JP2005137406A - 接続具 - Google Patents

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Abstract

【課題】必要時にスリットが開いて液体が通過可能となるとともに、液体が滞留する滞留部が生じにくい接続具を提供すること。
【解決手段】管体が接続可能であり、内部を液体が通過する接続具1である。この接続具1は、管体が接続されていないとき、弁体2A、2Bが第1の位置に位置し、胴部22の外周面221が、液体流通空間62から円柱状空間61A、61Bへ液体が流れないように阻止し、管体がそれぞれ円柱状空間61A、61Bに挿入されたとき、管体が弁体2A、2Bの頂面211を軸方向に押圧することにより、弁体2A、2Bが第2の位置に移動して側面スリット214が液体流通空間62の側方に位置するとともに開き、弁体2A、2Bの頂面211付近を径方向に圧縮することにより頂面スリット212が開き、頂面スリット212が側面スリット214および液体流通空間62を介して液体流路81に連通する。
【選択図】図7

Description

本発明は、管体の接続が可能であり、内部を液体が通過する接続具に関する。
輸液、輸血、栄養投与等に用いる液体の流路接続を必要とする医療用具においては、薬液、血液、流動食等の液体(流体)を持続的、一時的に流す際、液体の流路(回路)の接続、脱離を必要に応じて行う必要がある。このとき、回路の途中に液体の流路同士を接続する接続具を取り付けることが知られている。
このような接続具の代表的なものとしては、例えば、三方活栓がある。この三方活栓は、1つのオス型接続部と、2つのメス型接続部によって構成されている。複数の三方活栓を用いて回路を形成するとき、一方のオス型接続部と他方のメス型接続部との嵌合によって回路の接続(形成)をおこなう。
しかし、接続した接続具同士が脱離したとき、流路となる部位が外気に露出するおそれがあるため、このような接続具は、菌汚染に弱いという欠点があった。特に、メス型接続部は、接続と脱離とが繰り返されて使用される機会が多く、外気に触れる(露出する)頻度が高いという問題があった。
このような問題に対し、メス型接続部の流路となる部分の外気への露出を抑えるように、メス型接続部に流路の開閉可能な弁体を設けた接続具がある(例えば、特許文献1参照)。この接続具は、弁体に針を穿刺したり、スリットを設けた弁体にオス型接続部を挿入したりして流路を開通させるため、針やオス型接続部の脱離後に再び弁体が閉じ、流路の外気への露出を抑えることができる。
しかし、このような接続具は、弁体が一方のメス型接続部のみに設置されておらず、このメス型接続部から他方のオス型接続部を外す際、メス型接続部が外気に露出するという問題があった。
また、このような接続具は、メス型接続部の中に液体が滞留する滞留部が生じ易い。これにより、必要とする量の液体が流れ難く、滞留部に繁殖した菌で流路が汚染され易い等の問題がある。また、使用前に接続具内(流路)を液体で満たして使用する際、予め接続具内にある気体を取り除くことが困難であるという問題があった。
また、このような接続具に例えばカテーテルのような管体の接続、離脱を行う際、この接続具内の内容量が変化し易いという問題があった。例えば、血液が通過している血管カテーテルが接続された接続具から接続されている他のカテーテルを脱離させたとき、接続具内の内容量が増える。これにより、血管カテーテルからの血液を逆流させることとなり、血管カテーテルの閉鎖の原因となる。
特開平9−108361号公報 特公平5−32071号公報
本発明の目的は、必要時にスリットが開いて液体が通過可能となるとともに、液体が滞留する滞留部が生じにくい接続具を提供することにある。
このような目的は、下記(1)〜(7)の本発明により達成される。なお、下記(8)であるのが好ましい。
(1) 管体が接続可能であり、内部を液体が通過する接続具であって、
内部に前記液体が通過する液体流通空間を有するハウジングと、
前記ハウジング内に収納され、内部から頂面に到達する頂面スリットおよび内部から側面に到達する側面スリットが形成された頭部と、胴部とを有する弾性材料で構成された弁体とを備え、
前記管体が接続されていないとき、前記頂面スリットおよび側面スリットが閉じており、
前記管体が接続されたとき、前記管体が前記弁体の頂面を押圧することにより、前記頂面スリットおよび前記側面スリットが開いて両スリットが前記弁体の内部で連通するとともに、前記側面スリットが前記液体流通空間と連通することを特徴とする接続具。
(2) 管体が接続可能であり、内部を液体が通過する接続具であって、
前記管体が挿入可能なほぼ円柱状の円柱状空間と、前記円柱状空間の側方に連続して形成された液体流通空間とを有するハウジングと、
弾性材料で構成され、頭部と胴部とを有し、全体形状として円柱状をなし、前記円柱状空間に収納され、第1の位置と該第1の位置より奥側の第2の位置とに移動可能な弁体と、
前記弁体を前記第2の位置から前記第1の位置へ移動するように付勢する付勢手段と、
前記ハウジングに設置され、前記液体流通空間に連通し、前記液体が通過する液体流路を有する管状のオス側接続部とを備え、
前記頭部は、内部から頂面に到達する頂面スリットおよび内部から側面に到達する側面スリットを有し、
前記管体が接続されていないとき、前記弁体が前記第1の位置に位置し、前記胴部の外周面が、前記液体流通空間から前記円柱状空間へ前記液体が流れないように阻止する第1の状態となり、
前記管体が前記円柱状空間に挿入されたとき、前記管体が前記弁体の頂面を軸方向に押圧することにより、前記弁体が前記第2の位置に移動して前記側面スリットが前記液体流通空間の側方に位置するとともに開き、前記弁体の頂面付近を径方向に圧縮することにより前記頂面スリットが開き、前記頂面スリットが前記側面スリットおよび前記液体流通空間を介して前記液体流路に連通する第2の状態となり、
前記管体を前記円柱状空間から抜去したとき、前記第1の状態に戻ることを特徴とする接続具。
(3) 前記液体流通空間を共用する2組の前記弁体および前記円柱状空間を備え、
前記2組の前記弁体および前記円柱状空間は、それらの中心線が互いにねじれの位置関係をなすように配置されている上記(2)に記載の接続具。
(4) 前記第1の状態および前記第2の状態において、前記液体流通空間の容積がほぼ一定である上記(2)または(3)に記載の接続具。
(5) 前記頂面スリットおよび側面スリットは、それぞれ、形状がほぼ一文字状をなし、前記弁体の軸方向に平行に形成され、
前記頂面スリットと前記側面スリットとが前記弁体の内部において交差している上記(2)ないし(4)のいずれかに記載の接続具。
(6) 前記付勢手段は、前記弁体と一体的に形成された、弾性変形する変形部で構成される上記(2)ないし(5)のいずれかに記載の接続具。
(7) 前記液体流通空間は、前記液体が通過するに際し、前記液体の滞留が可能な限り生じないような形状になっている上記(2)ないし(6)のいずれかに記載の接続具。
(8) 前記変形部には、該変形部が弾性変形する方向に凹部が形成され、前記ハウジングには、その外側と連通する孔が形成され、前記凹部内は、前記孔を介して前記ハウジングの外側と連通している上記(6)に記載の接続具。
本発明の接続具によれば、管体が接続されていないとき、弁体により液体の通過が阻止され、管体が接続されたとき、頂面スリットおよび側面スリットが開いて液体が通過することができる。
また、本発明の接続具によれば、液体が通過する際、その液体の滞留を生じにくくすることができる。
以下、本発明の接続具を添付図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の接続具の実施形態を示す斜視図、図2は、図1中のA−A線断面図、図3および図4は、それぞれ、管体が接続具に接続された状態における図1中のA−A線断面図、図5は、図1中のB−B線断面図、図6および図7は、それぞれ、管体が接続具に接続された状態における図1中のB−B線断面図、図8および図9は、それぞれ、図1に示す接続具が備える弁体の斜視図である。なお、図8および図9中の上側を「先端」、下側を「基端」という。
図1に示す本発明の接続具1は、管体20A、20Bが接続可能であり、内部を液体が通過するものである。この接続具1は、ハウジング6と、このハウジング6内に収納される2つの弁体2A、2Bとを備えている。以下、各部の構成について説明する。なお、以下、管体20A(管体20Bも同様)を接続具1に接続していない状態を「非接続状態」と言い、図3、図4および図7に示すように、管体20A(管体20Bも同様)を接続具1に接続した状態を「接続状態」と言う。
まず、管体20Aおよび20Bについて説明する。なお、管体20Aおよび20Bは、それらの形状や作用がほぼ同一であるため、以下、管体20Aについて代表的に説明する。
図3および図4に示すように、管体20Aは、接続具1に接続される部位または器具である。管体20Aとしては、例えば、シリンジ(注射器)の基端突出部位(針管を接続する部位)や、それ自体独立したハブ、シース等の管状器具が挙げられる。
管体20Aは、内腔(流路)202を有し、その外周面は、ルアーテーパー状をなしている。すなわち、管体20Aの外径は、開口部201側において後述するキャップ(メス側接続部)9A、9Bの開口部912の内径よりわずかに小さく、開口部201側と反対の方向に向かって漸増するテーパー状をなしている。
管体20Aの外周側には、雌ルアーロック部30が設けられている。雌ルアーロック部30の内周面には、雌ネジ301が形成されている。
次に、ハウジング6について説明する。
図1に示すように、ハウジング6は、形状がほぼ立方体をなしているベース7と、ベース7に設置(固定)されるキャップ(メス側接続部)9A、9Bとを有している。
キャップ9Aおよび9Bは、それぞれ形状が円筒状をなしており、ベース7の隣り合う2つの面にそれぞれ固定されている。なお、この固定の方法としては、特に限定されず、例えば、係合、嵌合、かしめ、接着剤による接着、熱融着、超音波融着等の方法によるものであってもよい。
図2および図5に示すように、このハウジング6には、管体20A、20Bが挿入可能なほぼ円柱状の2つの円柱状空間61A、61Bと、内部に液体が通過する液体流通空間62とが形成されている。
円柱状空間61Aおよび61Bは、それぞれ、キャップ9Aまたは9Bとベース7とに渡って、キャップ9Aおよび9Bのそれぞれの軸方向と平行に形成さている。
液体流通空間62は、円柱状空間61A、61Bの側方に連続して形成されている。すなわち、円柱状空間61Aと円柱状空間61Bとは、液体流通空間62を介して互いに連通している。
図3および図7に示すように、キャップ9Aおよび9Bは、それぞれ、その開口部912付近に、接続状態で管体20Aおよび20Bを嵌合する嵌合部914を有している。嵌合部914は、円柱状空間61Aの内径が開口部912付近で小さくなるように形成されている(円柱状空間61Bについても同様)。
これにより、管体20Aおよび20Bのそれぞれが接続具1内へ必要以上に挿入されるのを防止することができる。また、管体20Aおよび20Bのそれぞれを固定することができる。
キャップ9Aの開口部912側の外周部には、雄ネジ913が形成されている。接続状態で、この雄ネジ913は、雌ルアーロック部30の雌ネジ301に螺合する(キャップ9Bについても同様)。
図5に示すように、キャップ9Bが設置されたベース7(ハウジング6)の面と反対側の面には、この面に垂直になるように管状のオス側接続部8が設置されている。このオス側接続部8は、液体が通過する液体流路81と、ルアーテーパー部83とを有している。
液体流路81は、液体流通空間62に連通し、円柱状空間61Bとほぼ平行に形成されている。
ルアーテーパー部83は、オス側接続部8の開口部82側の外周部に、その外径が開口部82の方向に向かって漸減するように形成されている。なお、オス側接続部8は、図示の構成では、ベース7に一体的に形成されているが、これに限定されず、ベース7とは別部材で形成されていてもよい。
このようなベース7(オス側接続部8含む)およびキャップ9A(キャップ9Bも同様)の構成材料としては、特に限定されず、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリカーボネートの各種樹脂材料、その他、各種ガラス材、セラミックス材料、金属材料で構成することもできる。
次に、弁体2Aおよび2Bについて説明する。なお、弁体2Aおよび2Bは、それらの形状や作用がほぼ同一であるため、以下、弁体2Aについて代表的に説明する。
図8および図9に示すように、弁体2Aは、円柱状の頭部21と、頭部21の基端側に設けられたほぼ円柱状の胴部22とを有し、弾性材料で構成されている。すわなち、弁体2Aは、その全体形状としてほぼ円柱状をなしている。なお、図8は、弁体2A、2Bに形成された後述する頂面スリット212、側面スリット214が閉じた状態を示し、図9は、両スリットが開いた状態を示している。
頭部21には、その内部から頂面211に到達する頂面スリット212と、同様に内部から側面213に到達する側面スリット214とが形成されている。
この頂面スリット212および側面スリット214は、それぞれ、形状がほぼ一文字状をなし、弁体2Aの軸方向に形成されており、両スリットは、弁体2A(頭部21)の内部において交差(連通)している。すなわち、頂面スリット212および側面スリット214のそれぞれの開放口212a、214aは、互いにねじれの位置関係にある。
このような構成により、例えば、頂面スリット212から流入した液体が側面スリット214から流出することができる。
頂面スリット212および側面スリット214は、弁体2Aが自然状態(頭部21が管体20Aに押圧されていない状態、すなわち、非接続状態)にあるときは、頭部21自体の弾性により閉塞され、液密状態(気密状態)を保持している(図8参照)。
一方、弁体2Aに外力が加わったときは、頭部21が変形して両スリットが開口する。すなわち、頭部21が軸方向(図9中の矢印V、V’方向)に押圧されたとき、頭部21が変形して側面スリット214(開放口214a)が開き(開放し)、頭部21がその頂面211付近を径方向(図9中の矢印H、H’方向)に圧縮されたとき、頭部21が変形して、頂面スリット212(開放口212a)が開く(図9参照)。
また、図8および図9に示すように、弁体2Aには、これと一体的に形成された変形部(付勢手段)23が設けられている。
変形部23は、胴部22の基端側に設けられ、弁体2Aの軸方向に弾性変形するように、変形部23の外周面に溝233が全周に沿って形成されている。この変形部23は、弁体2Aをその基端側から先端側に向って付勢する付勢手段として機能する。
このような変形部23により、別途に付勢手段を構成するための部品を接続具1に設ける必要がなく、部品点数の減少、構造の簡素化に寄与することができる。
また、変形部23がこのような形状をなしている、特に、溝233の深さ、幅、形成数等を適宜設定することにより、適度な量の変形が可能となる。
また、同様に、変形部23は、胴部22より柔軟性を有することとなり、胴部22より容易に変形することができる。
なお、この変形部23は、弁体2Aがその基端側から先端側に向って復元する復元力の大半を担っているが、胴部22がその復元力の一部を担っていてもよい。
このような弁体2Aおよび2B(変形部23含む)を構成する弾性材料としては、特に限定されないが、例えば、天然ゴム、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、ブチルゴム、エチレン−プロピレンゴム、シリコーンゴムのような各種ゴム材料や、スチレン系、ポリオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系、ポリブタジエン系、トランスポリイソプレン系、フッ素ゴム系、塩素化ポリエチレン系等の各種熱可塑性エラストマーが挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を混合して用いることができる。
このような構成の各部を有する接続具1は、図1、図2および図5に示すように、弁体2Aおよび2Bがそれぞれ、ハウジング6の円柱状空間61Aおよび61Bに収納されている。このような弁体2Aおよび2Bは、それぞれ円柱状空間61Aおよび61Bを、後述する第1の位置と該第1の位置より奥側の第2の位置とに移動することができる。
この接続具1では、弁体2Aおよび円柱状空間61Aの組と、弁体2Bおよび円柱状空間61Bの組とが、液体流通空間62を共用している。すなわち、それぞれの組が液体流通空間62を介して隣り合っている。そして、それぞれの組は、それらの中心線が互いにねじれの位置関係をなすように配置されている。
このような構成により、ハウジング6(ベース7)に形成される液体流通空間62の大きさを小さくすることができる。これにより、液体が接続具1内を通過するに際し、液体の滞留が生じるのをより確実に防ぐことができる。
また、同様に液体が接続具1内を通過するに際し、異なる2方向から液体をオス側接続部8へ送る(流す)ことができたり、オス側接続部8からの液体を異なる2方向へ分岐させたりすることができる。
次に、非接続状態における接続具1について説明する。
非接続状態では、弁体2Aおよび2Bは、図1、図2および図5に示すような第1の位置にある。この第1の位置では、弁体2Aおよび2Bの頂面211がそれぞれ、キャップ9Aおよび9B(円柱状空間61Aおよび61B)の開口部912付近にある。このとき、両弁体のそれぞれの頂面スリット212および側面スリット214が閉じている。これとともに、接続具1は、両弁体のそれぞれの胴部22の外周面221が液体流通空間62の側方に位置している、すなわち、液体流通空間62が2つの外周面221で囲まれていることにより、液体流通空間62から円柱状空間61A、61Bへ液体が流れないように構成されている。
以下、非接続状態における接続具1のこのような状態を「第1の状態」という。
次に、接続状態における接続具1について説明する。
まず、管体20Aをキャップ9Aに接続(管体20Aを円柱状空間61Aに挿入)したときについて説明する。
管体20Aをキャップ9Aに接続すると、図3に示すように、雌ルアーロック部30の雌ネジ301とキャップ9Aの雄ネジ913とが螺合し、円柱状空間61Aに挿入された管体20Aが弁体2Aの頂面211を軸方向に押圧する。このとき、管体20Aの開口部201が形成されている端面と弁体2Aの頂面211とが密着しており、これにより、通過する液体が洩れるのを防止することができる。
このような押圧により、弁体2A(頭部21)は、第1の位置から円柱状空間61Aの奥側へ移動する。このとき、弁体2Aは、図3に示すような第2の位置にある。この第2の位置では、側面スリット214が液体流通空間62の側方にある。すなわち、側面スリット214の開放口214aが液体流通空間62へ開放可能な位置にある(図3、図6参照)。これとともに、前述したように、頭部21が変形して側面スリット214(開放口214a)が開く(開放する)。
第1の位置と第2の位置との間の弁体2Aの移動においては、弁体2Aの移動量が最も大きい弁体2Aの箇所は、頂面211であり、そこから変形部23側へ向うに従い、その移動量が徐々に減るようになっているが、弁体2A自体は、全体として均一に移動している。
ハウジング6は、円柱状空間61Aの内径の一部が第1の位置から第2の位置に向かって漸減するようなテーパーが形成されたテーパー部611を有している。テーパー部611付近では、円柱状空間61A(円柱状空間61Bも同様)の内径の断面形状が頂面スリット212を開口させる方向に小さくなるような形状、すなわち、楕円形状(小判形状)をなしている。このテーパー部611により、頭部21は、その頂面211付近を頂面スリット212の一文字方向(図9中の矢印H、H’方向)に圧縮され、頭部21が変形して、頂面スリット212(開放口212a)が開く(開放する)。
このとき、接続具1では、頂面スリット212および側面スリット214が弁体2Aの内部で連通するとともに、側面スリット214が液体流通空間62と連通する。すなわち、開状態の頂面スリット212が開状態の側面スリット214および液体流通空間62を介して液体流路81に連通する。
以下、接続状態における接続具1のこのような状態を「第2の状態」という。
キャップ9Aに管体20Aを接続した第2の状態の接続具1では、例えば、管体20Aから液体を接続具1に流入させると、液体は、液体流通空間62で滞留が生じないように、頂面スリット212、側面スリット214、液体流通空間62、液体流路81の順に各部を通過する。
管体20Bをキャップ9Bに接続(管体20Bを円柱状空間61Bに挿入)したときは、接続具1は、図7に示すような構成となる。このときの弁体2Bおよびその周辺の部位の機能、作用は、前述した、管体20Aをキャップ9Aに接続したときとほぼ同様であるため、説明を省略する。
次に、キャップ9Aおよび9Bのそれぞれに管体20Aおよび20Bを接続したときについて説明する。
図4および図7に示すように、管体20Aおよび20Bを接続した接続具1は、管体20Aおよび20Bのそれぞれからオス側接続部8の液体流路81まで連通しており、例えば、管体20Aおよび20Bから液体を接続具1に流し込んだ場合、接続具1の内部を通過する液体が液体流通空間62で合流して、液体流路81を通過するように構成されている。
このような構成により、液体が接続具1の内部(特に、液体流通空間62)を流れる際、液体流通空間62は、その液体の滞留が可能な限り生じないような形状になっている。
これにより、液体流通空間62に形成されるデッドスペースが小さく、この液体流通空間62に液体が滞留するのを防止することができる。また、接続具1の内部が予め気体で満たされている場合も、該内部を液体で置換する際、この気体が該内部に残留(滞留)するのを防止することができる。
次に、このような接続具1から管体20A(管体20B)を抜去したとき、すなわち、再び非接続状態に戻したときの接続具1について説明する。なお、キャップ9Aから管体20Aを取り除く場合と、キャップ9Bから管体20Bを取り除く場合とは、接続具1に対してほぼ同様の動作であるため、キャップ9Aから管体20Aを取り除く場合を代表的に説明する。
図2に示すように、雌ルアーロック部30の雌ネジ301とキャップ9Aの雄ネジ913との螺合が解除され、円柱状空間61Aからの管体20Aの抜去により、弁体2Aの頭部21(頂面211)への管体20Aの押圧が解除される。これにより、変形部23が復元されて頭部21(弁体2A)が第2の位置から第1の位置に戻って、頂面スリット212および側面スリット214が閉じる(閉塞する)。これとともに、胴部22の外周面221によって、液体流通空間62と円柱状空間61Aとの間の液体の通過が阻止される。すなわち、接続具1は、第1の状態に戻る。
また、図2に示すように、接続具1は、変形部23にこの変形部23が弾性変形する方向に凹部231が形成され、ハウジング6(ベース7)にその内側と外側とが連通する孔63が形成されている。
凹部231は、形状がほぼ円柱状をなし、変形部23の基端面232に形成されている。
孔63は、ハウジング6に2つ形成されており、それぞれ、キャップ9A、9Bが固定されている面と反対側の面に形成されている(図2、図5参照)。
接続具1は、凹部231内が孔63を介してハウジング6の外側と連通するように構成されている。
このような凹部231および孔63により、変形部23が容易に弾性変形することができる。また、円柱状空間61Aの気体(空気)の通過(流通)が可能なため、弁体2Aが円柱状空間61Aを容易に移動することができる(弁体2Bについても同様)。
接続具1は、第1の状態および第2の状態のときのそれぞれにおいて、液体流通空間62の容積がほぼ一定であるように構成されている。
これにより、接続具1内を通過する液体の内容量が変化するのを防止することができる。例えば、血液が通過している血管カテーテルが接続された接続具から接続されている他のカテーテルを脱離させたとき、接続具1内の内容量が増加するのを防止することができて、血管カテーテルからの血液の逆流を防止することができる。
このような構成により、接続具1は、弁体2Aおよび2Bの頂面スリット212および側面スリット214を必要時に適宜開閉させることができる。これにより、接続具1への管体20A(管体20B)の接続と脱離を繰り返した場合、接続具1の内部が外気に触れるのを防止し、該内部が主に外気の菌で汚染されるのを防止することができる。
また、同様の構成により、弁体2A、2Bをそれぞれ独立して操作(使用)することができる。すなわち、管体を接続した方の接続具1内の液体の流路が連通し、管体を接続していない方の接続具1内の液体の流路は、その一部が遮断されている。
なお、開口部912の内径は、頭部21の外径と同じかまたはより小さいことが好ましい。これにより、非接続状態のとき、頭部21がその径方向に圧縮されて、頂面スリット212がより確実に閉塞することができる。
また、頂面スリット212および側面スリット214のそれぞれの開放口212a、214aは、互いにねじれの位置関係に限定されず、例えば、頂面スリット212の開放口212aの形成方向と側面スリット214の開放口214aの形成方向とがほぼ平行となるような位置関係にあってもよい。なお、側面スリット214が頭部21の中心軸にほぼ垂直となるように形成される(設けられる)のは、除かれる。
また、変形部23は、その外周面に溝233が形成されているのに限定されず、例えば、形状が蛇腹状をなしていてもよい。
以上、本発明の接続具を図示の実施形態について説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、接続具を構成する各部は、同様の機能を発揮し得る任意の構成のものと置換することができる。また、任意の構成物が付加されていてもよい。
例えば、弁体がその軸を中心に回転するのを防止するよう構成されていてもよい。
また、頂面スリットおよび側面スリットは、一文字状のものに限らず、十文字状、L字状、H字状、コ字状、Y字状等のものであってもよいし、またはそれを複数重ねたものであってもよい。
また、頂面スリットおよび側面スリットは、互いにほぼ同一の形状であるのに限定されず、互い形状が異なるように、例えば前述したようなスリット形状をなしていてもよい。
また、付勢手段は、弁体に一体的に形成されているのに限定されない。例えば、コイルバネで弁体を付勢するように構成されていてもよい。
また、2組の弁体および円柱状空間は、その中心線が互いにねじれの位置関係になるように配置されているのに限定されず、例えば、その中心線が互いに平行な位置関係になるように配置されていてもよい。
また、前記実施形態のように、2つ弁体がほぼ同一機能および作用の弁体であるのに限定されず、互いに機能および作用が異なる弁体であってもよい。
また、前記各実施形態のように、接続具が2つの弁体を備えている場合、この接続具は、用途に応じて、接続される管体が2つの弁体のうちの一方の弁体にのみ接続が可能であってもよいし、両方の弁体に接続が可能であってもよい。
本発明の接続具の実施形態を示す斜視図である。 図1中のA−A線断面図である。 管体が接続具に接続された状態における図1中のA−A線断面図である。 管体が接続具に接続された状態における図1中のA−A線断面図である。 図1中のB−B線断面図である。 管体が接続具に接続された状態における図1中のB−B線断面図である。 管体が接続具に接続された状態における図1中のB−B線断面図である。 図1に示す接続具が備える弁体の斜視図である。 図1に示す接続具が備える弁体の斜視図である。
符号の説明
1 接続具
2A 弁体
2B 弁体
21 頭部
211 頂面
212 頂面スリット
212a 開放口
213 側面
214 側面スリット
214a 開放口
22 胴部
221 外周面
23 変形部
231 凹部
232 基端面
233 溝
6 ハウジング
61A 円柱状空間
61B 円柱状空間
611 テーパー部
62 液体流通空間
63 孔
7 ベース
8 オス側接続部
81 液体流路
82 開口部
83 ルアーテーパー部
9A キャップ
9B キャップ
912 開口部
913 雄ネジ
914 嵌合部
20A 管体
20B 管体
201 開口部
202 内腔
30 雌ルアーロック部
301 雌ネジ

Claims (7)

  1. 管体が接続可能であり、内部を液体が通過する接続具であって、
    内部に前記液体が通過する液体流通空間を有するハウジングと、
    前記ハウジング内に収納され、内部から頂面に到達する頂面スリットおよび内部から側面に到達する側面スリットが形成された頭部と、胴部とを有する弾性材料で構成された弁体とを備え、
    前記管体が接続されていないとき、前記頂面スリットおよび側面スリットが閉じており、
    前記管体が接続されたとき、前記管体が前記弁体の頂面を押圧することにより、前記頂面スリットおよび前記側面スリットが開いて両スリットが前記弁体の内部で連通するとともに、前記側面スリットが前記液体流通空間と連通することを特徴とする接続具。
  2. 管体が接続可能であり、内部を液体が通過する接続具であって、
    前記管体が挿入可能なほぼ円柱状の円柱状空間と、前記円柱状空間の側方に連続して形成された液体流通空間とを有するハウジングと、
    弾性材料で構成され、頭部と胴部とを有し、全体形状として円柱状をなし、前記円柱状空間に収納され、第1の位置と該第1の位置より奥側の第2の位置とに移動可能な弁体と、
    前記弁体を前記第2の位置から前記第1の位置へ移動するように付勢する付勢手段と、
    前記ハウジングに設置され、前記液体流通空間に連通し、前記液体が通過する液体流路を有する管状のオス側接続部とを備え、
    前記頭部は、内部から頂面に到達する頂面スリットおよび内部から側面に到達する側面スリットを有し、
    前記管体が接続されていないとき、前記弁体が前記第1の位置に位置し、前記胴部の外周面が、前記液体流通空間から前記円柱状空間へ前記液体が流れないように阻止する第1の状態となり、
    前記管体が前記円柱状空間に挿入されたとき、前記管体が前記弁体の頂面を軸方向に押圧することにより、前記弁体が前記第2の位置に移動して前記側面スリットが前記液体流通空間の側方に位置するとともに開き、前記弁体の頂面付近を径方向に圧縮することにより前記頂面スリットが開き、前記頂面スリットが前記側面スリットおよび前記液体流通空間を介して前記液体流路に連通する第2の状態となり、
    前記管体を前記円柱状空間から抜去したとき、前記第1の状態に戻ることを特徴とする接続具。
  3. 前記液体流通空間を共用する2組の前記弁体および前記円柱状空間を備え、
    前記2組の前記弁体および前記円柱状空間は、それらの中心線が互いにねじれの位置関係をなすように配置されている請求項2に記載の接続具。
  4. 前記第1の状態および前記第2の状態において、前記液体流通空間の容積がほぼ一定である請求項2または3に記載の接続具。
  5. 前記頂面スリットおよび側面スリットは、それぞれ、形状がほぼ一文字状をなし、前記弁体の軸方向に平行に形成され、
    前記頂面スリットと前記側面スリットとが前記弁体の内部において交差している請求項2ないし4のいずれかに記載の接続具。
  6. 前記付勢手段は、前記弁体と一体的に形成された、弾性変形する変形部で構成される請求項2ないし5のいずれかに記載の接続具。
  7. 前記液体流通空間は、前記液体が通過するに際し、前記液体の滞留が可能な限り生じないような形状になっている請求項2ないし6のいずれかに記載の接続具。
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