JP2005127803A - 余剰試料除去機構 - Google Patents

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Abstract

【課題】 分析用具に付着した試料を、コスト的に有利かつ確実に除去する。
【解決手段】 搬送部材30を移動させることにより、搬送テーブル22上において、試料を保持した分析用具を目的部位に搬送する機能を有し、かつ分析用具に付着した余剰の試料を除去するための余剰試料除去機構4において、搬送部材30により分析用具を押し付けるための押圧壁41と、毛細管現象を利用して、分析用具から余剰試料を吸引するための複数の溝部44aと、を有するものとして構成した。複数の溝部44は、たとえば押圧壁41に設けられる。
【選択図】 図4

Description

本発明は、試料を保持した分析用具に付着した余剰の試料を除去するための余剰試料除去機構に関する。
尿分析装置としては、たとえば試薬パッドに尿を染み込ませた試験片を分析部位に搬送した後、光学的手法を利用して自動的に尿の分析を行うものがある。試薬パッドに対する尿の供給は、分析装置において自動的に行われ、あるいは操作者が試験片を尿に浸漬することにより行われる。このとき、試験片に対して過剰に尿が供給された場合には、正確な測定が行えないことがある。たとえば、余剰な尿に試薬パッドから試薬が溶出することにより、試薬パッド自体の呈色度合いが小さくなり、あるいは溶出した試薬が隣接する試薬パッドに混ざり込んでしまうことがある。また、試験片に余剰な尿が付着していれば、分析装置の分析部位に尿が付着し、次に使用する試験片を汚染して正確な測定を行えず、あるいは分析部位に尿がこびり付いて不衛生である。このような不具合を解決すべく、従来より試験片に付着した余剰尿除去するために、種々の提案がなされている。
その代表的なものとしては、ポンプにより余剰試料(たとえば尿)を吸引するもの(たとえば特許文献1参照)、試験片を吸引パッドに押し付けるもの(たとえば特許文献2参照)、あるいは試験片を搬送するための搬送アームに溝を設け、この溝を利用して試験片の搬送時に試験片から余剰尿を吸引するものがある。
特開平10−148634号公報 特開2000−55922号公報
しかしながら、ポンプにより余剰試料を吸引する方法では、ポンプが必要な分だけ装置コストが大きくなるばかりか装置が大型化し、また騒音や排気における臭気の問題が生じうる。
試験片を吸引パッドに押し付ける方法では、定期的に吸引パッドを取り替える必要があるために消耗品が生じてランニングコスト的にもメインテナンスの面でも不利である。吸引パッドでは、連続的に余剰試料を吸引する必要がある場合などのように、一定量の余剰試料を吸収した状態では吸収能力が低下する虞がある。
搬送アームに溝を設ける方法では、試験片が軽量であるために、搬送過程において搬送アームによって試験片に作用させることができる力が小さい。その結果、試験片に作用させることができる吸引力が小さく、試験片から余剰尿を十分に除去することができない。
本発明は、このような事情のもとに考え出されたものであって、分析用具に付着した試料を、コスト的に有利かつ確実に除去することを課題としている。
本発明では、上記した課題を解決するために、次の技術的手段を講じている。すなわち、本発明により提供される余剰試料除去機構は、搬送部材を移動させることにより、搬送テーブル上において、試料を保持した分析用具を目的部位に搬送する機能を有し、かつ上記分析用具に付着した余剰の試料を除去するための余剰試料除去機構であって、上記搬送部材により上記分析用具を押し付けるための押圧壁と、毛細管現象を利用して、上記分析用具から余剰試料を吸引するための複数の溝部と、を有していることを特徴としている。
複数の溝部は、たとえば押圧壁に設けられる。ただし、複数の溝部は、搬送部材に設け、あるいは搬送部材および押圧壁の双方に設けてもよい。
分析用具としては、たとえば分析用具の搬送時において、搬送テーブルに対して起立する第1面と、搬送テーブルに面する第2面と、を有するものが使用される。この場合、押圧壁は、分析用具の第1面に接触させるように構成される。
本発明の余剰試料除去機構は、毛細管現象を利用して、分析用具の第2面から余剰試料を吸引するための複数の孔部を有するものとして構成してもよい。孔部は、溝部に連通したものとして形成するのが好ましい。
搬送テーブルには、たとえば押圧壁と目的部位との間に設けられ、かつ分析用具を載置するための載置部が設けられる。この場合、搬送部材は、たとえば載置部から押圧壁に向けて移動して分析用具を押圧壁に押し付けた後に、押圧壁から離間するように目的部位に向けて移動するように移動制御される。
搬送部材は、たとえば搬送テーブルにおける押圧壁側に位置する第1アームと、搬送テーブルにおける目的部位側に位置する第2アームと、を有するものとして構成される。この場合、搬送部材は、押圧壁に向けて移動する際に第2アームにより分析用具を搬送する一方で、目的部位に向けて移動する際に第1アームにより分析用具を搬送するように構成される。
押圧壁には、たとえばガイド溝が設けられ、第1アームは、押圧壁の上方を移動可能な本体部と、本体部から突出するとともに、ガイド溝を移動可能であり、かつ分析用具の搬送時に分析用具と接触させるための突出部と、を有するものとして構成される。
押圧壁は、たとえば着脱自在とされたブロックにより構成され、また分析用具の搬送方向に交差する方向に移動可能なブロックにより構成される。ブロックは、分析用具の移動を阻害する状態と、分析用具の移動を阻害しない状態とを選択できるように構成してもよい。
本発明の好ましい実施の形態について、図面を参照して具体的に説明する。
まず、図1ないし図9を参照して本発明の第1の実施の形態を説明する。
図1に示した分析装置X1は、複数の試薬パッド10が設けられた試験片1を用いて尿中の複数の成分の分析を半自動で行うように構成されたものである。すなわち、分析装置X1は、試薬パッド10に尿を含浸させた試験片1を、使用者が分析装置X1の所定部位に載置することにより自動的に尿の分析を行うものである。図1ないし図4に示したように、分析装置X1は、筐体2、試験片1を搬送するための搬送機構3、試験片1に付着した余剰な尿を除去するための余剰尿除去機構4、および試験片1を用いて分析を行うための分析機構5を備えている。
筐体2には、図1によく表れているように、操作パネル20および表示パネル21が設けられている。操作パネル20には、複数のスイッチ20aが設けられている。使用者がスイッチ20aを操作することにより、たとえば分析装置X1に対して各種の動作(分析動作や印字動作など)を行わせるための信号を生成させ、あるいは各種の設定(分析条件の設定や被験者のID入力など)を行うことができる。表示パネル21は、分析結果やエラーである旨を表示するとともに、設定時における操作手順や操作状況などを表示するためのものである。
筐体2には、図1ないし図4によく表れているように、搬送テーブル22および切欠23が設けられている。搬送テーブル22は、試験片1を搬送する際に利用されるものであり図4によく表れているように、基面24から上方に突出した一対のガイドレール25を有している。一対のガイドレール25は、図2に示したように試験片1の搬送時に試験片1と直接接触し、試験片1を支持するためのものであり、図4に示したように図中の矢印N1,N2方向に延びるとともに矢印N3,N4方向に離間して設けられている。したがって、図1および図2に示したように、試験片1は、基面24と間隔を隔てた状態で搬送される。搬送テーブル22は、筐体2に設けられた窓部26を介して一部が露出しており、この露出部分が、試験片1を載置するための載置部27を構成している。載置部27は、図中の矢印N3,N4方向の寸法が、試験片1の長手寸法よりも小さくされており、使用者が試験片1の端部を掴んだ状態で載置部27に対して試験片1を載置しやすいようになされている。切欠23は、図1ないし図3から予想されるように、試験片1を図中の矢印N2方向に移動させたときに、試験片1の移動を阻害しないようにし、試験片1の全体を筐体2の内部に搬入できるようにするためのものである。
筐体2の内部には、図2によく表れているように、分析機構5とともに、この分析機構5に対して図中の矢印N2方向側に隣接して廃棄ボックス28が設けられている。この廃棄ボックス28は、分析が終了した試験片1を収容するためのものである。
搬送機構3は、図5(a)〜(c)に示したように、試験片1を搬送テーブル22に沿って載置部27から余剰尿除去機構4に向けて移動させ、さらに試験片1を搬送テーブル22に沿って余剰尿除去機構4から分析機構5に向けて移動させるためのものである。この搬送機構3は、搬送テーブル22に沿って図中の矢印N1,N2方向に往復動可能な搬送部材30を有している。搬送部材30は、待機状態(試験片1が載置されるのを待っている状態)において載置部27に位置しており(図1参照)、たとえば図外のアクチュエータにより駆動される。図1および図4に示したように、搬送部材30は、全体として図中の矢印N3,N4方向に延びる第1および第2アーム31,32を有している。図1によく表れているように、搬送テーブル22の載置部27に試験片1を載置する場合には、試験片1が第1アーム31と第2アーム32との間に位置させられる。このため、図5(a)〜(c)に示したように、余剰尿除去機構4に向けて試験片1を搬送する場合には、第2アーム32が利用され、分析機構5に向けて試験片1を搬送する場合には、第1アーム31が利用される。各アーム31,32は、余剰尿除去機構4よりも高位に位置する本体部31a,32aと、この本体部31a,32aから下方に向けて突出し、かつ先端部がガイドレール25の上面25aよりも下方に位置する突出部31b,32bを有している。試験片1の搬送時においては、第1および第2アーム31,32の突出部31b,32bが試験片1と接触する。
余剰尿除去機構4は、図3および図4に示したように、搬送テーブル22(載置部27)に対して図中の矢印N1方向側に隣接して設けられており、搬送部材30における第1アーム31の突出部31bの移動を許容するためのガイド溝40を有している。すなわち、第1アーム31の突出部31bがガイド溝40を移動することにより、本体部31aが余剰尿除去機構4の上方に位置することができ、第2アーム32を余剰尿除去機構4に近づけることができる。この余剰尿除去機構4は、毛細管現象を利用して試験片1から余剰尿を除去するためのものであり、図6ないし図8に示したように試験片1の側面11から余剰尿を吸引するための第1吸引部41と、試験片1の底面12から余剰尿を吸引するための第2吸引部42と、を有している。第2収容部42の上面は、搬送テーブル22のガイドレール25の上面25aと面一とされており、載置部27においてガイドレール25に支持された試験片1を、第2アーム32によって第2吸引部42にまで移動させることができるようになされている。
余剰尿除去機構4は、図4、図6および図9に示したように試験片1を接触させるための余剰尿除去ブロック43を有している。この余剰尿除去ブロック43は、複数の溝44を有するものであり、筐体2の凹部29に対して着脱自在とされている。各溝44は、余剰尿除去ブロック43を凹部29に収容したときに、第1吸引部41を構成する第1溝部44aと、第2吸引部42を構成する第2溝部44bと、を有している。第1溝部44aは、側方および上方に開放したものである。第2溝部44bは、側方、上方および下方に開放したものである。この第2溝部44bは、第1溝部44aよりも深さが大きくされているとともに、図6によく表れているように、第1溝部44aと連通している。第1および第2溝部44a,44bは、連通路45を介して余剰尿収容部(図示略)に繋がっている。
第1吸引部41には、図6および図7によく表れているように試験片1の側面11が接触させられるが、このときに各第1溝部44aにおいて生じる毛細管力によって試験片1の側面11から余剰尿を吸引・除去することができる。一方、第2吸引部42には、図6および図8によく表れているように試験片1の底面12が接触させられるが、このときに各第2溝部44bにおいて生じる毛細管力によって試験片1の底面12から余剰尿を吸引・除去することができる。
分析機構5は、図2によく表れているように、光学的手法により尿の分析を行うためのものであり、発光部50および受光部51を有している。発光部50は、たとえばLEDを備えたものとして構成され、受光部51は、たとえばフォトダイオードを備えたものとして構成される。この分析装置X1では、発光部50からの光が試験片1の試薬パッド10に照射され、その散乱光が受光部51において受光される。図面上においては、1つの発光部50と1つの受光部51が描かれているが、この発光部50と受光部51の組を試験片1の長手方向(図2において紙面と直交する方向)に走査して各試薬パッド10に光を照射し、その反射光を受光するようにしてもよく、また試薬パッド10の数に応じて、複数の発光部50と受光部51の組を設けてもよい。
分析装置X1では、試験片1の試薬パッド10に尿を含浸させた後、この試験片1を使用者が載置部27に載置することにより自動的に尿の分析が行われる。より具体的には、図5(a)に示した試験片1からの余剰尿の除去、図5(b)に示した試験片1の分析、図5(c)に示した試験片1の廃棄、というプロセスを経て尿の分析が終了する。
余剰尿の除去は、図5(a)に示したように、試験片1を載置部27から余剰尿除去機構4に移動させることにより行われる。より具体的には、待機位置にある搬送部材30を図中の矢印N1方向に移動させる。図3に示したように、余剰尿搬送機構3にはガイド溝40が形成されているから、第1アーム31の突出部31bがガイド溝40を移動することにより、第1アーム31の本体部31aが余剰尿除去機構4の上方に位置する。このとき、図5(a)に示したように、試験片1が第2アーム32によって載置部27から矢印N1方向に移動させられる。搬送部材30ひいては試験片1を一定距離移動させた場合には、図6に示したように、第1吸引部41と第2アーム32との間に試験片1が挟みこまれる。このとき、図7に示したように試験片1の側面が第1吸引部41に接触し、図8に示したように試験片1の底面12が第2吸引部42に接触する。これにより、試験片1の側面11からは第1吸引部41によって余剰尿が吸引・除去され、試験片1の底面12からは第2吸引部42によって余剰尿が吸引・除去される。第1吸引部41,42から除去された余剰尿は、図6から予想されるように、連通路45を介して余剰除去部(図示略)に収容される。
このような余剰尿除去機構4では、試験片1の側面11および底面12の双方から余剰尿が吸引・除去されるため、より確実に試験片1から余剰尿を吸引・除去することができる。
試験片1の分析は、図5(b)に示したように、試験片1を余剰尿除去機構4から分析機構5に対応する部位に移動させた後、分析機構5において行われる。試験片1の移動は、搬送部材30を図中の矢印N2方向に移動させることにより、第1アーム31において行われる。
分析機構5においては、試験片1の試薬パッド10に対して発光部50からの光が照射され、試薬パッド10からの散乱光が受光部51において受光される。受光部51における受光結果は、受光量に応じた信号として図外の演算回路に入力され、この演算回路において尿中の特定成分の濃度が演算される。
試験片1の廃棄は、図5(c)に示したように、試験片1の分析の終了後において、搬送部材30を図中の矢印N2方向に移動させることにより行われる。そうすれば、第1アーム31によって搬送テーブル22から試験片1が落下させられ、試験片1が廃棄ボックス28に収容される。
分析装置X1では、溝部44により構成された第1吸引部41,42により試験片1から余剰尿が除去される。したがって、従来のように、ポンプを用いて余剰尿を吸引する場合のように装置が大型化することはなく、騒音や排気による臭気の問題も生じない。分析装置X1は、ポンプを用いない分だけ製造コスト的にも、ランニングコスト的にも有利なものとなる。さらに、分析装置X1では、吸収パッドを用いる場合のように消耗品が生じず、この点においてもランニングコスト的に有利であり、また第1吸引部41,42によって除去された余剰尿は、第1吸引部41,42に滞留するわけではないので、第1吸引部41,42における余剰尿吸収能力が低下することもない。このような第1吸引部41,42は、着脱自在とされた余剰尿除去ブロック43により構成されているため、余剰尿除去ブロック43を取り外せば、余剰尿除去ブロック43および筐体の凹部29を洗浄することができる。そのため、第1吸引部41,42を含めた余剰尿除去機構4を清潔に保つことができる。
次に、本発明の第2の実施の形態を図10ないし図12を参照して説明する。これらの図においては、先に説明した分析装置X1と同一の要素について同一の符号を付してあり、ここでは重複説明を省略するものとする。
図10および図11に示した分析装置X2は、搬送部材30′によって図中の矢印N2方向にのみ試験片1が搬送されるように構成されたものであり、その搬送経路の途中に余剰尿除去機構4′が設けられている。
搬送部材30′は、試験片1の搬送方向が一方向(N2方向のみ)とされているために、1つのアーム部31′を有するものとして構成され、また突出部(図3および図5参照)も省略されている。
余剰尿除去機構4′は、図11および図12に示したように上下方向に移動可能な余剰尿除去ブロック43′を有している。この余剰尿除去ブロック43′は、載置部27側(矢印N1方向側)の面に複数の溝部44′が設けられたものであり、搬送テーブル22から上方に突出した状態(図12(a)参照)と、搬送テーブル22から突出しない状態とを選択できるように構成されている。すなわち、余剰尿除去ブロック43′が試験片1の搬送を阻害する状態と阻害しない状態(図12(b)参照)とを選択できるように構成されている。余剰尿除去ブロック43′の上下動は、たとえば図外のアクチュエータによって行われる。
分析装置X2では、図12(a)に示したように余剰尿除去ブロック43′が搬送テーブル22から突出した状態として、搬送部材30′により試験片1を図中の矢印N2方向に向けて移動させる。そうすると、図11に示したように余剰尿除去ブロック43′により試験片1の移動が阻害されるため、余剰尿除去ブロック43′と搬送部材30′との間に試験片1が挟みこまれる。このとき、余剰尿除去ブロック43′の溝部44′により試験片1から余剰尿が吸引・除去される。その後、余剰尿除去ブロック43′を下動させて試験片1をさらに矢印N2方向に移動させ、分析機構5において試験片1の分析を行う。試験片1の分析の終了後には、搬送部材30′により試験片1が廃棄ボックス28に落とし込まれる。
上述の実施の形態においては、尿を分析するように構成された分析装置において、試験片から余剰尿を除去する場合を例にとって説明したが、本発明は、尿以外の試料を分析するように構成された分析装置にも適用可能であり、また試験片以外の分析用具を用いる分析装置に対しても適用できる。さらに、本発明は、半自動の分析装置に限らず、分析用具に対する試料の供給を自動的に行うように構成された全自動の分析装置に対しても適用可能である。もちろん、本発明は、分析装置において余剰尿(余剰試料)を除去する場合に限らず、試験片などの分析用具を分析装置に供給するための分析用具供給装置に対しても適用可能である。
本発明の第1の実施の形態に係る分析装置の全体斜視図である。 図1に示した分析装置の一部を破断した正面図である。 図1に示した分析装置の側面図である。 図1に示した分析装置における余剰尿除去機構周りを示す斜視図である。 図1の分析装置の動作を説明するための要部断面図である。 図4のVI−VI線に沿う断面図である。 図6のVII−VII線に沿う断面図である。 図6のVIII−VIII線に沿う断面図である。 余剰尿除去ブロックの全体斜視図である。 本発明の第2の実施の形態に係る分析装置の全体斜視図である。 図10に示した分析装置の一部を破断した正面図および要部拡大図である。 図10に示した分析装置における余剰尿除去機構周りを示す斜視図である。
符号の説明
1 試験片(分析用具)
11 (試験片の)側面(第1面)
12 (試験片の)底面(第2面)
22 搬送テーブル
27 載置部
30,30′ 搬送部材
31 (搬送部材の)第1アーム
31a (第1アームの)本体部
31b (第1アームの)突出部
32 (搬送部材の)第2アーム
4,4′ 余剰尿除去機構
40 ガイド溝
41 第1吸引部(押圧壁)
43,43′ 余剰尿除去ブロック
44a 第1溝部(溝部)
44b 第2溝部(孔部)

Claims (10)

  1. 搬送部材を移動させることにより、搬送テーブル上において、試料を保持した分析用具を目的部位に搬送する機能を有し、かつ上記分析用具に付着した余剰の試料を除去するための余剰試料除去機構であって、
    上記搬送部材により上記分析用具を押し付けるための押圧壁と、毛細管現象を利用して、上記分析用具から余剰試料を吸引するための複数の溝部と、を有していることを特徴とする、余剰試料除去機構。
  2. 上記複数の溝部は、上記押圧壁に設けられている、請求項1に記載の余剰試料除去機構。
  3. 上記分析用具は、この分析用具の搬送時において、上記搬送テーブルに対して起立する第1面と、上記搬送テーブルに面する第2面と、を有するものであり、
    上記押圧壁は、上記第1面に接触させるように構成されている、請求項2に記載の余剰試料除去機構。
  4. 毛細管現象を利用して、上記第2面から余剰試料を吸引するための複数の孔部を有している、請求項3に記載の余剰試料除去機構。
  5. 上記孔部は、上記溝部に連通している、請求項4に記載の余剰試料除去機構。
  6. 上記搬送テーブルには、上記押圧壁と上記目的部位との間に設けられ、かつ上記分析用具を載置するための載置部が設けられており、
    上記搬送部材は、上記載置部から上記押圧壁に向けて移動して上記分析用具を上記押圧壁に押し付けた後に、上記押圧壁から離間するように上記目的部位に向けて移動するように移動制御される、請求項1ないし5のいずれかに記載の余剰試料除去機構。
  7. 上記搬送部材は、上記搬送テーブルにおける上記押圧壁側に位置する第1アームと、上記搬送テーブルにおける目的部位側に位置する第2アームと、を有し、かつ、上記押圧壁に向けて移動する際に上記第2アームにより上記分析用具を搬送する一方で、上記目的部位に向けて移動する際に上記第1アームにより上記分析用具を搬送するように構成されている、請求項6に記載の余剰試料除去機構。
  8. 上記押圧壁にはガイド溝が設けられており、
    上記第1アームは、上記押圧壁の上方を移動可能な本体部と、上記本体部から突出するとともに、上記ガイド溝を移動可能であり、かつ上記分析用具の搬送時に上記分析用具と接触させるための突出部と、を有している、請求項7に記載の余剰試料除去機構。
  9. 上記押圧壁は、着脱自在とされたブロックにより構成されている、請求項2ないし8のいずれかに記載の余剰試料除去機構。
  10. 上記押圧壁は、上記分析用具の搬送方向に交差する方向に移動可能なブロックにより構成されており、
    上記ブロックは、上記分析用具の移動を阻害する状態と、上記分析用具の移動を阻害しない状態とを選択できるように構成されている、請求項2ないし9のいずれかに記載の余剰試料除去機構。
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