JP2005128090A - Pdpフィルタの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】PDPフィルタ本体の欠点の検査精度が高いPDPフィルタの製造方法を提供することを目的とする。
【解決手段】PDPフィルタを製造するに際し、PDPフィルタ本体1の表面に光を照射し、その反射光に基づいて凹み、光点、歪などの欠点を検査する。その後、PDPフィルタ本体1に保護フィルム10を接着してPDPフィルタとする。
【選択図】図1

Description

本発明は、PDP(プラズマディスプレイパネル)の前面に直接に貼着されるPDPフィルタの製造方法に係り、特に検査方法が改良されたPDPフィルタの製造方法に関する。
PDPの漏洩電磁波を遮断する電磁波シールド材として、ガラス基板に導電層を形成して電磁波シールド機能を付与したPDPフィルタが用いられている(例えば、特開2002−57489号公報)。
図2は同号公報の電磁波シールド部材を示す模式的な断面図であり、この電磁波シールド部材11は、2枚の透明基板12A,12B間に、接着剤となる接着用中間膜14A,14B及び電磁波シールド性熱線カットフィルム13を積層させて一体化したものであり、裏面側となる透明基板12Bの周縁部にアクリル樹脂をベースとする黒枠塗装16が設けられている。
この電磁波シールド部材11は、反射防止フィルム15を形成した透明ガラス基板12Aと、黒枠塗装16を設けた透明ガラス基板12Bと、電磁波シールド性熱線カットフィルム13と接着用中間膜14A,14Bを準備し、透明基板12Aと透明基板12Bとの間に、電磁波シールド性熱線カットフィルム13を接着用中間膜14A,14Bの間に挟んだものを積層し、接着用中間膜14A,14Bの硬化条件で加圧下、加熱又は光照射して一体化することにより製造される。
このようなガラス基板を有したPDPフィルタは、PDP本体の前面から所定距離離隔させて設置される。これにより、PDP本体からの熱の影響が小さく、PDPフィルタのフィルムや接着剤などの熱耐久特性の要求値が緩和される。
一方、近年、PDP本体の発熱量の低下などに伴って、フィルム状のPDPフィルタをPDP本体に直貼りすることが検討されている。このようにPDPフィルタをPDP本体に直貼りしたPDPにあっては、PDPフィルタとPDP本体との間の空隙が解消され、その分だけPDPの厚さが小さくなる。
PDP本体に直貼りされるPDPフィルタの一例が特開2002−189422号公報に記載されている。同号公報のPDPフィルタは、基材フィルム上に色素含有樹脂層を形成したものであり、基材フィルタの他面側に反射防止層が形成されることがある。
特開2002−57489号公報 特開2002−189422号公報
PDPに直貼りされる、ガラス基板を有しないフィルムタイプのPDPフィルタにあっては、傷付きを防止するために保護フィルムを最表面に設けることが検討されている。
この保護フィルム付きPDPフィルタを出荷したりPDPに貼着する前に検査を行う必要があるが、保護フィルムが既にPDPフィルタ本体上に貼着されていると、PDPフィルタ本体の表面の欠陥等を検査しにくい。即ち、この検査は、PDPフィルタ本体の表面に光を当て、その反射光に基づいて凹み、光点、歪などを検査するものであるが、保護フィルムを貼着してしまうとこれらの欠点が検出されにくくなる。
本発明は、PDPフィルタ本体の欠点の検査精度が高いPDPフィルタの製造方法を提供することを目的とする。
本発明のPDPフィルタの製造方法は、裏面側がPDPに直接に接着されるPDPフィルタ本体と、該PDPフィルタ本体の最表面に貼着された保護フィルムとを有するPDPフィルタを製造する方法において、該保護フィルムを貼着する前のPDPフィルタ本体の最表面に対し光を照射し、その反射光によりPDPフィルタ本体の欠点の検査を行い、その後、該PDPフィルタ本体に保護フィルムを貼着することを特徴とするものである。
かかる本発明によると、PDPフィルタ本体に保護フィルムを貼着する前にPDPフィルタ本体の検査を行うため、PDPフィルタ本体の欠点を確実に検出することができる。
以下に図面を参照して本発明方法により製造されるPDPフィルタの実施の形態を詳細に説明する。
図1(a)はPDPフィルタの断面図、図1(b)はPDPフィルタ本体1の断面図である。なお、図1(b)では、PDPフィルタ本体の積層構造を明確にするために、各層を離隔して示してあるが、これらはすべて積層一体化されている。
このPDPフィルタは、PDPフィルタ本体1と、このPDPフィルタ本体1を覆う保護フィルム10とを有する。なお、PDPフィルタ本体1にハードコート層が設けられてもよい。
このPDPフィルタ本体1は、最表面に反射防止フィルム2を有し、反射防止フィルム2、電磁波シールド層3、透明ベースフィルム5及び近赤外線カットフィルム4が接着剤層7A,7B,7Cにより積層接着され、最裏面側に粘着剤層8が設けられ、離型紙6が取り付けられたものであり、最表面の反射防止フィルム2の裏面側の周縁部に黒枠部9が形成されている。
反射防止フィルム2としては、PET(ポリエチレンテレフタレート),PC(ポリカーボネート),PMMA(ポリメチルメタアクリレート)等の透明ベースフィルム(厚さは例えば25〜250μm程度)上に下記(1)の単層膜や、高屈折率透明膜と低屈折率透明膜との積層膜、例えば、下記(2)〜(5)のような積層構造の積層膜を形成したものが挙げられる。
(1) 電磁波シールド性光透過積層フィルムを貼着するパネルの構成材料よりも屈折率の低い透明膜を一層積層したもの
(2) 高屈折率透明膜と低屈折率透明膜を1層ずつ合計2層に積層したもの
(3) 高屈折率透明膜と低屈折率透明膜を2層ずつ交互に合計4層積層したもの
(4) 中屈折率透明膜/高屈折率透明膜/低屈折率透明膜の順で1層ずつ、合計3層に積層したもの
(5) 高屈折率透明膜/低屈折率透明膜の順で各層を交互に3層ずつ、合計6層に積層したもの
高屈折率透明膜としては、ITO(スズインジウム酸化物)又はZnO、AlをドープしたZnO、TiO、SnO、ZrO等の屈折率1.6以上の薄膜、好ましくは透明導電性の薄膜を形成することができる。高屈折率透明膜は、これらの微粒子をアクリルやポリエステルのバインダーに分散させた薄膜でもよい。また、低屈折率透明膜としてはSiO、MgF、Al等の屈折率が1.6以下の低屈折率材料よりなる薄膜を形成することができる。低屈折率透明膜としては、シリコン系、フッ素系の有機材料からなる薄膜も好適である。これらの膜厚は光の干渉で可視光領域での反射率を下げるため、膜構成、膜種、中心波長により異なってくるが4層構造の場合、パネル貼着側の第1層(高屈折率透明膜)が5〜50nm、第2層(低屈折率透明膜)が5〜50nm、第3層(高屈折率透明膜)が50〜100nm、第4層(低屈折率透明膜)が50〜150nm程度の膜厚で形成される。
このような反射防止フィルム2の上にハードコート層1aを形成しても良い。ハードコート層1aとしてはアクリル系、シリコーン系等の硬質樹脂が好適であり、その厚さは0.1〜10μm程度が好適である。
この反射防止フィルム2に黒枠部9を印刷等によって形成してある。この黒枠部9の幅は、電磁波シールド部材の大きさによっても若干異なるが、通常の場合、5〜100mmに形成される。
このように、最表面の反射防止フィルム2の裏面に黒枠部9を形成することにより、その下層の電磁波シールド層3、近赤外線カットフィルム4及び透明基板5の周縁部に傷や、端面から侵入した異物等の欠陥が存在していても、この欠陥は黒枠部9により隠蔽され、表面側から見えることはない。
電磁波シールド層3としては、導電性メッシュ、エッチングメッシュ、導電印刷メッシュ、透明導電性フィルム等を用いることができる。
導電性メッシュとしては、金属繊維及び/又は金属被覆有機繊維よりなるものを用いるが、本発明では、光透過性の向上、モアレ現象の防止を図る上で、例えば、線径1μm〜1mm、開口率40〜95%のものが好ましい。この導電性メッシュにおいて、線径が1mmを超えると開口率が下がるか、電磁波シールド性が下がり、両立させることができない。1μm未満ではメッシュとしての強度が下がり、取り扱いが非常に難しくなる。また、開口率は95%を超えるとメッシュとして形状を維持することが難しく、40%未満では光透過性が低く、ディスプレイからの光線量が低減されてしまう。より好ましい線径は10〜500μm、開口率は50〜90%である。
導電性メッシュの開口率とは、当該導電性メッシュの投影面積における開口部分が占める面積割合を言う。
導電性メッシュを構成する金属繊維及び金属被覆有機繊維の金属としては、銅、ステンレス、アルミニウム、ニッケル、チタン、タングステン、錫、鉛、鉄、銀、クロム、炭素或いはこれらの合金、好ましくは銅、ニッケル、ステンレス、アルミニウムが用いられる。
金属被覆有機繊維の有機材料としては、ポリエステル、ナイロン、塩化ビニリデン、アラミド、ビニロン、セルロース等が用いられる。
本発明においては、特に、上記開口率及び線径を維持する上で、メッシュ形状の維持特性に優れた金属被覆有機繊維よりなる導電性メッシュを用いるのが好ましい。
エッチングメッシュとしては、金属膜をフォトリソグラフィーの手法で格子状やパンチングメタル状などの任意の形状にエッチング加工したものを用いることができる。この金属膜としては、PET、PC、PMMAなどの透明ベースフィルム上に、銅、アルミ、ステンレス、クロムなどの金属膜を、蒸着やスパッタリングにより形成したもの、又はこれらの金属箔を接着剤によって透明ベースフィルムに貼り合わせたものを用いることができる。この接着剤としては、エポキシ系、ウレタン系、EVA系などが好ましい。
これらの金属膜は予め、片面又は両面に黒色の印刷を施しておくことが好ましい。フォトリソグラフィーの手法を用いることで、導電部分の形状や線径などを自由に設計することができるため、前記導電メッシュに比較して開口率を高くすることができる。
導電印刷メッシュとしては、銀、銅、アルミ、ニッケル等の金属粒子又はカーボン等の非金属導電粒子を、エポキシ系、ウレタン系、EVA系、メラニン系、セルロース系、アクリル系等のバインダーに混合したものを、グラビア印刷、オフセット印刷、スクリーン印刷などにより、PET、PC、PMMA等の透明ベースフィルム上に格子状等のパターンで印刷したものを用いることができる。
透明導電性フィルムとしては、導電性粒子を分散させた樹脂フィルム、又は基材フィルムに透明導電性層を形成したものを用いることができる。
フィルム中に分散させる導電性粒子としては、導電性を有するものであればよく特に制限はないが、例えば、次のようなものが挙げられる。
(i) カーボン粒子ないし粉末
(ii) ニッケル、インジウム、クロム、金、バナジウム、すず、カドミウム、銀、プラチナ、アルミ、銅、チタン、コバルト、鉛等の金属又は合金或いはこれらの導電性酸化物の粒子ないし粉末
(iii) ポリスチレン、ポリエチレン等のプラスチック粒子の表面に上記(i),(ii)の導電性材料のコーティング層を形成したもの
(iv) ITOと銀の交互積層体
これらの導電性粒子の粒径は、過度に大きいと光透過性や透明導電性フィルムの厚さに影響を及ぼすことから、0.5mm以下であることが好ましい。好ましい導電性粒子の粒径は0.01〜0.5mmである。
また、透明導電性フィルム中の導電性粒子の混合割合は、過度に多いと光透過性が損なわれ、過度に少ないと電磁波シールド性が不足するため、透明導電性フィルムの樹脂に対する重量割合で0.1〜50重量%、特に0.1〜20重量%、とりわけ0.5〜20重量%程度とするのが好ましい。
導電性粒子の色、光沢は、目的に応じ適宜選択されるが、PDPフィルタとしての用途からは、黒、茶等の暗色で無光沢のものが好ましい。この場合は、導電性粒子がフィルタの光線透過率を適度に調整することで、画面が見やすくなるという効果もある。
基材フィルムに透明導電性層を形成したものとしては、蒸着、スパッタリング、イオンプレーティング、CVD等により、スズインジウム酸化物、亜鉛アルミ酸化物等の透明導電層を形成したものが挙げられる。この場合、透明導電層の厚さが0.01μm未満では、電磁波シールドのための導電性層の厚さが薄過ぎ、十分な電磁波シールド性を得ることができず、5μmを超えると光透過性が損なわれる恐れがある。
なお、透明導電性フィルムのマトリックス樹脂又はベースフィルムの樹脂としては、ポリエステル、PET、ポリブチレンテレフタレート、PMMA、アクリル板、PC、ポリスチレン、トリアセテートフィルム、ポリビニルアルコール、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリビニルブチラール、金属イオン架橋エチレン−メタクリル酸共重合体、ポリウレタン、セロファン等、好ましくは、PET、PC、PMMAが挙げられる。
このような透明導電性フィルムの厚さは、通常の場合、1μm〜5mm程度とされる。
近赤外線カットフィルム4としては、透明基材フィルムと、近赤外線カット層として2層以上の近赤外線カット層、好ましくは2種以上の近赤外線カット材料の層との組み合せにより構成されたものが、近赤外の幅広い波長域において著しく良好な近赤外線吸収性能を得ることができる点で好ましい。
本発明において、この近赤外線カット層は、次のような構成とすることができる。
(1) 基材フィルムに第1の近赤外線カット材料のコーティング層を設けた第1の近赤外線カットフィルムと、基材フィルムに該第1の近赤外線カット材料とは異なる第2の近赤外線カット材料のコーティング層を設けた第2の近赤外線カットフィルムとの組み合せ
(2) 基材フィルムの一方の面に第1の近赤外線カット材料のコーティング層を設けると共に、他方の面に該第1の近赤外線カット材料とは異なる第2の近赤外線カット材料のコーティング層を設けた近赤外線カットフィルム
(3) 基材フィルムに第1の近赤外線カット材料のコーティング層と該第1の近赤外線カット材料とは異なる第2の近赤外線カット材料のコーティング層とを積層して設けた近赤外線カットフィルム
近赤外線カットフィルム4としては、基材フィルム上に、銅系、フタロシアン系、酸化亜鉛、銀、ITO(酸化インジウム錫)等の透明導電性材料、ニッケル錯体系、ジイモニウム系等の近赤外線カット材料のコーティング層を設けたものを用いることができる。この基材フィルムとしては、好ましくは、PET、PC、PMMA等よりなるフィルムを用いることができる。この基材フィルムは、得られる電磁波シールド性光透過積層フィルムの厚さを過度に厚くすることなく、取り扱い性、耐久性を確保する上で10μm〜1mm程度とするのが好ましい。また、この基材フィルム上に形成される近赤外線カットコーティング層の厚さは、通常の場合、0.5〜50μm程度である。
本発明においては、上記近赤外線カット材料のうちの好ましくは2種以上の材料を用いた近赤外線カット層を設けても良く、2種以上のコーティング層を混合したり、積層したり、ベースフィルムの両面に分けてコーティングしたり、2種以上の近赤外線カットフィルムを積層しても良い。
特に、本発明では、近赤外線カット材料として、次のような近赤外線カットタイプの異なる2種以上の近赤外線カット材料を組み合わせて用いるのが、透明性を損なうことなく、良好な近赤外線カット性能(例えば850〜1250nmなど近赤外の幅広い波長域において、近赤外線を十分に吸収する性能)を得る上で好ましい。
(a) 厚さ100〜5000ÅのITOのコーティング層
(b) 厚さ100〜10000ÅのITOと銀の交互積層体によるコーティング層
(c) 厚さ0.5〜50ミクロンのニッケル錯体系とイモニウム系の混合材料を適当な透明バインダーを用いて膜としたコーティング層
(d) 厚さ10〜10000ミクロンの2価の銅イオンを含む銅化合物を適当な透明バインダーを用いて膜としたコーティング層
(e) 厚さ0.5〜50ミクロンの有機色素系コーティング層
が好適であるが、何らこれらに限定されるものではない。
本発明においては、例えば近赤外線カットフィルムと共に、更に前述の透明導電性フィルムを積層してもよい。
ベースフィルム5の構成材料としては、ポリエステル、PET、ポリブチレンテレフタレート、PMMA、アクリル、PC、ポリスチレン、トリアセテートフィルム、ポリビニルアルコール、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリビニルブチラール、金属イオン架橋エチレン−メタアクリル酸共重合体、ポリウレタン、セロファン等、好ましくは、PET、PC、PMMAが挙げられる。
ベースフィルム5の厚さは、通常の場合、0.05〜1mm程度が好ましい。
なお、近赤外線カットフィルム4は、ベースフィルム5の図1(b)の下側に配置されてもよい。
接着剤層7A,7B,7Cを構成する接着樹脂としては、透明で弾性のあるもの、例えば、通常、合せガラス用接着剤として用いられているものが好ましい。
このような弾性を有した樹脂としては、具体的には、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸メチル共重合体、エチレン−(メタ)アクリル酸共重合体、エチレン−(メタ)アクリル酸エチル共重合体、エチレン−(メタ)アクリル酸メチル共重合体、金属イオン架橋エチレン−(メタ)アクリル酸共重合体、部分鹸化エチレン−酢酸ビニル共重合体、カルボキシルエチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−(メタ)アクリル−無水マレイン酸共重合体、エチレン−酢酸ビニル−(メタ)アクリレート共重合体等のエチレン系共重合体が挙げられる(なお、「(メタ)アクリル」は「アクリル又はメタクリル」を示す。)。その他、ポリビニルブチラール(PVB)樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、フェノール樹脂、シリコン樹脂、ポリエステル樹脂、ウレタン樹脂等も用いることができる。
接着剤層7A,7B,7Cの厚さは、例えば10〜1000μm程度が好ましい。
なお、接着剤層7A,7B,7Cは、その他、紫外線吸収剤、赤外線吸収剤、老化防止剤、塗料加工助剤を少量含んでいてもよく、また、フィルター自体の色合いを調整するために染料、顔料などの着色剤、カーボンブラック、疎水性シリカ、炭酸カルシウム等の充填剤を適量配合してもよい。
この接着剤層7A,7B,7Cを形成する接着用シートは、接着樹脂と上述の添加剤とを混合し、押出機、ロール等で混練した後カレンダー、ロール、Tダイ押出、インフレーション等の成膜法により所定の形状にシート成形することにより製造される。成膜に際してはブロッキング防止、圧着時の脱気を容易にするためエンボスが付与される。接着性改良の手段として、接着用シートへのコロナ放電処理、低温プラズマ処理、電子線照射、紫外光照射などの手段も有効である。
粘着剤層8の粘着剤(感圧接着剤)としては、アクリル系、SBS、SEBS等の熱可塑性エラストマー系などが好適に用いられる。これらの粘着剤には、タッキファイヤー、紫外線吸収剤、着色顔料、着色染料、老化防止剤、接着付与剤等を適宜添加することができる。この粘着剤層8の厚みは10〜1000μm程度が良い。この粘着剤層8には、図1に示す如く適当な剥離紙(フィルム)6を装着しておく。
なお、図1(b)は本発明のPDPフィルタ本体の一例を示す図であり、本発明はその要旨を超えない限り、何ら図示のものに限定されるものではない。
最表層のフィルムについても反射防止フィルムに限らず、透明ベースフィルム上に、シリカを含有する樹脂塗料を塗布して光拡散性層を形成した防眩フィルムであっても良い。防眩フィルムとしては、凝集性シリカ等の粒子の凝集によって光拡散性層の表面に凹凸を付与したもの、塗膜の厚みよりも大きな粒径の樹脂ビーズを添加して表面に凹凸を付与したもの、表面に凹凸を持った賦型フィルムを使用し、固化していない塗膜表面にラミネートして凹凸形状を転移させた後、賦型フィルムを剥がして得たもの等がある。
このPDPフィルタ本体1の検査を行った後、該PDPフィルタ本体1に保護フィルム10を貼着する。
保護フィルム10としては、厚さが10〜100μm特に20〜60μm程度のPET、ポリエチレン等が好適である。保護フィルム10とPDPフィルタ本体1とを接着するには、保護フィルム10にアクリル系等の接着剤を塗布しておき、PDPフィルタ本体1と接着するのが好ましい。
PDPフィルタ本体1を検査するには、光をPDPフィルタ本体に照射し、その反射光を肉眼で観察して凹み、光点、歪を検出するのが好ましい。
本発明の電磁波シールド部材の実施の形態を示す断面図である。 従来の電磁波シールド部材の断面図である。
符号の説明
1 PDPフィルタ本体
2 反射防止フィルム
3 電磁波シールド層
4 近赤外線カットフィルム
5 ベースフィルム
6 離型紙
7A,7B,7C 接着剤層
8 粘着剤層
9 黒枠部
10 保護フィルム

Claims (7)

  1. 裏面側がプラズマディスプレイパネルに直接に接着されるPDPフィルタ本体と、該PDPフィルタ本体の最表面に貼着された保護フィルムとを有するPDPフィルタを製造する方法において、
    該保護フィルムを貼着する前のPDPフィルタ本体の最表面に対し光を照射し、その反射光によりPDPフィルタ本体の欠点の検査を行い、
    その後、該PDPフィルタ本体に保護フィルムを貼着することを特徴とするPDPフィルタの製造方法。
  2. 請求項1において、該PDPフィルタ本体の最表面はハードコート層よりなることを特徴とするPDPフィルタの製造方法。
  3. 請求項1又は2において、PDPフィルタ本体が電磁波シールド層を有することを特徴とするPDPフィルタの製造方法。
  4. 請求項3において、該電磁波シールド層は、パターンエッチングされた金属薄膜よりなることを特徴とするPDPフィルタの製造方法。
  5. 請求項1ないし4のいずれか1項において、該PDPフィルタ本体の最表面に反射防止フィルム又は防眩フィルムが設けられていることを特徴とするPDPフィルタの製造方法。
  6. 請求項1ないし5のいずれか1項において、PDPフィルタ本体は、近赤外線吸収フィルム又は色調補正フィルムを備えることを特徴とするPDPフィルタの製造方法。
  7. 請求項1ないし6のいずれか1項において、該PDPフィルタは、ガラス基板を有しないフィルムタイプのPDPフィルタであることを特徴とするPDPフィルタの製造方法。
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