JP2005127476A - シール構造 - Google Patents

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貴志 船津
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Abstract

【課題】 冷媒の漏れを確実に防止して、シール性を確保し得るシール構造を提供する。
【解決手段】 同心円上の複数の部材2、6間をシールするOリング50と、上記複数の部材2、6のうちの少なくとも一方に設けられ上記Oリング50を受容するOリング受容部2bとを有するシール構造において、上記Oリング受容部2bにおける大気側に、上記Oリング50のずれを防止するずれ防止手段2cを設けるようにした。
【選択図】 図2

Description

本発明は、シール構造に関し、例えば空気調和装置の分割されたハウジング同士を密封する軸シール構造に適用して好適なものである。
従来、例えば自動車の空気調和装置(以下、これを車両用空気調和装置と称する)においては図4に示すように、同心円上の複数の部材である分割されたハウジング100のフロントハウジング101と、リアハウジング102とを密封する高圧ガスのシール部材としてOリング103が使用されており、このOリング103はフロントハウジング101のリアハウジング102と対向する面101aに設けられたOリング受容部としてのOリング溝101b内に嵌合されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−132847号公報
ところで、かかる車両用空気調和装置では、近年、環境問題の観点から、冷媒としてそれまで使用されていたフロンに替わり、いわゆる代替フロンであるCO(二酸化炭素)を使用するように移行されてきている。
このように、COを冷媒として使用する場合、車両用空気調和装置の圧縮機内における圧力は、フロンを冷媒として使用する場合の圧力(3〔MPa〕程度)に比べて格段と高い圧力(11〔MPa〕程度)になる傾向があるとともに、このCOはフロンと比較してOリング103として用いられるゴム部材に対する透過性が高い性質を有している。このため、COを冷媒に用いるための様々な工夫が考案されている。
しかしながら、かかる特許文献1の技術では、長時間の使用に伴ってOリング103が圧縮による永久歪みに起因して、図5(a)に示すように、フロントハウジング101とリアハウジング102との間の隙間104における大気側にはみ出して変形し、突出部103aを発生させることが懸念される。
一般的に車両用空気調和機では、使用する冷媒が少なくなると冷媒の再封入を行うが、その際、一度ハウジング100内を真空引きする。このとき、図5(b)に示すように、Oリング103に対してハウジング100の高圧側に向けた負圧がかかることにより、当該Oリング103が前記高圧側に引き寄せられるため、Oリング103に前記隙間104の大気側へはみ出す突出部103aが形成されている場合、この突出部103aが前記隙間104から外れてしまう。
従って、この後、車両用空気調和装置に冷媒を再封入し、Oリング103に大気側への圧力が加わる際、Oリング103の突出部103aが前記隙間104に収まらないおそれがある。
このように、Oリング103の突出部103aが隙間104に収まらないと、例えば図5(c)に示すように、当該突出部103aが折れ曲がることなどに起因して、フロントハウジング101とリアハウジング102とのシール面におけるOリング103の密着性が不十分となることから、冷媒の漏れが生じ、シール性を確保するのが困難となる問題がある。
そこで、本発明は上述した問題点に鑑みてなされたもので、冷媒の漏れを確実に防止して、シール性を確保し得るシール構造を提供するものである。
請求項1にあっては、同心円上の複数の部材間をシールするOリングと、上記複数の部材のうちの少なくとも一方に設けられ上記Oリングを受容するOリング受容部とを有するシール構造において、上記Oリング受容部における大気側に、上記Oリングのずれを防止するずれ防止手段を設けるようにした。
請求項2にあっては、請求項1に記載のずれ防止手段が、上記Oリング受容部内方から外方に向けて傾斜した傾斜部でなるようにした。
請求項1によれば、同心円上の複数の部材間をシールするOリングが配設されるOリング受容部の大気側に、ずれ防止手段を設けるようにしたことにより、Oリングが経時的な圧縮による永久歪みによって変形するような場合においても、例えばこれら複数の部材内を真空引きする際に、Oリング受容部内をOリングが移動することによるOリングのずれを防止することができることから、複数の部材間のシール面におけるOリングの密着性を十分に得られるため、冷媒の漏れを確実に防止して、シール性を確保し得るシール構造を提供することができる。
請求項2によれば、請求項1に記載のずれ防止手段が、上記Oリング受容部内方から外方に向けて傾斜した傾斜部でなるようにしたことにより、前記真空引きに起因してOリングがOリング受容部内を移動する際に、この傾斜部に沿ってOリングが移動するため、Oリングに前記永久歪みによる変形が生じている場合においても、この変形に応じた位置にOリングを収めることができ、複数の部材間のシール面におけるOリングの密着性を格段と向上させることができる。
以下、本発明の一実施形態について図面に基づき詳述する。
図1〜図3は、本発明にかかるシール構造の一実施形態を示し、図1は本発明のシール構造を適用した圧縮機の概略構成を示す断面図、図2は図1の圧縮機におけるシール構造を拡大して示す断面図、図3は図2のシール構造におけるOリングが移動する様子を示す断面図である。
図1において60は本実施形態における圧縮機を示し、例えば、車両用空気調和装置の冷却システムに用いられる。そして、この圧縮機60によって断熱圧縮された高温高圧の冷媒ガスは、図外のコンデンサ(凝縮器)で液化し、膨張弁で断熱膨張し、エバポレータ(蒸発器)で冷風を作り出しながら加熱されて気化し、圧縮機60に戻って断熱圧縮される。
この圧縮機60は圧縮機ハウジング1を有しており、圧縮機ハウジング1は、周方向に配置された複数のシリンダボア3を有するシリンダブロック2と、シリンダブロック2の左側に配置され、シリンダブロック2との間にクランク室5を形成するフロントハウジング4と、シリンダブロック2の右側に吸入板30、バルブプレート9、吐出板31、リテーナ32、ガスケット33を挟んで配置され、冷媒吸入室7と冷媒吐出室8とを形成するリアハウジング6等から構成されている。
冷媒吸入室7は冷媒流路を介してエバポレータ側に接続されており、冷媒吐出室8は冷媒流路を介してコンデンサ側に接続されている。
クランク室5の内部には、ドライブシャフト10に固定されたドライブプレート11と、ドライブシャフト10の外周に移動自在に弛み嵌合したスリーブ12と、スリーブ12にピン13によって揺動自在に連結されたジャーナル14と、ジャーナル14の外周に螺着された斜板15等が収容されている。
ジャーナル14は、ドライブプレート11の長孔16にピン17によって連結されており、ジャーナル14(斜板15)の揺動角度は、この長孔16によって規制されている。
また、各シリンダボア3に嵌装されたピストン18は、斜板15を挟んだ一対のピストンシュー19、19を介して斜板15に連結されており、このピストン18は、クランク室5の周面と接触して形成されている回り止め部18aによって、シリンダボア3に対して回転するのを防止されるようになされている。
さらに、フロントハウジング4の左端部には、軸受け21を介してプーリ20が支承されている。プーリ20の内周には第1駆動伝達プレート22が螺着されており、ドライブシャフト10の先端部には第2駆動伝達プレート23が固定されている。
これらプレート22、23は、設定値以上の駆動トルクでは摺動可能に連結され、プーリ20の回転をドライブシャフト10に伝達するようにされている。
また、リアハウジング6には圧力調整手段40が配置されており、この圧力調整手段40はエバポレータ側の冷媒吸入室7とクランク室5との差圧を調整する。
斜板15の傾斜角度は、圧力調整手段40による冷媒吸入室7とクランク室5との差圧調整によって変化し、この傾斜角度変化に伴って各ピストン18のストロークが変わり、冷媒ガスの吐出容量が制御されるようになされている。
ここで、同心円上の複数の部材である前記シリンダブロック2とリアハウジング6との接合部分には、図2に示すように、Oリング50が設けられており、このOリング50はシリンダブロック2におけるリアハウジング6と対向する側面2aに形成されたOリング受容部2bに嵌合されている。
本実施形態の場合、Oリング受容部2bにおける大気側には、車両用空気調和装置の冷媒再封入に伴ってOリング50がOリング受容部2b内を移動する際に、当該Oリング50のずれを防止するずれ防止手段としての傾斜部2cが設けられている。
Oリング50は長時間使用することによって、図3(a)に示すように、経時的な圧縮による永久歪みに起因して、シリンダブロック2とリアハウジング6との間の隙間51における大気側(図3における紙面下方側)に向けてはみ出した突出部50aを有するように変形する。
この状態で、車両用空気調和装置が前記冷媒の再封入を行うため圧縮機60内を真空引きすると、図3(b)に示すように、Oリング50に対して圧縮機60内方の低圧側(図3における紙面上方側)に向けた負圧がかかるため、Oリング50がOリング受容部2b内を前記低圧側に向けて移動する。
そしてこの後、前記冷媒の再封入を行うと、図3(c)に示すように、Oリング50に対して前記大気側に向けた圧力が加わるため、当該Oリング50がOリング受容部2b内を前記大気側に向けて移動する。
このとき、Oリング受容部2bの大気側には前記傾斜部2cが設けられていることから、Oリング50の前記大気側への移動の際にこの傾斜部2cに沿って移動するため、突出部50aが折れ曲がることなく隙間51の大気側へと収まり、前記冷媒の再封入前にあった状態(図3(a)参照)とほぼ同様の状態に戻る。
これにより、このシール構造では、シリンダブロック2とリアハウジング6との間のシール面におけるOリング50の密着性を十分に得られるため、圧縮機60における冷媒の漏れを確実に防止して、シール性を確保することができる。
しかも、傾斜部2cが前記Oリング受容部2bの内方から外方に向けて傾斜してなるようにしたことにより、前記冷媒の再封入に起因してOリング50がOリング受容部2b内を移動する際に、Oリング50を変形状態を保ってスムーズに移動させることができ、前記Oリング50の突出部50aを隙間51へと確実に収めることができるため、シリンダブロック2とリアハウジング6との間のシール面におけるOリング50の密着性を格段と向上させることができる。
このように、本実施形態のシール構造では、同心円上のシリンダブロック2とリアハウジング6との間をシールするOリング50が配設されるOリング受容部2bの大気側に、ずれ防止手段としての傾斜部2cを設けるようにしたことにより、Oリング50が経時的な圧縮による永久歪みによって変形するような場合においても、例えば圧縮機60内を車両用空気調和機における冷媒の再封入に伴って真空引きする際に、Oリング50がOリング受容部2b内を移動することによるOリング50のずれを防止することができることから、シリンダブロック2とリアハウジング6との間のシール面におけるOリング50の密着性を十分に得られるため、冷媒の漏れを確実に防止して、シール性を確保することができる。
しかも、ずれ防止手段としての傾斜部2cが、前記Oリング受容部2b内方から外方に向けて傾斜してなるようにしたことにより、前記冷媒の再封入時の真空引きに起因して、Oリング50がOリング受容部2b内を移動する際に、この傾斜部2cに沿って移動するため、Oリング50に前記永久歪みによる変形が生じている場合においても、この変形に応じた位置にOリング50を収めることができ、シリンダブロック2とリアハウジング6との間のシール面におけるOリング50の密着性を格段と向上させることができる。
なお、本発明のシール構造を上述した実施形態を例に取って説明したが、本発明はこれに限ることなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で各種実施形態を採用することができる。
例えば、上述の実施形態では、Oリング50を圧縮機60におけるシリンダブロック2とリアハウジング6との接合部分に設けるようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、この他様々な軸シール部分に適用することができる。
本発明の一実施形態によるシール構造を適用した圧縮機の概略構成を示す断面図である。 図1の圧縮機におけるシール構造を拡大して示す断面図である。 (a)〜(c)は図2のシール構造におけるOリングが移動する様子を示す断面図である。 従来のシール構造を概略的に示す断面図である。 (a)〜(c)は図4のシール構造におけるOリングが移動する様子を示す断面図である。
符号の説明
2 シリンダブロック(部材)
2b 環状溝(Oリング受容部)
2c 傾斜部(ずれ防止手段)
6 リアハウジング(部材)
50 Oリング
50a 突出部
51 隙間
60 圧縮機

Claims (2)

  1. 同心円上の複数の部材(2、6)間をシールするOリング(50)と、上記複数の部材(2、6)のうちの少なくとも一方に設けられ上記Oリング(50)を受容するOリング受容部(2b)とを有するシール構造において、
    上記Oリング受容部(2b)における大気側に、上記Oリング(50)のずれを防止するずれ防止手段(2c)を設けることを特徴とするシール構造。
  2. 上記ずれ防止手段(2c)が、上記Oリング受容部(2b)内方から外方に向けて傾斜した傾斜部でなることを特徴とする請求項1に記載のシール構造。
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