JP2005142200A - 気相成長装置および気相成長方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 気相成長装置において、半導体ウエハ表面の温度制御を正確に行なうことができるようにする。
【解決手段】 気相成長装置は、複数の被処理基板としての半導体ウエハ1を保持するためのホルダ10と、ホルダ10を保持して回転させることができる回転台2と、半導体ウエハ1を加熱するための加熱手段としてのヒータ3と、回転台2の回転によって半導体ウエハ1が描く軌跡上において半導体ウエハ1の温度を検出するための温度検出手段としての赤外線検出器5と、赤外線検出器5によって検出した情報を含む判断材料に基づいてヒータ3を制御するための加熱制御手段としての制御部14とを備える。ホルダ10は、赤外線検出器5によって識別することができる基準マークを有し、基準マークは、回転台2の回転によって半導体ウエハ1と同じ軌跡上を移動する。
【選択図】 図1

Description

本発明は加熱しながら半導体ウエハなどの基板上に膜を成長させるための気相成長装置および気相成長方法に関する。
半導体レーザ素子の製造などに用いられる従来の気相成長装置(MOCVD装置やMBE装置)の一例を図19に示す。この気相成長装置100はMOCVD装置であり、反応室6の内部において複数枚の半導体ウエハ1が回転台2の上面に載せられている。回転台2は、回転軸8の上端に支持されており、回転軸8はモータ4によって回転するようになっている。回転台2の下方にはヒータ3が配置されており、ヒータ3によって半導体ウエハ1を加熱するようになっている。反応室6の上部には配管7が接続されており、この配管7からは、矢印25で示すように、トリメチルガリウム(TMG)などの有機金属とアルシンなどのハイドライドガスとの混合ガスが膜の原料として供給される。反応室6の側面上部には、赤外線検出器(パイロメータ)5が半導体ウエハ1に向くように設置されている。一般に物質から放出される赤外線の強度はその物質の温度に依存するので、この赤外線検出器5によって、半導体ウエハ1の表面の温度を非接触で検出することができる。
次に、気相成長装置100の動作について説明する。配管7より供給された混合ガスは、ヒータ3により回転台2を介して加熱された半導体ウエハ1上で熱分解し、半導体ウエハ1上に結晶成長を生じさせる。たとえば半導体ウエハ1としてGaAs基板を用い、TMGとアルシンからなる混合ガスを用い、半導体ウエハ温度を約700℃とすることによりGaAsが結晶成長する。また、TMG、ジエチルジンク(DEZ)およびアルシンからなる混合ガスを用いると、p型の導電型を示すGaAsが、また、TMGとトリメチルインジウム(TMI)とホスフィンからなる混合ガスを用いるとGaInPが、それぞれ結晶成長する。この結晶成長過程において半導体ウエハ1の温度が変化した場合、前者においてはp型GaAsのキャリア濃度が変化し、後者においてはGaInPのバンドギャップが変化する。このような事態を防止するため、気相成長装置100では、赤外線検出器5の検出データをヒータ3の出力にフィードバックすることにより半導体ウエハ1の温度を一定に制御することが行なわれる。また、回転軸8およびモータ4は成長層の均一性を向上させるために設けられたもので、結晶成長中にこれらによって半導体ウエハ1を回転させることにより、成長する膜の均一性を高めることができる。
この気相成長装置100の例では、図20に示すように回転台2上に複数の半導体ウエハ1が配置されている。この状態で赤外線検出器5(図19参照)は半導体ウエハ1の中央部からの赤外線を検出するように向きを調整して設置し、成長層の均一性を向上させるためにモータ4により回転台2を自転させると、赤外線検出器5の検出スポットの中心線の軌跡Lpは図20に示すようになる。ここで、半導体ウエハ1同士が離間して配置されていると、軌跡Lpは半導体ウエハ1の表面だけでなく回転台2の直接露出する表面をも通過するため、赤外線検出器5は半導体ウエハ1からの赤外線と回転台2からの赤外線とを交互に検出することになる。このことは、赤外線検出器5の半導体ウエハ1表面の温度判断の正確さを悪化させる。このことが原因となって、製造される半導体レーザ素子の特性が悪化し、歩留まりが低下するという問題があった。
上記問題を解決する技術が、たとえば特開2001−358083号公報(特許文献1)に開示されている。特許文献1に開示される化学気相成長装置(MOCVD装置)は、載置台の下側に温度検知手段を備える。この化学気相成長装置は、この温度検知手段および赤外線検出手段からの検出情報に基いて加熱手段であるヒータでの加熱温度を制御する制御手段を備えている。さらに赤外線検出手段からの赤外線検出情報受信時にこれと異なる異種情報の受信を載置台の回転に同期して間欠的に禁止する異種情報受信禁止手段を備える。異種情報受信禁止手段が、載置台の回転に同期して赤外線検出手段の取付孔の開閉を間欠交互に繰り返すことで、赤外線検出手段には、半導体ウエハからの赤外線のみが入射される。
化学気相成長装置(MOCVD装置)において、複数枚の半導体ウエハをウエハホルダに搭載してこのホルダをチャンバ内の回転台に取り付け、回転させることは、特開2002−164284号公報(特許文献2)に開示されている。
特開平4−364719号公報(特許文献3)には、化学気相成長装置(MBE装置)において、非成膜性材料で覆われた輻射体を載置台の外周部や中心部に配置したり、載置台の上面全面を覆うように配置したりすることが開示されている。
特開2001−358083号公報 特開2002−164284号公報 特開平4−364719号公報
特許文献1に開示されている装置において載置台に複数の半導体ウエハを配置することを想定したとしても、反応室内の載置台に向けて1枚1枚の半導体ウエハを搬送することは効率が悪い。また、反応室内にある載置台の凹部に1枚1枚の半導体ウエハを正確に設置するためには半導体ウエハを反応室内で正確に位置決めし、取り扱うための特殊な機構を要する。そこで、改善するために、特許文献2に提案されたようなウエハホルダを用いることとして、このウエハホルダを回転台としての載置台に設置することが考えられる。しかし、この場合であっても、回転台に対するウエハホルダの姿勢、特に回転方向に関する初期角度を毎回一定にすることができなければ、フォトエンコーダなどで検出される回転角の検出値と半導体ウエハの実際の配置との関係が正確でなくなる。
そこで、特許文献3に示される非成膜性材料で覆われた輻射体を回転角度の検出手段として利用できるかどうかについて検討すると、特許文献3に示されているようにこの輻射体を載置台の外周部や中心部に配置する場合、半導体ウエハの温度情報を入手する温度検出手段が検出対象としている部位の軌跡上には輻射体が存在するわけではないので、輻射体の位置を検出するために、別の温度検出手段が必要となってしまう。
また、特許文献3に記載されているように、載置台の上面全面を覆うように非成膜性材料を配置することも考えられる。しかし、「非成膜性材料」とはいえ化学反応的な成膜がされない、または、化学反応的な成膜速度が遅いに過ぎないのであって、機械的な付着は徐々に発生する。このため、当初は位置を検出できていても、成膜回数を経るに従って、異物が付着した非成膜性材料の部位と成膜された成膜可能材料の部位との区別が困難になり、次第に回転角度の検出が困難になってくる。このため、載置台を取り外してのクリーニングを行なう必要が生じ、その間は反応室は使用できないので、装置の稼動率が低くなるという問題があった。
そこで、本発明は、このような問題を引き起こさず、赤外線検出手段による半導体ウエハ表面の温度制御を正確に行なうことができる気相成長装置および気相成長方法を提供することを目的とする。特に、半導体レーザ素子の製造など半導体ウエハの温度を特に厳しく管理する必要のある用途に用いられるMOCVD装置、MBE装置に好適な気相成長装置および気相成長方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に基づく気相成長装置は、複数の被処理基板を保持するためのホルダと、上記ホルダを保持して回転させることができる回転台と、上記被処理基板を加熱するための加熱手段と、上記回転台の回転によって上記被処理基板が描く軌跡上において上記被処理基板の温度を検出するための温度検出手段と、上記温度検出手段によって検出した情報を含む判断材料に基づいて上記加熱手段を制御するための加熱制御手段とを備え、上記ホルダは、上記温度検出手段によって識別することができる基準マークを有し、上記基準マークは、上記回転台の回転によって上記被処理基板と同じ軌跡上を移動する。この構成を採用することにより、ホルダの回転台に対する回転台に対する取付け時の向きにかかわらず被処理基板としての半導体ウエハの存在する位置を正確に把握することができる。こうして把握した位置情報を利用して、温度の検出を行なうことができるので、温度制御を精度良く行なうことができ、得られる製品の歩留りを上げることができる。
上記発明において好ましくは、上記被処理基板以外の部分において上記温度検出手段が温度検出を行なうことを、上記温度検出手段が検出した上記基準マークの位置情報に基づいて制限する検出制限手段を備える。この構成を採用することにより、検出スポットがたどる軌跡のうち必要な部分においてのみ温度の検出を行なうことができるので、温度制御を精度良く行なうことができ、得られる製品の歩留りを上げることができる。
上記発明において好ましくは、上記温度検出手段が検出した温度情報のうち上記被処理基板以外の部分に関するものを上記加熱制御手段が利用することを、上記温度検出手段が検出した上記基準マークの位置情報に基づいて制限する情報利用制限手段を備える。この構成を採用することにより、入力される温度情報のうち必要な部分のみを利用して制御を行なうこととなるので、温度制御を精度良く行なうことができ、得られる製品の歩留りを上げることができる。
上記発明において好ましくは、上記検出制限手段は、上記被処理基板の周縁部において上記温度検出手段が温度検出を行なうことを、上記温度検出手段が検出した上記基準マークの位置情報に基づいて制限することができる。この構成を採用することにより、被処理基板の位置が多少ずれていても、温度検出を行なう部位は確実に被処理基板の範囲内とすることができるので、温度制御をさらに精度良く行なうことができ、得られる製品の歩留りを上げることができる。
上記発明において好ましくは、上記温度検出手段が検出した温度情報のうち上記被処理基板の周縁部に関するものを上記加熱制御手段が利用することを、上記温度検出手段が検出した上記基準マークの位置情報に基づいて制限する周縁部情報排除手段を備える。この構成を採用することにより、加熱制御手段が利用する温度情報は確実に被処理基板の範囲内から得られたものとすることができるので、温度制御をさらに精度良く行なうことができ、得られる製品の歩留りを上げることができる。
上記発明において好ましくは、上記基準マークは、ダミー基板である。この構成を採用することにより、ホルダの構造やホルダに対して被処理基板を着脱する機構が従来のままであっても被処理基板の中にダミー基板を混在させるだけで本発明の効果を得ることができ、温度制御を精度良く行なうことができ、得られる製品の歩留りを上げることができる。
上記発明において好ましくは、上記基準マークは、上記ホルダを貫通する貫通孔を含む。この構成を採用することにより、簡単な構造で基準マークを構成することができ、ホルダの部品点数を減らすことができ、ホルダの製作を簡単にすることができる。
上記発明において好ましくは、上記回転台が内部に配置されている反応室と、上記被処理基板を保持した状態の上記ホルダを上記反応室に搬入し、上記反応室から搬出するための搬送機構と、上記ホルダを上記回転台に設置するためのホルダ設置機構とを備え、上記ホルダへの上記被処理基板の設置を上記反応室の外で行なうことが可能となっている。この構成を採用することにより、ホルダへの半導体ウエハの設置作業が反応室の外で行なえるので、他のホルダに対して反応室内で膜形成処理が行なわれている最中であっても、ホルダへの半導体ウエハの設置作業を並行して進めることができ、その結果、反応室の稼動率を高めることができる。
上記発明において好ましくは、上記ホルダへの上記被処理基板の設置を上記反応室の外で行なうための基板設置手段を備える。この構成を採用することにより、基板設置手段を備えているので、ホルダへの半導体ウエハの設置作業を効率良く進めることができる。
上記目的を達成するため、本発明に基づく気相成長方法は、上述のいずれかに記載の気相成長装置を用いて、上記加熱制御手段によって上記加熱手段を制御しながら上記被処理基板の主表面に膜を形成する。この方法を採用することにより、ホルダの回転台に対する回転台に対する取付け時の向きにかかわらず被処理基板としての半導体ウエハの存在する位置を正確に把握することができる。こうして把握した位置情報を利用して、温度の検出を行なうことができるので、温度制御を精度良く行なうことができ、得られる製品の歩留りを上げることができる。
本発明によれば、ホルダの回転台に対する回転台に対する取付け時の向きにかかわらず被処理基板としての半導体ウエハの存在する位置を正確に把握することができる。こうして把握した位置情報を利用して、検出手段または温度情報に操作を加えることによって真に有効な情報のみが温度制御に用いられるようにすることができる。したがって、温度制御を精度良く行なうことができ、得られる製品の歩留りを上げることができる。
(実施の形態1)
(構成)
図1〜図3を参照して、本発明に基づく実施の形態1における気相成長装置(MOCVD装置)について説明する。この気相成長装置101は、図1に示すように、反応室6と、加熱制御手段としての制御部14と、検出制限部15とを備える。反応室6の内部には、回転台2を備える。回転台2の上側にはホルダ10が配置されている。ホルダ10は、たとえばモリブデンからなる。ホルダ10の上面には被処理基板としての半導体ウエハ1が設置される。半導体ウエハ1としては、たとえばGaAsやInPからなるものを対象とする。回転台2の下側には加熱手段としてのヒータ3が配置されている。回転台2の下側には支持筒9があり、支持筒9の内部には回転台2に接続された回転軸8が通っている。回転軸8の下端にはモータ4が設けられている。モータ4は反応室6の外部にあってもよい。
反応室6の上端には反応ガスを反応室6内に向けて供給するための供給口11が設けられている。供給口11の先には配管7を介してガス供給器12が配置されている。このほかに反応室6の上部の壁面には取付穴13が設けられている。取付穴13から延びる管の先には、温度検出手段として赤外線検出器5が配置されている。ただし、この管の途中にはチョッパ16が設けられており、チョッパ16の開閉によって、管の中の光の透過の可否を切り換えることにより、赤外線検出器5の受光の可否を切り替えるようになっている。このチョッパ16に対しては、別に設けられた検出制限部15から開閉の指示を送るように構成されている。
ここでは、図1の例に従った上下関係を前提に説明したが、上下関係はこのとおりには限らず、たとえば、反応室全体が上下逆になった構造であってもよい。
(基準マーク)
ホルダ10を平面的に見たところを図2に示す。図2に示すように、ホルダ10の表面には複数の半導体ウエハ1が隙間Spをそれぞれ挟むようにして一定の円周上に並べられている。赤外線検出器5が赤外線を検出する領域(以下、「検出スポット」という。)は図2において小さな正方形で示されている。このホルダ10を回転させると、この検出スポットは軌跡Lpをたどることとなる。この軌跡Lpの途中に割り込むように基準マーク17が配置されている。基準マーク17は、ホルダ10の表面に設けられた、赤外線放出特性が他と著しく異なる部分であり、表面に印刷されたマークなどに限らない。たとえば、石英の部材をホルダ10表面に埋め込むかまたは貼り付けることによって形成され得る。軌跡Lpが確実に基準マーク17を横切るように、基準マーク17は半径方向に長いものであることが好ましい。
図1に示すように、赤外線検出器5で検出したデータは制御部14に送られるようになっている。制御部14は、演算部14aと、加熱制御部14bと、位置特定部14cとを含む。赤外線検出器5から送られてきたデータは、演算部14aに入力されるようになっている。演算部14aは計算結果を加熱制御部14bと位置特定部14cとに伝えるようになっている。加熱制御部14bは受け取った温度情報を基にヒータ3の動作を制御する構成となっている。
(動作)
図2に示すように複数の半導体ウエハ1をホルダ10に設置して、このホルダ10を図1に示すように回転台2に載せる。この載せる作業の様子を図3に示す。回転台2の上面にはピン18が2本突出している。ホルダ10は、位置調整部材19によって矢印の向きに押圧されることによって、図3中に二点鎖線で示すように、ピン18に当接し、位置決めされる。
モータ4によって回転台2を一定速度で回転させながら、ヒータ3で回転台2、ホルダ10および半導体ウエハ1を加熱する。その結果、反応室6内の温度が上がる。赤外線検出器5および制御部14によるヒータ3の制御を開始する。
赤外線検出器5は、ホルダ10上の1点に向いた姿勢で固定されており、この状態で検出が行なわれる。回転台2が回転することにより、ホルダ10が回転するので、軌跡Lpに沿って検出が行なわれ、検出データは制御部14に向けて出力される。軌跡Lpは半導体ウエハ1の表面だけでなく隙間Spに露出したホルダ10の表面も通過するため、赤外線検出器5は半導体ウエハ1からの赤外線と隙間Spからの赤外線とを交互に検出することになる。この検出データは演算部14aにおいて計算されることによって温度情報に変換される。ホルダ10をある程度回転させた時点で、位置特定部14cは、それまでに得られた温度情報をもとに基準マーク17の位置を特定する。ホルダ10はモリブデンなどからなり、基準マーク17は、石英など、赤外線放出特性がホルダ10の材料とは著しく異なる部分であるので、位置特定部14cは温度情報から基準マーク17の位置を特定することができる。ここで、位置特定部14cは、基準マーク17の位置を特定するに当たって、温度情報に基づいて行なうのではなく、赤外線検出器5から得られる赤外線検出量の情報から直接行なうこととしてもよい。
こうして基準マーク17の位置が一旦特定されれば、1回転の角度のうちどの範囲に半導体ウエハ1が存在してどの範囲に隙間Spが存在するかを把握することができる。この情報は検出制限部15に伝えられる。検出制限部15は、以後この情報に基づいて、現在の検出スポットが半導体ウエハ1上なのか隙間Spの中なのかを判断し、前者であればチョッパ16を開け、後者であればチョッパ16を閉じる動作を行なう。
こうして、ホルダ10を回転させながら、チョッパ16の開閉を繰返し、検出スポットが半導体ウエハ1上にある期間のみ赤外線検出器5に赤外線が届くようにして、検出を続ける。赤外線検出器5が検出したデータは、演算部14aにおいて計算されることによって温度情報に変換されて加熱制御部14bに送られる。加熱制御部14bは、この温度情報に基づいてヒータ3の動作状態を調節する。こうして、半導体ウエハ1の温度が一定になるようにフィードバック制御を行なうことができる。
(作用・効果)
本実施の形態における気相成長装置101では、温度検出手段としての赤外線検出器5によって検出される基準マーク17の位置を参考に、ホルダ10の回転台に対する取付け時の向きにかかわらず被処理基板としての半導体ウエハ1の存在する位置を正確に把握することができる。この気相成長装置では、こうして把握した位置情報を利用して、回転台の回転運動によって検出スポットがたどる軌跡のうち必要な部分においてのみ温度の検出を行なうことができるので、検出データが正確に被処理基板表面の温度を反映したものとなる。このように正確な温度情報に基づくので、温度制御を精度良く行なうことができ、得られる製品の歩留りを上げることができる。
また、反応室6内への半導体ウエハ1の設置は1枚ずつばらばらに行なうのではなく、予め反応室6外でホルダ10に対して設置したものを持ちこんで、ホルダ10を回転台2に対して位置決めするのみであるので、作業が迅速に行なえ、装置の稼動率を上げることができる。また、位置決めに関しても反応室6内ではホルダ10の位置決めを行なうだけでよいので、精度良く行なうことができる。さらに、この気相成長装置では、ホルダ10の位置決めがピン18と位置調整部材19とによって行なわれるので、ホルダ10を回転台2に対して、毎回同じ位置に正確にかつ簡単に設置することができる。
(ダミー基板)
なお、本実施の形態では、基準マークはホルダに設けられた線状の基準マーク17としたが、これ以外に、基準マークをダミー基板の配置によって実現してもよい。その例を図4に示す。「ダミー基板」とは、被処理基板と同じ形状および大きさであって、材質が異なるなどして、その結果、赤外線放射特性が被処理基板と著しく異なる基板である。図4の例では、ホルダ10上において通常の半導体ウエハ1に混ぜるようにしてダミー基板20を配置している。この場合も、位置特定部14cは、ダミー基板20の存在を識別することができるので、半導体ウエハ1の配置情報を導き出すことができ、検出スポットがたどる軌跡のうち必要な部分においてのみ温度の検出を行なうようにすることができる。よって、上述の例と同様の効果を得ることができる。
(貫通孔など)
基準マークのさらに他の例について説明する。図5に示すように貫通孔21を基準マークとしてもよい。図5に示すホルダ10は、被処理基板をまだ設置していない状態であり、上面には被処理基板を設置するための複数の凹部23が設けられている。外周面には、ハンドがホルダ10を把持する際に利用するための窪み22が設けられている。図5では窪み22は1つのみ見えているが、この窪み22の反対側にも同じような窪みが配置されている。貫通孔21は、半径方向の長手形状であり、ホルダ10を板厚方向に貫通している。
このホルダ10に半導体ウエハ1を設置し、回転台2に載せた状態の平面図を図6に示す。図6におけるVII−VII線に関する矢視断面図を図7に示す。図6におけるVIII−VIII線に関する矢視断面図を図8に示す。図8に示されるように基準マークとしての貫通孔21においては、回転台2の表面が直接露出している。
あるいは、基準マークのさらに他の例としては、図9に示すように、貫通孔にメッシュ素材を張ったメッシュ部24を設け、このメッシュ部24を基準マークとしてもよい。
これらの場合においては、石英などのような異なる材料からなる部品を用いなくても、貫通孔21やメッシュ部24においては、その幾何学的な形状の違いから自ずと赤外線放射特性が他の部分と大きく異なることとなり、位置特定部14cは、基準マークの位置を容易かつ正確に導き出すことができる。したがって、これらの場合においても、上述の例と同様の効果を得ることができる。特に図5に示したように貫通孔を設けるだけで基準マークを構成することはホルダの部品点数の削減にもつながる。
(実施の形態2)
(構成)
図10を参照して、本発明に基づく実施の形態2における気相成長装置(MOCVD装置)について説明する。この気相成長装置102は、基本的に実施の形態1で説明したものと同様であるが、いくらか異なる部分がある。
この気相成長装置102では、実施の形態1で示したようなチョッパ6や検出制限部15(図1参照)に相当するものは設けられておらず、検出制限部もない。赤外線検出器5は、常に検出スポットから赤外線を受光するようになっている。赤外線検出器5で検出したデータは制御部14に送られるようになっている。制御部14は、演算部14aと、加熱制御部14bと、位置特定部14cと、情報利用制限部14dとを含む。赤外線検出器5から送られてきたデータは、演算部14aに入力され、ここで計算される。演算部14aは計算結果を一方では位置特定部14cに伝え、他方では加熱制御部14bへと伝えるようになっている。情報利用制限部14dは加熱制御部14bが演算部14aから受け取る情報の利用を制限することができるようになっている。
(動作)
本実施の形態においても、半導体ウエハ1の設置の仕方は実施の形態1で説明したものと同様である。モータ4によって回転台2を一定速度で回転させながら、ヒータ3で回転台2、ホルダ10および半導体ウエハ1を加熱する。その結果、反応室6内の温度が上がる。赤外線検出器5および制御部14によるヒータ3の制御を開始する。
赤外線検出器5は、ホルダ10上の1点に向いた姿勢で固定されているので、軌跡Lpに沿って赤外線を検出する。軌跡Lpは半導体ウエハ1の表面だけでなく隙間Spに露出したホルダ10の表面も通過するため、赤外線検出器5は半導体ウエハ1からの赤外線と隙間Spからの赤外線とを交互に検出することになる。赤外線検出器5が検出したデータは、演算部14aにおいて計算されることによって温度情報に変換される。ホルダ10をある程度回転させた時点で、位置特定部14cは、それまでに得られた温度情報をもとに基準マーク17の位置を特定する。実施の形態1と同様に位置特定部14cは温度情報から基準マーク17の位置を特定することができる。ここで、位置特定部14cは、基準マーク17の位置を特定するに当たって、温度情報に基づいて行なうのではなく、赤外線検出器5から得られる赤外線検出量の情報から直接行なうこととしてもよい。
こうして基準マーク17の位置が一旦特定されれば、1回転の角度のうちどの範囲に半導体ウエハ1が存在してどの範囲に隙間Spが存在するかを把握することができる。この情報は情報利用制限部14dに伝えられる。情報利用制限部14dは、以後この情報に基づいて現在の検出スポットが半導体ウエハ1上なのか隙間Spの中なのかを判断し、前者であれば加熱制御部14bに対して演算部14aから受け取る情報の利用を許可し、後者であれば加熱制御部14bに対して演算部14aから受け取る情報の利用を制限する。
こうして、ホルダ10を回転させながら、加熱制御部14bに対して演算部14aから受け取る情報の利用の許可と制限とを繰返し、検出スポットが半導体ウエハ1上にある期間の情報のみが利用されるようにして、加熱制御部14bによる制御を続ける。加熱制御部14bは、利用できる温度情報に基づいてヒータ3の動作状態を調節する。こうして、半導体ウエハ1の温度が一定になるようにフィードバック制御を行なうことができる。
(作用・効果)
本実施の形態における気相成長装置102においても、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。本実施の形態では、チョッパの開閉という機械的動作を伴なわず、制御部14の内部での情報処理によって有効な情報のみを抽出して制御を行なうこととなるので、機構を簡単にすることができ、故障もしにくくなる。
(実施の形態3)
本発明に基づく実施の形態3としては、実施の形態1,2のさらに改良例について説明する。上述の実施の形態1,2では、現在の検出スポットが半導体ウエハ1上なのか隙間Spの中なのかを判断して、赤外線の受光の可否または温度情報の利用の可否を決定することとしていた。しかし、より信頼性を高めるためには、検出スポットが半導体ウエハ1の表面にあるときの情報でありさえすればよいというのではなく、半導体ウエハ1の周縁部を除いた部分に関する情報だけを対象とすることが好ましい。そのため、本実施の形態では、周縁部情報排除手段を備える。周縁部情報排除手段によって、半導体ウエハ1の周縁部に対応する情報は制限される結果、加熱制御部14bにとっては半導体ウエハ1の周縁部以外の部分に対応する部分のデータだけを利用できるようになっている。周縁部とは、半導体ウエハ1のうち外周の近傍の部分を意味する。
周縁部情報排除手段を実現することは、実施の形態2の気相成長装置であれば、情報利用制限部14dの設定次第で可能である。実施の形態1の気相成長装置であれば、検出制限部をそのままにしておいて新たに情報利用制限手段を設けてもよい。また、検出制限部の設定自体を変更して、検出スポットが半導体ウエハ1の表面に入ってからしばらくしてからチョッパを開き、半導体ウエハ1の表面から出る少し前にチョッパを閉じるようにすることによっても実現できる。
(作用・効果)
実施の形態2の気相成長装置を基に改良を加えて本実施の形態における構成とした場合について説明する。たとえば、図11に示すように、半導体ウエハ1がホルダ10に対して正しい位置に設置されて位置ずれがない場合は、温度検出手段においては図12に示すように温度情報のグラフ31が得られる。グラフ31の中には基準マークに起因して特異部28が表れている。本実施の形態では、半導体ウエハ1の周縁部を除いた部分に関する情報だけを対象とするので、グラフ31のうち加熱制御部14bが利用対象とするのは区間29a〜29dの部分だけとなる。区間29a〜29dは特異部28の位置を基準に決定される。
あるいは、図13に示すように、半導体ウエハ1がホルダ10に対して正しい位置に設置されておらず、位置ずれがある場合は、特異部28の位置から定まる区間29a〜29dの部分の情報だけを加熱制御部14bが利用対象とすることになるが、区間29a〜29dは、各半導体ウエハ1の周縁部を除いた部分を対象として設定されたものであるので、多少の位置ずれがあっても、図14に示すように区間29a〜29dは確実に半導体ウエハ1が存在する区間内に収まることになる。
本実施の形態においては、周縁部情報排除手段によって周縁部に対応する情報が取り除かれて加熱制御部14bに入力されるデータは区間29a〜29dの部分だけを抽出したものであり、これは図15に示すとおりとなる。加熱制御部14bは、図15に示すグラフから現在の半導体ウエハ1の表面の温度を知得し、ヒータ3を制御する。本実施の形態では、加熱制御部14が判断に用いるデータは、確実に半導体ウエハ1が存在する区間内で検出されたもののみとなるので、検出データが正確に被処理基板表面の温度を反映したものとなる。このように本実施の形態では、被処理基板の位置が多少ずれていても、確実に被処理基板の表面から温度情報を取り出すことができる。したがって、きわめて正確な温度情報に基づくので、本実施の形態では、温度制御をさらに精度良く行なうことができ、得られる製品の歩留りを上げることができる。
(実施の形態4)
(構成)
図16を参照して、本発明に基づく実施の形態4における気相成長装置(MBE装置)について説明する。この気相成長装置は、図16に示すように反応室6を備え、反応室6の内部およびその周辺の構成は、図17に示すようになっている。
この気相成長装置(MBE装置)は、図17の断面概略図に示すように、真空チャンバ50内に、材料を加熱することにより基板としての半導体ウエハ1に分子線を照射する働きをする分子線セル51と、基板を保持するためのホルダ10kと、ホルダ10kを保持して回転するための回転台2kと、ヒータ3とを備える。ヒータ3は、半導体ウエハ1、ホルダ10kおよび回転台2kを加熱するためのものである。分子線セル51の数は、作製する材料系により異なるが、一般に複数個搭載する。この気相成長装置は、分子線セル51からの分子線を必要に応じ遮蔽するための基板用シャッタ53を基板の近傍に備える。また、分子線の照射を制御するためのセル用シャッタ52が、各々の分子線セル51の直上に取り付けられている。さらに、分子線セル51から放出された余剰材料および真空チャンバ内の不純物ガスを吸着し、成膜雰囲気の清浄化を図るためにシュラウド54が設置されている。また、基板が対向する側に設けられた取付穴13に温度検出手段としての赤外線検出器5が設けられている。赤外線検出器5からは検出データが制御部14に送られるようになっている。温度検出手段、制御部、ホルダ、ヒータなどの詳細は、実施の形態1〜3のいずれかで説明したものと同様であるので、ここでは説明を繰り返さない。
本実施の形態における気相成長装置は、反応室6の外側にさらに付帯設備を備える。たとえば、搬送室70、前処理室71、後処理室72、ホルダ供給室73、基板供給室74および基板着脱室75を備える。各室同士の間は図16に示すように互いに接続されているが、接続部分にはそれぞれゲートバルブ76が設けられており、必要に応じて気密性を確保することができるようになっている。
搬送室70の内部には搬送レール81が設けられており、この搬送レール81の上を回転台77が走行するようになっている。回転台77の上には、マニピュレータ78が搭載されている。マニピュレータ78はホルダ10k(図17参照)を取り扱うためのものである。マニピュレータ78は、搬送室70に隣接する各室にまで伸ばすことができる伸縮アーム(図示せず)を備えており、伸縮アームの先端にはホルダ10kを載せるためのハンド(図示せず)が設けられている。搬送室70およびその内部の設備は、半導体ウエハ1を保持した状態のホルダ10kを反応室6に搬入し、反応室6から搬出するための搬送機構を構成する。
基板着脱室75の内部では、中央にホルダ支持台83が配置されており、その周りを取り囲むように搬送レール82が設けられている。この搬送レール82の上を回転台79が走行するようになっている。回転台79の上には、マニピュレータ80が搭載されている。マニピュレータ80は被処理基板を取り扱うためのものである。この例においては、被処理基板は半導体ウエハ1(図17参照)である。マニピュレータ80は、基板着脱室75のホルダ支持台83にホルダ10kが置かれたときに、ホルダ10k上にまで届き、なおかつ、隣接する基板供給室74にまで伸ばすことができる伸縮アーム(図示せず)を備えており、伸縮アームの先端には半導体ウエハ1を載せるためのハンド(図示せず)が設けられている。基板着脱室75およびその内部の設備は、ホルダ10kへの半導体ウエハ1の設置を反応室6の外で行なうための基板設置手段を構成する。
本実施の形態における気相成長装置では、回転台2kの下面に周方向に沿って複数の穿孔62が配置されている。そのうち1つの断面を図18に示す。穿孔62は、その内部に周方向に沿って延びる洞房部62dを有する。すなわち、断面で見ると図18に示すようにL字形になっている。一方、ホルダ10kの裏面には、穿孔62に対応するように突起63が複数設けられている。突起63は、屈曲部63tを有することにより、側方から見てL字形となっている。これらの穿孔62および突起63は、ホルダ10kを回転台2kに設置するためのホルダ設置機構を構成する。
(動作)
本実施の形態における気相成長装置の動作について説明する。最初の状態では、マニピュレータ78はまだホルダ10kを保持しておらず、ホルダ10kがホルダ供給室73内にあり、半導体ウエハ1は基板供給室74内にあるものとする。
回転台77が搬送レール81の上を図中右に向かって走行し、マニピュレータ78がホルダ供給室73内に用意されたホルダ10kを受け取り、このホルダ10kを基板着脱室75に搬入し、ホルダ支持台83の上に載置する。マニピュレータ80は基板供給室74から半導体ウエハ1を1枚ずつ取り出し、回転台79が搬送レール82の上を適宜走行して作業しやすい位置に移動し、ホルダ支持台83の上に載置されたホルダ10k上の半導体ウエハ1を設置すべき箇所に半導体ウエハ1を設置する。マニピュレータ80はこの動作を繰返し、1つのホルダ10k内に設置すべき半導体ウエハ1の数だけ繰返す。ホルダ10kに所望の半導体ウエハ1をすべて設置し終えたら、マニピュレータ78が搬送室70から伸縮アームを伸ばし、ホルダ10kを受け取り、搬送室70側に回収する。マニピュレータ78は、ホルダ10kを前処理室71内へと搬入する。こうして、ホルダ10kに設置された半導体ウエハ1は前処理室71内で処理される。マニピュレータ78は、前処理室71からホルダ10kを受け取り、搬送室70側に回収する。回転台77が搬送レール81の上を図中左に向かって反応室6の前まで走行する。マニピュレータ78は、伸縮アームを伸ばし、ホルダ10kを反応室6内へと搬入する。反応室6内の回転台2k(図17参照)に載置されたホルダ10kは、ホルダ設置機構としての穿孔62の開口部62aに突起63を挿入した状態で回転台2kを少し回転させることにより、突起63の屈曲部63tが穿孔62の洞房部62dに入り込んで嵌合するので、回転台2k上の正しい位置へと位置決めされる。こうして、反応室6内ではモータ4が回転台2kを回転させ始め、加熱制御手段としての制御部14によって加熱手段としてのヒータ3を制御しながら被処理基板としての半導体ウエハ1の表面に膜を形成することができる。
膜の形成が終わったら、マニピュレータ78が反応室6からホルダ10kを搬出し、後処理室72へと搬入する。ホルダ10kに設置された半導体ウエハ1は後処理室72において処理される。
(作用・効果)
本実施の形態における気相成長装置によれば、ホルダ10kへの半導体ウエハ1の設置から膜形成後のホルダ10kの次工程への移送までを自動的に行なうことができる。しかも、ホルダ10kへの半導体ウエハ1の設置は、被処理基板設置作業専用のスペースである基板着脱室75で行なうので、1つのホルダ10kに多数の半導体ウエハ1を設置しなければならないような場合であっても、効率良く設置作業を行なうことができる。この基板着脱室75は、反応室6の外にあるので、ホルダ10kへの半導体ウエハ1の設置作業は、他のホルダ10kに対して反応室6内で膜形成処理が行なわれている最中であっても並行して進めることができ、その結果、反応室6の稼動率を高めることができる。
特に、ホルダ10kに半導体ウエハ1を着脱する作業には時間がかかるため、反応室6内でこれを行なおうとすると、途中で温度が変化し、設置精度などに影響を及ぼすため、従来であれば着脱の前後に温度を安定させるための待ち時間も必要であったが、本実施の形態では、着脱作業は反応室6の外で行なえるので、温度安定のための待ち時間が不要であり、作業を迅速に行なうことができる。
また、本実施の形態における気相成長方法は、上述のいずれかの気相成長装置を用いて、加熱制御手段としての制御部14によって加熱手段であるヒータ3を制御しながら被処理基板である半導体ウエハ1の主表面に膜を形成するものであって、このような方法によれば、半導体ウエハ1の表面温度を正確に制御することができるので、得られる製品の歩留りを上げることができる。
なお、本実施の形態では、基板設置手段としていくつかの設備を備えた気相成長装置の例を示したが、このような設備を備えていなくても、基板設置作業を反応室の外で行なうことが可能な気相成長装置であればよい。
なお、ホルダに反応生成物が付着して、基準マークの認識がしにくくなってきたときには、ホルダを装置外に取り出し、クリーニングを行なうことが必要となるが、本実施の形態では、複数のホルダを使用して順次反応室6内に搬入して作業を行なうものであるので、十分な数のホルダを用意しておけば、反応室6内における処理を滞らせることなく、ホルダのクリーニングを行なうことができる。
なお、上記各実施の形態では、被処理基板が半導体ウエハ1である例を示したが、被処理基板が他の種類の基板であっても本発明は同様に適用することができる。
なお、上記各実施の形態では、温度検出手段が基板から放射される赤外線を受光することにより温度を検出する赤外線検出器である例を示したが、可視波長の観察光を基板へ照射し、その散乱光を受光して波長分析することにより温度を検出する波長分析温度計や、その他の温度検出手段を適用することもできる。その場合は、基準マークの、利用する光などに対する材料などの特性が、ホルダとは著しく異なるように構成すればよい。
なお、今回開示した上記実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではない。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更を含むものである。
本発明に基づく実施の形態1における気相成長装置の概念図である。 本発明に基づく実施の形態1における気相成長装置で用いられるホルダに半導体ウエハを設置した状態の平面図である。 本発明に基づく実施の形態1におけるホルダを回転台に載せる作業の説明図である。 本発明に基づく実施の形態1におけるホルダの基準マークをダミー基板によって実現した例を示す平面図である。 本発明に基づく実施の形態1におけるホルダの他の例を示す斜視図である。 図5に示したホルダに半導体ウエハを設置し、回転台に載せた状態の平面図である。 図6におけるVII−VII線に関する矢視断面図である。 図6におけるVIII−VIII線に関する矢視断面図である。 本発明に基づく実施の形態1におけるホルダのさらに他の例を示す平面図である。 本発明に基づく実施の形態2における気相成長装置の概念図である。 半導体ウエハがホルダに対して正しい位置に設置されている状態を示す説明図である。 図11に示す状態でホルダを1回転させたときに得られる温度情報のグラフである。 半導体ウエハがホルダに対して正しい位置に設置されていない状態を示す説明図である。 図13に示す状態でホルダを1回転させたときに得られる温度情報のグラフである。 本発明に基づく実施の形態3において加熱制御部14bに入力されるデータのグラフである。 本発明に基づく実施の形態4における気相成長装置の概念図である。 本発明に基づく実施の形態4における気相成長装置が備える反応室の断面概略図である。 図17に示した回転台に対してホルダを設置する機構について説明するための部分拡大断面図である。 従来技術に基づく気相成長装置の概念図である。 従来技術に基づく気相成長装置における回転台の上に半導体ウエハを設置した状態の説明図である。
符号の説明
1 半導体ウエハ、2,2k 回転台、3 ヒータ、4 モータ、5 赤外線検出器、6 反応室、7 配管、8 回転軸、9 支持筒、10,10k ホルダ、11 供給口、12 ガス供給器、13 取付穴、14 制御部、14a 演算部、14b 加熱制御部、14c 位置特定部、14d 情報利用制限部、15 検出制限部、16 チョッパ、17 基準マーク、18 ピン、19 位置調整部材、20 ダミー基板、21 貫通孔、22 (チャック用の)窪み、23 (被処理基板設置用の)凹部、24 メッシュ部、25 (混合ガスの供給を示す)矢印、27 (検出対象となる領域を示す)破線、28 (基準マークに起因してグラフに表れる)特異部、29a,29b,29c,29d (利用対象となる)区間、30 (1周期分の)データ、31 グラフ、50 真空チャンバ、51 分子線セル、52 セル用シャッタ、53 基板用シャッタ、54 シュラウド、62 穿孔、62a 開口部、62d 洞房部、63 突起、63t 屈曲部、70 搬送室、71 前処理室、72 後処理室、73 ホルダ供給室、74 基板供給室、75 基板着脱室、76 ゲートバルブ、77 回転台、78 (ホルダを取り扱うための)マニピュレータ、79 回転台、80 (基板を取り扱うための)マニピュレータ、81,82 搬送レール、83 ホルダ支持台、100,101,102 気相成長装置、Lp 軌跡、Sp 隙間。

Claims (10)

  1. 複数の被処理基板を保持するためのホルダと、
    前記ホルダを保持して回転させることができる回転台と、
    前記被処理基板を加熱するための加熱手段と、
    前記回転台の回転によって前記被処理基板が描く軌跡上において前記被処理基板の温度を検出するための温度検出手段と、
    前記温度検出手段によって検出した情報を含む判断材料に基づいて前記加熱手段を制御するための加熱制御手段とを備え、
    前記ホルダは、前記温度検出手段によって識別することができる基準マークを有し、前記基準マークは、前記回転台の回転によって前記被処理基板と同じ軌跡上を移動する、気相成長装置。
  2. 前記被処理基板以外の部分において前記温度検出手段が温度検出を行なうことを、前記温度検出手段が検出した前記基準マークの位置情報に基づいて制限する検出制限手段を備える、請求項1に記載の気相成長装置。
  3. 前記温度検出手段が検出した温度情報のうち前記被処理基板以外の部分に関するものを前記加熱制御手段が利用することを、前記温度検出手段が検出した前記基準マークの位置情報に基づいて制限する情報利用制限手段を備える、請求項1に記載の気相成長装置。
  4. 前記検出制限手段は、前記被処理基板の周縁部において前記温度検出手段が温度検出を行なうことを、前記温度検出手段が検出した前記基準マークの位置情報に基づいて制限することができる、請求項2に記載の気相成長装置。
  5. 前記温度検出手段が検出した温度情報のうち前記被処理基板の周縁部に関するものを前記加熱制御手段が利用することを、前記温度検出手段が検出した前記基準マークの位置情報に基づいて制限する周縁部情報排除手段を備える、請求項1から3のいずれかに記載の気相成長装置。
  6. 前記基準マークは、ダミー基板である、請求項1から5のいずれかに記載の気相成長装置。
  7. 前記基準マークは、前記ホルダを貫通する貫通孔を含む、請求項1から5のいずれかに記載の気相成長装置。
  8. 前記回転台が内部に配置されている反応室と、
    前記被処理基板を保持した状態の前記ホルダを前記反応室に搬入し、前記反応室から搬出するための搬送機構と、
    前記ホルダを前記回転台に設置するためのホルダ設置機構とを備え、
    前記ホルダへの前記被処理基板の設置を前記反応室の外で行なうことが可能である、請求項1から7のいずれかに記載の気相成長装置。
  9. 前記ホルダへの前記被処理基板の設置を前記反応室の外で行なうための基板設置手段を備える、請求項8に記載の気相成長装置。
  10. 請求項1から9のいずれかに記載の気相成長装置を用いて、前記加熱制御手段によって前記加熱手段を制御しながら前記被処理基板の主表面に膜を形成する、気相成長方法。
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