JP2005142395A - 光源ユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】発熱を伴う光源を光源ホルダに取り付ける場合、冷却のため熱伝導率の高い材料としてクロム銅など金属材料を用いている。光源が金属パッケージである場合、高周波ノイズを防ぐ目的で光源と光源ホルダの間に電気的絶縁性のセラミックを補助部材として介在させている。クロム銅とセラミック材では線膨張係数が大きく異なるので、温度変化の度合いによっては、LDが動かされて、光軸ずれを発生することがある。
【解決手段】光源ユニット20は、LD21が補助部材22と一体になってLDホルダ23の座ぐり部23bに隙間をもって落とし込まれ、止めネジ25によって止められた押さえ部材24の爪部24aで押圧されている。常温で組み付けた状態で保証限界の最低温度の雰囲気中に光源ユニットを放置する。収縮の差により座ぐり部23bと補助部材22の外形との間の隙間がなくなって心合わせが達成でき、常温に戻しても変わらない。
【選択図】図1

Description

本発明は、光源から出射した光束を光学系に導いて利用する光源装置に関するものである。特に温度変化が生じても、光学系に対する光源の心ずれが発生しない光源装置に関する。
図2は走査光学系の一例を示す図である。
同図において符号1は光源装置、2は光変調装置、5は偏向装置、7は面倒れ補正光学系、8は回転多面鏡、9はfθレンズ、10は被走査面をそれぞれ示す。
光源装置1から出た光束は、光変調装置2において画像情報によって変調され、偏向装置5によって向きを変えられ、回転多面鏡8により連続的に反射方向を変えられ、fθレンズ9で被走査面10上で等速走査される。被走査面10が紙面に垂直方向に走査されることによって、画像情報を読み取ったり、あるいは、画像情報に対応した潜像が形成される。このような装置は複写機、ファクシミリ、プリンタ、デジタルラボ等、画像形成装置に用いられる。光変調装置を用いず、被走査面からの反射光を受光することで読み取り装置として用いることもできる。
図3は光源装置の構成の一例を示す図である。
同図において符号11は半導体レーザ(以下LDと称す)、12はLDホルダ、13は断熱部材、14はコリメートレンズ、15はコリメートレンズセル、16はレンズセルホルダ、17はコンプレッサレンズ鏡胴、18は鏡胴ホルダ、Cはリング形状の補助部材、U1は第1ユニット、U2は第2ユニットをそれぞれ示す。
第1ユニットU1は、コリメートレンズ14を保持するコリメートレンズセル15がレンズセルホルダ16の片側からねじ込まれている。レンズセルホルダ16の他側には、断熱部材13を介してLDホルダ12が取り付けられている。LDホルダ12は中央部付近に座ぐり部を有する貫通穴12aが開いていて、その座ぐり部に落とし込んだ補助部材Cを介してLD11が取り付けられ、押さえ板12bで押しつけられて止められている。
LD11が直接LDホルダ12に取り付けられないのは、放熱のためLDホルダ12を金属材料、例えばクロム銅のように比較的熱伝導率の高い材料で構成されるが、LD11自身はLDホルダ12に対し、電気的に絶縁したいからである。そのため、補助部材Cとして、絶縁性のセラミックが選ばれる。セラミックはその組成により、熱伝導率は小さい値から非常に大きい値まで各種のものが得られるので、ここでは放熱のため比較的熱伝導率の高いものを用いている。同じ絶縁の目的で押さえ板12bも、それ自身絶縁性の部材で構成するか、または、少なくともLD11との接触部を絶縁性にしておく。
一方、LDホルダ12は図示しないペルチエ素子等を接触させて冷却を行う。表1に各種材料の熱伝導率を示す。この表では純銅が極めて高い数値を示しているが、純銅は機械的強度に難があるためあまり使われない。
第2ユニットU2はコンプレッサレンズ鏡胴17が鏡胴ホルダ18に載せられ、図示しない保持部材で固定されている。
第1ユニットU1と第2ユニットU2は、コリメートレンズセル15の一部とレンズセルホルダ16の一部を鏡胴ホルダ18にはめ込むように合わせて図示しないネジ等で固定されて光源装置1が完成する。
表1
Figure 2005142395
図4は温度変化における補助部材とLDホルダの穴との関係を説明する模式図である。同図(a)は常温で組み付けたときの状態を示す図、同図(b)は特に低温になったときの状態を示す図である。
同図において符号Aは補助部材Cの移動方向を示す矢印を示す。
LD11は補助部材Cにほぼ嵌合ガタがゼロに近い状態に収まっているとする。LDホルダ12の穴12aに対し補助部材Cの大きさは余裕を持たせてある。
LDのはめ込まれた補助部材Cを、LDホルダ12の穴12aに組み付けて両者が同図(a)のように偏心した状態であったとする。それでも、コリメートレンズ14に対しLDホルダの位置を調整することによって光軸合わせはできる。
この状態で光軸合わせが完了した場合、装置が放置されているときに温度低下が生じたとする。クロム銅は線膨張係数がセラミックに比べてかなり大きいので、両者の収縮の度合いが大きく異なる。同図(b)において実線は収縮後の形状、一点鎖線および破線は組み付け時の穴12aと補助部材Cのそれぞれの位置を示す。すなわち、LDホルダ12の穴12aが収縮することによって補助部材Cに対して片当たりが生ずると、補助部材Cを矢印Aのように一方に押し、その結果、LD11を当初の位置からずらしてしまう。この心ずれは、装置が常温に戻っても解消されないので、光学系に対するLDの光軸がずれたままになってしまう。このような異常温度は、装置の保管中のみならず、輸送中などにも良く発生することである。
LDの光軸ずれではないが、温度変化によるコリメートレンズの光軸ずれを防ぐ構成が提案されている(例えば、特許文献1 参照。)。この構成はコリメートレンズホルダを円錐状または角錐状に形成して、円錐状の内周面を有する内鏡筒にはめ込んで用いている。この構成によれば、温度変化によるレンズの光軸ずれを防ぐことができるが、LDは金属製の外鏡筒に直接触れており、電気的絶縁の問題は考慮されていない。LDとLDホルダを電気的絶縁にすることによる、LDの光軸ずれの防止については、特許文献1にも触れられていない。
特開平10−193680号公報(第3、4頁、図3)
解決しようとする問題点は、光学系とLDとの光軸合わせを済ませたあとは、温度変化があっても両者の中心ずれが生じないようにすることである。
請求項1に記載の発明は、穴部を有する第1の部材と、前記穴部に少なくともその一部が常温において隙間をもって落とし込める嵌合部を有する第2の部材と、第1の部材に取り付けられ第2の部材を複数の部位で押圧するばね性を有する第3の部材と、を有し、第1と第2の部材が互いに線膨張係数が異なる組み合わせになっており、前記穴部の形状と、前記嵌合部の形状の、少なくとも一方の形状が円形であるユニットの心ずれ防止方法であって、該ユニットを組み上げられた状態において、該ユニットを所定の温度の雰囲気中に置き、常温に戻してから他のユニットとの心合わせを行うことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のユニットの心ずれ防止方法において、前記所定の温度は、前記隙間が常温時より減少する方の温度変化であって、装置の保管中、あるいは輸送中に発生が予想される温度範囲の限界の温度をさらに超えた温度であることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載のユニットの心ずれ防止方法を適用するユニットにおいて、前記形状の他方がほぼ正多角形であることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載のユニットにおいて、第1の部材と第2の部材の接触面の摩擦抵抗力が、第2の部材と第3の部材との複数の接触部の摩擦抵抗力より小さくなるよう構成されていることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載のユニットにおいて、前記複数の接触部における各摩擦抵抗力の合力がほぼ0になるよう構成されていることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、穴部とその周囲の座ぐり部が同心に形成された光源ホルダと、光源が取り付けられ、前記座ぐり部に少なくともその一部が常温において隙間をもって落とし込める嵌合部を有する補助部材と、前記光源ホルダに取り付けられ前記補助部材を複数の部位で押圧するばね性を有する押さえ板と、を有し、前記光源ホルダと前記補助部材が互いに線膨張係数が異なる組み合わせにになっており、前記座ぐり部の形状と、前記嵌合部の形状の、少なくとも一方の形状が円形である光源ユニットの心ずれ防止方法であって、該光源ユニットを組み上げられた状態において、該光源ユニットを所定の温度雰囲気中に置き、常温に戻してから光学系ユニットとの心合わせを行うことを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の光源ユニットの心ずれ防止方法において、前記所定の温度は、前記隙間が常温時より減少する方の温度変化であって、装置の保管中、あるいは輸送中に発生が予想される温度範囲の限界の温度をさらに超えた温度であることを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、請求項6または7に記載の光源ユニットの心ずれ防止方法を適用する光源ユニットにおいて、前記形状の他方がほぼ正多角形であることを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、請求項8に記載の光源ユニットにおいて、前記光源ホルダと前記補助部材の接触面の摩擦抵抗力が、前記補助部材と前記押さえ板との複数の接触部の摩擦抵抗力より小さくなるよう構成されていることを特徴とする。
請求項10に記載の発明は、請求項9に記載の光源ユニットにおいて、前記複数の接触部における各摩擦抵抗力の合力がほぼ0になるよう構成されていることを特徴とする。
請求項11に記載の発明は、請求項8ないし10のいずれか1つに記載の光源ユニットにおいて、前記光源ホルダ、および、補助部材は比較的熱伝導率の高い材料からなることを特徴とする。
請求項12に記載の発明は、請求項8ないし11のいずれか1つに記載の光源ユニットにおいて、前記補助部材は電気的絶縁性材料からなることを特徴とする。
請求項13に記載の発明は、請求項11または12に記載の光源ユニットにおいて、前記光源ホルダの材料はクロム銅であることを特徴とする。
請求項14に記載の発明は、請求項11ないし13のいずれか1つに記載の光源ユニットにおいて、前記補助部材の材料はセラミックであることを特徴とする。
請求項15に記載の発明は、請求項8ないし14に記載の光源ユニットを用いた光走査用の光源装置を特徴とする。
請求項16に記載の発明は、請求項15に記載の光源装置を用いた光走査装置を特徴とする。
請求項17に記載の発明は、請求項16に記載の光走査装置を用いる画像読み取り装置を特徴とする。
請求項18に記載の発明は、請求項16に記載の光走査装置を用いる画像形成装置を特徴とする。
光源装置に用いられる光源ユニットにおいて、光源ホルダと光源とを常温で光源ユニットに組み上げた状態で、所定の温度の雰囲気中に放置するだけで心ずれ要因の除去が達成でき、常温に戻しても心ずれが発生せず、以後は実使用状態においても温度変化による心ずれが発生しなくなる。
クロム銅からなる穴部を有するLDホルダと、LDが一体的に取り付けられ、前記穴部に常温において隙間をもって落とし込める外形を有するセラミックからなるリング状の補助部材と、前記LDホルダに取り付けられ前記補助部材を押圧するばね性を有する押さえ板と、を有し、前記LDホルダと前記補助部材が互いに線膨張係数が異なる組み合わせにになっており、前記穴部の形状と、前記補助部材外形の形状が共に円形であるLDユニットの心ずれ防止方法であって、該LDユニットを組み上げた後、該LDユニットを保証すべき温度範囲の低温側の限界の温度をさらに超えた低温の雰囲気中に置き、常温に戻してから光学系との心合わせを行う。
図1は本発明を適用する光源ホルダ部の一部省略図である。同図(a)は側断面図、同図(b)は平面図である。
同図において符号20はLDユニット、21はLD、22は補助部材、23はLDホルダ、24は押さえ板、25は止めネジをそれぞれ示す。
LD21は補助部材22を介してLDホルダ23の貫通穴23aの周辺に設けられた座ぐり部23bに落とし込まれ、ばね性のある押さえ板24の爪部24aによって接触され押さえられて、止めネジ25によって止められる。押さえ板24は電気的に絶縁性の部材で形成するか、または、爪部24aとLD21との間の接触部に図示しない絶縁性部材を介しておく。この絶縁性部材を後述の摩擦抵抗力を発生させる用途に兼用してもよい。
LD21と補助部材22はほぼ隙間のない状態で嵌合しており、以後の説明では両者は一体として扱う。
補助部材22の外周と座ぐり部23bの内周の間は常温において若干の隙間が生ずるような大きさにそれぞれが構成されている。
補助部材22と座ぐり部23bの底面との接触部は特に摩擦抵抗が小さくなるように構成されている。摩擦抵抗を小さくする方法として、接触面積を小さくすることと、摩擦抵抗を小さくするための表面処理をすることが挙げられるが、両者を併用すればなお効果が大きくなる。
逆に、LD21と押さえ板24との間は摩擦抵抗が大きくなるよう構成されている。
説明を簡単にするために、補助部材22はセラミック、LDホルダ23はクロム銅からなるものとする。
クロム銅は線膨張係数が非常に大きい(例えば16.7×10−6/°C)のに対し、セラミックの線膨張係数はそれほど大きくない(例えば4.4×10−6/°C)ので、温度変化が生ずると補助部材22とLDホルダ23の間の隙間の大きさが変化する。
LDユニット20を組み上げるに当たって、LD21のLDホルダ23に対する位置、すなわち、貫通穴23aとの同心度については全く気にしないで構わない。
LDユニット20が完成したら、次の工程として断熱材を介してレンズセルホルダに取り付け、コリメートレンズとの心合わせ等を行うのであるが、本発明ではその前にLD21と貫通穴23aとの心ずれ防止工程を入れる。
LDユニット20を所定の温度の雰囲気の中にLDユニット20を放置する。所定の温度としては、LDユニット20が曝される可能性のある最低温度、例えばそれが−30°Cであるならその温度をさらに超えた、例えば−35°Cとするのがよい。
LDホルダ23は低温において大きく収縮する。もちろん、補助部材22も収縮はするが、その程度は前者に比べてかなり小さい。両者の収縮量の差によって、座ぐり部23bと補助部材22の間の隙間は減少する。この隙間が上記最低の温度においても0にならないように、常温における隙間の大きさが決定されている。詳細な計算は省略するが、常温を25°Cとして、上記の数値例を直径11mmの座ぐり穴に適用すると、常温における隙間は直径差で約8μm以上あればよい。実際の設計ではこの値を10〜30μm程度になるようにしている。
図4を用いて説明したように、補助部材22が座ぐり部23bに対して偏心して取り付けられたとしても、温度が下がるにつれて、補助部材22は座ぐり部23bの内周のどこかに接触したら、それ以後はその接触点からの圧力を受け中心が一致する方向に動かされる。補助部材22とLDホルダ23の接触面は摩擦抵抗が小さくなるように構成されているので、補助部材22は上記のような圧力が加わっても大きな抵抗がなく中心方向に動かされる。このとき、LD21に対して押さえ板24の爪部24aが接触して大きい摩擦抵抗を示すが、部材の収縮による力の方が遙かに大きいので、爪部24aはLDの移動を止めることができない。
補助部材22の中心が偶然最初から座ぐり部23bの中心とほぼ一致していた場合は、座ぐり部23bの内周が補助部材22の外周に接触しないこともある。そうでない場合は、LDユニット20全体が周囲温度にほぼ等しくなった時点で、補助部材22の外周のどこか一点と座ぐり部23bの内周の一点が接触した状態となる。ただし、後述のように一方が正多角形の場合は2点で接触することもあり得る。
次に、LDユニット20を常温に戻す。このとき、急激に常温中に持ち込むと、結露が発生したり、LDユニット20に部分的な温度ムラが生じ、一時的にしろユニット内部に歪みが発生したりするので好ましくない。
補助部材22やLDホルダ23が前記最低温度から上昇すると、両者の間には再び隙間が広がるようになる。このとき、補助部材22とLDホルダ23の接触面は、両者が同心でないとき偏りが生ずるため、構成次第では両者の接触面周方向において均一にならない場合がある。その場合は、接触面に摩擦抵抗力がある限り、面積の大きい方が摩擦力は大きくなり、既に寄っている方へさらに寄る力が働く。
温度低下のときは座ぐり部23bの内周からLD21へ中心方向に向かう強制力が働いたため、爪部24aの摩擦抵抗力に抗してLD21の移動が生じたが、常温に戻るときときはそれに匹敵するような強制力が働かない。LD21と爪部24aとの間の摩擦抵抗力は補助部材22とLDホルダ23の接触面における摩擦抵抗より大きい。したがって、LD21は爪部24aとの相対移動ができなくなる。
ここで言う摩擦抵抗力の大小は相対的なものであるから、それぞれを幾らにすべきかという適正値はない。ただ、常温に戻るとき、両者の力の差があまり小さいとLD21の位置を保持する保証が得られなくなるので、強いて言えば、爪部24a側の摩擦力は、LDホルダ23側の摩擦力の2倍以上は欲しいところである。
補助部材22が座ぐり部23bと接触する面の内径が、温度変化や組み付けの位置ずれにも拘わらず常に座ぐり部23bの内径、すなわち、穴部23aの穴径、にかからない程度に大きい場合、補助部材22と座ぐり部23bの底面との接触部は、補助部材22の全面が接触するため常に円周方向において均一である。この場合は温度変化における上記接触部における摩擦力は半径方向に置いてほぼ均等に働くのでその合力はほぼ0となる。したがって、押さえ板24の爪部24aにおける摩擦抵抗力は互いに均等でさえあれば、その大きさを特定する必要がなくなる。
押さえ板24は円板状の外形に、止めネジ穴も爪部24aも3個ずつ有しており、円板の中心に対して全体を120°ずつ回転したとき同形になるよう構成されている。そして、押さえ板24をLDホルダ23に取り付けたとき、円板の中心が貫通穴23aの中心に一致するように構成されている。貫通穴23aと座ぐり部23bは同時加工で形成して必ず同心になるように構成されている。
このような構成では、押さえ板24がLDホルダ23に取り付けられると、温度変化が生じても、円板の中心と貫通穴23aの中心は常に一致した状態となる。これは、両者の線膨張係数が一致していない場合でも同じである。ただし、両者の線膨張係数が著しく異なると、温度変化によって止めネジ部分に大きなストレスがかかって好ましくないので、なるべく両者の線膨張係数は近い値のものを選ぶとよい。
押さえ板24自身も温度変化によって膨張・収縮が生ずるので、爪部24a先端も、円板中心に向かっての進退の変化が生ずる。この変化は3本の爪に均等に生ずるので、爪部24aのLD21を押さえる圧力が均等になっていれば、LD21を動かす力にはならない。なお、止めネジ25と爪部24aを、円周を3等分するような位置関係に配置しているが、これは2等分でも、4等分でも、爪部にかかる押圧力と摩擦抵抗が均等であれば構わない。要は、温度変化によって爪部24aが進退するとき、LDの中心位置をずらすような、偏った力が発生しなければよい。すなわち、各爪部24aに働く力の合力がほぼ0になるような配置にすればよい。この関係が守られれば、押さえ板24の外形は円形にこだわらなくてよくなる。例えば、正方形を含む長方形であってもよい。その代わり、複数の止めネジ25が貫通穴23aの中心に対して等距離になるようにし、互いに等角度間隔にしておく条件は変えない。
また、止めネジ25と爪部24aとが、円周方向の廻りに対して位相が一致するように示しているが、必ずしもこれに限定するものではない。例えば両者を60°の位相ずれをもって構成しても効果は全く同じである。
一旦本工程を経たLDユニットは、次の工程でコリメートレンズとの心合わせ等を行った後も、温度変化に対し光軸ずれを生ずることがない。
以上、LDホルダ23がクロム銅、補助部材22がセラミックからそれぞれなる例で説明してきたが、両者の線膨張係数が異なるものであればすべて本発明は適用できる。
ただし、LDホルダ23よりも補助部材22の方が線膨張係数が大きい場合、例えば、LDホルダをセラミック材で形成し、補助部材をクロム銅で形成したような場合は、両者の心ずれ防止のための雰囲気を常温よりも高温側に設定することになる。
光源としてLDの場合で説明してきたが、形状が類似であればLDに限らない。例えばLEDであっても本発明は適用できる。この場合、上記説明中のLDはすべてLED、もしくは一般に光源と置き換えて解釈すればよい。
さらに言えば、本発明は、円形穴部(座ぐり部を含む)を有する第1の部材と、該穴部に嵌め込める円形の外形を少なくとも一部に有する第2の部材とのあいだで、両部材の線膨張係数が異なる場合のユニットにおける心合わせ一般に適用することができる。この場合の第2の部材は、LDユニットにおけるLDが嵌合した補助部材に相当する。
なお、穴部と外形の形状を共に円形としたが、実際は一方が円形であれば、他方は例えば正6角形のような一般の正多角形であっても同じ効果が得られる。正多角形は必ず内接円と外接円を有するので、相手側が円形であれば心ずれ防止工程において同様な現象が得られるからである。補助部材22を正多角形にした場合、角の尖った部分が座ぐり部23bの内周部に当たると、接触圧力が大きくなり過ぎるおそれがあるので、ある程度角を丸めておいた方がよい。逆に座ぐり部を正多角形にした場合、角の部分は補助部材が当たる可能性がないので、精度のよい角度を形成する必要がないので、部分的に円弧状にしても構わない。これらの変形も含めてほぼ正多角形と称する。
本発明を適用する光源ホルダ部の一部省略図である。(実施例1) 走査光学系の一例を示す図である。 光源装置の構成の一例を示す図である。 温度変化における補助部材とLDホルダの穴との関係を説明する模式図である。
符号の説明
20 LDユニット
21 LD
22 補助部材
23 LDホルダ
24 押さえ板

Claims (18)

  1. 穴部を有する第1の部材と、前記穴部に少なくともその一部が常温において隙間をもって落とし込める嵌合部を有する第2の部材と、第1の部材に取り付けられ第2の部材を複数の部位で押圧するばね性を有する第3の部材と、を有し、第1と第2の部材が互いに線膨張係数が異なる組み合わせになっており、前記穴部の形状と、前記嵌合部の形状の、少なくとも一方の形状が円形であるユニットの心ずれ防止方法であって、該ユニットを組み上げられた状態において、該ユニットを所定の温度の雰囲気中に置き、常温に戻してから他のユニットとの心合わせを行うことを特徴とするユニットの心ずれ防止方法。
  2. 請求項1に記載のユニットの心ずれ防止方法において、前記所定の温度は、前記隙間が常温時より減少する方の温度変化であって、装置の保管中、あるいは輸送中に発生が予想される温度範囲の限界の温度をさらに超えた温度であることを特徴とするユニットの心ずれ防止方法。
  3. 請求項1または2に記載のユニットの心ずれ防止方法を適用するユニットにおいて、前記形状の他方がほぼ正多角形であることを特徴とするユニット。
  4. 請求項3に記載のユニットにおいて、第1の部材と第2の部材の接触面の摩擦抵抗力が、第2の部材と第3の部材との複数の接触部の摩擦抵抗力より小さくなるよう構成されていることを特徴とするユニット。
  5. 請求項4に記載のユニットにおいて、前記複数の接触部における各摩擦抵抗力の合力がほぼ0になるよう構成されていることを特徴とするユニット。
  6. 穴部とその周囲の座ぐり部が同心に形成された光源ホルダと、光源が取り付けられ、前記座ぐり部に少なくともその一部が常温において隙間をもって落とし込める嵌合部を有する補助部材と、前記光源ホルダに取り付けられ前記補助部材を複数の部位で押圧するばね性を有する押さえ板と、を有し、前記光源ホルダと前記補助部材が互いに線膨張係数が異なる組み合わせにになっており、前記座ぐり部の形状と、前記嵌合部の形状の、少なくとも一方の形状が円形である光源ユニットの心ずれ防止方法であって、該光源ユニットを組み上げられた状態において、該光源ユニットを所定の温度雰囲気中に置き、常温に戻してから光学系ユニットとの心合わせを行うことを特徴とする光源ユニットの心ずれ防止方法。
  7. 請求項6に記載の光源ユニットの心ずれ防止方法において、前記所定の温度は、前記隙間が常温時より減少する方の温度変化であって、装置の保管中、あるいは輸送中に発生が予想される温度範囲の限界の温度をさらに超えた温度であることを特徴とする光源ユニットの心ずれ防止方法。
  8. 請求項6または7に記載の光源ユニットの心ずれ防止方法を適用する光源ユニットにおいて、前記形状の他方がほぼ正多角形であることを特徴とする光源ユニット。
  9. 請求項8に記載の光源ユニットにおいて、前記光源ホルダと前記補助部材の接触面の摩擦抵抗力が、前記補助部材と前記押さえ板との複数の接触部の摩擦抵抗力より小さくなるよう構成されていることを特徴とする光源ユニット。
  10. 請求項9に記載の光源ユニットにおいて、前記複数の接触部における各摩擦抵抗力の合力がほぼ0になるよう構成されていることを特徴とする光源ユニット。
  11. 請求項8ないし10のいずれか1つに記載の光源ユニットにおいて、前記光源ホルダ、および、補助部材は比較的熱伝導率の高い材料からなることを特徴とする光源ユニット。
  12. 請求項8ないし11のいずれか1つに記載の光源ユニットにおいて、前記補助部材は電気的絶縁性材料からなることを特徴とする光源ユニット。
  13. 請求項11または12に記載の光源ユニットにおいて、前記光源ホルダの材料はクロム銅であることを特徴とする光源ユニット。
  14. 請求項11ないし13のいずれか1つに記載の光源ユニットにおいて、前記補助部材の材料はセラミックであることを特徴とする光源ユニット。
  15. 請求項8ないし14に記載の光源ユニットを用いたことを特徴とする光走査用の光源装置。
  16. 請求項15に記載の光源装置を用いたことを特徴とする光走査装置。
  17. 請求項16に記載の光走査装置を用いたことを特徴とする画像読み取り装置。
  18. 請求項16に記載の光走査装置を用いたことを特徴とする画像形成装置。
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