JP2005121978A - 調整装置及び方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 レジストレーション調整の際の操作性の向上を図る。
【解決手段】 表示部の水平方向に並んでいる調整ポイントを1列及び1行ごとに表示状態を調整する調整装置において、表示部の表示状態の調整を行う方向として、水平方向又は垂直方向を指定する調整方向指定部と、調整方向指定部により水平方向が指定された場合、表示部の水平方向に並んでいる所定の調整ポイント1列を列カーソルで選択し、調整方向指定部により垂直方向が指定された場合、表示部の垂直方向に並んでいる所定の調整ポイント1行を行カーソルで選択する選択部と、列カーソルを水平方向に移動し、行カーソルを垂直方向に移動する移動部と、列カーソルにより選択されている調整ポイント1列又は、行カーソルにより選択されている調整ポイント1行における表示状態を調整する調整手段とを備える。
【選択図】 図1
【解決手段】 表示部の水平方向に並んでいる調整ポイントを1列及び1行ごとに表示状態を調整する調整装置において、表示部の表示状態の調整を行う方向として、水平方向又は垂直方向を指定する調整方向指定部と、調整方向指定部により水平方向が指定された場合、表示部の水平方向に並んでいる所定の調整ポイント1列を列カーソルで選択し、調整方向指定部により垂直方向が指定された場合、表示部の垂直方向に並んでいる所定の調整ポイント1行を行カーソルで選択する選択部と、列カーソルを水平方向に移動し、行カーソルを垂直方向に移動する移動部と、列カーソルにより選択されている調整ポイント1列又は、行カーソルにより選択されている調整ポイント1行における表示状態を調整する調整手段とを備える。
【選択図】 図1
Description
本発明は、表示部の表示状態を調整する調整装置及び方法に関し、詳細には、表示部の微調整を行う際に、走査線上から抽出した調整ポイントが水平方向に並んでいる1行単位で表示状態を調整し、かつ、上記調整ポイントが垂直方向に並んでいる1列単位で表示状態を調整する調整装置及び方法に関する。
図10に示すようにR信号,G信号及びB信号の3原色の画像をそれぞれ出力する3つの陰極線管(CRT:Cathode-Ray Tube)、CRT30R,CRT30G及びCRT30Bを備え、スクリーンにR信号、G信号及びB信号の合成画像を投射する3管式CRTプロジェクタがある。3管式CRTプロジェクタは、CRT30R,CRT30G及びCRT30Bのそれぞれから投射されるR信号、G信号及びB信号のスクリーン上の投射位置が互いに異なることからスクリーンに結像する画像が歪んだり、色ズレが発生してしまうといった問題があった。
このような画像の歪みや色ズレを補正するために、3管式CRTプロジェクタは、レジストレーション装置を備えている。レジストレーション装置は、補正波形信号を生成し、生成した補正波形信号に応じた偏向電流を各CRTが備える所定のレジストレーション用の偏向ヨークに供給することで画像の歪みや色ズレなどを補正する装置である。
この3管式CRTプロジェクタでは、図11のフローチャートに示す手順でレジストレーション調整がなされている。まず、水平同期信号及び垂直同期信号に基づいて各CRTに画像を走査させるメイン偏向調整(ステップS50)が行われた後、レジストレーション装置によってスクリーンに投射されたスクリーン全体の歪みや色ズレなどを調整する粗調整(以下、粗調と呼び、粗調を行うモードを粗調モードという)が実行され(ステップS51)、続いて、スクリーン上に設けられた複数の調整ポイントの歪みや色ズレなどを独立して調整する微調整(以下、微調と呼び、微調を行うモードを微調モードという)が実行される(ステップS52)。このように、レジストレーション調整には、粗調モードと、微調モードとがある。
また、粗調を実行した後の微調モードでのレジストレーション調整作業としてはスクリーン上の水平方向の1行又は垂直方向の1列の調整ポイントを同方向に同じ調整量だけ調整するといった作業が多いため、上述したレジストレーション調整装置にて調整ポイントを個別に調整するとすれば、調整操作が非常に煩雑となってしまう。
そこで、個々の調整ポイントでレジストレーション調整をするのではなく、水平方向においては、一方端から他方端に並んでいる1行分の調整ポイントをまとめてレジストレーション調整を行い、また、垂直方向においては、一方端から他方端に並んでいる1列分の調整ポイントをまとめてレジストレーション調整を行う技術がある(例えば、特許文献1参照。)。
ところで、水平方向の各行ごとにレジストレーション調整を行う場合、表示スクリーンの中央に位置する行を調整開始行とし、該調整開始行から一方端へ順次調整を行ってゆき、また、垂直方向の各列ごとにレジストレーション調整を行う場合、表示スクリーンの中央に位置する列を調整開始列とし、該調整開始列から一方端へ順次調整を行ってゆく。
このとき、レジストレーション調整が水平方向又は垂直方向の一方端に達した場合、再び所定の調整開始行又は調整開始列を指定しなければならず、レジストレーション調整を行う上で煩雑な作業を必要としていた。
解決しようとする問題点は、レジストレーション調整の微調整モードにおける操作性の煩雑さを解消し、調整に掛かる時間を短くする点にある。
本発明に係る調整装置は、上述の課題を解決するために、表示部の走査線上から所定の間隔で調整ポイントを抽出し、上記表示部の水平方向に並んでいる調整ポイントを1列ごとに表示状態を調整し、上記表示部の垂直方向に並んでいる調整ポイントを1行ごとに表示状態を調整する調整装置において、上記表示部の表示状態の調整を行う方向として、水平方向又は垂直方向を指定する調整方向指定手段と、上記調整方向指定手段により水平方向が指定された場合、上記表示部の水平方向に並んでいる所定の調整ポイント1列を列カーソルで選択し、上記調整方向指定手段により垂直方向が指定された場合、上記表示部の垂直方向に並んでいる所定の調整ポイント1行を行カーソルで選択する選択手段と、上記列カーソルを水平方向に移動し、上記行カーソルを垂直方向に移動する移動手段と、上記列カーソルにより選択されている調整ポイント1列又は、上記行カーソルにより選択されている調整ポイント1行における表示状態を調整する調整手段とを備え、上記移動手段は、上記列カーソルを上記表示部の水平方向に移動し、一方端側に並んでいる調整ポイント1列に達した場合、上記列カーソルを他方端側に並んでいる調整ポイント1列に移動し、上記行カーソルが上記表示部の垂直方向に移動し、一方端側に並んでいる調整ポイント1行に達した場合、上記行カーソルを他方端側に並んでいる調整ポイント1行に移動することを特徴とする。
また、本発明に係る調整方法は、上述の課題を解決するために、表示部の走査線上から所定の間隔で調整ポイントを抽出し、上記表示部の水平方向に並んでいる調整ポイントを1列ごとに表示状態を調整し、又は、上記表示部の垂直方向に並んでいる調整ポイントを1行ごとに表示状態を調整する調整方法において、上記表示部の表示状態の調整を行う方向として、水平方向又は垂直方向を指定し、上記指定により水平方向が指定された場合、上記表示部の水平方向に並んでいる所定の調整ポイント1列を列カーソルで選択し、又は、上記調整方向指定手段により垂直方向が指定された場合、上記表示部の垂直方向に並んでいる所定の調整ポイント1行を行カーソルで選択し、上記列カーソルが選択された場合、上記列カーソルを水平方向に移動し、一方端側に並んでいる調整ポイント1列に達したとき、上記列カーソルを他方端側に並んでいる調整ポイント1列に移動し、又は、上記行カーソルが選択された場合、上記行カーソルを垂直方向に移動し、一方端側に並んでいる調整ポイント1行に達したときに、上記行カーソルを他方端側に並んでいる調整ポイント1行に移動し、上記列カーソルにより選択されている調整ポイント1列又は、上記行カーソルにより選択されている調整ポイント1行における表示状態を調整することを特徴とする。
本発明に係る調整装置及び方法は、表示部の走査線上から所定の間隔で調整ポイントを抽出し、上記表示部の水平方向に並んでいる調整ポイントを1列ごとに表示状態を調整し、又は、上記表示部の垂直方向に並んでいる調整ポイントを1行ごとに表示状態を調整する際、表示部の中央に水平方向に並んでいる調整ポイント1列を列カーソルで選択し、又は表示部の中央に垂直方向に並んでいる調整ポイント1行を行カーソルで選択し、列カーソル又は行カーソルが表示部の一方端側に達したとき、列カーソル又は行カーソルを表示部の他方端側に移動するので、レジストレーション調整の微調整モードにおける操作性の煩雑さを解消し、調整に掛かる時間を短くすることができる。
以下、本発明に係る調整装置及び方法の実施の形態を図面を参照にして詳細に説明する。
本発明に係る調整装置は、図1にブロック図として示す3管式CRT(Cathode-Ray Tube)プロジェクタに適用される。なお、CRTプロジェクタは、供給される映像信号を拡大して所定のスクリーンなどに投射する装置である。
3管式CRTプロジェクタ1は、所定の映像処理を行う映像信号処理ブロック2と、映像信号処理ブロック2から供給される信号を各CRTに供給するCRTドライバ3と、CRTドライバ3から供給された信号に基づき所定の信号を生成するメイン偏向回路4と、レジストレーション補正を行うレジストレーション補正用回路ブロック(以下「サブ偏向ブロック」という)5と、スクリーン上に映像信号を照射するCRT6R,CRT6G及びCRT6Bと、3管式CRTプロジェクタ1を統括的に制御するCPU9と、ユーザによる操作に応じて操作信号OSを生成し、生成した操作信号OSをCPU9に供給するコントローラ10を備えている。特に、CRT6R,CRT6G及びCRT6Bは、それぞれ3原色のR信号、G信号及びB信号が入力される図示しないカソード電極を備えた陰極線管であり、入力されたR信号、G信号及びB信号を偏向させて走査するための偏向ヨーク7R,偏向ヨーク7G及び偏向ヨーク7BがCRT6R,CRT6G及びCRT6Bのネック部にそれぞれ備えられている。また、CRT6R,CRT6G及びCRT6Bには、偏向ヨーク7R,偏向ヨーク7G及び偏向ヨーク7Bとは別に、レジストレーション調整用のサブ偏向ヨーク8R,サブ偏向ヨーク8G及びサブ偏向ヨーク8Bが、ネック部の図示しないカソード電極側にそれぞれ配設されている。また、偏向ヨーク7R,偏向ヨーク7G及び偏向ヨーク7B、及びサブ偏向ヨーク8R,サブ偏向ヨーク8G及びサブ偏向ヨーク8Bは、CRT6R,CRT6G及びCRT6Bの図示しないカソード電極から入力されたR信号、G信号及びB信号を水平方向に偏向させるための磁界を形成する水平偏向コイルと、垂直方向に偏向させるための磁界を形成する垂直偏向コイルをそれぞれ備えており、この水平偏向コイル及び垂直偏向コイルに偏向電流が印加されることでR信号、G信号及びB信号が偏向され走査線が形成される。
映像信号処理ブロック2は、入力された所定の信号を水平同期信号HS及び垂直同期信号VSからなる同期信号と、映像信号ISとに分離する。映像信号処理ブロック2は、水平同期信号HS及び垂直同期信号VSをCRTドライバ3及びサブ偏向ブロック5に送出し、映像信号ISをCRTドライバ3へ送出する。
CRTドライバ3は、映像信号処理ブロック2から送出された映像信号ISをR信号,G信号及びB信号に分離して、分離したR信号,G信号及びB信号をCRT6R,CRT6G及びCRT6Bのそれぞれが備える図示しないカソード電極に供給する。また、CRTドライバ3は、水平同期信号HS及び垂直同期信号VSをメイン偏向回路4に供給する。
メイン偏向回路4は、CRTドライバ3から供給された水平同期信号HSに同期した水平周期の偏向電流及び垂直同期信号VSに同期した垂直周期の偏向電流(例えば、のこぎり波電流)を生成し、生成した偏向電流をCRT6Rの偏向ヨーク7R,CRT6Gの偏向ヨーク7G及びCRT6Bの偏向ヨーク7Bに供給する。また、図示しないが、メイン偏向回路4は、偏向ヨーク7R,偏向ヨーク7G及び偏向ヨーク7Bのそれぞれが備える水平偏向コイル及び垂直偏向コイルにそれぞれ偏向電流を供給するための出力を2系統づつ備えている。
サブ偏向ブロック5は、システムIC11と、アンプ12R,アンプ12B及びアンプ12Gとを備えており、3管式CRTプロジェクタ1のレジストレーション調整を行う。レジストレーション調整とは、3管式CRTプロジェクタ1において生ずるスクリーンなどに投射された画像の歪みや、色ズレを補正するための処理であり、例えば、R信号、G信号及びB信号によって生成される画像に現れる歪み成分などを補正するための補正波形信号を生成し、CRT6R,CRT6G及びCRT6Bに備えられたサブ偏向ヨーク8R,サブ偏向ヨーク8G及びサブ偏向ヨーク8Bに供給することで調整を行う。サブ偏向ブロック5のシステムIC11は、映像信号処理ブロック2から送出された水平同期信号HS及び垂直同期信号VSに同期した補正波形信号を生成し、アンプ12R,アンプ12B及びアンプ12Gを介して、後段のサブ偏向ヨーク8R,サブ偏向ヨーク8G及びサブ偏向ヨーク8Bのそれぞれに補正波形信号に対応した偏向電流を供給する。補正波形信号には、水平方向(Yライン)を補正する補正波形信号と、垂直方向(Xライン)を補正する補正波形信号とがあるので、図示しないが、システムIC11の偏向電流の出力は6系統あることになる。また、システムIC11に映像信号処理ブロック2より供給される水平同期信号HS及び垂直同期信号VSは、メイン偏向回路4から送出されるようにしてもよい。なお、補正波形信号を生成するシステムIC11の動作については後述する。
また、システムIC11には、レジストレーション調整をする際に用いるクロスハッチパターン信号CSを生成するクロスハッチパターンジェネレータが備えられている。CPU9は、ユーザの操作により生成された所定の操作信号OSが供給され、供給された操作信号OSに基づきクロスハッチパターンジェネレータを制御する。クロスハッチパターンジェネレータは、CPU9の制御によりクロスハッチパターン信号CSを生成し、生成したクロスハッチパターン信号CSをCRTドライバ3へ供給する。
アンプ12R,アンプ12B及びアンプ12Gは、送出された補正波形信号に対応した偏向電流を増幅してサブ偏向ヨーク8R,サブ偏向ヨーク8G及びサブ偏向ヨーク8Bに供給する。サブ偏向ヨーク8R,サブ偏向ヨーク8G及びサブ偏向ヨーク8Bは、CRT6R,CRT6G及びCRT6Bの図示しないカソード電極のそれぞれに供給される映像信号を偏向電流に応じて偏向させることで、レジストレーション調整を行う。また、アンプ12R,アンプ12B及びアンプ12Gは、サブ偏向ヨーク8R,サブ偏向ヨーク8G及びサブ偏向ヨーク8Bのそれぞれが備える水平偏向コイル及び垂直偏向コイルにそれぞれ偏向電流を供給するための出力を2系統備えている。
CPU9は、3管式CRTプロジェクタ1の各部を統括的に制御する制御部である。また、CPU9は、コントローラ10から供給される所定の操作信号OSに応じて、サブ偏向ブロック5のシステムIC11を制御する。
コントローラ10は、少なくとも調整用のキーと移動用のキー(後述するインクリメントキー及びデクリメントキー)とを有する。
次に図2を用いて、上述したレジストレーション調整用の補正波形信号を生成するシステムIC11について説明をする。システムIC11は、粗調用補正波形データが記憶される粗調用RAM13と、粗調補正波形信号データを生成する粗調波形生成部14と、微調用補正波形データが記憶される微調用RAM15と、微調補正波形信号データを生成する微調波形生成部16と、加算補正波形信号データを生成する粗調・微調加算ブロック17と、加算補正波形信号データに基づき補正波形信号を生成する補間計算ブロック18とを備えている。また、システムIC11は、システムIC11の動作を制御するプログラムが格納された、水平同期信号HSを分周したシステムクロックを基準にして動作する図示しないロジック部を備えている。システムICは、このロジック部によって制御される。
レジストレーション調整には、スクリーン全体の歪みや、色ズレを調整する粗調モードでの調整と、スクリーン上の水平方向(Yライン)及び垂直方向(Xライン)に所定の数だけ設けられた所定の調整ポイントを独立して調整する微調モードでの調整とがあり、3管式CRTプロジェクタ1では、粗調モードによって画像全体をレジストレーション調整してから微調モードにより粗調モードでは補えなかった箇所のレジストレーション調整を実行する。また、微調モードには、調整ポイントを独立して個別に調整するのではなく、水平方向の調整ポイント、垂直方向の調整ポイントをまとめてレジストレーション調整するXY調整モードがある。
粗調用RAM13は、レジストレーション調整が行われると、CPU9によってR信号、G信号及びB信号それぞれに対応した粗調用補正波形データが書き込まれ、書き込まれた粗調用補正波形データを記憶する。粗調用RAM13が記憶する粗調用補正波形データは、例えば、図3及び図4に示すように、水平中心を調整する"H CENT"、水平斜めひずみを調整する"H SKEW"、水平振幅を調整する"H SIZE"、水平直線性を調整する"H LIN"、糸巻型ひずみを調整する"H PIN"、スクリーン中心の水平直線性を調整する"H MLIN"、スクリーン中心の水平振幅を調整する"H MSIZE"、垂直中心を調整する"V CENT"、垂直斜めひずみを調整する"V SKEW"、垂直振幅を調整する"V SIZE"、垂直直線性を調整する"V LIN"、垂直台形型ひずみを調整する"V KEY"、糸巻型ひずみを調整する"V PIN"に対応した波形データである。粗調用RAM13に記憶される粗調用補正波形データは、レジストレーション調整が行われる度にユーザの指示によりCPU9によって書き換えられ更新される。また、CPU9は、粗調用RAM13内の粗調用補正波形データを図示しないシステムIC11専用のEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)に書き込むことで、EEPROMに同じ粗調用補正波形データを保存する。3管式CRTプロジェクタ1のシステム電源をOFFにすると粗調用RAM13で記憶されている粗調用補正波形データは消失するが、3管式CRTプロジェクタ1の起動時にEEPROMから書き込まれる。
粗調波形生成部14は、粗調用RAM13から図示しないロジック部によって読み出された粗調補正波形データから粗調補正波形信号データを生成する。
微調用RAM15は、レジストレーション調整が行われると、CPU9によってR信号、G信号及びB信号それぞれに対応した微調用補正波形データが書き込まれ、書き込まれた微調用補正波形データを記憶する。微調用RAM15が記憶する微調用補正波形データは、例えば、スクリーン上に図5に示すように水平方向に9点(♯0〜♯+1)、垂直方向に9点(♯0〜♯+1)で、計81点に設けられた調整ポイントにおける補正波形のデータである。なお、微調用RAM15が記憶する微調用補正波形データは、スクリーンが垂直圧縮されている場合には、図5に示すように、水平方向に7点(♯1〜♯7)で、垂直方向に7点(♯1〜♯7)で、計49点に設けられた調整ポイントにおける補正波形のデータとなる。また、調整ポイントは、スクリーンの走査線上から所定の間隔で抽出したものである。
スクリーン上の調整ポイントが図5のように81点あったとすると、微調用RAM15には、例えば、図6に示すように81点の各調整ポイントに対して水平同期信号HSに対応した微調用補正波形データと、垂直同期信号VSに対応した微調用補正波形データとが格納されている。これがR信号、G信号及びB信号それぞれに対応して用意されているので、微調用RAM15には、少なくとも81(調整ポイント数)×2(水平方向及び垂直方向の方向数)×3(R信号、G信号及びB信号の信号数)個の独立した記憶エリアが確保されることになる。微調用RAM15に記憶される微調用補正波形データは、レジストレーション調整が行われる度にユーザの指示によりCPU9によって書き換えられ更新される。また、CPU9は、微調用RAM15内の微調用補正波形データを図示しないシステムIC11専用のEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)に書き込むことで、EEPROMに同じ微調用補正波形データを保存する。なお、3管式CRTプロジェクタ1のシステム電源をOFFにすると、微調用RAM15で記憶されている微調用補正波形データは消失してしまうが、3管式CRTプロジェクタ1の起動時(システム電源ON時)にEEPROMから書き込まれる。
微調波形生成部16は、図示しないロジック部によって微調用RAM15から読み出された微調補正波形データから微調補正波形信号データを生成する。また、微調波形生成部16は、XY調整モードの際には、図示しないロジック部によって微調用RAM15から読み出された所望の水平方向又は垂直方向の調整ポイントの微調補正波形データに基づいて、微調補正波形信号データを生成する。なお、XY調整モードでは、水平方向に並んでいる調整ポイントを1列単位で調整を行い、また、垂直方向に並んでいる調整ポイントを1行単位で調整を行う。
粗調・微調加算ブロック17は、粗調波形生成部14、微調波形生成部16によってそれぞれ生成された粗調補正波形信号データと、微調補正波形信号データとを加算して加算補正波形信号データを生成する。
補間計算ブロック18は、生成された加算補正波形信号データを補間計算して補正波形信号を生成し、生成した補正波形信号に対応した偏向電流を後段のアンプ12R,12G及び12Bに供給する。
続いて、図7に示すフローチャートを用いて上述した3管式CRTプロジェクタ1のレジストレーション調整の動作について説明をする。
ステップS1において、ユーザは、メイン偏向調整を行う。ユーザは、コントローラ10を操作し、CPU9及びシステムIC11を介して、CRTドライバ3にメイン偏向調整を行う旨の命令を行う。CRTドライバ3は、メイン偏向調整を行う旨の命令に応じて、映像信号処理ブロック2から供給される水平同期信号HS及び垂直同期信号VSをメイン偏向回路4に供給する。メイン偏向回路4は、CRTドライバ3から供給された水平同期信号HS及び垂直同期信号VSに基づいて偏向電流を生成し、生成した偏向電流を偏向ヨーク7R,偏向ヨーク7G及び偏向ヨーク7Bに供給する。偏向ヨーク7R,偏向ヨーク7G及び偏向ヨーク7Bは、メイン偏向回路4から供給された偏向電流に基づき、CRT6R、CRT6G及びCRT6BにCRTドライバ3から供給されるR信号、G信号及びB信号のメイン偏向調整を行う。
ステップS2において、ユーザは、スクリーン上の映像を粗調整する粗調モードを選択する。ユーザは、コントローラ10を操作し、CPU9を介してシステムIC11に粗調モードにする旨の命令を行う。なお、粗調モードは、スクリーン全体の歪み、色ズレなどのレジストレーション調整を行うモードである。
ユーザは、コントローラ10を操作し、粗調を行うためのクロスハッチングパターンの表示をCPU9に指示する。これに応じて、CPU9は、クロスハッチングパターンジェネレータを制御して、クロスハッチパターン信号CSを生成させる。クロスハッチングパターンジェネレータによって生成されたクロスハッチパターン信号CSは、CRTドライバ3を介してCRT6R,CRT6G及びCRT6Bからスクリーン上にクロスハッチングパターンとして投射される。ユーザは、スクリーンに投射されたクロスハッチパターンを参照しながらレジストレーション調整(粗調整)を行う。粗調モードでのレジストレーション調整が終了するとステップS3に工程を進める。
ステップS3において、ユーザは、スクリーン上の映像を微調整する微調モードを選択する。ユーザは、コントローラ10を操作し、CPU9を介してシステムIC11に微調モードにする旨の命令を行う。なお、微調モードは、スクリーン上の調整ポイントにおける歪みや色ズレ等のレジストレーション調整を行うモードである。
ユーザは、コントローラ10を操作し、微調を行うためのクロスハッチングパターンの表示をCPU9に指示する。これに応じて、CPU9は、クロスハッチングパターンジェネレータを制御して、クロスハッチパターン信号CSを生成させる。クロスハッチングパターンジェネレータによって生成されたクロスハッチパターン信号CSは、CRTドライバ3を介してCRT6R,CRT6G及びCRT6Bからスクリーン上にクロスハッチングパターンとして投射される。ユーザは、スクリーンに投射されたクロスハッチパターンを参照しながらレジストレーション調整(微調整)を行う。
ステップS4において、ユーザは、XY調整モードに入るかどうかを判断する。XY調整モードに入る場合には、工程をステップS5へと進め、XY調整モードに入らない場合いは、工程をステップS13へと進める。
ステップS5において、ユーザは、コントローラ10を操作し、XY調整モードに入る。コントローラ10は、ユーザの操作に応じてXY調整モード用の操作信号OSを生成し、生成した操作信号OSをCPU9に供給する。CPU9は、コントローラ10から供給された操作信号OSに応じてシステムIC11を制御してXY調整モードに入る。
ステップS6において、ユーザは、クロスハッチングパターンを参照し、コントローラ10により水平方向の調整ポイント1列(以下、Hラインという)又は垂直方向の調整ポイント1行(以下、Vラインという)を指定する。
調整ポイントは、スクリーンの走査線上から所定の間隔で抽出される。例えば、調整ポイントが、図8(a)及び図8(b)に示すように、スクリーン上に81点(水平方向に並んでいる点(H♯0〜H♯+1(9点))×垂直方向に並んでいる点(V♯0〜V♯+1(9点))設けられているとき、コントローラ10によりH♯5ラインが指定された場合、H♯5ラインに並んでいる調整ポイント1列の9点が列カーソルで選択される。また、コントローラ10によりV♯3ラインが指定された場合、V♯3ラインに並んでいる調整ポイント1列の9点が行カーソルで選択される。
ステップS7において、調整用RAM15から微調整用補正波形データを読み出す。システムIC11の図示しないロジック部は、ステップS6でユーザにより指定されたHライン又はVラインに応じて、微調用RAM15に記憶されている微調用補正波形データを読み出し、読み出した微調用補正波形データを微調波形生成部16に供給する。例えば、ロジック部は、ユーザによってV♯3ラインが指定された場合、微調用RAM15からV♯3ラインに並んでいる9個の調整ポイントの水平同期信号HS及び垂直同期信号VSに対応した微調補正波形データを読み出し、読み出した微調用補正波形データを微調波形生成部16に供給する。
ステップS8において、システムIC11のロジック部は、微調補正波形信号データを生成する。システムIC11のロジック部は、微調波形生成部16を制御して微調用RAM15から読み出されたHライン又はVラインの微調用補正波形データに基づいて、水平同期信号HS及び垂直同期信号VSにそれぞれ同期した微調補正波形信号データを生成する。
ステップS9において、システムIC11のロジック部は、粗調・微調加算ブロック17を制御してステップS2で生成した粗調補正波形信号データと、ステップS8で生成した微調補正波形信号データとを加算して水平同期信号HS及び垂直同期信号VSにそれぞれ同期した加算補正波形信号データを生成させる。さらに、ロジック部は、補間計算ブロック18を制御し、生成された加算補正波形信号データに調整ポイント間の補間計算をして水平周期の補正波形信号及び垂直周期の補正波形信号を生成させ、生成された水平周期の補正波形信号及び垂直周期の補正波形信号に対応した偏向電流をアンプ12R,アンプ12G及びアンプ12Bに出力させる。
ステップS10において、ユーザは、クロスハッチングパターンを参照して、コントローラ10を操作し、補正波形信号を変更するための所望の値を入力する。この時、補正波形信号を補正する場合には、補正値を入力し、工程をステップS11へと進め、補正波形信号を補正する必要がない場合には、工程をステップS12へと進める。
ステップS11において、CPU9は、ステップS10でユーザから図示しないコントロールパネルを介して入力された補正値に応じて、ステップS6で指定されたHライン又はVラインに対応する微調用RAM15に記憶されている微調用補正波形データの値を全て更新する。CPU9は、微調用補正波形データの更新後、微調用RAM15内に記憶されている微調用補正波形データをシステムIC11専用の図示しないEEPROMに書き込み、保存する。
なお、ステップS11の工程が終了すると再びステップS7からの工程が繰り返され、ユーザによる補正値を反映させた補正波形信号が生成され、レジストレーション調整(微調整)が行われる。また、ステップS7〜ステップS10が終了し、ステップS11へ進み、再びステップS7〜ステップS10の工程が繰り返されるループにおいて、ステップS7で読み出されるHライン又はVラインの微調用補正波形データは、このループに入る前にステップS6で指定されたHライン又はVラインである。
ステップS12において、CPU9は、図示しないコントロールパネルを介してユーザからXY調整モードを終了させる旨の信号が入力された場合には、工程をステップS13へと進め、入力がない場合には、工程をステップS6へと戻し、XY調整モードを継続させる。
ステップS13において、CPU9は、個々の調整ポイントに対してレジストレーション調整を行う。
ステップS14において、CPU9は、微調モードを終了させるかどうかの判断を行い、微調モードを終了させると判断しなかった場合(ユーザから微調モードを終了させる旨の信号が入力されなかった場合)には、工程をステップS4へと戻し、微調モードを継続させる。
このようにして3管式CRTプロジェクタ1において、レジストレーション調整をする際、調整ポイントをHライン又はVラインでレジストレーション調整をすることで、微調モードでの煩雑な操作を解消させることができる。
なお、図7のフローチャートでは示していないが、ステップS3以下の微調モードに工程が進んでいる場合、ユーザは図示しないコントロールパネルから所定のコマンドを入力することによってステップS2の粗調へと自在に工程を戻すことができる。
また、3管式CRTプロジェクタ1は、ステップS5〜ステップS12において、Hライン又はVラインがスクリーンの一方端側に達した場合に、スクリーンの他方端側に移動し、途切れることなく調整工程を進めることができる。ここで、XY調整において、Hライン又はVラインがスクリーンの一方端側から他方端側に移動する手順について図9を用いて説明する。なお、Hラインをスクリーンの中央から一方端側(例えば、H♯+1ライン側)に移動する場合に押圧されるキー(以下「インクリメントキー」という)と、Hラインをスクリーンの中央から他方端側(例えば、H♯0ライン側)に移動する場合に押圧されるキー(以下「デクリメントキー」という)とを有するものとする。また、インクリメントキーは、Vラインをスクリーンの中央から一方端側(例えば、V♯0ライン側)に移動する場合にも利用され、デクリメントキーは、Vラインをスクリーンの中央から他方端側(例えば、V♯+1ライン側)に移動する場合にも利用される。また、XY調整においては、Hライン(Y方向)の調整を行う場合には、H♯4ラインを調整開始ラインとし、Vライン(X方向)の調整を行う場合には、V♯4ラインを調整開始ラインとする。また、図9は、アルゴリズムの構造を表すPAD(Problem Analysis Diagram)図で表したものである。
ステップS20において、CPU9は、ユーザによりインクリメントキーが押圧されたかどうかを判断し、押圧されたと判断した場合にはステップS21に進み、押圧されなかったと判断した場合にはステップS32に進む。
ステップS21において、CPU9は、Vライン(X方向)の調整が選択されたかどうかを判断し、選択されたと判断した場合にはステップS22に進み、選択されなかったと判断した場合、すなわちHライン(Y方向)の調整が選択された場合にはステップS29に進む。
ステップS22において、CPU9は、スクリーンが垂直圧縮(V Comp.)されているかどうかを判断し、垂直圧縮されていると判断した場合にはステップS23に進み、垂直圧縮されていないと判断した場合にはステップS26に進む。
ステップS23において、CPU9は、調整対象となっているVラインがV♯1ラインであるかどうか、すなわち現在V♯1ラインが選択されているかどうかを判断し、VラインがV♯1ラインの場合にはステップS24に進み、VラインがV♯1ラインではない場合にはステップS25に進む。
ステップS24において、CPU9は、VラインをV♯7ラインに移動する。CPU9は、Vラインの移動後、最初のXY調整モードに戻る。
ステップS25において、CPU9は、Vラインを1列だけV♯1ライン側へインクリメントする。CPU9は、Vラインをインクリメントした後、最初のXY調整モードに戻る。
ステップS26において、CPU9は、調整対象となっているVラインがV♯0ラインであるかどうか、すなわち現在V♯0ラインが選択されているかどうかを判断し、VラインがV♯0ラインである場合にはステップS27に進み、VラインがV♯0ラインではない場合にはステップS28に進む。
ステップS27において、CPU9は、VラインをV♯+1ラインに移動する。CPU9は、Vラインの移動後、最初のXY調整モードに戻る。
ステップS28において、CPU9は、Vラインを1列だけV♯0ライン側へインクリメントする。CPU9は、Vラインをインクリメントした後、最初のXY調整モードに戻る。
ステップS29において、CPU9は、調整対象となっているHラインがH♯+1ラインであるかどうか、すなわち現在H♯+1ラインが選択されているかどうかを判断し、HラインがH♯+1ラインである場合にはステップS30に進み、HラインがH♯+1ラインでない場合にはステップS31に進む。
ステップS30において、CPU9は、HラインをH♯0ラインに移動する。CPU9は、Hラインの移動後、最初のXY調整モードに戻る。
ステップS31において、CPU9は、Hラインを1行だけH♯+1ライン側へインクリメントする。CPU9は、Hラインをインクリメントした後、最初のXY調整モードに戻る。
ステップS32において、CPU9は、ユーザによりデクリメントキーが押圧されたかどうかを判断し、押圧されたと判断した場合にはステップS33に進み、押圧されなかったと判断した場合にはステップS44に進む。
ステップS33において、CPU9は、Vライン(X方向)の調整が選択されたかどうかを判断し、選択されたと判断した場合にはステップS34に進み、選択されなかったと判断した場合、すなわちHライン(Y方向)の調整が選択された場合にはステップS41に進む。
ステップS34において、CPU9は、スクリーンが垂直圧縮(V Comp.)されているかどうかを判断し、垂直圧縮されていると判断した場合にはステップS35に進み、垂直圧縮されていないと判断した場合にはステップS37に進む。
ステップS35において、CPU9は、調整対象となっているVラインがV♯7ラインであるかどうか、すなわち現在V♯7ラインが選択されているかどうかを判断し、VラインがV♯7ラインの場合にはステップS36に進み、VラインがV♯7ラインではない場合にはステップS37に進む。
ステップS36において、CPU9は、VラインをV♯1ラインに移動する。CPU9は、Vラインの移動後、最初のXY調整モードに戻る。
ステップS37において、CPU9は、Vラインを1列だけV♯7ライン側へデクリメントする。CPU9は、Vラインをデクリメントした後、最初のXY調整モードに戻る。
ステップS38において、CPU9は、調整対象となっているVラインがV♯+1ラインであるかどうか、すなわち現在V♯+1ラインが選択されているかどうかを判断し、VラインがV♯+1ラインの場合にはステップS39に進み、VラインがV♯+1ラインでない場合にはステップS40に進む。
ステップS39において、CPU9は、VラインをV♯0ラインに移動する。CPU9は、Vラインの移動後、最初のXY調整モードに戻る。
ステップS40において、CPU9は、Vラインを1列だけV♯+1ライン側へデクリメントする。CPU9は、Vラインをデクリメントした後、最初のXY調整モードに戻る。
ステップS41において、CPU9は、調整対象となっているHラインがH♯0ラインであるかどうか、すなわち現在H♯0ラインが調整対象として選択されているかどうかを判断し、HラインがH♯0ラインである場合にはステップS42に進み、HラインがH♯0ラインでない場合にはステップS43に進む。
ステップS42において、CPU9は、HラインをH♯+1ラインに移動する。CPU9は、Hラインの移動後、最初のXY調整モードに戻る。
ステップS43において、CPU9は、Hラインを1行だけH♯0ライン側へデクリメントする。CPU9は、Hラインをデクリメントした後、最初のXY調整モードに戻る。
ステップS44において、CPU9は、XY調整モードにおいて、ユーザによりインクリメントキーもデクリメントキーも押圧されないときには、現在調整対象となっているHライン又はVラインの調整を行い、調整後、XY調整モードに戻る。なお、Hライン又はVラインの調整を行う際には、インクリメントキー及びデクリメントキーとは別の調整用キーを操作することにより行う。
このようにして、本発明に係る3管式プロジェクタ1は、スクリーンに投射されている映像のレジストレーション調整(微調整)を行う際に、調整用のキーとは別に、Hライン又はVラインをスクリーン上を移動させるインクリメントキーとデクリメントキーを有しているので、レジストレーション調整を円滑に行うことができ、また、Hライン又はVラインがスクリーン上の一方端側に達した場合に、他方端側に移動するので、ユーザに特別の操作を要求することなくレジストレーション調整を連続的に行うことができる。
また、本発明は、実施の形態として3管式CRTプロジェクタ1を用いているが、これに限定されるものではなく、1管式のCRTにおけるコンバージェンス回路にも適用することができる。
1 3管式CRTプロジェクタ、2 映像信号処理ブロック、3 CRTドライバ、4 メイン偏向回路、5 レジストレーション補正用回路ブロック(サブ偏向ブロック)、6R,6G,6B CRT、9 CPU、10 コントローラ
Claims (3)
- 表示部の走査線上から所定の間隔で調整ポイントを抽出し、上記表示部の水平方向に並んでいる調整ポイントを1列ごとに表示状態を調整し、上記表示部の垂直方向に並んでいる調整ポイントを1行ごとに表示状態を調整する調整装置において、
上記表示部の表示状態の調整を行う方向として、水平方向又は垂直方向を指定する調整方向指定手段と、
上記調整方向指定手段により水平方向が指定された場合、上記表示部の水平方向に並んでいる所定の調整ポイント1列を列カーソルで選択し、上記調整方向指定手段により垂直方向が指定された場合、上記表示部の垂直方向に並んでいる所定の調整ポイント1行を行カーソルで選択する選択手段と、
上記列カーソルを水平方向に移動し、上記行カーソルを垂直方向に移動する移動手段と、
上記列カーソルにより選択されている調整ポイント1列又は、上記行カーソルにより選択されている調整ポイント1行における表示状態を調整する調整手段とを備え、
上記移動手段は、
上記列カーソルを上記表示部の水平方向に移動し、一方端側に並んでいる調整ポイント1列に達した場合、上記列カーソルを他方端側に並んでいる調整ポイント1列に移動し、
上記行カーソルが上記表示部の垂直方向に移動し、一方端側に並んでいる調整ポイント1行に達した場合、上記行カーソルを他方端側に並んでいる調整ポイント1行に移動することを特徴とする調整装置。 - 上記選択手段は、
上記調整方向指定手段により水平方向が指定された場合、上記表示部の中央に水平方向に並んでいる調整ポイント1列を列カーソルで選択し、
上記調整方向指定手段により垂直方向が指定された場合、上記表示部の中央に垂直方向に並んでいる所定の調整ポイント1行を行カーソルで選択することを特徴とする請求項1記載の調整装置。 - 表示部の走査線上から所定の間隔で調整ポイントを抽出し、上記表示部の水平方向に並んでいる調整ポイントを1列ごとに表示状態を調整し、又は、上記表示部の垂直方向に並んでいる調整ポイントを1行ごとに表示状態を調整する調整方法において、
上記表示部の表示状態の調整を行う方向として、水平方向又は垂直方向を指定し、
上記指定により水平方向が指定された場合、上記表示部の水平方向に並んでいる所定の調整ポイント1列を列カーソルで選択し、又は、上記調整方向指定手段により垂直方向が指定された場合、上記表示部の垂直方向に並んでいる所定の調整ポイント1行を行カーソルで選択し、
上記列カーソルが選択された場合、上記列カーソルを水平方向に移動し、一方端側に並んでいる調整ポイント1列に達したとき、上記列カーソルを他方端側に並んでいる調整ポイント1列に移動し、又は、上記行カーソルが選択された場合、上記行カーソルを垂直方向に移動し、一方端側に並んでいる調整ポイント1行に達したときに、上記行カーソルを他方端側に並んでいる調整ポイント1行に移動し、
上記列カーソルにより選択されている調整ポイント1列又は、上記行カーソルにより選択されている調整ポイント1行における表示状態を調整することを特徴とする調整方法。
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