JP2005128244A - 光導波路モジュール及びその製造方法並びにそれに用いるベース基板 - Google Patents

光導波路モジュール及びその製造方法並びにそれに用いるベース基板 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、光導波路モジュール及びその製造方法並びにそれに用いるベース基板に関し、低挿入損失かつ低価格の光導波路モジュール及びその製造方法並びにそれに用いるベース基板を提供することを目的とする。
【解決手段】光導波路基板20と、光導波路基板位置決め用溝部及び光ファイバ位置決め用溝部を備えたベース基板とをパッシブアライメント方式により位置合わせして固定する光導波路モジュールの製造方法であって、光導波路基板20のコア26と底面20aとの間の距離h1を複数の光導波路基板20毎に算出し、光ファイバのコアと光導波路基板位置決め用溝部の位置決め面との間の距離h2を複数のベース基板毎に算出し、距離h1、h2がほぼ等しい光導波路基板20及びベース基板の組合せを選択し、選択した光導波路基板20及びベース基板を位置合わせして固定する。
【選択図】図2

Description

本発明は、光通信システムに用いられる光導波路モジュール及びその製造方法並びにそれに用いるベース基板に関する。
光通信の分野では、低価格化及び高集積化を実現するために、複数の光導波路を石英基板やシリコン基板上に形成した光導波路部品の実用化が進められている。近年では、FTTH(Fiber To The Home)を代表とする光アクセスネットワークの実用化の発展が目覚ましく、この光導波路部品も市場で多数用いられている。一般に光導波路部品は、光ファイバが配列したファイバアレイと光導波路基板とを調芯接続してモジュール化した光導波路モジュールとして用いられている。
ファイバアレイと光導波路基板との調芯接続は、光ファイバと光導波路との間の結合光の強度を測定し、その強度が最大となるように光ファイバ及び光導波路のサブミクロンオーダの位置調整を行うアクティブアライメント方式により行われている。ファイバアレイ及び光導波路基板は、相対的な最適位置に調整された後に、紫外線硬化型接着剤を用いて互いに接着固定される(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、このような光導波路モジュールを構成する部品の1つであるファイバアレイは、高精度に加工されたV溝基板上に光ファイバを実装し、その後、光導波路との接続面を研磨加工する必要があるため、高価なものとなっている。さらに光の入力ポートと出力ポートの双方を有する光導波路モジュールを作製するためには、1つの光導波路基板に対して入力側及び出力側の2つのファイバアレイが必要になる。このため、光導波路モジュールの低価格化が困難になってしまうという問題が生じる。
ファイバアレイを用いずに安価な光導波路モジュールを作製するための方法として、より簡易なパッシブアライメント方式が提案されている(例えば、特許文献2参照)。パッシブアライメント方式では、光導波路基板とV溝ベース基板とにそれぞれ設けられた位置合わせ用マークを基準に光導波路基板と光ファイバとを相対的に位置合わせして接着固定する。
しかしながら、位置合わせ用マークを用いた上記のパッシブアライメント方式では、光導波路基板の面内方向の位置合わせが容易になるものの、光導波路基板の厚さ方向の位置合わせはできない。パッシブアライメント方式によって基板の厚さ方向の位置を調整するためには、光導波路基板の厚さ、V溝ベース基板の溝深さ、及び両基板接触面の面精度などを高精度で制御する必要がある。しかし、光導波路基板やV溝ベース基板の製造誤差などを考慮すると、サブミクロンオーダでの位置の調整は極めて困難である。このため、光導波路モジュールの挿入損失が大きくなってしまうという問題が生じる。
特許第3112155号公報 特開2003−227962号公報
本発明の目的は、低挿入損失かつ低価格の光導波路モジュール及びその製造方法並びにそれに用いるベース基板を提供することにある。
上記目的は、光導波路となるコアを備えた光導波路基板と、前記光導波路基板を位置決めする光導波路基板位置決め用溝部及び光ファイバを位置決めする光ファイバ位置決め用溝部を備えたベース基板とを位置合わせして固定する光導波路モジュールの製造方法であって、前記光導波路基板のコアと基準面との間の第1の距離を複数の前記光導波路基板毎に算出し、前記光ファイバのコアと前記光導波路基板位置決め用溝部の位置決め面との間の第2の距離を複数の前記ベース基板毎に算出し、前記第1及び第2の距離がほぼ等しい前記光導波路基板及び前記ベース基板の組合せを選択し、選択した前記光導波路基板及び前記ベース基板を位置合わせして固定することを特徴とする光導波路モジュールの製造方法によって達成される。
上記本発明の光導波路モジュールの製造方法であって、前記基準面は、前記光導波路基板の底面を含み、前記位置決め面は、前記光導波路位置決め用溝部の溝底面を含むことを特徴とする。
上記本発明の光導波路モジュールの製造方法であって、前記第2の距離は、前記溝底面と前記ベース基板の上面との間の距離に基づいて算出することを特徴とする。
上記本発明の光導波路モジュールの製造方法であって、前記基準面は、前記光導波路基板のコアの延伸方向に略平行な前記光導波路基板の側端面を含み、前記位置決め面は、前記光ファイバ位置決め用溝部の延伸方向に略平行な前記光導波路位置決め用溝部の内壁面を含むことを特徴とする。
上記本発明の光導波路モジュールの製造方法であって、前記光導波路基板の端面を所定方向に所定傾斜角度で傾斜するように研磨する工程と、前記光ファイバの先端面を前記所定方向と略同方向に前記所定傾斜角度と略同一の傾斜角度で傾斜するように加工する工程と、前記光ファイバを前記光ファイバ位置決め用溝部に固定する工程とをさらに有することを特徴とする。
また、上記目的は、光ファイバを位置決めする光ファイバ位置決め用溝部と、前記光ファイバに対して位置合わせされるように光導波路基板を位置決めする互いに非平行な2つの位置決め面を備えた光導波路基板位置決め用溝部とを有することを特徴とするベース基板によって達成される。
上記本発明のベース基板であって、前記位置決め面の一方は前記光導波路基板を基板面内方向に位置決めし、他方は前記光導波路基板を基板厚さ方向に位置決めすることを特徴とする。
さらに、上記目的は、光導波路基板と、前記光導波路基板及び光ファイバを位置決めするベース基板とを有する光導波路モジュールであって、前記ベース基板として、上記本発明のベース基板が用いられていることを特徴とする光導波路モジュールによって達成される。
本発明によれば、低挿入損失かつ低価格の光導波路モジュール及びその製造方法並びにそれに用いるベース基板を実現できる。
〔第1の実施の形態〕
本発明の第1の実施の形態による光導波路モジュールの製造方法について図1乃至図13を用いて説明する。まず、本実施の形態による光導波路モジュールの製造方法に用いられる光導波路基板及びV溝ベース基板の構成について説明する。
図1は、光導波路基板を基板面に垂直に見た構成を示している。また図2は、光導波路基板の角部近傍の構成を示す斜視図である。図1及び図2に示すように、光導波路基板20は、例えば厚さ1.0mmの石英ガラスからなる基板22を有している。基板22上の全面には、例えば厚さ20μmのベースクラッド層24が形成されている。ベースクラッド層24上には、全面に成膜したコア層を例えば1×8分岐光導波路形状にパターニングしてコア26が形成されている。コア26は、シングルモードとするために、延伸方向に垂直な断面が6〜8μm角になるように形成されている。コア26上の基板全面には、例えば厚さ20μmのオーバクラッド層28が形成されている。オーバクラッド層28上には、V溝ベース基板との基板面内方向の位置合わせに用いる位置合わせ用マーク29が形成されている。位置合わせ用マーク29は、例えば厚さ100nmのタングステンシリサイド(WSi)でフォトリソグラフィ法を用いて形成される。
図3(a)はV溝ベース基板を基板面に平行かつ配置される光ファイバの延伸方向に垂直に見た構成を示し、図3(b)はV溝ベース基板を基板面に垂直に見た構成を示している。また図4は、V溝ベース基板の角部近傍の構成を示す斜視図である。図3(a)、(b)及び図4に示すように、例えばガラス成型により作製されたV溝ベース基板30は、光導波路基板20を位置決めするための溝部32を有している。溝部32の溝底面32aは、光導波路基板20を厚さ方向に位置決めする位置決め面として機能する。また溝底面32aには、位置合わせ用マーク29とともに光導波路基板20及びV溝ベース基板30の基板面内方向の位置合わせに用いる位置合わせ用マーク36が形成されている。位置合わせ用マーク36は、例えば厚さ100nmのタングステンシリサイドでフォトリソグラフィ法を用いて形成される。V溝ベース基板30の上面30aには、光ファイバを位置決めするための断面V字状のV溝部34が形成されている。V溝部34の溝深さdは例えば325μmであり、V溝部34の2つの表面34a、34bの開き角度θは例えば60°である。V溝部34は、位置合わせ用マーク36と同時に形成されたV溝形成用マーク38に基づいて、例えば切削により形成される。
次に、光導波路基板20及びV溝ベース基板30を用いた本実施の形態による光導波路モジュールの製造方法について図5乃至図9を用いて説明する。図7乃至図9の(a)は図3(a)と同様にV溝ベース基板及び光導波路基板を基板面に平行かつ光ファイバの延伸方向に垂直に見た製造工程を示し、図7乃至図9の(b)は図3(b)と同様にV溝ベース基板及び光導波路基板を基板面に垂直に見た製造工程を示している。
まず、複数の光導波路基板20について、コア26の端面26aの中心部と光導波路基板20の底面(基準面)20aとの間の距離(高さ)をそれぞれ算出する。ここで、導波光が伝播するコア26の屈折率は、その周囲のベースクラッド24及びオーバクラッド28の屈折率よりわずか1%程度大きい値に設定されている。この程度の屈折率差では単に顕微鏡などを用いてコア26を識別して距離を測定することは難しいが、本願出願人による日本国特許出願(特願2003−186606)に記載されたコア位置検出方法によれば、コア26の位置を検出できる。
図5は、上記特許出願に記載されたコア位置検出方法の概要を示している。図5に示すように、このコア位置検出方法では、光導波路基板20の一方の端面20b側から白色光などをコア26(図5では図示せず)に入射し、他方の端面20cにおける伝播モードを観察する。端面20b、20cとコア26の延伸方向に垂直な面とがなす角を端面角度α(本実施の形態の光導波路基板20では0°)とし、端面20bの法線と光の入射方向とがなす角を入射角θ1とし、端面20cの法線と伝播モード観察用のカメラ50の向きとがなす角をカメラ配置角度θ2とする。コア位置の検出に適した入射角θ1及びカメラ配置角度θ2は、光を透過させる部分(コア26)の屈折率と端面角度αとに基づいて算出できる。入射角θ1及びカメラ配置角度θ2をコア26の屈折率と端面角度αとに基づいて算出された所定の角度に調整することによってコア26の位置及び形状を検出でき、コア26の中心部と底面20aとの間の距離を測定できる。
ここで、8つのポート1〜8を備える出力側では、光導波路基板20に生じた反りによってポート毎に上記の距離が異なってしまう場合がある。このため、両端のポート1及びポート8について、光導波路基板20が載置された平坦面とコア中心部との間の距離をそれぞれ測定し、その平均値を光導波路基板20のコア中心部と底面20aとの間の距離h1(図2参照)とする。なお、全てのポート1〜8について平坦面とコア中心部との間の距離をそれぞれ測定し、その平均値や中心値(最大値と最小値の平均値)等を距離h1としてもよい。
次に、複数のV溝ベース基板30について、V溝部34に位置決めされる光ファイバの中心部(コア)と溝底面32aとの間の距離をそれぞれ算出する。図6は、光ファイバの中心部と溝底面32aとの間の距離を算出する方法を示している。上述のように、V溝部34の溝深さは325μmであり、開き角度は60°であるとする。V溝部34に位置決めされる光ファイバの外径を250μm(半径125μm)とすると、図6に示す仮想円Aのように、光ファイバの中心はV溝ベース基板30の上面30aより75(=325−125/sin30°)μm下方に位置する。すなわち、図4に示すように上面30aと溝部32の溝底面32aとの間の距離h2を測定すれば、光ファイバの中心部と溝底面32aとの間の距離を算出できる。V溝ベース基板30は例えばガラス成型により作製されているため、光ファイバの中心部と溝底面32aとの間の距離には所定の分布でばらつきが生じることになる。複数のV溝ベース基板30は、距離h2の値に基づいて予め選別される。
本実施の形態では、複数の光導波路基板20のうち、ある光導波路基板20のポート1でのコア26の中心部と底面20aとの間の距離が1.0235mmであり、ポート8でのコア26の中心部と底面20aとの間の距離が1.0285mmであったため、それらの平均値である1.0260mmを距離h1とした。そして、光導波路基板20のコア中心部の位置と光ファイバの中心部の位置とが基板厚さ方向に一致するV溝ベース基板30として、距離h2が1.1010(=1.0260+0.0750)mmであるV溝ベース基板30を選択した。
次に、図7(a)、(b)に示すように、選択された光導波路基板20及びV溝ベース基板30を位置合わせ用マーク29、36を基準に基板面内方向に位置合わせし、紫外線硬化型接着剤を用いて互いに接着固定する。このとき、光導波路基板20の底面20aとV溝ベース基板30の溝底面32aとの間に形成される接着剤層の厚さが例えば0.5μm以下になるように、光導波路基板20をV溝ベース基板30に対して押圧しながら紫外線硬化型接着剤を硬化させる。
次に、図8(a)、(b)に示すように、単芯の光ファイバ40及び8芯の光ファイバ(リボンファイバ)42の先端部の被覆をV溝部34の長さに合わせて除去し、クラッド40a、42aをそれぞれ露出させる。続いて、クラッド40a、42aの露出した光ファイバ40、42をV溝部34に沿って配置する。光ファイバ40、42にV溝部34内での浮きが生じないように、光ファイバ押さえ部材44、45により上部から押さえながら、紫外線硬化型接着剤を用いて光ファイバ40、42をそれぞれ接着固定する。
次に、図9(a)、(b)に示すように、あらかじめ光ファイバ40、42に通しておいたスリーブ部材46をV溝ベース基板30と光ファイバ押さえ部材44、45の端部にそれぞれ接着固定し、光ファイバ40、42の機械的補強を行う。
以上の工程を経て作製された本実施の形態による光導波路モジュール(1x8分岐光導波路モジュール)1の挿入損失を評価した。8ポート内の最大損失値は10.3dBであった。光導波路基板20単独で測定した挿入損失と比較し、接続過剰損失が最大0.5dBに抑えられていることが確認できた。
本実施の形態では、光導波路基板20、V溝ベース基板30、光ファイバ押さえ部材44、及びスリーブ部材46は、全て合成石英ガラス又はパイレックス(登録商標)ガラス等、互いに熱膨張係数の違いが少ない材料で構成した。このため、温度変化に対する光学特性変動も少ないと考えられる。
次に、本実施の形態による光導波路モジュールの製造方法の変形例について図10乃至図13を用いて説明する。図10乃至図13は、本変形例による光導波路モジュールの製造方法を示している。まず、光導波路基板20’の距離h1(図2参照)を測定した後、図10(a)に示すように、研磨時の欠けを防止するために例えば厚さ1mmのカバー部材48を上面に貼り付ける。続いて、光導波路基板20’及びカバー部材48の端面角度αが例えば8°になるように端面20b、20cを斜めに鏡面研磨する。一方、図10(b)に示すように、V溝ベース基板30’の溝部32の内壁面32b、32cは、光導波路基板20’の端面角度αに対応し、所定の傾斜角度(約8°)で傾斜して形成されている。V溝ベース基板30’の距離h2(図4参照)を測定し、距離h1、h2に基づいて、光導波路基板20’とV溝ベース基板30’の組合せを選択する。
次に、図11に示すように、選択された光導波路基板20’及びV溝ベース基板30’を位置合わせ用マーク29、36(図11では図示せず)を基準に基板面内方向に位置合わせし、紫外線硬化型接着剤を用いて互いに接着固定する。このとき、光導波路基板20’の底面20aとV溝ベース基板30’の溝底面32aとの間に形成される接着剤層の厚さが例えば0.5μm以下になるように、光導波路基板20’及びカバー部材48をV溝ベース基板30’に対して押圧しながら紫外線硬化型接着剤を硬化させる。
次に、図12に示すように、単芯の光ファイバ40及び8芯の光ファイバ42の先端部の被覆をV溝部34の長さに合わせて除去し、クラッド40a、42aをそれぞれ露出させる。続いて、クラッド40a、40bの露出した光ファイバ40、42の先端面が溝部32の内壁面32b、32cとそれぞれ同方向に同一傾斜角度で傾斜するように、端面カット(切断)や研磨等の加工を行う。そして、光ファイバ40、42をV溝部34に沿って配置する。光ファイバ40、42にV溝部34内での浮きが生じないように、光ファイバ押さえ部材44により上部から押さえながら、紫外線硬化型接着剤を用いて光ファイバ40、42をそれぞれ接着固定する。
次に、図13に示すように、あらかじめ光ファイバ40、42に通しておいたスリーブ部材46をV溝ベース基板30’と光ファイバ押さえ部材44、45の端部にそれぞれ接着固定し、光ファイバ40、42の機械的補強を行う。
本実施の形態では、光導波路基板20のコア26の位置と光ファイバ40、42のコアの位置とが基板厚さ方向にほぼ一致する光導波路基板20及びV溝ベース基板30の組合せを予め選択している。このため、パッシブアライメント方式による光導波路基板20とV溝ベース基板30との高精度の位置合わせが、基板面内方向だけでなく基板厚さ方向にも可能となる。したがって、低挿入損失の光導波路モジュール1が実現できる。
また本実施の形態では、光導波路基板20とV溝ベース基板30との組合せを予め選択しているため、一般に極めて高い精度が要求されるV溝ベース基板30の溝寸法に対する精度許容度が大きくなる。このため、加工精度は比較的低いが量産効果の高いガラス成型によってV溝ベース基板30を作製できる。また、ガラス成型では、V溝ベース基板30’の溝部32の内壁面32b、32cを所定の傾斜角度で形成することも容易である。
さらに本実施の形態によれば、高価なファイバアレイが不要であり、調芯接続時に結合光強度を測定しながら細かに位置調整する煩雑な工程も不要になるため、製造工程が容易になり部材費と加工費を削減できる。したがって、安価な光導波路モジュール1が実現できる。
〔第2の実施の形態〕
次に、本発明の第2の実施の形態による光導波路モジュール及びその製造方法並びにそれに用いるベース基板について図14乃至図18を用いて説明する。図14(a)は、本実施の形態によるV溝ベース基板を基板面に平行かつ配置される光ファイバの延伸方向に垂直に見た構成を示し、図14(b)はV溝ベース基板を基板面に垂直に見た構成を示している。また、図15は、V溝ベース基板に取り付けられる光導波路基板を基板面に垂直に見た構成を示している。図14(a)、(b)に示すように、V溝ベース基板30は、図15に示す光導波路基板20を位置決めするための溝部32を有している。溝部32の溝底面32aは、光導波路基板20を厚さ方向に位置決めする位置決め面として機能する。また溝部32は、V溝部34の延伸方向にほぼ垂直な内壁面32b、32cと、V溝部34の延伸方向にほぼ平行な内壁面32dとを有している。内壁面32dは、光導波路基板20を面内方向に位置決めする位置決め面として機能する。位置決め面として機能する溝底面32aと内壁面32dは、互いに非平行になっている。
次に、本実施の形態による光導波路モジュールの製造方法について図16乃至図18を用いて説明する。図16乃至図18の(a)は、図14(a)と同様にV溝ベース基板及び光導波路基板を基板面に平行かつ光ファイバの延伸方向に垂直に見た製造工程を示し、図16乃至図18の(b)は図14(b)と同様にV溝ベース基板及び光導波路基板を基板面に垂直に見た製造工程を示している。
まず、第1の実施の形態と同様に、光導波路基板20の距離h1(図2参照)とV溝ベース基板30の距離h2(図4参照)とを測定する。それとともに、V溝ベース基板30の内壁面(基準面)32dと内壁面32d側のV溝部34の中心部との間の距離w1と、距離w1に対応する光導波路基板20の側端面20dと側端面20d側のポートにおけるコア26の中心部との間の距離w2とを測定する。続いて、距離h1、h2及び距離w1、w2に基づいて、光導波路基板20とV溝ベース基板30の組合せを選択する。具体的には、h1(mm)、h2(mm)がh2≒h1+0.0750の関係を満たし、かつw1、w2がw1≒w2の関係を満たすような光導波路基板20及びV溝ベース基板30を選択する。
次に、図16(a)、(b)に示すように、選択された光導波路基板20及びV溝ベース基板30を位置合わせする。このとき、光導波路基板20の側端面20dとV溝ベース基板30の溝底面32aとを接触させることによって面内方向に位置決めされるようになっている。続いて、位置合わせされた光導波路基板20及びV溝ベース基板30を互いに接着固定する。
次に、図17(a)、(b)に示すように、単芯の光ファイバ40及び8芯の光ファイバ42の先端部の被覆をV溝部34の長さに合わせて除去し、クラッド40a、42aをそれぞれ露出させる。続いて、クラッド40a、42aの露出した光ファイバ40、42をV溝部34に沿って配置する。光ファイバ40、42にV溝部34内での浮きが生じないように、光ファイバ押さえ部材44、45により上部から押さえながら、紫外線硬化型接着剤を用いて光ファイバ40、42をそれぞれ接着固定する。
次に、図18(a)、(b)に示すように、あらかじめ光ファイバ40、42に通しておいたスリーブ部材46をV溝ベース基板30と光ファイバ押さえ部材44、45の端部にそれぞれ接着固定し、光ファイバ40、42の機械的補強を行う。以上の工程を経て、本実施の形態による光導波路モジュール(1x8分岐光導波路モジュール)1が完成する。本実施の形態による光導波路モジュール1の挿入損失を評価したところ、第1の実施の形態によって作製された光導波路モジュール1と同様に低挿入損失であることが確認できた。
なお、本実施の形態では光導波路基板20の端面20b、20c及び光ファイバ40、42の先端面を光ファイバ40、42の延伸方向にほぼ垂直に形成しているが、図10乃至図13に示すように所定の傾斜角度で傾斜するようにしてももちろんよい。
本実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様の効果が得られるとともに、側端面20dと内壁面32dとを接触させることにより光導波路基板20とV溝ベース基板30とが面内方向に位置合わせされるため、位置合わせがより容易になり、また位置合わせ用マーク29、36も不要になる。
本発明は、上記実施の形態に限らず種々の変形が可能である。
例えば、上記第2の実施の形態では、V溝ベース基板30の内壁面32dが光導波路基板20の側端面20dのほぼ全域に接触しているが、本発明はこれに限らず、内壁面32dに部分的な抜きを設け、側端面20dの一部のみに接触するようにしてもよい。
本発明の第1の実施の形態による光導波路モジュールの製造方法に用いられる光導波路基板の構成を示す図である。 本発明の第1の実施の形態による光導波路モジュールの製造方法に用いられる光導波路基板の構成を示す斜視図である。 本発明の第1の実施の形態による光導波路モジュールの製造方法に用いられるV溝ベース基板の構成を示す図である。 本発明の第1の実施の形態による光導波路モジュールの製造方法に用いられるV溝ベース基板の構成を示す斜視図である。 コア位置検出方法を示す図である。 光ファイバの中心部と溝底面との間の距離を算出する方法を示す図である。 本発明の第1の実施の形態による光導波路モジュールの製造方法を示す図である。 本発明の第1の実施の形態による光導波路モジュールの製造方法を示す図である。 本発明の第1の実施の形態による光導波路モジュールの製造方法を示す図である。 本発明の第1の実施の形態の変形例による光導波路モジュールの製造方法を示す図である。 本発明の第1の実施の形態の変形例による光導波路モジュールの製造方法を示す図である。 本発明の第1の実施の形態の変形例による光導波路モジュールの製造方法を示す図である。 本発明の第1の実施の形態の変形例による光導波路モジュールの製造方法を示す図である。 本発明の第2の実施の形態によるV溝ベース基板の構成を示す図である。 本発明の第2の実施の形態による光導波路基板の構成を示す図である。 本発明の第2の実施の形態による光導波路モジュールの製造方法を示す図である。 本発明の第2の実施の形態による光導波路モジュールの製造方法を示す図である。 本発明の第2の実施の形態による光導波路モジュールの製造方法を示す図である。
符号の説明
1 光導波路モジュール
20 光導波路基板
20a 底面
20b、20c 端面
20d 側端面
22 基板
24 ベースクラッド層
26 コア
28 オーバクラッド層
29 位置合わせ用マーク
30 V溝ベース基板
30a 上面
32 溝部
32a 溝底面
32b、32c 内壁面
34 V溝部
34a、34b 表面
36 位置合わせ用マーク
38 V溝形成用マーク
40、42 光ファイバ
40a、42a クラッド
44 光ファイバ押さえ部材
46 スリーブ部材
48 カバー部材

Claims (8)

  1. 光導波路となるコアを備えた光導波路基板と、前記光導波路基板を位置決めする光導波路基板位置決め用溝部及び光ファイバを位置決めする光ファイバ位置決め用溝部を備えたベース基板とを位置合わせして固定する光導波路モジュールの製造方法であって、
    前記光導波路基板のコアと基準面との間の第1の距離を複数の前記光導波路基板毎に算出し、
    前記光ファイバのコアと前記光導波路基板位置決め用溝部の位置決め面との間の第2の距離を複数の前記ベース基板毎に算出し、
    前記第1及び第2の距離がほぼ等しい前記光導波路基板及び前記ベース基板の組合せを選択し、
    選択した前記光導波路基板及び前記ベース基板を位置合わせして固定すること
    を特徴とする光導波路モジュールの製造方法。
  2. 請求項1記載の光導波路モジュールの製造方法であって、
    前記基準面は、前記光導波路基板の底面を含み、
    前記位置決め面は、前記光導波路位置決め用溝部の溝底面を含むこと
    を特徴とする光導波路モジュールの製造方法。
  3. 請求項2記載の光導波路モジュールの製造方法であって、
    前記第2の距離は、前記溝底面と前記ベース基板の上面との間の距離に基づいて算出すること
    を特徴とする光導波路モジュールの製造方法。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の光導波路モジュールの製造方法であって、
    前記基準面は、前記光導波路基板のコアの延伸方向に略平行な前記光導波路基板の側端面を含み、
    前記位置決め面は、前記光ファイバ位置決め用溝部の延伸方向に略平行な前記光導波路位置決め用溝部の内壁面を含むこと
    を特徴とする光導波路モジュールの製造方法。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の光導波路モジュールの製造方法であって、
    前記光導波路基板の端面を所定方向に所定傾斜角度で傾斜するように研磨する工程と、
    前記光ファイバの先端面を前記所定方向と略同方向に前記所定傾斜角度と略同一の傾斜角度で傾斜するように加工する工程と、
    前記光ファイバを前記光ファイバ位置決め用溝部に固定する工程とをさらに有すること
    を特徴とする光導波路モジュールの製造方法。
  6. 光ファイバを位置決めする光ファイバ位置決め用溝部と、
    前記光ファイバに対して位置合わせされるように光導波路基板を位置決めする互いに非平行な2つの位置決め面を備えた光導波路基板位置決め用溝部と
    を有することを特徴とするベース基板。
  7. 請求項6記載のベース基板であって、
    前記位置決め面の一方は前記光導波路基板を基板面内方向に位置決めし、他方は前記光導波路基板を基板厚さ方向に位置決めすること
    を特徴とするベース基板。
  8. 光導波路基板と、前記光導波路基板及び光ファイバを位置決めするベース基板とを有する光導波路モジュールであって、
    前記ベース基板として、請求項6又は7に記載のベース基板が用いられていること
    を特徴とする光導波路モジュール。
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