JP2005123287A - 位置決め装置 - Google Patents

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亮 縄田
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Abstract

【課題】 ステージ天板の位置計測を、該ステージ天板の1次及び2次の弾性モードの節で行い、ステージ天板の位置制御系に1次及び2次の弾性モードの影響が現れるのを防ぐ。
【解決手段】 ステージ天板111の弾性モードの節を計測する第1計測器のレーザ干渉計311a〜311c,312a,312bと、前記ステージ天板を駆動する第1駆動機構と、前記第1計測器の出力に基づいて前記第1駆動機構を制御する補償器とを備え、前記ステージ天板の目標位置への位置決めを行う。ステージ天板がほぼ長方形である場合、前記第1計測器のレーザ干渉計はステージ天板の1次、及び2次の弾性モードの節となる中央部に配置する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、露光装置、工作機械、またはOA機器など高速、かつ高精度の位置、及び速度制御が求められる位置決め装置の分野において、可動体の弾性振動が制御精度に影響を与える場合の弾性振動の制御方法に関わる。
ここでは従来技術として、半導体露光装置のステージ制御を例に挙げて説明を行う。
半導体露光装置においては露光線幅の微細化に伴い、露光装置のウエハステージに求められる位置制御精度は数nmのオーダーに達している。また、生産性の向上の観点からステージの移動加速度および速度は年々増加の傾向にある。このような高速・高精度の位置制御を実現するためには、ウエハステージ位置制御系のサーボ帯域が高くなければならない。高いサーボ帯域は目標値への応答性が高く、外乱などの影響にも頑健なシステムを実現する。従って、装置を作る立場からは可能な限り高いサーボ帯域を実現する、ウエハステージ、本体構造体等の設計が行われる。
従来の半導体露光装置におけるウエハステージ装置の構成概略を図8に示す(例えば、特開2001−230177号公報を参照)。XYスライダ231、Xブリッジ211、及びYブリッジ221は、基準座標系に対してステージ天板111をX軸方向、及びY軸方向について粗動制御する。更にステージ天板111は、ステージ天板111に構成したサーボ系により、基準座標系に対する並進3軸(X,Y,Z)と並進3軸の各軸周りの回転3軸(θx,θy,θz)とを合わせた6自由度位置の微動制御を行う。
201はウエハステージ定盤であって、床401からエアダンパ202を介して支持されている。211はXブリッジであって、ウエハステージ定盤201のガイド面に沿ってX軸方向に推力を発生するXリニアモータ212により、ウエハステージ定盤201の基準面上をX軸方向に移動する。ウエハステージ定盤201とXブリッジ211との間は静圧軸受であるエアパッド214を介してエアで結合されており非接触である。221はYブリッジであり、Yリニアモータ222により、ウエハステージ定盤201の基準面上をY軸方向に移動する。ウエハステージ定盤201とYブリッジ221との間は静圧軸受であるエアパッド224を介してエアで結合されており非接触である。XYスライダ231は、静圧軸受であるエアパッド(不図示)により、非接触でXブリッジ211、Yブリッジ221に支持されている。Xブリッジ211の両端にはカウンタマス213を備えており(片方は不図示)、このカウンタマス213がXブリッジ211とは反対に動くことにより、Xブリッジ211の移動に伴うウエハステージの重心移動をキャンセルするようになっている。Yブリッジ221についても同様にカウンタマス223(片方は不図示)を備えている。
XYスライダ231にはステージ天板111が搭載されている。ステージ天板111の裏面の概略を図7に示す。XYスライダ231の運動は、電磁石により構成される電磁継ぎ手131を介して、ステージ天板111へ非接触で伝達される。ステージ天板111は、X軸方向へ力を発生するリニアモータ141a,141bによりX軸方向への移動とZ軸回りの回転を行い、Y軸方向へ力を発生するリニアモータ142a,142bによりY軸方向への移動を行う。更に、Z軸方向へ力を発生するリニアモータ151a〜151cによりZ軸方向への移動並びにX軸回りの回転、及びY軸回りの回転を行う。ステージ天板111は、その上にウエハチャック(不図示)を備えており、被露光体であるウエハ113を保持する。また、ステージ天板111は、その側面上に6自由度位置計測に用いる計測ミラー121a,121bを備えている。
半導体露光装置のステージ装置は、鏡筒定盤301を基準面として6自由度(X,Y,Z,θx,θy,θz)の位置決めを行い、1チップ分の露光を行う。Xブリッジ211、及びYブリッジ221の位置計測は、鏡筒定盤301を基準面として、レーザ干渉計(不図示)で行う。リニアモータ212,222への指令値はレーザ干渉計で計測された位置情報をもとに補償器で演算される。ステージ天板111の位置計測は、レーザ干渉計311a〜311c,312a,312b,313で行う。X軸方向の位置、Y軸回りの回転θy、及びZ軸回りの回転θzの位置計測はレーザ干渉計311a〜311cで行い、Y軸方向の位置、及びX軸回りの回転θxの位置計測はレーザ干渉計312a,312bで行う。Z軸方向の位置計測はレーザ干渉計313を用いて行う。ステージ天板111には、レーザ干渉計311a〜311c,312a,312b,313により計測された6自由度の位置情報をもとに、6自由度の位置サーボ系が構成されている。すなわちステージ天板111の裏面に配置されたリニアモータ141a,141b,142a,142b,151a〜151cへの指令値は、レーザ干渉計311a〜311c,312a,312b,313により計測された6自由度の位置情報をもとに補償器で演算される。ここでは補償器としてPID補償器を用いる。
ステージ天板111の位置サーボ系のゲインを高く設定しようとすると、ステージ天板111の弾性モードによりサーボ系が不安定になり、発振することがある。発振を防ぐためには、弾性モードを励振する周波数成分を取り除くノッチフィルタを位置サーボ系に追加する必要がある。
このようにして位置サーボ系を構成することにより、ウエハステージは与えられた目標位置に高速かつ高精度に移動することができる。
特開2001−230177号公報
半導体露光装置のステージ装置においては露光する線幅の解像度が高いため、高い位置決め精度が要求される。また、半導体露光装置は生産設備であるから生産性の観点からスループットが高いことも要求される。これらの要求を満たすためにはステージのサーボ系の応答性が高く、かつステージが高速で移動できることが必要である。ステージの位置決め精度を高めるため、設計者は位置サーボ系のゲインを可能な限り高く設定し、高いサーボ帯域を実現しようとする。しかし、ゲインをある程度以上高く設定しようとしても、位置サーボ系の発振によりその上限は制約される。サーボ帯域を制限する要因は種々あるが、制御対象の弾性モードによる振動がその要因の一つである。
図5にウエハステージ天板111のモード解析結果を示す。ここでは1次から4次までの弾性モードを示した。このように薄い板ではZ方向の剛性が弱いため、曲げあるいは捩れのような弾性変形による振動が発生する。ステージ天板111のY軸回り(θy)の開ループ伝達特性を図6に示す。弾性モードの共振周波数に高いピークが現れていることが分かる。このような系で、例えばY軸回りの回転(θy)の位置サーボ系のゲインを高くしていくと、前記の弾性モードが共振周波数で励振され、ステージの位置決め精度を悪化させる。ある程度位置サーボ系のゲインが低い場合は、前記弾性モードによる振動が大きく現れるだけであるが、さらにゲインを高くすると、位置サーボ系は不安定になり発振状態になる。このような発振を防ぐために、現状では弾性モードを励振する周波数成分を取り除くノッチフィルタを位置サーボ系に追加している。しかし、ノッチフィルタは位置サーボ系の位相を遅らせるので、多用し過ぎると逆に位置サーボ系を不安定にしてしまう。特にサーボ帯域に近い、低次の弾性モードにノッチフィルタを用いると、位置サーボ系の位相を大幅に遅らせてしまう。従ってより高いサーボ帯域を実現するためには、低次の弾性モードをノッチフィルタを用いることなく低減させる必要がある。
本発明の第1の目的は、制御対象の節の部分で位置計測を行うことである。本発明の第2の目的は、制御対象がほぼ長方形である場合、1次、及び2次の弾性モードの節である中央部分で位置計測を行うことである。本発明の第3の目的は、制御対象の6自由度の位置計測を行うことである。本発明の第4の目的は、制御対象の6自由度の位置制御を行うことである。本発明の第5の目的は、制御対象の高次の弾性振動、及び、弾性振動低減機構で低減することができない弾性振動を低減することである。本発明の第6の目的は、制御対象の低次の弾性振動を低減することである。
上記第1の目的を達成するために、本発明は、制御対象を目標位置に位置決めする位置決め装置であって、前記制御対象の弾性モードの節を計測する第1計測器と、前記制御対象を駆動する第1駆動機構と、前記第1計測器の出力に基づいて前記第1駆動機構を制御する補償器とを備え、前記制御対象の位置決めを行うことを特徴とする。
例えば、制御対象がほぼ長方形である場合、制御対象の中央部は1次、2次の弾性モードの節となる。よって、この部分の位置情報を計測することにより、制御対象の位置情報に1次、2次の弾性モードが影響しなくなる。
また、上記第2の目的を達成するために、制御対象がほぼ長方形である場合、前記第1計測器は制御対象の1次、及び2次の弾性モードの節となる中央部に配置することが好ましい。
また、上記第3の目的を達成するために、本発明は、前記第1計測器と、前記制御対象の節以外の部分を計測する第2計測器とを備え、前記制御対象のX軸方向の位置(X)、Y軸方向の位置(Y)、及びZ軸方向の位置(Z)、並びにX軸回りの回転(θx)、Y軸回りの回転(θy)、及びZ軸回りの回転(θz)の6自由度の位置情報を計測することを特徴としてもよい。
上記第4の目的を達成するために、前記第1駆動機構は、前記制御対象をX軸方向(X)、Y軸方向(Y)、及びZ軸方向(Z)、並びにX軸回りの回転方向(θx)、Y軸回りの回転方向(θy)、及びZ軸回りの回転方向(θz)の6自由度位置方向へ移動可能であることが好ましい。制御対象は露光装置のステージ天板であってもよく、この場合、前記ステージ天板の内部に取り付けた第1レーザ干渉計と、鏡筒定盤に固定された第1計測ミラーと、前記鏡筒定盤に固定された第2レーザ干渉計と、前記ステージ天板に固定された第2計測ミラーとを備え、前記第1レーザ干渉計は、最低限ステージ天板のX軸回りの回転(θx)、及びY軸回りの回転(θy)を計測し、更にX軸方向の位置(X)、Y軸方向の位置(Y)、及びZ軸回りの回転(θz)を計測可能であり、前記第2レーザ干渉計は、前記ステージ天板の6自由度の位置情報、即ちX軸方向の位置(X)、Y軸方向の位置(Y)、及びZ軸方向の位置(Z)、並びにX軸回りの回転(θx)、Y軸回りの回転(θy)、及びZ軸回りの回転(θz)のうち前記第1レーザ干渉計で計測しなかった位置情報を計測することを特徴とすることができる。
また、本発明は、前記ステージ天板の裏面に取り付けた第1リニアエンコーダと、鏡筒定盤に固定された第1レーザ干渉計と、前記ステージ天板に固定された第1計測ミラーと、前記鏡筒定盤に固定された第2レーザ干渉計と、XYスライダに固定された第2計測ミラーとを備え、前記第1リニアエンコーダは、前記ステージ天板のXYスライダに対するZ軸方向の位置(Z1)、X軸回りの回転(θx1)、及びY軸回りの回転(θy1)を計測し、前記第1レーザ干渉計は、前記ステージ天板のX軸方向の位置(X)、Y軸方向の位置(Y)、及びZ軸回りの回転(θz)を計測し、前記第2レーザ干渉計は、前記XYスライダの鏡筒定盤に対するZ軸方向の位置(Z2)、X軸回りの回転(θx2)、及びY軸回りの回転(θy2)を計測することを特徴としてもよい。
また、上記第5の目的を達成するために、前記補償器は、前記第1計測器及び第2計測器の出力から所定の周波数成分を低減するフィルタを含むことが好ましく、上記第6の目的を達成するために、本発明は、制御対象の弾性振動を計測する第3計測器と、前記第3計測器の出力に基づいて前記制御対象の弾性振動を低減するように前記制御対象の所定箇所に力を印加する弾性振動低機構を有することを特徴としてもよく、第3計測器、及び、弾性振動低減機構に圧電素子を用いることができ、前記フィルタとして、ノッチフィルタを用いることができ、ローパスフィルタを用いることもできる。
本発明によれば、例えば、高いサーボ帯域を実現することができる。また、本発明は、制御対象の節の部分で位置計測を行うことができる、制御対象の1次、2次の弾性モードが計測情報に影響を与えることを防ぐことができる、制御対象の6自由度の位置計測を行うことができる、制御対象の6自由度の位置制御を行うことができる、制御対象の低次の弾性振動を低減することができる、制御対象の高次の弾性振動、及び、弾性振動低減機構で低減することができない弾性振動を低減することができる、などの効果を奏する。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は本発明の実施例1に係るステージ天板111の内部の概略斜視図であり、図2は本発明の実施例1に係るウエハステージ装置の概略斜視図である。図1及び図2において、図8と実質的に同一の部分に同一符号を付して示し、それらの詳細な説明を省略する。
制御対象とするステージ天板111の内部には、レーザ干渉計311a〜311c,312a,312bが取り付けられている。レーザ干渉計311a〜311cは、基準面である鏡筒定盤301に取り付けられたバー状の計測ミラー121aにレーザ光を照射することにより、ステージ天板111のX軸方向の変位(X)、Y軸回りの回転角(θy)、及びZ軸回りの回転角(θz)を計測することができる。バー状の計測ミラー121aは、鏡筒定盤301の基準座標系のX軸とZ軸に対して直行するように取り付けられている。レーザ干渉計312a,312bは、基準面である鏡筒定盤301に取り付けられたバー状の計測ミラー121bにレーザ光を照射することにより、ステージ天板111のY軸方向の変位(Y)、及びX軸回りの回転角(θx)を計測することができる。バー状計測ミラー121bは、鏡筒定盤301の基準座標系のY軸とZ軸に対して直行するように取り付けられている。レーザ干渉計313は、基準面である鏡筒定盤301に取り付けられており、計測ミラー121cに計測光を照射して、ステージ天板111のZ軸方向の変位(Z)を計測する。このウエハステージ装置は、以上の方法で基準面に対するステージ天板111の6自由度位置の計測を行う。
図9の(a)は、ステージ天板111のY軸回りの開ループ伝達特性であり、図9の(b)は、ステージ天板111のY軸回りの閉ループ伝達特性である。図9の(a)、及び(b)における点線は従来の計測方法による伝達特性である。破線は従来の計測方法で励振される弾性モードをノッチフィルタで低減した場合の伝達特性である。実線は実施例1を用いた場合の伝達特性である。図9の(a)における破線では、1次と4次の弾性モードをノッチフィルタ用いて低減している。この時のステージ天板111のサーボ帯域は380[Hz]である。図9の(a)における実施例1(実線)と従来の計測方法(点線)とを比較すると、実施例1では、1次、及び2次の弾性モードが励振されていないことが分かる。そのため、実施例1では、1次、及び2次の弾性モードにノッチフィルタを用いる必要がないので、従来の技術に比べて制御系の位相を遅らせない分、サーボ帯域を向上させることができる。実施例1におけるウエハステージ装置は、ステージ天板111のサーボ帯域は450[Hz]である。ただし、実施例1におけるステージ装置は、高次の弾性モードを低減するためにノッチフィルタを用いている。また、ノッチフィルタを用いる代わりにローパスフィルタを用いても同様の効果が得られる。なお、サーボ帯域は閉ループ周波数特性上で定義された即応性の尺度であるのに対して、交さ周波数は開ループ周波数特性上で定義された即応性の尺度である。本明細書では、サーボ帯域を交さ周波数により決定する。交さ周波数は、開ループゲイン特性が0[dB]のゲインを切る周波数として定義されている。
図3は本発明の実施例2に係るステージ天板111の裏面の概略斜視図であり、図4は本発明の実施例2に係るウエハステージ装置の概略斜視図である。
制御対象とするステージ天板111の中央部には、リニアエンコーダ171a〜171dが取り付けられている。リニアエンコーダ171a〜171dは、XYスライダ231に対するステージ天板111のZ軸方向の変位(Z1)、X軸回りの回転角(θx1)、及びY軸回りの回転角(θy1)を計測する。ステージ天板111の中央部は、1次、及び2次の弾性モードの節であるため、リニアエンコーダ171a〜171dをステージ天板111の中央部に取り付けることにより、リニアエンコーダ171a〜171dの計測値に1次、及び2次の弾性モードが影響するのを防ぐことができる。ここではリニアエンコーダを4個用いたが、リニアエンコーダを3個で構成することも可能である。レーザ干渉計314a,314bは基準面である鏡筒定盤301に取り付けられており、計測ミラー122aに計測光を照射して、基準面に対するXYスライダ231のY軸回りの回転角(θy2)を計測する。レーザ干渉計315a,315bは基準面である鏡筒定盤301に取り付けられており、計測ミラー122b(不図示)に計測光を照射して、基準面に対するXYスライダ231のX軸回りの回転角(θx2)を計測する。レーザ干渉計313は基準面である鏡筒定盤301に取り付けられており、計測ミラー122aに計測光を照射して、XYスライダ231のZ軸方向の変位(Z2)を計測する。基準面に対するXYスライダ231のZ軸方向の変位(Z2)及びX軸と、Y軸回りの回転角(θx2,θy2)と、XYスライダ231に対するステージ天板111のZ軸方向の変位(Z1)及びX軸と、Y軸回りの回転角(θx1,θy1)により、基準面に対するステージ天板111のZ軸方向の変位(Z)及びX軸、Y軸回りの回転角(θx,θy)を求めることができる。
レーザ干渉計311a,311bは基準面である鏡筒定盤301に取り付けられており、計測ミラー121aに計測光を照射して基準面に対するステージ天板111のX軸方向の変位(X)、及びZ軸回りの回転角(θz)を計測する。レーザ干渉計312aは基準面である鏡筒定盤301に取り付けられており、計測ミラー121bに計測光を照射して基準面に対するステージ天板111のY軸方向の変位(Y)を計測する。この実施例2のステージ装置は、以上の方法で基準面に対するステージ天板111の6自由度位置の計測を行う。
図10の(a)は、ステージ天板111のY軸回りの開ループ伝達特性であり、図10の(b)は、ステージ天板111のY軸回りの閉ループ伝達特性である。図10の(a)、及び(b)における点線は従来の計測方法による伝達特性である。破線は従来の計測方法で励振される弾性モードをノッチフィルタで低減した場合の伝達特性である。実線は実施例2のステージ装置を用いた場合の伝達特性である。図10の(a)における破線では、1次と4次の弾性モードをノッチフィルタ用いて低減している。この時のステージ天板111のサーボ帯域は380[Hz]である。図10の(a)における実施例2(実線)と従来の計測方法(点線)とを比較すると、実施例2では、1次、及び2次の弾性モードが励振されていなことが分かる。そのため、実施例2では、1次、及び2次の弾性モードにノッチフィルタを用いる必要がないので、従来の技術に比べて制御系の位相を遅らせない分、サーボ帯域を向上させることができる。実施例2におけるステージ天板111のサーボ帯域は460[Hz]である。ただし、実施例2におけるステージ装置は、高次の弾性モードを低減するためにノッチフィルタを用いている。また、ノッチフィルタを用いる代わりにローパスフィルタを用いても同様の効果が得られる。
実施例1、及び実施例2では、高次の弾性モードを低減するためにノッチフィルタもしくはローパスフィルタを用いたが、本発明の実施例3に係るステージ装置は、弾性振動低減機構を用いて高次の弾性モードを低減することもできる。次に、実施例3に係るステージ天板111の裏面に配置された弾性振動低減機構について説明する。図11は本発明の実施例3に係るステージ天板111の裏面を示す図である。ステージ天板111は、裏面に、計測器1007a〜1007dが配置されている。この計測器1007a〜1007dは、ステージ天板111の外郭線で構成される多角形(図11の場合は長方形)の隣り合わない二つの頂点を結ぶ線分に略平行な方向(以下「対角方向」という。)に発生する弾性振動を計測するためのものである。前記弾性振動は、位置成分、速度成分、及び加速度成分を含みうる。また、ステージ天板111は、裏面に、駆動器1008a〜1008dと、この駆動器1008a〜1008dを制御する補償器1009a〜1009dとを有する。駆動器1008a〜1008dは、計測器1007a〜1007dの出力に基づいてステージ天板111の弾性振動を低減するようにステージ天板111の所定箇所に力を加える。具体的には、ステージ天板111上の対角方向に力を加える駆動器1008a〜1008dが、それぞれ計測器1007a〜1007dに近接して若しくは重ねて配置されている。計測器1007a〜1007d及び/又は駆動器1008a〜1008dとしては、例えば、圧電素子等が用いられうる。補償器1009a〜1009dは、それぞれ計測器1007a〜1007dで計測された計測情報に基づいて、前記弾性振動を低減するように駆動器1008a〜1008dがステージ天板111の所定箇所に加える力を制御する。補償器1009a〜1009dとしては、例えば、PID補償器、またはゲイン補償器などが用いられうる。
ステージ天板111には、更に、ステージ天板111の外郭線で構成される多角形の直線部分の各々に略平行な方向(以下「辺方向」という。)に発生する弾性振動を計測する計測器1010a〜1010dがそれぞれ配置されうる。この場合、ステージ天板111上の各辺(直線部分)の辺方向に力を加える駆動器1011a〜1011dがそれぞれ計測器1010a〜1010dに近接して若しくは重ねて配置される。補償器1012a〜1012dは、それぞれ計測器1010a〜1010dで計測された計測情報に基づいて、前記弾性振動を低減させるように駆動器1011a〜1011dが加える力を制御する。補償器1012a〜1012dとしては、例えば、PID補償器、またはゲイン補償器などが用いられうる。
なお、本実施例では、弾性振動低減機構は、対角方向及び辺方向の双方の弾性振動を抑制するように構成されたが(図11を参照)、本発明はこれに限定されない。例えば、弾性振動低減機構は、対角方向及び辺方向のいずれか一方の弾性振動を抑制するように構成されても良いし、それ以外の構成でも良い。
本発明の実施例1に係るステージ天板の内部を示す斜視図である。 本発明の実施例1に係るウエハステージ装置の概略斜視図である。 本発明の実施例2に係るステージ天板の裏面を示す斜視図である。 本発明の実施例2に係るウエハステージ装置の概略斜視図である。 ステージ天板の弾性モードを示す斜視図である。 ステージ天板の伝達特性を示す図である。 従来のステージ天板の裏面を示す斜視図である。 従来のウエハステージ装置の概略斜視図である。 ステージ天板の伝達特性を示す図である。 ステージ天板の伝達特性を示す図である。 本発明の実施例3に係るステージ天板の裏面を示す図である。
符号の説明
111 ステージ天板
113 ウエハ
121a〜121c 計測ミラー
122a,122b 計測ミラー
131 電磁継ぎ手
141a,141b リニアモータ
142a,142b リニアモータ
151a〜151c リニアモータ
161a〜161c 自重補償磁石
171a〜171d リニアエンコーダ
201 ウエハステージ定盤
202 エアダンパ
211 Xブリッジ
212 Xリニアモータ
213 カウンタマス
214 エアパッド
221 Yブリッジ
222 Yリニアモータ
223 カウンタマス
224 エアパッド
231 XYスライダ
301 鏡筒定盤
311a〜311c レーザ干渉計
312a,312b レーザ干渉計
313 レーザ干渉計
314a,314b レーザ干渉計
315a,315b レーザ干渉計
1007a〜1007d 計測器
1008a〜1008d 駆動器
1009a〜1009d 補償器
1010a〜1010d 計測器
1011a〜1011d 駆動器
1012a〜1012d 補償器

Claims (12)

  1. 制御対象を目標位置に位置決めする位置決め装置であって、
    前記制御対象の弾性モードの節を計測する第1計測器と、
    前記制御対象を駆動する第1駆動機構と、
    前記第1計測器の出力に基づいて前記第1駆動機構を制御する補償器とを、
    備えることを特徴とする位置決め装置。
  2. 前記制御対象がほぼ長方形である場合、前記第1計測器を制御対象の1次、及び2次の弾性モードの節となる中央部に配置することを特徴とする請求項1に記載の位置決め装置。
  3. 前記第1計測器と、前記制御対象の節以外の部分を計測する第2計測器とを備え、
    前記制御対象のX軸方向の位置(X)、Y軸方向の位置(Y)、及びZ軸方向の位置(Z)、並びにX軸回りの回転(θx)、Y軸回りの回転(θy)、及びZ軸回りの回転(θz)の6自由度の位置情報を計測することを特徴とする請求項1または2に記載の位置決め装置。
  4. 前記第1駆動機構は、前記制御対象をX軸方向(X)、Y軸方向(Y)、及びZ軸方向(Z)、並びにX軸回りの回転方向(θx)、Y軸回りの回転方向(θy)、及びZ軸回りの回転方向(θz)の6自由度位置方向へ駆動可能である請求項1〜3のいずれかに記載の位置決め装置。
  5. 前記制御対象は露光装置のステージ天板である請求項1〜4のいずれかに記載の位置決め装置。
  6. 前記ステージ天板の内部に取り付けた第1レーザ干渉計と、
    鏡筒定盤に固定された第1計測ミラーと、
    前記鏡筒定盤に固定された第2レーザ干渉計と、
    前記ステージ天板に固定された第2計測ミラーとを備え、
    前記第1レーザ干渉計は、最低限ステージ天板のX軸回りの回転(θx)、及びY軸回りの回転(θy)を計測し、更にX軸方向の位置(X)、Y軸方向の位置(Y)、及びZ軸回りの回転(θz)を計測可能であり、
    前記第2レーザ干渉計は、前記ステージ天板の6自由度の位置情報、即ちX軸方向の位置(X)、Y軸方向の位置(Y)、及びZ軸方向の位置(Z)、並びにX軸回りの回転(θx)、Y軸回りの回転(θy)、及びZ軸回りの回転(θz)のうち前記第1レーザ干渉計で計測しなかった位置情報を計測することを特徴とする請求項5に記載の位置決め装置。
  7. 前記ステージ天板の裏面に取り付けた第1リニアエンコーダと、
    鏡筒定盤に固定された第1レーザ干渉計と、
    前記ステージ天板に固定された第1計測ミラーと、
    前記鏡筒定盤に固定された第2レーザ干渉計と、
    XYスライダに固定された第2計測ミラーとを備え、
    前記第1リニアエンコーダは、前記ステージ天板の前記XYスライダに対するZ軸方向の位置(Z1)、X軸回りの回転(θx1)、及びY軸回りの回転(θy1)を計測し、
    前記第1レーザ干渉計は、前記ステージ天板のX軸方向の位置(X)、Y軸方向の位置(Y)、及びZ軸回りの回転(θz)を計測し、
    前記第2レーザ干渉計は、前記XYスライダの前記鏡筒定盤に対するZ軸方向の位置(Z2)、X軸回りの回転(θx2)、及びY軸回りの回転(θy2)を計測することを特徴とする請求項5に記載の位置決め装置。
  8. 前記補償器は、前記第1計測器及び第2計測器の出力から所定の周波数成分を低減するフィルタを含むことを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の位置決め装置。
  9. 前記制御対象の弾性振動を計測する第3計測器と、
    前記第3計測器の出力に基づいて前記制御対象の弾性振動を低減するように前記制御対象の所定箇所に力を印加する弾性振動低減機構とを有することを
    特徴とする請求項1〜4または請求項6〜8のいずれかに記載の位置決め装置。
  10. 前記第3計測器、及び、前記弾性振動低減機構に圧電素子を用いることができる請求項9に記載の位置決め装置。
  11. 前記フィルタとして、ノッチフィルタを用いることができる請求項8〜10のいずれかに記載の位置決め装置。
  12. 前記フィルタとして、ローパスフィルタを用いることができる請求項項8〜10のいずれかに記載の位置決め装置。
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