JP2005130056A - IPテレフォニーシステム、VoIP端末及びそれらに用いる保留音・可聴音再生方法並びにそのプログラム - Google Patents

IPテレフォニーシステム、VoIP端末及びそれらに用いる保留音・可聴音再生方法並びにそのプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 VoIP端末における保留音・可聴音の再生を実現する上でコストアップを回避することが可能なIPテレフォニーシステムを提供する。
【解決手段】 メモリ23の保留音・可聴音データメモリ領域231はRTPパケットのペイロード形式で記憶される保留音・可聴音データを複数保持する。RTP/保留音・可聴音切替機能27はRTPパケットか保留音・可聴音データかのいずれかをDSP32に書込む。保留音・可聴音データ選択機能28は複数の保留音・可聴音データから再生する保留音・可聴音を選択する。保留音・可聴音断続制御機能29は保留音・可聴音データのDSP32への入力を制限し、保留音・可聴音の断続を制御する。保留音・可聴音周期再生機能30は保留音・可聴音データを周期的にDSP32に入力する。DSP32は音声等のRTPパケット、保留音・可聴音データからPCM信号の音声信号へ変換する。
【選択図】 図1

Description

本発明はIPテレフォニーシステム、VoIP端末及びそれらに用いる保留音・可聴音再生方法並びにそのプログラムに関し、特にIP(Internet Protocol)テレフォニーシステムのマルチメディア・ゲートウェイ・コントローラがインタネット・イントラネット・LAN(Local Area Network)を介して呼制御するメディア・ゲートウェイ/メディア・コンバータ/IP電話等のVoIP(Voice over Internet Protocol)端末内にRTP(Real−time Transport Protocol)パケットのペイロード形式で保留音・可聴音を蓄積して再生する保留音・可聴音再生方法に関する。
従来、IPテレフォニーシステムにおけるメディア・ゲートウェイ/メディア・コンバータ/IP電話等のVoIP端末では、IPネットワークからのRTPパケットをPCM(Pulse Code Modulation)信号へ変換するDSP(Digital Signal Processor)と、保留音源・可聴音源と、各音源に蓄積されているデータから再生するデータを選択する音源データ選択機能と、選択されたデータをPCM信号へ変換するCODECと、音声を再生するか保留音・可聴音を再生するかに応じてDSPないしCODECのPCM出力を選択するセレクタ機能とを有している。尚、保留音源・可聴音源がPCM信号形式で蓄積されている場合にはCODECが不要となることがある。
このIPテレフォニーシステムのVoIP端末における保留音・可聴音再生方法について図21及び図22を参照して説明する。図21は従来のVoIP端末の構成を示しており、図22は従来のVoIP端末の動作を示している。
図21に示すように、マルチメディア・ゲートウェイ・コントローラ(MGC)1は少なくともメインプロセッサ11と、メモリ13と、LAN(Local Area Network)[例えば、イーサネット(R)等]・IF(インタフェース)12とを備えている。
また、VoIP端末8は少なくもLAN・IF81と、CPU82と、メモリ83と、呼制御機能84と、ジッタバッファ制御機能85と、DSP制御機能86と、セレクタ制御機能87と、保留音・可聴音源データ選択機能88と、ジッタバッファ89と、DSP90と、保留音源・可聴音源91と、CODEC92と、セレクタ93とを備えている。マルチメディア・ゲートウェイ・コントローラ1とVoIP端末8とはLAN100を介して接続されている。
次に、図22を参照して従来のVoIP端末8における保留音・可聴音再生方法の動作について説明する。例として、VoIP端末8が既に音声通信を行っている状態から保留音を送出する場合の流れについて説明する。
VoIP端末8のCPU82は呼制御機能84、ジッタバッファ制御機能85、DSP制御機能86を使ってLAN・IF81を経由して入力される音声RTPパケットをジッタバッファ89に入力し(図22ステップS81)、ジッタバッファ89ではネットワークの遅延を吸収した後、一定周期(例えば、10ms周期)でDSP90へRTPパケットを書込む処理を行っている。DSP90から出力された音声PCM信号はセレクタ93に入力されている(音声通信状態)(図22ステップS82)。
CPU82は呼制御機能84が動作した時に音声通信と判別し、セレクタ制御機能87を使用してDSP90からの音声PCM信号がセレクタ93のPCM信号出力となるようにセレクタ93を制御する(図22ステップS83)。
この状態から保留音を送出する場合には、CPU82は保留音・可聴音源データ選択機能88を使用して保留音源・可聴音源91から指定された保留音データを選択してCODEC92へ入力する。CODEC92は選択した保留音データを保留音PCM信号としてセレクタ93に入力する(図22ステップS84,S85)。
CPU82は呼制御機能84が動作し保留音送出と判断した場合にはセレクタ制御機能87を使用して保留音PCM信号としてセレクタ93のPCM信号出力となるようにセレクタ93を制御する(保留音再生・送出状態)(図22ステップS86〜S88)。
従来の保留音・可聴音再生方法では、上述したような構成及び動作によって、VoIP端末8において保留音が再生される。また、従来の保留音・可聴音再生方法では、可聴音の再生についても、上記と同様の動作で行うことができる。
特開2000−059471号公報 特許第3014366号公報
上述した従来のVoIP端末における保留音・可聴音再生方法では、RTPパケットをPCM信号に変換するDSPに加え、保留音・可聴音の音源の信号をPCMに変換するCODECと、DSPから出力される音声等のPCM信号とCODECまたは保留音・可聴音の音源から出力されるPCM信号を選択するRTP/保留音・可聴音セレクタが必要となり、これらがコストアップの要因となっている。
また、保留音・可聴音音源の保持方法としては、不揮発性メモリまたは専用LSI(大規模集積回路)による場合が多く、この場合にはユーザ毎または国毎に要求される保留音・可聴音を任意にダウンロードサーバからVoIP端末へ複製して使用することが困難であり、柔軟にユーザの要望に答えられないという問題がある。
一方、揮発性メモリを使った保留音・可聴音音源の保持方法においては、VoIP端末のプログラムが実行されるメモリとは分けて保留音・可聴音音源保持用メモリを設ける必要があり、コストアップになるという問題がある。
そこで、本発明の目的は上記の問題点を解消し、VoIP端末における保留音・可聴音の再生を実現する上でコストアップを回避することができるIPテレフォニーシステム、VoIP端末及びそれらに用いる保留音・可聴音再生方法並びにそのプログラムを提供することにある。
また、本発明の他の目的は、ユーザ毎、国別毎等で要求される保留音・可聴音を柔軟かつ任意に選択することができるIPテレフォニーシステム、VoIP端末及びそれらに用いる保留音・可聴音再生方法並びにそのプログラムを提供することにある。
本発明によるIPテレフォニーシステムは、VoIP(Voice over Internet Protocol)端末を伝送路を介して呼制御するゲートウェイ・コントローラを含み、前記伝送路から入力される音声パケットを一時保持して遅延を吸収するジッタバッファと、前記ジッタバッファに保持された音声パケットを音声信号に変換する変換手段とを前記VoIP端末に含むIPテレフォニーシステムであって、
前記音声パケットのペイロード形式で複数の保留音・可聴音データを保持するデータメモリ領域と、
前記データメモリ領域に保持された複数の保留音・可聴音データの中から再生する保留音・可聴音を選択するデータ選択手段と、
前記音声パケット及び前記保留音・可聴音データのいずれか一方を選択して前記変換手段に出力する切替え手段と、
前記音声パケット及び前記保留音・可聴音データのいずれかの書込み制御と無音出力指示とのいずれかを前記変換手段に対して行う制御手段と、
前記保留音・可聴音データの前記変換手段への入力を制限して前記保留音・可聴音の断続を制御する断続制御手段と、
前記保留音・可聴音データを周期的に前記変換手段に出力する周期再生手段とを前記VoIP端末に備え、
前記変換手段が前記音声パケット及び前記データメモリ領域に保持された保留音・可聴音データを前記音声信号に変換している。
本発明によるVoIP端末は、伝送路を介してゲートウェイ・コントローラから呼制御され、前記伝送路から入力される音声パケットを一時保持して遅延を吸収するジッタバッファと、前記ジッタバッファに保持された音声パケットを音声信号に変換する変換手段とを含むVoIP端末であって、
前記音声パケットのペイロード形式で複数の保留音・可聴音データを保持するデータメモリ領域と、
前記データメモリ領域に保持された複数の保留音・可聴音データの中から再生する保留音・可聴音を選択するデータ選択手段と、
前記音声パケット及び前記保留音・可聴音データのいずれか一方を選択して前記変換手段に出力する切替え手段と、
前記音声パケット及び前記保留音・可聴音データのいずれかの書込み制御と無音出力指示とのいずれかを前記変換手段に対して行う制御手段と、
前記保留音・可聴音データの前記変換手段への入力を制限して前記保留音・可聴音の断続を制御する断続制御手段と、
前記保留音・可聴音データを周期的に前記変換手段に出力する周期再生手段とを備え、
前記変換手段が前記音声パケット及び前記データメモリ領域に保持された保留音・可聴音データを前記音声信号に変換している。
本発明による保留音・可聴音再生方法は、VoIP(Voice over Internet Protocol)端末を伝送路を介して呼制御するゲートウェイ・コントローラを含み、前記伝送路から入力される音声パケットを一時保持して遅延を吸収するジッタバッファと、前記ジッタバッファに保持された音声パケットを音声信号に変換する変換手段とを前記VoIP端末に含むIPテレフォニーシステムにおいて保留音・可聴音の再生を行う保留音・可聴音再生方法であって、前記VoIP端末側に、前記音声パケットのペイロード形式で複数の保留音・可聴音データを保持するデータメモリ領域に保持された複数の保留音・可聴音データの中から再生する保留音・可聴音を選択するステップと、前記音声パケット及び前記保留音・可聴音データのいずれか一方を選択して前記変換手段に出力するステップと、前記音声パケット及び前記保留音・可聴音データのいずれかの書込み制御と無音出力指示とのいずれかを前記変換手段に対して行うステップと、前記保留音・可聴音データの前記変換手段への入力を制限して前記保留音・可聴音の断続を制御するステップと、前記保留音・可聴音データを周期的に前記変換手段に出力するステップとを備え、前記変換手段が前記音声パケット及び前記データメモリ領域に保持された保留音・可聴音データを前記音声信号に変換している。
本発明による保留音・可聴音再生方法のプログラムは、VoIP(Voice over Internet Protocol)端末を伝送路を介して呼制御するゲートウェイ・コントローラを含み、前記伝送路から入力される音声パケットを一時保持して遅延を吸収するジッタバッファと、前記ジッタバッファに保持された音声パケットを音声信号に変換する変換手段とを前記VoIP端末に含むIPテレフォニーシステムにおいて保留音・可聴音の再生を行う保留音・可聴音再生方法のプログラムであって、コンピュータに、前記音声パケットのペイロード形式で複数の保留音・可聴音データを保持するデータメモリ領域に保持された複数の保留音・可聴音データの中から再生する保留音・可聴音を選択する処理と、前記音声パケット及び前記保留音・可聴音データのいずれか一方を選択して前記変換手段に出力する処理と、前記音声パケット及び前記保留音・可聴音データのいずれかの書込み制御と無音出力指示とのいずれかを前記変換手段に対して行う処理と、前記保留音・可聴音データの前記変換手段への入力を制限して前記保留音・可聴音の断続を制御する処理と、前記保留音・可聴音データを周期的に前記変換手段に出力する処理とを実行させ、前記変換手段が前記音声パケット及び前記データメモリ領域に保持された保留音・可聴音データを前記音声信号に変換させている。
すなわち、本発明のIPテレフォニーシステムは、メディア・ゲートウェイ/メディア・コンバータ/IP電話等のVoIP(Voice over Intermet Protocol)端末を、マルチメディア・ゲートウェイ・コントローラ(MGC)がインタネット・イントラネット・LAN(Local Area Network)を介して呼制御している。
本発明の第1のIPテレフォニーシステムにおいて、VoIP端末は自端末を制御するプロセッサと、揮発性メモリ[例えば、SDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)等]と、ジッタバッファと、保留音・可聴音データメモリ領域と、RTP(Real−time Transport Protocol)/保留音・可聴音切替機能と、DSP(Digital Signal processor)と、保留音・可聴音データ選択機能と、保留音・可聴音断続制御機能と、保留音・可聴音周期再生機能とを備えている。
ジッタバッファはイントラネット・イントラネット・LANから入力される音声用RTPパケットを一時保持して遅延を吸収する。保留音・可聴音データメモリ領域は揮発性メモリ上にRTPパケットのペイロード形式で記憶される保留音・可聴音データを複数保持する。
RTP/保留音・可聴音切替機能はRTPパケットか保留音・可聴音データかのいずれかをDSPに書込む制御を行う。DSPはジッタバッファに保持された音声等のRTPパケットまたは保留音・可聴音データメモリ領域に保持された保留音・可聴音データからPCM(Pulse Code Modulation)信号の音声信号へ変換する。
保留音・可聴音データ選択機能は複数の保留音・可聴音データから再生する保留音・可聴音を選択する。保留音・可聴音断続制御機能は保留音・可聴音データのDSPへの入力を制限することによって、保留音・可聴音の断続を制御する。保留音・可聴音周期再生機能は保留音・可聴音データを周期的にDSPに入力する。
これによって、本発明の第1のIPテレフォニーシステムでは、VoIP端末において、メモリ上にRTPパケットのペイロード形式で保留音・可聴音データを複数保持し、複数の保留音・可聴音データから呼制御の状態に応じて再生する保留音・可聴音データを選別してDSPへRTPパケットとして書込むことによって、保留音源・可聴音源用メモリ、セレクタ、CODEC及びその周辺回路の保留音・可聴音再生のための専用ハードウェアが不要となるので、装置コストを削減することが可能となる。
本発明の第2のIPテレフォニーシステムにおいて、VoIP端末は、上記の構成のほかに、不揮発性メモリに保留音・可聴音データを記憶する保留音・可聴音データ保持エリアと、自端末の起動時に不揮発性メモリ上の保留音・可聴音データ保持エリアの保留音・可聴音を揮発性メモリ上の保留音・可聴音データメモリ領域に複製する保留音・可聴音複製機能とを備えている。
これによって、本発明の第2のIPテレフォニーシステムでは、保留音・可聴音データを収容するメモリ領域を一般にメモリアクセススピードの遅い不揮発性メモリとし、保留音・可聴音データを再生するメモリを一般にアクセススピードが早い揮発性メモリとすることによって、保留音・可聴音の再生時のメモリアクセススピードを上げて保留音・可聴音再生時の処理負荷を軽減することが可能となる。
本発明の第3のIPテレフォニーシステムにおいて、VoIP端末は、上記の構成のほかに、不揮発性メモリ上に記憶する保留音・可聴音データを国別・利用者固有・PCM符号則毎にグループ化して記憶する保留音・可聴音データ保持エリア構成方法によって、自端末の起動時にグループ化された不揮発性メモリ上の複数の保留音・可聴音データメモリから一つのグループを選択して揮発性メモリ上の保留音・可聴音データメモリ領域に複製を行う保留音・可聴音選別複製機能を備えている。
これによって、本発明の第3のIPテレフォニーシステムでは、国別情報・利用者固有情報・PCM符号則情報を持ち、この情報に基づいて不揮発性メモリに複数保持されている保留音・可聴音データから一組選別し、不揮発性メモリ上から揮発性メモリへと複製することによって、揮発性メモリ上の保留音・可聴音データメモリ領域を最小にすることが可能となる。
本発明の第4のIPテレフォニーシステムにおいて、VoIP端末は、上記の構成のほかに、自端末の保守コンソールからの起動によって自端末がダウンロードサーバ上のダウンロードリストを検索する機能と、その検索結果に従ってダウンロードサーバ上の複数の保留音・可聴音データを自端末の不揮発性メモリの保留音・可聴音データ保持エリアに書込む機能とを備えている。
これによって、本発明の第4のIPテレフォニーシステムでは、VoIP端末の保守コンソールからの起動によってVoIP端末がダウンロードサーバ上の複数の保留音・可聴音データをVoIP端末の不揮発性メモリの保留音・可聴音データ保持エリアに書込むことによって、不揮発性メモリに記憶する保留音・可聴音データを任意に変更することが可能となり、利用者の要求に柔軟に答えることが可能となる。
本発明の第5のIPテレフォニーシステムにおいて、VoIP端末は自端末の不揮発性メモリ上に保留音・可聴音データを国別・利用者固有・PCM符号則毎にグループ化して記憶する保留音・可聴音データ保持エリア構成方法によって複数の保留音・可聴音が保持しており、自端末の起動時にIPテレフォニーシステムのマルチメディア・ゲートウェイ・コントローラへ端末登録要求を行う端末登録要求機能を備えている。
マルチメディア・ゲートウェイ・コントローラは要求元VoIP端末の登録を承認する際に国別・利用者固有・PCM符号則を指定してVoIP端末へ通知する種別情報指定通知機能を備え、VoIP端末は種別情報指定通知で指定された種別のみ保留音・可聴音データとして利用する保留音・可聴音種別選択利用機能を備えている。
これによって、本発明の第5のIPテレフォニーシステムでは、VoIP端末の起動時にマルチメディア・ゲートウェイ・コントローラからVoIP端末へ国別情報・利用者固有情報・PCM符号則情報を通知することによって、VoIP端末で使用する保留音・可聴音データ種別を指定することが可能となり、IPテレフォニーシステムにおいて保留音・可聴音種別を統一することが可能となる。
本発明の第6のIPテレフォニーシステムにおいて、マルチメディア・ゲートウェイ・コントローラは、VoIP端末の揮発性メモリ上にRTPパケットのペイロード形式で記憶される複数の保留音または可聴音データが複数種類の保留音データまたは可聴音データでグループ化されている場合に、呼制御中の状態によってVoIP端末に対して再生すべき音源データの種類を指定する音源データ種別通知機能を備えている。
また、VoIP端末は音源データ種別通知機能で指示された種類の音源データをDSPにて再生する音源データ指定再生機能を備えている。さらに、マルチメディア・ゲートウェイ・コントローラはVoIP端末に対する保留音・可聴音再生開始指示機能と、保留音・可聴音再生終了指示機能とを備えている。
これによって、本発明の第6のIPテレフォニーシステムでは、呼制御中にマルチメディア・ゲートウェイ・コントローラからVoIP端末へ再生する使用する保留音・可聴音データ種別を指定することによって、VoIP端末が呼状態を判別せずに、再生する保留音・可聴音の種別を特定することが可能となり、かつマルチメディア・ゲートウェイ・コントローラとVoIP端末との間で保留音・可聴音再生での状態不一致を防止することが可能となる。
本発明の第7のIPテレフォニーシステムにおいて、VoIP端末の不揮発性メモリまたは揮発性メモリ上に保存ないし記憶される保留音・可聴音データは、再生休止カウンタ値と再生カウンタ値とRTPパケットのペイロード形式の再生データとで構成されており、再生データはDSPがRTPパケットを取込む時間間隔(例えば10ms分)分のペイロードデータが複数個含まれる構成となっている。
これによって、本発明の第7のIPテレフォニーシステムでは、不揮発性メモリ・揮発性メモリ上に記憶される保留音・可聴音データを音源データそのもののペイロードデータをDSPがRTPパケットを読込む時間間隔分の複数個として構成し、さらに再生休止カウンタ値と再生カウンタ値とを付加した構成とすることによって、保留音・可聴音再生時に断続制御が可能となり、柔軟に保留音・可聴音の再生・休止タイミングを作ることが可能となる。
本発明の第8のIPテレフォニーシステムにおいて、VoIP端末の揮発性メモリ上の再生データをDSPに書込む方法としては、DSPがRTPパケットを取り込む時間間隔周期に、再生音休止カウンタ値ないし再生カウンタ値をワークメモリ上の再生・休止カウンタへ複製して減算し、再生・休止カウンタがゼロとなるまで減算を行う方法がある。
また、保留音・可聴音の再生としては、初めに再生カウンタ値を再生・休止カウンタへ複製し、減算する度に再生データ内のペイロードデータを一つずつDSPへ書込んでいる。再生カウンタ値を複製した再生・休止カウンタがゼロとなった場合には、再生休止カウンタ値を再生・休止カウンタへ複製し、再生休止カウンタ値での減算がゼロとなるまで再生データをDSPに書込んで休止する。再生休止カウンタ値を複製した再生・休止カウンタがゼロとなった場合には、再生カウンタ値を再生・休止カウンタへ複製する。
これによって、本発明の第8のIPテレフォニーシステムでは、保留音・可聴音データに再生休止カウンタ値と再生カウンタ値とを設けた上で、揮発性メモリ上のワークメモリ上の再生休止カウンタを設け、再生休止カウンタ内がゼロになった場合に再生休止カウンタ値と再生カウンタ値とを交互に設定する方法を採用することによって、DSPがRTPパケットを取込む時間間隔周期のn倍時間の保留音・可聴音の再生・休止タイミングを作ることが可能となる。
本発明の第9のIPテレフォニーシステムにおいて、VoIP端末の揮発性メモリ上の再生データは、DSPがRTPパケットを取込む時間間隔周期以内の休止時間を再生する場合に、一つのペイロードデータ内に再生音データと無音データとをペイロードデータとして記憶される。
これによって、本発明の第9のIPテレフォニーシステムでは、一つのペイロードデータ内に再生音データと無音データとにペイロードデータとして記憶することによって、DSPがRTPパケットを取込む時間間隔周期以内の保留音・可聴音の再生・休止タイミングを作ることが可能となる。
本発明は、以下に述べるような構成及び動作とすることで、VoIP端末における保留音・可聴音の再生を実現する上でコストアップを回避することができるという効果が得られる。
また、本発明は、以下に述べるような構成及び動作とすることで、ユーザ毎、国別毎等で要求される保留音・可聴音を柔軟かつ任意に選択することができるという効果が得られる。
次に、本発明の実施例について図面を参照して説明する。図1は本発明の第1の実施例によるIPテレフォニーシステムの構成を示すブロック図である。図1において、本発明の第1の実施例によるIPテレフォニーシステムはMGC(マルチメディア・ゲートウェイ・コントローラ)1と、メディア・ゲートウエイ/メディア・コンバータ/IP電話等のVoIP(Voice over Intermet Protocol)端末2とをLAN(Local Area Network)[例えば、イーサネット(R)等]100にて接続して構成されている。
MGC1は少なくともメインプロセッサ(MP)11と、LAN・インタフェース(LAN・IF)12と、メモリ13と、RTP/保留音・可聴音切替え指示機能14とから構成されている。
VoIP端末2は少なくともLAN・インタフェース(LAN・IF)21と、CPU(中央処理装置)22と、メモリ[例えば、SDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)等の揮発性メモリ]23と、呼制御機能24と、ジッタバッファ制御機能25と、DSP(Digital Signal processor)制御機能26と、RTP(Real−time Transport Protocol)/保留音・可聴音切替機能27と、保留音・可聴音データ選択機能28と、保留音・可聴音断続制御機能29と、保留音・可聴音周期再生機能30と、ジッタバッファ31と、DSP32とから構成されている。
メモリ23には保留音・可聴音データメモリ領域231が設けられており、保留音・可聴音データメモリ領域231には保留音データ・可聴音データ236が格納されている。また、図示していないが、メモリ23上にはCPU22が実行するプログラム(コンピュータで実行可能なプログラム)が格納されている。
図2は図1のVoIP端末2の動作を示すフローチャートであり、図3は図2の保留音・可聴音再生処理の動作を示すフローチャートである。これら図1〜図3を参照してVoIP端末2による保留音・可聴音再生処理の動作について説明する。以下の説明では、VoIP端末2が既に音声通信を行っている状態から保留音を送出する場合の流れについて述べる。
VoIP端末2のCPU22は、LAN・インタフェース21を経由して入力される音声RTPパケットを、呼制御機能24、ジッタバッファ制御機能25、DSP制御機能26を使ってジッタバッファ31に格納し、ジッタバッファ31でネットワークの遅延を吸収した後、一定周期(例えば、10ms周期)でDSP32へRTPパケットを書込み、DSP32でRTPパケットを音声PCM(Pulse Code Modulation)信号に変換して出力している(音声通信状態)。
この状態で保留音・可聴音を再生する場合、MGC1のメインプロセッサ11はRTP/保留音・可聴音切替指示機能14とLAN・インタフェース12とを使用してVoIP端末2に対してRTP/保留音・可聴音再生開始指示を行う。
VoIP端末2の呼制御機能24はLAN・インタフェース21を経由してMGC1からのRTP/保留音・可聴音再生開始指示を受信した場合に、RTP/保留音・可聴音再生開始指示の内容を保留音・可聴音データ選択機能28へ引き継ぐ。保留音・可聴音データ選択機能28はメモリ23の保留音・可聴音データメモリ領域231にRTPパケットのペイロード形式で蓄積されている保留音・可聴音データ232から呼制御シーケンス上の状態に合う音源データ(この例の場合には保留音)を選択する(図2ステップS3,S4)。
音源データが選択されると、呼制御機能24はMGC1から受信したRTP/保留音・可聴音再生開始指示によって、RTP/保留音・可聴音切替機能27を使用してジッタバッファ31からのRTPデータの読出しとDSP32への書込みとを停止することによって音声PCM信号再生を停止し、保留音・可聴音の再生を開始する(図2ステップS5)。
次に、CPU22は保留音・可聴音再生処理に移行し(図2ステップS6)、保留音・可聴音断続制御機能29によって選択された音源データ(保留音・可聴音データ)を再生するか、無音出力を行うかを判定する(図3ステップS11)。
CPU22は保留音再生を実行すると判定すると(図3ステップS12)、選択したRTPパケットのペイロードデータ形式の音源データ(保留音)をDSP制御機能26を使ってDSP32への書込み動作を行い、DSP32から保留音のPCM信号を出力する(図3ステップS13)。
一回のRTPパケット形式の音源データ書込みが行われると、CPU22は保留音・可聴音周期再生機能30を使って音源データの再生が終了したかを判定し(図3ステップS14)、終了していれば(図3ステップS15)、無音出力を設定し(図3ステップS16)、ジッタバッファ31内の処理に移る。また、CPU22は終了していなければ(図3ステップS15)、無音設定処理をせずに、ジッタバッファ31内の処理に移る。
CPU22は保留音・可聴音断続制御機能29による音源データ(保留音・可聴音データ)を再生するか、無音出力を行うかの判定で無音出力を行うと判定すると(図3ステップS12)、選択した音源データのDSP32への書込み動作を休止し、DSP制御機能26を使ってDSP32から無音のPCM信号を出力する(図3ステップS18)。
この処理を終了した後、CPU22は保留音・可聴音周期再生機能30を使って無音出力が終了したかを判定し(図3ステップS19)、終了していれば(図3ステップS20)、保留音・可聴音データ再生を設定し(図3ステップS21)、ジッタバッファ31内の処理に移る。また、CPU22は終了していなければ(図3ステップS20)、保留音・可聴音データ再生設定処理をせずに、ジッタバッファ31内の処理に移る。
CPU22はジッタバッファ31内の処理として音源データ(保留音・可聴音データ)を再生していなければ、再生していた再生タイミングのジッタバッファ31内の音声RTPパケットデータをジッタバッファ31から読出して廃棄を行い(図3ステップS17)、保留音・可聴音再生処理の先頭へ戻る(音源データと無音出力のパターン再生)。
VoIP端末2の呼制御機能24はMGC1からのRTP/保留音・可聴音再生停止指示を、LAN・インタフェース21を経由して、RTP/保留音・可聴音再生開始指示受信後の任意のタイミングで受信した場合(図2ステップS7)、RTP/保留音・可聴音切替機能27を使用して保留音・可聴音再生処理を停止し、ジッタバッファ31からのRTPデータの読出しとDSP32への書込みとを開始することによって、音声PCM信号再生を開始する(図2ステップS8〜S10)。
このように、本実施例では、VoIP端末2において、メモリ23上にRTPパケットのペイロード形式で保留音・可聴音データを複数保持し、複数の保留音・可聴音データから呼制御の状態に応じて再生する保留音・可聴音データを選別してDSP32へRTPパケットとして書込むことによって、保留音源・可聴音源用メモリ、セレクタ、CODEC及びその周辺回路の保留音・可聴音再生のための専用ハードウェアが不要となるので、装置コストを削減することができる。
図4は本発明の第2の実施例によるIPテレフォニーシステムの構成を示すブロック図である。図4において、本発明の第2の実施例によるIPテレフォニーシステムはVoIP端末2aに保留音・可聴音複製機能33を追加し、メモリ23を不揮発性メモリ[例えば、FROM(Flash Read Only Memory)等]233と揮発性メモリ(例えば、SDRAM等)236とから構成した以外は、図1に示す本発明の第1の実施例によるIPテレフォニーシステムと同様の構成となっており、同一構成要素には同一符号を付してある。
不揮発性メモリ233には保留音・可聴音データ保持エリア234が設けられており、その保留音・可聴音データ保持エリア234に保留音データ・可聴音データ235が格納されている。揮発性メモリ236には保留音・可聴音データメモリ領域237が設けられており、その保留音・可聴音データメモリ領域237に保留音データ・可聴音データ236が格納されている。
VoIP端末2aの保留音・可聴音複製機能33は不揮発性メモリ233の保留音・可聴音データ保持エリア234に保持する保留音データ・可聴音データ235を揮発性メモリ236の保留音・可聴音データメモリ領域237に複製する。
本実施例では、この保留音・可聴音データメモリ領域237に複製された保留音データ・可聴音データ238を使用して保留音・可聴音再生を行えるようにした点で本発明の第1の実施例と異なるが、その他の点は上述した本発明の第1の実施例と同じである。
一般に、不揮発性メモリ233が揮発性メモリ236よりもメモリアクセススピードが遅いため、本実施例においては、不揮発性メモリ233の保留音・可聴音データ保持エリア234に保持する保留音データ・可聴音データ235を、揮発性メモリ236の保留音・可聴音データメモリ領域237に複製した保留音データ・可聴音データ238を使用して保留音・可聴音再生処理を行い、メモリアクセススピードを上げて保留音・可聴音再生時の処理負荷を軽減している。
図5は図4のVoIP端末2aの動作を示すフローチャートである。これら図4及び図5を参照して本発明の第2の実施例による保留音・可聴音再生処理の動作について説明する。以下の説明では、VoIP端末2aが停止状態にある場合の流れについて説明する。
VoIP端末2aが起動されると、CPU22は保留音・可聴音複製機能33を使って不揮発性メモリ233の保留音・可聴音データ保持エリア234に保持している保留音データ・可聴音データ235を読出し(図5ステップS31)、揮発性メモリ236の保留音・可聴音データメモリ領域237に保留音データ・可聴音データ238として書込む(図5ステップS32)。
本実施例ではこの保留音・可聴音データメモリ領域237に複製された保留音データ・可聴音データ238を用いて、上述した本発明の第1の実施例と同様の保留音・可聴音再生処理が行われる。
このように、本実施例では、保留音・可聴音データを収容するメモリ領域を、一般にメモリアクセススピードの遅い不揮発性メモリ233とし、保留音・可聴音データを再生するメモリを、一般にアクセススピードが早い揮発性メモリ236とすることによって、保留音・可聴音の再生時のメモリアクセススピードを上げて保留音・可聴音再生時の処理負荷を軽減することができる。
図6は本発明の第3の実施例によるIPテレフォニーシステムの構成を示すブロック図である。図6において、本発明の第3の実施例によるIPテレフォニーシステムはVoIP端末2bが保留音・可聴音複製機能33の代わりに保留音・可聴音選別複製機能34を備えるようにした以外は図4に示す本発明の第2の実施例によるIPテレフォニーシステムと同様の構成となっており、同一構成要素には同一符号を付してある。
また、本実施例では、VoIP端末2bの不揮発性メモリ233の保留音・可聴音データ保持エリア234に複数の保留音・可聴音データ235を記憶させ、VoIP端末2bの起動時に国別・利用者固有・PCM符号則の各情報に基づいて複数の保留音・可聴音データ235の中から任意の保留音・可聴音データを選別して揮発性メモリ236上の保留音・可聴音データメモリ領域237に保留音・可聴音データ238として複製する点で本発明の第2の実施例と異なるが、その他の点については上述した本発明の第2の実施例と同じである。
本実施例においては、不揮発性メモリ233の保留音・可聴音データ保持エリア234に保持する複数の保留音・可聴音データ235の中から国別情報・利用者固有情報・PCM符号則情報に基づいて任意の保留音・可聴音データを一組選別して揮発性メモリ236上の保留音・可聴音データメモリ領域237に保留音・可聴音データ238として複製し、それを使用して保留音・可聴音再生処理を行うことによって、揮発性メモリ236における保留音・可聴音データメモリ領域を最小としている。
図7は図6のメモリ23の詳細な構成を示すブロック図である。図7において、メモリ23の不揮発性メモリ233の保留音・可聴音データ保持エリア234には保留音データ2351〜235N及び可聴音データグループ235M〜235Zの複数のデータが保持されている。
また、揮発性メモリ236の保留音・可聴音データメモリ領域237に複製される保留音・可聴音データ238は保留音データ2381と可聴音データグループ2382とから構成されている。
図8は図6のVoIP端末2bの動作を示すフローチャートである。これら図6〜図8を参照して本発明の第3の実施例による保留音・可聴音再生処理の動作について説明する。以下の説明では、VoIP端末2bが停止状態から起動された場合の流れについて説明する。
VoIP端末2bが起動されると、CPU22は保留音・可聴音選別複製機能34を使って、国別情報・利用者固有情報・PCM符号則情報に基づいて不揮発性メモリ233の保留音・可聴音データ保持エリア234に保持された複数の保留音・可聴音データ235の中から任意の保留音・可聴音データを選別する(図8ステップS41)。
次に、保留音・可聴音選別複製機能34は選別した一組の保留音・可聴音データをグループ化し(図8ステップS42)、揮発性メモリ236の保留音・可聴音データメモリ領域237に保留音・可聴音データ238として複製する(図8ステップS43)。
本実施例では、この保留音・可聴音データメモリ領域237に複製された保留音データ・可聴音データ238(保留音データ2381及び可聴音データグループ2382)を使用して保留音・可聴音再生を行えるようにした点で本発明の第2の実施例と異なるが、その他の点は上述した本発明の第2の実施例と同じである。
このように、本実施例では、国別情報・利用者固有情報・PCM符号則情報を持ち、この情報に基づいて不揮発性メモリ233に複数保持されている保留音・可聴音データ235の中から一組選別し、それを不揮発性メモリ233上から揮発性メモリ236へと複製することによって、揮発性メモリ236上の保留音・可聴音データメモリ領域237を最小にすることができる。
図9は本発明の第4の実施例によるIPテレフォニーシステムの構成を示すブロック図である。図9において、本発明の第4の実施例によるIPテレフォニーシステムはVoIP端末2cに保留音・可聴音データダウンロード機能35と保留音・可聴音データ書込み機能36と保守コンソール・インタフェース37とを追加し、LAN100にダウンロードサーバ装置5とVoIP端末の保守コンソール6とを接続するようにした以外は図6に示す本発明の第3の実施例によるIPテレフォニーシステムと同様の構成となっており、同一構成要素には同一符号を付してある。
ダウンロードサーバ装置5は少なくともダウンロードリスト51と、ダウンロードリスト51に記載されている全ての保留音データ・可聴音データ52とを備えている。VoIP端末の保守コンソール6はVoIP端末2cとダウンロードサーバ装置4との間のダウンロードを起動する。
本実施例では、VoIP端末2cの不揮発性メモリ233の保留音・可聴音データ保持エリア234に保持する保留音データ・可聴音データ235を、VoIP端末の保守コンソール6からの起動でダウンロードサーバ装置5からダウンロードしたデータに書換えることができるようにした点で本発明の第3の実施例と異なるが、その他の点については上述した本発明の第3の実施例と同じである。
本実施例では、VoIP端末の保守コンソール6からの起動でダウンロードサーバ装置5からダウンロードした保留音・可聴音データで、不揮発性メモリ233の保留音・可聴音データ保持エリア234に保持する保留音データ・可聴音データ235を書換えることで、保留音・可聴音データ235の変更を容易に行えるようにしている。
図10は本発明の第4の実施例によるIPテレフォニーシステムの動作を示すシーケンスチャートである。これら図9及び図10を参照して本発明の第4の実施例による保留音・可聴音再生処理の動作について説明する。以下の説明では、VoIP端末2cが動作状態にある場合の流れについて説明する。
ダウンロードサーバ装置5から保留音・可聴音データをダウンロードする場合、保守者がVoIP端末の保守コンソール6の保留音・可聴音データダウンロード指示機能61を使用してLAN・インタフェース62を経由してVoIP端末2cに対して保留音・可聴音データダウンロード指示を行う(図10のa1,a2)。
VoIP端末2cのCPU22の保守コンソール・インタフェース機能37はLAN・インタフェース21を経由してVoIP端末の保守コンソール6からの保留音・可聴音データダウンロード指示を受信すると、保留音・可聴音データダウンロード機能35へ保留音・可聴音データダウンロード指示を引継ぐ。
保留音・可聴音データダウンロード機能35はLAN・インタフェース21を経由してダウンロードサーバ装置5からダウンロードリスト51を検索・ダウンロードし(図10のa3,a4)、ダウンロードしたダウンロードリスト51で指定された保留音・可聴音データの全てのファイルをLAN・インタフェース21を経由してダウンロードサーバ装置5から検索・ダウンロードする(図10のa5,a6)。
VoIP端末2cの保留音・可聴音データ書込み機能36はLAN・インタフェース21を経由してダウンロードした全ての保留音・可聴音データを不揮発性メモリ233の保留音・可聴音データ保持エリア234に保留音データ・可聴音データ235として書込む(図10のa7)。VoIP端末2cは保留音データ・可聴音データ235のダウンロード結果をVoIP端末の保守コンソール6に通知するので(図10のa8)、VoIP端末の保守コンソール6は保留音データ・可聴音データダウンロード指示結果を表示する(図10のa9)。
本実施例では、この不揮発性メモリ233の保留音・可聴音データ保持エリア234に保留音データ・可聴音データ235をダウンロードする点で本発明の第3の実施例と異なるが、その他の点は上述した本発明の第3の実施例と同じである。
このように、本実施例では、VoIP端末の保守コンソール6からの起動によってVoIP端末2cがダウンロードサーバ5上の複数の保留音・可聴音データをVoIP端末の不揮発性メモリ233の保留音・可聴音データ保持エリア234に書込むことによって、不揮発性メモリ236に記憶する保留音・可聴音データ238を任意に変更することができ、利用者の要求に柔軟に答えることができる。
図11は本発明の第5の実施例によるIPテレフォニーシステムの構成を示すブロック図である。図11において、本発明の第5の実施例によるIPテレフォニーシステムはVoIP端末2dに端末登録要求機能38を追加し、MGC1aに種別情報指定通知機能15を追加し、MGC1aからの種別情報指定に従ってVoIP端末2dが使用する保留音・可聴音データを決定できるようにした以外は図6に示す本発明の第3の実施例によるIPテレフォニーシステムと同様の構成となっており、同一構成要素には同一符号を付してある。
本実施例では、IPテレフォニーシステムにおいて呼制御を行う上での上位装置であるMGC1aが下位装置であるVoIP端末2dで使用する保留音・可聴音データ種別を決定し、IPテレフォニーシステム内での保留音・可聴音データ種別を統一している。
図12は図11のVoIP端末2dの動作を示すシーケンスチャートである。これら図11及び図12を参照して本発明の第5の実施例による保留音・可聴音再生処理の動作について説明する。以下の説明では、VoIP端末2dが停止状態から起動される場合の流れについて説明する。
VoIP端末2dが起動されると(図12のb1)、CPU22は端末登録要求機能38によってLAN・インタフェース21を経由してMGC1aに対して端末登録要求を行う(図12のb2〜b4)。
MGC1aのメインプロセッサ11はLAN・インタフェース12を経由してVoIP端末2dからの端末登録要求を受信すると(図12のb5)、種別情報指定通知機能15によってVoIP端末2dの国別情報・利用者個別情報・PCM符号則情報を付加した端末登録承認をLAN・インタフェース12を経由してVoIP端末2dに通知する(図12のb6〜b8)。
VoIP端末2dの端末登録要求機能38はLAN・インタフェース21を経由してMGC1aからの端末登録承認を受信すると(図12のb9)、保留音・可聴音選別複製機能34にMGC1aから指示された国別情報・利用者個別情報・PCM符号則情報を引継ぐ(図12のb10)。
保留音・可聴音選別複製機能34は国別情報・利用者個別情報・PCM符号則情報に基づいて不揮発性メモリ233の保留音・可聴音データ保持エリア234に保持された複数の保留音・可聴音データ235の中から任意の保留音・可聴音データを一組選別してグループ化し(図12のb11)、選別した保留音・可聴音データを揮発性メモリ236上の保留音・可聴音データメモリ領域237に保留音・可聴音データ238として複製する(図12のb12)。
本実施例では、MGC1aから指示されかつ保留音・可聴音データメモリ領域237に複製された保留音データ・可聴音データ238(保留音データ2381及び可聴音データグループ2382)を使用して保留音・可聴音再生を行えるようにした点で本発明の第3の実施例と異なるが、その他の点は上述した本発明の第3の実施例と同じである。
このように、本実施例では、VoIP端末2dの起動時にMGC1aからVoIP端末2dへ国別情報・利用者固有情報・PCM符号則情報を通知し、VoIP端末2dで使用する保留音・可聴音データ種別を指定することによって、IPテレフォニーシステムにおいて保留音・可聴音種別を統一することができる。
図13は本発明の第6の実施例によるIPテレフォニーシステムの構成を示すブロック図である。図13において、本発明の第6の実施例によるIPテレフォニーシステムは、MGC1bに音源データ種別通知機能16を追加し、VoIP端末2がMGC1bからの音源データ種別通知に基づいて再生する保留音・可聴音データを決定できるようにした以外は図1に示す本発明の第1の実施例によるIPテレフォニーシステムと同様の構成となっており、同一構成要素には同一符号を付してある。
本実施例では、IPテレフォニーシステムにおいて、呼制御を行う上での上位装置であるMGC1bが呼制御の各状態に応じて下位装置であるVoIP端末2で再生する保留音・可聴音データの種別を決定し、通知することによって、VoIP端末2が呼状態を判別せずに、再生する保留音・可聴音データの種別を決定することができる。
図14は図13のVoIP端末2の動作を示すフローチャートである。これら図13及び図14を参照して本発明の第6の実施例による保留音・可聴音再生処理の動作について説明する。以下の説明では、VoIP端末2が音声通信状態の場合の流れについて説明するが、この音声通信状態の動作(図14のステップS51,S52)は上述した本発明の第1の実施例による動作と同じであるため、その説明については省略する。
MGC1bのメインプロセッサ11が呼制御の状態に応じてVoIP端末2から保留音または可聴音を再生させる場合、RTP/保留音・可聴音切替指示機能14と音源データ通知機能16とLAN・インタフェース12とを使用してVoIP端末2に対してRTP/保留音・可聴音再生開始指示及び音源データ種別の通知を行う。
VoIP端末2の呼制御機能24はLAN・インタフェース21を経由してMGC1bからRTP/保留音・可聴音再生開始指示及び音源データ種別の通知を受信すると(図14のステップS53)、保留音・可聴音データ選択機能28へRTP/保留音・可聴音再生開始指示及び音源データ種別の通知内容を引き継ぐ。保留音・可聴音データ選択機能28はメモリ23の保留音・可聴音データメモリ領域231にRTPパケットのペイロード形式で蓄積されている保留音・可聴音データ232から音源データ種別の通知で指定された音源データを選択する(図14のステップS54)。
以下、保留音・可聴音再生処理の以降の動作(図14ステップS55〜S60)についても、上述した本発明の第1の実施例による動作と同じであるため、その説明については省略する。
このように、本実施例では、呼制御中にMGC1bからVoIP端末2へ再生使用する保留音・可聴音データ種別を指定することによって、VoIP端末2が呼状態を判別せずに、再生する保留音・可聴音の種別を特定することができ、かつMGC1bとVo IP端末2との間で保留音・可聴音再生での状態不一致を防止することができる。
図15は本発明の第7の実施例によるIPテレフォニーシステムに用いる保留音データ・可聴音データの構成を示す図である。図15において、保留音データ・可聴音データの構成は再生休止カウンタ値71と、再生カウンタ値72と、RTPパケットのペイロード形式の保留音・可聴音データである再生データ73とからなっており、再生データ73はDSPにRTPパケットを書込んで再生を行う単位時間分のRTPパケットのペイロード形式の保留音・可聴音データである単位時間分の再生データ74が再生カウンタ値72以上集合した構成となっている。
本実施例における保留音データ・可聴音データの構成は、例えば図7に示す本発明の第3の実施例におけるメモリ23の構成を使用して説明すると、不揮発性メモリ233の保留音・可聴音データ保持エリア234上の保留音データ2351〜235Nと、可聴音データグループ235M〜235Z上のそれぞれ可聴音データ#1から可聴音データ#Nと、揮発性メモリ236の保留音・可聴音データメモリ領域237上の保留音データ2381及び可聴音データグループ2382上の可聴音データ#1から可聴音データ#Nの構成を示すものである。
上記の保留音データ・可聴音データに対するメモリ制御及び保留音・可聴音再生処理については、上述した本発明の第1〜6の実施例による動作と同様なので、その説明については省略する。また、この保留音データ・可聴音データは上述した本発明の第1〜6の実施例によるVoIP端末2,2a〜2dにおいても使用可能である。
このように、本実施例では、不揮発性メモリ233及び揮発性メモリ236上に記憶される保留音・可聴音データを、音源データそのもののペイロードデータをDSP32がRTPパケットを読込む時間間隔分の複数個として構成し、さらに再生休止カウンタ値と再生カウンタ値とを付加した構成とすることによって、保留音・可聴音再生時に断続制御を行うことができ、柔軟に保留音・可聴音の再生・休止タイミングを作ることができる。
図16は本発明の第8の実施例によるIPテレフォニーシステムの構成を示すブロック図である。図16において、本発明の第8の実施例によるIPテレフォニーシステムはVoIP端末2eに保留音・可聴音周期再生機能30の代わりに保留音・可聴音カウンタ周期再生機能39を設けた以外は図1に示す本発明の第1の実施例によるIPテレフォニーシステムと同様の構成となっており、同一構成要素には同一符号を付してある。また、本発明の第8の実施例で使用する保留音データ・可聴音データは上記の図15に示す保留音データ・可聴音データと同様の構成となっているので、その説明は省略する。
本実施例では、IPテレフォニーシステムのVoIP端末2eにおけるRTPパケットのペイロード形式の保留音・可聴音データによる保留音・可聴音再生方法において、再生休止カウンタ値71と再生カウンタ値72との組合せによって柔軟なパターン再生に対応している。
図17は図16のVoIP端末2eの動作を示すフローチャートであり、図18(a),(b)は本発明の第8の実施例による保留音・可聴音再生タイミングを示す図である。これら図16〜図18を参照して本発明の第8の実施例による保留音・可聴音再生方法の動作について説明する。図17に示す保留音・可聴音再生処理は図3に示す本発明の第1の実施例による動作フローの保留音・可聴音再生処理に用いられる処理である。
VoIP端末2eのCPU22が保留音・可聴音データ再生を行う場合、保留音・可聴音カウンタ周期再生機能39はメモリ23のワークメモリ239の再生・休止カウンタ240に保留音・可聴音データメモリ領域231の保留音データ・可聴音データ232の再生カウンタ値72を設定し(図17ステップS61)、保留音・可聴音断続制御機能29は保留音・可聴音データ再生を設定する。
保留音・可聴音断続制御機能29は保留音・可聴音データ再生を実行するか、無音出力を実行するかの判定を行い(図17ステップS62)、保留音・可聴音データ再生を実行する場合(図17ステップS63)、メモリ23の保留音・可聴音データメモリ領域231の保留音データ・可聴音データ232の再生データ73の0番目からN番目まで順番に並んだ単位時間分の再生データ74のうちの一つをDSP制御機能26を使ってDSP32に書込み、DSP32は書込まれた保留音・可聴音データのPCM信号を出力する(図17ステップS64)。
具体的に説明すると、単位時間分の再生データ74はDSP32がRTPパケットを取込む時間間隔周期にしたがって順番に前回書込んだデータの次の番号のデータをDSP32に書込む。
保留音・可聴音カウンタ周期再生機能39は再生・休止カウンタ240を減算し(図17ステップS65)、ゼロになったかを判定し(図17ステップS66)、再生・休止カウンタ240がゼロになった場合(図17ステップS67)、再生・休止カウンタ240に再生休止カウンタ値71を設定する(図17ステップS68)。保留音・可聴音断続制御機能29は無音出力をDSP32に設定し(図17ステップS69)、ジッタバッファ31内の処理に移る。
保留音・可聴音カウンタ周期再生機能39はゼロになっていなければ(図17ステップS67)、再生・休止カウンタ240の変更と無音出力設定とを行わずに、ジッタバッファ31内の処理に移る。
保留音・可聴音断続制御機能29は保留音・可聴音データ再生を実行するか、無音出力を実行するかの判定を行い(図17ステップS62)、無音出力を実行する場合(図17ステップS63)、単位時間分の再生データ74のDSP32への書込み動作を休止し、DSP制御機能26はDSP32から無音のPCM信号を出力させる(図17ステップS71)。
保留音・可聴音カウンタ周期再生機能39は再生・休止カウンタ240を減算し(図17ステップS72)、再生・休止カウンタ240がゼロになったかを判定し(図17ステップS73)、再生・休止カウンタ240がゼロになった場合(図17ステップS74)、再生・休止カウンタ240に再生カウンタ値72を設定する(図17ステップS75)。保留音・可聴音断続制御機能29は保留音・可聴音データ再生を設定し(図17ステップS71)、ジッタバッファ31内の処理に移る。
保留音・可聴音カウンタ周期再生機能39は、再生・休止カウンタ240がゼロになっていなければ(図17ステップS74)、再生・休止カウンタ240の変更と保留音・可聴音データ再生設定とを行わずに、ジッタバッファ31内の処理に移る。
ジッタバッファ31内の処理では、保留音・可聴音データを再生していなければ、再生していた再生タイミングのジッタバッファ31内の音声RTPパケットデータをジッタバッファ31から読出して廃棄し(図17ステップS70)、その後、保留音・可聴音断続制御機能29による保留音・可聴音データ再生を実行するか、無音出力を実行するかの判定処理へ戻る(保留音・可聴音データ及び無音出力のパターン再生)。
次に、図18を参照して本発明の第8の実施例における保留音・可聴音データ及び無音出力のパターン再生について説明する。図18に示すように、本発明の第8の実施例では再生休止カウンタ値71と再生カウンタ値72とを使用して保留音・可聴音データ再生処理を実行した結果、例えば再生休止カウンタ値71が「3」、再生カウンタ値72が「5」の保留音・可聴音データの場合、保留音・可聴音データ再生A1及び無音出力A2のパターン再生を実行する[図18(a)参照]。
また、本実施例では、例えば再生休止カウンタ値71が「0」、再生カウンタ値72が「5」の保留音・可聴音データの場合、保留音・可聴音データ再生A3のみで無音出力のないパターン再生を実行する[図18(b)参照]。
このように、本実施例では、保留音・可聴音データに再生休止カウンタ値71と再生カウンタ値72とを設けた上で、メモリ23上のワークメモリ239に再生休止カウンタ240を設け、再生休止カウンタ240内がゼロになった場合に再生休止カウンタ値71と再生カウンタ値72とを交互に設定する方法を採用することによって、DSP32がRTPパケットを取込む時間間隔周期のn倍時間の保留音・可聴音の再生・休止タイミングを作ることができる。
図19は本発明の第9の実施例による保留音データ・可聴音データの再生データのデータ構成を示す図である。本発明の第9の実施例によるIPテレフォニーシステムは、図16に示す本発明の第8の実施例によるIPテレフォニーシステムと同様の構成となっている。また、本発明の第9の実施例による保留音データ・可聴音データは図15に示す保留音データ・可聴音データと同様の構成なので、その説明については省略する。
図19においては、図15に示す保留音データ・可聴音データの構成のうちの再生データ73の構成を示し、単位時間の再生データ74内に再生データ部分75と無音データ部分76とを含んでいる。
本実施例においては、RTPパケットのペイロード形式の保留音・可聴音データによる保留音・可聴音再生方法において、単位時間分の再生データ74を再生データ部分75と無音データ部分76とで構成することによって、DSP制御機能26によるDSP32へのデータ書込み単位時間よりも短いパターンでの保留音・可聴音パターン再生に対応させている。
図20は本発明の第9の実施例による保留音・可聴音再生タイミングを示す図である。この図20を参照して本発明の第9の実施例による保留音・可聴音データ及び無音出力のパターン再生について説明する。
図20に示すように、保留音・可聴音の単位時間分の再生データ74を再生データ部分75と無音データ部分76とで構成し、保留音・可聴音データ再生処理を実行した結果、例えば再生休止カウンタ値71が「3」、再生カウンタ値72が「5」であり、5番目に再生する単位時間分の再生データ74の4/5を再生データ部分75、1/5を無音データ部分76として構成した保留音・可聴音データの場合には、保留音・可聴音データ再生A4及び無音出力A5のパターン再生を実行する(そのタイミングを拡大した図では、保留音・可聴音データ再生A6及び無音出力A7)。
この場合、無音出力A7のうちの無音データ再生部分A8は単位時間分の再生データ74の無音データ部分76をDSP制御機能26によってDSP32に書込み、DSP32は書込まれた無音データ部分76のPCM信号を出力し、DSP32による無音出力部分A9はDSP制御機能26によってDSP32から無音のPCM信号を出力する。
本実施例による保留音・可聴音再生処理の動作については、上記の図18に示す本発明の第8の実施例による保留音・可聴音再生処理と同様なので、その説明については省略する。
このように、本実施例では、一つのペイロードデータ内に再生音データ部分75及び無音データ部分76をペイロードデータとして記憶することによって、DSP32がRTPパケットを取込む時間間隔周期以内の保留音・可聴音の再生・休止タイミングを作ることができる。
本発明は、イーサネット(R)以外のLAN、例えばギガイーサネット(R)等のLANにも適用可能であり、保留音・可聴音の再生が行われるネットワークに適用可能である。
本発明の第1の実施例によるIPテレフォニーシステムの構成を示すブロック図である。 図1のVoIP端末の動作を示すフローチャートである。 図2の保留音・可聴音再生処理の動作を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施例によるIPテレフォニーシステムの構成を示すブロック図である。 図4のVoIP端末の動作を示すフローチャートである。 本発明の第3の実施例によるIPテレフォニーシステムの構成を示すブロック図である。 図6のメモリの詳細な構成を示すブロック図である。 図6のVoIP端末の動作を示すフローチャートである。 本発明の第4の実施例によるIPテレフォニーシステムの構成を示すブロック図である。 本発明の第4の実施例によるIPテレフォニーシステムの動作を示すシーケンスチャートである。 本発明の第5の実施例によるIPテレフォニーシステムの構成を示すブロック図である。 図11のVoIP端末の動作を示すシーケンスチャートである。 本発明の第6の実施例によるIPテレフォニーシステムの構成を示すブロック図である。 図13のVoIP端末の動作を示すフローチャートである。 本発明の第7の実施例によるIPテレフォニーシステムに用いる保留音データ・可聴音データの構成を示す図である。 本発明の第8の実施例によるIPテレフォニーシステムの構成を示すブロック図である。 図16のVoIP端末の動作を示すフローチャートである。 (a),(b)は本発明の第8の実施例による保留音・可聴音再生タイミングを示す図である。 本発明の第9の実施例による保留音データ・可聴音データの再生データのデータ構成を示す図である。 本発明の第9の実施例による保留音・可聴音再生タイミングを示す図である。 従来例によるIPテレフォニーシステムの構成を示すブロック図である。 図21のVoIP端末の動作を示すフローチャートである。
符号の説明
1,1a,1b マルチメディア・ゲートウェイ・コントローラ
2,2a〜2e VoIP端末
5 ダウンロードサーバ装置
6 VoIP端末の保守コンソール
11 メインプロセッサ
12,21,62 LAN・インタフェース
13,23 メモリ
14 RTP/保留音・可聴音切替指示機能
15 種別情報指定通知機能
16 音源データ種別通知機能
22 CPU
24 呼制御機能
25 ジッタバッファ制御機能
26 DSP制御機能
27 RTP/保留音・可聴音切替機能
28 保留音・可聴音データ選択機能
29 保留音・可聴音断続制御機能
30 保留音・可聴音周期再生機能
31 ジッタバッファ
32 DSP
33 保留音・可聴音複製機能
34 保留音・可聴音選別複製機能
35 保留音・可聴音データダウンロード機能
36 保留音・可聴音データ書き込み機能
37 保守コンソール・インタフェース
38 端末登録要求機能
39 保留音・可聴音カウンタ周期再生機能
51 ダウンロードリスト
52,232,
235,238 保留音データ・可聴音データ
61 保留音・可聴音データダウンロード指示機能
71 再生休止カウンタ値
72 再生カウンタ値
73 再生データ
74 単位時間分の再生データ
75 単位時間分以内の再生データ部分
76 単位時間分以内の無音データ部分
100 LAN
231,237 保留音・可聴音データメモリ領域
233 不揮発性メモリ
234 保留音・可聴音データ保持エリア
236 揮発性メモリ
239 ワークメモリ
240 再生・休止カウンタ
2351 保留音データ#1
235N 保留音データ#N
235M 可聴音データグループ#1
235Z 可聴音データグループ#N
2381 保留音データ#i
2382 可聴音データグループ#r
A1,A3,A4,
A6 保留音・可聴音のデータ再生
A2,A5,A7 無音出力
A8 無音データ再生
A9 DSPによる無音出力

Claims (52)

  1. VoIP(Voice over Internet Protocol)端末を伝送路を介して呼制御するゲートウェイ・コントローラを含み、前記伝送路から入力される音声パケットを一時保持して遅延を吸収するジッタバッファと、前記ジッタバッファに保持された音声パケットを音声信号に変換する変換手段とを前記VoIP端末に含むIPテレフォニーシステムであって、
    前記音声パケットのペイロード形式で複数の保留音・可聴音データを保持するデータメモリ領域と、
    前記データメモリ領域に保持された複数の保留音・可聴音データの中から再生する保留音・可聴音を選択するデータ選択手段と、
    前記音声パケット及び前記保留音・可聴音データのいずれか一方を選択して前記変換手段に出力する切替え手段と、
    前記音声パケット及び前記保留音・可聴音データのいずれかの書込み制御と無音出力指示とのいずれかを前記変換手段に対して行う制御手段と、
    前記保留音・可聴音データの前記変換手段への入力を制限して前記保留音・可聴音の断続を制御する断続制御手段と、
    前記保留音・可聴音データを周期的に前記変換手段に出力する周期再生手段とを前記VoIP端末に有し、
    前記変換手段が前記音声パケット及び前記データメモリ領域に保持された保留音・可聴音データを前記音声信号に変換することを特徴とするIPテレフォニーシステム。
  2. 前記VoIP端末は、少なくともメディア・ゲートウェイ、メディア・コンバータ、IP(Internet Protocol)電話端末のいずれかであることを特徴とする請求項1記載のIPテレフォニーシステム。
  3. 前記伝送路は、少なくともインタネット、イントラネット、LAN(Local Area Network)のいずれかであることを特徴とする請求項1または請求項2記載のIPテレフォニーシステム。
  4. 前記音声パケットは、少なくとも音声用RTP(Real−time Transport Protocol)パケットであることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか記載のIPテレフォニーシステム。
  5. 前記変換手段は、少なくともDSP(Digital Signal processor)であることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか記載のIPテレフォニーシステム。
  6. 前記変換手段で変換される音声信号は、少なくともPCM(Pulse Code Modulation)信号であることを特徴とする請求項5記載のIPテレフォニーシステム。
  7. 前記複数の保留音・可聴音データを記憶する不揮発性メモリと、前記不揮発性メモリ上の保留音・可聴音データが複製される揮発性メモリとから前記データメモリ領域を構成したことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか記載のIPテレフォニーシステム。
  8. 前記VoIP端末の起動時に前記不揮発性メモリ上の保留音・可聴音データを前記揮発性メモリに複製する複製手段を前記VoIP端末に含むことを特徴とする請求項7記載のIPテレフォニーシステム。
  9. 前記不揮発性メモリは、少なくともFROM(Flash Read Only Memory)を含むことを特徴とする請求項7または請求項8記載のIPテレフォニーシステム。
  10. 前記揮発性メモリは、少なくともSDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)を含むことを特徴とする請求項7から請求項9のいずれか記載のIPテレフォニーシステム。
  11. 前記不揮発性メモリに記憶された複数の保留音・可聴音データを少なくとも国別情報・利用者固有情報・PCM符号則情報に基づいて選別してグループ化し、そのグループ化した保留音・可聴音データを前記揮発性メモリに複製することを特徴とする請求項7から請求項10のいずれか記載のIPテレフォニーシステム。
  12. 起動時に前記ゲートウェイ・コントローラに端末登録要求を行う登録要求手段と、前記端末登録要求に応答して前記ゲートウェイ・コントローラから指定される国別情報・利用者固有情報・PCM符号則情報に基づいて前記不揮発性メモリに記憶された複数の保留音・可聴音データの中から選別してグループ化しかつそのグループ化した保留音・可聴音データを前記揮発性メモリに複製する選別複製手段とを前記VoIP端末に含むことを特徴とする請求項7から請求項11のいずれか記載のIPテレフォニーシステム。
  13. 前記複数の保留音・可聴音データを蓄積するダウンロードサーバと、前記VoIP端末に設けられかつ外部指示に基づいて前記ダウンロードサーバからダウンロードした保留音・可聴音データを前記データメモリ領域に書込むダウンロード手段とを含むことを特徴とする請求項1から請求項12のいずれか記載のIPテレフォニーシステム。
  14. 前記ゲートウェイ・コントローラから呼制御中の状態に応じて指定されかつ再生すべき音源データの種類に基づいて前記変換手段で変換される音源データを選択する音源データ選択手段を前記VoIP端末に含むことを特徴とする請求項1から請求項13のいずれか記載のIPテレフォニーシステム。
  15. 前記保留音・可聴音データは、再生休止カウンタ値と再生カウンタ値と前記音声パケットのペイロード形式の再生データとからなり、前記再生データは、前記変換手段が前記音声パケットを取込む時間間隔分のペイロードデータを複数個含むことを特徴とする請求項1から請求項14のいずれか記載のIPテレフォニーシステム。
  16. 前記変換手段が前記音声パケットを取込む時間間隔周期で、前記再生休止カウンタ値及び前記再生カウンタ値のいずれかの減算をゼロになるまで行う手段と、前記再生カウンタ値を減算する度に前記再生データ内のペイロードデータを一つずつ前記変換手段に出力する手段とを前記VoIP端末に含み、前記再生カウンタ値が減算によってゼロとなった時に前記再生休止カウンタ値の減算を行い、前記再生休止カウンタ値がゼロとなるまで前記再生データの前記変換手段への書込みを休止して無音出力させ、前記再生休止カウンタ値が減算によってゼロとなった時に前記再生カウンタ値の減算を行うことを特徴とする請求項15記載のIPテレフォニーシステム。
  17. 前記再生データは、前記変換手段が前記音声パケットを取込む時間間隔周期以内の休止時間を再生する際に一つのペイロードデータ内に再生音データと無音データとをペイロードデータとして含むことを特徴とする請求項16記載のIPテレフォニーシステム。
  18. 伝送路を介してゲートウェイ・コントローラから呼制御され、前記伝送路から入力される音声パケットを一時保持して遅延を吸収するジッタバッファと、前記ジッタバッファに保持された音声パケットを音声信号に変換する変換手段とを含むVoIP端末であって、
    前記音声パケットのペイロード形式で複数の保留音・可聴音データを保持するデータメモリ領域と、
    前記データメモリ領域に保持された複数の保留音・可聴音データの中から再生する保留音・可聴音を選択するデータ選択手段と、
    前記音声パケット及び前記保留音・可聴音データのいずれか一方を選択して前記変換手段に出力する切替え手段と、
    前記音声パケット及び前記保留音・可聴音データのいずれかの書込み制御と無音出力指示とのいずれかを前記変換手段に対して行う制御手段と、
    前記保留音・可聴音データの前記変換手段への入力を制限して前記保留音・可聴音の断続を制御する断続制御手段と、
    前記保留音・可聴音データを周期的に前記変換手段に出力する周期再生手段とを有し、
    前記変換手段が前記音声パケット及び前記データメモリ領域に保持された保留音・可聴音データを前記音声信号に変換することを特徴とするVoIP端末。
  19. 少なくともメディア・ゲートウェイ、メディア・コンバータ、IP(Internet Protocol)電話端末のいずれかであることを特徴とする請求項18記載のVoIP端末。
  20. 前記伝送路は、少なくともインタネット、イントラネット、LAN(Local Area Network)のいずれかであることを特徴とする請求項18または請求項19記載のVoIP端末。
  21. 前記音声パケットは、少なくとも音声用RTP(Real−time Transport Protocol)パケットであることを特徴とする請求項18から請求項20のいずれか記載のVoIP端末。
  22. 前記変換手段は、少なくともDSP(Digital Signal processor)であることを特徴とする請求項18から請求項21のいずれか記載のVoIP端末。
  23. 前記変換手段で変換される音声信号は、少なくともPCM(Pulse Code Modulation)信号であることを特徴とする請求項22記載のVoIP端末。
  24. 前記複数の保留音・可聴音データを記憶する不揮発性メモリと、前記不揮発性メモリ上の保留音・可聴音データが複製される揮発性メモリとから前記データメモリ領域を構成したことを特徴とする請求項18から請求項23のいずれか記載のVoIP端末。
  25. 起動時に前記不揮発性メモリ上の保留音・可聴音データを前記揮発性メモリに複製する複製手段を含むことを特徴とする請求項24記載のVoIP端末。
  26. 前記不揮発性メモリは、少なくともFROM(Flash Read Only Memory)を含むことを特徴とする請求項24または請求項25記載のVoIP端末。
  27. 前記揮発性メモリは、少なくともSDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)を含むことを特徴とする請求項24から請求項26のいずれか記載のVoIP端末。
  28. 前記不揮発性メモリに記憶された複数の保留音・可聴音データを少なくとも国別情報・利用者固有情報・PCM符号則情報に基づいて選別してグループ化し、そのグループ化した保留音・可聴音データを前記揮発性メモリに複製することを特徴とする請求項24から請求項27のいずれか記載のVoIP端末。
  29. 起動時に前記ゲートウェイ・コントローラに端末登録要求を行う登録要求手段と、前記端末登録要求に応答して前記ゲートウェイ・コントローラから指定される国別情報・利用者固有情報・PCM符号則情報に基づいて前記不揮発性メモリに記憶された複数の保留音・可聴音データの中から選別してグループ化しかつそのグループ化した保留音・可聴音データを前記揮発性メモリに複製する選別複製手段とを含むことを特徴とする請求項24から請求項28のいずれか記載のVoIP端末。
  30. 外部指示に基づいて前記複数の保留音・可聴音データを蓄積するダウンロードサーバからダウンロードした保留音・可聴音データを前記データメモリ領域に書込むダウンロード手段を含むことを特徴とする請求項18から請求項29のいずれか記載のVoIP端末。
  31. 前記ゲートウェイ・コントローラから呼制御中の状態に応じて指定されかつ再生すべき音源データの種類に基づいて前記変換手段で変換される音源データを選択する音源データ選択手段を含むことを特徴とする請求項18から請求項30のいずれか記載のVoIP端末。
  32. 前記保留音・可聴音データは、再生休止カウンタ値と再生カウンタ値と前記音声パケットのペイロード形式の再生データとからなり、前記再生データは、前記変換手段が前記音声パケットを取込む時間間隔分のペイロードデータを複数個含むことを特徴とする請求項18から請求項31のいずれか記載のVoIP端末。
  33. 前記変換手段が前記音声パケットを取込む時間間隔周期で、前記再生休止カウンタ値及び前記再生カウンタ値のいずれかの減算をゼロになるまで行う手段と、前記再生カウンタ値を減算する度に前記再生データ内のペイロードデータを一つずつ前記変換手段に出力する手段とを含み、前記再生カウンタ値が減算によってゼロとなった時に前記再生休止カウンタ値の減算を行い、前記再生休止カウンタ値がゼロとなるまで前記再生データの前記変換手段への書込みを休止して無音出力させ、前記再生休止カウンタ値が減算によってゼロとなった時に前記再生カウンタ値の減算を行うことを特徴とする請求項32記載のVoIP端末。
  34. 前記再生データは、前記変換手段が前記音声パケットを取込む時間間隔周期以内の休止時間を再生する際に一つのペイロードデータ内に再生音データと無音データとをペイロードデータとして含むことを特徴とする請求項33記載のVoIP端末。
  35. VoIP(Voice over Internet Protocol)端末を伝送路を介して呼制御するゲートウェイ・コントローラを含み、前記伝送路から入力される音声パケットを一時保持して遅延を吸収するジッタバッファと、前記ジッタバッファに保持された音声パケットを音声信号に変換する変換手段とを前記VoIP端末に含むIPテレフォニーシステムにおいて保留音・可聴音の再生を行う保留音・可聴音再生方法であって、前記VoIP端末側に、前記音声パケットのペイロード形式で複数の保留音・可聴音データを保持するデータメモリ領域に保持された複数の保留音・可聴音データの中から再生する保留音・可聴音を選択するステップと、前記音声パケット及び前記保留音・可聴音データのいずれか一方を選択して前記変換手段に出力するステップと、前記音声パケット及び前記保留音・可聴音データのいずれかの書込み制御と無音出力指示とのいずれかを前記変換手段に対して行うステップと、前記保留音・可聴音データの前記変換手段への入力を制限して前記保留音・可聴音の断続を制御するステップと、前記保留音・可聴音データを周期的に前記変換手段に出力するステップとを有し、前記変換手段が前記音声パケット及び前記データメモリ領域に保持された保留音・可聴音データを前記音声信号に変換することを特徴とする保留音・可聴音再生方法。
  36. 前記VoIP端末は、少なくともメディア・ゲートウェイ、メディア・コンバータ、IP(Internet Protocol)電話端末のいずれかであることを特徴とする請求項35記載の保留音・可聴音再生方法。
  37. 前記伝送路は、少なくともインタネット、イントラネット、LAN(Local Area Network)のいずれかであることを特徴とする請求項35または請求項36記載の保留音・可聴音再生方法。
  38. 前記音声パケットは、少なくとも音声用RTP(Real−time Transport Protocol)パケットであることを特徴とする請求項35から請求項37のいずれか記載の保留音・可聴音再生方法。
  39. 前記変換手段は、少なくともDSP(Digital Signal processor)であることを特徴とする請求項35から請求項38のいずれか記載の保留音・可聴音再生方法。
  40. 前記変換手段で変換される音声信号は、少なくともPCM(Pulse Code Modulation)信号であることを特徴とする請求項39記載の保留音・可聴音再生方法。
  41. 前記複数の保留音・可聴音データを記憶する不揮発性メモリと、前記不揮発性メモリ上の保留音・可聴音データが複製される揮発性メモリとから前記データメモリ領域を構成したことを特徴とする請求項35から請求項40のいずれか記載の保留音・可聴音再生方法。
  42. 前記VoIP端末の起動時に前記不揮発性メモリ上の保留音・可聴音データを前記揮発性メモリに複製する複製手段を前記VoIP端末に含むことを特徴とする請求項41記載の保留音・可聴音再生方法。
  43. 前記不揮発性メモリは、少なくともFROM(Flash Read Only Memory)を含むことを特徴とする請求項41または請求項42記載の保留音・可聴音再生方法。
  44. 前記揮発性メモリは、少なくともSDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)を含むことを特徴とする請求項41から請求項43のいずれか記載の保留音・可聴音再生方法。
  45. 前記不揮発性メモリに記憶された複数の保留音・可聴音データを少なくとも国別情報・利用者固有情報・PCM符号則情報に基づいて選別してグループ化し、そのグループ化した保留音・可聴音データを前記揮発性メモリに複製することを特徴とする請求項41から請求項44のいずれか記載の保留音・可聴音再生方法。
  46. 前記VoIP端末側に、起動時に前記ゲートウェイ・コントローラに端末登録要求を行うステップと、前記端末登録要求に応答して前記ゲートウェイ・コントローラから指定される国別情報・利用者固有情報・PCM符号則情報に基づいて前記不揮発性メモリに記憶された複数の保留音・可聴音データの中から選別してグループ化しかつそのグループ化した保留音・可聴音データを前記揮発性メモリに複製するステップとを含むことを特徴とする請求項41から請求項45のいずれか記載の保留音・可聴音再生方法。
  47. 前記VoIP端末側に、外部指示に基づいて前記複数の保留音・可聴音データを蓄積するダウンロードサーバからダウンロードした保留音・可聴音データを前記データメモリ領域に書込むステップを含むことを特徴とする請求項35から請求項46のいずれか記載の保留音・可聴音再生方法。
  48. 前記VoIP端末側に、前記ゲートウェイ・コントローラから呼制御中の状態に応じて指定されかつ再生すべき音源データの種類に基づいて前記変換手段で変換される音源データを選択するステップを含むことを特徴とする請求項35から請求項47のいずれか記載の保留音・可聴音再生方法。
  49. 前記保留音・可聴音データは、再生休止カウンタ値と再生カウンタ値と前記音声パケットのペイロード形式の再生データとからなり、前記再生データは、前記変換手段が前記音声パケットを取込む時間間隔分のペイロードデータを複数個含むことを特徴とする請求項35から請求項48のいずれか記載の保留音・可聴音再生方法。
  50. 前記VoIP端末側に、前記変換手段が前記音声パケットを取込む時間間隔周期で前記再生休止カウンタ値及び前記再生カウンタ値のいずれかの減算をゼロになるまで行うステップと、前記再生カウンタ値を減算する度に前記再生データ内のペイロードデータを一つずつ前記変換手段に出力するステップとを含み、前記再生カウンタ値が減算によってゼロとなった時に前記再生休止カウンタ値の減算を行い、前記再生休止カウンタ値がゼロとなるまで前記再生データの前記変換手段への書込みを休止して無音出力させ、前記再生休止カウンタ値が減算によってゼロとなった時に前記再生カウンタ値の減算を行うことを特徴とする請求項49記載の保留音・可聴音再生方法。
  51. 前記再生データは、前記変換手段が前記音声パケットを取込む時間間隔周期以内の休止時間を再生する際に一つのペイロードデータ内に再生音データと無音データとをペイロードデータとして含むことを特徴とする請求項50記載の保留音・可聴音再生方法。
  52. VoIP(Voice over Internet Protocol)端末を伝送路を介して呼制御するゲートウェイ・コントローラを含み、前記伝送路から入力される音声パケットを一時保持して遅延を吸収するジッタバッファと、前記ジッタバッファに保持された音声パケットを音声信号に変換する変換手段とを前記VoIP端末に含むIPテレフォニーシステムにおいて保留音・可聴音の再生を行う保留音・可聴音再生方法のプログラムであって、コンピュータに、前記音声パケットのペイロード形式で複数の保留音・可聴音データを保持するデータメモリ領域に保持された複数の保留音・可聴音データの中から再生する保留音・可聴音を選択する処理と、前記音声パケット及び前記保留音・可聴音データのいずれか一方を選択して前記変換手段に出力する処理と、前記音声パケット及び前記保留音・可聴音データのいずれかの書込み制御と無音出力指示とのいずれかを前記変換手段に対して行う処理と、前記保留音・可聴音データの前記変換手段への入力を制限して前記保留音・可聴音の断続を制御する処理と、前記保留音・可聴音データを周期的に前記変換手段に出力する処理とを実行させ、前記変換手段が前記音声パケット及び前記データメモリ領域に保持された保留音・可聴音データを前記音声信号に変換させるためのプログラム。
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