JP2005121578A - 釣合い試験機 - Google Patents

釣合い試験機 Download PDF

Info

Publication number
JP2005121578A
JP2005121578A JP2003359127A JP2003359127A JP2005121578A JP 2005121578 A JP2005121578 A JP 2005121578A JP 2003359127 A JP2003359127 A JP 2003359127A JP 2003359127 A JP2003359127 A JP 2003359127A JP 2005121578 A JP2005121578 A JP 2005121578A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
test body
vibration
frequency
vibration mode
balance
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2003359127A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4145770B2 (ja
Inventor
Mitsuo Murakami
光男 村上
Yutaka Matsuda
裕 松田
Tomomasa Sugawara
智允 菅原
Taigo Senkoshi
太吾 千光士
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Akashi Corp
Original Assignee
Akashi Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Akashi Corp filed Critical Akashi Corp
Priority to JP2003359127A priority Critical patent/JP4145770B2/ja
Publication of JP2005121578A publication Critical patent/JP2005121578A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4145770B2 publication Critical patent/JP4145770B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Testing Of Balance (AREA)

Abstract

【課題】試験体の各次数の振動モードに関する知識や経験が浅い者でも、各次数の振動モードの不釣合いの修正を容易に行うことができて、釣合い試験を容易に行う。
【解決手段】試験体(S)を回転させたときの試験体(S)の釣合い状態を試験する釣合い試験機(100)に、試験体(S)を回転させる駆動手段(1)と、試験体(S)を支持する支持部(2)と、支持部(2)を所定方向に慣性加振する支持部加振装置(3)と、試験体(S)を一次振動モードにおける共振周波数よりも低い回転周波数で回転させるように駆動手段(例えば、モータ1)を制御する回転制御手段(例えば、回転制御部6)と、回転制御手段(6)により回転する試験体(S)に対して任意の次数の振動モードにおける共振周波数と略等しい周波数で慣性加振するように支持部加振装置(3)を制御する加振周波数制御手段(8)と、を備えた。
【選択図】図1

Description

本発明は、釣合い試験機に関する。
従来、プロペラシャフト、マイクロモータ、高速スピンドルのような回転する部品の高速回転時の釣合い状態を測定するものとして釣合い試験機が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
釣合い試験機による釣合い試験は、試験体の両端部を支持台で支持し、試験体を各次数の振動モードで回転させ、各次数の振動モードにおける共振周波数での不釣合いを修正するものである。
特開2001−91394号公報
しかしながら、上記のような釣合い試験においては、試験体の構造や形状に基づいた振動モード毎の共振周波数を熟知し、これを考慮した上で不釣合いの修正を行うことが必要となるため、知識や経験の浅い者が釣合い試験を行うことは困難であった。また、各次数の振動モードでの不釣合いを順次修正していく必要があるため、釣合い試験に手間と時間がかかっていた。
そこで、本発明の課題は、試験体の各次数の振動モードに関する知識や経験が浅い者でも、各次数の振動モードの不釣合いの修正を容易に行うことができて、釣合い試験を容易に行うことができる釣合い試験機及び釣合い試験方法を提供することである。
以上の課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、例えば、図1から図4に示すように、試験体(S)を支持する支持部(2)と、前記支持部に支持された前記試験体を回転させる駆動手段(例えば、モータ1)と、を備え、前記試験体を回転させたときの前記試験体の釣合い状態を試験する釣合い試験機(100)であって、前記支持部を所定方向に慣性加振する支持部加振装置(3)と、前記試験体を一次振動モードにおける共振周波数よりも低い回転周波数で回転させるように前記駆動手段を制御する回転制御手段(例えば、回転制御部6)と、前記回転制御手段により回転する前記試験体に対して任意の次数の振動モードにおける共振周波数と略等しい周波数で慣性加振するように前記支持部加振装置を制御する加振周波数制御手段(例えば、加振周波数制御部8)と、を備えることを特徴とする。
ここで、所定方向とは、試験体の回転軸方向及び釣合いの計測方向に対して直交する方向をいう。また、慣性加振とは、試験体が加振されてはいるが、見かけ上、振動していない状態をいう。
請求項2に記載の発明は、例えば、図1から図4に示すように、試験体(S)を支持する支持部(2)と、前記支持部に支持された前記試験体を回転させる駆動手段(例えば、モータ1)と、を備え、前記試験体を回転させたときの前記試験体の釣合い状態を試験する釣合い試験機(100)であって、前記支持部を所定方向に慣性加振する支持部加振装置(3)と、前記試験体を所定の次数の振動モードにおける回転周波数で回転させるように前記駆動手段(例えば、モータ1)を制御する回転制御手段(例えば、回転制御部6)と、前記回転制御手段により回転する前記試験体に対して前記所定の次数の振動モードよりも高い次数の振動モードにおける共振周波数と略等しい周波数で慣性加振するように前記支持部加振装置を制御する加振周波数制御手段(例えば、加振周波数制御部8)と、を備えることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、例えば、図1、図2に示すように、請求項1又は2に記載の釣合い試験機において、前記支持部加振装置は、直流磁界を形成する直流磁界形成部(33)と、前記支持部の下端側に設けられるとともに、前記直流磁界形成部内に配置され、交流電流を通電することにより交流磁界を形成して前記所定方向に駆動する可動コイル(34)と、を備えることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、例えば、図1、図2に示すように、請求項1又は2に記載の釣合い試験機において、前記支持部加振装置は、前記支持部の下端側に設けられ、通電により前記所定方向に変位する圧電素子(11)を備えることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明によれば、支持部が試験体を支持し、回転制御手段により制御される駆動手段が試験体を一次の振動モードにおける共振周波数よりも低い回転周波数で回転させる。また、加振周波数制御手段により制御される支持部加振装置が、試験体の任意の次数の振動モードにおける共振周波数と略等しい周波数で試験体を慣性加振する。
これにより、試験体の回転周波数を一次振動モードに維持した状態で、試験体の回転周波数以上で発生する任意の振動モードで試験体を共振させることができる。即ち、試験体の高次の振動モードにおける不釣合いの修正を行うには、通常、試験体をその振動モードに対応する回転周波数で回転させる必要があるが、本発明においてはその必要がない。代わりに、高次の振動モードで発生する振動を試験体に強制的に加振することで、通常の釣合い試験と同じ状態を試験体に発現させることができる。
よって、釣合い試験を行う者は、事前に各次数の振動モードの共振周波数を測定しておくだけでよく、釣合い試験毎に試験体の構造や形状に基づいた各次数の振動モードを考慮して、試験体の回転周波数を調整する必要がなくなる。従って、試験体の各次数の振動モードに関する知識や経験が浅い者でも、各次数の振動モードの不釣合いの修正を容易に行うことができて、釣合い試験を容易に行うことができる。
請求項2に記載の発明によれば、支持部が試験体を支持し、回転制御手段により制御される駆動手段が試験体を所定の次数の振動モードにおける回転周波数で回転させる。また、加振周波数制御手段により制御される支持部加振装置が、所定の次数の振動モードよりも高い次数の振動モードにおける共振周波数と略等しい周波数で試験体を慣性加振する。
これにより、試験体の回転周波数を所定の次数の振動モードに維持した状態で、試験体の回転周波数以上で発生する所定の次数の振動モードよりも高い次数の振動モードで試験体を共振させることができる。即ち、試験体の高次の振動モードにおける不釣合いの修正を行うには、通常、試験体をその振動モードに対応する回転周波数で回転させる必要があるが、本発明においてはその必要がない。代わりに、高次の振動モードで発生する振動を試験体に強制的に加振することで、通常の釣合い試験と同じ状態を試験体に発現させることができる。
よって、釣合い試験を行う者は、事前に各次数の振動モードの共振周波数を測定しておくだけでよく、釣合い試験毎に試験体の構造や形状に基づいた各次数の振動モードを考慮して、試験体の回転周波数を調整する必要がなくなる。従って、試験体の各次数の振動モードに関する知識や経験が浅い者でも、各次数の振動モードの不釣合いの修正を容易に行うことができて、釣合い試験を容易に行うことができる。
請求項3に記載の発明によれば、直流磁界形成部は、直流磁界を形成し、直流磁界形成部により形成された直流磁界内に配置された可動コイルは、交流電流が通電されて交流磁界を形成して所定方向に駆動する。ここで、可動コイルは支持部の下端側に設けられているため、可動コイルが所定方向に駆動すると支持部も所定方向に駆動する。
よって、試験体には支持部を介して変位を与えるのではなく、振動するために必要な力が加えられることとなるので、試験体に各次数の振動モードにおける共振を実現させることができる。
請求項4に記載の発明によれば、圧電素子に通電すると、圧電素子は、所定方向に変位する。ここで、圧電素子は支持部の下端側に設けられているため、圧電素子が所定方向に変位すると支持部も所定方向に変位する。
よって、試験体には支持部を介して変位を与えるのではなく、振動するために必要な力が加えられることとなるので、試験体に各次数の振動モードにおける共振を実現させることができる。
以下、図面を参照して、本発明に係る釣合い試験機の最良の形態について詳細に説明する。
図1から図4に示すように、釣合い試験機100は、試験体Sを回転させたときの試験体Sの釣合い状態を試験するものであり、試験体Sを回転させる駆動手段としてのモータ1、試験体Sを支持する支持部2、支持部2を所定方向に加振する支持部加振装置3、支持部2及び支持部加振装置3が設置される架台4、モータ1の電源となる駆動電源5に接続され、試験体Sを一次振動モードにおける共振周波数よりも低い回転周波数で回転させるようにモータ1を制御する回転制御手段としての回転制御部6、支持部加振装置3の電源となる加振電源7に接続され、試験体Sの任意の次数の振動モードにおける共振周波数と略等しい周波数で慣性加振するように支持部加振装置3を制御する加振周波数制御手段としての加振周波数制御部8等を備えている。
支持部2は、図1に示すように、ローラ軸受から構成され、略T字状のローラ支持体21の上端部に試験体Sを載置するローラ22がローラ支持体21の幅方向に二つ並んで設けられている。試験体Sは、二つのローラ22の外周に当接するように載置され、試験体Sを回転させたときに支持部2に作用する回転力をローラ22が回転することによって吸収することができるようになっている。
支持部加振装置3は、図2に示すように、支持部2のローラ支持体21の下端側に設けられ、一方の磁極に磁化される内側磁極31、他方の磁極に磁化される外側磁極32、直流磁界を形成する直流磁界形成部としての励磁コイル33、励磁コイル33が形成する直流磁界中に配置された可動コイル34、ローラ支持体21を支持する空気バネ35等を備えている。
内側磁極31は、空気バネ35を介してローラ支持体21を支持するものであり、励磁コイル33によって外側磁極32と異なる磁極に磁化される磁性体である。
外側磁極32は、内側磁極31の外側に設けられ、励磁コイル33によって磁化される磁性体である。
励磁コイル33は、外側磁極32の内側に外周を囲まれるように格納され、外側磁極32の壁面に円周に沿って形成された突部32aを挟んで上下方向に二層に設けられている。この励磁コイル33は、図4に示す加振電源7に接続され、この加振電源7から直流電流が通電されることにより、磁性体である外側磁極32の突部32aと内側磁極31との間のギャップGには、可動コイル34を横切る直流磁界が形成される。
可動コイル34は、加振電源7に接続され、この加振電源7から交流電流が通電されると、可動コイル34は、ギャップGに形成された直流磁界中を交流電流の周波数に基づく振動数で振動する。この可動コイル34は、内側磁極31の上面に取り付けられた空気ばね35によって支持される支持部2のローラ支持体21の下端部に固定されており、可動コイル34が振動することによってローラ支持体21が振動する。
架台4は、図1に示すように、上面に開口する凹部4aが形成され、この凹部4aの底部に支持部加振装置3が設けられている。また、支持部加振装置3が固定されたローラ支持体21の一部が凹部4aに挿入された状態となっている。更に、凹部4aの幅はローラ支持体21の幅よりも若干広く形成されており、ローラ支持体21は、凹部4a内を上下方向に振動することはできるが、幅方向には殆ど振動することができない構造となっており、試験体Sに対していわゆる慣性加振することができるようになっている。
架台4の下面には、試験体Sの不釣合いに伴って振動する板ばね材41が設けられ、当該板ばね材41の振動特性を検出器42で検出し、この検出した結果に基づいて試験体Sの不釣合いの修正を行う。
回転制御部6は、図3に示すように、モータ1の電源となる駆動電源5に接続され、試験体Sを一次の振動モードにおける回転周波数で回転させるようにモータ1を制御する。
具体的に、回転制御部6は、駆動電源5に制御信号を送信して駆動電源5からモータ1に通電される電流を制御し、モータ1の回転周波数を制御するCPU61、CPU61のワークエリアを形成するRAM62、モータ1の回転周波数を制御する回転制御プログラム等が格納されたROM63を備えている。
加振周波数制御部8は、図4に示すように、試験体Sの任意の次数の振動モードにおける共振周波数と略等しい周波数の振動を試験体Sに加振するように支持部加振装置3を制御する。
具体的に、加振周波数制御部8は、加振電源7に制御信号を送信して加振電源7から支持部加振装置3に通電される電流を制御し、ローラ支持体21の加振周波数を制御するCPU81、CPU81のワークエリアを形成するRAM82、ローラ支持体21の加振周波数を制御する加振周波数制御プログラム等が格納されたROM83を備えている。
次に、上記構成を有する釣合い試験機100を用いて試験体Sの釣合い試験を行う方法について説明する。
〔一次振動モードにおける共振周波数以下での釣合い試験〕
最初に、試験体Sに対応する基準試験体の各次数の振動モードに対応する共振周波数を取得する。この工程においては、通常の釣合い試験と同様、基準試験体の回転周波数を徐々に高めながら、各次数の振動モードにおける共振周波数を取得する。そして、図5に示すような振動特性を得たとする。ここで、f1は一次振動モードにおける共振周波数、f2は二次振動モードにおける共振周波数、f3は三次振動モードにおける共振周波数、f4は四次振動モードにおける共振周波数、f5は五次振動モードにおける共振周波数である。
次いで、試験体Sの両端部をローラ22上に載置し、一端部をモータ1に連結し、回転制御部6のCPU61が回転制御プログラムを実行することにより、駆動電源5を制御してモータ1の回転周波数を制御し、一次振動モードにおける共振周波数よりも低い回転周波数、即ち、静的な状態で試験体Sを回転させる。このときの回転周波数をfaとする。そして、不釣合いが検出器42により検出された場合には、かかる不釣合いの修正を行う。
次いで、加振周波数制御部8のCPU81が加振周波数制御プログラムを実行することにより、加振電源7を制御して試験体Sに慣性加振する。そして、不釣合いが検出器42により検出された場合には、かかる不釣合いの修正を行う。ここで、例えば、共振周波数f3で試験体Sを慣性加振すると、試験体Sは回転周波数faで回転しながら、三次の振動モードで共振した状態となる。この状態で、不釣合いの修正を行うと、一次振動モードにおける共振周波数f1、二次振動モードにおける共振周波数f2については、f3よりも周波数が低いため、f3に達するまでの途中の共振周波数を飛び越えて高次の振動モードでの不釣合いの修正を行うことができる。
〔所定の次数の振動モードにおける回転周波数での釣合い試験〕
最初に、試験体Sに対応する基準試験体の各次数の振動モードに対応する共振周波数を取得する。この工程においては、通常の釣合い試験と同様、基準試験体の回転周波数を徐々に高めながら、各次数の振動モードにおける共振周波数を取得する。そして、図5に示すような振動特性を得たとする。ここで、f1は一次振動モードにおける共振周波数、f2は二次振動モードにおける共振周波数、f3は三次振動モードにおける共振周波数、f4は四次振動モードにおける共振周波数、f5は五次振動モードにおける共振周波数である。
次いで、試験体Sの両端部をローラ22上に載置し、一端部をモータ1に連結し、回転制御部6のCPU61が回転制御プログラムを実行することにより、駆動電源5を制御してモータ1の回転周波数を制御し、所定の次数(例えば、一次)の振動モードにおける回転周波数で試験体Sを回転させる。このときの回転周波数をfbとする。そして、不釣合いが検出器42により検出された場合には、かかる不釣合いの修正を行う。
次いで、加振周波数制御部8のCPU81が加振周波数制御プログラムを実行することにより、加振電源7を制御して試験体Sに慣性加振する。そして、不釣合いが検出器42により検出された場合には、かかる不釣合いの修正を行う。ここで、例えば、共振周波数f4で試験体Sを慣性加振すると、試験体Sは回転周波数fbで回転しながら、四次の振動モードで共振した状態となる。この状態で、不釣合いの修正を行うと、二次振動モードにおける共振周波数f2、三次振動モードにおける共振周波数f3については、f4よりも周波数が低いため、f4に達するまでの途中の共振周波数を飛び越えて高次の振動モードでの不釣合いの修正を行うことができる。
このような方法で、試験体Sの釣合い試験を行うことにより、全ての振動モードにおける不釣合いの修正を行う必要がなくなるので、釣合い試験にかかる時間を短縮し、手間を省くことができる。また、試験体Sの回転周波数が低い状態を維持しながら釣合い試験を行うことができるため、試験体Sを回転させるモータ1を小型化できる。
本実施の形態の釣合い試験機100によれば、支持部2が試験体Sを支持し、回転制御部6により制御されるモータ1が試験体Sを一次振動モードにおける共振周波数よりも低い回転周波数で回転させる。また、加振周波数制御部8により制御される支持部加振装置3が、試験体Sの任意の次数の振動モードにおける共振周波数と略等しい周波数で試験体Sを慣性加振する。
これにより、試験体Sの回転周波数を一次振動モードに維持した状態で、試験体Sの回転周波数以上で発生する任意の振動モードで試験体Sを共振させることができる。即ち、試験体Sの高次の振動モードにおける不釣合いの修正を行うには、通常、試験体Sをその振動モードに対応する回転周波数で回転させる必要があるが、本発明においてはその必要がない。代わりに、高次の振動モードで発生する振動を試験体Sに強制的に加振することで、通常の釣合い試験と同じ状態を試験体Sに発現させることができる。
よって、釣合い試験を行う者は、事前に各次数の振動モードの共振周波数を測定しておくだけでよく、釣合い試験毎に試験体Sの構造や形状に基づいた各次数の振動モードを考慮して、試験体Sの回転周波数を調整する必要がなくなる。従って、試験体Sの各次数の振動モードに関する知識や経験が浅い者でも、各次数の振動モードの不釣合いの修正を容易に行うことができて、釣合い試験を容易に行うことができる。
また、励磁コイル33は、直流電流が通電されて直流磁界を形成し、励磁コイル33により形成された直流磁界内に配置された可動コイル34は、交流電流が通電されて交流磁界を形成して上下方向に駆動する。ここで、可動コイル34はローラ支持体21の下端側に設けられているため、可動コイル34が上下方向に駆動するとローラ支持体21及びローラ22も上下方向に駆動する。
よって、試験体Sには支持部2を介して変位を与えるのではなく、振動するために必要な力が加えられることとなるので、試験体Sに各次数の振動モードにおける共振を実現させることができる。
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではない。例えば、試験体Sの回転周波数を二次振動モードにおける回転周波数で回転させ、三次振動モードにおける共振周波数で慣性加振しても良い。また、試験体Sを二つのローラ22で支持する代わりに、試験体Sの両端部の周囲にボールベアリングで支持し、このボールベアリングを弾性部材、例えば、バネによって支持するような構造にしても良い。更に、支持部加振装置3は、上記構造のものに限らず、励磁コイル33が一つであっても良い。
また、図6に示すように、支持部加振装置3は、圧電素子11に電源を接続したものでもよい。このような構成とすることにより、圧電素子11に電圧をかけると圧電素子11に歪みが発生し、電圧のON/OFFを繰り返すことで支持部2を加振することができる。その他、本発明は、発明の要旨を逸脱しない範囲内で自由に変更、改良が可能である。
本発明の実施の形態における釣合い試験機の斜視図である。 本発明の実施の形態における支持部加振装置の断面図である。 本発明の実施の形態における回転制御部の説明図である。 本発明の実施の形態における加振周波数制御部の説明図である。 本発明の実施の形態における釣合い試験方法の説明図である。 本発明の実施の形態の他の例における釣合い試験機の斜視図である。
符号の説明
1 モータ(駆動手段)
2 支持部
3 支持部加振装置
33 励磁コイル(直流磁界形成部)
34 可動コイル
6 回転制御部(回転制御手段)
8 加振周波数制御部(加振周波数制御手段)
11 圧電素子
100 釣合い試験機
S 試験体

Claims (4)

  1. 試験体を支持する支持部と、前記支持部に支持された前記試験体を回転させる駆動手段と、を備え、前記試験体を回転させたときの前記試験体の釣合い状態を試験する釣合い試験機であって、
    前記支持部を所定方向に慣性加振する支持部加振装置と、
    前記試験体を一次振動モードにおける共振周波数よりも低い回転周波数で回転させるように前記駆動手段を制御する回転制御手段と、
    前記回転制御手段により回転する前記試験体に対して任意の次数の振動モードにおける共振周波数と略等しい周波数で慣性加振するように前記支持部加振装置を制御する加振周波数制御手段と、
    を備えることを特徴とする釣合い試験機。
  2. 試験体を支持する支持部と、前記支持部に支持された前記試験体を回転させる駆動手段と、を備え、前記試験体を回転させたときの前記試験体の釣合い状態を試験する釣合い試験機であって、
    前記支持部を所定方向に慣性加振する支持部加振装置と、
    前記試験体を所定の次数の振動モードにおける回転周波数で回転させるように前記駆動手段を制御する回転制御手段と、
    前記回転制御手段により回転する前記試験体に対して前記所定の次数の振動モードよりも高い次数の振動モードにおける共振周波数と略等しい周波数で慣性加振するように前記支持部加振装置を制御する加振周波数制御手段と、
    を備えることを特徴とする釣合い試験機。
  3. 前記支持部加振装置は、
    直流磁界を形成する直流磁界形成部と、
    前記支持部の下端側に設けられるとともに、前記直流磁界形成部内に配置され、交流電流を通電することにより交流磁界を形成して前記所定方向に駆動する可動コイルと、
    を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の釣合い試験機。
  4. 前記支持部加振装置は、
    前記支持部の下端側に設けられ、通電により前記所定方向に変位する圧電素子を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の釣合い試験機。
JP2003359127A 2003-10-20 2003-10-20 釣合い試験機 Expired - Fee Related JP4145770B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003359127A JP4145770B2 (ja) 2003-10-20 2003-10-20 釣合い試験機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003359127A JP4145770B2 (ja) 2003-10-20 2003-10-20 釣合い試験機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005121578A true JP2005121578A (ja) 2005-05-12
JP4145770B2 JP4145770B2 (ja) 2008-09-03

Family

ID=34615454

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003359127A Expired - Fee Related JP4145770B2 (ja) 2003-10-20 2003-10-20 釣合い試験機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4145770B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010043891A (ja) * 2008-08-11 2010-02-25 Ihi Corp 高速回転体の回転バランス計測装置及び方法
CN103743522A (zh) * 2014-01-27 2014-04-23 杭州集智机电股份有限公司 用于软支承平衡机的可变刚度支承结构
CN115318678A (zh) * 2022-10-13 2022-11-11 南通启重润滑设备有限公司 一种润滑设备内轴体部件的动平衡测试装置
CN116577020A (zh) * 2023-07-13 2023-08-11 常州市中海船舶螺旋桨有限公司 一种船用螺旋桨静平衡检测设备

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010043891A (ja) * 2008-08-11 2010-02-25 Ihi Corp 高速回転体の回転バランス計測装置及び方法
CN103743522A (zh) * 2014-01-27 2014-04-23 杭州集智机电股份有限公司 用于软支承平衡机的可变刚度支承结构
CN115318678A (zh) * 2022-10-13 2022-11-11 南通启重润滑设备有限公司 一种润滑设备内轴体部件的动平衡测试装置
CN116577020A (zh) * 2023-07-13 2023-08-11 常州市中海船舶螺旋桨有限公司 一种船用螺旋桨静平衡检测设备
CN116577020B (zh) * 2023-07-13 2023-10-20 常州市中海船舶螺旋桨有限公司 一种船用螺旋桨静平衡检测设备

Also Published As

Publication number Publication date
JP4145770B2 (ja) 2008-09-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3932741B2 (ja) 振動型リニアアクチュエータ
JPH08296699A (ja) 回転体に対する電磁的回転加振装置及びそれを用いた回転体の制振装置
US5791494A (en) Screening machine with acceleration-constant control
WO2017145222A1 (ja) 軸受劣化診断装置、軸受劣化診断方法及び軸受劣化診断システム
JP4145770B2 (ja) 釣合い試験機
JP2007171111A (ja) マルチvcmを用いた回転振動発生機
JP2005121580A (ja) 釣合い試験方法
JP2007121042A (ja) タイヤ試験機及びタイヤ試験の方法
JPH08297050A (ja) 回転体の静止場での振動評価方法
JP6860457B2 (ja) 非接触加振システム及び回転機械の振動抑制システム
JPH0815073A (ja) 動釣合試験機およびその測定方法
JPH11316168A (ja) 弾性ロ―タの不釣合い修正量の測定方法およびその測定に用いる影響係数の測定方法
JP2006125964A (ja) 環境試験装置
JP2002239462A (ja) 水平方向振動試験装置
JP2015200067A (ja) コンクリート振動付与時機判定装置、コンクリート振動付与時機判定方法、コンクリート振動付与装置およびコンクリート振動付与方法
JPS648780B2 (ja)
JP4614531B2 (ja) 加振機
KR100774886B1 (ko) 축 방향 진동발생기를 구비하는 휴대용 통신장치
JP3282303B2 (ja) 加振装置
KR20190082520A (ko) 특수형태 lng펌프 샤프트 발란싱 장치
KR101174264B1 (ko) 발전기 고정자의 진동 가진장치
JP3380809B2 (ja) 振動試験装置
JP2005062097A (ja) 振動試験装置
JP4660110B2 (ja) ステータコアの磁気測定装置および磁気測定方法
JP7406239B2 (ja) 振動試験装置

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20050304

A621 Written request for application examination

Effective date: 20060928

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A977 Report on retrieval

Effective date: 20080523

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080603

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080618

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110627

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees