本発明の実施形態におけるスロットマシンの外観を図1に示す。
図1において、スロットマシン10の筐体の前面部には、フロントパネル20が設けられている。このフロントパネル20内には、略垂直に形成された縦長矩形の3つの表示窓22L、22C及び22Rが設けられている。
これらの3つの表示窓22L、22C及び22Rの上面には、5本の入賞ライン、即ち、水平に3本(中央L1、上下L2A、L2B)、及び斜めに2本(斜め右下がりL3A,斜め右上がりL3B)の入賞ラインが設けられている。これらの入賞ラインL1、L2A、L2B、L3A及びL3Bの左端部には、投入されたメダルの枚数により有効となった入賞ライン(以下、有効ラインと称する)と、メダルの賭け枚数と、を表示するための賭け枚数表示部24a〜24eが、上から順に「3」,「2」,「1」,「2」,「3」の如く設けられている。
上述した表示窓22L、22C及び22Rの下方には、略水平の操作パネル部30が設けられている。操作パネル部30の左側には、1−BETスイッチ32、2−BETスイッチ34及び最大BETスイッチ36が設けられている。また、操作パネル部30の右側には、メダルを投入することができるメダル投入口38が設けられている。
メダル投入口38から規定枚数以上のメダルが投入されると、メダルカウンタ(図示せず)によりメダルの枚数が計数され、その枚数はクレジット数として後述するRAM110に記憶される。
1−BETスイッチ32は、クレジット数のうちの1枚だけを遊技の賭けの対象とするためスイッチである。2−BETスイッチ34は、クレジット数のうちの2枚だけを遊技の賭けの対象とするためのスイッチである。最大BETスイッチ36は、クレジット数のうちの3枚のメダルを遊技の賭けの対象とするためのスイッチである。
1−BETスイッチ32を遊技者が操作したときには、5本の入賞ラインのうちの1本、例えば入賞ラインL1を有効化し、2−BETスイッチ34を操作したときには、5本の入賞ラインのうちの3本、例えば入賞ラインL1、L2A及びL2Bを有効化し、最大BETスイッチ36を操作したときには、5本の入賞ラインの全て、即ちL1、L2A、L2B、L3A及びL3Bを有効化する。有効化された入賞ラインは、賭け枚数表示部24a〜24eの各々の背面に設けられている有効ライン表示ランプ124(図示せず)を点灯することにより明示される。
また、スロットマシン10の筐体の上方には、液晶ディスプレイパネルからなる表示装置70が設けられている。この表示装置70においては、遊技履歴が表示されたり、ボーナスゲームにおける演出が行われたり、後述する画像遊技の進行状況が表示されたりする。
スロットマシン10の筐体の内部には、3個のリール40L,40C及び40Rが回転自在に設けられている。リール40L,40C及び40Rは、リング状の形状であり、このリール40L,40C及び40Rの外周面には、図2に示す如き図柄が印刷されたリールテープが貼り付けられている。リール40L,40C及び40Rの各々には、21個の図柄が等間隔で配置されている。これらの図柄の配列は、リール40L,40C及び40Rの各々で異なる。これらのリール40L,40C及び40Rの各々は、上述した表示窓22L、22C及び22Rを介して視認可能に設けられている。1つの表示窓においては、1本のリールの連続した3つの図柄が見えるようになされている。このため、3つの表示窓22L、22C及び22Rの全てからは、合計9個の図柄が視認可能となる。
後述する如く、リール40L,40C及び40Rの各々は、表示窓22L、22C及び22Rにおいて、リール40L,40C及び40Rの外周面に描かれた図柄が上から下に向かって移動するようにモータ(図示せず)により回転駆動される。
操作パネル部30の前面の左側には、スタートスイッチ50が傾動可能に設けられている。操作パネル部30の前面の中央部には、3つのストップスイッチ52L,52C及び52Rが設けられている。ストップスイッチ52Lは左リール40Lに対応し、ストップスイッチ52Cは中リール40Cに対応し、ストップスイッチ52Rは右リール40Rに対応している。
上述したスタートスイッチ50を遊技者が傾動操作すると、上述した3つの40L,40C及び40Rは、一斉に回転を始める。3つのリール40L,40C及び40Rが回転したときには、リール40L,40C及び40Rの各々の外周面に描かれている図柄は、表示窓22L、22C及び22Rの各々において上から下へと移動表示されることとなる。
上述した3つのリール40L,40C及び40Rの回転速度が一定の速度に達したときにはストップスイッチ52L,52C及び52Rの遊技者による操作が有効となる。
ストップスイッチ52Lを遊技者が押動操作したときには、左リール40Lが停止する。ストップスイッチ52Cを遊技者が押動操作したときには、中リール40Cが停止する。ストップスイッチ52Rを遊技者が押動操作したときには、右リール40Rが停止する。
リール40L、40C又は40Rが停止するときには、リールの各々の外周面に描かれている図柄が、上述した入賞ラインL1、L2A、L2B、L3A及びL3B上に位置付けられるように、3つのリール40L、40C又は40Rの各々は、停止制御される。
スロットマシン10の筐体の下方の右側には、筐体の内部に収納されたスピーカ(図示せず)から発せられた音を筐体の外部へ出すための透音穴60が設けられている。スロットマシン10の筐体の下方の中央部には、メダル払出口62が設けられている。リール40L、40C又は40Rが停止して、有効ライン上に停止表示された図柄の組合せが、所定の組合せ、即ち役を構成する図柄の組合せとなったときには、その組合せに応じて予め定められた枚数のメダルがメダル払出口62から払い出される。
上述した役の種類は、例えば、特別役や、小役、及び再遊技役等の種類がある。特別役は、通常遊技から特別遊技(遊技者にとって有利な遊技)に移行することができる役である。この特別役には、ビックボーナス(以下、BBと称する。)及びレギュラーボーナス(以下、RBと称する。)がある。
上述したBBは、特別遊技の1つであるBBゲームに移行させる役である。このBBゲームは、所定回数内の一般遊技を行うとともに、この一般遊技中に一定条件下でボーナスゲームに移行できるようにしたゲームである。また、ボーナスゲームとは、所定役が高確率で当選する遊技を、一定条件下で所定回数行うゲームである。BBゲームは、所定の終了条件を満たすまで、一般遊技とボーナスゲームとを繰り返し行えるゲームである。
また、RBは、特別遊技の1つであるRBゲームに移行させる役である。このRBゲームは、BBゲーム中のボーナスゲームに相当するゲームを1セット、即ち、所定役が高確率で当選する遊技を一定条件下で所定回数行うゲームである。
また、小役とは、予め定めた枚数のメダルの払出しを行う役である。更にまた、再遊技役とは、現在行われた遊技でのメダルの投入枚数(ベット枚数)を維持した再遊技(以下、RPと称する。)が行えるようにした役である。
後述する図3に示す如く、上述した役の各々には、図柄の組合せが予め定められている。上述した如く、リール40L、40C又は40Rの全てが停止して、有効化された有効ライン上に停止表示された図柄の組合せが、予め定められた役の図柄の組合せと一致したときは、その役が入賞したとされて、予め定められた枚数のメダルが払い出されたり、その役に応じた利益が遊技者に与えられる。
図2は、左リール40L、中リール40C及び右リール40Rの外周面に配置された図柄の配列を示す図である。尚、図柄の配列の左側に付した番号0〜20は、図柄を示す番号である。図2に示した如きリールと図柄と図柄の番号との関係は、データ・テーブルとして後述するROM108に記憶されている。このデータ・テーブルを参照することにより、リールと図柄番号とが定まれば、図柄の種類を特定することができるのである。例えば、左リール40Lの12番というときは、図柄「チェリー」を示すこととなる。
このデータ・テーブルは、後述する如く、リール40L、40C又は40Rの各々の回転角度位置と図柄とを対応づける際に用いるものである。例えば、リール40L、40C又は40Rが停止したときに、リール40L、40C又は40Rの各々の回転角度位置の情報に基づいて図2に示したデータ・テーブルを参照することにより、入賞ラインL1、L2A、L2B、L3A及びL3Bのうちの有効とされた有効ライン上に停止表示された図柄を特定することができるのである。
図3は、役を構成する図柄の組合せと、それに対応するメダルの払出し枚数を示すものである。この役と図柄の組合せと払出し枚数との関係もデータ・テーブルとして後述するROM108に記憶されている。例えば、左リール40L、中リール40C及び右リール40Rの全てが停止したときに、入賞ラインL1、L2A、L2B、L3A及びL3Bのうちのいずれかの有効ライン上に停止表示された図柄の組合せが「ベル」−「ベル」−「ベル」である場合は、小役2の入賞となり、8枚のメダルが払い出される。同様に、左リール40Lの「チェリー」が有効ライン上に停止表示されたときは、中リール40C及び右リール40Rの図柄にかかわらず小役3の入賞となり、2枚のメダルが払い出される。更に、いずれかの有効ライン上に停止表示された図柄の組合せが「スイカ」−「スイカ」−「スイカ」である場合は、小役1の入賞となり、1枚のメダルが払い出される。
尚、図3に示した例においては、小役1には、図柄の組合せの「赤7」−「スイカ」−「スイカ」、「青7」−「スイカ」−「スイカ」、「BAR」−「スイカ」−「スイカ」及び「スイカ」−「スイカ」−「スイカ」の4種類が対応する。後述する如き役抽選手段による抽選により小役1に当選したときには、これらの4種類のうちのいずれもが入賞し得る可能性が生ずる。更にこの後、4種類のうちのいずれか1つの図柄の組合せが決定される。この決定は、抽選処理により定めることとしても、ストップスイッチ52L,52C又は52Rを遊技者が操作したときに最も成立させやすいものを選択することとしてもよい。
また、全ての有効ラインL1、L2A、L2B、L3A及びL3Bが有効化されている場合には、左リール40Lの「チェリー」が、水平方向上段の有効ラインL2Aに停止表示されたときは、同時に右下がりの有効ラインL3Aにも停止表示されたことともなるが故に、2本の有効ラインについて小役3に入賞したとして、合計で4枚のメダルが払い出されることとなる。このことは左リール40Lの「チェリー」が、水平方向下段の有効ラインL2Bかつ右上がりの有効ラインL3Bに停止表示されたときも、同様である。
スロットマシン10において行われるスロット遊技の概要について以下に述べる。
先ず、通常遊技においては、遊技者は、メダル投入口38からメダルを投入し、有効ラインL1、L2A、L2B、L3A又はL3Bを有効化して、スタートスイッチ50をオンする。これにより、リール40L、40C及び40Rの回転が始まる。次に、遊技者は、所定のタイミングを見計らって、ストップスイッチ52L、52C及び52Rを押動操作することでリール40L、40C及び40Rの回転を停止する。ここで、有効ライン上に停止表示された図柄の組合せがいずれかの役に対応する図柄の組合せと一致するときは役に入賞したとして、成立した役に応じた枚数のメダルが払い出される。
例えば、BBを構成する図柄の組合せを「赤7」−「赤7」−「赤7」又は「青7」−「青7」−「青7」であるとすると、この図柄の組合せが有効ラインに停止表示されたときは、15枚のメダルが払い出された後、通常遊技からBBゲームに移行する。また、上述したように、例えば、小役の1つを構成する図柄の組合せである「ベル」−「ベル」−「ベル」が有効ラインに停止表示されたときには、8枚のメダルが払い出される。
スロットマシン10を制御する制御回路と、これに電気的に接続されている周辺装置とを含む回路構成を示すブロック図を図4に示す。
上述したスタートスイッチ50は、制御回路100のインターフェイス回路102に接続され、インターフェイス回路102は、入出力バス104に接続されている。スタートスイッチ50から発せられた始動開始信号は、インターフェイス回路102において所望の信号に変換された後、入出力バス104に供給される。入出力バス104は、中央処理回路(以下、CPUと称する)106にデータ信号又はアドレス信号が入出力されるようになされている。
また、上述したインターフェイス回路102には、ストップスイッチ52L,52C及び52R、並びに1−BETスイッチ32、2−BETスイッチ34及び最大BETスイッチ36も接続されている。これらのボタンやスイッチから発せられる信号もインターフェイス回路102に供給され、所望の信号に変換された後、入出力バス104に供給される。
上述した入出力バス104には、ROM(リード・オンリー・メモリ)108及びRAM(ランダム・アクセス・メモリ)110も接続されている。ROM108は、スロットマシンの全体の流れを制御する制御プログラムを記憶する。更に、ROM108は、制御プログラムを実行するための初期データや、表示装置70において表示されるメッセージ等の文字データや、スピーカ64から発せられる音声のための音声データも記憶する。更に、上述した図2や図3に示したデータ・テーブルも記憶する。
また、RAM110は、上述した制御プログラムで使用するフラグや変数の値を一時的に記憶する。
入出力バス104には、乱数を発生するための乱数発生器112も設けられている。乱数発生器112は、一定の範囲の数値、例えば0〜65535(2の16乗)に含まれる乱数を発生する。尚、乱数は、CPU106の演算処理により発するように構成してもよい。
入出力バス104には、モータ駆動回路114が接続されている。モータ駆動回路114には、上述した3つのリール40L、40C及び40Rの各々を回転駆動するステッピングモータ80L、80C及び80Rが接続されている。ステッピングモータ80L、80C及び80Rの各々は、3つのリール40L、40C及び40Rの内部に設けられ、ステッピングモータ80L、80C及び80Rの回転シャフトがリール40L、40C及び40Rの回転中心となるように、リール40L、40C及び40Rは、ステッピングモータ80L、80C及び80Rに設けられている。
CPU106から発せられる駆動制御命令は、モータ駆動回路114により駆動信号に変換され、駆動信号はステッピングモータ80L、80C及び80Rに供給される。尚、駆動制御命令には、回転速度の命令も含まれており、ステッピングモータ80L、80C及び80Rの回転制御及び停止制御を行うとともに、回転速度の制御も行う。
CPU106が、上述した如き、ステッピングモータ80L、80C及び80Rに対する制御をすることにより、リール40L、40C及び40Rの回転制御及び停止制御を行うとともに、回転速度の制御を行うことができるのである。
リール40L、40C及び40Rの各々には、各リールの回転角度位置を検出するための回転角度位置センサ(図示せず)が設けられており、回転角度位置センサは、リール回転角度位置検出回路116に接続されている。リール40L、40C及び40Rの各々の回転角度位置を示す信号が回転角度位置センサから発せられたときには、リール回転角度位置検出回路116に供給され、所定の信号に変換された後、入出力バス104に供給される。
CPU106は、供給された回転角度位置から図柄の番号を算出し、図2に示したデータ・テーブルを参照することにより、表示窓22L、22C及び22Rの各々に表示される図柄を特定することができるのである。
入出力バス104には、有効ライン表示ランプ124を駆動するためのランプ駆動回路118も接続されており、CPU106は、1−BETスイッチ32、2−BETスイッチ34又は最大BETスイッチ36から発せられる信号に応じて駆動指令をランプ駆動回路118に発し、駆動指令に応じて有効ライン表示ランプ124を点灯駆動するのである。
また、入出力バス104には、表示装置70を駆動する表示駆動装置120も接続されており、CPU106は、ROM108に記憶されている画像データや文字データ等を読み出し、そのデータを表示駆動装置120に供給する。このようにすることにより、表示装置70には、画像データが演出画面として表示されたり、文字データがメッセージとして表示されたりするのである。
更に、入出力バス104には、スピーカ64を駆動するためのスピーカ駆動回路122も接続されており、CPU106は、ROM108に記憶されている音声データを読み出し、そのデータをスピーカ駆動回路122に供給する。このようにすることにより、スピーカ64から所定の音声が発せられるのである。
〔第1実施形態〕
次に、第1実施形態のスロットマシン10の制御の機能ブロック図を図5に示す。
制御手段100は、上述した如き制御回路100から構成される。この制御手段100は、スロットマシン10の遊技の進行制御等、スロットマシン10全体の制御を行う。
この制御手段100の入力側には、上述したスタートスイッチ50やストップスイッチ52L、52C及び52Rが電気的に接続されている。また、その出力側には、リール40L、40C及び40Rの各々に連結されたモータ80L、80C及び80R、並びに表示装置70等が電気的に接続されている。役抽選手段150は、役(特別役であるBB、RB及びSB、小役及びRP)の抽選を行うものである。役抽選手段150は、例えば、役抽選用の乱数発生手段(ハード乱数等)と、この乱数発生手段が発生する乱数を抽出する乱数抽出手段と、乱数抽出手段が抽出した乱数値に基づいて、役の当選の有無及び当選役を判定する判定手段と、を備えている。
役抽選手段150は、上述した乱数発生手段である乱数発生器112と、乱数抽出手段152と、乱数判定手段154と、からなる。乱数発生手段112は、所定の領域(例えば10進法で0〜65535)の乱数を発生させる。乱数抽出手段152は、乱数発生手段112によって発生された乱数を、所定のタイミングで、本実施形態では遊技者によりスタートスイッチ50が操作されたときに抽出する。乱数判定手段154は、乱数抽出手段152が抽出した乱数値を、抽選テーブルと照合することにより、その乱数値が属する領域に対応する役を決定する。例えば、抽出した乱数値がBB当選領域に属した場合は、BBに当選したと判定し、非当選領域に属した場合は、非当選、いわゆる外れと判定する。尚、抽出した乱数の値が何らの役の当選領域に属した場合においても、非当選領域に属して外れとなった場合においても、抽選テーブルと照合した結果を抽選結果と称する。
タイマー160は、スロット遊技が開始されたときからの時間を計測するためのものである。尚、スロット遊技が開始されたときは、遊技者によりスタートスイッチ50が操作されたときとしても、3つのリール40L、40C及び40Rの全てが回転し始めたときとしても、ストップスイッチの操作を受け付けることができるようになったときとしてもよく、スロット遊技が始まったと五感により認識できたり、何らかの信号を検出したりすることができるタイミングであるならば、いかなるタイミングとしてもよい。
リール停止制御手段170は、自動停止制御手段172、操作対応停止制御手段174及び時間対応停止制御手段176からなる。自動停止制御手段172は、スロット遊技が開始されたときから所定の時間内、例えば40秒間内に、ストップスイッチ52L、52C及び52Rのいずれもが操作されなかったときには、リール40L、40C及び40Rの全てを所定の回転位置で停止せしめる制御をするものである。
操作対応停止制御手段174は、ストップスイッチ52L、52C及び52Rが操作されたときにおけるそのストップスイッチに対応するリールの回転位置と、役抽選手段150によって抽選された抽選結果と、に基づいて、リール40L、40C及び40Rを停止せしめる制御をするものである。
時間対応停止制御手段176は、スロット遊技が開始されてから、ストップスイッチ52L、52C又は52Rのいずれかが遊技者によって最初に操作されたときまでの時間と、ストップスイッチ52L、52C又は52Rが操作されたときにおけるそのストップスイッチに対応するリールの回転位置と、役抽選手段150による抽選結果と、に基づいて、リール40L、40C及び40Rを停止せしめる制御をするものである。
リール停止制御テーブル178は、役抽選手段150によって抽選された抽選結果に応じた図柄の組合せが成立するようにリールを制御する際に参照されるテーブルである。このリール停止制御テーブル178の構造の概念を図6に示す。リール停止制御テーブル178は、外れ用のリール停止制御テーブル群T1と、RP用のリール停止制御テーブル群T2と、小役1,2及び3のリール停止制御テーブル群T3〜T5と、RB用のリール停止制御テーブル群T6と、BB用のリール停止制御テーブル群T7と、からなる。リール停止制御テーブル群T1〜T7の各々は、図6に示した如く、複数のテーブルからなり、リール停止制御テーブル群T1の各々は、有効ラインL1、L2A、L2B、L3A及びL3Bのいずれの有効ラインにおいても、何らかの役に対応する図柄の組合せが成立しないようにリールの停止制御をするときに参照されるものである。また、リール停止制御テーブル群T2〜T7の各々は、有効ラインL1で図柄の組合せが成立させようとリールの停止制御をするときに参照されるもの、有効ラインL2A又はL2Bで図柄の組合せが成立させようとリールの停止制御をするときに参照されるもの、有効ラインL3A又はL3Bで図柄の組合せが成立させようとリールの停止制御をするときに参照されるものからなる。
リール停止制御テーブルの1つの具体例を図7に示す。図7の左側の列は、図柄の番号を示すもので、図7に示した図柄の番号に対応するものである。この図7に示した図柄の番号は、遊技者によりストップスイッチが操作されたときにおける図柄の位置を示すものである。左リール40L用の列と、中リール40C用の列と、左リール40R用の列とは、遊技者によりストップスイッチが操作されたときにおける図柄に応じて、すべらすべきコマ数を示すものである。例えば、図柄番号「0」に対応する図柄が表示されているときに、左リール40L用のストップスイッチ52Lが操作されたときには、左リール40Lは直ちに停止制御されるのではなく、図7のリール停止制御テーブルが参照されて、3コマ分だけすべらしてから停止制御されるのである。
このようにリール停止制御テーブルを参照して制御することにより、役抽選手段150によって抽選された抽選結果に対応した図柄の組合せが成立するようにリール40L、40C又は40Rを停止させることができるのである。
例えば、抽選結果が外れとなったときには、遊技者がいかに上手く目押しをして停止させようとも、役が成立しない図柄の組合せで停止表示される。また、抽選結果が小役等の何らかの役となったときには、遊技者が上手く目押しをして停止させたときには、その役が成立する図柄の組合せで停止表示される。
以下においては、スロットマシン10は予め起動されており、上述した制御手段100において用いられる変数は所定の値に初期化され、定常動作しているものとする。
上述した制御手段100において実行されるスロットマシンを駆動制御するサブルーチンを図8に示す。尚、このサブルーチンは、予め実行されているスロットマシン10のメインプログラムから所定のタイミングで呼び出されて実行されるものである。
最初に、フラグや変数の初期化の処理を実行する(ステップS11)。例えば、後述する如きフラグF_SELECTの値を0に設定する。次に、スタートスイッチ50が遊技者により操作されたか否かを判断する(ステップS12)。スタートスイッチ50が遊技者により操作されていないと判別したときには、このステップS12の判断処理を実行する。スタートスイッチ50が遊技者により操作されたと判別したときには、役抽選手段150による抽選結果を定める(ステップS13)。上述した如く、役抽選手段150による抽選結果は、何らかの役に当選した場合のものも、役に当選しなかった、いわゆる外れの場合のものも含む。
尚、上述した如く、スタートスイッチ50が遊技者により操作されたときを遊技開始時点としてもよい。
次に、役抽選手段150による抽選結果が、対象小役に当選したか否かを判断する(ステップS14)。
対象小役に当選しなかったと判別したときには、図6に示した停止制御テーブル178のうちから抽選結果に応じた1つの停止制御テーブルを選択する(ステップS15)。対象小役に当選したと判別したときには、図6に示した停止制御テーブル178のうちから所定の数、例えば2つの停止制御テーブルを抽選して定める(ステップS16)。
次に、抽選結果に応じた演出パターンを選択する(ステップS17)。この演出パターンは、スロットマシン10に設けられている演出用ランプ点灯、点滅、又は消灯のためのパターンである。次いで、3つのリール40L、40C及び40Rの回転駆動を開始する(ステップS18)。尚、上述した如く、3つのリール40L、40C及び40Rの回転制御を開始したときや、3つのリール40L、40C及び40Rが回転し始めたと認識できるときを遊技開始時点としてもよい。
ストップスイッチ52L、52C及び52Rの停止操作を許可するか否かを判断する(ステップS19)。この判断は、3つのリール40L、40C及び40Rの回転駆動するモータ80L、80C及び80Rの回転数が一定となったか否かを判断するものである。ストップスイッチ52L、52C及び52Rの停止操作を許可しないと判別したときには、このステップS19の判断処理を繰り返し実行する。一方、ストップスイッチ52L、52C及び52Rの停止操作を許可すると判別したときには、タイマー160を起動する(ステップS20)。このタイマー160を起動したときのタイマー値を0とする。
次に、ストップスイッチ52L、52C及び52Rのいずれかが遊技者により操作されたか否かを判断する(ステップS21)。ストップスイッチ52L、52C及び52Rのいずれかが遊技者により操作されていないと判別したときには、後述する図11のステップS41に処理を移す。
一方、ストップスイッチ52L、52C及び52Rのいずれかが遊技者により操作されたと判別したときには、フラグF_SELECTの値が1であるか否かを判断する(ステップS22)。このフラグF_SELECTは、タイマー値に応じて停止制御テーブルが選択されたか否かを示すフラグであり、未だにタイマー値に応じて停止制御テーブルが選択されていないときには、フラグF_SELECTの値は0であり、既にタイマー値に応じて停止制御テーブルが選択されているときには、フラグF_SELECTの値は1となる。
ステップS22において、フラグF_SELECTの値が1でないと判別したときには、フラグF_SELECTの値を1に設定し(ステップS23)、ステップS20で起動したタイマー160を停止する(ステップS24)。このステップS24を処理したときにおけるタイマー値は、スロット遊技が開始されてからストップスイッチ52L,52C又は52Rのいずれかが遊技者により最初に操作されたときまでの時間を示すものとなる。このようなタイマー値を用いることにより、「前記遊技開始時点から前記ストップスイッチが遊技者により最初に操作されたときまでの停止操作開始時間」をなすことができるのである。
次いで、ステップS13の抽選処理の抽選結果が対象小役に当選したか否かを判断する(ステップS25)。対象小役に当選していたときには、タイマー160のタイマー値を読み出して、その値に応じて停止制御テーブルを選択する(ステップS26)。この処理は、上述したステップS16において予め抽選された停止制御テーブルの中から1の停止制御テーブルをタイマー値に応じて選択するものである。
例えば、ステップS16の処理により、停止制御テーブル178のうちから停止制御テーブルAとBとが抽選により定めれたときには、ステップS26の処理においては、タイマー値が5秒未満であったときには停止制御テーブルAを選択し、タイマー値が5秒以上であるときには停止制御テーブルBを選択する処理が実行されるのである。
このステップS26の処理は、図12に示す如き選択テーブルを参照して処理することとしてもよい。例えば、図12(a)に示す如き選択テーブルを用いたときには、タイマー値が5秒未満であったときには停止制御テーブルAが選択され、タイマー値が5秒以上であるときには停止制御テーブルBが選択される。また、図12(b)に示す如き選択テーブルを用いたときには、タイマー値が3秒未満であったときには停止制御テーブルBが選択され、タイマー値が3秒以上6秒未満であるときには停止制御テーブルAが選択される。さらに、タイマー値が6秒以上33秒未満であるときには停止制御テーブルBが再び選択され、タイマー値が33秒以上36秒未満であるときには停止制御テーブルAが選択され、タイマー値が36秒以上40秒未満であるときには停止制御テーブルBが選択される。
尚、この図12(a)や(b)に示した如き選択テーブルは、ステップS16の処理が実行されたときに、RAM110に生成される。また、上述した図12(a)や(b)に示した如き選択テーブルは、停止制御テーブルAとBとの2つから選択するものを示したが、3つ以上の停止制御テーブルを選択できるように構成することとしてもよい。例えば、上述したステップS16において、停止制御テーブル178のうちから停止制御テーブルAとBとCとの3つを抽選により定めて図12に示した如き選択テーブルをRAM110に生成する。ステップS26において、選択テーブルをRAM110から読み出して、A、B又はCのいずれかの停止制御テーブルを選択するのである。
上述したステップS22においてフラグF_SELECTの値が1であると判別したとき、ステップS25において対象小役に当選していないと判別したとき、又はステップS26の処理を実行したときには、選択された停止制御テーブルに基づきリールの停止制御を実行する(ステップS27)。
次に、3つのリール40L、40C及び40Rの全てが停止したか否かを判断する(ステップS28)。3つのリール40L、40C又は40Rのうちのいずれか1つでも停止していないと判別したときには、処理をステップS21に戻す。一方、3つのリール40L、40C及び40Rの全てが停止したと判別したときには、有効ライン上に停止表示された図柄の組合せを図2に示したごときデータテーブルを参照して定める(ステップS31)。次に、図3に示した如きデータテーブルを参照して、有効ライン上に停止表示された図柄の組合せが、役に対応する図柄の組合せとなったか否かを判断する(ステップS32)。有効ライン上に停止表示された図柄の組合せが、役に対応する図柄の組合せとなったと判別したときには、その役に対応した枚数のメダルを払い出す処理を実行し(ステップS33)、本サブルーチンを終了する。一方、有効ライン上に停止表示された図柄の組合せが、役に対応する図柄の組合せとなっていないと判別したときには直ちに本サブルーチンを終了する。
上述したステップS21において、ストップスイッチ52L、52C及び52Rのいずれかが遊技者により操作されていないと判別したときには、図11に示すステップS41に処理を移す。このとき、遊技が開始されてから所定の時間、例えば、40秒経過したか否かを判断する(ステップS41)。遊技が開始されてから所定の時間経過したと判別したときには、3つのリール40L、40C及び40Rの全てを停止する自動停止制御処理を実行し(ステップS42)、処理を上述したステップS31に移す。一方、遊技が開始されてから所定の時間経過していないと判別したときには、処理をステップS21に戻す。
上述した如き構成として上述した如き処理をすることにより、「前記リール停止制御手段は、前記遊技開始時点から前記ストップスイッチが遊技者により最初に操作されたときまでの停止操作開始時間と、前記ストップスイッチが操作されたときにおける前記リールの回転位置と、前記役抽選手段による抽選結果と、に基づいて、前記リールを停止せしめる制御をする」ことをなし得る。このようにしたことにより、ストップスイッチの操作はリール停止をさせるタイミングを定めるために用いられるのみならず、リール停止の制御を定める停止操作開始時間を定めるためにも用いられるので、ストップスイッチの操作に2つの役割を持たせることとなり、従来の装置が備えている構成部品を有効に活用してリール停止の制御を多様化させてリール停止の制御に変化をつけることができ、スロットゲームの興趣を増すことができる可能性が生ずる。
また、上述した如き構成として上述した如き処理をすることにより、「前記役抽選手段による抽選結果に応じて、前記時間対応停止制御手段が選択される」ことをなし得る。このようにしたことにより、今回行われるスロット遊技が、時間に対応したものであるのか否かを遊技者に想像させたり期待させたりして、スロット遊技に飽きを感じさせずに楽しませることができる可能性が生ずる。
〔第2実施形態〕
次に、第2実施形態のスロットマシン10の制御の機能ブロック図を図13に示す。尚、この図13に示す例においては、図5に示した要素と同様のものについては同一の符号を付して示した。
時間対応停止制御手段176は、成立制御手段180と非成立制御手段182とからなる。成立制御手段180は、役抽選手段150により得られた抽選結果に対応した図柄の組合せが成立するように3つのリール40L、40C及び40Rの停止制御をする。また、非成立制御手段182は、役抽選手段150により得られた抽選結果に対応した図柄の組合せが成立しないように3つのリール40L、40C及び40Rの停止制御をする。
例えば、役抽選手段150により図3に示した小役2に当選した場合に、成立制御手段180が選択されたときには、「ベル」−「ベル」−「ベル」の図柄の組合せが成立するように3つのリール40L、40C及び40Rの停止制御をするのである。一方、役抽選手段150により図3に示した小役2に当選した場合であっても、非成立制御手段182が選択されたときには、目押し操作を遊技者がいかに上手くしたとしても「ベル」−「ベル」−「ベル」の図柄の組合せが成立しないように、即ち外れとなるように3つのリール40L、40C及び40Rの停止制御をするのである。
この例の場合には、上述したステップS16において、「ベル」−「ベル」−「ベル」の図柄の組合せが成立する停止制御テーブルを停止制御テーブルAとして、「ベル」−「ベル」−「ベル」の図柄の組合せが成立しない停止制御テーブルを停止制御テーブルBとして、図12に示した如き選択テーブルと同様の選択テーブルをRAM110に生成する。ステップS26においては、生成された選択テーブルをRAM110から読み出して、遊技が開始されてからストップスイッチ52L,52C及び52Rのいずれかが遊技者により最初に操作されたときまでの停止操作開始時間に応じて、停止制御テーブルA又は停止制御テーブルBのいずれかの停止制御テーブルを選択するのである。
このような構成とすることにより、「前記複数のリールの各々には、複数の図柄が表示されており、かつ、前記時間対応停止制御手段は、前記抽選結果に対応した図柄の組合せが成立するように前記複数のリールの停止制御をする成立制御手段と、前記抽選結果に対応した図柄の組合せが成立しないように前記複数のリールの停止制御をする非成立制御手段と、を有し、かつ、前記停止操作開始時間に応じて前記成立制御手段又は前記非成立制御手段のいずれかを選択して制御する」ことをなし得る。このようにしたことにより、停止操作開始時間により遊技者が得ることができる利益を変化させることができる。また、遊技者のいわゆる目押しが効く状態となっているか否かが停止操作開始時間によって定められることとなり、遊技状態がどのようになっているのかを想像させる楽しみを与えることができる可能性が生ずる。
〔第3実施形態〕
次に、第3実施形態のスロットマシン10の制御の機能ブロック図を図14に示す。尚、この図14に示す例においては、図5に示した要素と同様のものについては同一の符号を付して示した。
この第3実施形態は、役抽選手段150により抽選される1つの抽選結果に、少なくとも2つ以上の異なる図柄の組合せが対応するものがある場合におけるものである。例えば、図3に示した小役1の如く、1つの抽選結果である小役1に対して「赤7」−「スイカ」−「スイカ」と、「青7」−「スイカ」−「スイカ」と、「BAR」−「スイカ」−「スイカ」と、「スイカ」−「スイカ」−「スイカ」と、の4つの図柄の組合せが対応する。
時間対応停止制御手段176は、第1成立制御手段190と第2成立制御手段192とからなる。第1成立制御手段190は、図柄の組合せのうちの一の組合せが成立するように3つのリール40L、40C及び40Rの停止制御をする。また、第2成立制御手段192は、図柄の組合せのうちの一の組合せとは異なる他の組合せが成立するように3つのリール40L、40C及び40Rの停止制御をする。
例えば、役抽選手段150により図3に示した小役1に当選した場合に、第1成立制御手段190が選択されたときには、「赤7」−「スイカ」−「スイカ」の図柄の組合せが成立するように3つのリール40L、40C及び40Rの停止制御をするのである。この場合には、遊技者が、「青7」−「スイカ」−「スイカ」や、「BAR」−「スイカ」−「スイカ」や、「スイカ」−「スイカ」−「スイカ」の図柄の組合せを狙って目押し操作を行っても、「青7」−「スイカ」−「スイカ」や、「BAR」−「スイカ」−「スイカ」や、「スイカ」−「スイカ」−「スイカ」の図柄の組合せが成立しないようにリール40L、40C及び40Rの停止制御が行われる。尚、「赤7」−「スイカ」−「スイカ」の図柄の組合せが成立するようにリール40L、40C及び40Rの停止制御をするのは、ストップスイッチが操作されたときのリールの回転角度位置が所定の条件を満たすときに限られる。即ち、所定の図柄数、例えば最大4つ分だけ図柄をすべらすことによって、「赤7」や「スイカ」の図柄を引き込んで有効ライン上に停止表示させることができる回転角度位置にリールが位置するときに、ストップスイッチが操作された場合に限られる。従って、「赤7」や「スイカ」の図柄を引き込むことができない回転角度位置にリールが位置するときに、ストップスイッチが操作されたとしても、「赤7」−「スイカ」−「スイカ」の図柄の組合せは成立しない。
一方、第2成立制御手段192が選択されたときには、「BAR」−「スイカ」−「スイカ」の図柄の組合せが成立するように3つのリール40L、40C及び40Rの停止制御をするのである。この場合には、遊技者が、「赤7」−「スイカ」−「スイカ」や、「青7」−「スイカ」−「スイカ」、「スイカ」−「スイカ」−「スイカ」の図柄の組合せを狙って目押し操作を行っても、「赤7」−「スイカ」−「スイカ」や、「青7」−「スイカ」−「スイカ」や、「スイカ」−「スイカ」−「スイカ」の図柄の組合せが成立しないようにリール40L、40C及び40Rの停止制御が行われる。尚、「BAR」−「スイカ」−「スイカ」の図柄の組合せが成立するようにリール40L、40C及び40Rの停止制御をするのは、ストップスイッチが操作されたときのリールの回転角度位置が所定の条件を満たすときに限られる。即ち、所定の図柄数、例えば最大4つ分だけ図柄をすべらすことによって、「BAR」や「スイカ」の図柄を引き込んで有効ライン上に停止表示させることができる回転角度位置にリールが位置するときに、ストップスイッチが操作された場合に限られる。従って、「BAR」や「スイカ」の図柄を引き込むことができない回転角度位置にリールが位置するときに、ストップスイッチが操作されたとしても、「BAR」−「スイカ」−「スイカ」の図柄の組合せは成立しない。
この例の場合には、例えば、上述したステップS16において、「赤7」−「スイカ」−「スイカ」の図柄の組合せが成立する停止制御テーブルを停止制御テーブルAとして、「BAR」−「スイカ」−「スイカ」の図柄の組合せが成立する停止制御テーブルを停止制御テーブルBとして、図12に示した如き選択テーブルと同様の選択テーブルをRAM110に生成する。ステップS26においては、生成された選択テーブルをRAM110から読み出して、遊技が開始されてからストップスイッチ52L,52C及び52Rのいずれかが遊技者により最初に操作されたときまでの停止操作開始時間に応じて、停止制御テーブルA又は停止制御テーブルBのいずれかの停止制御テーブルを選択するのである。
このような構成とすることにより、「前記複数のリールの各々には、複数の図柄が表示されており、かつ、前記役抽選手段により抽選される1つの抽選結果には、少なくとも2つ以上の異なる図柄の組合せが対応し、かつ、前記時間対応停止制御手段は、前記1つの抽選結果が抽選されたときには、前記少なくとも2つ以上の異なる図柄の組合せのうちの一の組合せが成立するように前記複数のリールの停止制御をする第1成立制御手段と、前記一の組合せとは異なる他の組合せが成立するように前記複数のリールの停止制御をする第2成立制御手段と、を有し、かつ、前記停止操作開始時間に応じて前記第1成立制御手段又は前記第2成立制御手段のいずれかを選択して制御する」ことをなし得る。このようにしたことにより、停止操作開始時間により遊技者が得ることができる利益を変化させることができるとともに、リール停止の制御に変化をつけることができる。
〔第4実施形態〕
次に、第4実施形態のスロットマシン10の制御の機能ブロック図を図15に示す。尚、この図15に示す例においては、図5に示した要素と同様のものについては同一の符号を付して示した。
この第4実施形態は、役抽選手段150により抽選される抽選結果に、抽選結果により定まる当選状態を次回以降に行われる遊技においても維持することができる特別当選結果と、当選状態を次回以降に行われる遊技において維持することができない一般当選結果と、を含む場合におけるものである。例えば、図3に示したBBは、役抽選手段150により一旦BBに当選したときには、遊技者が目押しに成功して「赤7」−「赤7」−「赤7」又は「青7」−「青7」−「青7」のいずれかの図柄の組合せが成立するまで、このBBの当選状態が維持されるものである。また、役抽選手段150によりRBに当選したときにも、遊技者が目押しに成功して「BAR」−「BAR」−「BAR」の図柄の組合せが成立するまで、このRBの当選状態が維持されるものである。尚、BBやRBの当選状態は、フラグの所定の値としてRAM110の所定の領域に記憶されることにより維持される。
これに対して、BB及びRB以外の小役やRPに当選したときには、これらの当選状態は、そのときに行われる遊技に対してのみ有効なもので、次回以降に行われる遊技に対してはこの当選状態は維持されず反映されることはない。
時間対応停止制御手段176は、特別当選役成立制御手段200と一般当選役成立制御手段202とからなる。特別当選役成立制御手段200は、特別当選結果、例えばBBに対応した図柄の組合せが成立するように3つのリール40L、40C及び40Rの停止制御をする。一方、一般当選役成立制御手段202は、一般当選結果に対応した図柄の組合せが成立するように3つのリール40L、40C及び40Rの停止制御をする。
上述した例の場合には、例えば、上述したステップS13における抽選処理においてBBやRBに当選してその当選状態が維持されたときに、その後再びステップS13における抽選処理が行われて対象小役に当選したときには、ステップS16において、「赤7」−「赤7」−「赤7」の図柄の組合せが成立する停止制御テーブルを停止制御テーブルAとして、「スイカ」−「スイカ」−「スイカ」の図柄の組合せが成立する停止制御テーブルを停止制御テーブルBとして、図12に示した如き選択テーブルと同様の選択テーブルをRAM110に生成する。ステップS26においては、生成された選択テーブルをRAM110から読み出して、遊技が開始されてからストップスイッチ52L,52C及び52Rのいずれかが遊技者により最初に操作されたときまでの停止操作開始時間に応じて、停止制御テーブルA又は停止制御テーブルBのいずれかの停止制御テーブルを選択するのである。
このような構成とすることにより、「前記複数のリールの各々には、複数の図柄が表示されており、かつ、前記役抽選手段により抽選される抽選結果は、前記抽選結果により定まる当選状態を次回以降に行われる遊技においても維持することができる特別当選結果と、前記当選状態を次回以降に行われる遊技において維持することができない一般当選結果と、を含み、かつ、前記時間対応停止制御手段は、前記特別当選結果に対応した図柄の組合せが成立するように前記複数のリールの停止制御をする特別当選役成立制御手段と、前記一般当選結果が成立するように前記複数のリールの停止制御をする一般当選役成立制御手段と、を有し、かつ、前記当選状態が維持され、かつ、前記一般当選結果に当選したときには、前記停止操作開始時間に応じて前記特別当選役成立制御手段又は前記一般当選役成立制御手段のいずれかを選択する」ことをなし得るのである。このようにしたことにより、スロット遊技の遊技開始時点からストップスイッチが遊技者により最初に操作されたときまでの停止操作開始時間によって、遊技者が得ることができる利益を変化させることができる。また、特別当選結果に対応した図柄の組合せが成立するようにリール停止を制御するか否かが定まるので、より多くの利益が得られるのか否かの期待感を遊技者に持たせることができ、遊技に積極的に参加させる可能性も生ずる。
〔第5実施形態〕
次に、第5実施形態のスロットマシン10の制御の機能ブロック図を図16に示す。尚、この図16に示す例においては、図5に示した要素と同様のものについては同一の符号を付して示した。
この第5実施形態は、ストップスイッチ52L,52C及び52Rの操作の順番を予め定めておくととともに、遊技者によってストップスイッチが実際に操作された順番と、予め定められた順番とを比較するものである。
時間対応停止制御手段176は、成立制御手段210と非成立制御手段212とからなる。成立制御手段210は、遊技者がストップスイッチ52L,52C及び52Rを定められた順番で操作したときには、役抽選手段150により抽選された抽選結果に対応した図柄の組合せが成立するように3つのリール40L、40C及び40Rの停止制御をする。また、非成立制御手段212は、遊技者が予め定められた順番以外の順番でストップスイッチ52L,52C及び52Rを操作したときには、役抽選手段150により抽選された抽選結果に対応した図柄の組合せが成立しないように3つのリール40L、40C及び40Rの停止制御をする。
例えば、役抽選手段150により図3に示した小役2に当選した場合に、遊技者がストップスイッチ52L,52C及び52Rを定められた順番で操作したときには、成立制御手段210が選択されて、「ベル」−「ベル」−「ベル」の図柄の組合せが成立するように3つのリール40L、40C及び40Rの停止制御をするのである。一方、役抽選手段150により図3に示した小役2に当選した場合であっても、遊技者が予め定められた順番以外の順番でストップスイッチ52L,52C及び52Rを操作したときには、目押し操作を遊技者がいかに上手くしたとしても、非成立制御手段212が選択されて、「ベル」−「ベル」−「ベル」の図柄の組合せが成立しないように、3つのリール40L、40C及び40Rの停止制御をするのである。
図17及び図18に第5実施形態のスロットマシン10を制御するサブルーチンを示す。尚、図17は、上述した図8に対応するもので、図18は、上述した図9に対応するもので、同一の処理をするステップについては同一の符号を付して示した。
図17においては、ステップS14において対象小役に当選したと判別したときには、フラグF_SEQUENCEの値を1に設定する(ステップS51)。このフラグは、予め定められた停止順序でストップスイッチを操作してスロット遊技を進める遊技状態になっているか否かを示すフラグであり、フラグF_SEQUENCEの値が1であるときには、予め定められた停止順序でストップスイッチを操作しなければいけない状態となっていることを示し、フラグF_SEQUENCEの値が0であるときには、通常のスロット遊技状態となっていることを示す。
図18においては、ステップS24でタイマーを停止した後、このフラグF_SEQUENCEの値が1であるか否かを判断する(ステップS52)。フラグF_SEQUENCEの値が1であると判別したときには、停止制御テーブルを抽出する(ステップS53)。例えば、対象小役が「赤7」−「スイカ」−「スイカ」の図柄の組合せが成立する小役であった場合には、この図柄の組合せが成立する停止制御テーブルを後述する抽選成立停止制御テーブルとし、この図柄の組合せが成立しない停止制御テーブルを抽選非成立停止制御テーブルとして、記憶する。
次に、遊技が開始されてからストップスイッチ52L,52C及び52Rのいずれかが遊技者により最初に操作されたときまでの停止操作開始時間が、所定の時間内であるか否かを判断する(ステップS54)。停止操作開始時間が、所定の時間より超えていると判別したときには、上述した抽選非成立停止制御テーブルを選択し(ステップS55)、処理をステップS27に進める。
一方、ステップS54において停止操作開始時間が、所定の時間内であると判別したときには、フラグF_SEQUENCEの値が1であるか否かを判断する(ステップS56)。フラグF_SEQUENCEの値が1であると判別したときには、予め定められた停止順序でストップスイッチ52L,52C及び52Rを遊技者が操作しているか否かを判断する(ステップS57)。予め定められた停止順序でストップスイッチを遊技者が操作していないと判別したときには、上述したステップS55の処理を実行する。
一方、予め定められた停止順序でストップスイッチを遊技者が操作していると判別したときには、上述した抽選成立停止制御テーブルを選択し(ステップS58)、処理をステップS27に進める。
このような構成とすることにより、「前記複数のリールの各々には、複数の図柄が表示されており、かつ、前記時間対応停止制御手段は、前記ストップスイッチの操作の順番を予め定めるとともに、遊技者が前記ストップスイッチを定められた順番で操作したときには、前記抽選結果に対応した図柄の組合せが成立するように前記複数のリールの停止制御をする成立制御手段と、遊技者が前記定められた順番以外の順番で操作したときには、前記抽選結果に対応した図柄の組合せが成立しないように前記複数のリールの停止制御をする非成立制御手段と、を有し、かつ、前記停止操作開始時間に応じて前記成立制御手段又は前記非成立制御手段のいずれかを選択して制御する」ことをなし得るのである。このようにしたことにより、遊技者に注意深くストップスイッチの操作をさせることとなり、スロット遊技により集中させて積極的に参加させることができる可能性が生ずる。
〔第6実施形態〕
次に、第6実施形態のスロットマシン10の制御の機能ブロック図を図19に示す。尚、この図19に示す例においては、図5に示した要素と同様のものについては同一の符号を付して示した。
この第6実施形態における時間対応停止制御手段176は、有利制御手段220と非有利制御手段222とを有する。有利制御手段220は、現在行われている遊技における遊技結果が遊技者に有利な結果となるように3つのリール40L、40C及び40Rの停止制御をする。一方、非有利制御手段222は、現在行われている遊技における遊技結果が遊技者に有利な結果とはならないように3つのリール40L、40C及び40Rの停止制御をする。尚、ここで、有利な結果とは、払い出されるメダルの枚数がより多くなるような場合や、BBゲームやRBゲームに移行するような場合を含むもので、遊技者が経済的観点や精神的観点から、スロット遊技について得したと感じさせ得るものであればよい。
更に、制御手段100は、遊技状態を報知する報知手段60又は70を有し、報知手段60又は70は、遊技開始時点からの時間が所定の有利時間以内であるか否かに関する情報を報知する。例えば、報知手段60がスピーカである場合には、音声や音楽によって有利時間以内であるか否かについて報知する。また、報知手段70が表示装置である場合には、文字情報や画像情報に表示することによって、有利時間以内であるか否かについて報知する。
報知手段60又は70は、報知制御手段230によって制御される。
報知手段70によって報知する処理を、上述した図9のステップS21の処理を実行する直前に実行することにより、遊技開始時点からの時間が所定の有利時間以内であるか否かに関する情報を報知することができるのである。
例えば、有利時間を20秒としたときには、遊技開始時点からの時間が20秒以内であるときには、表示装置には「あと、○○秒以内にストップスイッチを押してね。」の如き文字情報を表示する。遊技者が、有利時間である20秒以内に、ストップスイッチ52L,52C又は52Rのいずれかを操作したときには、有利制御手段220が選択されて、遊技結果が遊技者に有利な結果となるように3つのリール40L、40C及び40Rの停止制御をする。
一方、遊技開始時点からの時間が20秒を超えたときには、表示装置には「20秒を超えちゃったよ。」の如き文字情報を表示する。このときには、遊技者が、ストップスイッチ52L,52C又は52Rを上手に操作して目押しを行おうとも、非有利制御手段222が選択されて、遊技者に有利な結果とならないように3つのリール40L、40C及び40Rの停止制御をする。
また、例えば、上述した図8のステップS16において、「赤7」−「赤7」−「赤7」の図柄の組合せが成立する停止制御テーブルを停止制御テーブルAとして、外れの図柄の組合せが成立する停止制御テーブルを停止制御テーブルBとして、図12に示した如き選択テーブルと同様の選択テーブルをRAM110に生成する。図9のステップS26においては、生成された選択テーブルをRAM110から読み出して、遊技が開始されてからストップスイッチ52L,52C及び52Rのいずれかが遊技者により最初に操作されたときまでの停止操作開始時間に応じて、停止制御テーブルA又は停止制御テーブルBのいずれかの停止制御テーブルを選択するのである。
このような構成とすることにより、「前記時間対応停止制御手段は、現在行われている遊技における遊技結果が遊技者に有利な結果となるように前記複数のリールの停止制御をする有利制御手段と、前記遊技結果が遊技者に有利な結果とはならないように前記複数のリールの停止制御をする非有利制御手段と、を有し、かつ、前記遊技開始時点から所定の有利時間内に前記ストップスイッチが操作されたときには、前記有利制御手段を選択し、前記有利時間内に前記ストップスイッチが操作されなかったときには、前記非有利制御手段を選択する制御を行い、かつ、遊技状態を報知する報知手段と、前記遊技開始時点から前記自動停止制御手段によって前記リールが停止されるまでの間に、前記遊技開始時点からの時間が前記有利時間以内であるか否かに関する情報を前記報知手段から報知せしめる制御をする報知制御手段と、を有する」ことをなし得るのである。このようにしたことにより、スロット遊技の遊技開始時点から所定の有利時間内にストップスイッチが操作されたか否かに応じて有利制御手段又は非有利制御手段が選択されるので、遊技者が得ることができる利益を変化させることができる。また、遊技開始時点からの時間が有利時間以内であるか否かに関する情報が報知手段から報知されるので、遊技者をスロット遊技により引き付けることができ、遊技者に飽きを感じさせることを低減できる可能性が生ずる。
〔第7実施形態〕
次に、第7実施形態のスロットマシン10の制御の機能ブロック図を図20に示す。尚、この図20に示す例においては、図5に示した要素と同様のものについては同一の符号を付して示した。
制御手段100は、画像遊技表示手段70を有する。この画像遊技表示手段70においては、画像遊技の進行状況が表示される。例えば、図23(a)に示す例においては、「問題:一番人口の多い国はどれ?」の如きメッセージと、回答することができる残り時間「4.367sec」と、選択肢「1.日本 2.中国 3.アメリカ」が、画像遊技表示手段70に表示される。尚、残り時間はいわゆるカウントダウン時間を示すもので、図23(a)に示した例は、残り時間が4.367秒である瞬間のときの画面を示すもので、遊技者からの回答を受け付けることができる間には、具体的には、後述するステップS61からS67までの処理が行われる間には、残り時間が刻々と変化する態様で画像遊技表示手段70に表示される。遊技者は、この画像遊技に対して、ストップスイッチ52L,52C又は52Rのいずれかを操作して回答する。例えば、選択肢の1が正解だと思った遊技者は、ストップスイッチ52Lを操作し、選択肢の2が正解だと思った遊技者は、ストップスイッチ52Cを操作し、選択肢の3が正解だと思った遊技者は、ストップスイッチ52Rを操作するのである。
尚、所定の時間以内に遊技者が回答しなかった場合には、図23(b)に示す如き「タイムオーバー!!」なるメッセージが画像遊技表示手段70に表示され、後述する如く、非有利停止制御テーブルが選択されて、遊技者からの回答操作を受け付けを無効にする。
また、図24に示す例においては、「問題:人口の多い順に答えてください。」の如きメッセージと、回答することができる残り時間「4.367sec」と、番号「1.日本 2.中国 3.アメリカ」が、画像遊技表示手段70に表示される。遊技者は、この画像遊技に対して、「2.中国」、「3.アメリカ」、「1.日本」の順だと思った場合には、ストップスイッチを52C→52R→52Lの順に操作するのである。尚、図23(a)に示した例と同様に、図24(a)に示した例は、残り時間が4.367秒である瞬間のときの画面を示すもので、遊技者からの回答を受け付けることができる間には、具体的には、後述するステップS61からS67までの処理が行われる間には、残り時間が刻々と変化する態様で画像遊技表示手段70に表示される。
また、図23に示した例と同様に、所定の時間以内に遊技者が回答しなかった場合には、図24(b)に示す如き「タイムオーバー!!」なるメッセージが画像遊技表示手段70に表示され、後述する如く、非有利停止制御テーブルが選択されて、遊技者からの回答操作を受け付けを無効にする。
このような構成としたことにより、「前記ストップスイッチの遊技者の操作に応じて進行することができる画像遊技の進行状況を表示する画像遊技表示手段を有」することをなし得る。遊技者は、画像遊技表示手段70に表示された画像遊技の答えを考えて、その回答に対応するストップスイッチを、リール40L、40C又は40Rの停止のための目押しをしながら、所定の時間内に操作するのである。
また、制御手段100は、ゲーム対応停止制御手段240を有し、ゲーム対応停止制御手段240は、有利制御手段242と非有利制御手段244とを有する。有利制御手段242は、上述した画像遊技に対する適切な操作を行ったときには、スロット遊技が遊技者に有利な結果となるようにリール40L、40C又は40Rの停止制御をする。非有利制御手段244は、上述した画像遊技に対する適切な操作を行なわなかったときには、スロット遊技が遊技者に有利な結果とならないようにリール40L、40C又は40Rの停止制御をする。
ここで、画像遊技に対する適切な操作とは、表示された画像遊技に対応した最も常識的なものと認識し得る操作を意味する。例えば、画像が遊技が、図23に示した如き選択問題であるときには、正答の枝に対応したストップスイッチを操作することであり、図24に示した如き問題であるときには、正しい順番に対応したストップスイッチを操作することである。
図21及び図22に第5実施形態のスロットマシン10を制御するサブルーチンを示す。尚、図21は、上述した図8に対応するもので、図22は、上述した図9に対応するもので、同一の処理をするステップについては同一の符号を付して示した。
図21においては、ステップS14において対象小役に当選したと判別したときには、フラグF_GAMEの値を1に設定する(ステップS61)。このフラグは、画像遊技表示手段70において画像遊技を進める遊技状態になっているか否かを示すフラグであり、フラグF_GAMEの値が1であるときには、画像遊技を進める遊技状態となっていることを示し、フラグF_GAMEの値が0であるときには、画像遊技を進める遊技状態となっていないことを示す。
図22においては、最初に遊技画像を表示する(ステップS62)。この処理を実行することにより、上述した図23(a)や図24(a)に示した如き画像が画像遊技表示手段70に表示される。
また、ストップスイッチがオンにされたと判別したときには、フラグF_GAMEの値が1であるか否かを判断する(ステップS63)。フラグF_GAMEの値が1であると判別したときには、タイムオーバーか否かを判断する(ステップS64)。これは、画像遊技に対する遊技者からの回答を受け付ける時間内であるか否かを判断するもである。タイムオーバーでないと判別したときには、遊技に対する回答が適切であるか否かを判断する(ステップS65)。遊技に対する回答が適切であると判別したときには、有利停止制御テーブルを選択し(ステップS66)、処理をステップS27に進める。一方、ステップS64においてタイムオーバーであると判別したとき、又は遊技に対する回答が適切でないと判別したときには、非有利停止制御テーブルを選択し(ステップS67)、処理をステップS27に進める。
尚、ステップS64においてタイムオーバーであると判別したときには、上述した図23(b)や図24(b)に示した如き画像を画像遊技表示手段70に表示する処理も実行される。
ここで、有利停止制御テーブルは、例えば、「赤7」−「スイカ」−「スイカ」の図柄の組合せが成立する停止制御テーブルであり、非有利停止制御テーブルは、例えば、外れの図柄の組合せが成立する停止制御テーブルである。
このような構成とすることにより、「回転可能な複数のリールと、前記複数のリールの各々に対応して設けられ、かつ遊技者が操作可能なストップスイッチと、役の抽選を行う役抽選手段と、前記遊技開始時点から所定時間内に前記ストップスイッチが操作されなかったときには、前記リールを所定位置で停止せしめる制御をする自動停止制御手段と、前記所定時間内に前記ストップスイッチが操作されたときには、前記ストップスイッチが操作されたときにおけるリールの回転位置と前記役抽選手段による抽選結果とに基づいて、前記リールを停止せしめる制御をする操作対応停止制御手段と、を備えるリール停止制御手段と、を有するスロットマシンであって、前記ストップスイッチの遊技者の操作に応じて進行することができる画像遊技の進行状況を表示する画像遊技表示手段を有し、かつ、前記リール停止制御手段は、遊技者が前記画像遊技に対する適切な操作を行ったときには、前記遊技が遊技者に有利な結果となるように前記複数のリールの停止制御をする有利制御手段と、遊技者が前記適切な操作を行わなかったときには、前記遊技が遊技者に有利な結果とはならないように前記複数のリールの停止制御をする非有利制御手段と、を備える画像遊技対応制御手段を有する」ことをなし得るのである。このようにしたことにより、遊技者は、スロット遊技のみならず、画像遊技をすることができ、遊技者を楽しませることができる。また、画像遊技に対する操作がスロット遊技に反映されるので、スロット遊技のみならず、画像遊技にも神経を集中させる必要が生じ、より一層遊技者を遊技に積極的に参加させることができる可能性が生ずる。
尚、上述した第7実施形態においては、スロット遊技と並行して実行される遊技が表示装置に表示される画像遊技である場合を示したが、画像が表示される遊技に限られることはなく、スピーカ60から発せられる音声や音楽によって進行を報知することができる遊技としてもよく、遊技者の五感によって進行を認識し得る遊技を行うこととしてもよい。このような構成とした場合には「遊技者の操作に応じて進行することができるゲームの進行状況を報知するゲーム報知手段を有」することをなし得るのである。
また、上述した第1実施形態〜第7実施形態においては、リールの停止制御を停止制御テーブル制御を参照して行うものを示したが、停止表示された図柄を順次判別していく制御、例えば、コントロール方式や停止位置優先順位制御によってリールの停止制御を行うこととしてもよい。