JP2005135959A - 酸化処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 水素ガスが正常に流れない等の異常が発生した場合、危険な水素ガスを使用することなく流量低下の原因調査及び流量校正ができ、作業の安全性を高めた酸処理装置を提供する。
【解決手段】 本発明の酸化処理装置1におけるガス供給装置3は、それぞれ酸素供給管15及び水素供給管16から酸素ガス及び水素ガスを導入して燃焼させ、水蒸気を生成する水蒸気生成器17と、水蒸気生成器17から出てプロセスガス導入管9に接続する水蒸気管18に連結して窒素ガスを水蒸気に混合させる窒素供給管19とを備えている。また、各供給管15、16、19には、酸素、水素及び窒素ガスの各流量を調整するMFC20a〜20cと、流路を開閉するための開閉弁21a〜21fが設けられている。さらに、水素供給管16のMFC20bのIN側に、窒素供給管19と連結するバイパス管22と逆止弁23が設けられ、バイパス管22と接続する水素供給管16と窒素供給管19には、各々開閉弁24a、24bが設けられている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、半導体ウェーハ(以下、ウェーハと言う)上に酸化絶縁膜を成膜する酸化処理装置に関し、特に、ガス流量に不具合が生じた場合に配管検査を安全に行なうことができる酸化処理装置に関する。
半導体デバイスの製造プロセスにおいて、ウェーハの表面に酸化膜を形成する工程がある。この酸化膜を形成する方法として、高純度の酸素ガスを用いるドライ酸化法と水蒸気を用いるウェット酸化法がある。さらに、ウェット酸化法には、温水バブラーに通した酸素ガスを酸化種とする加湿酸化、高純度純水を100℃以上に加熱した高温水蒸気を酸化種とする水蒸気酸化、純粋な水素ガスを酸素ガスで燃焼させて水蒸気を酸化種とするパイロジェニック酸化などの方式がある。このウェット酸化法はドライ酸化法に比べ成膜速度が数倍速く、電気的信頼性の高い酸化膜を形成できるという利点があり、例えば、特開2002−176048号公報に開示されている。
図4は、従来の酸化処理装置の概略構成を示す図である。図4に示すように、従来の酸化処理装置41は、酸化炉本体42と酸化炉本体42にプロセスガスを供給するガス供給装置43とを備えている。
酸化炉本体42は、下部に開閉自在な炉入口44を有し、天井に楕円形状壁を有する炉外筒体45と、炉外筒体45の内側に離隔してほぼ相似形に設けられた炉内筒体46と、炉外筒体45の外側を取り巻く筒状のヒータ47とを備えている。また、酸化炉本体42は、炉内筒体46に沿って上方に延在し、その先端にプロセスガスを炉内筒体46内に分散放出するガスインジェクタ48を有するプロセスガス導入管49を備え、炉内筒体46内にプロセスガスを供給する。ガスインジェクタ48は、炉内筒体46の天井壁のほぼ中央に配置され、排ガスは排出口50から排出される。さらに、酸化炉本体42は、複数枚のウェーハWを水平に収容して、炉入口44から炉内筒体46内に搬入し、保持し、搬出する縦型ボート51を備えている。また、炉外筒体45と炉内筒体46との間の環状間隙52には、パージ用の窒素ガスがガス入口53から流入し、ガス出口54から流出する。
一方、ガス供給装置43は、それぞれ酸素供給管55及び水素供給管56から酸素ガス及び水素ガスを導入して燃焼させ、水蒸気を生成する水蒸気生成器57と、水蒸気生成器57から出てプロセスガス導入管49に接続する水蒸気管58に連結して窒素ガスを水蒸気に混合させる窒素供給管59とを備えている。また、各供給管55、56、59には、酸素、水素及び窒素ガスの各流量を調整するMFC(マスフローコントローラ)60a〜60cと、流路を開閉するための開閉弁61a〜61fが設けられている。
次に、上記のように構成された従来の熱処理装置41の動作を説明する。先ず、窒素ガスをガス入口53から入れてガス出口54から流出させ、炉内筒体46と炉外筒体45との間の環状間隙52を窒素ガスでパージする。そして、縦型ボート51にウェーハWを搭載して、炉入口44から炉内筒体46に搬入し、所定の位置に保持する。
次に、開閉弁61a〜61fを開にした後、MFC60a〜60cにより流量を調節し、それぞれ酸素供給管55及び水素供給管56から酸素ガス及び水素ガスを水蒸気生成器57に導入し、燃焼させて水蒸気を生成させ、水蒸気管58から水蒸気を流出させつつ、窒素供給管59から窒素ガスを水蒸気に合流させ、プロセスガスとしてプロセスガス導入管49を介して炉内筒体46の上部のガスインジェクタ48から炉内筒体46内部に放出し、排出口50から排出する。
この状態で、ヒータ47により炉内筒体46を加熱し、縦型ボート51を回転させることにより、ウェーハW上に熱酸化膜を形成することができる。このとき、窒素供給管59に加熱手段を設けて窒素ガスを加熱するようにすれば、ウェーハ面内の温度分布が均一になり、より膜厚の面内均一性が良好になる。
特開2002−176048号公報(第2,3頁、0002段落〜0008段落、図3)
しかしながら、上述した熱処理装置41には、以下のような問題があった。水素ガスと酸素ガスを水蒸気生成器57内で燃焼させて水蒸気を生成し、ウェーハW上に熱酸化膜を形成しているが、水素供給管56の配管漏れや水素供給管56に接続されたMFC60bの制御不良等により水素ガスが正常に流れなくなると、水蒸気生成器57に供給される水素ガスの濃度が低下し、水素ガスを安定に燃焼させることが困難になる。その結果、水蒸気の生成量が減少して熱酸化膜の膜厚が低下し、製品の絶縁耐圧が損なわれ、歩留りが大きく低下することになる。
これを防止するために、従来の酸化処理装置41は、水素ガスが正常に流れない等の異常が発生した場合、作業者が装置が停止した後に直接水素ガスを使用して水素供給管56やMFC60bの点検を行ない、流量低下の原因調査と問題箇所の修復を行なう。その後、酸化炉本体42と水蒸気管58の接続部を外して、水蒸気管58に校正用の流量測定器(図示せず)を取付け、MFC60bの設定流量値と実際の流量値の関係を調べることにより流量の校正を行なう。このとき、流量測定器のOUT側はスクラバーに接続され、水素ガスが処理される。校正終了後は、水蒸気管58から流量測定器を取外して酸化炉本体42に接続し、ウェーハWへの酸化処理を継続する。
このように、従来の酸化処理装置41は、直接水素ガスを使用して問題箇所の修復や流量校正を行なっていたので、水素ガスが外部に漏れると周囲の着火源により爆発する危険性があり、作業の安全性に大きな問題があった。特に、校正用の流量測定器を取付け、取外しする際は、大量の水素ガスが大気中に漏れることになり、より爆発の危険性が大きくなる。
本発明は、上記問題点を解決するために考えられたもので、水素ガスが正常に流れない等の異常が発生した場合、危険な水素ガスを使用することなく流量低下の原因調査及び流量校正ができ、作業の安全性を高めた酸処理装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の請求項1記載の酸化処理装置は、半導体ウェーハを収容する酸化炉本体と、酸素供給管及び水素供給管から酸素ガス及び水素ガスを導入し燃焼させて水蒸気を生成する水蒸気生成器と、水蒸気生成器から出てプロセスガス導入管に接続する水蒸気管と、前記水蒸気管に連結して不活性ガスを水蒸気に混合させる不活性ガス供給管を備えた酸化処理装であって、前記水素供給管に前記不活性ガス供給管と連結するバイパス管が接続され、さらに前記バイパス管に前記水素供給管からの水素ガスの逆流を防止する逆止弁を備えたことを特徴とする。この構成によれば、水素ガスの流量低下が発生した場合、危険な水素ガスの代わりに不活性ガスを使用して確認することができる。
また、請求項2記載の酸化処理装置は、請求項1記載の酸化処理装置であって、前記水素供給管に水素ガスの流量を監視する流量センサと、前記流量センサの出力信号を所定の値と比較し、その結果に基づいて開閉弁の開閉操作を行なう制御部を備えたことを特徴とする。この構成によれば、水素ガスの流量を常時監視し、流量低下が発生した場合は開閉弁の開閉操作を自動的に行なうことができる。
また、請求項3記載の酸化処理装置は、請求項1又は2記載の酸化処理装置であって、前記酸化炉本体の排出口に水素ガスを検出する水素ガスセンサを備えたことを特徴とする。この構成によれば、水素供給管内の水素ガスを窒素ガスで置換する際に、完全に置換されたかどうかを確認することができる。
また、請求項4記載の酸化処理装置は、請求項1〜3記載の酸化処理装置であって、前記不活性ガスが、窒素、アルゴン、ヘリウムガス又はこれらの混合ガスからなることを特徴とする。この構成によれば、安全性が高く、酸化膜形成に影響を与えないガスを使用することができる。
以上説明したように、本発明の酸化処理装置によれば、ガス供給装置の水素供給管にバイパス管を接続し、この窒素バイパス管に逆止弁を設けるようにしたので、水素ガスの流量低下が発生した場合に、危険な水素ガスの代わりに安全な不活性ガスを使用して原因調査及び流量校正を行なうことができ、作業者の安全を確保できる。
また、ガス供給装置の水素供給管に流量センサと制御部を設けるようにしたので、水素ガスの流量を常時監視し、流量低下が発生した場合は開閉弁の開閉操作を自動的に行なうことができ、作業性や安全性を向上できる。
また、酸化炉本体の排出口に水素ガスセンサを設けるようにしたので、不活性ガス置換確認後に作業を進めることができ、より安全性を向上できる。さらに酸化炉本体に安定して水蒸気を供給することもでき、高品質の熱酸化膜を形成できる。
以下、本発明の好ましい実施の形態を、図面を参照して説明する。図1は本発明の第1実施例の酸化処理装置の概略構成を示す図である。
図1に示すように、本実施例の酸化処理装置1は、酸化炉本体2と酸化炉本体2にプロセスガスを供給するガス供給装置3とを備えている。
酸化炉本体2は、下部に開閉自在な炉入口4を有し、天井に楕円形状壁を有する炉外筒体5と、炉外筒体5の内側に離隔してほぼ相似形に設けられた炉内筒体6と、炉外筒体5の外側を取り巻く筒状のヒータ7とを備えている。また、酸化炉本体2は、炉内筒体6に沿って上方に延在し、その先端にプロセスガスを炉内筒体6内に分散放出するガスインジェクタ8を有するプロセスガス導入管9を備え、炉内筒体6内にプロセスガスを供給する。ガスインジェクタ8は、炉内筒体6の天井壁のほぼ中央に配置され、排ガスは排出口10から排出される。さらに、酸化炉本体2は、複数枚のウェーハWを水平に収容して、炉入口4から炉内筒体6内に搬入し、保持し、搬出する縦型ボート11を備えている。また、炉外筒体5と炉内筒体6との間の環状間隙12には、パージ用の窒素ガスがガス入口13から流入し、ガス出口14から流出する。
一方、ガス供給装置3は、それぞれ酸素供給管15及び水素供給管16から酸素ガス及び水素ガスを導入して燃焼させ、水蒸気を生成する水蒸気生成器17と、水蒸気生成器17から出てプロセスガス導入管9に接続する水蒸気管18に連結して窒素ガスを水蒸気に混合させる窒素供給管19とを備えている。また、各供給管15、16、19には、酸素、水素及び窒素ガスの各流量を調整するMFC20a〜20cと、流路を開閉するための開閉弁21a〜21fが設けられている。
さらに、本実施例の酸化処理装置1では、水素供給管16のMFC20bのIN側に、窒素供給管19と連結するバイパス管22と逆止弁23が設けられている。さらに、バイパス管22と接続する水素供給管16と窒素供給管19には、各々開閉弁24a、24bが設けられている。
次に、上記のように構成された本実施例の熱処理装置1の動作を説明する。先ず、窒素ガスをガス入口13から入れてガス出口14から流出させ、炉内筒体16と炉外筒体15との間の環状間隙12を窒素ガスでパージする。そして、縦型ボート11にウェーハWを搭載して、炉入口4から炉内筒体6に搬入し、所定の位置に保持する。
次に、開閉弁21a〜21fを開にした後、MFC20a〜20cにより流量を調節し、それぞれ酸素供給管15及び水素供給管16から酸素ガス及び水素ガスを水蒸気生成器17に導入し、燃焼させて水蒸気を生成させ、水蒸気管18から水蒸気を流出させつつ、窒素供給管19から窒素ガスを水蒸気に合流させ、プロセスガスとしてプロセスガス導入管9を介して炉内筒体6の上部のガスインジェクタ8から炉内筒体6内部に放出し、排出口10から排出する。この状態で、ヒータ7により炉内筒体6を700〜1200℃、好ましくは800〜1000℃に加熱し、縦型ボート11を回転させることにより、ウェーハW上に熱酸化膜を成膜する。
このとき、水素供給管16の配管漏れや水素供給管16に接続されたMFC20bの制御不良等により水素ガスが正常に流れなくなると、水蒸気の生成量が減少して熱酸化膜の膜厚が低下する。その結果、製品の絶縁耐圧が損なわれ、歩留りが大きく低下する。これを防止するため、本実施例の酸化処理装置1では、ウェーハWに酸化処理を行なう際には、開閉弁24a、24bを閉じ、さらにバイパス管22を外しておく。そして、水素ガスの流量異常が発見された場合、開閉弁21cを閉じて水素ガスの供給を停止した後、バイパス管22を水素供給管16と窒素供給管19に接続した後、開閉弁24b、24aを順次開き、水素供給管16内の水素ガスを窒素ガスで置換する。このとき、バイパス管22には逆止弁23が設けてあるので、残存する水素ガスが窒素供給管19側に流れ込むことはない。そして、窒素ガスを使用して水素供給管16やMFC20bの点検を行ない、流量低下の原因調査と問題箇所の修復を行なう。その後、酸化炉本体2と水蒸気管18の接続部を外して、水蒸気管18に校正用の流量測定器(図示せず)を取付け、MFC20bの設定流量値と実際の流量値の関係を調べることにより流量の校正を行なう。校正終了後は、水蒸気管18から流量測定器を取外して酸化炉本体2に接続する。次に、開閉弁24a、24bを閉じて窒素バイパス管22を取外し、さらに開閉弁21cを開け水素供給管16内を水素ガスで加圧し、開閉弁24a、24bでガス漏洩がないことを確認した後、ウェーハWへの酸化処理を継続する。
このように、本実施例の酸化処理装置1では、従来水蒸気の希釈に使用していた窒素ガスを、水素ガス流量低下の原因調査及び流量校正にも使用できるようにしたので、水素ガスが外部に漏れて爆発する危険性がなくなり、作業の安全性が大幅に改善される。さらに、バイパス管22は常時接続しないため、ウェーハWの酸化処理中に作業者が誤って開閉弁24a、24bを操作し、水素供給管16に窒素ガスを混入させるおそれもない。また、現状の配管系統がそのまま使用できるので、コスト的にも有利である。
次に、他の好ましい実施の形態を、図面を参照して説明する。図2は本発明の第2実施例の酸化処理装置の概略構成を示す図である。なお、図2において、上述した第1実施例と同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。
本実施例の酸化処理装置31において、上述した第1実施例と相違するところは、水素ガスの流量低下を迅速に発見して対処するために、ガス供給装置32における水素供給管16に水素ガスの流量を監視する流量センサ33と、流量センサの出力信号を所定の値と比較し、その結果に基づいて開閉弁の開閉操作を行なう制御部34と、制御部34の出力信号により警報を発する警報部35を設けたことである。
次に、本実施例の酸化処理装置31の動作を説明する。水蒸気生成器17に供給される水素ガスの流量は、絶えず流量センサ33で監視され、電気信号に変換されて制御部34へ出力される。制御部34ではこの出力信号を設定の値と比較し、所定の値以上であれば水素ガスの流量は正常であると判断する。そして、水素供給管16の配管漏れや水素供給管16に接続されたMFC20bの制御不良等により水素ガスの流量が所定値よりも低下した場合、水素ガスの流量が異常であると判断し、制御信号を出力する。この制御信号は警報部35に送られ、音や光による警報を発して作業者に異常を知らせるとともに、水素ガスの開閉弁21cを閉じた後、窒素ガスの開閉弁24b、24aを順次開き、水素供給管16内の水素ガスを窒素ガスで置換する。このとき、バイパス管22には逆止弁23が設けてあるので、水素ガスが窒素供給管19側に流れ込むことはない。そして、作業者が水素供給管16やMFC20bの点検を行ない、流量低下の原因調査と問題箇所の修復を行なう。その後、酸化炉本体2と水蒸気管18の接続部を外して、水蒸気管18に校正用の流量測定器(図示せず)を取付け、窒素ガスを用いてMFC20bの設定流量値と実際の流量値の関係を調べて流量の校正を行なう。校正終了後は、制御部34の制御信号を解除して開閉弁24a、24bを閉じる。
このように、本実施例の酸化処理装置31では、水素ガスの流量を常時、流量センサ33で監視し、開閉弁21c、24a、24bの操作を自動的に行なうようにしたので、バイパス管22を取外す必要がなくなる。これにより、窒素バイパス管23の取付け、取外しにかかる手間や開閉弁21c、24a、24bの操作の手間が省略でき、作業性や生産性が大きく向上する。また、ウェーハWの酸化処理中に、作業者が誤って開閉弁24a、24bを操作し製品に悪影響を及ぼすおそれもなくなる。
次に、他の好ましい実施の形態を、図面を参照して説明する。図3は本発明の第3実施例の酸化処理装置の概略構成を示す図である。なお、図3において、上述した第1実施例と同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。
本実施例の酸化処理装置36において、上述した第1実施例と相違するところは、酸化炉本体2の排出口10に、水素ガスを検出する水素ガスセンサ37を設けたことである。
本実施例の酸化処理装置36の動作を説明すると、水素供給管16の配管漏れや水素供給管16に接続されたMFC20bの制御不良等により水素ガスが正常に流れない場合に、上述した第1実施例と同様の方法により水素供給管16内の水素ガスを窒素ガスで置換した後、水素供給管16やMFC20bの点検を行なう。このとき、酸化炉本体2の排出口10に設けた水素ガスセンサ37により、水素供給管16内が完全に窒素ガスで置換されたかを確認することができる。これにより、置換確認後に作業を進めるので、作業の安全性がより改善される。
また、この水素ガスセンサ37により、ウェーハWの酸化処理前に水素ガスが正常に燃焼しているかどうかを確認することもできる。未反応の水素ガスが存在すると安全上問題であるとともに、水蒸気の生成量が減少して熱酸化膜の膜厚が低下するので、水素ガスや酸素ガスの流量を調整して完全燃焼させ、水蒸気の生成量を安定化させる。安定化させた後に酸化処理を行なうので、膜厚の均一な高品質の熱酸化膜を形成できる。
なお、上述した各実施例では不活性ガスとして窒素ガスを使用して説明したが、窒素ガスの代わりにアルゴン、ヘリウムガス又はこれらの混合ガスを使用するようにしてもよい。
ガス供給装置の水素供給管にバイパス管を接続し、この窒素バイパス管に逆止弁を設けることによって、水素ガスの流量低下が発生した場合に、危険な水素ガスの代わりに安全な不活性ガスを使用して原因調査及び流量校正を行なうことができ、作業者の安全を確保できる。
本発明の第1実施例の酸化処理装置の概略構成を示す図 本発明の第2実施例の酸化処理装置の概略構成を示す図 本発明の第3実施例の酸化処理装置の概略構成を示す図 従来の酸化処理装置の概略構成を示す図
符号の説明
1 本発明の第1実施例の酸化処理装置
2 酸化炉本体
3 ガス供給装置
4 炉入口
5 炉外筒体
6 炉内筒体
7 ヒータ
8 ガスインジェクタ
9 プロセスガス導入管
10 排出口
11 縦型ボート
12 環状間隙
13 ガス入口
14 ガス出口
15 酸素供給管
16 水素供給管
17 水蒸気生成器
18 水蒸気管
19 窒素供給管
20a〜20c MFC
21a〜21f 開閉弁
22 バイパス管
23 逆止弁
24a、24b 開閉弁
31 本発明の第2実施例の酸化処理装置
32 ガス供給装置
33 流量センサ
34 制御部
35 警報部
36 本発明の第3実施例の酸化処理装置
37 水素ガスセンサ
41 従来の酸化処理装置
42 酸化炉本体
43 ガス供給装置
44 炉入口
45 炉外筒体
46 炉内筒体
47 ヒータ
48 ガスインジェクタ
49 プロセスガス導入管
50 排出口
51 縦型ボート
52 環状間隙
53 ガス入口
54 ガス出口
55 酸素供給管
56 水素供給管
57 水蒸気生成器
58 水蒸気管
59 窒素供給管
60a〜60c MFC
61a〜61f 開閉弁

Claims (4)

  1. 半導体ウェーハを収容する酸化炉本体と、酸素供給管及び水素供給管から酸素ガス及び水素ガスを導入し燃焼させて水蒸気を生成する水蒸気生成器と、水蒸気生成器から出てプロセスガス導入管に接続する水蒸気管と、前記水蒸気管に連結して不活性ガスを水蒸気に混合させる不活性ガス供給管を備えた酸化処理装置において、前記水素供給管に前記不活性ガス供給管と連結するバイパス管が接続され、さらに前記バイパス管に前記水素供給管からの水素ガスの逆流を防止する逆止弁を備えたことを特徴とする酸化処理装置。
  2. 前記水素供給管に水素ガスの流量を監視する流量センサと、前記流量センサの出力信号を所定の値と比較し、その結果に基づいて開閉弁の開閉操作を行なう制御部を備えたことを特徴とする請求項1記載の酸化処理装置。
  3. 前記酸化炉本体の排出口に水素ガスを検出する水素ガスセンサを備えたことを特徴とする請求項1又は2記載の酸化処理装置。
  4. 前記不活性ガスが、窒素、アルゴン、ヘリウムガス又はこれらの混合ガスからなることを特徴とする請求項1〜3記載の酸化処理装置。
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