JP2005136513A - 無線通信受信回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】 DCオフセット電圧を校正した後にリンギングノイズが発生しない、ダイレクトコンバージョン方式の無線通信受信回路を提供する。
【解決手段】 低域通過フィルタ14に含まれる第1および第2の抵抗21、22は、差動信号を伝搬する2本の信号線上のそれぞれに設けられる。第1のスイッチ24は、2本の信号線の一方と容量23の一端に、第2のスイッチ25は、2本の信号線の他方と容量23の他端とに、第3のスイッチ26は、容量23の両端に接続するように設けられる。DCオフセット電圧を校正していない期間では、第1および第2のスイッチ24、25は短絡され、第3のスイッチ26は開放される。DCオフセット電圧を校正している期間では、第1および第2のスイッチ24、25は開放され、第3のスイッチは、その期間中に開放から短絡に切り替えられ、さらに開放に切り替えられる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、無線通信受信回路に関し、より特定的には、ダイレクトコンバージョン方式の無線通信受信回路に関する。
無線通信機器に対する小型化および低コスト化の要求は、ますます高まっており、受信回路の部品点数を削減できる方式として、ダイレクトコンバージョン方式の無線通信受信回路が注目されている。ところが、ダイレクトコンバージョン方式にも、いくつかの欠点がある。このうち特に問題となる欠点の1つとして、出力ベースバンド信号にDCオフセット電圧が発生することが挙げられる。ダイレクトコンバージョン方式の受信回路において、出力ベースバンド信号に発生するDCオフセット電圧を校正する方法としては、従来から、例えば、特許文献1に記載された方法が知られている(図3および図4を参照)。
図3は、特許文献1に記載された受信回路の構成を示すブロック図である。この受信回路は、低雑音増幅器(Low Noise Amplifier:以下、LNAと略称する)111、ミキサ112、低域通過フィルタ113、116、ゲインコントロールアンプ114、117、DCオフセット電圧校正回路115、118、および、デコーダ119を備えている。低域通過フィルタ116およびDCオフセット電圧校正回路118は、それぞれ、低域通過フィルタ113およびDCオフセット電圧校正回路115と同じ構成および同じ機能を有する。
図3に示す受信回路に対しては、RF入力端子141から、変調された差動RF信号が入力され、ローカル入力端子142から、差動RF信号の中心周波数と同じ周波数のローカル信号が入力される。入力された差動RF信号は、LNA111で増幅され、増幅された差動RF信号は、ミキサ112の作用により、ベースバンド信号に直接変換される。ミキサ112から出力されたベースバンド信号は、低域通過フィルタ113、ゲインコントロールアンプ114、低域通過フィルタ116、および、ゲインコントロールアンプ117を通過して、ベースバンド出力端子143から出力される。
DCオフセット電圧校正回路115は、アナログデジタル変換器131、制御回路132、および、デジタルアナログ変換器133を含んでいる。アナログデジタル変換器131は、ゲインコントロールアンプ114の出力信号におけるDCオフセット電圧(アナログ値)をデジタルデータに変換する。制御回路132は、アナログデジタル変換器131から出力されたデジタルデータに基づき、ゲインコントロールアンプ114の出力信号のDCオフセット電圧をゼロとするために、ゲインコントロールアンプ114に供給すべきデジタルデータを出力する。デジタルアナログ変換器133は、制御回路132から出力されたデジタルデータをアナログ信号に変換する。変換後のアナログ信号は、DCオフセット調整用信号として、ゲインコントロールアンプ114に供給される。DCオフセット電圧校正回路115は、このようにゲインコントロールアンプ114の出力をゲインコントロールアンプ114の入力にフィードバックすることにより、ゲインコントロールアンプ114の出力信号のDCオフセット電圧を校正する。
上記のようなDCオフセット電圧校正回路115を用いた場合、ゲインコントロールアンプ114およびDCオフセット電圧校正回路115からなるフィードバックループには、フィルタが存在しなくなる。したがって、フィルタにおける遅延時間が発生しないので、DCオフセット電圧を高速に校正することができる。なお、DCオフセット電圧校正回路118についても、これと同様である。
図4は、低域通過フィルタ116の詳細を示す回路図である。低域通過フィルタ116は、抵抗121、122、容量123、およびスイッチ124、125を含んでいる。スイッチ124は、抵抗121と容量123との間に挿入され、スイッチ125は、抵抗122と容量123との間に挿入される。スイッチ124、125は、DCオフセット電圧を校正していない期間では短絡され、DCオフセット電圧を校正している期間では開放される。これにより、DCオフセット電圧を校正している間は、低域通過フィルタ116の時定数が小さくなり、低域通過フィルタ116における遅延時間が短縮されるので、DCオフセット電圧の校正をさらに高速化することができる。
特開2001−211098号公報(図2、図14)
しかしながら、上記従来の受信回路には、DCオフセット電圧を校正した後に、スイッチ124、125を短絡して、低域通過フィルタ113、116の状態を元に戻したときに、低域通過フィルタ113、116の出力信号にリンギングノイズが発生し、出力ベースバンド信号が劣化するという問題がある。その理由は、以下のとおりである。
図5は、DCオフセット電圧校正回路115がDCオフセット電圧を校正するときに、スイッチ制御信号151、および、図4に示す各点(点C1、点X、点X’、点Y、点Y’、点Zおよび点Z’)の電圧が時間の経過とともに変化する様子を示す図である。
図5に示すように、DCオフセット電圧を校正するときには、まず、スイッチ124、125が短絡から開放に切り替えられ(これにより、低域通過フィルタ116の時定数は小さくなる)、次に、DCオフセット電圧の校正が実行され、その後に、スイッチ124、125が開放から短絡に切り替えられる(これにより、低域通過フィルタ116の時定数は元に戻る)。なお、図5では、スイッチ124、125が短絡から開放に切り替えられる時刻をt1、DCオフセット電圧の校正が実行される時刻をt2、スイッチ124、125が開放から短絡に切り替えられる時刻をt3とし、スイッチ124、125は、スイッチ制御信号151がローレベルのときに開放され、ハイレベルのときに短絡されるものとする。
時刻t1でスイッチ124、125が開放されても、時刻t2でDCオフセット電圧の校正が実行されるまでは、点X、点X’、点Y、点Y’、点Zおよび点Z’の電圧は変化しない。したがって、時刻t2までは、低域通過フィルタ116の入力信号にはDCオフセット電圧(図5に示すα)が存在し続け、低域通過フィルタ116の出力信号にもDCオフセット電圧(図5に示すβ)が存在し続け、容量123の両端にもこれと同じ電位差が存在し続ける。
時刻t2でDCオフセット電圧の校正が実行されると、点X、点X’、点Zおよび点Z’の電圧は、直ちに、DCオフセット電圧がゼロとなるレベルに変化する。言い換えると、時刻t2以降、低域通過フィルタ116の入力信号および出力信号には、DCオフセット電圧が存在しなくなる。一方、時刻t2から時刻t3までの期間、スイッチ124、125は開放されており、容量123は他の回路から電気的に切り離されている。このため、時刻t2から時刻t3までの期間、点Yおよび点Y’の電圧は変化しないので、容量123の両端には、時刻t2より前と同じ電位差が存在し続ける。
時刻t3でスイッチ124、125が短絡されると、点Yおよび点Y’の電圧は、それぞれ、点Zおよび点Z’の電圧に一致するようになる。しかし、スイッチ124、125が短絡される直前では、低域通過フィルタ116の出力信号にDCオフセット電圧が存在しないのに、容量123の両端には電位差が存在する。このため、スイッチ124、125が短絡した直後では、低域通過フィルタ116の出力信号に、スイッチ124、125が短絡される直前に容量123の両端に存在していた電位差に等しいDCオフセット電圧が発生する。このようにして発生したDCオフセット電圧は、低域通過フィルタ116の時定数に応じた時間をかけて、やがてゼロになる。
このように、上記従来の受信回路では、DCオフセット電圧を校正した後に、低域通過フィルタに含まれるスイッチを短絡して、低域通過フィルタの状態を元に戻したときに、低域通過フィルタの出力信号にリンギングノイズが発生し、出力ベースバンド信号が劣化してしまう。
それ故に、本発明は、上記のようなリンギングノイズが発生しない、ダイレクトコンバージョン方式の無線通信回路を提供することを目的とする。
本発明の無線通信受信回路は、初段増幅回路と、ミキサと、ミキサの後段に接続されたゲインコントロールアンプと、ゲインコントロールアンプの後段に接続された低域通過フィルタと、DCオフセット電圧校正回路と、DCオフセット電圧校正回路を動作させるか否かを切り替える起動制御回路とを備える。低域通過フィルタは、差動信号を伝搬する2本の信号線上にそれぞれ設けられた第1および第2の抵抗と、容量と、上記2本の信号線の一方と容量の一端とに接続された第1のスイッチと、上記2本の信号線の他方と容量の他端とに接続された第2のスイッチと、容量の両端に接続された第3のスイッチとを含む。DCオフセット電圧校正回路は、低域通過フィルタから出力されたベースバンド信号をゲインコントロールアンプの入力にフィードバックすることにより、ベースバンド信号のDCオフセット電圧を校正する。DCオフセット電圧校正回路は、ベースバンド信号のDCオフセット電圧を検出するDCオフセット電圧検出回路と、ゲインコントロールアンプの入力信号を補正するDC校正回路と、DC校正回路と第1から第3のスイッチとを制御する制御回路とを含む。制御回路は、DCオフセット電圧を校正していない期間では、第1および第2のスイッチを短絡状態に、第3のスイッチを開放状態に制御し、DCオフセット電圧を校正している期間では、第1および第2のスイッチを開放状態に制御するとともに、当該期間中に、第3のスイッチを開放状態から短絡状態に切り替え、さらに開放状態に切り替える。
上記発明によれば、DCオフセット電圧を校正している期間では、第1および第2のスイッチが開放されているので、DCオフセット電圧を高速に校正することができる。また、低域通過フィルタの状態を元に戻す前に、第3のスイッチを用いて容量の両端を短絡することにより、低域通過フィルタの状態を元に戻した時点では、容量の両端の電位差がゼロとなる。これにより、低域通過フィルタの状態を元に戻したときに、低域通過フィルタの出力信号にリンギングノイズが発生することを防止することができる。
図1は、本発明の実施形態に係る無線通信受信回路の構成を示すブロック図である。この受信回路は、LNA11、ミキサ12、ゲインコントロールアンプ13、16、低域通過フィルタ14、17、DCオフセット電圧校正回路15、18、および、起動制御回路19を備えている。低域通過フィルタ17およびDCオフセット電圧校正回路18は、それぞれ、低域通過フィルタ14およびDCオフセット電圧校正回路15と、同じ構成および同じ機能を有する。
図1に示す受信回路は、入力された差動RF信号と局部発振信号(以下、ローカル信号という)とを合成し、合成して得られたベースバンド信号をレベル調整して出力する。より詳細には、RF入力端子41からは、アンテナ(図示せず)で受信した、変調された差動RF信号が入力され、ローカル入力端子42からは、差動RF信号の中心周波数と同じ周波数のローカル信号が入力される。入力された差動RF信号は、初段増幅回路として機能するLNA11で増幅され、ミキサ12に入力される。増幅された差動RF信号は、ミキサ12においてローカル信号と乗算されることにより、ベースバンド信号に直接変換される。ミキサ12から出力されたベースバンド信号は、ゲインコントロールアンプ13、低域通過フィルタ14、ゲインコントロールアンプ16、および、低域通過フィルタ17を通過する。この間に、ベースバンド信号のレベルは、所望のレベルに調整される。レベル調整後のベースバンド信号は、ベースバンド出力端子43から出力される。ベースバンド信号のレベル調整を行うために、起動制御回路19は、DCオフセット電圧校正回路15、18を動作させるか否かを切り替える。
低域通過フィルタ14は、第1の抵抗21、第2の抵抗22、容量23、第1のスイッチ24、第2のスイッチ25、および、第3のスイッチ26を含んでいる。第1および第2の抵抗21、22は、差動信号を伝搬する2本の信号線上にそれぞれ設けられる。第1のスイッチ24は、2本の信号線の一方と容量23の一端とに接続される。第2のスイッチ25は、2本の信号線の他方と容量23の他端とに接続される。第3のスイッチ26は、容量23の両端に接続される。
第1および第2のスイッチ24、25は、いずれも、DCオフセット電圧校正回路15に含まれる制御回路32(後述)から出力された第1のスイッチ制御信号51に従い、接続状態を切り替える。第1のスイッチ制御信号51がハイレベルであるときには、第1および第2のスイッチ24、25は、いずれも短絡される。このとき、容量23は、低域通過フィルタ14の出力に接続される。これに対して、第1のスイッチ制御信号51がローレベルであるときには、第1および第2のスイッチ24、25は、いずれも開放される。このとき、容量23は、低域通過フィルタ14の出力から切り離される。
第3のスイッチ26は、制御回路32から出力された第2のスイッチ制御信号52に従い、接続状態を切り替える。第2のスイッチ制御信号52がハイレベルであるときには、第3のスイッチ26は、短絡される。このとき、容量23の両端は短絡される。これに対して、第2のスイッチ制御信号52がローレベルであるときには、第3のスイッチ26は、開放される。このとき、容量23の両端は電気的に接続されない。
このように低域通過フィルタ14は、第1のスイッチ制御信号51を用いて第1および第2のスイッチ24、25を制御することにより、容量23を低域通過フィルタ14の出力に接続および開放する機能と、第2のスイッチ制御信号52を用いて第3のスイッチ26を制御することにより、容量23の両端を短絡および開放する機能とを有する。
DCオフセット電圧校正回路15は、低域通過フィルタ14の出力をゲインコントロールアンプ13の入力にフィードバックすることにより、低域通過フィルタ14の出力信号のDCオフセット電圧を校正する。より詳細には、DCオフセット電圧校正回路15は、DCオフセット電圧検出回路31、制御回路32、および、DC校正回路33を含んでいる。DCオフセット電圧検出回路31は、低域通過フィルタ14の出力信号のDCオフセット電圧を検出する。制御回路32は、DCオフセット電圧検出回路31で検出されたDCオフセット電圧に基づきDC校正回路33を制御するとともに、低域通過フィルタ14に含まれる第1〜第3のスイッチ24〜26を制御する。DC校正回路33は、ゲインコントロールアンプ13の前段に設けられ、制御回路32による制御に従って、ゲインコントロールアンプ13の入力信号を補正する。
制御回路32は、以下のように、第1〜第3のスイッチ24〜26を制御する。すなわち、制御回路32は、DCオフセット電圧を校正していない期間では、第1のスイッチ制御信号51をハイレベルに、第2のスイッチ制御信号52をローレベルに制御することにより、第1および第2のスイッチ24、25を短絡させ、第3のスイッチ26を開放させる。また、制御回路32は、DCオフセット電圧を校正している期間では、第1のスイッチ制御信号51をローレベルに制御することにより、第1および第2のスイッチ24、25を開放させる。これに加えて、制御回路32は、DCオフセット電圧を校正している期間中に、第2のスイッチ制御信号52をローレベルからハイレベル、さらにローレベルに切り替えることにより、第3のスイッチ26を最初は開放させ、次に短絡させ、さらに開放させる。
DCオフセット電圧を校正している期間内に、第1および第2のスイッチ24、25が開放されると、低域通過フィルタ14のカットオフ周波数が高くなるので、DCオフセット電圧を高速に校正することができる。また、第3のスイッチ26が短絡されると、容量23の両端の電位差は、ほどなくゼロとなる。第3のスイッチ26は、容量23の両端の電位差がゼロとなった後に開放される。
図2は、DCオフセット電圧校正回路15がDCオフセット電圧を校正するときに、第1および第2のスイッチ制御信号51、52、並びに、図1に示す各点(点X、点X’、点Y、点Y’、点Zおよび点Z’)の電圧が時間の経過とともに変化する様子を示す図である。
図2に示すように、DCオフセット電圧を校正するときには、まず、第1および第2のスイッチ24、25が短絡から開放に切り替えられ(これにより、低域通過フィルタ14の時定数は小さくなる)、次に、DCオフセット電圧の校正が実行され、その後に、第1および第2のスイッチ24、25が開放から短絡に切り替えられる(これにより、低域通過フィルタ14の時定数は元に戻る)。これに加えて、DCオフセット電圧を校正している間に、第3のスイッチ26は、開放から短絡に切り替えられ、さらに開放に切り替えられる。なお、図2では、第1および第2のスイッチ24、25が短絡から開放に切り替えられる時刻をt1、DCオフセット電圧の校正が実行される時刻をt2、第3のスイッチ26が開放から短絡に切り替えられる時刻をt21、第3のスイッチ26が短絡から開放に切り替えられる時刻をt22、第1および第2のスイッチ24、25が開放から短絡に切り替えられる時刻をt3とする。
時刻t1で第1および第2のスイッチ24、25が開放されても、時刻t2でDCオフセット電圧の校正が実行されるまでは、点X、点X’、点Y、点Y’、点Zおよび点Z’の電圧は変化しない。したがって、時刻t2までは、低域通過フィルタ14の入力信号にはDCオフセット電圧(図2に示すα)が存在し続け、低域通過フィルタ14の出力信号にもDCオフセット電圧(図2に示すβ)が存在し続け、容量23の両端にもこれと同じ電位差が存在し続ける。
時刻t2でDCオフセット電圧の校正が実行されると、点X、点X’、点Zおよび点Z’の電圧は、直ちに、DCオフセット電圧がゼロとなるレベルに変化する。言い換えると、時刻t2以降、低域通過フィルタ14の入力信号および出力信号には、DCオフセット電圧が存在しなくなる。一方、時刻t2から時刻t21までの期間、第1および第2のスイッチ24、25は開放されており、容量23は他の回路から電気的に切り離されている。このため、時刻t2から時刻t21までの期間、点Yおよび点Y’の電圧は変化しないので、容量23の両端には、時刻t2より前と同じ電位差が存在し続ける。
本実施形態に係る無線通信受信回路では、時刻t21で、第2のスイッチ制御信号52がハイレベルに変化し、第3のスイッチ26は短絡される。これにより、容量23の両端は短絡されるので、容量23の両端の電位差は、ほどなくゼロとなる。
このように容量23の両端の電位差がゼロとなった後の時刻t22で、第2のスイッチ制御信号52はローレベルに変化し、第3のスイッチ26は開放される。このとき、容量23の両端は接続されなくなるが、点Yおよび点Y’の電圧は、この時点で既に、それぞれ、点Zおよび点Z’の電圧と一致している。
その後、時刻t3で、第1および第2のスイッチ24、25が短絡される。この時点では既に、点Yおよび点Y’の電圧は、それぞれ、点Zおよび点Z’の電圧に一致しているので、時刻t3で第1および第2のスイッチ24、25が短絡されても、点Zおよび点Z’の電圧は変化しない。したがって、時刻t3以降に、低域通過フィルタ14の出力信号にリンギングノイズが発生することがない。
なお、第3のスイッチ26が開放から短絡に切り替わる時刻t21、および、第3のスイッチ26が開放から短絡に切り替わる時刻t22は、第3のスイッチ26が短絡されている間に容量23の両端の電位差がゼロになる限り、第1および第2のスイッチ24、25が開放されている期間中で、任意に決定してよい。
以上に示すように、本実施形態に係る無線通信受信回路によれば、DCオフセット電圧を校正している期間では、第1および第2のスイッチが開放されているので、DCオフセット電圧を高速に校正することができる。これに加えて、低域通過フィルタの状態を元に戻す前に、第3のスイッチを用いて容量の両端を短絡することにより、低域通過フィルタの状態を元に戻した時点では、容量の両端の電位差がゼロとなる。これにより、低域通過フィルタの状態を元に戻したときに、低域通過フィルタの出力信号にリンギングノイズが発生することを防止することができる。
本発明の無線通信受信回路は、低域通過フィルタの状態を元に戻したときに、低域通過フィルタの出力信号にリンギングノイズが発生しないという特徴を有するので、各種のダイレクトコンバージョン方式の無線通信機器などに利用することができる。
本発明の実施形態に係る無線通信受信回路の構成を示すブロック図 本発明の実施形態に係る無線通信受信回路における各点の電圧変化を示す図 従来の無線通信受信回路の構成を示すブロック図 従来の無線通信受信回路に含まれる低域通過フィルタの詳細を示す回路図 従来の無線通信受信回路における各点の電圧変化を示す図
符号の説明
11…LNA
12…ミキサ
13、16…ゲインコントロールアンプ
14、17…低域通過フィルタ
15、18…DCオフセット電圧校正回路
19…起動制御回路
21…第1の抵抗
22…第2の抵抗
23…容量
24…第1のスイッチ
25…第2のスイッチ
26…第3のスイッチ
31…DCオフセット電圧検出回路
32…制御回路
33…DC校正回路
41…RF入力端子
42…ローカル入力端子
43…ベースバンド出力端子
51…第1のスイッチ制御信号
52…第2のスイッチ制御信号

Claims (1)

  1. ダイレクトコンバージョン方式の無線通信受信回路であって、
    差動入力されたRF信号を増幅する初段増幅回路と、
    前記初段増幅回路で増幅されたRF信号に局部発振信号を合成するミキサと、
    前記ミキサの後段に接続されたゲインコントロールアンプと、
    前記ゲインコントロールアンプの後段に接続された低域通過フィルタと、
    前記低域通過フィルタから出力されたベースバンド信号を前記ゲインコントロールアンプの入力にフィードバックすることにより、前記ベースバンド信号のDCオフセット電圧を校正するDCオフセット電圧校正回路と、
    前記DCオフセット電圧校正回路を動作させるか否かを切り替える起動制御回路とを備え、
    前記低域通過フィルタは、
    差動信号を伝搬する2本の信号線上にそれぞれ設けられた第1および第2の抵抗と、
    容量と、
    前記2本の信号線の一方と前記容量の一端とに接続された第1のスイッチと、
    前記2本の信号線の他方と前記容量の他端とに接続された第2のスイッチと、
    前記容量の両端に接続された第3のスイッチとを含み、
    前記DCオフセット電圧校正回路は、
    前記ベースバンド信号のDCオフセット電圧を検出するDCオフセット電圧検出回路と、
    前記ゲインコントロールアンプの入力信号を補正するDC校正回路と、
    前記DC校正回路と前記第1から第3のスイッチとを制御する制御回路とを含み、
    前記制御回路は、DCオフセット電圧を校正していない期間では、前記第1および第2のスイッチを短絡状態に、前記第3のスイッチを開放状態に制御し、DCオフセット電圧を校正している期間では、前記第1および第2のスイッチを開放状態に制御するとともに、当該期間中に、前記第3のスイッチを開放状態から短絡状態に切り替え、さらに開放状態に切り替えることを特徴とする、無線通信受信回路。
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