JP2005138309A - インクジェット記録方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】インクジェット記録方法は、(1)自己分散性を付与する表面処理を行ったカーボンブラックを含む自己分散型水性ブラックインク組成物、(2)樹脂分散剤とカーボンブラックを含む樹脂分散型水性ブラックインク組成物、及び(3)カチオン性樹脂を含み、着色剤成分を含まない水性クリアインク組成物の各液滴を、任意の順序で記録媒体に吐出することを特徴とする。
【選択図】なし
Description
インクジェット記録方法による黒色印刷は、文字データの印刷をはじめ、カラー画像の黒色部分の印刷に適用され、カーボンブラック含有インクを用いて実施するか、あるいはカラーインクの混色(例えば、シアンインク、マゼンタインク、及びイエローインクなどの混色)を用いることによって実施されている。
本発明は、こうした知見に基づくものである。
本発明方法の別の好ましい態様においては、前記自己分散型水性ブラックインク組成物(1)が、表面処理カーボンブラックを組成物全体の重量に対して1〜15重量%の量で含有する。
本発明方法の更に別の好ましい態様においては、前記樹脂分散型水性ブラックインク組成物(2)が、カーボンブラックを組成物全体の重量に対して1〜15重量%の量で含有する。
本発明方法の更に別の好ましい態様においては、前記樹脂分散型水性ブラックインク組成物(2)が、樹脂固形分を組成物全体の重量に対して1〜20%の量で含有する。
本発明方法の更に別の好ましい態様においては、前記クリアインク組成物(3)が、カチオン樹脂固形分を組成物全体の重量に対して0.1〜30重量%の量で含有する。
カルボキシル化剤としては、次亜塩素酸ナトリウムや次亜塩素酸カリウム等の次亜ハロゲン酸塩のような酸化剤を使用することができ、これらのカルボキシル化剤によって、カーボンブラック粒子表面の炭素結合(C=C、C−C)の一部を切断し、切断部位にカルボン酸基を導入することができる。前記の処理により、量的には少ないが、キノン基等が導入される場合もある。更に、前記の化学処理のほかに、プラズマ処理等のような物理的酸化によりカルボン酸基を導入することもできる。
前記クリアインク組成物は、水とカチオン性樹脂とを含み、着色剤成分を含まない。また、前記クリアインク組成物は、ポリマー微粒子を含むことが好ましく、更に水溶性有機溶剤を含むことができる。前記のカチオン性樹脂としては、ポリアリルアミン又はその誘導体を用いるのが好ましい。
本発明方法で用いるクリアインク組成物が含むことのできるポリアリルアミン又はその誘導体は、一般式(1):
―[CH2CH(CH2NR1R2)]― (1)
(式中、R1及びR2は、独立して、水素原子、置換されていてもよいアルキル基、置換されていてもよいアリール基、置換されていてもよいピリジル基、置換されていてもよいアルキルアミノ基、置換されていてもよいヒドラジノ基、置換されていてもよいアルコキシ基、又は置換されていてもよいハイドロキシアルキル基である)で表される繰り返し単位を少なくとも一種含んでなる高分子化合物である。
例えば、水としては、イオン交換水、限外濾過水、逆浸透水、蒸留水等の純水、又は超純水、あるいは紫外線照射、又は過酸化水素添加などにより滅菌した水を用いることができる。また、各々の有色インク組成物は、前記クリアインク組成物で述べたポリマー微粒子を含むこともできる。前記の各々の有色インク組成物は、その有色インク組成物の全重量に対してポリマー微粒子を、好ましくは0.1重量%〜20重量%、より好ましくは0.1重量%〜10重量%の量で含有する。
以下に記載の各配合成分を混合して、以下の組成を有する自己分散型水性ブラックインク組成物を調製した。なお、顔料分散液としては、カーボンブラックの表面を次亜塩素酸で分散処理し、分散剤を添加することなく水分散されている市販の分散液〔マイクロジェットCW1;オリエント化学工業(株)〕を使用した。また、「オルフィンE1010」(商品名;日信化学工業製)は、界面活性剤である。このとき、ブラックインク組成物の顔料濃度は6.0重量%となるように調整した。
顔料分散液(マイクロジェットCW1) 60重量%
グリセリン 8重量%
トリエチレングリコール 2重量%
1,2−ヘキサンジオール 3重量%
オルフィンE1010 1重量%
トリエタノールアミン 1重量%
純水 残量
以下の組成を有する樹脂分散型水性ブラックインク組成物を次の操作によって製造した。すなわち、カーボンブラックと分散剤と水とを混合し、サンドミル(安川製作所製)中でガラスビーズ[直径1.7mm;混合物の1.5倍量(重量)]とともに2時間分散させた後に、ガラスビーズを取り除き、顔料分散液を調製した。得られた顔料分散液と、その他の配合成分とを混合し、25℃で60分間攪拌した。混合液を5μmのメンブランフィルターでろ過し、樹脂分散型水性ブラックインク組成物を得た。なお、以下の組成に記載したBYK347は、ビッグケミー・ジャパン社製シリコーン系界面活性剤である。
カーボンブラック 1.5重量%
スチレン・アクリル酸共重合体(分散剤) 3重量%
グリセリン 14重量%
1,2−ヘキサンジオール 10重量%
BYK347 0.3重量%
トリエタノールアミン 1重量%
イオン交換水 残量
以下に記載の各配合成分を混合して、以下の組成を有するクリアインク組成物を調製した。
クリアインク組成物の組成:
ポリアリルアミン 5.0重量%
グリセリン 25.0重量%
トリエチレングリコールモノブチルエーテル 3.0重量%
オルフィンE1010 0.3重量%
純水 残量
前項(1)〜(3)で調製した各インク組成物をインクジェットプリンタ〔PM−970C;セイコーエプソン(株)社製〕に充填し、はがき〔写真用紙<半光沢>;セイコーエプソン(株)社製〕の宛名面に、以下の表1に記載の9種類(実施例1〜6及び比較例1〜3)の条件下で、1440×720dpiの解像度で、自己分散型水性ブラックインク組成物と樹脂分散型水性ブラックインク組成物とのトータルがDuty45%となるように印刷を行った。
D(%)=〔P/(L×T)〕×100 (2)
(式中、Pは、単位面積あたりの実印刷ドット数であり、Lは、単位面積あたりの縦解像度であり、Tは、単位面積あたりの横解像度である)で算出される値である。また、100%Dutyは、画素に対する単色の最大インク重量を意味し、実施例1〜6及び比較例1〜3の印刷条件において、「単位面積あたりの縦解像度」(L)と「単位面積あたりの横解像度」(T)との積(L×T)は、1440×720dpiである。
印刷してから1時間後に、得られた印刷物の光学濃度(OD値)を測定した。測定には、分光光度計(グレタグマクベスSPM50;グレタグ社製)を用いて、D50光源、フィルターなし、及び視野角2°の条件で測定し、以下の評価基準A〜Cに従い、判断した。結果を表1の「試験例1」の欄に示す。
評価基準:
A:OD値1.35以上
B:OD値1.30以上で1.35未満
C:OD値1.30未満
前項(6)の印刷試験例1と同様に印刷を行い、得られた印刷物に対して、印刷直後、及び1時間後に、それぞれスポイドで純水を滴下し、にじみ具合を以下の評価基準AA〜Cにより判断した。結果を表1の「試験例2」の欄に示す。
評価基準:
AA:インクのにじみがない。
A:インクがわずかににじむが文字ははっきり読める。
B:インクがにじみ、文字のぼやける部分がある。
C:インクがにじみ文字の判別が困難である。
Claims (7)
- (1)自己分散性を付与する表面処理を行ったカーボンブラックを含む自己分散型水性ブラックインク組成物、(2)樹脂分散剤とカーボンブラックを含む樹脂分散型水性ブラックインク組成物、及び(3)カチオン性樹脂を含み、着色剤成分を含まない水性クリアインク組成物の各液滴を、任意の順序で記録媒体に吐出することを特徴とするインクジェット記録方法。
- 前記水性クリアインク組成物(3)がポリマー微粒子を含有する、請求項1に記載のインクジェット記録方法。
- 前記自己分散型水性ブラックインク組成物(1)が、表面処理カーボンブラックを組成物全体の重量に対して1〜15重量%の量で含有する、請求項1又は2に記載のインクジェット記録方法。
- 前記樹脂分散型水性ブラックインク組成物(2)が、カーボンブラックを組成物全体の重量に対して1〜15重量%の量で含有する、請求項1〜3のいずれか一項に記載のインクジェット記録方法。
- 前記樹脂分散型水性ブラックインク組成物(2)が、樹脂固形分を組成物全体の重量に対して1〜20%の量で含有する、請求項1〜4のいずれか一項に記載のインクジェット記録方法。
- 前記クリアインク組成物(3)が、カチオン樹脂固形分を組成物全体の重量に対して0.1〜30重量%の量で含有する、請求項1〜5のいずれか一項に記載のインクジェット記録方法。
- 前記自己分散型水性ブラックインク組成物(1)のカーボンブラック固形分量(A)に対する、前記樹脂分散型水性ブラックインク組成物(2)の樹脂固形分量(B)と前記水性クリアインク組成物(3)のカチオン樹脂固形分量(C)との比率(A:B:C)(%)を100:5〜50:5〜50となるように印字する、請求項1〜6のいずれか一項記載のインクジェット記録方法。
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JP2003374439A JP2005138309A (ja) | 2003-11-04 | 2003-11-04 | インクジェット記録方法 |
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2003
- 2003-11-04 JP JP2003374439A patent/JP2005138309A/ja not_active Withdrawn
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