以下、この発明の一実施形態について図面を参照しながら説明する。図1は、この発明の一実施形態によるダビング装置の全体構成の一例を示す。このダビング装置は、CDチェンジャ1、ハードディスク記録再生装置(以下、HD記録再生装置)101、音声入出力装置201およびシステムコントローラ301から構成される。
CDチェンジャ1がケーブル401を介してシステムコントローラ301に対して接続され、HD記録再生装置101がケーブル402を介してシステムコントローラ301に対して接続され、音声入出力装置201がケーブル403を介してシステムコントローラ301に対して接続される。また、CDチェンジャ1と音声入出力装置201とが、ケーブル404を介して接続される。さらに、HD記録再生装置101と音声入出力装置201とが、ケーブル405、406および407を介して接続される。
図2は、この発明の一実施形態によるCDチェンジャ1の外観斜視図である。この発明の一実施形態によるCDチェンジャ1は、音楽信号などの情報信号が記録されたCD6が多数収納されたディスク収納ユニット3から1枚のCD6を取り出し、この取り出したCD6に記録された上記情報信号の再生を行うものである。
このCDチェンジャ1は、略々方形状をなす装置本体を構成する外筐2内に、100枚のCD6を収納可能となすディスク収納ユニット3と、このディスク収納ユニット3から選択された1枚のCD6を再生するディスク再生ユニット(図示せず)とを備えている。なお、図示を省略するが、ディスク収納ユニット3には、CD6を収納するための100からなるスロットが備えられている。
CDチェンジャ1の外筐2には、ディスク収納ユニット3にCD6を挿脱させるためのディスク挿脱口4が設けられている。そして、このディスク挿脱口4は、透明な合成樹脂からなる開閉可能な蓋体5により覆われている。よって、CD6再生時、あるいは使用しないときに、蓋体5を閉塞しておくことにより、ディスク挿脱口4を介して、ディスク収納ユニット3に収納されたCD6への不用意な接触な防止し、さらに外筐2内への塵埃の収入を防止して、CD6の保護を図ることができる。
また、図2に示すように、外筐2の前面側には、このCDチェンジャ1を操作するための操作スイッチおよび操作ボタンなどを配置した操作パネル10が設けられている。
さらに、図示を省略するが、外筐2の背面側には、ケーブルを接続可能な出力端子および制御端子などが備えられている。
図3は、この発明の一実施形態によるCDチェンジャ1の正面図である。以下、この図3を参照しながら、操作パネル10に設けられた主要な操作スイッチおよび操作ボタンなどを説明する。図3に示すように、操作パネル10の向かって左側上部に電源スイッチ11が配置され、向かって右側上部にCD6に対する再生操作モードを選択する再生モード選択キー12a、一時停止キー12b、停止キー12c、アンロードキー12d、プレビューキー12eおよびネクストキー12fからなる操作キー群12が配置されている。また、操作パネル13中央下部には、ディスク収納ユニット3に収納される100枚のCD6を、記録された情報の内容に応じて、あるいは複数の各使用者の使用頻度等に応じて、所定の枚数毎に単位化するディスクグループ指定キー13が配置されている。この発明の一実施形態においては、ディスクグループ指定キー13は、第1のディスクグループ指定キー13aから第10のディスクグループ指定キー13jまでの10個のキーからなる。このディスクグループ指定キー13中の第1のディスクグループ指定キー13aの上側にはディスクグループエントリーキー14が配置されている。また、このディスクグループエントリーキー14の左側には、ディスク、グループまたはトラックに関する文字情報を登録するときの切り換えキー15が配置されている。この切り換えキー15の左側には、メモ入力された情報を後述する表示部30のメモ表示領域32に順次表示するためのメモスキャンキー16が配置されている。
そして、この発明の一実施形態によるCDチェンジャ1においては、図3に示した操作パネル10の向かって右側下部には、JOGキー17が配置されている。このJOGキー17は、その中央に操作パネル10に対して固定されたデータ設定用の押しボタンスイッチ18を有する。JOGキー17は、1回転につき間欠的に例えば10回の停止位置があり、その停止位置毎にデータが更新されるようになっている。例えば右側に回転させたときデータ+更新され、左側に回転させたと−更新されるようになっている。このJOGキーの左側には、メモ入力キー19とファイルキー20とイレースキー21とが配置されている。
そして、この操作パネル10の中央部下部における右上段には、CONTINUEキー22、SCHUFFLEキー23およびPROGRAMキー24よりなるモード設定キーが配置され、ユーザは、これらのモード設定キーにより所望の再生モードを選択できる。
そして、この操作パネル10の中央部分には、例えば液晶ディスプレイやFL官などで構成された表示部30が設置されている。この表示部30は、登録されたグループ番号を、数字を点灯することで表示する登録グループ表示部31aと、選択されたあるいは現在のディスクのグループ番号を表示するディスクグループ番号表示領域30bと、選択されたあるいは現在のディスクの番号に関するタイトルなどのメモを表示するメモ表示領域32と、現在再生中あるいは選択されたCD6のディスク番号と次に再生されるCD6のディスク番号を表示する第1および第2のディスク番号表示領域33aおよび33bと、演奏中のディスクのトラック番号を表示するトラック番号表示領域34と、時刻表示領域35と、演奏中のディスクのトラック番号を含め該ディスクトラックの残トラックを表示する残トラック表示部36とを有する。
図4は、この発明の一実施形態によるCDチェンジャ1の構成の一例を示すブロック図である。このCDチェンジャ1は、図4に示すように、スピンドルモータ41、光学ヘッド42、RF(Radio Frequency)アンプ43、サーボ回路44、スレッド45、EFM(Eight to Fourteen Modulation)およびCIRC(Cross Interleave Reed-Solomon Code)デコード回路46、コントローラ47などから構成される。
出力端子48が、ケーブル404を介して、音声入出力装置201に対して接続される。制御端子49が、ケーブル401を介して、システムコントローラ301に対して接続される。
ディスク再生ユニット(図示せず)に装着されたCD6は、CD再生動作時には、スピンドルモータ41により、一定線速度(Constant linear Velocity(CLV))で回転駆動される。なお、CD6は、再生専用のものである。
光学ヘッド42は、CD6の記録面にレーザ光を照射して反射光を受光することにより、CD6にピット形態で記録されているデータを読み出し、RFアンプ43に供給する。なお、レーザ光強度は、図示しないAPC(Automatic Power Control)によって最適化される。この光学ヘッド42はトラッキング及びフォーカス方向に変位可能である。また、光学ヘッド42は、スレッド45より供給される信号に基づき、CD6の半径方向に移動可能である。
RFアンプ43は、光学ヘッド42から供給された信号に基づき、再生RF信号、フォーカスエラー信号およびトラッキングエラー信号を生成する。そして、フォーカスエラー信号およびトラッキングエラー信号をサーボ回路44に供給し、再生RF信号をEFMおよびCIRCデコード回路46に供給する。
サーボ回路44は、RFアンプ43から供給されるフォーカスエラー信号およびトラッキングエラー信号に基づき、フォーカス駆動信号、トラッキング駆動信号、スレット駆動信号およびスピンドル駆動信号の各種駆動信号を生成する。これらの信号に基づき、スレッド45およびスピンドルモータ41の動作は制御される。
EFMおよびCIRCデコード回路46は、RFアンプから供給された再生RF信号を、2値化し、EFM信号を得る。そして、このEFM信号に対して、EFM復調およびCIRCデコードなどを行うことにより、光ディスクから読み出された情報を16ビット(Binary digiT(bit))量子化、44.1KHzサンプリングのデジタル形式にデコードし、出力端子48に接続されたケーブル404を介して、音声入出力装置201に供給する。ここで、CIRCデコードとは、CIRCを利用したエラー検出およびエラー訂正処理であり、具体的には、C1、C2符号によるエラー検出およびエラー訂正処理である。
また、EFMおよびCIRCデコード回路46は、RFアンプ43から供給された再生RF信号から、後述するTOC(Table Of Contents)やサブコードなどの制御データを抽出し、これらの制御データをコントローラ47に供給する。
コントローラ47は、EFMおよびCIRCデコード回路46から供給されるTOCやサブコードなどのデータに基づき、各部を制御する。また、コントローラ47は、制御端子49に接続されたケーブル401を介して、例えば、TOCおよびサブコードなどの制御データをシステムコントローラ301に送信する。さらに、コントローラ47は、システムコントローラ301から、制御端子49に接続されたケーブル401を介して、例えば、制御信号を受信し、この制御信号に基づき、CDチェンジャ1に備えられた各部を制御する。さらにまた、ここでは図示を省略するが、コントローラ47は、操作パネル10に配置された操作スイッチおよび操作ボタンなどに接続されており、これらの操作スイッチおよび操作ボタンから供給される信号に基づき、CDチェンジャ1に備えられた各部の制御などを行う。
図5は、図4で示したEFMおよびCIRCデコード回路46で生成され、コントローラ47に供給されるデータのフレーム構成を示す。図5に示すように、1フレームは、同期パターン部(24チャンネルビット)、サブコーディング部(1シンボル、すなわち14チャンネルビット)、第1のデータ部(12シンボル、すなわち12ラ14チャンネルビット)、第1のパリティ部(4シンボル、すなわち4ラ14チャンネルビット)、第2のデータ部(12シンボル、すなわち12ラ14チャンネルビット)、および第2のパリティ部(4シンボル、すなわち4ラ14チャンネルビット)からなる。ここでは、図示を省略するが、各シンボル(同期パターンも24ビットからなるシンボルとみなす)の結合のために、3ビットの結合ビットがフレーム内に含まれる。この結合ビットの総ビット数は、34ラ3=102チャンネルビットである。したがって、1フレームは、合計で588チャンネルビットからなる。
図6に示すように、98個のフレームがフレーム同期情報、サブコード情報、データおよびパリティ情報からなる1まとまりの情報(サブコードフレーム)を形成する。98個のフレーム内のサブコードデータが1ブロックとしてサブコード情報を表現する。このようなブロックについて図7を参照して説明する。最初のフレームF1,2番目のフレームF2のサブコードは、それぞれ、固定の同期パターンS0=00100000000001,S1=00000000010010からなる。S0、S1としては、EFM変調において現れ得ないパターンが用いられており、これにより、再生時にサブコード情報に関するブロックの開始位置が特定される。
3番目のフレームF3、4番目のフレームF4,・・・,97番目のフレームF97、98番目のフレームF98の96個のフレームのサブコードは、それぞれ、P1,Q1,R1,S1,T1,U1,V1,W1,P2〜W2、・・・、P95〜W95、P96〜W96からなる。そして、P1,P2,・・・,P96、Q1,Q2,・・・,Q96、R1〜R96、S1〜S96、T1〜T96、U1〜U96、V1〜V96、W1〜W96が、それぞれ、完結した情報チャンネルを形成する。
これらのサブコーディング情報には、(1)楽曲の頭出し、予め設定された順序に従って再生するなどのプログラム機能に係る情報、(2)テキスト情報などの付加情報などが含まれている。(1)の情報としてサブコードのPチャンネルおよびQチャンネルが用いられ、(2)の情報としてサブコードのRチャンネルからWチャンネルが用いられる。なお、Pチャンネルは、楽曲の間(pause)を示しており、ラフな頭出しのい使用される情報である。Qチャンネルは、より詳細な制御のための情報である。
図8は、Qデータの内容の一例を示す。図8に示すように、Qデータは、コントロール部、アドレス部、データ部およびCRC(Cyclic Redundancy Code)部からなる。
コントロール部は、Q1〜Q4の4ビットからなり、オーディオのチャンネル数、エンファシスおよびデジタルデータなどの識別を行うためのデータが記録されている。
アドレス部は、Q5〜Q8の4ビットからなり、後述するデータ部内のデータのフォーマットや種類を示す制御信号が記録されている。
CRC部は、Q81〜Q96の16ビットからなり、巡回符号のエラー検出を行うためのデータが記録されている。
データ部は、図9に示すように、Q9〜Q80までの72ビットのデータからなる。アドレス部の4ビットのデータが"0001"である場合には、CD6のリードイン領域におけるデータ部(TOC(Table of Contents))は、図9に示す構造を有する。すなわち、図9に示すように、データ部は、MNR部(楽曲番号部)、POINT部(ポイント部)、MIN部(経過時間分成分部)、SEC部(経過時間秒成分部)、FRAME部(経過時間フレーム番号部)、ZERO部(ゼロ部)、PMIN部(絶対時間分成分部)、PSEC部(絶対時間秒成分部)およびPFRAME部(絶対時間フレーム番号部)とからなる。なお、これらの各部は、それぞれ、8ビットのデータからなるものである。
MNR部、MIN部、SEC部、FRAME部およびZERO部は、いずれも16進数表示で"00"に固定され、8ビット全てに"0"が付与されてなる。
また、PMIN部は、POINT部が16進数表示で"A0"の場合には、最初の楽曲番号あるいは楽章番号を示し、POINT部が16進数で"A1"の場合には、最後の楽曲番号あるいは楽章番号を示す。また、POINT部が16進数表示で"A2"の場合には、PMIN部(絶対時間分成分部)、PSEC部(絶対時間秒成分部)およびPFRAME部(絶対時間フレーム番号部)は、それぞれ、リードアウト領域が始まる絶対時間(PTIME)を示す。
さらに、POINT部が、2ディジットのBCDで表現される場合には、PMIN部(絶対時間分成分部)、PSEC部(絶対時間秒成分部)およびPFRAME部(絶対時間フレーム番号部)は、それぞれ、その数値で示される各曲あるいは楽章が始まるアドレスを絶対時間(PTIME)で表したものとなる。
図10は、この発明の一実施形態によるHD記録再生装置101の構成を示すブロック図である。HD記録再生装置101は、音声圧縮エンコード・デコード装置102、SDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)103、HDD104およびコントローラ105を備える。
出力端子107、入力端子108、入力端子109が、それぞれ、ケーブル405、ケーブル406、ケーブル407を介して、音声入出力装置201に接続される。また、制御端子110が、ケーブル402を介して、システムコントローラ301に接続される。
音声圧縮エンコード・デコード装置102は、入力端子108に接続されたケーブル406を介して、音声入出力装置201からHD記録再生装置101に供給されるオーディオデータを、ATRAC3(Adaptive Transform Acoustic Cording 3)により圧縮し、SDRAM103を介して、コントローラ105に供給する。また、音声圧縮エンコード・デコード装置102は、入力端子109に接続されたケーブル407を介して、音声入出力装置201からHD記録再生装置101に供給されるオーディオデータについても同様に処理する。なお、データの圧縮方式は、ATRAC3に限られるものではなく、MP3(MPEG-1 audio layer 3)、WMA(Windows(登録商標) Media Audio)、AAC(Advanced Audio Cording)、あるいはTwinVQ(Transform-domain Weighted Interleave Vector Quantization)などの圧縮方式を用いるようにしても構わない。
また、音声圧縮エンコード・デコード装置102は、SDRAM103を介してコントローラ105から供給される、ATRAC3で圧縮されたデータを伸長し、出力端子107に接続されたケーブル405を介して、音声入出力装置201に供給する。
SDRAM103は、記憶装置である。具体的には、音声圧縮エンコード・デコード装置102が、エンコードしたデータを、あるいはデコードするデータを、コントローラ105を介して、HDD104とやり取りする際に用いられる記憶装置である。
コントローラ105は、HD記録再生装置101に備えられた各部を制御する。このコントローラ105の内部には、ファイルシステム106が搭載され、このファイルシステム106により、HDD104へアクセスしファイルを読み出す処理、あるいは、HDD104へアクセスしファイルを書き込む処理が可能となる。なお、この発明の一実施形態においては、File Allocation Table File System(以下、FAT FS)がファイルシステムとして用いられる。
FAT FSは、DISK BASICに始まり、近年のMS−DOS(登録商標)、Windows(登録商標)に至るまで、1977年来、広く用いられているファイルシステムである。
FAT FSは、ディスク領域をクラスタ単位で分け、そのクラスタに番号を割り付けることで、ディスクに記録されたプログラムやデータを管理するシステムである。FATには、FAT12、FAT16およびFAT32などがあり、それぞれ管理できるクラスタ数が異なる。
MS−DOSの初期で用いられていたFAT12では、12ビットでクラスタを管理しているため、212=4096個(実際は4085(FFF5h)個)のクラスタを管理することができる。すなわち、FAT12で管理できるディスクの最大容量は、32KB(クラスタの上限値)ラ4096=128MBである。
MS−DOS ver.4.xで用いられていたFAT16では、16ビットでクラスタを管理しているため、216=65536個(実際は65525(FFF5h)個)のクラスタを管理することができる。すなわち、FAT16で管理できるディスクの最大容量は、32KB(クラスタの上限値)ラ65536=2GBである。
WINDOWS(登録商標) OSR2.0から用いられているFAT32では、32ビットでクラスタを管理しているため、232個のクラスタを管理することができる。実際には、28ビットでクラスタを管理しているため、228=268435445(FFFFFF5h)個のクラスタを管理することができる。
なお、この発明の一実施形態においては、FAT FSとして、VFAT32が用いられる。VFAT32とは、WINDOWS(登録商標)95で用いられているFATFSであり、MS−DOSのFAT FSとの互換性を保ったまま長いファイル名を付けられるようにしたものである。
図11にFAT管理による管理方法を説明する。この図11は、HDD104内のハードディスクの模式図を示しており、上からパーティションテーブル部、空き領域、ブートセクタ、FAT領域、FATのバックアップ領域、ルートディレクトリ領域、サブディレクトリ領域、データ領域が積層されている。
上述したブートセクタ、FAT領域、FATのバックアップ領域、ルートディレクトリ領域、サブディレクトリ領域、データ領域を全部まとめてFATパーティション領域と称する。
上述のパーティションテーブル部には、FATパーティション領域の始めと終わりのアドレスが記録されている。通常フロッピディスクで使用されているFATには、パーティションテーブル部は備えられていない。最初のトラックには、パーティションテーブル以外のものは置かないために空きエリアができてしまう。
次に、ブートセクタには、12ビットFAT、16ビットFATおよび32ビットFATの何れかであるかでFAT構造の大きさ、クラスタサイズ、それぞれの領域のサイズが記録されている。
FATは、データ領域に記録されているファイル位置を管理するためのものである。FATのコピー領域は、FATのバックアップ用の領域である。
ルートディレクトリ部には、サブディレクトリなどに関する情報を含むディレクトリエントリが記録されている。
図12は、VFAT32におけるディレクトリエントリの構成の一例を示す。このディレクトリエントリは、図12に示すように、ファイル名、拡張子、ファイル属性、大小文字フラグ、作成時刻、作成日付、アクセス日時、クラスタ番号(上位2Byte)、更新時刻、更新日付、クラスタ番号(下位2Byte)およびファイルサイズなどから構成される。
ファイル名(エイリアス名)および拡張子は、ショートネーム(8.3形式)が保存される領域である。ファイル名、拡張子が、それぞれ、8文字、3文字に満たない場合には、0x20で埋められる。先頭バイトが0xE5のときは、削除されたファイルを意味し、先頭バイトが0x01のときは、先頭バイトが0xE5であることを示す。ボリュームラベルの場合には、ファイル名、拡張子合わせて11バイトで記録する。
ファイル属性は、ファイルの属性を保存する領域である。属性値として、0x01(読み込み専用)、0x02(隠しファイル)、0x04(システムファイル)、0x08(ボリュームラベル)、0x10(ディレクトリ)、0x20(通常のファイル)がある。
作成時刻、作成日付、アクセス日付は、従来のFATでは予約領域として用いられていた領域である。バイナリフォーマットは従来と同様である。
クラスタ番号は、開始クラスタの番号を記録する領域であり、図12に示すように、上位2バイトを記録する領域および下位2バイトを記録する領域からなる。
更新時刻は、ファイルが更新された時刻が保存される領域である。ビットフィールドは、HHHHHmmm mmmsssssとすると、hhhhh時(0〜23)、mmmmmm分(0〜59)、ssss秒(0〜29、実際には2倍する)である。
更新日付は、更新された日付が保存される領域である。ビットフィールドは、YYYYYYYM MMMDDDDDとすると、YYYYYYY年(0〜99 1980年〜)、MMMM月(1〜12)、DDDDD日(1〜31)である。
ファイルサイズは、ファイルのサイズを保存する領域である。
サブディレクトリ部には、サブディレクトリエントリが記録されており、このサブディレクトリエントリには、ファイル名およびFAT上の記録位置などが管理されている。図11においては、アルバム1というファイル名が記録されているサブディレクトリエントリには「5」というFAT上のアドレスが管理されており、アルバム2というファイル名が記録されているサブディレクトリエントリには「10」というFAT上のアドレスが管理されている。さらに、アルバム3というファイル名が記録されているサブディレクトリエントリには「110」というFAT上のアドレスが管理されている。
データ領域は、クラスタ5以降の実際のデータ領域であり、このデータ領域には、この発明の一実施形態においては、ATRAC3で圧縮処理されたオーディオデータが記録される。
この発明の一実施形態では、クラスタ5、6、7および8にアルバム1というファイル名のATRAC3で圧縮処理されたオーディオデータが記録され、クラスタ10、11および、12にアルバム2というファイル名の前半パートであるアルバム2−1がATRAC3で圧縮処理されたオーディオデータが記録され、クラスタ100および101にアルバム2というファイル名の後半パートであるアルバム2−2がATRAC3で圧縮処理されたオーディオデータが記録されている。さらに、クラスタ110および111にアルバム3というファイル名のATRAC3で圧縮処理されたオーディオデータが記録されている。
なお、アルバム2というファイル名は、2分割されて離散的に記録されている例を示している。また、データ領域上のEmptyとかかれた領域は記録可能領域である。
以下に、アルバム1、アルバム2およびアルバム3という名前のファイルを、それぞれ読み出す処理を以下に示す。なお、ここでは、ルートディレクトリ領域は、ファイル名「アルバム1」、クラスタ番号「2」などが記録されたルートディレクトリエントリと、ファイル名「アルバム2」、クラスタ番号「3」などが記録されたルートディレクトリエントリと、ファイル名「アルバム3」、クラスタ番号「3」などが記録されたルートディレクトリエントリとを有する。
最初に、アルバム1というファイル名のファイルを読み出す処理について説明する。まず、アルバム1というファイル名が記録されたディレクトリエントリのクラスタ番号に記録された「2」というアドレスに基づき、サブディレクトリ領域のこの番号のクラスタにアクセスする。そして、アルバム1というファイル名が記録されたサブディレクトリエントリのクラスタ番号に記録された「5」というアドレスに基づいて、FAT上のエントリアドレスを検索する。エントリアドレス5には、「6」というクラスタアドレスがエントリされており、「6」というエントリアドレスを参照すると「7」というクラスタアドレスがエントリされており、「7」というエントリアドレスを参照すると「8」というクラスタアドレスがエントリされており、「8」というエントリアドレスを参照すると「FFF」という終端を意味するコードが記録されている。
よって、アルバム1というファイルは、クラスタ5、6、7、8のクラスタ領域を使用しており、データ領域のクラスタ5、6、7、8を参照することでアルバム1というATRAC3データが実際に記録されている領域をアクセスすることができる。
次に、離散記録されているアルバム2というファイルを検索する方法を以下に示す。まず、アルバム2というファイル名が記録されたディレクトリエントリのクラスタ番号に記録された「3」というアドレスに基づき、サブディレクトリ領域のこの番号のクラスタにアクセスする。そして、アルバム2というファイル名が記録されたサブディレクトリエントリのクラスタ番号に記録された「10」というアドレスに基づいて、FAT上のエントリアドレスを検索する。エントリアドレス10には、「11」というクラスタアドレスがエントリされており、「11」というエントリアドレスを参照すると「12」というクラスタアドレスがエントリされており、「12」というエントリアドレスを参照すると「100」というクラスタアドレスがエントリされている。さらに、「100」というエントリアドレスを参照すると「101」というクラスタアドレスがエントリされており、「101」というエントリアドレスを参照するとFFFという終端を意味するコードが記録されている。
よって、アルバム2というファイルは、クラスタ10、11、12、100、101というクラスタ領域を使用しており、データ領域のクラスタ10、11、12を参照することでアルバム2というファイルの前半パートに対応するATRAC3データが実際に記録されている領域をアクセスすることができる。さらに、データ領域のクラスタ100、101を参照することでアルバム2というファイルの後半パートに対応するATRAC3データが実際に記録されている領域をアクセスすることができる。
最後に、アルバム3というファイル名のファイルを読み出す処理について説明する。まず、アルバム3というファイル名が記録されたディレクトリエントリのクラスタ番号に記録された「4」というアドレスに基づき、サブディレクトリ領域のこの番号のクラスタにアクセスする。そして、アルバム3というファイル名が記録されたサブディレクトリエントリのクラスタ番号に記録された「110」というアドレスに基づいて、FAT上のエントリアドレスを検索する。エントリアドレス110には、「111」というクラスタアドレスがエントリされており、「111」というエントリアドレスを参照すると「FFF」という終端を意味するコードが記録されている。
よって、アルバム3というファイルは、クラスタ110、111というクラスタ領域を使用しており、データ領域のクラスタ110、111を参照することでアルバム3というATRAC3データが実際に記録されている領域をアクセスすることができる。
以上のようにHD上で離散して記録されたデータファイルを連結してシーケンシャルに再生することが可能となる。
なお、上述した説明においては、便宜上、3つのサブディレクトリが、Root Directory領域のディレクトリエントリに登録されている例について示したが、3以上のサブディレクトリが登録されている場合も同様である。
また、コントローラ105は、コントローラ302から供給される信号に基づき、HDD104に記録するオーディオデータのアドレスポイントタなどをHDD104に格納する。例えば、コントローラ105は、コントローラ302から供給される信号に基づき、トラックの開始ポインタおよび終了ポインタと、トラック情報とをHDD104に格納する。ここで、トラック情報は、例えば、トラック番号、フォルダー番号(仮想的スロット番号)、演奏時間などから構成される。なお、フォルダー番号(仮想的スロット番号)は、HDD104に生成されたフォルダーの番号であり、このフォルダー(仮想的スロット)の詳細については、後に示す。
図13は、この発明の一実施形態による音声入出力装置201の構成を示すブロック図である。図13に示すように、この音声入出力装置201は、D/A変換器202、A/D変換器203、デジタルインタフェース(以下、デジタルI/F)204、D/A変換器205およびスイッチ206から構成される。
入力端子207、入力端子208、出力端子209および出力端子210が、それぞれ、ケーブル(図示せず)を介して、外部機器などに接続される。
入力端子211が、ケーブル405を介して、HD記録再生装置101が備える出力端子107に接続される。出力端子212が、ケーブル406を介して、HD記録再生装置101が備える入力端子108に接続される。出力端子213が、ケーブル407を介して、HD記録再生装置101が備える入力端子109に接続される。入力端子214が、ケーブル404を介して、CDチェンジャ1が備える出力端子48に接続される。制御端子215が、ケーブル403を介して、システムコントローラ301に対して接続される。
D/A変換器202は、入力端子211に接続されたケーブル405を介してHD記録再生装置101から音声入出力装置201に供給されるデジタルオーディオ信号を、アナログオーディオ信号に変換し、スイッチ206に供給する。
A/D203変換器は、入力端子207に接続されたケーブル(図示せず)を介して外部機器などから音声入出力装置201に供給されるアナログオーディオ信号を、サンプリング周波数44.1KHz、量子化ビット数16ビットでデジタル化し、出力端子212に接続されたケーブル406を介して、HD記録再生装置101に供給する。
デジタルI/F204は、入力端子208に接続されたケーブル(図示せず)を介して外部機器などから音声入出力装置201に供給されるデジタルオーディオ信号を、出力端子213に接続されたケーブル407を介してHD記録再生装置101に供給する。
また、デジタルI/F204は、入力端子214に接続されたケーブル404を介してCDチェンジャ1から音声入出力装置201に供給されるデジタルオーディオ信号を、出力端子213に接続されたケーブル407を介してHD記録再生装置101に供給する。これにより、CDチェンジャ1から出力された、デジタル形態のCD再生データを、HD記録再生装置101に記録することができる。
また、デジタルI/F204は、入力端子214に接続されたケーブル404を介してCDチェンジャ1から音声入出力装置201に供給されるデジタルオーディオ信号を、出力端子209に接続されたケーブル(図示せず)を介して、外部機器などに出力する。これにより、デジタル形態のCD再生データを外部機器などに出力することができる。
D/A変換器205は、入力端子214に接続されたケーブル404を介してCDチェンジャ1から音声入出力装置201に供給されるデジタルオーディオ信号を、アナログオーディオ信号に変換し、スイッチ206に供給する。
スイッチ206は、制御端子215に接続されたケーブル403を介して、システムコントローラ301から音声入出力装置201に供給される信号に基づき制御される。具体的には、CDチェンジャ1の再生時には、スイッチ206は、制御端子215に接続されたケーブル403を介して、システムコントローラ301から音声入出力装置201に供給される信号に基づき、D/A変換器205を選択する。これにより、D/A変換器205から出力されたアナログ信号が、出力端子210に供給される。
また、HD記録再生装置101の再生時には、スイッチ206は、制御端子215に接続されたケーブル403を介して、システムコントローラ301から音声入出力装置201に供給される信号に基づき、D/A変換器202を選択する。すなわち、スイッチ206は、D/A変換器202から供給されるアナログオーディオ信号を、出力端子210に供給する。
図14は、システムコントローラ301の構成を示すブロック図である。図14に示すように、システムコントローラ301は、コントローラ302、表示装置303、操作装置304およびファイル管理処理装置305から構成される。
制御端子306は、ケーブル401を介して、CDチェンジャ1が備える制御端子49に接続される。制御端子307は、ケーブル402を介して、HD記録再生装置101が備える制御端子110に接続される。制御端子308は、ケーブル403を介して、音声入出力装置201が備える制御端子215に接続される。
コントローラ302は、マイクロコンピュータを備え、CDチェンジャ1、HD記録再生装置101、音声入出力装置201を制御する。具体的には、コントローラ302は、操作装置304からコントローラ302に供給される信号に基づき、CDチェンジャ1、HD記録再生装置101、音声入出力装置201を制御する。また、コントローラ302は、CDチェンジャ1からシステムコントローラ301に供給される信号に基づき、HD記録再生装置101を制御する。さらにまた、コントローラ302は、HD記録再生装置101からシステムコントローラ301に供給される信号に基づき、CDチェンジャ1を制御する。
コントローラ302は、例えば、CDチェンジャ1に備えられたコントローラ47から供給されるTOC情報に基づき、トラックの記録開始時を判断する。そして、トラックの記録開始時に、HDD104に格納されるオーディオデータのアドレスポインタをHDD104に格納するように、コントローラ105に命令する。なお、コントローラ302が、CDチェンジャ1に備えられたコントローラ47から供給されるPチャンネルに基づき、トラックの記録開始時を判断するようにしてもかまわない。
また、コントローラ302は、例えば、CDチェンジャ1に備えられたコントローラ47から供給されるTOC情報に基づき、トラックの記録終了時を判断する。そして、トラックの記録終了時に、HDD104に格納されるオーディオデータのアドレスポインタをHDD104に格納するように、コントローラ105に命令する。なお、コントローラ302が、CDチェンジャ1に備えられたコントローラ47から供給されるPチャンネルに基づき、トラックの記録終了時を判断するようにしてもかまわない。
表示装置303は、例えば液晶ディスプレイやFL管等で構成される表示装置である。この表示装置303は、コントローラ302に対して接続され、コントローラ302から供給される信号に基づき表示を行う。例えば、表示装置303は、コントローラ302から供給される信号に基づき、CDチェンジャ1に収納されたCD6の総演奏時間、CDチェンジャ1で再生中の楽曲の経過時間、CDチェンジャ1で再生中の楽曲の残り演奏時間、CDチェンジャ1に収納されたCD6の全体の残り演奏時間などの時間情報、CDチェンジャ1で演奏中の楽曲のトラックナンバ、HD記録再生装置101に記録されたオーディオデータの総演奏時間、HD記録再生装置101で再生中の楽曲の経過時間、HD記録再生装置101で再生中の楽曲の残り演奏時間、HD記録再生装置101に収納されたオーディオデータの全体の残り演奏時間などの時間情報および、HD記録再生装置101で演奏中の楽曲のトラックナンバなどを表示する。
また、表示装置303は、CD6あるいはHDD104にアルバムネームやトラックネームなどの情報が記録されている場合には、これらの情報も表示するようにしてもよい。なお、上述した表示装置303における情報の表示は、CDチェンジャ1からシステムコントローラ301に供給される情報に基づいて、あるいはHD記録再生装置101からシステムコントローラ301に供給される情報に基づいて行われる。
操作装置304は、電源キー、イジェクトキー、再生キー、一時停止キー、停止キー、選楽曲キー、録音キー、シンクロ録音キー、数字キー、プレイリスト登録キー、エンドキー、エンターキー、キャンセルキー、JOGキーおよびメニューキーなどを備え、これらのキーが押されると、その押されたキーに応じた信号が、コントローラ302に供給される。
シンクロ録音キーは、シンクロ録音を行うためのキーである。シンクロ録音とは、再生側に合わせて自動的に録音を始める/止める録音方法である。具体的には、シンクロ録音キーを押すと、CDチェンジャ1の再生が開始されるとともに、HD記録再生装置101の録音も開始される。そして、CDチェンジャ1の再生が停止すると、HD記録再生装置101の録音も停止する。したがって、CDチェンジャ1とHD記録再生装置101とのそれぞれを、ユーザが操作する手間を省き、CDチェンジャ1で再生された音楽データを、HD記録再生装置101に簡単に格納することができる。
プレイリスト登録キーは、プレイリストへの曲の登録を開始するためのものである。メニューキーは、表示装置303にプレイリスト種類選択画面を表示させるためのものである。
JOGキーは、CDチェンジャ1に備えられたJOGキー17と同一のものであり、その中央部に押しボタンスイッチを有する。
ファイル管理処理装置305は、コントローラ302に対して接続される。このファイル管理処理装置305は、HDD104内のファイル管理構造を制御する装置であり、例えば次に示す処理を行う。
すなわち、ファイル管理処理装置305は、コントローラ302および105を介して、ディスク収納ユニット3のスロット数に応じた数のフォルダーを、HDD104内に予め作成しておく。そして、ダビング時などには、各アルバムを、自動的に選択されるフォルダーに格納する。
また、ファイル管理処理装置305は、上述したアルバム格納用のフォルダーに加え、プレイリスト格納用のフォルダーを作成しておき、このフォルダーにプレイリストを格納する。すなわち、プレイリストもアルバムと同様の管理下に置かれ、アルバムの一つとして管理される。これにより、この発明の一実施形態によるダビング装置では、アルバムとプレイリストとを、別々に管理することなく、一元的に管理できる。
なお、この発明の一実施形態においては、ファイル管理処理装置305は、HDD104内に、アルバム格納用の100個のフォルダーと、プレイリスト格納用の4個のフォルダーとを作成する。
また、ファイル管理処理装置305は、操作装置304からコントローラ302を介して供給される信号に基づき、プレイリストを作成あるいは更新する。プレイリストは、ユーザが所望する曲を登録するためのものである。具体的には、HD記録再生装置101に格納されたアルバムより好みの曲を選出し、プレイリストに登録することにより、好みの曲のみを、登録順に再生したり、プログラムに基づいて再生したり、シャッフルして再生したりすることができる。なお、プレイリストに登録されるのは、実際の音楽データではなく、曲のタイトルおよびこの曲の実際の音楽データのありかを示したポインタなどである。
なお、この発明の一実施形態においては、3種類のプレイリストが備えられている。すなわち、最近聴いた曲から所定数の曲が登録されたプレイリスト(以下、再生履歴プレイリスト)、再生頻度が高い曲から所定数の曲が登録されたプレイリスト(以下、再生頻度プレイリスト)およびユーザが全ての仮想的スロットから選び出した曲を登録したプレイリスト(以下、選択プレイリスト)が存在する。また、これらのプレイリスト種類の選択は、システムコントローラ301の操作装置304に備えられたメニューキーを押し、表示装置303に選択メニューを表示させ、このメニューから所望のメニューを選択することにより行われる。
また、ファイル管理処理装置305は、CDチェンジャ1において再生CD6が交換される毎に、オーディオデータを格納するフォルダーを変更する。以下に、この発明の一実施形態におけるダビング装置のフォルダーの変更処理について説明する。
この発明の一実施形態によるダビング装置では、CD6交換時に、ディスク再生ユニット(図示せず)に対してCD6を脱着および装着する機械的な動作を必ず行うため、CD6交換時には、無音が一定時間以上生じる。したがって、無音が一定期間以上続いているか否かを検知することにより、CD6が交換されたか否かを判断できる。
図15は、無音検知によるフォルダー変更処理の一例を説明するためのフローチャートである。まず、CDチェンジャ1に備えられたコントローラ47が、EFMおよびCIRCデコード回路46から出力端子48に出力される信号の出力レベルが、一定値以下か否かを判断する(ステップS1)。
そして、コントローラ47が、EFMおよびCIRCデコード回路46から出力端子48に出力される信号の出力レベルが、一定値以下であると判断した場合には、ケーブル401を介して、システムコントローラ301のファイル管理処理装置305に、制御信号を供給する(ステップS2)。この制御信号を受信したファイル管理処理装置305が、コントローラ302およびコントローラ105を介して、HDD104のフォルダーを変更する(ステップS3)。
この発明の一実施形態においては、上述した処理によりフォルダーが切り換えられるが、フォルダー変更処理は、この例に限られるものではない。例えば、次のような処理により、フォルダーを変更するようにしてもかまわない。
たとえば、TOC情報が読み出されたか否かに基づき、フォルダーが変更されるようにしてもかまわない。CDチェンジャ1は、CD6に記録された音楽データを読み出す際、CD6のリードイントラックに記録されているTOC情報を、最初に読み出す。したがって、TOC情報が読み出されたか否かに基づき、CD6が交換されたか否かを判断することができる。具体的には、次のような処理により、HD記録再生装置101のフォルダーが変更される。
図16は、TOC情報が読み出されたか否かに基づく、フォルダー変更処理の一例を説明するためのフローチャートである。まず、CDチェンジャ1に備えられたコントローラ47が、EFMおよびCIRCデコード回路46から供給される信号に基づき、TOC情報が新たに読み出されたか否かを判断する(ステップS11)。
そして、TOC情報が新たに読み出されたと判断した場合には、ケーブル401を介して、システムコントローラ301のファイル管理処理装置305に、制御信号を供給する(ステップS12)。この制御信号を受信したファイル管理処理装置305が、コントローラ302およびコントローラ105を介して、HDD104のフォルダーを変更する(ステップS13)。
また、CD6から読み出されたTOC情報の総記憶時間容量などに基づき、フォルダーが変更されるようにしてもかまわない。具体的には、次のような処理により、HD記録再生装置101のフォルダーが変更される。
図17は、TOC情報の総記憶時間容量などに基づく、フォルダー変更処理の一例を説明するためのフローチャートである。まず、コントローラ302が、CD6から読み出されたTOC情報を受信し、このTOC情報に含まれるPMIN部(絶対時間分成分部)およびPSEC部(絶対時間秒成分部)などの情報を記録する(ステップS21)。
そして、コントローラ302が、記録された時間情報を経過したか否かを判断する(ステップS22)。記録された時間情報を経過したと判断した場合には、コントローラ302は、制御信号をファイル管理処理装置305に送信する(ステップS23)。この制御信号を受信したファイル管理処理装置305が、コントローラ302およびコントローラ105を介して、HDD104のフォルダーを変更する(ステップS24)。
また、システムコントローラ301が、CDチェンジャ1の再生CDを変更するとともに、HD記録再生装置101のフォルダーを変更するように、CDチェンジャ1およびHD記録再生装置101をシーケンシャル制御するようにするようにしてもかまわない。具体的には、次のような処理により、HD記録再生装置101のフォルダーが変更される。
図18は、システムコントローラ301のシーケンシャル制御による、フォルダー変更処理の一例を説明するためのフローチャートである。まず、コントローラ302が、CDチェンジャ1からシステムコントローラ301に供給される信号に基づき、CD6の再生が終了したか否かを判断する(ステップS31)。
CD6の再生が終了したと判断した場合には、コントローラ302は、ファイル管理処理装置305に制御信号を送信するとともに(ステップS32)、CDチェンジャ1の再生CD6を交換する(ステップS33)。制御信号を受信したファイル管理処理装置305が、コントローラ302およびコントローラ105を介して、HDD104のフォルダーを変更する(ステップ34)。
上述したように、CDチェンジャ1からHD記録再生装置101へのアルバムのダビング操作が、シーケンシャル操作により行われる。したがって、ユーザには、CDチェンジャ1からHD記録再生装置101へのアルバムのダビング操作が、自動的に行われているようにみえる。
図19は、この発明の一実施形態によるダビング装置のファイル管理構造を説明するためのイメージ図である。なお、図19においては、便宜上、CDチェンジャ1に搭載された16枚のアルバムを、それぞれ、HD記録再生装置101に備えられた16個のフォルダーに格納する例が示されている。
図19Aは、CDチェンジャ1が備えるディスク収納ユニット3に装填されたCD6のイメージを示した模式図である。図19Aに示すように、16枚のアルバムが、CDチェンジャ1のスロット1から16までに装填されている。
図19Bは、図19Aに示したCDチェンジャ1のアルバム格納イメージに合わせて、HD記録再生装置101におけるファイル管理構造を示したイメージ図である。この発明の一実施形態によるダビング装置では、ファイル管理処理装置305が、CDチェンジャ1のスロット数に応じた数のフォルダーをHDD104に作成するため、ユーザは、HDD104内に、CD6を収納するような仮想的な箱、すなわち仮想的なスロットが存在するようにイメージすることができる。すなわち、この発明の一実施形態によるダビング装置は、HDD104内に、あたかもディスク収納ユニット3が存在するようなファイル管理構造を有している。
これにより、ユーザは、CDチェンジャ1に装填されたCD6のオーディオデータをHD記録再生装置101に格納後も、CDチェンジャ1に装填されたCD6の収納イメージを維持することができる。よって、ユーザは、あたかもCDチェンジャ1を操作しているかのように、HD記録再生装置101を操作できる。
次に、より具体的なファイル管理構造の例として、ファイル管理処理装置305により、HDD104に、フォルダー100から104までの104個のフォルダーが作成されている場合を例として示す。なお、この例においては、フォルダー1から100までの100個のフォルダーが、アルバム格納用フォルダーであり、フォルダー101から104までの4個のフォルダーが、プレイリスト格納用フォルダーである。
図20は、ファイル管理構造のイメージ図を、より具体的に示したものである。図20に示すように、ユーザは、HDD104内に、仮想的な104のスロットをイメージできる。具体的には、1番目から100番目までの100個の仮想的スロットと、101番目から104番目までの4個のプレイリストを収納するための仮想的スロットとをイメージできる。
図20において、仮想的スロット1,2および3には、それぞれ、アルバム1,2および3がすでに格納されている。ここで、アルバム1,2および3は、それぞれ、4つのトラック、3つのトラックおよび4つのトラックを有している。
また、仮想的スロット101および102には、それぞれ、プレイリスト1および2が登録されている。プレイリスト1には、仮想的スロット1に格納されているアルバム1のトラック1と、仮想的スロット2に格納されているアルバム2のトラック1および3とが登録されている。一方、プレイリスト2には、仮想的スロット1に格納されているアルバム1のトラック2および3と、仮想的スロット3に格納されているアルバム3のトラック1とが登録されている。
図21は、この発明の一実施形態によるデータベースの構造の一例を示す。このデータベースにより管理されるデータは、全アルバムデータ、各アルバムデータ、各トラックデータおよび再生頻度データの4つに分けられている。以下に、これらの各データについて、データベースが図20に示したファイル管理構造を有する場合を例として説明する。
図21Aは、全アルバムデータの構造を示す。全アルバムデータは、HD記録再生装置101に格納されたアルバム全体に関するデータである。総容量は、HDD104に格納可能な容量であり、例えば20Gあるいは40Gなどである。なお、この発明の一実施形態においては、総容量は、40Gである。
フォルダー数は、HD記録再生装置101において作成された全フォルダー数である。なお、このフォルダー数には、アルバムを格納するフォルダーの数と、プレイリストを格納するフォルダーの数との両方が含まれる。これは、この発明の一実施形態によるダビング装置では、プレイリストもアルバムと同様の管理下に置かれ、アルバムの1つとして管理されるためである。したがって、この発明の一実施形態において、フォルダー数は、104である。
プレイリスト開始番号には、全フォルダーのうち、どのフォルダーからプレイリスト用フォルダーが始まるかを示す番号である。このプレイリスト開始番号のフォルダーから最終番号のフォルダーまでがプレイリスト用のフォルダーとして用いられる。この発明の一実施形態においては、プレイリスト開始番号は、101である。すなわち、フォルダー101からフォルダー104までがプレイリスト用のフォルダーとして用いられる。
この発明の一実施形態においては、プレイリスト開始番号のフォルダーから最終番号のフォルダーまでをプレイリスト格納用のフォルダーとして割り当てる例が示されているが、プレイリスト格納用のフォルダーの割り当ては、これに限られるものではない。例えば、フォルダー開始番号のフォルダー(フォルダー1)から所定番号のフォルダーまでを、プレイリスト格納用のフォルダーとして割り当ててもかまわない。また、全フォルダー中の途中にある所定個数のフォルダーを、プレイリスト用のフォルダーとして割り当ててもかまわない。さらには、連続する番号のフォルダーを、プレイリスト用のフォルダーとして割り当てずに、ランダムに選ばれた番号のフォルダーを、プレイリスト用のフォルダーとして割り当ててもかまわない。なお、ランダムに選ばれた番号のフォルダーを、プレイリスト用のフォルダーとして割り当てる場合には、どのフォルダーがプレイリス用のフォルダーかを識別できるようにする。具体的には、全アルバムデータが、上述したプレイリス開始番号に換えて、プレイリストを格納するフォルダー番号をデータとして持つようにする。
全使用フォルダー総時間は、全てのフォルダー(フォルダー1から100)に格納されているオーディオデータの総再生時間に関する時間情報であり、例えば、日、時間、分、秒およびフレームなどからなる時間情報である。
全録音可能時間は、録音可能な時間に関する情報、すなわち、HD記録再生装置101にあとどのくらいオーディオデータを格納できるかを示す時間情報であり、例えば、%(HDD104の空きの容量)、日、時間、分、秒およびフレームなどからなる時間情報である。
全フォルダー空き情報は、各フォルダーが空いているか否かを示す情報である。具体的には、各フォルダーが空いているか否かが、1ビットの情報により示される。すなわち、フォルダーが空いている場合には0がセットされ、フォルダーが空いていない場合には1がセットされる。この発明の一実施形態においては、全フォルダー空き情報は、104ビットからなる情報であり、フォルダー1,2,3,101,102のビットが1にセットされ、それ以外のビットは0にセットされる。
アルバムポインタは、各アルバムデータがHDD104のHD上のどの位置に割り当てられているかを示したポインタである。この発明の一実施形態においては、104個のフォルダーが設けられているため、アルバムポインタは、アルバム1ポインタ、アルバム2ポインタ、・・・アルバム104ポインタからなる。
図21Bは、各アルバムデータの構造を示す。各アルバムデータは、各フォルダーに格納されたアルバム一つ一つに関するデータである。
フォルダー番号には、各フォルダーに割り当てられた番号が記録される。この発明の一実施形態では、フォルダー番号として、1から104までの番号が用いられる。以下のデータは、このフォルダー番号に対応するフォルダーおよび、このフォルダーに格納されたアルバムに関するものである。
スタートトラック番号は、アルバムのトラックが、何番目から始まっているかを示す番号である。なお。このスタートトラック番号は、通常、1に設定される。
ラストトラック番号は、アルバムのトラックが何番目で終わっているかを示す番号である。なお、フォルダーに格納されたアルバムのトラック数は、ラストトラック番号からスタートトラック番号を引き、1を足した数である。ただし、ラストトラック番号とスタートトラック番号とが0であるときは、トラック数は0である。
総時間は、アルバムに格納されているオーディオデータを再生するのに要する総再生時間である。この総時間は、例えば、日、時間、分、秒およびフレームなどからなる時間情報である。
記録日時は、アルバムが格納された日時に関する時間情報あるいは、後述するネームが格納された日時に関する時間情報である。この記録日時は、例えば、年、月、日、時、分および秒などからなる時間情報である。
ネームは、フォルダーにつけられた名前である。アーティストは、フォルダーにつけられたアーティスト名である。例えば、これらネームおよびアーティストは、ユーザにより登録される。具体的には、CDチェンジャ1からHD記録再生装置101にオーディオデータ格納前に、オーディオデータ格納中にあるいはオーディオデータ格納後に、システムコントローラ301に備えられた操作装置304を用いて、ネームおよびアーティストの登録が行われる。
ハイライトトラックは、アルバムのトラックの中で代表となるトラックである。ユーザは、フォルダーに格納されているアルバムからハイライトトラックを再生することにより、所望のアルバムを容易に検索できる。
トラックポインタは、アルバムの各トラックデータがHDD106上のどの位置に割り当てられているかを示したポインタである。このトラックポインタは、トラック1ポインタ、トラック2ポインタ、・・・からなる。
図21Cは、各トラックデータの構造を示す。各トラックデータは、各フォルダーに格納されたアルバムのトラック一つ一つに関するデータである。
所属フォルダー番号は、トラックが所属するフォルダー番号である。この発明の一実施形態においては、このフォルダー番号は、1から100までの番号である。
トラック番号は、フォルダーに格納されたアルバムのトラック中でのトラック番号である。
総時間は、トラックのオーディオデータの総再生時間であり、例えば、日、時間、分、秒およびフレームなどからなる時間情報である。
記録日時は、CDチェンジャ1からHD記録再生装置101にトラックのオーディオデータが格納された日時であり、例えば、年、月、日、時、分および秒などからなる。
ネームは、トラックにつけられた名前である。アーティストは、トラックにつけられたアーティスト名である。例えば、これらネームおよびアーティストは、ユーザにより登録される。具体的には、CDチェンジャ1からHD記録再生装置101にオーディオデータ格納前に、オーディオデータ格納中にあるいはオーディオデータ格納後に、システムコントローラ301に備えられた操作装置304を用いて、ネームおよびアーティストの登録が行われる。
アクセス日時には、一番最近にこのトラックにアクセスした日時であり、例えば、年、月、日、時、分および秒などからなる日時情報である。この情報を用いることにより、ユーザは、最近よく聞いた楽曲などを容易に検索できる。なお、このアクセス日時は、上述した再生履歴プレイリストを作成する際に用いられる。
ハイライトポイントは、ハイライトとなる部分の位置情報であり、具体的には、スタートポイントとエンドポイントとからなる。なお、ハイライトとは、例えばコンテンツが音楽ソースである場合には、曲の前奏部分、間奏部分、後奏部分およびクライマックス部分などの曲全体の特徴が印象付けられる部分である。また、コンテンツが音楽ソースの場合には、場面のクライマックスシーン部分が、ハイライトに該当する。なお、ハイライトは、ダイジェスト、クライマックス、さびという同義語でも定義付けられる。したがって、このハイライトポイントを用いて、フォルダー内に格納された各トラック中の代表となる部分を再生することで、ユーザは、複数のトラックから所望の楽曲を容易に検索することができる。
ISRC(International-Standard-Recording-Code)データは、音楽ソフトウェアに付ける国際標準の識別コードである。なお、ISRCは、光ディスクに記録された各楽曲に固有なコードである。
図21Dは、再生頻度データの構成を示す。この再生頻度データは、HD記録再生装置101に格納されたアルバムのトラックの再生頻度を示すデータ、すなわち再生回数を示すデータである。この発明の一実施形態においては、再生頻度データは、所属フォルダー番号、トラック番号および再生頻度回数から構成される。ここでは、各トラックの再生頻度データが、再生頻度が高いものから順に、1からソートされて格納されている。よって、再生頻度を簡単に把握することができる。なお、この再生頻度データは、上述した再生頻度プレイリストを作成し、管理する際に用いられている。
所属フォルダー番号は、トラックが所属するフォルダーの番号である。トラック番号は、フォルダーに格納されたアルバム内でのトラックの番号である。再生頻度回数は、トラックの再生回数である。
図22は、アルバムのハイライトおよびアルバムの各トラックのハイライトを説明するためのものである。ここでは、例として、HD記録再生装置101のフォルダ1(仮想的スロット1)に格納されたアルバム1の各トラックと、フォルダ2(仮想的スロット2)に格納されたアルバム2の各トラックとを示す。なお、アルバムのハイライトとは、アルバムのハイライトトラック(代表曲)のハイライトである。
図22Aは、アルバム1の各トラックのハイライトを示す。図22Aに示すように、アルバム1は、トラック1,2,3,4および5から構成される。これらの各トラックのハイライトは、ぞれぞれ、図22Aにおいて斜線で示した位置に設定されている。アルバム1のハイライトトラックは、トラック3である。したがって、アルバム1のハイライトは、トラック3のハイライトである。
図22Bは、アルバム2の各トラックのハイライトを示す。図22Bに示すように、アルバム2は、トラック1,2,3,4および5から構成される。これらの各トラックのハイライトは、ぞれぞれ、図22Bにおいて斜線で示した位置に設定されている。アルバム2のハイライトトラックは、トラック1である。したがって、アルバム2のハイライトは、トラック3のハイライトである。
なお、この発明の一実施形態によるダビング装置では、HD記録再生装置101に格納された各アルバムのハイライトを、フォルダー番号順(仮想的スロット番号順)に順次再生するアルバムハイライトスキャン再生と、アルバムに含まれる各トラックのハイライトを、トラック番号順に順次再生するトラックハイライトスキャン再生とを行うことができる。
この発明の一実施形態によるダビング装置では、ハイライトを登録する登録モードとして、3つのモードが備えられている。すなわち、単一のキー操作により、ハイライトを登録することができる登録モード(以下、登録モード1)と、ハイライトとして登録する部分を、登録前に確認することができる登録モード(以下、登録モード2)と、ハイライトとして登録する部分を、登録前に確認し、微調整を行うことができる登録モード(以下、登録モード3)とが備えられている。なお、これらの登録モードは、システムコントローラ301に備えられた操作装置304により切り換えられるようにしてもかまわない。以下に、フローチャートを用いて、これらの登録モードを用いたハイライトの登録操作および処理について説明する。なお、以下の説明では、例として、HD記録再生装置101のフォルダ−1(仮想的スロット1)に格納されたアルバム1に含まれるトラック3のハイライトを登録する場合について説明する。
図23は、登録モード1におけるハイライト登録の操作および処理を説明するためのフローチャートである。まず、ハイライトとして登録したいアルバム1のトラック3を再生する(ステップ101)。
そして、トラック3のハイライトとして登録したい部分が再生されると同時に、システムコントローラ301の操作装置303に備えられたハイライトキーを押す(スロットS102)。これにより、図21に示したデータベースの情報が書き替えられる。すなわち、図21Bに示した、フォルダー番号1のアルバムデータのハイライトトラックに、トラック3が記録されるとともに、所属スロット番号1、トラック番号3のトラックデータのハイライトポイントに、ステップ102において指示されたハイライトのハイライトポイントが、すなわちステップ102において指示されたハイライトのスタートポイントとエンドポイントとが記録される(ステップ103)。ここでは、ハイライトキーを押した時に再生されていたデータの位置情報が、スタートポイントとなり、ハイライトキーを押してから10秒後に再生されるデータの位置情報が、エンドポイントとなる。すなわち、ハイライトとして登録される曲の長さは、10秒間である。
上述した説明では、ハイライトキーを押してから10秒後に再生されるデータの位置情報が、エンドポイントとなる例について示したが、この時間を設定により変更できるようにしてもかまわない。すなわち、ハイライトとして登録される曲の長さをユーザが、自由に設定できるようにしてもかまわない。
図24は、登録モード2におけるハイライト登録の操作および処理を説明するためのフローチャートである。まず、ハイライトとして登録したいアルバム1のトラック3を再生する(ステップ111)。
次に、トラック3のハイライトとして登録したい部分が再生されると同時に、システムコントローラ301の操作装置303に備えられたハイライトキーを押す(ステップ112)。これにより、ハイライトキーの押圧に応じた信号が、操作装置303よりコントローラ302に送信され、この信号を受信したコントローラ302が、ハイライトキーが押されたことをHD記録再生装置101に知らせる信号を、HD記録再生装置101のコントローラ105に送信する。そして、この信号を受信したコントローラ105が、ステップ112において指示されたハイライトのハイライトポイントを、すなわちステップ112において指示されたハイライトのスタートポイントとエンドポイントとを、コントローラ105に備えられた記憶装置に記憶する。ここでは、ハイライトキーを押した時に再生されていたデータの位置情報が、スタートポイントとなり、ハイライトキーを押してから10秒後に再生されるデータの位置情報が、エンドポイントとなる。すなわち、ハイライトとして登録される曲の長さは、10秒間である。
次に、コントローラ105が、コントローラ105の記憶装置に記憶されたハイライトのスタートポイントとエンドポイントとに基づき、HDD104からオーディオデータを読み出すことにより、ステップ102において設定したハイライトが繰り返し再生(以下、リハーサル再生)される(ステップ113)。
次に、ユーザは、ステップ113でリハーサル再生されたハイライトが、登録を所望するものであるか否かを確認する(ステップ114)。ステップ113で再生されたハイライトが、登録を所望するものである場合には、エンターキーを押す。これにより、図21に示したデータベースの情報が書き替えられる。すなわち、図21Bに示した、フォルダー番号1のアルバムデータのハイライトトラックに、トラック3が記録されるとともに、所属スロット番号1、トラック番号3のトラックデータのハイライトポイントに、ステップ112において指示されたハイライトのハイライトポイントが、すなわちステップ112において指示されたハイライトのスタートポイントとエンドポイントとが記録される(ステップ115)。
ステップ113で再生されたハイライトが、登録を所望するものでない場合には、キャンセルキーを押す。これにより、アルバム1のトラック3が始めから再び再生される。
なお、エンドキーあるいはキャンセルキーを押すことにより、ハイライト登録操作を登録途中で終了できるようにしてもかまわない。また、上述した例では、ステップ113で再生されたハイライトが、登録を所望するものでない場合には、キャンセルキーを押すことにより、トラックが始めから再生される例について示したが、ステップ112において設定されたスタートポイントに対応する曲部分から所定秒前の曲部分から再生されるようにしてもかまわない。
なお、上述した例では、ハイライトキーを押してから10秒後に再生されるデータの位置情報が、エンドポイントとなる例について示したが、この時間を設定により変更できるようにしてもかまわない。すなわち、ハイライトとして登録される曲の長さをユーザが、自由に設定できるようにしてもかまわない。
また、上述した例では、スタートポイントとエンドポイントとが、HD記録再生装置101のコントローラ105が備える記憶装置に格納される例について示したが、こられのポイントにより挟まれたオーディオデータが格納されるようにしてもかまわない。すなわち、リハーサル再生が、コントローラ105に備えられた記憶装置から、オーディオデータを読み出すことにより行われるようにしてもかまわない。
上述したように、この発明の一実施形態によるダビング装置においては、ハイライト登録前に、リハーサル再生を行えるので、ユーザは、所望する部分がハイライトとして設定されているか否かを確認できる。また、ハイライトを確認後、所望する部分がハイライトとして設定されていない場合には、ハイライトとして登録したいトラックを再び再生し、ハイライト登録をやり直すことができるので、ハイライトの再設定を容易に行うことができる。
図25は、登録モード3におけるハイライト登録の操作および処理を説明するためのフローチャートである。まず、ハイライトとして登録したいアルバム1のトラック3を再生する(ステップ121)。
次に、トラック3のハイライトとして登録したい部分の先頭部分が再生されると同時に、システムコントローラ301の操作装置303に備えられたハイライトキーあるいはJOGキーの押しボタンスイッチを押す(ステップ122)。これにより、ハイライトキーあるいはJOGキーの押しボタンスイッチの押圧に応じた信号が、操作装置303よりコントローラ302に送信され、この信号を受信したコントローラ302が、ハイライトキーあるいはJOGキーの押しボタンスイッチが押されたことをHD記録再生装置101に知らせる信号を、HD記録再生装置101のコントローラ105に送信する。そして、この信号を受信したコントローラ105が、ステップ122において指示されたハイライトのスタートポイントを、コントローラ105に備えられた記憶装置に記憶する。ここでは、ハイライトキーあるいはJOGキーの押しボタンスイッチを押した時に再生されていたデータの位置情報が、スタートポイントとなる。
次に、ステップ103において、コントローラ302に備えられた記憶装置に記憶されたスタートポイントと、そこから数秒後のポイントとに挟まれるオーディオデータが、すなわち、図26Aに示したトラック中の斜線部が、リハーサル再生される。(ステップ123)。なお、この発明の一実施形態においては、記憶装置に記憶されたスタートポイントと、そこから5数秒後のポイントとに挟まれるオーディオデータがリハーサル再生される。
次に、FFキー、FRキーを操作し、表示装置303に表示された時、分、秒およびフレームのうち、調整を所望する部分にカーソルを移動した後、JOGキーを回し、所望の値に数値を変更する。(ステップS124)。
次に、リハーサル再生を聴取することにより、ハイライトのスタートポイントが、所望の位置に設定されたかいなかを判断する(ステップ125)。所望の位置に設定されている場合には、キャンセルキーを押す。これにより、ステップ123に戻り、コントローラ302に備えられた記憶装置に記憶されたスタートポイントと、そこから数秒後のポイントとに挟まれるオーディオデータが、すなわち、図26Aに示したトラック中の斜線部が、リハーサル再生される。
所望の位置に設定されている場合には、エンターキーを押す。これによりポイントAから再生が始まるとともに(ステップ126)、ハイライトの終了部をユーザに促す表示"エンドポイント?"を、システムコントローラ201の表示装置303に表示される(ステップ127)。
次に、ハイライトとして登録したい部分の終了部が再生されたら、操作装置303に備えられたハイライトキーあるいはJOGキーの押しボタンスイッチを押す(ステップ128)。これにより、ハイライトキーあるいはJOGキーの押しボタンスイッチの押圧に応じた信号が、操作装置303よりコントローラ302に送信され、この信号を受信したコントローラ302が、ハイライトキーあるいはJOGキーの押しボタンスイッチが押されたことをHD記録再生装置101に知らせる信号を、HD記録再生装置101のコントローラ105に送信する。そして、この信号を受信したコントローラ105が、ステップ128において指示されたハイライトのエンドポイントを、コントローラ105に備えられた記憶装置に記憶する。ここでは、ハイライトキーあるいはJOGキーの押しボタンスイッチを押した時に再生されていたデータの位置情報が、エンドポイントとなる。
次に、コントローラ105に備えられた記憶装置に記憶されたスタートポイントと、そこから数秒前のポイントとに挟まれるオーディオデータが、すなわち、図26Bに示したトラック中の斜線部が、リハーサル再生される(ステップS129)。なお、この発明の一実施形態においては、記憶装置に記憶されたスタートポイントと、そこから5数秒後のポイントとに挟まれるオーディオデータがリハーサル再生される。
次に、FFキー、FRキーを操作し、表示装置303に表示された時、分、秒およびフレームのうち、調整を所望する部分にカーソルを移動した後、JOGキーを回し、所望の値に数値を変更する。(ステップS130)。
次に、リハーサル再生を聴取することにより、ハイライトのエンドポイントが、所望の位置に設定されたかいなかを判断する(ステップ131)。所望の位置に設定されている場合には、キャンセルキーを押す。これにより、ステップ130に戻り、コントローラ105に備えられた記憶装置に記憶されたスタートポイントと、そこから数秒前のポイントとに挟まれるオーディオデータが、すなわち、図26Bに示したトラック中の斜線部が、リハーサル再生される
所望の位置に設定されている場合には、エンターキーを押す。これにより、図21に示したデータベースの情報が書き替えられる。すなわち、図21Bに示した、スロット番号が1番のスロットのハイライトトラックに、トラック3が記録されるとともに、所属スロット番号が3番のトラックデータのハイライトポイントに、ステップ124および130において微調整されたハイライトのハイライトポイントが、すなわち図26Cに示したエンドポイントとスタートポイントとが記録される(ステップ132)。
なお、上述した例では、スタートポイントが、コントローラ105が備える記憶装置に格納される例について示したが、スタートポイントと、そこから数秒後のポイントとに挟まれるオーディオデータが記憶装置に格納されるようにしてもかまわない。すなわち、リハーサル再生が、コントローラ105に備えられた記憶装置から、オーディオデータを読み出すことにより行われるようにしてもかまわない。
また、上述した例では、エンドポイントが、コントローラ105が備える記憶装置に格納される例について示したが、エンドポイントと、そこから数秒前のポイントとに挟まれるオーディオデータが記憶装置に格納されるようにしてもかまわない。すなわち、リハーサル再生が、コントローラ105に備えられた記憶装置から、オーディオデータを読み出すことにより行われるようにしてもかまわない。
上述したように、この発明の一実施形態によるダビング装置では、ハイライトとして登録するスタートポイントおよびエンドポイントの両ポイントの微妙な修正を行うことができる。また、スタートポイントばかりではなく、エンドポイントも自由に設定できるので、ハイライトの長さを自由に設定することができる。
なお、この発明の一実施形態によるダビング装置では、上述した3つの登録モードを用いて、トラックのハイライトを登録すると、この登録したトラックが、アルバムのハイライトトラックに自動的になるように設定されている。すなわち、トラックのハイライトを登録するたびに、アルバムのハイライトトラックは自動的に更新されように設定されている。
この発明の一実施形態によるダビング装置では、上述のようにして登録されたハイライトを用いて、所望のアルバムあるいは所望のトラックを検索することができる。なお、この発明の一実施形態によるダビング装置では、3つの検索モードが備えられている。すなわち、複数のアルバムから所望のアルバムを検索する第1の検索モードとしてのアルバム検索モードと、選択されているアルバム(カレントアルバム)から所望のトラックを検索する第2の検索モードとしてのトラック検索モードと、複数のアルバムから所望のトラックを検索する第3の検索モードとしてのアルバム&トラック検索モードとが備えられている。なお、アルバム&トラック検索モードは、アルバム検索モードとトラック検索モードとを組み合わせた検索モードである。
図27は、この発明の一実施形態によるダビング装置におけるアルバム&トラック検索モードの検索処理のイメージを示す。なお、図27は、例として、ユーザが所望するトラックが、フォルダー3(仮想的スロット3)に格納されたアルバム3のトラックである場合の検索処理のイメージを示している。
所望するトラックを見つけ出すためには、まず、アルバムハイライトスキャン再生を行う。具体的には、図27Aに示すように、アルバム1のハイライトトラックのハイライト、アルバム2のハイライトトラックのハイライト、・・・を、順次再生する再生する
アルバムハイライトスキャン再生中に所望のアルバムが見つかった場合には、トラックハイライトスキャン再生を行う。具体的には、図27Bに示すように、トラック1のハイライト、トラック2のハイライト、トラック3のハイライト、・・・を、順次再生する。
上述したような処理により、複数のアルバムの中から所望のトラックを見つけ出すことができる。所望するトラックが見つかった場合には、そのトラックを再生するばかりではなく、システムコントローラ301に備えられたプレイリスト登録キーなどを操作することにより、プレイリストに登録することもできる。
図28および29は、この発明の一実施形態によりダビング装置における、ハイライト検索の操作および処理を説明するためのフローチャートである。
まず、ハイライト検索が開始したら、メニューキーを押し、システムコントローラの表示装置303に、検索メニュー画面を表示させる(ステップ141)。
次に、検索メニュー画面に表示されたメニューの中から、すなわち"アルバム検索モード"、"トラック検索モード"および"アルバム&トラック検索モード"の中から所望の検索モードを選択する(ステップ142)。
ステップS142において、検索モードとして"アルバム検索モード"を選択した場合には、システムコントローラ301に備えられたハイライトキーを押し(ステップ143)、アルバムハイライトスキャン再生を開始する(ステップ144)。これにより、アルバムのハイライトが、フォルダー番号順(仮想的スロット番号順)に再生される。
次に、HDD記録再生値101で再生されるアルバムのハイライトを聴取し、所望するアルバムが再生されているか否かを判断する(ステップ145)。所望するアルバムが再生されている場合には、システムコントローラ301に備えられたYESキーあるいはエンターキーなどを押す。これにより、所望するアルバムが、はじめのトラックから再生される(ステップ146)。所望するアルバムが再生されていない場合には、次のアルバムのハイライトを聴取する。なお、ステップ145において、アルバムハイライトスキャン再生を終了したい場合、あるいは所望のアルバムのハイライトの再生が過ぎてしまった場合には、NOキーあるいはキャンセルキーなどにより、アルバムハイライトスキャン再生を終了するようにしてもよい。
ステップS142において、検索モードとして"トラック検索モード"を選択した場合には、システムコントローラ301に備えられた数字キーなどにより、検索を所望するアルバムのトラックを選択した後、システムコントローラ301に備えられたハイライトキーを押し(ステップ147)、トラックハイライトスキャン再生を開始する(ステップ148)。これにより、ステップ147で選択されたアルバム(カレントアルバム)に含まれる各トラックのハイライトが、トラック番号順に再生される。
次に、HDD記録再生値101で再生されるアルバムの各トラックのハイライトを聴取し、所望するトラックが再生されているか否かを判断する(ステップ149)。所望するトラックが再生されている場合には、システムコントローラ301に備えられたYESキーあるいはエンターキーなどを押す。これにより、所望するトラックが、はじめから再生される(ステップ150)。所望するトラックが再生されていない場合には、次のトラックのハイライトを聴取する。なお、ステップ149において、トラックハイライトスキャン再生を終了したい場合、あるいは所望のトラックのハイライトの再生が過ぎてしまった場合には、NOキーあるいはキャンセルキーなどにより、トラックハイライトスキャン再生を終了するようにしてもよい。
ステップS142において、検索モードとして"アルバム&トラック検索モード"を選択した場合には、システムコントローラ301に備えられたハイライトキーを押し(ステップ151)、アルバムハイライトスキャン再生を開始する(ステップ152)。これにより、各アルバムのハイライトが、フォルダー番号順(仮想的スロット番号順)に再生される。
次に、HDD記録再生値101で再生されるアルバムのハイライトを聴取し、所望するアルバムが再生されているか否かを判断する(ステップ153)。所望するアルバムが再生されている場合には、システムコントローラ301に備えられたYESキーあるいはエンターキーを押す。これにより、トラックハイライトスキャン再生が開始され、所望するアルバムに含まれるトラックが、トラック番号順に順次再生される(ステップ154)。所望するアルバムが再生されていない場合には、次のアルバムのハイライトを聴取する。なお、ステップ153において、アルバムハイライトスキャン再生を終了したい場合、あるいは所望のアルバムのハイライトの再生が過ぎてしまった場合には、NOキーあるいはキャンセルキーなどにより、アルバムハイライトスキャン再生を終了するようにしてもよい。
次に、ステップ153で選択されたアルバムに含まれる各トラックのハイライトを聴取し、所望するトラックが再生されているか否かを判断する(ステップ155)。所望するトラックが再生されている場合には、システムコントローラ301に備えられたYESキーあるいはエンターキーを押す。これにより、所望するトラックが、はじめから再生される(ステップ156)。所望するトラックが再生されていない場合には、次のトラックのハイライトを聴取する。なお、ステップ145において、トラックハイライトスキャン再生を終了したい場合、あるいは所望のトラックのハイライトの再生が過ぎてしまった場合には、キャンセルキーにより、トラックハイライトスキャン再生を終了するようにしてもよい。
次に、アルバム検索モード、トラック検索モードあるいはアルバム&トラック検索モードにより、検索されたアルバムあるいはトラックを、プレイリストに登録するか否かを判断する(ステップ157)。プレイリストに登録しない場合には、操作および処理は終了となる。
プレイリストに登録する場合には、システムコントローラ301の操作装置304に備えられたプレイリスト登録キーを押す(ステップ158)。これにより、プレイリストへの登録が開始され、システムコントローラ301の表示装置303に、プレイリスト登録先フォルダーのフォルダー番号選択をユーザに促す表示、すなわちプレイリスト登録先仮想的スロットのスロット番号選択をユーザに促す表示"登録先プレイリストスロット?"が表示される(ステップ159)。
次に、システムコントローラ301の操作装置304を用いて、プレイリスト格納用の仮想的スロットとして、HD記録再生装置101のフォルダー番号、すなわち仮想的スロットのスロット番号を選択する(ステップ160)。これにより、ステップ160で選択したフォルダーに(仮想的スロット)にプレイリストが作成されるとともに、あるいはステップ160で選択したフォルダーに(仮想的スロット)に作成されているプレイリストが更新されるとともに、図21に示したデータベースが再構築され(ステップ161)、プレイリストの登録は終了となる。
次に、この発明の一実施形態によるダビング装置におけるトラック編集処理について説明する。この発明の一実施形態によるダビング装置においては、トラック編集処理として、削除編集処理、分割編集処理、移動編集処理および連結編集処理が可能である。以下、これらの編集処理について、図30から34を用いて順次説明する。なお、図30から34において、実線で囲まれた図は、編集処理前のアルバムの各トラックを示すものであり、破線で囲まれた図は、編集処理後のアルバムの各トラックを示すものである。
この発明の一実施形態によるダビング装置では、トラックのハイライトが設定されていない場合には、トラックの始めの数秒が、例えば10秒が、トラックのハイライトとして設定される。これにより、トラックハイラトイスキャン再生により、全てのトラックのハイライトを聴取することができるようになるばかりではなく、トラックを分割した場合にも、ハイライトが自動的に設定されるようにできる。
また、この発明の一実施形態によるダビング装置では、アルバムのハイライトトラック(代表曲)がない場合には、トラック1がハイライトトラックとして設定される。これにより、アルバムハイライトスキャン再生により、全てのアルバムのハイライトを聴取することができるようになるばかりではなく、アルバムのハイライトトラックが削除された場合にも、アルバムのハイライトを常に残すことができる。
図30は、この発明の一実施形態によるダビング装置における削除編集処理を説明するためのものである。ここでは、例として、アルバムがトラック1,2,3,4および5からなる場合を示す。
図30Aは、削除編集処理前におけるアルバムの各トラックのイメージを示す。トラック1,2,3,4,5は、それぞれ、musicA、B、C、D、Eであり、各トラックのハイライトは、図30A中の斜線部で示す位置に設定されている。なお、アルバムのハイライトトラックは、トラック3である。
図30Bは、ハイライトトラックではないトラックを削除する削除編集処理後における各トラックイメージを示す。ここでは、例として、図30Aに示したトラック2(musicB)を削除する削除編集処理後における各トラックのイメージを示す。図30Bに示すように、図30Aに示したトラック2(musicB)を削除した場合には、トラック番号3以降のmusicのトラック番号が繰り下がり、musicC、D、Eが、それぞれ、図30Bに示したトラック2、3、4になる。そして、アルバムのハイライトトラックは、トラック2(musicC)になる。なお、上述したように、musicC、DおよびEのトラック番号は変わるが、ハイライトトラックのmusicは、musicCのまま変わらない。
図30Cは、ハイライトトラックを削除する削除編集処理後における各トラックのイメージを示す。ここでは、例として、図30Aに示したトラック3(musicC)がハイライトトラックである場合を例として示す。図30Cに示すように、ハイライトトラックであるトラック3(musicC)を削除した場合には、トラック番号4以降のmusicのトラック番号が繰り下がり、musicD、Eが、それぞれ、図30Bに示したトラック3、4になる。さらに、図30Aに示したアルバムのハイライトトラックがなくなるため、アルバムのハイライトトラックは、トラック1(musicA)となる。
図31は、この発明の一実施形態によるダビング装置における分割編集処理を説明するためのものである。ここでは、例として、アルバムがトラック1,2,3および4からなる場合を示す。
図31Aは、分割編集処理前におけるアルバムの各トラックのイメージを示す。トラック1,2,3,4は、それぞれ、musicA、B、C、Dであり、各トラックのハイライトは、図31A中の斜線部で示した位置に設定されている。なお、アルバムのハイライトトラックは、トラック3である。
図31Bは、ハイライトトラック以外のトラックを分割する分割編集処理後におけるアルバムの各トラックのイメージを示す。ここでは、例として、図31Aに示したトラック2(musicB)を分割する分割編集処理後における各トラックのイメージを示す。図31Bに示すように、図31Aに示したトラック2(musicB)を二分割した場合には、分割したトラックの前半部分(musicB1)がトラック2となり、分割したトラックの後半部分(musicB2)がトラック3となる。そして、トラック番号3以降のmusicのトラック番号が繰り上がり、musicC、Dが、それぞれ、トラック4、5となる。なお、この発明の一実施形態によりダビング装置においては、トラックのハイライトを、トラック編集処理前の状態で維持するように設定されているため、図31Aに示したトラック2(musicB)のハイライトが、分割したトラックの前半部分(musicB1)のハイライトとして維持される。一方、分割したトラックの後半部分(musicB2)のハイライトは、先頭部分に設定される。ここで、アルバムのハイライトは、musicCのハイライトのまま変わらない。
図31Cは、ハイライトラックを分割する分割処理後における各トラックのイメージを示す。ここでは、例として、図31Aに示したトラック3(musicC)がハイライトトラックである場合を例として示す。図31Cに示すように、図31Aに示したトラック3(musicC)を二分割した場合には、分割したトラックの前半部分(musicC1)がトラック3となり、分割したトラックの後半部分(musicC2)がトラック4となる。そして、musicDのトラック番号が繰り上がり、トラック5になる。なお、この発明の一実施形態によるダビング装置においては、トラックのハイライトを、トラック編集処理前の状態で維持するように設定されているため、図31Aに示したトラック3のハイライトが、分割したトラックの前半部分(musicC1)のハイライトとして維持される。一方、分割したトラックの後半部分(musicC2)のハイライトは、先頭部分に設定される。ここで、アルバムのハイライトは、musicC1のハイライトとなる。
なお、上述した例では、分割したmusicCの前半部分(musicC1
)に、ハイライトが含まれる例について示したが、musicCの後半部分(musicC2)にハイライトが含まれる場合には、musicC1の先頭部分が新たにハイライトとして設定され、musicC2のハイライトは、分割処理前のmusicCのハイライトとなる。
図32および33は、この発明の一実施形態によるダビング装置における移動編集処理を説明するためのものである。図32は、移動するトラックが、ハイライトトラックではない場合の移動編集処理を説明するためのものである。図33は、移動するトラックが、ハイライトトラックである場合の移動編集処理を説明するためのものである。ここでは、例として、トラックの移動元のアルバム(以下、移動元アルバム)が、トラック1,2,3,4,5からなり、トラックの移動先のアルバム(以下、移動先アルバム)が、トラック1,2,3,4からなる場合を示す。まず、移動するトラックが、移動元アルバムのハイライトトラックではない場合の移動編集処理について説明する。
図32Aは、移動編集処理前における移動元アルバムの各トラックのイメージであり、図32Bは、移動編集処理前における移動先アルバムの各トラックのイメージである。トラックの移動元アルバムのトラック1,2,3,4,5は、それぞれ、musicA、B、C、D、Eであり、トラック移動先アルバムのトラック1,2,3,4は、それぞれ、musicF、G、H、Iである。また、トラック移動元アルバムおよびトラック移動先アルバムの各トラックのハイライトは、図32Aおよび30Bに斜線で示した位置に設定されている。なお、トラック移動元アルバムのハイライトトラックは、トラック3であり、トラック移動先アルバムのハイライトトラックは、トラック1である。
図32Cは、ハイライトトラック以外のトラックを移動する移動編集処理後における移動元アルバムの各トラックのイメージを示し、図32Dは、ハイライトトラック以外のトラックを移動する移動編集処理後における移動先アルバムの各トラックのイメージを示す。ここでは、例として、トラック移動元アルバムのトラック4(musicD)を、トラック移動先アルバムに移動し、移動先アルバムのトラック2として挿入した場合を例として示す。
図32Cに示すように、トラック4(musicD)の移動により、移動元アルバムからトラック4(musicE)がなくなるため、musicEのトラック番号が繰り下がり、トラック4となる。なお、移動元アルバムのハイライトトラックは、トラック3(musicC)のままである。
図32Dに示すように、図32Aに示したトラック4(musicD)を、移動先アルバムのトラック2として挿入した場合には、図32Bに示したトラック2以降のmusicの番号が繰り上がり、musicG、H、Iが、それぞれ、トラック3、4、5となる。ここでは、トラックの移動により、移動先アルバムの代表曲であるmusicFのトラック番号が変わらないため、移動先アルバムのハイライトトラック番号は変わらない。なお、トラックの移動により、移動先アルバムの代表曲であるmusicのトラック番号が変わる場合には、ハイライトトラック番号もかわるようになっている。次に、移動するトラックが、ハイライトトラックである場合の移動編集処理を説明する。
図33Aは、ハイライトトラックを移動する移動編集処理前における移動元アルバムの各トラックのイメージを示し、図33Bは、ハイライトトラックを移動する移動編集処理前における移動先アルバムの各トラックのイメージを示す。トラックの移動元アルバムのトラック1,2,3,4,5は、それぞれ、musicA、B、C、D、Eであり、トラック移動先アルバムのトラック1,2,3,4は、それぞれ、musicF、G、H、Iである。また、トラック移動元アルバムおよびトラック移動先アルバムの各トラックのハイライトは、図32Aおよび30Bに斜線で示す位置に設定されている。なお、トラック移動元アルバムのハイライトトラックは、トラック3であり、トラック移動先アルバムのハイライトトラックは、トラック1である。
図33Cは、ハイライトトラックを移動する移動編集処理後における移動元アルバムの各トラックのイメージを示し、図33Dは、ハイライトトラックを移動する移動編集処理後における移動先アルバムの各トラックのイメージを示す。ここでは、例として、トラック移動元アルバムのトラック3(musicC)を、トラック移動先アルバムに移動し、移動先アルバムのトラック2として挿入した場合を例として示す。
図33Cに示すように、移動元アルバムでは、トラック3(musicC)の移動により、musicEのトラック番号が繰り下がり、トラック4となる。そして、ハイライトトラックであるトラック3(musicC)がなくなったため、ハイライトトラックは、トラック1になる。
図33Dに示すように、移動先アルバムでは、トラック3(musicC)の移動により、トラック番号3以降のmusicのトラック番号が繰り上がり、図32Bに示したmusicG、H、Iが、それぞれ、図32Dに示したトラック3、4、5となる。なお、移動先アルバムのハイライトトラックは、トラック1(musicF)のままである。
図34は、この発明の一実施形態によるダビング装置における連結編集処理を説明するためのものである。ここでは、例として、アルバムが、トラック1、2、3、4および5からなる場合を示す。
図34Aは、連結編集処理前におけるアルバムの各トラックのイメージを示す。トラック1,2,3,4,5は、それぞれ、musicA、B、C、D、Eであり、各トラックのハイライトは、図34Aに斜線で示した位置に設定されている。なお、アルバムのハイライトトラックは、トラック3である。
図34Bは、ハイライトトラックではないトラック同士を連結する連結処理後のイメージを示す。ここでは、例として、図34Aに示したトラック4(musicD)とトラック5(musicE)とを連結する連結編集処理後における各トラックのイメージを示す。図34Bに示したように、連結処理により、musicD+Eが、トラック4となる。この発明の一実施形態においては、ハイライトは、トラック番号が小さい番号のトラックのものになるように設定されているため、図34Aに示したトラック4(musicD)のハイライトが、図34Bに示したトラック4(musicD+E)のハイライトとなる。
図34Cは、ハイライトトラックとハイライトトラック以外のトラックとを連結する連結処理後の各トラックのイメージを示す。ここでは、例として、図34Aに示したトラック2(musicB)とトラック3(musicC)とを連結する連結処理後の各トラックのイメージを示す。図34Bに示したように、musicB+Cが、トラック2となるとともに、このトラック2がハイライトトラックになる。ハイライトトラックではないトラック同士を結合した場合には、結合前の2つのトラックのうちでトラック番号が小さい方のハイライトが、結合後のトラックのハイライトになるが、ハイライトトラックとハイライトトラックではないトラックとを連結する場合には、連結処理前のハイライトトラックのハイライトが、連結処理後のトラックのハイライトになる。したがって、図34Aに示したトラック3(musicC)のハイライトが、図34Cに示したトラック2(musicB+C)のハイライトとなる。
上述したように、この発明の一実施形態によるダビング装置では、アルバムのハイライトおよびトラックのハイライトを、トラック編集処理前の状態に維持することができる。
以上説明したように、この発明の一実施形態によれば、HD記録再生装置101のHDD104に、CDチェンジャ1のスロット数に応じた数のフォルダーが作成され、これらのフォルダーに、それぞれ、CDチェンジャ1に装填されたアルバムが自動的に格納されるため、HDD104の内部構造を知らないユーザでも、CDチェンジャ1からHDD104にアルバムを容易に格納できる。
また、CDチェンジャ1のアルバム格納イメージそのままに、HDD104にアルバムを格納することができる。よって、ユーザは、HDD104のアルバム格納イメージを直感的につかむことができ、HDD104から所望の楽曲を容易に再生できる。
さらに、プレイリストもアルバムと同様の管理下に置かれ、アルバムの一つとして管理される。したがって、HD記録再生装置101のフォルダーに格納されたアルバムやプレイリストを、別々に管理することなく、一元的に管理することができる。
さらにまた、この発明の一実施形態によるダビング装置には、各アルバムのハイライトを順次再生し、所望のアルバムを検索するアルバム検索モードと、特定アルバムの各トラックのハイライトを順次再生し、所望のトラックを特定アルバムから検索するトラック検索モードと、アルバム検索モードと、各アルバムのハイライトを順次再生し、所望のアルバムを特定し、さらに特定したアルバムの各トラックから所望のトラックを検索するアルバム&トラック検索モードとからなる3つの検索モードとが備えられているため、HD記録再生装置101に格納された複数のアルバムから所望のアルバムを容易に検索することができ、HD記録再生装置101に格納された特定アルバムから容易に所望のトラック検索することができ、さらに、HD記録再生装置101に格納された複数のアルバムから所望のトラックを容易に検索することができる。
また、この発明の一実施形態によるダビング装置では、単一のキー操作によりハイライトの登録を行える第1の登録モードと、登録したいハイライトをリハーサル再生し、確認した後に登録できる第2の登録モードと、登録したいハイライトのスタートポイントおよびエンドポイントを、それぞれ、リハーサル再生し、確認するとともに、微調整した後に登録できる第3の登録モードとが備えられているため、ハイライトを容易に登録することができるばかりではなく、所望のハイライトが登録されているか否かを確認しながら登録ができる。さらに、ハイライトと登録する区間とスタートポイントとエンドポイントとを微調整することがでる。
さらにまた、トラックのハイライトを登録すると、アルバムのハイライトが自動的に更新されるため、ユーザがアルバムのハイライトトラックを新たに登録する作業を省くことができる。
また、この発明の一実施形態によるダビング装置では、アルバムハイライトスキャン再生、トラックハイライトスキャン再生、あるいはアルバムハイライトスキャン再生とトラックハイライトスキャン再生との両方を行うことにより、HD記録再生装置101に格納された複数のアルバムから所望のアルバムを、HD記録再生装置101に格納された特定アルバムから所望のトラックを、あるいは、HD記録再生装置101に格納された複数のアルバムから所望のトラックを、簡単かつ直感的に検索することができる。
さらに、トラックハイライトスキャン再生では、所定アルバムが有する各トラックのハイライトが順次再生されるので、簡単かつ即座に所望のトラックを、所定のアルバムから検索することができる。
さらにまた、アルバムハイライトスキャン再生では、各アルバムの代表曲であるハイライトトラックのハイライトが順次再生されるので、簡単かつ即座に所望のアルバムを検索することができる。
また、アルバム&トラック検索モードでは、各アルバムの代表曲であるハイライトトラックのハイライトが順次再生し、所望のアルバムを特定し、さらに、このアルバムが有する各トラックのハイライトが順次再生し、所望のトラックを検索できるので、所望のトラックを、複数のアルバムから高速に検索することができる。
さらに、登録したハイライトに対して、削除編集処理、分割編集処理、移動編集処理および連結編集処理を行った場合にも、各トラックのハイライトおよびアルバムのハイライトが消えてなくなったり、各編集処理前と異なる位置に移動してしまったりすることがないため、各編集後にユーザがハイライトを新たに登録する作業を省くことができる。
さらにまた、アルバムのハイライトおよびトラックのハイライトを聴取しながら、所望のアルバムおよびトラックを検索することができるので、ユーザは、所望のアルバムおよびトラックを容易に検索することができる。また、所望のアルバムおよびトラックを直感的に検索することができる。さらに、ユーザが検索を所望するアルバムのアルバム名やトラックのトラック名を知らない場合にも、検索を容易に行うことができる。
また、アルバムに含まれるトラックに対して編集処理が施された場合に、アルバムのハイライトトラックの番号を自動的更新することができるため、ユーザの編集処理時の負担を軽減することができる。
さらに、メニューからアルバムを選択し、トラックを選択し、再生し、登録を行うというように、かなり深い層まで制御することなく、ハイライト登録ができるため、ユーザは、ハイライトを容易に登録することができる。
以上、この発明の一実施形態について具体的に説明したが、この発明は、上述の一実施形態に限定されるものではなく、この発明の技術的思想に基づく各種の変形が可能である。
例えば、上述した一実施形態においては、HDD104に楽曲データを保存する例について示したが、画像データを保存するようにしてもかまわない。また、音声データを格納するようにしてもよい。
また、上述した一実施形態においては、CDチェンジャ1とHD記録再生装置101とを備えるダビング装置に、この発明を適用する例について示したが、ダビング装置の構成は、この例に限られものではない。例えば、DVD(Digital Versatile Disc)チェンジャプレーヤとHD記録再生装置とを備えるダビング装置、MD(Mini Disc)チェンジャプレーヤとHD記録再生装置とを備えるダビング装置などに、この発明を適用するようにしてもかまわない。
また、上述した一実施形態においては、音楽データを、HD記録再生装置101に格納する例について示したが、映像データおよび音声データなどをHD記録再生装置101に格納するようにしてもかまわない。
また、上述した一実施形態においては、ダビング装置が、光ディスクを再生する再生装置を備える例について示したが、これ以外の記録媒体を再生する再生装置であってもかまわない。例えば、再生装置が、音楽テープ、ビデオテープ、DAT(Digital Audio Tape)などの磁気テープを再生する再生装置、あるいは、Zipなどの磁気ディスクを再生する再生装置であってもかまわない。さらには、不揮発性メモリを再生する再生装置であってもかまわない。
また、上述した一実施形態においては、フォルダーのネームおよびアーティスト名と、トラックのネームおよびアーティスト名とを、システムコントローラ301に備えられた操作装置304を用いて登録する例について示したが、これらの登録方法は、この例に限られるものではない。すなわち、CDッTEXTなどの文字情報を格納する記録媒体の場合には、この文字情報に応じて、フォルダーおよびトラックのネームとアーティスト名とが自動登録されるようにしてもかまわない。
また、上述した一実施形態においては、HD記録再生装置に備えられたHDD104に記録されたファイルをFATにより管理する例について示したが、NTFS(NT File System)、HFS(Hierarchical File System)およびHFS Plusなどによりファイルを管理するようにしてもかまわない。
また、上述した一実施形態においては、システムコントローラ301により、CDチェンジャ1、HD記録再生装置101および音声入出力装置201を制御する例を示したが、これらの装置を、パーソナルコンピュータにより制御するようにしてもかまわない。具体的には、パーソナルコンピュータに、CDチェンジャ1、HD記録再生装置101および音声入出力装置201を制御するためのソフトウェアをインストールし、これらの装置をUSBケーブルなどを介して接続することにより、パーソナルコンピュータを通して、ダビング装置をコントロールする。
また、上述した一実施形態においては、各装置間のデータの送受信を、ケーブルを介して行う構成について示したが、各装置間のデータの送受信を無線により行うようにしてもかまわない。
また、上述した一実施形態においては、CDチェンジャ1からHD記録再生装置101に、音楽データとともにISRCも格納されるが、このISRCを用いて、同一アルバムが重複して録音されることを防止するようにしてもよい。例えば、システムコントローラ301のコントローラ302が、CDチェンジャ1で再生されるアルバムのISRCコードと、HD記録再生装置101に格納されたアルバムのISRCコードとを比較することにより、録音しようとしているアルバムがHD記録再生装置101にすでに格納されているか否かの確認を行うようにする。
また、上述した一実施形態において、システムコントローラ301とCDチェンジャ1とを接続するインターフェースとして、IEEE1394(iLink)などを用いるようにしてもかまわない。同様に、システムコントローラ301とHD記録再生装置101とを接続するインターフェースとして、あるいはシステムコントローラ301と音声入出力装置201とを接続するインターフェースとして、IEEE1394(iLink)などを用いるようにしてもかまわない。これにより、システムコントローラ301と各機器とが同一メーカーのものでない場合でも、システムコントローラ301と各機器とがコマンドのやり取りをすることができる。
また、上述したこの発明の一実施形態によるダビング装置において、HD記録再生装置101と音声入出力装置201とが、HD記録再生装置101とシステムコントローラ301とが、あるいは、HD記録再生装置101と音声入出力装置201およびシステムコントローラ301とが一体型の構成であってもかまわない。また、CD再生装置1と音声入出力装置201とが、CD再生装置1とシステムコントローラ301とが、あるいは、CD再生装置1と音声入出力装置201およびシステムコントローラ301とが一体型の構成であってもかまわない。
また、上述した一実施形態においては、トラックのハイライトを新たに登録すると、このハイライトを新たに登録したトラックが、アルバムのハイライトトラックとして、自動的に登録される例について示したが、ハイライトトラックをシステムコントローラ301の操作装置304により、ユーザが自由に設定できるようにしてもかまわない。
また、上述した一実施形態においては、ファイルがアルバム毎に生成される例について示したが、ファイルがトラック毎に生成されるようにしてもかまわない。なお、トラック毎にファイルを生成する場合には、同一アルバムから生成されたファイルは、1つのフォルダー(仮想的スロット)に格納され、管理されるようにする。
1・・・CDチェンジャ、101・・・HD記録再生装置、201・・・音声入出力装置、301・・・システムコントローラ、401,402,403,404,405,406,407・・・ケーブル