JP2005143253A - インバータ駆動回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】市販の電源制御ICを利用してロイヤー方式などのインバータを効率的に駆動する。
【解決手段】電源制御IC2は発振回路6とPWM制御回路を内蔵し、発振周波数設定入力端子CTとPWM制御用フィードバック入力端子28とPWM制御用信号入力端子26とオンオフスイッチング信号を出力する出力端子30,32を有する。インバータ36は、出力トランスTの一次側に接続する一対の半導体スイッチング素子Q1,Q2を有し、出力トランスTに冷陰極型蛍光ランプ34が接続される。位相信号回路44は入力された位相信号を発振周波数入力端子CTに供給する。電源制御IC2の発振回路6を停止状態とする。冷陰極型蛍光ランプ34の通電回路にシャント抵抗RSを接続し、このシャント抵抗RSとPWM制御用フィードバック入力端子28とを接続し、出力トランスTの一次側を位相信号回路44の入力端に接続し、出力トランスTの共振信号を位相信号回路44の入力側に供給する。
【選択図】図1

Description

本発明は、一般的に使用され市販されているスイッチング電源用制御ICやDC/DCコンバータ用制御ICなどの電源制御ICを使用した放電管等の負荷を駆動するためのインバータ駆動回路に関する。
従来、帰還巻線を持ったトランスによる並列共振を利用するロイヤー発振回路が良く知られている(例えば特許文献1参照)。このロイヤー発振回路は、ノート型パーソナル・コンピュータなどのLCD(液晶ディスプレイ)のバックライト用冷陰極型蛍光ランプを点灯するためのインバータ装置に用いられている。また、従来、スイッチング電源用制御ICやDC/DCコンバータ用制御ICが市販されスイッチング電源として利用されている。
特開2000−260592号公報(第1ページ、第1図)
ロイヤー方式の自励発振回路をF巻線(帰還巻線)を用いないで駆動したり、あるいはPWM機能や調光機能あるいは保護回路を付加するには、新たな回路の開発が必要であり、コストもかかるという問題点がある。同様に、ハーフブリッジ型に配置した一対の半導体スイッチング素子を交互に高速でオンオフ制御するためには、PWM(パルス幅変調)制御や調光、保護機能を備えた安定的で効率の高いスイッチング信号の発振を行うインバータ制御回路を新たに開発しなければならなかった。
本発明は上記問題点を解決することを目的とする。
上記目的を達成するため本発明は、任意の周波数に設定可能な発振回路と該発振回路の出力をPWM制御しオンオフスイッチング信号として出力するPWM制御回路を内蔵し前記PWM制御回路の入力部に直接接続する前記発振回路の発振周波数設定入力端子とPWM制御用フィードバック入力端子とPWM制御用信号入力端子と前記オンオフスイッチング信号を出力する出力端子とを有する電源制御用ICと、出力トランスの一次側に接続する一対の半導体スイッチング素子の制御端子にオンオフ信号を交互に供給することで前記出力トランスの一次側を駆動し前記出力トランスの二次側に高圧の交流電力を発生させ該二次側に負荷を接続したインバータと、入力された位相信号を前記発振周波数入力端子に供給する位相信号回路とを備え、前記電源制御ICの発振回路を停止状態とし、前記負荷の通電回路にシャント抵抗を接続し、該シャント抵抗と前記PWM制御用フィードバック入力端子とを接続し、前記出力トランスの一次側を前記位相信号回路の入力端に接続し、該出力トランスの共振信号を位相信号回路の入力側に供給するようにしたものである。
また本発明は、前記インバータは、出力トランスの一次巻線と共振コンデンサとからなる並列共振回路を有するロイヤー方式のインバータにより構成され、前記一次巻線と共振コンデンサとの接続点を前記位相信号回路の入力端に接続したものである。
また本発明は、前記インバータは、ハーフブリッジ型に配置された一対の半導体スイッチング素子を有し、該一対の半導体スイッチング素子に接続されたキャパシタと出力トランスの一次巻線により直列共振回路を構成し、該直列共振回路の中点を前記位相信号回路の入力端に接続したものである。
本発明は、ロイヤー方式あるいはハーフブリッジ型のインバータのPWM制御や調光制御を安価に実現でき、当該インバータを安定的に且つ効率よく駆動することができる。
以下に本発明の実施の形態を添付した図面を参照して詳細に説明する。
図1において、2は、市販の一般的なスイッチングレギュレータIC(集積回路)あるいはDC/DCコンバータなどの電源制御ICであり、図5に示すように、レギュレータ4、PWM制御用発振回路、エラーアンプ8、PWM制御用コンパレータ10、スイッチオンの出力が2つの出力端から同時に出力しないように回路を保護するためのデッドタイムコンパレータ12、アンド回路14、論理回路16が内蔵され、VCC電源端子18、RefOut基準電圧出力端子20、RTグランド端子22、CTキャパシタ接続端子24,PWM制御信号入力端子26、フィードバック信号入力端子28、スイッチングオンオフ信号出力端子30,32、グランド端子34を備えている。
上記電源制御ICは、発振回路6のRT端子22をレギュレータ6のRefOut端子20に接続することで論理上、RT端子22をHiとし、発振回路6を停止させている。前記CT端子24は、発振回路6の発振周波数を決定するコンデンサの接続端子であり、該CT端子24は、エラーアンプ8とともに、PWM制御を行うPWMコンパレータ10の制御入力に直接接続されている。CT端子24に正弦波の位相信号を入力すると、この位相信号は、PWMコンパレータ10によって、エラーアンプ8からの出力に応じてPWM制御され、アンド回路10を経て、論理回路16に入力され、該論理回路16から、一対の半導体スイッチング素子をオンオフ制御するためのスイッチング信号出力1とスイッチング信号出力2として出力されるように構成されている。
前記出力1と出力2は前記デッドタイムコンパレータ12により同時にオンしないように設定されている。図2は、冷陰極型蛍光ランプ34を駆動するロイヤー方式のインバータ36を示し、巻線型トランスTの二次巻線SにバラストコンデンサCBを介して、冷陰極型蛍光ランプ34の一方の電極が接続され、他方の電極は、シャント抵抗RSを介して接地されている。シャント抵抗RSの一端は、リード線40を介して電源制御IC2の入力端28に接続している。Q1,Q2はバイポーラ・トランジスタで構成される半導体スイッチング素子であり、該半導体スイッチング素子Q1,Q2の各ベースは、抵抗R,Rを介して、出力トランスTの一次巻線P1,P2の中点タップにリード線を介して接続するとともに、チョークコイルCHを介してプラス電源線に接続している。
半導体スイッチング素子Q1,Q2の各エミッタは図示の如くリード線を介して接地され、半導体スイッチング素子Q1のコレクタは、出力トランスTの一次巻線P1の一端に接続し、半導体スイッチング素子Q2のコレクタは、一次巻線P2の一端に接続している。CTは共振コンデンサであり、出力トランスTの一次巻線の両端に接続している。前記一次巻線P1の一端は、リード線42を介して、位相信号回路44に接続されている。一次巻線P1の一端は、キャパシタC、抵抗Rを介して接地され、一次巻線P1の一端の共振電圧位相信号が、抵抗R,Rを介して、位相信号回路44に入力されるように構成されている。
一次巻線P2の一端も同様に、リード線を介して、位相信号回路44に接続されている。前記半導体スイッチング素子Q1,Q2の各ベースは、リード線を介して、電源制御IC2の出力端30,32に接続している。
上記ロイヤー式インバータ36は、電源制御IC2の出力端子30,32から出力されるオンオフ信号によって、2個の半導体スイッチング素子Q1,Q2が交互にオンオフされ、出力トランスTの一次巻線P1,P2を駆動し、二次側巻線Sに高圧の交流電力を得る。シャント抵抗RSから検出されたランプ34に流れる負荷電流の検出信号は、電源制御IC2のフィードバック信号入力端28に供給される。
この検出信号と入力端26に入力される調光信号に基づいて、位相信号はPWMコンパレータ10によってPWM制御され、論理回路16に入力される。論理回路16は、PWM制御された位相信号をスイッチング素子をオンオフするのに適した信号に変換し、出力端子30,31から出力する。このPWM制御により、ランプ34の電流を一定に保つ。この電流の目標値は、エラーアンプ8の入力端子26に入力される調光信号によって与えられる。出力トランスTの駆動は、電源制御IC2のCT入力端子24に入力される一次共振周波数に対応する位相信号(帰還信号)に基づき正確に行われる。そのため、負荷状態の変化によって、並列共振回路の周波数が変化しても、自励発振の特徴として発振周波数がその変化に追随し、安定した強力な正弦波発振を継続することができる。そして、入力端28に入力される電流検出信号に応じて、電源制御IC2のPWM制御により、半導体スイッチング素子Q1,Q2の導通角が制御され、出力トランスTの出力電力が制御される。
前記位相信号回路44は、出力トランスTの一次側共振電圧信号の両波の位相信号に基づいて、電源制御IC2に供給する位相信号を造出しているが、図3に示すように、出力トランスTの一次巻線に発生する共振電圧信号の片波の位相信号に基づいて、電源制御IC2に供給する位相信号を造出するようにしても良い。図3の回路の、片波検出の構成以外の他の構成は、図2に示す構成と同一である。また、上記電源制御IC2により駆動されるインバータは、図2及び図3に示すロイヤー式のインバータに特に限定されるものではなく、図4に示すように、半導体スイッチング素子Q1,Q2として電界型トランジスタ(FET)を用い、該半導体スイッチング素子Q1,Q2をハーフブリッジ型に配置した一次直列共振型のインバータにも応用することができる。半導体スイッチング素子Q1,Q2の各ゲートは、リード線46,48を介して電源制御IC2の出力端子30,32に接続している。
半導体スイッチング素子Q1とQ2とは互いのドレインが接続され、この接続点nと、アースとの間には、共振キャパシタCTと出力トランスTの一次巻線Pとで構成される直列共振回路が接続されている。この直列共振回路の中点mにはリード線50が接続され、該リード線50は、移相回路52を介して、位相信号回路44に接続している。出力トランスTの二次側Sの構成は、図2に示す回路と同一である。
上記した構成において、半導体スイッチング素子Q1,Q2は、電源制御IC2の出力端子30,32から出力されるオンオフ信号によってオンオフ制御され、出力トランスTの一次巻線Pが駆動される。これにより、二次巻線Sに高圧の交流電圧が得られランプ34が点灯する。その他の動作は、図2の実施形態で説明した動作と同一でありその説明を省略する。
本発明の実施形態を示す全体のブロック電子回路図である。 ロイヤー方式のインバータの回路図である。 ロイヤー方式のインバータの回路図である。 ハーフブリッジ型インバータの回路図である。 電源制御ICのブロック回路図である。
符号の説明
2 電源制御IC
4 レギュレータ
6 発振回路
8 エラーアンプ
10 コンパレータ
12 デッドタイムコンパレータ
14 アンド回路
16 論理回路
18 電源端子
20 端子
22 端子
24 端子
26 端子
28 端子
30 端子
32 端子
34 冷陰極型蛍光ランプ
36 インバータ
38 出力トランス
40 リード線
42 リード線
44 位相信号回路
46 リード線
48 リード線
50 リード線
52 移相回路

Claims (3)

  1. 任意の周波数に設定可能な発振回路と該発振回路の出力をPWM制御しオンオフスイッチング信号として出力するPWM制御回路を内蔵し前記PWM制御回路の入力部に直接接続する前記発振回路の発振周波数設定入力端子とPWM制御用フィードバック入力端子とPWM制御用信号入力端子と前記オンオフスイッチング信号を出力する出力端子とを有する電源制御用ICと、出力トランスの一次側に接続する一対の半導体スイッチング素子の制御端子にオンオフ信号を交互に供給することで前記出力トランスの一次側を駆動し前記出力トランスの二次側に高圧の交流電力を発生させ該二次側に負荷を接続したインバータと、入力された位相信号を前記発振周波数入力端子に供給する位相信号回路とを備え、前記電源制御ICの発振回路を停止状態とし、前記負荷の通電回路にシャント抵抗を接続し、該シャント抵抗と前記PWM制御用フィードバック入力端子とを接続し、前記出力トランスの一次側を前記位相信号回路の入力端に接続し、該出力トランスの共振信号を位相信号回路の入力側に供給するようにしたことを特徴とするインバータ駆動回路。
  2. 前記インバータは、出力トランスの一次巻線と共振コンデンサとからなる並列共振回路を有するロイヤー方式のインバータにより構成され、前記一次巻線と共振コンデンサとの接続点を前記位相信号回路の入力端に接続したことを特徴とする請求項1に記載のインバータ駆動回路。
  3. 前記インバータは、ハーフブリッジ型に配置された一対の半導体スイッチング素子を有し、該一対の半導体スイッチング素子に接続されたキャパシタと出力トランスの一次巻線により直列共振回路を構成し、該直列共振回路の中点を前記位相信号回路の入力端に接続したことを特徴とする請求項1に記載のインバータ駆動回路。
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