JP2005122226A - 電子掲示板システム、プログラムおよび記録媒体 - Google Patents

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Abstract

【課題】掲示板に投稿された記事の中で掲示板を利用する者に関心が持たれる記事を素早く探し、また、重要な情報を見逃さないようにする電子掲示板システムを提供する。
【解決手段】ネットワークに接続された電子掲示板システムであって、投稿者の投稿した記事を掲示板データベース40へ登録する登録手段12と、掲示板データベース40の記事を閲覧者が閲覧したときに、該記事の内容を閲覧者へ返信するとともに、該閲覧者を識別する識別子および閲覧した日付を該記事と関連付けて掲示板データベース40へ記録する閲覧手段13と、利用者から特定の期間が指定されたときに、該特定の期間内に閲覧されている掲示板データベース40中の記事を対象にして閲覧者数を計数し、閲覧者数の多い順番に記事を並べた一覧表を作成して利用者へ返信する一覧表作成手段14とを備えている。
【選択図】図4

Description

本発明は、電子掲示板システム、プログラムおよび記録媒体に関し、具体的には、通信ネットワーク上で複数の利用者が自由に記事を作成、閲覧可能な電子掲示板システム、電子掲示板システムの機能を実行するためのプログラムおよびそのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関する。
近年、利用者間において情報の伝達やディスカッションを行うために電子掲示板が多く利用されている。電子掲示板を利用することで利用者は任意の時刻に記事を投稿したり、記事を閲覧することが可能になり、遠隔地の利用者との間で非同期でディスカッションが可能となる。
しかし、掲示板に投稿される記事の数が多くなると、重要なことが記述されている記事や読むに足らない記事等が掲示板内で混在し、利用者が記事を検索するのに手間がかかるという問題があった。
このため、従来の電子掲示板では、投稿された記事をカテゴリ順に並べ替えたり、投稿時刻順に並べ替えることで、利用者が目的とする記事を検索しやすくしている。しかしながら、記事をカテゴリ順に並べ替えた場合には、記事が多くなるとカテゴリ数も増加し、検索の手間は減らないという問題が生じる。また、記事を登録時刻順に並べ変えた場合には、重要なことが記述されている古い記事の検索に手間がかかるという問題が生じる。
例えば、特許文献1の技術は、掲示板データベースへ登録された記事に特定の登録情報があるか否かを判定し、特定の登録情報が存在する場合に、その記事を高順位の位置に表示させるようにした一覧表をクライアント端末に送信し、クライアント端末の表示画面へ表示する。これにより、登録日時の新旧にかかわりなく、登録された記事の中で重要度の高い記事を常に一覧表示の中の優先順位の高い位置に表示することができる。
しかしながら、この特定の登録情報は登録者が予め付すものであって、閲覧者によって評価された重要度ではない。
また、特許文献2の技術は、会員マスタテーブルに登録されている各会員のクライアント端末から発信されたメッセージを会員メッセージテーブルにおいて記憶管理すると共に、この会員メッセージテーブルに記憶された各会員メッセージを、クライアント端末からの閲覧要求によりメッセージ閲覧表示画面データとして提供し、閲覧対象となった会員メッセージには閲覧点を、また、閲覧した会員メッセージに対するコメントメッセージを書き込んだ場合には書込点を与えて会員メッセージテーブルに記憶させ、会員ごとの得点に応じて会員メッセージのベストテン表示や得点順位の表示などを行うことによって、利用者にとってより面白みのある掲示板を開設することができる。
しかしながら、この技術は、より面白みのある記事を書かせて、掲示板を活性化するためのものである。より面白みのある(人気のある)記事を書く会員が誰であるかが分かるだけであり、面白い(人気のある)記事がどれであるかが分かるものではない。
特開2003−99374号公報 特開2001−175563号公報
本発明は、上述した実情を考慮してなされたものであって、掲示板に投稿された記事の中で掲示板を利用する者に関心が持たれている記事を素早く探し、また、重要な情報を見逃さないようにする電子掲示板システム、電子掲示板システムの機能を実行するためのプログラムおよびそのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供することを目的とする。
上述の課題を解決するために、請求項1の発明は、ネットワークに接続された電子掲示板システムにおいて、投稿者の投稿した記事を掲示板データベースへ登録する登録手段と、前記掲示板データベースの記事を閲覧者が閲覧したときに、該記事の内容を閲覧者へ返信するとともに、該閲覧者を識別する識別子および閲覧した日付を該記事と関連付けて該掲示板データベースへ記録する閲覧手段と、利用者から特定の期間が指定されたときに、該特定の期間内に閲覧されている前記掲示板データベース中の記事を対象にして閲覧者数を計数し、閲覧者数の多い順番に記事を並べた一覧表を作成して前記利用者へ返信する一覧表作成手段とを備えることを特徴とする。
また、請求項2の発明は、請求項1に記載の電子掲示板システムにおいて、前記一覧表作成手段で閲覧者数を計数する場合、前記特定の期間内で同じ識別子を持つ閲覧者に対しては1人として計数するようにしたことを特徴とする。
また、請求項3の発明は、請求項1または2に記載の電子掲示板システムにおいて、前記一覧表作成手段で閲覧者数の多い順番に記事を並べ換える場合、閲覧者数が同数の記事があるときは、それらの記事内の順序を記事が投稿された日時が新しい順に並べるようにしたことを特徴とする。
また、請求項4の発明は、請求項1、2または3に記載の電子掲示板システムにおいて、前記特定の期間は、本日、今週、今月、指定期間あるいは期間限定なしのいずれかであることを特徴とする。
また、請求項5の発明は、請求項1乃至4のいずれかに記載の電子掲示板システムにおいて、前記一覧表の表示項目は、少なくとも記事名および該記事を閲覧した閲覧者数であることを特徴とする。
また、請求項6の発明は、請求項1乃至5のいずれかに記載の電子掲示板システムにおいて、前記一覧表作成手段における計数の対象を記事単位ではなく、関連する記事をまとめて計数するようにしたことを特徴とする。
また、請求項7の発明は、記事を投稿または閲覧するためのクライアントと投稿された記事を管理する電子掲示板サーバをネットワークで接続した電子掲示板システムにおいて、前記電子掲示板サーバは、前記クライアントから投稿された記事を掲示板データベースへ登録する登録手段と、前記掲示板データベースの記事を前記クライアントから閲覧されたときに、該記事の内容を該クライアントへ返信するとともに、該クライアントの閲覧者を識別する識別子および閲覧された日付を該記事と関連付けて該掲示板データベースへ記録する閲覧手段と、前記クライアントから特定の期間が指定されたときに、該特定の期間内に閲覧されている前記掲示板データベース中の記事を対象にして閲覧者数を計数し、閲覧者数の多い順番に記事を並べた一覧表を作成して前記クライアントへ返信する一覧表作成手段とを備え、前記クライアントは、前記一覧表による記事の表示対象の切り替え要求を前記電子掲示板サーバへ送信する表示順序切替手段と、前記電子掲示板サーバから返信された一覧表を表示する表示手段と、前記表示手段で表示された一覧表中で指定した記事の内容を前記電子掲示板サーバから取得して表示する記事内容表示手段とを備えることを特徴とする。
また、請求項8の発明は、請求項7に記載の電子掲示板システムにおいて、前記表示順序切替手段における表示対象は、本日、今週、今月、指定期間あるいは指定期間なしのいずれかの期間に閲覧された記事であることを特徴とする。
また、請求項9の発明は、コンピュータに、請求項1乃至8のいずれかに記載の電子掲示板システムの機能を実行させるためのプログラムである。
また、請求項10の発明は、請求項9に記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
本発明によれば、重要な情報が書かれている記事は多くの閲覧者によって閲覧されるという事実に基づいて、記事を閲覧した閲覧者数が多い順番に記事を並べて表示することにより、掲示板に投稿された記事の中で掲示板の利用者が関心のある記事を素早く探しだすことができる。
また、掲示板を利用する利用者の多くが関心を持つ記事や傾向を知ることができるので、重要な情報を見逃さないようになる。
以下、図面を参照して、本発明の電子掲示板システムに係る好適な実施形態について説明する。
図1は、本発明の電子掲示板システムのネットワーク構成例を示すブロック図であり、同図において、電子掲示板システムは、利用者から投稿される記事の記録および閲覧を管理する電子掲示板サーバ10、電子掲示板で管理される記事を投稿または閲覧する利用者の利用するコンピュータ等からなるクライアント20、電子掲示板サーバ10とクライアント20とを接続するネットワーク30とから構成されている。
ネットワーク30は、電子掲示板サーバ10と複数のクライアント20とを接続するインターネートやイントラネット等の通信網であり、TCP/IPプロトコルで動作するものである。
電子掲示板サーバ10は、投稿者からの投稿記事をデータベースとして格納するとともに、その記事を閲覧者に対して閲覧させる。また、閲覧者が閲覧した記事に関するコメント等の追加記事も元の記事に関連付けて管理するとともに、記事がいつ誰によって閲覧されたかをも記録する。
さらに、閲覧者や投稿者がすでにどのような記事が投稿されているかを知るための記事の一覧表をも提供する。この一覧表は、登録順やカテゴリ順ばかりでなく、投稿や閲覧のために何人の閲覧者が閲覧したかにしたがって記事を順序付けている。
クライアント20では、Webブラウザ等が動作し、利用者はこのWebブラウザを用いて電子掲示板サーバ10へアクセスし、投稿あるいは閲覧あるいはそれらのための記事の一覧表を表示させる。
次に、図2は、電子掲示板で管理するデータベースの内部データ構成をUML(Unified Modeling Language)を使用して表記した例を示す図である。
電子掲示板をあらわす「掲示板」オブジェクト201は、0個以上の「スレッド」オブジェクト202と関係している(1対0..nの関係)。「スレッド」は、関連する記事を記事群としてまとめるものであって、新規に登録された記事に対してコメントの形で別の記事を投稿した場合などで、これらの投稿記事およびコメント記事等は同一のスレッドに属する。
「スレッド」オブジェクト202は、新規に投稿した記事である「記事」オブジェクト203と1対1の関係を持っている。
「記事」オブジェクト203は、他の「記事」オブジェクト203と1対0..nの関係を持っている。この1対0..nの関係は、投稿された記事に対して、コメントなどの追加記事を複数個持つ場合があるからである。
また、「記事」オブジェクト203の属性としては、記事ID、投稿者名、投稿日時、記事名、カテゴリ、本文等が記録される。
さらに、「記事」オブジェクト203は、「閲覧記録」オブジェクト204と1対1..nの関係を持っている。
この「閲覧記録」オブジェクト204の属性としては、閲覧者によって当該記事を閲覧した日付と閲覧者のユーザIDとが記録される。ただし、最初に投稿した投稿者も閲覧記録へ記録されるが、同じユーザIDを持つ閲覧者が同じ日付で同じ記事を閲覧した場合には閲覧記録へは記録されない。
次に、図3は、電子掲示板システムにおけるクライアント20の画面例である。同図において、画面100は、電子掲示板に投稿された記事の一覧表を表示する一覧表領域120と、この一覧表の記事の表示順序を指定する表示順序指定領域110と、一覧表中の記事の内容の表示や投稿記事の作成を行う記事領域130とから構成されている。
表示順序指定領域110は、閲覧ユーザ数順111、新規登録順112、カテゴリ順113および表示ボタン114から構成されている。
さらに、閲覧ユーザ数順111を選択した場合には、全閲覧ユーザ数111a、本日の閲覧ユーザ数111b、今週の閲覧ユーザ数111c、今月の閲覧ユーザ数111d、期間指定111eから選択することが可能である。期間指定111eを選択した場合は、任意の開始日と終了日で示される指定期間を入力することができる。
新規登録順112を選択して表示ボタン114を押すことによって、電子掲示板サーバ10から新規登録した日付順に並べられた記事の一覧表が送られ、この一覧表が一覧表領域120へ表示される。
また、カテゴリ順113を選択して表示ボタン114を押すことによって、電子掲示板サーバ10からカテゴリ順に並べられた記事の一覧表が送られ、この一覧表が一覧表領域120へ表示される。
また、閲覧ユーザ数順111を選択して、さらに閲覧した記事の期間を限定して表示ボタン114を押すことによって、電子掲示板サーバ10から指定した期間の範囲内で記事を閲覧したユーザ数順(降順)に並べられた記事の一覧表が送られ、この一覧表が一覧表領域120へ表示される。
ここで、全閲覧ユーザ数111aの場合には、閲覧期間を限定せず、データベースに記録されたすべての記事を対象にして閲覧ユーザ数を計数する。
本日の閲覧ユーザ数111bの場合には、データベースに記録されたすべての記事の中から本日の日付で閲覧された記事だけを対象にして閲覧ユーザ数を計数する。
今週の閲覧ユーザ数111cの場合には、データベースに記録されたすべての記事の中から今週1週間(今週の日曜から本日まで)に閲覧された記事だけを対象にして閲覧ユーザ数を計数する。
今月の閲覧ユーザ数111dの場合には、データベースに記録されたすべての記事の中から今月1ヶ月(今月の1日から本日まで)に閲覧された記事だけを対象にして閲覧ユーザ数を計数する。
期間指定111eの場合には、データベースに記録されたすべての記事の中から指定した開始日から終了日までの期間に閲覧された記事だけを対象にして閲覧ユーザ数を計数する。
一覧表領域120は、表示順序を指定した場合に表示される記事の一覧表を表示する。この領域には、記事ごとに、少なくとも記事名121とその記事を閲覧したユーザ数122とをユーザ数順(降順)に並べている。この一覧表には、記事に対する記事名だけでなく、投稿者名、投稿日付やカテゴリ等も表示するようにしてもよい。
また、記事名121は、この記事の本文を格納したデータベースへのリンクが張られている。閲覧者が記事名121をクリックすると、この記事の内容が記事領域130に表示される。
記事領域130は、閲覧した記事やこれから投稿する記事の記事名131、記事の分類を示すカテゴリ132および記事の本文133と、作成した記事の新規登録を指示する登録ボタン134と閲覧した記事に対するコメントなどの追加記事の投稿を指示するコメントボタン135とから構成される。
一覧表領域120に表示された記事を選択すると、データベースから選択された記事に関する情報が取り寄せられて、その記事の記事名が記事名131へ、カテゴリがカテゴリ132へ、本文が本文133の各領域へ表示される。
また、新規に登録したいときには、記事名、カテゴリおよび本文を各領域へ入力して、登録ボタン134を押す。この入力された記事等は電子掲示板サーバ10へ送信され、データベースへ格納される。
記事に対するコメント等の追加事項を投稿するときには、当該記事を表示させておいてコメントボタン135を押すと、コメントのための入力領域(形式はこの記事領域と類似したものである)へ入力して登録ボタンを押すことによって、閲覧記事のコメント等の追加記事として電子掲示板サーバ10のデータベースへ格納される。
以下、本実施形態の電子掲示板システムを詳細に説明する。
図4は、本実施形態の電子掲示板サーバ10の機能構成図である。同図において、電子掲示板サーバ10は、制御手段11、登録手段12、閲覧手段13、一覧表作成手段14と掲示板データベース(DB)40とから構成される。さらに、一覧表作成手段14は、登録順読出手段15、カテゴリ順読出手段16、期間指定読出手段17、出力手段18とから構成されている。
掲示板DB40は、上述したデータベースと同じものであり、図2で示したようなデータ構造をもっており、登録した記事間の関係、記事を誰がいつ閲覧したを示す情報を記憶し、管理している。
制御手段11は、例えば、Webサーバを用いて構成されクライアント20とのデータの送受信、登録手段12、閲覧手段13、一覧表作成手段14を制御する。
また、制御手段11は、クライアント20のWebブラウザを介してアクセスがあると、掲示板DB40に格納された記事を予め設定された順序の一覧表を作成して、図3に示したような画面を送信する。
利用者は、記事を投稿するときには、図3の記事領域130の記事名131、カテゴリ132および本文133へ入力し、登録ボタン134を押す。
クライアント20のWebブラウザは、この新規登録記事の情報を電子掲示板サーバ10へ送信する。
電子掲示板サーバ10の制御手段11がこの新規登録記事の情報を受信すると、登録手段12を起動して受信情報を渡す。
登録手段12は、記事に対して唯一名である記事IDを付与し、新たなスレッドを作成して、そのスレッドに1対1の関係で記事オブジェクトを作成して掲示板DB40へ記録するとともに、登録によって変更された掲示板DB40の記事の一覧表を新たに作成し、Webブラウザの扱える形式に変換し、投稿者のクライアント20へ返信する。
この際、記事オブジェクトの属性として、記事ID、記事を投稿した投稿者名、記事を受信した日時、記事名、カテゴリおよび記事本文を格納する。また、閲覧記録オブジェクトを作成して、登録した記事オブジェクトと関連付けておく。この閲覧記録オブジェクトの属性として、投稿記事を受信した日付と投稿者のユーザID(例えば、メールアドレス)とを記録する。
また、利用者が閲覧した記事に対してコメント等の追加記事を投稿する場合には、図3のコメントボタン135を押すことによって、表示されるコメントのための入力領域へ記入して登録ボタンを押す。
クライアント20のWebブラウザは、この追加記事の情報を電子掲示板サーバ10へ送信する。
電子掲示板サーバ10の制御手段11がこの追加記事の情報を受信すると、登録手段12を起動して受信情報を渡す。
登録手段12は、追加記事に対して唯一名である記事IDを付与し、追加記事の元になった記事と関連付けた記事インスタンスを作成して掲示板DB40へ記録するとともに、登録によって変更された掲示板DB40の記事の一覧表を新たに作成し、Webブラウザの扱える形式に変換し、投稿者のクライアント20へ返信する。
この際、追加記事の記事インスタンスの属性として、記事ID、追加記事を投稿した投稿者名、追加記事を受信した日時、追加記事名、カテゴリおよび追加記事の本文を格納する。また、閲覧記録インスタンスを作成して、登録した追加記事の記事インスタンスと関連付けておく。この閲覧記録インスタンスの属性として、追加記事を受信した日付と投稿者のユーザID(例えば、メールアドレス)とを記録する。
利用者が記事を閲覧するときには、図3の一覧表領域120の一覧表の該当記事の記事名121をクリックする。
クライアント20のWebブラウザは、この閲覧記事の情報を電子掲示板サーバ10へ送信する。
電子掲示板サーバ10の制御手段11がこの閲覧記事の情報を受信すると、閲覧手段13を起動して受信情報を渡す。
閲覧手段13は、閲覧対象となった記事を掲示板DB40から取り出して、Webブラウザの扱える形式に変換し、閲覧者のクライアント20へ返信する。
この際、閲覧手段13は、閲覧対象となった記事の閲覧記録を参照して、閲覧者のユーザIDと同じユーザIDが登録されていないかどうか確かめる。同じユーザIDが登録されていないときには、閲覧要求を受信した日付と閲覧者のユーザIDとを新たな閲覧記録インスタンスとして登録する(図5参照)。
また、同じユーザIDが既に登録されていた場合には、閲覧記録インスタンスを作成しない。
利用者が記事の一覧表示の順序を変更したいときには、図3の表示順序指定領域110で、閲覧ユーザ数順111、新規登録順112およびカテゴリ順113のいずれかを選択して表示ボタン114を押す。
クライアント20のWebブラウザは、この一覧表取得要求とその表示順序情報を電子掲示板サーバ10へ送信する。
電子掲示板サーバ10の制御手段11がこの一覧表取得要求とその表示順序情報を受信すると、一覧表作成手段14を起動して表示順序情報を渡す。
一覧表作成手段14は、表示順序情報が新規登録順である場合は、登録順読出手段15を起動する。
登録順読出手段15は、掲示板DB40に記録された記事を登録した日付の順序(降順または昇順)でソートして、登録した日付、記事名(記事インスタンスへのリンク情報を付加する)および投稿者名等からなる一覧表を作成して、出力手段18によってWebブラウザの扱える形式に変換し、投稿者のクライアント20へ返信する。
また、一覧表作成手段14は、表示順序情報がカテゴリ順である場合は、カテゴリ順読出手段16を起動する。
登録順読出手段15は、掲示板DB40に記録された記事をカテゴリによって分類し、カテゴリ、記事名(記事インスタンスへのリンク情報を付加する)および投稿者名等からなる一覧表を作成して、出力手段18によってWebブラウザの扱える形式に変換し、投稿者のクライアント20へ返信する。
また、利用者が閲覧ユーザ数順に一覧表を表示させたいときには、さらに、全閲覧ユーザ数111a、本日の閲覧ユーザ数111b、今週の閲覧ユーザ数111c、今月の閲覧ユーザ数111d、期間指定111eのいずれかを選択してから、表示ボタン114を押す。期間指定111eを選択した場合は、任意の開始日と終了日で示される指定期間を入力してから、表示ボタン114を押す。
クライアント20のWebブラウザは、この一覧表取得要求とどの期間の閲覧ユーザ数によって表示したいかの期間情報を電子掲示板サーバ10へ送信する。
電子掲示板サーバ10の制御手段11がこの一覧表取得要求と期間情報を受信すると、一覧表作成手段14の期間指定読出手段17を起動して期間情報を渡す。
期間指定読出手段17は、受け取った期間情報から次のように開始日と終了日とを設定する。
(1)期間情報が「全閲覧ユーザ数」の場合には、開始日を掲示板システムが稼動した最初の日、終了日を本日の日付に設定する。
(2)期間情報が「本日の閲覧ユーザ数」の場合には、開始日および終了日を本日の日付に設定する。
(3)期間情報が「今週の閲覧ユーザ数」の場合には、開始日を今週の日曜、終了日を本日の日付に設定する。
(4)期間情報が「今月の閲覧ユーザ数」の場合には、開始日を今月の1日、終了日を本日の日付に設定する。
(5)期間情報が「期間指定」の場合には、指定された期間を開始日および終了日の日付に設定する。
このように期間を設定した後、掲示板DB40に記録されたすべての記事の中から閲覧記録インスタンスの日付属性の値が開始日と終了日の期間内の記事を探す。
この際、この記事を開始日と終了日の期間内で閲覧している閲覧者のユーザ数を計数するが、閲覧者のユーザIDが同一である場合には計数せずに、同一人を計数しないようにする(図6参照)。
このようにして計数されたユーザ数の多い順にソートし、記事名(記事インスタンスへのリンク情報を付加する)、閲覧したユーザ数および投稿者名、投稿日時、カテゴリ等からなる一覧表を作成して、出力手段18によってWebブラウザの扱える形式に変換し、表示要求者のクライアント20へ返信する。
ここで、閲覧ユーザ数が同数であった場合には、記事を投稿した日時が新しい順にソートする。
以上のように、記事単位に閲覧したユーザ数を表示することにより、各投稿記事がどの程度利用者に関心が持たれているかを知る目安となる。
また、閲覧したユーザ数が同じ記事があった場合は、同じ閲覧したユーザ数の記事内の順序を記事が投稿された日時が新しい順で並べられているので、同程度の関心を持たれる記事であれば、より新しい記事を見つけることができる。
また、一覧表に表示する対象記事を特定の期間(本日、今週、今月または指定期間)に閲覧された記事に限定することによって、そのときに利用者が関心をもった記事を知ることができる。
また、この特定の期間(本日、今週、今月、期間指定、期間指定なし)を種々切り替えることで、その時々で利用者が関心をもった記事やその傾向を知ることができる。
また、上記の実施形態では、記事ごとに閲覧したユーザ数を計数していたが、スレッド単位にまとめた記事全体で閲覧ユーザ数を計数するようにすると、利用者がより関心のある記事の傾向を知ることができる。
さらに、本発明は、上述した実施形態のみに限定されたものではなく、上述した実施形態の機能をそれぞれプログラム化し、あらかじめCD−ROM等の記録媒体に書き込んでおき、コンピュータに搭載したCD−ROMドライブのような媒体駆動装置にこのCD−ROM等を装着し、これらのプログラムをインストールして、実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
この場合、記録媒体から読出されたプログラム自体が上述した実施形態を実現することになり、そのプログラムおよびそのプログラムを記録した記録媒体も本発明を構成することになる。
なお、記録媒体としては半導体媒体(例えば、ROM、不揮発性メモリカード等)、光媒体(例えば、DVD、MO、MD、CD−R等)、磁気媒体(例えば、磁気テープ、フレキシブルディスク等)のいずれであってもよい。
あるいは、インターネット等の通信網を介して記憶装置に格納されたプログラムをサーバコンピュータから直接供給を受けるようにしてもよい。この場合、このサーバコンピュータの記憶装置も本発明の記録媒体に含まれる。
また、ロードしたプログラムを実行することにより上述した実施形態が実現されるだけでなく、そのプログラムの指示に基づき、オペレーティングシステム等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって上述した実施形態が実現される場合も含まれる。
本発明の電子掲示板システムの機能をプログラムとしたり、そのプログラムを記録媒体に記録することによって、コスト、可搬性、汎用性を向上させることができる。
本発明の電子掲示板システムのネットワーク構成例を示すブロック図である。 電子掲示板で管理するデータベースの内部データ構成をUMLを使用して表記した例を示す図である。 電子掲示板システムにおけるクライアントの画面例である。 本実施形態の電子掲示板サーバ10の機能構成図である。 閲覧記録インスタンスを示す例である。 記事ごとに閲覧したユーザ数を計数した結果を示す例である。
符号の説明
10…電子掲示板サーバ、11…制御手段、12…登録手段、13…閲覧手段、14…一覧表作成手段、15…登録順読出手段、16…カテゴリ順読出手段、17…期間指定読出手段、18…出力手段、20…クライアント、30…ネットワーク、40…掲示板DB、100…クライアントの表示画面、110…表示順序指定領域、111…閲覧ユーザ数順、111a…全閲覧ユーザ数、111b…本日の閲覧ユーザ数、111c…今週の閲覧ユーザ数、111d…今月の閲覧ユーザ数、111e…期間指定、112…新規登録順、113…カテゴリ順、114…表示ボタン、120…一覧表領域、121…記事名、122…ユーザ数、130…記事領域、131…記事名、132…カテゴリ、133…本文、134…登録ボタン、135…コメントボタン、201…掲示板オブジェクト、202…スレッドオブジェクト、203…記事オブジェクト、204…閲覧記録オブジェクト。

Claims (10)

  1. ネットワークに接続された電子掲示板システムにおいて、投稿者の投稿した記事を掲示板データベースへ登録する登録手段と、前記掲示板データベースの記事を閲覧者が閲覧したときに、該記事の内容を閲覧者へ返信するとともに、該閲覧者を識別する識別子および閲覧した日付を該記事と関連付けて該掲示板データベースへ記録する閲覧手段と、利用者から特定の期間が指定されたときに、該特定の期間内に閲覧されている前記掲示板データベース中の記事を対象にして閲覧者数を計数し、閲覧者数の多い順番に記事を並べた一覧表を作成して前記利用者へ返信する一覧表作成手段とを備えることを特徴とする電子掲示板システム。
  2. 請求項1に記載の電子掲示板システムにおいて、前記一覧表作成手段で閲覧者数を計数する場合、前記特定の期間内で同じ識別子を持つ閲覧者に対しては1人として計数するようにしたことを特徴とする電子掲示板システム。
  3. 請求項1または2に記載の電子掲示板システムにおいて、前記一覧表作成手段で閲覧者数の多い順番に記事を並べ換える場合、閲覧者数が同数の記事があるときは、それらの記事内の順序を記事が投稿された日時が新しい順に並べるようにしたことを特徴とする電子掲示板システム。
  4. 請求項1、2または3に記載の電子掲示板システムにおいて、前記特定の期間は、本日、今週、今月、指定期間あるいは期間限定なしのいずれかであることを特徴とする電子掲示板システム。
  5. 請求項1乃至4のいずれかに記載の電子掲示板システムにおいて、前記一覧表の表示項目は、少なくとも記事名および該記事を閲覧した閲覧者数であることを特徴とする電子掲示板システム。
  6. 請求項1乃至5のいずれかに記載の電子掲示板システムにおいて、前記一覧表作成手段における計数の対象を記事単位ではなく、関連する記事をまとめて計数するようにしたことを特徴とする電子掲示板システム。
  7. 記事を投稿または閲覧するためのクライアントと投稿された記事を管理する電子掲示板サーバをネットワークで接続した電子掲示板システムにおいて、
    前記電子掲示板サーバは、前記クライアントから投稿された記事を掲示板データベースへ登録する登録手段と、前記掲示板データベースの記事を前記クライアントから閲覧されたときに、該記事の内容を該クライアントへ返信するとともに、該クライアントの閲覧者を識別する識別子および閲覧された日付を該記事と関連付けて該掲示板データベースへ記録する閲覧手段と、前記クライアントから特定の期間が指定されたときに、該特定の期間内に閲覧されている前記掲示板データベース中の記事を対象にして閲覧者数を計数し、閲覧者数の多い順番に記事を並べた一覧表を作成して前記クライアントへ返信する一覧表作成手段とを備え、
    前記クライアントは、前記一覧表による記事の表示対象の切り替え要求を前記電子掲示板サーバへ送信する表示順序切替手段と、前記電子掲示板サーバから返信された一覧表を表示する表示手段と、前記表示手段で表示された一覧表中で指定した記事の内容を前記電子掲示板サーバから取得して表示する記事内容表示手段とを備えることを特徴とする電子掲示板システム。
  8. 請求項7に記載の電子掲示板システムにおいて、前記表示順序切替手段における表示対象は、本日、今週、今月あるいは指定期間のいずれかに閲覧された記事であることを特徴とする電子掲示板システム。
  9. コンピュータに、請求項1乃至8のいずれかに記載の電子掲示板システムの機能を実行させるためのプログラム。
  10. 請求項9に記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
JP2003353053A 2003-10-14 2003-10-14 電子掲示板システム、プログラムおよび記録媒体 Withdrawn JP2005122226A (ja)

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