JP2005138553A - 印刷制御装置、印刷制御システム、及び、印刷制御方法 - Google Patents

印刷制御装置、印刷制御システム、及び、印刷制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】対応情報がメモリに記憶されていない媒体の最適な印刷方式を設定することである。
【解決手段】媒体の種類と印刷方式との対応関係を示す対応情報を記憶するメモリと、前記メモリを参照し、印刷される媒体の種類に対応した前記印刷方式を選択し、選択された前記印刷方式に基づいて印刷データを生成する印刷データ生成部と、を備えている印刷制御装置において、前記対応情報が前記メモリに記憶されていない媒体の前記印刷方式を設定するためのパターンを、当該媒体に印刷することを特徴とする印刷制御装置
【選択図】 図18

Description

本発明は、印刷制御装置、印刷制御システム、及び、印刷制御方法に関する。
印刷制御装置として、例えば、媒体の種類と印刷方式との対応関係を示す対応情報を記憶するメモリと、前記メモリを参照し、印刷される媒体の種類に対応した前記印刷方式を選択し、選択された前記印刷方式に基づいて印刷データを生成する印刷データ生成部と、を備えている印刷制御装置がある。
特開2002−103582号公報
上記の印刷制御装置においては、対応情報がメモリに記憶されている媒体を印刷する場合には、印刷データ生成部は対応情報中の印刷方式に基づいて印刷データを生成する。一方、対応情報がメモリに記憶されていない媒体を印刷する場合には、印刷データ生成部は、所定の印刷方式に基づいて印刷データを生成する。
しかしながら、この所定の印刷方式が、媒体にとって最適な印刷方式でないことがある。例えば、対応情報がメモリに記憶されていない媒体が、インク量が多い印刷方式に対応できる媒体であっても、印刷制御装置は、当該媒体を、所定の印刷方式であるインク量が少ない印刷方式に設定してしまう。そして、上記のような最適でない印刷方式に基づいて、印刷データ制御部が印刷データを生成してしまう。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、対応情報がメモリに記憶されていない媒体の最適な印刷方式を設定することである。
主たる本発明は、媒体の種類と印刷方式との対応関係を示す対応情報を記憶するメモリと、前記メモリを参照し、印刷される媒体の種類に対応した前記印刷方式を選択し、選択された前記印刷方式に基づいて印刷データを生成する印刷データ生成部と、を備えている印刷制御装置において、前記対応情報が前記メモリに記憶されていない媒体の前記印刷方式を設定するためのパターンを、当該媒体に印刷することを特徴とする印刷制御装置である。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
本発明によれば、媒体に印刷されたパターンを基に、媒体の最適な印刷方式を決定することができるから、対応情報がメモリに記憶されていない媒体の最適な印刷方式を設定することが可能となる。
本明細書及び添付図面の記載により少なくとも次のことが明らかにされる。
媒体の種類と印刷方式との対応関係を示す対応情報を記憶するメモリと、前記メモリを参照し、印刷される媒体の種類に対応した前記印刷方式を選択し、選択された前記印刷方式に基づいて印刷データを生成する印刷データ生成部と、を備えている印刷制御装置において、
前記対応情報が前記メモリに記憶されていない媒体の前記印刷方式を設定するためのパターンを、当該媒体に印刷することを特徴とする印刷制御装置。
このような印刷制御装置によれば、媒体に印刷されたパターンを基に、媒体の最適な印刷方式を決定することができるから、対応情報がメモリに記憶されていない媒体の最適な印刷方式を設定することが可能となる。
また、かかる印刷制御装置において、前記印刷方式に応じて、媒体に印刷する際に用いられるインク量が異なることとしてもよい。
媒体毎に、インクの吸収性が異なることが多いため、最適なインク量も異なる場合が多い。そのため、上記のような印刷制御装置によれば、媒体にとって最適なインク量の印刷方式を設定することが可能となる。
また、かかる印刷制御装置において、前記パターンは、複数あり、それぞれのパターンを印刷する際に用いられるインクの量が異なることとしてもよい。
このような印刷制御装置によれば、インクの量が異なる複数のパターンの中から、最適な印刷方式に対応するパターンを選ぶことができる。
また、かかる印刷制御装置において、前記媒体に前記パターンの印刷を実行するか否かをユーザーに選択させるための画面を表示する表示部を備えていることとしてもよい。
このような印刷制御装置によれば、ユーザーにパターンの印刷の実行を簡単に選択させることができる。
また、かかる印刷制御装置において、前記表示部は、前記媒体に印刷された前記パターンに関する情報の中のいずれかひとつのパターンに関する情報を、ユーザーに選択させるためのパターン選択画面を表示することとしてもよい。
このような印刷制御装置によれば、媒体に印刷された複数のパターンの中の最適なパターンを、ユーザーに選択させることが可能となる。
また、かかる印刷制御装置において、前記表示部は、前記パターンが印刷された前記媒体の種類に関する情報を、ユーザーに入力させるための入力画面を表示することとしてもよい。
このような印刷制御装置によれば、パターンが印刷された媒体の種類と、印刷されたパターンの中で最適なパターンと、の対応関係を関連付けることが可能となる。
また、かかる印刷制御装置において、前記メモリは、パターンと印刷方式との対応関係を示す情報をさらに記憶し、前記メモリを参照して、前記パターン選択画面にて選択されたパターンに対応する前記印刷方式を設定することとしてもよい。
このような印刷制御装置によれば、メモリを参照してパターン選択画面にて選択されたパターンに対応する印刷方式を設定するから、対応情報がメモリに記憶されていない媒体の印刷方式をより容易に設定することができる。
また、かかる印刷制御装置において、前記入力画面にて入力された媒体の種類に関する前記情報と、前記パターン選択画面にて選択されたパターンに対応する前記印刷方式と、の対応関係を示す対応情報を、前記メモリに記憶することとしてもよい。
このような印刷制御装置によれば、一度対応情報をメモリに記憶すれば、再度、媒体にパターンを印刷する必要がなくなる。
また、かかる印刷制御装置において、前記対応情報は、前記表示部に表示されることとしてもよい。
このような印刷制御装置によれば、対応情報が表示部に表示されるから、対応情報がメモリに記憶されていることを、ユーザーに知らせることができる。
また、かかる印刷制御装置において、前記媒体は、記憶媒体であることとしてもよい。
このような印刷制御装置によれば、対応情報がメモリに記憶されていない媒体が記憶媒体である場合であっても、該記憶媒体の最適な印刷方式を設定することが可能となる。
また、かかる印刷制御装置において、前記記憶媒体は、CD−ROMであることとしてもよい。
CD−ROMは、その表面のラベルに印刷される。しかし、CD−ROMの種類が異なる場合には、このラベルの特性(例えば、インクの吸収性)等が異なることが多く、各CD−ROM毎に最適な印刷モードも異なることが多い。そのため、上記のような印刷制御装置によれば、対応情報がメモリに記憶されていないCD−ROMの最適な印刷方式を設定することが可能となる。
また、かかる印刷制御装置において、前記パターンは複数あり、前記パターンは、前記CD−ROMの印刷面に環状に印刷されることとしてもよい。
CD−ROMの形状は、円形である。そのため、上記のような印刷制御装置によれば、CD−ROMの印刷面を有効に活用することができる。
さらに、媒体の種類と印刷方式との対応関係を示す対応情報を記憶するメモリと、前記メモリを参照し、印刷される媒体の種類に対応した前記印刷方式を選択し、選択された前記印刷方式に基づいて印刷データを生成する印刷データ生成部と、を備えている印刷制御装置において、
前記対応情報が前記メモリに記憶されていない媒体の前記印刷方式を設定するためのパターンを、当該媒体に印刷し、
前記印刷方式に応じて、媒体に印刷する際に用いられるインク量が異なり、
前記パターンは、複数あり、それぞれのパターンを印刷する際に用いられるインクの量が異なり、
前記媒体に前記パターンの印刷を実行するか否かをユーザーに選択させるための画面を表示する表示部を備え、
前記表示部は、前記媒体に印刷された前記パターンに関する情報の中のいずれかひとつのパターンに関する情報を、ユーザーに選択させるためのパターン選択画面を表示し、
前記表示部は、前記パターンが印刷された前記媒体の種類に関する情報を、ユーザーに入力させるための入力画面を表示し、
前記メモリは、パターンと印刷方式との対応関係を示す情報をさらに記憶し、前記メモリを参照して、前記パターン選択画面にて選択されたパターンに対応する前記印刷方式を設定し、
前記入力画面にて入力された媒体の種類に関する前記情報と、前記パターン選択画面にて選択されたパターンに対応する前記印刷方式と、の対応関係を示す対応情報を、前記メモリに記憶し、
前記対応情報は、前記表示部に表示され、
前記媒体は、記憶媒体であり、
前記記憶媒体は、CD−ROMであり、
前記パターンは、前記CD−ROMの印刷面に環状に印刷されることを特徴とする印刷制御装置。
さらに、媒体の種類と印刷方式との対応関係を示す対応情報を記憶するメモリと、前記メモリを参照し、印刷される媒体の種類に対応した前記印刷方式を選択し、選択された前記印刷方式に基づいて印刷データを生成する印刷データ生成部と、を備えている印刷制御装置、及び、この印刷制御装置に接続可能な印刷装置であって、前記印刷データに基づいて前記媒体に印刷を実行する印刷装置、を有する印刷制御システムにおいて、
前記対応情報が前記メモリに記憶されていない媒体の前記印刷方式を設定するためのパターンを、当該媒体に印刷することを特徴とする印刷制御システム。
さらに、媒体の種類と印刷方式との対応関係を示す対応情報を参照するステップと、前記対応情報に基づいて、印刷される媒体の種類に対応した前記印刷方式を選択するステップと、選択された前記印刷方式に基づいて印刷データを生成するステップと、を有する印刷制御方法において、
前記対応情報が前記メモリに記憶されていない媒体の前記印刷方式を設定するためのパターンを当該媒体に印刷するステップ、をさらに有することを特徴とする印刷制御方法。
また、かかる印刷制御方法において、ローラが前記媒体に印刷された前記パターン上を転がった際の、前記パターン上の前記ローラの痕の有無に応じて、前記媒体の前記印刷方式を設定するステップ、をさらに有することとしてもよい。
このような印刷制御方法によれば、パターン上のローラの痕の有無を検査することで、最適なパターンを選ぶことが可能となる。
また、かかる印刷制御方法において、前記パターンは、二つの接する領域から形成されており、前記領域は、それぞれ異なるインクを用いて前記媒体に印刷されており、前記領域の境界部のインクの状態に応じて、前記媒体の前記印刷方式を設定するステップ、をさらに有することとしてもよい。
このような印刷制御方法によれば、二つの領域の境界部のインクの滲みを検査することで、最適なパターンを選ぶことが可能となる。
また、かかる印刷制御方法において、前記パターンは、インクを用いて前記媒体に印刷されており、前記媒体に印刷された前記パターン上のインクの凝集に応じて、前記媒体の前記印刷方式を設定するステップ、をさらに有することとしてもよい。
このような印刷制御方法によれば、媒体上のインクの凝集の有無を検査することで、最適なパターンを選ぶことが可能となる。
===印刷システムの構成===
次に、印刷制御システムの一例である印刷システム(コンピュータシステム)の実施形態について、図面を参照しながら説明する。ただし、以下の実施形態の記載には、コンピュータプログラム、及び、コンピュータプログラムを記録した記録媒体等に関する実施形態も含まれている。
図1は、印刷システムの外観構成を示した説明図である。この印刷システム100は、印刷装置の一例であるプリンタ1と、印刷制御装置の一例であるコンピュータ110と、表示部の一例である表示装置120と、入力装置130と、記録再生装置140とを備えている。
プリンタ1は、紙S、記憶媒体の一例であるCD−ROM(Compact disc read-only memory)としてのCD−R(Compact disc recordable)、布、フィルム等の媒体に画像を印刷する印刷装置である。コンピュータ110は、プリンタ1と電気的に接続されており、プリンタ1に画像を印刷させるため、印刷させる画像に応じた印刷データをプリンタ1に出力する。表示装置120は、ディスプレイを有し、アプリケーションプログラムやプリンタドライバ等のユーザーインタフェースを表示する。入力装置130は、例えばキーボード130Aやマウス130Bであり、表示装置120に表示されたユーザーインタフェースに沿って、アプリケーションプログラムの操作やプリンタドライバの設定等に用いられる。記録再生装置140は、例えばフレキシブルディスクドライブ装置140AやCD−ROMドライブ装置140Bが用いられる。
コンピュータ110には、印刷データ生成部の一例であるプリンタドライバがインストールされている。プリンタドライバは、表示装置120にユーザーインタフェースを表示させる機能を実現させるほか、アプリケーションプログラムから出力された画像データを印刷データに変換する機能を実現させるためのプログラムである。このプリンタドライバは、フレキシブルディスクFDやCD−ROMなどの記録媒体(コンピュータ読み取り可能な記録媒体)に記録されている。または、このプリンタドライバは、インターネットを介してコンピュータ110にダウンロードすることも可能である。なお、このプログラムは、各種の機能を実現するためのコードから構成されている。
===プリンタドライバ===
<プリンタドライバについて>
図2は、プリンタドライバが行う基本的な処理の概略的な説明図である。既に説明された構成要素については、同じ符号を付しているので、説明を省略する。
コンピュータ110では、コンピュータに搭載されたオペレーティングシステムの下、ビデオドライバ112やアプリケーションプログラム114やプリンタドライバ116などのコンピュータプログラムが動作している。
ビデオドライバ112は、アプリケーションプログラム114やプリンタドライバ116からの表示命令に従って、例えば、ユーザーインターフェース等を表示装置120に表示する機能を有する。アプリケーションプログラム114は、例えば、画像編集などを行う機能を有し、画像に関するデータ(画像データ)を作成する。ユーザーは、アプリケーションプログラム114のユーザーインターフェースを介して、アプリケーションプログラム114により編集した画像を印刷する指示を与えることができる。アプリケーションプログラム114は、印刷の指示を受けると、プリンタドライバ116に画像データを出力する。
プリンタドライバ116は、アプリケーションプログラム114から画像データを受け取り、この画像データを印刷データに変換し、印刷データをプリンタに出力する。ここで、印刷データとは、プリンタ1が解釈できる形式のデータであって、各種のコマンドデータと画素データとを有するデータである。ここで、コマンドデータとは、プリンタに特定の動作の実行を指示するためのデータである。また、画素データとは、印刷される画像(印刷画像)を構成する画素に関するデータであり、例えば、ある画素に対応する紙S上の位置に形成されるドットに関するデータ(ドットの色や大きさ等のデータ)である。
プリンタドライバ116は、アプリケーションプログラム114から出力された画像データを印刷データに変換するため、解像度変換処理・色変換処理・ハーフトーン処理・ラスタライズ処理などを行う。以下に、プリンタドライバ116が行う各種の処理について説明する。
解像度変換処理は、アプリケーションプログラム114から出力された画像データ(テキストデータ、イメージデータなど)を、紙Sに印刷する際の解像度に変換する処理である。例えば、紙Sに画像を印刷する際の解像度が720×720dpiに指定されている場合、アプリケーションプログラム114から受け取った画像データを720×720dpiの解像度の画像データに変換する。なお、解像度変換処理後の画像データは、RGB色空間により表される多階調(例えば256階調)のRGBデータである。以下、画像データを解像度変換処理したRGBデータをRGB画像データと呼ぶ。
色変換処理は、RGBデータをCMYK色空間により表されるCMYKデータに変換する処理である。なお、CMYKデータは、プリンタ1が有するインクの色に対応したデータである。この色変換処理は、RGB画像データの階調値とCMYK画像データの階調値とを対応づけたテーブル(色変換ルックアップテーブルLUT)をプリンタドライバ116が参照することによって行われる。この色変換処理により、各画素についてのRGBデータが、インク色に対応するCMYKデータに変換される。なお、色変換処理後のデータは、CMYK色空間により表される256階調のCMYKデータである。以下、RGB画像データを色変換処理したCMYKデータをCMYK画像データと呼ぶ。
ハーフトーン処理は、高階調数のデータを、プリンタが形成可能な階調数のデータに変換する処理である。例えば、ハーフトーン処理により、256階調を示すデータが、2階調を示す1ビットデータや4階調を示す2ビットデータに変換される。ハーフトーン処理では、ディザ法・γ補正・誤差拡散法などを利用して、プリンタ1がドットを分散して形成できるように画素データを作成する。
プリンタドライバ116は、ハーフトーン処理を行うとき、ディザ法を行う場合にはディザテーブルを参照し、γ補正を行う場合にはガンマテーブルを参照し、誤差拡散法を行う場合は拡散された誤差を記憶するための誤差メモリを参照する。ハーフトーン処理されたデータは、前述のRGBデータと同等の解像度(例えば720×720dpi)を有している。ハーフトーン処理されたデータは、例えば、各画素につき1ビット又は2ビットのデータから構成される。以下、ハーフトーン処理されたデータのうち、1ビットデータのものを2値データと呼び、2ビットデータのものを多値データと呼ぶ。
ラスタライズ処理は、マトリクス状の画像データを、プリンタ1に転送すべきデータ順に変更する処理である。ラスタライズ処理されたデータは、印刷データに含まれる画素データとして、プリンタ1に出力される。
<プリンタドライバの設定について>
図3は、プリンタドライバのユーザインターフェースの説明図である。このプリンタドライバのユーザインターフェースは、ビデオドライバ112を介して、表示装置に表示される。ユーザーは、入力装置130を用いて、プリンタドライバの各種の設定を行うことができる。
ユーザーは、この画面上から、印刷モードを選択することができる。例えば、ユーザーは、印刷モードとして、高速印刷モード又はファイン印刷モードを選択することができる。そして、プリンタドライバ116は、選択された印刷モードに応じた形式になるように、画像データを印刷データに変換する。
また、ユーザーは、この画面上から、印刷の解像度(印刷するときのドットの間隔)を選択することができる。例えば、ユーザーは、この画面上から、印刷の解像度として720dpiや360dpiを選択することができる。そして、プリンタドライバ116は、選択された解像度に応じて解像度変換処理を行い、画像データを印刷データに変換する。
また、ユーザーは、この画面上から、印刷に用いられる印刷紙SやCD−Rを選択することができる。例えば、ユーザーは、印刷紙Sとして、普通紙や光沢紙を選択することができる。また、ユーザーは、CD−Rのメーカー名や型番等を選択することができる不図示の画面(以下、「CD−R選択画面」とも呼ぶ)上で、CD−Rの種類を選択することができる。CD−R選択画面は、図3に示す画面上で、CD−Rを選択し、CD−R選択画面を表示させるためのボタン上にマウス130Bを移動させて、マウス130Bをクリックすることによって、表示装置120に表示される。
なお、紙Sの種類(紙種)やCD−Rの種類が異なれば、インクの滲み方や乾き方も異なるため、印刷に適したインク量も異なる。そのため、プリンタドライバ116は、選択された紙種やCD−Rの種類に応じて、画像データを印刷データに変換する。
このように、プリンタドライバは、ユーザインターフェースを介して設定された条件に従って、画像データを印刷データに変換する。なお、ユーザーは、この画面上から、プリンタドライバの各種の設定を行うことができるほか、カートリッジ内のインクの残量を知ること等もできる。
===プリンタの概要===
<<<インクジェットプリンタの構成について>>>
図4は、本実施形態のプリンタの全体構成のブロック図である。また、図5は、本実施形態のプリンタの全体構成の概略図である。また、図6は、本実施形態のプリンタの全体構成の横断面図である。以下、本実施形態のプリンタの基本的な構成について説明する。
本実施形態のプリンタは、搬送ユニット20、キャリッジユニット30、ヘッドユニット40、検出器群50、およびコントローラ60を有する。外部装置であるコンピュータ110から印刷データを受信したプリンタ1は、コントローラ60によって各ユニット(搬送ユニット20、キャリッジユニット30、ヘッドユニット40)を制御する。コントローラ60は、コンピュータ110から受信した印刷データに基づいて、各ユニットを制御し、紙Sに画像を形成する。プリンタ1内の状況は検出器群50によって監視されており、検出器群50は、検出結果をコントローラ60に出力する。検出器群50から検出結果を受けたコントローラ60は、その検出結果に基づいて、各ユニットを制御する。
搬送ユニット20は、紙Sを印刷可能な位置に送り込み、印刷時に所定の方向(以下、搬送方向という)に所定の搬送量で紙Sを搬送させるためのものである。すなわち、搬送ユニット20は、紙Sを搬送する搬送機構(搬送手段)として機能する。搬送ユニット20は、給紙ローラ21と、搬送モータ22(PFモータとも言う)と、搬送ローラ23と、プラテン24と、排紙ローラ25とを有する。ただし、搬送ユニット20が搬送機構として機能するためには、必ずしもこれらの構成要素を全て必要とするわけではない。
給紙ローラ21は、紙挿入口に挿入された紙Sをプリンタ内に自動的に給紙するためのローラである。給紙ローラ21は、D形の断面形状をしており、円周部分の長さは搬送ローラ23までの搬送距離よりも長く設定されているので、この円周部分を用いて紙Sを搬送ローラ23まで搬送できる。搬送モータ22は、紙Sを搬送方向に搬送するためのモータであり、DCモータにより構成される。搬送ローラ23は、給紙ローラ21によって給紙された紙Sを印刷可能な領域まで搬送するローラであり、搬送モータ22によって駆動される。プラテン24は、印刷中の紙Sを支持する。排紙ローラ25は、印刷が終了した紙Sをプリンタの外部に排出するローラである。この排紙ローラ25は、搬送ローラ23と同期して回転する。
キャリッジユニット30は、ヘッド41を所定の方向に移動させるためのものである。キャリッジユニット30は、キャリッジ31と、キャリッジモータ32(CRモータとも言う)とを有する。キャリッジ31は、キャリッジの移動方向に往復移動可能である。(これにより、ヘッド41が所定の方向であるキャリッジの移動方向に沿って移動する。)また、キャリッジ31は、インクを収容するインクカートリッジを着脱可能に保持している。キャリッジモータ32は、キャリッジ31をキャリッジの移動方向に移動させるためのモータであり、DCモータにより構成される。
ヘッドユニット40は、紙Sにインクを吐出するためのものである。ヘッドユニット40は、ヘッド41を有する。ヘッド41は、インク吐出部であるノズルを複数有し、各ノズルから断続的にインクを吐出する。このヘッド41は、キャリッジ31に設けられている。そのため、キャリッジ31がキャリッジの移動方向に移動すると、ヘッド41もキャリッジの移動方向に移動する。そして、ヘッド41がキャリッジの移動方向に移動中にインクを断続的に吐出することによって、キャリッジの移動方向に沿ったドットライン(ラスタライン)が紙Sに形成される。
検出器群50には、リニア式エンコーダ51、ロータリー式エンコーダ52、紙検出センサ53、および光学センサ54等が含まれる。リニア式エンコーダ51は、キャリッジ31のキャリッジの移動方向の位置を検出するためのものである。ロータリー式エンコーダ52は、搬送ローラ23の回転量を検出するためのものである。
紙検出センサ53は、印刷される紙Sの先端の位置を検出するためのものである。この紙検出センサ53は、給紙ローラ21が搬送ローラ23に向かって紙Sを給紙する途中で、紙Sの先端の位置を検出できる位置に設けられている。なお、紙検出センサ53は、機械的な機構によって紙Sの先端を検出するメカニカルセンサである。詳しく言うと、紙検出センサ53は搬送方向に回転可能なレバーを有し、このレバーは紙Sの搬送経路内に突出するように配置されている。そのため、紙Sの先端がレバーに接触し、レバーが回転させられるので、紙検出センサ53は、このレバーの動きを検出することによって、紙Sの先端の位置を検出する。
光学センサ54は、キャリッジ31に取付けられている。光学センサ54は、発光部から紙Sに照射された光の反射光を受光部が検出することにより、紙Sの有無を検出する。そして、光学センサ54は、キャリッジ41によって移動しながら紙Sの端部の位置を検出する。光学センサ54は、光学的に紙Sの端部を検出するため、機械的な紙検出センサ53よりも、検出精度が高い。
コントローラ60は、プリンタの制御を行うための制御ユニット(制御手段)である。コントローラ60は、インターフェース部61と、CPU62と、メモリ63と、ユニット制御回路64とを有する。
インターフェース部61は、外部装置であるコンピュータ110とプリンタ1との間でデータの送受信を行うためのものである。CPU62は、プリンタ全体の制御を行うための演算処理装置である。メモリ63は、CPU62のプログラムを格納する領域や作業領域等を確保するためのものであり、RAM、EEPROM等の記憶手段を有する。CPU62は、メモリ63に格納されているプログラムに従って、ユニット制御回路64を介して各ユニットを制御する。
なお、上述では、媒体を紙Sとした場合のプリンタの構成について説明したが、媒体がCD−Rである場合のプリンタの構成も同様である。ただし、CD−Rの場合には、図20に示すように、CD−R83をCD−R搬送用トレイ93に載せて搬送する。そして、ヘッド41は、搬送されたCD−Rの印刷面であるレーベル面にインクを吐出する。レーベル面84は、CD−Rの種類が異なれば、レーベル面上のインクの滲み方や乾き方も異なるため、印刷に適したインク量も異なる。
<<<印刷動作について>>>
図7は、印刷時の処理のフロー図である。以下に説明される各処理は、コントローラ60が、メモリ63内に格納されたプログラムに従って、各ユニットを制御することにより実行される。このプログラムは、各処理を実行するためのコードを有する。
コントローラ60は、コンピュータ110からインターフェース部61を介して、印刷命令を受信する(S001)。この印刷命令は、コンピュータ110から送信される印刷データのヘッダに含まれている。そして、コントローラ60は、受信した印刷データに含まれる各種コマンドの内容を解析し、各ユニットを用いて、以下の給紙処理・搬送処理・インク吐出処理等を行う。
まず、コントローラ60は、給紙処理を行う(S002)。給紙処理とは、印刷すべき紙Sをプリンタ内に供給し、印刷開始位置(頭出し位置とも言う)に紙Sを位置決めする処理である。コントローラ60は、給紙ローラ21を回転させ、印刷すべき紙Sを搬送ローラ23まで送る。コントローラ60は、搬送ローラ23を回転させ、給紙ローラ21から送られてきた紙Sを印刷開始位置に位置決めする。紙Sが印刷開始位置に位置決めされたとき、ヘッド41の少なくとも一部のノズルは、紙Sと対向している。
次に、コントローラ60は、ドット形成処理を行う(S003)。ドット形成処理とは、キャリッジの移動方向に沿って移動するヘッド41からインクを断続的に吐出させ、紙S上にドットを形成する処理である。コントローラ60は、キャリッジモータ32を駆動し、キャリッジ31をキャリッジの移動方向に移動させる。そして、コントローラ60は、キャリッジ31が移動している間に、印刷データに基づいてヘッド41からインクを吐出させる。ヘッド41から吐出されたインク滴が紙S上に着弾すれば、紙S上にドットが形成される。
次に、コントローラ60は、搬送処理を行う(S004)。搬送処理とは、紙Sをヘッド41に対して搬送方向に沿って相対的に移動させる処理である。コントローラ60は、搬送モータ22を駆動し、搬送ローラ23を回転させて紙Sを搬送方向に搬送する。この搬送処理により、ヘッド41は、先ほどのドット形成処理によって形成されたドットの位置とは異なる位置に、ドットを形成することが可能になる。
次に、コントローラ60は、印刷中の紙Sの排紙の判断を行う(S005)。印刷中の紙Sに印刷するためのデータが残っていれば、排紙は行われない。そして、コントローラ60は、印刷するためのデータがなくなるまでドット形成処理と搬送処理とを交互に繰り返し、ドットから構成される画像を徐々に紙Sに印刷する。印刷中の紙Sに印刷するためのデータがなくなれば、コントローラ60は、その紙Sを排紙する。コントローラ60は、排紙ローラ25を回転させることにより、印刷した紙Sを外部に排出する。なお、排紙を行うか否かの判断は、印刷データに含まれる排紙コマンドに基づいても良い。
次に、コントローラ60は、印刷を続行するか否かの判断を行う(S006)。次の紙Sに印刷を行うのであれば、印刷を続行し、次の紙Sの給紙処理を開始する。次の紙Sに印刷を行わないのであれば、印刷動作を終了する。
<<<ノズルについて>>>
図8は、ヘッド41の下面におけるノズルの配列を示す説明図である。ヘッド41の下面には、ブラックインクノズル群Kと、シアンインクノズル群Cと、マゼンタインクノズル群Mと、イエローインクノズル群Yが形成されている。各ノズル群は、各色のインクを吐出するための吐出口であるノズルを複数個(本実施形態では180個)備えている。
各ノズル群の複数のノズルは、搬送方向に沿って、一定の間隔(ノズルピッチ:k・D)でそれぞれ整列している。ここで、Dは、搬送方向における最小のドットピッチ(つまり、紙Sに形成されるドットの最高解像度での間隔)である。また、kは、1以上の整数である。例えば、ノズルピッチが180dpi(1/180インチ)であって、搬送方向のドットピッチが720dpi(1/720)である場合、k=4である。
各ノズル群のノズルは、下流側のノズルほど若い番号が付されている(♯1〜♯180)。つまり、ノズル♯1は、ノズル♯180よりも搬送方向の下流側に位置している。各ノズルには、各ノズルを駆動してインク滴を吐出させるための駆動素子としてピエゾ素子(不図示)が設けられている。また、光学センサ54は、搬送方向の位置に関して、一番上流側にあるノズル♯180とほぼ同じ位置にある。
===対応情報を記憶しているメモリについて===
コンピュータ110に格納されているメモリMには、媒体の種類と印刷モードとの対応関係を示す対応情報を含んでいるテーブルが記憶されている。このテーブルには、印刷される媒体が紙Sである場合のテーブルT1と、印刷される媒体がCD−Rである場合のテーブルT2と、がある。そこで、対応情報を含んでいるテーブルTについて、媒体が紙Sである場合と、媒体がCD−Rである場合と、に分けて説明する。
<<<媒体が紙Sである場合>>>
まず、媒体が紙Sである場合のテーブルT1について、図9Aを参照しつつ説明する。なお、図9Aは、コンピュータ110に格納されているメモリMに記憶されているテーブルであって、媒体が紙Sである場合の対応情報を含んだテーブルを示した図である。
図9Aには、紙Sとして、「普通紙」、「スーパーファイン紙」、「フォトプリント紙」等が示されている。また、印刷モードとして、「M3」、「M6」等が示されている。この場合、対応情報とは、例えば、「普通紙」と「M3」との対応関係を示すものである。なお、印刷モード「M3」、「M6」等の違いは、紙Sに印刷されるインク量が異なることである。すなわち、印刷モードに応じて、媒体に印刷する際に用いられるインク量が異なる。
<<<媒体がCD−Rである場合>>>
次に、媒体がCD−Rである場合のテーブルT2について、図9Bを参照しつつ説明する。なお、図9Bは、コンピュータ110に格納されているメモリMに記憶されているテーブルであって、媒体がCD−Rである場合の対応情報を含んだテーブルを示した図である。
CD−Rの種類を特定するのに、メーカー名、型番、容量、レーベル面の色が用いられる。図9Bには、メーカー名として、「甲」、「乙」、「丙」が示され、型番として、「A1」、「A2」、「B1」、「C1」等が示され、容量として、「650M」、「700M」が示され、レーベル面の色として、「ホワイト」、「シルバー」が示されている。また、印刷モードとして、「M4」、「M5」等が示されている。この場合、対応情報とは、メーカー名が「甲」であり、型番が「A1」であり、容量が「650M」であり、レーベル面の色が「ホワイト」であるCD−Rと、印刷モード「M4」、との対応関係を示すものである。
プリンタドライバ116は、媒体の種類と印刷モードとの対応関係を示す対応情報を記憶しているメモリMを参照し、印刷される媒体の種類に対応した印刷モードを選択し、選択された印刷モードに基づいて印刷データを生成する。例えば、プリンタドライバ116は、メーカー名が「甲」、型番が「A3」、容量が「650M」、レーベル面の色が「シルバー」であるCD−Rに対応した印刷モード「M6」に基づいて、印刷データを生成する。
===媒体の印刷モードを設定するためのパターンについて===
<<<媒体に印刷されるテストパターン>>>
媒体に印刷されるテストパターンについて、図10A、及び、図10Bを参照しながら説明する。図10Aは、テストパターンが印刷されたCD−R83を示した図である。図10Bは、テストパターンが印刷された紙Sを示した図である。
テストパターンは、コンピュータ110から送信される該テストパターンに対応する印刷データに基づいて、プリンタ1によってCD−R83や紙Sに印刷される。このテストパターンは、対応情報がテーブルTに記憶されていない媒体の印刷モードを設定するためのものである。
CD−R83や紙Sには、テストパターンとして、6つのサブパターン#1、#2、#3、#4、#5、#6が印刷されている。媒体がCD−R83の場合には、図10Aに示すように、6つのサブパターン#1〜#6が、CD−R83のレーベル面に環状に印刷されている。すなわち、図10に示すように、時計回りに、サブパターン#1、#2、#3、#4、#5、#6が印刷されている。一方、媒体が紙Sの場合には、図10Bに示すように、6つのサブパターン#1〜#6が、紙Sの搬送方向に印刷されている。
また、サブパターン#1〜#6は、それぞれのサブパターンが媒体に印刷される際に用いられるインク量が異なる。すなわち、サブパターン#1が媒体に印刷される際に用いられるインク量が一番多く、サブパターン#2が媒体に印刷する際に用いられるインク量が二番目に多く、その後、サブパターン#3、#4、#5、#6になるにつれて、媒体に印刷される際に用いられるインク量が少なくなる。また、サブパターン#1〜#6は、一定の割合で、印刷される際に用いられるインク量が異なる。例えば、一つのサブパターンに対して、印刷される際に用いられる最大のインク量を100%とした時に、サブパターン#1が90%、サブパターン#2が75%、サブパターン#6が15%というように、15%間隔で印刷する際に用いられるインク量が異なる。
<<<サブパターンと印刷モードとの対応関係を示す情報>>>
サブパターンと印刷モードとの対応関係を示す情報について、図11を参照しつつ説明する。図11は、サブパターンと印刷モードとの対応関係を示す情報を含んでいるテーブルT3を示した図である。
上記のテーブルT3は、コンピュータ110に格納されているメモリMに記憶されている。なお、テーブルT3は、媒体がCD−Rの場合のテーブルである。そのため、テーブルTには、媒体が紙Sである場合のテーブルをさらに含んでいる。
図11に示すテーブルT3には、サブパターンとして、「#1」、「#2」等が示されている。また、テーブルT3には、印刷モードとして、「M6」、「M5」等が示されている。この場合、サブパターンと印刷モードとの対応関係を示す情報とは、例えば、サブパターン「#1」と印刷モード「M6」との対応関係を示すものである。
プリンタドライバ116は、対応情報がメモリMに記憶されていない媒体の印刷モードを設定する際に、このテーブルT3を参照して、サブパターンに対応する印刷モードを選択する。例えば、プリンタドライバ116は、図10に示すCD−Rの印刷モードを設定する際に、サブパターン#6に対応する印刷モードM1を選択する。
===表示部に表示される画面について===
表示装置120に表示される、テストパターン印刷実行画面、サブパターン選択画面、及び、入力画面について説明する。
<<<テストパターン印刷実行画面>>>
媒体にテストパターンの印刷を実行するか否かをユーザーに選択させるためのテストパターン印刷実行画面の一例について、図12A及び図12Bを参照しつつ説明する。図12Aは、テストパターンの印刷実行を選択するための画面を示した図である。図12Bは、テストパターンが印刷される媒体の形状を選択するための画面を示した図である。
図12Aに示す画面は、図3に示す画面において、移動可能なカーソル(不図示)を「ユーティリティ」上に移動させた状態で、マウス130Bをクリックすることによって、表示装置120に表示される。図12Aに示す画面には、プリントドライバ116に対して、テストパターンを媒体に印刷させることを認識させるための「印刷モード設定用テストパターン印刷」ボタン200が表示されている。また、図12Aに示す画面には、その他に、例えば、ヘッド41のクリーニングを実行させるための「ヘッドクリーニング」ボタン205が表示される。
図12Bに示す画面は、ユーザーが、図12Aに示す「印刷モード設定用テストパターン印刷」ボタン200上にカーソルを移動させ、マウス130Bをクリックすることによって表示される。図12Bに示す画面には、形状選択部220と、印刷実行ボタン230と、が表示されている。
形状選択部220は、テストパターンが印刷される媒体の形状を選択するためのものである。形状選択部220には、選択可能な媒体の形状の候補を表示させるためのプルダウンボタン221が設けられている。すなわち、ユーザーが、プルダウンボタン221上にカーソルを移動させ、マウス130Bをクリックすると、プリンタドライバ116は、形状選択部220に、媒体の形状の候補を表示させる。形状選択部220に表示される選択可能な媒体の形状の候補としては、例えば、「A4」、「A3」、「B4」、「CD−R」等である。そして、ユーザーが、形状選択部220に表示された候補上にカーソルを移動させ、マウス130Bをクリックすると、プリンタドライバ116は、該候補を形状選択部220に表示させる。本実施形態においては、「CD−R」が表示されている。
印刷実行ボタン230は、形状選択部220にて選択された媒体にテストパターンの印刷を実行させるためのものである。ユーザーが、印刷実行ボタン230上にカーソルを移動させ、マウス130Bをクリックすると、プリンタドライバ116は、プリンタ1に対して、形状選択部220にて選択された媒体へテストパターンを印刷させる印刷命令を送信するとともに、後述するサブパターン選択画面を表示装置120に表示させる。
<<<サブパターン選択画面>>>
媒体に印刷されたサブパターンに関する情報の中のいずれか一つのサブパターンに関する情報を、ユーザーに選択させるためのサブパターン選択画面の一例について、図13を参照しつつ説明する。図13は、表示装置120に表示されたサブパターン選択画面を示した図である。
サブパターン選択画面は、図12Bに示すテストパターン印刷実行画面の印刷実行ボタン230上にカーソルを移動させ、マウス130Bをクリックすることによって、表示装置120に表示される。サブパターン選択画面には、サブパターン選択部250と、選択ボタン260とが表示されている。
サブパターン選択部250は、媒体に印刷されたサブパターンの中で、最適なサブパターンをユーザーに選択させるためのものである。そして、サブパターン選択部250には、サブパターンに関する情報(#1、#2等)と、該情報の中のいずれか一つの情報を選択するためのサブパターン選択ラジオボタンが表示されている。そして、ユーザーが該情報の中のいずれか一つの情報を選択すると、選択された情報に対応するボタンにマークが付される。本実施形態においては、#6に対応するボタン上にマーク(図13において、マーク●)が付されている。
選択ボタン260は、サブパターン選択部250で選択されたサブパターンが最適なサブパターンであることをコンピュータ110に認識させ、後述する入力画面を表示装置120に表示させるためのものである。すなわち、選択ボタン260上にカーソルを移動させ、マウス130Bをクリックすると、プリンタドライバ116は、サブパターン#6が最適なサブパターンであると認識するとともに、図14に示す画面を表示装置120に表示させる。
<<<入力画面>>>
テストパターンが印刷された媒体の種類に関する情報を、ユーザーに入力させるための入力画面について、図14を参照しつつ説明する。図14は、表示装置120に表示された入力画面を示した図である。
図14に示す入力画面は、CD−Rの種類に関する情報を入力するための画面(以下、「CD−R入力画面」とも呼ぶ)である。一方、紙Sに関する情報を入力する画面(以下、「紙入力画面」とも呼ぶ)は、図14に示す画面とは異なる。そのため、図12Bに示す形状選択部220で選択された情報に基づいて、CD−R入力画面と紙入力画面とのいずれか一方が、入力画面として表示装置120に表示される。
図14に示す入力画面には、メーカー名入力部310と、容量入力部320と、色入力部330と、型番入力部340とが表示されている。メーカー名入力部310は、テストパターンが印刷されたCD−Rのメーカー名を入力するためのものである。容量入力部320は、テストパターンが印刷されたCD−Rの容量を入力するためのものである。色入力部330は、テストパターンが印刷されたCD−Rのレーベル面の色を入力するためのものである。型番入力部340は、テストパターンが印刷されたCD−Rの型番を入力するためのものである。
ユーザーは、各入力部310、320、30、340にて、キーボード130Aを用いて、各情報を入力することができる。本実施形態においては、メーカー名として「甲」、容量として「700」M、レーベル面の色として「ホワイト」、及び、型番として「A7」が入力されている。
また、図14に示す入力画面には、上記の各入力部310、320、330、340にて入力された情報をコンピュータ110に記憶させるための登録ボタン350が表示されている。すなわち、ユーザーが、登録ボタン350上にカーソルを移動させ、マウス130Bをクリックすると、コンピュータ110は、テストパターンが印刷されたCD−Rを、メーカー名が「甲」であり、容量が「700」Mであり、レーベル面の色が「ホワイト」であり、型番が「A7」であるCD−Rと記憶する。
===サブパターンの検査について===
前述したサブパターン選択画面にて選択されるサブパターンは、ユーザーが、媒体に印刷されたサブパターンの中から、最適なサブパターンを目視にて選ぶ。しかし、以下において、説明する検査をすれば、より最適なサブパターンを選ぶことが可能となる。
そこで、媒体に印刷されたサブパターンの検査について、ローラ痕によるサブパターンの検査、インクの滲みによるサブパターンの検査、及び、インクの凝集によるサブパターンの検査に分けて説明する。
<<<ローラ痕によるサブパターンの検査>>>
まず、ローラ痕によるサブパターンの検査について、図15を参照しつつ説明する。図15は、ローラ痕によるサブパターンの検査を説明するための模式図である。
ローラ痕によるサブパターンの検査とは、ローラ95をサブパターンが印刷されたCD−R上を図15に示す矢印の方向に転がせ、サブパターン上のローラ痕の有無を検査することである。
そして、サブパターン上にローラ痕が有る場合には、サブパターンを形成するのに用いられているインクが十分にレーベル面に吸収されていないことを示す。一方、サブパターン上にローラ痕が無い場合には、サブパターンを形成するのに用いられているインクが十分にレーベル面に吸収されたことを示す。そのため、最適なサブパターンとしては、サブパターン上にローラ痕が無いものが望ましい。
このように、サブパターンが印刷されたCD−R上をローラ95が転がった際の、サブパターン上のローラ痕の有無を検査することにより、最適なサブパターンを選択することが可能となる。
<<<インクの滲みによるサブパターンの検査>>>
次に、インクの滲みによるサブパターンの検査ついて、図16A及び図16Bを参照しつつ説明する。図16Aは、インクの滲みが発生していないサブパターンを示した模式図である。図16Bは、インクの滲みが発生したサブパターンを示した模式図である。
上述したサブパターンは、二つの接する領域(図16Aに示す領域Aと領域B)から形成されている。そして、領域Aと領域Bとは、それぞれ異なるインクを用いて印刷されている。例えば、領域Aは、シアンインクを用いて印刷され、領域Bは、マゼンタインクを用いて印刷されている。
そして、サブパターンを形成するのに用いられているインクがレーベル面に対してインクが十分に吸収されている場合には、図16Aに示すように、領域Aと領域Bとの間の境界部に、インクの滲みは発生しない。一方、サブパターンを形成するのに用いられているインクがレーベル面に対してインクが十分に吸収されていない場合には、図16Bに示すように、領域Aと領域Bとの間の境界部に、インクの滲み(図16Bに示すX)が発生する。そのため、最適なサブパターンとしては、領域Aと領域Bとの間の境界部に、図16Aに示すように、インクの滲みが発生しないものが望ましい。
このように、領域Aと領域Bとの境界部のインクの滲みを検査することにより、ユーザーは最適なサブパターンを選択することが可能となる。
<<<インクの凝集によるサブパターンの検査>>>
次に、インクの凝集によるサブパターンの検査ついて、図17A及び図17Bを参照しつつ説明する。図17Aは、インクの凝集が発生していない状態を示した模式図である。図17Bは、インクの凝集が発生した状態を示した模式図である。
サブパターンを形成するのに用いられているインクがレーベル面に対してインクが十分に吸収されている場合には、図17Aに示すように、インクがそれぞれ独立して媒体上にあり、インクの凝集は発生しない。一方、サブパターンを形成するのに用いられているインクがレーベル面に対してインクが十分に吸収されていない場合には、図17Bに示すように、いくつかのインクがくっついて、インクの凝集(図17Bに示すY)が発生する。そのため、最適なサブパターンとしては、図17Aに示すように、インクの凝集が発生していないものが望ましい。
このように、CD−Rに印刷されたサブパターン上のインクの凝集を検査することにより、最適なサブパターンを選択することが可能となる。
最適なサブパターン選択する際には、上記のすべての検査を行うこととしても良いし、上記の検査のなかのいずれか一つを行ってもよい。なお、サブパターンの検査としては、上記のものに限定されない。例えば、サブパターンが印刷された媒体上に検査用部材を載せ、さらに検査用部材の上に分銅等のおもりを所定時間載せた後に、検査用部材を持ち上げた際に、CD−Rがくっついて持ち上げられるかをみる検査もある。この検査によれば、インクが十分に乾いているかを調べることができる。
===印刷制御装置の動作について===
対応情報がメモリMに記憶されていない媒体の対応情報をメモリMに記憶させる際のコンピュータ110の動作について、図18を参照しつつ説明する。なお、コンピュータ110内のプリンタドライバ116が、以下の動作を実行している。図18は、印刷制御装置の動作例を説明するためのフロー図である。
プリンタドライバ116は、コンピュータ本体のCPUやメモリ等のハードウェア資源を活用し、以下の説明する処理を実行する。つまり、以下に説明する処理をコンピュータ本体に実行させるためのプログラムを備えている。
初めに、プリンタドライバ116は、ビデオドライバ112を介して、表示装置120に図3に示すインターフェースを表示させる(ステップS102)。そして、ユーザーが、図3に示す画面の「ユーティリティ」上にカーソルを移動させ、マウス130Bをクリックすると、プリンタドライバ116は、図12Aに示すテストパターンの印刷を実行するための画面を表示装置120に表示させる(ステップS104)。
次に、ユーザーが、図12Aに示す画面上の「印刷モード設定用テストパターン印刷」ボタン200上にカーソルを移動させ、マウス130Bをクリックすると、プリンタドライバ116は、図12Bに示す媒体の形状を選択するための画面を表示させる(ステップS106)。
そして、ユーザーが、図12Bに示すように、印刷される媒体としてCD−Rを選択し、印刷実行ボタン230上にカーソルを移動させ、マウス130Bをクリックすると、プリンタドライバ116は、印刷される媒体の形状がCD−Rであると認識し、テストパターンをCD−Rに印刷させるための印刷データをプリンタ1に送信する(ステップS108)。そして、印刷データを受信したプリンタ1は、CD−Rにテストパターンを印刷する。
次に、プリンタドライバ116は、CD−Rに印刷されたテストパターンの中から最適なサブパターンをユーザーに選択させるための画面を表示装置120に表示させる(ステップ110)。すなわち、プリンタドライバ116は、図13に示すサブパターン選択画面を表示装置120に表示させる。
そして、ユーザーが、目視や上記の検査等により、最適なサブパターンを選び、サブパターン選択部250で該サブパターンに対応する情報を選択し、選択ボタン260上にカーソルを移動させ、マウス130Bがクリックされると、プリンタドライバ116は、最適なサブパターンを記憶する(ステップS112)。すなわち、プリンタドライバ116は、ユーザーによって選択された最適なサブパターンがサブパターン#6であると記憶する。
次に、プリンタドライバ116は、テストパターンが印刷されたCD−Rの種類に関する情報をユーザーに入力させるための画面を表示装置120に表示させる(ステップS114)。すなわち、プリンタドライバ116は、図14に示す入力画面を表示装置120に表示させる。
そして、ユーザーが、入力画面上で、各入力部310、320、330、340に情報を入力し、登録ボタン350上にカーソル移動させ、マウス130Bをクリックすると、プリンタドライバ116は、テストパターンが印刷されたCD−Rの種類を記憶する(ステップS116)。すなわち、プリンタドライバ116は、テストパターンが印刷されたCD−Rを、メーカー名が「甲」で、容量が「700」で、レーベル面の色が「ホワイト」で、型番が「A7」であるCD−Rと記憶する。
次に、プリンタドライバ116は、サブパターンと印刷モードとの対応関係を示す情報を記憶しているメモリMを参照し、最適なサブパターンに対応する印刷モードを選択し、印刷されるCD−Rの印刷モードを設定する(ステップS118)。すなわち、プリンタドライバ116は、図11に示すテーブルT3を参照して、CD−Rの印刷モードを、最適なサブパターン#6に対応する印刷モードをM1と設定する。
次に、プリンタドライバ116は、印刷されるCD−Rの対応情報をメモリMに記憶させる(ステップS120)。すなわち、プリンタドライバ116は、入力画面にて入力されたCD−Rの種類に関する情報と、サブパターン選択画面にて選択されたサブパターンに対応する印刷モードと、の対応関係を示す対応情報をメモリMに記憶させる。すると、メモリMには、図19に示すように、メーカー名が「甲」で、型番が「A7」で、容量が「700M」で、レーベル面の色が「ホワイト」であるCD−Rと、印刷モード「M1」と、の対応関係を示す対応情報が、記憶される。
そして、メモリMに記憶された該対応情報中の媒体の種類に関する情報が、前述したユーザインターフェース上に表示される。媒体が紙Sである場合には、該紙Sの種類に関する情報が、図3に示す画面に表示される。媒体がCD−Rの場合には、該CD−Rの種類に関する情報が、不図示のCD−R選択画面に表示される。そのため、次回の印刷の際に、これらの画面で、媒体を選択することができる。
こうして、プリンタドライバ116は、対応情報がメモリMに記憶されていない媒体の対応情報をメモリMに記憶させるための一連の動作を終了する。
===テストパターンを媒体に印刷することによる効果===
上述したように、コンピュータ110は、対応情報がメモリMに記憶されていない媒体の印刷モードを設定するためのテストパターンを、媒体に印刷する。このことにより、対応情報がメモリMに記憶されていない媒体の最適な印刷モードを設定することが可能となる。以下において、詳細に説明する。
従来、対応情報がメモリMに記憶されているCD−Rに印刷する場合には、プリンタドライバ116は、メモリMに記憶されている対応情報中の印刷モードに基づいて印刷データを生成する。一方、対応情報がメモリMに記憶されていないCD−Rに印刷する場合には、プリンタドライバ116は、所定の印刷モードに基づいて印刷データを生成する。
しかしながら、この所定の印刷モードが、CD−Rにとって最適な印刷モードでないことがある。例えば、対応情報がメモリMに記憶されていないCD−Rが、インク量が多い印刷モード(例えば、印刷モードM6)に対応できても、コンピュータ110は、該CD−Rを、所定の印刷モード(例えば、印刷モードM3)に設定してしまう。また、対応情報がメモリMに記憶されていないCD−Rが、インク量が少ない印刷モード(例えば、印刷モードM1)に対応するのに、コンピュータ110は、該CD−Rを、所定の印刷モード(例えば、印刷モードM3)に設定してしまう。
そして、上記のような最適でない印刷モードに基づいて、プリンタドライバ116が印刷データを生成してしまうと、CD−Rの最適な印刷品質を得ることが困難となる。すなわち、印刷モードM6に対応するCD−Rに、所定の印刷モードM3に基づいて印刷データを生成すると、CD−Rに低品質の画像が印刷されてしまう。また、印刷モードM1に対応するCD−Rに、所定の印刷モードM3に基づいて印刷データを生成すると、CD−R上にインクの滲み等が発生してしまう。
そこで、コンピュータ110は、対応情報がメモリMに記憶されていないCD−Rの印刷モードを設定するためのテストパターンを、CD−Rに印刷することとする。すると、図13に示すように、CD−Rに印刷されたテストパターンの中から最適なサブパターンを選択することによって、該CD−Rの最適な印刷モードを設定することが可能となる。この場合、印刷モードM6に対応するCD−Rには、印刷モードM6に基づいて印刷データが生成され、印刷モードM1に対応するCD−Rには、印刷モードM1に基づいて印刷データが生成さるので、最適な印刷品質を得ることが可能となる。
以上より、CD−Rに印刷されたテストパターンを基に、CD−Rの最適な印刷モードを決定することができるから、対応情報がメモリMに記憶されていないCD−Rの最適な印刷モードを設定することが可能となる。
===その他の実施形態===
以上、上記実施の形態に基づき本発明に係る印刷制御システム等を説明したが、上記した発明の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本は発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることはもちろんである。
本発明は、媒体(例えば、CD−R)の種類と印刷方式(例えば、印刷モード)との対応関係を示す対応情報を記憶するメモリ(例えば、メモリM)と、前記メモリを参照し、印刷される媒体の種類に対応した前記印刷方式を選択し、選択された前記印刷方式に基づいて印刷データを生成する印刷データ生成部(例えば、プリンタドライバ116)と、を備えている印刷制御装置(例えば、コンピュータ110)において、前記対応情報が前記メモリに記憶されていない媒体の前記印刷方式を設定するためのパターン(例えば、テストパターン)を、当該媒体に印刷することを特徴とする印刷制御装置に関するものである。
なお、上記の実施形態において、印刷装置としてインクジェットプリンタを用いたが、媒体に印刷処理できる印刷装置であれば、これに限定されることなく、例えば、モノクロプリンタ、レーザープリンタ、ファクシミリ等に適用しても良い。
さらに、上記の実施形態において、印刷モードに応じて、CD−Rに印刷する際に用いられるインク量が異なることとしたが、これに限定されるものではない。
例えば、印刷モードに応じて、CD−Rに印刷する際の印刷速度が異なることとしてもよい。
ただし、CD−R毎に、印刷面であるレーベル面のインクの吸収性が異なることが多いため、最適なインク量も異なる場合が多い。そのため、印刷モードに応じて、CD−Rに印刷する際に用いられるインク量が異なる場合には、CD−Rにとって最適なインク量の印刷モードを設定することが可能となる。
従って、上記の実施形態の方がより望ましい。
さらに、上記の実施形態において、パターンは、複数あり、それぞれのサブパターンを媒体に印刷する際に用いられるインクの量が異なることとしたが、これに限定されるものではない。
例えば、パターンは、一つであることとしてもよい。また、それぞれのサブパターンを媒体に印刷する際に用いられるインク量が同じであることとしてもよい。
ただし、パターンが複数あり、それぞれのサブパターンを媒体に印刷する際に用いられるインクの量が異なる場合には、インクの量が異なる複数のサブパターンの中から、最適な印刷モードに対応するサブパターンを選ぶことができる。
従って、上記の実施形態の方がより望ましい。
さらに、上記の実施形態において、CD−Rにテストパターンの印刷を実行するか否かをユーザーに選択させるためのテストパターン印刷実行画面(例えば、図12Aや図12B)を表示する表示部(例えば、表示装置120)を備えていることとしたが、これに限定されるものではない。
例えば、表示装置120は、CD−Rにテストパターンの印刷を実行するか否かをユーザーに選択させるための画面を表示しないこととしてもよい。
ただし、コンピュータ110が、テストパターン印刷実行画面(例えば、図12Aや図12B)表示する表示装置120を備えている場合には、ユーザーにCD−Rへのテストパターンの印刷の実行を簡単に選択させることができる。
従って、上記の実施形態の方がより望ましい。
さらに、上記の実施形態において、表示装置120は、CD−Rに印刷されたサブパターンに関する情報の中のいずれかひとつのサブパターンに関する情報を、ユーザーに選択させるためのサブパターン選択画面(例えば、図13に示す画面)を表示することとしたが、これに限定されるものではない。
例えば、表示装置120は、サブパターン選択画面を表示しないこととしてもよい。
ただし、表示装置120が、サブパターン選択画面(例えば、図13に示す画面)を表示する場合には、CD−Rに印刷された複数のサブパターンの中の最適なサブパターンを、ユーザーに選択させることが可能となる。
従って、上記の実施形態の方がより望ましい。
さらに、上記の実施形態において、表示装置120は、テストパターンが印刷されたCD−Rの種類に関する情報を、ユーザーに入力させるための入力画面(例えば、図14に示す画面)を表示することとしたが、これに限定されるものではない。
例えば、表示装置120は、入力画面を表示しないこととしてもよい。
ただし、表示装置120が、入力画面(例えば、図14に示す画面)を表示する場合には、テストパターンが印刷されたCD−Rの種類と、印刷されたテストパターンの中で最適なサブパターンと、の対応関係を関連付けることが可能となる。
従って、上記の実施形態の方がより望ましい。
さらに、上記の実施形態において、メモリMは、サブパターンと印刷モードとの対応関係を示す情報をさらに記憶し、メモリMを参照して、サブパターン選択画面(例えば、図13に示す画面)にて選択されたサブパターンに対応する印刷モードを設定することとしたが、これに限定されるものではない。
例えば、テーブルは、サブパターンと印刷モードとの対応関係を示す情報を記憶していないこととしてもよい。
ただし、メモリMは、サブパターンと印刷モードとの対応関係を示す情報をさらに記憶し、メモリMを参照して、サブパターン選択画面(例えば、図13に示す画面)にて選択されたサブパターンに対応する印刷モードを設定する場合には、メモリMを参照して、サブパターン選択画面にて選択されたサブパターンに対応する印刷モードを設定するから、対応情報がメモリMに記憶されていないCD−Rの印刷モードをより容易に設定することができる。
従って、上記の実施形態の方がより望ましい。
さらに、上記の実施形態において、入力画面(例えば、図14に示す画面)にて入力されたCD−Rの種類に関する情報と、サブパターン選択画面(例えば、図13に示す画面)にて選択されたサブパターンに対応する印刷モードと、の対応関係を示す対応情報(以下、「選択対応情報」とも呼ぶ)を、メモリMに記憶することとしたが、これに限定されるものではない。
例えば、選択対応情報を、メモリMに記憶しないこととしてもよい。
ただし、選択対応情報を、メモリMに記憶する場合には、一度、選択対応情報をメモリMに記憶すれば、再度、CD−Rにテストパターンを印刷する必要がなくなる。
従って、上記の実施形態の方がより望ましい。
さらに、上記の実施形態において、選択対応情報は、表示装置120に表示されることとしたが、これに限定されるものではない。
例えば、選択対応情報は、表示装置120に表示されないこととしてもよい。
ただし、選択対応情報は、表示装置120に表示される場合には、選択対応情報がテーブルTに記憶されていることを、ユーザーに知らせることができる。
従って、上記の実施形態の方がより望ましい。
さらに、上記の実施形態において、記憶媒体は、CD−ROM(例えば、CD−R)であることとしたが、これに限定されるものではない。
例えば、記憶媒体は、DVD(Digital Versatile Disk)であることとしてもよい。
さらに、上記の実施形態において、サブパターンは複数あり、サブパターンは、CD−Rのレーベル面に環状に印刷されることとしたが、これに限定されるものではない。
例えば、サブパターンは、環状以外で、印刷されることとしてもよい。
ただし、CD−Rの形状は円形であるから、サブパターンがCD−Rのレーベル面に環状に印刷される場合には、印刷面を有効に活用することができる。
従って、上記の実施形態の方がより望ましい。
印刷システムの外観構成を示した説明図である。 プリンタドライバが行う基本的な処理の概略的な説明図である。 プリンタドライバのユーザーインターフェースの説明図である。 本実施形態のプリンタの全体構成のブロック図である。 本実施形態のプリンタの全体構成の概略図である。 本実施形態のプリンタの全体構成の横断面図である。 印刷時の処理のフロー図である。 ヘッド41の下面におけるノズルの配列を示す説明図である。 図9Aは、コンピュータ110に格納されているメモリMに記憶されているテーブルであって、媒体が紙Sである場合の対応情報を含んだテーブルを示した図である。図9Bは、コンピュータ110に格納されているメモリMに記憶されているテーブルであって、媒体がCD−Rである場合の対応情報を含んだテーブルを示した図である。 図10Aは、テストパターンが印刷されたCD−R83を示した図である。図10Bは、テストパターンが印刷された紙Sを示した図である。 サブパターンと印刷モードとの対応関係を示す情報を含んでいるテーブルを示した図である。 図12Aは、テストパターンの印刷実行を選択するための画面を示した図である。図12Bは、テストパターンが印刷される媒体の形状を選択するための画面を示した図である。 表示装置120に表示されたサブパターン選択画面を示した図である。 表示装置120に表示された入力画面を示した図である。 ローラ痕によるサブパターンの検査を説明するための模式図である。 図16Aは、インクの滲みが発生していないサブパターンを示した模式図である。図16Bは、インクの滲みが発生したサブパターンを示した模式図である。 図17Aは、インクの凝集が発生していない状態を示した模式図である。図17Bは、インクの凝集が発生した状態を示した模式図である。 印刷制御装置の動作例を説明するためのフロー図である。 対応情報が追加されたテーブルを示した図である。 本実施形態のプリンタの全体構成の概略図である。
符号の説明
1 プリンタ
20 搬送ユニット 21 給紙ローラ
22 搬送モータ(PFモータ) 23 搬送ローラ
24 プラテン 25 排紙ローラ
30 キャリッジユニット 31 キャリッジ
32 キャリッジモータ(CRモータ)
40 ヘッドユニット 41 ヘッド
50 検出器群 51 リニア式エンコーダ
52 ロータリー式エンコーダ 53 紙検出センサ
54 光学センサ
60 コントローラ 61 インターフェース部
62 CPU 63 メモリ
64 ユニット制御回路
83 CD−R 84 レーベル面
93 CD−R搬送用トレイ 95 ローラ
100 印刷システム 110 コンピュータ
112 ビデオドライバ 114 アプリケーションプログラム
116 プリンタドライバ
120 表示装置 130 入力装置
130A キーボード 130B マウス
140 記録再生装置
140A フレキシブルディスクドライブ装置
140B CD−ROMドライブ装置
220 形状選択部 221 プリダウンボタン
230 印刷実行ボタン 250 サブパターン選択部
260 選択ボタン
310 メーカー名入力部 320 容量入力部
330 色入力部 340 型番入力部
350 登録ボタン

Claims (18)

  1. 媒体の種類と印刷方式との対応関係を示す対応情報を記憶するメモリと、
    前記メモリを参照し、印刷される媒体の種類に対応した前記印刷方式を選択し、選択された前記印刷方式に基づいて印刷データを生成する印刷データ生成部と、を備えている印刷制御装置において、
    前記対応情報が前記メモリに記憶されていない媒体の前記印刷方式を設定するためのパターンを、当該媒体に印刷することを特徴とする印刷制御装置。
  2. 請求項1に記載の印刷制御装置において、
    前記印刷方式に応じて、媒体に印刷する際に用いられるインク量が異なることを特徴とする印刷制御装置。
  3. 請求項2に記載の印刷制御装置において、
    前記パターンは、複数あり、
    それぞれのパターンを印刷する際に用いられるインクの量が異なることを特徴とする印刷制御装置。
  4. 請求項3に記載の印刷制御装置において、
    前記媒体に前記パターンの印刷を実行するか否かをユーザーに選択させるための画面を表示する表示部を備えていることを特徴とする印刷制御装置。
  5. 請求項4に記載の印刷制御装置において、
    前記表示部は、前記媒体に印刷された前記パターンに関する情報の中のいずれかひとつのパターンに関する情報を、ユーザーに選択させるためのパターン選択画面を表示することを特徴とする印刷制御装置。
  6. 請求項5に記載の印刷制御装置において、
    前記表示部は、前記パターンが印刷された前記媒体の種類に関する情報を、ユーザーに入力させるための入力画面を表示することを特徴とする印刷制御装置。
  7. 請求項6に記載の印刷制御装置において、
    前記メモリは、パターンと印刷方式との対応関係を示す情報をさらに記憶し、
    前記メモリを参照して、前記パターン選択画面にて選択されたパターンに対応する前記印刷方式を設定することを特徴とする印刷制御装置。
  8. 請求項7に記載の印刷制御装置において、
    前記入力画面にて入力された媒体の種類に関する前記情報と、前記パターン選択画面にて選択されたパターンに対応する前記印刷方式と、の対応関係を示す対応情報を、前記メモリに記憶することを特徴とする印刷制御装置。
  9. 請求項8に記載の印刷制御装置において、
    前記対応情報は、前記表示部に表示されることを特徴とする印刷制御装置。
  10. 請求項1〜請求項9のいずれかに記載の印刷制御装置において、
    前記媒体は、記憶媒体であることを特徴とする印刷制御装置。
  11. 請求項10に記載の印刷制御装置において、
    前記記憶媒体は、CD−ROMであることを特徴とする印刷制御装置。
  12. 請求項11に記載の印刷制御装置において、
    前記パターンは、複数あり、
    前記パターンは、前記CD−ROMの印刷面に環状に印刷されることを特徴とする印刷制御装置。
  13. 媒体の種類と印刷方式との対応関係を示す対応情報を記憶するメモリと、
    前記メモリを参照し、印刷される媒体の種類に対応した前記印刷方式を選択し、選択された前記印刷方式に基づいて印刷データを生成する印刷データ生成部と、を備えている印刷制御装置において、
    前記対応情報が前記メモリに記憶されていない媒体の前記印刷方式を設定するためのパターンを、当該媒体に印刷し、
    前記印刷方式に応じて、媒体に印刷する際に用いられるインク量が異なり、
    前記パターンは、複数あり、それぞれのパターンを印刷する際に用いられるインクの量が異なり、
    前記媒体に前記パターンの印刷を実行するか否かをユーザーに選択させるための画面を表示する表示部を備え、
    前記表示部は、前記媒体に印刷された前記パターンに関する情報の中のいずれかひとつのパターンに関する情報を、ユーザーに選択させるためのパターン選択画面を表示し、
    前記表示部は、前記パターンが印刷された前記媒体の種類に関する情報を、ユーザーに入力させるための入力画面を表示し、
    前記メモリは、パターンと印刷方式との対応関係を示す情報をさらに記憶し、前記メモリを参照して、前記パターン選択画面にて選択されたパターンに対応する前記印刷方式を設定し、
    前記入力画面にて入力された媒体の種類に関する前記情報と、前記パターン選択画面にて選択されたパターンに対応する前記印刷方式と、の対応関係を示す対応情報を、前記メモリに記憶し、
    前記対応情報は、前記表示部に表示され、
    前記媒体は、記憶媒体であり、
    前記記憶媒体は、CD−ROMであり、
    前記パターンは、前記CD−ROMの印刷面に環状に印刷されることを特徴とする印刷制御装置。
  14. 媒体の種類と印刷方式との対応関係を示す対応情報を記憶するメモリと、前記メモリを参照し、印刷される媒体の種類に対応した前記印刷方式を選択し、選択された前記印刷方式に基づいて印刷データを生成する印刷データ生成部と、を備えている印刷制御装置、及び、
    この印刷制御装置に接続可能な印刷装置であって、前記印刷データに基づいて前記媒体に印刷を実行する印刷装置、
    を有する印刷制御システムにおいて、
    前記対応情報が前記メモリに記憶されていない媒体の前記印刷方式を設定するためのパターンを、当該媒体に印刷することを特徴とする印刷制御システム。
  15. 媒体の種類と印刷方式との対応関係を示す対応情報を参照するステップと、
    前記対応情報に基づいて、印刷される媒体の種類に対応した前記印刷方式を選択するステップと、
    選択された前記印刷方式に基づいて印刷データを生成するステップと、
    を有する印刷制御方法において、
    前記対応情報が前記メモリに記憶されていない媒体の前記印刷方式を設定するためのパターンを当該媒体に印刷するステップ、をさらに有することを特徴とする印刷制御方法。
  16. 請求項15に記載の印刷制御方法において、
    ローラが前記媒体に印刷された前記パターン上を転がった際の、前記パターン上の前記ローラの痕の有無に応じて、前記媒体の前記印刷方式を設定するステップ、をさらに有することを特徴とする印刷制御方法。
  17. 請求項15に記載の印刷制御方法において、
    前記パターンは、二つの接する領域から形成されており、
    前記領域は、それぞれ異なるインクを用いて前記媒体に印刷されており、
    前記領域の境界部のインクの状態に応じて、前記媒体の前記印刷方式を設定するステップ、をさらに有することを特徴とする印刷制御方法。
  18. 請求項15に記載の印刷制御方法において、
    前記パターンは、インクを用いて前記媒体に印刷されており、
    前記媒体に印刷された前記パターン上のインクの凝集に応じて、前記媒体の前記印刷方式を設定するステップ、をさらに有することを特徴とする印刷制御方法。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008149564A (ja) * 2006-12-18 2008-07-03 Canon Inc インクジェット記録装置および記録モード選択方法

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