JP2005142695A - ワイヤレス送受信システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 回路構成を簡素化でき、かつ、信号送受信時に混入するノイズの影響を低減できるワイヤレス送受信システムを提供すること。
【解決手段】 ワイヤレス送受信システムは、入力信号を、第1の値および第2の値を有するパルス変調信号に変調するパルス変調手段と、該パルス変調信号をデジタル変調するデジタル変調手段と、デジタル変調された信号を受信装置に送信する送信手段とを有する送信装置と、該送信装置から、該デジタル変調された信号を受信する受信手段と、該デジタル変調された信号を該パルス変調信号に復調するデジタル復調手段とを有する受信装置とを備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、ワイヤレス送受信システムに関し、より詳細には、送受信時にノイズが混入した場合にも、入力信号を正確に再現した音声を再生することができるワイヤレス送受信システムに関する。
CDプレーヤー等の送信装置からオーディオ信号を無線を使用して送信し、受信装置であるアンプ内蔵スピーカーにより、そのオーディオ信号を受信し、増幅し、音声として再生するワイヤレス送受信システムが提案されている。一般的に、ワイヤレス送受信システムにおける信号の送受信には、アナログ方式またはデジタル方式が採用されており、デジタル方式はアナログ方式に比べて信号の劣化が少ないので、より正確に信号を送受信することができる。
デジタル方式の送受信システムとして、例えば、特許文献1に、スペクトラム拡散方式を採用したワイヤレス送受信システムが記載されている。しかし、一般的に、デジタル方式の送受信システムは、デジタル信号を音声として再生するために、受信装置側にDAC(digital analog converter)を設ける必要がある。従って、DACを設ける必要があるので、システムの回路構成がきわめて複雑になり、かつ、コストが高くなるという問題がある。さらに、デジタル信号を送受信する際に、例えば他の電波が混入する等の原因によって、デジタル信号にノイズが混入したり、信号が欠落したりするという問題がある。すなわち、デジタル信号にノイズが混入する等によって、デジタル信号が「1」であるか「0」であるかを特定できない場合には、受信装置がスピーカーから音声を再生する際に、入力信号(原音)を正確に再現することができないという問題がある。さらに、ワイヤレス送受信システムにおいては、送受信時に第3者によって信号を傍受される可能性があるという問題がある。
実用新案登録公報第3072057号
本発明は上記従来の課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、回路構成を簡素化でき、かつ、信号送受信時に混入するノイズの影響を低減できるワイヤレス送受信システムを提供することにある。本発明のさらに別の目的は、ワイヤレス送受信システムにおいて、第3者が送受信時の信号を傍受してオーディオ信号を再生することを防止することにある。
本発明の好ましい実施形態におけるワイヤレス送受信システムは、入力信号を、第1の値および第2の値を有するパルス変調信号に変調するパルス変調手段と、該パルス変調信号をデジタル変調するデジタル変調手段と、デジタル変調された信号を受信装置に送信する送信手段とを有する送信装置と、該送信装置から、該デジタル変調された信号を受信する受信手段と、該デジタル変調された信号を該パルス変調信号に復調するデジタル復調手段とを有する受信装置とを備える。
従って、送信装置は入力信号をパルス変調し、デジタル変調して送信する。受信装置は、デジタル変調された信号を、パルス変調信号に復調する。そのため、オーディオ信号をスピーカーで再生するために、受信装置は、デジタル復調手段の後段に除去手段(例えば、LPF)を設ければよい。パルス変調信号は、時間軸成分に関してアナログ信号であるので、除去手段によって高周波成分を除去することにより、音声として再生できる滑らかなアナログ信号が生成され得るからである。従って、受信装置がDACを有する必要がないので、システムの回路構成をきわめて簡素化でき、かつ、コストを低減することができる。さらに、本実施形態のワイヤレス送受信システムをオーディオ装置に採用する場合には、後述するように、スイッチングアンプが設けられる。スッチングアンプを用いることにより、リニアアンプ等を用いる場合に比べて、消費電力をきわめて良好に低減することができる。そのため、一般的にワイヤレス送受信システムにおいてはスピーカーの電源に電池を使用する場合が考えられるが、スイッチングアンプを採用することにより、消費電力を低減することができ、電池の使用可能時間を大幅に増加することができる。
好ましい実施形態においては、上記受信装置は、上記デジタル復調手段からのパルス変調信号が上記第1の値または第2の値を特定できない不定値である場合、上記第1の値または第2の値のうち、直前に出力していた値を出力する補間手段をさらに備える。
従って、信号の送受信の際に(すなわち搬送路において)、ノイズが混入または、信号が欠落した場合にも、受信装置は、直前(1サンプリングクロック前)に出力した第1の値または第2の値を保持して出力することにより、スピーカーから音声を再生する際に、入力信号(原音)をきわめて正確に再現して音声を再生することができる。さらに、例えば、1サンプリングクロックのノイズが混入したとしても、1サンプリング周期(例えば、PWMの場合には、「1」および「0」のパルスの1周期)と比べると、そのノイズが混入した期間はきわめて短い。そのため、仮に補間した値が誤った第1の値または第2の値であったとしても、再生される音声に対する影響(本来再生されるべき音声との誤差)をきわめて低減することができ、入力信号をきわめて正確に再現して音声を再生することができる。
好ましい実施形態においては、上記補間手段は、上記デジタル復調手段からのパルス変調信号が上記第1の値、第2の値または不定値のいずれであるかを特定する第1の特定信号および第2の特定信号を生成する特定部と、該第1の特定信号および該第2の特定信号に基づいて、該パルス変調信号が該第1の値または第2の値である場合には、該第1の値または第2の値をそれぞれ出力し、該パルス変調信号が不定値である場合には、直前に出力した該第1の値または第2の値を出力する補間部とを有する。
従って、特定部が、第1の特定信号および第2の特定信号を生成することにより、補間部は、デジタル復調手段が復調した信号が第1の値、第2の値または不定値のいずれであるかを特定することができる。すなわち、補間部は、第1の特定信号および第2の特定信号に基づいて、デジタル復調手段が復調した信号が不定値である場合には、直前に出力した第1の値または第2の値をそのまま保持して出力することにより、不定値を補間することができる。
好ましい実施形態においては、上記入力信号は音声信号を含み、上記受信装置は、上記パルス変調信号を増幅する増幅手段と、該増幅手段からの信号の高周波成分を除去する除去手段と、該除去手段からの信号を音声として再生する再生手段とをさらに有する。
従って、受信装置は、送信装置から受信した信号を、電力増幅(スイッチング増幅)して、高周波成分を除去して、音声として再生することができる。オーディオ信号をパルス変調し、デジタル変調した信号を送受信することにより、オーディオ信号が再生される際に、オーディオ信号を正確に再現した音声を再生することができ、音質を向上できる。第1の値および第2の値を有するパルス変調信号をデジタル変調するためには、パラメータ(例えば、位相等)が異なる搬送波を2種類のみ使用すればよいので、ノイズの混入や受信エラー等をきわめて良好に低減できるからである。さらに、パルス変調信号を送受信しているので、増幅手段はスイッチングアンプを採用することができる。従って、増幅手段の消費電力をきわめて良好に低減することができ、スピーカーの電源に電池を採用する場合には、電池の使用可能時間を大幅に増加することができる。
好ましい実施形態においては、上記送信手段は、上記パルス変調手段からのパルス変調信号を変調用信号に基づいて変調する変調手段をさらに有し、上記復調手段は、上記デジタル復調手段からのパルス変調信号を、復調用信号に基づいて復調する復調手段をさらに有する。
従って、送信装置は、変調手段が変調用信号に基づいて変調した信号を受信装置に送信するので、信号の送受信中に第3者に信号を傍受されたとしても、第3者は復調用信号を有していないので、当該信号を再生して正確なオーディオ信号を得ることができない。すなわち、仮に、第3者が信号を傍受し、再生したとしても、ノイズが再生されるだけである。従って、第3者が送受信中の信号を傍受し再生することを防止することができる。
好ましい実施形態においては、上記変調用信号と上記復調用信号とは同期が取られており、上記変調手段は、上記パルス変調手段からのパルス変調信号と該変調用信号との排他的論理和を演算し、上記復調手段は、上記デジタル復調手段からのパルス変調信号と該復調用信号との排他的論理和を演算する。
従って、変調手段は、パルス変調信号と変調用信号との排他的論理和を演算することにより、パルス変調信号を変調することができる。さらに、復調手段は、パルス変調信号と、変調用信号と同期の取られた復調用信号との排他的論理和を演算することにより、元の(送信装置が生成するパルス変調信号と同一の)パルス変調信号に復調することができる。
本発明の別の局面においては、ワイヤレス送受信システムにおける受信装置が提供され得る。この受信装置は、送信装置から、入力信号がパルス変調され、かつ、デジタル変調された信号を受信する受信手段と、該デジタル変調された信号を、第1の値および第2の値を有するパルス変調信号に復調するデジタル復調手段と、該デジタル復調手段からのパルス変調信号が該第1の値または第2の値を特定できない不定値である場合、該第1の値または第2の値のうち、直前に出力していた値を出力する補間手段とを有する。
本発明のワイヤレス送受信システムは、パルス変調信号をデジタル変調して送受信するので、受信装置側にDACを設ける必要がなく、回路構成を簡素化でき、かつ、コストを低減することができる。
以下、本発明の好ましい実施形態について、図面を参照して具体的に説明するが、本発明はこれらの実施形態には限定されない。図1および図2は、本発明の好ましい実施形態によるワイヤレス送受信システム1を示すブロック図である。ワイヤレス送受信システム1は、図1に示す送信装置10および図2に示す受信装置20を備える。図3は、ワイヤレス送受信システム1の動作を示すタイミングチャートである。図3(a)〜(i)は、各々、図1および図2の各位置における信号波形を示している。
図1を参照して、送信装置10は、パルス変調手段11、デジタル変調手段13、および送信手段14を有する。送信装置10は、必要に応じて、サンプリング手段12をさらに有する。
パルス変調手段11は、入力端子12から入力される入力信号(例えば、オーディオ信号)を第1の値および第2の値を有するパルス変調信号にパルス変調する。第1の値および第2の値を有するパルス変調信号は、代表的には、パルス幅変調(Pulse Width Modulation)信号、パルス密度変調(Pulse Duration Modulation)信号、またはパルス周波数変調(Pulse Frequency Modulation)信号が採用され得る。すなわち、パルス変調手段11は、例えば、パルス幅変調(PWM)回路、パルス密度変調(PDM)回路またはパルス周波数変調(PFM)回路を含む。好ましくは、PWM信号(すなわち、PWM回路)が採用され得る。PWMによれば、パルスの周期が後述するサンプリングクロックの周期と比べて、きわめて大きいので、送受信によって数サンプリングクロック分のデータが欠落したとしても、再生される音声に対する影響はきわめて小さく、入力信号をより正確に音声として再現できるからである。例えば、第1の値および第2の値は、それぞれ「1」および「0」である。PWM回路11は、比較信号生成回路15および比較回路16を含む。比較信号生成回路15は、図3(a)のa2に示すように、所定周期を有する比較信号(例えば、三角波またはのこぎり波)を生成し、比較回路16に与える。比較回路16は、入力信号a1および比較信号a2が与えられ、入力信号a1と比較信号a2との振幅値を比較して、PWM信号を出力する。詳細には、図3(b)を参照して、入力信号a1が比較信号a2より大きい場合には「1」であり、入力信号a1が比較信号a2より小さい場合には「0」であるPWM信号を生成する。なお、PWM信号の周波数は入力信号をより正確に再現できる周波数が採用され得る。
サンプリング手段12(代表的には、サンプリング回路)は、PWM回路11からPWM信号が与えられ、PWM信号を所定のサンプリングクロックでサンプリングする。すなわち、サンプリング回路12は、時間軸においてアナログ値であるPWM信号を、時間軸においてデジタル値(離散値)であるデジタル信号に変換する。好ましくは、サンプリングクロックの周波数は、PWM信号の周波数と比べると非常に高い。送受信によって数サンプリングクロック分のデータが欠落したとしても、再生される音声に対する影響をきわめて小さくでき、入力信号をより正確に音声として再現できるからである。サンプリング回路12によってサンプリングした信号を送受信することにより、送受信時にノイズが混入した場合に、そのノイズが混入したサンプリングクロックの期間のみを補間すればよいので、きわめて容易にノイズが混入した期間を補間することができる。
デジタル変調手段13は、サンプリング回路12からの信号が与えられ、当該信号をデジタル変調する。デジタル変調手段13は、代表的には、デジタル変調回路を含む。デジタル変調回路13は、搬送波のパラメータを変化させることにより、離散的なデジタル信号の情報を搬送波に乗せて出力する。デジタル変調回路13は、PSK(Phase Shift Keying)、ASK(Amplitude Shift Keying)、FSK(Frequency Shift Keying)など任意の適切な方式が作用され得るが、本例では、PSKの場合を説明する。PSKは、搬送波の位相を変化させることにより、デジタル信号の情報を搬送波に乗せて出力する。本例では、入力信号をパルス変調した信号を、PSK方式により変調しているので、1種類の周波数および2種類の(「1」および「0」に対応)位相のみを有する搬送波を使用すればデジタル信号を送信することができる。従って、搬送波の種類が2種類でよいので、送受信がきわめて容易になり、かつ、受信エラーをきわめて良好に低減できる。詳細には、図3(c)を参照して、PWM信号が「1」である期間T2およびT4と、PWM信号が「0」である期間T1およびT3とが、それぞれ位相が例えば180度ずれた信号に変調する。
送信手段14は、デジタル変調回路13がデジタル変調した信号を受信装置20に送信する。
次に、受信装置20について説明する。図2を参照して、受信装置20は、受信手段21およびデジタル復調手段22を有する。受信装置20は、必要に応じて、補間手段23、増幅手段24、除去手段25および再生手段26をさらに有する。
受信手段21は、送信装置10からデジタル変調された信号を受信し、デジタル復調手段22に与える。
デジタル復調手段22は、図3(d)を参照して、デジタル変調された信号をデジタル復調し、パルス変調信号(本例では、PWM信号)に復調する。ここで、図3(d)を参照して、復調したPWM信号は、例えば期間T2、および期間T3とT4とにまたがるパルスの立上り部において、不定値を含んでいる。不定値とは、例えば、送信装置10から受信装置20に信号を送受信する際に(すなわち、搬送路において)、ノイズが混入または信号が欠落したために、デジタル復調した際に「1」であるか「0」であるかを特定できない値である。ここで、ノイズは、搬送波の位相および周波数とは異なる位相および周波数を有する信号である。
デジタル復調手段22は、さらに、図3(f)を参照して、デジタル変調された信号が復調された際に、不定値となる値(サンプリングクロック)を特定するための不定値特定信号を生成する。不定値特定信号は、受信した信号の周波数および位相を調べることによって生成され得る。すなわち、搬送波の周波数および位相とは異なる周波数および位相を有する信号を検出した場合には、その信号がデジタル復調されたとき不定値となることが特定され得る。あるいは、受信した信号が欠落していることを検出した場合にも、その信号がデジタル復調されたとき不定値となることが特定され得る。具体的には、図3(f)を参照して、デジタル変調された信号が復調された際に、「1」または「0」となることを特定した場合には「1」であり、デジタル変調された信号が復調された際に、不定値となることを特定した場合には「0」である不定値特定信号を生成する。
補間手段23は、受信装置20が受信した信号がノイズを含むまたは信号が欠落している場合に、そのノイズを含むまたは信号が欠落している値(サンプリングクロック)を、第1の値または第2の値で補間する。すなわち、補間手段23は、デジタル復調回路22からのPWM信号が「1」または「0」を特定できない不定値である場合に、「1」または「0」のうち自身が直前(1サンプリングクロック前)に出力していた値を保持して出力する。補間手段23は、特定部27と補間部28とを含む。
特定部27は、図3(g)および(h)を参照して、デジタル復調回路22からのPWM信号が「1」、「0」または不定値のいずれであるかを特定するための第1の特定信号gおよび第2の特定信号hを生成する。特定部27は、例えば、AND回路29、30およびインバータ回路31を含む。AND回路29はデジタル復調回路22からのPWM信号dおよび不定値特定信号fを受けて、これらの論理積を演算することにより、第1の特定信号gを生成する。AND回路30は、デジタル復調回路22からのPWM信号dをインバータ回路31で反転した信号eおよび不定値特定信号fを受けて、これらの論理積を演算することにより、第2の特定信号hを生成する。詳細には、図4を参照して、デジタル復調回路22からのPWM信号dが「1」である場合に、第1の特定信号gは「1」であり、第2の特定信号hは「0」である。一方、PWM信号dが「0」である場合に、第1の特定信号gは「0」であり、第2の特定信号hは「1」である。さらに、PWM信号dが不定値である場合に、第1の特定信号gおよび第2の特定信号hは共に「0」である。
補間部28は、特定部27から第1の特定信号gおよび第2の特定信号hを受けて、不定値を「1」または「0」に補間したPWM信号iを生成する。すなわち、補間部28は、特定部27からの第1の特定信号gおよび第2の特定信号hに基づいて、PWM信号dが「1」または「0」である場合には、そのまま「1」または「0」を出力する。一方、PWM信号dが不定値である場合には、「1」または「0」のうち自身が直前に出力していた値を保持して出力する。補間部28は、例えば、JK−フリップフロップ(以下、JK−FF)回路を含む。JK−FF回路28のJ端子には第1の特定信号gが与えられ、K端子には第2の特定信号hが与えられる。図5に示すJK−FF回路の真理値表を参照して、JK−FF回路28は、J端子へ与えられる第1の特定信号gが「1」、K端子へ与えられる第2の特定信号hが「0」である(すなわち、PWM信号dが「1」である)場合に、Q端子から「1」を出力する。一方、J端子へ与えられる第1の特定信号gが「0」、K端子へ与えられる第2の特定信号hが「1」である(すなわち、PWM信号dが「0」である)場合に、Q端子から「0」を出力する。さらに、J端子へ与えられる第1の特定信号gが「0」、K端子へ与えられる第2の特定信号hが「0」である(すなわち、PWM信号dが不定値である)場合に、Q端子から、直前に出力した「0」または「1」をそのまま保持して出力することができる。従って、JK−FF回路28は、図3(i)を参照して、不定値を直前に出力した「0」または「1」で補間した信号を出力することができる。すなわち、期間T2における不定値については、その1サンプリングクロック前の値が「1」であるので、「1」を出力し、期間T3およびT4にまたがる不定値については、その1サンプリングクロック前の値が「0」であるので、「0」を出力する。なお、不定値が2以上のサンプリングクロック継続した場合にも、その直前に正常に出力した「1」または「0」を保持して出力する。
増幅手段24は、補間手段23から、PWM信号を受けて、PWM信号を増幅する。増幅手段24は、例えば、通常用いられる2つまたは4つのスイッチング素子(例えば、MOS−FET等)が接続された構成を有するスイッチングアンプ(D級アンプ)が採用され得る(図示せず)。
除去手段25は、増幅手段24からPWM信号を受けて、PWM信号から高周波成分を除去する。除去手段25は、例えば、LPF(Low Pass Filter)が採用され得る。除去手段25が高周波成分を除去することにより、後述する再生手段26が再生することができる滑らかアナログ信号を生成することができる。すなわち、除去手段25は、デジタル信号であるPWM信号をアナログ信号に変換する役割をさらに有している。LPF25は、代表的には、コイルおよびコンデンサの結合回路を含む(図示せず)。もしくは、除去手段25は、後述するスピーカー26に含まれてもよい。
再生手段26は、除去手段25から高周波成分が除去されたアナログ信号を受けて、音声として再生する。再生手段26は、代表的には、スピーカー、ヘッドフォン、イヤフォン等が採用され得る。
以上のように、オーディオ信号をパルス変調し、デジタル変調した信号を送受信しているので、音声を再生する際に、入力信号を正確に再現した音声を再生することができる。さらに、増幅手段としてスイッチングアンプを使用することができるので、消費電力を低減することができる。さらに、デジタル復調回路22が復調したPWM信号に不定値が含まれている場合に、直前に出力した「0」または「1」をそのまま保持してPWM信号を出力するので、スピーカーからは入力信号をきわめて正確に再現した音声を再生することができる。しかも、パルス変調手段としてPWM回路を使用することにより、パルスの周期と比べて、不定値の期間はきわめて小さい。したがって、直前に出力した「0」または「1」で不定値を補間した場合に、仮に正確な値とは逆の値で誤って補間してしまったとしても、その期間はPWM信号の周期と比べてきわめて小さいので、入力信号をきわめて正確に再現した音声を再生することができる。
次に、本発明の別の好ましい実施形態によるワイヤレス送受信システムについて、図6〜図8を参照して説明する。図6は、本実施形態の送信装置60を示すブロック図であり、図7は、本実施形態の受信装置70を示すブロック図であり、図8は、本実施形態の動作を示すタイミングチャートである。なお、図1および図2と同一部分には同一符号を付し、説明を省略する。
送信装置60は、変調手段61をさらに有する。変調手段61は、パルス変調手段11(あるいは、サンプリング回路を有する場合には、サンプリング回路12)からパルス変調信号(例えば、PWM信号)が与えられ、変調用信号cを用いて当該PWM信号を変調する。変調手段61は、変調用信号生成回路62および変調回路63を含む。変調用信号生成回路62は、パルス変調手段11からのPWM信号bを変調するための変調用信号cを生成し、変調回路63に与える。変調用信号cは、図8(c)に示すとおり、第1の値(例えば「1」)および第2の値(例えば「0」)を有するパルス信号である。好ましくは、変調用信号cは、所定の周期Tを有する。すなわち、1周期Tは、複数のビットからなる(例えば、7ビットで、「1」、「1」、「0」、「1」、「0」、「0」、「1」)。当該ビットのクロックの周波数は、PWM信号bの周波数よりも高い。さらに、変調用信号cの1周期Tにおけるビット数が多い方が、第3者によって信号が復調される可能性を低くすることができる。
変調回路63は、パルス変調手段11からPWM信号bが与えられ、当該PWM信号bを、変調用信号cを用いて変調する。詳細には、変調回路63は、図示しないEX−OR(exclusive-or)回路を有し、PWM信号bと変調用信号cとの排他的論理和(exclusive-or)を演算し、図8(d)に示す信号を生成する。送信装置60は、PWM信号bと変調用信号cとの排他的論理和を演算することにより、元のPWM信号bとは異なるPWM信号dに変調して送信する。そのため、第3者が仮にPWM信号dを傍受したとしても、第3者は変調手段で変調されたPWM信号dを復調する復調用信号を有していないので、復調して正確なオーディオ信号を再生することはできない。なお、以後の動作は、前の実施例と同じであるので、説明を省略する。
受信装置70は、復調手段71をさらに有する。復調手段71は、デジタル復調手段22からデジタル復調された信号eを受けて、当該信号を復調用信号fを用いて復調する。復調手段71は、復調用信号生成回路72および復調回路73を含む。復調用信号生成回路72は、デジタル復調手段22からの信号eを復調するための復調用信号fを生成し、復調回路73に与える。復調用信号fは、図8(f)に示すとおり、変調用信号生成回路62が生成する変調用信号cと同期が取られている。すなわち、復調用信号fは、好ましくは、所定の周期Tを有する。1周期Tは、例えば、複数の(例えば7つの)ビットからなり、変調用信号cと同様に、「1」、「1」、「0」、「1」、「0」、「0」、「1」である。すなわち、復調用信号fは、PWM信号の所定のビットについて、変調用信号cの値(すなわち、「1」または「0」)と同一の値を有する。復調用信号f(変調用信号c)が所定の周期を有することにより、復調用信号生成回路72(変調用信号生成回路62)は、復調用信号(変調用信号)の1周期分を記憶していて、これらを繰り返して出力することにより、復調用信号(変調用信号)を連続して生成することができる。さらに、変調用信号cと復調用信号fとを同期させる際に、各周期の最初のビットのみを同期させれば、1周期の全てのビットを同期させることができる。
復調回路73は、デジタル復調手段22から信号eが与えられ、当該信号eを、復調用信号fを用いて復調する。詳細には、復調回路73は、図示しないEX−OR(exclusive-or)回路を有し、デジタル復調された信号eと復調用信号fとの排他的論理和(exclusive-or)を演算し、図8(g)に示す信号を生成する。図8(d)および(g)に示すとおり、PWM信号bと変調用信号cとの排他的論理和を演算することにより変調した信号dに対して、変調用信号cと同期の取られた復調用信号fとの排他的論理和をさらに演算することにより、変調前のPWM信号を得ることができる。このように、復調回路73がデジタル復調手段22からの信号を復調することにより、変調回路61で変調した信号を元のPWM信号に復調することができる。なお、以後の動作は、前の実施形態と同じであるので、説明を省略する。
以上のように、本実施形態によるワイヤレス送受信システムによれば、送信装置が変調用信号を用いてPWM信号を変調し、受信装置が復調用信号を用いてデジタル復調手段からの信号を復調する。従って、送信装置から送信される信号を第3者が仮に傍受したとしても、第3者は復調用信号を有していないので、傍受した信号を復調し、オーディオ信号を正確に再生することができない。なお、本実施形態において、前の実施形態と同様に、補間手段23をさらに備えていてもよい。この場合、補間手段23は、例えば、復調手段71の後段に設けられる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態には限定されない。補間手段23は、本実施形態の構成に限定されず、不定値を「0」または「1」で補完する構成であれば、特に限定されない。さらに、パルス変調信号の第1の値または第2値は、「HIGH」または「LOW」と表現してもよい。
本発明は、例えば、複数の、スイッチングアンプ内蔵スピーカー(受信装置)を部屋の所定位置に配置し、DVDプレーヤー(送信装置)からのオーディオ信号を各スピーカーに送信して、各スピーカーがそのオーディオ信号を再生するホームシアターシステム等に特に好適に採用され得る。
本発明の好ましい実施形態によるワイヤレス送受信システムにおける送信装置を示すブロック図である。 本発明の好ましい実施形態によるワイヤレス送受信システムにおける受信装置を示すブロック図である。 本発明の好ましい実施形態によるワイヤレス送受信システムの動作を示すタイミングチャートである。 特定部27が出力する第1および第2の特定信号を説明する表である。 フリップフロップ回路29の真理値表である。 本発明の別の好ましい実施形態によるワイヤレス送受信システムにおける送信装置を示すブロック図である。 本発明の別の好ましい実施形態によるワイヤレス送受信システムにおける受信装置を示すブロック図である。 本発明の別の好ましい実施形態によるワイヤレス送受信システムの動作を示すタイミングチャートである。
符号の説明
1 ワイヤレス送受信システム
10 送信装置
11 パルス変調手段
13 デジタル変調手段
20 受信装置
22 デジタル復調手段
23 補間手段
24 増幅手段
25 除去手段
26 再生手段

Claims (7)

  1. 入力信号を、第1の値および第2の値を有するパルス変調信号に変調するパルス変調手段と、
    該パルス変調信号をデジタル変調するデジタル変調手段と、
    デジタル変調された信号を受信装置に送信する送信手段とを有する送信装置と;
    該送信装置から、該デジタル変調された信号を受信する受信手段と、
    該デジタル変調された信号を該パルス変調信号に復調するデジタル復調手段とを有する受信装置と;
    を備えるワイヤレス送受信システム。
  2. 前記受信装置が、前記デジタル復調手段からのパルス変調信号が前記第1の値または第2の値を特定できない不定値である場合、前記第1の値または第2の値のうち、直前に出力していた値を出力する補間手段をさらに備える、請求項1に記載のワイヤレス送受信システム。
  3. 前記補間手段が、
    前記デジタル復調手段からのパルス変調信号が前記第1の値、第2の値または不定値のいずれであるかを特定する第1の特定信号および第2の特定信号を生成する特定部と、
    該第1の特定信号および該第2の特定信号に基づいて、該パルス変調信号が該第1の値または第2の値である場合には、該第1の値または第2の値をそれぞれ出力し、該パルス変調信号が不定値である場合には、直前に出力した該第1の値または第2の値を出力する補間部とを有する、請求項2に記載のワイヤレス送受信システム。
  4. 前記入力信号が音声信号を含み、
    前記受信装置が、前記パルス変調信号を増幅する増幅手段と、該増幅手段からの信号の高周波成分を除去する除去手段と、該除去手段からの信号を音声として再生する再生手段とをさらに有する、請求項1〜3のいずれかに記載のワイヤレス送受信システム。
  5. 前記送信手段が、前記パルス変調手段からのパルス変調信号を変調用信号に基づいて変調する変調手段をさらに有し、
    前記復調手段が、前記デジタル復調手段からのパルス変調信号を、復調用信号に基づいて復調する復調手段をさらに有する、請求項1〜4のいずれかに記載のワイヤレス送受信システム。
  6. 前記変調用信号と前記復調用信号とが同期が取られており、
    前記変調手段が、前記パルス変調手段からのパルス変調信号と該変調用信号との排他的論理和を演算し、
    前記復調手段が、前記デジタル復調手段からのパルス変調信号と該復調用信号との排他的論理和を演算する、請求項5に記載のワイヤレス送受信システム。
  7. 送信装置から、入力信号がパルス変調され、かつ、デジタル変調された信号を受信する受信手段と、
    該デジタル変調された信号を、第1の値および第2の値を有するパルス変調信号に復調するデジタル復調手段と、
    該デジタル復調手段からのパルス変調信号が該第1の値または第2の値を特定できない不定値である場合、該第1の値または第2の値のうち、直前に出力していた値を出力する補間手段とを有するワイヤレス送受信システムにおける受信装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016077580A (ja) * 2014-10-17 2016-05-16 裏出 良博 生体信号増幅装置、及び生体信号送信装置

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