JP2005136840A - 短絡保護回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ノイズの影響を受けることなしに短絡信号を確実に判定して短絡判定信号を出力することのできる簡易な構成の短絡保護回路を提供する。
【解決手段】 短絡信号を受けて導通される第1のスイッチ素子を介して充電されると共に、上記短絡信号が解除されたときに導通する第2のスイッチ素子を介して放電されて判定遅延時間Toffを設定する第1のコンデンサ(判定遅延回路)と、前記短絡信号が解除されているときに導通する第3のスイッチ素子を介して充電されると共に、前記第1のコンデンサの充電電圧が所定の閾値よりも高いときに導通する第4のスイッチ素子を介して放電されて解除判定遅延時間Tonを設定する第2のコンデンサ(判定解除遅延回路)と、この第2のコンデンサの充電電圧が所定の閾値よりも低いときに短絡判定信号を出力するコンパレータ(制御信号生成回路)とを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、短絡信号を判定して、例えば電源部の作動を制御する短絡判定信号を所定時間後に出力する短絡保護回路に関する。
各種信号線等の短絡を検出し、その短絡部位へ電源供給を停止させる為のインターフェースとして短絡保護回路がある。この種の短絡保護回路は、通常、ノイズによる誤動作を防止する為のCR積分器等の遅延回路を備えており、ノイズ周期よりも長い時間に亘って短絡信号が入力されたときにだけ、所定の短絡判定信号を出力するように構成される(例えば特許文献1を参照)。また短絡信号が解除されたときには、例えばパワーオンリセット回路に見られるように、十分な時間的余裕を見込んで上記短絡判定信号の出力を停止するものとなっている(例えば特許文献2を参照)。
特開2003−218673号公報 特開2003−152515号公報
しかしながら特許文献1に示されるように、短絡判定信号を出力する制御信号生成部の前段に短絡信号を遅延するCR積分器(遅延回路)を備えた短絡保護回路においては、ノイズが頻繁に生じるような場合、遅延回路を構成するコンデンサの充放電が短い周期で繰り返されるので、コンデンサの充電電圧を所定の閾値と比較して短絡判定信号を生成する制御信号生成部が誤作動したり、短絡判定信号が異常振動する虞がある。
例えば制御信号生成部を、前記コンデンサの充電電圧Vcが第1の閾値Vref1を上回ったときに短絡判定信号を出力し、コンデンサの充電電圧Vcが第1の閾値Vref1よりも低く設定された第2の閾値Vrfe2よりも下回ったときに短絡判定信号の出力を停止するようなシュミット型インバータにより構成されていても、ノイズにより充放電を繰り返すコンデンサの充電電圧Vcが、その充電時定数および放電時定数に応じて次第に変化するので、制御信号生成部(シュミット型インバータ)の誤動作を招来する要因となる。
本発明はこのような事情を考慮してなされたもので、その目的は、ノイズの影響を受けることなしに短絡信号を確実に判定して短絡判定信号を出力することのできる簡易な構成の短絡保護回路を提供することにある。
上述した目的を達成するべく本発明に係る短絡保護回路は、基本的には短絡信号の発生を検出する判定遅延回路と、短絡信号の解除を判定する判定解除遅延回路とを独立に設けることで、その耐ノイズ性を向上させたことを特徴としている。
具体的には本発明に係る短絡保護回路は、
[a] 短絡信号を受けて導通される第1のスイッチ素子を介して充電されると共に、上記短絡信号が解除されたときに導通する第2のスイッチ素子を介して放電されて判定遅延時間を設定する第1のコンデンサ(判定遅延回路)と、
[b] 前記短絡信号が解除されているときに導通する第3のスイッチ素子を介して充電されると共に、前記第1のコンデンサの充電電圧が所定の閾値よりも高いときに導通する第4のスイッチ素子を介して放電されて解除判定遅延時間を設定する第2のコンデンサ(判定解除遅延回路)と、
[c] この第2のコンデンサの充電電圧が所定の閾値よりも低いときに短絡判定信号を出力するコンパレータ(制御信号生成回路)と
を備えたことを特徴としている(請求項1)。
好ましくは前記第4のスイッチ素子を、前記第1のコンデンサの充電電圧を所定の閾値と比較して反転動作するシュミット型インバータを介して導通制御するように構成することが望ましい(請求項2)。
特に前記シュミット型インバータに、前記第1のスイッチ素子を介して前記第1のコンデンサが充電されたとき、前記第4のスイッチ素子を導通させて前記第2のコンデンサを放電させることで前記コンパレータを介して短絡判定信号を出力する機能を持たせると共に、このシュミット型インバータの制御の下で前記第4のスイッチ素子を介して前記第2のコンデンサの放電が完了するまでの時間については、前記第2のスイッチ素子を介して前記第1のコンデンサが放電されて前記シュミット型インバータが前記第4のスイッチ素子を遮断するまでの時間よりも短く設定することが望ましい(請求項3)。
更に前記第3のスイッチ素子を介する第2のコンデンサの充電速度を、前記第1のスイッチ素子を介する前記第1のコンデンサの充電速度および/または前記第2のスイッチ素子を介する前記第1のコンデンサの放電速度よりも遅く設定しておくことが好ましい(請求項4)。
また前記第4のスイッチ素子を介する前記第2のコンデンサの放電速度を、前記第1のコンデンサの充電速度および/または放電速度よりも早く設定することで、判定遅延回路(第1のコンデンサ)での遅延時間Toffとは独立に、判定解除遅延回路(第2のコンデンサ)での遅延時間Tonを長く設定しておくことも有用である。
このように構成された短絡保護回路によれば、短絡信号を遅延してノイズの影響を除去して短絡判定を行う為の第1のコンデンサと、短絡信号が解除されているときにその解除判定を行うための第2のコンデンサとが独立しているので、ノイズに起因する第1のコンデンサの繰り返し充放電の影響を受けることなく確実に短絡判定を行うことができる。
特に前記第1のコンデンサの充電電圧を所定の閾値と比較して反転動作して第4のスイッチ素子を導通制御するシュミット型インバータを用い、前記第1のスイッチ素子を介して前記第1のコンデンサが充電されたとき、前記シュミット型インバータにより前記第4のスイッチ素子を導通させて前記第2のコンデンサを放電させることで前記コンパレータを介して短絡判定信号を出力するようにしているので、ノイズの影響を受けることなく確実に短絡判定信号を得ることができる。
また上記シュミット型インバータの制御の下で前記第4のスイッチ素子を介して前記第2のコンデンサの放電が完了するに要する時間を、前記第2のスイッチ素子を介して前記第1のコンデンサが放電されて前記シュミット型インバータが前記第4のスイッチ素子を遮断するに要する時間よりも短く設定しておくことで、前記シュミット型インバータが前記第4のスイッチ素子を遮断するとき、前記第2のコンデンサが十分に(完全に)放電した状態となっているので短絡解除判定時間を確実に設定することが可能となる。
また第1のコンデンサに対する充放電速度と、第2のコンデンサに対する十放電速度とを独立に設定することができるので、ノイズの影響を見込んだ短絡判定の遅延時間Tonと、短絡が解除された後に短絡判定信号を解除する上での時間的余裕を見込んだ短絡解除判定の遅延時間Toffとを、その仕様に応じて任意に設定することが可能となるので、例えばデューティ比が50%に近いノイズが混入した場合であってもその誤動作を確実に防止することが可能となる等の効果が奏せられる。
以下、図面を参照して本発明の一実施形態に係る短絡保護回路について説明する。
図1はこの実施形態に係る短絡保護回路の概略構成図で、1はノイズの影響を除去するべく短絡信号netINを遅延して判定遅延時間Toffを設定する為のする第1のコンデンサ(Coff)、2は上記短絡信号netINの解除を判定して所定の判定解除遅延時間Tonを設定する為の第2のコンデンサ(Con)である。
上記第1のコンデンサ(Coff)1を用いて構成される判定遅延回路10は、短絡信号netINを反転するインバータ11と、このインバータ11の出力をゲートに受けて動作制御される直列に接続されたpチャネルMOSトランジスタ(第1のスイッチ素子)12とnチャネルMOSトランジスタ(第2のスイッチ素子)13とを備える。第1のスイッチ素子であるpチャネルMOSトランジスタ12は、前記短絡信号netIN(Hレベル)が入力されたとき、インバータ11からのLレベルの出力を受けて導通して第1の定電流源Ipoffにより第1のコンデンサ(Coff)1を充電する役割を担う。また第2のスイッチ素子であるnチャネルMOSトランジスタ13は、前記短絡信号netINが途絶えたとき、インバータ11からのHレベルの出力を受けて導通して第2の定電流源Inoffにより第1のコンデンサ(Coff)1を放電する役割を担う。
このようにして短絡信号netINの入力により選択的に導通するMOSトランジスタ(第1および第2のスイッチ素子)12,13により充放電が制御される第1のコンデンサ(Coff)1の充電電圧netCは、シュミット型インバータ14を介して所定の閾値と比較判定されており、該シュミット型インバータ14は上記充電電圧netCが短絡判定電圧(第1の閾値)を上回ったときにその出力をLレベルに変化させ、また上記短絡判定電圧よりも低く設定された短絡解除判定電圧(第2の閾値)を下回ったときにその出力をHレベルに変化させるものとなっている。
一方、前記第2のコンデンサ(Con)2を用いて構成される判定解除遅延回路20は、前記短絡信号netINが入力されていないときに導通するpチャネルMOSトランジスタ(第3のスイッチ素子)21と、前記第1のコンデンサ(Coff)の充電電圧netCに応じて反転動作する前記シュミット型インバータ14の出力をインバータ15を介してゲートに受けて導通制御されるnチャネルMOSトランジスタ(第4のスイッチ素子)22とを備える。第3のスイッチ素子であるpチャネルMOSトランジスタ21は、前記短絡信号netINが入力されていないとき、つまり短絡が生じていない定常時に導通して第3の定電流源Iponにより第2のコンデンサ(Con)2を充電する役割を担う。また第4のスイッチ素子であるnチャネルMOSトランジスタ(第4のスイッチ素子)22は、前記シュミット型インバータ14により短絡信号netINの入力が判定されているとき、インバータ15の出力を受けて導通して前記第2のコンデンサ(Con)2に充電された電荷を放電させる役割を担う。
そして制御信号生成回路であるシュミット型インバータ30は、第2のコンデンサ(Con)2の充電電圧netAを判定し、該充電電圧netAが所定の閾値に満たない場合にHレベルの短絡判定信号netOUTを出力し、上記充電電圧netAが所定の閾値を越えている場合には、その出力をLレベルにして上記短絡判定信号netOUTを出力を停止するものとなっている。
即ち、シュミット型インバータ14は、前記pチャネルMOSトランジスタ(第1のスイッチ素子)12を介して前記第1のコンデンサ(Coff)1が所定電圧まで充電されたとき、インバータ15を介して前記nチャネルMOSトランジスタ(第4のスイッチ素子)22を導通させて前記第2のコンデンサ(Con)2を放電させる役割を担う。またpチャネルMOSトランジスタ(第3のスイッチ素子)21は、前記nチャネルMOSトランジスタ(第4のスイッチ素子)22が遮断されているとき、第2のコンデンサ(Con)2を充電する役割を担う。
特に第1のコンデンサ(Coff)1が充電されて前記シュミット型インバータ14の制御の下で前記第4のスイッチ素子を介して前記第2のコンデンサ(Con)2の放電が完了するまでの時間については、短絡判定信号の入力がなくなり前記第2のスイッチ素子を介して前記第1のコンデンサ(Coff)1が放電されて前記シュミット型インバータ14が前記nチャネルMOSトランジスタ(第4のスイッチ素子)22を遮断するまでの時間よりも短く設定設定されている。これによって前記nチャネルMOSトランジスタ(第4のスイッチ素子)22が遮断される時点においては、前記第2のコンデンサ(Con)2が完全に放電しており、前記nチャネルMOSトランジスタ(第4のスイッチ素子)22の遮断に伴って前記pチャネルMOSトランジスタ(第3のスイッチ素子)21を介する第2のコンデンサ(Con)2の充電が開始されるようになっている。
そしてpチャネルMOSトランジスタ(第3のスイッチ素子)21を介する第2のコンデンサ(Con)2の充電速度(充電所要時間)は、前記pチャネルMOSトランジスタ(第1のスイッチ素子)12を介する第1のコンデンサ(Coff)1の充電速度(充電所要時間)、およびnチャネルMOSトランジスタ(第2のスイッチ素子)13を介する上記第1のコンデンサ(Coff)1の放電速度(放電所要時間)よりも遅く設定されている。またnチャネルMOSトランジスタ(第4のスイッチ素子)22を介する第2のコンデンサ(Con)2の放電速度(放電所要時間)は、前記第1のコンデンサ(Coff)1の充電速度(充電時間)および放電速度(放電所要時間)よりも十分早く設定されている。
尚、第1のコンデンサコンデンサ(Coff)1の充電時間を、第2のコンデンサ(Con)2の充電時間よりも短くしておけば、短絡時における過大電流が流れることを防止することができ、MOSトランジスタからなる各スイッチ素子11,12,21,22の破壊を防止する上で好適である。また第1のコンデンサコンデンサ(Coff)1の充電時間とその放電時間とをほぼ同じに設定しておけば、これによって耐ノイズ性を十分に高めることができる。ちなみに第1のコンデンサコンデンサ(Coff)1の充電時間については、短絡時に流れる過大電流とスイッチ素子11,12,21,22の破壊条件とを勘案してその最大時間を設定しておけば十分である。
但し、第1のコンデンサ(Coff)1の放電時間については、前述したようにその放電時間を短くすると第2のコンデンサ(Con)2を十分に放電することができなくなるので、或る程度の時間を見込むことが必要である。また第1のコンデンサ(Coff)1の充電時間に比較してその放電時間を長くすると、ノイズによって該第1のコンデンサ(Coff)1が次第に充電されていくことになるので、上述したように耐ノイズ性を考慮してその充電時間と放電時間とをほぼ等しく設定しておくことが好ましい。
このように構成された短絡保護回路の基本動作について図2を参照して説明すると、常時(定常時)には短絡信号netINが入力されないので、pチャネルMOSトランジスタ(第3のスイッチ素子)21の導通によって第2のコンデンサ(Con)2は第3の定電流源Iponからの電流を受けて充電されている。そして、図2(b)に示すように第2のコンデンサ(Con)2の充電電圧netAが所定の短絡検出解除電圧を越えたとき[タイミングt1]、図2(d)に示すように制御信号生成回路であるシュミット型インバータ30はその出力をLレベルに落として短絡判定信号netOUTを出力を停止する。
<短絡判定動作>
このような状態において図2(a)に示すように短絡信号netINが入力されると[タイミングt2]、これを受けて前記pチャネルMOSトランジスタ(第3のスイッチ素子)21が遮断されてる第2のコンデンサ(Con)2の充電が停止すると同時に、pチャネルMOSトランジスタ(第1のスイッチ素子)12が導通し、図2(c)に示すように第1のコンデンサ(Coff)1の充電が開始される。そしてこの第1のコンデンサ(Coff)1の充電に伴って所定時間後に該コンデンサ(Coff)1の充電電圧netCが前記シュミット型インバータ14に設定された短絡検出電圧を越えると[タイミングt3]、これによってnチャネルMOSトランジスタ(第4のスイッチ素子)22が導通し、図2(b)に示すように前記第2のコンデンサ(Con)2に充電された電荷が一気に放電される。この結果、第2のコンデンサ(Con)2の充電電圧netAの低下に伴ってシュミット型インバータ30が反転動作し、図2(d)に示すようにHレベルの短絡判定信号netOUTが出力されることになる。従って短絡信号netINが入力されたとき[タイミングt2]、前述した第1の第1のコンデンサ(Coff)1の充電に要する時間Toffを経て短絡判定信号netOUTが出力されることになる[タイミングt3]。
<短絡解除判定>
一方、上述した如くして短絡判定信号netOUTを出力している状態において、前記短絡信号netINが入力が途絶えたとき、つまり短絡信号netINが解除されると[タイミングt4]、これによって前記判定解除遅延回路20におけるpチャネルMOSトランジスタ(第3のスイッチ素子)21が再び導通される。しかしこの時点においては、後述するようにnチャネルMOSトランジスタ(第4のスイッチ素子)22が導通状態に保たれているので第2のコンデンサ(Con)2が充電されることはない。
また短絡信号netINが解除されたときには[タイミングt4]、同時に判定遅延回路10におけるpチャネルMOSトランジスタ(第1のスイッチ素子)12が遮断され、これに代わってnチャネルMOSトランジスタ(第2のスイッチ素子)13が導通する。するとnチャネルMOSトランジスタ(第2のスイッチ素子)13の導通に伴って第1のコンデンサ(Coff)1に充電された電荷が放電され、図2(c)に示すようにその充電電圧netCが次第に低下する。そしてこの第1のコンデンサ(Coff)1の充電電圧netCが前記シュミット型インバータ14に設定された短絡検出解除電圧を下回ったとき[タイミングt5]、これによって前記nチャネルMOSトランジスタ(第4のスイッチ素子)22が遮断される。つまり短絡信号netINの解除から所定時間後にnチャネルMOSトランジスタ(第4のスイッチ素子)22の導通が解除される。
すると前述したように短絡信号netINの解除に伴ってpチャネルMOSトランジスタ(第3のスイッチ素子)21が導通しているので、図2(b)に示すようにこの時点から前記第2のコンデンサ(Con)2の充電が開始される。そしてこの第2のコンデンサ(Con)2の充電に伴ってその充電電圧netAが所定の短絡検出解除電圧を越えたとき[タイミングt6]、図2(d)に示すように制御信号生成回路であるシュミット型インバータ30はその出力をLレベルに落として短絡判定信号netOUTを出力を停止することになる。
<ノイズに対する動作>
次に上述した短絡信号netINに代わってノイズが周期的に入力した場合について図3を参照して説明する。
短絡信号netINが入力していない定常状態であって、第2のコンデンサ(Con)2が十分に充電されており、短絡判定信号netOUTが出力されていない状態において図3(a)に示すように短絡信号netINと同レベルのノイズが周期的に入力されると、このノイズを受けて判定遅延回路10における第1のコンデンサ(Coff)1は図3(c)に示すように周期的に充放電される。このときノイズの入力に伴って判定解除遅延回路20におけるpチャネルMOSトランジスタ(第3のスイッチ素子)21が周期的に遮断される。
しかしながら第1のコンデンサ(Coff)1はノイズの周期に応じて僅かな時間ずつ充放電が繰り返されるだけなので、その充電電圧netCはシュミット型インバータ14に設定された短絡検出電圧を超えることがなく、従ってnチャネルMOSトランジスタ(第4のスイッチ素子)22はノイズの入力に拘わりなく遮断状態に保たれる。この結果、前記第2のコンデンサ(Con)2の充電電圧netAは、前述したようにノイズによってpチャネルMOSトランジスタ(第3のスイッチ素子)21が導通/遮断を繰り返すといえども一定に保たれるので、制御信号生成回路であるシュミット型インバータ30からHレベルの短絡判定信号netOUTが出力されることはない。従って上述した構成の短絡保護回路によれば、ノイズの影響を受けることなく、前述したように短絡信号netINが入力されたときにだけ短絡判定信号netOUTを出力することになる。
ちなみに従来一般的な短絡保護回路においては、1つの充放電用コンデンサの充放電時定数を変えて2つの異なる短絡信号判定遅延時間と短肉信号解除判定遅延時間を設定しているだけなので、例えばその充電時定数を放電時定数よりも長くしたような場合、図3(a)に示すようなノイズが入力すると上記コンデンサの充電電圧が図3(b)に破線で示すように変化することになる。この結果、その充放電時定数に応じた充放電の繰り返しが生じても上記コンデンサは充電し難く、且つ放電し易い状態であるので、仮にデューティ比が50%に近いノイズが入力すると上記コンデンサの充電電圧が次第に低下する。すると図3(d)に破線で示すように短絡判定信号netOUTが誤って出力される虞がある。
しかし上述した構成の本発明に係る短絡保護回路によれば、前述した第2のコンデンサ(Con)2の放電が、第1のコンデンサ(Coff)1の充電電圧netCが十分に高くなったときにだけ許可されるように構成されているので、第1のコンデンサ(Coff)1を十分に充電し得る所定時間幅以上の短絡信号netINが入力されない限り、短絡判定信号netOUTが出力されることがない。従って耐ノイズ性が十分に高い短絡保護回路を実現することができる。
尚、上述した短絡保護回路を実現するに際しては、例えば図4にその具体的な回路構成を示すように、基本的にはpチャネルMOSトランジスタとnチャネルMOSトランジスタとを用いて相補型のインバータ11およびシュミット型インバータ14,15,30をそれぞれ構成し、前述した第1〜第4のスイッチ素子(MOSトランジスタ12,13,21,22)と共に集積回路化するようにすれば良い。
ちなみにこの例では、インバータ11は、電源ライン間に直列に設けられて、ゲートを共通に接続したpチャネルMOSトランジスタ(MPOa)とnチャネルMOSトランジスタ(MNOa)とにより構成される。
またシュミット型インバータ14については、電源ライン間に直列に設けられた2つのpチャネルMOSトランジスタ(MP2au,MP2a)および2つのnチャネルMOSトランジスタ(MN2a,MN2ad)とからなる1段目のインバータと、その出力を受けるpチャネルMOSトランジスタ(MP3a)とnチャネルMOSトランジスタ(MN3a)との直列回路からなる2段目のインバータ、そしてこの2段目のインバータの出力を1段目のインバータに帰還する前記pチャネルMOSトランジスタ(MP2au)およびnチャネルMOSトランジスタ(MN2ad)にそれぞれ並列接続されたpチャネルMOSトランジスタ(MP2as)およびnチャネルMOSトランジスタ(MN2as)とにより構成すれば良い。
同様に制御信号生成回路であるシュミット型インバータ30については、電源ライン間に直列に設けられた2つのpチャネルMOSトランジスタ(MP2u,MP2)および2つのnチャネルMOSトランジスタ(MN2,MN2d)とからなる1段目のインバータと、その出力を受けるpチャネルMOSトランジスタ(MP3)とnチャネルMOSトランジスタ(MN3)との直列回路からなる2段目のインバータ、そしてこの2段目のインバータの出力を1段目のインバータに帰還する前記pチャネルMOSトランジスタ(MP2u)およびnチャネルMOSトランジスタ(MN2d)にそれぞれ並列接続されたpチャネルMOSトランジスタ(MP2s)およびnチャネルMOSトランジスタ(MN2s)、更に電源ライン間に直列に設けられて上記2段目のインバータの出力をゲートに受けるpチャネルMOSトランジスタ(MP4)とnチャネルMOSトランジスタ(MN4)とからなる3段目のインバータとにより構成すれば良い。
尚、本発明は上述した実施形態に限定されるものではない。例えば第1および第2のコンデンサ(Coff,Con)1,2に対する充電速度および放電速度については、その充放電電流Ipon,Ipoff,Inoffを個別に設定することに代えて、コンデンサ(Coff,Con)1,2にそれぞれ直列に接続される抵抗を用いてその充放電時定数を異ならせて設定することも可能である。また短絡信号netINを検出して短絡判定信号netOUTを出力するまでの判定遅延時間Toff、および短絡信号netINの解除を検出して短絡判定信号netOUTの出力を解除するまでの解除判定遅延時間Tonについては、要求されたインターフェース仕様に応じて設定すれば良いものである。その他、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
本発明の一実施形態に係る短絡保護回路の概略構成を示す図。 図1に示す短絡保護回路の基本的な動作を説明するための信号波形図。 図1に示す短絡保護回路のノイズに対する動作を説明する為の信号波形図。 短絡保護回路の具体的な構成例を示す回路図。
符号の説明
1 判定遅延時間Toffを設定する為の第1のコンデンサ(Coff)
2 解除判定遅延時間Tonを設定する為の第2のコンデンサ(Con)
10 判定遅延回路
11 インバータ
12 pチャネルMOSトランジスタ(第1のスイッチ素子)
13 nチャネルMOSトランジスタ(第2のスイッチ素子)
14 シュミット型インバータ
15 インバータ
20 判定解除遅延回路
21 pチャネルMOSトランジスタ(第3のスイッチ素子)
22 nチャネルMOSトランジスタ(第4のスイッチ素子)
30 シュミット型インバータ(制御信号生成回路)

Claims (4)

  1. 短絡信号を受けて導通される第1のスイッチ素子を介して充電されると共に、上記短絡信号が解除されたときに導通する第2のスイッチ素子を介して放電されて判定遅延時間を設定する第1のコンデンサと、
    前記短絡信号が解除されているときに導通する第3のスイッチ素子を介して充電されると共に、前記第1のコンデンサの充電電圧が所定の閾値よりも高いときに導通する第4のスイッチ素子を介して放電されて解除判定遅延時間を設定する第2のコンデンサと、
    この第2のコンデンサの充電電圧が所定の閾値よりも低いときに短絡判定信号を出力するコンパレータと
    を具備したことを特徴とする短絡保護回路。
  2. 前記第4のスイッチ素子は、前記第1のコンデンサの充電電圧を所定の閾値と比較して反転動作するシュミット型インバータを介して導通制御されるものである請求項1に記載の短絡保護回路。
  3. 前記シュミット型インバータは、前記第1のスイッチ素子を介して前記第1のコンデンサが充電されたとき、前記第4のスイッチ素子を導通させて前記第2のコンデンサを放電させることで前記コンパレータを介して短絡判定信号を出力するものであって、
    前記第4のスイッチ素子を介して前記第2のコンデンサの放電が完了するまでの時間は、前記第2のスイッチ素子を介して前記第1のコンデンサが放電されて前記シュミット型インバータが前記第4のスイッチ素子を遮断するまでの時間よりも短く設定されている請求項2に記載の短絡保護回路。
  4. 前記第3のスイッチ素子を介する第2のコンデンサの充電速度は、前記第1のスイッチ素子を介する前記第1のコンデンサの充電速度および/または前記第2のスイッチ素子を介する前記第1のコンデンサの放電速度よりも遅く設定されている請求項3に記載の短絡保護回路。
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