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インバータ装置の制御方法
本発明は、インバータ装置に係り、逆変換部を有するインバータ装置において、特に、高速スイッチング素子を主素子に使用するのに好適なインバータ装置に関するものである。
従来、高速スイッチング素子の使用において、例えば、GTO等のターンオン機構はゲート近傍から始まり順次全体へ広がり拡大されていくといわれている。この広がりの速度は、0.03〜0.1mm/μs程度である。
一方、スイッチング電流は、ターンオン時間の数μs以下の間で大体立ち上がる。このため、ターンオン初期には、全電流が前記ゲート近傍に集中し、該ターンオン領域では単位面積当たりの電力ロスは大きくなり、該ゲート近傍が溶解されて破壊される。
これを防止するため、スナバ回路を設けたり、種々の技術の提案がされており、その一つとして、スイッチング電流の時間的変化を制限するため、ゲートパルスの最小ON/OFF時間を定めていた。
しかし、高速スイッチング素子の一つであるIGBT(insulated gate bipolar transistorの略)おいては、このような最小ON/OFFパルスの時間制限が規定されていなかった。図11を参照して、制限されていなかった理由を検討してみる。図11は、nチャネル形IGBTの基本構造図である。
図示のnチャネル形IGBTにおいて、エミッタ電極Eを基準としゲート電極Gに正電圧を印加すると、該ゲート電極G直下のp層表面濃度が反転しnチャネルchが形成され、nマイナス層(以下、nマイナス層をn−層と記載する)に電子による電流が流れ始める。
さらに、ゲート電圧を上昇させ、いわゆるゲートしきい電圧以上なると、チャネルを通して流れる電子流が増えると同時に、pプラス層(以下、pプラス層をp+層と記載する)とn−層が順バイアスされて、p+層から正孔の注入が起こり、n−層の抵抗値が小となり、高電流密度動作となる。
上記高電流密度動作にみられるように、IGBTにおいては、拡散エリアを分散させて多チャネルとなるようになつており、且つ表皮効果のため、GTO等の場合のように、電流の集中が起らず、電力ロスによるゲート電極G付近の破壊が起らなかったためである。
上記の如く、従来のインバータ装置内のIGBTのような高速スイッチング素子への駆動信号時間については、特に注意払わず、制御部から演算結果で得られるON/OFF信号が駆動信号として無秩序に出されていた。
しかし、近年高速マイコンの開発により、制御部から出される論理駆動ON/OFF信号時間は、0.1μs以下も可能となってきた。
このため、IGBTへのOFFパルスに関しても、十分電流が下がりきらないうちに再度、ONパルスが入力されると、前記IGBTでのdi/dtが急峻となり、コレクタCとエミッタE間の電圧(以下、VCEという)の振動を引き起こし、接続されているフライホイールダイオード(以下、FWDという)の特性、すなわち逆回復特性が劣る場合には、IGBTの破壊に至る場合があるという問題点があった。
本発明は、近時問題となってきたことに対処するためになされたものであり、高速スイッチング素子の駆動論理ON/OFF信号により当該スイッチング素子のdi/dtが急峻となり、IGBTの破壊や短絡検出の誤動作を防止するため、前記OFF信号時間管理することができるインバータ装置を提供することをその目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係るインバータ装置の構成を、少なくとも直流電力を交流電力に変換する逆変換部を有し、該逆変換部には、高速スイッチング素子と、該高速スイッチング素子を駆動するための駆動回路と、該駆動回路に上記交流電力を制御するための論理駆動ON/OFF信号を出力する制御部とを具備したインバータ装置において、該制御部は、該高速スイッチング素子の論理駆動ON/OFF信号のOFF信号の最小時間が所定値になるように制御することを特徴としたものである。
前記インバータ装置において、該制御部は、当該制御部内で該所定値を監視し、該所定値が少なくとも、高速スイッチング素子のデッドタイム値となるように制御するようにしたことを特徴とするものである。
前記インバータ装置において、該制御部からの該所定値出力を監視し、該所定値出力が少なくとも該高速スイッチング素子のデッドタイム値となるように制御する制御回路を設けたことを特徴とするものである。
前記インバータ装置において、該デッドタイム値のOFF信号に、該駆動回路の遅れを加える制御回路を設けたことを特徴とするものである。
本発明によれば、主スイッチング素子を使用したインバータ装置において、最小OFFパルスを管理することにより、該スイッチング素子の破壊または短絡検出の誤動作を防ぐことができるインバータ装置を提供することができる。
以下、本発明に係るインバータ装置について、図1ないし図10を参照して詳細に説明する。図1は、一般的なインバータ装置の回路図、図2は、図1のインバータ装置における演算説明図、図3は、インバータ装置におけるIGBTからFWDへの転流説明図、図4は、IGBTにおけるゲート電圧とコレクタ電流の関係図、図5は、FWDにおける正孔分布説明図、図6は、駆動信号の間隔説明図、図7は、IGBTにおける駆動信号による動作説明図、図8は、本発明に係るインバータ装置におけるIGBTの駆動信号管理の説明図、図9は、本発明に係るインバータ装置におけるIGBTの駆動論理信号の管理説明図、図10は、本発明に係るインバータ装置におけるIGBTの駆動信号の遅れを考慮した管理説明図である。
(実施の形態1)
図1は、一般的なPWM方式のインバータ装置の一実施形態のブロック構成図である。PWM方式は、一定周期毎に方形波出力電圧のパルス幅を変化させることにより、この周期間の出力電圧を変化させるものである。
図1において、交流電源1からの交流電力をコンバータ部2で整流し、直流電圧に変換する。該直流電圧を電解コンデンサ3にて平滑し、逆変換部4にて交流電力へ変換する。
ここでは、高速スイッチング素子にIGBTを用いているが、MOS−FETを用いても差し支えない。
前記逆変換部4のブリッジ回路は、IGBTSと逆並列に接続されたFWDDから成るスイッチング素子、IGBTSとFWDDから成るスイッチング素子、IGBTSとFWDDから成るスイッチング素子で構成する上アーム,IGBTSと逆並列に接続されたFWDD、IGBTSとFWDD、IGBTSとFWDDとから成る各スイッチング素子で構成する下アームとから成っている。前記上アームの3組の各スイッチング素子にはそれぞれ駆動回路R、R、Rが付設されており、前記下アームの3組の各スイッチング素子にはそれぞれ駆動回路R、R、Rが付設されている。なお、前記コンバータ部2から、逆変換部4への直流電力は、スイッチで入、切できるようになっている。
各IGBTS、IGBTS、・・・・IGBTSを駆動するための駆動回路R、R、・・Rは、各スイッチング素子毎に設けられている。下アーム共通で4個でもよい。
また、制御部5で出力電圧及び出力周波数を演算し、それに応じたPWM(Pulse Width Modulation)信号が、駆動回路R、R、R・・RにON/OFF信号として出力される。
図2には、制御部5から各IGBTの駆動回路R、R、R・・Rへ出力される出力論理信号の一般的な演算イメージを示している。図1に示すPWM方式のインバータ装置では、図2に示す如く、電圧指令信号(変調波)と三角波の搬送波信号を比較してスイッチング信号を出力する。
該搬送波信号と該電圧指令信号の比較により、該電圧指令信号が前記搬送波信号より大きい場合にON信号、小さい場合にOFF信号を出力する。図示では、三相ブリッジ回路の上アームの論理ON/OFF信号が決定した後、デッタイムを差し引いて下アームの論理ON/OFF信号を決定している。
ここで、デッタイムとは、例えば、上アームのIGBTSと下アームのIGBTSとが同時にONした場合には、電源側が短絡されることになるので、これを防止するため、上アームのIGBTSのON/OFFと、下アームのIGBTSのOFF/ONとの間に設けた不動作時間をいうものであり、実際は3μs〜6μs程度である。
しかし、実際には、前記ON/OFFは、電流の正負またはIGBTS,IGBTS、・・IGBTSの特性等により駆動論理ON/OFFに補正を加えている。
このようにして、前記スイッチング信号により、IGBTS、IGBTS・・・IGBTSのON/OFFを行うことにより、その平均値が前記電圧指令信号(変調波)に比例した高周波の方形波出力電圧が得られ、該電圧指令信号(変調波)を正弦波に変化させれば、交流出力電圧を得ることができる。ここで、搬送波に三角波を用いているが鋸波でも差し支えない。
次に、図3分図(a),(b)を参照して、IGBTからFWDへの転流について説明する。いま、例として、図1のU相の上アームのIGBTSとFWDD,下アームのIGBTSとFWDDを例にとり説明する。
いま、図3分図(a)に示す如く、モートル・インダクタンスに、図示矢印の方向へ電流が流れているとすると、まず、下アームのIGBTSが、ON状態で図3分図(b)のイに示される電流が流れる。
次に、下アームIGBTSがOFF状態にすると、該電流はモートル・インダクタンスの起電力により一定に保たれ、上アームのFWDDに転流し、図3分図(a)ロの如く流れる。
また、イからロロからイへの転流する電流の傾きは、IGBTS、IGBTSのON/OFF時のdi/dtにより決定される。通常、各IGBTに逆並列に接続されている各FWDは、各IGBTのON/OFF特性に応じた特性を有するものが取り付けられ、正常時の動作であれば、そのdi/dt特性に対応して転流可能な特性を備えている。
次に、図4を参照して、ゲート電圧(以下、VGEという)とコレクタ電流(以下、ICという)の関係を説明する。
以下、一般的な説明をするので、各部材の符号の添字を省略し、各部材の符号のみとする。
IGBTのON時は、VGEがIGBTのスレッシュレベル(以下、Vthという)まで上がった後、ICは流れ始める。OFF時は、VGEがVthまで下がった後、遮断し始める。完全に、IGBTをONさせるためには、Vthの2〜3倍で、定格ゲート・エミッタ間電圧以下の電圧、一般には15V程度を印加する必要がある。
図5を参照して、IGBTのdi/dt特性につき説明する。
図5は、FWDにおける各状態における正孔分布の示している。図5分図(a)は、電流ICの通電が短い場合の正孔分布、図5分図(b)は、電流ICの通電が長い場合の正孔分布を示している。
前記従来技術における図11において説明した如く、VGEをVth以上に上昇させると、チャネルを通して流れる電子流が増えると同時に、p+層とn−層の接合が順バイアスされ、p+層から正孔の注入が起こり、少数キャリアの蓄積が始まることになる。
ここで、図5分図(a),図5分図(b)を検討すると、図5分図(a)は正孔の注入が少なく、図5分図(b)は正孔の注入が多い。
図3を参照し、U相を例にとり、上アームと下アームの電流変化につき説明する。
図3分図(a)に示す下アームのIGBTSをOFFにすると、該IGBTSを流れる電流イがOFFとなり、上アームのFWDDには電流ロが流れることになる。
上記状態でFWDD 通電時間が短いと、図5分図(a)に示す如く、FWDD 内の正孔の注入及び蓄積が小である。ここで、該IGBTS オフからオンさせ、FWDD を、図5分図(a)から図5分図(c)の逆バイアス状態にすると、前記の如く、蓄積された正孔の存在が小であるため、速く空乏層が形成され、IGBTS 電流の立上がりが速く、di/dtが大となる。
上記のように、図3分図(a)に示す下アームのIGBTSをOFFにすると、該IGBTSを流れる電流OFFとなり、上アームのFWDDには電流ロが流れるが、通電時間が長いと、正孔の注入が大であるため、IGBTS オフからオンさせ、FWDD を、図5分図(b)から図5分図(c)への逆バイアス状態させても、蓄積されている正孔大であるため、これらの正孔を外部に追い出し、空乏層とするために時間がかかり、di/dtが大とならない。
上記説明により素子内の正孔の多小により、図5分図(a),図5分図(b)から図5分図(c)の逆バイアス状態にすると、図5分図(b)の状態から図5分図(c)の状態への移行では問題がないが、図5分図(a)の状態から図5分図(c)の状態への移行では、p+層からn−層への正孔の注入が小であり、n−層内の蓄積される正孔が少数であることから、リカバリーのため逆方向に流れる電流が小さくなるため、図示する如く空乏層が急峻に広がり、リカバリー時の電流変化率(di/dt)が高くなる。
次に、図6により、OFF信号が短くなっている場合についてメカニズム(変調波信号指令信号が搬送波信号を越える場合)を説明する。
前記の如く、制御部5は、相電圧指令の変調波信号と搬送波信号の比較により論理ON/OFF信号を出力する。該変調波信号が該搬送波信号より大である場合は、論理ON信号を出力する。逆の場合は、論理OFF信号を出力する。
インバータ装置では、図6に示す如く、モートルの規定電圧まで電圧を上げるため、前記変調波信号が搬送波信号を越えることが多々ある。
図6のA部のような場合、該変調波信号が該搬送波信号を僅かに越えるようなOFF信号の場合でも、近年のマイコンでは、これに対応し0.1μsの高速動作信号も出力する。
図7を参照し、実際にIGBTへ該OFF信号が出力された場合につき説明する。
図5で説明した如く、IGBTでは、電圧VGEが確立した状態からの論理ON信号ではdi/dtが高くなる。図7に示すB部のように、電圧VGEがVth電圧まで下がったところで、次のON信号が入力されると、図5(a)と同様、ICは、零まで切れない状態にあることからFWDへの転流時間は短く、さらにIGBTへの転流時、FWDの空乏層は急峻に広がるため、該FWDのリカバリー電流のdi/dtは高くなる。該IGBTに逆並列に接続されているFWDは、逆バイアス特性のためにその速さについていけず、VCE(コレクタ−エミッタ間電圧)の振動を呼び起こすことになる。
VCEの振動を呼び起こされたFWDが、上アームのFWDであれば、対向する下アームのIGBTVCEの振動を呼び起こすことになる。
このとき、FWDの逆バイアス特性によっては、IGBTの素子破壊にまで至ることがあり、VCEの電圧にて短絡検出を行う方式では、誤動作を招くおそれもある。また、本現象はIGBTに流れる電流が大きい程顕著になる。
本発明では、各IGBTに合わせ、最小のOFFパルスを管理し上記動作を防ぐ手段を設けることにする。実際では、駆動回路の遅れや、ゲート抵抗、IGBTの入力容量(コレクタ−ゲート間,エミッタ−ゲート間,コレクタ−エミッタ間の各容量)などが関係するため、各IGBTの特性に合わせて、OFFパルス時間幅を定めて管理することが好ましい。または、デッタイム時間分を確実にOFFさせても差し支えない。手法としては、制御部のMCUに書き込むソフトにて管理しても差し支えないし、制御部または駆動回路内のハードにて管理しても差し支えない。
次に、図8、9、10を参照して、上記各IGBTS1、IGBTS2・・IGBTS6に合わせ、ソフト及びハードで最小のOFFパルスを管理し、誤動作を防ぐ手段につき説明する。
図8には、本発明に係るインバータ装置におけるIGBTの駆動信号の管理手段の一例が示されているが、制御部5のMCUの演算結果で、OFF時間tの演算結果が、デッドタイムdに対し、t>dであれば、そのままt時間のOFF信号を出力し、t<dであれば、デッドタイムd時間のOFF信号を出力する。
図9は、制御部5と駆動部R1との間にOFF監視回路Ofを設け、制御部5から出力されたOFF時間tを監視し、t>dであれば、そのままt時間のOFF信号を出力し、t<dであれば、α時間分を加えて、d=t+αとして、該d時間のOFF信号を出力する。
図10は、本発明に係るインバータ装置におけるIGBTの駆動信号の遅れを考慮した管理手段の説明図である。
図10は、図9と同様、制御部5と駆動部R1との間にOFF監視回路Ofを設け、該駆動部Rの遅れ時間α を考慮し、最小OFF時間dにα時間を加え出力するものである。
上記各実施形態で、OFF時間tを大きくすることについては、公知のパルス幅の伸張回路で行うことができる。この伸張回路が駆動回路の出力とIGBTとゲートの間に配設される。詳細な回路図示しないがその概略につき説明する。
例えば、信号入力端子、クロック入力端子と信号出力端子を有するシフトレジスタと、該信号入力端子にパルス幅カウンタの入力端子を接続し、その出力端子をリセット選択回路に接続する。位置検出回路の入力端子を該シフトレジスタに接続し、その出力端子をリセット選択回路に接続する。このようにして、シフトレジスタの信号入力端子と、パルス幅カウンタ、リセット選択回路、位置検出回路、シフトレジスタの閉回路が形成される。さらに、該リセット選択回路からの出力端子を該シフトレジスタに接続する。
いま、例えば、10ビットの該シフトレジスタに入力パルスを加えると、入力パルスは、1クロックタイムずつ遅れながらシフトレジスタ中を移動し、出力端子に現われる。そこで、入力パルス前縁が該シフトレジスタに適当なビットに達したことを両ビットの出力の比較から位置検出回路で検出する。パルス幅はパルス幅カウンタで測定され、測定幅が基準値、すなわちデットタイムより小なる場合は、リセット選択回路で前記二つのビットをプリリセットする。このようにして、パルスの位置関係を変化させることなく、パルス幅の調整が行われる。
上記は、一態様に過ぎす、前述の如く、上アームのIGBTSと下アームのIGBTSとが同時にONした場合には、電源側が短絡されないように構成されている。
上記技術は、短絡検出の誤動作を防止するためにも用いることができる。IGBTの短絡検出は、相上のVCE(コレクタ−エミッタ間電圧)の跳上り電圧(ΔVCEという)を検出して行われるが、上記の如く、最小OFF時間が管理されてないとdi/dtが大きくなり、前記ΔVCEが大となり、短絡事故の誤検出が起きる。最小OFF時間が管理されておれば、di/dtの大きさ及びΔVCEが抑制され、短絡検出の誤動作を防止することができる。
上記実施形態は、3相電圧形PWMインバータについて説明したが、これに限定されるものでなく、電流制御形インバータ、パルス変調方式におけるPAM方式にも適用できることはいうまでもない。
一般的なインバータ装置の回路図である。 図1のインバータ装置における演算説明図である。 図1のインバータ装置におけるIGBTからFWDへの転流説明図である。 IGBTにおけるゲート電圧とコレクタ電流の関係図である。 FWDにおける正孔分布説明図である。 OFF信号が短くなるメカニズムについて説明する。 IGBTにおける駆動信号による動作説明図である。 本発明に係るインバータ装置におけるIGBTの駆動論理信号管理の説明図である。 本発明に係るインバータ装置におけるIGBTの駆動論理信号の管理説明図である。 本発明に係るインバータ装置におけるIGBTの駆動信号の遅れを考慮した管理説明図である。 nチャネル形IGBTを基本構造図である。
符号の説明
1…交流電源、
2…コンバータ部、
3…電解コンデンサ、
4…逆変換部、
IGBTS,IGBTS,IGBTS…上アームのIGBT、
FWDD,FWDD,FWDD…上アームのFWD、
IGBTS,IGBTS,IGBTS…下アームのIGBT、
FWDD,FWDD,FWDD…下アームのFWD、
,R,R,R,R,R…駆動回路。

Claims (3)

  1. インバータ装置の逆変換部のスイッチング素子で直流電力から交流電力に変換させる論理駆動ON/OFF信号を制御部にて作成するに際し、
    上記制御部にて処理される電圧指令信号と搬送波信号との比較、演算を行い、
    上記比較、演算の後、上記逆変換部のスイッチング素子を駆動する駆動回路に出力される論理駆動ON/OFF信号を作成し、
    作成された上記論理駆動ON/OFF信号のOFF期間の大きさを所定の期間と比較、演算し、
    上記OFF期間が所定の期間よりも小さい第1の場合には、上記所定の期間以上の期間に上記OFF期間を変更し、
    一方、上記OFF期間が所定の期間以上の第2の場合には、上記OFF期間をそのまま出力するようにすることを特徴とするインバータ装置の制御方法
  2. 第1のスイッチング素子と当該第1のスイッチング素子の両端に逆方向に接続された第1のフライホイールダイオードとを含んで構成される上アームと、第2のスイッチング素子と当該第2のスイッチング素子の両端に逆方向に接続された第2のフライホイールダイオードとを含んで構成される下アームとを直列接続したものを有し、直流電力を交流電力に変換する逆変換部と、
    上記上アームまたは下アームのスイッチング素子を駆動する駆動回路と、
    電圧指令信号と搬送波信号とを比較、演算して、スイッチング素子をON状態またはOFF状態にする論理駆動ON/OFF信号を上記駆動回路に出力する制御部とを備えるインバータ装置の制御方法において、
    上記電圧指令信号と搬送波信号との比較、演算を行い、
    上記比較、演算の後、上記論理駆動ON/OFF信号を作成し、
    作成された上記論理駆動ON/OFF信号のOFF期間の大きさを所定の期間と比較、演算し、
    上記OFF期間が所定の期間よりも小さい第1の場合には、上記所定の期間以上の期間に上記OFF期間を変更し、
    一方、上記OFF期間が所定の期間以上の第2の場合には、上記OFF期間をそのまま出力するようにすることを特徴とするインバータ装置の制御方法
  3. 請求項1または請求項2に記載のインバータ装置の制御方法において、
    上記所定の期間をスイッチング素子のデッドタイムとすることを特徴とするインバータ装置の制御方法
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