JP2005134897A - 光周波数シフトキーイング変調器 - Google Patents

光周波数シフトキーイング変調器 Download PDF

Info

Publication number
JP2005134897A
JP2005134897A JP2004297901A JP2004297901A JP2005134897A JP 2005134897 A JP2005134897 A JP 2005134897A JP 2004297901 A JP2004297901 A JP 2004297901A JP 2004297901 A JP2004297901 A JP 2004297901A JP 2005134897 A JP2005134897 A JP 2005134897A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical
signal
electrode
light
frequency
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2004297901A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3937237B2 (ja
Inventor
Tetsuya Kawanishi
哲也 川西
Masayuki Izutsu
雅之 井筒
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
National Institute of Information and Communications Technology
Original Assignee
National Institute of Information and Communications Technology
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by National Institute of Information and Communications Technology filed Critical National Institute of Information and Communications Technology
Priority to JP2004297901A priority Critical patent/JP3937237B2/ja
Publication of JP2005134897A publication Critical patent/JP2005134897A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3937237B2 publication Critical patent/JP3937237B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Optical Modulation, Optical Deflection, Nonlinear Optics, Optical Demodulation, Optical Logic Elements (AREA)
  • Optical Communication System (AREA)

Abstract

【課題】光情報通信などに用いることのできる光FSK変調器を提供する。
【解決手段】第1のサブマッハツェンダー導波路(MZA)2と、第2のサブマッハツェンダー導波路(MZB)3と、前記MZA及び前記MZBとを含み、光の入力部と、変調された光の出力部とを具備するメインマッハツェンダー導波路(MZC)4と、前記MZAの2つのアームを伝播する光の位相を制御する第1の直流または低周波用電極(DCA電極)5と、前記MZBの2つのアームを伝播する光の位相を制御する第2の直流または低周波用電極(DCB電極)6と、前記MZAを構成する2つのアームにラジオ周波数(RF)信号を入力する第1のRF電極(RFA電極)7と、前記MZBを構成する2つのアームにRF信号を入力する第2のRF電極(RFB電極)8と、前記出力部から出力される光の周波数を制御する進行波型電極(RFC電極)11とを具備する光FSK変調器。
【選択図】図2

Description

本発明は、光周波数シフトキーイング変調器などに関する。
光周波数シフトキーイング(光FSK)は、光の周波数に変調をかけ、周波数の違いを信号として伝える技術である。FSK信号は、一般にその振幅には情報がないので、レベル変動や雑音の影響を受けにくいという特徴がある。
デジタル信号を用いたFSKシステムは、既に知られている(例えば、特開平11−17746号公報(特許文献1)を参照のこと。)。しかしながら、この技術は、あくまでデジタル信号の周波数をシフトさせるものに関し、光の周波数をシフトさせるものではない。
光の周波数をシフトされるシステムとして光FSKシステムがある。従来の光FSKシステムでは、波長可変レーザ光源に供給する電流を変化させるなどして、レーザの発振波長そのものを変化させている。そして、受信機側では、分波器で波長ごとの成分に分け、光検出器で電気信号に変換し、その強度を測定し、減算器でその差分を取っていた。しかしながら、このような方式の光FSKシステムにおいては、レーザの波長を変化させるにつれて、レーザの強度も変化してしまうので、それを補償しなければならないという問題がある。さらには、高速化に対応できないという問題がある。
また、入力された光の周波数を変換できる装置として、光単側波帯変調器(光SSB(Single Slide-Band)変調器)が知られている。図1に光SSB変調器の基本構成を示すブロック図を示す。図1に示されるように、光SSB変調器1は、第1のサブマッハツェンダー導波路(MZA)2と、第2のサブマッハツェンダー導波路(MZB)3と、前記MZA及び前記MZBとを具備するメインマッハツェンダー導波路(MZC)4と、前記MZAを構成する2つのアーム間のバイアス電圧を制御することにより、前記MZAの2つのアームを伝播する光の位相を制御する第1の電極(DCA電極)5と、前記MZBを構成する2つのアーム間のバイアス電圧を制御することにより、前記MZBの2つのアームを伝播する光の位相を制御する第2の電極(DCB電極)6と、前記MZAを構成する2つのアームにラジオ周波数(RF)信号を入力する第1のRF電極(RFA電極)7と、前記MZBを構成する2つのアームにRF信号を入力する第2のRF電極(RFB電極)8と、前記MZA及び前記MZBのバイアス電圧を制御することにより前記MZA及び前記MZBを伝播する光の位相を制御する直流または低周波用電極(DCC電極)9とを具備する。なお、低周波用電極における「低周波」とは、例えば、0Hz〜500MHzの周波数を意味する。
すなわち、光SSB変調器においては、MZA及びMZBを伝播する光の位相を制御するために直流または低周波用電極(DCC電極)が用いられている。なお、光SSB変調器については、(下津ら、"集積型LN変調器を用いた光SSB変調"、信学技報、OEIC. OPE2000-37,LQE2000-31(2000-07),29-34,2000)などに詳しく報告されている。
光SSB変調器によっても、出力光の周波数を変化させることはできる。しかしながら、周波数を変化させるための制御回路の応答速度に限界があるため、光SSB変調器による周波数変化の速度は、10ns程度が限界である。もともと光SSB変調器は、出力光の周波数を高速にシフトさせ、シフトした周波数を情報として用いることが意図されていない。したがって、光SSB変調器は、必ずしも光FSK変調器には向かないという問題がある。
特開平11−17746号公報
本発明は、光情報通信などに用いることのできる光FSK変調器を提供することを目的とする。
本発明は、光情報通信などに用いることができ、高速に情報を発信できる光FSK変調器を提供することを目的とする。
本発明は、光情報通信などに用いることができ、比較的省スペースな光FSK変調器を提供することを目的とする。
本発明は、出力光の振幅の変化と、周波数の変化を含む光多重情報通信に用いられる光FSK変調器を提供することを目的とする。
本発明は、新たなミリ波源・及びマイクロ波源を提供できる光FSK変調器を提供することを目的とする。
本発明は、光FSKによる光情報伝達方法を提供することを目的とする。
本発明は、光FSKによる光情報伝達システムである、光FSK通信システムを提供することを目的とする。
本発明は、多値変調光FSK通信システムを提供することを目的とする。
本発明は、光FSK、及び光強度変調による光情報伝達システムである光FSK、及び光強度変調通信システムを提供することを目的とする。
本発明は、光FSK変調器を用いたミリ波・マイクロ波の発生方法を提供することを目的とする。
本発明は、光FSK変調器を用いたUWB無線通信システムを提供することを目的とする。
(1)上記課題の少なくともひとつ以上を解決するため、本発明の光FSK変調器は、第1のサブマッハツェンダー導波路(MZA)と、第2のサブマッハツェンダー導波路(MZB)と、前記MZA及び前記MZBとを含み、光の入力部と、変調された光の出力部とを具備するメインマッハツェンダー導波路(MZC)と、前記MZAを構成する2つのアームにラジオ周波数(RF)信号を入力する第1のRF電極(RFA電極)と、前記MZBを構成する2つのアームにRF信号を入力する第2のRF電極(RFB電極)と、入力されるRF信号の電圧を制御することにより前記出力部から出力される光の周波数を制御する進行波型電極(RFC電極)とを具備し、前記RFC電極に入力されるRF信号の周波数を制御することにより出力部から出力される光の周波数を変調する。
本発明の光FSK変調器は、従来の光SSB変調器において、DCC電極に相当する部分に進行波電極であるRFC電極により周波数変調を行うため、高速に(例えば、0.2ns程度)周波数シフト信号を出力できる。このため、本発明の光FSK変調器によれば、伝送レートが増大することにつながる。また、本発明の光FSK変調器では、従来の光FSK変調器のように、光源波長を変化させず、光源へ供給する電力を一定に保てるので、寄生的な強度変化が生ずることを防止できる。これによって、本発明の光FSK変調器を用いた光通信システムでは、強度変化補償用の強度変調器が不要となり、簡便なシステムかつより精度の高いシステムを達成できる。また、本発明の光FSK変調器では、波長シフト量を、高周波電源信号の周波数の2倍に一致させることができ、波長シフト量が正確である。
さらには、本発明の光FSK変調器によれば、RFc信号を立ち上がり、及び立ち下がり時間の短い矩形パルスとするとUWB信号を容易に発生することができる。すなわち本発明によれば、新たなミリ波源、及びマイクロ波源を提供できる。
(2)本発明の光FSK変調器では、好ましくは、RFA電極及びRFB電極として共振型電極を用いる。RFA電極及びRFB電極として共振型電極を用いるので、光FSK変調器の小型化と高効率化を図ることができる。
(3)本発明の光FSK変調器では、好ましくは、MZAを構成する2つのアーム間のバイアス電圧を制御することにより、前記MZAの2つのアームを伝播する光の位相を制御する第1の直流または低周波用電極(DCA電極)と、MZBを構成する2つのアーム間のバイアス電圧を制御することにより、前記MZBの2つのアームを伝播する光の位相を制御する第2の直流または低周波用電極(DCB電極)とを具備する。この例では、DC電極とRF電極とを別に設けるので、MZ干渉計の外部にDC電極とRF電極とを重ね合わせるための回路が不要になる。
(4)本発明の光FSK変調器では、好ましくは、MZCを構成する2つのアーム間のバイアス電圧を制御することにより、前記MZCの2つのアームを伝播する光の位相を制御する第3の直流または低周波用電極(DCC電極)を具備する。
(5)上記課題の少なくとも一つ以上を解決するため、本発明の光情報伝達方法は、上記の光周波数シフトキーイング変調器を用い前記光の入力部に光を導入する光導入工程と、前記RFA電極、及び前記RFB電極にRF信号を入力するRF信号入力工程と、前記RFC電極に入力されるRF信号の周波数を制御することにより前記出力部から出力される光の周波数を制御する出力光周波数シフト工程とを含む光情報伝達方法である。
本発明では、RFC電極に進行波型電極が用いられるので、高速に出力光の周波数を変調できる。このため、光の周波数変化を情報として効率的に伝達できるので、本発明は、光情報伝達方法として有効である。
(6)本発明の光情報伝達方法は、さらに好ましくは前記RFC電極に入力される信号が500MHz以上の周波数成分をもつ。
(7)本発明の光情報伝達方法は、さらに好ましくはRFA電極及びRFB電極のいずれか又は両方に入力されるRF信号の強度を制御することにより出力光の振幅を変調し、変調された振幅をも情報として伝達する。
光周波数の変化のみならず、光振幅の変化をも情報として伝達することでより多くの情報を一度に伝達することができる。
(8)上記課題の少なくともひとつ以上を解決するため、本発明の光FSK通信システムは、送信機と、受信機と、送信機と受信機とを連結するファイバとを含む光通信システムであって、前記送信機は、レーザ光源と、前記レーザ光源からの光が入力される上記(1)〜(4)のいずれかに記載の光周波数シフトキーイング変調器と、前記光周波数シフトキーイング変調器へ伝達すべき信号を出力するための信号源と、前記光周波数シフトキーイング変調器に高周波電気信号を与えるための高周波電気信号源とを具備し、前記受信機は、前記送信機から送信された光信号をその波長に応じて分波する分波器と、前記分波器により分波された一方の光信号を検出するための第1の光検出器と、前記分波器により分波された残りの光信号を検出するための第2の光検出器と、前記第1の光検出器の出力信号と、前記第2の光検出器の出力信号との差分を計算する減算器とを具備する。
本発明の光FSK通信システムでは、従来の光FSK通信システムのように、光源波長を変化させず、光源へ供給する電力を一定に保てるので、寄生的な強度変化が生ずることを防止できる。これによって、本発明の光FSK通信システムでは、強度補償用の強度変調器が不要となり、簡便なシステムかつより精度の高いシステムを達成できる。
(9)本発明の光FSK通信システムの別態様としては、前記信号源が、複数の電圧レベルを設定して切り替えることのできるものである上記(7)に記載の光FSK通信システムが挙げられる。この通信システムを多値変調光FSK通信システムとよぶ。
多値変調光FSK通信システムでは、複数の出力強度をもつ出力信号を得ることができるので、出力信号の情報がより増えることとなる。
(10)上記課題の少なくともひとつ以上を解決するため、本発明の光FSK、及び光強度変調通信システムは、送信機と、受信機と、送信機と受信機とを連結するファイバとを含む光通信システムであって、前記送信機は、レーザ光源と、前記レーザ光源からの光の強度を変調する光強度変調器と、前記光強度変調器がその強度を変調したレーザ光源からの光が入力される上記(1)〜(4)のいずれかに記載の光周波数シフトキーイング変調器と、前記光強度変調器へ伝達すべき信号を出力するための強度変調信号源と、前記光周波数シフトキーイング変調器へ伝達すべき信号を出力するための信号源と、前記光周波
数シフトキーイング変調器に高周波電気信号を与えるための高周波電気信号源とを具備し、前記受信機は、前記送信機から送信された光信号の強度を測定するための強度測定用光検出器と、前記送信機から送信された光信号をその波長に応じて分波する分波器と、前記分波器により分波された一方の光信号を検出するための第1の光検出器と、前記分波器により分波された残りの光信号を検出するための第2の光検出器と、前記第1の光検出器の出力信号と、前記第2の光検出器の出力信号との差分を計算する減算器とを具備する。
本発明の光FSK、及び光IM変調通信システムは、光FSK変調の前に、レーザ光の強度を変調し、光FSKと光強度変調を同時に加えた信号を伝送できる。
(11)本発明の光FSK、及び光強度変調通信システムの別態様としては、送信機と、受信機と、送信機と受信機とを連結するファイバとを含む光通信システムであって、 前記送信機は、レーザ光源と、前記レーザ光源からの光が入力される(1)〜(4)のいずれかに記載の光周波数シフトキーイング変調器と、前記光周波数シフトキーイング変調器がその周波数を変調したレーザ光源からの光の強度を変調する光強度変調器と、前記光強度変調器へ伝達すべき信号を出力するための強度変調信号源と、前記光周波数シフトキーイング変調器へ伝達すべき信号を出力するための信号源と、前記光周波数シフトキーイング変調器に高周波電気信号を与えるための高周波電気信号源とを具備し、前記受信機は、前記送信機から送信された光信号の強度を測定するための強度測定用光検出器と、前記送信機から送信された光信号をその波長に応じて分波する分波器と、前記分波器により分波された一方の光信号を検出するための第1の光検出器と、前記分波器により分波された残りの光信号を検出するための第2の光検出器と、前記第1の光検出器の出力信号と、前記第2の光検出器の出力信号との差分を計算する減算器とを具備する。
すなわち、この態様の光FSK、及び光強度変調通信システムでは、光強度変調器が、光周波数シフトキーイング変調器が周波数を変調したレーザ光源からの光の強度を変調する。
(12)上記課題の少なくともひとつ以上を解決するため、本発明のミリ波・マイクロ波パルス発生方法は、上記(1)〜(4)のいずれかに記載の光周波数シフトキーイング変調器、及び前記光周波数シフトキーイング変調器のRFA電極及びRFB電極に入力するRF信号周波数の2倍以上の周波数成分に応答できる光検出器を用いたミリ波・マイクロ波パルス発生方法である。
本発明のミリ波・マイクロ波パルス発生方法では、先に説明した光FSK変調器を用いるので、RFc電極に印加される信号を例えば高周波矩形パルスであって立ち上がり時間が1%〜10%のものを用いることにより、ミリ波・マイクロ波パルスを得ることができる。そして、前記光周波数シフトキーイング変調器のRFA電極及びRFB電極に入力するRF信号周波数の2倍以上の周波数成分に応答できる光検出器を用いるので、このようなミリ波・マイクロ波を効果的に検出できる。
(13)上記課題の少なくともひとつ以上を解決するため、本発明のUWB無線通信システムは、上記(1)〜(4)のいずれかに記載の光周波数シフトキーイング変調器と、前記光周波数シフトキーイング変調器のRFA電極及びRFB電極に入力するRF信号周波数の2倍以上の周波数成分に応答できる光検出器を用いたUWB無線通信システムである。
本発明のUWB無線通信システムでは、先に説明した光FSK変調器を用いるので、RFc電極に印加される信号を例えば高周波矩形パルスであって立ち上がり時間が1%〜10%のものを用いることにより、ミリ波・マイクロ波パルスを得ることができる。また、前記光周波数シフトキーイング変調器のRFA電極及びRFB電極に入力するRF信号周波数の2倍以上の周波数成分に応答できる光検出器を用いるので、このようなミリ波・マイクロ波を効果的に検出できる。本発明のUWB無線通信システムは、これによりUWB無線通信システムを達成できる。
本発明によれば、光情報通信などに用いることのできる光FSK変調器を提供できる。
本発明によれば、光情報通信などに用いることができ、高速に情報を発信できる光FSK変調器を提供できる。
本発明によれば、光情報通信などに用いることができ、比較的省スペースな光FSK変調器を提供できる。
本発明によれば、出力光の振幅の変化と、周波数の変化を含む光多重情報通信に用いられる光FSK変調器を提供できる。
本発明によれば、新たなミリ波源、及びマイクロ波源を提供できる光FSK変調器を提供できる。
本発明によれば、新たな光FSK情報伝達方法を提供できる。
本発明によれば、光FSKによる光情報伝達システムである、光FSK通信システムを提供できる。
本発明によれば、多値変調光FSK通信システムを提供できる。
本発明によれば、光FSK、及び光強度変調による光情報伝達システムである光FSK、及び光強度変調通信システムを提供できる。
本発明によれば、光FSK変調器を用いたミリ波・マイクロ波の発生方法を提供できる。
本発明によれば、光FSK変調器を用いたUWB無線通信システムを提供できる。
(1.光FSK変調器)
以下、本発明の第1の実施形態である光FSK変調器10について、図面を参照しながら説明する。図2は、このような光FSK変調器の基本構成を表すブロック図である。図2に示されるように本発明の光FSK変調器は、例えば、第1のサブマッハツェンダー導波路(MZA)2と、第2のサブマッハツェンダー導波路(MZB)3と、前記MZA及び前記MZBとを含み、光の入力部と、変調された光の出力部とを具備するメインマッハツェンダー導波路(MZC)4と、前記MZAを構成する2つのアーム間のバイアス電圧を制御することにより、前記MZAの2つのアームを伝播する光の位相を制御する第1の直流または低周波用電極(DCA電極)5と、前記MZBを構成する2つのアーム間のバイアス電圧を制御することにより、前記MZBの2つのアームを伝播する光の位相を制御する第2の直流または低周波用電極(DCB電極)6と、前記MZAを構成する2つのアームにラジオ周波数(RF)信号を入力する第1のRF電極(RFA電極)7と、前記MZBを構成する2つのアームにRF信号を入力する第2のRF電極(RFB電極)8と、入力されるRF信号の周波数を制御することにより前記出力部から出力される光の周波数を制御する進行波型電極(RFC電極)11とを具備する。
(1.1.マッハツェンダー導波路)
それぞれのマッハツェンダー導波路は、例えば、並列する2つの位相変調器を具備するようにして構成される。図2の例では、第1のサブマッハツェンダー導波路(MZA)2と、第2のサブマッハツェンダー導波路(MZB)3と、前記MZA及び前記MZBとを含み、光の入力部と、変調された光の出力部とを具備するメインマッハツェンダー導波路(MZC)4とを含む。
(1.2.基板)
基板の材質としては、ニオブ酸リチウム、タンタル酸リチウム、ニオブ酸リチウム−タンタル酸リチウム固溶体等の電気光学結晶が好ましく、X−cut(X−カット)LiNbO3基板が特に好ましい。光導波路の形成方法としては、チタン拡散法等の内拡散法やプロトン交換法など公知の形成方法を利用できる。すなわち、本発明の光FSK変調器は、例えば以下のようにして製造できる。まず、ニオブ酸リチウムのウエハー上に、フォトリソグラフィー法によって、チタンをパターニングし、熱拡散法によってチタンを拡散させ、光導波路を形成する。この際の条件は、チタンの厚さを100〜2000オングストロームとし、拡散温度を500〜2000℃とし、拡散時間を10〜40時間としすればよい。基板の主面に、二酸化珪素の絶縁バッファー層(厚さ0.5−2μm)を形成する。次いで、これらの上に厚さ15−30μmの金属メッキからなる電極を形成する。次いでウエハーを切断する。このようして、チタン拡散導波路が形成された光変調器が形成される。
(1.3.共振型電極)
共振型光電極(共振型光変調器)は、変調信号の共振を用いて変調を行う電極である。共振型電極としては公知のものを採用でき、例えば特開2002−268025号公報に記載のものを採用できる。
(1.4.進行波型電極)
進行波型電極(進行波型光変調器)は、光波と電気信号を同方向に導波させ導波している間に光を変調する電極(変調器)である(例えば、西原浩、春名正光、栖原敏明著、「光集積回路」(改訂増補版)オーム社、119頁〜120頁)。進行波型電極は公知のものを採用でき、例えば、特開平11−295674号公報、特開平11−295674号公報、特開2002−169133号公報、特開2002−40381号公報、特開2000−267056号公報、特開2000−47159号公報、特開平10−133159号公報などに開示されたものを用いることができる。
進行波型電極として好ましくは、いわゆる対称型の接地電極配置(進行波型の信号電極の両側に、少なくとも一対の接地電極が設けられているもの)を採用するものが挙げられる。このように、信号電極を挟んで接地電極を対称に配置することによって、信号電極から出力される高周波は、信号電極の左右に配置された接地電極に印加されやすくなるので、高周波の基板側への放射を、抑圧できる。
(2.光FSK変調器の動作)
光FSK変調器の動作を以下に説明する。並列する4つの光位相変調器に位相が90°ずつ異なる正弦波RF信号を入力する。また、光に関してもそれぞれの位相差が90°となるようにバイアス電圧DCA電極、DCB電極、RFC電極を調整する。すると、RF信号の周波数分だけ周波数がシフトした光が出力される。周波数シフトの方向(減少/増加)は、バイアス電圧を設定することにより選択できる。すなわち、各位相変調器で、電気・光とも90°ずつの位相差をもつ。なお、基板として、X−カット基板を用いるとRF信号用電極RFA電極、及びRFB電極に位相が90°異なる正弦波を供給するだけで、4つの位相変調器でそれぞれ位相が0°、90°、180°、270°のRF信号の変調を実現できる(日隅ら,Xカットリチウムニオブ光SSB変調器,エレクトロンレター,vol. 37, 515-516 (2001).)。
図3は、光FSK変調器の各点での光スペクトルを示す概念図である。図中の矢印は光を表す。図2のそれぞれのMZ構造部分においてDCA電極、DCB電極のバイアス電圧を2つのPath(パス1とパス3、パス2とパス4)での光の位相差が180°となるように調整する(図3左)。RFC電極のバイアス電圧を、2つのMZ構造部分の光位相差が90°となるように調整する。図2のP点、及びQ点においては、それぞれ両側波帯が存在する(図3中央)。しかしながら、P点とQ点とでは、下側波帯の位相が逆である。このため、これらの光を合波した出力光では、上側波成分のみが含まれるのである(図3右)。
一方、RFC電極のバイアス電圧を、2つのMZ構造部分の光位相差が270°となるように調整すると、下側波成分のみが出力される。したがって、RFC電極の信号電圧を切り替えることで、上側波成分と下側波成分とを切り替えて出力できる。なお、RFC電極の信号電流又は信号周波数を切り替えてもよい。
本発明では、RFC電極として、RF周波数に対応した進行波型電極を用いたので、上記の周波数シフトを高速に行うことができる。したがって、本発明は、光FSK変調器及び、光FSK変調器を用いた光情報伝達方法を提供できる。
(3.光FSK通信システム)
光FSK通信システムとは、光周波数シフトキーイングを用いた光情報通信のためのシステムである。本発明の光FSK通信システムを図面に従って説明する。図4は、本発明の光FSK通信システムの基本構成を示すブロック図である。図4に示されるように、本発明の光FSK通信システムは、通常の光通信システムと同様に、送信機(21)と、受信機(22)と、送信機と受信機とを連結するファイバ(23)とを含む。
(3.1.送信機)
図4に示されるように、本発明の光FSK通信システムにおける送信機(21)は、レーザ光源(24)と、前記レーザ光源からの光が入力される光FSK変調器(25)と、前記光FSK変調器へ伝達すべき信号を出力するための信号源(26)と、前記光周波数シフトキーイング変調器に高周波電気信号を与えるための高周波電気信号源(27)とを具備する。
(3.1.1.レーザ光源)
レーザ光源(24)は、レーザを発生するためのデバイスである。従来の光FSKシステムでは、レーザ光源から発生するレーザ自体の波長を変化させていた。しかしながら、本発明の光FSK変調器、及び光FSK通信システムでは、光変調器を用いるので、レーザ光源自体の出力を一定に保つことができる。
(3.1.2.光FSK変調器)
光FSK変調器(25)としては、先に説明した光FSK変調器を用いることができる。
(3.1.3.信号源)
信号源(26)は、光FSK変調器へ伝達すべき信号を出力するためのデバイスであり、公知の信号源を採用できる。信号源(FSK信号源)は、光FSK変調器のRFC電極へ伝達される信号を制御する。信号源として、複数の電圧レベルを設定して切り替えることのできるものを用いることは、多値変調可能な光FSK通信に関する態様である。信号源からRFC電極に入力される信号としては、好ましくは500MHz以上、300GHz以下の周波数成分をもつ信号が挙げられ、好ましくは500MHz〜10GHzである。なお、信号源が制御するRFC電極へ伝達される信号の周波数は、後述の高周波電気信号源が制御するRFA電極及びRFB電極へ伝達される信号の周波数に比べて小さいことが好ましい。信号源が制御するRFC電極へ伝達される信号の周波数が、後述の高周波電気信号源が制御するRFA電極及びRFB電極へ伝達される信号の周波数に比べて大きいと装置が複雑となるからである。
(3.1.4.高周波電気信号源)
高周波電気信号源(27)は、光周波数シフトキーイング変調器に高周波電気信号を与えるためのデバイスであり、公知の高周波電気信号源を採用できる。高周波電気信号源は、主にRFA電極及びRFB電極へ伝達される信号を制御する。高周波周波数としては、例えば1GHz〜100GHzが挙げられる。高周波電気信号源の出力としては、一定の周波数を有する正弦波が挙げられる。
(3.2.受信機)
図4に示されるように、本発明の光FSK通信システムにおける受信機(22)は、前記送信機から送信された光信号をその波長に応じて分波する分波器(28)と、前記分波器により分波された一方の光信号を検出するための第1の光検出器(29)と、前記分波器により分波された残りの光信号を検出するための第2の光検出器(30)と、前記第1の光検出器の出力信号と、前記第2の光検出器の出力信号との差分を計算する減算器(31)とを具備する。
(3.2.1.分波器)
分波器(28)は、送信機から送信された光信号をその波長に応じて分波するデバイスであり、公知の分波器を採用できる。
(3.2.2.光検出器)
光検出器(29、30)は、分波器により分波された光信号を検出するためのデバイスであり、公知の光検出器を採用できる。この光検出器としては、例えばフォトダイオードを含むデバイスを採用できる。光検出器は、例えば、光信号を検出し、電気信号に変換するものが挙げられる。光検出器によって、光信号の強度などが検出できる。
(3.2.3.減算器)
減算器(31)は、第1の光検出器の出力信号と、前記第2の光検出器の出力信号との差分を計算する計算回路などを含むデバイスであり、公知の減算器を採用できる。
(4.光FSK通信システムの動作)
以下では、光FSK通信システムの動作の例を説明する。レーザ光源からの光が光FSK変調器(25)に入力される。光FSK変調器では、信号源(26)によって、RFC電極へ所定の信号が加えられ、高周波電気信号源(27)からRFA電極及びRFB電極へ所定の信号が加えられる。これにより所定の信号が送信機から送信される。
図5は、光FSK変調器からの出力スペクトルの例を示すグラフである。この例において、レーザ光は、193THz、0dBmのレーザ光とし、信号源からの信号を2.5GbpsのNRZ信号とし、高周波電気信号源からの信号を10GHzの信号とし、光FSK変調器における位相変化量を105度とした。
図5に示されるような主に2つの周波数成分からなる出力が、シングルモードファイバなどの光ファイバを通過して受信機へ到達することとなる。
受信機(22)では、分波器(28)が、送信機から送信された光信号をその波長に応じて分波する。第1の光検出器(29)は、分波器により分波された一方の光信号を検出する。第2の光検出器(30)は、前記分波器により分波された残りの光信号を検出する。減算器(31)は、前記第1の光検出器の出力信号と、前記第2の光検出器の出力信号との差分を計算する。そして、減算器が求めた信号は、図示しないモニターなどに出力されることとなる。
図6は、このようにして出力される出力信号のアイダイアグラムである。この例では、先に説明した送信機を用い、光ファイバとして50kmのシングルモードファイバを用い、光ファイバを伝送後、10dBmの出力一定モードの光アンプにて光信号を増幅し、光検出器の出力をカットオフ周波数2.5G×0.75Hzのベッセルフィルタで平滑化したものである。図6から、良好なアイ開口が得られており、本発明の光FSK通信システムは、デジタル信号伝送が可能であることがわかる。
(5.多値変調光FSK通信システムの動作)
多値変調光FSK通信システムでは、上記の光FSK通信システムの動作において、信号源が、複数の電圧レベルを設定して切り替えることにより達成される。先に説明した光FSK通信システムでは、出力信号が「1」か「−1」であった。しかしながら、多値変調光FSK通信システムでは、光FSK変調器から出力される2種類の波長の光の強度をも調整できるので、複数のレベルの出力信号を得ることができる。
図7は、5段階の値を有する信号出力を説明するための図である。なお、図7において、光FSK変調器からの出力をλ1、及びλ2とした。すなわち、減算器では、λ1由来の出力信号から、λ2由来の出力信号が減算されることとなる。図7に示される例では、「1」、「0.5」、「0」、「−0.5」、及び「−1」の5段階の出力を得ることができることとなる。
(6.光FSK、及び光強度変調通信システム)
本発明の光FSK、及び光強度変調通信システムを、図面を参照しつつ説明する。図8は、本発明の光FSK、及び光強度変調通信システムの基本構成を示す概略図である。図8に示されるとおり、本発明の光FSK、及び光強度変調通信システムは、通常の光通信システムと同様に、送信機(21)と、受信機(22)と、送信機と受信機とを連結するファイバ(23)とを含む。
(6.1.送信機)
図8に示されるように、送信機(21)は、レーザ光源(24)と、前記レーザ光源からの光の強度を変調する光強度変調器(32)と、前記光強度変調器がその強度を変調したレーザ光源からの光が入力される光周波数シフトキーイング変調器(25)と、前記光強度変調器へ伝達すべき信号を出力するための強度変調信号源(33)と、前記光周波数シフトキーイング変調器へ伝達すべき信号を出力するための信号源(FSK信号源)(26)と、前記光周波数シフトキーイング変調器に高周波電気信号を与えるための高周波電気信号源(27)とを具備する。送信機の構成のうち、先に光FSK通信システムの説明において説明してものについては、これらと同様のものを同様にして用いることができる。
なお、特に図示しないが、送信機(21)が、レーザ光源(24)と、前記レーザ光源からの光が入力される光周波数シフトキーイング変調器(25)と、前記光周波数シフトキーイング変調器がその周波数を変調したレーザ光源からの光の強度を変調する光強度変調器(32)と、前記光強度変調器へ伝達すべき信号を出力するための強度変調信号源(33)と、前記光周波数シフトキーイング変調器へ伝達すべき信号を出力するための信号源(FSK信号源:26)と、前記光周波数シフトキーイング変調器に高周波電気信号を与えるための高周波電気信号源(27)とを具備するものは、先に説明した本発明の光FSK、及び光強度変調通信システムとは別の態様である。
(6.1.1.光強度変調器)
光強度変調器(32)は、レーザ光源からの光の強度を変調するためのデバイスであり、公知の光強度変調器を採用できる。なお、光強度変調器は、レーザ光源からの出力光の強度を直接変調してもよいし、光周波数シフトキーイング変調器からの出力光の強度を変調してもよい。
(6.1.2.強度変調信号源)
強度変調信号源は、光強度変調器へ伝達すべき信号を出力するためのデバイスであり、公知の強度変調信号源を採用できる。
(6.2.受信機)
図8に示されるように、本発明の光FSK、及び光強度変調通信システムにおける受信機(22)は、前記送信機から送信された光信号の強度を測定するための強度測定用光検出器(34)と、前記送信機から送信された光信号をその波長に応じて分波する分波器(28)と、前記分波器により分波された一方の光信号を検出するための第1の光検出器(29)と、前記分波器により分波された残りの光信号を検出するための第2の光検出器(30)と、前記第1の光検出器の出力信号と、前記第2の光検出器の出力信号との差分を計算する減算器(31)とを具備する。受信機の構成のうち、先に光FSK通信システムの説明において説明してものについては、これらと同様のものを同様にして用いることができる。
(6.2.1.強度測定用光検出器)
強度測定用光検出器(34)は、送信機から送信された光信号の強度を測定するためのデバイスであり、公知の光検出器を採用できる。
(7.光FSK、及び光強度変調通信システムの動作)
本発明の光FSK、及び光強度変調通信システムの動作は、基本的には先に説明した光FSK通信システムの動作と同様である。本発明の光FSK、及び光強度変調通信システムでは、レーザ光源からの光の強度を変調し、送信機から伝送された光信号を分波する前に、その光信号の強度を測定する。
図9は、光FSK、及び光強度変調通信システムにおける、光FSK変調器からの出力スペクトルの例を示すグラフである。この例において、レーザ光は、193THz、0dBmのレーザ光とし、光強度変調器での消光比を10dBとし、光強度変調信号からの信号を20GbpsのNRZ信号とし、FSK信号源からの信号を1GbpsのNRZ信号とし、高周波電気信号源からの信号を50GHzの信号とし、光FSK変調器における位相変化量を105度とした。
図9に示されるような主に2つの周波数成分からなる出力が、シングルモードファイバなどの光ファイバを通過して受信機へ到達することとなる。
受信機(22)では、光強度検出用の光検波器(34)が光信号の強度を検出する。分波器(28)が、送信機から送信された光信号をその波長に応じて分波する。第1の光検出器(29)は、分波器により分波された一方の光信号を検出する。第2の光検出器(30)は、前記分波器により分波された残りの光信号を検出する。減算器(31)は、前記第1の光検出器の出力信号と、前記第2の光検出器の出力信号との差分を計算する。そして、減算器が求めた信号は、図示しないモニターなどに出力されることとなる。
図10は、このようにして出力される出力信号のアイダイアグラムである。図10(a)は、光強度検出用の光検波器の出力信号を表し、図10(b)では減算器が求めた出力信号を表す。この例では、先に説明した送信機を用い、光ファイバとして50kmのシングルモードファイバを用い、光ファイバを伝送後、光強度検出用の光検出器の出力をカットオフ周波数30GHzのベッセルフィルタで平滑化し、減算器が求めた出力をカットオフ周波数2GHzのベッセルフィルタで平滑化したものである。図10(a)から、光強度検出用の光検波器の出力では良好なアイ開口が得られており、デジタル信号伝送が可能であることがわかる。また、図10(b)から、減算器が求めた出力では強度変調の影響でゼロレベルとマークレベルでの分散が大きくなっているが、アイ開口は確保されて入ることがわかる。以上から、本発明の光FSK、及び光強度変調通信システムでは、強度変調信号と、FSK信号が同時に伝送可能であることがわかる。
(8.ミリ波・マイクロ波パルス発生方法)
以下では、本発明のミリ波・マイクロ波パルス発生方法について説明する。本発明のミリ波・マイクロ波パルス発生方法は、光周波数シフトキーイング変調器と前記光周波数シフトキーイング変調器のRFA電極及びRFB電極に入力するRF信号周波数の2倍以上の周波数成分に応答できる光検出器を用いたミリ波・マイクロ波パルス発生方法である。このような光検出器としては、「単一走行キャリア・フォトダイオード」(石橋忠夫、伊藤弘、「単一走行キャリア・フォトダイオード」、応用物理、 第70巻、第11号、 p.1304-1307(2001))などが挙げられる。
本発明のミリ波・マイクロ波パルス発生方法は、光FSK変調器において、光周波数切替え時に上側波帯、下側波帯の2成分が過渡的に同時に発生するという現象を利用するものである。これらの2成分の周波数差(RFA電極及びRFB電極に入力するRF信号周波数の2倍)以上の周波数成分に応答できる光検出器に変調器の出力光を導くと、2成分が同時発生している間のみ周波数差に相当する周波数をもつRF信号が発生する。周波数切替え時の過渡的な現象であるので、光周波数切替えのための信号(RFC)を立ち上がり・立ち下がり時間の短い矩形パルスとすると、非常に短い時間だけRF信号を発生させることができる。
すなわち、本発明のミリ波・マイクロ波パルスの発生方法は、先に説明した光FSK変調器を用い、RFc電極に印加される信号を例えば高周波矩形パルスであって、立ち上がり時間が1%〜10%のものを用いることにより、ミリ波・マイクロ波パルスを得るものである。また、このようにして得られたミリ波・マイクロ波パルスを用いれば、UWB信号を得ることができるので、UWB無線通信システムを得ることができる。例えばRFCに立ち上がり時間0.05ナノ秒の矩形パルスを入力し、RFA電極及びRFB電極に入力するRF信号周波数を25GHzとした場合、パルス幅0.1ナノ秒の50GHzRF信号(UWB信号)が得られる。
UWB無線通信システムは、1ナノ秒以下という非常に幅の狭いパルス(インパルス波)を用いた、非常に広帯域な周波数幅(数GHz〜数十GHz程度)を使用する無線システムであり、通信やリモートセンシングに利用されるシステムである。この方式を用いることにより、従来に比べてより少ない消費電力で高いデータ伝送速度の通信を実現できる。UWB無線通信システムの帯域幅は、既存のワイドバンドCDMA(Wide-band CDMA)などに比べ千倍以上の帯域幅となる。比帯域幅=(帯域幅)/(中心周波数)で25%以上のものを通常、UWBとよぶ。
UWB無線通信システムは、電力スペクトル密度が極めて低い(雑音レベル、DS-SS(直接拡散を用いたスペクトラム拡散方式 SS: Spread Spectrum)以下)という特徴がある。また、UWB無線通信システムは、既存の通信システムとの与干渉・被干渉が少なく、共存が可能であるという特徴がある。UWB無線通信システムは、平均電力レベルが1mW以下で数キロメートル伝送できるという特徴がある。また、UWB無線通信システムは、極めて短い(ns単位)のパルスを利用しているので、RAKE受信によりマルチパスに強い(すなわち高いパス分離能力を有する)という特徴があり、またレーダとして用いた場合は、高精度測距(数cm単位)が可能(高い距離分解能を有する)という特徴がある。UWB無線通信システムは、キャリアが無く、信号放射時間が極めて短いので小型・低消費電力のシステムを構築できるという特徴がある。UWB無線通信システムは、常に広い帯域(例えばGHzオーダ)を占有できるので、大容量多元接続・超高速伝送(<数百Mbps)が可能となる。UWB無線通信システムは通信と測距が同時にできるのでITS (車車間通信など)に応用できる。
UWB信号のキャリア周波数は高周波電気信号源の周波数の2倍となるので、高い周波数成分を有する信号を生成でき、また周波数を容易に制御できる。UWB信号のパルス波形はRFC信号波形によって決まるので、UWB信号のパルス形状を例えば、立ち上がり時間などを調整することによって容易に制御できる。
図11は、本発明のミリ波・マイクロ波パルス発生方法によって出力される出力信号の波形例を表す図面に変るグラフである。図11(a)はUWB信号(ミリ波・マイクロ波パルス)を表し、図11(b)はその拡大図を表す。この例では、先に説明した光FSK通信システムの送信機(図4;21)を用い、信号源からの信号を立ち上がり時間が5%である1GHzの繰り返し矩形パルスとし、高周波電気信号源からの信号を25GHzの信号とし、高速光検出器を用いて検出した。なお、RFCによる光位相変化をPとすると、光検出器出力の包絡線はCOS(P/2)SIN(P/2)で表される。ここでP=0度の場合は、λ1のみ出力され、P=180度の場合はλ2のみ出力されるとした。過渡状態では0< P <180度となり光検出器からRF信号が発生する。図11から、本発明の光FSK変調器を用いれば、UWB信号を得ることができることがわかる。
本発明の光FSK変調器は、光の強度が変化せずS/N比のよい信号を得ることができるので、光情報伝送システムに好適に用いられる。
また本発明の光FSK変調器は、高速に光の位相を変調できるので、高速の光情報通信に用いることができる。
また本発明の光FSK変調器は、光パケットのラベル部分に位相変調を施せるので、強度変調技術と合わせた光情報伝送システムに好適に用いられる。
さらに本発明の光FSK変調器は、RFA電極とRFB電極から入力されるRF信号の強度を制御することで、出力光の振幅を制御できる。したがって、RFC電極での出力光の周波数制御とあわせて、光周波数変調及び光振幅変調を施した光情報伝達システムに好適に用いられる。
さらに本発明の光FSK変調器は、RFパルスを作成する新たなデバイスなのでミリ波領域での伝送のための新たなミリ波源などとして好適に用いられる。
本発明の光FSK通信システムは、光情報伝達システムとして利用できる。
本発明の多値変調光FSK通信システムは、光情報伝達システムとして利用できる。
本発明の光FSK、及び光強度変調通信システムは、光情報伝達システムとして利用できる。
本発明のミリ波・マイクロ波の発生方法は、新たなミリ波・マイクロ波の発生方法として光情報伝達システムなどに利用できる。
本発明のUWB無線通信システムは、ITSなど様々な情報通信分野で利用できる。
図1は、光SSB変調器の基本構成を示すブロック図である。 図2は、本発明の第1の実施の形態である光FSK変調器の基本構成を表すブロック図である。 図3は、光FSK変調器(図2)の各点での光スペクトルを示す概念図である。 図4は、本発明の光FSK通信システムの基本構成を示すブロック図である。 図5は、光FSK変調器からの出力スペクトルの例を示すグラフである。 図6は、光FSK通信システムにおける出力信号のアイダイアグラムである。 図7は、5段階の値を有する信号出力を説明するための図である。図7(a)、図7(b)、図7(c)、図7(d)、及び図7(e)は、それぞれ「1」、「0.5」、「0」、「−0.5」、及び「−1」の出力を与える場合を示す。 図8は、本発明の光FSK、及び光強度変調通信システムの基本構成を示す概略図である。 図9は、光FSK、及び光強度変調通信システムにおける、光FSK変調器からの出力スペクトルの例を示すグラフである。 図10は、光FSK、及び光強度変調通信システムにおける、出力信号のアイダイアグラムである。図10(a)は、光強度検出用の光検波器の出力信号を表し、図10(b)では減算器が求めた出力信号を表す。 図11は、本発明のミリ波・マイクロ波パルス発生方法によって出力される出力信号の波形例を表す図面に変るグラフである。図11(a)はUWB信号(ミリ波・マイクロ波パルス)を表し、図11(b)はその拡大図を表す。
符号の説明
1 光SSB変調器
2 第1のサブマッハツェンダー導波路(MZA
3 第2のサブマッハツェンダー導波路(MZB
4 メインマッハツェンダー導波路(MZC
5 第1の電極(DCA電極)
6 第2の電極(DCB電極)
7 第1のRF電極(RFA電極)
8 第2のRF電極(RFB電極)
9 直流または低周波用電極(DCC電極)
10 光FSK変調器
11 第3のRF電極(RFC電極)
21 送信機
22 受信機
23 ファイバ
24 レーザ光源
25 光FSK変調器
26 信号源
27 高周波電気信号源
28 分波器
29 第1の光検出器
30 第2の光検出器
31 減算器
32 光強度変調器
33 強度変調信号源
34 強度測定用光検出器

Claims (13)

  1. 第1のサブマッハツェンダー導波路(MZA)と、第2のサブマッハツェンダー導波路(MZB)と、
    前記MZA及び前記MZBとを含み、光の入力部と、変調された光の出力部とを具備するメインマッハツェンダー導波路(MZC)と、
    前記MZAを構成する2つのアームにラジオ周波数(RF)信号を入力する第1のRF電極(RFA電極)と、
    前記MZBを構成する2つのアームにRF信号を入力する第2のRF電極(RFB電極)と、
    入力されるRF信号の電圧を制御することにより前記出力部から出力される光の周波数を制御する進行波型電極である第3のRF電極(RFC電極)とを具備し、
    RF信号に対応した進行波型電極であるRFC電極に入力されるRF信号の周波数を制御することにより出力部から出力される光の周波数を変調する光周波数シフトキーイング変調器。
  2. RFA電極及びRFB電極として共振型電極を用いる請求項1に記載の光周波数シフトキーイング変調器。
  3. 前記MZAを構成する2つのアーム間のバイアス電圧を制御することにより、前記MZAの2つのアームを伝播する光の位相を制御する第1の直流または低周波用電極(DCA電極)と、
    前記MZBを構成する2つのアーム間のバイアス電圧を制御することにより、前記MZBの2つのアームを伝播する光の位相を制御する第2の直流または低周波用電極(DCB電極)と、
    を具備する請求項1又は請求項2に記載の光周波数シフトキーイング変調器。
  4. 前記MZCを構成する2つのアーム間のバイアス電圧を制御することにより、前記MZCの2つのアームを伝播する光の位相を制御する第3の直流または低周波用電極(DCC電極)を具備する請求項1〜3のいずれか1項に記載の光周波数シフトキーイング変調器。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の光周波数シフトキーイング変調器を用いた光情報伝達方法であって、
    前記光の入力部に光を導入する光導入工程と、
    前記RFA電極、及び前記RFB電極にRF信号を入力するRF信号入力工程と、
    前記RFC電極に入力される信号の電圧を制御することにより前記出力部から出力される光の周波数を制御する出力光周波数シフト工程とを含む
    光情報伝達方法。
  6. 前記RFC電極に入力される信号が500MHz以上周波数成分をもつ請求項5記載の光情報伝達方法。
  7. RFA電極及びRFB電極のいずれか又は両方に入力されるRF信号の強度を制御することにより出力光の振幅を変調し、変調された振幅をも情報として伝達する請求項5に記載の光情報伝達方法。
  8. 送信機と、受信機と、送信機と受信機とを連結するファイバとを含む光通信システムであって、
    前記送信機は、レーザ光源と、前記レーザ光源からの光が入力される請求項1〜4のいずれか1項に記載の光周波数シフトキーイング変調器と、前記光周波数シフトキーイング変調器へ伝達すべき信号を出力するための信号源と、前記光周波数シフトキーイング変調器に高周波電気信号を与えるための高周波電気信号源とを具備し、
    前記受信機は、前記送信機から送信された光信号をその波長に応じて分波する分波器と、
    前記分波器により分波された一方の光信号を検出するための第1の光検出器と、
    前記分波器により分波された残りの光信号を検出するための第2の光検出器と、
    前記第1の光検出器の出力信号と、前記第2の光検出器の出力信号との差分を計算する
    減算器とを具備する、
    光FSK通信システム。
  9. 前記信号源は、複数の電圧レベルを設定して切り替えることのできるものである請求項8に記載の光FSK通信システム。
  10. 送信機と、受信機と、送信機と受信機とを連結するファイバとを含む光通信システムであって、
    前記送信機は、レーザ光源と、前記レーザ光源からの光の強度を変調する光強度変調器と、前記光強度変調器がその強度を変調したレーザ光源からの光が入力される請求項1〜4のいずれか1項に記載の光周波数シフトキーイング変調器と、前記光強度変調器へ伝達すべき信号を出力するための強度変調信号源と、前記光周波数シフトキーイング変調器へ伝達すべき信号を出力するための信号源と、前記光周波数シフトキーイング変調器に高周波電気信号を与えるための高周波電気信号源とを具備し、
    前記受信機は、前記送信機から送信された光信号の強度を測定するための強度測定用光検出器と、
    前記送信機から送信された光信号をその波長に応じて分波する分波器と、
    前記分波器により分波された一方の光信号を検出するための第1の光検出器と、
    前記分波器により分波された残りの光信号を検出するための第2の光検出器と、
    前記第1の光検出器の出力信号と、前記第2の光検出器の出力信号との差分を計算する減算器とを具備する、
    光FSK、及び光強度変調通信システム。
  11. 送信機と、受信機と、送信機と受信機とを連結するファイバとを含む光通信システムであって、
    前記送信機は、レーザ光源と、前記レーザ光源からの光が入力される請求項1〜4のいずれか1項に記載の光周波数シフトキーイング変調器と、前記光周波数シフトキーイング変調器がその周波数を変調したレーザ光源からの光の強度を変調する光強度変調器と、前記光強度変調器へ伝達すべき信号を出力するための強度変調信号源と、前記光周波数シフトキーイング変調器へ伝達すべき信号を出力するための信号源と、前記光周波数シフトキーイング変調器に高周波電気信号を与えるための高周波電気信号源とを具備し、
    前記受信機は、前記送信機から送信された光信号の強度を測定するための強度測定用光検出器と、
    前記送信機から送信された光信号をその波長に応じて分波する分波器と、
    前記分波器により分波された一方の光信号を検出するための第1の光検出器と、
    前記分波器により分波された残りの光信号を検出するための第2の光検出器と、
    前記第1の光検出器の出力信号と、前記第2の光検出器の出力信号との差分を計算する
    減算器とを具備する、
    光FSK、及び光強度変調通信システム。
  12. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の光周波数シフトキーイング変調器と前記光周波数シフトキーイング変調器のRFA電極及びRFB電極に入力するRF信号周波数の2倍以上の周波数成分に応答できる光検出器を用いたミリ波・マイクロ波パルス発生方法。
  13. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の光周波数シフトキーイング変調器と前記光周波数シフトキーイング変調器のRFA電極及びRFB電極に入力するRF信号周波数の2倍以上の周波数成分に応答できる光検出器を用いたUWB無線通信システム。
JP2004297901A 2003-10-10 2004-10-12 光周波数シフトキーイング変調器 Active JP3937237B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004297901A JP3937237B2 (ja) 2003-10-10 2004-10-12 光周波数シフトキーイング変調器

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003352565 2003-10-10
JP2004297901A JP3937237B2 (ja) 2003-10-10 2004-10-12 光周波数シフトキーイング変調器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005134897A true JP2005134897A (ja) 2005-05-26
JP3937237B2 JP3937237B2 (ja) 2007-06-27

Family

ID=34656124

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004297901A Active JP3937237B2 (ja) 2003-10-10 2004-10-12 光周波数シフトキーイング変調器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3937237B2 (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006270990A (ja) * 2006-05-15 2006-10-05 National Institute Of Information & Communication Technology 光強度変調と光周波数シフトキーイング変調システム
KR100640509B1 (ko) 2005-08-01 2006-10-30 삼성전자주식회사 단측파대 변조 모듈
JP2006340188A (ja) * 2005-06-03 2006-12-14 National Institute Of Information & Communication Technology 位相連続光周波数偏移変調器、位相連続光周波数偏移変調方法
WO2007023857A1 (ja) * 2005-08-24 2007-03-01 National Institute Of Information And Communications Technology 強度バランス機能を有する光fsk/ssb変調器
JP2007067902A (ja) * 2005-08-31 2007-03-15 Fujitsu Ltd 差動4位相偏移変調器およびその駆動電圧設定方法
WO2007123175A1 (ja) 2006-04-20 2007-11-01 Sumitomo Osaka Cement Co., Ltd. 光変調装置
US7421209B2 (en) 2004-02-16 2008-09-02 National Institute Of Information And Communications Technology, Incorporated Administrative Agency Optical wavelength multiplexing FSK modulation method
JP2008219211A (ja) * 2007-02-28 2008-09-18 National Institute Of Information & Communication Technology Fskデータ形式のocdmaシステム
WO2009037794A1 (ja) 2007-09-18 2009-03-26 National Institute Of Information And Communications Technology 直交振幅変調信号発生装置
KR20140069077A (ko) 2011-09-30 2014-06-09 스미토모 오사카 세멘토 가부시키가이샤 캐리어 억압 광발생 장치
CN113489551A (zh) * 2021-07-05 2021-10-08 吉林大学 一种厘米波/毫米波超宽带信号产生装置

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6052580B2 (ja) * 2012-07-25 2016-12-27 国立研究開発法人情報通信研究機構 Fsk変調器によるrf信号の周波数測定装置

Cited By (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7421209B2 (en) 2004-02-16 2008-09-02 National Institute Of Information And Communications Technology, Incorporated Administrative Agency Optical wavelength multiplexing FSK modulation method
JP2006340188A (ja) * 2005-06-03 2006-12-14 National Institute Of Information & Communication Technology 位相連続光周波数偏移変調器、位相連続光周波数偏移変調方法
JP4649581B2 (ja) * 2005-06-03 2011-03-09 独立行政法人情報通信研究機構 位相連続光周波数偏移変調器、位相連続光周波数偏移変調方法
KR100640509B1 (ko) 2005-08-01 2006-10-30 삼성전자주식회사 단측파대 변조 모듈
JP2007057782A (ja) * 2005-08-24 2007-03-08 National Institute Of Information & Communication Technology 強度バランス機能を有する光fsk/ssb変調器
JP4696264B2 (ja) * 2005-08-24 2011-06-08 独立行政法人情報通信研究機構 強度バランス機能を有する光fsk/ssb変調器
WO2007023857A1 (ja) * 2005-08-24 2007-03-01 National Institute Of Information And Communications Technology 強度バランス機能を有する光fsk/ssb変調器
US7720392B2 (en) 2005-08-31 2010-05-18 Fujitsu Limited Differential quadrature phase-shift modulator and method for setting driving voltage thereof
JP2007067902A (ja) * 2005-08-31 2007-03-15 Fujitsu Ltd 差動4位相偏移変調器およびその駆動電圧設定方法
US7773833B2 (en) 2006-04-20 2010-08-10 Sumitomo Osaka Cement Co., Ltd. Optical modulation device
WO2007123175A1 (ja) 2006-04-20 2007-11-01 Sumitomo Osaka Cement Co., Ltd. 光変調装置
JP2006270990A (ja) * 2006-05-15 2006-10-05 National Institute Of Information & Communication Technology 光強度変調と光周波数シフトキーイング変調システム
JP4665102B2 (ja) * 2006-05-15 2011-04-06 独立行政法人情報通信研究機構 光強度変調と光周波数シフトキーイング変調システム
JP2008219211A (ja) * 2007-02-28 2008-09-18 National Institute Of Information & Communication Technology Fskデータ形式のocdmaシステム
WO2009037794A1 (ja) 2007-09-18 2009-03-26 National Institute Of Information And Communications Technology 直交振幅変調信号発生装置
KR20140069077A (ko) 2011-09-30 2014-06-09 스미토모 오사카 세멘토 가부시키가이샤 캐리어 억압 광발생 장치
US10498457B2 (en) 2011-09-30 2019-12-03 Sumitomo Osaka Cement Co., Ltd. Optical carrier-suppressed signal generator
CN113489551A (zh) * 2021-07-05 2021-10-08 吉林大学 一种厘米波/毫米波超宽带信号产生装置
CN113489551B (zh) * 2021-07-05 2022-09-20 吉林大学 一种厘米波/毫米波超宽带信号产生装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3937237B2 (ja) 2007-06-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7957653B2 (en) Phase control optical FSK modulator
EP1764935B1 (en) Optical transmission system
US6970655B2 (en) Method and circuit for generating single-sideband optical signal
US7945173B2 (en) Control apparatus and control method for optical modulator
US7450288B2 (en) Optical modulation device, optical transmitter, and optical transmission equipment
US20050175357A1 (en) UWB signal generator using optical FSK modulator
JP3892326B2 (ja) 光変調器の制御装置
JP4665134B2 (ja) 光搬送波抑圧両側波帯変調器を用いた4倍波発生システム
JP3867148B2 (ja) 光ssb変調器又は光fsk変調器のバイアス調整方法
JP2007057782A (ja) 強度バランス機能を有する光fsk/ssb変調器
JP3937237B2 (ja) 光周波数シフトキーイング変調器
JPWO2005091532A1 (ja) キャリア残留型信号の生成方法及びその装置
JP4706048B2 (ja) 光電気発振器及び光電気発振方法
US7526209B2 (en) Optical frequency shift keying modulator
US20110164844A1 (en) Optical modulator
Corzine et al. 10-channel× 40Gb/s per channel DQPSK monolithically integrated InP-based transmitter PIC
US10425166B2 (en) Optical transmitter, optical transmission apparatus, and optical modulation method
JP4604162B2 (ja) Rz−fsk変調器及びuwb信号の発生装置
JP2006267201A (ja) 位相連続光fsk変調方法,位相連続光fsk変調器
US8170422B2 (en) Frequency shift keying demodulator
JP4649581B2 (ja) 位相連続光周波数偏移変調器、位相連続光周波数偏移変調方法
JP2000122015A (ja) 光変調器
WO2024065174A1 (zh) 光发射机、光发射方法、光模块、设备及系统
JP4716293B2 (ja) 光変調器の制御装置および制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20061005

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061107

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061226

TRDD Decision of grant or rejection written
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20070209

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20070209

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070227

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070314

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 3937237

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100406

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110406

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110406

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120406

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120406

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130406

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140406

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250