JP2005133661A - 建設機械の冷却風ガイド、建設機械の冷却ファン駆動モータのサポート及び建設機械の冷却装置 - Google Patents

建設機械の冷却風ガイド、建設機械の冷却ファン駆動モータのサポート及び建設機械の冷却装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 建設機械の冷却ファン駆動モータのサポート及び建設機械の冷却装置において、簡素な構成により、冷却風の排出効率を向上させることができ、ひいては騒音を低減できるようにする。
【解決手段】 建設機械のエンジンルーム内のクーリングユニット後方の冷却ファン25を駆動し冷却ファン25の後方に近接配置された駆動モータ25aを支持する、建設機械の冷却ファン駆動モータのサポート50において、冷却ファン25から吐出された冷却風を、冷却ファン25の外周側に案内するガイド部材53をそなえる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、建設機械のエンジンルーム内の冷却ファン後方に近接配置された冷却風のガイド及び冷却風のガイドを取り付けられた建設機械の冷却ファン駆動モータのサポート、並びに、それらを使用した建設機械の冷却装置に関する。
今日、油圧ショベル,ホイールローダ等の走行式の建設機械やクレーン等の定置式の建設機械等、種々の建設機械が建設現場,港湾,工場内等の様々な分野において用いられている。これら建設機械の構造は、例えば走行式の建設機械である油圧ショベルでは、図6に示すように下部走行体101と、下部走行体101の上側に旋回可能に配設された上部旋回体102と、上部旋回体102に設けられ種々の作業を行なう作業装置103との3つの部分で構成されている。このうち上部旋回体102には、その機体後方にカウンタウェイト102−1が配置され、カウンタウェイト102−1の機体前方にはエンジンルーム102−2が配置されている。
ここでエンジンルーム102−2について図7を参照して説明する。図7は一般的なエンジンルームの構成を示す図であって機体前方から見たエンジンルームの模式的な断面図である。
エンジンルーム102−2には、エンジン106や油圧ポンプ108等の機器が配設され、エンジン106による油圧ポンプ108の駆動により発生した油圧によって作業装置103(図6参照)等を作動させている。
建設機械は、ダム,トンネル,河川,道路等における岩石の掘削やビル,建築物の取り壊し等、一般に厳しい環境下で使用されるが、このような環境下ではエンジン106や油圧ポンプ108等の機器類に加わる負荷が高く、エンジン温度の上昇や作動油の油温の上昇を招きやすい。このため、これら建設機械では、ファン105によって生成される冷却風の流路に、比較的大容量のラジエータやオイルクーラなどからなるクーリングパッケージ104をそなえ、これらクーリングパッケージ104によってエンジン冷却水や作動油が冷却される(例えば特許文献1参照)。
つまり、ファン105の回転により、クーリングパッケージ104が設置されたラジエータルーム102Aの上部開口部109,110から外部の空気(冷却風)が吸引され、この空気が、フィン構造のクーリングパッケージ104のコアを通過する際に、エンジン冷却水や作動油を冷却するのである。
冷却ファン105の駆動方式としては、エンジン駆動式や、電気モータや油圧モータなどによる駆動するモータ駆動式があり、図7に示す例は、冷却ファン105がモータ105aにより駆動されるモータ駆動式である。冷却ファンがエンジン駆動式の場合には、冷却ファンは、エンジンクランクシャフトに連結され、このエンジンクランクシャフトにより支持されることとなるが、モータ駆動式では、図示するように冷却ファン105及びモータ105aを支持するサポート120が必要となる。
さて、メインエンジンルーム102Bには、ファン105からファン軸流方向(図12中において左右方向)に対し所定の距離をあけて、上面に開口部111が、下面に開口部112がそれぞれ設けられている。上面の開口部111は、メッシュ状やルーバ状などに形成された複数の開口からなり、上記ファン軸流方向に対し比較的大きな幅をもって形成されている。一方、下面の開口部112は、比較的面積の大きな単一の開口として形成されており、メインエンジンルーム102B内の機器(例えばオイルパン107など)を保護するためにエンジンルーム床面に取り付けられたボトムガード130に形成されている。
また、油圧ポンプ108が設置されたポンプルーム102Cには、上面に開口部113が、下面に開口部114がそれぞれ設けられている。
これらの開口部113,114は、メインエンジンルーム102Bの開口部111と同様に、メッシュ状やルーバ状などに形成された複数の開口からなる。
エンジン冷却水や作動油を冷却して高温となった空気は、メインエンジンルーム102Bの上記排気開口部111,112から外部に排出され、又は、メインエンジンルーム102Bを通り抜けて、ポンプルーム102Cの上記排気開口部113,114から外部に排出される。
クーリングパッケージ104及びファンモータサポート120の具体的な構造として、例えば図8(a),(b)に示すような構成が考えられる。図8はクーリングパッケージ104廻りの構成を示す図であって、(a)は冷却ファン,フィンガーガード及びモータを取り外した状態で示す模式的な斜視図、(b)は冷却ファン,フィンガーガード及びモータを取り付けた状態で示す模式的な斜視図である。
クーリングパッケージ104は、エンジン冷却水を冷却するラジエータ(コア)104aと、油圧ポンプ108の作動油を冷却するオイルクーラ(コア)104bとをそなえて構成されており、これらのコア104a,104bは冷却風の流通方向に対し並列に配置されている。また、クーリングパッケージ104は、エンジンルーム102−2のフロアに固定され上記コア104a,104bを支持するフレーム104cと、上記コア104a,104bと冷却ファン105(図7参照)との間に設置されるシュラウド104dとをそなえている。
また、シュラウド104dの背面(冷却ファン105の軸流方向下流側の面)には、冷却ファン105及びモータ105aを支持するサポート120が取り付けられている。サポート120は、モータ105aが設置されるモータ取付台121と、このモータ取付台121を挟んで上下に並べられる一対のビーム122,123とをそなえて構成されている。上方のビーム122は、その中央がモータ取付台121側に(つまり下側に)凸となる形状とされ、下方のビーム123は、その中央がプレート121側に(つまり上側に)凸となる形状とされており、各ビーム122,123の中央にモータ取付台121が接続されている。なお、符号121aは、冷却ファン105に連結されるモータ105aの回転軸を挿通するためにモータ取付台121に形成された穴である。
また、冷却ファン105の冷却風吐出側には、作業者がメンテナンス作業の際に冷却ファン105に触れてしまわないように、フィンガーガード105bが取り付けられている。フィンガーガード105bは、図8(b)では簡略化して示しているが、指などの挿入できない間隔で配列された複数のスポークからなり(例えば非特許文献1参照)、シュラウド104dに支持されている。
ところで、特に油圧ショベルでは、ファン105から吐出された空気の流れには、ファン軸流方向の成分が殆どなく、遠心方向の成分や旋回方向の成分(以下、まとめて遠心/旋回方向成分という)が主成分となることが確認されている。
以下、この理由を図9〜図12を参照して説明する。
油圧ショベルの場合、上部旋回体102内部においてラジエータやエンジンなどを搭載できるスペースは図9(a)に示すようになり、図9(b)に示すような他の建設機械のスペースに較べて狭く特にその横断面積(ファン軸流方向に対して直交する断面)が小さくなる。これは、エンジンルームの高さについては高くするとエンジンルーム前方の運転席からの後方への視界が遮られてしまい、エンジンルームの幅〔建設機械の前後長さ〕についてはこれを長くすると機長が長くなって建設機械後端の旋回半径が大きくなり、狭い現場で使うのに不便になるためである。
このように横断面積が比較的小さくなる分、油圧ショベルでは、クーリングパッケージ104の厚さ(冷却風の進行方向に対する寸法)を大きく取って、クーリングパッケージ104と冷却風との接触面積ひいてはクーリングパッケージ104の冷却性能を確保するようにしている。この結果、冷却風がクーリングパッケージ104を通過する際に受ける圧力抵抗が比較的大きくなってしまう。
建設機械では、コストやサイズを抑えるため冷却ファンには軸流ファンが一般的に使用されている。図10は一般的な軸流ファンの性能曲線を示す模式図である。この性能曲線Lから明らかなように、軸流ファンでは、一般的にファン上流側の圧力損失ΔPが増加するほど、単位時間当たりのファン風量Vが減少する傾向にある。ファン風量Vとは即ち冷却風のファン上流からファン下流への移動量であることから、ファン上流側の圧力損失ΔPが増加するほど、ファン上流からファン下流への直線的な流れである軸流方向の流れが特に得られにくくなる。
このため、ファン上流側の圧力損失ΔPが所定値ΔP0未満の低圧力損失域RLにおいては冷却風の流れは図11(a),(b)に示すようになり、ファン上流側の圧力損失ΔPが所定値ΔP0以上の高圧力損失域RHにおいては冷却風の流れは図12(a),(b)に示すようになる〔図11及び図12は何れもその左右方向をファン軸流方向と一致させて示す図であり、図11(a)及び図12(a)では、ファン翼の回転中心線CLより下側みを示している〕。
つまり、上記低圧力損失域RLにおいてはファン風量が比較的多くなることから、図11(a)に示すように、ファン上流側ではベクトルFIN,1で代表して示すような比較的大きな風量の軸流が発生し、ファン下流側ではベクトルFOUT,1で代表して示すような流れ、即ち遠心/旋回方向成分ベクトルFC,1よりも軸流方向成分ベクトルFA,1が支配的な流れが発生する。そして、風量は、図11(b)にベクトルで示すように遠心側になるほど大きくなる。
これに対し、上記高圧力損失域RHにおいてはファン風量が比較的少なくなることから、図12(a)に示すように、ファン上流側ではベクトルFIN,2で示すような比較的少量の軸流しか発生せず、ファン下流側においては、ベクトルFOUT,2で示すような流れ、即ち軸流方向成分ベクトルFA,2よりも遠心/旋回方向成分ベクトルFC,2が支配的な流れが発生し、風量は、図12(b)にベクトルで示すように遠心側になるほど大きくなる。
このようなファン上流側の圧力損失ΔPとファン下流側での冷却風の流れとの関係は、実験やシミュレーションでも確認されている。
そして、上述したように油圧ショベルではクーリングパッケージが厚いためファン上流側の圧力損失ΔPが大きく高圧力損失域で冷却ファンが使用されることとなり、ファン出口側の冷却風の流れ成分は、遠心/旋回方向成分が支配的になるのである。
しかしながら、図7に示す上記従来技術では、上述したように、網目状に複数の開口が形成されてなる排気開口部111などが、ファン軸流方向に対してファン105から距離を開けて配設され、また、ファン軸流方向に対して幅を持って形成されているため、メインエンジンルーム102Bに吸引された冷却風は、排出されるまでに上記軸流方向への流れを余儀なくされる。
つまり、この従来技術では、遠心/旋回方向成分を流れの主成分とする空気を強制的に軸流方向へ流す構造となるため、乱流が発生するなどして空気の被る圧力損失が比較的大きく、クーリングパッケージ104を通過後の空気の排出が滑らかに行なわれない(排出効率が低い)という課題がある。
排出効率を向上させるために、メインエンジンルーム102Bの開口面積を増加させることも考えられるが、この場合、騒音(エンジン音や、冷却風がクーリングパッケージ104などを通過する際に発生する風切音の外部への漏洩)の増大を招くこととなり、新たな課題が発生する。
そこで、冷却風のエンジンルームからの排出効率を向上させ騒音を低減できるようにした技術として、特許文献2には図13に示すような建設機械が開示されている。この建設機械では、エンジンルーム130の上面に冷却風の導入口131が設けられるとともにエンジンルーム130の上面及び両側面(車体前後面)に冷却の風排出通路(ファン風分流路,ファン風分流ダクト)132〜134が設けられ、この冷却風通路の入口(図13中で左側端部)は何れも冷却ファンの外周近傍に位置設定されている。このような構成により、冷却ファンから遠心/旋回方向に吹き出された冷却風を少ない開口から効率的に排出し、且つ、エンジンルーム130からの騒音の増大を防止するようにしている。
実開平3−83324号公報 特開2001−193102号公報 「部品カタログ 320C 320C L 油圧ショベル」,新キャタピラ三菱,2002年9月,XJBP7843−01,p.32
しかしながら、上述した図13に示すような従来技術においても、冷却風の排出効率は不十分である。つまり、上述した通り、冷却ファンから吐出された冷却風は主に旋回方向又は遠心方向に流れるため冷却ファンの回転中心軸付近が低圧となり、この結果、冷却風の一部が巻き返ってエンジン側から冷却ファンに向かって逆流する現象が発生し、冷却風の排出効率を低下させてしまうのである。
したがって、冷却風を滑らかに排出するためには、ある程度大きな排出口をエンジンルームを囲う壁面に形成しなければならないため、騒音を十分に抑制することができず、より一層の騒音の低減が望まれている。
この他、フィンガーガードは、一般的に多数のスポークを縦及び/又は横に所定の間隔をあけて配列することにより形成されているため、冷却風がフィンガーガードを通過する際にこれらの多数のスポークと接触するため、風切り音が発生し、また、冷却風の圧力損失を引き起こすといった課題もある。また、フィンガーガードに加え、冷却ファンのモータを支持するためのビームが、冷却ファンから旋回方向に吐出される冷却風の流れを阻害して冷却風の圧力損失を引き起こすといった課題もある。
本発明はこのような課題に鑑み創案されたもので、簡素な構成により、冷却風の排出効率を向上させることができ、ひいては騒音を低減できるようにした、建設機械の冷却ファン駆動モータのサポート及び建設機械の冷却装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1記載の本発明の建設機械の冷却ファン駆動モータのサポートは、クーリングユニット,該クーリングユニットに冷却風を供給するための冷却ファン及び該冷却ファンに近接配置され該冷却ファンを駆動する駆動モータが、ファン軸流方向の上流側からこの順に配置された建設機械のエンジンルームにおいて、該駆動モータを支持する、建設機械の冷却ファン駆動モータのサポートであって、該冷却ファンから吐出された冷却風を、該冷却ファンの外周側に案内するガイドがそなえられたことを特徴としている。
請求項2記載の本発明の建設機械の冷却ファン駆動モータのサポートは、請求項1記載の建設機械の冷却ファン駆動モータのサポートにおいて、該クーリングユニットと該冷却ファンとの間に該冷却ファンを囲うように設置されたシュラウドに支持されたことを特徴としている。
請求項3記載の本発明の建設機械の冷却ファン駆動モータのサポートは、請求項2記載の建設機械の冷却ファン駆動モータのサポートにおいて、該駆動モータが取り付けられるモータ取付台と、該モータ取付台を挟むようにして配置される一対の梁部材とをそなえて構成され、上記の一対の梁部材は、該モータ取付台に接続される中央部と、該中央部の両端部からそれぞれ該シュラウドへ向けて延び該シュラウドに接続される一対の腕部とを有し、該ガイドは、短冊状に形成され、該腕部の相互間に掛け渡されるようにして取り付けられたことを特徴としている。
請求項4記載の本発明の建設機械の冷却ファン駆動モータのサポートは、請求項3記載の建設機械の冷却ファン駆動モータのサポートにおいて、該ガイドが、該腕部に対し回転可能に取り付けられたことをことを特徴としている。
請求項5記載の本発明の建設機械の冷却ファン駆動モータのサポートは、請求項3又は4記載の建設機械の冷却ファン駆動モータのサポートにおいて、上記の一対の梁部材が、該モータ取付台を挟んで上下に並べられたことを特徴としている。
請求項6記載の本発明の建設機械の冷却装置において、エンジンルームの内部に形成される冷却風通路と、該エンジンルーム内に設置されるクーリングユニットと、該クーリングユニットの後方に設置される冷却ファンと、該冷却ファンを駆動し該冷却ファンの後方に近接配置された駆動モータとをそなえて構成された、建設機械の冷却装置において、該エンジンルームを内部空間として形成する機体壁面に対し該冷却ファンの略外周に形成された冷却風の排出口と、請求項1〜5の何れか1項に記載のサポートのガイドとをそなえ、該冷却ファンから吐出された冷却風が、該サポートのガイドにより、上記の冷却風の排出口に向けて案内されるよう構成されたことを特徴としている。
請求項7記載の本発明の建設機械の冷却装置において、エンジンルームの内部に形成される冷却風通路と、該エンジンルーム内に設置されるクーリングユニットと、該クーリングユニットの後方に設置される冷却ファンと、該冷却ファンを駆動し該冷却ファンの後方に近接配置された駆動モータとをそなえて構成された、建設機械の冷却装置において、該エンジンルームを内部空間として形成する機体壁面に対し該冷却ファンの略外周に形成された冷却風の排出口と、該排出口に該冷却風を案内する風路と、請求項1〜5の何れか1項に記載のサポートのガイドとをそなえ、該冷却ファンから吐出された冷却風が、該サポートのガイドにより、該風路の入口に向けて案内されるよう構成されたことを特徴としている。
請求項8記載の本発明の建設機械の冷却風ガイドは、建設機械のエンジンルーム内においてクーリングユニット後方の冷却ファンの吐出側に該冷却ファンに近接配置され、該冷却ファンから吐出された冷却風を、該冷却ファンの外周側且つ該冷却ファンの軸流方向下流側に案内することを特徴としている。
本発明によれば、冷却ファンの後方に近接配置され冷却風を冷却ファンの外周側に案内するガイドをそなえることで、冷却風を滑らかに機外へと排出することが可能となり、冷却風の排出効率を向上させることができ、ひいては、機体壁面に設ける冷却風の排出開口を低減して騒音を低減できる利点がある。
特に、上記ガイドを、冷却ファンの後方に近接配置された駆動モータを支持する、建設機械の冷却ファン駆動モータのサポートにそなえさせることで、従来の冷却ファン駆動モータのサポートを利用した簡素な構成により、上記利点が得られるようになる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。
なお、図1〜図5の各図において、図中の矢印Xは建設機械の前後方向(以下、エンジンルーム幅方向ともいう)を示し、図中の矢印Yは建設機械の左右方向(以下、ファン軸流方向ともいう)を示す。
また、以下の実施形態では、本発明を建設機械として油圧ショベルに適用した例を説明する。
本発明の一実施形態にかかる建設機械について図1を参照して説明する。図1は建設機械の全体構成を示す模式的な斜視図である。
建設機械は、下部走行体1と、下部走行体1の上側に旋回可能に配設された上部旋回体2と、上部旋回体2に設置され種々の作業を行なう作業装置3の3つの部分で構成されている。このうち上部旋回体2には、その機体後方にカウンタウェイト2Aが配置され、カウンタウェイト2Aの機体前方にはエンジンルーム2Bが配置されている。
次いで、図2を参照して建設機械のエンジンルーム構造について説明する。図2はエンジンルーム2Bの機体前方から見た模式的な断面図である。エンジンルーム2Bには、エンジン26がそのクランク軸を機体左右方向Yに向けて設置されており、図2中でエンジン26の右側に軸流式の冷却ファン25が配設されている。この冷却ファン25は、その軸流方向が機体左右方向Yに一致するような姿勢で設置されており、エンジンルーム2Bの内部空間により形成される冷却風通路に、冷却風を流通させるようになっている(ここでは、図2中で左側に冷却風を送り出すようになっている)。
冷却ファン25のファン軸流方向上流側(図2中右側)には、ラジエータやオイルクーラなどからなるクーリングパッケージ24が設置され、また、エンジン26のファン軸流方向下流側(図2中左側)には、エンジンクランク軸に機械的に連結された油圧ポンプ27が設置されている。
なお、エンジンルーム2Bの内部は、クーリングパッケージ24,エンジン26及び油圧ポンプ27の各相互間で仕切られており、クーリングパッケージ24のラジエータが設置されたラジエータルーム2Ba、エンジン26や冷却ファン25が設置されたメインルーム(以下メインエンジンルームという)2Bb、油圧ポンプ27が設置されたポンプルーム2Bcに分割された構成となっている。
エンジンルーム2Bを形成する機体壁面21の下壁23には、エンジンルーム2B内のオイルパン26aの底部に面してボトムガード23Aがそなえられており、このボトムガード23Aにより、オイルパン26aをはじめとするエンジンルーム2B内の機器が、地面から跳ね上げられた石などから保護されるようになっている。
ボトムガード23Aは、機体下壁23にボルト40により螺合され、機体下壁23に対し取り外し可能になっている。オイルパン26aなどのメンテナンスを行なう際には、ボトムガード23Aを機体下壁23から取り外すことにより形成される開口からメンテナンス作業が行なわれることとなる。
ボトムガード23Aは、ボトムガード本体23Bとボトムガード本体23Bに固定された整流箱23Cとをそなえて構成される。ボトムガード本体23Bは、機体下壁23に形成された開口を塞ぐように、換言すればエンジンルーム2Bの内部を機外に対し遮蔽するように、機体下壁23に取り付けられ、開口(冷却風排出開口)23Baを有している。
また、整流箱23Cは、ボトムガード本体23Bの面23Bc(エンジンルーム2Bに向く面)に固定されている。上記取り付け状態において、整流箱23Cは、オイルパン26aの下方に配置されることとなる。
そして、整流箱23Cは、その入口23Ca(=図4に示す斜面23C−3の上縁及び側面23C−4,23C−5の上縁)が、機体への取り付け時に、冷却ファン25の略外周に位置するように配置され、冷却ファン25のファン軸流方向下流側に且つ冷却ファン25からファン翼半径方向に対し所定の距離をあけて冷却ファン25に近接して配置されている。
一方、機体上壁面(天井面)22には、ラジエータルーム2Baに面してその上壁面22に開口部(導入開口)22cが設けられるとともにメインエンジンルーム2Bbに面してその上壁面22に開口部(排出開口)22aが設けられている。そして、この排出開口22aを覆うようにして、機体本体上壁面22の外側にはバルジ(膨出部)22bが取り付けられている。
ここでは、上記排出開口22aは、上記のボトムガード23Aの冷却風導入口と同様に、冷却ファン25の略外周に配置され、冷却ファン25のファン軸流方向下流側に且つ冷却ファン25からファン翼半径方向に対し所定の距離をあけて冷却ファン25に近接して配置されている。
バルジ22bは、ラジエータルーム2Ba側が閉口する一方、ポンプルーム2Bc側の端部が開口する構造となっており、エンジンルーム排出口22aを介してエンジンルーム2Bから排出された冷却風は、バルジ22bにより水平方向(完全に水平方向だけでなく略水平方向も含む)に且つファン軸流方向Yに対しラジエータルーム2Baに設けられた冷却風導入口22cとは反対側に向けて偏向された後、機外へと排出されるようになっている。
さて、冷却ファン25は、モータ駆動式であり、油圧モータ(駆動モータ)25aの回転軸に直結され、この油圧モータ25aにより直接駆動されるようになっている。油圧モータ25aは、冷却ファン25の後方(冷却風吐出側)に冷却ファン25に近接して配置され、サポート50(建設機械の冷却ファン駆動モータのサポート)を介して後述するシュラウドに支持されている。
油圧モータ25aのサポート及びクーリングパッケージの構造について図3を参照して説明する。図3は、サポート及びクーリングパッケージの構造を、冷却ファン,フィンガーガード及び油圧モータを取り外した状態で示す斜視図である。
クーリングパッケージ24は、2つのコア(クーリングユニット)24a,24a(ここでは図3中で左側がラジエータ、右側がオイルクーラ)と、これらのコア24aが支持されエンジンルーム2Bの床面に立設/固定された左右一対のフレーム24b,24bと、コア24aと冷却ファン25(図2参照)との間に冷却ファン25を囲うように設置され上記フレーム24bに支持されるシュラウド24cとをそなえて構成される。
シュラウド24cは、主面24ca及びこの主面24caに垂直姿勢の4つの側面24cbをそなえた略箱型形状である。主面24caには円形の穴24ccが形成されており、この穴部24ccに嵌め込まれるようにして冷却ファン25が設置される。
さて、サポート50は、油圧モータ25aが取り付けられるモータ取付台51と、このモータ取付台51を挟んで上下に並ぶ一対のビーム(梁部材)52−1,52−2とをそなえて構成される。
モータ取付台51は、上記のシュラウド24cの穴24ccよりも小さな略平板矩形状のもので、その平面を鉛直方向に向けた姿勢で、シュラウド24cの主面24ca及び冷却ファン25に近接して配置される。モータ取付台51の平面中央部には穴51aが形成されており、油圧モータ25aは、この穴51aに回転軸を挿通させた状態でモータ取付台51のファン軸流方向下流側の面に固定され、油圧モータ25aの回転軸の先端は、冷却ファン25のボスに接続されている。
各ビーム52−1,52−2は、帯状のプレート材を略V字状に折り曲げたような形状であり、水平姿勢の中央部52aと、この中央部52aの両端から相互間距離を漸増させて延びるような一対の腕部52b,52bとを有する。上方ビーム52−1は、腕部52bを上に向けた姿勢で、中央部52aの下面をモータ取付台51の上端縁に接続され、一方、下方ビーム52−2は、腕部52bを下に向けた姿勢で、中央部52aの上面をモータ取付台の下端縁に接続されている。
また、各腕部52bの先端側は、さらにシュラウド24cに向けて曲がった形状とされてシュラウド24cの主面24caに接続されている。このようなビーム52−1,52−2の形状により、モータ取付台51ひいては油圧モータ25aの本体が、シュラウド24c及び冷却ファン25aから若干の間隔をあけてビーム52−1,52−2,シュラウド24c及びフレーム24bを介してエンジンルーム床面に支持されるようになっている。
そして、上方ビーム52−1における腕部52b,52bの相互間及び下方ビーム52−2における腕部52b,52bの相互間には、それぞれ、短冊形状の整流板(ガイド)53が、その長手方向を水平方向に向けて掛け渡されている。ここでは、腕部52b,52bの相互間に、手などを差し込めない程度の間隔をあけて複数の整流板53が上下に並べられており、各整流板53はその両端を腕部52b,52bに例えば溶接などにより固定されている。
各整流板53はそれぞれ冷却ファン25aから吐出された冷却風を冷却ファン25aの外周側に案内するような傾斜姿勢とされている。具体的には、上方ビーム52−1の整流板53は、冷却ファン25aから吐出された冷却風を整流し上方のエンジンルーム排出口22a(図2参照)に向けて案内するよう、ファン軸流方向下流側に向けて上方に(ファン外周方向に)傾斜した姿勢とされている。一方、下方ビーム52−2の整流板53は、冷却ファン25aから吐出された冷却風を整流し下方の整流箱23C(図2参照)の入口(整流箱23C内に形成される風路の入口)23caに向けて案内するよう、ファン軸流方向下流側に向けて下方に(ファン外周方向に)傾斜した姿勢とされている。
整流板53は、上述した通りビーム腕部52bの相互間に掛け渡されていることから、ビーム52−1,52−2の補強材としても機能するようになっている。このため、整流板53による補強分、各ビーム52−1,52−2の板厚は、従来の整流板を設けないものに比べて薄く設定されている。
なお、整流板53はフィンガーガードとしても機能することから、整流板53が設置された箇所については特にフィンガーガードは設けられていない。整流板53が設置されていないモータ取付台51の左右両側については、それぞれ、冷却ファン25を覆うようにして図示しないフィンガーガードが設置されている。勿論、モータ取付台51の左右両側についても部材53を、フィンガーガードの代わりに且つビーム52−1,52−2の補強材として取り付けても良い。この場合、上方のビーム52−1の図3中で左側のビーム腕部52bと下方のビーム52−2の図3中で左側のビーム腕部52bとの間に掛け渡された部材53が、手などを差し込めない程度の間隔をあけて左右方向に並べられ、同様に、上方のビーム52−1の図3中で右側のビーム腕部52bと下方のビーム52−2の図3中で右側のビーム腕部52bとの間に掛け渡された部材53が手などを差し込めない程度の間隔をあけて左右方向に並べられる。
また、レイアウト的にモータ取付台51の左右両側について現実的には手など入れることのできない機体であれば、かかる左右両側のフィンガーガード又は部材53は不要である。
さて、ボトムガード23A及びバルジ22bの構造を説明する。
先ず、図4を参照して、ボトムガード23Aの構造を説明する。図4は、ボトムガード23Aの模式的な斜視図であり、図中右上の矢印は、ボトムガード23Aの機体への取り付け状態における方向を示している。
ボトムガード本体23Bは、四角形のプレート状の部材であり、そのファン軸流方向下流側寄りには上記冷却風排出開口23Baが形成されており、この冷却風排出開口23Baはエンジンルーム幅方向Xに長いスリット状に形成されている。また、ボトムガード本体23Bの四隅には、機体下壁23へ固定するための上記ボルト40を挿通する穴23Bbが形成されている。
整流箱23Cは、この冷却風排出開口23Baを、エンジンルーム幅方向X及びファン軸流方向Yの各方向に対し覆うようにしてボトムガード本体23Bに固定されており、機体下壁23への取り付け状態において、ファン軸流方向下流端となる鉛直面23C−1、この鉛直面23C−1の上端からファン軸流方向上流側に延びボトムガード本体23Bと平行な姿勢の水平面23C−2、この水平面23C−2からファン軸流方向上流側に向けて上方の冷却ファン近傍へと延びる斜面23C−3、及びエンジンルーム幅方向Xの端面である側面23C−4,23C−5からなる。側面23C−4,23C−5は、同一形状であり、上記面23C−1〜23C−3により形状が規定される部位S1とこの部位S1からファン軸流方向上流側に延びる部位S2とからなる。
次に、図5を参照して、冷却空気の導入口22c、エンジンルーム排出口22a及びバルジ22bの構造をさらに説明する。図5はエンジンルーム2Bの上部の構成を示す模式的な斜視図である。
冷却空気の導入口22c及びエンジンルーム排出口22aは、図5に示すように機体前後方向Xに長いスリット状の開口部として形成されている。またバルジ22bは、エンジンルーム幅方向Xに長い略箱型の輪郭を有した形状であって、機体本体上壁面22への取り付け状態においてエンジンルーム排出口22aと向き合う側が開口した形状とされ、上記取り付け状態においてファン軸流方向下流側の端面には、エンジンルーム幅方向Xに対し比較的短い形状(ここでは円形)の開口(排出穴)22baがエンジンルーム幅方向Xに沿って複数並設されている。
さて、再び図2を参照して説明すると、このようなエンジンルーム構造において、冷却ファン25を作動させることにより、上記導入開口22cからエンジンルーム2B(冷却風通路)へ冷却風として取り込まれた外気は、クーリングパッケージ24を通過した後、油圧モータ25aのサポート50に設けられた整流板53,エンジンルーム排出開口22a及びボトムガード排出開口23Baを介して外部へと排出され、クーリングパッケージ24を通過する際に冷却水及び油圧ポンプ27の作動油を冷却するようになっている。
つまり、本発明の冷却装置が、導入開口22c,エンジンルーム2B(機体21内の空間即ち室2Ba,2Bb,2Bc),クーリングパッケージ24,冷却ファン25,整流板53,排出開口22a,バルジ22b及びボトムガード23Aをそなえて構成されているのである。
なお、エンジンルーム2Bに流入した冷却風の内のごく一部は、エンジン26と油圧ポンプ27との連結部27aと、メインエンジンルーム2Bbとポンプルーム2Bcとの仕切り壁28との隙間を通ってポンプルーム2Bcに流入する。このため、ポンプルーム2Bcに面して機体本体壁面21の上面22及び下面23にメッシュ状の開口22d,23bがそれぞれ設けられており、ポンプルーム2Bcに流入した冷却風は上記開口22d,23bから機外へと排出されるようになっている。
本発明の一実施形態としての建設機械の冷却装置は、上述したように構成されており、図2に示すように冷却風が機外に排出される。
つまり、従来技術の課題として説明したように、一般的にクーリングパッケージの圧力損失が比較的大きくなるため、冷却ファン25から送り出された冷却風の多くは、半径方向或いは旋回方向に流れ、直線的に或いは旋回しながらも略遠心方向に流れるようになる。
冷却ファン25の吐出側近傍には、油圧モータ25aのサポート50のビーム52−1,52−2に取り付けられた整流板53が配置されており、冷却風をその略遠心方向への流れを生かしつつ整流板53により整流する結果、冷却風は、エンジンルーム排出口22a又はボトムガード23Aの整流箱23Cの入口23Caへ向けて略直線的に流れるようになるとともに、巻き返りによる冷却風の逆流(エンジン26から冷却ファン25へと向かう冷却風の流れ)が抑制される。
したがって、冷却風は、エンジンルーム排出口22a又は整流箱23Cに速やかに流れ込むようになる。また、冷却風はファン遠心方向(ファン半径方向)へと略直線的に流れるようになることから、従来では冷却風の旋回方向への流れがビームにより阻害されることにより生じていた圧力損失を抑制できる。この結果、冷却風は、エンジンルーム排出口22aから又は整流箱23Cを介して冷却風排出口23Baから、滑らかに機外へと排出されるようになるので、従来の油圧モータのサポートを利用した簡素な構成で冷却風の排出効率を向上させることができる。
このように冷却風の排出効率を向上させることができる結果、エンジンルーム2Bの開口面積を減少させてエンジン音や冷却風がファン翼やクーリングパッケージ24を通過する際に発生する風切り音の外部への漏洩、即ち騒音を抑制することが可能となり、また、冷却風の圧力損失を低減できることから冷却ファン25の仕様を下げてコストダウンを図ることが可能となる。或いは、冷却風の排出効率が向上することから、同じ仕様の冷却ファン25を使用してもその風量を増大することが可能となり、クーリングパッケージ24の熱交換面積などの仕様を下げることが可能となる。
また、上述したように整流板53がビーム52−1,52−2の補強材として機能することから、従来よりもビームの厚さを薄くでき、この分、コストの削減が可能となる。
さらに、冷却ファン25の後方において、整流板53が配置された箇所にはフィンガーガードが不要となる分、従来のように冷却ファン25の後方が全体に渡ってフィンガーガードに覆われている場合に比べ、フィンガーガードの設置面積が減少し、冷却風がフィンガーガードを通過する際に発生する風切り音を低減できる。また、整流板53により、冷却ファン25の風切り音やエンジン音が機外に対し遮蔽されるようになるので、この点でも騒音を抑制できる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
例えば、上記実施形態では、各整流板53はその両端をそれぞれ腕部52bに固定されているが、各整流板53の両端をそれぞれ腕部52bにピン結合などにより回転可能に軸支させて、各整流板53の傾斜角度を変更できるようにしても良い。これにより、例えば運転状態などに応じて冷却風の流れに変化が生じた場合でも、各整流板53の傾斜角度を調整することで冷却風をエンジンルーム排出口22a又は整流箱23Cへ精度良く案内できるようになる。
本発明の第1実施形態にかかる建設機械の全体構成を示す模式的な斜視図である。 本発明の第1実施形態としての建設機械の冷却ファン駆動モータのサポート及び建設機械の冷却装置の構成を示す、エンジンルームの正面視による模式的な断面図である。 本発明の第1実施形態としての建設機械の冷却ファン駆動モータのサポート及びクーリングパッケージの構成を示す斜視図である。 本発明の一実施形態としてのボトムガードの構成を示す模式的な斜視図である。 本発明の一実施形態にかかるバルジの構成を示す模式的な斜視図である。 従来の建設機械の全体構成を示す模式的な斜視図である。 従来の建設機械のエンジンルームの内部構成を示す図であって機体前方から見たエンジンルームの模式的な断面図である。 従来の冷却ファン駆動モータのサポート及びクーリングパッケージの構成を示す図であり,(a)は冷却ファン,フィンガーガード及び冷却ファン駆動モータを取り外した状態を示す斜視図、(b)は冷却ファン,フィンガーガード及び冷却ファン駆動モータを取り付けた状態を示す斜視図である。 建設機械の冷却装置におけるエンジンルーム内の広ささとクーリングパッケージの厚さとの関係を説明するため図であって、(a)はエンジンルーム内が比較的狭い場合の模式図、(b)はエンジンルーム内が比較的広い場合の模式図である。 一般的な軸流形式の冷却ファンの性能曲線を示す模式図である。 (a),(b)は上流側の圧力損失が比較的小さかった場合の冷却ファン前後の冷却風の流れをベクトルにより示す模式図である。 (a),(b)は上流側の圧力損失が比較的大きかった場合の冷却ファン前後の冷却風の流れをベクトルにより示す模式図である。 従来の建設機械の冷却装置の構成を示す模式的な斜視図である。
符号の説明
1 下部走行体
2 上部旋回体
2A カウンタウェイト
2B エンジンルーム
2Ba ラジエータルーム
2Bb メインエンジンルーム
2Bc ポンプルーム
3 作業装置
21 機体本体
22 機体本体上壁
23 機体本体下壁
23A ボトムガード
23B ボトムガード本体
23Ba 冷却風排出開口
23C 整流箱
22a エンジンルーム排出開口
22b バルジ
22c エンジンルーム導入開口
24 クーリングパッケージ
24a コア(クーリングユニット)
24b フレーム
24c シュラウド
25 冷却ファン
25a 油圧モータ(冷却ファン駆動モータ)
26 エンジン
27 エンジンポンプ
50 建設機械の冷却ファン駆動モータのサポート
51 モータ取付台
52−1,52−2 ビーム(梁部材)
52a ビームの中央部
52b ビームの腕部
53 整流板(ガイド)

Claims (8)

  1. クーリングユニット,該クーリングユニットに冷却風を供給するための冷却ファン及び該冷却ファンに近接配置され該冷却ファンを駆動する駆動モータが、ファン軸流方向の上流側からこの順に配置された建設機械のエンジンルームにおいて、該駆動モータを支持する、建設機械の冷却ファン駆動モータのサポートであって、
    該冷却ファンから吐出された冷却風を、該冷却ファンの外周側に案内するガイドがそなえられた
    ことを特徴とする、建設機械の冷却ファン駆動モータのサポート。
  2. 該クーリングユニットと該冷却ファンとの間に該冷却ファンを囲うように設置されたシュラウドに支持された
    ことを特徴とする、請求項1記載の建設機械の冷却ファン駆動モータのサポート。
  3. 該駆動モータが取り付けられるモータ取付台と、
    該モータ取付台を挟むようにして配置される一対の梁部材とをそなえて構成され、
    上記の一対の梁部材は、
    該モータ取付台に接続される中央部と、該中央部の両端部からそれぞれ該シュラウドへ向けて延び該シュラウドに接続される一対の腕部とを有し、
    該ガイドは、短冊状に形成され、該腕部の相互間に掛け渡されるようにして取り付けられた
    ことを特徴とする、請求項2記載の建設機械の冷却ファン駆動モータのサポート。
  4. 該ガイドが、該腕部に回転可能に取り付けられたことを
    ことを特徴とする、請求項3記載の建設機械の冷却ファン駆動モータのサポート。
  5. 上記の一対の梁部材が、該モータ取付台を挟んで上下に並べられた
    ことを特徴とする、請求項3又は4記載の建設機械の冷却ファン駆動モータのサポート。
  6. エンジンルームの内部に形成される冷却風通路と、該エンジンルーム内に設置されるクーリングユニットと、該クーリングユニットの後方に設置される冷却ファンと、該冷却ファンを駆動し該冷却ファンの後方に近接配置された駆動モータとをそなえて構成された、建設機械の冷却装置において、
    該エンジンルームを内部空間として形成する機体壁面に対し該冷却ファンの略外周に形成された冷却風の排出口と、
    請求項1〜5の何れか1項に記載のサポートのガイドとをそなえ、
    該冷却ファンから吐出された冷却風が、該サポートのガイドにより、上記の冷却風の排出口に向けて案内されるよう構成された
    ことを特徴とする、建設機械の冷却装置。
  7. エンジンルームの内部に形成される冷却風通路と、該エンジンルーム内に設置されるクーリングユニットと、該クーリングユニットの後方に設置される冷却ファンと、該冷却ファンを駆動し該冷却ファンの後方に近接配置された駆動モータとをそなえて構成された、建設機械の冷却装置において、
    該エンジンルームを内部空間として形成する機体壁面に対し該冷却ファンの略外周に形成された冷却風の排出口と、
    該排出口に該冷却風を案内する風路と、
    請求項1〜5の何れか1項に記載のサポートのガイドとをそなえ、
    該冷却ファンから吐出された冷却風が、該サポートのガイドにより、該風路の入口に向けて案内されるよう構成された
    ことを特徴とする、建設機械の冷却装置。
  8. 建設機械のエンジンルーム内においてクーリングユニット後方の冷却ファンの吐出側に該冷却ファンに近接配置され、
    該冷却ファンから吐出された冷却風を、該冷却ファンの外周側に案内する
    ことを特徴とする、建設機械の冷却風ガイド。
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