この発明は、取り扱いが容易で、農作物の品質をより向上させることが可能な農業用フィルムを提供することを課題とする。
この発明の農業用フィルムは、農作物周辺の地面を覆うための農業用フィルムであって、白色の微多孔性フィルム1の片面に割布2を積層してなるものとしている。
前記微多孔性フィルム1は、多孔質にするための無機の充填剤を混入したポリエチレン樹脂をフィルム状に加工してなるものとすることができる。
前記割布2は、ポリエチレン樹脂からなり、微多孔性フィルム1に熱溶着されたものとすることができる。
この発明の農業用フィルムは、上述のような構成を有しており、微多孔性フィルム1が、防水性と通気性を有しており、雨水の浸透を防止するとともに土壌中の水分を蒸発させることができるので、農作物に過剰な水分がまわらず、糖度を上昇させることができる。
しかも、微多孔性フィルム1の片面に割布2が接着されていることにより、強度が補強され、軽量でも丈夫で取り扱いやすいものとなっている。
また、微多孔性フィルム1は白色であり、光をよく反射するので、農作物の色づきがよくなる。さらに、割布2を設けていない面と割布2を設けた面とでは、光の反射のしかたが異なり、いずれを表側にするかによって異なる効果が得られるので、農作物の種類や生育状況に応じて、表裏反転させて使用することができる。
以下、この発明の好適な実施形態を、図面を参照して説明する。
図1は、この発明の実施形態の農業用フィルムの断面図、図2は、割布2を設けた面を表側にした場合の斜視図である。
この農業用フィルムは、農作物周辺の地面を覆うための農業用フィルムであって、白色の微多孔性フィルム1の片面に割布2を積層してなるものとしている。この農業用フィルムの大きさや形状は適宜でよく、状況に応じて変更して実施することができる。
微多孔性フィルム1は、ポリエチレン樹脂に、多孔質にするための無機の充填剤(例えば硫酸バリウムや炭酸カルシウム)、その他適宜の充填剤を混入し、混練してペレット状にした後、押し出し成型によりフィルム状にすることにより得ることができる。
微多孔性フィルム1は、表裏面間に貫通する微細な孔を多数有している。微多孔性フィルム1は、坪量が20g/m2〜50g/m2、厚みが20mμ〜60mμ程度とするとよいが、特にこれに限定されない。
この微多孔性フィルム1は、ポリエチレン樹脂を材料としているため比較的強度があり、また、防水性と通気性を兼ね備えており、水滴状等の水(液体)に対しては遮断するが、空気や水蒸気等の気体は透過する。さらに、白色であるため、日光等の光に対する反射率が高い。
割布2は、ポリエチレン樹脂のフィルムを裂いてできたスプリットウェブを、縦横に積層し、重なった箇所を互いに熱融着させたものとしている。積層されたスプリットウェブは略格子状になっており、この構成によって割布2は隙間を多数有し、これらの隙間から微多孔性フィルム1が露出するようになっている。
割布2の厚みは50mμ〜70mμ程度とするとよいが、特にこれに限定されない。割布2の色は、透明ないし半透明、白色、銀色、黒色系統等、適宜とすることができる。
この割布2は、接着剤を使用することなく、前記微多孔性フィルム1の片面に熱溶着により接着している。従って、前記縦横のスプリットウェブの隙間が接着剤によって埋まることがなく、微多孔性フィルム1の通気性は確保される。
また、割布2は、引張強度や引裂強度がすぐれており、微多孔性フィルム1を補強し、農業用フィルム全体として非常に取り扱いやすいものとなる。
この農業用フィルムは、果樹園や畑の地面に敷設することにより、土壌への雨水の浸透を防止するとともに土壌中の水分を蒸発させて外部に排出し、農作物に過剰な水分がまわらないようするので、農作物の糖度を上昇させる等、品質を向上させることができる。
また、この農業用フィルムは、割布2を設けていない面、割布2を設けた面のいずれを表側にしてもよく、表裏反転させて使用することが可能である。割布2を設けていない面、割布2を設けた面のいずれを表側にするかは、農作物の種類や生育状況に応じて決めることができる。
白色の微多孔性フィルム1は、光に対する高い反射率を有しているので、割布2を設けていない面を表側にした場合は、この微多孔性フィルム1に反射した強い日光等の光が農作物に当たる。そのため、農作物の生育がよくなり、農作物が果樹である場合には、果実の糖度が高くなる、色づきがよくなるなどの効果が得られる。
割布2を設けた面を表側にした場合は、前記スプリットウェブの隙間における微多孔性フィルム1に当たった日光等の光が反射されるとともに、光が前記スプリットウェブで乱反射されるため、農作物に広く光が当たる。そのため、農作物が果樹である場合には、果実の色づきが全体的によくなるなどの効果が得られる。特に、割布2が透明ないし半透明、白色、銀色等、透明度の高い色や光に対する反射率の高い色の場合に、高い効果が得られる。
なお、割布2を設けていない面を表側にする場合においては、割布2が黒色等の光の吸収率の高い色であれば、農業用フィルムで覆った内側が暗くなるので、雑草が生えるのを抑止することができる。
このように、この農業用フィルムは、割布2を設けていない面、割布2を設けた面のいずれを表側にするかによって異なる効果が得られるようになっており、状況に応じて表裏反転して使用することのできる便利なものとなっている。
なお、この発明の農業用フィルムは、みかん、リンゴ、桃、サクランボ等の果樹や、路地栽培又はハウス栽培の野菜等、適宜の農作物の栽培のために使用することが可能である。
果樹園や野菜畑等の地面に敷く農業用フィルムとして利用することが可能である。
1 微多孔性フィルム
2 割布
2 割布
Claims (3)
- 農作物周辺の地面を覆うための農業用フィルムであって、白色の微多孔性フィルム(1)の片面に割布(2)を積層してなることを特徴とする農業用フィルム。
- 微多孔性フィルム(1)は、多孔質にするための無機の充填剤を混入したポリエチレン樹脂をフィルム状に加工してなるものである請求項1記載の農業用フィルム。
- 割布(2)は、ポリエチレン樹脂からなり、微多孔性フィルム(1)に熱溶着されたものである請求項1又は2記載の農業用フィルム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003387668A JP2005143427A (ja) | 2003-11-18 | 2003-11-18 | 農業用フィルム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003387668A JP2005143427A (ja) | 2003-11-18 | 2003-11-18 | 農業用フィルム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005143427A true JP2005143427A (ja) | 2005-06-09 |
Family
ID=34694956
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003387668A Pending JP2005143427A (ja) | 2003-11-18 | 2003-11-18 | 農業用フィルム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005143427A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2014192705A1 (ja) * | 2013-05-30 | 2014-12-04 | 大日本印刷株式会社 | 農業用シート |
KR200486941Y1 (ko) * | 2017-01-10 | 2018-07-16 | 주식회사 미소텍 | 양면형 농업용 반사시트 |
CN110731209A (zh) * | 2019-11-29 | 2020-01-31 | 李志� | 一种新型防护大棚材料 |
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2003
- 2003-11-18 JP JP2003387668A patent/JP2005143427A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2014192705A1 (ja) * | 2013-05-30 | 2014-12-04 | 大日本印刷株式会社 | 農業用シート |
JP2014233206A (ja) * | 2013-05-30 | 2014-12-15 | 大日本印刷株式会社 | 農業用シート |
KR200486941Y1 (ko) * | 2017-01-10 | 2018-07-16 | 주식회사 미소텍 | 양면형 농업용 반사시트 |
CN110731209A (zh) * | 2019-11-29 | 2020-01-31 | 李志� | 一种新型防护大棚材料 |
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