JP2005130233A - 差動出力回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】低電圧、低電力化を可能とし、出力信号の品質向上をはかるとともに、静電破壊対策向上と動作速度の向上を可能とする差動出力回路を提供する。
【解決手段】この差動出力回路は、第1電源に接続された同導電型の差動対である第1、第2トランジスタ(以下、Tr)のゲートと第1、第2入力をそれぞれ接続し、第3、第4Trのソースを第1、第2Trのドレインとそれぞれ直列に接続して、第3Trのドレインを第1出力、第4Trのドレインを第2出力とし、第1、第2出力と第2電源との間にそれぞれ負荷を接続し、第1電源に接続された第5、第6Trのドレインと第7、第8Trのソースをそれぞれ直列に接続するとともに、第5、第6Trのゲートは第1の電源と同電位に固定され、第7Trのドレインを第1出力、第8Trのドレインを第2出力と接続し、第3、第4、第7、第8Trのゲートを接続するように構成した。
【選択図】図1

Description

本発明は、差動出力回路に関し、差動出力ドライバ、DAコンバータに応用して好適である。
図5、図6に示すようなカレントモードロジック回路(CML)は、従来より論理回路にて使用されており、最近では、高速インターフェイス用ドライバ回路内の差動出力回路で使用されている。
CMLは、電流源と差動スイッチ、負荷で簡単に構成できる。例えば、図5はPチャンネルトランジスタ入力型、図6はNチャンネルトランジスタ入力型で構成され、負荷として抵抗、電流源はトランジスタを用いて表わしている。
図5、図6において、差動スイッチ用トランジスタP01、P02、N01、N02のゲートへ正転、反転の入力信号が入力され、スイッチングを行ない、オン時には電流源にて決められる電流が流れ、電流値と負荷となる抵抗値によって、それぞれの差動出力から、電圧が出力される。
図5、6では、差動スイッチ用トランジスタP01、P02、N01、N02のゲートへ同相電圧が入力されると、電流源であるP03、N03のドレイン電圧が変動するため、通常、五極間領域で動作しているP03、N03のトランジスタが、五極間領域から三極間領域へ変化して、定電流性が劣化する問題がある。
特に、最近のCMOSプロセスにおいては、低電源電圧動作可能な微細化プロセスにより論理回路の動作速度が向上しており、インターフェイス用ドライバ回路においても、高速化が要求されている。
しかし、図5、図6では高速化に伴い、P01、P02、N01、N02のスイッチングがP03、N03に影響を与え、P03、N03のドレイン部が変動することで、定電流性が劣化する問題がでてくる。
次に、図5、6の差動出力回路部の電源電圧は、
出力電圧の振幅+差動スイッチ用トランジスタのドレイン、ソース間電圧(Vds)
+定電流用トランジスタのVds
となり、電流源トランジスタの定電流性を保つためには低電源電圧にしにくい。
したがって、微細化、低電源電圧化プロセスにおいて、内部論理回路と同電源電圧値が使用できなくなり、別途、高電圧の電源が必要となり、電源用の端子が増加し、面積が大きくなるという問題がでてくる。低電源電圧しにくいということは、定電流性向上用にトランジスタ等の回路を追加できない等の問題もでてくる。
図5、図6の回路において、上記の電源電圧の制約について考えてみる。
通常、出力電圧の振幅は、外部レシーバとのインターフェイスを考慮して決められている。電流源用トランジスタが定電流を保持するには、ドレイン電流(Id)が安定する五極間領域で動作するのが好ましく、
Vds≧Vgs(ゲート、ソース間電圧)−Vth(閾値電圧)
が必要である。特にVdsは、
出力電圧+差動スイッチ用トランジスタのVds
による影響を受け、低電源電圧では小さくなりやすい。
図5、図6においては、P01、P02、N01、N02のソース電位は、第1、第2の電源からP03、N03のVds分シフトとなり、P01、P02、N01、N02はVgsも大きくとれず、オン抵抗も大きくなり、Vdsを小さくしにくい。
P01、P02、N01、N02のVdsを小さくするには、トランジスタサイズを大きくしたり、電流源の電流を増やさなければならない。出力電圧は電流と抵抗によって決まるため、出力電圧固定の場合、抵抗値を下げる必要がある。抵抗値は、外部に接続される伝送線路とのインピーダンスの整合等を考慮しなければならないため、伝送線路を考慮すると簡単には変更できない。
図5、図6では、入力信号等を発生させる内部論理回路の電源とは別に、差動出力回路部のみの電源電圧を上げることで、上記問題を解決することができるが、低電圧化、低電力化という目的には反してしまう。
また、内部論理回路と異なる高電圧等の電源を使用する場合、別途、電源用端子が必要となり、端子数が増加し、面積が大きくなってしまう。電源電圧を高電圧とすると、内部論理回路用トランジスタとは異なる高電圧向けの耐圧のあるトランジスタが必要となり、トランジスタのサイズが大きくなることから、面積が増大してしまう。
例えば、図5、図6のP01、P02、N01、N02のサイズが大きくなれば、入力信号に対する負荷が増加し、動作速度劣化の原因となり、動作速度を向上させるために、電流増加、面積増加を招いてしまう。
さらに、差動出力回路が直接外部と接続されるため、静電破壊対策を考慮する必要がある。図5、図6のようなCMLでは、2つのスイッチ用トランジスタが1つの電流源用トランジスタに接続されるため、外部からの静電気が電流源用トランジスタに集中し易く、静電破壊がおこり易い構成である。この静電破壊の対策として、別途、静電破壊対策用に保護素子や保護回路を追加、或いは、差動回路内トランジスタにて高耐圧のトランジスタの使用等が考えられるが、回路規模、サイズが大きくなったりすることで寄生素子が増え、動作速度の劣化の原因となる。
さらに、差動スイッチ用トランジスタに関しても、直接外部へ接続されることで、静電破壊対策を考慮したトランジスタのサイズが必要であり、チャネル長においては、ある程度のサイズ以下は使用できない場合がある。サイズは動作速度に対して影響を及ぼし、特に、差動スイッチ用トランジスタのサイズが大きいほど入力信号に対して負担となる。
また、特許文献1のようなドライバ回路がある。この回路は、Nチャンネルトランジスタ差動入力対と定電流回路、抵抗で構成されるドライバ回路において、入力に小振幅の差動信号を入力して動作させる。この差動出力回路は、一般的なカレントモードロジック回路(CML)構成であり、入力部に小振幅の差動信号を発生させる回路として、差動出力回路と同構成のもの、或いは、レベルシフト回路を用いた回路である。
この特許文献1では、定電流部を構成するNチャンネルトランジスタの定電流性を崩さないために差動入力に小振幅の電圧を与えている。これは、入力信号用に別途回路が必要で、回路規模が大きくなる。差動回路構成自体はCMLであり、電流源用トランジスタのドレイン部へ、同相電圧の入力信号の影響がなくなる訳ではない。
また、論理回路の電源電圧が低電源電圧化されることで、電流源用トランジスタのドレイン部の低下を挙げているが、差動スイッチがPチャンネルトランジスタの構成では、逆に定電流部のVdsが拡大する方向となるため、限定される。
差動回路の電源電圧は、内部論理回路とは別電源であり、トランジスタも内部回路とは異なる高耐圧のトランジスタを使用しているため、トランジスタサイズも大きくなり、消費電力も大きい。
外部からの静電気等による破壊対策について記載がないが、回路構成上、電流源用トランジスタのドレイン部に集中し易い。
差動スイッチ用トランジスタの種類も内部論理回路とは異なるため、サイズも大きく、動作速度に対し、入力信号へ負担がかかってしまう。
特許第3344404号公報
本発明は、上述の実情を考慮してなされたものであって、低電圧、低電力化を可能とし、出力信号の品質向上をはかるとともに、静電破壊対策向上と動作速度の向上を可能とする差動出力回路を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、請求項1の発明は、第1の電源に接続された同導電型の差動対である第1、第2のトランジスタのゲートと第1、第2の入力をそれぞれ接続し、第3、第4のトランジスタのソースを前記第1、第2のトランジスタのドレインとそれぞれ直列に接続して、前記第3のトランジスタのドレインを第1の出力、前記第4のトランジスタのドレインを第2の出力とし、前記第1、第2の出力と第2の電源との間にそれぞれ負荷を接続し、前記第1の電源に接続された第5、第6のトランジスタのドレインと第7、第8のトランジスタのソースをそれぞれ直列に接続するとともに、前記第5、第6のトランジスタのゲートは前記第1の電源と同電位に固定され、前記第7のトランジスタのドレインを第1の出力、前記第8のトランジスタのドレインを第2の出力と接続し、前記第3、第4、第7、第8のトランジスタのゲートを接続したことを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1に記載の差動出力回路において、前記第3トランジスタのドレインと第9のトランジスタのソースを接続し、該第9のトランジスタのドレインを前記第1の出力と接続し、前記第4トランジスタのドレインと第10のトランジスタのソースを接続し、該第10のトランジスタのドレインを前記第2の出力と接続し、前記第7トランジスタのドレインと第11のトランジスタのソースを接続し、該第11のトランジスタのドレインを前記第1の出力と接続し、前記第8トランジスタのドレインと第12のトランジスタのソースを接続し、該第12のトランジスタのドレインを前記第2の出力と接続し、前記第9、第10、第11、第12のゲートを接続したことを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1または2に記載の差動出力回路において、前記第1、第2の電源は内部論理回路用電源と同電圧値とし、前記トランジスタは内部論理回路と同種類のトランジスタで構成されたことを特徴とする。
本発明によると、スイッチを構成する差動トランジスタのソースを電源へ接地することでVgsの電圧を広くとれ、差動トランジスタ対がオン時の抵抗を低くでき、スイッチを構成するトランジスタのVds間の電圧を低くすることができる。この作用によって、電流源となるトランジスタの動作範囲を狭めることがなく、低電源電圧での動作が可能となる。また、入力信号に対しても、特に小振幅に変換する回路を必要としない。
差動スイッチ用トランジスタは、直接出力と接続されないため、直接出力と接続される場合と比べ、サイズ的に静電破壊対策を考慮することなく小さくできるとともに、入力信号の動作速度に対する負担を削減できる。また、出力に対し、外部から静電気等が入ってきても、それぞれの出力から第1の電源に対して、差動スイッチ用トランジスタと電流源用トランジスタが直列構成であるため、第1の電源へ抜け易くなる。
また、差動スイッチ用トランジスタと電流源用トランジスタの直列構成と、同構成の回路を並列に第1の電源への保護回路とすることで、さらに、分配されて抜け易くなり、別途、保護回路を付加することなく、最適なサイズを選択できるので、余分な寄生素子による動作速度劣化を抑えることができる。
さらに、差動スイッチ用トランジスタのソースを第1の電源側と接続することでトランジスタのVdsを小さくし、電流源用トランジスタに対し、トランジスタを追加することによって定電流性を向上化させるものである。追加のトランジスタは出力と電流源との間にあるため、電流源用トランジスタに対し、出力の変動を抑えることができる。
また、差動出力回路における電源電圧を、入力信号を形成する内部論理回路の電源電圧と同電圧値にすることにより同電源も可能で、外部から異なる電圧の電源を必要とせず、電源端子の数も減少でき、面積縮小できる。また、電源電圧値も特別に高い電源を使用しないため、低消費電力化可能である。
また、差動スイッチ用トランジスタの種類も、内部論理回路と異なるゲート酸化膜の厚いトランジスタを使用せずに、内部論理回路と同じ種類のトランジスタを使用するため、面積が小さくてすみ、動作速度に対し入力信号への負担を減らし、動作速度向上できる。
以下、図面を参照して本発明の差動出力回路の好適な実施形態について説明する。
図1は、本発明の差動出力回路の構成を示す回路図である。第1の電源V1を電源電圧(VCC)、第2の電源V2を接地基準電圧(GND)とする。
図1の構成は、差動スイッチ用PチャンネルトランジスタP11、P12、電流源用PチャンネルトランジスタをP13、P14、負荷用抵抗R1、R2からなる差動出力回路100と、第1の電源V1に対する保護回路H1、H2、第2の電源V2に対する保護回路H3、H4にて構成される。
図1において、第1、第2の入力をそれぞれP11、P12のゲートと接続し、P11のドレインとP13のソース、並びにP12のドレインとP14のソースとがそれぞれ直列に接続され、P13とP14のゲートが接続され、P13のドレインを第1の出力、P14のドレインを第2の出力とし、第1の出力および第2の出力とはV2との間にそれぞれ負荷用抵抗R1,R2が接続されている。
また、第1の出力とV1との間に、V1に接続されるP22のドレインと第1の出力に接続されるP24のソースが直列に接続され、第2の出力とV1との間には、V1に接続されるP21のドレインと第2の出力に接続されるP23のソースが直列に接続され、P22、P21のゲートはV1と同電位に固定され、P23とP24のゲートは接続され、さらにP13、P14のゲートにも接続されている。
また、第1の出力とV2との間に保護回路H4、並びに第2の出力との間にはH3が直列に接続されている。
図1では、差動スイッチ用PチャンネルトランジスタP11、P12のソースは、それぞれ、第1の電源V1に接続されているため、第1の電源V1と第1、第2の入力電圧とが、P11、P12のトランジスタのVgsとなる。図5では、差動スイッチ用トランジスタP01、P02のソース電圧は、第1の電源に対し、P03のVds分シフトするため、差動スイッチ用Pチャンネルトランジスタのゲートにトランジスタがオンするための同電圧が入力された場合、図1の方が図5に比べ、Vgsを大きくとれる。
Vgsが大きいことは、トランジスタ自身のオン抵抗が小さいため、P11、P12のVdsも小さくなり、電流源用トランジスタP13、P14のVdsが広くとれ、五極間領域で動作する範囲を狭めることがなく、低電源電圧化しやすく、トランジスタサイズも小さくできるため、面積も小さくできる。さらに、定電流性を向上させるための回路も追加し易い。入力信号に対しても差動スイッチ用トランジスタのゲート容量等の負荷が小さくできることで負担が軽くなり、動作速度向上できる。
また、差動スイッチを第1の電源側と、電流源用トランジスタのソースとの間に接続することで、電流源用トランジスタのドレイン部の変動を抑えることができる。また、差動スイッチと、差動出力の間に電流源用トランジスタがあるため、差動出力にスイッチングの影響を与えにくくなり、差動出力の信号品質を向上できる。
図2は、図1の回路に対して定電流性を向上させた回路である。図2は、図1の回路にP15,P16,P25,P26を加えて次のように接続したものである。
P13のドレインとP15のソースを接続して、P15のドレインと第1の出力を接続する。P14のドレインとP16のソースを接続して、P16のドレインと第2の出力を接続する。また、P24のドレインとP26のソースを接続して、P26のドレインと第1の出力を接続する。P23のドレインとP25のソースを接続して、P25のドレインと第2の出力を接続する。
そして、P15、P16、P25、P26の各ゲートを接続する。
図2は、図1の差動出力回路に対して電流源用トランジスタP15、P16を追加することで、P13、P14に対してカスコード接続となり、定電流性が向上される。さらに、差動出力に対し、P11、P12のスイッチングによる影響を抑えることができる。
しかし、出力部は直接外部と接続するため、静電気による静電破壊を考慮する必要がある。一般的なCMOS回路の出力端子は、静電破壊対策用としてH1〜H4のように、VCC、GNDに向けて保護素子、保護回路等を付加するが、図1のH1、H2におけるP21〜P24、或いは図2のH1、H2におけるP21〜P26は、VCCに向けての保護回路的役割を果たしている。
図1、図2ともに、VCCと出力の間にて、差動スイッチ用トランジスタP11、P12と、電流源用トランジスタP13、P14がそれぞれ直列に接続されるので、外部からの静電気に対して、VCC側へ抜け易い構成となる。差動スイッチ用トランジスタと電流源用トランジスタの直列構成と、同構成の回路を並列に第1の電源への保護回路H1、H2に用いることで、さらに、分配されて抜け易くなり、別途、保護回路を付加することがなく、最適なサイズを選択でき、余分な寄生素子による動作速度劣化を抑えることができる。
レイアウトに関しても、並列配置などの工夫をすることで、静電破壊対策、寄生素子の削減等可能である。
また、差動スイッチ用トランジスタに関しても、直接外部と接続されないため、直接外部と接続する場合と比べ、サイズ的に静電破壊対策を考慮する必要がなく小さくできるとともに、入力信号の動作速度に対する負担を削減できる。電流源用トランジスタが直接外部と接続されるが、電流源用トランジスタは、チャネル長が大きいほど定電流性は安定化される。動作速度に関しても、差動スイッチ用トランジスタのように直接、入力信号とは接続していないため、差動スイッチ用トランジスタに比べ、電流源用トランジスタのサイズが大きくなることは、入力信号に対しての影響が小さい。
トランジスタサイズに関して、図1においては、P11、P12、P21、P22が同サイズ、P13、P14、P23、P24が同サイズでは、出力に静電気が入った場合、均等に分散される。
図2においては、P11、P12、P21、P22が同サイズ、P13、P14、P23、P24が同サイズ、P15、P16、P25、P26が同サイズでは、出力に静電気が入った場合、均等に分散される。レイアウトにおいて、トランジスタのサイズが異なる場合でも、並列配置などの工夫をすることで、均等に分散させることができる。
サイズを決定する際は、総合的に静電破壊に耐え得るサイズが決定され、まず、差動出力回路を構成する図1のP11〜P14、図2のP11〜P16のサイズを決定し、次に図1におけるP21〜P24、図2におけるP21〜P26のサイズを決定することで、静電破壊対策を考慮した、余分な寄生素子が付加されない最適な設計が可能となる。
GNDに対しても、保護回路、保護素子としてH3、H4を付加することで静電気の抜け道を作ることができる。
図3と図4は、本発明による差動出力回路を用いたドライバ全体の構成を示す回路図である。図3、図4において、第1の電源V1をVCC、第2の電源V2をGNDとする。
図3、図4は、図1における差動出力回路100への入力信号となる信号発生回路200と、差動出力回路100の電流源の基準となる基準電流発生回路300を組み合わせた構成である。
図3、図4の回路例では、信号発生回路200は論理信号からインバータを用いて正転、反転信号を出力し、それぞれが差動出力回路100へ入力され、第1、第2の出力から出力される。
基準電流発生回路300は、差動増幅器とトランジスタ、抵抗を組み合わせて、基準電圧V4に対して、基準電流を生成している。
図3では、差動増幅器の出力を差動出力回路100内のトランジスタP13、P14、P23、P24のゲートへ接続して、差動出力回路100内の電流源トランジスタP13,P14の電流値を決めている。
図4では、基準電流発生回路301に流れる電流は、基準電流発生回路301内のトランジスタP32のゲートと差動出力回路100内のトランジスタP13、P14、P23、P24のゲートと接続することで、電流が折り返される構成となっている。電圧V3と第1の電源との間にある容量C1は、P13、P14、P23、P24のゲートの安定化のみならず、第1の電源V1の変動に対し、カップリングの働きを行ない、電源が変動しても、電流源の電流が変化しにくくしている。
図3、図4では、第1の電源V1、第2の電源V2は共通である。基準電流発生回路(300,301)内のP31のゲートは、通常動作時はV2に接続されているため、P31はオン状態となりVgsもVCCとGNDとの差であるためP32のソース電位はVCC付近の電圧となる。
同様に、信号発生回路200内の電源も第1、第2の電源を使用している場合、信号発生回路200の出力信号はVCC付近の電圧とGND付近の電圧の論理信号が出力される。ここでP31のゲートがV1に接続することで、P31はオフ状態となり、P32に流れる電流を流れにくくすることができる。同様、信号発生回路200の論理回路において、P11、P12のゲートがVCC付近の電圧を与えることで、P11、P12はオフ状態となり、P13、P14に流れる電流を流れにくくすることができる。
GND付近の電圧が差動出力回路100へ入力される場合、P11、P12はオンとなりP13、P14のソース電位はVCC付近の電圧となる。VCC付近の電圧が入力される場合、P11、P12はオフとなり、電流は流れにくくなる。
通常動作時は、信号発生回路200の出力は、論理信号に対し、正転、反転の信号が出力され、差動出力回路100内のP11、P12のゲートへ入力される。差動出力回路100内のP13、P14のゲート電圧は、基準電流発生回路(300,301)のP32のゲートと接続され、P13、P14に流れる電流はP13、P14のVgsによって決まる。
P11、P12のVgsは、P11、P12のゲートにGND付近の電圧が入力される場合、P31と同様、オン状態となりP13、P14のソースはVCC付近の電圧となる。
よって、P13、P14のVgsはVCC付近の電圧とV3との差の電圧となる。
第1、第2の出力電圧は、それぞれ、P13、P14に流れる電流と、抵抗によって発生する電圧となる。
P21、P22のゲートは、VCCに接続しているため、通常動作時には電流が流れない。P23、P24のゲートは、P13、P14同様、V3で接続しているため、V3の電圧によって電流が流れようとするが、P21、P22がオフしているため、通常動作時には電流が流れない。外部から第1、第2の出力に対して、静電気等が入ってきた場合に静電気が抜ける働きをする。
また、N21、N22のゲートはGNDに接続され、P21、P22同様、通常動作時には電流が流れない。外部から第1、第2の出力に対して、静電気等が入ってきた場合に静電気が抜ける働きをする。
上記で説明した図1〜図4の回路において、Pチャネルトランジスタ、Nチャネルトランジスタの極性を反対にしても問題はない。その場合、図1〜図4の回路では、第1の電源がGND、第2の電源がVCCとなる。
本発明の差動出力回路の構成を示す回路図である。 図1の差動出力回路に対して定電流性を向上させた回路の回路図である。 本発明による差動出力回路を用いたドライバ全体の構成を示す回路図である。 本発明による差動出力回路を用いたドライバ全体の構成を示す他の回路図である。 従来のカレントモードロジック回路を示す回路図である。 従来のカレントモードロジック回路を示す他の回路図である。
符号の説明
100…差動出力回路、200…信号発生回路、300,301…基準電流発生回路、H1〜H4…保護回路、P11,P12…差動スイッチ用Pチャンネルトランジスタ、P13〜P16…電流源用Pチャンネルトランジスタ、P21〜P26…Pチャンネルトランジスタ、R1,R2,R3…抵抗、V1…第1の電源、V2…第2の電源、V3…P13,P14,P23,P24のゲート電圧、V4…P15,P16,P25,P26のゲート電圧、C1…容量、P31,P32…Pチャンネルトランジスタ、N21,N22,N31…Nチャンネルトランジスタ、N01,N02…差動スイッチ用Nチャンネルトランジスタ、P01,P02…差動スイッチ用Pチャンネルトランジスタ、N03…電流源用Nチャンネルトランジスタ、P03…電流源用Pチャンネルトランジスタ、Vgs…ゲート−ソース間電圧、Vds…ドレイン−ソース電圧、Id…ドレイン電流、Vth…閾値電圧、VCC…電源電圧、GND…接地基準電圧。

Claims (3)

  1. 第1の電源に接続された同導電型の差動対である第1、第2のトランジスタのゲートと第1、第2の入力をそれぞれ接続し、第3、第4のトランジスタのソースを前記第1、第2のトランジスタのドレインとそれぞれ直列に接続して、前記第3のトランジスタのドレインを第1の出力、前記第4のトランジスタのドレインを第2の出力とし、前記第1、第2の出力と第2の電源との間にそれぞれ負荷を接続し、前記第1の電源に接続された第5、第6のトランジスタのドレインと第7、第8のトランジスタのソースをそれぞれ直列に接続するとともに、前記第5、第6のトランジスタのゲートは前記第1の電源と同電位に固定され、前記第7のトランジスタのドレインを第1の出力、前記第8のトランジスタのドレインを第2の出力と接続し、前記第3、第4、第7、第8のトランジスタのゲートを接続したことを特徴とする差動出力回路。
  2. 請求項1に記載の差動出力回路において、前記第3トランジスタのドレインと第9のトランジスタのソースを接続し、該第9のトランジスタのドレインを前記第1の出力と接続し、前記第4トランジスタのドレインと第10のトランジスタのソースを接続し、該第10のトランジスタのドレインを前記第2の出力と接続し、前記第7トランジスタのドレインと第11のトランジスタのソースを接続し、該第11のトランジスタのドレインを前記第1の出力と接続し、前記第8トランジスタのドレインと第12のトランジスタのソースを接続し、該第12のトランジスタのドレインを前記第2の出力と接続し、前記第9、第10、第11、第12のゲートを接続したことを特徴とする差動出力回路。
  3. 請求項1または2に記載の差動出力回路において、前記第1、第2の電源は内部論理回路用電源と同電圧値とし、前記トランジスタは内部論理回路と同種類のトランジスタで構成されたことを特徴とする差動出力回路。
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