JP2005136382A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】半導体装置の製造方法を提供する。
【解決手段】半導体基板1に第1不純物のイオンを選択的に注入して第1不純物注入層を形成し、第1不純物注入層上のそれぞれの半導体基板1表面に形成したダミーパターン56a、56bをマスクとして第2不純物のイオンを注入して第2不純物注入層を形成し、ダミーパターン56a、56bと同じ厚さの層間絶縁膜でダミーパターン56a、56bを埋めて平坦化する。そして、半導体基板1表面を0.1m秒〜100m秒のパルス幅の光で加熱して、第1及び第2不純物のイオンを活性化し、ダミーパターンを選択的に除去して開口部を形成し、開口部に露出した半導体基板の表面にゲート絶縁膜及びゲート電極を形成することを含む。
【選択図】図21

Description

本発明は、半導体装置の不純物添加方法に関し、特に高輝度光源による熱処理を用いる半導体装置の製造方法に関する。
大規模集積回路(LSI)等の半導体装置の性能向上は、集積度を高めること、即ち半導体装置を構成する素子の微細化により実現できる。このため、LSIはますます大規模化し、金属・酸化膜・半導体(MOS)トランジスタ等の素子の微細化もさらに勢いを増して進んできている。素子が微細化されるに伴い、MOSトランジスタ等の寄生抵抗及びショートチャネル効果は大きくなる。そのため、低抵抗層及び浅いpn接合の形成はその重要性を増してきている。
例えば、20nm以下の浅いpn接合を形成するためには、まず、浅い不純物添加領域を形成する。浅い不純物添加領域の形成には、低加速エネルギで不純物を半導体基板にイオン注入する方法がある。半導体基板に添加された不純物を熱処理により活性化して、浅い不純物拡散領域が形成される。不純物拡散領域の拡散層抵抗を下げるためには、不純物の活性化熱処理を高温で行うことが必要である。
しかし、不純物としてイオン注入されたボロン(B)等のp型不純物、及びリン(P)や砒素(As)等のn型不純物は、半導体基板のシリコン(Si)結晶中での拡散係数が大きい。現行のハロゲンランプを用いた急速熱処理(RTA)で要する処理時間では、不純物が半導体基板の内方及び外方へ拡散してしまう。その結果、高濃度の不純物を有する浅い不純物拡散領域を半導体基板に形成することができない。また、不純物の拡散を抑制するために、RTAの熱処理温度を下げると、高濃度の不純物の活性化は望めない。このように、高濃度の不純物が活性化した低抵抗の浅い不純物拡散領域を半導体基板に形成することは困難である。
また、インジウム(In)やアンチモン(Sb)等の不純物がトランジスタの微細化のために検討されている。In、Sb等の不純物は、B、P、As等の不純物に比べて質量数が高く、同一の加速エネルギによるイオン注入で、より急峻な不純物分布を実現できる。しかし、In等はSi結晶中での固溶限が低い。イオン注入したIn不純物を活性化するためには、RTAの熱処理温度を高くし、更に処理時間を長くする必要がある。その結果、急峻な不純物分布が保持できない。
近年、RTAの問題を解決するために、不純物の活性化に必要な熱エネルギを瞬時に供給することができる、フラッシュランプやYAGレーザ等のパルス光源を用いたパルス光アニール法が検討されている。キセノン(Xe)フラッシュランプは、Xeガスを封入した石英管を有し、コンデンサ等に蓄えられた電荷を管内で瞬時に放電させる。その結果、例えば数100μs〜数100msの時間の範囲で高輝度の白色光を発光させることが可能である。フラッシュランプ光を吸収した半導体基板は瞬時に発熱し、不純物の活性化に必要な熱エネルギを瞬時に得ることができる。したがって、フラッシュランプアニール法では、半導体基板に注入された不純物の濃度プロファイルをほとんど変化させずに、高濃度の不純物を活性化することができる。
また、従来技術にはゲート形成技術として、高誘電体ゲート絶縁膜及び金属ゲート電極をトランジスタに適用するためにダマシンメタルゲート形成プロセスが開示されている(例えば、特許文献1参照。)。また、半導体装置の製造方法において、絶縁膜の表面に光吸収膜を形成する技術が開示されている(例えば、特許文献2参照。)。
さらに、従来技術として、ダミーゲートを用いて不純物を半導体基板にイオン注入して浅い接合と深い接合からなるソース/ドレイン領域を形成し、多結晶SiやSi−Geなどの低沸点材料が存在しない状態で半導体基板をレーザアニールしてソース/ドレイン領域を活性化させ、その後、多結晶シリコン等からなるダマシン構造のゲート電極を形成することが開示されている(例えば、特許文献3参照。)。また、フラッシュランプを用いたアニール方法により、Inを十分に活性化させ、かつ急峻なプロファイルを得ることが可能になることが開示されている(例えば、特許文献4参照。)。
トランジスタの微細化では、低抵抗のゲート電極が重要となる。多結晶シリコン(poly−Si)を用いたゲート電極では、ソース/ドレイン領域形成時に、同時にゲート電極にも不純物がイオン注入される。イオン注入された不純物を熱処理により活性化し、且つゲート電極全体に拡散させる。しかし、フラッシュランプアニール法ではアニール時間が短く、ゲート電極内に注入された不純物の拡散もまた抑制される。その結果、ゲート電極の内部にキャリア濃度が低いpoly−Si層が残る。キャリア濃度が低いpoly−Si層はゲート電極の空乏化を生じさせる。ゲート電極の空乏化は、実効的なゲート絶縁膜の厚さを増加させ、トランジスタの電流駆動力の低下を招く。すなわち、現行のフラッシュランプアニール法では低抵抗で浅い接合を持つ不純物拡散領域は形成できても、高性能な微細トランジスタを製造することは困難である。
特開2000−150668号公報 特開2000−138177号公報 特開2002−299616号公報 特開2002−141298号公報
本発明は、ゲート空乏化を防止し、且つ、活性化熱処理による不純物の拡散を抑制して、低抵抗で浅いpn接合の形成が可能な半導体装置の製造方法を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様によれば、(イ)半導体基板に第1不純物のイオンを選択的に注入して第1不純物注入層を形成し、(ロ)第1不純物注入層上のそれぞれの半導体基板表面にダミーパターンを形成し、(ハ)ダミーパターンをマスクとして第2不純物のイオンを注入して第2不純物注入層を半導体基板に形成し、(ニ)ダミーパターンと同じ厚さの層間絶縁膜でダミーパターンを埋めて平坦化し、(ホ)半導体基板表面を0.1m秒〜100m秒のパルス幅の光で加熱して、第1及び第2不純物のイオンを活性化し、(ヘ)ダミーパターンを選択的に除去して開口部を形成し、(ト)開口部に露出した半導体基板の表面にゲート絶縁膜及びゲート電極を形成することを含む半導体装置の製造方法が提供される。
本発明の第2の態様によれば、(イ)半導体基板上にゲート絶縁膜を形成し、(ロ)ゲート絶縁膜の上にゲート電極を形成し、(ハ)ゲート電極をマスクとして、不純物のイオンを注入して半導体基板に不純物注入層を形成し、(ニ)半導体基板表面を0.1m秒〜100m秒のパルス幅の光で加熱して、不純物のイオンを活性化させることを含む半導体装置の製造方法が提供される。
本発明の第3の態様によれば、(イ)半導体基板表面にダミーパターンを形成し、(ロ)ダミーパターンをマスクとして第1不純物のイオンを注入して第1不純物注入層を形成し、(ハ)ダミーパターンと同じ厚さの層間絶縁膜でダミーパターンを埋めて平坦化し、(ニ)ダミーパターンを選択的に除去して開口部を形成し、(ホ)開口部を介して半導体基板に第2不純物のイオンを注入して第2不純物注入層を形成し、(ヘ)半導体基板表面を0.1m秒〜100m秒のパルス幅の光で加熱して、第1及び第2不純物のイオンを活性化し、(ト)開口部に露出した半導体基板の表面にゲート絶縁膜及びゲート電極を形成することを含む半導体装置の製造方法が提供される。
本発明によれば、ゲート空乏化を防止し、且つ、活性化熱処理による不純物の拡散を抑制して、低抵抗で浅いpn接合の形成が可能な半導体装置の製造方法を提供することができる。
以下図面を参照して、本発明の形態について説明する。以下の図面の記載において、同一または類似の部分には同一または類似の符号が付してある。但し、図面は模式的なものであり、厚みと平面寸法との関係、各層の厚みの比率等は現実のものとは異なることに留意すべきである。したがって、具体的な厚みや寸法は以下の説明を参酌して判断すべきものである。また図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
また、本発明の第1〜第3の実施の形態では、イオン注入された不純物の活性化熱処理工程を用いて説明する。注入する不純物は、例えばn型不純物としてはPあるいはAsが、p型不純物としてはBあるいはInが用いられる。しかし、本発明の第1〜第3の実施の形態に係る熱処理工程は、不純物活性化熱処理工程に限定されない。例えば、酸化膜、窒化膜等の絶縁膜形成や損傷層等の再結晶化等の熱処理工程に適用できることは勿論である。
(第1の実施の形態)
本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置の製造方法に用いる処理装置は、図1に示すように、Si等の半導体基板1に注入された不純物を活性化するための熱処理を行う処理室30と、処理室30内に配置され、半導体基板1を載置するサセプタ31と、処理室30に雰囲気ガスを供給する導入配管35と、処理室30から雰囲気ガスを排気する排気配管36と、処理室30の上部にサセプタ31に対向して配置される透明窓37と、透明窓37から半導体基板1表面をパルス状に光照射する光源38とを備えている。
処理室30は、例えばステンレススチール等の金属製である。半導体基板1を載置するサセプタ31は、処理室30の底部に配置されている。サセプタ31には、アルミニウムナイトライド(AlN)、セラミックスあるいは石英等が用いられ、サセプタ31の内部に半導体基板1を加熱する加熱源32が備えられている。サセプタ31としては、AlN、セラミックスあるいはステンレススチール等の表面を石英で保護したものでもよい。加熱源32としては、ニクロム線等の埋め込み金属ヒータや加熱ランプ等が用いられ、処理室30の外部に設置されている制御システム(図示省略)により温度制御が行われる。導入配管35には、半導体基板1の熱処理時に供給する不活性ガス等のガス源を備えるガス供給系34が接続されている。
フラッシュランプ等の光源38は、合成石英等の透明窓37を介して、半導体基板1表面をパルス状に光照射して加熱する。パルス電源等の電源39は、光源38を約0.1m秒〜100m秒の極短パルス幅で駆動する。電源39は、光源38の出射光のパルス幅及び照射エネルギを制御する。光源38の照射エネルギ密度は、例えば5J/cm2から100J/cm2の範囲、望ましくは20J/cm2から40J/cm2の範囲である。なお、透明窓37は、半導体基板1を照射する光源38の出射光を透過させると共に、処理室30を光源38から隔離して気密保持の働きもする。
光源38に用いられるXeフラッシュランプによる加熱では、図2に示すように、例えば最高到達温度が約1300℃で、半値幅が約1m秒の温度プロファイルが得られる。Xeフラッシュランプでは、RTAで使用されるハロゲンランプ等の赤外線ランプに比べて急峻な温度上昇と温度降下が実現できる。例えば、ハロゲンランプ光では、450℃〜1300℃間の昇降温時間は10秒以上、例えば約15秒である。その上、900℃〜1300℃の400℃間の昇/降温時間が2〜3秒必要である。一方、フラッシュランプ光では、450℃〜1300℃間の昇降温時間は、0.1m秒〜100m秒、望ましくは0.5m秒〜50m秒の間である。なお、半導体基板1の表面温度は、高速パイロメータにより測定している。
イオン注入された不純物の活性化熱処理において、昇/降温時間が0.1m秒未満では、最高到達温度が900℃未満となり、半導体基板1に注入された不純物の活性化が不十分となる。また、昇/降温時間が100m秒を越えると、到達温度が1400℃を越えてしまう。半導体基板1が1400℃を越えて加熱されると、注入された不純物の拡散が顕著となる。その結果、半導体基板1に注入された不純物の拡散のために、半導体基板1の表面近傍に浅いpn接合を形成することが困難となる。
また、活性化熱処理では、サセプタ31に載置された半導体基板1は、加熱源32により、例えば300〜600℃、望ましくは400〜500℃の範囲で予備加熱されている。予備加熱時間は、例えば10秒〜120秒程度が望ましい。予備加熱は、半導体基板1にダメージが誘起されない温度と時間に設定されている。予備加熱温度が300℃より低いと、最高到達温度が900℃未満となる場合がある。また、予備加熱温度が600℃を越えると、到達温度が1400℃より高くなる場合がある。
第1の実施の形態に係る熱処理装置では、図2に示したように、450℃〜1300℃間の昇降温時間は、約3m秒である。また、900℃〜1300℃の間の昇/降温時間は、例えば約1m秒である。第1の実施の形態によれば、半導体基板1に注入された不純物の活性化熱処理を、例えば900℃以上の高温で極短時間で実施することができる。したがって、活性化熱処理による不純物の拡散長を5nm以下に抑制して、浅いpn接合の形成が可能になる。
第1の実施の形態に係る半導体装置の製造方法では、半導体基板1表面に形成したダミーパターンをマスクとして第1不純物のイオンを注入して第1不純物注入層を形成する。そして、ダミーパターンと同じ厚さの層間絶縁膜でダミーパターンを埋めて平坦化した後、ダミーパターンを選択的に除去して開口部を形成する。開口部を介して半導体基板1に第2不純物のイオンを注入して第2不純物注入層を形成する。半導体基板1表面を0.1m秒〜100m秒のパルス幅の光で加熱して、第1及び第2不純物のイオンを活性化する。その後、開口部に露出した半導体基板1の表面にゲート絶縁膜及びゲート電極を形成する。ここで、第1不純物には、n型不純物としてAs又はP等、及びp型不純物としてB等が用いられる。第1不純物注入層は、活性加熱処理後のエクステンション領域又はソース/ドレイン領域に対応する。第2不純物には、p型不純物としてIn等、及びn型不純物としてAs等が用いられる。第2不純物注入層は、活性化熱処理後のチャネル領域に対応する。
次に、本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置の製造方法を、半導体装置の基本素子の一つである相補型MOS(CMOS)トランジスタの製造工程を例にして説明する。なお、半導体装置の基本素子は、CMOSトランジスタに限定されない。例えば、pMOSトランジスタやnMOSトランジスタ等であってもよい。また、酸化膜だけでなく、窒化膜、酸窒化膜等の金属・絶縁膜・半導体(MIS)トランジスタであってもよいことは勿論である。
図3に示すように、例えばp型Si等の半導体基板1のnMOS領域内にpウェル2を形成し、pMOS領域内にnウェル3を形成する。pウェル2の周囲とnウェル3の周囲に素子分離領域4を形成する。素子領域として、nMOS領域及びpMOS領域が素子分離領域4により分離される。そして、半導体基板1の表面に、例えば熱酸化膜等の絶縁膜55を形成する。
絶縁膜55上に、例えば低圧気相成長(LPCVD)法によりpoly−Si膜を堆積する。フォトリソグラフィ及び反応性イオンエッチング(RIE)法により、図4に示すように、poly−Si膜及び絶縁膜55を選択的に除去し、nMOS領域及びpMOS領域のそれぞれの半導体基板1表面に、第1のダミーゲート5a及び5b、第2のダミーゲート6a及び6bを有するダミーパターン56a、56bが形成される。
フォトリソグラフィにより、半導体基板1のpMOS領域にレジスト膜7aを形成する。イオン注入法により、レジスト膜7aとnMOS領域の第2のダミーゲート6aをマスクとして、n型不純物となるV族元素、例えばAsが選択的に注入される。イオン注入条件は、例えば加速エネルギが1keV、ドーズ量が1×1015cm-2である。Asのイオン注入により、図5に示すように、第1のダミーゲート5aの両端及び素子分離領域4の間に、半導体基板1の表面から約15nmの深さの不純物注入層8が形成される。その後、レジスト膜7aが除去される。
フォトリソグラフィにより、半導体基板1のnMOS領域にレジスト膜7bを形成する。イオン注入法により、p型不純物となるIII族元素、例えばBが、レジスト膜7bとnMOS領域の第2のダミーゲート6bをマスクとして選択的に注入される。イオン注入条件は、例えば加速エネルギが200eV、ドーズ量が1×1015cm-2である。Bのイオン注入により、図6に示すように、第1のダミーゲート5bの両端及び素子分離領域4の間に、半導体基板1の表面から約15nmの深さの不純物注入層9が形成される。その後、レジスト膜7bが除去される。
半導体基板1を、図1に示した熱処理装置のサセプタ31に載置する。活性化熱処理では、サセプタ31の加熱源32により半導体基板1が裏面側から、例えば450℃で予備加熱される。半導体基板1を450℃の予備加熱温度で維持しながら、光源38のフラッシュランプ光を半導体基板1の表面側から、例えばパルス幅が1ms及び照射エネルギが30J/cm2の条件で照射して活性化熱処理が行われる。活性化熱処理により、イオン注入により不純物注入層8、9に導入された損傷層の再結晶化中に注入されたAs及びBが格子位置に置換して取り込まれ、活性化する。その結果、図7に示すように、第1のダミーゲート5a、5bのそれぞれの両端及び素子分離領域4の間にn型のエクステンション領域10及びp型のエクステンション領域11が形成される。
半導体基板1上に、酸化シリコン(SiO2)膜及び窒化シリコン(Si34)膜等の絶縁膜をLPCVD法により順次堆積する。RIE等の指向性エッチングにより、SiO2膜及びSi34膜等の絶縁膜をエッチバックする。その結果、絶縁膜が、第2のダミーゲート6a、6bと第1のダミーゲート5a、5bの側面にそれぞれ選択的に残り、図8に示すように、Si34膜及びSiO2膜の多層構造の側壁スペーサ13a及び13bがそれぞれ形成される。
フォトリソグラフィにより、pMOS領域にレジスト膜12aを形成する。第2のダミーゲート6a及び側壁スペーサ13aをマスクとして、nMOS領域にn型のソース・ドレイン不純物となるV族元素、例えばPイオンを選択的に注入する。イオン注入の条件は、加速エネルギ15keV、ドーズ量3×1015cm-2である。その結果、図9に示すように、側壁スペーサ13aの端部及び素子分離領域4の間に、エクステンション領域10より深く、例えば約100nmの深さでPイオンが注入された不純物注入層14が、半導体基板1のnMOS領域内に形成される。同様に、フォトリソグラフィにより、nMOS領域にレジスト膜12bを形成する。第2のダミーゲート6b及び側壁スペーサ13bをマスクとして、pMOS領域にp型のソース・ドレイン不純物となるIII族元素、例えばBイオンを選択的に注入する。イオン注入の条件は、加速エネルギ4keV、ドーズ量3×1015cm-2である。その結果、図10に示すように、側壁スペーサ13bの端部及び素子分離領域4の間に、エクステンション領域11より深く、例えば約100nmの深さでBイオンが注入された不純物注入層15が、pMOS領域内に形成される。
半導体基板1を、図1に示した熱処理装置のサセプタ31に載置する。活性化熱処理では、サセプタ31の加熱源32により半導体基板1が裏面側から、例えば450℃に予備加熱される。半導体基板1を450℃の予備加熱温度で維持しながら、光源38のフラッシュランプ光が半導体基板1の表面側から、例えばパルス幅が1ms及び照射エネルギが30J/cm2の条件で照射されて活性化熱処理が行われる。その結果、図11に示すように、側壁スペーサ13aの端部及び素子分離領域4の間に、エクステンション領域10に接してn+型のソース/ドレイン領域16が形成される。また、側壁スペーサ13bの端部及び素子分離領域4の間に、エクステンション領域11に接してp+型のソース/ドレイン領域17が形成される。
SiO2膜等の層間絶縁膜を半導体基板1の全面に堆積する。その後、第2のダミーゲート6a、6bの上面が露出するまで全面を化学機械研磨(CMP)により除去して層間絶縁膜18の表面を平坦化する。図12に示すように、露出している第2のダミーゲート6a、6bを化学ドライエッチング(CDE)等のエッチングにより選択的に除去する。更に、露出した第1のダミーゲート5a、5bをフッ酸系のエッチング処理により除去して層間絶縁膜18に開口部19a、19bを形成する。
pMOS領域をレジスト膜20aで被覆する。レジスト膜20a、層間絶縁膜18及び側壁スペーサ13aをマスクとして、nMOS領域の開口部19aに、pウェル2より高い濃度でp型不純物、例えば、Inを選択的にイオン注入する。イオン注入条件としては、例えば、加速エネルギ150keV、ドーズ量1×1013cm-2である。イオン注入により、図13に示すように、開口部19a直下に、例えば約10nm〜120nmの深さで、エクステンション領域10及びソース/ドレイン領域16に接して不純物注入層21が形成される。その後、レジスト膜20aが除去される。
nMOS領域をレジスト膜20bで被覆する。レジスト膜20b、層間絶縁膜18及び側壁スペーサ13bをマスクとして、pMOS領域の開口部19bに、nウェル3より高い濃度でn型不純物、例えば、Asを選択的にイオン注入する。イオン注入条件としては、例えば、加速エネルギ100keV、ドーズ量1×1013cm-2である。イオン注入により、図14に示すように、開口部19b直下に、例えば約10nm〜120nmの深さで、エクステンション領域11及びソース/ドレイン領域17に接して不純物注入層22が形成される。その後、レジスト膜20bが除去される。
半導体基板1を、図1に示した熱処理装置のサセプタ31に載置する。活性化熱処理では、サセプタ31の加熱源32により半導体基板1が裏面側から、例えば450℃に予備加熱される。半導体基板1を450℃の予備加熱温度で維持しながら、光源38のフラッシュランプ光が半導体基板1の表面側から、例えばパルス幅が1ms及び照射エネルギが30J/cm2の条件で照射して活性化熱処理が行われる。その結果、図15に示すように、開口部19aの下に、エクステンション領域10及びソース/ドレイン領域16に接してp型のチャネル領域23が形成される。また、開口部19bの下に、エクステンション領域11及びソース/ドレイン領域17に接してn型のチャネル領域24が形成される。
半導体基板1の表面に、例えば窒化ハフニウムシリケート(HfSiNO、原子比Hf:Si:N:O=1:0.5:0.1:2.9)等の高誘電体膜、及びタングステン(W)等の高融点金属膜を順次堆積する。その後、図16に示すように、層間絶縁膜18上の不要な高誘電体膜及び高融点金属膜をCMPにより除去して、ゲート絶縁膜25a、25b及びゲート電極26a、26bを形成する。なお、高融点金属膜を堆積させる前に高誘電体膜上に反応防止膜として、例えば、窒化チタン(TiN)膜等をCVD法で堆積させることが望ましい。
引き続き、半導体基板1の表面に、例えばSiO2膜等の新たな層間絶縁膜が堆積される。そして、ゲート電極26a、26b、及びソース/ドレイン領域16、17の上の層間絶縁膜に、コンタクトホールがそれぞれ開口される。それぞれのコンタクトホールを介してゲート電極26a、26b、及びソース/ドレイン領域16、17に配線が接続される。このようにして、半導体装置が製造される。
このように、第1の実施の形態では、W等のゲート電極26a、26bを用いている。そのため、poly−Siゲート電極で問題となっていたゲート空乏化を防止することができる。また、半導体基板1に注入された不純物の活性化熱処理を、900℃以上の高温で極短時間で実施することができる。したがって、活性化熱処理による不純物の拡散を抑制して、浅いpn接合の形成が可能になる。
また、In等の不純物は、B、P、As等の不純物に比べて質量数が大きく、イオン注入による不純物濃度プロファイルを急峻にすることができる。熱処理工程での拡散が抑制でき、高濃度活性化が可能になれば、MOSトランジスタ等の短チャネル効果抑制のためのチャネルドーピングに用いることが可能となる。したがって、In等の不純物は、半導体装置の微細化に適した不純物となり得る。
例えば、図17に示すように、ハロゲンランプを用いたRTAでは、注入されたInの活性化率は20%以下に留まり、In注入層のシート抵抗は20kΩ/□以上と高い。フラッシュランプアニールでは、Inの活性化率は約80%となり、RTAに比べ高い活性化率が実現できる。シート抵抗も、高活性化率に対応して約12kΩ/□と低減する。また、図18に示すように、RTAでは、アニール前に比べ、In注入層の表面側にInが拡散してしまい、熱処理前の急峻な濃度プロファイルを維持することができない。一方、フラッシュランプアニールでは、In注入層の表面側へのInの拡散は約5nmに抑制されている。このように、第1の実施の形態に係る半導体装置の製造方法によれば、Inを十分に活性化させ、かつ急峻な濃度プロファイルを得ることが可能になる。
また、図19に示すように、In注入層をフラッシュランプの光で複数回にわたって活性化熱処理する場合、Inの活性化率は約80%から約40%まで低減してしまう。第1の実施の形態では、エクステンション領域及びソース・ドレイン領域を形成した後に、第2のダミーゲートを除去してInを注入している。Inの活性化熱処理が、半導体装置製造における最後の高温処理工程となり、In注入層がフラッシュランプの光を受けるのは、一度だけとなる。In活性化熱処理工程後では、500℃以上の高温熱処理工程はない。したがって、第1の実施の形態によれば、Inの活性化率の低減を防止することが可能となる。また、半導体基板1の最表層から数nmのところから急峻に立ち上がるような不純物分布を有するチャネル領域を形成することができ、短チャネル効果を抑制してトランジスタ特性を向上させることが可能となる。
また、第1の実施の形態にあるように、半導体装置製造における最後の高温処理工程で、フラッシュランプアニールにより不純物を活性化させる方法は、Inの活性化に対してだけ有効であるのではない。例えば、図8に示したように、エクステンション領域10、11を形成後、第2のダミーゲート6a、6bの側壁スペーサ13a、13bとして、Si34膜をLPCVD法等により堆積する。Si34膜の堆積温度は、約700℃と比較的低温であり、所望の膜厚を成膜するまでに、1時間以上の時間を要する。Si34膜の堆積温度は、イオン注入されたAsやB等の不純物の活性化熱処理温度より低い。堆積時間が長いため、堆積温度での不純物の固溶度に対応して、一旦活性化したエクステンション領域10、11の不純物は、活性化率の低下を引き起こしてしまう。例えば、エクステンション領域10、11に注入されたAsやBは、Si34膜の堆積後、20%以下にまで活性化率は低下する。しかし、AsやB等の不純物は、In等とは異なり、900℃以上の熱処理により活性化率が回復することが確認されている。第1の実施の形態では、半導体装置製造における最後の高温処理工程で、フラッシュランプアニールによる活性化熱処理が実施される。したがって、第1の実施の形態に係る半導体装置の製造方法では、エクステンション領域10、11等に注入された不純物の活性化率の低減を抑制する上でも有効となる。
なお、第1の実施の形態では、エクステンション領域10、11及びソース/ドレイン領域16、17の活性化熱処理にフラッシュランプアニールを用いている。しかし、上記したように、図15に示したチャネル領域23、24の活性化熱処理により、エクステンション領域10、11及びソース/ドレイン領域16、17に注入された不純物を活性化させることができる。例えば、RTAでも900℃未満のアニール温度であれば、活性化率は低いが、イオン注入された不純物の拡散を5nm以下に抑制することができる。また、500℃より高い温度でイオン注入により発生した損傷層の再結晶化が可能である。したがって、イオン注入直後のエクステンション領域10、11及びソース/ドレイン領域16、17それぞれの熱処理をフラッシュランプアニールに代えて、500℃より高く、900℃未満の温度範囲でRTAにより実施してもよい。RTAの熱処理時間は、イオン注入による損傷層を再結晶化させる時間、例えば10秒以上であればよい。
第1の実施の形態では、短チャネル効果を抑制するチャネルドーピングをゲート絶縁膜25a、25bの下のチャネル領域23、24に設けている。しかし、例えばInをチャネル領域ではなく、図 20に示すように、エクステンション領域10及びソース/ドレイン領域16に接するハロー領域28に分布させても良い。pウェル2ハロー領域28の形成は、斜めイオン注入法により、例えば、図10に示した不純物注入層14、15のイオン注入時に実施すればよい。
(第2の実施の形態)
本発明の第2の実施の形態に係る不純物添加方法では、図21に示すように、第2のダミーゲート66a、66bにSi34等の絶縁膜を用いる。ダミーパターン56a、56bの下のチャネル領域23、24に注入されたInやAs等の不純物が、フラッシュランプ光によりダミーパターン56a、56bを介して活性化される。同時に、フラッシュランプ光により側壁スペーサ13a、13b及び層間絶縁膜18を介してエクステンション領域10、11、及びソース/ドレイン領域16、17のそれぞれに注入された不純物が活性化される。第2の実施の形態では、半導体基板1の表面上に形成されたダミーパターン56a、56b、側壁スペーサ13a、13b及び層間絶縁膜18を介してフラッシュランプ光を照射している点が第1の実施の形態と異なる。他は、第1の実施の形態と同様であるので、重複した説明は省略する。
比較例として、図22に示すように、素子分離領域4に挟まれた素子領域に設けられたpoly‐Si等のゲート電極106が設けられたSi等の半導体基板1をフラッシュランプ光で加熱処理する場合について説明する。説明の簡略化のため、ゲート絶縁膜、エクステンション領域等のイオン注入層、側壁スペーサ等は省略している。半導体装置の形成に用いられる材料の屈折率nは、ほとんどが1.4〜5.0の間に分布している。例えば、半導体基板1のSiの屈折率nは約4.1である。ゲート電極106のpoly‐Si膜の屈折率nは、3.8〜4.6である。素子分離領域4、ゲート絶縁膜、側壁スペーサ、及び層間絶縁膜等に用いるSiO2膜の屈折率nは、約1.5である。層間絶縁膜、側壁スペーサ等に用いるSi34膜の屈折率nは、約2.0である。
フラッシュランプ光は、ピーク波長が可視光領域にあり、可視光から赤外にわたる連続スペクトルになっている。半導体基板1のSi結晶は、バンド構造に起因した吸収スペクトルを有している。Si結晶では、可視光は吸収される。フラッシュランプ光の可視光成分は、吸収される過程で半導体基板1の内部に伝搬する。
例えば、図23に示すように、雰囲気に囲まれた複数のゲート電極106のように周期的に配置されたパターンでは、入射する光の反射率が小さくなる。また、雰囲気から半導体基板1の表面130やゲート電極106の側面に入射するフラッシュランプ光の可視光成分は、雰囲気と半導体基板1あるいはゲート電極106との屈折率nの差が約3と大きいため、大きく屈折して伝播する。屈折した可視光は、ゲート電極106と半導体基板1との境界で、ゲート電極106に入射して伝搬してくる同一波長λの可視光と干渉する。複数のゲート電極106と半導体基板1との境界において干渉した同一波長λの可視光は、同期し易くなる。同期した可視光成分が、ゲート電極106の下の半導体基板1の表面130を二次光源131〜133として、半導体基板1内に伝搬する。例えば、二次光源131〜133から出射される同期した同波長λの3つの伝搬波は、ホットスポット126〜129で位相が一致し互いに干渉する。3つの伝搬波が重なり合うホットスポット126〜129では、最大の振幅、即ち、最大の光エネルギが得られる。その結果、ホットスポット126〜129は局所的に発熱し、スリップやクラック等の発生の原因になり得る。ホットスポット126、127は二次光源132から1.5・λ離れ、ホットスポット128は2.5・λ離れ、ホットスポット129は6.5・λ離れている。具体的に、ホットスポット126、127の半導体基板1の表面からの深さは、二次光源132の波長λをピーク波長である450nmとすると、約675nmである。
一方、第2の実施の形態では、図21に示したように、ダミーパターン56a、56b、及び側壁スペーサ13a、13bの凸状のパターンを平坦化するように層間絶縁膜18を形成した後にフラッシュランプ光を照射している。フラッシュランプ光は、雰囲気からダミーパターン56a、56b、側壁スペーサ13a、13b、あるいは層間絶縁膜18を経由して半導体基板1へ照射される。ダミーパターン56a、56bの第2のダミーゲート66a、66bのSi34膜の屈折率nは、約2.0である。層間絶縁膜18のSiO2膜の屈折率nは約1.5である。ダミーパターン56a、56b及び層間絶縁膜18の屈折率nの差が約0.5と小さいために、二次光源の発生が抑制され、フラッシュランプ光の干渉性を低減できる。したがって、ホットスポットの発生が抑制され、局所的な発熱の強度を低くすることができる。このように、半導体基板1の熱処理の均熱性が向上し、スリップやクラック等のダメージを低減できる。なお、ダミーパターン56a、56b、及び層間絶縁膜18の屈折率nの差は、1以内であれば、二次光源の発生を抑制することができる。
第2の実施の形態に係る半導体装置の製造方法では、半導体基板1に第1不純物のイオンを選択的に注入して第1不純物注入層を形成する。そして、第1不純物注入層上のそれぞれの半導体基板1表面に形成したダミーパターンをマスクとして第2不純物のイオンを注入して第2不純物注入層を形成する。ダミーパターンと同じ厚さの層間絶縁膜でダミーパターンを埋めて平坦化する。半導体基板1表面を0.1m秒〜100m秒のパルス幅の光で加熱して、第1及び第2不純物のイオンを活性化する。その後、ダミーパターンを選択的に除去して形成した開口部に露出した半導体基板1の表面にゲート絶縁膜及びゲート電極を形成する。
ここで、第1不純物には、p型不純物としてIn等、及びn型不純物としてAs等が用いられる。第1不純物注入層は、活性化熱処理後のチャネル領域に対応する。第2不純物には、n型不純物としてAs又はP等、及びp型不純物としてB等が用いられる。第2不純物注入層は、活性加熱処理後のエクステンション領域又はソース/ドレイン領域が対応する。また、活性加熱処理は、図1に示した熱処理装置で行われる。サセプタ31に載置された半導体基板1は、加熱源32により、例えば300〜600℃、望ましくは400〜500℃の範囲で予備加熱されている。予備加熱時間は、例えば10秒〜120秒程度が望ましい。光源38の照射エネルギ密度は、例えば5J/cm2から100J/cm2の範囲、望ましくは20J/cm2から40J/cm2の範囲である。
次に、本発明の第2の実施の形態に係る不純物添加方法を用いた半導体装置の製造方法を、半導体装置の基本素子の一つであるCMOSトランジスタの製造工程を例にして説明する。なお、半導体装置の基本素子は、CMOSトランジスタに限定されない。例えば、nMOSトランジスタやpMOSトランジスタ等であってもよい。また、MISトランジスタであってもよいことは勿論である。
図24に示すように、例えばp型Si等の半導体基板1のnMOS領域内にpウェル2を形成し、pMOS領域内にnウェル3を形成する。pウェル2の周囲とnウェル3の周囲に素子分離領域4を形成する。素子領域として、nMOS領域及びpMOS領域が素子分離領域4により分離される。
フォトリソグラフィにより、図25に示すように、レジスト膜60aに開口部62aを形成する。開口部62aに、pウェル2より高い濃度でp型不純物、例えば、Inを選択的にイオン注入する。イオン注入条件としては、例えば、加速エネルギ150keV、ドーズ量1×1013cm-2である。イオン注入により、開口部62aの下に、例えば約10nm〜120nmの深さで、不純物注入層21が形成される。その後、レジスト膜60aが除去される。
フォトリソグラフィにより、図26に示すように、レジスト膜60bに開口部62bを形成する。開口部62bに、nウェル3より高い濃度でn型不純物、例えば、Asを選択的にイオン注入する。イオン注入条件としては、例えば、加速エネルギ100keV、ドーズ量1×1013cm-2である。イオン注入により、開口部62bの下に、例えば約10nm〜120nmの深さで、不純物注入層22が形成される。その後、レジスト膜60bが除去される。
半導体基板1の表面を熱酸化して形成した絶縁膜上に、例えば低圧気相成長(LPCVD)法により、例えば700℃でSi34膜を堆積する。フォトリソグラフィ及びRIE法により、図27に示すように、Si34膜及び絶縁膜を選択的に除去し、第2のダミーゲート66a、66b、及び第1のダミーゲート5a、5bを有するダミーパターン56a、56bが形成される。
フォトリソグラフィにより、半導体基板1のpMOS領域をレジスト膜で覆う。イオン注入法により、ダミーパターン56aをマスクとして、n型不純物となるV族元素、例えばAsが選択的に注入される。イオン注入条件は、例えば加速エネルギが1keV、ドーズ量が1×1015cm-2である。Asのイオン注入により、図28に示すように、第1のダミーゲート5aの両端及び素子分離領域4の間に、半導体基板1の表面から約15nmの深さの不純物注入層8が形成される。
フォトリソグラフィにより、半導体基板1のnMOS領域をレジスト膜で覆う。イオン注入法により、p型不純物となるIII族元素、例えばBが、ダミーパターン56bをマスクとして選択的に注入される。イオン注入条件は、例えば加速エネルギが200eV、ドーズ量が1×1015cm-2である。Bのイオン注入により、図28に示すように、第1のダミーゲート5bの両端及び素子分離領域4の間に、半導体基板1の表面から約15nmの深さの不純物注入層9が形成される。
半導体基板1上にLPCVD法により、SiO2膜及びSi34膜等の絶縁膜を700℃で順次堆積する。RIE等の指向性エッチングにより、ダミーパターン56a、56bそれぞれの側面に、絶縁膜の側壁スペーサ13a、13bが選択的に形成される。
フォトリソグラフィにより、pMOS領域をレジスト膜で覆う。ダミーパターン56a及び側壁スペーサ13aをマスクとして、n型のソース・ドレイン不純物となるV族元素、例えばPイオンを選択的に注入する。イオン注入の条件は、加速エネルギ15keV、ドーズ量3×1015cm-2である。その結果、図29に示すように、側壁スペーサ13aの端部及び素子分離領域4の間に、不純物注入層8より深く、例えば約100nmの深さでPイオンが注入された不純物注入層14が形成される。
フォトリソグラフィにより、nMOS領域をレジスト膜で覆う。ダミーパターン56b及び側壁スペーサ13bをマスクとして、p型のソース・ドレイン不純物となるIII族元素、例えばBイオンを選択的に注入する。イオン注入の条件は、加速エネルギ4keV、ドーズ量3×1015cm-2である。その結果、図29に示すように、側壁スペーサ13bの端部及び素子分離領域4の間に、不純物注入層9より深く、例えば約100nmの深さでBイオンが注入された不純物注入層15が形成される。
SiO2膜などの層間絶縁膜を半導体基板1の全面に堆積する。第2のダミーゲート66a、66bの上面が露出するまで全面をCMPにより除去して層間絶縁膜18の表面を平坦化する。半導体基板1を、図1に示した熱処理装置のサセプタ31に載置する。活性化熱処理では、サセプタ31の加熱源32により半導体基板1が裏面側から、例えば450℃に予備加熱される。半導体基板1を450℃の予備加熱温度で維持しながら、光源38のフラッシュランプ光を半導体基板1の表面側から、例えばパルス幅が1ms及び照射エネルギが30J/cm2の条件で照射して活性化熱処理が行われる。その結果、図30に示すように、チャネル領域23、24、エクステンション領域10、11、及びソース/ドレイン領域16、17がそれぞれ形成される。
図31に示すように、第2のダミーゲート66a、66b及び第1のダミーゲート5a、5bのそれぞれを、燐酸(H3PO4)系及びフッ酸(HF)系のエッチング処理により選択的に除去して層間絶縁膜18に開口部19a、19bを形成する。半導体基板1の表面に、例えばハフニウムシリケート(HfSiO)等の高誘電体膜、及びW等の高融点金属膜を順次堆積する。層間絶縁膜18の表面の高誘電膜及び高融点金属をCMP等により除去して平坦化する。このようにして、図32に示すように、層間絶縁膜18に選択的にゲート絶縁膜25a、25b及びゲート電極26a、26bを形成する。
このように、第2の実施の形態では、W等のゲート電極26a、26bを用いている。そのため、ゲート空乏化を防止することができる。また、半導体基板1に注入された不純物の活性化熱処理を、極短時間で実施することができる。したがって、活性化熱処理による不純物の拡散を抑制して、浅いpn接合の形成が可能になる。
第2の実施の形態では、チャネル領域23、24、エクステンション領域10、11、及びソース/ドレイン領域16、17の活性化熱処理が、半導体装置製造における最後の高温処理工程で行われる。In注入層がフラッシュランプ光を照射されるのは、一度だけとなる。活性化熱処理工程後では、500℃以上の高温熱処理工程はない。したがって、第2の実施の形態によれば、Inの活性化率の低減を防止することが可能となる。
また、第2の実施の形態では、poly−Si膜のようなフラッシュランプ光の可視光成分を吸収する光吸収膜を用いずにイオン注入した不純物注入層を熱処理している。光吸収膜が半導体基板1の上方にないので、フラッシュランプ光を直接半導体基板1に照射して発熱させることが出来る。このため、小さい光エネルギで効率的な加熱を行なうことができる。なお、ダミーパターン56a、56b及び層間絶縁膜18のSi34膜及びSiO2膜のフラッシュランプ光の吸収係数は、ほぼ0である。このため、フラッシュランプ光は、光エネルギを大きく損失させることなく、半導体基板1にエネルギを伝達させることができる。また、光吸収膜を使用していないので、不純物活性化処理工程後の光吸収膜の剥離工程は不要である。したがって、半導体装置の製造歩留りの劣化や製造コストの増加を抑制することが可能となる。
(第3の実施の形態)
本発明の第3の実施の形態に係る不純物添加方法では、図33に示すように、HfSiNOのような高誘電体膜のゲート絶縁膜25a及びWのような高融点金属のゲート電極26aを形成して、フラッシュランプ光により、例えばエクステンション領域10等の不純物注入層の活性化熱処理を行う。
これまでの不純物イオンの活性化は、炉による熱処理或いはハロゲンランプを用いたRTA処理によって行なわれている。しかしながら、現在主流として使われているRTAでは、昇温速度が最大で約250℃/sで、降温速度が約90℃/sである。例えば、室温から1000℃に温度を昇温させるのに4秒はかかる。また、十分低い温度まで降温させるのに10秒程度はかかる。RTAでは900℃以上の高温に曝される時間が長くなり、ゲート絶縁膜として用いている高誘電体材料の膜質が維持できず劣化してしまう。その結果、リーク電流密度の低い絶縁膜が得られない。また、ゲート電極として用いている金属膜も制約を受ける。例えば、長時間の高温での熱処理により、ゲート電極の金属膜が変質してしまう。また、ゲート電極の金属原子が拡散して、下地のゲート絶縁膜あるいはシリコン半導体基板表面にまで侵入してしまう。その結果、MOSトランジスタの閾値電圧等の電気的特性を変動させる。
一方、Xe等を用いたフラッシュランプを用いてアニールする場合、光源の発光時間が100ms以下と極く短い。また、フラッシュランプの主要な発光波長は可視光領域にあるため、光の侵入長は制限される。したがって、フラッシュランプ光に露出された物質の表面近傍のみを加熱することになる。
例えば、半導体基板に、Bイオンを加速エネルギ10keV、ドーズ量5×1015cm-2の条件で注入した不純物注入層が形成される。半導体基板を450℃に予備加熱した状態で、23〜28J/cm2のエネルギ密度でフラッシュランプを照射して活性化熱処理する。比較として、Wの金属膜をキャップ膜として約100nmの厚さで半導体基板の表面に設けて不純物注入層の活性化熱処理する。
図34に示すように、キャップ層がない場合、活性化後の不純物注入層のシート抵抗は照射エネルギ密度の増加と共に約300Ω/□から約100Ω/□に減少する。例えば、100Ω/□のシート抵抗値は、1000℃、10秒のRTA処理に相当する。一方、キャップ層を介して、フラッシュランプアニールすると、シート抵抗値は約3000Ω/□と高い。また、シート抵抗値はフラッシュランプの照射エネルギーに依存しない。例えば、3000Ω/□のシート抵抗値は、WのCVDの堆積温度である500℃程度の加熱工程に相当する。即ち、キャップ層を用いると、不純物注入層の活性化はWの堆積温度に支配されている結果になる。フラッシュランプ光は、キャップ層のW膜でほとんど反射されてしまい、キャップ層の下層の不純物注入層を活性化するために十分な熱は伝わらない。このように、フラッシュランプ光に露出された物質の表面近傍のみが加熱されている。
第3の実施の形態では、100ms以下の極短いフラッシュランプを用いているため、加熱領域は表面近傍に限定される。更に、金属膜のゲート電極26aを設けたままフラッシュランプが照射される。フラッシュランプ光は金属膜の表面で反射され、ゲート電極26aの内部まで熱は伝達しない。その結果、ゲート電極26aの下層のゲート絶縁膜25aやpウェル2表面にまで金属原子が拡散して侵入する恐れはない。また、熱耐性の乏しい高誘電体材料からなるゲート絶縁膜25aの劣化も抑制できる。したがって、高誘電体膜のゲート絶縁膜25a及び金属膜のゲート電極26aの特徴が活かされ、微細化に対応した高性能なトランジスタを信頼性良く容易に作製することができる。
第3の実施の形態は、ゲート絶縁膜25a及びゲート電極26aを形成して、不純物注入層の活性化熱処理を行う点が第1の実施の形態と異なる。他は、第1の実施の形態と同様であるので、重複する記載は省略する。
第3の実施の形態に係る半導体装置の製造方法では、半導体基板1上に形成したゲート絶縁膜の上にゲート電極を形成する。そして、ゲート電極をマスクとして、不純物のイオンを注入して半導体基板1に不純物注入層を形成する。その後、半導体基板1表面を0.1m秒〜100m秒のパルス幅の光で加熱して、不純物のイオンを活性化させる。
ここで、不純物には、n型不純物としてAs又はP等、及びp型不純物としてB等が用いられる。不純物注入層は、活性加熱処理後のエクステンション領域又はソース/ドレイン領域に対応する。また、活性加熱処理は、図1に示した熱処理装置で行われる。サセプタ31に載置された半導体基板1は、加熱源32により、例えば300〜600℃、望ましくは400〜500℃の範囲で予備加熱されている。予備加熱時間は、例えば10秒〜120秒程度が望ましい。光源38の照射エネルギ密度は、例えば5J/cm2から100J/cm2の範囲、望ましくは20J/cm2から40J/cm2の範囲である。
次に、本発明の第3の実施の形態に係る不純物添加方法を用いた半導体装置の製造方法を、半導体装置の基本素子の一つであるCMOSトランジスタの製造工程を例にして説明する。
図35に示すように、半導体基板1のnMOS領域にpウエル2を形成する。また、pMOS領域にnウエル3を形成する。pウェル2の周囲とnウェル3の周囲に素子分離領域4を形成する。素子領域として、nMOS領域及びpMOS領域が素子分離領域4により分離される。
半導体基板1の表面にHfSiNO等の高誘電体膜を堆積する。高誘電体膜の上に、W等の金属膜を堆積する。図36に示すように、金属膜及び高誘電体膜をパターニングしてpウェル2及びnウェル3それぞれに、ゲート電極26a及び26bと、ゲート絶縁膜25a及び25bとが形成される。なお、金属膜を堆積する前に、高誘電体膜上に反応防止膜として、例えば、TiNをCVD法で堆積することが好ましい。
pMOS領域をレジスト膜で被覆して、nMOS領域にn型不純物のAsイオンを選択的に注入する。pMOS領域のレジスト膜を剥離する。nMOS領域をレジスト膜で被覆して、pMOS領域にp型不純物のBイオンを選択的に注入する。nMOS領域のレジスト膜を剥離する。その結果、図37に示すように、ゲート絶縁膜25aの端部に隣接した不純物注入層8、及びゲート絶縁膜25bの端部に隣接した不純物注入層9が形成される。イオン注入条件は、Asについて、加速エネルギが1keV、ドーズ量が1×1015cm-2である。Bについては、加速エネルギが0.2keV、ドーズ量が1×1015cm-2である。
半導体基板1を、図1に示した熱処理装置のサセプタ31に載置する。サセプタ31の加熱源32により半導体基板1が裏面側から、例えば450℃で予備加熱される。半導体基板1を450℃の予備加熱温度で維持しながら、光源38のフラッシュランプ光を半導体基板1の表面側から、例えばパルス幅が1ms及び照射エネルギが30J/cm2の条件で照射して活性化熱処理が行われる。活性化熱処理により、イオン注入により不純物注入層8、9に導入された損傷層の再結晶化中に注入されたAs及びBが格子位置に置換して取り込まれ、活性化する。その結果、図38に示すように、ゲート絶縁膜25a、25bのそれぞれの両端及び素子分離領域4の間にn型のエクステンション領域10及びp型のエクステンション領域11が形成される。
半導体基板1上に、SiO2膜及びSi34膜等の絶縁膜をLPCVD法により順次堆積する。RIE等の指向性エッチングにより、SiO2膜及びSi34膜等の絶縁膜をエッチバックする。その結果、絶縁膜が、ゲート電極26a、26b及びゲート絶縁膜25a、25bの側面にそれぞれ選択的に残り、図39に示すように、Si34膜及びSiO2膜の多層構造の側壁スペーサ13a及び13bがそれぞれ形成される。
pMOS領域をレジスト膜で被覆し、ゲート電極26a及び側壁スペーサ13aをマスクとして、nMOS領域にn型不純物のPイオンを選択的に注入する。pMOS領域のレジスト膜を剥離する。nMOS領域をレジスト膜で被覆して、ゲート電極26b及び側壁スペーサ13bをマスクとして、pMOS領域にp型不純物のBイオンを選択的に注入する。nMOS領域のレジスト膜を剥離する。イオン注入条件は、Pについて、加速エネルギが15keV、ドーズ量が3×1015cm-2である。Bについては、加速エネルギが4keV、ドーズ量が3×1015cm-2である。その結果、図40に示すように、側壁スペーサ13a、13bの端部及び素子分離領域4の間に、エクステンション領域10、11より深く、例えば約100nmの深さで不純物注入層14及び15が、pウェル2及びnウェル3それぞれに形成される。
半導体基板1を、図1に示した熱処理装置のサセプタ31に載置する。活性化熱処理では、サセプタ31の加熱源32により半導体基板1が裏面側から、例えば450℃に予備加熱される。半導体基板1を450℃の予備加熱温度で維持しながら、光源38のフラッシュランプ光が半導体基板1の表面側から、例えばパルス幅が1ms及び照射エネルギが30J/cm2の条件で照射されて活性化熱処理が行われる。その結果、図41に示すように、側壁スペーサ13aの端部及び素子分離領域4の間に、エクステンション領域10に接してn+型のソース/ドレイン領域16が形成される。また、側壁スペーサ13bの端部及び素子分離領域4の間に、エクステンション領域11に接してp+型のソース/ドレイン領域17が形成される。
その後、例えば、常圧CVD法により、成膜温度400℃で、半導体基板1にSiO2膜等の層間絶縁膜を形成する。層間絶縁膜にコンタクトホールを開口し、ソース/ドレイン領域及びゲート電極に配線等を形成して半導体装置が製造される。
このように、第3の実施の形態では、ゲート電極26a、26bとして金属膜を用いている。金属膜を用いることにより、poly−Si膜のゲート電極で問題となるゲート空乏化を防止することが可能となる。また、半導体基板1に注入された不純物の活性化熱処理を、900℃以上の高温で極短時間で実施することができる。したがって、活性化熱処理による不純物の拡散を抑制して、浅いpn接合の形成が可能になる。なお、ゲート電極26a、26bにAl等の融点の低い金属材料を使用する場合には、必要に応じてゲート電極26a、26b上に光吸収膜等を堆積して、熱処理を行ってもよい。
また、高誘電体ゲート絶縁膜及び金属ゲート電極をMOSトランジスタに適用する例として、特開2000−150668号公報に開示されているように、ダマシンメタルゲート形成プロセスが種々考案されている。ダマシンプロセスでは、ダミーパターンとしてゲート絶縁膜やゲート電極を形成する必要がある。役割を終えたダミーパターンは除去しなければならない。したがって、半導体装置の製造の工程数が増えて、製造歩留りの低下や製造コストの増加を招く等の問題がある。第3の実施の形態によれば、ダミーパターンを用いるダマシンプロセスは必要なく、通常のプロセスにより、高誘電体ゲート絶縁膜及び金属ゲート電極を有するMOSトランジスタを製造することができる。
(その他の実施の形態)
上記のように、本発明の実施の形態を記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者にはさまざまな代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
本発明の第1〜第3の実施の形態においては、図1の光源38としてXeフラッシュランプをもちいている。しかし、光源38はXeフラッシュランプに限定されるものではなく、例えば、他の希ガス、水銀、及び水素等を用いたフラッシュランプ、エキシマレーザ、YAGレーザ、一酸化炭素ガス(CO)レーザ、及び二酸化炭素(CO2)レーザ等のレーザ、あるいはXeアーク放電ランプ等のような高輝度発光が可能な光源であってもよいことは勿論である。
また、第1〜第3の実施例では、MOSトランジスタのゲート絶縁としてHfSiON膜及びHfSiO膜を用いているが、限定されない。ゲート絶縁膜の材料として、SiO膜、酸化アルミニウム(Al)膜等の酸化膜が使用できる。また、熱耐性の乏しい高誘電体や強誘電体、例えば、酸化チタン(TiO)、酸化タンタル(Ta)、酸化ハフニウム(HfO)、酸化ジルコニウム(ZrO)、酸化パラジウム(PdO)膜、酸化ランタン(La)膜、チタン酸バリウムストロンチウム((Ba,Sr)TiO)等を使用することができる。(Ba,Sr)TiO膜等の酸化膜が使用できる。また、酸化膜に限らず、Si、Al、Ti、Ta、Hf、Zr、La、Pd等の窒化膜、酸窒化膜、あるいはシリケート膜等が、金属・絶縁膜・半導体(MIS)トランジスタのゲート絶縁膜として使用できる。更に、酸化膜、窒化膜、酸窒化膜、及びシリケート膜等の複合絶縁膜を用いてもよい。
また、第1〜第3の実施例では、MOSトランジスタのゲート電極としてWを用いているが、限定されない。ゲート電極の材料として、Al等の金属、チタン(Ti)、ジルコニウム(Zr)、ハフニウム(Hf)、バナジウム(V)、ニオビウム(Nb)、タンタル(Ta)、モリブデン(Mo)等の高融点金属、ルテニウム(Ru)、白金(Pt)、ニッケル(Ni)、コバルト(Co)等の遷移金属、或いは高融点金属や遷移金属の窒化物、窒化珪化物、炭化物でも良い。また、Al、Ti、Zr、Hf、V、Nb、Ta、Mo、Ru、Pt、Ni、Co等のシリサイド、ゲルマナイド、シリサイドゲルマナイド等であってもよい
このように、本発明はここでは記載していないさまざまな実施の形態等を含むことは勿論である。したがって、本発明の技術的範囲は上記の説明から妥当な特許請求の範囲に係わる発明特定事項によってのみ定められるものである。
本発明の第1の実施の形態に係る熱処理装置の一例を示す概略図である。 本発明の第1の実施の形態に係る熱処理装置の光源の加熱特性の一例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置の製造方法の製造工程の一例を示す工程断面図(その1)である。 本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置の製造方法の製造工程の一例を示す工程断面図(その2)である。 本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置の製造方法の製造工程の一例を示す工程断面図(その3)である。 本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置の製造方法の製造工程の一例を示す工程断面図(その4)である。 本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置の製造方法の製造工程の一例を示す工程断面図(その5)である。 本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置の製造方法の製造工程の一例を示す工程断面図(その6)である。 本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置の製造方法の製造工程の一例を示す工程断面図(その7)である。 本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置の製造方法の製造工程の一例を示す工程断面図(その8)である。 本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置の製造方法の製造工程の一例を示す工程断面図(その9)である。 本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置の製造方法の製造工程の一例を示す工程断面図(その10)である。 本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置の製造方法の製造工程の一例を示す工程断面図(その11)である。 本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置の製造方法の製造工程の一例を示す工程断面図(その12)である。 本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置の製造方法の製造工程の一例を示す工程断面図(その13)である。 本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置の製造方法の製造工程の一例を示す工程断面図(その14)である。 不純物注入層のシート抵抗及び活性化率の熱処理時間依存性の一例を示す図である。 熱処理後のインジウムの半導体基板内の深さ方向の不純物分布の一例を示す図である。 インジウムの活性化率のフラッシュランプの照射回数依存性の一例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置の製造方法による半導体装置の他の例を示す断面図である。 本発明の第2の実施の形態に係る半導体装置の製造方法による半導体装置の一例を示す断面図である。 比較例による半導体装置の一例を示す断面図である。 比較例による、フラッシュランプ光のホットスポットの発生を示す半導体装置の一例を示す断面図である。 本発明の第2の実施の形態に係る半導体装置の製造方法の製造工程の一例を示す工程断面図(その1)である。 本発明の第2の実施の形態に係る半導体装置の製造方法の製造工程の一例を示す工程断面図(その2)である。 本発明の第2の実施の形態に係る半導体装置の製造方法の製造工程の一例を示す工程断面図(その3)である。 本発明の第2の実施の形態に係る半導体装置の製造方法の製造工程の一例を示す工程断面図(その4)である。 本発明の第2の実施の形態に係る半導体装置の製造方法の製造工程の一例を示す工程断面図(その5)である。 本発明の第2の実施の形態に係る半導体装置の製造方法の製造工程の一例を示す工程断面図(その6)である。 本発明の第2の実施の形態に係る半導体装置の製造方法の製造工程の一例を示す工程断面図(その7)である。 本発明の第2の実施の形態に係る半導体装置の製造方法の製造工程の一例を示す工程断面図(その8)である。 本発明の第2の実施の形態に係る半導体装置の製造方法の製造工程の一例を示す工程断面図(その9)である。 本発明の第3の実施の形態に係る不純物添加方法の一例を示す半導体装置の断面図である。 不純物注入層のシート抵抗の照射エネルギ密度依存性の一例を示す図である。 本発明の第3の実施の形態に係る半導体装置の製造方法の製造工程の一例を示す工程断面図(その1)である。 本発明の第3の実施の形態に係る半導体装置の製造方法の製造工程の一例を示す工程断面図(その2)である。 本発明の第3の実施の形態に係る半導体装置の製造方法の製造工程の一例を示す工程断面図(その3)である。 本発明の第3の実施の形態に係る半導体装置の製造方法の製造工程の一例を示す工程断面図(その4)である。 本発明の第3の実施の形態に係る半導体装置の製造方法の製造工程の一例を示す工程断面図(その5)である。 本発明の第3の実施の形態に係る半導体装置の製造方法の製造工程の一例を示す工程断面図(その6)である。 本発明の第3の実施の形態に係る半導体装置の製造方法の製造工程の一例を示す工程断面図(その7)である。
符号の説明
1 半導体基板
2 pウェル
3 nウエル
4 素子分離領域
5a、5b 第1のダミーゲート
6a、6b、66a、66b 第2のダミーゲート
7a、7b、12a、12b、20a、20b、60a、60b レジスト膜
8、9、14、15、21、22 不純物注入層
10、11 エクステンション領域
13a、13b 側壁スペーサ
16、17 ソース/ドレイン領域
18 層間絶縁膜
19a、19b、62a、62b 開口部
23、24 チャネル領域
25a、25b ゲート絶縁膜
26a、26b ゲート電極
28 ハロー領域
30 処理室
31 サセプタ
32 加熱源
34 ガス供給系
35 導入配管
36 排気配管
37 透明窓
38 光源
39 電源
55 絶縁膜
56a、56b ダミーパターン

Claims (7)

  1. 半導体基板に第1不純物のイオンを選択的に注入して第1不純物注入層を形成し、
    前記第1不純物注入層上のそれぞれの前記半導体基板表面にダミーパターンを形成し、
    前記ダミーパターンをマスクとして第2不純物のイオンを注入して第2不純物注入層を前記半導体基板に形成し、
    前記ダミーパターンと同じ厚さの層間絶縁膜で前記ダミーパターンを埋めて平坦化し、
    前記半導体基板表面を0.1m秒〜100m秒のパルス幅の光で加熱して、前記第1及び第2不純物のイオンを活性化し、
    前記ダミーパターンを選択的に除去して開口部を形成し、
    前記開口部に露出した前記半導体基板の表面にゲート絶縁膜及びゲート電極を形成する
    ことを含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 前記第1不純物が、インジウムであることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  3. 半導体基板上にゲート絶縁膜を形成し、
    前記ゲート絶縁膜の上にゲート電極を形成し、
    前記ゲート電極をマスクとして、不純物のイオンを注入して前記半導体基板に不純物注入層を形成し、
    前記半導体基板表面を0.1m秒〜100m秒のパルス幅の光で加熱して、前記不純物のイオンを活性化させる
    ことを含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  4. 前記ゲート絶縁膜が、高誘電体膜を含むことを特徴とする請求項3に記載の半導体装置の製造方法。
  5. 前記ゲート電極が、金属膜を含むことを特徴とする請求項3又は4に記載の半導体装置の製造方法。
  6. 半導体基板表面にダミーパターンを形成し、
    前記ダミーパターンをマスクとして第1不純物のイオンを注入して第1不純物注入層を形成し、
    前記ダミーパターンと同じ厚さの層間絶縁膜で前記ダミーパターンを埋めて平坦化し、
    前記ダミーパターンを選択的に除去して開口部を形成し、
    前記開口部を介して前記半導体基板に第2不純物のイオンを注入して第2不純物注入層を形成し、
    前記半導体基板表面を0.1m秒〜100m秒のパルス幅の光で加熱して、前記第1及び第2不純物のイオンを活性化し、
    前記開口部に露出した前記半導体基板の表面にゲート絶縁膜及びゲート電極を形成する
    ことを含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  7. 前記第2不純物が、インジウムであることを特徴とする請求項6に記載の半導体装置の製造方法。
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