JP2005129770A - 電子機器 - Google Patents

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豊 河東
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敦子 山元
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Abstract

【課題】 電子機器におけるロック部からバッテリー室への水滴等の浸入を防止することができる、ロックするための機構を備える電子機器を提供する。
【解決手段】 本発明の電子機器は、回動動作により本体にカバーをロック及びフリーにさせる突出部と、突出部の回動軸に対し直交方向に貫通した穴が形成された軸部とを有するロックレバーと、突出部の動作と連動して、カバーのロック及びフリー状態に保持する弾性突起部を有し、軸部に形成された穴に嵌挿されるイタバネとを具備したことを特徴とする。
【選択図】 図4

Description

本発明は、電子機器の本体に対して、着脱自在に取り付けられるカバーを有し、そのカバーの取り付けをロックするための機構を備える電子機器に関する。
本発明は、PHS(Personal Handyphone System)端末を含む電子機器に関し、一般に、電子機器は、その両端に送話器(マイク)と受話器(スピーカー)が配置され、送話器と受話器との間に表示部および操作部が配置されている。
従来、バッテリを電源とする電子機器においては、本体の一部にバッテリ室を設け、このバッテリ室を覆うバッテリカバーを着脱することによりバッテリ室に収納されるバッテリの交換を行うように構成されている。または、本体にバッテリが取り付けられた、バッテリカバーを着脱することにより、バッテリの交換を行うように構成されている。
また、このようなバッテリを電源とする電子機器は、バッテリカバーが電子機器の本体から不用意に外れることがないように、バッテリーカバーと本体とをロックするためのロック機構を有している。
このロック機構について、例えば特許文献1では、バッテリからの電力供給により動作する電子機器であって、バッテリを収納するために電子機器の本体の一部に設けられたバッテリ室を覆うバッテリカバーと、本体とバッテリカバーとを係合するロック機構部とを備え、バッテリ室内に水等が侵入するのを防いでいる。
特開2001−127456号公報
しかしながら、上記に開示された技術では、ロック機構部の回動を阻止するロックスイッチ部材を設ける必要があり、ロック部の部品点数が多く、コストがかかってしまう。
また、バッテリ室からバッテリを取り出すためには、実際に操作者はロックスイッチ部材を解除する操作と、ロック機構部にあるロックつまみを回転させる操作との2操作が必要となり、バッテリ交換等が煩わしくなる。
また、ロック機構部の回動動作は、操作者がロックつまみを移動させる方向と、ロック機構が外れる方向と同方向のため、ロック機構部が破損しやすい。
また、操作者はロックつまみを持って回動操作を行うので、長年使っているうちに、つまみが折れるなどして、ロック機構部が操作不能になってしまう。
そこで、図1の従来のロックレバー取付け構造に示したように、ロックレバー機構部11は、略筒型で且つその上面部に凹型のロックレバー溝3が設けられたロックレバー2、Oリング4を電子機器の本体1のロック部5に位置決めし、イタバネ7を取り付けたネジ穴10が形成された回り止めリング8にネジ9を差し込み、ロックレバー2のネジ固定部12でネジ9を固定することで、ロックレバー2が本体1に固定される構成となっている。
そして図2(a)のリアカバーのロック構造に示したように、ロックレバー2には、突出部14が設けられ、ロックレバー溝3をFREEの位置に合わせると、突出部14はリアカバー6の側壁部の内面に刻設された凹部13に嵌め込まれず、リアカバー6はフリー状態となり、またロックレバー溝3を時計回りに回転させてLOCKの位置に合わせると、突出部14は凹部13に嵌め込まれて、リアカバー6はロック状態となる。
しかし、このような従来技術では、可動しているロックレバー2をネジ9で固定している為、ネジ9の緩みが発生した場合、ネジ緩みによる水漏れが発生する。また、ロックレバー2を固定するための部品点数が多く、コストがかかってしまう。
本発明は、電子機器におけるロック部5からバッテリー室(図示省略)への水滴等の浸入を防止することを目的とする。
また、ロック部5の構成部品点数と材料費削減することを目的とする。
上記の目的を達成するための本発明の電子機器は、本体に形成した開口と、本体に着脱自在に取り付けられ、本体に取り付けられることにより開口を塞ぐカバーを備えた電子機器において、回動動作により本体にカバーをロック及びフリーにさせる突出部と、突出部の回動軸に対し直交方向に貫通した穴が形成された軸部とを有するロックレバーと、突出部の動作と連動して、カバーのロック及びフリー状態に保持する弾性突起部を有し、軸部に形成された穴に嵌挿されるイタバネとを具備する構成である。
またイタバネには、軸部に掛止されるストッパが形成されていることを特徴としている。
本発明は、電子機器の本体1とリアカバー6との間に介在してリアカバー6を取り付けた状態に保持するロックレバー2が、イタバネ、回り止めリング、及びネジの機能をもつ、ストッパ付きイタバネ300によって構成されることを特徴とする。これにより、ロックレバーの緩み及びネジの緩みをなくし、本体1とリアカバー6とをロックするためのロックレバー2の隙間から水滴等の浸入を防ぎ、よって本体1及びリアカバー6にある電池パックの破損を防止することができる。
また、本発明によれば、構成部品点数と材料費の節減、組付けを簡単にし、コストダウンを図ることができる。
また、本発明によれば、本体1からリアカバー6を取り出したり、取り付けたりする操作を容易に行うことができ、電池パックの交換の煩わしさを軽減することができる。
以下、本発明の実施例を図面を参照しながら詳細に説明する。
図3は、本発明の実施の形態に係る電子機器の構造を示す斜視図である。
図3に示したように、この電子機器は、本体1、リアカバー6、ロックレバー2、充電端子ピン15、防水パッキン部16、レール部17を有して構成する。
本発明の電子機器としては、利用者が携帯することが可能な無線電子機器として、走行中の乗り物内などでも通話可能の一般的な携帯電話機に限らず、パーソナル・ハンディフォン・システム(PHS)のような簡易型の電子機器、またデスクトップの電子機器も含まれる。
電子機器は、通信回路、送話部(マイク)、受話部(スピーカ)、表示部及び操作部(いずれも図示省略)などを有して構成される。具体的には、本体1の内部に通信回路が配設され、上端部に受話器が、下端部に送話器がそれぞれ設置され、当該受話器と送話器との間に表示部及び操作部が配置されている。なお、本発明の実施例中の電子機器の本体1は、少なくとも無線電話機として機能する構造を有する電子機器であれば、何ら限定されるものではない。
リアカバー6は、電子機器の本体1に対して着脱自在に取り付けられ、図3(a)に示したように、取り外した状態において、充電端子ピン15、レール部17が外部に露出する一方、図3(b)に示したように、取り付けた状態において、本体1に設けられた該充電端子ピン15、該レール部17を覆い、本体1に設けられたロックレバー2が露出する構造を有するものであれば特に限定されない。また、このリアカバー6の端縁には、内方向に屈曲するレール部(図示省略)が設けられており、このレール部が本体1のレール部17と係合し、この係合状態を保ちながら、リアカバー6は本体1に対して取り付けられる。なお、本発明の実施例中のリアカバー6は、本体1に対して取り付けられる構造のものであれば、何ら限定されるものではない。
ロックレバー2は、電子機器の本体1と、リアカバー6との間に介在して、リアカバー6を取り付けた状態に保持する機能を担う部材である。ロックレバー2は、本体1又はリアカバー6のいずれかに配設されていてもよいが、本実施の形態では、図3(a)に示したように、電子機器の本体1に配設されている。このロックレバー2は、凹型のロックレバー溝3を設けた略筒形の金属部材で、この円形の金属部材の一部に突出部14があり、その突出部14をリアカバー6の側壁部18の内面に刻設された凹部13に嵌め込むことでロックし、図3(b)に示したように、リアカバー6を取り付けた状態に保持する。
また、リアカバー6を取り付けた状態で、ロックレバー2を例えば、利用者の手指などで回動操作することにより、ロックレバー2の突出部14がリアカバー6の凹部13から脱するので、ロックレバー2による電子機器の本体1とリアカバー6とのロック状態が解除される。なお、ロックレバー2は、開閉操作できるような形状であれば何ら限定されるものではない。
図4は、本発明の実施の形態に係るロックレバー取付け構造を示す斜視図を示している。
図4に示したように、イタバネを通す穴100を有する、ロックレバー2、Oリング4を電子機器の本体1のロック部5にのせ位置決めし、ストッパ200のついたイタバネ300をロックレバー2のイタバネを通す穴100にガタを無くすように嵌挿されることで、ロックレバー2が本体1に取り付けられる構成となっている。イタバネ300には、抜け防止のためのストッパ200が設けられている。
ロックレバー2は、回動軸に対して略直交する方向に、イタバネ300が嵌挿される穴100を有する軸部500を構成し、軸部500は平面部400と曲面部600より形成されている。また、一方の端部は断面視凹型のロックレバー溝を設けた略筒形に形成され、ロックレバー2の軸心に沿って回動可能に配設されている。かかるロックレバー2のイタバネを通す穴100にストッパ200のついたイタバネ300が嵌挿され、イタバネ300のストッパ200がロックレバー2の軸部500の、曲面部600に接触して掛止されている。また、イタバネ300の挿入部800は、イタバネ300に形成される押圧部700が、ロックレバー2の軸部500の平面部400に面接触することによって、イタバネを通す穴100の内壁に隙間なく固定される。
例えば利用者の手指などでロックレバー2を回動操作すると、ロックレバー2の突出部14がリアカバー6の凹部13にロック及びフリーとさせることが可能になり、リアカバー6の取り付けが行われる。
また、ロックレバー2と電子機器の本体1とが合わさる部分には、Oリング4が設けられる。このOリング4は、全体形状がリング状で、円形の断面を有するゴム状弾性体で、シール材として用いられる。ここで使用されるOリング4は、ロックレバー2の緩みによるガタを防止し、また、ロック部からバッテリー室への水滴等の浸入を防止するためのものである。
図5は、本発明の実施の形態に係るロックレバー取付け構造を示す動作断面図を示している。
ロックレバー2は、電子機器の本体1とリアカバー6との間にあるロックレバー挿入用の穴に、Oリング4を挟んで挿入する。そして、ロックレバー2の軸心に対して略直交する方向に設けられた穴に、ストッパ200のついたイタバネ300を嵌挿させる。
イタバネ300の弾性突起部900は、電子機器の本体1に設けられる切換溝400に沿うように丸みをおびている。
図5B1−B1断面図は、本発明の実施の形態に係るロックレバー取付け構造の断面図である。
イタバネ300とロックレバー2との間に挟むシール部材のOリング4により隙間は無くなり、水滴等の浸入を防いでいる。
図5C詳細図は、本発明の実施の形態に係るイタバネ300のストッパ部分の詳細図を示している。
図5C詳細図の(a)に示すように、イタバネのストッパ200は、ロックレバーの穴に挿入され、ロックレバー内を通過中はストッパ200が閉じる。また、図5C詳細図の(b)に示すように、ロックレバー内を通過後は、再びロックレバーの穴に戻らないよう、ストッパ200が開き、掛止されるようになっている。
なお、イタバネ300のストッパ200の形状は、弾性部材で球形をしていてもよく、イタバネ300がロックレバー2から抜けないものであれば何ら限定されるものではない。
なお、本発明の実施の形態における図は、視覚的な面から動作等が理解し易い様に、イタバネの挿入角度等を変えて図示している。
図6は、本発明の実施の形態に係るイタバネの取付けを示す図を示している。
ロックレバー2は、従来のイタバネ7、回り止めリング8、ネジ9、を合わせた機能をもつイタバネ300により、電子機器に固定される。
図7(a)(b)(c)は、本発明の実施の形態に係るリアカバーのロックレバーのロック構造を示す図を示している。図7(a)はリアカバーのロックレバーのロック状態、図7(b)は中間状態、図7(c)は、フリー状態を示している。凹型のロックレバー溝を設けた略筒形の金属部材でできたロックレバーを、利用者の手指などで押圧しながら回動操作すると、イタバネ300も共に回動する。イタバネ300は、リアカバーのロック状態とフリー状態では切換溝400と接触する弧に対し外側方向に力がかかり、またリアカバーの中間状態ではロックレバー2の中心方向に力がかかる。ここでイタバネ300は、切換溝400に強固に固定されるよう、溝の形状及び深さ寸法が設定されている。
図8a、図8bは、リアカバー6のロックレバー2のフリー状態及びロック状態の断面図を示している。
図8aに示したように、ロックレバー2にある凹型のロックレバー溝3がフリー状態のとき、イタバネ300は切換溝400に固定され、ロックレバー2の突出部14はリアカバー6に触れないように維持されている。ロックレバー2を操作する時は、リアカバー6の下部に設けられた固定部19を電子機器の本体1の固定溝20に差し込み、リアカバー6を矢印のa方向に動かし、本体1に装着する。
図8bに示したように、ロックレバー2にある凹型のロックレバー溝3がロック状態のときは、イタバネ300は切換溝400に固定され、ロックレバー2の突出部14は、リアカバー6の側壁部の内面に刻設された凹部13にはめ込まれる。このとき、本体1に設けられ、防水パッキン部16で囲まれ、棒状の先端部分のみ露出した充電端子ピン15は、リアカバー6に設けられた充電部22に接触する。充電端子ピン15と充電部22が接触すると、充電された電池パックから電力が、電子機器の本体内に供給される。電力が本体内に供給されることにより、通話可能な状態となる。
従来のロックレバー取付け構造を示す図である。 (a)(b)リアカバーのロック構造を示す図である。 電子機器の構造を示す斜視図である。 ロックレバー取付け構造を示す斜視図である。 ロックレバー取付け構造を示す動作断面図である。 イタバネの取付けを示す図である。 リアカバーのロックレバーのロック構造を示す図である。 ロックレバーのフリー状態を示す図である。 ロックレバーのロック状態を示す図である。
符号の説明
1 本体
2 ロックレバー
3 ロックレバー溝
4 Oリング
5 ロック部
200 ストッパ
300 イタバネ
400 切換溝

Claims (2)

  1. 本体に形成した開口と、前記本体に着脱自在に取り付けられ、前記本体に取り付けられることにより前記開口を塞ぐカバーを備えた電子機器において、
    回動動作により前記本体に前記カバーをロック及びフリーにさせる突出部と、前記突出部の回動軸に対し直交方向に貫通した穴が形成された軸部とを有するロックレバーと、
    前記突出部の動作と連動して、前記カバーのロック及びフリー状態に保持する弾性突起部を有し、
    前記軸部に形成された穴に嵌挿されるイタバネと
    を具備したことを特徴とする電子機器。
  2. 前記イタバネには、前記軸部に掛止されるストッパが形成されていることを特徴とする請求項1の電子機器。
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