JP2005133864A - グリースタンク - Google Patents
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Abstract
【解決手段】下端部からグリースの加圧補給及び吸引送出のなされる筒状容器体21と、筒状容器体21の上端部に結合する蓋体40と、筒状容器体21の内周面に摺接した状態で上下動可能となり、筒状容器体21内のグリース表面を押さえつけるフォロープレート30とを備えたグリースタンクであって、フォロープレート30が筒状容器体21の所定位置に達したときにフォロープレート30の下方からフォロープレート30の外周面と筒状容器体21の内周面との間を通って筒状容器体21の外部に至る経路を構成すべき部位(35a〜35c、36a〜36h、27、24a〜24d)が、フォロープレート30及び筒状容器体21に形成された構成となる。
【選択図】 図8
Description
図9において、グリースタンク2は、上端及び下端が開口する筒体容器4、通気口51を有する蓋体5、底部基体6及び仕切り板9を備えている。蓋体5は筒体容器4の上端開口を被い、仕切り板9は、筒体容器4の下端開口を被う。筒体容器4の内部空間の略中央には蓋体5と仕切り板9との間にガイド軸10が配置されている。蓋体5とガイド軸10の上端部とを蓋体5の外部から螺子止めすると共に、仕切り板9とガイド軸10の下端部とを仕切り板9の外部から螺子止めすることにより、筒状容器4、蓋体5、仕切り板9及びガイド軸10が一体的に固定される。仕切り板9の下部には仕切り板9に一体的に固定された底部基体6が設けられている。
このような事態を防止するため、最上位置に達したフロアパッキン7の下方空間と筒体容器4の外部とを連通するオーバーフロー孔を、筒体容器4の壁の上記下方空間における最上位置に設けることが考えられる。このようにすれば、フロアパッキン7が筒体容器4の最上位置に達したときにフロアパッキン7の下方部位のグリースがオーバーフロー孔から筒体容器4の外部に流出されることになり、以後、余分な圧力がフロアパッキン7に作用せず、前述したような蓋体5、あるいは、フロアパッキン7を破損してしまう事態を防止することができる。
このようにグリースが排出されるので、グリースの加圧補給が継続してもフォロープレートがそれ以上上昇することを防止することができる。
一方、グリースが上記経路を通って筒状容器体の外部に排出されている状態で、グリースの加圧補給が停止され、その吸引送出が開始されると、筒状容器体内のグリース表面が下降しようとする。この際、筒状容器体の外部に通ずる経路が筒状容器体の内周面とフォロープレートの外周面との間の隙間部分を含むことから、上記経路を通して外部から空気がフォロープレートの下方部に引込まれ難くなる。
このような構成により、フォロープレートの下方からのグリースがこの空間部を通して筒状容器体の外部に排出できるようになる。
上記空間部は、筒状容器体の壁に形成した貫通孔であってもよいし、また、上記筒状容器体の上端縁部に形成された一または複数の切り欠きであってもよい。
上記空間部を上記筒状容器体の上端縁部に形成された一または複数の切り欠きとした場合、グリースが上記経路を通って排出されるべき上記フォロープレートの所定位置を筒状容器体の上端部近傍とすることができるので、筒状容器体に貯留することのできるグリース量をより多くすることができる。
このような構成により、グリースの加圧補給を停止し、その吸引送出を開始した際に、蓋体の復元力によってフォロープレートが押し下げられるので、グリース表面の下降に対するフォロープレートの追従性が良くなり、より確実に空気の引込みを防止することができるようになる。
このような構成により、筒状容器体の内周面に形成された凹部領域とフォロープレートの外周面との間にグリースが通り得る部位が形成され、その部位を通ったグリースがそのまま筒状容器体に形成された空間部に導かれるようになる。
このような構成により、グリースがテーパー面に沿ってよりスムーズに筒状容器体に形成された空間部に導かれるようになる。
このような構成により、フォロープレートの上端部ではパッキンが筒状容器体の内周面に摺接し、その下端部では複数の突起が筒状容器体の内周面に摺接することとなる。上記パッキンによりフォロープレートより上方空間とフォロープレートより下方空間との気密性を保持することができると共に、複数の突起によりフォロープレートの下方から上方にグリースを導く空間を確保することができる。また、フォロープレートの上端部のパッキンとその下端部の複数の突起とにより、フォロープレートの筒状容器体内での姿勢を適正に保持することができると共に、その摺動抵抗を低減することができる。また、フォロープレートの姿勢が適正になるので、フォロープレートの傾きによるパッキンのシール性を損なうことがなく、エアの巻き込みなどの不具合を確実に防止することができる。
このような構成により、筒状容器体の上端縁部の切り欠きから排出されるグリースが更に、蓋体の内面に形成された凹部と筒状容器体の上端縁部の隙間を通って排出されるので、排出グリースの流れが蓋体によって阻害されることを極力防止することができる。
本発明の実施の形態に係るグリースタンクの内部構造は、図1に示すようになっている。
図1において、グリースタンク20は、樹脂製の筒状容器体21と、筒状容器体21の下端部に固定された底体22と、筒状容器体21の上端部に嵌合装着されたポリウレタン等の樹脂製の蓋体40とを備えている。筒状容器体21の内部にはナイロン樹脂等の樹脂製のフォロープレート30が上下動可能となるよう収容されている。フォロープレート30は、図2(a)に示すように、略円形の底板31から筒状の側壁32が立設した構造となっている。側壁32の外周には、リング状の凹溝33が形成され、凹溝33の下方に更にリング状の凹溝34が形成されている。また、底板31の外周部には、図2(b)に示すように、複数の切り欠き36a〜36hが等間隔に形成されると共に、3つの突起35a、35b、35cが等間隔に形成されている。なお、図2(a)は、図2(b)のA−A断面図であり、本来なら、図2(a)に突起35bは表れないが、便宜上図2(a)に突起35bが表れるようにしている。
図3において、筒状容器体21の上端部は開口しており、上端縁にフランジ部24が形成されると共にフランジ部24の下方所定位置にフランジ部25が形成されている。これらフランジ部24及び25により凹溝26が形成される。上端縁のフランジ部24には、複数の切り欠き24a、24b、24c、24dが等間隔に形成されている。また、筒状容器体21の内壁の切り欠き24a、24b、24c、24dから下方所定領域にはテーパー面27が形成されている。
図4(a)、(b)において、蓋体40は、円形の天板41と天板41の外周から立設する側壁42により一方端が開口する扁平のキャップ状構造となっている。蓋体40の内壁において、側壁42と天板41との接線を挟んで、該接線から側壁42の縁まで延びる側壁側凹部と該接線から天板41の中心方向に所定長延びる天板側凹部にて構成される所定幅のL字状凹部43a、43b、43c、43dが所定間隔にて形成されている。L字状凹部43aと43bとの間の側壁42の内面には係止フランジ44aが、L字状凹部43bと43cとの間の側壁42の内面には係止フランジ44bが、L字状凹部43cと43dとの間の側壁42の内面には係止フランジ44cが、L字状凹部43dと43aとの間の側壁42の内面には係止フランジ44dがそれぞれ形成されている。各係止フランジ44a(44b、44c、44d)は、図5に示すように、L字状凹部43aにその端部44a(1)が臨み、側壁42の縁部42a側の面が傾斜面44a(2)として形成されている。
フォロープレート30は、図7に示す状態になると、以後、ポンプの吸引作用によるグリースの送出に伴って低下するグリース表面に追従して下降していく。
更に、フォロープレート30の底板31の外周縁に複数の切り欠き36a〜36hを形成したが、突起35a〜35cによって、フォロープレート30の外周面と筒状容器体21の内周面との間に隙間が形成されるので、それら切り欠き36a〜36hを形成しなくてもよい。
21 筒状容器体
22 底体
24、25 フランジ部
24a、24b、24c、24d 切り欠き
26 凹溝
27 テーパー面
30 フォロープレート
31 底板
32 側壁
33、34 凹溝
35a、35b、35c 突起
36a、36b、36c、36d、36e、36f、36g、36h 切り欠き
38 パッキン
40 蓋体
41 天板
42 側壁
43a、43b、43c、43d L字状凹部
44a、44b、44c、44d 係止フランジ
Claims (8)
- 下端部からグリースの加圧補給及び吸引送出のなされる筒状容器体と、該筒状容器体の上端部に結合する蓋体と、上記筒状容器体の内周面に摺接した状態で上下動可能となり、上記筒状容器体内のグリース表面を押さえつけるフォロープレートとを備えたグリースタンクであって、
上記フォロープレートが上記筒状容器体の所定位置に達したときに上記フォロープレートの下方から上記フォロープレートの外周面と上記筒状容器体の内周面との間を通って上記筒状容器体の外部に至る経路を構成すべき部位が、上記フォロープレート及び上記筒状容器体に形成されたことを特徴とするグリースタンク。 - 上記経路を構成すべき部位は、上記筒状容器体の内部と外部とを連通する空間部を含むことを特徴とする請求項1記載のグリースタンク。
- 上記空間部は、上記筒状容器体の上端縁部に形成された一または複数の切り欠きであることを特徴とする請求項2記載のグリースタンク。
- 上記経路が形成される際に上記フォロープレートが達する所定位置は、上記フォロープレートの上端部が上記蓋体をその弾性限度内で押し上げて上記筒状容器体の上端縁部から突出した位置であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のグリースタンク。
- 上記経路を構成すべき部位は、上記筒状容器体の内周面において上記空間部から連続して下方に延びる凹部領域を含むことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のグリースタンク。
- 上記凹部領域は、上記筒状容器体の内周面に形成されたテーパー面であることを特徴とする請求項5記載のグリースタンク。
- 上記フォロープレートは、その上端部外周に装着されたパッキンと、
その下端部外周に設けられた3つ以上の突起とを備えたことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載のグリースタンク。 - 上記蓋体の内面における上記筒状容器体の上端縁部に対向する所定部位に凹部を形成したことを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載のグリースタンク。
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