JP2005125196A - 生ゴミ防臭方法 - Google Patents

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Takashi Yoshihara
崇 葭原
Eiji Takemura
英二 竹村
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Abstract

【課題】 安全性が高く、用いる組成物の製造が容易であり、生ゴミの腐敗を抑制し、腐敗に伴う悪臭の発生を簡便に抑制することができ、しかも、環境汚染への影響が少なく、コンポストとして生ゴミの有効利用を阻害することがなく、グリーンケミストリーの見地からも優れた生ゴミ防臭方法を提供する。
【解決手段】 亜硝酸塩、塩素酸塩、及び10%水溶液のpHが7以下である過酸化物から選択される1種又は2種以上を含有する組成物を生ゴミに添加する方法であり、好ましくは、生ゴミが、腐敗前の生ゴミであり、前記組成物を溶液とし、かかる溶液を生ゴミに噴霧する方法が好ましい。亜硝酸塩等の有効成分を30重量%以上含有する組成物を生ゴミに対して有効成分が0.01〜5重量%となるように添加することが好ましい。

Description

本発明は、家庭又は飲食店、食品工場等から廃棄される食材クズ等の廃棄物を廃棄処理するまでの保管期間における生ゴミの腐敗を抑制し、生ゴミ臭の発生を抑制することができる生ゴミ防臭方法に関する。
従来から、家庭からの一般廃水又は工場などの有機物質を含有する廃水、また、洗浄装置等に含まれる洗浄水や、下水、屎尿又は工場廃水を処理する際に発生する生汚泥、余剰汚泥、消化汚泥、凝集汚泥等、更に汚泥を脱水処理して生じる脱水ケーキ、又は洗浄装置の洗浄水やそれらの混合物より発生する臭気を迅速に少ない薬注量で除去できる消臭剤として、硫黄系臭気物質を含有する媒体を亜硝酸イオン及び/又は硝酸イオンと防菌剤で処理する消臭剤(例えば、特許文献1参照。)や、過酸化物及び硝酸イオンを添加し、硫化水素、メルカプタン類のいずれか一種以上を含有する廃水又は汚泥の消臭方法(例えば、特許文献2〜5参照。)や、硝酸アルミニウム、硝酸ナトリウム、硝酸カルシウム等の硝酸塩の顆粒を用いた廃棄物貯蔵タンクの廃水等の消臭剤(例えば、特許文献6参照。)等が知られている。
また、悪臭を発生する生ゴミ等の食品廃棄物を、鉱酸の雰囲気下において処理することによって食品廃棄物が腐敗することを抑制して悪臭の発生を抑制する食品廃棄物の悪臭予防方法(例えば、特許文献7参照。)や、生ゴミ等の有機物から発生する悪臭を効率よく除去することができ、環境の浄化に寄与する脱臭剤として、ニッケル、銅、モリブデン、コバルト又は亜鉛の硝酸塩及び硫酸塩から選ばれた少なくとも1種の金属塩と、クエン酸やリンゴ酸等の有機酸とを担体に担持させた脱臭剤等(例えば、特許文献8参照。)や、酸化カルシウム100重量部に対し、ケイ酸ナトリウム5〜30重量部と、シリカ5〜30重量部と、アンモニウムイオン捕捉剤1〜10重量部とを含有する含水汚物処理剤、特に、アンモニア捕捉剤が、塩化亜鉛、塩化アルミニウム、塩化スズ、塩化鉄等の塩酸塩、硝酸亜鉛、硝酸アルミニウム、硝酸スズ、硝酸鉄等の硝酸塩、硫酸亜鉛、硫酸アルミニウム、硫酸スズ、硫酸鉄、硫酸水素カリウム、硫酸水素ナトリウム、硫酸鉄アンモニウム、硫酸アルミニウムカリウム、硫酸アルミニウムナトリウム等の硫酸塩、リン酸二水素アンモニウム、リン酸二水素カリウム、リン酸二水素ナトリウム等のリン酸塩を含有し、人畜糞尿や生ゴミ等の含水汚物を処理することができる含水汚物処理剤(例えば、特許文献9参照。)や、遷移金属触媒とアルカリ物質の存在下において、臭気成分を含む被処理物に次亜塩素酸ナトリウムを加えることにより生ゴミ等から発生する臭気成分を分解する脱臭処理方法(例えば、特許文献10参照。)等が知られている。
特開2001−300558号号公報 特開2001−70957号公報 特開2000−5772号公報 特開2000−5774号公報 特開2000−246233号公報 米国特許6,051,215号 特開平10−323655号公報 特開平8−206186号公報 特開平11−76988号公報 特開2003−38627号公報 しかしながら、これらの消臭剤は安全性の点や、高価である点等の問題点があった。
本発明の課題は、安全性が高く、簡単な物質により、生ゴミの腐敗を抑制し、腐敗により発生する悪臭を簡便に防臭することができ、環境汚染への影響が少なく生ゴミの堆肥化による有効利用を可能としグリーンケミストリーの見地からも優れた生ゴミ防臭方法を提供することにある。
食材クズ等の廃棄物の生ゴミが保管時に腐敗し悪臭を発生するのは、主として嫌気性菌の作用によるものであり、この嫌気性菌に起因する悪臭を防止する方法として、嫌気性菌の繁殖抑制作用を有する抗菌剤を添加することもできるが、この方法によると生ゴミを保管後に微生物で分解し堆肥化して利用することが困難になる。本発明者らは、環境汚染への影響が少なく、生ゴミのコンポストとしての有効利用を阻害することなく、上記課題を解決すべく鋭意研究の結果、亜硝酸塩、塩素酸塩、過酸化物等を用いることにより、生ゴミの腐敗を抑制することができ、悪臭の発生を抑制することができることを見い出し、本発明を完成するに至った。
すなわち本発明は、亜硝酸塩、塩素酸塩、及び10%水溶液のpHが7以下である過酸化物から選択される1種又は2種以上を含有する組成物を生ゴミに添加することを特徴とする生ゴミ防臭方法(請求項1)や、生ゴミが、腐敗前の生ゴミであることを特徴とする請求項1記載の生ゴミ防臭方法(請求項2)や、亜硝酸塩、塩素酸塩、及び10%水溶液のpHが7以下である過酸化物から選択される1種又は2種以上を含有する組成物が、亜硝酸塩、塩素酸塩、及び10%水溶液のpHが7以下である過酸化物から選択される1種又は2種以上を含有する溶液であることを特徴とする請求項1又は2記載の生ゴミ防臭方法(請求項3)や、亜硝酸塩、塩素酸塩、及び10%水溶液のpHが7以下である過酸化物から選択される1種又は2種以上を含有する溶液を生ゴミに噴霧することを特徴とする請求項3記載の生ゴミ防臭方法(請求項4)や、亜硝酸塩、塩素酸塩、及び10%水溶液のpHが7以下である過酸化物から選択される1種又は2種以上を含有する溶液が、亜硝酸塩、塩素酸塩、及び10%水溶液のpHが7以下である過酸化物から選択される1種又は2種以上を含有する水溶液であることを特徴とする請求項3又は4記載の生ゴミ防臭方法(請求項5)に関する。
また本発明は、亜硝酸塩、塩素酸塩、及び10%水溶液のpHが7以下である過酸化物から選択される1種又は2種以上を含有する組成物を、生ゴミに対して0.01〜5重量%となるように添加することを特徴とする請求項1〜5のいずれか記載の生ゴミ防臭方法(請求項6)や、亜硝酸塩、塩素酸塩、及び10%水溶液のpHが7以下である過酸化物から選択される1種又は2種以上を含有する組成物が、界面活性剤を含有することを特徴とする請求項1〜6のいずれか記載の生ゴミ防臭方法(請求項7)や、亜硝酸塩、塩素酸塩、及び10%水溶液のpHが7以下である過酸化物から選択される1種又は2種以上を含有する組成物が、酸性物質を含有することを特徴とする請求項1〜7のいずれか記載の生ゴミ防臭方法(請求項8)や、酸性物質が、有機酸であることを特徴とする請求項8記載の生ゴミ防臭方法(請求項9)や、亜硝酸塩、塩素酸塩、及び10%水溶液のpHが7以下である過酸化物から選択される1種又は2種以上を含有する組成物が、抗菌成分を含有することを特徴とする請求項1〜9のいずれか記載の生ゴミ防臭方法(請求項10)や、抗菌成分が、ハロゲン化脂肪族ニトロアルコールであることを特徴とする請求項10記載の生ゴミ防臭方法(請求項11)や、ハロゲン化脂肪族ニトロアルコールが、2−ブロモ−2−ニトロ−1,3−プロパンジオールであることを特徴とする請求項11記載の生ゴミ防臭方法(請求項12)や、10%水溶液のpHが7以下である過酸化物が、過酸化水素、過硫酸アンモニウム、過硫酸ナトリウム又は過硫酸カリウムであることを特徴とする請求項1〜12のいずれか記載の生ゴミ防臭方法(請求項13)に関する。
本発明の生ゴミ防臭方法は、安全性が高く、製造が容易であり、生ゴミの腐敗を抑制し、腐敗に伴い発生する悪臭の発生を簡便に抑制することができ、しかも、環境汚染への影響が少なく、コンポストとして生ゴミの有効利用を阻害することがなく、グリーンケミストリーの見地からも生ゴミからの悪臭の発生を抑制する方法として優れたものである。
本発明の生ゴミ防臭方法は、亜硝酸塩、塩素酸塩、及び10%水溶液のpHが7以下である過酸化物から選択される1種又は2種以上を含有する組成物を生ゴミに添加することを特徴とする生ゴミ防臭方法であれば、特に限定されるものではない。亜硝酸塩、塩素酸塩、10%水溶液のpHが7以下である過酸化物は生ゴミの腐敗に対しては高い抑制作用を有するのに対し、人体への刺激が少なく、金属に対しては腐食性が低いため、これらの化合物の1種又は2種以上を含有する組成物を用いた本発明の生ゴミ防臭方法は環境汚染への影響が少なく、グリーンケミストリーの見地からも優れたものである。亜硝酸塩や塩素酸塩としては、カルシウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩、マグネシウム塩等を挙げることができ、具体的には、亜硝酸カルシウム、亜硝酸ナトリウム、亜硝酸カリウム、亜硝酸マグネシウム、塩素酸カルシウム、塩素酸ナトリウム、塩素酸カリウム、塩素酸マグネシウム等を例示することができる。また、過酸化物としては、10%水溶液のpHが7以下である過酸化物であり、過酸化水素、過硫酸アンモニウム、過硫酸ナトリウム、過硫酸カリウム等を具体的に挙げることができる。組成物中におけるこれら亜硝酸塩、塩素酸塩、及び10%水溶液のpHが7以下である過酸化物から選択される1種又は2種以上の有効成分の含有量は特に制限されないが、20重量%以上であることが好ましい。
本発明の生ゴミ防臭方法に使用する組成物には、必要に応じて界面活性剤を含有させることができる。本発明の生ゴミ防臭方法に使用する組成物は界面活性剤の添加により、生ゴミへの浸透・分散が容易になり、少量でも効率よく防臭効果を得ることができる。かかる界面活性剤としては、本発明に使用する組成物の他の成分と安定に均一に混合できるものであるならば、非イオン系界面活性剤、陰イオン系界面活性剤、陽イオン系界面活性剤又は両性系界面活性剤を問わずいずれのものも使用することができ、具体的には、高級脂肪酸塩、高級アルコール硫酸エステル塩、高級アルコールスルホン酸塩、硫酸化脂肪酸塩、スルホン化脂肪酸塩、リン酸エステル塩、脂肪酸エステルの硫酸エステル塩、脂肪酸エステルのスルホン酸エステル塩、高級アルコールエーテルの硫酸エステル塩、高級アルコールエーテルのスルホン酸エステル塩等を挙げることができ、これらを1種又は2種以上を組み合わせたものであってもよいが、好ましくは、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレンブロックポリマー等の非イオン系界面活性剤を挙げることができる。かかる非イオン系海面活性剤の本発明に用いる組成物中の配合量としては、0.01〜0.1重量%等とすることができる。
本発明の生ゴミ防臭方法に使用する組成物には、必要に応じて酸性物質を含有させることができる。本発明に使用する組成物は、酸性物質の添加により、特にタンパク質の分解により生じるアミン臭の発生を抑制し、また、有効成分との相乗効果により生ゴミの腐敗を抑制し、防臭効果を向上させる。かかる酸性物質としては、本発明に用いる組成物中の他の成分と安定に均一に混合できるものであるならば、無機酸、有機酸いずれのものも適用することができるが、人体への刺激が少なく、酸臭が少なく生臭さの消臭効果が高いリンゴ酸、クエン酸、酒石酸等の固体酸が好ましい。かかる酸性物質の本発明に使用する組成物中の配合量としては、0.1〜10重量%等とすることができる。
本発明の生ゴミ防臭方法に使用する組成物には、必要に応じて抗菌成分を含有させることができる。本発明に使用する組成物は抗菌成分の添加により、防臭効果を向上させる。かかる抗菌成分としては、本発明の生ゴミ防臭方法に使用する組成物中の他の成分と安定に均一に混合できるものであるならば、無機化合物、有機化合物いずれのものも適用することができ、例えば、2,2,3−トリヨードアリルアルコール類、2,2,3−トリヨードアリルエーテル類、2,2,3−トリヨードアリルアゾール類、3−ヨード−2−プロパギルブチルカルバミン酸、4−クロロフェニル(3−ヨードプロパギル)ホルマール、ヨードプロパギルアゾール類、ジヨード−パラ−トリスルホン、ポピドンヨード、ベンジルヨード酢酸エステル及びパラニトロベンジルヨード酢酸エステル等の有機ヨード系化合物、5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン、2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン、4,5−ジクロロ−3−n−オクチル−イソチアゾリン−3−オン、1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オン、2−メトキシカルボニルベンズイミダゾール、2,3,5,6−テトラクロロ−4−メタンスルホニルピリジン、2−チオシアノメチベンゾチアゾール、2,2−ジチオ−ビス−(ピリジン−1−オキサイド)、3,3,4,4−テトラハイドロチオフェン−1,1−ジオキサイド、4,5−ジクロロ−1,2−ジチオラン−3−オン、5−クロロ−4−フェニル−1,2−ジチオラン−3−オン、フェニル−(2−シアノ−2−クロロビニル)スルホン、メチレンビスチオシアネート、2,2−ジブロモ−2−エタノール、2−ブロモ−4’−ヒドロキシアセトフェノン、ジブロモニトリルプロピオンアミド、2−ブロモ−2−ニトロ−1,3−プロパンジオール等のハロゲン化脂肪族ニトロアルコール、さらし粉、ジクロロイソシアヌール酸ナトリウム、オルトフェニルフェノール、ジフェニル、2−イソプロピル−5−メチルフェノール、パラクロロメタキシレノール、パラヒドロキシ安息香酸n−ブチル、パラヒドロキシ安息香酸エチル、パラヒドロキシ安息香酸メチル、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、塩酸クロルへキシジン、グルコン酸クロルヘキシジン、2−ピリジンチオール−1−オキシド、2−ピリジンチオール−1−オキシド亜鉛、2−ピリジンチオール−1−オキシドナトリウム、N,N′−ヘキサメチレンビス(4−カルバモイル−1−デシルピリジニウムブロマイド)、4,4′−(テトラメチレンジアミノ)ビス(1−デシルピリジニウムブロマイド)、ビグアニド化合物や、これを高分子化したポリヘキサメチレンビグアニド、第4級アンモニウム塩、グルタルアルデヒド、環状ペプチド、ポリアニオン等を例示することができる。このうち、本発明の生ゴミ用防腐・消臭剤に好ましい抗菌剤として、ハロゲン化脂肪族ニトロアルコールが、生ゴミの腐敗を抑制し人体への刺激が少なくグリーンケミストリーの見地からも好ましく、特に、2−ブロモ−2−ニトロ−1,3−プロパンジオールを好ましい具体例として挙げることができる。かかる抗菌成分の本発明の生ゴミ用防腐・消臭剤中の配合量としては、0.1〜10重量%等とすることができる。
本発明の生ゴミ防臭方法に使用する組成物には、芳香成分を含有させることができ、消臭と同時に芳香を奏するものとすることもできる。かかる香料としては、ミント系香料として、1−カルボン、ペパーミントオイル、スペアミントオイル等、柑橘系香料として、リモネン、シトラール、レモングラスオイル等、ハーブ系香料として、チモール、1,8−シネオール、シトネロール、ゲラニオール、テルピネオール、カンファー等、ウッディー系香料として、a,b−ピネンや、ヒノキオイル、ヒバオイル等の天然精油を挙げることができる。その他、かかる香料成分としては、例えば、アルコール系香料として、シス−3−ヘキセノール、テトラヒドロリナロール、β−フェニルエチルアルコール、シンナミックアルコール、アニスアルコール、ジメチルベンジルカルビノール、フェノキシエチルアルコール、サビネンハイドレート、バクダノール、サンダロール等、エーテル系香料として、ガラクソリド、ローズオキサイド、リナロールオキサイド、セドランバー、ジベンジルエーテル、アンブロキサン、ジフェニールオキサイド、β−ナフトールメチルエーテル、β−ナフトールエチルエーテル等、アルデヒド系香料として、シス−3−ヘキセナール、オクタナール、ノナナール、デカナール、ペリラアルデヒド、α―ヘキシルシンナミックアルデヒド、ヘリオナール、リリアール、バニリン、トリプラール等、ケトン系香料として、ヨノン、メチルヨノン、トナリド、ムスコン、シクロペンタデカノン、カシュメラン、ダマスコン、ダマセノン、シスジャスモン等、エステル系香料として、酢酸シトロネリル、酢酸ゲラニル、酢酸ネリル、酢酸ベンジル、酢酸テルピニル、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチル、酢酸アミル、酢酸ボルニル、酢酸メンチル、酢酸−p−tert−ブチルシクロヘキシル、酢酸−o−tert−ブチルシクロヘキシル、酢酸フェニルエチル、酢酸スチラリル等を挙げることができ、炭化水素系香料として、ジフェニールメタン、ミルセン、サビネン等、ラクトン系香料として、クマリン、γ−ウンデカラクトン、シクロペンタデカノリド、γ−ノナラクトン等を挙げることができる。
上記香料成分のうち、1−カルボン、ゲラニオール、シトラール、チモール、1,8−シネオール、ペパーミントオイル、スペアミントオイル、レモングラス、ヒバオイル等は抗菌作用も有するため好ましい。これらの香料は1種を使用してもよいが、2種以上を混合した調合香料は相乗効果を有するため好ましい。かかる香料成分の本発明の生ゴミ防臭方法に使用する組成物中の配合量としては、0.01〜1重量%等とすることができる。
本発明の生ゴミ防臭方法に使用する組成物には、亜硝酸塩、塩素酸塩、10%水溶液のpHが7以下である過酸化物と反応性のない防臭・消臭成分を含有させることができる。
また、本発明の生ゴミ防臭方法に使用する組成物には、その他、任意成分として、亜硝酸塩、塩素酸塩、10%水溶液のpHが7以下である過酸化物と反応性のない、例えば、防腐・防黴剤、殺菌剤、色素、酸化防止剤、増粘剤、紫外製吸収剤等を含有させることができる。
本発明の生ゴミ防臭方法に使用する組成物の形態は、固体状の錠剤、粉剤、粒剤や、ゲル状、溶媒に溶解・分散した液状の液剤等いずれのものであってもよいが、液剤とした溶液が好ましく、組成物を溶液とするために使用する溶媒としては亜硝酸塩等を分散・溶解できる溶媒であればいずれのものも使用することができ、水、メタノール、エタノール、プロパノール等のアルコールや、イソプロピルエーテル、塩化メチレン等の揮発性溶媒を使用することができる。このうち水は取扱いが容易であることから好ましい。かかる水溶液の組成物には低級アルコールや多価アルコール等の可溶化剤や、高温、低温における安定性のための公知の安定化剤等を含有させることができる。
本発明の生ゴミ防臭方法における組成物の使用量としては、生ゴミの種類、保管状態、防腐・防臭期間により適宜選択することができるが、亜硝酸塩、塩素酸塩、10%水溶液のpHが7以下である過酸化物から選択される1種又は2種以上が、生ゴミに対して0.01〜5重量%の範囲、好ましくは0.1〜1重量%となる範囲である。この範囲であれば充分な防臭効果を得ることができ、組成物の過剰な消費を抑制することができる。
本発明の生ゴミ防臭方法としては、上記組成物を生ゴミに添加する方法であれば、特に制限されるものではなく、上記組成物の液剤を生ゴミバケツや、流し台に載置された三角コーナー等の収納容器に収納された生ゴミに散布したり、スプレー容器に収納しスプレーする方法等を例示することができる。また、上記組成物の粉剤、粒剤を収納容器に収納された生ゴミに散布したり、錠剤を収納容器内に添加する方法等を例示することができ、また、後述する生ゴミ用防臭具を用いて生ゴミからの悪臭の発生を抑制する方法等を挙げることができる。
かかる生ゴミ用防臭具としては、上記組成物を収納した収納体を備えたものが好ましく、収納体としては、容器、袋又はスプレー容器等を挙げることができる。かかる容器としては、錠剤、粉剤、粒剤等の固形剤を収納可能であって、生ゴミから滲出、あるいは蒸発した水を流入させ、これらの固形剤を溶解した薬液を流出させ得る通水孔を設けた容器や、収納した液剤、粉剤若しくは粒剤が通過可能な複数の小孔を設け収納した液剤、粉剤若しくは粒剤を生ゴミに散布する容器等を挙げることができる。また、袋としては、錠剤、粉剤、粒剤等の固形剤を収納可能であって、生ゴミから滲出、あるいは蒸発した水を流入させ、これらの固形剤を溶解した薬液を流出させ得る通水性の布、不織布、有孔フィルムで成形された袋等を例示することができる。このような容器や袋には、係止手段や、接着剤等の固定手段を設け、生ゴミの収納容器の内壁や、蓋等に係止又は付着させて使用することができる。
また、上記生ゴミ用防臭具において収納体として適用されるスプレー容器としては、内部に収納した液剤の防臭剤を噴霧できる容器であればいずれのタイプのものであってもよく、公知のトリガータイプや、ディスペンサータイプ等を適用することができる。
本発明の生ゴミ防臭方法によれば、生ゴミの腐敗を抑制することにより、かかる腐敗により発生する硫黄化合物や、窒素化合物に起因する悪臭の発生を効率よく抑制することができる。
以下、実施例により本発明をより具体的に説明するが、本発明の技術的範囲はこれらの例示に限定されるものではない。
試験例1:生ゴミの防臭試験
生イワシ25重量%、キャベツ37.5重量%、もやし37.5重量%を袋に入れ混合したものを生ゴミとした。
イオン交換水に、各濃度の亜硝酸ナトリウム、塩素酸ナトリウム、過酸化水素水、過硫酸ナトリウムを、表1に示す濃度(重量%)となるように添加し、試験薬剤を調製した。また、臭気を比較するためブランクとしてイオン交換水のみの試験薬剤を用いた。
1Lのポリカップに、生ゴミ200gを入れ、そこに、上記試験薬剤2gを入れ、スパチュラでよく混合した。450mLマヨネーズ瓶にいれ、100mLポリカップで押し固めた。マヨネーズ瓶の口を直径2mmのピンホール3ヶを開けたアルミホイルで封をした。25℃で3日間保管後と7日保管後について、それぞれ内蓋及び外蓋を閉め1時間放置し、その後、チャック付きポリ袋に封入し、外蓋及び内蓋を開け、エアーポンプを使用して、空気を充填(約5L)した。2分間放置後、メチルメルカプタン、硫化水素及びアンモニア濃度をガステック(株)製のガス検知管を使用して測定し、その後官能判定を行い、ポリ袋内の臭気を評価した。結果を表1に示す。表中、NDは検出されないことを示し、官能判定において、食材臭のみ:−、微腐敗臭:±、弱腐敗臭:+、強腐敗臭:++、最強腐敗臭:+++として表示する。
比較例として、DL−リンゴ酸(比較例1)、市販の生ゴミ用スプレータイプ消臭剤(比較例2)及び10%水溶液のpHが10.3である過酸化ナトリウムについて同様の評価を行なった。結果を表1に示す。
Figure 2005125196

Claims (13)

  1. 亜硝酸塩、塩素酸塩、及び10%水溶液のpHが7以下である過酸化物から選択される1種又は2種以上を含有する組成物を生ゴミに添加することを特徴とする生ゴミ防臭方法。
  2. 生ゴミが、腐敗前の生ゴミであることを特徴とする請求項1記載の生ゴミ防臭方法。
  3. 亜硝酸塩、塩素酸塩、及び10%水溶液のpHが7以下である過酸化物から選択される1種又は2種以上を含有する組成物が、亜硝酸塩、塩素酸塩、及び10%水溶液のpHが7以下である過酸化物から選択される1種又は2種以上を含有する溶液であることを特徴とする請求項1又は2記載の生ゴミ防臭方法。
  4. 亜硝酸塩、塩素酸塩、及び10%水溶液のpHが7以下である過酸化物から選択される1種又は2種以上を含有する溶液を生ゴミに噴霧することを特徴とする請求項3記載の生ゴミ防臭方法。
  5. 亜硝酸塩、塩素酸塩、及び10%水溶液のpHが7以下である過酸化物から選択される1種又は2種以上を含有する溶液が、亜硝酸塩、塩素酸塩、及び10%水溶液のpHが7以下である過酸化物から選択される1種又は2種以上を含有する水溶液であることを特徴とする請求項3又は4記載の生ゴミ防臭方法。
  6. 亜硝酸塩、塩素酸塩、及び10%水溶液のpHが7以下である過酸化物から選択される1種又は2種以上を含有する組成物を、生ゴミに対して0.01〜5重量%となるように添加することを特徴とする請求項1〜5のいずれか記載の生ゴミ防臭方法。
  7. 亜硝酸塩、塩素酸塩、及び10%水溶液のpHが7以下である過酸化物から選択される1種又は2種以上を含有する組成物が、界面活性剤を含有することを特徴とする請求項1〜6のいずれか記載の生ゴミ防臭方法。
  8. 亜硝酸塩、塩素酸塩、及び10%水溶液のpHが7以下である過酸化物から選択される1種又は2種以上を含有する組成物が、酸性物質を含有することを特徴とする請求項1〜7のいずれか記載の生ゴミ防臭方法。
  9. 酸性物質が、有機酸であることを特徴とする請求項8記載の生ゴミ防臭方法。
  10. 亜硝酸塩、塩素酸塩、及び10%水溶液のpHが7以下である過酸化物から選択される1種又は2種以上を含有する組成物が、抗菌成分を含有することを特徴とする請求項1〜9のいずれか記載の生ゴミ防臭方法。
  11. 抗菌成分が、ハロゲン化脂肪族ニトロアルコールであることを特徴とする請求項10記載の生ゴミ防臭方法。
  12. ハロゲン化脂肪族ニトロアルコールが、2−ブロモ−2−ニトロ−1,3−プロパンジオールであることを特徴とする請求項11記載の生ゴミ防臭方法。
  13. 10%水溶液のpHが7以下である過酸化物が、過酸化水素、過硫酸アンモニウム、過硫酸ナトリウム又は過硫酸カリウムであることを特徴とする請求項1〜12のいずれか記載の生ゴミ防臭方法。
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