JP2005138191A - ピンミラーカッタ及びこれに装着されるスローアウェイチップ - Google Patents

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Abstract

【課題】 切削抵抗を効果的に低減し、カッタ本体の強度を高く保つ。
【解決手段】 略平行四辺形平板状をなすチップ本体20の対向配置された一対の短側面23,23において、チップ本体20の鈍角コーナー部24B側の領域を鋭角コーナー部24A側の領域に対して傾斜するように突出させる。カッタ本体10の周面に形成された第一のチップ取付座13に対し、チップ本体20の厚み方向をカッタ本体10の径方向に略一致させて、チップ本体20の鋭角コーナー部24Aに形成された曲線刃25Aを切削に供するように、チップを装着する。カッタ本体10の端面12A(12B)に形成された第二のチップ取付座14に対し、チップ本体20の厚み方向をカッタ本体10の軸線O方向に略一致させて、チップ本体20の鈍角コーナー部24Bに形成された曲線刃25Aを切削に供するように、チップを装着する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えば往復動式内燃機関に用いられるクランクシャフトを加工するためのピンミラーカッタ及びこれに装着されるスローアウェイチップ(以下、チップと称する)に関するものである。
従来より、例えば特許文献1に開示されているような、いわゆるインターナル型のピンミラーカッタが知られている。
このピンミラーカッタは、軸線回りに回転される略円環状をなすカッタ本体の内周面に、第一のチップ取付座が複数形成されているとともに、カッタ本体の両端面に、第二のチップ取付座が複数形成されていて、これら第一のチップ取付座及び第二のチップ取付座に対して、同一種類のチップがそれぞれ装着されたものである。このチップは、略平行四辺形平板状をなすチップ本体の対向配置された一対の側面とチップ本体の上下面との交差稜線部に合計8つの切刃が形成されたものであり、上記一対の側面とは異なる他方の一対の側面においては、チップ本体の鈍角コーナー部側の領域と鋭角コーナー部側の領域とが角度をもって交差することにより、この他方の一対の側面がチップ本体の外方側に凸となる山型状をなしている。
第一のチップ取付座に装着されたチップは、その略平行四辺形平板状をなすチップ本体の鋭角コーナー部に形成された一の切刃が、アキシャルレーキ(軸方向すくい角):正、ラジアルレーキ(径方向すくい角):負となるように、カッタ本体の内周面から突出させられて、クランクシャフトにおけるピン部(シャフト部)の外周面を加工するピン刃とされている。
また、第二のチップ取付座に装着されたチップは、その略平行四辺形平板状をなすチップ本体の鈍角コーナー部に形成された一の切刃が、アキシャルレーキ(軸方向すくい角):負、ラジアルレーキ(径方向すくい角):負となるように、カッタ本体の端面から突出させられて、クランクシャフトにおけるカウンターウェイト部の側面を加工するウェイブ刃とされている。
このようなピンミラーカッタでは、同一種類のチップを第一及び第二のチップ取付座に装着していることにより、1つのチップで合計8カ所に形成された切刃をそれぞれ切削に供して、工具費の抑制を図ることができる。そして、上記のような他方の一対の側面を備えた略平行四辺形平板状のチップ本体を有するチップを使用したことにより、第一のチップ取付座に装着されるチップについて、そのピン刃とされる切刃に与えられるアキシャルレーキを正に設定して、切削抵抗の低減を図ろうとしている。
特開2002−46009号公報
しかしながら、特許文献1に開示されたピンミラーカッタでは、アキシャルレーキが正に設定されるピン刃としての切刃は、略平行四辺形平板状をなすチップ本体の鋭角コーナー部に形成されているとともに、このチップ本体が上記のような山型状をなす他方の一対の側面を備えているために、チップ本体の鈍角コーナー部に形成されたウェイブ刃としての切刃のラジアルレーキは、どうしても負角側へ非常に大きくなってしまう。そのため、この特許文献1に開示されたピンミラーカッタでは、切削抵抗の低減を図るための効果的な解決手段とはなり得ないのが現状であった。
しかも、このようなチップのチップ本体が、上記のような山型状をなす他方の一対の側面を備えていることにより、その山型状の突出部分だけチップ本体の長さが長くなるので、カッタ本体に形成されるチップ取付座の占有スペースが大きくなって、このカッタ本体の強度を低めてしまうのであった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたもので、切削抵抗を効果的に低減することができ、かつ、カッタ本体の強度を高く保つことができるピンミラーカッタ及びこれに装着されるチップを提供することを目的とする。
上記の課題を解決して、このような目的を達成するために、本発明によるピンミラーカッタは、軸線回りに回転される略円環状をなすカッタ本体の周面に第一のチップ取付座が形成され、前記カッタ本体の端面に第二のチップ取付座が形成されていて、前記第一のチップ取付座には、略平行四辺形平板状をなすチップ本体の対向配置された一対の側面と前記チップ本体の上下面との交差稜線部に切刃が形成され、かつ、前記一対の側面とは異なる他方の一対の側面における前記チップ本体の鈍角コーナー部側の領域が鋭角コーナー部側の領域に対して傾斜するように突出させられているチップが、前記チップ本体の厚み方向を前記カッタ本体の径方向に略一致させて、前記チップ本体の鋭角コーナー部に形成された切刃を切削に供するように装着され、前記第二のチップ取付座には、前記チップが、前記チップ本体の厚み方向を前記カッタ本体の軸線方向に略一致させて、前記チップ本体の鈍角コーナー部に形成された切刃を切削に供するように装着されていることを特徴とするものである。
また、本発明によるチップは、本発明のピンミラーカッタに装着されるチップであって、略平行四辺形平板状をなすチップ本体の対向配置された一対の側面と前記チップ本体の上下面との交差稜線部に切刃が形成され、かつ、前記一対の側面とは異なる他方の一対の側面における前記チップ本体の鈍角コーナー部側の領域が鋭角コーナー部側の領域に対して傾斜するように突出させられていることを特徴とするものである。
このような本発明によれば、第一及び第二のチップ取付座に装着された同一種類のチップのチップ本体が、上述したような略平行四辺形平板状をなしていて、第一のチップ取付座に装着されたチップは、チップ本体の鋭角コーナー部に形成された切刃をピン刃として切削に供し、第二のチップ取付座に装着されたチップは、チップ本体の鈍角コーナー部に形成された切刃をウェイブ刃として切削に供するようになっていることから、第一のチップ取付座に装着されるチップにおけるピン刃としての切刃について、そのアキシャルレーキを正に設定することができる。しかも、チップ本体の他方の一対の側面における鈍角コーナー部側の領域が鋭角コーナー部側の領域に対して傾斜するように突出させられていることから、第二のチップ取付座に装着されるチップにおけるウェイブ刃としての切刃について、そのラジアルレーキは、負に設定されるものの負角側へ著しく大きくなることがない。そのため、本発明では、切削抵抗を効果的に低減させることができ、高精度かつ安定したクランクシャフトの加工を継続していくことが可能となる。
また、チップ本体における他方の一対の側面において、鈍角コーナー部側の領域が鋭角コーナー部側の領域に対して傾斜するように突出させられている、つまり、この他方の一対の側面がチップ本体の内方側へ凹となる谷型状をなしていることから、チップ本体の長さが長くなることもなく、カッタ本体に形成されるチップ取付座の占有スペースを小さくして、このカッタ本体の強度を高く保つことができる。
以下、本発明の実施形態によるピンミラーカッタを、添付した図1〜図3を参照しながら説明する。
本実施形態によるピンミラーカッタのカッタ本体10は、図1〜図2の要部拡大図に示すように、軸線O回りに回転される軸線Oを中心とした略円環状をなすものである。
このカッタ本体10において、径方向内周側を向く内周面11には、複数の第一のチップ取付座13…が、カッタ本体10の周方向に沿って略等間隔に形成され、軸線O方向外方側を向く両端面12A,12Bのそれぞれの内周面11側には、複数の第二のチップ取付座14…が、カッタ本体10の周方向に沿って略等間隔に形成されている。
カッタ本体10の内周面11に形成された複数の第一のチップ取付座13…は、周方向において、カッタ本体10の両端面12A,12Bのうちの一方の端面12A寄りに配置されたものと、他方の端面12B寄りに配置されたものとが、カッタ本体10の周方向で交互に配列されるようになっている。
カッタ本体10の一方の端面12Aに形成された複数の第二のチップ取付座14…は、他方の端面12B寄りの内周面11に形成された複数の第一のチップ取付座13…のそれぞれのわずかにカッタ回転方向T後方側に配置されるように周方向で配列され、カッタ本体10の他方の端面12Bに形成された複数の第二のチップ取付座14…も、一方の端面12A寄りの内周面11に形成された複数の第一のチップ取付座13…のそれぞれのわずかにカッタ回転方向T後方側に配置されるように周方向で配列されている。
そして、上記のような第一のチップ取付座13…及び第二のチップ取付座14…に装着されるチップのチップ本体20は、図3に示すように、略平行四辺形平板状をなすものであり、チップ本体20の厚み方向の両端において対向配置される互いに平行な上下面21,21と、チップ本体20の短手方向の両端において対向配置される互いに平行な一対の長側面22,22(一方の一対の側面)と、チップ本体20の長手方向の両端において対向配置される一対の短側面23,23(他方の一対の側面)とを備えている。
ここで、チップ本体20の略中央部には、チップがネジ止めされるときに用いられるクランプネジを挿通させるための挿通孔20Aが、このチップ本体20の厚み方向(図3(b)における左右方向、上下面21に略直交する方向)を貫通するように形成されている。
チップ本体20の一対の長側面22,22は、それぞれチップ本体20の厚み方向に対して略平行とされた1つの略平坦面によって構成されているのに対して、チップ本体20の一対の短側面23,23は、それぞれチップ本体20の厚み方向に対して略平行な2つの略平坦面から構成されている。
詳述すると、短側面23は、略平行四辺形平板状をなすチップ本体20の鋭角コーナー部24A側に位置する領域である主短側面23Aと、チップ本体20の鈍角コーナー部24B側に位置する領域である副短側面23Bとから構成されている。
短側面23における副短側面23Bは、これに隣接する主短側面23Aに対して傾斜するように角度をもって交差することにより、チップ本体20の上面視で(チップ本体20の厚み方向に沿って見て)図3(a)に示すように、主短側面23Aの延長線S1よりもチップ本体20の外方側に突出させられている。そのため、本実施形態のチップは、通常の略平行四辺形平板状をなすチップ本体と比較したときに、副短側面23Bの突出量分だけ、一対の長側面22,22のそれぞれがチップ本体20の鈍角コーナー部24B側から延長するように突出させられている。
ここで、副短側面23Bにおいて、チップ本体20の一対の長側面22,22に対して略直交する方向に沿った長さhは、一対の長側面22,22同士の間の長さHに対して、1/8H〜3/4Hの範囲に設定されている。
また、本実施形態では、副短側面23Bと長側面22とが互いに略直交するように交差させられているが、副短側面23Bの突出量によっては、これら副短側面23Bと長側面22とが鋭角あるいは鈍角に交差することもあり、チップ本体20の鈍角コーナー部24Bが、厳密には鈍角ではなくなる場合もある。
しかしながら、本実施形態においては、副短側面23Bの突出量について、この副短側面23Bが、チップ本体20の上面視で図3(a)に示すように、チップ本体20の一対の長側面22,22に対して略直交するとともに鋭角コーナー部24Aの突端を通る直線S2を越えて存在することがないように設定されている。
チップ本体20の上下面21,21は、それぞれチップ本体20の長手方向(図3(a)における左右方向)の両端側部分において、チップ本体20の一対の短側面23,23に対してそれぞれ交差させられるのであるが、図3(c),(d)に示すように、上下面21,21のそれぞれにおける上記長手方向の両端側部分は凸曲面状に加工されている。
上下面21における主短側面23Aへの接続部分は、図3(c)に示すように、主短側面23Aに対して滑らかに接続される曲面部分21Aとされ、上下面21における副短側面23Bへの接続部分は、図3(d)に示すように、副短側面23Aに対して滑らかには接続されない曲面部分21Bとされている。
そして、チップ本体20には、一対の長側面22,22と上下面21,21との交差稜線部に切刃が形成されている。
詳述すれば、上下面21,21のそれぞれにおける曲面部分21A,21A,21B,21Bと、一対の長側面22,22との交差稜線部に、略凸曲線状をなすような曲線刃25Aが合計8つ形成され、上下面21,21のそれぞれにおける曲面部分21A,21A,21B,21Bを除いた部分と、一対の長側面22,22との交差稜線部に、略直線状をなすような直線刃25Bが合計4つ形成されており、1つのチップには、合計8つの曲線刃25A…と合計4つの直線刃25B…とが形成される。
上記のような構成とされたチップは、第一のチップ取付座13に対し、チップ本体20の厚み方向をカッタ本体10の径方向に略一致させて、一対の長側面22,22のうちの1つをカッタ回転方向T前方側に向けてすくい面とするように、チップ本体20の挿通孔20Aに挿通されるクランプネジ15によってネジ止めされて装着される。
第一のチップ取付座13に装着されたチップは、それに形成された8つの曲線刃25A…のうちの鋭角コーナー部24Aに形成された1つの曲線刃25A(とくに、上下面21,21と主短側面23A,23Aとが交差しあう部分を構成する曲面部分21Aと長側面22との交差稜線部に形成された合計4つの曲線刃25A…のうちの1つの曲線刃25A)を、カッタ本体10の内周面から上記径方向内周側へ突出させるとともにカッタ本体10の端面12A(12B)から上記軸線O方向外方側へ突出させ、この曲線刃25Aに連なる直線刃25Bを、カッタ本体10の内周面11から上記径方向内周側へ突出させている。
このような突出状態に配置された曲線刃25Aと直線刃25Bとが、クランクシャフトにおけるピン部(シャフト部)の外周面を加工するピン刃となる。
また、ピン刃とされる曲線刃25Aのカッタ回転方向T後方側に連なる曲面部分21Aは、カッタ回転方向T後方側へ向かうにしたがい上記径方向外周側へ向かうように傾斜させられるとともに、カッタ回転方向T後方側へ向かうにしたがい上記軸線O方向内方側へ向かうように傾斜させられていて、ピン刃とされる曲線刃25Aの逃げ面をなすこの曲面部分21Aに対して逃げが与えられている。
そのため、ピン刃とされる曲線刃25AのラジアルレーキR(径方向すくい角)は、この曲線刃25Aが上記径方向外周側へ向かうにしたがいカッタ回転方向T前方側へ向かうように傾斜させられることによって、負に設定されている(例えば−8°)。
これに対し、ピン刃とされる曲線刃25AのアキシャルレーキA(軸方向すくい角)は、この曲線刃25Aが上記軸線O方向内方側へ向かうにしたがいカッタ回転方向T後方側へ向かうように傾斜させられることによって、正に設定されている(例えば6°)。
つまり、すくい面をなす長側面22と主短側面23Aとが鋭角に交差しているために、ピン刃とされる曲線刃25Aの逃げ面をなす曲面部分21Aに対して逃げを与えたとしても、ピン刃とされる曲線刃25Aのアキシャルレーキを正に設定することができるようになっているのである。
また、上記のような構成とされたチップは、第二のチップ取付座14に対し、チップ本体20の厚み方向をカッタ本体10の軸線O方向に略一致させて、一対の長側面22,22のうちの1つをカッタ回転方向T前方側に向けてすくい面とするように、チップ本体20の挿通孔20Aに挿通されるクランプネジ15によってネジ止めされて装着される。
第二のチップ取付座14に装着されたチップは、それに形成された8つの曲線刃25A…のうちの鈍角コーナー部24Bに形成された1つの曲線刃25A(とくに、上下面21,21と副短側面23B,23Bとが交差しあう部分を構成する曲面部分21Bと長側面22との交差稜線部に形成された合計4つの曲線刃25A…のうちの1つの曲線刃25A)を、カッタ本体10の端面12A(12B)から上記軸線O方向外方側へ突出させている。
このような突出状態に配置された曲線刃25Aが、クランクシャフトにおけるカウンターウェイト部の側面を加工するウェイブ刃となる。
また、ウェイブ刃とされる曲線刃25Aのカッタ回転方向T後方側に連なる曲面部分21Bは、カッタ回転方向T後方側へ向かうにしたがい上記軸線O方向内方側へ向かうように傾斜させられるとともに、カッタ回転方向T後方側へ向かうにしたがい上記径方向外周側へ向かうように傾斜させられていて、ウェイブ刃とされる曲線刃25Aの逃げ面をなすこの曲面部分21Bに対して逃げが与えられている。
そのため、ウェイブ刃とされる曲線刃25AのアキシャルレーキA(軸方向すくい角)は、この曲線刃25Aが上記軸線O方向内方側へ向かうにしたがいカッタ回転方向T前方側へ向かうように傾斜させられることによって、負に設定されている(例えば−6°)。また、ウェイブ刃とされる曲線刃25AのラジアルレーキR(径方向すくい角)は、この曲線刃25Aが上記径方向外周側へ向かうにしたがいカッタ回転方向T前方側へ向かうように傾斜させられることによって、負に設定されている(例えば−8°)。
このような構成とされたピンミラーカッタは、加工機のカッタ取付部に、カッタ本体10の軸線Oが主軸と一致するように取り付けられ、チャックに架け渡されたクランクシャフトをカッタ本体10の内空部に貫通させた状態で、クランクシャフトの軸線(カッタ本体10の軸線O)方向に沿って移動しながら、カッタ本体10の軸線O回りに自転するとともに、クランクシャフトの軸線回りに公転することにより、このクランクシャフトを所定形状に加工していく。
以上説明したように、本実施形態によるピンミラーカッタでは、まず、カッタ本体10に形成された第一のチップ取付座13…及び第二のチップ取付座14…に装着すべきチップとして、同一種類のものを使用していることから、1つのチップで合計8カ所に形成された曲線刃25A…を、ピン刃あるいはウェイブ刃としてそれぞれ切削に供することができて、工具費を抑制することが可能となっている。
そして、このようなチップのチップ本体20が、上述したような一対の長側面22,22及び一対の短側面23,23を備えていることから、第一のチップ取付座13に装着されるチップについては、ピン刃とされる曲線刃25AのアキシャルレーキAを正に設定することができる。しかも、チップ本体20の短側面23が上述したような副短側面23Bを備えていることにより、第二のチップ取付座14に装着されるチップにおけるウェイブ刃としての曲線刃25Aについて、そのラジアルレーキRは、負に設定されるものの負角側へ著しく大きくなることがない。
したがって、本実施形態によれば、ピン刃とされる曲線刃25AのアキシャルレーキAを正に設定して、切削抵抗を効果的に低減させることができ、これにともない、高精度かつ安定したクランクシャフトの加工を継続していくことが可能となる。
さらに、本実施形態では、チップ本体20における短側面23,23において、鈍角コーナー部24B側の領域である副短側面23Bが鋭角コーナー部24A側の領域である主短側面23Aに対して傾斜するように突出させられている、つまり、この短側面23がチップ本体20の内方側へ凹となる谷型状をなしていることから、チップ本体20の長さが長くなることもなく、カッタ本体10に形成されるチップ取付座13の占有スペースを小さくして、このカッタ本体10の強度を高く保つことができる。
なお、上述した各実施形態では、いわゆるインターナル型のピンミラーカッタに本発明を適用したものとして説明しているが、これに限定されることはなく、カッタ本体において、径方向外周側を向く外周面に、複数の第一のチップ取付座が形成され、軸線方向を向く両端面のそれぞれの外周面側に、複数の第二のチップ取付座が形成されていて、これら第一のチップ取付座及び第二のチップ取付座に対してチップがそれぞれ装着される、いわゆるエクスターナル型のピンミラーカッタに本発明を適用してもよい。
本発明の実施形態によるピンミラーカッタのカッタ本体における端面の要部拡大説明図である。 本発明の実施形態によるピンミラーカッタのカッタ本体における内周面の要部拡大説明図である。 (a)は本発明の実施形態によるピンミラーカッタに装着されるチップのチップ本体を示す上面図、(b)は同チップのA方向側面図、(c)は同チップのB方向矢視図、(d)は同チップのC方向矢視図である。
符号の説明
10 カッタ本体
11 内周面
12A,12B 端面
13 第一のチップ取付座
14 第二のチップ取付座
20 チップ本体
21 上面、下面
21A,21B 曲面部分
22 長側面
23 短側面
23A 主短側面
23B 副短側面
24A 鋭角コーナー部
24B 鈍角コーナー部
25A 曲線刃
25B 直線刃
A アキシャルレーキ
R ラジアルレーキ
O カッタ本体の軸線
T カッタ回転方向

Claims (2)

  1. 軸線回りに回転される略円環状をなすカッタ本体の周面に第一のチップ取付座が形成され、前記カッタ本体の端面に第二のチップ取付座が形成されていて、
    前記第一のチップ取付座には、略平行四辺形平板状をなすチップ本体の対向配置された一対の側面と前記チップ本体の上下面との交差稜線部に切刃が形成され、かつ、前記一対の側面とは異なる他方の一対の側面における前記チップ本体の鈍角コーナー部側の領域が鋭角コーナー部側の領域に対して傾斜するように突出させられているスローアウェイチップが、前記チップ本体の厚み方向を前記カッタ本体の径方向に略一致させて、前記チップ本体の鋭角コーナー部に形成された切刃を切削に供するように装着され、
    前記第二のチップ取付座には、前記スローアウェイチップが、前記チップ本体の厚み方向を前記カッタ本体の軸線方向に略一致させて、前記チップ本体の鈍角コーナー部に形成された切刃を切削に供するように装着されていることを特徴とするピンミラーカッタ。
  2. 請求項1に記載のピンミラーカッタに装着されるスローアウェイチップであって、
    略平行四辺形平板状をなすチップ本体の対向配置された一対の側面と前記チップ本体の上下面との交差稜線部に切刃が形成され、かつ、前記一対の側面とは異なる他方の一対の側面における前記チップ本体の鈍角コーナー部側の領域が鋭角コーナー部側の領域に対して傾斜するように突出させられていることを特徴とするスローアウェイチップ。
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