JP2005141645A - 非線形有限要素解析装置及び方法、コンピュータプログラム、記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 有限要素モデルの接点情報と要素情報、及び荷重条件が入力され(S100〜104)、各積分点の剛性から要素剛性行列が作成され(S108)、剛性方程式の解が求められる(S112)。求められた解から各要素の応力が計算され(S114)、要素中心点について、その変形履歴を示す履歴情報に基づいて応力修正量が計算される(S116)。この応力修正量を用いて各積分点の応力が修正され(S120)、その修正応力を用いてモデル全体の内力が計算され(S122)、外力との不釣合い力が計算される(S124)。この不釣合い力が所定の微小値以下になるまで、要素中心点の剛性修正量に応じて修正した各積分点の剛性から要素剛性行列を作成して(S108)、S110以降の処理を繰り返す。
【選択図】 図3
Description
Guo-xiong Yu 外2名,"The One-Point Integration Rule in Nonlinear Finite Element Analysis",コンクリート工学年次論文報告集,社団法人日本コンクリート工学協会,1994年,第16巻,第2号,p.117−122
解析対象の有限要素モデル及び荷重条件の入力を受け付ける入力手段と、
解析対象の変形挙動特性を表す特性情報が記憶された特性情報記憶部と、
前記入力された有限要素モデルの各要素について積分点よりも少ない個数だけ設定された剛性評価点における、解析計算の過程での変形履歴を表す履歴情報を記憶するための履歴情報記憶部と、
前記入力された有限要素モデルの各要素の各積分点の剛性に基づいて剛性行列を生成し、この剛性行列で規定される剛性方程式の解を計算する有限要素計算部と、
前記有限要素計算部により計算された剛性方程式の解に基づいて各要素の前記積分点及び前記剛性評価点での応力を計算する応力計算部と、
前記特性情報記憶部に記憶された特性情報と、前記履歴情報記憶部に記憶された履歴情報とに基づいて、各要素の前記剛性評価点での応力修正量を計算する修正量計算部と、
前記剛性評価点での応力修正量に基づいて、同じ要素内の各積分点での応力を修正する応力修正部と、
前記剛性評価点について前記特性情報及び前記履歴情報から求められる剛性修正量に基づいて、前記剛性行列を修正する剛性修正部と、
前記剛性評価点について、前記有限要素計算部で計算された解から求められるひずみ及び前記応力修正部で計算された応力修正量で修正された応力を、その変形履歴として前記履歴情報記憶部に格納する履歴格納部と、
前記応力修正部が修正した各積分点の応力に基づいて前記有限要素モデル全体の内力を計算し、この内力と外力とが釣り合ったかどうかを計算する釣り合い判定部と、を備え、
前記釣り合い判定部により内力と外力とが釣り合うまで、前記有限要素計算部、前記応力計算部、前記修正量計算部、前記応力修正部、前記剛性修正部、及び前記履歴格納部による処理を繰り返すことを特徴とする。
ステップ108では、各要素の各積分点の剛性を、同じ要素の要素中心点の剛性と同じ値に設定し、それら積分点の剛性に基づいて、要素剛性行列が作成される。
ステップ110では、要素剛性行列に基づいて全体剛性行列が組み立てられ、ステップ112で、この全体剛性行列で規定される剛性方程式の解が計算される。
ステップ114では、計算された剛性方程式の解から各要素のひずみが計算され、計算されたひずみに各要素の剛性を掛けることにより各要素の応力が計算される。以下、本ステップ114で計算された応力を仮定応力という。
ただし、以下の場合(1)〜(4)には、Δσk,i=Δσk,0とする。なお、以下においてβ,γ、αは解析対象の材質等に応じて適宜設定される値である。
|σ0|<βの場合
この場合は、要素の両側の積分点で応力の符号が逆向きとなり、中心点での応力σ0が小さくなったものと考えられる。したがって、このように小さな応力σ0を用いて応力修正を行うと計算精度が低下するため、Δσk,i=Δσk,0とする。
|Δσ0|>γ|σ0|の場合
この場合は、Δσk,0をそのまま用いて応力修正を行うと、修正量が大きくなり過ぎると考えられるため、Δσk,i=Δσk,0とする。
σk,0・(σ0+Δσ0)<0の場合
この場合も(1)と同様に、中心点での応力σ0が小さくなったものと考えられるので、Δσk,i=Δσk,0とする。
|σk,max/σ0|≧α かつ |σk,min/σ0|≧αの場合
この場合も(1)と同様に、中心点での応力σ0が小さくなったものと考えられるので、Δσk,i=Δσk,0とする。
12 CPU
14 記憶部
16 ディスプレイ装置
18 入力装置
20 解析プログラム
22 特性情報記憶部
24 履歴情報記憶部
Claims (5)
- 非線形有限要素解析を行うための装置であって、
解析対象の有限要素モデル及び荷重条件の入力を受け付ける入力手段と、
解析対象の変形挙動特性を表す特性情報が記憶された特性情報記憶部と、
前記入力された有限要素モデルの各要素について積分点よりも少ない個数だけ設定された剛性評価点における、解析計算の過程での変形履歴を表す履歴情報を記憶するための履歴情報記憶部と、
前記入力された有限要素モデルの各要素の各積分点の剛性に基づいて剛性行列を生成し、この剛性行列で規定される剛性方程式の解を計算する有限要素計算部と、
前記有限要素計算部により計算された剛性方程式の解に基づいて各要素の前記積分点及び前記剛性評価点での応力を計算する応力計算部と、
前記特性情報記憶部に記憶された特性情報と、前記履歴情報記憶部に記憶された履歴情報とに基づいて、各要素の前記剛性評価点での応力修正量を計算する修正量計算部と、
前記剛性評価点での応力修正量に基づいて、同じ要素内の各積分点での応力を修正する応力修正部と、
前記剛性評価点について前記特性情報及び前記履歴情報から求められる剛性修正量に基づいて、前記剛性行列を修正する剛性修正部と、
前記剛性評価点について、前記有限要素計算部で計算された解から求められるひずみ及び前記応力修正部で計算された応力修正量で修正された応力を、その変形履歴として前記履歴情報記憶部に格納する履歴格納部と、
前記応力修正部が修正した各積分点の応力に基づいて前記有限要素モデル全体の内力を計算し、この内力と外力とが釣り合ったかどうかを計算する釣り合い判定部と、を備え、
前記釣り合い判定部により内力と外力とが釣り合ったと判定されるまで、前記有限要素計算部、前記応力計算部、前記修正量計算部、前記応力修正部、前記剛性修正部、及び前記履歴格納部による処理を繰り返すことを特徴とする非線形有限要素解析装置。 - 前記剛性評価点は各要素の中心点であることを特徴とする請求項1記載の非線形有限要素解析装置。
- 解析対象の変形挙動特性を表す特性情報が記憶される特性情報記憶部を備えるコンピュータにより非線形有限要素解析を行う方法であって、前記コンピュータが
解析対象の有限要素モデル及び荷重条件の入力を受け付ける入力ステップと、
前記入力された有限要素モデルの各要素の各積分点の剛性に基づいて剛性行列を生成し、この剛性行列剛性方程式の解を計算する有限要素計算ステップと、
前記有限要素計算ステップで計算された剛性方程式の解に基づいて各要素の前記積分点及び積分点よりも少ない個数だけ設定された剛性評価点での応力を計算する応力計算ステップと、
前記特性情報記憶部に記憶された特性情報と、所定の履歴情報記憶部に記憶された、前記剛性評価点での変形履歴を表す履歴情報とに基づいて、各要素の前記剛性評価点での応力修正量を計算する修正量計算ステップと、
前記剛性評価点での応力修正量に基づいて、同じ要素内の各積分点での応力を修正する応力修正ステップと、
前記剛性評価点について前記特性情報及び前記履歴情報に基づいて求められる剛性修正量に基づいて、各要素評価点の剛性を修正する剛性修正ステップと、
前記修正した各積分点の応力に基づいて、前記有限要素モデルの内力を計算し、この内力と外力とが釣り合ったかどうかを計算する釣り合い判定ステップと、
前記剛性評価点について、前記有限要素計算ステップで計算された解から求められるひずみ及び前記応力修正ステップで計算された応力修正量で修正された応力を、その変形履歴として前記履歴情報記憶部に格納する履歴格納ステップと、を実行し、
前記釣り合い判定ステップにて内力と外力とが釣り合ったと判定されるまで、前記有限要素計算ステップ、前記応力計算ステップ、前記修正量計算ステップ、前記応力修正ステップ、前記剛性修正ステップ、及び前記履歴格納ステップを繰り返すことを特徴とする非線形有限要素解析方法。 - 請求項3記載のプログラムを前記コンピュータに実行させるためのプログラム。
- 請求項4記載のプログラムを記録した記録媒体。
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