JP2005142972A - 画像処理システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 処理効率を向上できる画像処理システムを提供する。
【解決手段】 ドキュメントを受け入れて保持し、当該保持しているドキュメントのうち、要求されたドキュメントを要求元に提供するサーバ装置50に接続され、処理対象ドキュメントをサーバ装置50に格納するとともに、当該処理対象ドキュメントをサーバ装置50から取得する際のキーとなる参照データを生成し、処理対象ドキュメントの内容に関するコンテントデータと参照データとに基づき、符号画像を生成し、この生成した符号画像を、処理対象ドキュメントに合成し、合成ドキュメントを生成する画像処理装置を含む画像処理システムである。
【選択図】 図1

Description

本発明は、行政文書などの画像に関する処理等を行う画像処理システムに関する。
近年、さまざまなドキュメントが、プリンタを用いて印字されるようになってきている。こうしたドキュメントの中には、住民票などの公文書や契約書などといった重要性のあるものも含まれている。
かかる重要性の高いドキュメントについては、従来から印鑑の押印や、特種用紙の使用などにより原本であることの保証(いわば原本性の保証)が行われ、内容を後から改ざんすることを防止するようになっていた。
特開平6−176036号公報 特開平10−224540号公報
一方で近年、行政庁などで発行する文書を各地の出張所や自宅のプリンタ等で出力させ、ユーザの利便性を高める試みが始まっている。しかしながら、上記従来の方法では、改ざん防止策を押印や特種用紙といった方法で施していたので、上記試みを具体的に実現するには至っていない。
そこで文書の内容を表す文書画像とデジタル署名とを2次元コードを用いて文書内に埋込む技術が特許文献1に開示されている。また、文書内容を符号化した2次元コードを文書の背景に合成して印刷する技術が特許文献2に開示されている。これらによれば、2次元コードによって表される文書画像と、当該2次元コードが埋込まれている文書の内容との比較によって改ざんの有無を知ることができるようになる。
しかしながら、例えば発行元である行政庁内など、発行元側で改ざんの有無を調べる場合は、発行時のデータとを比較することが好ましい場合もあるにも関わらず、特許文献1や2に開示された方法では常に2次元コードを用いて再現した文書画像との比較を行うこととなってしまい、処理効率が低くなる。
本発明は上記実情に鑑みて為されたもので、処理効率を向上できる画像処理システムを提供することを、その目的の一つとする。
上記従来例の問題点を解決するための本発明は、符号側装置と、復号側装置と、ドキュメントサーバ装置を含む画像処理システムであって、前記ドキュメントサーバ装置は、ドキュメントを受け入れて保持し、当該保持しているドキュメントのうち、要求されたドキュメントを要求元に提供しており、前記符号側装置は、処理対象ドキュメントを前記ドキュメントサーバ装置に格納するとともに、当該処理対象ドキュメントを前記ドキュメントサーバ装置から取得する際のキーとなる参照データを生成する手段と、処理対象ドキュメントの内容に関するコンテントデータと前記参照データとに基づき、符号画像を生成する手段と、前記生成した符号画像を、前記処理対象ドキュメントに合成し、合成ドキュメントを生成する手段と、を含み、前記復号側装置は、前記合成ドキュメントを受け入れる手段と、当該受け入れた合成ドキュメントに合成されている符号画像に基づいて、前記コンテントデータと、参照データとを復号する手段と、を含み、当該復号したコンテントデータと、前記参照データに基づく要求に応じて前記ドキュメントサーバ装置から提供される処理対象ドキュメントと、の少なくとも一方が、前記合成ドキュメントの認証に関する所定処理に供されることを特徴としている。
また、上記従来例の問題点を解決するための本発明は、ドキュメントを受け入れて保持し、当該保持しているドキュメントのうち、要求されたドキュメントを要求元に提供するドキュメントサーバ装置に接続された画像処理装置であって、処理対象ドキュメントを前記ドキュメントサーバ装置に格納するとともに、当該処理対象ドキュメントを前記ドキュメントサーバ装置から取得する際のキーとなる参照データを生成する手段と、処理対象ドキュメントの内容に関するコンテントデータと前記参照データとに基づき、符号画像を生成する手段と、前記生成した符号画像を、前記処理対象ドキュメントに合成し、合成ドキュメントを生成する手段と、を含むことを特徴としている。
さらに、上記従来例の問題点を解決するための本発明は、ドキュメントを受け入れて保持し、当該保持しているドキュメントのうち、要求されたドキュメントを要求元に提供するドキュメントサーバ装置に接続された画像処理装置であって、処理対象ドキュメントの内容に関するコンテントデータと前記処理対象ドキュメントを前記ドキュメントサーバ装置から取得するための参照データとに基づいて生成される符号画像が、前記処理対象ドキュメントに合成されている合成ドキュメントを受け入れる手段と、当該受け入れた合成ドキュメントに合成されている符号画像に基づいて、前記コンテントデータと、参照データとを復号する手段と、当該復号したコンテントデータと、前記参照データに基づく要求に応じて前記ドキュメントサーバ装置から提供される処理対象ドキュメントと、の少なくとも一方を用いて、前記合成ドキュメントの認証に関する所定処理を実行する認証手段と、を含むことを特徴としている。
この場合に、前記認証手段は、前記ドキュメントサーバ装置に対して、合成ドキュメントから復号して得られた参照データをキーとしてドキュメントを要求し、当該要求に応答して前記ドキュメントサーバ装置から処理対象ドキュメントが提供されたときには、当該処理対象ドキュメントと合成ドキュメントとに基づく前記合成ドキュメントの認証に関する所定処理を実行することとしてもよいし、前記認証手段は、前記ドキュメントサーバ装置に対して、合成ドキュメントから復号して得られた参照データをキーとしてドキュメントを要求し、当該要求に応答して前記ドキュメントサーバ装置から提供される処理対象ドキュメントと、前記復号したコンテントデータと、のいずれか一方を優先照合対象として選択し、前記所定処理として、当該選択した優先照合対象と合成ドキュメントとを比較する処理を行い、前記比較の結果、両者が不一致であるとされる場合に、前記優先照合対象として選択されなかった前記ドキュメントサーバ装置から提供される処理対象ドキュメントと、前記復号したコンテントデータとの一方と合成ドキュメントとを比較する処理を行うこととしてもよい。
さらに、前記認証手段は、前記所定処理として、当該復号したコンテントデータと前記合成ドキュメントとを比較して、第1比較結果情報を生成するとともに、前記参照データに基づく要求に応じて前記ドキュメントサーバ装置から提供される処理対象ドキュメントと前記合成ドキュメントとを比較して第2比較結果情報を生成して、前記第1、第2比較結果情報を出力することとしてもよい。
また、本発明の一態様に係る画像処理方法は、ドキュメントを受け入れて保持し、当該保持しているドキュメントのうち、要求されたドキュメントを要求元に提供するドキュメントサーバ装置に接続されたコンピュータを用い、処理対象ドキュメントを前記ドキュメントサーバ装置に格納するとともに、当該処理対象ドキュメントを前記ドキュメントサーバ装置から取得する際のキーとなる参照データを生成する工程と、処理対象ドキュメントの内容に関するコンテントデータと前記参照データとに基づき、符号画像を生成する工程と、前記生成した符号画像を、前記処理対象ドキュメントに合成し、合成ドキュメントを生成する工程と、を実行させることを特徴としている。
さらに、本発明の一態様に係る画像処理方法は、ドキュメントを受け入れて保持し、当該保持しているドキュメントのうち、要求されたドキュメントを要求元に提供するドキュメントサーバ装置に接続されたコンピュータを用い、処理対象ドキュメントの内容に関するコンテントデータと前記処理対象ドキュメントを前記ドキュメントサーバ装置から取得するための参照データとに基づいて生成される符号画像が、前記処理対象ドキュメントに合成されている合成ドキュメントを受け入れる工程と、当該受け入れた合成ドキュメントに合成されている符号画像に基づいて、前記コンテントデータと、参照データとを復号する工程と、当該復号したコンテントデータと、前記参照データに基づく要求に応じて前記ドキュメントサーバ装置から提供される処理対象ドキュメントと、の少なくとも一方を用いて、前記合成ドキュメントの認証に関する所定処理を実行する工程と、を実行させることを特徴としている。
さらに、本発明の別の態様に係るプログラムは、ドキュメントを受け入れて保持し、当該保持しているドキュメントのうち、要求されたドキュメントを要求元に提供するドキュメントサーバ装置に接続されたコンピュータに、処理対象ドキュメントを前記ドキュメントサーバ装置に格納するとともに、当該処理対象ドキュメントを前記ドキュメントサーバ装置から取得する際のキーとなる参照データを生成する手順と、処理対象ドキュメントの内容に関するコンテントデータと前記参照データとに基づき、符号画像を生成する手順と、前記生成した符号画像を、前記処理対象ドキュメントに合成し、合成ドキュメントを生成する手順と、を実行させることを特徴としている。
さらに本発明の別の態様に係るプログラムは、ドキュメントを受け入れて保持し、当該保持しているドキュメントのうち、要求されたドキュメントを要求元に提供するドキュメントサーバ装置に接続されたコンピュータに、処理対象ドキュメントの内容に関するコンテントデータと前記処理対象ドキュメントを前記ドキュメントサーバ装置から取得するための参照データとに基づいて生成される符号画像が、前記処理対象ドキュメントに合成されている合成ドキュメントを受け入れる手順と、当該受け入れた合成ドキュメントに合成されている符号画像に基づいて、前記コンテントデータと、参照データとを復号する手順と、当該復号したコンテントデータと、前記参照データに基づく要求に応じて前記ドキュメントサーバ装置から提供される処理対象ドキュメントと、の少なくとも一方を用いて、前記合成ドキュメントの認証に関する所定処理を実行する手順と、を実行させることを特徴としている。
本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。本実施の形態に係る画像処理システムは、図1に示すように、符号側システム1と復号側システム2とサーバ装置50とを含む。またここで符号側システム1は、画像処理装置10と、画像形成装置20とを含んでなり、復号側システム2は、画像処理装置30と、画像読取装置40とを含む。符号側システム1とサーバ装置50とは互いにネットワークを介して接続されている。また復号側システム2は、サーバ装置50に対してネットワークを介して接続されていてもよいし(例えば符号側システム1と同一組織内に配備されているものなど、図1において復号側システム2aとして図示した)、サーバ装置50に対して接続されていなくてもよい(他の組織内に配備されているものなど、図1において復号側システム2bとして図示した)。なお、符号側システム1と復号側システム2とサーバ装置50との間の通信経路は暗号化しておくことも好ましい。
画像処理装置10は、図2に示すように、制御部11と、記憶部12と、操作部13と、表示部14と、外部インタフェース(I/F)15とを含んでなる。制御部11は、記憶部12に格納されているプログラムに従って動作しており、処理対象となるドキュメントを生成し、当該生成したドキュメントに関する符号画像を生成して合成する処理(合成ドキュメント生成処理)を行っている。この合成ドキュメント生成処理などの制御部11の具体的な処理の内容については、後に詳しく述べる。なお、これらの処理は、制御部11によって実行される画像形成装置20に対するプリンタドライバの処理として実装されることとしてもよい。
記憶部12は、制御部11によって実行されるプログラムを格納したコンピュータ可読な記録媒体である。また、この記憶部12は、制御部11の処理における種々のデータを記憶するワークメモリとしても動作する。
操作部13は、マウスや、キーボード等であり、ユーザの指示操作を受け入れて、当該指示操作の内容を制御部11に出力する。表示部14は、制御部11から入力される指示に従って画像を表示するディスプレイ等である。外部I/F15は、例えば、USB(Universal Serial Bus)インタフェースなどであり、本実施の形態では、この外部I/F15を介して画像形成装置20が接続されているものとする。
画像形成装置20は、例えばプリンタであり、画像処理装置10から入力される画像データに基づいて用紙上に画像を形成する。
復号側システム2の画像処理装置30は、基本的には符号側システム1の画像処理装置10と同様の構成を有し、図2に示した画像処理装置10と同様に、制御部31と、記憶部32と、操作部33と、表示部34と、外部インタフェース(I/F)35とを含んでなる(不図示)ものであるが、制御部31における処理の内容が異なる。すなわち画像処理装置30の制御部31は、画像読取装置40から入力される画像データから符号部分を抽出して復号処理を行い、当該復号結果を用いてドキュメントの内容を認証するための処理(認証支援処理)を実行するものである。この認証支援処理の具体的内容については、後に詳しく述べる。
また、記憶部32と操作部33と表示部34とは、それぞれ画像処理装置10の記憶部12と操作部13と表示部14と同様のものである。さらに、外部I/F35も、外部I/F15と同様に例えば、USB(Universal Serial Bus)インタフェースなどであるが、外部I/F35には、画像読取装置40が接続されている点が異なる。
画像読取装置40は、一般的なスキャナでよく、読取面に置かれたドキュメントを光学的に読み取って、その読み取った結果を画像データとして出力する。
サーバ装置50は、画像処理装置10から格納するべきドキュメントと当該ドキュメントを識別する情報(本発明の参照データ)とを受信して、これらを互いに関連づけて図示しないディスク装置に格納する。また、このサーバ装置50は、画像処理装置30から参照データとともに当該参照データによって特定されるドキュメントの要求を受け入れて、ディスク装置に格納したドキュメントのうち、当該受け入れた参照データに関連づけられているドキュメントを要求元である画像処理装置30に対して送信する。
[制御部11の処理]
本実施の形態の制御部11が生成する、処理対象となるドキュメントは、図3にその一例を示すように、少なくとも一つの情報記述欄(X1からX3)と、同一種類のドキュメントに共通して含まれる情報(以下、固定情報と呼ぶ。図3におけるY1からY5)とを含むフォームデータの各情報記述欄に情報(例えばテキスト)が記述されたものである。すなわち、この種類のドキュメントにおいては、情報記述欄に記述される情報が変化し得る情報、いわば可変情報であって、本実施の形態において特徴的なことの一つは、制御部11がこの可変情報の少なくとも一部を処理対象として符号画像を生成することである。
なお、ここでは制御部11が処理対象となるドキュメントを生成することとしているが、外部からネットワーク等を介して当該処理対象となるドキュメントを取得することとしてもよい。
制御部11は、この処理対象となったドキュメント(処理対象ドキュメント)をサーバ装置50に送信して、サーバ装置50に処理対象ドキュメントを格納させる。ここで制御部11は、処理対象ドキュメントを特定する参照データとして例えば処理対象ドキュメントのファイル名を併せてサーバ装置50に送信する。なお、参照データは、ファイル名ではなく、別途発行した固有の識別子であってもよい。
さらに制御部11は、処理対象ドキュメントの各情報記述欄に記述された情報と、各情報の記述位置に関するデータ(位置データ)と、情報表示態様に関するデータとを抽出する。ここで記述される情報は、一般的にはテキストであるので、以下の説明では簡単のため、テキストの情報に限って説明する。尤も、この情報は画像であっても構わない。
また情報の記述位置に関する位置データは、処理対象ドキュメント上で表示された情報の縦横のサイズ(テキストの場合、テキストを表す文字列画像を囲む矩形の縦横のサイズ)と、位置座標(所定座標系における当該記述位置の座標情報)とを含んでいる。なお、位置座標を表す座標系は、例えばドキュメントの左下端を(0,0)としたポイント等の所定単位の座標系とすることができる。具体的には、この位置座標は、上記文字列画像を囲む矩形の左上端の位置を表現することとする。なお、これらに代えて、この座標系上での上記矩形の対角線上の2つの頂点の座標を、記述位置に関する位置データとすることとしてもよい。
そして制御部11は、抽出した各情報記述欄に記述された情報と各情報の記述位置に関する位置データ(コンテントデータ)、並びに当該処理対象ドキュメントをサーバ装置50から取得する際のキーとなる参照データに基づいて、所定の符号化処理を行い、符号画像を生成する。ここで符号化の方法は、テキストの情報をバイナリで表現するもので構わない。このようにバイナリで表現した符号であれば、図4に示すように「0」を表すパターン(図4(a))と、「1」を表すパターン(図4(b))とを符号に従って矩形状に配列した2次元コード画像(図4(c))とすることができる。この図4(c)では、その外周がすべて「1」を表すパターン(いわば同期パターン)となっており、復号の際に符号画像部分を特定する処理に供されることとなっている。
制御部11は、こうして生成した符号画像を処理対象ドキュメント上の所定位置に合成して合成ドキュメントを生成して、処理を終了する。この合成によって得られる合成ドキュメントの画像は、図5に示すようなものとなる。図5においては符号画像(C)は、元の処理対象ドキュメントの該当位置に上書きされて合成されている。
制御部11は、この合成ドキュメントの画像データを外部I/F15を介して画像形成装置20に出力し、画像形成装置20が、図5に示したようなドキュメントの画像を用紙上に形成する。
[制御部31の処理]
次に、復号側システム2の画像処理装置30の制御部31の処理について説明する。制御部31は、外部I/F35を介して受け入れられる画像データ(合成ドキュメントの読取結果)に基づいて、その内容の改ざんの有無をユーザが判断することを支援する処理(認証支援処理)を行う。
具体的に制御部31は、外部I/F35から入力される画像データ中から、符号画像部分を特定する。この特定のための処理は、符号画像の種類によって異なるが、図4に示したような符号画像を用いる場合、同期画像部分を検出し、当該同期画像によって囲まれている符号画像部分から、バイナリで表現された符号を読み取ることになる。本実施の形態では、符号化されている情報は、処理対象ドキュメント内の各記述欄に記述された各テキストと、各テキストを表す文字列画像を囲む各矩形の縦横のサイズと各矩形の位置座標を含むコンテントデータ、並びに参照データを含む。
制御部31は、これらコンテントデータと参照データとの少なくとも一方を用いて合成ドキュメントの認証に関する処理を行う。例えば制御部31は、まずサーバ装置50に対して、参照データの送信を試みる。ここで復号側システム2の画像処理装置30がネットワークを介してサーバ装置50に接続されている場合は、サーバ装置50が当該参照データを受信し、当該受信した参照データに関連づけて格納しているドキュメントをディスク装置から読出して、画像処理装置30に対して当該読出したドキュメントを送信することになる。そして画像処理装置30がドキュメントを受信し、この受信したドキュメントと、合成ドキュメントとを比較する処理を行う。ここで比較の処理は、例えば差分の画像(互いに対応する画素の値が一致しない画素を強調表示したものなど)を生成して表示部34に表示する処理とすることができる。
一方、復号側システム2の画像処理装置30がネットワークを介してサーバ装置50に接続されていない場合など、参照データが送信できないか、又は送信できたとしてもサーバ装置50からの応答が得られない場合には、制御部31は、復号して得たコンテントデータと合成ドキュメントとを比較する処理を行うことになる。具体的にこのコンテントデータと合成ドキュメントとを比較する処理は、次の図6に示すようなものとなる。すなわち、制御部31は、コンテントデータに含まれる各テキストを順次注目テキストとして選択しながら、次の図6に示す処理を行う。まず制御部31は、記憶部32上に注目テキストに対応する文字列画像を囲む矩形の縦横のサイズのデータに基づき、当該サイズの画像を格納するための記憶領域を確保し、当該記憶領域に注目テキストを描画する(S1)。
次に制御部31は、外部I/F35から入力された画像データのうち、注目テキストに対応する上記矩形の位置座標とサイズのデータとによって画定される矩形領域の部分画像を抽出する(S2)。制御部31は、この抽出した部分画像と、処理S1での描画によって得られた画像との差分画像を生成する(S3)。ここでの差分画像は、処理S2で抽出した部分画像と、処理S1での描画によって得られた画像との間で、対応する画素が互いに異なっている部分を強調表現(例えば赤色の画素で表すなど)した画像として生成することができる。
制御部31は、さらに、注目テキストとなっていないテキストがあるか否かを調べ(S4)、そのようなテキストがあれば、そのうちの一つを次の注目テキストとして選択して(S5)、処理S1に戻って処理を続ける。
また、処理S4において、注目テキストとなっていないテキストがなければ(つまりすべてのテキストについて処理を行ったならば)、各テキストについて生成した差分画像を表示部34に表示して処理を終了する。
これらの処理によって、ユーザは、表示部34に表示された差分画像を参照して、強調表現された画素(例えば赤色の画素)によって差分があると認められる場合に、改ざんが行われたと判断することができるようになる。
なおここでは、ネットワークを介して原本のデータであるドキュメントが取得できる場合は、当該原本のデータと合成ドキュメントとを比較し、取得できない場合に、合成ドキュメントに含められた符号画像を復号して得たコンテントデータを利用して合成ドキュメントの認証を支援する処理を行うこととしているが、これに限られるものではない。
例えば、別の例としては、コンテントデータと参照データとのどちらを優先的に利用するかを予め定めておき、当該優先的に利用すると定められたデータを用いて合成ドキュメントの認証を支援する処理を行い、これによって改ざんが行われたと判断される場合に、上記優先的に利用すると定められていないデータを用いて合成ドキュメントの認証を支援する処理を行うこととしてもよい。具体的にコンテントデータを優先的に利用すると定めておく場合、先に図6に示した処理を行い、表示部34に表示された結果に基づき、ユーザが改ざんが行われたと判断した場合に、その旨を操作部33を介して入力する。すると制御部31が参照データをサーバ装置50に送信して、サーバ装置50から原本のデータであるドキュメントを取得し、当該ドキュメントと合成ドキュメントとを比較して例えば差分画像を生成して表示部34に表示する処理を行う。これによってユーザは、さらに改ざんの有無を確認することができるようになる。
さらに別の例として、制御部31が参照データをサーバ装置50に送信して、サーバ装置50から原本のデータであるドキュメントを取得して、当該取得したドキュメントと合成ドキュメントとの間の差分画像(便宜的に第1差分画像と呼ぶ)を生成するとともに、コンテントデータを用いて図6に示す処理を行い、コンテントデータから再現されるドキュメント(の少なくとも一部)と合成ドキュメントとの間の差分画像(便宜的に第2差分画像と呼ぶ)を生成することとしてもよい。この場合、上記第1、第2の差分画像をともに表示部34に表示し、ユーザに確認させてもよいし、第1、第2の差分画像上でともに差分ありとされている部分のみを抽出する画像処理を行って、当該画像処理結果をユーザに提示するようにしてもよい。
[符号画像の別の例]
またここでは、一種類の符号画像にコンテントデータと参照データとの双方を含んでいるものとして説明したが、コンテントデータを含む符号画像(第1符号画像)と、参照データを含む符号画像(第2符号画像)とを個別に生成し、適宜配列して処理対象ドキュメントに合成してもよい。この場合において、参照データはデータサイズが小さいので、第2符号画像のサイズも小さくすることができ、繰返し配置が可能となっている。そこで、この第2符号画像は、図7に示すように、ドキュメントの周縁部に沿って複数繰り返して配列してもよい。これによって汚損などにより、参照データが読み出せなくなることが防止される。
[参照データの別の例]
なお、ここでは参照データとしてドキュメントを識別する情報としているが、サーバ装置50を識別する情報をさらに含んでもよい。具体的にこの参照データはURL(Uniform Resource Locator)であってもよい。
[記述位置に関する位置データの別の例]
ここまでの説明では、情報の記述位置を表す位置データとして、ドキュメント内の座標情報等を用いていたが、このようなデータの代りに、フォームを識別するデータを用いてもよい。すなわち、処理対象のドキュメントが予め定められているフォーム(書式)である場合や、複数のフォーム候補のいずれかである場合は、処理対象ドキュメントのフォームを識別するデータを用いて、各記述欄の位置データを特定できる。
この場合は、画像処理装置10の制御部11は、処理対象ドキュメントに基づいて、各情報記述欄に記述された情報を抽出し、抽出した各情報記述欄に記述された情報と、処理対象ドキュメントのフォームを識別するフォーム識別情報とに基づいて所定の符号化処理を行ってコンテントデータを生成し、このコンテントデータを含む符号画像を生成してドキュメントに合成する。ここで各情報記述欄に記述された情報は、所定の順序(例えば記述欄の識別子の順序など)で配列されてもよいし、対応する記述欄の識別子に関連づけられて符号化処理に供されてもよい。
また、復号側システム2の画像処理装置30の記憶部32には、予め図8に示すように、フォーム識別情報に対して、当該フォームに含まれる記述欄の位置を表す位置データを関連づけたデータベースが格納されている。ここで記述欄の位置データは、記述欄の識別子と記述欄を合成ドキュメント上で画定する座標情報とを関連づけたものであり、例えば記述欄が矩形であれば、当該矩形の左上端と右下端との座標情報である。
制御部31は、符号画像を復号して得たコンテントデータからフォーム識別情報を取り出して、当該フォーム識別情報に関連づけられた記述欄の位置データを上記データベースから検索して取得する。そして制御部31は、このコンテントデータを利用して認証の支援処理を行う場合は、図6に示した処理と同様に、符号画像を復号して得たコンテントデータに含まれているテキスト等の情報を、順次注目情報として選択しながら、記憶部32上に注目情報に対応する画像を記述するべき記述欄の位置データを参照し、当該記述欄のサイズの画像を格納するための記憶領域を確保し、当該記憶領域に注目情報を描画する。
次に制御部31は、外部I/F35から入力された画像データのうち、注目情報に対応する画像が記述される記述欄(注目情報が含まれている順序や、(それが関連づけられていれば)記述欄の識別子等によって、対応する記述欄が特定できる)の位置データによって画定される矩形領域の部分画像を抽出する。そして制御部31は、この抽出した部分画像と描画によって得られた画像との差分画像を生成する。制御部31は、この処理を各情報について繰り返して行い、各情報について生成した差分画像を表示部34に表示する。
[符号化される情報の別の例]
また、ここまでに示したように、復号側装置でコンテントデータを利用して合成ドキュメントの認証支援を行う場合には、符号化される情報として、情報の表示態様に関するデータを含むことが好ましい。ここで情報の表示態様とは、テキストであれば、その文字列の表示態様のことであり、例えば文字列の描画に用いられるフォントデータ(フォント種別、形状(イタリック、ボールド等の別)、サイズなど)である。また情報の記述位置を表すデータとして、フォーム識別情報(これにより各記述欄の位置が特定される)を用いる場合、当該フォーム識別情報によって識別されるフォームに含まれる各記述欄内での文字列の配置状態として左づめ、センタリング、右づめ等のデータを、情報の表示態様に関するデータとして含めてもよい。
この場合、コンテントデータを用いた認証支援処理を行う復号側システム2は、復号結果として得られたコンテントデータに含まれる情報(ここではテキストとする)を、記憶部32に確保した領域に描画するときに、当該フォントデータや配置状態のデータを参照して、これらのデータに従って描画を行う。
[符号化する情報の選択]
またここまでの説明では、処理対象ドキュメントに含まれる各情報記述欄から抽出された情報に基づいて符号画像を生成するとしていたが、例えば符号画像の元となる情報を抽出する情報記述欄をユーザが特定できるようにしてもよい。
この場合、画像処理装置10の制御部11は、処理対象ドキュメントを生成した後で、当該生成した処理対象ドキュメントを表示部14に表示し、当該処理対象ドキュメントに含まれる情報記述欄のうち、符号画像の元となる情報を抽出する情報記述欄の選択操作を、ユーザから操作部13を介して受けるようにしておく。この処理は、画面上に表示された画像中の所定部分をマウス操作によって選択させる処理と同様であるので処理内容についての子細な説明は省略する。
そして制御部11は、当該選択された情報記述欄に含まれる情報を抽出して、当該抽出した情報と、当該情報の記述位置に関する位置データとを符号化して符号画像を生成する。そして制御部11は、処理対象ドキュメントに合成して合成ドキュメントを生成することになる。なおここで、情報記述欄の選択に代えて、文字列部分の選択としてもよい。
[差分画像生成の別の例]
また、制御部31による差分画像の生成においては、対比する2つの画像データ(例えばコンテントデータから得られる画像データと合成ドキュメントの画像データ、又は参照データを用いてサーバ装置50から取得したドキュメントの画像データと合成ドキュメントの画像データ)同士の対応位置をずらしながら、互いに異なっている対応画素の数を算出し、当該数が最小となる対応位置での比較結果を差分画像として生成することとしてもよい。
[比較の別の例]
またここでは復号側システム2の処理として、符号画像を復号して得たテキストに基づいて画像を描画した上で、当該描画した画像と、読み取られた画像の対応部分とを比較して差分画像を生成することで改ざんの有無の判定を容易にしていたが、符号画像を復号して得たテキストと、読み取られた画像のうち、そのテキストの記述位置によって特定される部分からOCR(光学的文字認識)によって得られたテキスト(OCRテキスト)との比較によって、改ざんの有無を調べることができるようにしておいてもよい。
また、差分画像を生成することなく単に、符号画像を復号して得たテキストに基づいて描画した画像と、読み取られた画像のうち、当該テキストの描画位置に対応する部分画像と、を表示部34に表示するようにして、ユーザが対比できるようにしておいてもよい。
さらに、上述の例に加え、処理対象データに複写牽制模様を合成してもよいので、以下、処理対象データに複写牽制模様を併せて合成する(特開2001−346032号公報に開示のものと同様)例について説明する。この場合の制御部11は、この符号画像を繰返して配列した画像を生成し、各符号の画像の一部を図9に示すようなパターン(潜像パターン)に置換えて、この潜像パターンによって予めユーザから指定された文字列や画像を表すことができるように配列する。この図9に示した潜像パターンは孤立点から構成され、当該潜像パターンで記述された部分は複写後には現出しないようになり、一方で図4(a)、(b)で示した符号パターンで記述された部分は複写後にも現出するので、図9で示した潜像パターン通りに白抜きされた画像が浮き上る。なお、図4(a)、(b)に示した符号のパターンと、図9で示した潜像パターンとの濃度は同一となるようになっている(例えば点灯している画素(黒画素)の数を同じにしておく)。
こうして配列した画像(以下、複写牽制背景画像と呼ぶ)は、その一部を拡大すると、図10に示すように、符号パターンの一部に潜像パターンで構成した文字(図10では右半分側にある「C」の文字)が含められたものとなっている。なお、図10では参考のため、処理対象となったドキュメントに記述される文字(ここでは「山田 太郎」の文字列)を合成した結果を示している。
制御部11は、こうして生成した複写牽制背景画像を処理対象ドキュメントの背景として合成して合成ドキュメントを生成する。この合成によって得られる合成ドキュメントの画像は、図11(a)に示すようなものとなる。図10は、図11(a)の一部を拡大したものである。また、この図11(a)に示した合成ドキュメントを形成した用紙を複写すると、図11(b)に示すように、潜像パターン部分が白抜きされた状態になって、潜像として埋込まれた画像が浮出す。
[複写牽制模様を除去する処理]
またここまでの説明では、符号画像から復号された情報に基づいて生成した画像データやサーバ装置50から取得されたドキュメントの画像データには、潜像パターンや符号パターンが含まれていないために、差分画像上でこれらのパターンが強調表示され、差分画像が見づらくなることもある。そこで、どちらを用いる場合も、それらと合成ドキュメントの画像データとの差分画像を生成する前に、読取られた合成ドキュメントの画像データから所定サイズ以下の画素の塊を除去する、いわゆる孤立点除去処理を行うこととしてもよい。また、符号画像の復号結果に基づいて符号画像を再構成し、当該符号画像の配列を読取られた画像データから差引き(読取った画像データ上で黒画素となっている画素のうち、復号結果から再構成した符号画像を配列した画像上の対応画素が黒画素となっている部分を白画素に変更する等の処理)し、当該差引きの結果を用いて差分画像を生成することとしてもよい。
そのほか、複写牽制模様や符号画像の色や濃度を、処理対象ドキュメント内に含まれる文字列の色や濃度と異なるようにしておき、復号側システム2で複写牽制模様や符号画像の色や濃度に相当する画素を除去する(白画素とする)ようにしてもよい。例えば、処理対象ドキュメントの文字列をシアン(C)とイエロー(Y)とによって形成し、複写牽制模様や符号画像をマゼンタ(M)で形成することとしてもよい。また、基本的には複写牽制模様と処理対象ドキュメント上の文字列とが重なりあっている場所でも符号画像部分が認識できるよう、色空間で分離できれば好適であるので、処理対象ドキュメントの文字列をシアン(C)とマゼンタ(M)とによって形成し、複写牽制模様や符号画像をシアン(C)とイエロー(Y)で形成することとしてもよい。また、ここでは画像形成に用いるCMYの色材で表しているが、これらを混合して得られる赤(R)、緑(G)、青(B)等で分離できるようにしてもよい。このようにすると、画像読取装置40がRGB成分で読取る場合に効果的である場合がある。つまり、画像読取装置40にて読取る色成分に合わせて色成分を違えておくことも好ましい。
[複写牽制模様を合成する別の例]
また、ここでは複写後に現出するパターン部分としての符号パターンと、複写後に消失するパターンである潜像画像部分を構成する潜像パターンとによって複写牽制模様を構成することとしていたが、これに代えて、符号画像とは別に複写牽制模様を生成し、処理対象ドキュメントに、符号画像と複写牽制模様とをそれぞれ合成することとしてもよい。
この場合、制御部11は、複写牽制模様を次に示すプログラムに従って生成する。すなわち、図12に機能的に示すように、複写牽制模様を生成する処理は、グレイ画像生成部41と、階調補正部42と、誤差拡散部43と、ディザ処理部44と、選択部45と、潜像画像生成部46と、カモフラージュパターン生成部47と、合成部48とを含む。
グレイ画像生成部41は、埋込画像となるグレイ画像の階調値の設定の入力を受けて、当該設定された階調値の画素からなる所定のサイズのグレイ画像を生成する。
階調補正部42は、予め設定されたトーンカーブに従って、入力されるグレイ画像の階調補正を行い、階調補正後の画像データを誤差拡散部43に出力する。なお、ここでのトーンカーブは、誤差拡散部43によって生成される誤差拡散画像と、ディザ処理部44によって生成される網点画像との濃度を略同一とするよう予め設定されている。誤差拡散部43は、この階調補正後の画像データに対して誤差拡散処理を行い、誤差拡散画像を生成する。ディザ処理部44は、グレイ画像生成部41が生成したグレイ画像に基づいてディザ処理を行い、網点画像を生成する。
選択部45は、潜像画像生成部46が生成する2値の潜像画像の入力を受けて、当該潜像画像の画素ごとに、それが黒画素を表すものか否かに応じて、誤差拡散画像のうちの当該画素に対応する部分と、網点画像のうちの当該画素に対応する部分とのいずれかを選択して出力する。
潜像画像生成部46は、予め定められた情報又は、ユーザから入力される指示に従って2値の潜像画像を生成して出力する。この2値の潜像画像は、例えば「COPY」といった文字列を用紙全面に配列した画像である。
カモフラージュパターン生成部47は、複写牽制画像の全面に細線で描画した、カモフラージュパターンを生成する。このカモフラージュパターンは、パターン部分が白画素で描画され、背景となるべき部分が黒画素で表されることとしてもよい。
合成部48は、選択部45が出力する画像と、カモフラージュパターン生成部47が生成するカモフラージュパターンとを合成する。具体的に、この合成部48は、合成の対象となる画像同士の論理積を演算する。ここでカモフラージュパターンが、パターン部分が白画素で描画され、背景となるべき部分が黒画素で表されている場合、このような論理積によって、選択部45が出力する画像から、カモフラージュパターン部分が白抜きされた画像が得られることとなる。合成部48は、この合成後の画像を複写牽制模様として出力する。
制御部11は、符号画像を既に述べた方法で別途生成し、複写牽制模様と符号画像とを透過合成し、これを背景として処理対象となっているドキュメントをさらに透過合成する。ここで透過合成とは、図13に概念的に示すように、合成の対象となる画像のうち、画素値が所定値(例えば白画素)の部分については、合成を受ける画像の画素値をそのまま維持する合成方法、具体的には画素の論理和を演算するなどの合成方法のことである。
これにより生成される合成ドキュメントの画像は、その一部を拡大して示せば、図14に示すようなものとなる。制御部11は、この合成ドキュメントの画像を画像形成装置20に出力して用紙上に形成させる。
なおこの場合も、符号画像から復号されたコンテントデータに基づいて生成した画像データや、サーバ装置50から取得したドキュメントの画像データには、複写牽制模様が含まれていないので、合成ドキュメントの画像データからこれらを除去する処理(上述の複写牽制模様を除去するのと同様の処理)を行ってもよい。
また、ここでの複写牽制模様に潜像として埋込まれる画像は、ユーザ側の指定によって変更できるようにしておくことも好ましい。
[変形例]
また、ここまでの説明では、画像処理装置10と画像形成装置20とが別体の装置であるものとして説明したが、画像処理装置10は画像形成装置20と一体として構成されていてもよい。この場合は、パーソナルコンピュータ等外部の装置から処理対象ドキュメントの入力を受けて、合成ドキュメント生成処理を行うこととなる。このとき、表示部14や操作部15は必ずしも必要とはならない。
さらに、符号側システム1の画像処理装置10と復号側システム2の画像処理装置30とは一体であってもよい。例えば画像処理装置10と画像形成装置20と画像処理装置30と画像読取装置40とを一体に含む複合機として、本発明の第1、第2の実施の形態のシステムを実装することもできる。
本発明の実施の形態に係る画像処理システムの一例を表す構成ブロック図である。 画像処理装置の例を表す構成ブロック図である。 処理対象ドキュメントのフォーマットの例を表す説明図である。 符号画像の例を表す説明図である。 合成ドキュメントの例を表す説明図である。 復号側での処理例を表すフローチャート図である。 符号画像の配列例を表す説明図である。 フォーム識別情報を利用した位置データの特定のための例を表す説明図である。 複写牽制模様を構成するパターンの例を表す説明図である。 符号画像に複写牽制模様を含めた合成ドキュメントの一部拡大状態を表す説明図である。 符号画像に複写牽制模様を含めた合成ドキュメントとその複写結果の例を表す説明図である。 複写牽制模様を生成するための処理例を表す機能ブロック図である。 合成処理の例を表す説明図である。 複写牽制模様と符号画像とを合成した例による合成ドキュメントの一部拡大状態を表す説明図である。
符号の説明
1 符号側システム、2 復号側システム、10,30 画像処理装置、20 画像形成装置、40 画像読取装置、11,31 制御部、12,32 記憶部、13,33 操作部、14,34 表示部、15,35 外部インタフェース、41 グレイ画像生成部、42 階調補正部、43 誤差拡散部、44 ディザ処理部、45 選択部、46 潜像画像生成部、47 カモフラージュパターン生成部、48 合成部、50 サーバ装置。

Claims (10)

  1. 符号側装置と、復号側装置と、ドキュメントサーバ装置を含む画像処理システムであって、
    前記ドキュメントサーバ装置は、ドキュメントを受け入れて保持し、当該保持しているドキュメントのうち、要求されたドキュメントを要求元に提供しており、
    前記符号側装置は、
    処理対象ドキュメントを前記ドキュメントサーバ装置に格納するとともに、当該処理対象ドキュメントを前記ドキュメントサーバ装置から取得する際のキーとなる参照データを生成する手段と、
    処理対象ドキュメントの内容に関するコンテントデータと前記参照データとに基づき、符号画像を生成する手段と、
    前記生成した符号画像を、前記処理対象ドキュメントに合成し、合成ドキュメントを生成する手段と、
    を含み、
    前記復号側装置は、
    前記合成ドキュメントを受け入れる手段と、
    当該受け入れた合成ドキュメントに合成されている符号画像に基づいて、前記コンテントデータと、参照データとを復号する手段と、を含み、
    当該復号したコンテントデータと、前記参照データに基づく要求に応じて前記ドキュメントサーバ装置から提供される処理対象ドキュメントと、の少なくとも一方が、前記合成ドキュメントの認証に関する所定処理に供されることを特徴とする画像処理システム。
  2. ドキュメントを受け入れて保持し、当該保持しているドキュメントのうち、要求されたドキュメントを要求元に提供するドキュメントサーバ装置に接続され、
    処理対象ドキュメントを前記ドキュメントサーバ装置に格納するとともに、当該処理対象ドキュメントを前記ドキュメントサーバ装置から取得する際のキーとなる参照データを生成する手段と、
    処理対象ドキュメントの内容に関するコンテントデータと前記参照データとに基づき、符号画像を生成する手段と、
    前記生成した符号画像を、前記処理対象ドキュメントに合成し、合成ドキュメントを生成する手段と、
    を含むことを特徴とする画像処理装置。
  3. ドキュメントを受け入れて保持し、当該保持しているドキュメントのうち、要求されたドキュメントを要求元に提供するドキュメントサーバ装置に接続され、
    処理対象ドキュメントの内容に関するコンテントデータと前記処理対象ドキュメントを前記ドキュメントサーバ装置から取得するための参照データとに基づいて生成される符号画像が、前記処理対象ドキュメントに合成されている合成ドキュメントを受け入れる手段と、
    当該受け入れた合成ドキュメントに合成されている符号画像に基づいて、前記コンテントデータと、参照データとを復号する手段と、
    当該復号したコンテントデータと、前記参照データに基づく要求に応じて前記ドキュメントサーバ装置から提供される処理対象ドキュメントと、の少なくとも一方を用いて、前記合成ドキュメントの認証に関する所定処理を実行する認証手段と、
    を含むことを特徴とする画像処理装置。
  4. 請求項3に記載の画像処理装置であって、
    前記認証手段は、前記ドキュメントサーバ装置に対して、合成ドキュメントから復号して得られた参照データをキーとしてドキュメントを要求し、当該要求に応答して前記ドキュメントサーバ装置から処理対象ドキュメントが提供されたときには、当該処理対象ドキュメントと合成ドキュメントとに基づく前記合成ドキュメントの認証に関する所定処理を実行することを特徴とする画像処理装置。
  5. 請求項3に記載の画像処理装置であって、
    前記認証手段は、前記ドキュメントサーバ装置に対して、合成ドキュメントから復号して得られた参照データをキーとしてドキュメントを要求し、当該要求に応答して前記ドキュメントサーバ装置から提供される処理対象ドキュメントと、前記復号したコンテントデータと、のいずれか一方を優先照合対象として選択し、前記所定処理として、当該選択した優先照合対象と合成ドキュメントとを比較する処理を行い、前記比較の結果、両者が不一致であるとされる場合に、前記優先照合対象として選択されなかった前記ドキュメントサーバ装置から提供される処理対象ドキュメントと、前記復号したコンテントデータとの一方と合成ドキュメントとを比較する処理を行うことを特徴とする画像処理装置。
  6. 請求項3に記載の画像処理装置であって、
    前記認証手段は、前記所定処理として、当該復号したコンテントデータと前記合成ドキュメントとを比較して、第1比較結果情報を生成するとともに、前記参照データに基づく要求に応じて前記ドキュメントサーバ装置から提供される処理対象ドキュメントと前記合成ドキュメントとを比較して第2比較結果情報を生成して、前記第1、第2比較結果情報を出力する
    ことを特徴とする画像処理装置。
  7. ドキュメントを受け入れて保持し、当該保持しているドキュメントのうち、要求されたドキュメントを要求元に提供するドキュメントサーバ装置に接続されたコンピュータを用い、
    処理対象ドキュメントを前記ドキュメントサーバ装置に格納するとともに、当該処理対象ドキュメントを前記ドキュメントサーバ装置から取得する際のキーとなる参照データを生成する工程と、
    処理対象ドキュメントの内容に関するコンテントデータと前記参照データとに基づき、符号画像を生成する工程と、
    前記生成した符号画像を、前記処理対象ドキュメントに合成し、合成ドキュメントを生成する工程と、
    を実行させることを特徴とする画像処理方法。
  8. ドキュメントを受け入れて保持し、当該保持しているドキュメントのうち、要求されたドキュメントを要求元に提供するドキュメントサーバ装置に接続されたコンピュータを用い、
    処理対象ドキュメントの内容に関するコンテントデータと前記処理対象ドキュメントを前記ドキュメントサーバ装置から取得するための参照データとに基づいて生成される符号画像が、前記処理対象ドキュメントに合成されている合成ドキュメントを受け入れる工程と、
    当該受け入れた合成ドキュメントに合成されている符号画像に基づいて、前記コンテントデータと、参照データとを復号する工程と、
    当該復号したコンテントデータと、前記参照データに基づく要求に応じて前記ドキュメントサーバ装置から提供される処理対象ドキュメントと、の少なくとも一方を用いて、前記合成ドキュメントの認証に関する所定処理を実行する工程と、
    を実行させることを特徴とする画像処理方法。
  9. ドキュメントを受け入れて保持し、当該保持しているドキュメントのうち、要求されたドキュメントを要求元に提供するドキュメントサーバ装置に接続されたコンピュータに、
    処理対象ドキュメントを前記ドキュメントサーバ装置に格納するとともに、当該処理対象ドキュメントを前記ドキュメントサーバ装置から取得する際のキーとなる参照データを生成する手順と、
    処理対象ドキュメントの内容に関するコンテントデータと前記参照データとに基づき、符号画像を生成する手順と、
    前記生成した符号画像を、前記処理対象ドキュメントに合成し、合成ドキュメントを生成する手順と、
    を実行させることを特徴とする画像処理プログラム。
  10. ドキュメントを受け入れて保持し、当該保持しているドキュメントのうち、要求されたドキュメントを要求元に提供するドキュメントサーバ装置に接続されたコンピュータに、
    処理対象ドキュメントの内容に関するコンテントデータと前記処理対象ドキュメントを前記ドキュメントサーバ装置から取得するための参照データとに基づいて生成される符号画像が、前記処理対象ドキュメントに合成されている合成ドキュメントを受け入れる手順と、
    当該受け入れた合成ドキュメントに合成されている符号画像に基づいて、前記コンテントデータと、参照データとを復号する手順と、
    当該復号したコンテントデータと、前記参照データに基づく要求に応じて前記ドキュメントサーバ装置から提供される処理対象ドキュメントと、の少なくとも一方を用いて、前記合成ドキュメントの認証に関する所定処理を実行する手順と、
    を実行させることを特徴とする画像処理プログラム。
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