JP2005142040A - 燃料電池システム - Google Patents

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Abstract

【課題】結露を生ずることなく、且つ、効率を高めたブロワを備えることにより、ブロワが損傷を受けにくく、システムとして効率のよい燃料電池システムを提供することを目的とする。
【解決手段】燃料電池30に供給される酸化剤ガス61aを圧送するブロワ84に熱交換部を設け、熱交換部184に混合ガス熱交換器83で加熱された回収水42aを導入することにより、ブロワ84は吸引される酸化剤ガス61aより僅かに高い温度に保たれる。そのため、ブロワ84内で、酸化剤ガス61aのために結露を生ずることがなく、また、ブロワ84における加圧による酸化剤ガス61aの温度上昇も抑えられ、ブロワ84の効率が高く維持される。その結果、ブロワが損傷を受けにくく、システムとして効率のよい燃料電池システムが提供される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、燃料電池システムに関し、特に、酸化剤ガス供給のためのブロワの効率のよい燃料電池システムに関する。
都市ガス、LPG、消化ガス、メタノール、GTLや灯油のような原料燃料を改質装置を介して水素に富む改質ガスを生成し燃料電池の燃料極に供給すると共に、空気等の酸素を含む酸化剤ガスを燃料電池の空気極に供給して電気化学的反応により発電する燃料電池システムにおいて、燃料電池として固体高分子形燃料電池を用いる場合には、プロトン交換膜の電気伝導度を高く維持するために酸化剤ガスを所定の露点まで加湿する必要がある。そのため、酸化剤ガスを加湿し、ブロワで加圧して、燃料電池に供給していた。
しかし、加湿された酸化剤ガスをブロワに導入すると、特に運転開始時においてブロワが低温である場合、ブロワ内で結露を生じ、ドレンアタックなどによりブロワが損傷する一因となる恐れがあった。しかしブロワを電気ヒータなどにより加温すると、消費電力が増えるという問題と、酸化剤ガスの温度上昇のため、ブロワの効率が下がるという問題が生じた。ブロワの損傷は、燃料電池システムの運転停止につながり、また、ブロワの効率が低下すると、所定の酸化剤ガスが燃料電池に送られなくなり、燃料電池システムとしての効率低下を招く。
そこで、本発明は、結露を生ずることなく、且つ、効率を高めたブロワを備えることにより、ブロワが損傷を受けにくく、且つ、効率のよい燃料電池システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明に係る燃料電池システムは、例えば図1に示すように、燃料ガス3aと酸化剤ガス61aとの電気化学的反応により発電し、水を発生する燃料電池30と、発生した水を回収水42Cとして回収し貯留する貯液部71を有し、貯液部71に貯留された回収水42aにより酸化剤ガス61aを加湿する酸化剤ガス加湿装置70と、加湿された酸化剤ガス61aを酸化剤ガス加湿装置70から燃料電池30に圧送するブロワ84と、酸化剤ガス加湿装置70に導入した回収水42aを循環する循環経路と、循環経路に、循環する回収水42aと、燃料電池30から排出されるガス63aとの熱交換を行う熱交換器83を備え、ブロワ84が、循環する回収水42aを導入する熱交換部184を有する。
このように構成すると、循環する回収水を熱交換部に導入することによりブロワの温度が適切な温度範囲に保たれるので、加湿された酸化剤ガス中の水蒸気がブロワ内で結露することはなく、また、酸化剤ガスの温度が高くなりすぎることもなく、ブロワの効率の低下を防ぐことができる。更に、ブロワでの加圧による酸化剤ガスの温度上昇も、循環する回収水と熱交換することにより抑えられ、ブロワの効率が高くなる。その際に、吸収した熱は、回収水で循環されることにより有効に活用され、システムとしての効率も高まる。
また請求項2に記載の発明に係る燃料電池システムは、例えば図2に示すように、請求項1に記載の燃料電池システムにおいて、熱交換部184は、ブロワ84に設置されたジャケット185により構成される。
このように構成すると、熱交換部がジャケットにより構成されるので、ブロワ全体の温度が適切に保たれ、また、循環する回収水の圧力損失の増加も抑えられる。
また請求項3に記載の発明に係る燃料電池システムは、例えば図3に示すように、請求項1に記載の燃料電池システムにおいて、熱交換部184は、ブロワ84の外周に巻き付けられた管195により構成される。
このように構成すると、熱交換部がブロワの外周に巻き付けられた管により構成されるので、熱交換部を有するブロワの製作が容易となり、熱交換部を有さない従来のブロワを基に容易に製作することもできる。
本発明によれば、酸化剤ガスを酸化剤ガス加湿装置から燃料電池に圧送するブロワが、循環する回収水と熱交換する熱交換部を備えることにより、ブロワが適切な温度に維持され、ブロワ内に結露を生ずることがなく、ドレンアタックなどによりブロワが損傷することがなくなる。また、ブロワが過度に加温されることがなく、且つ、加圧による酸化剤ガス温度の上昇も小さくなる。よって、ブロワの効率が高まり、ブロワが損傷を受けにくく、システムとして効率のよい燃料電池システムが提供される。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。なお、各図において、互いに同一または相当する装置等には同一符号を付し、重複した説明は省略する。また、図1中、「a」を添えた符号及び「42A」、「42B」、「42C」は物を表し、これらの符号で示されるときに線は物の流れを、これらの符号を添えていない符号で示されるときに線は配管を表す。
図1は、本発明の実施の形態である燃料電池コージェネレーションシステム1の模式的ブロック図である。ここで、燃料電池コージェネレーションシステム1とは、排熱を回収し、熱源として有効利用する燃料電池システムをいい、貯湯タンク120等を備える。燃料電池コージェネレーションシステム1は、改質装置7と、燃料電池30と、酸化剤ガス加湿装置としての気液接触塔70と、ブロワ84と、貯湯装置としての貯湯タンク120と、冷却水熱交換器110と、混合ガス熱交換器83と、燃料ガス熱交換器114と、気液分離器45、55、89と、ポンプ82、85、108、125と、純水装置86と、水処理装置93とを備える。
改質装置7は、天然ガス、ナフサ、メタノール、灯油のような原料燃料2aを導入するノズル(不図示)と、純水装置86から送出される改質装置供給水65aを導入するノズル(不図示)と、燃料電池30から排出されるアノードオフガス21aを導入するノズル(不図示)と、空気4aを導入するノズル(不図示)と、改質反応により生成される燃料ガスとしての改質ガス3aを導出するノズル(不図示)と、燃焼排ガス6aを排出するノズル(不図示)とを有し、更に、改質装置7は、起動時や改質反応に必要な改質熱が不足する時に燃焼させる補助燃料としての燃焼燃料5aを導入するノズル(不図示)とを有する。改質装置7で生成された改質ガス3aを導出するノズル(不図示)は、燃料ガス熱交換器114を経て、気液分離器45を経て、燃料電池30の燃料極32と接続されている。なお、改質装置7を備えず、改質ガス3aの代わりに純水素又は水素に富むガスを燃料電池30に供給する構成としてもよい。ここで、2つの機器等(ノズルを含む)が「接続される」とは、配管を介して接続される場合を含む。
燃料電池30は、例えば積層型の固体高分子形燃料電池を使用することができ、冷却水流路31と燃料極32と空気極33とを有する。空気極33には、気液接触塔70から燃料ガス熱交換器114を経て送出される酸化剤ガス61aを導入するノズル(不図示)と、カソードオフガス22aを排出するノズル(不図示)が配置される。冷却水流路31には、ポンプ108から圧送されて燃料ガス熱交換器114を経て供給される冷却水としてのスタック冷却水24aを導入するノズル(不図示)と、スタック冷却水24aを流出するノズル(不図示)が配置される。燃料極32には、改質装置7で生成され、燃料ガス熱交換器114を経て供給される改質ガス3aを導入するノズル(不図示)と、アノードオフガス21aを排出するノズル(不図示)が配置される。
燃料電池30は、改質ガス3aと酸化剤ガス61aとの電気化学的反応により電力を出力し、水を発生する。この電気化学的反応は、発熱反応であり、冷却するためにスタック冷却水24aが導入されている。ここで発生した熱が主に排熱となり、スタック冷却水24aあるいは排出されるガス(アノードオフガス21a、カソードオフガス22a)により燃料電池30から搬出される。また、固体高分子形燃料電池においては、プロトン交換膜(不図示)の電気伝導度を高く維持するために空気極33に供給する酸化剤ガス61aを所定の露点まで加湿する必要がある。要求される酸化剤ガス61aの露点は使用する燃料電池の作動温度等運転条件によって変わるが、50〜80℃の範囲であるのが一般的である。
燃料電池30の空気極33から排出されたカソードオフガス22aを搬送する配管141と、改質装置7から排出された燃焼排ガス6aを搬送する配管142とは分岐管にて合流し、排熱及び水分を保有するガスとしての混合ガス63aを搬送する配管143となる。配管143は、混合ガス熱交換器83に連接し、更に、気液分離器89を経て、系外への排気口(不図示)に至る。
燃料電池30の冷却水流路31には、スタック冷却水24aが流れ、燃料電池30を冷却しつつ、改質ガス3aと酸化剤ガス61aとの電気化学的反応により発生した熱を吸収する。冷却水流路31から排出されるスタック冷却水24aが流れる流路には、冷却水熱交換器110とポンプ108と燃料ガス熱交換器114とが、この順序で配置され、冷却水24aの流路は、これらの機器を経由して冷却水流路31に戻る循環経路とされる。なお、ポンプ108は、スタック冷却水24aを圧送して循環させるもので、冷却水熱交換器110と燃料ガス熱交換器114との間でなくても、循環するスタック冷却水24aの経路上に配置されればよい。
冷却水熱交換器110は、貯湯タンク120に貯えられる排熱温水43aと、スタック冷却水24aとを熱交換する熱交換器であり、温度差の比較的小さな液体同士で熱交換を行うためにプレート型熱交換器が好適に用いられる。冷却水熱交換器110により、排熱温水43aは加熱され、冷却水24aは冷却される。すなわち、排熱温水43aによりスタック冷却水24a中の排熱を回収する。冷却水熱交換器110の排熱温水43aの出口ノズル(不図示)は、貯湯タンク120に接続され、排熱温水43aが排熱を回収した後に貯湯タンクに貯留されることにより、排熱は貯湯タンク120に回収熱として貯えられる。
排熱を回収する冷却水熱交換器110や貯湯タンク120を備えず、すなわち燃料電池コージェネレーションシステムではなく燃料電池システムとしてもよい。その場合には、スタック冷却水24aは、ラジエータにより、あるいは、系外から供給される冷却水と熱交換することなどにより冷却される。
燃料ガス熱交換器114は、スタック冷却水24aと、気液接触装置70から送出される酸化剤ガス61aとを熱交換し、更にスタック冷却水24aと、改質装置7から送出される改質ガス3aとを熱交換する3流体の熱交換器であって、多管式熱交換器が好適に用いられる。更に好適には、酸化剤ガス61aと改質ガス3aとの流路には、気体との熱交換効率を向上するためフィンを設けた管を備える多管式熱交換器とする。あるいは、3重管型熱交換器も好適に用いられる。
燃料ガス熱交換器114の改質ガス3aの出口ノズル(不図示)は、気液分離器45を経て、燃料電池30の燃料極32に接続される。燃料ガス熱交換器114の酸化剤ガス61aの出口ノズル(不図示)は、気液分離器55を経て、燃料電池30の空気極33に接続される。燃料ガス熱交換器114のスタック冷却水24aの出口ノズル(不図示)は、燃料電池30の冷却水流路31に接続される。
気液分離器45は、改質ガス3a中の水分を分離し、分離された回収水42Aを気液分離装置70に導入する配管が気液分離器45に接続される。気液分離器55は、酸化剤ガス61a中の水分を分離し、分離された回収水42Bを気液分離装置70に導入する配管が気液分離器55に接続される。また、気液分離器89は、混合ガス63a中の水分を分離し、分離された回収水42Cを気液分離装置70に導入する配管が気液分離器89に接続される。
気液接触塔70は、その下部に、気液分離部45、55、89から送出された回収水42A、42B、42Cが入る回収水入口73と、導入された回収水42A、42B、42Cを回収水42aとして貯える貯液部71と、ポンプ82、85によって回収水42aが外に向けて吸引される回収水吸引口74と、所定の水位レベルを超える回収水42aが溢れ出て流れ込む溢流管75と、回収水42aが溢流管75に溢れて流れ込む溢流口76と、酸化剤ガス61aが入り込む酸化剤ガス入口72を溢流口76の上方に有する。所定の水位レベルとは、溢流口76が設定された水位レベルである。回収水42aは溢流管75から気液接触塔70の系外に流れ出る。なお、本実施の形態で例示する酸化剤ガス入口72は、大気開放されており、大気中の空気を酸化剤ガス61aとして用いる。
気液接触塔70は、その上部に、酸化剤ガス61aが燃料電池30の空気極33に向けて流れ出る酸化剤ガス出口77と、混合ガス熱交換器83から戻った回収水42aが注入される回収水注入口78と、回収水注入口78に注入された回収水42aを細かい水滴として気液接触塔70内に撒き散らす水分散器79とを有する。また、上部に配置する水分散器79と酸化剤ガス出口77との間に、デミスタ91が設けられる。デミスタ91により充填部80から上昇する酸化剤ガス61aに随伴したミストが除去される。
気液接触塔70は、その上部と下部の間に、注入された回収水42aと酸化剤ガス61aとの気液接触を促進するための充填物を充填した充填部80と、充填部80を支持する充填物支持板81とを有する。
回収水吸引口74の先は、ポンプ82、水処理装置93、混合ガス熱交換器83およびブロワ84に備えられた熱交換部184を経て、気液接触塔70上部の回収水注入口78に接続される。このように、貯液部71から回収水吸引口74、ポンプ82、水処理装置93、混合ガス熱交換器83、熱交換部184、回収水注入口78、水分散器79、充填部80を経て貯液部71に回収水42aを循環する循環経路が構成される。
混合ガス熱交換器83は、温度差の比較的少ない、混合ガス63aである気体と回収水42aである液体との熱交換をするので、プレート型熱交換器が好適に用いられる。あるいは、多管式熱交換器が好適に用いられる。更に好適には、混合ガス63aの流路にフィンを備えた多管式熱交換器が用いられる。なお、熱交換部184については、後述する。
回収水吸引口74には、ポンプ82への流路中で分岐された先にポンプ85が接続され、気液接触塔70内の回収水42aの一部を改質装置供給水65aとして純水装置86に送る。純水装置86はイオン交換樹脂充填カラム87を備えており、改質装置供給水65aを純水に精製する。純水装置86の出口ノズル(不図示)は、改質装置7に接続されており、純水に精製された改質装置供給水65aが改質装置7に液送される。また、イオン交換樹脂が改質装置供給水65aに混入することを防止するために、イオン交換樹脂充填カラム87の下流側にフィルタ88を設置してもよい。更に、酸化剤ガス61aに粉塵等の固形汚染物質が多量に含まれる場合には、イオン交換樹脂充填カラム87の上流側に固形物フィルタを追加することもできる。
本実施の形態では、ポンプ85を用いて改質装置供給水65aを純水装置86へ液送しているが、これに代えて、回収水吸引口74に接続するポンプ82の吐出口と純水装置86の入口とを連結する分岐配管を設け、循環する回収水42aの一部を分岐して改質装置供給水65aとして純水装置86へ流送することもできる。この場合には、改質装置供給水65a用のポンプ85を省き構成部材を削減することができる。しかし、ポンプ82とポンプ85の2台のポンプを備えることで、酸化剤ガス61aの加湿用の回収水42aの循環量と、改質装置供給水65aの供給量との調整がスムースに行われ、また、システムとしての信頼性も向上する。
気液接触塔70の酸化剤ガス出口77に、酸化剤ガス61aを燃料ガス熱交換器114を経て燃料電池30に圧送するブロワ84が接続される。ブロワ84により気液接触塔70内の酸化剤ガス61aが吸引される。酸化剤ガス入口72から吸引され気液接触塔70内を上昇する酸化剤ガス61aと、回収水注入口78から注入され、水分散器79から気液接触塔70内に散布された回収水42aは、充填部80にて向流接触する。
回収水42aは、混合ガス熱交換器83で混合ガス63aと熱交換をすることにより温度上昇しているので、酸化剤ガス61aは、回収水42aとの向流接触により、加温される。そして、回収水42aと向流接触し、水蒸気飽和となった、すなわち露点の上がった酸化剤ガス61aが、ブロワ84に吸引される。酸化剤ガス61aは水蒸気飽和となっているので、運転開始時などにおいて、ブロワ温度が酸化剤ガス61aの温度より低い場合には、ブロワ84内で結露を生ずる。この結露により生じた水分がブロワに溜まると、回転翼等に接触し、いわゆるドレンアタックにより回転翼等に損傷を生ずる恐れが、あるいは、水分の存在によりケーシング等に腐食を生ずる恐れがあるので、ブロワ84に回収水42aとの熱交換部184を設け、結露を防止する。
図2あるいは図3の一部断面図を参照して、熱交換部184について説明する。図2は、ブロワ84にジャケット185を設けた形態を示す。ブロワ84は、モーター部172と圧縮部171を有する。モーター部172で回転軸(不図示)を回転させ、回転軸の回転により圧縮部171のケーシング175内の回転翼(不図示)を回転することにより、内容物である流体、すなわち酸化剤ガス61aを圧送する。流体は、吸引ノズル173から吸引され加圧されて、吐出ノズル174から吐出される。ジャケット185は、圧縮部171のケーシング175の周囲に空間188を持って円筒形状に形成された回収水42aの流路である。形状は円筒形には限られず任意の形状でよい。しかし、円筒形とするのが一般的に加工が容易であり、特に圧縮部171のケーシング175が円筒形状の場合には、ケーシング175周囲の空間188の幅を一様とすることができ、空間188を流れる回収水42aによどみがなくなり、好適である。
ジャケット185には、回収水42aがジャケットに流れ込む入口ノズル187と流れ出す出口ノズル186とが設けられる。回収水42aは入口ノズル187からジャケット中の空間188に流れ込み、ケーシング175に沿って流れる間に熱交換し、ケーシング175を暖め、あるいは、後述するように加圧のために温度上昇した酸化剤ガス61aをケーシング175を通して冷やす。ケーシング175と熱交換した回収水42aは、出口ノズル186より流れ出て、気液接触塔70の回収水注入口78に送られる。ブロワ84では、ケーシング175が暖められることにより、酸化剤ガス61a中の水分がブロワ84内で結露することが防止され、あるいは、ケーシング175が冷やされることにより酸化剤ガス61aの加圧のための温度上昇が抑えられる。その結果、ブロワ84の損傷を招くドレンアタックや腐食が防止され、また、ブロワの効率がよくなる。熱交換部がジャケット185により構成されているので、回収水42aの循環経路における圧力損失の上昇を抑えることができ、また、ケーシング全体を回収水42aにより暖めあるいは冷やすことができる。
ブロワ84に吸引される酸化剤ガス61aは、気液接触塔70の充填部80で回収水42aと気液接触し、昇温及び加湿されているので、充填部80において回収水42aとほぼ同じ温度となっている。回収水42aは、気液接触塔70で酸化剤ガス61aと気液接触し、貯液部71に貯留された後、再循環され、熱交換部184に導入される前に混合ガス63aで加熱されており、ブロワ84の熱交換部184に導入される回収水42aは酸化剤ガス61aより温度が5〜10℃程度高い。温度が5〜10℃程度高い回収水42aにより加温するので、暖めすぎることで酸化剤ガス61aの温度が過度に上昇して密度が低下することにより、ブロワ84の効率が下がることの恐れがない。また逆に、冷やしすぎてブロワ84内で結露を生ずる恐れもなく、回収水42aによりブロワ84は適切な温度に保たれる。更に、電気ヒータなどの機器で暖めることがないので、機器数が増加することなく、外部からの電力の供給も不要である。通常運転中には酸化剤ガス61aの加圧による温度上昇を防止するために回収水42aにて熱を回収し、その熱が酸化剤ガス61aを加湿し、加温することに用いられるので、システムとしての効率が向上する。
続いて、図3の一部断面図に示す形態では、ケーシング175の周囲に、回収水42aが流れる管195を巻き付けて、熱交換部184としている。回収水42aが、加温水入口197から流れ込み、巻き付けた管195を流れた後、加温水出口196から流出する。ブロワ84の構成、熱交換することの効果は、図2に示すジャケットを用いた場合と同様であるので、ここでは説明を省略する。なお、巻き付け管195は、通常のステンレス製あるいは銅製の管の他に、蛇腹管で形成してもよい。蛇腹管で形成すると、曲げやすいので、巻き付けが容易になる。
巻き付けた管195で熱交換部184を構成することにより、熱交換部184の製作が容易となる。特に、従来の熱交換部を有しないブロワ84を基にして、ケーシング周囲に管を巻き付けることにより熱交換部を形成することにより、熱交換部を有するブロワ84とすることができる。
ブロワ84からの酸化剤ガス61aの出口は、燃料ガス熱交換器114、気液分離器55を経て、燃料電池30の空気極33に接続される。ブロワ84にて昇圧された酸化剤ガス61aは、改質ガス3aとの電気化学的反応用ガスとして燃料電池30の空気極33に供給される。
ブロワ84による昇圧の結果、酸化剤ガス61aの露点が上昇する。例えば、ブロワ84による酸化剤ガス61aの圧力上昇が12kPaとして、酸化剤ガス出口77における酸化剤ガス61aの露点が50℃の場合は、酸化剤ガス61aの露点が約2℃上昇し約52℃になる。よって、酸化剤ガス61aの達成すべき露点が一定の場合、酸化剤ガス61aのブロワ84を気液接触塔70の下流側に配置することにより、気液接触塔70の加湿負荷を軽減し、気液接触塔70をコンパクト化することができる。また、ブロワ84を酸化剤ガス入口72側に配置した場合と違って、気液接触塔70内はブロワ84により加圧されることがない。
また、気液接触塔70内の貯液部71は、酸化剤ガス入口72により大気開放状態を維持することにより大気圧の状態にあるので、気液分離器45、55、89とのレベル差によって気液分離器45、55、89から回収水42A、42B、42Cを貯液部71へ導入することができる。したがって、回収水42A、42B、42Cを液送する送液ポンプ等を不要にすることができる。さらに、余剰の回収水42aは、追加の送液ポンプや液面センサ等の系外排出機器を用いることなく、貯液部71内に配置する溢流管75の底部排出口から燃料電池コージェネレーションシステム1の系外へ排出することができる利点もある。
水処理装置93は、気液接触塔70の回収水吸引口74に接続する回収水42aの循環経路中のポンプ82の下流側に配置され、イオン交換樹脂充填カラム94を有している。この水処理装置93のイオン交換樹脂充填カラム94に用いるイオン交換樹脂としては、陰イオン交換樹脂が望ましい。本実施の形態において、酸化剤ガス61a中に含まれる酸性ガス汚染物質、例えば、硫黄酸化物SOは、SO + OH → HSO の反応式のように、充填部80にて接触する回収水42aの中の水酸化イオンOHと反応してイオン化し、回収水42aに吸収されている。そして、吸収された回収水42a中のHSO は、HSO + R−OH → R−HSO + OH の反応式のように、イオン交換樹脂充填カラム94にて陰イオン交換樹脂の水酸化イオンOHとイオン交換をしてイオン交換樹脂充填カラム94内のイオン交換樹脂に吸着される。この時に、水酸化イオンOHが回収水42aに供給される。また、イオン交換樹脂充填カラム94の下流側にフィルタ95を設置することで、イオン交換樹脂が回収水42aに混入することを防止する。更に、酸化剤ガス61aに粉塵等の固形汚染物質が多量に含まれる場合には、イオン交換樹脂充填カラム94の上流側に固形物フィルタを追加することもできる。
本実施の形態では、回収水42aが循環する循環経路に、陰イオン交換樹脂を用いた水処理装置93を備えることによって、気液接触塔70で酸化剤ガス61aと気液接触する回収水42aに水酸化イオンOHを常に供給する。すなわち、循環する回収水42aが常にアルカリ性に保たれ、酸化剤ガス61aに含有されるNOx、SOx等の酸性ガスの汚染物質が効果的に除去される。但し、水処理装置93は、備えられていなくてもよい。
貯湯タンク120は、排熱温水43aを貯留するタンクである。貯湯タンク120には、排熱温水43aを供給又は循環させることにより系外の熱需要に熱を供給する装置(不図示)が接続されている。例えば、貯湯タンク120に貯留される排熱温水43aが系外に循環し、排熱を供給した後に、貯湯タンク120に戻される。すなわち、排熱温水43aに回収された排熱が、熱源として有効利用される。
貯湯タンク120には、上記の系外への循環経路の他に、燃料電池コージェネレーションシステム1内に、排熱を回収するための排熱温水43aの循環経路が接続されている。この循環経路上に、スタック冷却水24aと熱交換する冷却水熱交換器110とポンプ125とが設置される。排熱温水43aは、冷却水熱交換器110でスタック冷却水24aと熱交換をして、排熱を回収し、貯湯タンク120に戻り、排熱を貯湯タンク120に蓄える。
次に、本発明の実施の形態である燃料電池コージェネレーションシステム1の作用を説明する。
改質装置7では、改質装置供給水65aを用いた原料燃料2aの改質反応により、水素を主成分とする水素含有ガスとしての改質ガス3aを生成する。通常、改質装置供給水65aが必要量以上に供給されるので、改質ガス3aは水分を多く含む。改質装置7は、更に空気4a(燃焼用空気)と、燃料極32から排出される後述のアノードオフガス21aを、燃焼部(不図示)に導入して燃焼し、原料燃料2aの改質反応のための改質熱を発生させ、燃焼排ガス6aを排出する。改質装置7で製造された改質ガス3aは、燃料ガス熱交換器114に送出され、燃料ガス熱交換器114でスタック冷却水24aにより冷却され、温度および露点が適宜調整される。燃料ガス熱交換器114に入る前の改質ガス3aの温度は、65〜100℃、燃料ガス熱交換器114を出る改質ガス3aの温度は、50〜70℃である。冷却された改質ガス3aは、気液分離器45において回収水42Aが分離される。気液分離器45で回収水42Aが分離された改質ガス3aは、燃料電池30の燃料極32に供給される。
気液接触塔70に吸引された酸化剤ガス61aは、充填部80へ導かれ、充填部80を通過中に回収水42aと気液接触し、回収水42aによって洗浄されると共に、昇温及び加湿される。洗浄、昇温、加湿が終了した酸化剤ガス61aは、デミスタ91にてミストが除去された後に気液接触塔70から流出する。なお、気液接触塔70に入る酸化剤ガス61aの温度は、5〜40℃であり、気液接触塔70を流出する酸化剤ガス61aの温度は、50〜65℃である。
気液接触塔70を流出した酸化剤ガス61aは、ブロワ84によって昇圧される。前述のように圧力上昇が12kPaとすると、吸引側の圧力は大気圧(約100kPa)であるので、断熱変化と考えると、20〜30℃の温度上昇をすることになる。温度が上昇すると、酸化剤ガス61aの密度が低下し、そのため、同じ回転数ではブロワ84によって送られる酸化剤ガス61aの量が減り、ブロワ84の効率が低下する。そのために、回転数を上げる必要が生じ、動力消費量が増大する。ここで、ブロワ84は、回収水42aと熱交換しており、酸化剤ガス61aの温度上昇は抑えられる。その結果、ブロワ84の効率の低下は防止され、動力消費量の増大も抑えられる。また、酸化剤ガス61aの熱を回収水42aが吸収し、回収水42aに回収された熱は、気液接触塔70内で酸化剤ガス61aを暖めるのに利用される。よって、システムとしての効率が向上する。
ブロワ84によって昇圧された酸化剤ガス61aは、燃料ガス熱交換器114に圧送され、燃料ガス熱交換器114でスタック冷却水24aにより冷却される。燃料ガス熱交換器114で冷却された酸化剤ガス61aは、余剰な水分が凝縮し、気液分離器55で凝縮した回収水42Bが分離され、回収水42Bが分離された酸化剤ガス61aは、燃料電池30の空気極33に供給される。燃料ガス熱交換器114に入る前の酸化剤ガス61aの温度は、55〜85℃、燃料ガス熱交換器114を出る酸化剤ガス61aの温度は、50〜70℃である。燃料ガス熱交換器114に入る前のスタック冷却水24aの温度は、50〜70℃であり、燃料ガス熱交換器114を出るスタック冷却水24aの温度は、50〜70℃である。ここで、燃料ガス熱交換器114においては、スタック冷却水24aと、酸化剤ガス61a並びに改質ガス3aとの比熱が大きく異なるので、酸化剤ガス61a並びに改質ガス3aが冷却されても、スタック冷却水24aの温度はほとんど変わらない。スタック冷却水24a、酸化剤ガス61a及び改質ガス3aは、燃料ガス熱交換器114で並流することによりそれぞれの出口温度は同じとなり、燃料電池30に送られる。
燃料電池30は、空気極33に供給された酸化剤ガス61aと、燃料極32に供給された改質ガス3aとの、電気化学的反応により電力を出力し、燃料極32からアノードオフガス21aを、空気極33からカソードオフガス22aを排出する。なお、改質ガス3aは水素を主成分としており、酸化剤ガス61aとの電気化学的反応で、水分を多く生じ、オフガスとして排出する。燃料極32から排出されたアノードオフガス21aは改質装置7に送出され、改質反応の改質熱を発生させるために燃焼される。改質装置7は、アノードオフガス21aの燃焼により発生する燃焼排ガス6aを排出する。燃焼排ガス6aとカソードオフガス22aとは混合し、水分を含む混合ガス63aとなる。
混合ガス63aは、混合ガス熱交換器83へ供給される。混合ガス熱交換器83では、混合ガス63a中の顕熱および潜熱の一部が、熱交換により、気液接触塔70から供給された回収水42aに回収される。混合ガス熱交換器83に入る前の混合ガス63aの温度は、60〜80℃であり、混合ガス熱交換器83を出る混合ガス63aの温度は、35〜55℃である。また、この場合の混合ガス熱交換器83に入る前の回収水42aの温度は、30〜50℃であり、混合ガス熱交換器83を出る回収水42aの温度は、55〜70℃である。混合ガス熱交換器83で回収水42aとの間で熱交換が行われ、回収水42aが混合ガス63aによって加熱されることにより混合ガス63a中の排熱が回収水42aに回収される。その後混合ガス63aは、気液分離器89に送出され、気液分離器89で混合ガス63a中に凝縮している回収水42Cが分離され、系外102に排ガス64aとして放出される。
ここで、混合ガス熱交換器83で冷却された混合ガス63aを更に冷却することも好適である。すなわち、冷却器100を設け、混合ガス63a中の排熱を更に回収する。回収する媒体は、温度の低い排熱温水43aであってもよいし、他の冷却水であってもよい。冷却器100で更に混合ガス63aから排熱を回収することにより、システムとしての効率が上がることに加えて、混合ガス63aの温度が下がるのでガス中の水分がより多く凝縮し、気液分離器89によりより多くの回収水42Cを回収することができる。
スタック冷却水24aは、燃料ガス熱交換器114で改質ガス3aおよび酸化剤ガス61aを冷却した後に、燃料電池30の冷却水流路31に送られ、燃料電池30において、改質ガス3aと酸化剤ガス61aとの電気化学的反応により発生した熱を吸収する。冷却水流路31を出たスタック冷却水24aは、冷却水熱交換器110に導入される。冷却水熱交換器110で、スタック冷却水24aと貯湯タンク120から導入された排熱温水43aとの間で熱交換が行われ、スタック冷却水24aは排熱温水43aを加熱し、排熱温水43aはスタック冷却水24aを冷却する。このようにして、スタック冷却水24a中に吸収された燃料電池30からの排熱は、排熱温水43aに回収される。なお、冷却水熱交換器110に入る前のスタック冷却水24aの温度は、60〜80℃であり、冷却水熱交換器110を出るスタック冷却水24aの温度は、50〜70℃である。また、冷却水熱交換器110に入る前の排熱温水43aの温度は、5〜45℃であり、冷却水熱交換器110を出る排熱温水の温度は、60〜80℃である。
冷却水熱交換器110によって排熱温水43aに排熱を回収させ、温度が低下したスタック冷却水24aは、ポンプ108へ導かれ、ポンプ108により昇圧され、再び燃料ガス熱交換器114へ送出される。
燃料ガス熱交換器114で冷却された改質ガス3a中に凝縮し、気液分離器45によって分離された回収水42Aは、気液接触塔70に導入される。燃料ガス熱交換器114により冷却された酸化剤ガス61a中に凝縮し、気液分離器55によって分離された回収水42Bは気液接触塔70に導入される。混合ガス熱交換器83で冷却された混合ガス63a中に凝縮し、気液分離器89によって分離された回収水42Cは、気液接触塔70に導入される。これらの導入された回収水42A〜Cは、一緒になって回収水42aとして気液接触塔70の貯液部71に貯留される。
気液接触塔70内の回収水42aは、回収水吸引口74からポンプ82により吸引され、水処理装置93に圧送される。水処理装置93のイオン交換樹脂充填カラム94により回収水42a中の酸性ガス汚染物質が除去される。水処理装置93を出た回収水42aは、混合ガス熱交換器83で混合ガス63aにより加熱され、混合ガス63a中の排熱を回収する。排熱を回収した回収水42aは、ブロワ84の熱交換部184に送られ、ブロワ84を加温し、あるいは、酸化剤ガス61aの昇圧に伴う温度上昇を抑える。回収水42aは、熱交換部184から気液接触塔70の回収水注入口78に注入され、水分散器79によって充填部80に分散して撒かれ、そこで酸化剤ガス61aと気液接触し、酸化剤ガス61aを加湿、昇温、洗浄する。一方、回収水42aは、酸化剤ガス61aによって脱炭酸され、冷却される。脱炭酸され、冷却された回収水42aは、再び貯液部71に戻り、貯留される。したがって、貯液部71に貯留される回収水42aは、脱炭酸されたものとなる。なお、回収水42aの脱炭酸処理工程により少量の炭酸ガスが酸化剤ガス61aに混入するが、炭酸ガスが燃料電池30内の空気極触媒(不図示)に対する触媒被毒作用をほとんど有しないので、燃料電池30の劣化や寿命に影響することはない。
また、回収水42aの一部は、改質装置供給水65aとして使用される。改質装置供給水65aは、回収水吸引口74からポンプ85により吸引され、純水装置86に圧送される。純水装置86において純水に精製された改質装置供給水65aは、改質装置7に供給され、燃料改質反応に用いられる。ここで、回収水42aが予め脱炭酸され、すなわち改質装置供給水65aが脱炭酸されているので、イオン交換樹脂87の寿命を伸ばすことができ、純水装置86のメンテナンス期間を延ばすことができる。
冷却水熱交換器110でスタック冷却水24aから排熱を回収した排熱温水43aは、貯湯タンク120に貯留され、貯湯タンク120から熱需要に供給される(不図示)。すなわち、系外の熱需要にて熱を有効利用され、温度が下がった排熱温水43aが貯湯タンク120に戻され、あるいは、新たな常温の排熱温水が供給され、再度、スタック冷却水24aを冷却することにより加熱されて貯湯タンク120中に貯留される。
本発明の実施の形態である燃料電池コージェネレーションシステムでは、ブロワ84に熱交換部184が設けられ、熱交換部184に混合ガス熱交換器83で加熱された回収水42aが導入されるので、ブロワ84は、吸引される酸化剤ガス61aより僅かに高い温度に保たれる。そのため、ブロワ84内で、酸化剤ガス61aにより結露することがなく、また、ブロワ84における加圧による酸化剤ガス61aの温度上昇も抑えられ、ブロワ84の効率が高く維持される。その結果、ブロワが損傷を受けにくく、システムとして効率のよい燃料電池システムが提供される。
燃料電池コージェネレーションシステムを説明する模式的ブロック図である。 ブロワの熱交換部としてのジャケットを説明する部分断面図である。 ブロワに熱交換部としての外周に巻き付けた管を説明する部分断面図である。
符号の説明
1 燃料電池コージェネレーションシステム
2a 原料燃料
3a 改質ガス(燃料ガス)
4a 空気
5a 燃焼燃料
6a 燃焼排ガス
7 改質装置
21a アノードオフガス
22a カソードオフガス
24a スタック冷却水
30 燃料電池
31 冷却水流路
32 燃料極
33 空気極
42a、42A、42B、42C 回収水
43a 排熱温水
45、55、89 気液分離器
61a 酸化剤ガス
63a 混合ガス
64a 排ガス
65a 改質装置供給水
70 気液接触塔(酸化剤ガス加湿装置)
71 貯液部
72 酸化剤ガス入口
73 回収水入口
74 回収水吸引口
75 溢流管
76 溢流口
77 酸化剤ガス出口
78 回収水注入口
79 水分散器
80 充填部
81 充填物支持板
82、85、108、125 ポンプ
83 混合ガス熱交換器
84 ブロワ
86 純水装置
87 イオン交換樹脂充填カラム
88、95 フィルタ
91 デミスタ
93 水処理装置
94 イオン交換樹脂充填カラム
110 冷却水熱交換器
114 燃料ガス熱交換器
120 貯湯タンク(貯湯装置)
141 カソードオフガス配管
142 燃焼排ガス配管
143 混合ガス配管
171 (ブロワの)圧縮部
172 (ブロワの)モーター部
173 (ブロワの)吸引ノズル
174 (ブロワの)吐出ノズル
175 (ブロワの)ケーシング
184 (ブロワの)熱交換部
185 (ブロワの)ジャケット
186 (ブロワの)回収液入口ノズル
187 (ブロワの)回収液出口ノズル
188 (ブロワの)空間
195 (ブロワの)巻き付け管
196 (ブロワの)巻き付け管の加温水入口
197 (ブロワの)巻き付け管の加温水出口

Claims (3)

  1. 燃料ガスと酸化剤ガスとの電気化学的反応により発電し、水を発生する燃料電池と;
    前記発生した水を回収水として回収し貯留する貯液部を有し、前記貯液部に貯留された回収水により前記酸化剤ガスを加湿する酸化剤ガス加湿装置と;
    前記加湿された酸化剤ガスを前記酸化剤ガス加湿装置から前記燃料電池に圧送するブロワと;
    前記酸化剤ガス加湿装置に導入した前記回収水を循環する循環経路と;
    前記循環経路に、前記循環する回収水と、前記燃料電池から排出されるガスとの熱交換を行う熱交換器とを備え;
    前記ブロワが、前記循環する回収水を導入する熱交換部を有する;
    燃料電池システム。
  2. 前記熱交換部は、前記ブロワに設置されたジャケットにより構成される;
    請求項1に記載の燃料電池システム。
  3. 前記熱交換部は、前記ブロワの外周に巻き付けられた管により構成される;
    請求項1に記載の燃料電池システム。
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