JP2005137678A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 検知手段側から出力される検知信号が正規のものか不正規のものかを高精度で判定できるとともに、製造コストを抑えることができる遊技機を提供すること。
【解決手段】 始動入賞口センサSE1は、通過する遊技球を検知して検知信号を出力する。メインCPU31aは、始動入賞口センサSE1からの前回の検知信号の入力から今回の検知信号の入力までの時間を計測し、計測された時間とあらかじめ設定された所定時間との長短を比較して、検知信号の正規、不正規を判定する。検知信号が正規のものである場合、メインCPU31aは、液晶式図柄表示装置18による図柄変動を開始させる。また、検知信号が不正規のものである場合、メインCPU31aは、枠ランプ16a、盤面ランプ16b及びスピーカ17に所定の報知動作を実行させる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、パチンコ機などの遊技機に係り、特には、遊技球を検知する検知手段を備える遊技機に関するものである。
従来、遊技機に用いられ遊技球の通過を検知する検知手段として、例えば、機械式スイッチ(メカスイッチともいう。)や電磁式スイッチ(近接スイッチともいう。)が用いられている。
メカスイッチは、遊技球が接触することによって振れるスイッチ部と接点とを備えている。スイッチ部は、振れている状態では接点と接触し、振れていない状態では接点から離れている。そして、スイッチ部が接点と接触している場合、オン状態となって検知信号が出力され、遊技球の通過が検出される。一方、スイッチ部が接点から離れている場合、オフ状態となって検知信号が出力されなくなり、遊技球の非通過が検出される。また、メインCPUは、所定時間(4ms)ごとに検知信号の入力状態を検出する。そして、前回の検知信号の入力状態がオフ状態であって、今回の検知信号の入力状態がオン状態であった場合に、遊技球が入賞したと判断し、賞球の払い出しなどを行う。
しかし、メカスイッチにおいては、遊技球が通過した直後に、スイッチ部が振動して接点に触れたり離れたりする、いわゆるチャタリングが発生することがあった。このチャタリングが発生すると、検知手段から正規の検知信号(遊技球を検知したときに出力される検知信号)が出力された直後に、不正規の検知信号(チャタリングを検知したときに出力される検知信号)が連続して出力されることとなる。すると、メインCPUは、正規の検知信号及び不正規の検知信号の入力に基づいて、実際の入賞個数が1個であるにもかかわらず複数個の入賞があったと判断し、余分に賞球の払い出しを行ってしまう。そのため、遊技店が不利益を被ってしまう。
また、メカスイッチ、近接スイッチを問わず、検知手段とメインCPUとを繋ぐハーネス及びコネクタに接触不良が発生したりすると、不正規の検知信号(接触不良を検知したときに出力される検知信号)が立て続けにメインCPUに出力されてしまう可能性がある。その結果、チャタリングが発生した場合と同様に、遊技機がこの不正規の検知信号の入力に基づいて賞球の払い出しを行ってしまうために、遊技店が不利益を被る。また、遊技機が正常なものであるか否かについて疑問を抱いてしまうために、遊技者の信頼が損なわれる。
上記のようなチャタリングなどによる誤制御を防止する技術としては、遊技機全体を制御する主制御手段(メインCPU)と検知手段との間にCR回路を組むことにより、検知手段から出力される検知信号の電圧波形を、遊技球の検知時と非検知時とで平滑化するようにしたもの(例えば、特許文献1参照)が従来提案されている。この場合、入賞直後のチャタリングで発生した不正規の検知信号は、殆どが正規の検知信号よりも出力時間が短いため、無効化される。よって、不正規の検知信号を入賞とは判断しないため、余分な賞球の払い出しを防止できる。
また、検知信号の入力状態を4msごとに検出する場合において、検知信号が検出されなかった後で検知信号が複数回検出された場合に、遊技球が入賞したとして検知信号を有効と判定するようにしたもの(例えば、特許文献2参照)も従来提案されている。具体的には、前々回の検知信号の入力状態がオフ状態であって、前回及び今回の検知信号の入力状態がオン状態であった場合に、遊技球が入賞したと判定するようにしたものが開示されている。この場合も、入賞直後のチャタリングにより発生した、正規の検知信号よりも出力時間が短い不正規の検知信号が無効化される。そのため、不正規の検知信号を入賞と判断することにより、余分な賞球の払い出しが行われてしまうのを防止できる。
特開2003−033477号公報 特開平7−80135号公報
しかし、特許文献1に記載の技術においては、基板上に新たな回路を組む必要があり、コストアップの要因となる。しかも、チャタリングによる不正規の検知信号が長時間出力された場合、不正規の検知信号を無効化することができず、入賞があったと判断してしまう。また、特許文献2に記載の技術においても、チャタリングによる不正規の検知信号が長時間出力され、チャタリングによる不正規の検知信号が所定回数検出された場合、不正規の検知信号を無効化することができず、入賞があったと判断してしまう。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、検知手段側から出力される検知信号が正規のものか不正規のものかを高精度で判定できるとともに、製造コストを抑えることができる遊技機を提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、通過する遊技球を検知して検知信号を出力する検知手段と、前記検知手段からの前回の検知信号の入力から今回の検知信号の入力までの時間を計測する計時手段と、前記計時手段による計測時間とあらかじめ設定された所定時間とを比較し、両者の長短を判定する比較判定手段と、前記比較判定手段の判定結果に基づいて制御を行う制御手段とを備えたことを特徴とする遊技機をその要旨とする。
従って、請求項1に記載の発明によると、計時手段によって計測される前回の検知信号の入力から今回の検知信号の入力までの時間の長短に基づいて、検知手段側から出力される検知信号の正規、不正規を判定するようになっている。例えば、チャタリングやコネクタの接触不良などが発生した場合、計時手段による計測時間は、実際に遊技球を検知してから次の遊技球を検知するまでの時間、即ち通常の計測時間よりもかなり短くなる。そのため、検知信号の正規、不正規を計測時間の長短に基づいて高精度で判定することができ、この判定結果に基づいて、制御手段による制御を適宜変更することができる。例えば、不正規の検知信号と判定した場合に、報知手段に所定の報知動作を実行させたり、遊技者に特典を付与しないようにしたりすることができる。
また、本発明の場合、チャタリングなどによる誤制御を防止するための回路を新たに組む必要がないので、コストを抑えることができる。
ここで、「検知手段」は、遊技盤の遊技領域に設けられた大入賞口、一般入賞口や、遊技盤の裏側に設けられ入賞口からの遊技球が通過する樋など、遊技球が通過する任意の場所に配置することが可能であるが、特には、遊技盤の遊技領域に設けられた始動入賞口に配置されることが好ましい。なぜなら、始動入賞口は、賞球払い出しだけでなく図柄変動を付与するものであるとともに、遊技者の意識が集中する箇所なので、チャタリングなどが発生すると遊技者に察知されやすい。そのため、チャタリング対策を行う必要性が高いからである。
また、検知手段が、遊技球を検知しているときのみにオン状態となって検知信号を出力する場合、「前回の検知信号の入力から今回の検知信号の入力までの時間」は、前回入力された前記検知信号がオフ状態からオン状態に切り替わるときから、今回入力される前記検知信号がオフ状態からオン状態に切り替わるときまでの時間に設定されていてもよい。また、前回入力された前記検知信号がオン状態からオフ状態に切り替わるときから、今回入力される前記検知信号がオン状態からオフ状態に切り替わるときまでの時間に設定されていてもよい。
さらに、「前回の検知信号の入力から今回の検知信号の入力までの時間」を、前回入力された前記検知信号がオン状態からオフ状態に切り替わるときから、今回入力される前記検知信号がオフ状態からオン状態に切り替わるときまでの時間に設定されていてもよい。この場合、検知信号の入力時間を計測するのではなく、検知信号が入力されていないときの時間のみを計測することで、不正規の場合の計測時間が計測される。そのため、検知信号の入力時間と検知信号が入力されていないときの時間との両方を計測する場合に比べて、計測時間が短くなる。よって、不正規の場合の計測時間と、あらかじめ設定された所定時間との差が大きくなる。従って、所定時間の設定が容易になり、比較判定手段による判定がより確実になるため、判定精度を上げることができる。
また、チャタリングは遊技球を検知した直後に発生するものであり、チャタリングが発生した場合(不正規の場合)に計時手段によって計測される計測時間は、遊技球を検知した場合(正規の場合)の計測時間よりも極めて短い。さらに、コネクタの接触不良が発生した場合(不正規の場合)に計時手段によって計測される計測時間も、遊技球を検知した場合(正規の場合)の計測時間よりも極めて短い。よって、計測時間と比較される「所定時間」は、不正規の場合の計測時間よりも長く、正規の場合の計測時間よりも短い任意の時間に設定することが可能である。しかし、「所定時間」は、遊技球が連続で通過するのに最低限必要な時間よりも短く設定されることがよい。具体的には、「所定時間」は、20ms以上40ms以下となる範囲内の時間に設定されることがよく、特には30ms前後に設定されることが好ましい。この理由としては、計測時間と比較する所定時間を短くしすぎると、チャタリングなどによる不正規の検知信号を見逃してしまう可能性が高くなる一方、所定時間を長くしすぎると、通常の遊技球入賞を不正と判断してしまう可能性が高くなるからである。
請求項2に記載の発明は、請求項1において、所定の報知動作を行う報知手段を更に備え、前記制御手段は、前記計時手段による計測時間が所定時間よりも短いと前記比較判定手段が判定した場合に、前記報知手段に前記所定の報知動作を実行させることをその要旨とする。
従って、請求項2に記載の発明によると、計時手段による計測時間が所定時間よりも短いと判定された場合、短い時間で連続して検知信号が出力された、即ち不正規な入賞があったことを、報知手段によってホール管理者または遊技者に対して確実に報知することができる。ゆえに、チャタリングなどの問題が発生している遊技機を見落とすこともない。
ここで、「報知手段」としては、チャタリングなどの問題が発生していることを音声にて報知するスピーカなどの音声出力手段、機表側に設けられチャタリングなどの問題が発生していることを表示する図柄表示装置などの表示手段、チャタリングなどの問題が発生していることを点灯あるいは消灯によって報知する発光手段などが挙げられる。なお、この場合、遊技盤面に設けられた盤面ランプ、ガラス保持枠に設けられた枠ランプなど、従来から遊技機に設けられているものを発光手段として利用することが好ましい。このようにすれば、部品点数の増加を伴わないので、コストをより確実に抑えることができるからである。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2において、前記制御手段は、前記計時手段による計測時間が所定時間よりも長いと前記比較判定手段が判定した場合に、遊技球が前記検知手段に検知されたと判断して遊技者に特典を付与する一方、前記計時手段による計測時間が所定時間よりも短いと前記比較判定手段が判定した場合に、前記特典を付与しないことをその要旨とする。
従って、請求項3に記載の発明によると、計時手段による計測時間が所定時間よりも短いと判定された場合、即ち不正規な入賞があった場合には、入賞と判定されないので特典の付与が行われることはない。よって、遊技店が不利益を被ることを回避できる。
ここで、「特典の付与」としては、賞球の払い出しを行うことや、図柄表示装置に表示された図柄の変動を開始させることや、図柄変動を開始せずに、始動入賞口に入賞した遊技球を始動保留球として記憶させることなどが挙げられる。
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3のいずれか1項において、前記制御手段は、前記計時手段による計測時間が所定時間よりも短いと前記比較判定手段が判定した場合に、遊技機外部に前記検知信号が不正規のものであることを示す外部信号を出力することをその要旨とする。
従って、請求項4に記載の発明によると、チャタリングなどの問題が発生した場合に外部信号を遊技機外部に出力するので、ホール管理者は、問題が発生している遊技機に近付かなくても、その遊技機を発見することができる。また、ホール管理者は、多数の遊技機を一括して集中管理することができる。
ここで、外部信号の出力先となる「遊技機外部」としては、例えば、ホールコンピュータや、ホール管理者が所持する携帯情報端末などが挙げられる。
以上詳述したように、請求項1〜4に記載の発明によれば、検知手段側から出力される検知信号が正規のものか不正規のものかを高精度で判定できるとともに、製造コストを抑えることができる。
[第1の実施形態]
以下、本発明の遊技機をパチンコ機10に具体化した第1の実施形態を図1〜図4に基づき説明する。
図1には、パチンコ機10の機表側が略示されている。機体の外郭をなす外枠11の開口前面側には、各種の遊技用構成部材をセットするための縦長方形状の前枠12が、開閉及び着脱自在に組み付けられている。また、前枠12の前面側には、機内部に配置された遊技盤13を透視保護するためのガラス枠を備えたガラス保持枠14と、上球皿15とが、ともに横開き状態で開閉可能に組み付けられている。ガラス保持枠14の前面側には枠ランプ16a(発光手段)が設けられ、遊技盤13の遊技領域13aには盤面ランプ16b(発光手段)が設けられている。枠ランプ16a及び盤面ランプ16bは、各種遊技の演出状態(大当り、リーチなど)に応じて点灯(点滅)・消灯などの発光装飾による演出を行うようになっている。また、上球皿15の両側方には、遊技の演出状態に応じて各種音声(効果音、言語音声など)を出力するスピーカ17(音声出力手段)が設けられている。前枠12の前面側において上球皿15の下方には、下球皿19及び操作手段20などが装着されている。
図1に示されるように、本実施形態のパチンコ機10は、機裏側に各種の制御基板(主制御基板31、音声制御基板32、ランプ制御基板33、図柄制御基板34、払出制御基板35、発射制御基板36など)を収容した基板ケース30を複数備えている。例えば、遊技盤13に取り付けられた液晶式図柄表示装置18のほぼ裏側の位置には、図柄制御基板34を内部に収容する基板ケース30が配置されている。また、図柄制御基板34を収容する基板ケース30の右下側位置には、ランプ制御基板33を内部に収容する基板ケース30が配置されている。
また、遊技盤13の遊技領域13aの略中央部には、矩形状開口部を有する枠状の大型装飾部材21が装着されている。大型装飾部材21の奥側には、可視表示部H(表示画面)を備えた液晶式図柄表示装置18が配設されている。なお、可視表示部Hは矩形状開口部から露出しており、視認可能とされている。この液晶式図柄表示装置18では、変動画像(または画像表示)に基づく遊技演出が行われるようになっている。そして、液晶式図柄表示装置18では、表示演出に関連して、複数種類の図柄を複数列で変動させて図柄組み合わせを導出させる図柄組み合わせゲームが行われるようになっている。
図1に示されるように、液晶式図柄表示装置18の下方には、普通電動役物22aが一体的に構成された始動入賞口22が配設されている。普通電動役物22aは、一対の羽根部材からなり、図示しないソレノイドの励磁作用により開閉するようになっている。始動入賞口22の奥方には、通過した遊技球を検知する検知手段としての始動入賞口センサSE1(図2参照)が設けられている。ここで、本実施形態の始動入賞口センサSE1としては、機械式スイッチ(メカスイッチ)が用いられている。この始動入賞口センサSE1は、遊技球が接触することによって振れるスイッチ部(図示略)と接点(図示略)とを備えている。なお、機械式スイッチ(メカスイッチ)の代わりに、電磁式スイッチ(近接スイッチ)を用いてもよい。
図3に示されるように、始動入賞口センサSE1は、通過する遊技球を検知している間、オン状態となり、検知信号を出力するようになっている。一方、始動入賞口センサSE1は、遊技球が通過していないときにオフ状態となり、検知信号を出力しなくなる。
また、始動入賞口センサSE1から出力される検知信号には、正規の検知信号A1だけでなく、不正規の検知信号A2が含まれてしまう場合がある。正規の検知信号A1は、始動入賞口センサSE1の前記スイッチ部が前記接点と接触して通過する遊技球を検知することにより出力される信号である。不正規の検知信号A2は、チャタリングが発生した場合や、始動入賞口センサSE1と後記するメインCPU31aとを繋ぐハーネス及びコネクタに接触不良が発生した場合などに出力される信号である。特にチャタリングが発生した場合、不正規の検知信号A2は、正規の検知信号A1が出力された直後などに連続して出力されることが多い。なお、不正規の検知信号A2の出力時間は、稀に長いものもあるが、大抵の場合は正規の検知信号A1の出力時間よりも相当短くなることが分かっている。
図2に示されるように、このパチンコ機10は、前記主制御基板31、前記音声制御基板32、前記ランプ制御基板33及び前記図柄制御基板34を備えている。主制御基板31には、音声制御基板32、ランプ制御基板33及び図柄制御基板34がそれぞれ接続されている。音声制御基板32、ランプ制御基板33及び図柄制御基板34には、主制御基板31から出力された制御信号が入力されるようになっている。
主制御基板31はメインCPU31aを備えており、メインCPU31aにはROM31b及びRAM31cが接続されている。メインCPU31aは、大当り判定用乱数、図柄決定用乱数、変動パターン決定用乱数などの各種乱数の値を所定の周期(例えば4ms)ごとに順次更新するようになっている。メインCPU31aは、更新後の各種乱数の値をRAM31cにおける所定の領域に設定し、更新前の値を書き換えることにより各種乱数の値を更新している。ROM31bには、パチンコ機10を制御するための制御プログラム等が記憶されている。RAM31cには、パチンコ機10の動作中に適宜書き換えられる各種の情報(各種乱数の値など)が一時的に記憶されるようになっている。
図2,図3に示されるように、メインCPU31aには、前記始動入賞口センサSE1からの検知信号が入力されるようになっている。メインCPU31aは、前回入力された検知信号がオフ状態からオン状態に切り替わるときから、今回入力される検知信号がオフ状態からオン状態に切り替わるときまでの時間t1を計測するようになっている。即ち、メインCPU31aは計時手段としての機能を有している。
詳述すると、メインCPU31a内のタイマは、電源投入時においては初期値(0ms)に設定されている。そして、タイマは、前回入力された検知信号がオフ状態からオン状態に切り替わるときに所定時間T(図4参照)に設定されるようになっている。なお、所定時間Tに関するデータは、ROM31bにあらかじめ記憶されている。所定時間Tは、遊技球が通過してから次の遊技球が通過するのに要する時間よりも短い任意の時間に設定されている。ここで、遊技球を連続で通過させ、遊技球が通過してから次の遊技球が通過するのに要する時間を複数回計測したところ、最短で47msであることが分かった。そこで、本実施形態では、所定時間Tを47msよりも多少短い32msに設定することにした。その理由は、遊技球の通過する間隔が遊技球同士の干渉などにより更に短くなる可能性を考えたからである。また、遊技球が通過してからチャタリングが発生するまでの時間が、32msを超えることはまずあり得ないからである。
また、図2に示されるメインCPU31aは、前回入力された検知信号がオフ状態からオン状態に切り替わるときに、所定時間Tに設定されたタイマの減算を開始させるようになっている。そして、メインCPU31aは、今回入力される検知信号がオフ状態からオン状態に切り替わるときの時間を検出するようになっている。このとき、減算前の時間(32ms)との差を算出することにより、前記時間t1が計測される。なお、タイマの時間が0msになると、メインCPU31aは、タイマの減算を終了するようになっている。
そして、メインCPU31aは、タイマの減算が終了する前に、今回入力される検出信号がオフ状態からオン状態に切り替わったか否かを判定するようになっている。これにより、計測された時間t1とあらかじめ設定された所定時間T(32ms)とが比較され、両者の長短が判定されるようになっている。即ち、メインCPU31aは、タイマの減算が終了した後に今回入力される検出信号がオン状態に切り替わった場合に、時間t1が所定時間Tよりも長いと判定するようになっている。また、メインCPU31aは、タイマの減算が終了する前に今回入力される検出信号がオン状態に切り替わった場合に、時間t1があらかじめ設定された所定時間T(32ms)よりも短いと判定するようになっている。ここで、メインCPU31aは比較判定手段としての機能を有している。そして、メインCPU31aは、時間t1とあらかじめ設定された所定時間Tとの長短を判定した判定結果に基づいて、制御を行うようになっている。即ち、メインCPU31aは制御手段としての機能も有している。
メインCPU31aは、時間t1が所定時間Tよりも長いと判定された場合に、検知信号が正規の検知信号A1である、即ち、遊技球が始動入賞口センサSE1に検知されたと判断するようになっている。この場合、メインCPU31aは、前記大当り判定用乱数(大当りか否かを判定するための乱数)及び前記図柄決定用乱数(大当り時の図柄を決定するための乱数)を抽出するようになっている。メインCPU31aは、これらの乱数に基づいて前記液晶式図柄表示装置18による図柄変動を付与するようになっている。具体的には、メインCPU31aは、図柄変動開始時に、変動パターンなどの図柄変動に関する信号(特典付与信号)を、前記図柄制御基板34に対して出力するようになっている。図柄変動の結果、図柄が確定停止して大当りの表示結果となると、大入賞口の開放によって多数の遊技球(賞球)を獲得する権利が付与される。また、遊技球が始動入賞口センサSE1に検知されたと判断した場合、メインCPU31aは、前記始動入賞口22に対応した払出個数を示す払出信号(特典付与信号)を前記払出制御基板35に対して出力するようになっている。払出制御基板35は、払出信号が入力されると賞球の払い出しを行うようになっている。
一方、図2に示されるメインCPU31aは、時間t1が所定時間Tよりも短いと判定された場合に、検知信号が不正規の検知信号A2である、即ち、遊技球が始動入賞口センサSE1に検知されていないのにもかかわらず検知信号が入力されたと判断するようになっている。この場合、メインCPU31aは、前記特典付与信号を出力する代わりに、枠ランプ16a、盤面ランプ16b及びスピーカ17に所定の報知動作を実行させるための異常報知信号を出力するようになっている。即ち、枠ランプ16a、盤面ランプ16b及びスピーカ17は報知手段としての機能を有している。
さらに、メインCPU31aは、時間t1が所定時間Tよりも短いと判定された場合に、パチンコ機10の外部にあるホールコンピュータ41に外部信号を出力するようになっている。外部信号とは、検知信号が不正規の検知信号A2であることを示す信号である。
その後、メインCPU31aは、始動入賞口センサSE1から今回の検知信号が入力されたことを条件として、再びタイマを所定時間T(32ms)に設定し、タイマの減算を開始するようになっている。
図2に示されるように、前記図柄制御基板34はサブCPU34aを備えており、このサブCPU34aにはROM34b及びRAM34cが接続されている。ROM34bには、複数種類の表示演出用の演出実行データや各種の画像情報(図柄の画像情報、背景画像、文字画像、登場キャラクタの画像など)が記憶されている。RAM34cには、パチンコ機10の動作中に適宜書き換えられる各種の情報が一時的に記憶(設定)されるようになっている。前記表示演出用の演出実行データとは、サブCPU34aが、前記液晶式図柄表示装置18の表示内容(図柄変動、キャラクタの動作など)を制御するための情報である。
そして、前記メインCPU31aから前記特典付与信号が入力されると、サブCPU34aは、それに対応する表示演出用の演出実行データに基づいて液晶式図柄表示装置18による図柄変動を開始させるようになっている。より詳しくは、図柄制御基板34は、表示演出用の演出実行データを図柄信号に変換し、液晶式図柄表示装置18に出力するようになっている。その結果、液晶式図柄表示装置18は、図柄信号に基づき特典の付与(図柄の変動)を開始するようになっている。
図2に示されるように、前記音声制御基板32はサブCPU32aを備えており、サブCPU32aにはROM32b及びRAM32cが接続されている。ROM32bには、各種の制御プログラム、複数種類の音声演出用の演出実行データなどが記憶されている。RAM32cには、パチンコ機10の動作中に適宜書き換えられる各種の情報が一時的に記憶(設定)されるようになっている。前記音声演出用の演出実行データとは、サブCPU32aが、前記スピーカ17の音声出力態様(効果音の種類、音声言語の種類、音声出力時間など)を制御するための情報である。
そして、前記メインCPU31aから変動パターンを示す信号(特典付与信号)が入力されると、サブCPU32aは、それに対応する音声演出用の演出実行データに基づいて音声制御を実行するようになっている。一方、メインCPU31aから前記異常報知信号が入力されると、サブCPU32aは、それに対応する音声演出用の演出実行データに基づいて音声制御を実行するようになっている。より詳しくは、音声制御基板32は、音声演出用の演出実行データを音声信号に変換し、スピーカ17に出力するようになっている。その結果、スピーカ17は、音声信号に基づき所定の報知動作(音声の出力)を行うようになっている。スピーカ17は、始動入賞口センサSE1から出力された検知信号が不正規の検知信号A2であることを音声にて報知するようになっている。
図2に示されるように、前記ランプ制御基板33は、サブCPU33a、ROM33b及びRAM33cを備えている。ROM33bには、複数種類の発光演出用の演出実行データが記憶されている。RAM33cには、パチンコ機10の動作中に適宜書き換えられる各種の情報が一時的に記憶(設定)されるようになっている。
そして、前記メインCPU31aから変動パターンを示す信号(特典付与信号)が入力されると、サブCPU33aは、それに対応する発光演出用の演出実行データを選択し、その選択した演出実行データに基づいて所定の発光制御を実行するようになっている。一方、メインCPU31aから前記異常報知信号が入力されると、サブCPU33aは、それに対応する発光演出用の演出実行データを選択し、その選択した演出実行データに基づいて所定の発光制御を実行するようになっている。より詳しくは、ランプ制御基板33は、選択した発光演出用の演出実行データを発光制御信号に変換し、前記枠ランプ16a及び前記盤面ランプ16bに出力する。その結果、枠ランプ16aは、発光制御信号に基づき所定の報知動作(点灯)を行い、盤面ランプ16bは、発光制御信号に基づき所定の報知動作(消灯)を行うようになっている。枠ランプ16aは、始動入賞口センサSE1から出力された検知信号が不正規の検知信号A2であることを点灯によって報知し、盤面ランプ16bは、検知信号が不正規の検知信号A2であることを消灯によって報知するようになっている。
次に、始動入賞口センサSE1から出力された検知信号が、正規の検知信号A1であるか不正規の検知信号A2であるかを判定する処理について説明する。なお、この処理を行うためのプログラムは、メインCPU31aの更新が行われる度に(4msごとに)実行される。
前回入力された検知信号がオフ状態からオン状態に切り替わると、図4に示されるように、メインCPU31aは、タイマが0msであるか否かを判定し(ステップS11)、タイマが0msでなければ、タイマを減算する(ステップS12)。一方、タイマが0msである場合は、タイマの減算を行わずにステップS13の処理へ移行する。そして、メインCPU31aは、今回入力される検知信号がオフ状態からオン状態に切り替わったか否かを判定する(ステップS13)。ステップS13において、今回入力される検知信号がオフ状態からオン状態に切り替わっていないと判定した場合、メインCPU31aはここでの処理を終了する。一方、ステップS13において今回入力される検知信号がオフ状態からオン状態に切り替わったと判定した場合、メインCPU31aは、タイマが0msであるか否かを判定する(ステップS14)。
タイマが0msでない場合、メインCPU31aは、前回入力された検知信号がオフ状態からオン状態に切り替わるときから今回入力される検知信号がオフ状態からオン状態に切り替わるときまでの時間t1が、タイマに設定された所定時間T(32ms)よりも短いと判定する。これにより、メインCPU31aは、今回入力される検知信号が、チャタリングが発生したり、始動入賞口センサSE1とメインCPU31aとを繋ぐハーネス及びコネクタに接触不良が発生するなどにより出力された不正規の検知信号A2であると判定する。その後、メインCPU31aは、エラーフラグをRAM31cにおける所定の領域にセットし(ステップS15)、検知信号が不正規の検知信号A2であることを枠ランプ16a、盤面ランプ16b及びスピーカ17により遊技者やホール管理者に対して報知する。それとともに、メインCPU31aは、不正規の検知信号A2であることを示す外部信号を、ホールコンピュータ41に出力する。
一方、タイマが0msである場合、メインCPU31aは、時間t1が所定時間Tよりも長いと判定することにより、今回入力される検知信号が、通過する遊技球を検知しているときに出力される正規の検知信号A1であると判定する。その後、メインCPU31aは、入賞フラグをRAM31cにおける所定の領域にセットする(ステップS16)。そして、メインCPU31aは、特典付与信号を図柄制御基板34に対して出力し、液晶式図柄表示装置18による図柄変動を開始させる。また、メインCPU31aは、払出制御基板35に対して払出信号を出力し、賞球の払い出しを開始させる。
そして、ステップS15またはステップS16の処理が終了した後、メインCPU31aは、再びタイマを所定時間T(32ms)に設定する(ステップS17)。これにより、新たに入力される検知信号が、正規の検知信号A1であるか不正規の検知信号A2であるかを判定する処理に備えることができる。
従って、本実施形態によれば以下の効果を得ることができる。
(1)本実施形態のパチンコ機10では、メインCPU31aによって計測される時間t1の長短に基づいて、始動入賞口センサSE1から出力される検知信号の正規、不正規を判定するようになっている。例えば、チャタリングやコネクタの接触不良などが発生した場合、メインCPU31aによって計測された時間t1は、実際に遊技球を検知してから次の遊技球を検知するまでの時間、即ち通常の計測時間よりもかなり短くなる。そのため、検知信号の正規、不正規を時間t1の長短に基づいて高精度で判定することができ、この判定結果に基づいて、メインCPU31aによる制御を適宜変更することができる。例えば、不正規の検知信号A2と判定した場合に、枠ランプ16a、盤面ランプ16b及びスピーカ17に所定の報知動作を実行させたり、液晶式図柄表示装置18による図柄変動を開始させないようにしたりすることができる。
また、本実施形態の場合、既存の始動入賞口センサSE1が検知手段として利用され、同じく既存のメインCPU31aが計時手段、比較判定手段及び制御手段として用いられている。そのため、メインCPU31a内のプログラムに変更を加えるだけで、チャタリングやコネクタの接触不良などによる誤制御を防止することができる。即ち、誤制御防止用の回路を新たに組む必要がないので、コストを抑えることができる。
(2)本実施形態では、検知信号が不正規の検知信号A2であることを、枠ランプ16a、盤面ランプ16b及びスピーカ17によって報知する。よって、ホール管理者がパチンコ機10の異常に気付いていない場合でも、遊技者がパチンコ機10の異常をホール管理者に知らせることにより、ホール管理者がチャタリングやコネクタの接触不良などの発生を知ることができる。
(3)本実施形態では、始動入賞口センサSE1からの検知信号が入力される度に、メインCPU31aは、時間t1と所定時間Tとの長短を判定する一方、再びタイマを所定時間Tに設定して、タイマの減算を開始するようになっている。よって、複数の検知信号をそれぞれ計測するために、メインCPU31a内に複数のタイマを設けたりする必要はない。即ち、メインCPU31a内に1つのタイマを設けるだけで済むので、メインCPU31aのプログラム容量を少なくすることができ、メインCPU31aにかかる負担を減らすことができる。
(4)本実施形態では、メインCPU31a内のタイマは電源投入時には初期値(0ms)に設定されているため、タイマの減算が行われることはなく、最初の入賞時に所定時間Tに設定されることではじめてタイマの減算が開始される。よって、検知信号が入力されていないにもかかわらずタイマの減算が開始されてしまうことはないため、タイマの減算を正確に行うことができる。
(5)例えば、タイマの減算を0msから開始するようにした場合、タイマの時間が負の値となる。この場合、時間t1と所定時間Tとの長短を判定するための回路が複雑になるため、メインCPU31aにかかる負担が大きくなる。また、タイマの時間を加算していくことで時間t1を計測するようにした場合も、時間の経過とともに時間の値が大きくなっていくため、メインCPU31aにかかる負担が大きい。
そこで、本実施形態では、タイマの時間が0msになると減算を終了するようにし、タイマの時間を減算していくことで時間t1を計測するようにした。従って、メインCPU31aにかかる負担を減らすことができる。
[第2の実施形態]
次に、図5及び図6に基づいて第2の実施形態のパチンコ機10について説明する。なお、第1の実施形態と共通している構成については、同一の部材番号を付す代わりに、その詳細な説明を省略する。
本実施形態において、メインCPU31aは、前回入力された検知信号がオン状態からオフ状態に切り替わるときから、今回入力される検知信号がオフ状態からオン状態に切り替わるときまでの時間t2を計測するようになっている(図5参照)。
詳述すると、メインCPU31a内のタイマは、前回入力された検知信号がオン状態からオフ状態に切り替わるときに所定時間Tに設定されるようになっている。また、メインCPU31aは、前回入力された検知信号がオン状態からオフ状態に切り替わるときに、所定時間Tに設定されたタイマの減算を開始させるようになっている。そして、メインCPU31aは、今回入力される検知信号がオフ状態からオン状態に切り替わるときの時間を検出するようになっている。このとき、減算前の時間との差を算出することにより、前記時間t2が計測される。
その後、メインCPU31aは、検知信号がオン状態からオフ状態に切り替わるときに、再びタイマを所定時間Tに設定し、タイマの減算を開始するようになっている。
次に、始動入賞口センサSE1から出力された検知信号が、正規の検知信号A1であるか不正規の検知信号A2であるかを判定する処理について説明する。ここで、ステップS21〜ステップS26の処理は、前記第1の実施形態におけるステップS11〜ステップS16の処理と略同一であるため、ここでの説明を省略する。
図6に示されるように、ステップS25またはステップS26の処理が終了した後、次に入力される検知信号がオン状態からオフ状態に切り替ったか否かを判定する(ステップS27)。検知信号がオン状態からオフ状態に切り替わると、メインCPU31aは、再びタイマを所定時間Tに設定する(ステップS28)。これにより、新たに入力される検知信号が、正規の検知信号A1であるか不正規の検知信号A2であるかを判定する処理に備えることができる。なお、検知信号がオフ状態に切り替わらない場合、ステップS28の処理が行われることはない。
従って、本実施形態のメインCPU31aは、前回入力された検知信号がオン状態からオフ状態に切り替わるときから、今回入力される検知信号がオフ状態からオン状態に切り替わるときまでの時間t2を計測するようになっている。この時間t2は、検知信号の入力時間が含まれていないため、前記第1の実施形態における時間t1よりも短くなっている。その結果、不正規の場合の時間t2と所定時間Tとの差が大きくなるため、時間t2と所定時間Tとの長短をより正確に判定することができ、正規の検知信号A1であるか不正規の検知信号A2であるかを判定することが容易になる。従って、メインCPU31aによる検知信号の判定精度を上げることができる。
なお、本発明の実施形態は以下のように変更してもよい。
・上記第1、第2の実施形態では、始動入賞口22の奥方に設けられた始動入賞口センサSE1が検知手段として用いられていた。しかし、遊技盤13の遊技領域13aにある、大入賞口や一般入賞口などに設けられたセンサを、検知手段として用いてもよい。また、検知手段は入賞口に限られるわけではなく、パチンコ機10の機裏側にある球払出装置内に設けられた、払出球数をカウントするスイッチなどを検知手段として用いてもよい。
・上記第1の実施形態では、メインCPU31aは、前回入力された検知信号がオフ状態からオン状態に切り替わるときから、今回入力される検知信号がオフ状態からオン状態に切り替わるときまでの時間t1を計測するようになっていた。また、上記第2の実施形態では、メインCPU31aは、前回入力された検知信号がオン状態からオフ状態に切り替わるときから、今回入力される検知信号がオフ状態からオン状態に切り替わるときまでの時間t2を計測するようになっていた。しかし、メインCPU31aは、前回入力された検知信号がオン状態からオフ状態に切り替わるときから、今回入力される検知信号がオン状態からオフ状態に切り替わるときまでの時間を計測するようにしてもよい。
・上記第1、第2の実施形態では、検知信号が、オフ状態からオン状態、または、オン状態からオフ状態に切り替わったときを、タイマによる計測を開始する契機としていた。しかし、検知信号の入力状態を一定周期(例えば2msごと)で検知するようにし、オフ状態→オン状態→オン状態の順に検知されたときや、オン状態→オン状態→オフ状態の順に検知されたときなどを、タイマによる計測を開始する契機としてもよい。即ち、検知信号のオン状態が2回以上連続して検知されるときを、タイマによる計測を開始する契機としてもよい。チャタリングの場合の検知信号は、正規の検知信号よりも出力時間が相当短いため、検知信号のオン状態が2回連続して検知されることはあり得ない。従って、遊技球の通過を確実に検知してからタイマによる計測を開始できるため、その直後に発生するチャタリングを確実に検知することができる。
次に、特許請求の範囲に記載された技術的思想のほかに、前述した実施形態によって把握される技術的思想を以下に列挙する。
(1)前記検知手段は、遊技球を検知しているときにオン状態となって前記検知信号を出力するように構成され、前記計時手段は、前回入力された前記検知信号がオフ状態からオン状態に切り替わるときから、今回入力される前記検知信号がオフ状態からオン状態に切り替わるときまでの時間を計測することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の遊技機。
(2)前記検知手段は、遊技球を検知しているときにオン状態となって前記検知信号を出力するように構成され、前記計時手段は、前回入力された前記検知信号がオン状態からオフ状態に切り替わるときから、今回入力される前記検知信号がオフ状態からオン状態に切り替わるときまでの時間を計測することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の遊技機。よって、技術的思想(2)によれば、不正規の場合の計測時間と所定時間との差が大きくなるため、比較判定手段による判定がより正確になり、判定精度を上げることができる。
(3)前記検知手段が遊技球を検知すると、前記比較判定手段は、前記計時手段による計測時間と所定時間との長短を判定する一方、前記計時手段は、次回入力される検知信号がオン状態からオフ状態に切り替わったことを条件として、新たに前記計時手段による計測を開始することを特徴とする技術的思想(2)に記載の遊技機。
(4)前記検知手段は、遊技球を検知しているときにオン状態となって前記検知信号を出力するように構成され、前記計時手段は、前回入力された前記検知信号がオン状態からオフ状態に切り替わるときから、今回入力される前記検知信号がオン状態からオフ状態に切り替わるときまでの時間を計測することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の遊技機。
(5)前記検知手段が遊技球を検知すると、前記比較判定手段は、前記計時手段による計測時間と所定時間との長短を判定する一方、前記計時手段は、新たに前記計時手段による計測を開始することを特徴とする請求項1乃至4、技術的思想(1)〜(4)のいずれか1つに記載の遊技機。よって、技術的思想(5)によれば、計時手段を複数設ける必要がなく、1つの計時手段を使用するだけでよいので、プログラム容量を少なくすることができる。
(6)前記検知手段は、遊技盤の遊技領域に設けられた始動入賞口に配置されていることを特徴とする請求項1乃至4、技術的思想(1)〜(5)のいずれか1つに記載の遊技機。
(7)前記報知手段は、前記計時手段による計測時間が所定時間よりも短いことを音声にて報知する音声出力手段、及び、前記計時手段による計測時間が所定時間よりも短いことを点灯あるいは消灯によって報知する発光手段のうち少なくとも一方であることを特徴とする請求項2に記載の遊技機。よって、技術的思想(7)によれば、計時手段による計測時間が所定時間よりも短いことを遊技者やホールスタッフに確実に報知することができる。
(8)前記特典は、あらかじめ定められた数の遊技球を払い出すこと、及び、図柄表示装置の図柄変動に関する処理を開始させることのうち少なくとも一方であることを特徴とする請求項3に記載の遊技機。
(9)通過する遊技球を検知して検知信号を出力する検知手段と、前記検知手段における前回の検知信号の出力から今回の検知信号の出力までの時間を計測する計時手段と、前記計時手段による計測時間とあらかじめ設定された所定時間とを比較し、両者の長短を判定する比較判定手段と、前記比較判定手段の判定結果に基づいて制御を行う制御手段とを備えたことを特徴とする遊技機。
本発明におけるパチンコ機を示す正面図。 パチンコ機における主制御基板、図柄制御基板、音声制御基板及びランプ制御基板などを示すブロック図。 第1の実施形態における検知信号の出力態様を示すタイムチャート。 同じく、検知信号が正規のものか不正規のものかを判定する処理を示すフローチャート。 第2の実施形態における検知信号の出力態様を示すタイムチャート。 同じく、検知信号が正規のものか不正規のものかを判定する処理を示すフローチャート。
符号の説明
10…遊技機としてのパチンコ機
16a…報知手段としての枠ランプ
16b…報知手段としての盤面ランプ
17…報知手段としてのスピーカ
31a…計時手段、比較判定手段及び制御手段としてのメインCPU
SE1…検知手段としての始動入賞口センサ
T…所定時間

Claims (4)

  1. 通過する遊技球を検知して検知信号を出力する検知手段と、
    前記検知手段からの前回の検知信号の入力から今回の検知信号の入力までの時間を計測する計時手段と、
    前記計時手段による計測時間とあらかじめ設定された所定時間とを比較し、両者の長短を判定する比較判定手段と、
    前記比較判定手段の判定結果に基づいて制御を行う制御手段と
    を備えたことを特徴とする遊技機。
  2. 所定の報知動作を行う報知手段を更に備え、
    前記制御手段は、前記計時手段による計測時間が所定時間よりも短いと前記比較判定手段が判定した場合に、前記報知手段に前記所定の報知動作を実行させることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記制御手段は、
    前記計時手段による計測時間が所定時間よりも長いと前記比較判定手段が判定した場合に、遊技球が前記検知手段に検知されたと判断して遊技者に特典を付与する一方、
    前記計時手段による計測時間が所定時間よりも短いと前記比較判定手段が判定した場合に、前記特典を付与しない
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の遊技機。
  4. 前記制御手段は、前記計時手段による計測時間が所定時間よりも短いと前記比較判定手段が判定した場合に、遊技機外部に前記検知信号が不正規のものであることを示す外部信号を出力することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の遊技機。
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