JP2005120754A - 土嚢袋、及びそれに中詰め材を充填する方法 - Google Patents

土嚢袋、及びそれに中詰め材を充填する方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 本発明は、吊り上げて移動することが極めて容易であり、且つ小型の装置により中詰め材の充填が効率よく且つ安全に行える土嚢袋、及びそれに中詰め材を充填する方法を提供する。
【解決手段】 土嚢袋Aに中詰め材を充填する方法であって、両端部が開口された筒状布体1の一方の第1端部1Aを閉鎖し他方の第2端部1Bを開口した状態とする第1閉鎖工程、その開口した開口部から保形ガイド体3を挿入して筒状布体1を拡張状態に維持する拡張維持工程、開口部を介して中詰め材4を充填する充填工程、保形ガイド体3を筒状布体1から引き抜く引抜き工程、開口部を閉鎖する第2閉鎖工程を有する土嚢袋の充填方法。
【選択図】 図8

Description

本発明は、例えば、海岸、河川、湖、池等の護岸形成、落石防止壁、水止め堤等の土木工事に使用される土嚢袋、及びその土嚢袋に中詰め材を充填する充填方法に関する。
従来から、海岸、河川、湖、池等の護岸形成、落石防止壁、水止め堤等の土木工事に、いわゆる、土嚢が使われている。
土嚢は、一般的に封筒型の袋に土砂を詰めて口縛り留めを行うことで作成されるために極めて便利である。
しかし、土砂充填後は歪な座布団形状となり必ずしも整然とした敷設が可能ではなく、仮設的な使われ方が多い。
そのため、新しいタイプの土嚢やそれを使った工事方法が開発されている。
例えば、封筒型の袋の土嚢では、より緩衝効果を狙ったものとして、特開2001−271322号公報に記載されているように、袋体に緩衝吸収材を入れた緩衝袋体である土嚢を河川部の擁壁層の表面に敷き並べて覆工する土木工事(河川防御方法)方法がある。(特許文献 1参照)
また、特許第3368375号公報に記載されているように、衝撃を直接吸収する受撃体と衝撃を伝達する伝達体とよりなる衝撃吸収用柱体(土嚢)を利用したいわゆる落石等の防護方法もある。(特許文献2参照)
しかし、このような土嚢を使った河川防御方法や落石防護方法では、施工時の移動作業として負担が大きい。
すなわち、重量が嵩む土嚢は、吊り上げて移動する必要があるが、吊り上げる場合に、全体をワイヤ等で結んだ状態で持ち上げたり、或いは、クレーンに乗せて吊り上げるしかなく、極めて効率が悪い。
また、土嚢は、その内部に土砂等を封入する作業も効率が悪く、相当の熟練を有するものである。
一方、このような土嚢袋に土砂を充填する作業として、現状ではコンプレサーや充填機を備えた大がかりな装置を使って充填している。(例えば特許文献3参照)
このような大がかりな装置は、装置を設置するための広い空き地を必要とし、またコスト的にも不利である。
一方、比較的小型の土砂投入用ホッパーを使った充填方法もあり、この方法は土砂投入用ホッパーの出口部に土嚢袋の開口部を取り付け、その後、土砂を充填する。
そして、ホッパーから開口部を取り外して口縛り留めを行っている。
しかし、土砂を充填した後の土嚢の重さは大きく増加するために、リフト等の昇降機を使わなければいけないので作業効率も悪い。
また開口部の取り外しの際の安全性も問題となる。
特開2001−271322号公報
特許第3368375号公報
特許第3317472号公報
本発明は上述のような問題点を解決するためになされたものである。
すなわち、本発明は、吊り上げて移動することが極めて容易であり、且つ小型の装置により中詰め材の充填が効率よく且つ安全に行える土嚢袋、及びそれに中詰め材を充填する方法を提供することである。
かくして、本発明者は、このような課題背景に対して鋭意研究を重ねた結果、本来、袋体の側面に補強された吊り下げ穴を設けること、充填後の筒体の端を紐体2で閉鎖することにより、吊り上げが容易で、且つ簡単に閉鎖が行えること等を見出し、この知見に基づいて本発明を完成させたものである。
また、土嚢袋に中詰め材を充填するに当たっては、土嚢袋の形を保持する保持ガイド体を用いることにより、簡単に充填することができることを見出し、この知見に基づいて本発明を完成させたものである。
すなわち、本発明は、(1)、両端部が開口された筒状布体に中詰め材を充填してその両端部を閉鎖してなる土嚢袋に存する。
そして、(2)、筒状布体の両端部が紐体2により閉鎖されている土嚢袋に存する。
そしてまた、(3)、筒状布体の側面には長手方向にリブ部が形成されており、該突起部に吊り下げ用の穴が複数個形成されている土嚢袋に存する。
そしてまた、(4)、中詰め材が植生用の中詰め材である土嚢袋に存する。
そしてまた、(5)、 中詰め材が衝撃吸収用の中詰め材である土嚢袋に存する。
そしてまた、(6)、土嚢袋に中詰め材を充填する方法であって、両端部が開口された筒状布体の一方の第1端部を閉鎖し他方の第2端部を開口した状態とする第1閉鎖工程、その開口した開口部から保形ガイド体を挿入して筒状布体を拡張状態に維持する拡張維持工程、開口部を介して中詰め材を充填する充填工程、保形ガイド体を筒状布体から引き抜く引抜き工程、開口部を閉鎖する第2閉鎖工程を有する土嚢袋の充填方法に存する。
そしてまた、(7)、保形ガイド体は、筒状布体を内方から支持するための複数の棒体を円筒状に備えている土嚢袋の充填方法に存する。
そしてまた、(8)、保形ガイド体は、円筒体にスリットが形成されているものである土嚢袋の充填方法に存する。
そしてまた、(9)、第1端部及び第2端部を紐体で閉鎖する土嚢袋の充填方法に存する。
本発明はこの目的に沿ったものであれば、上記1〜5及び6〜9のなから選ばれた2つ以上を組みあわせた構成も採用可能である。
本発明によれば、土嚢袋を吊り上げて移動することが極めて容易であり、且つ土嚢袋に中詰め材を充填する場合にも効率よく行うことができる。
また、土嚢としては、吊り上げて移動することが極めて容易であるために敷設作業が効率的である。
更に、中詰め材を充填する方法においては、筒状布体への中詰め材の充填が小型の装置により効率的且つ安全に行える利点がある。
以下、図面に基づき本発明による土嚢袋及びそれに中詰め材を充填する方法を実施の形態で説明する。
〔第1の実施の形態〕
〔土嚢袋〕
図1は、本発明の実施形態における土嚢袋の斜視図を示し、(A)は、中詰め材を充填する前、(B)は中詰め材の充填後を示す。
この土嚢袋Aは、シート布材により形成され両端部が開口された筒状布体1よりなる(図1参照)。
そして、図2に示すように、この筒状布体1の一方の端部を閉鎖することで、袋としての底が形成される。
ここで(A)は側方から見た図、(B)は下方から見た図である。
この端部を閉鎖するのには、図3に示すように、予め筒状布体1の端部に紐体等を通す通路Tを形成しておき(例えば、端部を折り返して接合することにより可能である)、この通路Tに紐体2を挿通させて引出し、第2端部を絞り込むことより、その開口部を閉鎖することができる(A→B)。
また、筒状布体1は、シート布材よりなることから、このシート布材の目が荒目の場合は、第4図に示すように、紐体2をその目から通して第2端部1Bを絞り込むことによっても、開口部を閉鎖することができる(A→B)。
ここでシート布材の材質としては、PE、PP、PET等の汎用繊維やアラミド繊維、カーボン繊維等の強化繊維を適宜選択して使用する。
筒状布体1の側面には長手方向にリブ部11が形成されており、該突起部に吊り下げ用の穴が形成されている。
土嚢袋Aは、吊り下げることで効率良く運ぶことができるものであり、このリブ部11に吊り下げ用フック5を掛止できるような掛穴11Aを設ける。
掛穴11Aが長手方向に複数個形成された場合は、図5に示すように、複数のフック5を平均的に掛けることにより水平方向に吊り下げることができる。
以上述べた土嚢袋としての大きさは、その使用性の観点から開口部の口径が300mm以上、長さは1000mm以上が好ましく採用される。
〔土嚢袋Aの変形例〕
ところで、筒状布体1の側面には長手方向にリブ部11が形成されているが、例えば、一枚の矩形のシート布材を使って筒状布体1を形成する場合には、そのシート布材の両端部を合わせ部(リブ部11に相当)を残して縫い合わせることで形成される。
すなわち矩形のシート布材の2辺の縁を結合することで形成される。
この場合、合わせ部は、2枚のシート布材よりなることから強度が出て腰の強い部分となる。
因みに、後述するように補強用布材11Bを添着したり、合わせ部の間に別の布材を挟み込むことで、更に強度を増加させることができる。
また別の布材を挟み込む場合は、この布材を突出させて掛穴を形成することも可能である。
さて、このように一枚のシート布材から筒状布体1を形成する以外にも、他の別の方法もある。
例えば、織機を使って連続的に筒状に織っていくことより筒状布体1を作ることも可能である。
また織機を使って長手方向にリブ部11を形成するように織成していくことにより、連続した筒状布体1を作ることができ、この連続した筒状布体1を一定長さで切断すると、両端部に開口部を有する筒状布体1ができる。
この場合、長手方向に形成されたリブ部11は、織成の仕方により厚みを自由に設定することができる。
織機を使った方法は、筒状布体1は縦糸及び緯糸により一定の織密度組織を有する織布地として形成される。
もっとも織機ではなく、編機(例えば丸編機)を使って筒状布体1を編成することも可能であるが、この場合は、筒状布体1は一定の編密度組織を有する編布地として形成される。
ところで本発明では、リブ部11は中詰め材4を充填した土嚢袋Aを吊り上げる際、クレーン等のフック5を引っ掛けることにより応力を受ける部分であり、十分な強度を必要とする。
図6は、吊り下げ用のフックに引っ掛けられる部分の強度をより強くすべき、補完した例である。
図6(A)は、補強用布材11Bを縫い付けることにより補強したリブ部11を示す図である。
このように補強することにより掛穴11Aの強度も上がり、吊り上げる場合にも十分重量に耐えることができる。
また、図6(B)に示すように、掛穴11Aに補強のための金属留め環11Cを取り付けると、強度的により好適である。
〔土嚢袋の充填方法〕
さて、本発明の別の狙いは、簡単に土嚢袋Aに中詰め材4を充填することができることである。
図7は、その土嚢袋Aに中詰め材4を充填する方法を工程別に示すブロック図である。
中詰め材4を充填する方法は、作業操作としは、1)第1閉鎖工程、拡張維持工程、充填工程、抜去工程、及び第2閉鎖工程よりなる。
図8は、その作業操作を現す概略図である。
以下、工程別に中詰め材4を充填する方法を述べる。
A)第1閉鎖工程〔図8(A)参照〕
最初に、両端(第1端部1A、第2端部1B)が開口された状態にある筒状布体1を用意する。
そして、一方の端、即ち筒状布体1の第1端部1Aを閉鎖する。
この場合、先述したように、紐体2の両端を引っ張って、開口した端部を絞り込み相互に結束することで、第1端部1Aは、簡単に閉鎖される。
なお、この閉鎖は前もって行っておくことも可能である。
次に、閉鎖した第1端部1Aを下方にして地面上に置き、筒状布体1を起立させる。
B)拡張維持工程〔図8(B)参照〕
土嚢袋Aは、最終的に中詰め材4を充填しなければならないが、その口部を開口しておき、筒状布体1全体を拡張状態に維持することが、中詰め材4の充填が効率良く行われるには重要である。
ここでは土嚢袋Aの筒状布体1を拡張維持するために、保形ガイド体3が使用される。
図9は、保形ガイド体3の一例を示す斜視図である。
保形ガイド体3は、筒状布体1を内方から支持するためもので、フオーク状の形をしており、環状基部31から複数の棒体32が円筒状に起立してなる。
棒体32の先端は自由端となっており、その理由は後述するように引抜きし易いからである。
保形ガイド体3の材料としては金属、汎用プラスチック、強化プラスチック、ゴム材等が好適である。
起立した状態にある筒状布体1は上方の第2端部1Bが開口しており、この開口部を介して保形ガイド体3を上方から挿入する。
すなわち、保形ガイド体3を上方から開口部を介して筒状布体1の中に落とし込むことで筒状布体1に挿入する。
もっとも、この挿入に際しては保形ガイド体3に対して下方から筒状布体1を被せ上げて行く方法もある。
土嚢袋Aには未だ中詰め材4が充填されていないので、土嚢袋の筒状布体1の保形性が悪い状態であるが、このように保形ガイド体3を挿入することにより、筒状布体1全体が拡張状態に維持される。
C)充填工程〔図8(C)参照〕
次に、拡張状態に維持されている筒状布体1の開口部から、中詰め材4を投入して充填する。
中詰め材4は、土嚢袋Aの用途によって種々のものが使用されるが、シート布材の目合いによっても異なってくることは言うまでもない。
この際の中詰め材4の充填には、比較的小型のバックフオー(ショベルカー)、ホッパー等で中詰め材4を投入する方法や、供給ポンプを使って中詰め材4を圧送して充填する方法がある。
この場合、保形ガイド体3の環状基部31が円形であるために、開口部がそれに沿って開いた状態に保持されるために充填がし易い。
また、投入される中詰め材4も、筒状布体1全体が保形ガイド体3によって拡張状態に維持されているために、抵抗も少なく且つ形よく充填される。
また、前述した従来例のようにホッパーの出口部に土嚢袋の開口部を取り付けたり、取り外したりする必要がなく効率的でありまた安全でもある。
尚、中詰め材4の充填量は、その施工対象により適宜決定する。
D)引抜き工程〔図8(D)参照〕
前工程により筒状布体1に中詰め材4が一定量充填された後、そのまま保形ガイド体3を上方に引き抜く。
保形ガイド体3は棒体32の先が自由端となっていることで、中詰め材4が充填されていても極めて抜き易い。
E)第2閉鎖工程〔図8(E)参照〕
筒状布体1から保形ガイド体3が抜き抜かれたこと確認し、開口している第2端部を閉鎖する。
この場合にも、筒状布体1の端部に通された紐体2の両端を引っ張って絞り込み相互に結束することで、第2端部は、簡単に閉鎖される。
これで筒状布体1に中詰め材4が充填された土嚢袋Aが出来上がる。
以上のように、本発明では、1)第1閉鎖工程→拡張維持工程→充填工程→抜去工程、第2閉鎖工程を順次経ることにより、効率良く、筒状布体1に中詰め材4を充填することができる。
このような工程により筒状布体1に程良く中詰め材4が充填された土嚢袋Aが完成するのであるが、この後は、十分重くなった土嚢袋Aを一旦持ち上げて、必要となる位置に移動することとなる。
この移動は、従来の土嚢では極めて負担の大きいものであったが、本発明の土嚢袋Aにおいては、その移動が容易に行なえる。
すなわち、土嚢袋Aにおける筒状布体1の側面には長手方向にリブ部11が形成されており、該リブ部11にクレーン等のフック5を引っ掛ける掛穴11Aが形成されている。
従って、今、土嚢袋Aを他所に移動する場合は、クレーン等のフック5を掛穴11Aに引っ掛けて、吊り上げることができる。
リブ部11は長手方向に設けられており、多数の掛穴11Aが形成されているために、各掛穴11Aにフック5を掛けて吊り上げると、前述したように、土嚢袋Aを略水平にすることもできるし、また各フックの長さを変えることにより、傾斜させることも可能となり、平面、更には法面に対しても簡単に載置敷設することができる。
リブ部11に補強用布材11Bを縫い付けたり、金属留め環11Cを設けておくことで、土嚢袋A自体の重量に対する強度を確実に保証することができることは既に述べた。
さて、上述した充填方法は、複数の棒状体を円筒状に備えた形状の保形ガイド体を使った例で示したが、更に保形ガイド体の他の変形例を示す。
図10は、円筒体にスリットが形成されている保形ガイドを示す。
この保形ガイド3も、このような縦方向の複数のスリットSを介して中詰め材が自由に通過することができることは先述の保形ガイドと同じである。
もっとも、円筒体にスリットが形成されていない保形ガイドも当然使用可能である。
図11は、実施の形態で述べた保形ガイド、すなわち、環状基部31から複数の棒体32が円筒状に起立している保形ガイド3についてそれを組み立て自在にした構造のものである。
環状基部31に対して棒体32が、例えば、螺着により(雌ネジ部31Aと雄ネジ部32A1とのねじ込み)、取り外し自在となっている。
また、棒体自体も複数個(ここでは2個)を継ぎ足しできるように、螺着により(雌ネジ部32A2と雄ネジ部32B1とのねじ込み)、取り外し自在としたため、棒体32の長さを調整することが可能である。
また、最下の棒体32Bの端を球形部32B2とすることで、土砂等を充填する場合、保形ガイド3を筒状布体に挿入したり引き抜いたりする際、抵抗なくスムースに行える利点がある。
〔植生用としての土嚢袋〕
本発明の土嚢袋Aは、その材料であるシート布材として、織地、編地の他、網地、組地等があるが、その布目の粗さにより、植生用の土嚢袋として有用することもできる。
植生する植物の種類により布目の粗さは異なり、植物の特性に応じた大きさのものが採用される。
また、充填する中詰め材においても、植生用に適した形態(土砂質、粒径、肥料の有無、保水剤の有無等)のものを使うことで植物の育成を図ることができる。
その他、本発明の土嚢は、河川等に敷設する蛇籠、植生ロール、法面の被覆保護や河川防御として敷設する長尺土嚢、落石防護擁壁に敷設する防護マット等の代わりに使用され多用的である。
〔衝撃吸収用として土嚢袋〕
本発明の土嚢袋Aの中詰め材としては種々のものが採用されるが、例えば落石等の防護方法として使用する場合は、中詰め材として衝撃吸収材を使用すると良い。
この衝撃吸収材としては、小砂利(いわゆる「ビリ砂利」という)を使うことが好ましい。
小砂利は砂利の大きさが極力一定な単粒度のものを使用することで、土嚢袋Aとして土のように衝撃による硬化現象が生じず確実に衝撃を吸収することができる。
以上、本発明を述べてきたが、本発明は上記実施形態にのみ限定されるものでなく、本発明の範囲内で種々の変形等が可能である。
例えば、筒状布体1の端部を閉鎖するために使用する紐体2としては、金属ワイヤー等も使用可能である。
また筒状布体1を拡張状態に維持する保形ガイド体3は、筒状布体1が内方に潰れないようにするものであれば、種々の形状が可能である。
図1は、本発明の実施形態における土嚢袋を示す斜視図であり、(A)は、中詰め材の充填前、(B)は中詰め材の充填後を示す。 図2は、この筒状布体の一方の端部を閉鎖した状態を示す図であり、(A)は側方から見た図、(B)は下方から見た図を示す。 図3は、端部の通路に紐体を挿通した状態を示す図であり、(A)は閉鎖前を示し(B)は閉鎖途中を示す。 図4は、メッシュ状シート材の目に紐体を通した状態を示す図であり、(A)は閉鎖前を示し(B)は閉鎖途中を示す。 図5は、複数のフックを掛けることにより水平方向に吊り下げた状態を示す図である。 図6は、それぞれ、リブ部の強度を、補完した例を示し、(A)は補強用布材を縫い付けた場合、(B)は金属留め環を取り付けた場合を示す。 図7は、土嚢袋に中詰め材を充填する工程を示すブロック図である。 図8は、土嚢袋に中詰め材を充填する各作業手順を示す概略図である。 図9は、保形ガイド体を示す斜視図である。 図10は、円筒体にスリットが形成されている保形ガイドの例を示す。 図11は、組み立て自在な保形ガイド体の例を示す図である。
符号の説明
1…筒状布体
1A…第1端部
1B…第2端部
11…リブ部
11A…掛穴
11B…補強用布材
11C…金属留め環
2…紐体
3…保形ガイド体
31…環状基部
32…棒体
32A…棒体
32A1…雄ネジ部
32A2…雌ネジ部
32B…棒体
32B1…雄ネジ部
32B2…球形部
4…中詰め材
5…吊り下げ用フック
A…土嚢袋
T…通路

Claims (9)

  1. 両端部が開口された筒状布体に中詰め材を充填してその両端部を閉鎖してなることを特徴とする土嚢袋。
  2. 筒状布体の両端部が紐体2により閉鎖されていることを特徴とする請求項1記載の土嚢袋。
  3. 筒状布体の側面には長手方向にリブ部が形成されており、該突起部に吊り下げ用の穴が複数個形成されていることを特徴とする請求項1記載の土嚢袋。
  4. 中詰め材が植生用の中詰め材であることを特徴とする請求項1記載の土嚢袋。
  5. 中詰め材が衝撃吸収用の中詰め材であることを特徴とする請求項1記載の土嚢袋。
  6. 土嚢袋に中詰め材を充填する方法であって、両端部が開口された筒状布体の一方の第1端部を閉鎖し他方の第2端部を開口した状態とする第1閉鎖工程、その開口した開口部から保形ガイド体を挿入して筒状布体を拡張状態に維持する拡張維持工程、開口部を介して中詰め材を充填する充填工程、保形ガイド体を筒状布体から引き抜く引抜き工程、開口部を閉鎖する第2閉鎖工程を有することを特徴とする土嚢袋の充填方法。
  7. 保形ガイド体は、筒状布体を内方から支持するための複数の棒体を円筒状に備えていることを特徴とする請求項5記載の土嚢袋の充填方法。
  8. 保形ガイド体は、円筒体にスリットが形成されているものであることを特徴とする請求項5記載の土嚢袋の充填方法。
  9. 第1端部及び第2端部を紐体で閉鎖することを特徴とする請求項5記載の土嚢袋の充填方法。
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