JP2005142738A - 伸長収納アンテナ及びその構成方法、並びに携帯無線通信機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 携帯無線通信機用の伸長収納スライド形アンテナを改良し、その外形寸法を格段に短縮させることによって、このアンテナを装着すべき通信機ケースの小型化を可能ならしめる。
【解決手段】 電気的長さλ/4のヘリカルアンテナ素子2と棒状アンテナ素子1とを一直線上に配列するとともに、両者の間にキャパシター5を介装する。このアンテナ装置は伸長状態(図示の状態)で棒状アンテナ素子1の下端部に給電されて3λ/8アンテナとして動作する。収納状態では、棒状アンテナ素子1の影響を受けることなくヘリカルアンテナ素子2が単独で動作する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、携帯無線通信機用の伸長収納可能な構造のアンテナに係り、特に、携帯無線通信としては波長の長い400〜500MHz用として好適で、小型軽量に構成し得るアンテナに関するものである。
携帯無線通信機用のアンテナとしては、例えば特開平8−84017号公報に記載された「アンテナ組立て体及びそれを含む電気装置」、および、米国特許5204687号が公知である。
図3(A)は上記公知例(米国特許5204687号)のアンテナを示す。
電気的長さ(3/8)λのヘリカルアンテナ素子21と、電気的長さ(3/8)の棒状アンテナ素子22とが一直線上に配列され、電気絶縁継手23によって機械的に連結されている。
前記ヘリカルアンテナ素子21の下端付近にはヘリカルアンテナ接点24が設けられ、棒状アンテナ素子22の下端付近には棒状アンテナ接点25が設けられていて、高周波回路8の出力端が上記ヘリカルアンテナ接点24を介してヘリカルアンテナ素子21に給電されたり、また、棒状アンテナ接点25を介して棒状アンテナ素子22に給電されたりして、上記二つのアンテナ素子の何れか片方を選択して使用できるようになっている。
特開平8−84017号公報 米国特許5204687号
前記の公知発明においては、電気的長さ(3/8)λのヘリカルアンテナ素子21と、電気的長さ(3/8)λの棒状アンテナ素子22とが、直流的にも高周波的にも完全に絶縁されて一直線状に配列された構造であるから、その全長寸法は(3/8)λよりも格段に長い。
周波数が比較的高くてGHz帯であれば波長λが短いので、この公知技術に係るアンテナも実用に供し得た。
しかし、周波数が比較的低くて数百MHzの場合は数十センチメートルとなり、携帯無線用としては余りにも長く、実用に供し得ない。
また、形状寸法が大きいことは製造コストの増加要因になっている。
本発明は上記の事情に鑑みて為されたものであって、その目的とする処は、数百MHzの電波を送受信するに好適な小型軽量で、構成が簡単な、伸縮スライド可能なアンテナを提供しようとするものである。
請求項1に係る発明方法の構成は、(図1参照)メガヘルツ帯の波長λの電波を送受信するアンテナを構成する方法において、
電気的長さλ/8の棒状アンテナ素子(1)と電気的長さλ/4のヘリカルアンテナ素子(2)とを、直流的に絶縁するとともに高周波的に連結してアンテナ装置を構成し、
前記棒状アンテナ素子の非連結側の端を高周波回路(8)の出力端(8a)に接続し、3λ/8アンテナとして非接地形に近い状態で動作させることを特徴とする。
以上に説明した請求項1の発明方法によれば、電気的長さλ/4のヘリカルアンテナ素子と電気的長さλ/8の棒状アンテナ素子とが高周波的に結合されて3λ/8アンテナとして機能するので、従来例に比べて優れたアンテナ特性が得られ、
かつ、その機械的長さが非常に短く構成される。
その上、この3λ/8アンテナは非接地形に近い状態で動作するので人体の影響によるインピーダンス変化が少ない。このため、自由な態様で使用することができ、このアンテナが設けられた無線通信機を手で持ったり頭に近づけたりしてもアンテナ性能が安定している。
請求項2に係る発明方法の構成は、前記請求項1の発明方法の構成要件に加えて、前記ヘリカルアンテナ素子(2)の連結側の端を、高周波回路(8)の出力端(8a)に接続し、λ/4ヘリカルアンテナとして動作させることを特徴とする。
以上に説明した請求項2の発明方法によると、電気的長さλ/4のヘリカルアンテナ素子を作動させて波長λの電波を送受信することができる。
上記電気的長さλ/4のヘリカルアンテナ素子の機械的長さはλ/4よりも著しく短いので「無線通信機のケースからアンテナが突出する寸法」は非常に小さく、実用上はアンテナを収納状態のままで使用することができる。これを実用状態について考察すれば、無線通信機に設置されたアンテナを収縮収縮して携行状態にしたままで送受信できるということになる。この収納状態におけるアンテナ性能は着呼待ち受信に充分であり、電波状態が良ければ送受通話も可能である。
ヘリカルアンテナ素子を単独で使用する場合、電気的長さλ/8の棒状アンテナ素子は無線通信機のケース内に収納した状態になるが、その電気的長さが非常に短い(λ/8)ので、該棒状アンテナがヘリカルアンテナの作動に干渉しない。
また、該棒状アンテナの機械的長さは約λ/8であるから、これを無線通信機のケース内に収納しておくことが容易である。すなわち、通信電波の周波数が数百MHzの場合、通常の小型ケースの中に無理なく収納できる。
請求項3に係る発明方法の構成は、前記請求項1の発明方法の構成要件に加えて、(図1参照)前記棒状アンテナ素子とヘリカルアンテナ素子との連結部を、3λ/8アンテナ整合のための装荷キャパシター(5)として構成することを特徴とする。
以上に説明した請求項3の発明方法を適用して、装荷キャパシターのリアクタンスが、棒状アンテナのリアクタンスを打ち消すように設定することによってインピーダンス整合を成立させることができる。
請求項4に係る発明方法の構成は、前記請求項4の発明方法の構成要件に加えて、(図1参照)前記ヘリカルアンテナ素子(2)に対して上部接続子(3)を直流的に接続導通するとともに、該上部接続子によってヘリカルアンテナ素子を機械的に支持し、
かつ、上記の上部接続子(3)に管状部(3a)を一体的に連設し、この管状部の中に誘電体(4)を介して棒状アンテナ素子(1)の一端を挿入して、前記キャパシター(5)を形成せしめ、
要すれば挿入深さ寸法を調節してキャパシター(5)の静電容量値を制御することを特徴とする。
以上に説明した請求項4の発明方法によると、キャパシターが二重管状に形成されるので、一般的な構造(例えば平板を重ね合わせた構造)に比して機械的強度が大きい上に、誘電体と導電部材とを接着しなくても圧入によって機械的に結合することができる。
生産技術について考察すると、接着作業は長時間を要し、かつ作業員の健康管理や公害防止などに多大の間接コストが掛かるので、接着作業が不要であることの実用的効果は大きい。
さらに、二重管状のキャパシターは、抜き差し操作によってその嵌合深さを加減して静電容量値を調節することができるので便利である。適度な嵌合深さになった処で加締めるなどして容易に調節状態を固定することができる。
請求項5に係る発明方法の構成は、前記請求項2の発明方法の構成要件に加えて、(図2参照)前記ヘリカルアンテナ素子(2)の連結側の端を高周波回路(8)の出力端(8a)に接続して、λ/4ヘリカルアンテナとして動作させる場合、
前記棒状アンテナ素子(1)の非接続側の端を接地せしめて前記高周波的連結部のインピーダンスを増加させることにより、
ヘリカルアンテナ素子単独での送受信に対する棒状アンテナ素子の影響を防止することを特徴とする。
以上に説明した請求項5の発明方法によると、ヘリカルアンテナ素子をλ/4ヘリカルアンテナとして動作させる場合、ヘリカルアンテナ素子と棒状アンテナ素子との連結部に形成されているキャパシターのインダクタンスが高くなり、棒状アンテナ素子の干渉を防止できる。すなわち電気的な機能に関して、棒状アンテナ素子がヘリカルアンテナ素子から完全に切り離される。
請求項6の発明に係る伸長収縮アンテナの構成は、(図1参照)メガヘルツ帯の波長λの電波を送受信するアンテナにおいて、
電気的長さλ/8の棒状アンテナ素子(1)と電気的長さλ/4のヘリカルアンテナ素子(2)とが一直線上に配列されていて、
上記の棒状アンテナ素子とヘリカルアンテナ素子とが、直流的に絶縁されるとともに、高周波的に連結されてアンテナ装置が構成されており、
高周波回路(8)の出力端(8a)を、前記棒状アンテナ素子の非連結側の端に接続したとき、当該アンテナ装置が(3/8)λアンテナとして非接地形に近い状態で動作するようになっていることを特徴とする。
以上に説明した請求項6の発明によると、電気的長さλ/4のヘリカルアンテナ素子と電気的長さλ/8の棒状アンテナ素子とが高周波的に結合されているので、この複合アンテナ素子がλ/8アンテナとして機能する。
これにより従来例に比べて優れたアンテナ特性が得られ、かつ、その機械的長さが非常に短く構成される。
その上、この3λ/8アンテナは非接地形に近い状態で動作するので人体の影響によるインピーダンス変化が少ない。このため、自由な態様で使用することができ、このアンテナが設けられた無線通信機を手で持ったり顔に近づけたりしてもアンテナ性能が変化せず、安定した無線通信が可能である。
請求項7の発明に係る伸長収縮アンテナの構成は、前記請求項6の発明の構成要件に加えて、(図2参照)前記棒状アンテナ素子(1)を携帯無線通信機のケース(7)内に収納すると、高周波回路(8)の出力端(8a)が自動的に前記ヘリカルアンテナ素子(2)の連結側の端に接続され、該ヘリカルアンテナ素子が単独でλ/4アンテナとして動作するようになっていることを特徴とする。
以上に説明した請求項7の発明によると、当該伸長収納アンテナを収縮させて棒状アンテナ素子を無線通信機のケース内に収納した状態で、ヘリカルアンテナ素子をケース外に突出させて電波の送受信を行なうことができる。
しかも、上記ヘリカルアンテナ素子は電気的長さがλ/4であるから、その機械的長さ寸法は極めて短い。このため、このヘリカルアンテナ素子をケース外に突出させた状態で無線通信機を携行することに別段の不具合を生じない。
このようにヘリカルアンテナ素子単独で送受信するときは、棒状アンテナ素子と協働して送受信するときよりもアンテナ感度は劣るが、着呼待ち受信には充分なアンテナ性能を有しており、電波状態が良ければ送受通話も可能である。
請求項8の発明に係る伸長収納アンテナの構成は、前記請求項6または請求項7の発明の構成要件に加えて、(図1参照)棒状アンテナ素子(1)の外径寸法よりも大きい内径寸法を有する管状部(3a)と、ヘリカルアンテナ素子(2)の内径寸法とほぼ等しい外径寸法を有する円柱状部(3b)とを一体的に連設されて成る上部接続子(3)を具備しており、
上記円柱状部(3b)がヘリカルアンテナ素子(2)の連結側に嵌着されており、
かつ、上記管状部(3a)の中に棒状アンテナ素子(1)の連結側端部が挿入されるとともに、両者の間の空隙を埋めて誘電体(4)が充填されてキャパシター(5)が形成されていることを特徴とする
以上に説明した請求項8の発明によると、上部接続子がヘリカルアンテナ素子に対して直流的に導通されるとともに機械的に結合され、かつ、該上部接続子が棒状アンテナ素子に対して直流的に絶縁されるとともに高周波的に連結され、しかも両者の機械的結合強度が大きい。
すなわち、上部接続子の円柱状部がヘリカルアンテナ素子の内径に嵌合して接触導通するとともに機械的に支承し、
かつ、上部接続子の管状部と棒状アンテナ素子とが、筒状の誘電体を介して嵌合することにより静電容量結合され、しかも、二重管状構造であるため平凡な静電容量結合(例えば平板を重ね合わせた構造)に比して、接着を用いずに結合され、機械的強度が大である上に、「アンテナの長さ方向に直角な方向の寸法」が著しく小さく、伸縮スライド形アンテナとして好適である。
請求項9の発明に係る伸長収納アンテナの構成は、前記請求項8の構成要件に加えて、(図1参照)前記棒状アンテナ素子(1)の上端部に前記キャパシターの管状部(3a)が配置されるとともに、該棒状アンテナ素子の下端部に「上記管状部の外径寸法と等しい外径寸法を有する下部接続子(6)」が、直流的に接続導通されて機械的に固着されており、かつ、携帯無線通信機のケース(7)の壁を貫通して端子筒(13)が設置されるとともに、この端子筒が高周波回路(8)の出力端(8a)に接続導通され、前記棒状アンテナ素子が該端子筒に挿通されていて、
この棒状アンテナ素子をケースから引き出すと下部接続子が端子筒に嵌合し、ケース内に押し込むと管状部が端子筒(13)に嵌合するようになっていることを特徴とする。
以上に説明した請求項9の発明によると、互いに外径寸法の等しい管状部と下部接続子とが棒状アンテナ素子の上下に配設されているので、該棒状アンテナ素子をケースから引き出したりケース内へ押し入れたりすると、上記等径の管状部と下部接続子とが交互に端子筒に嵌合・脱出して、自動的にヘリカルアンテナ素子と棒状アンテナ素子とが高周波回路の出力端に対して切り換え導通される。
請求項10に係る発明の構成は、前記請求項9の発明の構成要件に加えて(図2参照)前記棒状アンテナ素子(1)をケース(7)内に押し込んで収納したとき、前記下部接続子(6)に接触導通してこれを接地する接地接触子(12)が設けられていることを特徴とする。
以上に説明した請求項10の発明によると、ヘリカルアンテナ素子をλ/4ヘリカルアンテナとして単独で動作させる場合、ヘリカルアンテナ素子と棒状アンテナ素子との連結部に形成されているキャパシターのインダクタンスが高くなり、棒状アンテナ素子の干渉を防止できる。すなわち電気的な機能に関して、棒状アンテナ素子がヘリカルアンテナ素子から完全に切り離される。
このため、ヘリカルアンテナ素子を単独で用いて送受信する場合、棒状アンテナ素子の干渉を受けず、良好なアンテナ性能を発揮することができる。
請求項11の発明に係る携帯無線通信機の構成は、(図1参照)通信機ケース(7)の中に前記高周波回路(8)が設置されるとともに、該ケースの壁を貫通して端子筒(13)が設置されていて、前記棒状アンテナ素子(1)がこの端子筒に挿通されてスライド伸縮可能に支承されていることを特徴とする
以上に説明した請求項11の発明に係る携帯無線通信機によると、本発明の伸長収納アンテナ(請求項6)を有効に利用して、その効果を充分に発揮せしめることができる。
すなわち、携帯無線通信用としては波長の長い(例えば中心周波数460MHz)電波を送受信する場合であっても、通信機ケースの長辺の寸法を短く(例えば約70mm)構成することができ、しかも収納状態におけるヘリカルアンテナ素子部分の突出寸法を非常に短く(例えば30mm弱)することができる。
その上、アンテナ収納状態で着呼待ち受信に充分なアンテナ利得を有し、電波状態が良ければ収納状態で送受信通話が可能である。
請求項1の発明方法によれば、電気的長さλ/4のヘリカルアンテナ素子と電気的長さλ/8の棒状アンテナ素子とが高周波的に結合されて3λ/8アンテナとして機能するので、従来例に比べて優れたアンテナ特性が得られ、
かつ、その機械的長さが非常に短く構成される。
その上、この3λ/8アンテナは非接地形に近い状態で動作するので人体の影響によるインピーダンス変化が少ない。このため、自由な態様で使用することができ、このアンテナが設けられた無線通信機を手で持ったり顔に近づけたりしてもアンテナ性能が変化せず安定している。
請求項2の発明方法によると、電気的長さλ/4のヘリカルアンテナ素子を作動させて波長λの電波を送受信することができる。
上記電気的長さλ/4のヘリカルアンテナ素子の機械的長さはλ/4よりも著しく短いので「無線通信機のケースからアンテナが突出する寸法」は非常に小さく、実用上はアンテナを収納状態のままで使用することができる。これを実用状態について考察すれば、無線通信機に設置されたアンテナを収縮収縮して携行状態にしたままで送受信できるということになる。この収納状態におけるアンテナ性能は着呼待ち受信に充分であり、電波状態が良ければ送受通話も可能である。
請求項3の発明方法を適用して、装荷キャパシターのリアクタンスが、棒状アンテナのリアクタンスを打ち消すように設定することによってインピーダンス整合を成立させることができる。
請求項4の発明方法によると、キャパシターが二重管状に形成されるので、一般的な構造(例えば平板を重ね合わせた構造)に比して機械的強度が大きい上に、誘電体と導電部材とを接着しなくても圧入によって機械的に結合することができる。
生産技術について考察すると、接着作業は長時間を要し、かつ作業員の健康管理や公害防止などに多大の間接コストが掛かるので、接着作業員が不要であることの実用的効果は大きい。
さらに、二重管状のキャパシターは、抜き差し操作によってその嵌合深さを加減して静電容量値を調節することができるので便利である。適度な嵌合深さになった処で加締めるなどして容易に調節状態を固定することができる。
請求項5の発明方法によると、ヘリカルアンテナ素子をλ/4ヘリカルアンテナとして動作させる場合、ヘリカルアンテナ素子と棒状アンテナ素子との連結部に形成されているキャパシターのインダクタンスが高くなり、棒状アンテナ素子の干渉を防止できる。すなわち電気的な機能に関して、棒状アンテナ素子がヘリカルアンテナ素子から完全に切り離される。
請求項6の発明によると、電気的長さλ/4のヘリカルアンテナ素子と電気的長さλ/8の棒状アンテナ素子とが高周波的に結合されているので、この複合アンテナ素子がλ/8アンテナとして機能する。
これにより従来例に比べて優れたアンテナ特性が得られ、かつ、その機械的長さが非常に短く構成される。
その上、この3λ/8アンテナは非接地形に近い状態で動作するので人体の影響によるインピーダンス変化が少ない。このため、自由な態様で使用することができ、このアンテナが設けられた無線通信機を手で持ったり顔に近づけたりしてもアンテナ性能が変化せず、安定した無線通信が可能である。
請求項7の発明によると、当該伸長収納アンテナを収縮させて棒状アンテナ素子を無線通信機のケース内に収納した状態で、ヘリカルアンテナ素子をケース外に突出させて電波の送受信を行なうことができる。
しかも、上記ヘリカルアンテナ素子は電気的長さがλ/4であるから、その機械的長さ寸法は極めて短い。このため、このヘリカルアンテナ素子をケース外に突出させた状態で無線通信機を携行することに別段の不具合を生じない。
このようにヘリカルアンテナ素子単独で送受信するときは、棒状アンテナ素子と協働して送受信するときよりもアンテナ感度は劣るが、着呼待ち受信には充分なアンテナ性能を有しており、電波状態が良ければ送受通話も可能である。
請求項8の発明によると、上部接続子がヘリカルアンテナ素子に対して直流的に導通されるとともに機械的に結合され、かつ、該上部接続子が棒状アンテナ素子に対して直流的に絶縁されるとともに高周波的に連結され、しかも両者の機械的結合強度が大きい。
すなわち、上部接続子の円柱状部がヘリカルアンテナ素子の内径に嵌合して接触導通するとともに機械的に支承し、
かつ、上部接続子の管状部と棒状アンテナ素子とが、筒状の誘電体を介して嵌合することにより静電容量結合され、しかも、二重管状構造であるため平凡な静電容量結合(例えば平板を重ね合わせた構造)に比して、接着を用いずに結合され、機械的強度が大である上に、「アンテナの長さ方向に直角な方向の寸法」が著しく小さく、伸縮スライド形アンテナとして好適である。
請求項9の発明によると、互いに外径寸法の等しい管状部と下部接続子とが棒状アンテナ素子の上下に配設されているので、該棒状アンテナ素子をケースから引き出したりケース内へ押し入れたりすると、上記等径の管状部と下部接続子とが交互に端子筒に嵌合・脱出して、自動的にヘリカルアンテナ素子と棒状アンテナ素子とが高周波回路の出力端に対して切り換え導通される。
請求項10の発明によると、ヘリカルアンテナ素子をλ/4ヘリカルアンテナとして単独で動作させる場合、ヘリカルアンテナ素子と棒状アンテナ素子との連結部に形成されているキャパシターのインダクタンスが高くなり、棒状アンテナ素子の干渉を防止できる。すなわち電気的な機能に関して、棒状アンテナ素子がヘリカルアンテナ素子から完全に切り離される。
このため、ヘリカルアンテナ素子を単独で用いて送受信する場合、棒状アンテナ素子の干渉を受けず、良好なアンテナ性能を発揮することができる。
請求項11の発明に係る携帯無線通信機によると、本発明の伸長収納アンテナ(請求項6)を有効に利用して、その効果を充分に発揮せしめることができる。
すなわち、携帯無線通信用としては波長の長い(例えば中心周波数460MHz)電波を送受信する場合であっても、通信機ケースの長辺の寸法を短く(例えば約10cm)構成することができ、しかも収納状態におけるヘリカルアンテナ素子部分の突出寸法を非常に短く(例えば約3cm)することができる。
その上、アンテナ収納状態で着呼待ち受信に充分なアンテナ利得を有し、電波状態が良ければ収納状態で送受信通話が可能である。
図3は本発明の伸長収納アンテナと従来例の伸長収納アンテナとを対比して示した等価回路図であって、(A)は本発明の1実施形態を、(B)は従来例としてのアメリカ特許第5204687号を、それぞれ描いてある。
(図3(B)参照)この種の従来例は、電気的長さ3λ/8のヘリカルアンテナ素子21と電気的長さ3λ/8の棒状アンテナ素子22とを1直線上に配列し、電気絶縁継手23で機械的に連結してある。
上記ヘリカルアンテナ素子21の下端部には、ヘリカルアンテナ接点24が設けられ、棒状アンテナ素子22の下端部には棒状アンテナ接点25が設けられている。
高周波回路8は、上記のヘリカルアンテナ接点24を介してヘリカルアンテナ素子21に接続導通されたり、棒状アンテナ接点25を介して棒状アンテナ素子22に接続導通されたりする。
上記の構成から明らかなように、この従来例のアンテナ装置においては、高周波回路8に対してヘリカルアンテナ素子21または棒状アンテナ素子22の何れか一方が選択的に接続導通され、接続導通された方のアンテナ素子が単独で機能する。選択されなかった方のアンテナ素子は機能することなく休止している。
このようにして3λ/8のアンテナ素子を単独で動作せしめるため、アンテナ給電部に整合回路を設けなければならない。アメリカ特許第5204687号においては(B)図に示したように、8.2nHのインダクタンス及び1.4pFのキャパシタンスとを設けて整合を図っている。
これに比して本発明は図3(A)のように電気的長さλ/4のヘリカルアンテナ素子2と、電気的長さλ/8の棒状アンテナ素子1とを一直線上に配列して、両者をキャパシター5で高周波的に連結している。
図3の(A)と(B)とを比べると、ヘリカルアンテナ素子と棒状アンテナ素子とが一直線上に配列されていることは類似であるが、次の点で本質的な相違が有る。
イ.従来例のヘリカルアンテナ素子は電気的長さが3λ/8であり、本発明のヘリカルアンテナ素子の電気的長さはλ/4である。
ロ.従来例の棒状アンテナ素子は電気的長さが3λ/8であり、本発明の棒状アンテナ素子の電気的長さはλ/8である。
ハ.従来例のヘリカルアンテナ素子と棒状アンテナ素子とは電気絶縁継手(23)によって直流的にも高周波的にも絶縁されているが、本発明のヘリカルアンテナ素子と棒状アンテナ素子とはキャパシター(5)によって高周波的に連結されている。
このような構成により、本発明(図3(A))は、従来技術では予想し得なかった作用効果が得られる。すなわち、
i)高周波回路8の出力端に、下部接続子6を介して棒状アンテナ素子1の下端を接続導通させると、「キャパシター5によって高周波的に連結されたヘリカルアンテナ素子2と棒状アンテナ素子1」が、電気的長さ3λ/8のアンテナとして動作し、該アンテナの給電部に別段の整合回路を必要としない。
ii)高周波回路の出力端に、上部接続子3を介してヘリカルアンテナ素子2を接続導通させると、キャパシター5による高周波的連結が自動的に切り離され、ヘリカルアンテナ素子2が単独で、整合回路を必要とせずに高利得で(整合回路による損失無く)動作する。なお、本発明に係る棒状アンテナ素子1の電気的長さ(λ/8)が従来例に係る棒状アンテナ素子22の電気的長さ(3λ/8)の1/3であるということは、機械的長さも約1/3であることを意味し、その寸法短縮効果は絶大である。
次に、本発明の実施形態の具体的な例を説明する。
図1は、本発明の1実施例を示す。本例は450〜470MHzの電波を送受信することができ、かつ、長辺寸法90mmのケースに装着するに適した伸長・収縮収納可能なアンテナ装置として構成した実施例である。
符号1を付して示した棒状アンテナ素子は、電気的長さλ/8に構成されている。送受信電波の中心周波数は460MHzであるから、その波長λは65mmであり、単純計算でλ/8は約80mmである。
棒状アンテナ素子の機械的長さ寸法は、その電気的長さにほぼ等しい。本例の棒状アンテナ素子1の長さ寸法は70mmである。
符号2を付して示したヘリカルアンテナ素子は、電気的長さλ/4に構成されている。その機械的な長さ寸法は電気的長さ(λ/4≒16mm)よりも格段に短く、本例のヘリカルアンテナ素子2の機械的長さ寸法は26mmである。
前記の棒状アンテナ素子1とヘリカルアンテナ素子2とを直流的に絶縁するとともに高周波的に連結し、かつ機械的に一体連設するための具体的な構成として、上部接続子3が設けられている。
この上部接続子3の下半部に管状部3aが形成されていて、その内径寸法は前記棒状アンテナ素子1の外径寸法よりも格段に大きく設定されている。
上記管状部3aの中に、棒状アンテナ素子1の上端部が同心に挿入され、両者の間隙を誘電体4が満たしている。
本例においては「管状部3aに内嵌し棒状アンテナ素子1に外嵌する筒状の誘電体4」を作成し、該誘電体4を管状部3a内に挿入するとともに、該管状部3a内に棒状アンテナ素子1の上端部を圧入してある。
上記の圧入深さ寸法を変えるとキャパシター5の静電容量値が変化する。最適の静電容量値になったところで加締めるなどしてスライドを固定しておく。
上記の最適値は、アンテナ性能を実測しながら最良の状態を把握すると良い。理論的に考察すると次のとおりである。
棒状アンテナ素子1の下端部(給電点)から見たインピーダンス=R+jXのリアクタンス成分(+jX)に対して、キャパシター5のリアクタンス成分がーjXとなって打ち消すように該キャパシター5のキャパシタンスを設定する。
前記のインピーダンス=R+jXが、50+jXとなるように構成しておくと、
R+jX−jX=50(Ω)となり、インピーダンス整合が成立する。
前記上部接続子3の上半部は、ヘリカルアンテナ素子2の内径に嵌合する外径を有する円柱状部3bになっている。この円柱状部3bにヘリカルアンテナ素子2を嵌合して直流的に接続導通するとともに、機械的に固着してこれを支持する。
アンテナカバー10をヘリカルアンテナ素子2に被せて、上部接続子3の大径部に外嵌固着されている。
棒状アンテナ素子1の下端部には筒状の下部接続子6が接続導通されている。
上記下部接続子6の外径寸法は、前記上部接続子3の管状部3aの外径寸法に等しく設定されていて、その下端に抜け止め大径部が形成されている。
ケース7の壁を貫通して、フランジ付きオネジ管状の端子筒13が装着され、ナット14を螺着,緊定してあり、この端子筒に対して高周波回路8の出力端8aが給電線9を介して接続導通されている。この部分に別段の整合回路を設ける必要は無い。
棒状アンテナ素子1はアンテナカバー11を被せられて、前記端子筒13に挿通されている。
これにより、アンテナカバー10を指先で摘まんで上方へ引き出すと図示のように下部接続子6が端子筒13に嵌合して導通し、
下方へ圧し下げると図2のように上部接続子3が端子筒13に嵌合して導通する。
図1のように棒状アンテナ素子1の下端部に給電すると、ヘリカルアンテナ素子2を静電容量結合された棒状アンテナ素子1が、電気的長さ3λ/8のアンテナ装置として機能する。
この場合のVSWR図表を図4(A)に示す。本実施例のように簡単な構造で、小型,軽量なアンテナ装置が、良好なアンテナ性能を有していることが分かる。特に、従来例のアンテナ装置(図3(B))に比して棒状アンテナ素子の電気的長さ及び機械的長さが格段に短縮されている。その結果(図2参照)ケース7の長辺(本例において縦辺)寸法を短く構成することができる。
アンテナ装置部分を簡単・小型・軽量に構成することによって、当該アンテナ装置の製造コストが低減されることは明らかであるが、携帯型無線通信機のケースが小型化されることによる間接的なコスト低減も重要である。
さらに、給電部に整合回路を必要としないことによっても一層コスト低減され、かつ、ケース小型化が助長される。携帯型無線通信機においてケースが小型化されることは、その商品価値を決定する重要な項目である。
さきに段落番号0042においてキャパシター5の静電容量値の調節方法について述べた。本実施例におけるキャパシター5の静電容量値は、アンテナ特性を計測しつつ所望の特性が得られたところで固定しておくことが望ましい。
(図2参照)アンテナカバー10を指先で摘まんで圧し下げると上部接続子3が端子筒13に嵌合して導通し、ヘリカルアンテナ素子2の下端部に給電される。
先に述べたようにヘリカルアンテナ素子2の電気的長さはλ/4であり、棒状アンテナ素子1の電気的長さはλ/8である。双方のアンテナ素子の電気的長さが著しく異なっているので、本図に示した収納状態でヘリカルアンテナ素子を単独で作動させる場合に、棒状アンテナ素子1の干渉を受ける虞れが無い。
図のように接地接触子12を設けておいて、収納状態における棒状アンテナ素子1の下端を自動的に接地すると、棒状アンテナ素子の影響を防止する作用が一層確実となり、ヘリカルアンテナ素子2が良好なアンテナ性能を発揮する。
図4(B)は収納状態で計測したVSWR図表である。
中心周波数(460MHz)におけるアンテナ利得は伸長状態(同図(A))に比してやや劣るが、その前後10MHzの周波数帯域において優れたアンテナ特性を有していることが分かる。
本発明者の実験によると、この実施例のアンテナ装置を備えた携帯型の無線通信機は、
アンテナ収納状態で「着呼待ち受信」に充分な性能を有しており、電波状態が良ければ送受信通話も可能である。
図2に示した収納状態において、比較試験のために棒状アンテナ素子1を取り除いてVSWRを測定してみたところ、図4に表されているレベルの精度では図4(B)と同じであった。
この比較試験により、『棒状アンテナ素子1が収納状態において、ヘリカルアンテナ素子2から高周波的に切り離されて、該ヘリカルアンテナ素子2のアンテナ性能に影響を及ぼさないこと』が明らかになった。
本発明に係る伸長,収納可能なアンテナは、数百MHz帯の電波を用いる携帯式無線通信機に好適であって、その実用的価値を向上させるので、無線通信機工業の発展に貢献するところ多大である。
本発明に係る伸長収納アンテナの1実施例を示し、携帯無線通信機に装着して伸長させた状態を描いた断面図である。 前掲の図1に示した実施例の伸長収納アンテナを収縮させて収納した状態を描いた断面図である。 数百MHz帯の電波を用いる携帯無線通信機の伸長収縮スライド可能な構造のアンテナを模式的に描いた回路図であって、(A)は本発明の1実施例を、(B)は実施例を、それぞれ表している。 本発明に係る伸長収納アンテナの1実施例におけるVSWR図表であって、(A)は前掲の図1に示した伸長状態を、(B)は前掲の図2に示した収縮収納状態を、それぞれ表している。
符号の説明
1…棒状アンテナ素子
2…ヘリカルアンテナ素子
3…上部接続子
3a…管状部
4…誘電体
5…キャパシター
6…下部接続子
7…ケース
8…高周波回路
8a…出力端
9…給電線
10…アンテナカバー
12…接地接触子
13…端子筒
14…ナット
21…ヘリカルアンテナ素子
22…棒状アンテナ素子
23…電気絶縁継手
24…ヘリカルアンテナ接点
25…棒状アンテナ接点




Claims (11)

  1. メガヘルツ帯の波長λの電波を送受信するアンテナを構成する方法において、
    電気的長さλ/8の棒状アンテナ素子(1)と電気的長さλ/4のヘリカルアンテナ素子(2)とを、直流的に絶縁するとともに高周波的に連結してアンテナ装置を構成し、
    前記棒状アンテナ素子の非連結側の端を高周波回路(8)の出力端(8a)に接続し、3λ/8アンテナとして非接地形に近い状態で動作させることを特徴とする、伸長収納アンテナの構成方法。
  2. 前記ヘリカルアンテナ素子(2)の連結側の端を、高周波回路(8)の出力端(8a)に接続し、λ/4ヘリカルアンテナとして動作させることを特徴とする、請求項1に記載した伸長収納アンテナの構成方法。
  3. 前記棒状アンテナ素子とヘリカルアンテナ素子との連結部を、3λ/8アンテナ整合のための装荷キャパシター(5)として構成することを特徴とする、請求項1に記載した伸長収納アンテナの構成方法。
  4. 前記ヘリカルアンテナ素子(2)に対して上部接続子(3)を直流的に接続導通するとともに、該上部接続子によってヘリカルアンテナ素子を機械的に支持し、
    かつ、上記の上部接続子(3)に管状部(3a)を一体的に連設し、この管状部の中に誘電体(4)を介して棒状アンテナ素子(1)の一端を挿入して、前記キャパシター(5)を形成せしめ、
    要すれば挿入深さ寸法を調節してキャパシター(5)の静電容量値を制御することを特徴とする、請求項4に記載した伸長収納アンテナの構成方法。
  5. 前記ヘリカルアンテナ素子(2)の連結側の端を高周波回路(8)の出力端(8a)に接続して、λ/4ヘリカルアンテナとして動作させる場合、
    前記棒状アンテナ素子(1)の非接続側の端を接地せしめて前記高周波的連結部のインピーダンスを増加させることにより、
    ヘリカルアンテナ素子単独での送受信に対する棒状アンテナ素子の影響を防止することを特徴とする、請求項2に記載した伸長収納アンテナの構成方法。
  6. メガヘルツ帯の波長λの電波を送受信するアンテナにおいて、
    電気的長さλ/8の棒状アンテナ素子(1)と電気的長さλ/4のヘリカルアンテナ素子(2)とが一直線上に配列されていて、
    上記の棒状アンテナ素子とヘリカルアンテナ素子とが、直流的に絶縁されるとともに、高周波的に連結されてアンテナ装置が構成されており、
    高周波回路(8)の出力端(8a)を、前記棒状アンテナ素子の非連結側の端に接続したとき、当該アンテナ装置が(3/8)λアンテナとして非接地形に近い状態で動作するようになっていることを特徴とする、伸長収納アンテナ。
  7. 前記棒状アンテナ素子(1)を携帯無線通信機のケース(7)内に収納すると、高周波回路(8)の出力端(8a)が自動的に前記ヘリカルアンテナ素子(2)の連結側の端に接続され、該ヘリカルアンテナ素子が単独でλ/4アンテナとして動作するようになっていることを特徴とする、請求項6に記載した伸長収納アンテナ。
  8. 棒状アンテナ素子(1)の外径寸法よりも大きい内径寸法を有する管状部(3a)と、ヘリカルアンテナ素子(2)の内径寸法とほぼ等しい外径寸法を有する円柱状部(3b)とを一体的に連設されて成る上部接続子(3)を具備しており、
    上記円柱状部(3b)がヘリカルアンテナ素子(2)の連結側に嵌着されており、
    かつ、上記管状部(3a)の中に棒状アンテナ素子(1)の連結側端部が挿入されるとともに、両者の間の空隙を埋めて誘電体(4)が充填されてキャパシター(5)が形成されていることを特徴とする、請求項6または請求項7に記載した伸長収納アンテナ。
  9. 前記棒状アンテナ素子(1)の上端部に前記キャパシターの管状部(3a)が配置されるとともに、該棒状アンテナ素子の下端部に「上記管状部の外径寸法と等しい外径寸法を有する下部接続子(6)」が、直流的に接続導通されて機械的に固着されており、
    かつ、携帯無線通信機のケース(7)の壁を貫通して端子筒(13)が設置されるとともに、この端子筒が高周波回路(8)の出力端(8a)に接続導通され、前記棒状アンテナ素子が該端子筒に挿通されていて、
    この棒状アンテナ素子をケースから引き出すと下部接続子が端子筒に嵌合し、ケース内に押し込むと管状部が端子筒(13)に嵌合するようになっていることを特徴とする、請求項8に記載した伸長収納アンテナ。
  10. 前記棒状アンテナ素子(1)をケース(7)内に押し込んで収納したとき、前記下部接続子(6)に接触導通してこれを接地する接地接触子(12)が設けられていることを特徴とする、請求項9に記載した伸長収納アンテナ。
  11. ケース(7)の中に前記高周波回路(8)が設置されるとともに、該ケースの壁を貫通して端子筒(13)が設置されていて、前記棒状アンテナ素子(1)がこの端子筒に挿通されてスライド伸縮可能に支承されていることを特徴とする、請求項9に記載した伸長収納アンテナを備えた携帯無線通信機。

















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