JP2005122151A - 非磁性1成分トナーとそれを用いた画像形成方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 帯電量が均一である上、良好な流動性と帯電立ち上がり特性とを両立しうる非磁性1成分トナーと、かかる非磁性1成分トナーの、規制ブレードへの融着や帯電不良などを生じることなしに、装置の耐久性を向上させ、トナー補給のみで長期にわたって良好な画像形成が可能な画像形成方法とを提供する。
【解決手段】 非磁性1成分トナーは、トナー粒子の表面を、シリカ微粒子と、小粒径で低抵抗の酸化チタン微粒子(i)と、大粒径で高抵抗の酸化チタン微粒子(ii)とで表面処理した。画像形成方法は、上記非磁性1成分トナーTを、現像剤担持体41上に、金属製の規制ブレード42を用いて薄層化しながら供給し、次いでこの薄層化した非磁性1成分トナーにより、像担持体1としてのアモルファスシリコン感光体上の静電潜像をトナー像に現像する。
【選択図】 図1

Description

この発明は、電子写真法を利用した画像形成装置に好適に使用される非磁性1成分トナーと、それを用いた画像形成方法とに関するものである。
レーザープリンタ、静電式複写機、普通紙ファクシミリ装置、およびこれらの複合機などの画像形成装置においては、まず像担持体の表面を帯電手段によって一様に帯電させ、次いで露光手段によって露光して静電潜像を形成後、この静電潜像を、現像手段によってトナー像に現像する。次にこのトナー像を、転写手段によって紙などの被印刷物の表面に転写した後、定着手段によって定着させることで一連の画像形成の工程が完了する。
静電潜像をトナー像に現像する方法の1つに、非磁性のトナー粒子を含む非磁性1成分トナーを用い、かかる非磁性1成分トナーを、現像剤担持体上に、規制ブレードを用いて薄層化しながら供給し、次いでこの薄層化した非磁性1成分トナーにより、像担持体上の静電潜像を、接触または非接触によってトナー像に現像する非磁性1成分現像方法がある。
この非磁性1成分現像方法では、トナー粒子をキャリヤと混合して均一に摩擦帯電させることができる2成分現像方法と違って、非磁性1成分トナーをいかにして均一に摩擦帯電させるか、また、現像剤担持体上にいかにして均一な非磁性1成分トナーの薄層を形成するかが、形成画像の画質を向上する上で重要な課題である。非磁性1成分トナーの帯電量が不均一であると、形成画像にむらを生じたり、余白部分にカブリを生じたりして画質が低下するおそれがある。
そこで、トナー粒子に外添して摩擦帯電性を調整するための外添剤として、一般的なシリカ微粒子に代えて、水系中でカップリング剤を加水分解しながら表面処理した酸化チタン微粒子を使用することが提案されているが、酸化チタン微粒子だけではトナー粒子の流動性が十分に得られないという問題がある(特許文献1参照)。
また、外添剤として、流動性に優れるシリカ微粒子と、大粒径でかつ低抵抗の酸化チタン微粒子とを併用することも提案されているが、低抵抗の酸化チタン微粒子を使用すると、非磁性1成分トナーの帯電の立ち上がりが悪くなって、特に画像形成方向に沿う縦長帯状のベタ画像を形成した際に、画像の後端部分で画像濃度が低くなる、いわゆるベタ追従性の不良を生じるという問題がある(特許文献2参照)。
また、前記の画像形成装置に用いる像担持体としては、光導電性を有する種々の材料からなる、種々の構造を有するものが実用化されているが、とくにアモルファスシリコン感光体が、無公害物質であるため工業的に優れていることや、表面硬度が高く信頼性の高い、メンテナンス性に優れた長寿命の感光体を形成できること、さらには実用的な感度を有し、しかも比較的安価に製造できることから、広く一般に用いられている。しかしアモルファスシリコン感光体は、その特性上、400V前後の低い表面電位で使用しなければならないため、かかる低い表面電位でも十分に現像することができる高い現像能力を有する非磁性1成分トナーが求められている。
そこで、トナー粒子の粒度分布を調整して非磁性1成分トナーの現像能力を向上することが提案されているが、通常の分級機を用いたトナー粒子の製造工程においてトナーの粒度分布を細かく規定することは難しく、製造工程が複雑化してトナー粒子の生産性が低下するという問題がある(特許文献3〜5参照)。
また、上記のトナー粒子は、画像形成装置の現像手段内などで繰り返し撹拌などされることによって粉砕されたり、あるいは逆にトナー粒子同士が凝集、融着したりすることによって比較的早期に、粒度分布が所定の範囲から変動して、所期の効果が得られなくなってしまうため、耐久性の点でも問題がある。
また、アモルファスシリコン感光体は、周知のように帯電工程で発生する放電生成物の吸着や、同じく帯電工程で発生するオゾンによる酸化物被膜の形成などによって親水性、吸湿性が高くなって表面の電気抵抗が低下し、それによって表面の電荷が面方向にリークしやすくなる。そして環境変動、とくに湿度が上昇した際に、形成画像にいわゆる画像流れを生じやすいため、かかる画像流れの防止効果にも優れた非磁性1成分トナーが求められている。
しかし、上記特許文献3〜5のようにトナー粒子の粒度分布を規定しただけでは、画像流れを解消する効果は得られないため、アモルファスシリコン感光体を加熱して吸着水を除去するドラムヒータなしでは、特に高温高湿環境下で画像流れが発生しやすいという問題がある。
さらに、前記非磁性1成分現像方法に用いる規制ブレードとして、従来は、シリコーンゴム、ウレタンゴム等のゴムブレードや、ステンレス等の金属製のブレード、あるいはガラス製のブレードなどが用いられ、特に非磁性1成分トナーが正帯電性であるときには、自身の帯電極性が負であって、摩擦によって正帯電性の非磁性1成分トナーを良好に帯電できることや、トナーが融着しにくいことなどから、シリコーンゴム製の規制ブレードが好適に使用される。ところが、シリコーンゴム製の規制ブレードは耐久性が十分でないという問題がある。
特に、上記のようにアモルファスシリコン感光体の表面に吸着した放電生成物や、表面に形成された酸化物皮膜などを研磨、除去して画像流れの発生を防止するべく、大粒径の酸化チタン微粒子を研磨剤粒子として外添した系では、シリコーンゴム製の規制ブレードが、この研磨剤粒子によって研磨されて早期に劣化してしまうため、頻繁に交換しなければならないという問題がある。
一方、金属製の規制ブレードは耐久性に優れるものの、トナー粒子の融着を生じやすい上、自身が正の帯電特性を有するため、特に正帯電性の非磁性1成分トナーと組み合わせた際に、当該非磁性1成分トナーを、摩擦によって良好に帯電できないという問題がある。
特開平7−295285号公報(請求項1、第0030欄〜第0041欄) 特開平11−282242号公報(請求項2〜6、第0035欄、第0040欄〜第0042欄) 特開平3−152563号公報(特許請求の範囲、第5頁左上欄第18行〜第6頁左上欄第20行) 特開平3−152559号公報(特許請求の範囲、第6頁左下欄第14行〜第7頁左下欄第17行) 特開平2−287369号公報(特許請求の範囲、第4頁右上欄第8行〜第5頁右上欄第7行)
この発明の目的は、帯電量が均一である上、良好な帯電立ち上がり特性を有する非磁性1成分トナーを提供することにある。
また、この発明の他の目的は、非磁性1成分トナーの、規制ブレードへの融着や帯電不良などを生じることなしに、装置の耐久性を向上させ、トナー補給のみで長期にわたって良好な画像形成が可能な画像形成方法を提供することにある。
請求項1記載の発明は、非磁性1成分トナーであって、非磁性のトナー粒子に、外添剤として、一次粒子の平均粒径が0.1μm以下で、かつ比抵抗が1.0×10Ω・cm以下である酸化チタン微粒子(i)と、一次粒子の平均粒径が0.2〜1.0μmで、かつ比抵抗が1.0×10Ω・cm以上である酸化チタン微粒子(ii)とを、少なくとも外添したことを特徴とする非磁性1成分トナーである。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の非磁性1成分トナーを、現像剤担持体上に、金属製の規制ブレードを用いて薄層化しながら供給し、次いでこの薄層化した非磁性1成分トナーにより、像担持体としてのアモルファスシリコン感光体上の静電潜像を、接触または非接触によってトナー像に現像する現像工程を含むことを特徴とする画像形成方法である。
請求項1の構成によれば、外添剤として、小粒径で低抵抗の酸化チタン微粒子(i)と、大粒径で高抵抗の酸化チタン微粒子(ii)とを併用しているため、非磁性1成分トナーの帯電量を均一化するとともに、当該非磁性1成分トナーに、良好な帯電立ち上がり特性を付与することができる。すなわち、低抵抗の酸化チタン微粒子(i)を用いることによって帯電量を均一化するとともに、高抵抗の酸化チタン微粒子(ii)を用いることによって帯電立ち上がり特性を向上することができる。
また、請求項2の構成によれば、上記の非磁性1成分トナーを、規制ブレードとして金属製のブレードと組み合わせることによって、トナーの融着や帯電不良などを生じることなしに装置の耐久性を向上させることができる。
すなわち、非磁性1成分トナーに外添した酸化チタン微粒子(i)(ii)の併用効果によって、金属製のブレードを使用しているにも拘らず、正帯電性の非磁性1成分トナーを十分良好に帯電させることができる上、酸化チタン微粒子(ii)の研磨作用によって融着したトナーを研磨除去することができる。このため金属製のブレードの高い耐久性を生かして装置の耐久性を向上させ、トナー補給のみで長期にわたって良好な画像形成をすることが可能となる。
以下に、この発明を説明する。
《非磁性1成分トナー》
この発明の非磁性1成分トナーは、前記のように非磁性のトナー粒子に、外添剤として、小粒径で低抵抗の酸化チタン微粒子(i)と、大粒径で高抵抗の酸化チタン微粒子(ii)とを少なくとも外添したものである。
〈酸化チタン微粒子(i)〉
上記のうち酸化チタン微粒子(i)としては、従来公知の種々の製造方法で得た未処理の、一次粒子の平均粒径が0.1μm以下である酸化チタン微粒子に所定量の金属元素などを担持させて、比抵抗を1.0×10Ω・cm以下の範囲に調整したものなどを使用することができる。酸化チタン微粒子(i)に担持させる金属元素としては、例えばスズ、アンチモン、ヒ素、インジウムなどを挙げることができる。これらは1種単独で使用できる他、2種以上を併用することもできる。
また、比抵抗を微調整するために、金属元素を担持させた酸化チタン微粒子(i)の表面を、さらにカップリング剤で処理しても良い。カップリング剤としてはチタネートカップリング剤、シランカップリング剤などを挙げることができる。
酸化チタン微粒子(i)の比抵抗が1.0×10Ω・cm以下に限定されるのは、この範囲を超えると、当該酸化チタン微粒子(i)を外添したことによる、非磁性1成分トナーの帯電量を均一化する効果が得られず、形成画像の画質が低下するためである。なお、比抵抗の下限値は特に限定されず、上記の担持法などで低下できる限界値(およそ1.0×10−1Ω・cm程度)まで低抵抗化した酸化チタン微粒子(i)を用いることが可能である。
また、酸化チタン微粒子(i)の、一次粒子の平均粒径が0.1μm以下に限定されるのは、この範囲を超えると、非磁性1成分トナーの帯電量を均一化する効果が得られず、形成画像の画質が低下するためである。なお、一次粒子の平均粒径の下限値は特に限定されないが、トナー粒子に外添する際の取り扱い性等を考慮すると、上記の範囲内でも特に0.01μm以上であるのが好ましい。
酸化チタン微粒子(i)の外添量は特に限定されないが、トナー粒子100重量部に対して0.1〜1.0重量部であるのが好ましい。外添量がこの範囲未満では、酸化チタン微粒子(i)を外添したことによる、非磁性1成分トナーの帯電量を均一化する効果が得られず、形成画像の画質が低下するおそれがある。また、この範囲を超える場合には、帯電の立ち上がりが悪くなって、前述したベタ追従性が低下するおそれがある。
〈酸化チタン微粒子(ii)〉
酸化チタン微粒子(ii)としては、やはり従来公知の種々の製造方法で得た未処理の、一次粒子の平均粒径が0.2〜1.0μmである酸化チタン微粒子の表面をカップリング剤で処理して、比抵抗を1.0×10Ω・cm以上の範囲に調整したものなどを使用することができる。カップリング剤としてはチタネートカップリング剤、シランカップリング剤などを挙げることができる。
酸化チタン微粒子(ii)の比抵抗が1.0×10Ω・cm以上に限定されるのは、この範囲未満では、当該酸化チタン微粒子(ii)を外添したことによる、非磁性1成分トナーの帯電立ち上がりを向上する効果が得られず、形成画像のベタ追従性が低下するためである。なお、比抵抗の上限値は特に限定されず、上記のカップリング剤による処理法などで上昇できる限界値(およそ1.0×1015Ω・cm程度)まで高抵抗化した酸化チタン微粒子(ii)を用いることが可能である。
また、酸化チタン微粒子(ii)の、一次粒子の平均粒径が0.2〜1.0μmに限定されるのは、この範囲未満では、酸化チタン微粒子(ii)を添加したことによる、帯電立ち上がり特性を向上する効果が不十分になる結果、形成画像のベタ追従性が低下してしまい、しかも、研磨剤としての機能も不十分となって、特にアモルファスシリコン感光体と組み合わせた際に、吸湿による画像流れを防止できないためである。また、金属製のブレードと組み合わせた際に、当該ブレードにトナーが融着するのを防止できないためである。一方、上記の範囲を超える場合には、特に1ドットの幅の細線が同じ1ドットの間隔で並んだ1ドットピッチラインなどの画像において、画像の潰れが生じて画質が低下するためである。
酸化チタン微粒子(ii)の外添量は、特にアモルファスシリコン感光体と組み合わせる際には、トナー粒子100重量部に対して0.5〜2.0重量部であるのが好ましい。外添量がこの範囲未満では、酸化チタン微粒子(ii)を添加したことによる帯電立ち上がり特性を向上する効果や、研磨剤としての機能が不十分となって、特にアモルファスシリコン感光体と組み合わせた際に、高温高湿環境下での、吸湿による画像流れを防止できないおそれがある。また、金属製のブレードと組み合わせた際に、当該ブレードにトナーが融着するのを防止できないおそれがある。一方、上記の範囲を超える場合には、1ドットピッチラインなどの画像において、画像の潰れが生じて画質が低下するおそれがある。また、過剰の酸化チタン微粒子(ii)がトナー粒子から脱落して余白部分にカブリを生じたり、アモルファスシリコン感光体の表面に付着して形成画像に黒点を生じたりするおそれもある。
〈シリカ微粒子〉
トナーの流動性を向上することを考慮すると、本発明の非磁性1成分トナーには、上記2種の酸化チタン微粒子と共に、シリカ微粒子を外添するのが好ましい。シリカ微粒子としては、トナー粒子に外添される従来公知の種々の、微細なシリカ微粒子を挙げることができる。シリカ微粒子の外添量は、トナー粒子100重量部に対して0.1〜1.5重量部であるのが好ましい。
〈トナー粒子〉
トナー粒子としては、非磁性1成分用として従来公知の種々の構成を有するトナー粒子を用いることができる。具体的には、従来同様に定着用樹脂中に、着色剤その他の添加剤を分散させた構造を有するものが好ましい。
定着用樹脂としては、たとえばスチレン系重合体、アクリル系重合体、スチレン−アクリル系重合体、塩素化ポリスチレン、ホリプロピレン、アイオノマー等のオレフィン系重合体、ポリ塩化ビニル、ポリエステル系樹脂、ポリアミド、ポリウレタン、エポキシ樹脂、ジアリルフタレート樹脂、シリコーン樹脂、ケトン樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、フェノール樹脂、ロジン変性フェノール樹脂、キシレン樹脂、ロジン変性マレイン酸樹脂、ロジンエステルなどを挙げることができ、とくにスチレン系重合体、スチレン−アクリル系重合体、ポリエステル系樹脂が好ましい。このうちスチレン系重合体、スチレン−アクリル系重合体としては、スチレンの単独重合体や、当該スチレンと他の単量体との共重合体を挙げることができる。
スチレンと共重合可能な他の単量体としては、例えばp−クロルスチレン;ビニルナフタレン;エチレン、プロピレン、ブチレン、イソブチレンなどのエチレン不飽和モノオレフィン類;塩化ビニル、臭化ビニル、弗化ビニルなどのハロゲン化ビニル類;酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、ベンゾエ酸ビニル、酪酸ビニルなどのビニルエステル類;アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸イソブチル、アクリル酸ドテシル、アクリル酸n−オクチル、アクリル酸2−クロルエチル、アクリル酸フェニル、α−クロルアクリル酸メチル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブチルなどの(メタ)アクリル酸エステル類;アクリロニトリル、メタアクリロニトリル、アクリルアミドなどの他のアクリル酸誘導体;ビニルメチルエーテル、ビニルイソブチルエーテルなどのビニルエーテル類;ビニルメチルケトン、ビニルエチルケトン、メチルイソプロぺニルケトンなどのビニルケトン類;N−ビニルピロール、N−ビニルカルバゾール、N−ビニルインドール、N−ビニルピロリデンなどのN−ビニル化合物類等を挙げることができる。これら共重合モノマーは、1種単独で、あるいは2種以上を組み合わせて、スチレンと共重合させることができる。
また、ポリエステル系樹脂としては、例えば多価カルボン酸成分と多価アルコール成分とを重縮合させて得られるものなどを用いることができる。このうち多価カルボン酸成分としては、例えばマレイン酸、フマール酸、シトラコン酸、イタコン酸、グルタコン酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、シクロへキサンジカルボン酸、コハク酸、アジピン酸、セバチン酸、アゼライン酸、マロン酸等の2価カルボン酸;n−ブチルコハク酸、n−ブテニルコハク酸、イソブチルコハク酸、イソブテニルコハク酸、n−オクチルコハク酸、n−オクテニルコハク酸、n−ドデシルコハク酸、n−ドデセニルコハク酸、イソドデシルコハク酸、イソドデセニルコハク酸等の2価カルボン酸のアルキルもしくはアルケニルエステル;1,2,4−べンゼントリカルボン酸(トリメリット酸)、1,2,5−べンゼントリカルボン酸、2,5,7−ナフタレントリカルボン酸、1,2,4−ナフタレントリカルボン酸、1,2,4−ブタントリカルボン酸、1,2,5−へキサントリカルボン酸、1,3−ジカルボキシル−2−メチル−2−メチレンカルボキシプロパン、1,2,4−シクロへキサントリカルボン酸、テトラ(メチレンカルボキシル)メタン、1,2,7,8−オクタンテトラカルボン酸、ピロメリット酸、エンポール三量体酸等の3価以上のカルボン酸等を挙げることができる。また、これら多価カルボン酸の無水物も使用できる。
一方、多価アルコール成分としては、例えばエチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、1,2−プロピレングリコール、1,3−プロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、ネオぺンチルグリコール、1,4−ブテンジオール、1,5−ぺンタンジオール、1,6−へキサンジオール、1,4−シクロへキサンジメタノール、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコール等のジオール類の他、ビスフェノールA、水素添加ビスフェノールA、ポリオキシエチレン化ビスフェノールA、ポリオキシプロピレン化ビスフェノールA等のビスフェノール類;ソルビトール、1,2,3,6−へキサンテトロール、1,4−ソルビタン、ぺンタエリスリトール、ジぺンタエリスリトール、トリぺンタエリスリトール、1,2,4−ブタントリオール、1,2,5−ぺンタントリオール、グリセロール、ジグリセロール、2−メチルプロパントリオール、2−メチル−1,2,4−ブタントリオール、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、1,3,5−トリヒドロキシメチルべンゼン等のトリオール以上の多価アルコール類を挙げることができる。
着色剤としては、トナー粒子の色に合わせた各色の着色剤を用いることができる。その好適な例は下記の通りである。
黒色顔料
カーボンブラック、アセチレンブラック、ランプブラック、アニリンブラック。
黄色顔料
黄鉛、亜鉛黄、カドミウムイエロー、黄色酸化鉄、ミネラルファストイエロー、ニッケルチタンイエロー、ネープルスイエロー、ナフトールイエローS、ハンザイエローG、ハンザイエロー10G、ベンジジンイエローG、ベンジジンイエローGR、キノリンイエローレーキ、パーマネントイエローNCG、タートラジンレーキ。
橙色顔料
赤口黄鉛、モリブデンオレンジ、パーマネントオレンジGTR、ピラゾロンオレンジ、バルカンオレンジ、インダスレンブリリアントオレンジGK。
赤色顔料
べンガラ、カドミウムレッド、鉛丹、硫化水銀カドミウム、パーマネントレッド4R、リソールレッド、ピラゾロンレッド、ウオッチングレッドカルシウム塩、レーキレッドD、ブリリアントカーミン6B、エオシンレーキ、ローダミンレーキB、アリザリンレーキ、ブリリアントカーミン3B。
紫色顔料
マンガン紫、ファストバイオレットB、メチルバイオレットレーキ。
青色顔料
紺青、コバルトブルー、アルカリブルーレーキ、ビクトリアブルーレーキ、フタロシアニンブルー、無金属フタロシアニンブルー、フタロシアニンブルー部分塩素化物、ファーストスカイブルー、インダスレンブルーBC。
緑色顔料
クロムグリーン、酸化クロム、ピグメントグリーンB、マラカイトグリーンレーキ、ファイナルイエローグリーンG。
白色顔料
亜鉛華、酸化チタン、アンチモン白、硫化亜鉛。
体質顔料
バライト粉、炭酸バリウム、クレー、シリカ、ホワイトカーボン、タルク、アルミナホワイト。
着色剤の添加量は、定着用樹脂100重量部に対して1〜20重量部であるのが好ましく、2〜8重量部であるのがさらに好ましい。
着色剤以外の他の添加剤の代表例としては、電荷制御剤、オフセット防止剤を挙げることができる。
電荷制御剤は、トナーの摩擦帯電特性を制御するためのもので、トナーの帯電極性に応じて正電荷制御用および/または負電荷制御用の電荷制御剤を用いる。このうち正電荷制御用の電荷制御剤としては、塩基性窒素原子を有する有機化合物、例えば塩基性染料、アミノピリン、ピリミジン化合物、多核ポリアミノ化合物、アミノシラン類等や、上記各化合物で表面処理された充填剤等を挙げることができる。
また、負電荷制御用の電荷制御剤としては、ニグロシンベース(CI5045)、オイルブラック(CI26150)、ボントロンS、スピロンブラック等の油溶性染料;スチレン−スチレンスルホン酸共重合体等の電荷制御性樹脂;カルボキシ基を含有する化合物(たとえばアルキルサリチル酸金属キレート等)、金属錯塩染料、脂肪酸金属石鹸、樹脂酸石鹸、ナフテン酸金属塩等を挙げることができる。電荷制御剤の添加量は、定着用樹脂100重量部に対して0.1〜10重量部であるのが好ましく、0.5〜8重量部であるのがさらに好ましい。
オフセット防止剤は、トナーにオフセット防止効果を付与するために配合する。オフセット防止剤としては、脂肪族系炭化水素、脂肪族金属塩類、高級脂肪酸類、脂肪酸エステル類もしくはその部分ケン化物、シリコーンオイル、各種ワックス等を挙げることができる。中でも、重量平均分子量が1000〜10000程度の脂肪族系炭化水素が好ましい。具体的には、低分子量ポリプロピレン、低分子量ポリエチレン、パラフィンワックス、炭素原子数4以上のオレフィン単位からなる低分子量のオレフィン重合体、シリコーンオイル等の1種または2種以上の組み合わせが適当である。オフセット防止剤の添加量は、定着用樹脂100重量部に対して0.1〜10重量部であるのが好ましく、0.5〜8重量部であるのがさらに好ましい。その他、安定剤等の種々の添加剤を、適宜の割合で配合してもよい。
トナー粒子の、体積基準の中心粒径は4〜12μmであるのが好ましく、とくに6〜10μmであるのが好ましい。
《像担持体》
上記この発明の非磁性1成分トナーと組み合わせて使用する像担持体としては、アモルファスシリコン感光体が好ましい。また、アモルファスシリコン感光体としては、例えばドラム状などの所定の形状に形成した導電性基体の表面にアモルファスシリコン系の感光層を備えた、従来公知の種々の構造を有する感光体を用いることができる。
また、アモルファスシリコン系の感光層は、例えばグロー放電分解法、スパッタリング法、ECR法、蒸着法などの気相成長法によって形成することができ、その形成にあたっては、Hやハロゲン元素を含有させることもできる。また、感光体の特性を調整するためにC、N、O等の元素を含有させたり、周期表(長周期型)の13族元素や15族元素を含有させたりしてもよい。
具体的には感光層は、例えばa−Siの他、a−SiC、a−SiO、a−SiONなどのアモルファスシリコン系の、光導電性を有する種々の材料にて形成することができる。
とくにa−SiCを用いるのが好ましく、その場合はSi1−xのxの値を0<x≦0.5、好ましくは0.05≦x≦0.45に設定するのがよい。この範囲であればa−SiC層を、良好なキャリアの輸送を維持しつつa−Si層よりも高抵抗にして、感光体の光感度特性を向上することができる。
13族元素や15族元素としては、それぞれBやPが、共有結合性に優れ、半導体特性を敏感に変え得る点で、また、優れた光感度が得られるという点で望ましい。
さらにアモルファスシリコン系の感光層を、光キャリア発生の機能を高めた層領域(光励起層領域)と、キャリア輸送の機能を持たせた層領域(キャリア輸送層領域)とを積層したものとすると、感光体の光感度と耐電圧特性とをともに高めることができる。
この際、光励起層領域は光キャリアの生成効率を高めるため、成膜条件のうち、(1) 成膜速度を低めに設定する、(2) 製膜成分の、HやHeでの希釈率を高める、(3) ドープする元素の量を、キャリア輸送層領域よりも多くする、等の対策を施しつつ製膜するのが好ましい。
また、キャリア輸送層領域は、主に感光層の耐圧を高めるとともに、光励起層領域から注入されたキャリアを導電性基体にスムースに輸送する役割を持つが、この層領域においても、光励起層領域を透過してきた光によりキャリア生成が行われるため、感光体の光感度の向上に寄与する。
アモルファスシリコン系の感光層の厚みは、露光波長の光に対するこの層の吸収係数から求まる光吸収の深さに対して、さらに0.1〜2.0μmを加えた厚みとするのが好ましい。
また、感光層を、上記のように光励起層領域とキャリア輸送層領域とを積層したものとする場合には、光励起層領域の厚みを、上記光吸収の深さにほぼ等しく設定するのが好ましい。
感光層と導電性基体との間には、キャリア阻止層を介在させるのが好ましい。
キャリア阻止層は、現像時に感光体の表面がバイアス電圧を印加されつつトナーと接触した際に、導電性基体から感光層へのキャリアの注入を阻止することにより、露光部と非露光部との静電コントラストを高めて画像の濃度を向上させるとともに、地肌カブリを低減する機能を有する。
キャリア阻止層としては、それぞれ絶縁性であるa−SiC、a−SiO、a−SiN、a−SiON、a−SiCONなどにて形成した無機絶縁層や、あるいはポリエチレンテレフタレート、パリレン(登録商標)、ポリ四フッ化エチレン、ポリイミド、ポリフッ化エチレンプロピレン、ポリウレタン、エポキシ樹脂、ポリエステル、ポリカーボネート、酢酸セルローズ樹脂その他によって形成した有機絶縁層等を用いるのが好ましい。
また、キャリア阻止層には、絶縁性とともに、導電性基体やアモルファスシリコン系感光層との密着性が良く、かつ感光層を形成する際の加熱等にも大きな変質を起こさないといった特性が求められる。
かかる特性を考慮すると、キャリア阻止層もa−SiCにて形成するのが好ましい。
キャリア阻止層を形成するa−SiCを絶縁性とするためには、キャリア阻止層に含まれるCの量を、感光層の場合に比べて多くすればよい。
キャリア阻止層の厚みは0.01〜5μmであるのが好ましく、0.1〜3μmであるのがさらに好ましい。
また、感光層の表面は、有機もしくは無機の絶縁材料からなる表面保護層によって被覆して保護するのが好ましい。これにより、帯電手段などによる放電時に感光層の表面が酸化されて、放電生成物や水分子などを吸着しやすい酸化物被膜が形成されるのを防止することができる。また、絶縁耐圧を向上したり、繰り返し使用した際の耐磨耗性を向上したりすることもできる。
とくにa−SiC、a−SiN、a−SiO、a−SiCO、a−SiNOなどのa−Si系の絶縁材料からなる層を用いるのがよく、これらは感光層と同様の薄膜形成方法によって形成することができる。
とくにa−SiCにて形成するのが好ましい。表面保護層にa−SiCを用いる場合は、絶縁性を付与するため、キャリア阻止層の場合と同様に、含まれるCの量を感光層に比べて多くすればよい。
具体的には、Si1−xのx値を0.3≦x<1.0、とくに0.5≦x≦0.95とするのが好ましい。
また、上記Cのx値を調整して、表面保護層の暗抵抗率を1013Ω・cm以上とするのが好ましい。
暗抵抗率が1013Ω・cm以上であると、感光体は、表面保護層の面方向における電位の流れが少ないため静電潜像の維持能力が高い上、耐湿性にも優れており、吸水による画像流れの発生を抑制する効果に優れたものとなる。
また、かかる高抵抗の表面保護層は、トナーを通してのバイアスによる電荷の注入を阻止し、露光部と非露光部との電位コントラストを高めて、その表面に、より多くのトナーを引き付けてトナー像の濃度を増し、画像濃度を十分に高める機能も有する。また、地肌カブリを抑制することもできる。さらに感光体の絶縁耐圧を高めることもできる。
また、a−SiC以外の他の絶縁材料にて形成した表面保護層は、画像形成後にも光キャリアがトラップされ続けてしまい、通常の除電工程では残留電位を確実に消去できないおそれがある。しかしa−SiCにて形成した表面保護層は、表面からの正電荷は有効に阻止するが、導電性基体からの負電荷は比較的通し易いという性質を持つため、画像形成後の残留電位を、通常の除電工程によって効果的に消去でき、連続して画像形成を行えるという利点もある。
また、a−SiCにて形成した表面保護層は、a−SiC等のアモルファスシリコン系の感光層との密着性が良好であるとともに、耐磨耗性、耐環境性等にも優れるため、長期にわたって安定した画像形成を行えるという利点もある。
a−SiCにて形成した表面保護層は、その層内で、Cの量に厚み方向の勾配を形成してもよいし、CとともにN、O、Geなどの元素を含有させて耐湿性をさらに高めることもできる。
表面保護層の厚みは0.05〜5μmであるのが好ましく、0.1〜3μmであるのがさらに好ましい。厚みが0.05μm未満では、上述した酸化物被膜生成を防止する効果や、絶縁耐圧を向上する効果、あるいは繰り返し使用した際の耐磨耗性を向上する効果などが十分に得られないおそれがある。また、光キャリアを効果的にトラップしてトナー像の形成に寄与させることができないおそれもある。
一方、厚みが5μmを超える場合には、精細な電荷パターンを形成するに際して、表面保護層中で電界(電気力線)が膜面方向に広がりを生じて解像力の低下をきたす結果、十分な解像度が得られないおそれがある。また、表面に残留する電荷が多くなって残留電位が高くなるため、画像濃度の低下や地肌カブリ、あるいは繰り返し使用における画像濃度の変化等の問題を生じるおそれもある。
《画像形成方法》
図1は、この発明の画像形成方法を実施するための、画像形成装置の一例を示す図である。図の例の画像形成装置は、ドラム状の像担持体1の周囲に、従来同様に、同図中に矢印で示したその回転方向に沿って順に、帯電手段2と、露光手段3と、現像手段4と、転写手段5と、クリーニング手段6と、除電ランプ7とをこの順に配設したものである。
このうち像担持体1としては、上記のようにアモルファスシリコン感光体が好ましい。また、帯電手段2としては、従来同様にコロトロン、スコロトロンなどの帯電器を用いることができる。図の例はスコロトロン式の帯電器であって、符号21は放電ワイヤ、符号22はシールド、符号23はグリッドである。
露光手段3としては、例えば画像形成装置がレーザープリンタ、デジタル式の静電式複写機、普通紙ファクシミリ装置などである場合、入力された電子データに基づいて像担持体1の表面に静電潜像を形成できる、半導体レーザアレイなどを用いることができる。
現像手段4としては、非磁性1成分トナーTを収容するためのハウジング40と、像担持体1の回転に伴って回転する現像剤担持体41と、この現像剤担持体41の表面に、その回転に伴って連続して、非磁性1成分トナーTを帯電、付着させて所定厚みの薄層TLを形成するための規制ブレード42とを備えたものを用いている。また、規制ブレード42は、例えばステンレス鋼板などの金属製の板材にて形成している。
また、転写手段5として、図の例では、少なくともその表面が導電性を有し、所定の電位に接続された転写ローラを用いている。これにより、転写手段5として帯電器を用いる場合に比べて、画像形成装置内でのオゾンの発生を抑えて、当該オゾンによる放電生成物の発生や感光体表面への酸化物被膜の形成を抑制することができる。したがって画像流れの発生をさらに確実に防止することができる。
さらにクリーニング手段6としては、像担持体1の表面に当接させて、残留したトナーを掻き落とすためのクリーニングブレード61と、当該クリーニングブレード61で掻き落としたトナーを収容するためのハウジング62とを備えたものを用いている。
上記各部を備えた図の例の画像形成装置を用いて画像形成を行うには、像担持体1を矢印の方向に回転させながら、その表面を、帯電手段2によって一様に帯電させ、次いで露光手段3によって露光して静電潜像を形成した後、この静電潜像を、現像手段4によってトナー像に現像する。
詳しくは、規制ブレード42を用いて現像剤担持体41の表面に連続的に形成した非磁性1成分トナーTの薄層TLを、図に示したように像担持体1の表面に接触させることによって、当該像担持体1上に形成された静電潜像をトナー像に現像する。あるいは図示していないが、薄層TLを、像担持体1の表面と一定間隔に保持した非接触の状態として、電位差によって、非磁性1成分トナーを像担持体1の表面に移動させて静電潜像をトナー像に現像することもできる。
次に、このトナー像を、転写手段5によって紙などの被印刷物の表面に転写した後、図示しない定着手段によって被印刷物の表面に定着させることで、一連の画像形成の工程が完了する。
また、トナー像転写後の像担持体1は、その表面に残留したトナーをクリーニング手段6によって除去し、さらに除電ランプ7を用いて露光して除電することによって次の画像形成に備える。
上記の画像形成方法を実施するにあたり、この発明では、上で述べたように規制ブレード42として金属製のものを使用し、それを前記この発明の非磁性1成分トナーと組み合わせているため、規制ブレード42へのトナーの融着や帯電不良などを生じることなしに装置の耐久性を向上させ、トナー補給のみで長期にわたって良好な画像形成をすることが可能となる。
なお、画像形成装置の内部構成は、図の例には限定されず、種々の設計変更を施すことが可能である。
以下にこの発明を、実施例、比較例に基づいてさらに詳細に説明する。
〈酸化チタン微粒子(i)の製造〉
塩素法によって得た四塩化チタンと、酸素ガスとの混合物を気相酸化反応器に導入し、気相で1000℃の温度で反応させることによってバルク状の酸化チタンを得、この酸化チタンを、ハンマーミルを用いて粉砕し、洗浄後、110℃で乾燥させ、さらにジェットミルで解砕して酸化チタン微粒子を作製した。
酸化チタン微粒子の、一次粒子の平均粒径は、ハンマーミルによる粉砕条件を変更することによって、0.01μm、0.05μm、0.1μm、および0.2μmの4種に調整した。
次に、作製した酸化チタン微粒子を水に分散させて、濃度100g/リットルの懸濁液を調製するとともに、それとは別に、塩化スズ(SnCl・5HO)2gと塩化アンチモン(SbCl)0.1gとを2N塩酸水溶液50mlに溶かして添加液を調製した。
そして、70℃に加熱した懸濁液に、所定量の添加液を、1時間かけて添加し、固形分をろ別、洗浄したのち600℃で焼成し、ジェットミルで解砕して、スズとアンチモンが担持された酸化チタン微粒子を得た。この際、懸濁液のpHを2〜3に維持するため、10%水酸化ナトリウム水溶液を随時、滴下した。
添加液の添加量は、酸化チタンに対するスズとアンチモンの担持量を調整することで、比抵抗の異なる複数種の酸化チタン微粒子(i)を得るために調整した。ただし、添加液の添加量が同じでも、製造される酸化チタン微粒子(i)の抵抗値にはばらつきが生じるため、所望の抵抗値を有する酸化チタン微粒子が得られるまで、何度か、同じ添加量での製造を繰り返した。
次に、スズとアンチモンを担持させた酸化チタン微粒子100重量部と、イソプロピルトリイソステアロイルチタネート2.6重量部とを、ヘンシェルミキサーを用いて、130℃の温度で混合してカップリング反応させることによって酸化チタン微粒子(i)を製造した。
製造された酸化チタン微粒子(i)の比抵抗は、5.0×10Ω・cm、1.0×10Ω・cm、1.0×10Ω・cm、および1.0×10Ω・cmの4種であった。その結果、酸化チタン微粒子(i)としては、一次粒子の平均粒径と比抵抗の異なる下記(i-1)〜(i-7)の7種のものを製造することができた。
Figure 2005122151
〈酸化チタン微粒子(ii)の製造〉
ハンマーミルによる粉砕条件を変更したこと以外は酸化チタン微粒子(i)の製造と同様にして、一次粒子の平均粒径が0.15μm、0.2μm、0.5μm、1.0μm、および2.0μmである5種の酸化チタン微粒子を作製した。
次に、作製した酸化チタン微粒子を水に分散させて、濃度100g/リットルの懸濁液を調製するとともに、それとは別に、塩化スズ(SnCl・5HO)2gと塩化アンチモン(SbCl)0.1gとを2N塩酸水溶液50mlに溶かして添加液を調製した。
そして、70℃に加熱した懸濁液に、所定量の添加液を、1時間かけて添加し、固形分をろ別、洗浄したのち600℃で焼成し、ジェットミルで解砕して、スズとアンチモンが担持された酸化チタン微粒子を得た。この際、懸濁液のpHを2〜3に維持するため、10%水酸化ナトリウム水溶液を随時、滴下した。
添加液の添加量は、酸化チタンに対するスズとアンチモンの担持量を調整することで、比抵抗の異なる複数種の酸化チタン微粒子(ii)を得るために調整した。ただし、添加液の添加量が同じでも、製造される酸化チタン微粒子(ii)の抵抗値にはばらつきが生じるため、所望の抵抗値を有する酸化チタン微粒子が得られるまで、何度か、同じ添加量での製造を繰り返した。
次に、スズとアンチモンを担持させた酸化チタン微粒子100重量部と、イソプロピルトリイソステアロイルチタネート2.6重量部とを、ヘンシェルミキサーを用いて、130℃の温度で混合してカップリング反応させることによって酸化チタン微粒子(ii)を製造した。
製造された酸化チタン微粒子(ii)の比抵抗は、1.0×10Ω・cm、1.0×10Ω・cm、1.0×10Ω・cm、および1.0×1013Ω・cmの4種であった。その結果、酸化チタン微粒子(ii)としては、一次粒子の平均粒径と比抵抗の異なる下記(ii-1)〜(ii-11)の11種のものを製造することができた。
Figure 2005122151
なお、上記酸化チタン微粒子(i)(ii)の、一次粒子の平均粒径は下記のようにして求めた。
すなわち、酸化チタン微粒子の、走査型電子顕微鏡による倍率3万倍の写真を、CCDを用いて撮影後、画像データをパーソナルコンピュータに取り込み、汎用画像処理ソフト〔三谷商事(株)製の商品名WIN ROOF〕を用いて、画像中に写った任意の酸化チタン微粒子100個以上の個数平均粒径(長径)を求めて、酸化チタン微粒子の、一次粒子の平均粒径とした。
また、酸化チタン微粒子(i)(ii)の比抵抗は、ウルトラハイレジスタンスメータ(ULTRA HIGH RESISTANCE METER)〔アドバンテスト社製R8340A〕を使用して、酸化チタン微粒子10gを58.8MPaの圧力で圧縮して直径25mmの円柱形に成形し、円柱の軸方向に1kgの荷重をかけながら、円柱の両端部間に10Vの電圧を印加して測定した。
実施例1〜11、比較例1〜5:
〈定着用樹脂の合成〉
スチレン70重量部と、アクリル酸ブチル30重量部との混合液を、窒素による不活性雰囲気中で、2,2−アゾビス−(2,4−ジメチルバレロニトリル)を主成分とする重合開始剤〔和光純薬(株)製のV−65〕6重量部と、トルエン200重量部との溶液に3時間かけて滴下し、滴下終了後、液温を60℃に保った状態で12時間、重合反応させた。そして12時間、経過後にトルエンを減圧蒸留して除去することによって、定着用樹脂であるスチレン−アクリル樹脂を得た。
〈トナー粒子の製造〉
上記スチレン−アクリル樹脂100重量部に、カーボンブラック〔コロンビアカーボン社製のRaven1255〕5重量部、電荷制御剤としてのニグロシン染料〔オリエント化学工業(株)製のN07〕3重量部、およびワックス〔三洋化成工業(株)製の商品名ユーメックス100TS〕3重量部を加えて、ヘンシェルミキサー〔三井三池工業(株)製〕で十分に前混合し、次いで2軸押出式混練機〔池貝(株)製のPCM−30〕を用いて溶融混練し、ジェットミル〔日本ニューマチック工業(株)製のIDS−2型〕を用いて粉砕した後、アルピネ分級機を用いて分級して、体積基準の中心粒径が8.9μmであるトナー粒子を製造した。
〈非磁性1成分トナーの製造〉
上記で製造したトナー粒子100重量部に、外添剤として酸化チタン微粒子(i)0.4重量部、酸化チタン微粒子(ii)1.0重量部、およびシリカ微粒子〔日本アエロジル(株)製のREA200〕1.2重量部を、ヘンシェルミキサーを用いて混合して表3に示す実施例1〜11、比較例1〜5の16種の非磁性1成分トナーを製造した。
(実機試験1)
上記実施例1〜11、比較例1〜5の非磁性1成分トナーを、図1の内部構造を有し、像担持体1として正帯電単層有機感光体を用いると共に、印字ドット数を書き込み600dpi相当とした普通紙ファクシミリ装置〔京セラミタ(株)製LDC−790〕に使用して、温度23℃、相対湿度65%の常温、常湿環境下で画像形成して、下記の評価を行った。
画質評価:
上記の組み合わせによって、本発明の構成による、帯電量を均一化する効果を把握するために、以下の画質評価を行った。すなわち、1ドットの幅の細線が同じ1ドットの間隔で並んだ1ドットピッチラインの画像を形成し、その画質を下記の基準で評価した。なお、画像形成する用紙としては、A4サイズの用紙を用い、このA4サイズの用紙の長辺が、装置の通紙方向と一致するように設定した状態で画像形成して評価を行った。
◎:細線は均一で細く、線間の潰れもなかった。優
○:線幅は均一であるが若干太くなっていた。線間の潰れはなかった。良
△:線間の潰れはかなったが、線幅は不均一であった。可
×:線幅は不均一で、線間に潰れが見られた。不可
ベタ追従性評価:
上記の組み合わせによって、本発明の構成による、帯電量の立ち上がり特性を改善する効果を把握するために、以下のベタ追従性評価を行った。すなわち、用紙の先端から後端に至る縦長帯状のベタ画像を形成し、形成したベタ画像の先端部の画像濃度ID(用紙先端から2.5cmの位置の5点の平均値)と、後端部の画像濃度ID(用紙後端から2.5cmの位置の5点の平均値)とを、反射濃度計〔東京電色(株)製のTC−6DS〕を用いて測定して、両者の濃度差ID−IDを求めた。そして下記の基準で、ベタ追従性を評価した。
◎:濃度差が0.02未満であった。優
○:濃度差が0.02以上、0.05未満であった。良
△:濃度差が0.05以上、0.1未満であった。可
×:濃度差が0.1以上であった。不可
ただし、濃度差が0.1未満、濃度差の評価が△〜◎であっても、先端部の画像濃度IDが1.30未満のものは、評価は不可(×)とした。
結果を表3に示す。
Figure 2005122151
表より、一次粒子の平均粒径が0.1μmを超える酸化チタン微粒子(i)を用いた比較例1、比抵抗が1.0×10Ω・cmを超える酸化チタン微粒子(i)を用いた比較例2、および一次粒子の平均粒径が1.0μmを超える酸化チタン微粒子(ii)を用いた比較例4の非磁性1成分トナーは、いずれも形成画像の画質が不可(×)となった。
また、一次粒子の平均粒径が0.2μm未満である酸化チタン微粒子(ii)を用いた比較例3、および比抵抗が1.0×10Ω・cm未満である酸化チタン微粒子(ii)を用いた比較例5の非磁性1成分トナーは、ともに形成画像のベタ追従性が不可(×)となった。
これに対し、実施例1〜11の非磁性1成分トナーは、形成画像の画質、およびベタ追従性がともに優(◎)〜可(△)の範囲内であって、良好な画像を形成できることが確認された。
実施例12〜14:
酸化チタン微粒子(ii)の外添量を、トナー粒子100重量部に対して1.2重量部(実施例12)、0.5重量部(実施例13)、および2.0重量部としたこと以外は実施例1と同様にして、実施例12〜14の非磁性1成分トナーを製造した。
(実機試験2)
上記実施例12〜14の非磁性1成分トナーを、図1の内部構造を有し、像担持体1としてのアモルファスシリコン感光体と、ステンレス鋼板製の規制ブレード42とを組み合わせるとともに、印字ドット数を書き込み600dpi相当とした普通紙ファクシミリ装置〔京セラミタ(株)製LDC−790の改造機〕に使用して画像形成して、下記の評価を行った。
初期特性評価:
温度23℃、相対湿度65%の常温、常湿環境下で画像形成して、前記と同じ画質評価、ベタ追従性評価をして初期特性とした。
耐刷評価:
温度23℃、相対湿度65%の常温、常湿環境下で10万枚の連続画像形成を行った後、前記と同じ画質評価、ベタ追従性評価と、下記の各評価とを行った。
融着の有無:
10万枚の画像形成後の規制ブレード42に、トナーが融着しているか否かを観察した。また、ベタ画像を画像形成して、形成画像に、白筋等の、トナーの融着による影響が見られないか否かを評価した。
○:規制ブレード24に融着は見られなかった。優
△:規制ブレード24に融着が見られたが、形成画像に、融着による影響は見られなかった。可
×:規制ブレード24に融着が見られ、形成画像にも、融着による影響が見られた。不可
画像流れの有無:
10万枚の画像形成後の普通紙ファクシミリ装置を、温度35℃、相対湿度85%の高温、高湿環境下で24時間、静置した後、画像流れ評価のための画像(全面に、25%1ドットの画像)を連続的に画像形成して、下記の基準で、画像流れが発生しているか否かを評価した。
◎:画像形成した1枚目の画像において、既に画像流れは見られなかった。優
○:1枚目の画像には画像流れが見られたが、画像形成を繰り返すと、5枚目以内で画像流れが解消された。良
△:1枚目の画像には画像流れが見られたが、画像形成を繰り返すと、6枚目以上、10枚目以内で画像流れが解消された。可
×:1枚目の画像に画像流れが見られ、画像形成を繰り返しても、11枚目でも画像流れは解消されなかった。
結果を表4、5に示す。
Figure 2005122151
Figure 2005122151
両表より、実施例12〜14はいずれも、初期の画像特性に優れる上、高温高湿環境下で連続画像形成しても、規制ブレード42への融着や画像流れを生じることなく、良好な画像を維持できることが確認された。
この発明の画像形成方法を実施するための、画像形成装置の一例の内部構造を説明する図である。
符号の説明
1 像担持体
41 現像剤担持体
42 規制ブレード
TL 薄層
T 非磁性1成分トナー

Claims (2)

  1. 非磁性1成分トナーであって、非磁性のトナー粒子に、外添剤として、一次粒子の平均粒径が0.1μm以下で、かつ比抵抗が1.0×10Ω・cm以下である酸化チタン微粒子(i)と、一次粒子の平均粒径が0.2〜1.0μmで、かつ比抵抗が1.0×10Ω・cm以上である酸化チタン微粒子(ii)とを、少なくとも外添したことを特徴とする非磁性1成分トナー。
  2. 請求項1記載の非磁性1成分トナーを、現像剤担持体上に、金属製の規制ブレードを用いて薄層化しながら供給し、次いでこの薄層化した非磁性1成分トナーにより、像担持体としてのアモルファスシリコン感光体上の静電潜像を、接触または非接触によってトナー像に現像する現像工程を含むことを特徴とする画像形成方法。
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