JP2005120659A - 雨水等の貯水施設 - Google Patents
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Abstract
【課題】 本発明の目的は、軽量で工事がやり易い、という樹脂製天板の特徴を活かしながら、しかも機械的強度が大きく、長期間使用しても変形し難い樹脂製の天板を提供し、もって長期に亘って安全に使用し続けることのできる雨水等の貯水施設を提供することにある。
【解決手段】 地面を掘り下げて設けられ上部が開口している貯水部と、該貯水部内に配設され複数の樹脂製骨格ブロックを組み立てて構成されている空間保持骨格と、前記貯水部の上部の開口を覆う被覆層とを有する雨水等の貯水施設において、前記被覆層は石炭灰入り天板を有していることを特徴とするものである。
【選択図】 図1
【解決手段】 地面を掘り下げて設けられ上部が開口している貯水部と、該貯水部内に配設され複数の樹脂製骨格ブロックを組み立てて構成されている空間保持骨格と、前記貯水部の上部の開口を覆う被覆層とを有する雨水等の貯水施設において、前記被覆層は石炭灰入り天板を有していることを特徴とするものである。
【選択図】 図1
Description
本発明は、ビルあるいは集合住宅、特に団地等において、雨水等を防火用や散水用等の用途に使用すべく貯水するための雨水等の貯水施設の改良に関するものである。
従来から、例えば、大きなビルや団地等において、降った雨を貯水槽に貯水しておいて、少しずつ下水に流したり、周囲に浸透させて都市型の洪水を防ぐ目的(一時貯留型あるいは浸透型)で、あるいは貯水槽に貯めた雨水を防火水として、あるいは花壇や菜園等の散水用として利用する目的(常時貯留型)のために、ビルや団地周辺の空き地、あるいは自転車置き場等の地下に貯水施設を設け、これに雨水を貯水する試みが種々行われてきていた。
特に昨今では、夏季の水不足等に備えて、新しく団地を建設するような場合には、しばしばこの種の雨水等の貯水施設が設けられるようになってきている。
特に昨今では、夏季の水不足等に備えて、新しく団地を建設するような場合には、しばしばこの種の雨水等の貯水施設が設けられるようになってきている。
この種の典型的な例として特許文献1に記載の貯水施設がある。
これは図3に示すように、予め地面1を掘り下げて、例えば平面形状が長方形の貯水部2を形成し、しかる後この貯水部2の内表面(側面及び底面を含む)を遮水性シート等で覆って内張層3を形成する。このようにして貯水部2の内部を遮水性シートで覆う理由は、外部から貯水部2の内部に土砂が侵入するのを防止するためである。
これは図3に示すように、予め地面1を掘り下げて、例えば平面形状が長方形の貯水部2を形成し、しかる後この貯水部2の内表面(側面及び底面を含む)を遮水性シート等で覆って内張層3を形成する。このようにして貯水部2の内部を遮水性シートで覆う理由は、外部から貯水部2の内部に土砂が侵入するのを防止するためである。
さて内張層3を形成したら貯水部2内に箱型の樹脂製骨格ブロック4を上下縦横に組み上げて、その内部に貯水空間を有する空間保持骨格を形成する。空間保持骨格ができ上がったら、最後に空間保持骨格上に、天板を敷き詰めたり、この天板上にさらに遮水性シートを被せたり、この遮水性シート上に土を埋め戻したりして被覆層9を形成してある。
尚、図3において符号10は貯水部2への雨水等の流入口を、符号11は流出口を示している。
尚、図3において符号10は貯水部2への雨水等の流入口を、符号11は流出口を示している。
特許文献1に記載されている雨水等の貯水施設において、被覆層9は天板や遮水性シート、そしてこの上に掘り出した土を埋め戻して形成しているが、この天板として鉄板、コンクリート板あるいは樹脂製の板が使用されていた。
ところが鉄板の場合は重く、そのため工事がやり難い。加えて錆び易い、という欠点もある。またコンクリート板は製造に手間が掛かる上に、重くて工事が大変である。さらには割れ易い、という大きな欠点もある。
ところが鉄板の場合は重く、そのため工事がやり難い。加えて錆び易い、という欠点もある。またコンクリート板は製造に手間が掛かる上に、重くて工事が大変である。さらには割れ易い、という大きな欠点もある。
一方、樹脂製の天板の場合には軽くて工事が容易である、との利点はあるものの、長期間使用していると、埋め戻した土の重さにより変形が生じ易い、という問題があった。
前記問題に鑑み本願発明の目的は、軽量で工事がやり易い、という樹脂製天板の特徴を活かしながら、しかも機械的強度が大きく、長期間使用しても変形し難い樹脂製の天板を提供し、もって長期間に亘って安全に使用し続けることのできる雨水等の貯水施設を提供することにある。
前記目的を達成すべく本願発明の雨水等の貯水施設は、地面を掘り下げて設けられ上部が開口している貯水部と、該貯水部内に配設され複数の樹脂製骨格ブロックを組み立てて構成されている空間保持骨格と、前記貯水部の上部の開口を覆う被覆層とを有する雨水等の貯水施設において、前記被覆層は石炭灰入り天板を有していることを特徴とするものである。
このようにしてなる本願発明の雨水等の貯水施設によれば、天板として石炭灰入り天板を使用しているため、その機械的強度は従来の樹脂製の天板に比して飛躍的に大きくなっており、上部に埋め戻した土による応力を長期間受け続けても変形が起こり難い。それ故、この雨水等の貯水施設を安全に、かつ長期間使用し続けることができる。
以上のように本願発明の雨水等の貯水施設によれば、天板として、石炭灰入り樹脂製天板を使用したことにより、樹脂製天板の機械的強度を飛躍的に向上せしめることができ、その結果、この天板を長期間使用しても変形し難いため、長期に亘ってこの雨水等の貯水施設を安全に使用し続けることができる。
以下に本願発明の雨水等の貯水施設の一実施例を図1及び図2を用いて詳細に説明する。尚、図1において前記図3と同じ部分には同じ番号を付し、その説明は簡単にし、本願発明の特徴を示す点についてのみ詳細に説明することにする。
図1は本願発明の雨水等の貯水施設の一実施例を示すもので、施設を側面からみた模式図である。また図2は貯水部内に構成されている空間保持骨格を形成するために使用している樹脂製骨格ブロックの一例を示す斜視図である。
図1に示すように、地面1の地下を掘り下げて、例えば長方形あるいは正方形の貯水部2を形成し、しかる後貯水部2内に周辺の土砂が流れ込まないように、貯水部2の内表面(側面及び底面を含む)を遮水性シート等で、必要なら複数枚重ねて覆い、内張層3を形成する。
さて内張層3を形成したら、貯水部2内に図2に示すような樹脂製骨格ブロック4を上下縦横に組み上げて、その内部に図1に示すように貯水空間を有する空間保持骨格を形成する。図2に示す樹脂製骨格ブロック4を積み上げる場合、図1に示すように一段毎に樹脂製骨格ブロック4の上下を逆さまにして組み上げていく。
例えば図2に示すように、樹脂製骨格ブロック4の円筒部分の先端には突起14と嵌合穴24とが設けられており、この樹脂製骨格ブロック4上に別の樹脂製骨格ブロック4を積み上げる場合には、逆さにした別の樹脂製骨格ブロック4の円筒部分に設けられた突起14と嵌合穴24とを、一方の樹脂製骨格ブロック4の突起14を他方の樹脂製骨格ブロック4の嵌合穴24に嵌め、一方の樹脂製骨格ブロック4の嵌合穴24に他方に樹脂製骨格ブロック4の突起14を嵌めればよい。
一方、樹脂製骨格ブロック4の平板部分には透過孔が多数設けられているので、この平板部分同士で2つの樹脂製骨格ブロック4同士を接続する場合には、前記透過孔に適切な把持具を用いる等して接続すればよい。
尚、樹脂製骨格ブロック4の形状は前述した図3に示すものも含め、これ以外にも種々提案されており、本願発明においても、図2に示す樹脂製骨格ブロック4に限らず種々の樹脂製骨格ブロック4を利用できることはいうまでもない。
尚、樹脂製骨格ブロック4の形状は前述した図3に示すものも含め、これ以外にも種々提案されており、本願発明においても、図2に示す樹脂製骨格ブロック4に限らず種々の樹脂製骨格ブロック4を利用できることはいうまでもない。
ところで順次樹脂製骨格ブロック4を組み付けて貯水部2内に空間保持骨格を完成させたら、図1に示すようにこの空間保持骨格上に、石炭灰(フライアッシュともいう)入り天板6を隈なく敷き詰める。因みにこの天板はポリプロピレン樹脂に石炭灰を混入せしめて作ったものである。もちろん樹脂はこれに限定されるものではない。
天板6を敷き詰めたら、次に遮水性シート7でこの天板6を覆い、上方から天板6の隙間を介して土砂が貯水部2内に侵入しないようにする。因みにここで使用する遮水性シート7は、前記内張層3を形成したものと同じものであってもよい。
このように天板6を遮水性シート7で覆ったら、この遮水性シート7上に土を埋め戻して天板6、遮水性シート7を含む被覆層9を形成した。
このように天板6を遮水性シート7で覆ったら、この遮水性シート7上に土を埋め戻して天板6、遮水性シート7を含む被覆層9を形成した。
以上のようにしてなる本願発明の雨水等の貯水施設によれば、被覆層9を構成する天板6として、例えばポリプロピレン樹脂に石炭灰を混入した、すなわち練り込んだ樹脂製の天板6を用いているので、その機械的強度は極めて大きくなっている。
その結果、この天板6は樹脂製であって軽量である、という利点を活かしつつ、すなわち施工がやり易い、という利点を活かしつつ、しかも耐圧強度が大きく、長期に亘って変形し難いので、長期間安全に使用できる雨水等の貯水施設を提供することができる。
その結果、この天板6は樹脂製であって軽量である、という利点を活かしつつ、すなわち施工がやり易い、という利点を活かしつつ、しかも耐圧強度が大きく、長期に亘って変形し難いので、長期間安全に使用できる雨水等の貯水施設を提供することができる。
ところで図1に示す実施例では、内張層3を遮水性シートで形成する一時貯水型の貯水施設に本願発明の天板を利用した例を示したが、本願発明の天板はこれ以外の貯水施設、例えば浸透型や常時貯水型の貯水施設にも適用できることはいうまでもない。
1 地面
2 貯水部
3 内張層
4 樹脂製骨格ブロック
6 天板
7 遮水性シート
9 被覆層
10 流入口
11 流出口
2 貯水部
3 内張層
4 樹脂製骨格ブロック
6 天板
7 遮水性シート
9 被覆層
10 流入口
11 流出口
Claims (1)
- 地面を掘り下げて設けられ上部が開口している貯水部と、該貯水部内に配設され複数の樹脂製骨格ブロックを組み立てて構成されている空間保持骨格と、前記貯水部の上部の開口を覆う被覆層とを有する雨水等の貯水施設において、前記被覆層は石炭灰入り天板を有していることを特徴とする雨水等の貯水施設。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003355774A JP2005120659A (ja) | 2003-10-16 | 2003-10-16 | 雨水等の貯水施設 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003355774A JP2005120659A (ja) | 2003-10-16 | 2003-10-16 | 雨水等の貯水施設 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2005120659A true JP2005120659A (ja) | 2005-05-12 |
Family
ID=34613220
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003355774A Pending JP2005120659A (ja) | 2003-10-16 | 2003-10-16 | 雨水等の貯水施設 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005120659A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005120658A (ja) * | 2003-10-16 | 2005-05-12 | Furukawa Electric Co Ltd:The | 雨水等の貯水施設 |
JP2008008012A (ja) * | 2006-06-28 | 2008-01-17 | Furukawa Electric Co Ltd:The | 貯留槽及び貯留槽に用いる雨水流出入口パネル部材と貯留槽への取り付け方法 |
-
2003
- 2003-10-16 JP JP2003355774A patent/JP2005120659A/ja active Pending
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