JP2005138368A - インキ除去具付き油性インキ筆記具 - Google Patents
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Abstract
【課題】 皮膚など油性インキが染みこまない被着体に付着した油性インキを簡単且つ綺麗に落とすことができるインキ除去具付き油性インキ筆記具を提供する。
【解決手段】 油性インキ筆記具本体1に、油性インキが染みこまない被着体に付着した油性インキを、該油性インキに対し水を付けて擦ることにより除去可能としたインキ除去具2を備え、油性インキに対して水を付けてインキ除去具2で擦ることにより、その摩擦で被着体に付着している油性インキと水との間に乳化現象をおこさせ、乳化した油性インキをインキ除去具2の表面に転移させると同時に付着させて被着体から剥離し、油性インキを落とすようにした。
【選択図】 図1
【解決手段】 油性インキ筆記具本体1に、油性インキが染みこまない被着体に付着した油性インキを、該油性インキに対し水を付けて擦ることにより除去可能としたインキ除去具2を備え、油性インキに対して水を付けてインキ除去具2で擦ることにより、その摩擦で被着体に付着している油性インキと水との間に乳化現象をおこさせ、乳化した油性インキをインキ除去具2の表面に転移させると同時に付着させて被着体から剥離し、油性インキを落とすようにした。
【選択図】 図1
Description
本発明は、例えば、手の皮膚や爪など油性インキが染みこまない被着体に付着した油性インキを除去できるインキ除去具付き油性インキ筆記具に関する。
油性インキを用いたフェルトペンやボールペンを代表とする油性インキ筆記具は、その使い勝手の良さから、筆記用具として大人から子供に至るまで多方面で数多く使用されている。
筆記用具としては、他に、鉛筆やシャープペンシル、水性インキを用いたペンなどが多く使用されているが、誤って記載した文字等を消す手段として、例えば、鉛筆やシャープペンシルでは消しゴムが使用されており、また、水性インキの場合は、化学反応でインキを消し去るインキ消しが使用されている。特に、鉛筆やシャープペンシルでは、その便利性から、鉛筆やシャープペンシルに消しゴムを一体に備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
このような筆記具の使用中に、誤って手の皮膚や爪などにインキ等が付着してしまった場合、鉛筆にあっては、消しゴムにより、また、水性インキの場合は、水洗いにより皮膚等から容易に除去することができるが、これに対し、油性インキの場合は、簡単には除去できず、石鹸や洗剤などを用いて擦り洗いをして水で洗い流すことが一般的に行われている。
実開平6−17994号公報
しかしながら、水によくなじむ水性インキとは異なり、油性インキは、石鹸や洗剤などを用いても水で洗い流すことは困難であり、何度も洗ってもなかなか落とすことができない。また、無理に落とそうとして何度も何度も石鹸などで擦り洗いをすると、皮膚を痛めてしまうおそれもある。
本発明者は、手の皮膚などの被着体に付着した油性インキを簡単且つ綺麗に落とす方法について鋭意検討した結果、皮膚など油性インキが染みこまない被着体に付着した油性インキは、水を付けて消しゴム等で擦ることにより、皮膚など被着体の表面を傷つけることなく簡単且つ綺麗に落とすことができることを見出し、本発明を完成するに至った。
本発明の目的は、皮膚など油性インキが染みこまない被着体に付着した油性インキを簡単且つ綺麗に落とすことができるインキ除去具付き油性インキ筆記具を提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、油性インキ筆記具本体に、油性インキが染みこまない被着体に付着した油性インキを、該油性インキに対し水を付けて擦ることにより除去可能としたインキ除去具を備えたことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の、前記インキ除去具が、プラスチック或いはゴム製の消しゴムであることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の、前記インキ除去具が、珪素類の固形物であることを特徴とする。
上記請求項1に記載の発明によれば、油性インキ筆記具で文字などを書いているときに、誤って油性インキが手の皮膚などの被着体に付着した場合、その油性インキに対して水を付けて前記油性インキ筆記具本体に備えたインキ除去具で擦ると、その摩擦で皮膚などの被着体に付着している油性インキと水との間に乳化現象が生じ、乳化した油性インキがインキ除去具の表面に転移すると同時に付着して被着体から剥離し、皮膚など被着体の表面を傷つけることなく簡単且つ綺麗に油性インキを落とすことができる。そして、油性インキを用いた油性インキ筆記具が、このように被着体に付着した油性インキに対し水を付けて擦ることによりこれを除去可能としたインキ除去具を備えているので、インキ除去具を別に用意する必要がなく、便利である。
請求項2に記載の発明によれば、手の皮膚などの被着体に油性インキが付着した場合、該油性インキに対して水を付けてプラスチック或いはゴム製の消しゴムで擦ると、その摩擦で手の皮膚などの被着体に付着している油性インキと水との間に乳化現象が生じ、乳化した油性インキが消しゴムの擦り屑の表面に転移して付着して手の皮膚から剥離し、皮膚など被着体の表面を傷つけることなく簡単且つ綺麗に油性インキを落とすことができる。
請求項3に記載の発明によれば、手の皮膚などの被着体に油性インキが付着した場合、該油性インキに対して水を付けて珪素類の固形物で擦ると、その摩擦で被着体に付着している油性インキと水との間に乳化現象が生じ、乳化した油性インキが固形物の表面の細かい粒子に転移して付着して被着体から剥離し、皮膚など被着体の表面を傷つけることなく簡単且つ綺麗に油性インキを落とすことができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態の一例について詳細に説明する。
図1は本発明に係るインキ除去具付き油性インキ筆記具の実施の形態の一例を示す斜視図、図2は図1に示す油性インキ筆記具本体に備えたインキ除去具を用いて手に付着した油性インキを除去するときの様子を示す図である。
図において、1は油性インキを用いたフェルトペンやボールペンを代表とする油性インキ筆記具本体、2は油性インキ筆記具本体1に備えたインキ除去具2である。前記インキ除去具2は、油性インキ筆記具本体1の一端に固定具3を介して備えられている。インキ除去具2は、手の皮膚や爪などインキの染み込まない被着体に付着した油性インキを、該油性インキに対し水を付けて擦ることにより除去可能としたものであり、このインキ除去具2としては、例えば、プラスチック或いはゴム製の消しゴムや、シリコーン、水ガラス、ガラス粉末等の珪素類を固化した固形物などが挙げられる。
前記固定具3は、略筒状となっていて、その中空部には、該中空部を2つの空間に仕切るための図示しない仕切り壁が設けられている。この仕切り壁により仕切られた2つの空間のうちの一方の空間には、インキ消去具2が嵌められ、他方の空間には油性インキ筆記具本体1の一端が嵌められるようになっている。
前記油性インキ筆記具本体1にあって、インキ除去具2が設けられた一端側とは反対の他端側は、筆記部(ペン先)となっていて、キャップ4が嵌められている。
このように構成された本例のインキ除去具付き油性インキ筆記具により、キャップ4を外して文字等を書いているときに、例えば、油性インキが手の皮膚に付着してしまった場合は、次のようにしてその油性インキを除去する。
先ず、図2に示すように、油性インキ筆記具本体1を持ち替え、即ちインキ除去具2が備えられている一端側を油性インキが付着した手方向に向け、手の皮膚に付着した油性インキに水を付けて油性インキが付着した部分をインキ除去具2で擦る。
このように、手の皮膚に付着した油性インキに水を付けてインキ除去具2で擦ると、その摩擦で手の皮膚に付着している油性インキと水との間に乳化現象が生じ、乳化した油性インキがインキ除去具2の表面に転移すると同時に付着して手の皮膚から剥離し、水で洗い流すことにより油性インキが除去される。
例えば、前記インキ除去具2がプラスチック或いはゴム製の消しゴムである場合、手の皮膚に付着した油性インキに水を付けて消しゴムで擦ると、乳化した油性インキが消しゴムの擦り屑の表面に転移して付着し、手の皮膚から剥離して除去される。また、前記インキ除去具2がシリコーン、水ガラス、ガラス粉末等の珪素類を固化した固形物である場合、手の皮膚に付着した油性インキに水を付けて前記固形物で擦ると、乳化した油性インキが固形物の表面の細かい粒子に転移して付着し、手の皮膚から剥離して除去される。
前記のように、手の皮膚に付着した油性インキに水を付けて消しゴム或いは珪素類を固化した固形物からなるインキ除去具2で擦ることにより、その摩擦で手の皮膚に付着している油性インキと水との間に乳化現象を生じさせて、乳化した油性インキをインキ除去具2の表面に転移すると同時に付着して手の皮膚から剥離させ、油性インキを除去するものであるが、油性インキが付着した手の皮膚を擦るにあって、皮膚とインキ除去具2との間に強い摩擦が生じたとき、消しゴム或いは珪素類を固化した固形物の擦り部分が崩れ擦り屑となって消しゴム或いは珪素類を固化した固形物から離れるので、手の皮膚に強い摩擦が加わることが防止され、皮膚を痛めるおそれはない。
以上のような本例のインキ除去具付き油性インキ筆記具によれば、文字等を書いているときに、誤って油性インキが手の皮膚や爪などの被着体に付着した場合であっても、インキ除去具2を用い、皮膚など被着体の表面を傷つけることなく簡単且つ綺麗にその油性インキを落とすことができる。そして、油性インキを用いたフェルトペンやボールペンを代表とする油性インキ筆記具本体1が、被着体に付着した油性インキに対し水を付けて擦ることによりこれを除去可能としたインキ除去具2を備えているので、インキ除去具を別に用意する必要がなく、便利である。
1 油性インキ筆記具本体
2 インキ除去具
3 固定具
4 キャップ
2 インキ除去具
3 固定具
4 キャップ
Claims (3)
- 油性インキ筆記具本体に、油性インキが染みこまない被着体に付着した油性インキを、該油性インキに対し水を付けて擦ることにより除去可能としたインキ除去具を備えたことを特徴とするインキ除去具付き油性インキ筆記具。
- 前記インキ除去具が、プラスチック或いはゴム製の消しゴムであることを特徴とする請求項1に記載のインキ除去具付き油性インキ筆記具。
- 前記インキ除去具が、珪素類の固形物であることを特徴とする請求項1に記載のインキ除去具付き油性インキ筆記具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003375930A JP2005138368A (ja) | 2003-11-05 | 2003-11-05 | インキ除去具付き油性インキ筆記具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003375930A JP2005138368A (ja) | 2003-11-05 | 2003-11-05 | インキ除去具付き油性インキ筆記具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2005138368A true JP2005138368A (ja) | 2005-06-02 |
Family
ID=34687162
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2003375930A Withdrawn JP2005138368A (ja) | 2003-11-05 | 2003-11-05 | インキ除去具付き油性インキ筆記具 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2005138368A (ja) |
-
2003
- 2003-11-05 JP JP2003375930A patent/JP2005138368A/ja not_active Withdrawn
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