JP2005122911A - 燃料電池のセル電圧検出端子装置 - Google Patents

燃料電池のセル電圧検出端子装置 Download PDF

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Abstract

【課題】接触しているセパレータ間の隙間発生を許容でき、抜け出し防止に好適な燃料電池のセル電圧検出端子装置を提供する。
【解決手段】端子取付穴15を、隣接するセル11同士の背面同士が接触する一方のセパレータ13の接触面13Aに、その周縁13Bに溝端を開口させて形成した溝部16と、他方のセパレータ14の接触面14Aに、その周縁14Bから離れた位置において前記溝部16の空間と連通させて形成した凹部18とにより形成し、前記凹部18が端子25のかえし部30を収容可能であり、前記凹部18とそのセパレータ14の周縁14Bとの間にセパレータ14の背面14Aによる顎部19を備えるようにし、端子25を、弾性変形により前記顎部19を越えることが可能となるかえし部26を備え、かえし部26が顎部19を越えた後にセル積層方向に弾性復帰することにより凹部18内に抜け止めされるようにした。
【選択図】図1

Description

本発明は、燃料電池のセル電圧検出端子装置に関し、特に、燃料電池を構成する各セルの電圧を検出するために用いる端子と、それが取り付けられるセル側の端子取付部の構造に関するものである。
従来から燃料電池運転時に各セルが正常な状態にあるかどうかを知るため、各セルの電圧を測定するセル電圧検出端子装置が提案されている(特許文献1参照)。
これは、セパレータに形成する端子取付穴を、その内壁に凸部を突出させることによって、入口部よりも狭い狭小部を形成し、端子取付穴に挿入されるセル電圧検出端子を、弾性変形時に狭小部を越えることが可能なかえし部を設け、かえし部が狭小部を越えた後に弾性復帰することによって凸部と噛み合って抜け止めされるようにして、簡単な構造で良好な端子接続状態を維持するよう構成している。
特開2001−256991号公報
しかしながら、上記従来例では、端子取付穴を互いに接触するセパレータの一方の接触面を部分的に窪まして形成した凹部と他方の接触面とで形成し、セル電圧検出端子のかえし部はセパレータの互いの接触面に沿う方向に端子取付穴内で弾性復帰するよう挿入されるものであるため、接触しているセパレータ同士の間に振動や経年変化でセパレータの欠損などによる隙間が発生すると、その隙間にセル電圧検出端子が入り込んだり、振動によりセル電圧検出端子が抜け出る虞があった。
そこで本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、接触しているセパレータ間の隙間発生を許容でき、抜け出し防止に好適な燃料電池のセル電圧検出端子装置を提供することを目的とする。
本発明は、端子取付穴を、隣接するセル同士の背面同士が接触する一方のセパレータの接触面に、セパレータの周縁に溝端を開口させて形成した溝部と、他方のセパレータの接触面に、そのセパレータの周縁から離れた位置において前記溝部の空間と連通させて形成した凹部とにより形成して、前記凹部が端子のかえし部を収容可能であり、前記凹部と凹部を備えたセパレータの周縁との間にセパレータの背面による顎部を備えるよう構成し、端子は、弾性変形により前記顎部を越えることが可能となるかえし部を備えると共に、前記かえし部が前記顎部を越えた後にセル積層方向に弾性復帰することによって前記凹部内に抜け止めされるようにした。
したがって、本発明では、端子取付穴を、隣接するセル同士の背面同士が接触する一方のセパレータの接触面に、セパレータの周縁に溝端を開口させて形成した溝部と、他方のセパレータの接触面に、そのセパレータの周縁から離れた位置において前記溝部の空間と連通させて形成した凹部とにより形成して、前記凹部が端子のかえし部を収容可能であり、前記凹部と凹部を備えたセパレータの周縁との間にセパレータの背面による顎部を備えるよう構成し、端子は、弾性変形により前記顎部を越えることが可能となるかえし部を備えると共に、前記かえし部が前記顎部を越えた後にセル積層方向に弾性復帰することによって前記凹部内に抜け止めされるようにした。このため、端子取付穴は、溝部と凹部による非常に簡単な構造とでき、応力が特に集中するような箇所も無く、振動や経年変化による欠損を生じにくく、信頼性の高いものとすることができる。また、仮に振動や経年変化により万一端子取付穴の内部に欠損が生じたとしても、かえし部の弾性反力が積層方向に加わっているため、すぐに端子の接続性を損なうということが無く、端子はかえし部の弾性反力により抜けることなく、良好な接続を保持することができる。
以下、本発明の燃料電池のセル電圧検出端子装置を各実施形態に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図1および図2は、本発明を適用した燃料電池用セル電圧検出端子装置の第1実施形態を示し、図1は燃料電池のセル電圧検出端子装置の要部を示す斜視図、図2は同装置の断面図である。
図1、2において、固体高分子型の燃料電池スタック10が示されており、この燃料電池スタック10は多数の単セル11を積層させて構成される。各単セル11は、固体高分子膜の両面に燃料極及び空気極をそれぞれ接合して形成される膜・電極接合体(以下、「MEA」と称する)12と、このMEA12を両側から挟持するセパレータ13、14とを備えて構成される。
セパレータ13、14は、ガスを透過させない緻密質のカーボン板や金属板からなり、その正面、すなわち、セル構成時にMEA12に面することとなる面には、凹溝状のガス流路(図示略)が形成されている。そして、燃料極に接するセパレータ13(14)のガス流路に水素が供給されると共に、空気極に接するセパレータ14(13)のガス流路に空気が供給されることによって、これら電極間で電気化学反応に基づく発電を行う。
燃料電池スタック10の構成時に隣り合わせにされる単セル11の互いの背面が接触するセパレータ13、14の間に、周縁13Bに端子挿入口17が開口する端子取付穴(凹部)15を形成する。
前記端子取付穴15は、互いに接触するセパレータ13、14の一方のセパレータ13(14)の接触面(背面)13A(14A)に周縁(上側の周縁)14B(13B)から直角方向に形成した溝部16と、周縁(上側の周縁)14B(13B)から離れた部分で前記溝部16と共に空間を形成するように他方のセパレータ14(13)の接触面(背面)14A(13A)に形成した凹部18とで構成している。
一方のセパレータ13(14)に形成する溝部16は、図2にも示すように、上方の周縁13B(14B)に開口する溝部16の開口形状が周縁13B(14B)からそのままの形状で延長して形成され、その幅は、挿入される端子25の素材の太さより若干大きく形成している。また、他方のセパレータ14(13)に形成される凹部18の幅は、前記溝部16の幅より若干幅広に形成される。
端子取付穴15は、図2に示すように、溝部16と凹部18とがセパレータ13、14の背面同士を接触させてスタック10に形成されると、端子挿入口17が他方のセパレータ14(13)背面の凹部18が設けられていない部分(顎部)19により括れ部20を形成し、上方周縁14B(13B)から離れて奥まった部分において、凹部18によりスタック積層方向に膨らんだかえし部収容部21を備える形状となる。
セル電圧検出端子(端子)25は、導電性を有する銅やステンレス等の線材からなり、先端側に前記端子取付穴15の内壁に係合する(噛み合う)ように折り返し形成されたヘアピン型の差込部26を備えており、根元側はセル電圧測定用の回路基板28に固定されている。
差込部26は、折り返し部29を起点にスタック10積層方向に延びて弾性揺動可能なかえし部30と、前記かえし部30から延在し、当該差込部26が端子差込穴15に挿入された状態で端子挿入口17からセパレータ13(14)の上側周縁13B(14B)に突出する余長部31とを備えている。また、セル電圧検出端子25の中間付近には、セル11と回路基板28間の相対変位を吸収するための屈曲部(可撓部)27が設けられている。
セル電圧検出端子25をセル11(セパレータ13、14)に接続するときは、端子差込穴15の上方に差込部26を位置決めして差込部26を上から押す。すると、端子差込穴15に対応して楔状をなす差込部26が弾性変形しながら差し込まれていく。差込部26が顎部19による括れ部20を越える際には、かえし部30が折り返し部29を概ね起点として凹部18側に弾性変形するため、弾性変形前は括れ部20よりも幅広な差込部26も容易に括れ部20を越えることができる。
差込部26が所定の位置まで差し込まれると、括れ部20を越えるために弾性変形させられていたかえし部30が、折り返し部29を概ね起点として前記凹部18内面に沿う方向に弾性復帰することによって端子差込穴15内の凹部18の上部面を構成する顎部19と接しつつ噛み合い、セル電圧検出端子25は振動等ではセル11から抜けないように接続される。
このとき、セル電圧検出端子25はかえし部30が元の形に戻ろうとして生じる弾発力によって常にセル11の凹部18で形成する顎部19と接触するため、抜け止めはもとより、良好な接触状態も確保される。
燃料電池運転時は、セル電圧検出端子25の中間付近に設けた屈曲部27が伸縮することでセル電圧検出端子25の利用される長さが変わり得る構成になっているため、回路基板28とセル11との相対変位を吸収することができる。
なお、複数のセル電圧検出端子25を複数のセル11に同時接続するときは、予め複数のセル電圧検出端子25を、燃料電池スタック10が加圧等されていないときのセル11間の間隔に合わせて、固定しておいた回路基板28を利用する。そして、この回路基板28を、燃料電池スタック10に対して、セル電圧検出端子25の差込部26が端子差込穴15に軽く差し込まれた状態となるように仮位置決めし、次いで、差込部26が端子差込穴15に深く差し込まれるようにする。
また、セル電圧検出端子25をセル11から取り外す時は、端子挿入口17からセパレータ13、14の周縁14B(13B)に突出している余長部31を前記スタック10積層方向方向に押しながら、回路基板28を燃料電池スタック10から離間させることによって、セル電圧検出端子25をセル11から切り離すことができる。
以上のように、本実施の形態による燃料電池用セル電圧検出端子装置によれば、セル電圧検出端子25に設けた差込部26のバネ作用を利用してセル電圧検出端子25を簡単かつ確実にセル11に接続し得ると共に、差込部26の弾発力によって接触不良をも効果的に防止することができる。
しかも、端子取付穴15は、一方のセパレータ13(14)の背面13A(14A)に設けた溝部16と他方のセパレータ14(13)背面14A(13A)に設けた凹部18とにより形成され、非常に簡単な構造であり、応力が特に集中するような箇所も無いため、振動や経年変化による欠損も生じにくく、信頼性も高い。しかも、振動や経年変化により万一、端子取付穴15の内部に欠損が生じたとしても、バネ性の弾性反力がかかるのは積層方向であり、従来例のように構造的に欠損が生じやすい箇所が破損された場合にすぐに端子の接続性を損なうということが無く、端子25はバネ性の弾性反力により抜けることなく、良好な接続を保つことが可能である。
しかも、セル電圧検出端子25の途中に設けた屈曲部27によって、回路基板28とセル11との間に生じる相対変位を吸収し得るようにしたので、燃料電池運転時のセル11の位置変化を考慮する必要がなくなり、回路基板28の燃料電池スタック10への組み付けが容易になる。さらに、セル電圧検出端子25のかえし部30を端子取付穴15の凹部18と噛み合わせることによって、一度接続したセル電圧検出端子25は接続解除動作を行わない限り、容易に外れることがなくなる。
また、セル電圧検出端子25は、端子取付穴15に挿入された状態で、挿入口17からセパレータ14(13)の周縁14B(13B)に突出するよう、かえし部30から延在した余長部31を備えるため、余長部31を操作することによって、かえし部30と凹部18との噛み合わせを容易に解除することが可能であるから、端子25の取り外し作業を無理なく簡単に行える。
さらに、セル電圧検出端子25のかえし部30と嵌合する端子取付穴15の凹部18の巾が溝部16より広く形成されているため、セル11のスタッキングを行う場合に、接触するセパレータ13、14の溝部16と凹部18とを合わせて端子取付穴15を形成する際に、溝部16および凹部18の必要加工精度やセパレータ13、14同士を合わせるときの必要位置決め精度を緩和することが可能となる。
本実施形態においては、以下に記載する効果を奏することができる。
(ア)端子取付穴15を、隣接するセル11同士の背面同士が接触する一方のセパレータ13(14)の接触面13A(14A)に、セパレータ13(14)の周縁13B(14B)に溝端を開口させて形成した溝部16と、他方のセパレータ14(13)の接触面14A(13A)に、そのセパレータ14(13)の周縁14B(13B)から離れた位置において前記溝部16の空間と連通させて形成した凹部18とにより形成して、前記凹部18が端子25のかえし部29を収容可能であり、前記凹部18と凹部18を備えたセパレータ14(13)の周縁14B(13B)との間にセパレータ14(13)の背面による顎部19を備えるよう構成し、端子25は、弾性変形により前記顎部19を越えることが可能となるかえし部30を備えると共に、前記かえし部30が前記顎部19を越えた後にセル積層方向に弾性復帰することによって前記凹部18内に抜け止めされるようにした。
このため、端子取付穴15は、溝部16と凹部18による非常に簡単な構造とでき、応力が特に集中するような箇所も無く、振動や経年変化による欠損を生じにくく、信頼性の高いものとすることができる。また、仮に振動や経年変化により万一端子取付穴15の内部に欠損が生じたとしても、かえし部30の弾性反力が積層方向に加わっているため、すぐに端子25の接続性を損なうということが無く、端子25はかえし部30の弾性反力により抜けることなく、良好な接続を保持することができる。
(イ)セル電圧検出端子25は、前記セパレータ13、14からの検出電圧を測定する回路基板28に両者の相対変位を許容する可撓部としての屈曲部27を介して接続されるため、回路基板28とセル11との間に生じる相対変位を吸収し、また、燃料電池運転時のセル11の位置変化を考慮する必要がなくなり、回路基板28の燃料電池スタック10への組み付けが容易になる。
(ウ)セル電圧検出端子25は、前記端子取付穴15に挿入された状態で、前記顎部19から前記セパレータ14(13)の周縁14B(13B)に突出するよう、前記かえし部30から延在した余長部31を備えるため、余長部31を操作することによって、かえし部30と凹部18との噛み合わせを容易に解除することが可能であるから、端子25の取り外し作業を無理なく簡単に行える。
(エ)セパレータ14(13)の凹部18の幅は、それと向かい合う前記セパレータ13(14)の溝部16の幅よりも大きく形成したため、セル11のスタッキングを行う場合に、接触するセパレータ13、14の溝部16と凹部18とを合わせて端子取付穴15を形成する際に、溝部16および凹部18の必要加工精度やセパレータ13、14同士を合わせるときの必要位置決め精度を緩和することが可能となる。
(第2実施形態)
図3および図4は、本発明を適用した燃料電池のセル電圧検出端子装置の第2実施形態を示し、図3は燃料電池のセル電圧検出端子装置の要部を示す斜視図、図4は同装置の断面図である。本実施形態においては、端子取付穴およびセル電圧検出端子をセパレータの周縁に対して傾斜させて形成したものである。なお、図1および図2と同一装置には同一符号を付してその説明を省略ないし簡略化する。
図3および図4において、端子取付穴35は、互いに接触するセパレータ13、14の一方のセパレータ13の接触面(背面)13Aに周縁(上側の周縁)13Bから傾斜させて形成した溝部36と、周縁(上側の周縁)14Bから離れた部分で前記溝部36と共に空間を形成するように他方のセパレータ14の接触面(背面)14Aに形成した凹部38とで構成している。この凹部38も前記溝部36と同様に傾斜され、その幅は前記溝部36の幅より若干幅広に形成される。
端子取付穴35は、図4に示すように、溝部36と凹部38とがセパレータ13、14の背面13A、14A同士を接触させてスタック10に形成されると、端子挿入口17が他方のセパレータ14背面14Aの凹部38が設けられていない部分(顎部39)により括れを形成し、上方周縁14Bから離れて奥まった部分において、凹部38によりスタック積層方向に膨らんだかえし部収容空間を備える形状となる。
セル電圧検出端子(端子)45の差込部46は、前記端子取付穴35と同様の角度で傾斜させて構成しており、第1実施形態と同様に、折り返し部47を起点にスタック積層方向に延びて弾性揺動可能なかえし部48と、かえし部48から延在し、当該差込部46が端子差込穴35に挿入された状態で端子挿入口37からセパレータ14の上側周縁14Bに突出する余長部49とを備えている。
このセル電圧検出端子45においても、差込部46が所定の位置まで差し込まれると、顎部39による括れを越えるために弾性変形させられていたかえし部48が、折り返し部47を概ね起点として前記凹部38内面に沿う方向に弾性復帰することによって端子差込穴35内の凹部38の上部側面である顎部39と接しつつ噛み合い、セル電圧検出端子45は振動等ではセル11から抜けないように接続される。このとき、セル電圧検出端子45はかえし部48が元の形に戻ろうとして生じる弾発力によって常にセル11の凹部38で形成する顎部39と接触するため、抜け止めはもとより、良好な接触状態も確保される。
このセル電圧検出端子装置では、端子取付穴35がセパレータ13、14の周縁13B、14Bに対して傾斜して形成しているため、端子取付穴35のセパレータ周縁13B、14Bからの深さを浅くすることができる。従って、セパレータ13、14同士の接触面13A、14A同士の間に配置する冷却流路等の配置面積を大きくでき、結果として、単セル11当りの反応面積を大きくすることが可能となり、燃料電池スタック10の体積比出力を向上させることが可能となる。
また、このセル電圧検出端子装置では、端子取付穴35をセパレータ13、14の周縁13B、14Bに対して傾斜させることにより、端子取付穴35のセパレータ周縁13B、14Bへの開口部に鋭角な部分が形成される。端子の差込部の弾発力がセル積層方向と直交する従来の端子構造では、図5に示すように、弾発力が端子取付穴のセパレータ周縁への開口部の鋭角な部分103に作用して端子取付穴が破損されやすいものとなる。しかしながら、本実施形態では、検出端子45の差込部46のかえし部48および余長部49による弾発力はセル積層方向に作用し、前記鋭角部分には直接作用しない。このため、端子取付穴35が端子45により破損することも防止できる。
本実施形態においては、第1実施形態における効果(ア)〜(エ)に加えて以下に記載した効果を奏することができる。
(オ)端子取付穴35は、セパレータ周縁13B、14Bに対して傾斜して形成したため、端子取付穴35のセパレータ周縁13B、14Bからの深さを浅くでき、セパレータ13、14同士の接触面13A、14A同士の間に配置する冷却流路等の配置面積を大きくでき、単セル11当りの反応面積を大きくすることが可能となり、燃料電池スタック10の体積比出力を向上させることができる。
(カ)しかも、端子取付穴35をセパレータ周縁13B、14Bに対して傾斜して形成することにより、端子取付穴35のセパレータ周縁13B、14Bへの開口部に鋭角な部分が形成されるが、検出端子45の差込部46のかえし部48および余長部49による弾発力はセル積層方向に作用するため、前記鋭角部分には直接作用せず、端子取付穴35が端子45により破損することを防止できる。よって長期にわたって安定して、良好な接続状態を保つことが可能となる。
本発明の一実施形態を示す燃料電池のセル電圧検出端子装置の要部を示す斜視図。 同じく同装置の断面図。 本発明の第2実施形態を示す燃料電池のセル電圧検出端子装置の要部を示す斜視図。 同じく同装置の断面図。 第2実施形態の比較例のセル電圧検出装置を示す断面図。
符号の説明
10 燃料電池スタック
11 セル、単セル
12 MEA
13、14 セパレータ
15、35 端子取付穴
16、36 溝部
17、37 挿入口
18、38 凹部
19、39 顎部
20 括れ部
25、45 端子、セル電圧検出端子
26、46 差込部
27 屈曲部(可撓部)
28 回路基板
29、47 折り返し部
30、48 かえし部
31、49 余長部

Claims (5)

  1. 燃料電池のセパレータに形成された端子取付穴と、前記セパレータから電圧を検出するために前記端子取付穴に挿入される端子と、を備えた燃料電池のセル電圧検出端子装置であって、
    前記端子取付穴を、隣接するセル同士の背面同士が接触する一方のセパレータの接触面に、セパレータの周縁に溝端を開口させて形成した溝部と、他方のセパレータの接触面に、そのセパレータの周縁から離れた位置において前記溝部の空間と連通させて形成した凹部とにより形成して、前記凹部が端子のかえし部を収容可能であり、前記凹部と凹部を備えたセパレータの周縁との間にセパレータの背面による顎部を備えるよう構成し、
    前記端子は、弾性変形により前記顎部を越えることが可能となるかえし部を備え、前記かえし部が前記顎部を越えた後にセル積層方向に弾性復帰することによって前記凹部内に抜け止めされることを特徴とする燃料電池のセル電圧検出端子装置。
  2. 前記端子は、前記セパレータからの検出電圧を測定する回路基板に両者の相対変位を許容する可撓部を介して接続されることを特徴とする請求項1記載の燃料電池のセル電圧検出端子装置。
  3. 前記端子は、前記端子取付穴に挿入された状態で、前記顎部から前記セパレータの周縁に突出するよう、前記かえし部から延在した余長部を備えることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の燃料電池のセル電圧検出端子装置。
  4. 前記端子取付穴は、セパレータ周縁に対して傾斜して形成したことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一つに記載の燃料電池のセル電圧検出端子装置。
  5. 前記セパレータの凹部の幅は、それと向かい合う前記セパレータの溝部の幅よりも大きく形成したことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一つに記載の燃料電池のセル電圧検出端子装置
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