JP2005120047A - Edg受容体拮抗作用を有するアルキレン誘導体 - Google Patents

Edg受容体拮抗作用を有するアルキレン誘導体 Download PDF

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Abstract

【課題】 炎症疾患などの予防及び/又は治療のための医薬の有効成分として有用なEDG受容体拮抗作用を有する新規化合物を提供する。
【解決手段】 下記の一般式(I):
【化1】
Figure 2005120047

(R1は水素原子又はアルキル基;R2はC環上の置換可能な任意の位置に存在する水素原子、ヒドロキシ基、カルボキシル基、ニトロ基などの置換基;R3はD環上の置換可能な任意の位置に存在する水素原子、ヒドロキシ基、アラルキルオキシ基などの置換基;Xはアルキルアミノ基、ヒドロキシ基、アミノ基など;Yはカルボキシル基、スルホ基、又はホスホノ基;Zは酸素原子、硫黄原子など;Aで表される環は5又は6員の飽和又は不飽和の炭化水素環;Bで表される環は上記式に示される1個の−C=C−を部分構造として含む4ないし7員の飽和又は不飽和の炭化水素環を示す)で表される化合物、その塩、又はそのエステル。

Description

本発明は、EDG受容体拮抗作用を有するアルキレン誘導体に関する。
近年、細胞膜からホスフォリパーゼの働きのより、プロスタグランジン、ロイコトリエン等のエイコサノイド、PAF(血小板活性化因子)、リゾフォスファチジン酸(以下LPAと略記する)等の脂質メディエーターが産生され、様々な生理活性を生じていることが明らかにされている。スフィンゴシン−1−リン酸(以下、「sph-1-P」と略記する)はスフィンゴ脂質の代謝回転を通じて、特に細胞膜の主要構成成分、スフィンゴミエリンの代謝物として生成されるリゾ脂質であり、細胞間、細胞内のメッセンジャーとして働くことがこの約10年間で提唱されてきている。当初はsph-1-Pの細胞内セカンドメッセンジャーとしての可能性を示唆する結果が報告され、その後、sph-1-Pの細胞内へのインジェクション実験により、sph-1-Pが細胞内で生理機能を発現している可能性が現実的になってきた。
もっとも、決め手となるsph-1-Pが直接作用する細胞内の分子は現在未だ見出されておらず、故にsph-1-Pの細胞内セカンドメッセンジャーとしての可能性はその域を脱していない。近年、G蛋白質共役の7回膜貫通型受容体(以下GPCRと略記する)であるEndothelial Differentiation Gene-1(EDG-1)とその類縁分子であるEDG-3、EDG-5、EDG-6、及びEDG-8がsph-1-P受容体として機能することが相次いで示され、sph-1-Pが細胞間メッセンジャーとしてその受容体を介して様々な生理作用が起こしていることが明らかにされてきた。ごく最近では、新たにGPR-3、GPR-4、及びGPR-12もsph-1-P受容体として機能していることが示唆され、sph-1-P受容体はGPCRの中でも一大ファミリーを形成しつつある(Cellular Signalling 14, 941-953, 2002)。
一方、EDG-1、EDG-3、EDG-5、EDG-6、及びEDG-8(それぞれ、S1P1、S1P3、S1P2、S1P4、S1P5とも呼ばれる場合もある)は、LPA受容体であるEDG-2、EDG-4、EDG-7を含め、EDG受容体ファミリーと称されている。これは、EDG-1がヒト臍帯静脈内皮細胞(HUVEC)をPhorbol 12-myristate 13-acetate(PMA)刺激することで誘導発現されるオーファン受容体として1990年にHlaらにより初めに報告されたことを端緒としている。その後、複数のEDG-3、EDG-5、EDG-6、及びEDG-8遺伝子がクローニングされ、これら受容体間のアミノ酸レベルでの相同性が44〜50%程度あることが分かり、これら遺伝子はファミリーを形成していることが明らかになった。その後、EDG-1がsph-1-P受容体であることは1998年に同グループから始めて報告され、他の受容体もsph-1-Pと反応することが示された。さらに、これらの受容体はLPA受容体とも高い相同性(約30%)を有していることも明らかになり、EDGファミリーはsph-1-P/LPA受容体ファミリーとして位置付けらるに至った。
EDG受容体に結合し得るG蛋白質としてはGs、Gi、Gq、Go、G12/G13などが知られており、これらの受容体は細胞増殖亢進作用あるいは抑制作用、細胞遊走促進作用あるいは抑制作用などの応答に関与するとされている。最近では、これら受容体がGi蛋白質と相互作用し、Gi蛋白質を介してp42MAPK/ERK2の活性化を引き起こすことが示され、sph-1-P受容体は多彩なシグナルを伝達することが明らかになってきた。また、これらsph-1-Pによる細胞応答の多くが百日咳毒素で阻害されることから、その細胞応答の多くはsph-1-P受容体を介した作用であると考えられている。さらに、sph-1-Pは血小板に蓄えられており、血小板の活性化により血中に放出されることからも、sph-1-Pの生理作用は細胞膜上の受容体を介して発現する可能性が高いとされている。
Sph-1-Pの薬理作用としては、平滑筋細胞、メサンギウム細胞、及び癌細胞の増殖や運動の制御、血管の弛緩・収縮、血圧の調節、心拍数の調節、血小板の凝集、脳血管痙攣、脳虚血、肝繊維症、及び免疫調節機能などが知られているが、最近、sph-1-Pは血管新生に対しても重要な役割を果たすことが分かってきた。Menq-Jer LeeらはHUVECを用いて、sph-1-PがEDG-1及びEDG-3受容体を介して該細胞のサーバイバル延長作用、接着点形成作用、微小血管形成作用を促すことを報告している(Cell 99, 301-312, 1999)。また、彼らはsph-1-Pがin vivoにおいても血管新生に対して線維芽細胞増殖因子(FGF)や血管内皮細胞増殖因子(VEGF)と相乗的に効果を示すことを報告している。OK-Hee Leeらも同様にHUVECを用いてsph-1-PのHUVECに対するDNA合成促進作用及び、遊走作用を明らかにし、in vivoにおいても血管新生に対して、sph-1-Pが単独で血管新生を促進することを報告している(Biochem. Biophys. Res. Commun. 264, 743-750, 1999)。これらのことより、sph-1-Pの生体内での生理作用の一つとして血管新生促進作用があることが考えられる。更に、EDG-1のノックアウトマウスが作製され、このマウスが血管形成異常で胎生致死になることから、sph-1-Pの血管新生作用はEDG-1を介する可能性が強く示唆された(J. Clin. Inves. 106, 951-961, 2000)。
一方、ごく最近、sph-1-Pの心臓機能調節への役割も指摘されている。すなわち、sph-1-Pには心筋収縮力を低下させる作用、心拍数減少作用があることが摘出心筋標本で示されている(J. Physiol. 489, 701-707, 1995、EMBO J. 15, 5527-5534, 1996、Biochem. J. 355, 189-197, 2001)。また、ラット培養心筋細胞においてsph-1-PはEDG-1を介して心肥大を生じること、カルシウムオーバーロードを生じること(J. Mol. Cell. Cardiol. 33, 1589-1606, 2001、Eur. J. Biochem. 267, 5679-2686, 2000)、虚血耐性を生じることが示されている(J. Mol. Cell. Cardiol. 33, 1713-1717, 2001)。さらに、同様にラット心筋細胞においてsph-1-Pはアポトーシスを生じることが示唆されている(J. Clin. Invest. 98, 2854-2865, 1996)。
従って、EDG-1受容体に対する拮抗剤は、炎症疾患(例えば、免疫性及び非免疫性疾患、慢性関節リウマチ、乾癬など)、異常な血管新生を伴う疾患(例えば、再狭窄、糖尿病性網膜症、血管新生性緑内障、後水晶体繊維増殖症、アテローム性動脈硬化症プラークの毛細血管増殖、甲状腺過形成(バセドウ病を含む)、肺炎症、ネフローゼ症候群、及び骨粗しょう症など)、脳血管痙攣、脳虚血、癌関連疾患(例えば、固形腫瘍、固形腫瘍転移、血管線維腫、骨髄腫、多発性骨髄腫、カポジ肉腫など)、脳梗塞、心筋梗塞症、腎炎、肺炎、免疫性疾患、クローン病、大腸炎、及び慢性下痢など疾患の予防及び/又は治療のための医薬として有用である。
本発明の課題は、EDG受容体、とりわけEDG-1受容体に対して拮抗作用を有する新規化合物を提供することにある。本発明者らは上記の課題を解決すべく鋭意研究を行った結果、下記の一般式(I)で表される化合物がEDG-1受容体に対して強力な拮抗作用を有していることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明により、下記の一般式(I):
Figure 2005120047
式中、
1は水素原子又は炭素原子数1〜17個のアルキル基[該アルキル基は鎖中に2重結合、3重結合、ベンゼン環(該ベンゼン環は下記の「置換基群A」から選択された1個又は2個以上の置換基を有していてもよい)、酸素原子、硫黄原子、スルフィニル基、スルホニル基、−N(R4)−(式中、R4は水素原子、アルキル基、アラルキル基、又はフェニル基を示す)、及びカルボニル基からなる群から選ばれる部分構造を1個又は2個以上含んでいてもよく、また該アルキル基は下記の「置換基群A」から選択された1個又は2個以上の置換基を有していてもよい]を示し;
2はC環上の置換可能な任意の位置に存在する1個ないし3個の同一又は異なる置換基を示し、該置換基は、水素原子、ヒドロキシ基、カルボキシル基、ニトロ基、ハロゲン原子、アルコキシ基、アルケニルオキシ基、アルキニルオキシ基、アラルキルオキシ基、アミノ基、アルキルアミノ基、アルカノイルアミノ基、アルキルチオ基、及び炭素原子数1〜6個のアルキル基(該アルキル基は下記の「置換基群A」から選択された1個又は2個以上の置換基を有していてもよい)からなる群から選ばれる置換基であり;
3はD環上の置換可能な任意の位置に存在する1個ないし5個の同一又は異なる置換基を示し、該置換基は、水素原子、ヒドロキシ基、アラルキルオキシ基、アルキルアミノ基、アルカノイルアミノ基、アルキルチオ基、カルボキシル基、ニトロ基、ハロゲン原子、炭素原子数1〜10個のアルコキシ基(該アルコキシ基は下記の「置換基群A」から選択された1個又は2個以上の置換基を有していてもよい)、アルケニルオキシ基、アルキニルオキシ基、及び炭素原子数1〜6個のアルキル基(該アルキル基は下記の「置換基群A」から選択された1種又は2種以上の置換基を有していてもよい)からなる群から選ばれる置換基であり;
Xはアルキルアミノ基、ヒドロキシ基、アミノ基、又は炭素原子数1〜6個のアルコキシ基(該アルコキシ基は下記の「置換基群A」から選択された1個又は2個以上の置換基を有していてもよい)を示し;
Yはカルボキシル基、スルホ基、又はホスホノ基を示し;
Zは酸素原子、硫黄原子、−N(R4)−(式中、R4は前記と同義である)、カルボニル基、スルフィニル基、スルホニル基、又はメチレン基(該メチレン基は下記の「置換基群A」から選択された1個又は2個以上の置換基を有していてもよい)を示し;
Aで表される環は5又は6員の飽和又は不飽和の炭化水素環を示し、該環は酸素原子、窒素原子、又は硫黄原子からなる群から選ばれる環構成原子を1個又は2個以上有していてもよく、該環は該環上の置換可能な任意の位置に下記の「置換基群A」から選択された置換基を1個又は2個以上有していてもよく;
Bで表される環は上記式に示される1個の−C=C−を部分構造として含む4ないし7員の飽和又は不飽和の炭化水素環を示し、該環は、酸素原子、窒素原子、又は硫黄原子からなる群から選ばれる環構成原子を1個又は2個以上有していてもよく、該環は該環上の置換可能な任意の位置に下記の「置換基群A」から選択された置換基を1個又は2個以上有していてもよい。
「置換基群A」
アルコキシ基、アルケニルオキシ基、アルキニルオキシ基、アラルキルオキシ基、アルキルアミノ基、アルカノイルアミノ基、アルキルチオ基、カルボキシル基、ニトロ基、ハロゲン原子、アミノ基、ヒドロキシ基、オキソ基、シアノ基〕
で表される化合物、その塩、又はそのエステルが提供される。
本発明の好ましい態様によれば、
1が水素原子、アルキル基、アルコキシ基、アルコキシアルキル基、ヒドロキシアルキル基、ヒドロキシ置換アルコキシアルキル基、アルコキシアルケニル基、ヒドロキシアルケニル基、アルキルカルボニル基、アルキルチオアルキル基、アルキルスルフィニルアルキル基、アルキルスルホニルアルキル基、アルキルアミノ置換アルキル基、アルキルカルバモイル基、アルキルカルバモイル置換アルキル基、アルキルカルボニル置換アミノアルキル基、又はアルカノイル置換アルコキシアルキル基であり、R2が水素原子であり、R3がD環上の置換可能な任意の位置に存在する1個の置換基であり、該置換基が炭素原子数1〜6個のアルキル基であり、Xがヒドロキシ基であり、Yがカルボキシル基、スルホ基、又はホスホノ基であり、Zが酸素原子、硫黄原子、スルフィニル基、又はスルホニル基であり;Aで表される環がベンゼン環(該ベンゼン環はヒドロキシ基、アルコキシ基、ヒドロキシアルキル基、カルボキシル基、アミノ基、モノアルキルアミノ基、ジアルキル置換アミノ基、カルバモイル基、ハロゲン原子(例えばフッ素原子など)、カルボキシ置換アルコキシ基、シアノ基、及びニトロ基からなる群から選ばれる1又は2以上の置換基を有していてもよい)、又は5又は6員環の芳香族ヘテロ環(該ヘテロ環は窒素原子、酸素原子、又は硫黄原子からなる群から選ばれる環構成ヘテロ原子を1又は2個含む)であり、Bで表される環がベンゼン環、ピリミジン環、ピリジン環、ピロール環、チオフェン環、フラン環、又はピラゾール環であるか、あるいはこれらの芳香環が部分飽和することにより形成される環(該環はアルコキシ基、カルボキシル基、オキソ基、及びアルキル基からなる群から選ばれる1又は2以上の置換基を有していてもよい)である上記一般式(I)で表される化合物、その塩、又はそのエステル;
1が水素原子、アルキル基、アルコキシ基、アルコキシアルキル基、ヒドロキシアルキル基、ヒドロキシ置換アルコキシアルキル基、アルコキシアルケニル基、ヒドロキシアルケニル基、アルキルカルボニル基、アルキルチオアルキル基、アルキルスルフィニルアルキル基、アルキルスルホニルアルキル基、アルキルアミノ置換アルキル基、アルキルカルバモイル基、アルキルカルバモイル置換アルキル基、アルキルカルボニル置換アミノアルキル基、又はアルカノイル置換アルコキシアルキル基であり、R2が水素原子であり、R3がD環上の置換可能な任意の位置に存在する1個の置換基であり、該置換基が炭素原子数1〜6個のアルキル基であり、Xがヒドロキシ基であり、Yがスルホ基であり、Zが硫黄原子であり;Aで表される環がベンゼン環(該ベンゼン環はヒドロキシ基、アルコキシ基、ヒドロキシアルキル基、カルボキシル基、アミノ基、モノアルキルアミノ基、ジアルキル置換アミノ基、カルバモイル基、ハロゲン原子(例えばフッ素原子など)、カルボキシ置換アルコキシ基、シアノ基、及びニトロ基からなる群から選ばれる1又は2以上の置換基を有していてもよい)、ピリミジン環、ピリジン環、ピロール環、チオフェン環、フラン環、又はピラゾール環であり、Bで表される環がベンゼン環、ピリミジン環、ピリジン環、ピロール環、チオフェン環、フラン環、又はピラゾール環であるか、あるいはこれらの芳香環が部分飽和することにより形成される環(該環はアルコキシ基、カルボキシル基、オキソ基、及びアルキル基からなる群から選ばれる1又は2以上の置換基を有していてもよい)である上記一般式(I)で表される化合物、その塩、又はそのエステル;及び
1が水素原子、アルキル基、アルコキシ基、アルコキシアルキル基、ヒドロキシアルキル基、ヒドロキシ置換アルコキシアルキル基、アルコキシアルケニル基、ヒドロキシアルケニル基、アルキルカルボニル基、アルキルチオアルキル基、アルキルスルフィニルアルキル基、アルキルスルホニルアルキル基、アルキルアミノ置換アルキル基、アルキルカルバモイル基、アルキルカルバモイル置換アルキル基、アルキルカルボニル置換アミノアルキル基、又はアルカノイル置換アルコキシアルキル基であり、R2が水素原子であり、R3がD環上でZに対してパラ位に置換する炭素原子数1〜6個のアルキル基であり、Xがヒドロキシ基であり、Yがスルホ基であり、Zが硫黄原子であり、Aで表される環がベンゼン環(該ベンゼン環はヒドロキシ基、アルコキシ基、ヒドロキシアルキル基、カルボキシル基、アミノ基、モノアルキルアミノ基、ジアルキル置換アミノ基、カルバモイル基、ハロゲン原子(例えばフッ素原子など)、カルボキシ置換アルコキシ基、シアノ基、及びニトロ基からなる群から選ばれる1又は2以上の置換基を有していてもよい)、ピリミジン環、ピリジン環、ピロール環、チオフェン環、フラン環、又はピラゾール環であり、Bで表される環がベンゼン環、ピリミジン環、ピリジン環、ピロール環、チオフェン環、フラン環、又はピラゾール環であるか、あるいはこれらの芳香環が部分飽和することにより形成される環(該環はアルコキシ基、カルボキシル基、オキソ基、及びアルキル基からなる群から選ばれる1又は2以上の置換基を有していてもよい)である上記一般式(I)で表される化合物、その塩、又はそのエステルが提供される。
別の観点からは、本発明により、上記の一般式(I)で表される化合物、薬理上許容されるその塩、及び薬理上許容されるそのエステル、並びにそれらの水和物及びそれらの溶媒和物からなる群から選ばれる物質を有効成分として含む医薬が提供される。上記の医薬は、例えば、EDG、好ましくはEDG-1が関与する疾患の予防及び/又は治療のための医薬として用いることができる。より具体的には、上記の医薬は、炎症疾患(例えば、免疫性及び非免疫性疾患、慢性関節リウマチ、乾癬など)、異常な血管新生を伴う疾患(例えば、再狭窄、糖尿病性網膜症、血管新生性緑内障、後水晶体繊維増殖症、アテローム性動脈硬化症プラークの毛細血管増殖、甲状腺過形成(バセドウ病を含む)、肺炎症、ネフローゼ症候群、及び骨粗しょう症など)、脳血管痙攣、脳虚血、癌関連疾患(例えば、固形腫瘍、固形腫瘍転移、血管線維腫、骨髄腫、多発性骨髄腫、カポジ肉腫など)、脳梗塞、心筋梗塞症、腎炎、肺炎、免疫性疾患、クローン病、大腸炎、及び慢性下痢など疾患の予防及び/又は治療のための医薬として有用である。
さらに別の観点からは、上記の医薬の製造のための上記の一般式(I)で表される化合物、薬理上許容されるその塩、薬理上許容されるそのエステル、並びにそれらの水和物及びそれらの溶媒和物からなる群から選ばれる物質の使用;及び上記の上記の一般式(I)で表される化合物、薬理上許容されるその塩、薬理上許容されるそのエステル、並びにそれらの水和物及びそれらの溶媒和物からなる群から選ばれる物質を有効成分として含むEDG受容体拮抗剤が提供される。また、本発明により、EDG、好ましくはEDG-1が関与する疾患の予防及び/又は治療方法であって、上記の一般式(I)で表される化合物、薬理上許容されるその塩、薬理上許容されるそのエステル、並びにそれらの水和物及びそれらの溶媒和物からなる群から選ばれる物質の予防及び/又は治療有効量をヒトを含む哺乳類動物に投与する工程を含む方法が提供される。上記の方法の適用対象となる疾患としては、より具体的には上記に例示した疾患を挙げることができる。
一般式(I)で表される本発明の化合物はEDG受容体拮抗作用を有しており、炎症疾患、異常な血管新生を伴う疾患、脳血管痙攣、脳虚血、癌関連疾患、脳梗塞、心筋梗塞症、腎炎、肺炎、免疫性疾患、クローン病、大腸炎、又は慢性下痢の予防及び/又は治療のための医薬の有効成分として有用である。
本明細書において、アルキル基又はアルキル部分を含む他の置換基(例えばアルコキシ基など)の該アルキル部分としては、特に言及しない場合には、例えば、直鎖状、分枝鎖状、環状、又はそれらの組み合わせからなる炭素原子数1〜17個のアルキル基を用いることができる。より具体的には、アルキル基として、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、s−ブチル基、tert−ブチル基、n−ペンチル基、イソペンチル基、2−メチルブチル基、ネオペンチル基、1−エチルプロピル基、n−ヘキシル基、イソヘキシル基、4−メチルペンチル基、3−メチルペンチル基、2−メチルペンチル基、1−メチルペンチル基、3,3−ジメチルブチル基、2,2−ジメチルブチル基、1,1−ジメチルブチル基、1,2−ジメチルブチル基、1,3−ジメチルブチル基、2,3−ジメチルブチル基、2−エチルブチル基、n−ヘプチル基、n−オクチル基、n−ノニル基、n−デシル基、n−ウンデシル基、n−ドデシル基、n−トリデシル基、n−テトラデシル基、n−ペンタデシル基、n−ヘキサデシル基、n−ヘプタデシル基などを挙げることができる。また、アルキル基は1個又は2個以上の環状部分を含んでいてもよい。
アルキル鎖に1個又は2個以上の不飽和結合を含む官能基(例えばアルケニル基、アルキニル基など)のアルキル鎖は上記のアルキル基と同様である。例えば、アルケニル基又はアルキニル基において、アルキル鎖に含まれる不飽和結合の数及び位置は特に限定されない。アルケニル部分又はアルキニル部分を含む官能基における該アルケニル部分又は該アルキニル部分についても同様である。アリール部分を有する官能基(例えばアラルキル基など)におけるアリール部分としては、単環性又は多環性の芳香族炭化水素を用いることができる。より具体的には、フェニル基、ナフチル基、アントラニル基などを用いることができる。本明細書において、ハロゲン原子という場合には、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、又はヨウ素原子のいずれであってもよい。
「置換基群A」には、アルコキシ基、アルケニルオキシ基、アルキニルオキシ基、アラルキルオキシ基、アルキルアミノ基、アルカノイルアミノ基、アルキルチオ基、カルボキシル基、ニトロ基、ハロゲン原子、アミノ基、ヒドロキシ基、オキソ基、及びシアノ基が含まれる。本明細書において、ある官能基について「置換基群Aから選択された1個又は2個以上の置換基を有していてもよい」と定義されている場合には、該官能基が置換基群Aから選ばれる置換基を任意の位置に1個又は2個以上有する場合があることを意味しているが、該官能基が2個以上の置換基を有する場合には、それらは同一でも異なっていてもよい。
置換基群Aにおいて、アルコキシ基としては、例えば、メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、イソプロポキシ基、n−ブトキシ基、イソブトキシ基、sec−ブトキシ基、tert−ブトキシ基、n−ペンチルオキシ基、イソペンチルオキシ基、2−メチルブトキシ基、1−メチルブトキシ基、ネオペンチルオキシ基、1,2−ジメチルプロポキシ基、1−エチルプロポキシ基、n−ヘキシルオキシ基、4−メチルペンチルオキシ基、3−メチルペンチルオキシ基、2−メチルペンチルオキシ基、1−メチルペンチルオキシ基、3,3−ジメチルブトキシ基、2,2−ジメチルブトキシ基、1,1−ジメチルブトキシ基、1,2−ジメチルブトキシ基、1,3−ジメチルブトキシ基、2,3−ジメチルブトキシ基、2−エチルブトキシ基、1−エチルブトキシ基、1−エチル−1−メチルプロポキシ基、n−ヘプチルオキシ基、n−オクチルオキシ基、n−ノニルオキシ基、n−デシルオキシ基、n−ウンデシルオキシ基、n−ドデシルオキシ基、n−トリデシルオキシ基、n−テトラデシルオキシ基、n−ペンタデシルオキシ基、n−ヘキサデシルオキシ基、又はn−ヘプタデシルオキシ等のアルコキシ基が挙げられる。
アルケニルオキシ基としては、例えば、ビニルオキシ基、(プロパ−1−エン−1−イル)オキシ基、アリルオキシ基、イソプロペニルオキシ基、(ブタ−1−エン−1−イル)オキシ基、(ブタ−2−エン−1−イル)オキシ基、(ブタ−3−エン−1−イル)オキシ基、(2−メチルプロパ−2−エン−1−イル)オキシ基、(1−メチルプロパ−2−エン−1−イル)オキシ基、(ペンタ−1−エン−1−イル)オキシ基、(ペンタ−2−エン−1−イル)オキシ基、(ペンタ−3−エン−1−イル)オキシ基、(ペンタ−4−エン−1−イル)オキシ基、(3−メチルブタ−2−エン−1−イル)オキシ基、(3−メチルブタ−3−エン−1−イル)オキシ基、(ヘキサ−1−エン−1−イル)オキシ基、(ヘキサ−2−エン−1−イル)オキシ基、(ヘキサ−3−エン−1−イル)オキシ基、(ヘキサ−4−エン−1−イル)オキシ基、(ヘキサ−5−エン−1−イル)オキシ基、(4−メチルペンタ−3−エン−1−イル)オキシ基、(4−メチルペンタ−3−エン−1−イル)オキシ基、(ヘプタ−1−エン−1−イル)オキシ基、(ヘプタ−6−エン−1−イル)オキシ基、(オクタ−1−エン−1−イル)オキシ基、(オクタ−7−エン−1−イル)オキシ基、(ノナ−1−エン−1−イル)オキシ基、(ノナ−8−エン−1−イル)オキシ基、(デカ−1−エン−1−イル)オキシ基、(デカ−9−エン−1−イル)オキシ基、(ウンデカ−1−エン−1−イル)オキシ基、(ウンデカ−10−エン−1−イル)オキシ基、(ドデカ−1−エン−1−イル)オキシ基、(ドデカ−11−エン−1−イル)オキシ基、(トリデカ−1−エン−1−イル)オキシ基、(トリデカ−12−エン−1−イル)オキシ基、(テトラデカ−1−エン−1−イル)オキシ基、(テトラデカ−13−エン−1−イル)オキシ基、(ペンタデカ−1−エン−1−イル)オキシ基、(ペンタデカ−14−エン−1−イル)オキシ基、(ヘキサデカ−1−エン−1−イル)オキシ基、(ヘキサデカ−15−エン−1−イル)オキシ基、(ヘプタデカ−1−エン−1−イル)オキシ基、(ヘプタデカ−16−エン−1−イル)オキシ基などのアルケニルオキシ基が挙げられる。
アルキニルオキシ基としては、例えば、エチニルオキシ基、(プロパ−1−イン−1−イル)オキシ,(プロパ−2−イン−1−イル)オキシ,(ブタ−1−イン−1−イル)オキシ基、(ブタ−3−イン−1−イル)オキシ基、(1−メチルプロパ−2−イン−1−イル)オキシ,(ペンタ−1−イン−1−イル)オキシ基、(ペンタ−4−イン−1−イル)オキシ基、(ヘキサ−1−イン−1−イル)オキシ基、(ヘキサ−5−イン−1−イル)オキシ基、(ヘプタ−1−イン−1−イル)オキシ基、(ヘプタ−6−イン−1−イル)オキシ基、(オクタ−1−イン−1−イル)オキシ基、(オクタ−7−イン−1−イル)オキシ基、(ノナ−1−イン−1−イル)オキシ基、(ノナ−8−イン−1−イル)オキシ基、(デカ−1−イン−1−イル)オキシ基、(デカ−9−イン−1−イル)オキシ基、(ウンデカ−1−イン−1−イル)オキシ基、(ウンデカ−10−イン−1−イル)オキシ基、(ドデカ−1−イン−1−イル)オキシ基、(ドデカ−11−イン−1−イル)オキシ基、(トリデカ−1−イン−1−イル)オキシ基、(トリデカ−12−イン−1−イル)オキシ基、(テトラデカ−1−イン−1−イル)オキシ基、(テトラデカ−13−イン−1−イル)オキシ基、(ペンタデカ−1−イン−1−イル)オキシ基、(ペンタデカ−14−イン−1−イル)オキシ基、(ヘキサデカ−1−イン−1−イル)オキシ基、(ヘキサデカ−15−イン−1−イル)オキシ基、(ヘプタデカ−1−イン−1−イル)オキシ基、(ヘプタデカ−16−イン−1−イル)オキシ基などのアルキニル−オキシ基が挙げられる。
アラルキルオキシ基としては、1個又は2個以上のアリール基が置換したアルコキシ基を用いることができ、より具体的には、例えば、ベンジルオキシ基、1−ナフチルメトキシ基、2−ナフチルメトキシ基、アントラセニルメトキシ基、フェナントレニルメトキシ基、アセナフチレニルメトキシ基、ジフェニルメトキシ基、1−フェネチルオキシ基、2−フェネチルオキシ基、1−(1−ナフチル)エトキシ基、1−(2−ナフチル)エトキシ基、2−(1−ナフチル)エトキシ基、2−(2−ナフチル)エトキシ基、3−フェニルプロポキシ基、3−(1−ナフチル)プロポキシ基、3−(2−ナフチル)プロポキシ基、4−フェニルブトキシ基、4−(1−ナフチル)ブトキシ基、4−(2−ナフチル)ブトキシ基、5−フェニルペンチルオキシ基、5−(1−ナフチル)ペンチルオキシ基、5−(2−ナフチル)ペンチルオキシ基、6−フェニルヘキシルオキシ基、6−(1−ナフチル)ヘキシルオキシ基、6−(2−ナフチル)ヘキシルオキシ等を挙げることができる。
アルキルアミノ基基としては、モノアルキルアミノ基基又はジアルキルアミノ基基のいずれであってもよい。例えば、モノアルキルアミノ基として、メチルアミノ基、エチルアミノ基、n−プロピルアミノ基、イソプロピルアミノ基、n−ブチルアミノ基、イソブチルアミノ基、sec−ブチルアミノ基、tert−ブチルアミノ基、n−ペンチルアミノ基、イソペンチルアミノ基、(2−メチルブチル)アミノ基、(1−メチルブチル)アミノ基、ネオペンチルアミノ基、(1,2−ジメチルプロピル)アミノ基、(1−エチルプロピル)アミノ基、n−ヘキシルアミノ基、(4−メチルペンチル)アミノ基、(3−メチルペンチル)アミノ基、(2−メチルペンチル)アミノ基、(1−メチルペンチル)アミノ基、(3,3−ジメチルブチル)アミノ基、(2,2−ジメチルブチル)アミノ基、(1,1−ジメチルブチル)アミノ基、(1,2−ジメチルブチル)アミノ基、(1,3−ジメチルブチル)アミノ基、(2,3−ジメチルブチル)アミノ基、(2−エチルブチル)アミノ基、(1−エチルブチル)アミノ基、(1−エチル−1−メチルプロピル)アミノ基、n−ヘプチルアミノ基、n−オクチルアミノ基、n−ノニルアミノ基、n−デシルアミノ基、n−ウンデシルアミノ基、n−ドデシルアミノ基、n−トリデシルアミノ基、n−テトラデシルアミノ基、n−ペンタデシルアミノ基などのアルキルアミノ基が挙げられる。ジアルキルアミノ基としては、上記に例示したモノアルキルアミノ基の窒素原子上に上記に例示したアルキル基が1個置換したものを挙げることができる。
アルカノイルアミノ基としては、上記に例示したモノアルキルアミノ基において、窒素原子に結合する炭素原子上にオキソ基が置換した基を例示することができる。アミノ基上に置換するアルカノイル基は、例えば、炭素原子数1〜17個のアルカノイル基であることが好ましい。アルキルチオ基としては、例えば、メチルチオ基、エチルチオ基、n−プロピルチオ基、イソプロピルチオ基、n−ブチルチオ基、イソブチルチオ基、sec−ブチルチオ基、tert−ブチルチオ基、n−ペンチルチオ基、イソペンチルチオ基、2−メチルブチルチオ基、1−メチルブチルチオ基、ネオペンチルチオ基、1,2−ジメチルプロピルチオ基、1−エチルプロピルチオ基、n−ヘキシルチオ基、4−メチルペンチルチオ基、3−メチルペンチルチオ基、2−メチルペンチルチオ基、1−メチルペンチルチオ基、3,3−ジメチルブチルチオ基、2,2−ジメチルブチルチオ基、1,1−ジメチルブチルチオ基、1,2−ジメチルブチルチオ基、1,3−ジメチルブチルチオ基、2,3−ジメチルブチルチオ基、2−エチルブチルチオ基、1−エチルブチルチオ基、1−エチル−1−メチルプロピルチオ基、n−ヘプチルチオ基、n−オクチルチオ基、n−ノニルチオ基、n−デシルチオ基、n−ウンデシルチオ基、n−ドデシルチオ基、n−トリデシルチオ基、n−テトラデシルチオ基、n−ペンタデシルチオ基、n−ヘキサデシルチオ基、又はn−ヘプタデシルチオ等のアルキルチオ基が挙げられる。
1が示す炭素原子数1〜17個のアルキル基としては、直鎖状、分枝鎖状、環状、又はそれらの組み合わせからなるアルキル基を用いることができ、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、s−ブチル基、tert−ブチル基、n−ペンチル基、イソペンチル基、2−メチルブチル基、ネオペンチル基、1−エチルプロピル基、n−ヘキシル基、イソヘキシル基、4−メチルペンチル基、3−メチルペンチル基、2−メチルペンチル基、1−メチルペンチル基、3,3−ジメチルブチル基、2,2−ジメチルブチル基、1,1−ジメチルブチル基、1,2−ジメチルブチル基、1,3−ジメチルブチル基、2,3−ジメチルブチル基、2−エチルブチル基、n−ヘプチル基、n−オクチル基、n−ノニル基、n−デシル基、n−ウンデシル基、n−ドデシル基、n−トリデシル基、n−テトラデシル基、n−ペンタデシル基、n−ヘキサデシル基、n−ヘプタデシル基、9−シクロヘキシルノニル基、10−シクロヘキシルデシル基などを挙げることができるが、これらに限定されることはない。R1が示す直鎖状又は分枝鎖状の炭素原子数1〜17個のアルキル基としては、炭素原子数が6個以上、より好ましくは炭素原子数が8個以上、さらに好ましくは炭素原子数が10個以上のアルキル基を用いることができる。
1が示す直鎖状又は分枝鎖状の炭素原子数1〜17個のアルキル基の「鎖中」(本明細書においてアルキル基の「鎖中」という用語は、アルキル基の主鎖中及びアルキル基の側鎖中のいずれか又は両方を意味しており、主鎖又は側鎖の末端を含む概念として用いる。「主鎖」とはアルキル基に含まれる最長の炭素原子鎖(ただし、一般式(I)に示されるA環に結合するR1中の炭素原子を一端とする)を意味し、「側鎖」は主鎖に結合する炭素原子鎖のことである。)に2重結合、3重結合、ベンゼン環(該ベンゼン環は「置換基群A」から選択された1個又は2個以上の置換基を有していてもよい)、酸素原子、硫黄原子、スルフィニル基、スルホニル基、−N(R4)−(式中、R4は水素原子、アルキル基、アラルキル基、又はフェニル基を示す)、及びカルボニル基からなる群から選ばれる部分構造を1個又は2個以上含んでいてもよい。例えば、鎖中にベンゼン環が存在する場合、該ベンゼン環はフェニレン基を形成する。鎖中に上記の部分構造を2個以上有する場合、それらは同一でも異なっていてもよい。上記の部分構造を含むアルキル基としては、例えば、鎖中に1個の酸素原子を含むアルキル基が好ましい。酸素原子の位置は特に限定されないが、A環に結合する炭素原子に隣接する位置に酸素原子を有することが好ましく、この場合、R1はアルキルオキシメチル基を形成する。また、鎖中に1個の硫黄原子を含むアルキル基も好ましい。硫黄原子の位置は特に限定されないが、A環に結合する炭素原子に隣接する位置に硫黄原子を有することが好ましく、この場合、R1はアルキルチオメチル基を形成する。
また、R1が示すアルキル基(鎖中に上記の部分構造を有する場合を含む)は、「置換基群A」から選択された1個又は2個以上の置換基を有していてもよい。置換基の存在位置及び個数は特に限定されない。2以上の置換基を有する場合には、それらは同一でも異なっていてもよい。置換基としては、例えばヒドロキシ基又はオキソ基などが好ましい。R1が示すアルキル基(鎖中に上記の部分構造を有する場合を含む)は無置換であることも好ましいが、1個のヒドロキシ基を有することも好ましい。鎖中に1個の酸素原子を含み、かつ鎖上に1個のヒドロキシ基を有する場合も好ましい。
より具体的には、R1が水素原子、アルキル基、アルコキシ基、アルコキシアルキル基、ヒドロキシアルキル基、ヒドロキシ置換アルコキシアルキル基、アルコキシアルケニル基、ヒドロキシアルケニル基、アルキルカルボニル基、ホルミル基、アルキルチオアルキル基、アルキルスルフィニルアルキル基、アルキルスルホニルアルキル基、アルキルアミノ置換アルキル基、アルキルカルバモイル基、アルキルカルバモイル置換アルキル基、アルキルカルボニル置換アミノアルキル基、又はアルカノイル置換アルコキシアルキル基であることが好ましい。
2はC環上の置換可能な任意の位置に存在する1個ないし3個の同一又は異なる置換基を示す。C環であるベンゼン環には3箇所の置換可能位置が存在するが、こ(れら)のいずれの位置にR2が存在していてもよい。2個以上のR2が存在する場合には、それらは同一でも異なっていてもよい。該置換基は、水素原子、ヒドロキシ基、カルボキシル基、ニトロ基、ハロゲン原子、アルコキシ基、アルケニルオキシ基、アルキニルオキシ基、アラルキルオキシ基、アルキルアミノ基、アルカノイルアミノ基、アルキルチオ基、及び炭素原子数1〜6個のアルキル基(該アルキル基は置換基群Aから選択された1個又は2個以上の置換基を有していてもよい)からなる群から選ばれるが、上記の置換基としては、それぞれ先に例示した置換基を用いることができる。R2が水素原子であることが好ましいが、R2が水素原子以外の置換基であることも好ましい。
3はD環上の置換可能な任意の位置に存在する1個ないし5個の同一又は異なる置換基を示す。D環であるベンゼン環には5箇所の置換可能位置が存在するが、こ(れら)のいずれの位置にR3が存在していてもよい。2個以上のR3が存在する場合には、それらは同一でも異なっていてもよい。該置換基は、水素原子、ヒドロキシ基、アラルキルオキシ基、アルキルアミノ基、アルカノイルアミノ基、アルキルチオ基、カルボキシル基、ニトロ基、ハロゲン原子、炭素原子数1〜10個のアルコキシ基(該アルコキシ基は置換基群Aから選択された1個又は2個以上の置換基を有していてもよい)、アルケニルオキシ基、アルキニルオキシ基、及び炭素原子数1〜6個のアルキル基(該アルキル基は置換基群Aから選択された1種又は2種以上の置換基を有していてもよい)からなる群から選ばれるが、上記の置換基としては、それぞれ先に例示した置換基を用いることができる。R3としては、炭素原子数1〜6個のアルキル基が好ましい。より具体的には、R3がD環上の置換可能な任意の位置に存在する1個の置換基であり、該置換基が炭素原子数1〜6個のアルキル基であることが好ましく、R3がD環上においてZに対してパラ位に1個存在する場合がより好ましい。
Xはアルキルアミノ基、ヒドロキシ基、アミノ基、又は炭素原子数1〜6個のアルコキシ基(該アルコキシ基は置換基群Aから選択された1個又は2個以上の置換基を有していてもよい)を示すが、上記の置換基としては、それぞれ先に例示した置換基を用いることができる。Xとしてはヒドロキシ基が好ましい。Yはカルボキシル基、スルホ基、又はホスホノ基を示すが、カルボキシル基又はスルホ基が好ましく、スルホ基がより好ましい。
Zは酸素原子、硫黄原子、−N(R4)−(式中、R4は前記と同義である)、カルボニル基、スルフィニル基、スルホニル基、又はメチレン基(該メチレン基は置換基群Aから選択された1個又は2個以上の置換基を有していてもよい)を示すが、Zが硫黄原子、スルフィニル基(−S(O)−)、スルホニル基(−SO2−)であることが好ましく、硫黄原子であることがより好ましい。
Aで表される環は5又は6員の飽和又は不飽和の炭化水素環を示し、該環は酸素原子、窒素原子、又は硫黄原子からなる群から選ばれる環構成原子を1個又は2個以上有していてもよく、該環は該環上の置換可能な任意の位置に下記の「置換基群A」から選択された置換基を1個又は2個以上有していてもよい。Aで表される環は、例えば、−CH=CH−、酸素原子、−N(R4)−(式中、R4は前記と同義である)、硫黄原子、及び−C(O)−からなる群から選ばれる環構成部分構造を1個又は2個以上有していてもよい。Aで表される環は、飽和、部分飽和、又は芳香族のいずれであってもよいが、好ましくは芳香族環である。好ましくは、Aで表される環は5又は6員環の芳香族環であり、ベンゼン環であるか、あるいは窒素原子、酸素原子、又は硫黄原子からなる群から選ばれる環構成ヘテロ原子を1又は2個含む芳香族ヘテロ環である。環構成ヘテロ原子としては、窒素原子が好ましい。
Aで表される環としては、例えば、ベンゼン環、ピリミジン環、ピリジン環、ピロール環、チオフェン環、フラン環、若しくはピラゾール環などの芳香環などを挙げることができる。Aで表される環としては、ベンゼン環が好ましい。Aで表される環が置換基を有する場合、置換基としては、例えば、ヒドロキシ基、アルコキシ基、ヒドロキシアルキル基、カルボキシル基、アミノ基、モノアルキルアミノ基、ジアルキル置換アミノ基、カルバモイル基、ハロゲン原子(例えばフッ素原子など)、カルボキシ置換アルコキシ基、シアノ基、及びニトロ基からなる群から選ばれる1又は2以上の置換基を用いることができる。Aで表される環が置換基を有する場合、置換基としてはヒドロキシ基が好ましく、Aで表される環がベンゼン環である場合には、1個のヒドロキシ基がR1に対してパラ位に置換していることが好ましい。
Aで表される環の結合様式について、A環がベンゼン環又はピロール環である場合を例として具体的に説明する。Aで表される環において置換基R1の結合箇所は特に限定されないが、6員環又は5員環の場合のいずれにおいても、Xが置換する炭素原子との結合部位(下記式中の「1」で示される位置)を1位としたときに3位にR1が置換していることが好ましい(下記式中で「3」として示されている位置である)。この3位の環構成原子は、炭素原子又は窒素原子のいずれかである。もっとも、Aで表される環はベンゼン環又はピロール環に限定されることはない。
Figure 2005120047
Bで表される環は上記式に示される1個の−C=C−を部分構造として含む4ないし7員の飽和又は不飽和の炭化水素環を示し、該環は、酸素原子、窒素原子、又は硫黄原子からなる群から選ばれる環構成原子を1個又は2個以上有していてもよく、該環は該環上の置換可能な任意の位置に下記の「置換基群A」から選択された置換基を1個又は2個以上有していてもよい。Bで表される環として好ましいのは5又は6員環の芳香族環又は部分飽和環であり、炭化水素環であるか、あるいは窒素原子、酸素原子、及び硫黄原子からなる群から選ばれる環構成ヘテロ原子を1又は2個含むヘテロ環である。環構成ヘテロ原子としては、窒素原子が好ましい。Bで表される環としては、例えば、ベンゼン環、ピリミジン環、ピリジン環、ピロール環、チオフェン環、フラン環、若しくはピラゾール環などの芳香環、又はこれらの芳香環が部分飽和することにより形成される環(例えばシクロヘキセン環、シクロペンテン環など)、あるいはシクロペンテン環などを挙げることができる。Bで表される環がベンゼン環であることが好ましい。Bで表される環が無置換であることが好ましいが、Bで表される環が1又は2以上の置換置を有する場合も好ましい。置換基としては、例えば、アルコキシ基、カルボキシル基、オキソ基、及びアルキル基からなる群から選ばれる1又は2以上の置換基を用いることができる。
一般式(I)で表される化合物は置換基の種類により、1個又は2個以上の不斉炭素を有する場合があり、こ(れら)の不斉炭素に基づく光学活性体又はジアステレオ異性体などの立体異性体が存在する。純粋な形態の立体異性体及び立体異性体の等量又は非等量混合物などの物質は、いずれも本発明の範囲に包含されることを理解すべきである。一般式(I)で表される化合物は、置換基の種類によっては幾何異性体又は互変異性体として存在することもあるが、任意の異性体又はそれらの混合物も本発明の範囲に包含される。例えば、下記の表1に示されるように、B環を構成する−C=C−部分構造は互変異性により=C−C=で表される部分構造となる場合がある。
本発明の一般式(I)で表される化合物は、酸付加塩として存在する場合がある。そのような塩としては、例えば、フッ化水素酸、塩酸、臭化水素酸、沃化水素酸のようなハロゲン化水素酸の塩;硝酸塩、過塩素酸塩、硫酸塩、燐酸塩のような無機酸塩;メタンスルホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸、エタンスルホン酸のような低級アルカンスルホン酸の塩;ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸のようなアリールスルホン酸の塩;グルタミン酸、アスパラギン酸のようなアミノ酸の塩;酢酸、フマール酸、酒石酸、蓚酸、マレイン酸、リンゴ酸、コハク酸、安息香酸、マンデル酸、アスコルビン酸、乳酸、グルコン酸、クエン酸のようなカルボン酸の塩を挙げることができる。また、本発明の一般式(I)で表される化合物は塩基付加塩として存在する場合もある。そのような塩としては、例えばリチウム、ナトリウム、カリウムのようなアルカリ金属塩;カルシウム、バリウム、マグネシウムのようなアルカリ土類金属塩;アルミニウム塩;アンモニウム塩;メチルアミン塩などの有機アミン塩を挙げることができる。さらに、グリシンなどのアミノ酸との塩を形成する場合もある。これらの塩はいずれも本発明の範囲に包含される。
また、本発明の一般式(I)で表される化合物において、Yで表されるカルボキシル基、スルホ基、又はホスホノ基はエステル、好ましくは薬理上許容されるエステルを形成していてもよい。エステルの種類は特に限定されず、例えば、一般式(I)で表される化合物と同様に医薬上の有用性を有しており、薬理上受け入れられるものであれば、特に制限なくいかなる種類のエステルを用いてもよい。例えば、炭素原子数1〜6個の直鎖状若しくは分枝鎖状のアルキル基(該アルキル基は、トリアルキルシリル基により置換されていてもよい)、炭素原子数7〜19個のアラルキル基、炭素原子数1〜6個の直鎖状若しくは分枝鎖状のアルカノイルオキシ基が置換した炭素原子数1〜5個の直鎖状若しくは分枝鎖状のアルキル基、炭素原子数1〜6個の直鎖状若しくは分枝鎖状のアルキルオキシカルボニルオキシ基が置換した炭素原子数1〜5個の直鎖状若しくは分枝鎖状のアルキル基、炭素原子数5〜7個のシクロアルキルオキシカルボニルオキシ基が置換した炭素原子数1〜5個の直鎖状若しくは分枝鎖状のアルキル基、炭素原子数6〜10個のアリールオキシカルボニルオキシ基が置換した炭素原子数1〜5個の直鎖状若しくは分枝鎖状のアルキル基、5位に置換基として炭素原子数1〜6個の直鎖状若しくは分枝鎖状のアルキル基を有する2−オキソ−1,3−ジオキソレン−4−イル基などを挙げることができる。
より具体的には、炭素原子数1〜6個の直鎖状若しくは分枝鎖状のアルキル基としては、好適には炭素原子数1〜4個の直鎖状若しくは分枝鎖状のアルキル基であり、さらに好適にはメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、又はイソブチル基であり、最適にはメチル基又はエチル基である。炭素原子数5〜7個のシクロアルキル基としては、例えばシクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基などを挙げることができ、好適にはシクロヘキシル基である。炭素原子数6〜10個のアリール基としては、例えばフェニル基又はナフチル基を挙げることができ、好適にはフェニル基である。炭素原子数7〜19個のアラルキル基としては、上記アリール基が前基アルキル基に結合した基を用いることができ、例えば、ベンジル基、フェネチル基、3−フェニルプロピル基、4−フェニルブチル基、1−ナフチルメチル基、2−ナフチルメチル基、又はジフェニルメチル基などを挙げることができ、好適にはベンジル基である。
好適なエステル残基の具体例としては、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、t−ブチル基、ベンジル基、アセトキシメチル基、1−(アセトキシ)エチル基、プロピオニルオキシメチル基、1−(プロピオニルオキシ)エチル基、ブチリルオキシメチル基、1−(ブチリルオキシ)エチル基、イソブチリルオキシメチル基、1−(イソブチリルオキシ)エチル基、バレリルオキシメチル基、1−(バレリルオキシ)エチル基、イソバレリルオキシメチル基、1−(イソバレリルオキシ)エチル基、ピバロイルオキシメチル基、1−(ピバロイルオキシ)エチル基、メトキシカルボニルオキシメチル基、1−(メトキシカルボニルオキシ)エチル基、エトキシカルボニルオキシメチル基、1−(エトキシカルボニルオキシ)エチル基、プロポキシカルボニルオキシメチル基、1−(プロポキシカルボニルオキシ)エチル基、イソプロポキシカルボニルオキシメチル基、1−(イソプロポキシカルボニルオキシ)エチル基、ブトキシカルボニルオキシメチル基、1−(ブトキシカルボニルオキシ)エチル基、イソブトキシカルボニルオキシメチル基、1−(イソブトキシカルボニルオキシ)エチル基、t−ブトキシカルボニルオキシメチル基、1−(t−ブトキシカルボニルオキシ)エチル基、シクロペンタンカルボニルオキシメチル基、1−(シクロペンタンカルボニルオキシ)エチル基、シクロヘキサンカルボニルオキシメチル基、1−(シクロヘキサンカルボニルオキシ)エチル基、シクロペンチルオキシカルボニルオキシメチル基、1−(シクロペンチルオキシカルボニルオキシ)エチル基、シクロヘキシルオキシカルボニルオキシメチル基、1−(シクロヘキシルオキシカルボニルオキシ)エチル基、ベンゾイルオキシメチル基、1−(ベンゾイルオキシ)エチル基、フェノキシカルボニルオキシメチル基、1−(フェノキシカルボニルオキシ)エチル基、(5−メチル−2−オキソ−1,3−ジオキソレン−4−イル)メチル基、又は2−トリメチルシリルエチル基などを挙げることができる。もっとも、一般式(I)で表される化合物のエステルは上記に限定されることはない。
さらに、生体内において代謝されて一般式(I)で表される化合物、その塩、又はそのエステルに変換される化合物(例えばアミド誘導体のような、いわゆるプロドラッグとして利用可能な化合物)も本発明の範囲に包含される。また、一般式(I)で表される化合物、その塩、又はそのエステルは、水和物又は溶媒和物として存在する場合もあり、任意の水和物又は溶媒和物も本発明の範囲に包含されることも理解すべきである。
一般式(I)において、
(A)R1が水素原子、アルキル基、アルコキシ基、アルコキシアルキル基、ヒドロキシアルキル基、ヒドロキシ置換アルコキシアルキル基、アルコキシアルケニル基、ヒドロキシアルケニル基、アルキルカルボニル基、ホルミル基、アルキルチオアルキル基、アルキルスルフィニルアルキル基、アルキルスルホニルアルキル基、アルキルアミノ置換アルキル基、アルキルカルバモイル基、アルキルカルバモイル置換アルキル基、アルキルカルボニル置換アミノアルキル基、又はアルカノイル置換アルコキシアルキル基であり、R2が水素原子であり、R3がD環上の置換可能な任意の位置に存在する1個の置換基であり、該置換基が炭素原子数1〜6個のアルキル基であり、Xがヒドロキシ基であり、Yがカルボキシル基、スルホ基、又はホスホノ基であり、Zが酸素原子、硫黄原子、スルフィニル基、又はスルホニル基であり;Aで表される環がベンゼン環(該ベンゼン環はヒドロキシ基、アルコキシ基、ヒドロキシアルキル基、カルボキシル基、アミノ基、モノアルキルアミノ基、ジアルキル置換アミノ基、カルバモイル基、ハロゲン原子(例えばフッ素原子など)、カルボキシ置換アルコキシ基、シアノ基、及びニトロ基からなる群から選ばれる1又は2以上の置換基を有していてもよい)、又は5又は6員環の芳香族ヘテロ環(該ヘテロ環は窒素原子、酸素原子、又は硫黄原子からなる群から選ばれる環構成ヘテロ原子を1又は2個含む)であり、Bで表される環がベンゼン環、ピリミジン環、ピリジン環、ピロール環、チオフェン環、フラン環、又はピラゾール環であるか、あるいはこれらの芳香環が部分飽和することにより形成される環(該環はアルコキシ基、カルボキシル基、オキソ基、及びアルキル基からなる群から選ばれる1又は2以上の置換基を有していてもよい)であることが好ましく、
(B)R1が水素原子、アルキル基、アルコキシ基、アルコキシアルキル基、ヒドロキシアルキル基、ヒドロキシ置換アルコキシアルキル基、アルコキシアルケニル基、ヒドロキシアルケニル基、アルキルカルボニル基、ホルミル基、アルキルチオアルキル基、アルキルスルフィニルアルキル基、アルキルスルホニルアルキル基、アルキルアミノ置換アルキル基、アルキルカルバモイル基、アルキルカルバモイル置換アルキル基、アルキルカルボニル置換アミノアルキル基、又はアルカノイル置換アルコキシアルキル基であり、R2が水素原子であり、R3がD環上の置換可能な任意の位置に存在する1個の置換基であり、該置換基が炭素原子数1〜6個のアルキル基であり、Xがヒドロキシ基であり、Yがスルホ基であり、Zが硫黄原子であり;Aで表される環がベンゼン環(該ベンゼン環はヒドロキシ基、アルコキシ基、ヒドロキシアルキル基、カルボキシル基、アミノ基、モノアルキルアミノ基、ジアルキル置換アミノ基、カルバモイル基、ハロゲン原子(例えばフッ素原子など)、カルボキシ置換アルコキシ基、シアノ基、及びニトロ基からなる群から選ばれる1又は2以上の置換基を有していてもよい)、ピリミジン環、ピリジン環、ピロール環、チオフェン環、フラン環、又はピラゾール環であり、Bで表される環がベンゼン環、ピリミジン環、ピリジン環、ピロール環、チオフェン環、フラン環、又はピラゾール環であるか、あるいはこれらの芳香環が部分飽和することにより形成される環(該環はアルコキシ基、カルボキシル基、オキソ基、及びアルキル基からなる群から選ばれる1又は2以上の置換基を有していてもよい)であることがより好ましく、
(C)R1が水素原子、アルキル基、アルコキシ基、アルコキシアルキル基、ヒドロキシアルキル基、ヒドロキシ置換アルコキシアルキル基、アルコキシアルケニル基、ヒドロキシアルケニル基、アルキルカルボニル基、ホルミル基、アルキルチオアルキル基、アルキルスルフィニルアルキル基、アルキルアミノ置換アルキル基、アルキルカルバモイル基、アルキルカルバモイル置換アルキル基、又はアルカノイル置換アルコキシアルキル基であり、R2が水素原子であり、R3がD環上でZに対してパラ位に置換する炭素原子数1〜6個のアルキル基であり、Xがヒドロキシ基であり、Yがスルホ基であり、Zが硫黄原子であり、Aで表される環がベンゼン環(該ベンゼン環はヒドロキシ基、アルコキシ基、ヒドロキシアルキル基、カルボキシル基、アミノ基、モノアルキルアミノ基、ジアルキル置換アミノ基、カルバモイル基、ハロゲン原子(例えばフッ素原子など)、カルボキシ置換アルコキシ基、シアノ基、及びニトロ基からなる群から選ばれる1又は2以上の置換基を有していてもよい)、ピリミジン環、ピリジン環、ピロール環、チオフェン環、フラン環、又はピラゾール環であり、Bで表される環がベンゼン環、ピリミジン環、ピリジン環、ピロール環、チオフェン環、フラン環、又はピラゾール環であるか、あるいはこれらの芳香環が部分飽和することにより形成される環(該環はアルコキシ基、カルボキシル基、オキソ基、及びアルキル基からなる群から選ばれる1又は2以上の置換基を有していてもよい)であることがさらに好ましい。
以下に一般式(I)に包含される本発明の化合物の具体例を示すが、本発明の化合物はこれらの具体例に限定されることはない。表中、Meはメチル基を示し、表1においてA環の「1」及び「2」はA環の結合部位を示し(「1」で表される原子はXが置換する炭素原子に結合する)、表2においてB環の「1」及び「2」はB環の結合部位を示す(「1」で表される原子はC環が置換する炭素原子に結合する)。
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一般式(I)で表される本発明の化合物は、例えば、以下に説明する方法及び実施例に具体的に説明された方法を参照しつつ、出発原料、反応試薬、反応条件などを適宜選択し、必要に応じてこれらの方法に適宜の修飾や改変を加えることにより、公知化合物を出発原料として当業者が容易に製造できる。以下、各実施例のスキーム中の具体的に示された反応工程に言及しつつ、一般式(I)で表される本発明の化合物を製造する方法を説明するが、本発明の化合物の製造方法はこれらの方法に限定されるものではない。また、任意の方法で製造された一般式(I)に包含される化合物が、いずれも本発明の範囲に包含されることは言うまでもない。
一般式(I)で表される本発明の化合物は、例えば、以下の方法により製造することができる。
Figure 2005120047
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上記工程中、
nは1ないし2の整数を示す。
Y及びZは前記のものと同義である。
1、R2、及びR3は前記のものと同義である。ただし、上記工程中、R1、R2、及びR3において、官能基を含んでいる場合にはその官能基を有機合成上適当と考えられる保護基により保護された形式の置換基も含むものとする。
Xは前記のものと同義である。ただし、有機合成上適当と考えられる保護基により保護された形式も含むものとする。
YpはYが示すスルホン酸、カルボン酸、又はホスホン酸がエステルの形で保護されている状態を示す。具体的には置換基群Bから選択される基により保護されたスルホン酸エステル、カルボン酸エステル、ホスホン酸エステルを示す。
(置換基群B):メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、t−ブチル基、アリル基、2−シアノエチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、フェニル基、4−メトキシフェニル基、4−トリフルオロメチルフェニル基、4−フルオロフェニル基、4−クロロフェニル基、3−メトキシフェニル基、3−トリフルオロメチルフェニル基、3−フルオロフェニル基、3−クロロフェニル基、2−メトキシフェニル基、2−トリフルオロメチルフェニル基、2−フルオロフェニル基、2−クロロフェニル基
R6は水素原子、ヒドロキシ基、カルボキシ基、ニトロ基、ハロゲン原子、アルコキシ基、アルケニルオキシ基、アルキニルオキシ基、アラルキルオキシ基、アルキルアミノ基、アルカノイルアミノ基、アルキルチオ基、又は上記の(置換基群A)から選択された一種以上の基で置換されていてもよいC1-C6アルキル基を示す。ただし、有機合成上適当と考えられる保護基により保護された形式も含むものとする。
R7及びR8は炭素原子数1〜17個のアルキル基[該アルキル基は鎖中に2重結合、3重結合、ベンゼン環(該ベンゼン環は上記の「置換基群A」から選択された1個又は2個以上の置換基を有していてもよい)、酸素原子、硫黄原子、スルフィニル基、スルホニル基、−N(R4)−(式中、R4は水素原子、アルキル基、アラルキル基、又はフェニル基を示す)、及びカルボニル基からなる群から選ばれる部分構造を1個又は2個以上含んでいてもよく、また該アルキル基は上記の(置換基群A)から選択された1個又は2個以上の置換基を有していてもよい]を示す。ただし、R7において、官能基を含んでいる場合にはその官能基を有機合成上適当と考えられる保護基により保護された形式の置換基も含むものとする。
9は水酸基の保護に通常用いられる保護基を示す。
10はアルキルオキシカルボニル基又はアリールオキシカルボニル基を示す。
一般式(I)で表される本発明の化合物は、上記したA〜D工程を経ることで合成できる。また、合成しようとする化合物においてA〜D工程以外の官能基変換を必要とする場合には、有機合成上適当と考えられる段階でその変換反応を行うことができる。
<A工程>
A工程はA環部に相当する環骨格に対してアルキル鎖を導入し、側鎖ユニットとなる化合物(IV)、化合物(VII)、及び化合物(VIII)を合成する工程である。この工程は、A環部位と側鎖部位との結合様式に応じてa法、b法、及びc法の3種類に大別できるが、これらの方法に限定されるわけではなく、A環部位と側鎖部位との結合様式に応じて任意の手法を選択できる。本工程の出発原料となるアルコール類及びアルデヒド類はその多くが市販されており、当業者はそれらを容易に入手して本工程の原料化合物として用いることができる。
(1−1)a法
(第Aa工程)
本工程は出発原料(III)の水酸基部位をアルキル化し、中間体(IV)を製造する工程である。本工程は中間体(III)に対して不活性溶剤中、塩基の存在下アルキルハライドを作用させることにより達成される。使用される溶剤としては、例えば、ジエチルエーテル、テトラヒドロフランなどのエーテル類;ベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素類;ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミドなどのが挙げられるが、好適にはジメチルホルムアミドである。使用される塩基としては、例えば水素化リチウム、水素化ナトリウム、水素化カリウムなどの水素化アルカリ金属類;炭酸ナトリウム、炭酸カリウムなどの炭酸アルカリ金属塩類;n−ブチルリチウム、sec−ブチルリチウム、t−ブチルリチウムなどのアルキルリチウム類が挙げられるが好適には水素化ナトリウムである。使用されるアルキルハライドとしては、臭化物、ヨウ化物等が挙げられる。また、ハライド類以外にも、メタンスルホン酸エステル類、p−トルエンスルホン酸エステル類等の通常エーテル形成反応に用いられる求電子剤等を用いて反応を行うことも可能である。反応温度は−78℃〜80℃で行われるが、好適には0℃〜室温である。反応時間は反応温度、原料、試薬、使用される溶剤によって異なるが通常1時間〜12時間であり、好適には2時間乃至4時間である。
(1−2)b法
(第Ab1工程)
本工程はA環部に相当するアルデヒド(V)に対して側鎖に相当するアルキル金属塩を作用させて1,2−付加反応を行い、中間体(VI)を得る工程である。本工程は中間体(V)に対して不活性溶剤中、求核剤としてアルキル金属塩を作用させることにより達成される。使用される溶剤としては、例えば、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタンなどのエーテル類;ベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香環類が挙げられるが、好適にはテトラヒドロフランである。使用されるアルキル金属塩としては、例えばアルキルリチウム、アルキルナトリウム等のアルカリ金属塩;アルキルマグネシウムクロリド、アルキルマグネシウムブロミド等のマグネシウム塩類が挙げられるが、好適にはマグネシウム塩類である。反応温度は−78℃〜室温で行われるが、好適には−78℃〜0度である。反応時間は反応温度、原料、試薬、使用される溶剤によって異なるが通常10分〜3時間であり、好適には30分〜2時間である。
(第Ab2工程)
本工程は中間体(VI)が有する水酸基に対して保護化反応を行い、水酸基が保護された化合物(VII)を得る工程である。本工程は用いる保護基により方法が異なるが、シリル系保護基を用いた場合について以下に記載する。それ以外の保護基についても、例えば文献「Protective Groups in Organic Synthesis third edition」(編集Greene, T.W.; Wuts, P.G.M、1999年)等に記載されている方法により保護が行える。使用される溶剤としては、例えば、ジクロロメタン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタンなどのハロゲン化炭素類;ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミドなどのアミド類が挙げられるが、好適にはジメチルホルムアミドである。使用される塩基としては、例えば、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、トリブチルアミンなどの3級アミン類;ピリジン、2,6−ジメチルピリジン、2,4,6−トリメチルピリジン等のピリジン類;イミダゾール、5−メチルイミダゾールなどのイミダゾール類が挙げられるが、好適にはイミダゾールである。使用されるシリル化剤としては、例えば、トリメチルシリルクロリド、トリエチルシリルクロリド、t−ブチルジメチルシリルクロリド、トリイソプロピルシリルクロリド等のシリルクロリド類;トリエチルシリルトリフラート、t−ブチルジメチルシリルトリフラート、トリイソプロピルシリルトリフラートなどのシリルトリフラート類が挙げられるが、好適にはt−ブチルジメチルシリルクロリドである。反応温度は−78℃〜室温で行われるが、好適には0℃〜室温である。反応時間は反応温度、原料、試薬、使用される溶剤によって異なるが通常10分〜3時間であり、好適には30分〜2時間である。
(1−3)c法
(第Ac工程)
本工程は中間体(VI)に対して水素添加反応を行い、中間体(VIII)を製造する工程である。本工程は中間体(VI)に対して水素雰囲気、不活性溶剤中、酸の存在下、パラジウム等の遷移金属触媒を作用させることにより達成される。使用される溶剤としては、例えば、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタンなどのエーテル類;メタノール、エタノール、イソプロパノール等のアルコール類が挙げられるが、好適にはメタノールである。使用される酸としては、例えば、酢酸、トリクロロ酢酸、トリフルオロ酢酸等の酢酸類;p−トルエンスルホン酸、カンファースルホン酸等のスルホン酸類;塩化水素、臭化水素等のハロゲン化水素類が挙げられるが、好適には酢酸である。反応温度は0℃〜100℃で行われるが、好適には室温〜60℃である。反応時間は反応温度、原料、試薬、使用される溶剤によって異なるが、通常1時間〜12時間であり、好適には3時間〜6時間である。
<B工程>
本工程は中間体(IX)(中間体(IX)の製造法に関しては特願2003−187530号明細書に具体的に記載されている)と側鎖に対応する中間体(X)とを連結し、2級アルコール構造を有する中間体(XI)を製造する工程である。本工程は不活性溶剤中、ブロマイドに対して金属単体又はアルキル金属を作用させてハロゲン金属交換反応を行った後、ホルミル基を有する中間体(IX)を作用させることにより達成できる。使用される溶剤としては、例えば、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタンなどのエーテル類;ベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素類が挙げられるが、好適にはテトラヒドロフランである。使用される還元剤としては、例えば、n−ブチルリチウム、sec−ブチルリチウム、t−ブチルリチウムなどのアルキル金属類;金属リチウム、金属マグネシウム、金属亜鉛等の金属単体類;ヨウ化サマリウム、2塩化クロムなどのハロゲン化金属類が挙げられるが、好適にはn−ブチルリチウムである。反応温度は−78℃〜0℃で行われるが、好適には−78℃〜−23℃である。反応時間は反応温度、原料、試薬、使用される溶剤によって異なるが、通常10分〜12時間であり、好適には30分〜2時間である。
<C工程>
本工程は一般式(I)で表される化合物において、Xとしてアミノ基を有する化合物を製造する際に必要な中間体(XIII)を製造する工程である。本工程は不活性溶剤中、酸触媒の存在下、中間体(XII)に対してカーバメート類をはじめとするアンモニア等価体を作用させることにより達成される。使用される溶剤としては、例えば、ジクロロメタン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタンなどのハロゲン化炭化水素類;ベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素類が挙げられるが、好適にはジクロロメタンである。使用されるアンモニア等価体としては、例えば、アジ化ナトリウム、トリメチルシリルアジド、トリエチルシリルアジドなどのアジド類;メチルカーバメート、t−ブチルカーバメート、フェニルカーバメートなどのカーバメート類が挙げられるが、好適にはカーバメート類であり、特に好適にはフェニルカーバメートである。使用される酸触媒としては、例えば、p−トルエンスルホン酸、カンファースルホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸などのスルホン酸類;酢酸、トリクロロ酢酸、トリフルオロ酢酸などのカルボン酸類;3フッ化ホウ素エーテル錯体、トリメチルシリルトリフラート、ハロゲン化亜鉛などのルイス酸類が挙げられるが、好適にはルイス酸類であり、特に好適には3フッ化ホウ素エーテル錯体である。反応温度は−78℃〜80℃で行われるが、好適には−23℃〜室温である。反応時間は反応温度、原料、試薬、使用される溶剤によって異なるが、通常30分〜6時間であり、好適には1時間〜3時間である。
<D工程>
本工程は中間体(XIV)の置換基Ypの脱保護を行い、最終目的物(I)を得る工程である。本工程は不活性溶剤中、水の存在下、塩基を作用させてエステル加水分解反応を行うことで達成できる。中間体(XIV)の構造中、Yp以外の置換基において他の保護基が存在している場合には、本工程を行う前にすべて脱保護しておくことが望ましい。それらの脱保護法に関しては、例えば文献「Protective Groups in Organic Synthesis third edition」(編集Greene, T. W.; Wuts, P. G. M、1999年)等に記載されている方法により行うことができる。使用される溶剤としては、例えば、テトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタン、ジオキサンなどのエーテル類;ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、ヘキサメチルホスホノトリアミドなどのアミド類;メタノール、エタノール、イソプロパノール等のアルコール類が挙げられるが、好適にはジオキサンである。使用される塩基としては、例えば水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどの水酸化アルカリ金属類;炭酸ナトリウム、炭酸カリウムなどの炭酸アルカリ金属塩類が挙げられるが、好適には水酸化ナトリウムである。反応温度は0℃〜150℃で行われるが、好適には40℃〜100℃である。反応時間は反応温度、原料、試薬、使用される溶剤によって異なるが、通常1時間〜24時間であり、好適には3時間〜8時間である。
上記B工程において用いられる中間体(IX)は、特願2003−187530号明細書に具体的かつ詳細に記載されているように、以下の工程(E)ないし(I)を含む方法で製造することができる。上記特許出願の明細書の開示のすべてを参照として本明細書の開示に含める。
Figure 2005120047
Figure 2005120047
上記工程中、Y及びZはそれぞれ前記定義と同義である。R1、R2、及びR3はそれぞれ上記定義と同義であるが、これらの置換基に含まれる1又は2以上の官能基を有機合成上適当と考えられる保護基により適宜保護した置換基を包含する。Xは上記定義と同義であるが、有機合成上適当と考えられる保護基により適宜保護されたものも含む。Halはハロゲン原子を示し、好ましくは塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子を示す。YpはYが示すカルボキシル基、スルホ基、又はホスホノ基のエステルを示し、より具体的には、下記の置換基群Bから選択される基をエステル形成基として有するカルボン酸エステル基、スルホン酸エステル基、又はホスホン酸エステル基を示す。
(置換基群B):メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、t−ブチル基、アリル基、2−シアノエチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、フェニル基、4−メトキシフェニル基、4−トリフルオロメチルフェニル基、4−フルオロフェニル基、4−クロロフェニル基、3−メトキシフェニル基、3−トリフルオロメチルフェニル基、3−フルオロフェニル基、3−クロロフェニル基、2−メトキシフェニル基、2−トリフルオロメチルフェニル基、2−フルオロフェニル基、2−クロロフェニル基。
上記工程中、R5はスルホン酸の保護基として適当なアルキル基又はアリール基を示し、例えば、置換基群Bから適宜選択される。R6は炭素原子数1〜10個のアルキル基(該アルキル基は鎖中に2重結合、3重結合、ベンゼン環(該ベンゼン環は「置換基群A」から選択された1個又は2個以上の置換基を有していてもよい)、酸素原子、硫黄原子、スルフィニル基、スルホニル基、−N(R4)−(R4は上記と同義である)、及びカルボニル基からなる群から選ばれる部分構造を1個又は2個以上含んでいてもよく、また該アルキル基は「置換基群A」から選択された1個又は2個以上の置換基を有していてもよい)を示す。R7はメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基などの炭素原子数1〜4個のアルキル基を示し;R8は水酸基の保護に通常用いられる保護基を示し;R9は水素原子、炭素原子数1〜6個のアルコキシ基、アジド基、又はシアノ基を示し;R10は炭素原子数1〜4個のアシル基を示し;R11はアルキルオキシカルボニル基又はアリールオキシカルボニル基を示す。
<E工程>
本工程は目的化合物の構造中にYとしてスルホン酸基を有する場合に必要な工程であり、スルホン酸エステル(XXIII)を製造する工程である。本工程は出発原料であるスルホニルクロライド(XXII)に対して不活性溶剤中、塩基の存在下アルコールを作用させることにより達成される。出発原料となる2,6−ジハロゲノベンゼンスルホニルクロリドは多くの誘導体が市販されており、それらを購入して用いることができる。また、市販されていない化合物については、文献(J. Am. Chem. Soc, 62巻、511項、(1940年))等の方法を用いて容易に合成することができる。使用される溶剤としては、例えばジエチルエーテル、テトラヒドロフランなどのエーテル類;ベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素類;ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2-ジクロロエタンなどのハロゲン化炭化水素類が挙げられるが、好適にはジクロロメタンである。使用される塩基としては、例えば水素化リチウム、水素化ナトリウムなどの水素化アルカリ金属類;炭酸ナトリウム、炭酸カリウムなどの炭酸アルカリ金属塩類;トリエチルアミン、トリプロピルアミン、ジイソプロピルエチルアミンなどのトリアルキルアミン類が挙げられるが、好適にはトリエチルアミンである。使用されるアルコールとしてはメタノール、エタノール、イソプロパノール、t−ブタノールなどのアルキルアルコール類;フェノール、p−メトキシフェノール、p−ハロゲン化フェノールなどのフェノール類が挙げられるが、好適にはフェノールである。反応温度は−78〜80℃で行われるが、好適には0℃〜室温である。反応時間は反応温度、原料、試薬、使用される溶剤によって異なるが、通常10分〜12時間であり、好適には30分〜2時間である。
<F工程>
本工程はD環部に相当する構造を求核剤として用い、中間体(XXIV)の置換基Ypに対してオルト位に存在するハロゲン基を置換し、新たな中間体(XXV)を製造する工程である。目的化合物の構造中にYとしてカルボン酸基を有する場合の出発原料である2,6−ジハロゲノ安息香酸は各種誘導体が市販されており、それら購入して用いることができる。本工程は中間体(XXIV)に対して不活性溶剤中、塩基の存在下4−ヒドロキシベンゼンチオール等の求核剤を作用させることにより達成される。使用される溶剤としては、例えば、テトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタンなどのエーテル類;ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、ヘキサメチルホスホノトリアミドなどのアミド類が挙げられるが、好適にはジメチルホルムアミドである。使用される塩基としては、例えば、水素化リチウム、水素化ナトリウムなどの水素化アルカリ金属類;炭酸ナトリウム、炭酸カリウムなどの炭酸アルカリ金属塩類;トリエチルアミン、トリプロピルアミン、ジイソプロピルエチルアミンなどのトリアルキルアミン類が挙げられるが好適にはジイソプロピルエチルアミンである。反応温度は0〜120℃で行われるが、好適には室温〜100℃である。反応時間は反応温度、原料、試薬、使用される溶剤によって異なるが通常1時間〜12時間であり、好適には3時間〜6時間である。
<G工程>
本工程は目的化合物の構造中、置換基R3としてアルコキシ基を有する場合に必要な工程であり、中間体(XXVI)を製造する工程である。本工程は中間体(XXV)に対して不活性溶剤中、塩基の存在下アルキルハライドを作用させることにより達成される。使用される溶剤としては、例えば、テトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタンなどのエーテル類;ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、ヘキサメチルホスホノトリアミドなどのアミド類が挙げられるが、好適にはジメチルホルムアミドである。使用される塩基としては、例えば、水素化リチウム、水素化ナトリウムなどの水素化アルカリ金属類;炭酸ナトリウム、炭酸カリウムなどの炭酸アルカリ金属塩類;DBU、DBN等の有機強塩基類が挙げられるが好適にはDBUである。反応温度は0〜120℃で行われるが、好適には室温〜100℃である。反応時間は反応温度、原料、試薬、使用される溶剤によって異なるが通常1時間〜12時間であり、好適には3時間〜6時間である。
<H工程>
本工程は目的化合物の構造中にZとしてスルホキシド(-S(O)-)又はスルホン(-S(O)2-)を有する場合に必要な工程であり、中間体(XXVII)のスルフィド部位を酸化してスルホキシド部位を有する中間体(XXVIII)を製造する工程である。本工程は中間体(XXVII)に対して不活性溶剤中、酸化剤を作用させることにより達成される。使用される溶剤としては、例えば、ジエチルエーテル、テトラヒドロフランなどのエーテル類;ベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素類;ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2-ジクロロエタンなどのハロゲン化炭化水素類が挙げられるが、好適にはジクロロメタンである。使用される酸化剤としては、例えば、過酢酸、過トリフルオロ酢酸、m−クロロ過安息香酸のような過酸類;過ヨウ素酸ナトリウム、過臭素酸ナトリウムのような過ハロゲン酸アルカリ金属塩が挙げられるが、好適にはm−クロロ過安息香酸である。反応温度は−78〜80℃で行われるが、好適には0℃〜室温である。反応時間は反応温度、原料、試薬、使用される溶剤によって異なるが、通常10分〜12時間であり、好適には30分〜2時間である。
<I工程>
本工程は中間体(XXIX)に対してB環部の導入を行い、中間体(IX)を製造する工程である。本工程を達成するための手法はa〜c法の3手法に大別でき、目的物の構造、試薬の入手しやすさ、効率等により任意の手法を適宜選択できる。
1.Ia工程
本工程は有機合成化学において「鈴木−宮浦クロスカップリング反応」と総称される反応条件下、中間体(XXIX)とB環構造を連結し、中間体(IXI)を製造する工程である。本工程は不活性溶剤中、遷移金属触媒及び塩基の存在下、中間体(XXIX)に対してB環部に相当するホウ素試薬、例えば1−ボロン酸−2−ホルミル構造を有し、かつ環骨格を有するホウ素試薬(XXXII)を作用させることにより達成される。使用される溶剤としては、例えば、テトラヒドロフラン、ジオキサン、1,2−ジメトキシエタンなどのエーテル類;ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミドなどのアミド類;が挙げられるが、好適にはエーテル類であり、特に好適には1,2−ジメトキシエタンである。使用される遷移金属触媒としては、例えばNiCl2(dppp)、NiCl2(PPh3)2、Ni(cod)2などのニッケル類;テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム、Pd2(dba)2、酢酸パラジウムなどのパラジウム類が挙げられるが好適にはテトラキストリフェニルホスフィンパラジウムである。使用される塩基としては、例えば、水素化リチウム、水素化ナトリウムなどの水素化アルカリ金属類;炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウムなどの炭酸アルカリ金属塩類;リン酸ナトリウム、リン酸カリウムのようなリン酸アルカリ金属塩類;フッ化カリウム、フッ化セシウムなどのフッ化アルカリ金属塩が挙げられるが好適には炭酸カリウムである。反応温度は0〜120℃で行われるが、好適には室温〜100℃である。反応時間は反応温度、原料、試薬、使用される溶剤によって異なるが通常1時間〜12時間であり、好適には3時間〜6時間である。
2−1.Ib1工程
本工程は中間体(XXIX)のハロゲン部位をトリアルキルスタニル基へと変換し、有機スズ化合物である中間体(XXXIV)を製造する工程である。本工程は不活性溶剤中、中間体(XXIX)に対してハロゲン−金属交換を行った後、塩化トリアルキルスタナンを始めとするトリアルキルスタニル化剤を作用させることにより達成される。使用される溶剤としては、例えば、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、1,2−ジメトキシエタンなどのエーテル類;ペンタン、ヘキサン、シクロヘキサンなどの飽和炭化水素類、;ベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素類が挙げられるが、好適にはテトラヒドロフランである。使用される金属化剤としては、例えば金属リチウム、金属マグネシウム、金属亜鉛などの金属単体類;n-ブチルリチウム、sec-ブチルリチウム、tert-ブチルリチウムなどのアルキルリチウム類が挙げられるが好適にはn-ブチルリチウムである。使用されるスタニル化剤としては、例えば、塩化トリメチルスタナン、塩化トリエチルスタナン、塩化トリブチルスタナンなどの塩化トリアルキルスタナン類;臭化トリメチルスタナン、臭化トリエチルスタナン、臭化トリブチルスタナンなどの臭化トリアルキルスタナン類が挙げられるが、好適には塩化トリブチルスタナンである。反応温度は−100℃〜室温で行われるが、好適には−78〜0℃である。反応時間は反応温度、原料、試薬、使用される溶剤によって異なるが通常15分〜6時間であり、好適には30分〜3時間である。
2−2.Ib2工程
本工程は有機スズ化合物である中間体(XXXIV)とB環構造を連結し、中間体(IX)を製造する工程である。本工程は不活性溶剤中、遷移金属触媒の存在下、中間体(XXXIV)に対してB環部に相当するハロゲン化物、すなわち1−ハロ−2−ホルミル構造を有し、かつ環骨格を有するハロゲン化物(XXXV)を作用させることにより達成される。使用される溶剤としては、例えばテトラヒドロフラン、ジオキサン、1,2−ジメトキシエタンなどのエーテル類;ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミドなどのアミド類;ベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素類が挙げられるが、好適にはキシレンである。使用される遷移金属触媒としては、例えばNiCl2(dppp)、NiCl2(PPh3)2、Ni(cod)2などのニッケル類;テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム、Pd2(dba)2、酢酸パラジウムなどのパラジウム類が挙げられるが好適にはテトラキストリフェニルホスフィンパラジウムである。反応温度は室温〜180℃で行われるが、好適には50℃〜120℃である。反応時間は反応温度、原料、試薬、使用される溶剤によって異なるが通常1時間〜12時間であり、好適には3時間〜6時間である。
3.Ic1工程
本工程は中間体(XXIX)とB環相当部位(XXXVI)とのカップリングを行い、中間体(XXXVII)を製造する工程である。本工程は不活性溶剤中、中間体(XXIX)に対してハロゲン−金属交換を行った後、2−ヒドロキシメチルシクロアルカ−2−エン−1−オン構造を有するA環相当部位(XIV)を作用させることにより達成される。使用される溶剤としては、例えば、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、1,2−ジメトキシエタンなどのエーテル類;ペンタン、ヘキサン、シクロヘキサンなどの飽和炭化水素類、;ベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素類が挙げられるが、好適にはテトラヒドロフランである。使用される金属化剤としては、例えば金属リチウム、金属マグネシウム、金属亜鉛などの金属単体類;n-ブチルリチウム、sec-ブチルリチウム、tert-ブチルリチウムなどのアルキルリチウム類が挙げられるが好適にはn-ブチルリチウムである。反応温度は−100℃〜室温で行われるが、好適には−78℃〜0℃である。反応時間は反応温度、原料、試薬、使用される溶剤によって異なるが、通常15分〜6時間であり、好適には30分〜3時間である。
3−2.Ic2工程
本工程は中間体(XXXVII)が有する2重結合の異性化、及び置換基の導入を行い、中間体(XXXVIII)を製造する工程である。本工程はアルコール等の求核性を有する溶剤中、中間体(XXXVII)に対して酸触媒を作用させることにより、又は不活性溶剤中、適当な求核剤の存在下で中間体(XXXVII)に対して酸触媒を作用させることにより達成される。2通りの方法を以下に記載する。
(i)アルコキシ基を導入する場合
使用される溶剤としては、例えば、メタノール、エタノール、1−プロパノールなどの一級アルコール類;2−プロパノール、2−ブタノールなどの二級アルコール類;t−ブタノール、t−アミルアルコールなどの三級アルコール類が挙げられるが、好適には一級アルコール類であり、特に好適にはメタノールである。使用される酸触媒としては、例えば、p−トルエンスルホン酸、カンファースルホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸などのスルホン酸類;酢酸、トリクロロ酢酸、トリフルオロ酢酸などのカルボン酸類などが挙げられるが、好適にはp−トルエンスルホン酸である。反応温度は−45℃〜60℃で行われるが、好適には0℃〜室温である。反応時間は反応温度、原料、試薬、使用される溶剤によって異なるが通常1時間〜48時間であり、好適には3時間〜24時間である。
(ii)アルコキシ基以外の置換基を導入する場合
使用される溶剤としては、例えば、ジクロロメタン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタンなどのハロゲン化炭化水素類;ベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素類が挙げられるが好適にはジクロロメタンである。使用される求核剤としては、例えば、トリメチルシリルアジド、トリメチルシリルシアニド、トリエチルシランなどのシリル系試剤が挙げられるが、好適にはトリメチルシリルアジドである。使用される酸触媒としては、例えば、p−トルエンスルホン酸、カンファースルホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸などのスルホン酸類;酢酸、トリクロロ酢酸、トリフルオロ酢酸などのカルボン酸類;3フッ化ホウ素エーテル錯体、トリメチルシリルトリフラート、ハロゲン化亜鉛などのルイス酸類が挙げられるが、好適にはルイス酸類であり、特に好適には3フッ化ホウ素エーテル錯体である。反応温度は−100℃〜60℃で行われるが、好適には−78℃〜0℃である。反応時間は反応温度、原料、試薬、使用される溶剤によって異なるが通常30分〜6時間であり、好適には1時間〜3時間である。
3−3.Ic3工程
本工程は中間体(XXXVIII)が有するヒドロキシメチル基上の保護基を除去し、中間体(XXXIX)を製造する工程である。本工程は用いた保護基によって方法が異なるが、シリル系保護基を用いた場合について以下に記載する。それ以外の保護基についても、例えば文献「Protective Groups in Organic Synthesis third edition」(編集Greene, T. W.; Wuts, P. G. M., John Wiley & Sons, 1999年)等に記載されている方法により同様に脱保護が行える。使用される溶剤としては、例えば、テトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタンなどのエーテル類;ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、ヘキサメチルホスホノトリアミドなどのアミド類が挙げられるが、好適にはテトラヒドロフランである。使用される脱保護試薬としては、例えば、テトラブチルアンモニウムフルオライド、フッ化水素ピリジン錯体、フッ化水素トリエチルアミン錯体などのフッ素化合物類;p−トルエンスルホン酸、酢酸、トリクロロ酢酸、トリフルオロ酢酸などの有機酸類;フッ化水素、塩化水素、硫酸などの無機酸などが挙げられるが、好適にはテトラブチルアンモニウムフルオライドである。反応温度は−45℃〜60℃で行われるが、好適には0℃〜室温である。反応時間は反応温度、原料、試薬、使用される溶剤によって異なるが、通常15分時間〜3時間であり、好適には30分〜2時間である。
3−4.Ic4工程
本工程は中間体(XXXIX)が有するヒドロキシメチル基上の水酸基を酸化してアルデヒド基を有する中間体(XXXX)を製造する工程である。本工程は不活性溶剤中、中間体(XXXIX)に対して酸化剤を作用させることにより達成される。使用される溶剤としては、例えば、ジクロロメタン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタンなどのハロゲン化炭化水素類;テトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタンなどのエーテル類;ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、ヘキサメチルホスホノトリアミドなどのアミド類が挙げられるが、好適にはジクロロメタンである。使用される酸化剤としては、例えば、ジメチルスルホキシド−無水トリフルオロ酢酸、ジメチルスルホキシド−オキザリルクロリド等のジメチルスルホキシドを用いた酸化手法;PDC、PCC、ジョーンズ試薬などのクロム類;デス−マーチン試薬、DDQなどの有機酸化試薬類などが挙げられるが、好適にはデス−マーチン試薬である。反応温度は−45℃〜60℃で行われるが、好適には0℃〜室温である。反応時間は反応温度、原料、試薬、使用される溶剤によって異なるが通常15分時間〜3時間であり、好適には30分〜2時間である。
上記工程において、反応の目的物は、必要に応じて、常法に従って反応混合物から単離して精製することができる。例えば、反応混合物の液性を調節した後、濃縮し、例えばジエチルエーテルのような水と混和しない有機溶剤を加え、水洗後、目的化合物を含む有機層を分離し、無水硫酸マグネシウム等で乾燥後、溶剤を留去することで目的物を単離することができる。得られた目的物は、必要ならば常法、例えば再結晶、再沈殿、又は、通常、有機化合物の分離精製に慣用されている方法、例えば、吸着カラムクロマトグラフィー法、分配カラムクロマトグラフィー法等の合成吸着剤を使用する方法、イオン交換クロマトグラフィーを使用する方法、又は、シリカゲル若しくはアルキル化シリカゲルによる順相・逆相カラムクロマトグラフィー法を適宜組み合わせ、適切な溶離剤で溶出することによって分離、精製することができる。あるいは、反応により得られた目的物を精製することなく次の工程に用いることもできる。
本発明の化合物は、以下の実施例に具体的に示すようにEDG受容体拮抗作用、好ましくはEDG−1受容体拮抗作用を有しており、炎症疾患(例えば、免疫性及び非免疫性疾患、慢性関節リウマチ、乾癬など)、異常な血管新生を伴う疾患(例えば、再狭窄、糖尿病性網膜症、血管新生性緑内障、後水晶体繊維増殖症、アテローム性動脈硬化症プラークの毛細血管増殖、甲状腺過形成(バセドウ病を含む)、肺炎症、ネフローゼ症候群、及び骨粗しょう症など)、脳血管痙攣、脳虚血、癌関連疾患(例えば、固形腫瘍、固形腫瘍転移、血管線維腫、骨髄腫、多発性骨髄腫、カポジ肉腫など)、脳梗塞、心筋梗塞症、腎炎、肺炎、免疫性疾患、クローン病、大腸炎、及び慢性下痢など疾患の予防及び/又は治療のための医薬の有効成分として有用である。
より具体的には、固形腫の中には、乳癌、肺癌、胃癌、食道癌、結腸直腸癌、肝臓癌、卵巣癌、卵胞膜細胞腫、男性胚腫、頚部癌、子宮内膜癌、前立腺癌、腎臓癌、皮膚癌、骨肉腫、膵臓癌、尿路癌、甲状腺癌、脳腫瘍などが含まれる。免疫性及び非免疫性疾患には、全身性エリトマトーデス、多発性筋炎、皮膚筋炎、血管炎症群、Wegener肉芽腫、強皮症、ベーチェット病、ぶどう膜炎、特発性間質性肺炎、Goodpasture症候群、サルコイドーシス、アレルギー性肉芽腫性血管炎、気管支喘息、心筋炎・心筋症・心肥大を含む心肥大、大動脈炎症候群、心筋梗塞後症候群、原発性肺高血圧症、Chron病、潰瘍性大腸炎、自己免疫性肝炎、原発性胆汁性肝硬変、原発性硬化性胆管炎、肺線維症、間質性肺炎、慢性肝炎、肝硬変、閉塞性動脈硬化症、閉塞性血栓血管炎、バージャー病、糖尿病性ニューロパチーの末梢動脈疾患、敗血症、劇症肝炎、ウイルス性肝炎、微小変化型ネフローゼ、膜性腎症、慢性腎不全、腎糸球体硬化症、半月体形成性腎炎、再生不良性貧血、特発性血小板減少性紫斑病、自己免疫性溶血性貧血、多発性硬化症、浮腫性疾患、動脈硬化症、痔核、裂肛、痔ろうなどの静脈瘤、解離性動脈瘤、狭心症、DIC、胸膜炎、うっ血性心不全、多臓器不全、潰瘍性大腸炎、とこずれ、火傷、クローン病、重症筋無力症、炎症性ニューロパチー、自己免疫性水疱症、尋常性乾癬、アトピー性皮膚炎、慢性光線性皮膚炎、脳梗塞、創傷、GVHD、各種臓器移植での拒絶反応などが含まれる。
上記一般式(I)で表される化合物、その薬理上許容される塩、及びその薬理上許容されるエステル、並びにそれらの水和物及びそれらの溶媒和物からなる群から選ばれる物質を有効成分として含む本発明の医薬は、種々の形態で投与される。本発明の医薬の投与形態は特に限定はなく、各種製剤形態、患者の年齢、性別その他の条件、疾患の程度等に応じて決定される。例えば錠剤、丸剤、散剤、顆粒剤、シロップ剤、液剤、懸濁剤、乳剤、顆粒剤およびカプセル剤の場合には経口投与される。また注射剤の場合には単独であるいはぶどう糖、アミノ酸等の通常の補液と混合して静脈内投与され、更には必要に応じて単独で筋肉内、皮内、皮下もしくは腹腔内投与される。坐剤の場合には直腸内投与される。
これらの医薬は、常法に従って、上記の有効成分に賦形剤、結合剤、崩壊剤、潤沢剤、溶解剤、矯味矯臭、コーティング剤等既知の医薬製剤分野において通常使用しうる既知の補助剤の1種又は2種以上を用いて医薬組成物として製剤化することができる。錠剤の形態に成形するに際しては、担体としてこの分野で従来公知のものを広く使用できる。このような担体としては、例えば、乳糖、白糖、塩化ナトリウム、ぶどう糖、尿素、澱粉、炭酸カルシウム、カオリン、結晶セルロース、ケイ酸等の賦形剤、水、エタノール、プロパノール、単シロップ、ぶどう糖液、澱粉液、ゼラチン溶液、カルボキシメチルセルロース、セラック、メチルセルロース、リン酸カリウム、ポリビニルピロリドン糖の結合剤、乾燥澱粉、アルギン酸ナトリウム、カンテン末、ラミナラン末、炭酸水素ナトリウム、炭酸カルシウム、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル類、ラウリル硫酸ナトリウム、ステアリン酸モノグリセリド、澱粉、乳糖等の崩壊剤、白糖、ステアリン、カカオバター、水素添加油等の崩壊抑制剤、第4級アンモニウム塩基、ラウリル硫酸ナトリウム等の吸収促進剤、グリセリン、澱粉等の保湿剤、澱粉、乳糖、カオリン、ベントナイト、コロイド状ケイ酸等の吸着剤、精製タルク、ステアリン酸塩、硼酸末、ポリエチレングリコール等の滑沢剤等を例示できる。さらに、錠剤は必要に応じ通常の剤皮を施した錠剤、例えば糖衣錠、ゼラチン被包錠、腸溶被錠、フィルムコーティング錠あるいは二重錠、多層錠とすることができる。
丸剤の形態に成形するに際しては、担体としてこの分野で従来公知のものを広く使用でき、例えば、ぶどう糖、乳糖、澱粉、カカオ脂、硬化植物油、カオリン、タルク等の賦形剤、アラビアゴム末、トラガント末、ゼラチン、エタノール等の結合剤、ラミナランカンテン等の崩壊剤等を例示することができる。坐剤の形態に成形するに際しては、担体としてこの分野で従来公知のものを広く使用でき、例えば、ポリエチレングリコール、カカオ脂、高級アルコール、高級アルコールのエステル類、ゼラチン、半合成グリセライド等を例示することができる。注射剤として調製される場合には、液剤および懸濁剤は殺菌され、且つ血液と等張であるのが好ましく、これら液剤、乳剤および懸濁剤の形態に成形するに際しては、希釈剤としてこの分野において慣用されている任意の希釈剤を使用できる。例えば水、エチルアルコール、プロピレングリコール、エトキシ化イソステアリルアルコール、ポリオキシ化イソステアリルアルコール、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル類等を挙げることができる。なお、この場合、等張性の溶液を調製するに十分な量の食塩、ぶどう糖、あるいはグリセリンを医薬製剤中に添加してもよく、また通常の溶解補助剤、緩衝剤、無痛化剤等を添加してもよい。 さらに、必要に応じて着色剤、保存剤、香料、風味剤、甘味剤等や他の医薬品を医薬組成物に配合することもできる。
上記の医薬に含まれる有効成分の重量は特に限定されず、広範囲に適宜選択されるが、通常は全組成物重量に対して1〜70重量%、好ましくは1〜30重量%程度の含有量が適当である。本発明の医薬の投与量は、患者の症状、年令、体重や、投与方法および剤型等の条件によって異なるが、通常は成人に対して1日、下限として0.001mg(好ましくは0.01mg、さらに好ましくは0.1mg)であり、上限として2、000mg(好ましくは200mg、さらに好ましくは20mg)を1回ないし数回投与することができる。
以下、本発明を実施例によりさらに具体的に説明するが、本発明の範囲は下記の実施例に限定されることはない。
(実施例1) ナトリウム 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[[5−(ヘプチロキシメチル)チエン−3−イル]ヒドロキシメチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
(1a)(4−ブロモチエン−2−イル)メチルヘプチルエーテル
反応容器に4−ブロモ−2−ヒドロキシメチルチオフェン(1.3g、6.7mmol)、ヘプチルブロマイド(1.3mL、8.0mmol)をとり、ジメチルホルムアミド(10mL)で溶解した。0度に冷却した後、55wt%水素化ナトリウム(0.35g、8.0mmol)を加え、1時間撹拌した。飽和塩化アンモニウム水溶液(3mL)を加え反応を停止した後、水(10mL)を加えエーテルを用いて抽出操作を行った。有機層を硫酸マグネシウムを用いて乾燥し、ろ過の後減圧下溶媒を留去して標題化合物の粗製物を得た。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:19) により精製を行い、標記目的化合物 (1.8g,61%)を得た。
1HNMR (500 MHz, CDCl3) δ 0.88 (t, 3 H, J = 6.8 Hz), 1.20 - 1.37 (m, 8 H), 1.58 (quintet, 2 H, J = 6.8 Hz), 3.46 (t, 2 H, J = 6.8 Hz), 4.60 (s, 2 H), 6.90 (s, 1 H), 7.16 (s, 1 H).
IR (neat) 1531, 1466, 1360 cm-1.
HRMS (FAB, positive) calcd for C12H18 79BrOS (M-H)+ 289.0262; found: 289.0273.
(1b)フェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[[5−(ヘプチロキシメチル)チエン−3−イル]ヒドロキシメチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
乾燥、窒素置換された反応容器に実施例1(1a)で得られた(4−ブロモチエン−2−イル)メチルヘプチルエーテル(49mg、0.20mmol)をとり、テトラヒドロフラン(0.3mL)で溶解した。−78℃に冷却した後、1.6Mn−ブチルリチウム−ヘキサン溶液(0.11mL,0.18mmol)を加え、5分間撹拌した。反応溶液にフェニル4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−ホルミル−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート(52mg、0.10mmol)のテトラヒドロフラン溶液(0.3mL)を加え、1時間撹拌した。飽和塩化アンモニウム水溶液(0.5mL)を加え、反応を停止した後、水5mLを加えエーテルを用いて抽出操作を行った。有機層を硫酸マグネシウムを用いて乾燥し、ろ過の後減圧下溶媒を留去して標題化合物の粗製物を得た。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=3:7) により精製を行い、標記目的化合物 (53mg,72%)を得た。
1HNMR (500 MHz, CDCl3) δ 0.87 (t, 3 H, J = 6.8 Hz), 1.00 (t, 3 H, J = 6.8 Hz), 1.21-1.35 (m, 8 H), 1.48-1.60 (m, 4 H), 1.81 (quintet, 2 H, J = 6.8 Hz), 2.03 (brs, 1 H), 3.43 (t, 2 H, J = 6.8 Hz), 4.02 (t, 2 H, J = 6.8 Hz), 4.51 (s, 2 H), 5.46 (d, 1 H, J = 3.9 Hz), 6.61 (s, 1 H), 6.77 (s, 1 H), 6.89 (d, 1 H, J = 8.8 Hz), 7.00 (d, 2 H, J = 8.8 Hz), 7.04 (d, 1 H, J = 6.8 Hz), 7.18-7.23 (m, 3 H), 7.26-7.32 (m, 3 H), 7.36 (t, 1 H, J = 7.8 Hz), 7.51 (d, 1 H, J = 7.8 Hz), 7.54 (d, 2 H, J = 8.8 Hz), 7.75 (d, 1 H, J = 2.0 Hz).
IR (neat) 3541, 3417, 1593, 1489, 1458 cm-1.
HRMS (ESI, positive) calcd for C41H46NaO6S3 (M+Na)+ 753.2354; found: 753.2353.
(1c)ナトリウム 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[[5−(ヘプチロキシメチル)チエン−3−イル]ヒドロキシメチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
実施例1(1b)で得られたフェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[[5−(ヘプチロキシメチル)チエン−3−イル]ヒドロキシメチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート(55mg、0.075mmol)をジオキサン(0.20mL)、水(0.10mL) に溶解し、水酸化ナトリウム(40mg,1mmol)を加え,90℃に加熱して8時間攪拌した。室温に冷却した後、反応溶液をそのまま薄層シリカゲルクロマトグラフィー(メタノール:メチレンクロライド=1:4)により精製し、標記目的化合物(26mg,52%)を得た。
1HNMR (500 MHz, CD3OD) δ 0.88 (t, 3 H, J = 6.8 Hz), 0.99 (t, 3 H, J = 7.8 Hz), 1.20-1.33 (m, 8 H), 1.46-1.56(m, 4 H), 1.78 (quintet, 2 H, J = 7.8 Hz), 3.38 (t, 2 H, J = 5.9 Hz), 4.02 (t, 2 H, J = 6.8 Hz), 4.51 (s, 2 H), 5.78 (s, 1 H), 6.67 (s, 1 H), 6.76 (d, 1 H, J = 7.8 Hz), 6.90 (s, 1 H), 6.95-7.03 (m, 3 H), 7.16 (d, 1 H, J = 7.8 Hz), 7.30 (t, 1 H, J = 6.8 Hz), 7.36 (t, 1 H, J = 6.8 Hz), 7.53 (d, 2 H, J = 8.8 Hz), 7.59 (d, 1 H, J = 6.8 Hz), 7.94 (s, 1 H).
IR (CHCl3) 3633, 3409, 1593, 1494, 1458 cm-1.
HRMS (ESI, positive) calcd for C35H41O6S3 (M-Na)- 653.2065; found: 653.2077.
(実施例2)ナトリウム 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[[3−(へプチルオキシメチル)フェニル](ヒドロキシ)メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
(2a)1−ブロモ−3−(へプチルオキシメチル)ベンゼン
3−ブロモベンジルアルコール(0.56g,3.0mmol)、1−ブロモへプタン(0.71mL,4.5mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(8mL)に溶解した後、55%水素化ナトリウム(0.39g,9.0mmol)を加え、室温で1時間攪拌した。飽和塩化アンモニウム水溶液(8mL)を加え反応を停止した後、酢酸エチルを用いて分液操作を行った。有機層を水及び飽和食塩水で洗った後硫酸ナトリウムを用いて乾燥し、ろ過の後減圧下溶媒を留去して標題化合物の粗製物を得た。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:20)により精製を行い、標記目的化合物(0.82g,96%)を得た。
1HNMR (500 MHz, CDCl3) δ 0.88 (t, 3 H, J = 6.7 Hz), 1.22 - 1.37 (brs, 8 H), 1.59 - 1.64 (m, 2 H), 3.46 (t, 2 H, J = 6.6 Hz), 4.46 (s, 2 H), 7.20 (t, 1 H, J = 7.7 Hz), 7.25 (d, 1 H, J = 5.9 Hz), 7.39 (d, 1 H, J = 7.8 Hz), 7.49 (s, 1 H).
IR (Liquid film) 2929, 1108 cm-1.
HRMS (EI, positive) calcd for C14H21 79BrO (M)+ 284.0776; found: 284.0775.
(2b)フェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[[3−(へプチルオキシメチル)フェニル](ヒドロキシ)メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
実施例2(2a)で得られた1−ブロモ−3−(へプチルオキシメチル)ベンゼン(0.11g,0.38mmol)、1.6Mn−ブチルリチウム−ヘキサン溶液 (0.24mL,0.38mmol)、フェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−ホルミル−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート(0.1g,0.19mmol)を用い、実施例1(1b)と同様の操作を行った。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル:ベンゼン=1:10)により精製を行い、標記目的化合物(35mg,26%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CDCl3) δ 0.87 (t, 3 H, J = 6.6 Hz), 0.99 (t, 3 H, J = 7.3 Hz), 1.24 - 1.33 (brs, 8 H), 1.48 - 1.61 (m, 4 H), 1.77 - 1.85 (m, 2 H), 3.43 (t, 2 H, J = 6.6 Hz), 4.02 (t, 2 H, J = 6.6 Hz), 5.51 (d, 1 H, J = 4.3 Hz), 6.89 (d, 1 H, J = 8.8 Hz), 6.91 - 6.99 (m, 1 H), 7.01 (d, 2 H, J = 8.8 Hz), 7.03 - 7.05 (m, 2 H), 7.16 (dt, 1 H, J = 1.5 Hz, 7.3 Hz), 7.20 - 7.23 (m, 4 H), 7.25 - 7.29 (m, 4 H), 7.33 (dt, 1 H, J = 1.5 Hz, 8.8 Hz), 7.42 (dd, 1 H, J = 1.5 Hz, 8.1 Hz), 7.55 (d, 2 H, J = 8.8 Hz), 7.77 (d, 1 H, J = 2.2 Hz).
IR (Liquid film) 2931, 1249 cm-1.
HRMS (ESI, positive) calcd for C43H48NaO6S2 (M+Na)+ 747.2790; found: 747.2709.
(2c)ナトリウム 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[[3−(へプチルオキシメチル)フェニル](ヒドロキシ)メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
実施例2(2b)で得られたフェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[[3−(へプチルオキシメチル)フェニル](ヒドロキシ)メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート(35mg,0.048mmol)、水酸化ナトリウム(19mg,0.48mmol)を用い、実施例1(1c)と同様の操作を行った。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(メタノール:メチレンクロリド=1:5)により精製を行い、標記目的化合物(23mg,70%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CD3OD) δ 0.88 (t, 3 H, J = 6.6 Hz), 0.99 (t, 3 H, J = 7.3 Hz), 1.27 - 1.31 (brs, 8 H), 1.47 - 1.57 (m, 4 H), 1.74 - 1.81(m, 2 H), 3.39 (t, 2 H, J = 6.6 Hz), 4.02 (t, 2 H, J = 6.6 Hz), 4.35 - 4.42 (m, 2 H), 5.84 (s, 1 H), 6.76 (d, 1 H, J = 8.1 Hz), 6.99 (t, 2 H, J = 8.8 Hz), 7.02 - 7.03 (m, 3 H), 7.11 - 7.20 (m, 3 H), 7.27 (dt, 1 H, J = 1.5 Hz, 8.8 Hz), 7.33 (dt, 1 H, J = 1.5 Hz, 8.8 Hz), 7.52 - 7.56 (m, 3 H), 7.95 (d, 1 H, J = 2.2 Hz).
IR (KBr) 3407, 2929, 1243 cm-1.
HRMS (ESI, positive) calcd for C37H43Na2O6S2 (M+Na)+ 693.2297; found: 693.2283.
(実施例3)ナトリウム 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[[3−(へプチルオキシメチル)−4−メトキシフェニル](ヒドロキシ)メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
(3a)(5−ブロモ−2−メトキシフェニル)メタノール
5−ブロモ−о−アニスアルデヒド(0.22g,1.0mmol)をテトラヒドロフラン(1.5mL)及び水(0.5mL) に溶解した後、水酸化ほう素ナトリウム(19mg,0.5mmol)を加え、0℃で10分間攪拌した。飽和塩化アンモニウム水溶液(3mL)を加え反応を停止した後、酢酸エチルを用いて分液操作を行った。有機層を水及び飽和食塩水で洗った後硫酸ナトリウムを用いて乾燥し、ろ過の後減圧下溶媒を留去して標題化合物の粗製物を得た。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:3)により精製を行い、標記目的化合物(0.21g,98%)を得た。
1HNMR (500 MHz, CDCl3) δ 3.85 (s, 3 H), 4.65 (d, 2 H, J = 6.4 Hz), 6.75 (d, 1 H, J = 8.7 Hz), 7.36 (dd, 1 H, J = 2.5 Hz, 8.7 Hz), 7.42 (d, 1 H, J = 2.5 Hz).
IR (KBr) 3334, 1486, 1243 cm-1.
HRMS (EI, positive) calcd for C8H9 79BrO2 (M)+ 215.9786; found: 215.9797.
(3b)4−ブロモ−2−(へプチルオキシメチル)−1−メトキシベンゼン
実施例3(3a)で得られた(5−ブロモ−2−メトキシフェニル)(0.21g,0.97mmol)、1−ブロモへプタン(0.23mL,1.5mmol)、55%水素化ナトリウム(0.13g,2.9mmol)を用い、実施例1(1a)と同様の操作を行った。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:10)により精製を行い、標記目的化合物(0.26g,84%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CDCl3) δ 0.88 (t, 3 H, J = 6.6 Hz), 1.26 - 1.39 (brs, 8 H), 1.60 - 1.67 (m, 2 H), 3.51 (t, 2 H, J = 6.6 Hz), 3.80 (s, 3 H), 4.49 (s, 2 H), 6.72 (d, 1 H, J = 8.1 Hz), 7.33 (dd, 1 H, J = 2.2 Hz, 8.8 Hz), 7.50 (d, 1 H, J = 2.2 Hz).
IR (Liquid film) 2930, 1489, 1245 cm-1.
HRMS (EI, positive) calcd for C15H23 79BrO2 (M)+ 314.0882; found: 314.0862.
(3c)フェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[[3−(へプチルオキシメチル)−4−メトキシフェニル](ヒドロキシ)メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
実施例3(3b)で得られた4−ブロモ−2−(へプチルオキシメチル)−1−メトキシベンゼン(0.12g,0.37mmol)、1.6Mn−ブチルリチウム−ヘキサン溶液 (0.24mL,0.38mmol)、フェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−ホルミル−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート(0.1g,0.19mmol)を用い、実施例1(1b)と同様の操作を行った。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル:ベンゼン=1:10)により精製を行い、標記目的化合物(82mg,57%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CDCl3) δ 0.87 (t, 3 H, J = 6.6 Hz), 0.99 (t, 3 H, J = 7.3 Hz), 1.23 - 1.31 (brs, 8 H), 1.47 - 1.60 (m, 4 H), 1.77 - 1.84 (m, 2 H), 3.43 (t, 2 H, J = 6.6 Hz), 3.78 (s, 3 H), 4.02 (t, 2 H, J = 6.6 Hz), 4.41 - 4.48 (m, 2 H), 5.47 (d, 1 H, J = 3.7 Hz), 6.69 (d, 1 H, J = 8.8 Hz), 6.83 (dd, 1 H, J = 2.2 Hz, 8.8 Hz), 6.86 (d, 1 H, J = 8.8 Hz), 6.99 - 7.02 (m, 3 H), 7.08 (d, 1 H, J = 2.2 Hz), 7.16 - 7.18 (m, 2 H), 7.19 (d, 2 H, J = 8.1 Hz), 7.24 - 7.31 (m, 3 H), 7.34 (dt, 1 H, J = 1.5 Hz, 8.8 Hz), 7.50 (d, 1 H, J = 8.1 Hz), 7.55 (d, 2 H, J = 8.8 Hz), 7.68 (d, 1 H, J = 2.2 Hz).
IR (Thin film) 2931, 1249 cm-1.
HRMS (FAB, positive) calcd for C44H50O7S2 (M)+ 754.2998; found: 754.3007.
(3d)ナトリウム 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[[3−(へプチルオキシメチル)−4−メトキシフェニル](ヒドロキシ)メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
実施例3(3c)で得られたフェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[[3−(へプチルオキシメチル)−4−メトキシフェニル](ヒドロキシ)メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート(82mg,0.11mmol)、水酸化ナトリウム(44mg,1.1mmol)を用い、実施例1(1c)と同様の操作を行った。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(メタノール:メチレンクロリド=1:5)により精製を行い、標記目的化合物(58mg,76%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CD3OD) δ 0.88 (t, 3 H, J = 6.6 Hz), 0.98 (t, 3 H, J = 7.3 Hz), 1.26 - 1.31 (brs, 8 H), 1.46 - 1.55 (m, 4 H), 1.73 - 1.80 (m, 2 H), 3.37 (t, 2 H, J = 6.6 Hz), 3.74 (s, 3 H), 4.00 (t, 2 H, J = 6.6 Hz), 4.36 - 4.43 (m, 2 H), 5.79 (s, 1 H), 6.75 (t, 1 H, J = 8.1 Hz), 6.91 - 6.96 (m, 2 H), 6.98 (d, 2 H, J = 8.1 Hz), 7.05 (d, 1 H, J = 2.2 Hz), 7.13 (d, 1 H, J = 8.1 Hz), 7.26 (dt, 1 H, J = 1.5 Hz, 8.8 Hz), 7.33 (dt, 1 H, J = 1.5 Hz, 8.8 Hz), 7.53 (d, 2 H, J = 8.8 Hz), 7.57 (d, 1 H, J = 7.3 Hz), 7.94 (d, 1 H, J = 2.2 Hz).
IR (KBr) 3420, 2930, 1244 cm-1.
HRMS (FAB, negative) calcd for C38H45O7S2 (M-Na)- 677.2607; found: 677.2604.
(実施例4)ナトリウム 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[[3−(へプチルオキシメチル)−4−ヒドロキシフェニル](ヒドロキシ)メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
(4a)4−ブロモ−2(ヒドロキシメチル)フェノール
5−ブロモ−2−ヒドロキシベンズアルデヒド(0.10g,0.5mmol)、水酸化ほう素ナトリウム(9mg,0.25mmol)を用い、実施例3(3a)と同様の操作を行った。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:1)により精製を行い、標記目的化合物(87mg,86%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CD3OD) δ 4.60 (s, 2 H), 7.17 (d, 1 H, J = 8.5 Hz), 7.19 (dd, 1 H, J = 2.5 Hz, 8.5 Hz), 7.40 (d, 1 H, J = 2.5 Hz).
IR (KBr) 3443, 3158 cm-1.
HRMS (EI, positive) calcd for C7H7 79BrO2 (M)+ 201.9630; found: 201.9628.
(4b)6−ブロモ−2−ヘキシル−4H−1,3−ベンゾジオキシン
実施例4(4a)で得られた4−ブロモ−2(ヒドロキシメチル)フェノール(0.30g,1.5mmol)、1−ヘプタナール(0.27mL,1.9mmol)を、テトラヒドロフラン(1.5mL)及び水(0.5mL) に溶解した後、水酸化ほう素ナトリウム(19mg,0.5mmol)を加え、0℃で10分間攪拌した。飽和塩化アンモニウム水溶液(3mL)を加え反応を停止した後、酢酸エチルを用いて分液操作を行った。有機層を水及び飽和食塩水で洗った後硫酸ナトリウムを用いて乾燥し、ろ過の後減圧下溶媒を留去して標題化合物の粗製物を得た。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:3)により精製を行い、標記目的化合物(0.21g,98%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CDCl3) δ 0.89 (t, 3 H, J = 6.6 Hz), 1.25 - 1.39 (brs, 6 H), 1.46 - 1.53 (m, 2 H), 1.78 - 1.84 (m, 2 H), 4.77 (d, 1 H, J = 4.7 Hz), 4.92 (d, 1 H, J = 4.7 Hz), 4.96 (t, 1 H, J = 5.1 Hz), 6.72 (d, 1 H, J = 8.8 Hz), 7.07 (d, 1 H, J = 2.2 Hz), 7.23 (dd, 1 H, J = 2.2 Hz, 8.8 Hz).
IR (Liquid film) 2928, 1484, 1264 cm-1.
HRMS (EI, positive) calcd for C14H19 79BrO2 (M)+ 298.0568; found: 298.0549.
(4c)4−ブロモ−2−(へプチルオキシメチル)フェノール
実施例4(4b)で得られた6−ブロモ−2−ヘキシル−4H−1,3−ベンゾジオキシン(0.13g,0.42mmol)をメチレンクロリド(1mL)に溶解した後、1.0M水素化ジイソブチルアルミニウム−トルエン溶液(0.63mL,0.63mmol)を0℃で加え、室温で1時間半攪拌した。飽和塩化アンモニウム水溶液(0.2mL)を加え15分間攪拌した後、セライトろ過し、ろ液を減圧下溶媒を留去して標題化合物の粗製物を得た。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:8)により精製を行い、標記目的化合物(83mg,66%)を得た。
1HNMR (500 MHz, CDCl3) δ 0.88 (t, 3 H, J = 6.6 Hz), 1.28 - 1.37 (brs, 8 H), 1.60 - 1.66 (m, 2 H), 3.53 (t, 2 H, J = 6.6 Hz), 4.64 (s, 2 H), 6.76 (d, 1 H, J = 8.7 Hz), 7.12 (d, 1 H, J = 2.3 Hz), 7.28 (dd, 1 H, J = 2.4 Hz, 8.6 Hz).
IR (Liquid film) 3358, 2930, 1483, 1240 cm-1.
HRMS (EI, positive) calcd for C14H21 79BrO2 (M)+ 300.0725; found: 300.0727.
(4d)フェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[[3−(へプチルオキシメチル)−4−ヒドロキシフェニル](ヒドロキシ)メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
実施例4(4c)で得られた4−ブロモ−2−(へプチルオキシメチル)フェノール(83mg,0.28mmol)、1.6Mn−ブチルリチウム−ヘキサン溶液 (0.44mL,0.68mmol)、フェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−ホルミル−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート(0.1g,0.19mmol)を用い、実施例1(1b)と同様の操作を行った。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:2)により精製を行い、標記目的化合物(40mg,28%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CDCl3) δ 0.88 (t, 3 H, J = 6.6 Hz), 0.99 (t, 3 H, J = 7.3 Hz), 1.24 - 1.35 (brs, 8 H), 1.49 - 1.55 (m, 2 H), 1.57 - 1.65 (m, 2 H), 1.77 - 1.85 (m, 2 H), 3.50 (t, 2 H, J = 6.6 Hz), 4.02 (t, 2 H, J = 6.6 Hz), 4.59 (d, 2 H, J = 2.9 Hz), 5.46 (d, 1 H, J = 3.7 Hz), 6.67 (d, 1 H, J = 2.2 Hz), 6.71 (d, 1 H, J = 8.8 Hz), 6.80 (dd, 1 H, J = 2.2 Hz, 8.1 Hz), 6.86 (d, 1 H, J = 8.1 Hz), 7.00 (dt, 3 H, J = 2.2 Hz, 6.6 Hz), 7.13 (dd, 1 H, J = 1.5 Hz, 8.1 Hz), 7.18 - 7.22 (m, 3 H), 7.25 - 7.31 (m, 3 H), 7.35 (t, 1 H, J = 8.8 Hz), 7.51 (d, 1 H, J = 8.8 Hz), 7.54 (d, 2 H, J = 8.8 Hz), 7.74 (d, 1 H, J = 2.2 Hz).
IR (Thin film) 2931, 1250 cm-1.
HRMS (FAB, positive) calcd for C43H48O7S2 (M)+ 740.2842; found: 740.2851.
(4e)ナトリウム 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[[3−(へプチルオキシメチル)−4−ヒドロキシフェニル](ヒドロキシ)メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
実施例4(4d)で得られたフェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[[3−(へプチルオキシメチル)−4−ヒドロキシフェニル](ヒドロキシ)メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート(40mg,0.054mmol)、水酸化ナトリウム(22mg,0.54mmol)を用い、実施例1(1c)と同様の操作を行った。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(メタノール:メチレンクロリド=1:5)により精製を行い、標記目的化合物(29mg,79%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CD3OD) δ 0.88 (t, 3 H, J = 6.6 Hz), 0.99 (t, 3 H, J = 7.3 Hz), 1.26 - 1.32 (brs, 8 H), 1.47 - 1.56 (m, 4 H), 1.74 - 1.81 (m, 2 H), 3.39 (t, 2 H, J = 6.6 Hz), 4.01 (t, 2 H, J = 6.6 Hz), 4.42 (d, 2 H, J = 3.7 Hz), 5.76 (s, 1 H), 6.64 (d, 1 H, J = 8.1 Hz), 6.73 (d, 1 H, J = 8.8 Hz), 6.84 (dd,1H,J= 2.2 Hz, 8.8 Hz), 6.92 (dd, 2 H, J = 2.2 Hz, 8.8 Hz), 6.99 (d, 2 H, J = 8.8 Hz), 7.13 (d, 1 H, J = 8.8 Hz), 7.26 (dt, 1 H, J = 1.5 Hz, 8.8 Hz), 7.35 (dt, 1 H, J = 1.5 Hz, 8.8 Hz), 7.52 (d, 2 H, J = 8.8 Hz), 7.59 (d, 1 H, J = 6.6 Hz), 7.93 (d, 1 H, J = 1.5 Hz).
IR (KBr) 3375, 2930, 1244 cm-1.
HRMS (FAB, positive) calcd for C37H44NaO7S2 (M+H)+ 687.2426; found: 687.2413.
(実施例5)ナトリウム 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[ヒドロキシ[4−(1−ヒドロキシノニル)フェニル]メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
(5a)1−(4−ブロモフェニル)ノナン−1−オール
4−ブロモベンズアルデヒド(1.0g、5.4mmol)をテトラヒドロフラン(30mL)に溶解し、−78℃に冷却した。そこへ1.0Mオクチルマグネシウムブロミド−テトラヒドロフラン溶液(10.8mL、10.8mmol)を滴下した後30分間攪拌し、さらに室温で1時間攪拌した。飽和塩化アンモニア水(20mL)を加え反応を停止した後、反応溶液に水(10mL)を加え酢酸エチルを用いて分液操作を行った。有機層を飽和食塩水で洗浄した後硫酸マグネシウムを用いて乾燥し、ろ過の後減圧下溶媒を留去して標題化合物の粗製物を得た。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:10)により精製を行い、標記目的化合物(1.5g、収率92%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CDCl3) δ 0.87 (t, 3 H, J = 6.9 Hz), 1.25 (brs, 12 H), 1.62 - 1.72 (m, 1 H), 1.72 - 1.79 (m, 1 H), 1.80 (d, 1 H, J = 3.4 Hz), 4.60 - 4.68 (m, 1 H), 7.22 (dd, 2 H, J = 1.9 Hz, 8.4 Hz), 7.47 (dd, 2 H, J = 1.9 Hz, 8.4 Hz).
IR (Liquid film) 3352, 2927, 2855, 1488 cm-1.
MS (FAB, positive) m/z, 297 (M-H)+.
(5b)1−(4−ブロモフェニル)ノナン−1−オン
実施例5(5a)で得られた1−(4−ブロモフェニル)ノナン−1−オール(1.3g、4.5mmol)をメチレンクロリド(20mL)に溶解し、そこへピリジウムクロロクロメイト(1.5g、9.0mmol)を加え室温で2時間攪拌した。反応溶液をセライトろ過した後、減圧下溶媒を留去して標題化合物の粗製物を得た。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:20)により精製を行い、標記目的化合物(1.3g、収率96%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CDCl3) δ 0.88 (t, 3 H, J = 6.9 Hz), 1.10 - 1.42 (m, 10 H), 1.68 - 1.79 (m, 2 H), 2.92 (t, 2 H, J = 7.4 Hz), 7.60 (dd, 2 H, J = 1.9 Hz, 8.6 Hz), 7.82 (dd, 2 H, J = 1.9 Hz, 8.6 Hz).
IR (KBr) 2921, 2851, 1675, 1585 cm-1.
MS (FAB, positive) m/z, 297 (M+H)+.
(5c)2−(4−ブロモフェニル)−2−オクチル−1,3−ジオキソラン
実施例5(5b)で得られた1−(4−ブロモフェニル)ノナン−1−オン(0.50g、1.7mmol)をベンゼン(5mL)に溶解し、エチレングリコール(0.47mL、8.4mmol)、p−トルエンスルホン酸(14mg、0.08mmol)を加え、ディーンスターク装置を使用して24時間加熱環流した。飽和重曹水(5mL)を加え反応を停止した後、反応溶液に水(10mL)を加え酢酸エチルを用いて分液操作を行った。有機層を飽和食塩水で洗浄した後硫酸マグネシウムを用いて乾燥し、ろ過の後減圧下溶媒を留去して標題化合物の粗製物を得た。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:20)により精製を行い、標記目的化合物(0.46g、収率80%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CDCl3) δ 0.86 (t, 3 H, J = 6.9 Hz), 1.22 (s, 12 H), 1.84 (t, 2 H, J = 7.8 Hz), 3.67 - 3.79 (m, 2 H), 3.95 - 4.05 (m, 2 H), 7.31 (d, 2 H, J = 8.5 Hz), 7.47 (d, 2 H, J = 8.5 Hz).
IR (Thin film) 2926, 2855 cm-1.
MS (FAB, positive) m/z, 341 (M+H)+.
(5d)フェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[ヒドロキシ[4−(2−オクチル−1,3−ジオキソラン−2−イル)フェニル]メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
実施例5(5c)で得られた2−(4−ブロモフェニル)−2−オクチル−1,3−ジオキソラン(0.33g、1.1mmol)をテトラヒドロフラン(4mL)に溶解し、−78℃に冷却した。そこへ1.6Mn−ブチルリチウム−ヘキサン溶液(0.61mL、0.96mmol)を滴下し、30分間攪拌した。次いで、フェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−ホルミル−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート(0.16g、0.30mmol)のテトラヒドロフラン溶液を滴下し、さらに1時間攪拌した。塩化アンモニウム水溶液(2mL)を加え反応を停止した後、反応溶液に水(5mL)を加え酢酸エチルを用いて分液操作を行った。有機層を飽和食塩水で洗浄した後硫酸マグネシウムを用いて乾燥し、ろ過の後減圧下溶媒を留去して標題化合物の粗製物を得た。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:3)により精製を行い、標記目的化合物(0.12g、収率51%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CDCl3) δ 0.89 (t, 3 H, J = 7.0 Hz), 1.04 (t, 3 H, J = 7.4 Hz), 1.25 - 1.35 (m, 12 H), 1.53 - 1.63 (m, 2 H), 1.82 - 1.89 (m, 4 H), 1.94 (d, 1 H, J = 4.1 Hz), 3.76 (t, 2 H, J = 6.6 Hz), 4.02 (t, 2 H, J = 6.6 Hz), 4.07 (t, 2 H, J = 6.5 Hz), 5.57 (d, 1 H, J = 4.1 Hz), 6.91 (d, 1 H, J = 8.0 Hz), 7.01 (d, 2 H, J = 8.1 Hz), 7.05 (d, 2 H, J = 8.7 Hz), 7.08 (d, 1 H, J = 8.0 Hz), 7.18 - 7.23 (m, 1 H), 7.25 (d, 2 H, J = 8.1 Hz), 7.29 - 7.36 (m, 6 H), 7.41 (t, 1 H, J = 7.6 Hz), 7.54 (d, 1 H, J = 7.6 Hz), 7.59 (d, 2 H, J = 8.7 Hz), 7.76 (d, 1 H, J = 1.5 Hz).
IR (Thin film) 3453, 1593, 1489, 1457, 1387, 1248 cm-1.
HRMS (ESI, positive) calcd for C46H52NaO7S2 (M+Na)+ 803.3053; found: 803.3068.
(5e)フェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[ヒドロキシ(4−ノナノイルフェニル)メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
実施例5(5d)で得られたフェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[ヒドロキシ[4−(2−オクチル−1,3−ジオキソラン−2−イル)フェニル]メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート(0.12g、0.15mmol)をアセトン(4mL)、水(2mL)の混合溶媒に溶解し、p−トルエンスルホン酸ピリジニウム(95mg、0.38mmol)を加え、4時間加熱環流した。減圧下溶媒を留去した残渣を酢酸エチルで希釈した。さらに飽和重曹水(5mL)、飽和食塩水で洗浄し、有機層を硫酸マグネシウムを用いて乾燥し、ろ過の後減圧下溶媒を留去して標題化合物の粗製物を得た。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=2:5)により精製を行い、標記目的化合物(57mg、収率52%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CDCl3) δ 0.88 (t, 3 H, J = 6.9 Hz), 1.00 (t, 3 H, J = 7.4 Hz), 1.21 - 1.40 (m, 10 H), 1.48 - 1.58 (m, 2 H), 1.67 - 1.75 (m, 2 H), 1.78 - 1.86 (m, 2 H), 1.96 (d, 1 H, J = 4.3 Hz), 2.92 (t, 2 H, J = 7.4 Hz), 4.03 (t, 2 H, J = 6.5 Hz), 5.54 (d, 1 H, J = 4.3 Hz), 6.90 (d, 1 H, J = 8.3 Hz), 7.02 (dd, 2 H, J = 2.0 Hz, 8.8 Hz), 7.08 (d, 1 H, J = 7.1 Hz), 7.12 (d, 2 H, J = 8.3 Hz), 7.15 - 7.18 (m, 1 H), 7.20 - 7.36 (m, 8 H), 7.56 (dd, 2 H, J = 2.0 Hz, 8.8 Hz), 7.79 (d, 1 H, J = 1.9 Hz), 7.82 (d, 2 H, J = 8.3 Hz).
IR (Thin film) 3470, 1681, 1593, 1489, 1458, 1387, 1249 cm-1.
HRMS (FAB, positive) calcd for C44H48O6S2 (M)+ 736.2892; found: 736.2921.
(5f)フェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[ヒドロキシ[4−(1−ヒドロキシノニル)フェニル]メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
実施例5(5e)で得られたフェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[ヒドロキシ(4−ノナノイルフェニル)メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート(30mg、0.041mmol)をエタノール(1mL)に溶解し、氷冷下水素化ホウ素ナトリウム(8mg、0.20mmol)を加え、室温で1時間30分攪拌した。飽和重曹水(2mL)を加え反応を停止した後、反応溶液に水(2mL)を加え酢酸エチルを用いて分液操作を行った。有機層を飽和食塩水で洗浄した後硫酸マグネシウムを用いて乾燥し、ろ過の後減圧下溶媒を留去して標題化合物の粗製物を得た。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:2)により精製を行い、標記目的化合物(24mg、収率79%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CDCl3) δ 0.87 (t, 3 H, J = 6.8 Hz), 1.00 (t, 3 H, J = 7.4 Hz), 1.18 - 1.43 (m, 10 H), 1.47 - 1.58 (m, 2 H), 1.58 - 1.70 (m, 1 H), 1.70 - 1.85 (m, 3 H), 1.88 - 1.93 (m, 1 H), 1.98 (brs, 1 H), 4.03 (t, 2 H, J = 6.5 Hz), 4.58 - 4.65 (m, 1 H), 5.53 (t, 1 H, J = 3.7 Hz), 6.88 (dd, 1 H, J = 1.5 Hz, 8.3 Hz), 6.94 (dd, 2 H, J = 2.4 Hz, 8.1 Hz), 6.98 - 7.05 (m, 3 H), 7.17 - 7.43 (m, 5 H), 7.45 - 7.53 (m, 5 H), 7.38 (t, 1 H, J = 7.6 Hz), 7.48 - 7.58 (m, 5 H).
IR (KBr) 3408, 1592, 1490, 1458, 1386, 1248 cm-1.
HRMS (FAB, positive) calcd for C44H50O6S2 (M)+ 738.3094; found: 738.3063.
(5g)ナトリウム 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[ヒドロキシ[4−(1−ヒドロキシノニル)フェニル]メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
実施例5(5f)で得られたフェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[ヒドロキシ[4−(1−ヒドロキシノニル)フェニル]メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート(38mg、0.051mmol)をジオキサン(2mL)、水(1mL)の混合溶媒に溶解し、水酸化ナトリウム(20mg、0.51mmol)を加え5時間加熱環流した後、減圧下溶媒を留去して標題化合物の粗製物を得た。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(メタノール:メチレンクロリド=1:5)により精製を行い、標記目的化合物(24mg、収率69%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CD3OD) δ 0.87 (t, 3 H, J = 7.0 Hz), 1.00 (t, 3 H, J = 7.4 Hz), 1.20 - 1.34 (m, 12 H), 1.48 - 1.64 (m, 3 H), 1.65 - 1.75 (m, 1 H), 1.75 - 1.82 (m, 2 H), 4.02 (t, 2 H, J = 6.4 Hz), 4.51 (t, 1 H, J = 6.7 Hz), 5.81 (d, 1 H, J = 2.0 Hz), 6.72 (d, 0.5 H, J = 8.2 Hz), 6.73 (d, 0.5 H, J = 8.2 Hz), 6.85 - 6.91 (m, 1 H), 6.99 (d, 4 H, J = 8.5 Hz), 7.12 - 7.17 (m, 3 H), 7.28 (t, 1 H, J = 7.6 Hz), 7.35 (t, 1 H, J = 7.6 Hz), 7.54 (d, 2 H, J = 8.5 Hz), 7.57 (d, 0.5 H, J = 7.6 Hz), 7.58 (d, 0.5 H, J = 7.6 Hz), 7.87 (s, 0.5 H), 7.88 (d, 0.5 H, J = 1.7 Hz).
IR (KBr) 3409, 1593, 1494, 1458, 1243 cm-1.
HRMS (ESI, negative) calcd for C38H45O6S2 (M-Na)+ 661.2658; found: 661.2644.
(実施例6)ナトリウム 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[[5−(ヘプチロキシメチル)−2−フリル]ヒドロキシメチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
(6a)2−ブロモ−5−(へプチルオキシメチル)フラン
(5−ブロモ−2−フリル)メタノール(0.37g,2.1mmol)、ヘプチルブロマイド(0.50mL,3.1mmol)、55wt%水素化ナトリウム(0.11g,2.5mmol)を用い、実施例1(1a)と同様の操作を行った。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:19) により精製を行い、標記目的化合物 (0.53g,91%)を得た。
1HNMR (500 MHz, CDCl3) δ 0.88 (t, 3 H, J = 5.9 Hz), 1.24 - 1.36 (m, 8 H), 1.58 (quintet, 2 H, J = 6.8 Hz), 3.45 (t, 2 H, J = 6.8 Hz), 4.38 (s, 2 H), 6.25 (d, 1 H, J = 2.9 Hz), 6.28 (d, 1 H, J = 2.9 Hz).
IR (neat) 1503, 1467, 1360 cm-1.
HRMS (FAB, positive) calcd for C12H19BrO2 (M)+ 274.0569; found: 279.0554.
(6b)フェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[[5−(ヘプチロキシメチル)−2−フリル](ヒドロキシ)メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
実施例6(6a)で得られた2−ブロモ−5−(へプチルオキシメチル)フラン(34mg、0.15mmol)、フェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−ホルミル−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート(52mg,0.10mmol)、1.6Mn−ブチルリチウム−ヘキサン溶液(94μL,0.15mmol)を用い、実施例1(1b)と同様の操作を行った。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=3:7) により精製を行い、標記目的化合物 (64mg,89%)を得た。
1HNMR (500 MHz, CDCl3) δ 0.87 (t, 3 H, J = 6.8 Hz), 1.00 (t, 3 H, J = 6.8 Hz), 1.20-1.33 (m, 8 H), 1.48-1.57 (m, 4 H), 1.81 (quintet, 2 H, J = 6.8 Hz), 2.30 (brs, 1 H), 3.41 (t, 2 H, J = 6.8 Hz), 4.02 (t, 2 H, J = 6.8 Hz), 4.35 (s, 2 H), 5.43 (d, 1 H, J = 2.9 Hz), 5.90 (d, 1 H, J = 2.9 Hz), 6.18 (d, 1 H, J = 2.9 Hz), 6.89 (d, 1 H, J = 7.8 Hz), 7.00 (d, 2 H, J = 8.8 Hz), 7.06 (d, 1 H, J = 7.8 Hz), 7.19 (d, 2 H, J = 7.8 Hz), 7.24 (t, 2 H, J = 6.8 Hz), 7.31 (t, 3 H, J = 7.8 Hz), 7.38 (t, 1 H, J = 7.8 Hz), 7.54 (d, 2 H, J = 8.8 Hz), 7.61 (d, 1 H, J = 7.8 Hz), 7.78 (d, 1 H, J = 2.0 Hz).
IR (neat) 3534, 3417, 1593, 1489, 1458 cm-1.
HRMS (ESI, positive) calcd for C41H46NaO7S2 (M+Na)+ 737.2582; found: 737.2587.
(6c)ナトリウム 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[[5−(ヘプチロキシメチル)−2−フリル](ヒドロキシ)メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
実施例6(6b)で得られたフェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[[5−(ヘプチロキシメチル)−2−フリル](ヒドロキシ)メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート(52mg,0.10mmol)、水酸化ナトリウム(50mg,1.0mmol)を用い、実施例1(1c)と同様の操作を行った。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(メタノール:メチレンクロライド=1:4)により精製し、標記目的化合物(23mg,40%)を得た。
1HNMR (500 MHz, CD3OD) δ 0.88 (t, 3 H, J = 7.8 Hz), 1.00 (t, 3 H, J = 7.8 Hz), 1.20-1.33 (m, 8 H), 1.42-1.56(m, 4 H), 1.78 (quintet, 2 H, J = 6.8 Hz), 3.37 (t, 2 H, J = 6.8 Hz), 4.02 (t, 2 H, J = 6.8 Hz), 4.33 (s, 2 H), 5.71 (s, 1 H), 5.97 (d, 1 H, J = 2.9 Hz), 6.21 (d, 1 H, J = 2.9 Hz), 6.77 (d, 1 H, J = 7.8 Hz), 6.96-7.04 (m, 3 H), 7.18 (d, 1 H, J = 7.8 Hz), 7.33 (t, 1 H, J = 6.8 Hz), 7.38 (t, 1 H, J = 7.8 Hz), 7.53 (d, 2 H, J = 7.8 Hz), 7.68 (d, 1 H, J = 6.8 Hz), 7.93 (s, 1 H).
IR (CHCl3) 3634, 3401, 1594, 1494, 1459 cm-1.
HRMS (ESI, positive) calcd for C35H41O7S3 (M-Na)- 637.2294; found: 637.2319.
(実施例7)ナトリウム 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[ヒドロキシ(5−[[(6−ヒドロキシヘキシル)オキシ]メチル]チエン−3−イル)メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
(7a)2−[6−[(4−ブロモチエン−2−イル)メトキシ]ヘキシロキシ]テトラヒドロ−2H−ピラン
(4−ブロモチエン−2−イル)メタノール(0.35g,1.8mmol)、2−(6−ブロモヘキシルオキシ)テトラヒドロ−2H−ピラン(0.60mL、2.7mmol)、水素化ナトリウム(0.10g,2.7mmol)を用い、実施例1(1a)と同様の操作を行った。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:9) により精製を行い、標記目的化合物 (0.70g,100%)を得た。
1HNMR (500 MHz, CDCl3) δ 1.33-1.43 (m, 6 H), 1.48-1.64 (m, 10 H), 1.68-1.74 (m, 1 H), 1.78-1.88 (m, 1 H), 3.38 (dt, 1 H, J = 9.8 Hz, 6.8 Hz), 3.44-3.52(m, 3 H), 3.73 (dt, 1 H, J = 9.8 Hz, 6.8 Hz), 3.83-3.89 (m, 1 H), 4.57 (t, 1 H, J = 3.9 Hz), 4.60 (s, 2 H), 6.90 (s, 1 H), 7.17 (s, 1 H).
IR (neat) 1531, 1463, 1454, 1440, 1354 cm-1.
HRMS (FAB, positive) calcd for C16H25BrO3S (M)+ 376.0708; found: 376.0708.
(7b)フェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[ヒドロキシ[5−[[6−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)ヘキシロキシ]メチル]チエン−3−イル]メチル−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
実施例7(7a)で得られた2−[6−[(4−ブロモチエン−2−イル)メトキシ]ヘキシロキシ]テトラヒドロ−2H−ピラン(44mg、0.15mmol)、フェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−ホルミル−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート(52mg,0.10mmol)、1.6Mn−ブチルリチウム−ヘキサン溶液(94μL,0.15mmol)を用い、実施例1(1b)と同様の操作を行った。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=3:7) により精製を行い、標記目的化合物 (32mg,39%)を得た。
1HNMR (500 MHz, CDCl3) δ 1.00 (t, 3 H, J = 6.8 Hz), 1.32-1.40 (m, 6 H), 1.47-1.64 (m, 10 H), 1.66-1.73 (m, 1 H), 1.81 (quintet, 2 H, J = 6.8 Hz), 2.10 (d, 1 H, J = 3.9 Hz), 3.36 (dt, 1 H, J = 9.8 Hz, 6.8 Hz), 3.41-3.51 (m, 3 H), 3.71 (dt, 1 H, J = 9.8 Hz, 6.8 Hz), 3.82-3.88 (m, 1 H), 4.02 (t, 2 H, J = 3.9 Hz), 6.62 (s, 1 H), 6.77 (s, 1 H), 6.89 (d, 1 H, J = 7.8 Hz), 7.01 (d, 2 H, J = 8.8 Hz), 7.04 (d, 1 H, J = 7.8 Hz), 7.18-7.23 (m, 3 H), 7.27-7.33 (m, 2 H), 7.37 (t, 1 H, J = 7.8 Hz), 7.52 (d, 1 H, J = 7.8 Hz), 7.55 (d, 2 H, J = 8.8 Hz), 7.75 (d, 1 H, J = 2.0 Hz).
IR (neat) 3413, 1593, 1489, 1457 cm-1.
HRMS (ESI, positive) calcd for C45H52NaO8S3 (M+Na)+ 839.2722; found: 839.2698.
(7c)フェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[ヒドロキシ(5−[[(6−ヒドロキシヘキシル)オキシ]メチル]チエン−3−イル)メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
実施例7(7b)で得られたフェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[ヒドロキシ[5−[[6−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)ヘキシロキシ]メチル]チエン−3−イル]メチル−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート(30mg,0.037mmol)をジオキサン(0.5mL)に溶解し、5%硫酸水溶液(0.1mL)を加え、室温で2時間撹拌した。40度に加熱し、更に1時間撹拌した後、飽和重曹水(0.5mL)を加え反応を停止した。水5mLを加え、エーテルを用いて抽出操作を行った。有機層を硫酸マグネシウムを用いて乾燥し、ろ過の後減圧下溶媒を留去して標題化合物の粗製物を得た。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=5:5) により精製を行い、標記目的化合物 (16mg,58%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CDCl3) δ 1.00 (t, 3 H, J = 7.3 Hz), 1.28-1.40 (m, 5 H), 1.49-1.62 (m, 6 H), 1.81 (quintet, 2 H, J = 7.3 Hz), 2.12 (brs, 1 H), 3.44 (t, 2 H, J = 6.6 Hz), 3.61 (t, 2 H, J = 5.9 Hz), 4.02 (t, 2 H, J = 6.6 Hz), 4.52 (s, 2 H), 5.48 (s, 1 H), 6.63 (s, 1 H), 6.77 (s, 1 H), 6.89 (d, 1 H, J = 8.1 Hz), 7.01 (d, 2 H, J = 8.8 Hz), 7.05 (d, 1 H, J = 8.1 Hz), 7.51-7.57 (m, 3 H), 7.75 (d, 1 H, J = 2.2 Hz).
IR (neat) 3545, 3390, 1593, 1489, 1458 cm-1.
HRMS (ESI, positive) calcd for C40H44O7S3 (M)+ 732.2249; found: 732.2244.
(7d)ナトリウム 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[ヒドロキシ(5−[[(6−ヒドロキシヘキシル)オキシ]メチル]チエン−3−イル)メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
実施例7(7c)で得られたフェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[ヒドロキシ(5−[[(6−ヒドロキシヘキシル)オキシ]メチル]チエン−3−イル)メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート(14mg,0.019mmol)、水酸化ナトリウム(50mg,1.0mmol)を用い、実施例1(1c)と同様の操作を行った。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(メタノール:メチレンクロライド=1:4)により精製し、標記目的化合物(6.2mg,50%)を得た。
1HNMR (500 MHz, CD3OD) δ 1.00 (t, 3 H, J = 6.8 Hz), 1.27-1.37 (m, 5 H), 1.46-1.57(m, 6 H), 1.78 (quintet, 2 H, J = 6.8 Hz), 3.40 (t, 2 H, J = 6.8 Hz), 3.51 (t, 2 H, J = 6.8 Hz), 4.02 (t, 2 H, J = 6.8 Hz), 4.52 (s, 2 H), 5.78 (s, 1 H), 6.68 (s, 1 H), 6.76 (d, 1 H, J = 8.8 Hz), 6.91 (s, 1 H), 6.97-7.02 (m, 3 H), 7.17 (d, 1 H, J = 7.8 Hz), 7.30 (t, 1 H, J = 7.8 Hz), 7.36 (t, 1 H, J = 7.8 Hz), 7.53 (d, 2 H, J = 8.8 Hz), 7.59 (d, 1 H, J = 6.8 Hz), 7.94 (s, 1 H).
IR (CHCl3) 3691, 3608, 3397, 1595, 1494, 1458 cm-1.
HRMS (ESI, positive) calcd for C34H39Na2O7S3 (M+Na)+ 701.1653; found: 701.1663.
(実施例8)ナトリウム 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[ヒドロキシ[3−[(6−ヒドロキシヘキシロキシ)メチル]フェニル]メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
(8a)2−[[6−(3−ブロモベンジルオキシ)ヘキシル]オキシ]テトラヒドロ−2H−ピラン
3−ブロモベンジルアルコール(1.0g,5.3mmol)、2−(6−ブロモヘキシルオキシ)テトラヒドロ−2H−ピラン(1.4mL、6.4mmol)、55wt%水素化ナトリウム(0.35g,8.0mmol)を用い、実施例1(1a)と同様の操作を行った。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:19) により精製を行い、標記目的化合物 (1.6g,80%)を得た。
1HNMR (500 MHz, CDCl3) δ 1.36-1.45 (m, 5 H), 1.48-1.66 (m, 10 H), 1.68-1.74 (m, 1 H), 1.79-1.86 (m, 1 H), 3.38 (dt, 1 H, J = 9.8 Hz, 6.8 Hz), 3.45-3.52(m, 3 H), 3.73 (dt, 1 H, J = 9.8 Hz, 6.8 Hz), 3.84-3.90 (m, 1 H), 4.46 (s, 2 H), 4.57 (t, 1 H, J = 4.9 Hz), 7.20 (t, 1 H, J = 7.8 Hz), 7.25 (d, 1 H, J = 7.8 Hz), 7.39 (d, 1 H, J = 7.8 Hz), 7.49 (s, 1 H).
IR (neat) 1571, 1353 cm-1.
HRMS (FAB, positive) calcd for C18H27NaBrO3 (M+Na)+ 393.1041; found: 393.1054.
(8b)フェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[ヒドロキシ[[[6−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)ヘキシル]オキシ]メチル]フェニル]メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
実施例8(8a)で得られた2−[[6−(3−ブロモベンジルオキシ)ヘキシル]オキシ]テトラヒドロ−2H−ピラン(46mg、0.15mmol)、フェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−ホルミル−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート(52mg,0.10mmol)、1.6Mn−ブチルリチウム−ヘキサン溶液(94μL,0.15mmol)を用い、実施例1(1b)と同様の操作を行った。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=3:7) により精製を行い、標記目的化合物 (48mg,59%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CDCl3) δ 1.00 (t, 3 H, J = 7.3 Hz), 1.33-1.42 (m, 5 H), 1.46-1.73 (m, 11 H), 1.81 (quintet, 2 H, J = 6.6 Hz), 2.15 (d, 1 H, J = 4.4 Hz), 3.36 (dt, 1 H, J = 9.5 Hz, 6.6 Hz), 3.43 (t, 2 H, J = 6.6 Hz), 3.47 (t, 2 H, J = 6.6 Hz), 3.71 (dt, 1 H, J = 9.8 Hz, 6.8 Hz), 3.80-3.84 (m, 1 H), 4.02 (t, 2 H, J = 6.6 Hz), 4.42 (s, 2 H), 4.55 (brs, 1 H), 5.51 (d, 1 H, J = 3.7 Hz), 6.87-6.91 (m, 2 H), 7.01 (d, 2 H, J = 8.8 Hz), 7.04 (dd, 1 H, J = 1.5 Hz, 7.3 Hz), 7.07 (s, 1 H), 7.14-7.30 (m, 8 H), 7.33 (dt, 1 H, J = 1.5 Hz, 7.3 Hz), 7.42 (d, 1 H, J = 7.3 Hz), 7.55 (d, 2 H, J = 8.8 Hz), 7.77 (d, 1 H, J = 2.2 Hz).
IR (neat) 3411, 1593, 1489, 1457 cm-1.
HRMS (ESI, positive) calcd for C47H54NaO8S2 (M+Na)+ 833.3158; found: 833.3127.
(8c)フェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[ヒドロキシ(3−[[6−ヒドロキシヘキシロキシ]メチル]フェニル)メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
実施例8(8b)で得られたフェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[ヒドロキシ[[[6−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)ヘキシル]オキシ]メチル]フェニル]メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート(36mg、0.044mmol)、5%硫酸水溶液(0.1mL)を用い、実施例7(7c)と同様の操作を行った。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(メタノール:メチレンクロライド=1:19)により精製し、標記目的化合物(13mg,42%)を得た。
1HNMR (500 MHz, CDCl3) δ 1.00 (t, 3 H, J = 6.8 Hz), 1.30-1.41 (m, 5 H), 1.489-1.64 (m, 6 H), 1.81 (quintet, 2 H, J = 6.8 Hz), 2.14 (brs, 1 H), 3.44 (t, 2 H, J = 6.8 Hz), 3.62 (t, 2 H, J = 6.8 Hz), 4.03 (t, 2 H, J = 6.6 Hz), 4.43 (s, 2 H), 5.54 (s, 1 H), 6.88-6.92 (m, 2 H), 7.01 (d, 2 H, J = 8.8 Hz), 7.05 (d, 1 H, J = 7.8 Hz), 7.09 (s, 1 H), 7.15-7.30 (m, 9 H), 7.34 (t, 1 H, J = 7.8 Hz), 7.43 (d, 1 H, J = 7.8 Hz), 7.55 (d, 2 H, J = 8.8 Hz), 7.78 (s, 1 H).
IR (neat) 3388, 1593, 1489, 1457 cm-1.
HRMS (ESI, positive) calcd for C42H46NaO7S2 (M+Na)+ 749.2583; found: 749.2581.
(8d)ナトリウム 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[ヒドロキシ[3−[(6−ヒドロキシヘキシロキシ)メチル]フェニル]メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
実施例8(8c)で得られたフェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[ヒドロキシ[3−[(6−ヒドロキシヘキシロキシ)メチル]フェニル]メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート(13mg,0.018mmol)、水酸化ナトリウム(50mg,1.0mmol)を用い、実施例1(1c)と同様の操作を行った。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(メタノール:メチレンクロライド=1:4)により精製し、標記目的化合物(5.7mg,48%)を得た。
1HNMR (500 MHz, CD3OD) δ 1.00 (t, 3 H, J = 6.8 Hz), 1.30-1.38 (m, 5 H), 1.47-1.58(m, 6 H), 1.78 (quintet, 2 H, J = 6.8 Hz), 3.40 (t, 2 H, J = 5.9 Hz), 3.52 (t, 2 H, J = 6.8 Hz), 4.03 (t, 2 H, J = 6.8 Hz), 4.37 (d, 1 H, J = 12.7 Hz), 4.40 (d, 1 H, J = 12.7 Hz), 5.84 (s, 1 H), 6.76 (d, 1 H, J = 8.8 Hz), 6.96-7.04 (m, 5 H), 7.12 (d, 1 H, J = 7.8 Hz), 7.17 (t, 1 H, J = 7.8 Hz), 7.28 (t, 1 H, J = 7.8 Hz), 7.34 (t, 1 H, J = 7.8 Hz), 7.50-7.56 (m, 3 H), 7.95 (d, 1 H, J = 2.0 Hz).
IR (CHCl3) 3692, 3608, 3410, 1594, 1494, 1458 cm-1.
HRMS (ESI, positive) calcd for C36H41O7S2 (M-Na)- 649.2293; found: 649.2319.
(実施例9)ナトリウム 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[ヒドロキシ[3−(オクチルオキシ)フェニル]メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
(9a)1−ブロモ−3−(オクチルオキシ)ベンゼン
3−ブロモフェノール(0.52g,3.0mmol)、1−ブロモオクタン(0.78mL,4.5mmol)、55%水素化ナトリウム(0.39g,9.0mmol)を用い、実施例1(1a)と同様の操作を行った。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:15)により精製を行い、標記目的化合物(0.77g,90%)を得た。
1HNMR (500 MHz, CDCl3) δ 0.88 (t, 3 H, J = 6.7 Hz), 1.22 - 1.37 (brs, 8 H), 1.59 - 1.64 (m, 2 H), 3.46 (t, 2 H, J = 6.6 Hz), 4.46 (s, 2 H), 7.20 (t, 1 H, J = 7.7 Hz), 7.25 (d, 1 H, J = 5.9 Hz), 7.39 (d, 1 H, J = 7.8 Hz), 7.49 (s, 1 H).
IR (Liquid film) 2929, 1108 cm-1.
HRMS (EI, positive) calcd for C14H21 79BrO (M)+ 284.0776; found: 284.0775.
(9b)フェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[ヒドロキシ[3−(オクチルオキシ)フェニル]メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
実施例9(9a)で得られた1−ブロモ−3−(オクチルオキシ)ベンゼン(0.11g,0.38mmol)、1.6Mn−ブチルリチウム−ヘキサン溶液 (0.24mL,0.38mmol)、フェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−ホルミル−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート(0.1g,0.19mmol)を用い、実施例1(1b)と同様の操作を行った。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:5)により精製を行い、標記目的化合物(67mg,49%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CDCl3) δ 0.87 (t, 3 H, J = 6.6 Hz), 0.99 (t, 3 H, J = 7.3 Hz), 1.04 - 1.23 (brs, 8 H), 1.24 - 1.28 (m, 2 H), 1.41 - 1.56 (m, 4 H), 1.78 - 1.83 (m, 2 H), 3.69 - 3.73 (m, 1 H), 3.79 - 3.83 (m, 1 H), 4.01 (t, 2 H, J = 6.5 Hz), 5.73 (d, 1 H, J = 4.8 Hz), 6.75 (d, 1 H, J = 8.1 Hz), 6.89 (t, 2 H, J = 8.1 Hz), 6.99 (d, 2 H, J = 8.7 Hz), 7.05 (d, 1 H, J = 6.9 Hz), 7.11 (t, 1 H, J = 7.3 Hz), 7.15 - 7.20 (m, 3 H), 7.21 - 7.30 (m, 5 H), 7.31 - 7.33 (m, 2 H), 7.54 (d, 2 H, J = 2.7 Hz), 7.81 (s, 1 H).
IR (Liquid film) 2930, 1490, 1247 cm-1.
HRMS (ESI, positive) calcd for C43H48NaO6S2 (M+Na)+ 747.2790; found: 747.2798.
(9c)ナトリウム 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[ヒドロキシ[3−(オクチルオキシ)フェニル]メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
実施例9(9b)で得られたフェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[ヒドロキシ[3−(オクチルオキシ)フェニル]メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート(67mg,0.092mmol)、水酸化ナトリウム(37mg,0.92mmol)を用い、実施例1(1c)と同様の操作を行った。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(メタノール:メチレンクロリド=1:5)により精製を行い、標記目的化合物(53mg,86%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CD3OD) δ 0.88 (t, 3 H, J = 6.6 Hz), 0.99 (t, 3 H, J = 7.3 Hz), 1.03 - 1.21 (brs, 8 H), 1.23 - 1.30 (m, 2 H), 1.34 - 1.43 (m, 2 H), 1.47 - 1.57 (m, 2 H), 1.74 - 1.79 (m, 2 H), 3.60 - 3.65 (m, 1 H), 3.73 - 3.79 (m, 1 H), 4.02 (t, 2 H, J = 6.6 Hz), 6.07 (s, 1 H), 6.74 (d, 1 H, J = 8.1 Hz), 6.81 (d, 1 H, J = 8.1 Hz), 6.92 (t, 1 H, J = 8.1 Hz), 6.99 (d, 2 H, J = 8.8 Hz), 7.14 - 7.22 (m, 5 H), 7.24 (dt, 1 H, J = 2.2 Hz, 8.8 Hz), 7.54 (d, 3 H, J = 8.8 Hz), 8.13 (d, 1 H, J = 2.2 Hz).
IR (KBr) 3410, 2928, 1241 cm-1.
HRMS (ESI, negative) calcd for C37H43O6S2 (M-Na)- 647.2511; found: 647.2506.
(実施例10)ナトリウム 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[ヒドロキシ[3−[(1Z)−3−(ペンチルオキシ)プロプ−1−エニル]フェニル]メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
(10a)3−(3−ブロモフェニル)プロプ−2−イン−1−オール
3−ブロモヨードベンゼン(2.8g,10.0mmol)、プロパルギルアルコール(0.62g,11.0mmol)をピペリジン(15mL)とベンゼン(15mL)に溶解した後、ヨウ化銅(38mg,0.2mmol)、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(70mg,0.1mmol)を加え、室温で1時間攪拌した。反応溶液に水(30mL)を注ぎ反応を停止した後、酢酸エチルを用いて分液操作を行った。有機層を希塩酸及び飽和食塩水で洗った後硫酸ナトリウムを用いて乾燥し、ろ過の後減圧下溶媒を留去して標題化合物の粗製物を得た。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:5)により精製を行い、標記目的化合物(1.8g,86%)を得た。
1HNMR (500 MHz, CDCl3) δ 4.53 (d, 2 H, J = 6.1 Hz), 7.22 (t, 1 H, J = 7.9 Hz), 7.40 (d, 1 H, J = 7.7 Hz), 7.50 (d, 1 H, J = 8.2 Hz), 7.63 (s, 1 H).
IR (Thin film) 3329, 1473 cm-1.
HRMS (EI, positive) calcd for C9H7 79BrO (M)+ 209.9680; found: 209.9684.
(10b)(2Z)−3−(3−ブロモフェニル)プロプ−2−エン−1−オール
実施例10(10a)で得られた3−(3−ブロモフェニル)プロプ−2−イン−1−オール(0.15g,0.71mmol)をメタノール(2mL)に溶解した後、リンドラー触媒(150mg)を加え、室温で7時間攪拌した。反応溶液をセライトろ過後、減圧下溶媒を留去して標題化合物の粗製物を得た。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:2)により精製を行い、標記目的化合物(0.14g,96%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CDCl3) δ 4.40 (d, 2 H, J = 5.9 Hz), 5.88 - 5.94 (m, 1 H), 6.49 (d, 1 H, J = 11.7 Hz), 7.13 (d, 1 H, J = 8.1 Hz), 7.21 (t, 1 H, J = 8.1 Hz), 7.35 (t, 1 H, J = 1.5 Hz), 7.38 (dd, 1 H, J = 1.5 Hz, 8.1 Hz).
IR (Liquid film) 3334, 1475 cm-1.
HRMS (EI, positive) calcd for C9H9 79BrO (M)+ 211.9836; found: 211.9839.
(10c)(2Z)−3−(3−ブロモフェニル)プロプ−2−エニル ペンチル エーテル
実施例10(10b)で得られた(2Z)−3−(3−ブロモフェニル)プロプ−2−エン−1−オール(0.14g、0.68mmol)、1−アミルブロミド(0.15g,1.02mmol)、55%水素化ナトリウム(89mg,2.04mmol)を用い、実施例1(1a)と同様の操作を行った。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:15)により精製を行い、標記目的化合物(0.16g,86%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CDCl3) δ 0.89 (dt, 3 H, J = 2.2 Hz, 6.4 Hz), 1.26 - 1.37 (brs, 4 H), 1.55 - 1.63 (m, 2 H), 3.29 (t, 2 H, J = 6.6 Hz), 4.16 (dd, 2 H, J = 2.2 Hz, 6.6 Hz), 5.88 - 5.94 (m, 1 H), 6.50 (d, 1 H, J = 11.7 Hz), 7.12 (d, 1 H, J = 8.1 Hz), 7.18 (dt, 1 H, J = 2.2 Hz, 8.1 Hz), 7.36 (d, 1 H, J = 6.6 Hz), 7.37 (d, 1 H, J = 1.5 Hz).
IR (Liquid film) 2931, 1104 cm-1.
HRMS (EI, positive) calcd for C14H19 79BrO (M)+ 282.0619; found: 282.0618.
(10d)フェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[ヒドロキシ[3−[(1Z)−3−(ペンチルオキシ)プロプ−1−エニル]フェニル]メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
実施例10(10c)で得られた(2Z)−3−(3−ブロモフェニル)プロプ−2−エニル ペンチル エーテル(0.11g,0.38mmol)、1.6Mn−ブチルリチウム−ヘキサン溶液 (0.24mL,0.38mmol)、フェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−ホルミル−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート(0.1g,0.19mmol)を用い、実施例1(1b)と同様の操作を行った。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル:ベンゼン=1:25)により精製を行い、標記目的化合物(53mg,38%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CDCl3) δ 0.88 (t, 3 H, J = 6.6 Hz), 0.99 (t, 3 H, J = 7.3 Hz), 1.26 - 1.32 (brs, 4 H), 1.48 - 1.58 (m, 4 H), 1.77 - 2.03 (m, 2 H), 3.37 (t, 2 H, J = 6.6 Hz), 4.02 (t, 2 H, J = 5.8 Hz), 4.10 (d, 2 H, J = 5.8 Hz), 5.51 (d, 1 H, J = 4.4 Hz), 5.79 - 5.85 (m, 1 H), 6.49 (d, 1 H, J = 11.7 Hz), 6.88 (d, 3 H, J = 8.1 Hz), 7.01 (d, 2 H, J = 8.8 Hz), 7.04 - 7.07 (m, 2 H), 7.14 - 7.22 (m, 5 H), 7.24 - 7.29 (m, 3 H), 7.34 (t, 1 H, J = 8.8 Hz), 7.43 (dd, 1 H, J = 1.5 Hz, 8.8 Hz), 7.55 (d, 2 H, J = 8.8 Hz), 7.77 (d, 1 H, J = 1.5 Hz).
IR (Thin film) 2933, 1248 cm-1.
HRMS (ESI, positive) calcd for C43H46NaO6S2 (M+Na)+ 745.2633; found: 745.2617.
(10e)ナトリウム 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[ヒドロキシ[3−[(1z)−3−(ペンチルオキシ)プロプ−1−エニル]フェニル]メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
実施例10(10d)で得られたフェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[ヒドロキシ[3−[(1Z)−3−(ペンチルオキシ)プロプ−1−エニル]フェニル]メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート(53mg,0.073mmol)、水酸化ナトリウム(31mg,0.78mmol)を用い、実施例1(1c)と同様の操作を行った。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(メタノール:メチレンクロリド=1:5)により精製を行い、標記目的化合物(36mg,74%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CD3OD) δ 0.89 (t, 3 H, J = 6.6 Hz), 0.99 (t, 3 H, J = 7.3 Hz), 1.28 - 1.34 (brs, 4 H), 1.47 - 1.55 (m, 4 H), 1.74 - 1.81 (m, 2 H), 3.31 - 3.37 (m, 4 H), 4.01 (t, 2 H, J = 6.6 Hz), 4.07 (dd, 2 H, J = 2.2 Hz, 6.6 Hz), 5.71 - 5.77 (m, 1 H), 5.85 (s, 1 H), 6.49 (d, 1 H, J = 12.4 Hz), 6.75 (d, 1 H, J = 8.1 Hz), 6.90 (s,1H), 6.95 (dd, 1 H, J = 2.2 Hz, 8.1 Hz), 6.98 - 7.02 (m, 4 H), 7.15 - 7.20 (m, 2 H), 7.28 (dt, 1 H, J = 1.5 Hz, 8.8 Hz), 7.35 (dt, 1 H, J = 1.5 Hz, 8.8 Hz), 7.54 (d, 3 H, J = 8.1 Hz), 7.98 (d, 1 H, J = 2.2 Hz).
IR (KBr) 3419, 2932, 1243 cm-1.
HRMS (ESI, negative) calcd for C37H41O6S2 (M-Na)- 645.2344; found: 645.2339.
(実施例11)ナトリウム 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[[2−フルオロ−5−(ヘプチロキシメチル)フェニル]ヒドロキシメチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
(11a)2−ブロモ−1−フルオロ−4−(ヘプチロキシメチル)ベンゼン
3−ブロモ−4−フルオロベンジルアルコール(0.47g,2.3mmol)、ヘプチルブロミド(0.46mL、2.8mmol)、55wt%水素化ナトリウム(0.12g,2.8mmol)を用い、実施例1(1a)と同様の操作を行った。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:19) により精製を行い、標記目的化合物 (0.61g,87%)を得た。
1HNMR (500 MHz, CDCl3) δ 0.88 (t, 3 H, J = 6.8 Hz), 1.22 - 1.38 (m, 8 H), 1.61 (quintet, 2 H, J = 6.8 Hz), 3.45 (t, 2 H, J = 6.8 Hz), 4.43 (s, 2 H), 7.08 (t, 1 H, J = 8.8 Hz), 7.23-7.26 (m, 1 H), 7.53 (d, 1 H, J = 6.8 Hz).
IR (neat) 1570, 1351 cm-1.
HRMS (FAB, positive) calcd for C14H20BrFO (M)+ 302.0682; found: 302.0692.
(11b)フェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[[2−フルオロ−5−(ヘプチロキシメチル)フェニル]ヒドロキシメチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
実施例11(11a)で得られた2−ブロモ−1−フルオロ−4−(ヘプチロキシメチル)ベンゼン(38mg、0.15mmol)、フェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−ホルミル−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート(52mg,0.10mmol)、1.6Mn−ブチルリチウム−ヘキサン溶液(94μL,0.15mmol)を用い、実施例1(1b)と同様の操作を行った。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=2:8) により精製を行い、標記目的化合物 (45mg,61%)を得た。
1HNMR (500 MHz, CDCl3) δ 0.88 (t, 3 H, J = 6.8 Hz), 1.00 (t, 3 H, J = 6.8 Hz), 1.23-1.38 (m, 8 H), 1.52 (sextet, 2 H, J = 6.8 Hz), 1.60 (quintet, 2 H, J = 6.8 Hz), 1.81 (quintet, 2 H, J = 6.8 Hz), 1.92 (d, 1 H, J = 4.9 Hz), 3.45 (t, 2 H, J = 6.8 Hz), 4.03 (t, 2 H, J = 6.8 Hz), 4.45 (s, 2 H), 5.66 (d, 1 H, J = 4.9 Hz), 6.84 (d, 1 H, J = 8.8 Hz), 6.91 (d, 1 H, J = 8.8 Hz), 7.01 (d, 2 H, J = 8.8 Hz), 7.06 (d, 1 H, J = 8.8 Hz), 7.11 (t, 1 H, J = 7.8 Hz), 7.17-7.33 (m, 8 H), 7.40 (d, 1 H, J = 6.8 Hz), 7.55 (d, 2 H, J = 8.8 Hz), 7.80 (d, 1 H, J = 2.0 Hz).
IR (neat) 3540, 3409, 1593, 1493, 1458 cm-1.
HRMS (ESI, positive) calcd for C43H47NaFO6S2 (M+Na)+ 765.2695; found: 765.2687.
(11c)ナトリウム 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[[2−フルオロ−5−(ヘプチロキシメチル)フェニル]ヒドロキシメチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
実施例11(11b)で得られたフェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[[2−フルオロ−5−(ヘプチロキシメチル)フェニル]ヒドロキシメチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート(43mg,0.057mmol)、水酸化ナトリウム(50mg,1.0mmol)を用い、実施例1(1c)と同様の操作を行った。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(メタノール:メチレンクロライド=1:4)により精製し、標記目的化合物(18mg,46%)を得た。
1HNMR (500 MHz, CD3OD) δ 0.89 (t, 3 H, J = 7.8 Hz), 1.00 (t, 3 H, J = 6.8 Hz), 1.23-1.37 (m, 8 H), 1.48-1.59 (m, 4 H), 1.78 (quintet, 2 H, J = 6.8 Hz), 3.44 (t, 2 H, J = 6.8 Hz), 4.03 (t, 2 H, J = 6.8 Hz), 4.41 (d, 1 H, J = 11.7 Hz), 4.45 (d, 1 H, J = 11.7 Hz), 6.03 (s, 1 H), 6.76 (d, 1 H, J = 8.8 Hz), 6.85 (t, 1 H, J = 7.8 Hz), 7.00 (d, 2 H, J = 8.8 Hz), 7.03 (d, 1 H, J = 7.8 Hz), 7.14-7.19 (m, 2 H), 7.26-7.33 (m, 2 H), 7.41 (d, 2 H, J = 8.8 Hz), 7.54 (d, 2 H, J = 8.8 Hz), 7.96 (s, 1 H).
IR (CHCl3) 3634, 3397, 1594, 1495, 1459 cm-1.
HRMS (ESI, positive) calcd for C37H42FO6S2 (M-Na)- 665.2407; found: 665.2405.
(実施例12)ナトリウム 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[ヒドロキシ[3−(1−ヒドロキシノニル)フェニル]メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
(12a)フェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[ヒドロキシ[3−[1−(t−ブチルジメチルシリルオキシ)ノニル]フェニル]メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
1−(3−ブロモフェニル)−1−(t−ブチルジメチルシリルオキシ)ノナン(95mg、0.23mmol)、フェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−ホルミル−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート(78mg,0.15mmol)、1.6Mn−ブチルリチウム−ヘキサン溶液(0.14mL,0.23mmol)を用い、実施例1(1b)と同様の操作を行った。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=2:8) により精製を行い、標記目的化合物 (61mg,47%)を得た。
1HNMR (500 MHz, CDCl3) δ 0.00 (s, 1.5 H), 0.01 (s, 1.5 H), 0.22 (s, 1.5 H), 0.23 (s, 1.5 H), 1.06 (s, 4.5 H), 1.08 (s, 4.5 H), 1.12 (t, 1.5 H, J = 6.8 Hz), 1.26 (t, 1.5 H, J = 6.8 Hz), 2.07 (quintet, 2 H, J = 6.8 Hz), 2.14 (dd, 0.5 H, J = 3.9 Hz, 6.8 Hz), 4.28 (t, 2 H, J = 6.8 Hz), 4.82 (t, 1 H, J = 6.8 Hz), 5.75 (t, 1 H, J = 3.9 Hz), 7.02-7.06 (m, 0.5 H), 7.14-7.20(m, 1.5 H), 7.26 (d, 2 H, J = 8.8 Hz), 7.28-7.34 (m, 1.5 H), 7.36-7.59 (m, 11 H), 7.64 (d, 0.5 H, J = 7.8 Hz), 7.81 (d, 2 H, J = 8.8 Hz), 8.07 (s, 0.5 H), 8.13 (s, 0.5 H).
IR (neat) 3547, 3445, 1593, 1489, 1458 cm-1.
HRMS (FAB, positive) calcd for C50H64NaO6S2Si (M+Na)+ 875.3812; found: 875.3807.
(12b)フェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[ヒドロキシ[3−(1−ヒドロキシノニル)フェニル]メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
実施例12(12a)で得られたフェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[ヒドロキシ[3−[1−(t−ブチルジメチルシリルオキシ)ノニル]フェニル]メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート(60mg、0.070mmol)をテトラヒドロフラン(0.2mL)に溶解した後、1.0Mテトラブチルアンモニウムフルオライド−テトラヒドロフラン溶液(80μL、0.080mmol)を加え、室温で20時間撹拌した。水(5mL)を加え、エーテルを用いて抽出操作を行った後、有機層を硫酸マグネシウムを用いて乾燥し、ろ過の後減圧下溶媒を留去して標題化合物の粗製物を得た。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=4:6) により精製を行い、標記目的化合物 (27mg,53%)を得た。
1HNMR (500 MHz, CDCl3) δ 0.87 (t, 3 H, J = 6.8 Hz), 1.00 (t, 3 H, J = 6.8 Hz), 1.18-1.32 (m, 12 H), 1.32-1.42 (m, 1 H), 1.52 (sextet, 2 H, J = 6.8 Hz), 1.55-1.64 (m, 1 H), 1.66-1.75 (m, 1 H), 1.81 (quintet, 2 H< J = 6.8 Hz), 4.57 (q, 1 H, J = 6.8 Hz), 5.53 (br, 1 H), 6.86-6.92 (m, 2 H), 6.96-7.04 (m, 3 h), 7.15-7.30 (m, 10 H), 7.36 (t, 1 H, J = 7.8 Hz), 7.51 (d, 1 H, J = 7.8 Hz), 7.53-7.58 (m, 2 H), 7.61 (s, 0.5 H).
IR (neat) 3550, 3387, 1593, 1489, 1458 cm-1.
HRMS (ESI, positive) calcd for C44H50NaO6S2 (M+Na)+ 761.2946; found: 761.2951.
(12c)ナトリウム 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[ヒドロキシ[3−(1−ヒドロキシノニル)フェニル]メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
実施例12(12b)で得られたフェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[ヒドロキシ[3−(1−ヒドロキシノニル)フェニル]メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート(24mg,0.032mmol)、水酸化ナトリウム(50mg,1.0mmol)を用い、実施例1(1c)と同様の操作を行った。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(メタノール:メチレンクロライド=1:4)により精製し、標記目的化合物(9.8mg,45%)を得た。
1HNMR (500 MHz, CD3OD) δ 0.88 (t, 3 H, J = 6.8 Hz), 1.00 (t, 3 H, J = 6.8 Hz), 1.10-1.32 (m, 12 H), 1.48-1.60 (m, 3 H), 1.62-1.72 (m, 1 H), 1.78 (quintet, 2 H, J = 6.8 Hz), 4.03 (t, 2 H, J = 6.8 Hz), 4.47 (q, 1 H, J = 6.8 Hz), 5.82 (d, 1 H, J = 4.9 Hz), 6.77 (d, 1 H, J = 8.8 Hz), 6.99 (d, 5 H, J 8.8 Hz), 7.11-7.20 (m, 3 H), 7.87 (d, 0.5 H, J = 2.0 Hz), 7.90 (d, 0.5 H, J = 2.0 Hz).
IR (CHCl3) 3692, 3636, 3606, 3411, 1594, 1494, 1459 cm-1.
HRMS (ESI, positive) calcd for C38H45O6S2 (M-Na)- 661.2658; found: 661.2653.
(実施例13)ナトリウム 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[ヒドロキシ[5−[(6−ヒドロキシヘキシル)オキシ]メチル]−2−フリル]メチル)−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
(13a)6−[(5−ブロモ−2−フリル)メトキシ]−1−(t−ブチルジメチルシリルオキシ)ヘキサン
5−ブロモ−2−フリルメタノール(0.62g,3.5mmol)、2−(6−ブロモヘキシルオキシ)テトラヒドロ−2H−ピラン(0.93mL、4.2mmol)、55wt%水素化ナトリウム(0.23g,5.3mmol)を用い、実施例1(1a)と同様の操作を行った。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:19) により精製を行い、標記目的化合物 (1.1g,84%)を得た。
1HNMR (500 MHz, CDCl3) δ 0.04 (s, 6 H), 0.89 (s, 9 H), 1.28-1.39 (m, 4 H), 1.51 (quintet, 2 H, J = 6.8 Hz), 1.59 (quintet, 2 H, J = 6.8 Hz), 3.46 (t, 2 H, J = 6.8 Hz), 3.59 (t, 2 H, J = 6.8 Hz), 4.38 (s, 2 H), 6.25 (d, 1 H, J = 2.9 Hz), 6.28 (d, 1 H, J = 2.9 Hz).
IR (neat) 1503, 1472, 1255 cm-1.
HRMS (FAB, positive) calcd for C17H31NaBrO3Si (M+Na)+ 413.1123; found: 413.1162.
(13b)フェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[ヒドロキシ[5−[[6−(t−ブチルジメチルシリルオキシヘキシル)オキシ]メチル]−2−フリル]メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
実施例13(13a)で得られた6−[(5−ブロモ−2−フリル)メトキシ]−1−(t−ブチルジメチルシリルオキシ)ヘキサン(59mg、0.15mmol)、実施例13(13a)で得られたアルデヒド(52mg,0.10mmol)、1.6Mn−ブチルリチウム−ヘキサン溶液(94μL,0.15mmol)を用い、実施例1(1b)と同様の操作を行った。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=3:7) により精製を行い、標記目的化合物 (55mg,66%)を得た。
1HNMR (500 MHz, CDCl3) δ 0.04 (s, 6 H), 0.88 (s, 9 H), 1.00 (t, 3 H, J = 6.8 Hz), 1.28-1.34 (m, 4 H), 1.45-1.58 (m, 6 H), 1.81 (quintet, 2 H, J = 6.8 Hz), 2.27 (br, 1 H), 3.42 (t, 2 H, J = 6.8 Hz), 3.59 (t, 2 H, J = 6.8 Hz), 4.03 (t, 2 H, J = 6.8 Hz), 4.36 (s, 2 H), 5.43 (d, 1 H, J = 2.9 Hz), 5.90 (d, 1 H, J = 2.9 Hz), 6.18 (d, 1 H, J = 2.9 Hz), 6.90 (d, 1 H, J = 8.8 Hz), 7.01 (d, 2 H, J = 8.8 Hz), 7.06 (d, 1 H, J = 7.8 Hz), 7.18 - 7.26 (m, 4 H), 7.31 (t, 2 H, J = 7.8 Hz), 7.38 (t, 1 H, J = 7.8 Hz), 7.55 (d, 2 H, J = 8.8 Hz), 7.62 (d, 1 H, J = 7.8 Hz), 7.78 (d, 1 H, J = 2.0 Hz).
IR (neat) 3531, 3412, 1593, 1489, 1459 cm-1.
HRMS (ESI, positive) calcd for C46H58NaO8S2Si (M+Na)+ 853.3240; found: 853.3215.
(13c)フェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[ヒドロキシ[5−[(6−ヒドロキシヘキシル)オキシ]メチル]−2−フリル]メチル)−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
実施例13(13b)で得られたフェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[ヒドロキシ[5−[[6−(t−ブチルジメチルシリルオキシヘキシル)オキシ]メチル]−2−フリル]メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート(55mg,0.066mmol)をテトラヒドロフラン(0.2mL)に溶解し、1.0Mテトラブチルアンモニウムフルオライド(0.10mL,0.10mmol)を加え室温で2時間撹拌した。反応溶液に水(0.1mL)を加え反応を停止した後、エーテルを用いて分液操作を行った。有機層を硫酸マグネシウムを用いて乾燥し、ろ過の後減圧下溶媒を留去して標題化合物の粗製物を得た。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(メタノール:メチレンクロライド=1:9)により精製し、標記目的化合物(40mg,84%)を得た。
1HNMR (500 MHz, CDCl3) δ 1.00 (t, 3 H, J = 6.8 Hz), 1.31-1.36 (m, 4 H), 1.48-1.59 (m, 6 H), 1.81 (quintet, 2 H, J = 6.8 Hz), 3.43 (t, 2 H, J = 6.8 Hz), 3.60 (t, 2 H, J = 6.8 Hz), 4.02 (t, 2 H, J = 6.8 Hz), 4.36 (s, 2 H), 5.45 (s, 1 H), 5.88 (d, 1 H, J = 2.9 Hz), 6.18 (d, 1 H, J = 2.9 Hz), 6.89 (d, 1 H, J = 8.8 Hz), 7.00 (d, 2 H, J = 8.8 Hz), 7.06 (d, 1 H, J = 7.8 Hz), 7.20 (d, 2 H, J = 7.8 Hz), 7.20 - 7.26 (m, 2 H), 7.29-7.34 (m, 3 H), 7.39 (t, 1 H, J = 7.8 Hz), 7.54 (d, 2 H, J = 8.8 Hz), 7.64 (d, 1 H, J = 7.8 Hz), 7.77 (s, 1 H).
IR (neat) 3383, 1593, 1489, 1458 cm-1.
HRMS (ESI, positive) calcd for C40H44NaO8S2 (M+Na)+ 716.2478; found: 716.2479.
(13d)ナトリウム 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[ヒドロキシ[5−[(6−ヒドロキシヘキシル)オキシ]メチル]−2−フリル]メチル)−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
実施例13(13c)で得られたフェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[ヒドロキシ[5−[(6−ヒドロキシヘキシル)オキシ]メチル]−2−フリル]メチル)−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート(33mg,0.047mmol)、水酸化ナトリウム(50mg,1.0mmol)を用い、実施例1(1c)と同様の操作を行った。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(メタノール:メチレンクロライド=1:4)により精製し、標記目的化合物(20mg,65%)を得た。
1HNMR (500 MHz, CD3OD) δ 1.00 (t, 3 H, J = 6.8 Hz), 1.24-1.34 (m, 4 H), 1.45-1.56(m, 6 H), 1.78 (quintet, 2 H, J = 6.8 Hz), 3.38 (t, 2 H, J = 6.8 Hz), 3.51 (t, 2 H, J = 6.8 Hz), 4.02 (t, 2 H, J = 6.8 Hz), 4.34 (s, 2 H), 5.71 (s, 1 H), 5.97 (d, 1 H, J = 2.9 Hz), 6.21 (d, 1 H, J = 2.9 Hz), 6.77 (d, 1 H, J = 8.8 Hz), 6.98-7.04 (m, 3 H), 7.18 (d, 1 H, J = 7.8 Hz), 7.33 (t, 1 H, J = 7.8 Hz), 7.38 (t, 1 H, J = 7.8 Hz), 7.53 (d, 2 H, J = 7.8 Hz), 7.68 (d, 1 H, J = 7.8 Hz), 7.92 (s, 1 H).
IR (CHCl3) 3631, 3424, 1594, 1494, 1459 cm-1.
HRMS (ESI, positive) calcd for C34H39O8S2 (M-Na)- 639.2087; found: 639.2078.
(実施例14)ナトリウム 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[[5−(へプチルオキシメチル)−2−メトキシフェニル](ヒドロキシ)メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
(14a)(3−ブロモ−4−メトキシフェニル)メタノール
3−ブロモ−p−アニスアルデヒド(0.22g、1.0mmol)をエタノール(4mL)に溶解し、氷冷下水素化ホウ素ナトリウム(0.15g、4.0mmol)を加え、室温で1時間攪拌した。飽和重曹水(2mL)を加え反応を停止した後、反応溶液に水(2mL)を加え酢酸エチルを用いて分液操作を行った。有機層を飽和食塩水で洗浄した後硫酸マグネシウムを用いて乾燥し、ろ過の後減圧下溶媒を留去して標題化合物の粗製物を得た。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=2:3)により精製を行い、標記目的化合物(0.20g、収率94%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CDCl3) δ 1.69 (t, 1 H, J = 5.9 Hz), 3.90 (s, 3 H), 4.61 (d, 2 H, J = 5.9 Hz), 6.89 (d, 1 H, J = 8.5 Hz), 7.27 (dd, 1 H, J = 2.0 Hz, 8.5 Hz), 7.57 (d, 1 H, J = 2.0 Hz).
IR (KBr) 3271, 1604, 1502, 1257 cm-1.
MS (EI, positive) m/z, 216 (M)+.
(14b)2−ブロモ−4−(へプチルオキシメチル)−1−メトキシベンゼン
実施例14(14a)で得られた(3−ブロモ−4−メトキシフェニル)メタノール(0.20g、0.94mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(4mL)に溶解し、氷冷下水素化ナトリウム(75mg、1.9mmol)を加え室温で45分間攪拌した後、1−ブロモヘプタン(0.30mL、1.9mmol)を加え、さらに室温で1時間攪拌した。飽和重曹水(5mL)を加え反応を停止した後、反応溶液に水(10mL)を加え酢酸エチルを用いて分液操作を行った。有機層を飽和食塩水で洗浄した後硫酸マグネシウムを用いて乾燥し、ろ過の後減圧下溶媒を留去して標題化合物の粗製物を得た。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:6)により精製を行い、標記目的化合物(0.20g、収率69%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CDCl3) δ 0.88 (t, 3 H, J = 6.8 Hz), 1.23 - 1.40 (m, 8 H), 1.55 - 1.67 (m, 2 H), 3.44 (t, 2 H, J = 6.7 Hz), 3.89 (s, 3 H), 4.40 (s, 2 H), 6.87 (d, 1 H, J = 8.3 Hz), 7.24 (dd, 1 H, J = 2.1 Hz, 8.3 Hz), 7.53 (d, 1 H, J = 2.1 Hz).
IR (KBr) 3353, 1498, 1257 cm-1.
MS (EI, positive) m/z, 314 (M)+.
(14c)フェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[[5−(へプチルオキシメチル)−2−メトキシフェニル](ヒドロキシ)メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
実施例14(14b)で得られた2−ブロモ−4−(へプチルオキシメチル)−1−メトキシベンゼン(88mg、0.28mmol)、1.6Mn−ブチルリチウム−ヘキサン溶液(0.16mL、0.26mmol)、フェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−ホルミル−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート(57mg、0.11mmol)を使用して、実施例1(1b)と同様の操作を行い標題化合物の粗製物を得た。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:3)により精製を行い、標記目的化合物(56mg、収率67%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CDCl3) δ 0.87 (t, 3 H, J = 6.8 Hz), 1.00 (t, 3 H, J = 7.4 Hz), 1.22 - 1.35 (m, 8 H), 1.48 - 1.60 (m, 4 H), 1.77 - 1.85 (m, 2 H), 2.19 (d, 1 H, J = 4.6 Hz), 3.42 (t, 2 H, J = 6.7 Hz), 3.55 (s, 3 H), 4.02 (t, 2 H, J = 6.5 Hz), 4.41 (s, 2 H), 5.57 (d, 1 H, J = 4.6 Hz), 6.72 (d, 1 H, J = 8.1 Hz), 6.89 (d, 1 H, J = 8.2 Hz), 7.00 (d, 2 H, J = 8.7 Hz), 7.03 (dd, 1 H, J = 1.2 Hz, 7.6 Hz), 7.12 - 7.32 (m, 10 H), 7.36 (d, 1 H, J = 7.6 Hz), 7.54 (d, 2 H, J = 8.7 Hz), 7.82 (d, 1 H, J = 1.7 Hz).
IR (Thin film) 3412, 1593, 1494, 1458, 1386, 1367, 1249 cm-1.
HRMS (ESI, positive) calcd for C44H50NaO7S2 (M+Na)+ 777.2896; found: 777.2888.
(14d)ナトリウム 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[[5−(へプチルオキシメチル)−2−メトキシフェニル](ヒドロキシ)メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
実施例14(14c)で得られたフェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[[5−(へプチルオキシメチル)−2−メトキシフェニル](ヒドロキシ)メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート(56mg、0.074mmol)、水酸化ナトリウム(30mg、0.74mmol)を使用して、実施例1(1c)と同様の操作を行い標題化合物の粗製物を得た。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(メタノール:メチレンクロリド=1:5)により精製を行い、標記目的化合物(10mg、収率19%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CD3OD) δ 0.89 (t, 3 H, J = 6.7 Hz), 1.00 (t, 3 H, J = 7.4 Hz), 1.29 (brs, 8 H), 1.48 - 1.60 (m, 4 H), 1.75 - 1.82 (m, 2 H), 3.44 (t, 2 H, J = 6.6 Hz), 3.52 (s, 3 H), 4.03 (t, 2 H, J = 6.4 Hz), 4.41 (d, 1 H, J = 11.5 Hz), 4.44 (d, 1 H, J = 11.5 Hz), 6.06 (s, 1 H), 6.73 (d, 1 H, J = 8.3 Hz), 6.76 (d, 1 H, J = 8.1 Hz), 7.00 (d, 2 H, J = 8.7 Hz), 7.08 (d, 1 H, J = 8.1 Hz), 7.13 - 7.17 (m, 2 H), 7.22 - 7.27 (m, 2 H), 7.33 - 7.37 (m, 1 H), 7.47 (s, 1 H), 7.54 (d, 2 H, J = 8.7 Hz), 8.01 (d, 1 H, J = 1.8 Hz).
IR (KBr) 3445, 1593, 1497, 1458, 1244 cm-1.
HRMS (ESI, negative) calcd for C38H45O7S2 (M-Na)- 677.2606; found: 677.2621.
(実施例15)ナトリウム 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[ヒドロキシ[3−[(2Z)−1−ヒドロキシノナ−2−エニル]フェニル]メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
(15a)1−(3−ブロモフェニル)−1−(t−ブチルジメチルシリルオキシ)ノナ−2−イン
1−(3−ブロモフェニル)ノナ−2−イン−1−オール(0.53g、1.8mmol)、イミダゾール(0.37g、5.4mmol)をジメチルホルムアミド(2mL)に溶解し、t−ブチルジメチルシリルクロライド(0.37g、5.4mmol)を加え、室温で2時間撹拌した。飽和重曹水(1mL)を加え反応を停止した後、水10mLを加え、エーテルを用いて抽出操作を行った。有機層を硫酸マグネシウムを用いて乾燥し、ろ過の後減圧下溶媒を留去して標題化合物の粗製物を得た。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:49) により精製を行い、標記目的化合物 (0.60g,81%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CDCl3) δ 0.16 (s, 3 H), 0.17 (s, 3 H), 0.89 (t, 3 H, J = 6.8 Hz), 0.94 (s, 9 H), 1.22-1.43 (m, 8 H), 1.51 (quintet, 2 H, J = 6.8 Hz), 2.22 (dt, 2 H, J = 1.5 Hz, 6.6 Hz), 5.44 (s, 1 H), 7.20 (t, 1 H, J = 7.8 Hz), 7.39 (t, 2 H, J = 7.8 Hz), 7.64 (s, 1 H).
(15b)(2Z)−1−(3−ブロモフェニル)−1−(t−ブチルジメチルシリルオキシ)−ノナ−2−エン
実施例15(15a)で得られた1−(3−ブロモフェニル)−1−(t−ブチルジメチルシリルオキシ)ノナ−2−イン(0.61g、1.5mmol)、リンドラー触媒(0.50g)をヘキサン(3mL)に縣濁し、水素雰囲気下、室温で24時間撹拌した。セライトろ過の後減圧下溶媒を留去して標題化合物の粗製物を得た。このものは精製を行うことなく、次の反応に用いた。
1HNMR (400 MHz, CDCl3) δ 0.05 (s, 3 H), 0.08 (s, 3 H), 0.90 (t, 3 H, J = 6.8 Hz), 0.92 (s, 9 H), 1.24-1.44 (m, 8 H), 2.12-2.26 (m, 2 H), 5.41-5.50 (m, 2 H), 7.17 (t, 1 H, J = 7.3 Hz), 7.24-7.28 (m, 1 H), 7.33 (d, 1 H, J = 7.3 Hz), 7.48 (s, 1 H).
IR (neat) 1594, 1571, 1472, 1254 cm-1.
HRMS (ESI, positive) calcd for C21H34BrOSi (M-H)+ 409.1562; found: 409.1563.
(15c)フェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[ヒドロキシ[3−[(2Z)−1−(t−ブチルジメチルシリルオキシ)ノナ−2−エニル]フェニル]メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
実施例15(15b)で得られた1−(3−ブロモフェニル)−1−(t−ブチルジメチルシリルオキシ)−ノナ−2−エン(61mg、0.15mmol)、フェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−ホルミル−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート(52mg,0.10mmol)、1.6Mn−ブチルリチウム−ヘキサン溶液(94μL,0.15mmol)を用い、実施例1(1b)と同様の操作を行った。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:9) により精製を行い、標記目的化合物 (75mg,88%)を得た。
1HNMR (500 MHz, CDCl3) δ 0.00 (s, 1.5 H), 0.01 (s, 1.5 H), 0.07 (s, 1.5 H), 0.08 (s, 1.5 H), 0.88 (s, 4.5 H), 0.90 (s, 4.5 H), 0.92 (t, 1.5 H, J = 6.8 Hz), 1.04 (t, 1.5 H, J = 6.8 Hz), 1.85 (quintet, 2 H, J = 6.8 Hz), 1.94 (d, 0.5 Hz, J = 3.9 Hz), 2.08-2.27 (m, 1.5 H), 4.06 (t, 2 H, J = 6.8 Hz), 5.37-5.54 (m, 2 H), 6.85 (d, 0.5 H, J = 5.9 Hz), 6.90-6.94 (m, 1.5 H), 7.04 (d, 2 H, J = 8.8 Hz), 7.07 (d, 0.5 H, J = 7.8 Hz), 7.09 (d, 0.5 H, J = 7.8 Hz), 7.14-7.39 (m, 11.5 H), 7.47 (d, 0.5 H, J = 7.8 Hz), 7.58 (d, 2 H, J = 8.8 Hz), 7.81 (d, 0.5 H, J = 2.0 Hz), 7.86 (d, 0.5 H, J = 2.0 Hz).
IR (neat) 3548, 3400, 1593, 1489, 1458 cm-1.
HRMS (ESI, positive) calcd for C50H62NaO6S2Si (M+Na)+ 873.3655; found: 873.3665.
(15d)フェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[ヒドロキシ[3−[(2Z)−1−ヒドロキシノナ−2−エニル]フェニル]メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
実施例15(15c)で得られたフェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[ヒドロキシ[3−[(2Z)−1−(t−ブチルジメチルシリルオキシ)ノナ−2−エニル]フェニル]メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート(75mg,0.088mmol)、1.0Mテトラブチルアンモニウムフルオライド(0.30mL,0.30mmol)を用い、実施例13(13c)と同様の操作を行った。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(メタノール:メチレンクロライド=3:7)により精製し、標記目的化合物(34mg,52%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CDCl3) δ 0.87 (t, 3 H, J = 6.8 Hz), 1.00 (t, 3 H, J = 6.8 Hz), 1.20-1.40 (m, 8 H), 1.52 (sextet, 2 H, J = 6.8 Hz), 1.81 (quintet, 2 H, J = 6.8 Hz), 1.98-2.24 (m, 4 H), 4.02 (t, 2 H, J = 5.9 Hz), 5.42-5.56 (m, 3 H), 6.86-6.92 (m, 2 H), 6.98-7.05 (m, 6 H), 7.09 (d, 1 H, J = 7.3 Hz), 7.14-7.31 (m, 9 H), 7.35 (t, 1 H, J = 7.8 Hz), 7.47-7.52 (m, 1 H), 7.54 (d, 1 H, J = 2.2 Hz), 7.56 (d, 1 H, J 2.2 Hz), 7.62 (d, 0.5 H, J = 2.2 Hz), 7.65 (d, 0.5 H, J = 2.2 Hz).
IR (neat) 3542, 3388, 1593, 1489, 1457 cm-1.
HRMS (ESI, positive) calcd for C44H48NaO6S2 (M+Na)+ 759.2790; found: 759.2775.
(15e)ナトリウム 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[ヒドロキシ[3−[(2Z)−1−ヒドロキシノナ−2−エニル]フェニル]メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
実施例15(15d)で得られたフェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[ヒドロキシ[3−[(2Z)−1−ヒドロキシノナ−2−エニル]フェニル]メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート(30mg,0.040mmol)、水酸化ナトリウム(50mg,1.0mmol)を用い、実施例1(1c)と同様の操作を行った。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(メタノール:メチレンクロライド=1:4)により精製し、標記目的化合物(13mg,47%)を得た。
1HNMR (500 MHz, CD3OD) δ 0.87 (t, 3 H, J = 6.8 Hz), 1.00 (t, 3 H, J = 6.8 Hz), 1.20-1.36 (m, 8 H), 1.52 (sextet, 2 H, J = 6.8 Hz), 1.78 (quintet, 2 H, J = 6.8 Hz), 2.00-2.18 (m, 2 H), 4.02 (t, 2 H, J = 6.8 Hz), 5.34-5.52 (m, 2 H), 5.81 (s, 0.5 H), 5.83 (s, 0.5 H), 6.76 (d, 0.5 H, J = 3.0 Hz), 6.78 (d, 0.5 H, J = 3.0 Hz), 6.97-7.04 (m, 4 H), 7.06 (s, 0.5 H), 7.10 (s, 0.5 H), 7.12-7.18 (m, 3 H), 7.27 (t, 1 H, J = 7.8 Hz), 7.31-7.36 (m, 1 H), 7.51-7.57 (m, 3 H), 7.88 (d, 0.5 H, J = 2.0 Hz), 7.90 (d, 0.5 H, J = 2.0 Hz).
IR (CHCl3) 3409, 1594, 1494, 1459 cm-1.
HRMS (ESI, positive) calcd for C38H43O6S2 (M-Na)- 659.2501; found: 659.2487.
(実施例16)ナトリウム 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[[3−[1−(ヘプチルオキシ)エチル]フェニル](ヒドロキシ)メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
(16a)1−ブロモ−3−[1−(ヘプチロキシ)エチル]ベンゼン
1−ブロモ−3−[1−ヒドロキシエチル]ベンゼン(0.50g、2.5mmol)、ヘプチルブロミド(0.81mL、5.0mmol)、55wt%水素化ナトリウム(0.21g,5.0mmol)を用い、実施例1(1a)と同様の操作を行った。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:49) により精製を行い、標記目的化合物 (0.60g,80%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CDCl3) δ 0.87 (t, 3 H, J = 6.8 Hz), 1.23-1.34 (m, 10 H), 1.40 (d, 3 H, J = 6.8 Hz), 1.51-1.60 (m, 2 H), 3.28 (t, 2 H, J = 6.8 Hz), 7.20 (t, 1 H, J = 7.8 Hz), 7.23 (d, 1 H, j = 7.8 Hz), 7.38 (d, 1 H, J = 7.8 Hz), 7.46 (s, 1 H).
IR (neat) 1595, 1571, 1467, 1104 cm-1.
HRMS (FAB, positive) calcd for C15H23BrO (M)+ 298.0932; found: 298.0938.
(16b)ナトリウム 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[[3−[1−(ヘプチルオキシ)エチル]フェニル](ヒドロキシ)メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
実施例16(16a)で得られた1−ブロモ−3−[1−(ヘプチロキシ)エチル]ベンゼン(45mg、0.15mmol)、フェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−ホルミル−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート(52mg,0.10mmol)、1.6Mn−ブチルリチウム−ヘキサン溶液(94μL,0.15mmol)を用い、実施例1(1b)と同様の操作を行った。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=2:8) により精製を行い、目的化合物を含む混合物(54mg)を得た。このものはこれ以上の精製を行わず、次の反応に用いた。
先の反応で得られた混合物(54mg)、水酸化ナトリウム(50mg,1.0mmol)を用い、実施例1(1c)と同様の操作を行った。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(メタノール:メチレンクロライド=1:4)により精製し、標記目的化合物(12mg,2工程18%)を得た。
1HNMR (500 MHz, CD3OD) δ 0.87 (t, 1.5 H, J = 6.8 Hz), 0.88 (t, 1.5 H, J = 6.8 Hz), 1.00 (t, 3 H, J = 6.8 Hz), 1.18-1.32 (m, 11 H), 1.40-1.48 (m, 2 H, J = 2 H), 1.52 (sex, 2 H, J = 6.8 Hz), 1.78 (quintet, 2 H, J = 6.8 Hz), 3.08-3.24 (m, 2 H), 4.02 (t, 2 H, J = 6.8 Hz), 4.24-4.31 (m, 1 H), 5.83 (s, 0.5 H), 5.84 (s, 0.5 H), 6.73 (d, 0.5 H, J = 4.9 Hz), 6.75 (d, 0.5 H, J = 7.8 Hz), 6.88 (d, 0.5 H, J = 7.8 Hz), 6.95 (d, 0.5 H, J = 7.8 Hz), 6.99 (d, 2 H, J = 8.8 Hz), 7.03 (d, 0.5 H, J = 7.8 Hz), 7.10 (t, 1 H, J = 6.8 Hz), 7.13-7.21 (m, 2 H), 7.28 (t, 1 H, J = 7.8 Hz), 7.34 (q, 1 H, J = 6.8 Hz), 7.50 - 7.56 (m, 2.5 H), 7.59 (d, 0.5 H, J = 7.8 Hz), 7.97 (d, 0.5 H, J = 2.0 Hz), 7.99 (d, 0.5 H, J = 2.0 Hz).
IR (CHCl3) 3398, 1594, 1494, 1459 cm-1.
HRMS (ESI, positive) calcd for C38H45O6S2 (M-Na)- 661.2657; found: 661.2657.
(実施例17)ナトリウム 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[[3−[1−(ヘプチルオキシ)−1−メチルエチル]フェニル](ヒドロキシ)メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
(17a)1−ブロモ−3−[1−(ヘプチロキシ)−1−メチルエチル]ベンゼン
1−ブロモ−3−[1−ヒドロキシ−1−メチルエチル]ベンゼン(0.28g、1.3mmol)、ヘプチルブロミド(0.42mL、2.6mmol)、55wt%水素化ナトリウム(0.11g,2.6mmol)を用い、実施例1(1a)と同様の操作を行った。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:49) により精製を行い、標記目的化合物 (0.16g,40%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CDCl3) δ 0.88 (t, 3 H, J = 6.6 Hz), 1.22-1.36 (m, 8 H), 1.48-1.58 (m, 8 H), 3.14 (t, 2 H, J = 6.6 Hz), 7.20 (t, 1 H, J = 7.8 Hz), 7.33-7.39 (m, 2 H), 7.56 (t, 1 H, J = 1.5 Hz).
IR (neat) 1593, 1565, 1470, 1416 cm-1.
HRMS (FAB, positive) calcd for C15H22BrO (M)+ 296.0854; found: 296.0860.
(17b)ナトリウム 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[[3−[1−(ヘプチルオキシ)−1−メチルエチル]フェニル](ヒドロキシ)メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
実施例17(17a)で得られた1−ブロモ−3−[1−(ヘプチロキシ)−1−メチルエチル]ベンゼン(47mg、0.15mmol)、フェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−ホルミル−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート(52mg,0.10mmol)、1.6Mn−ブチルリチウム−ヘキサン溶液(94μL,0.15mmol)を用い、実施例1(1b)と同様の操作を行った。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=2:8) により精製を行い、目的化合物を含む混合物(47mg)を得た。このものはこれ以上の精製を行わず、次の反応に用いた。
先の反応で得られた混合物(47mg)、水酸化ナトリウム(50mg,1.0mmol)を用い、実施例1(1c)と同様の操作を行った。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(メタノール:メチレンクロライド=1:4)により精製し、標記目的化合物(14mg,2工程19%)を得た。
1HNMR (500 MHz, CD3OD) δ 0.87 (t, 3 H, J = 6.8 Hz), 1.00 (t, 3 H, J = 6.8 Hz), 1.16-1.30 (m, 8 H), 1.34-1.42 (m, 8 H), 1.52 (sextet, 2 H, J = 6.8 Hz), 1.78 (quintet, 2 H, J = 6.8 Hz), 3.00 (quintet, 2 H, J = 6.8 Hz), 4.02 (t, 2 H, J = 6.8 Hz), 5.84 (s, 1 H), 6.71 (d, 1 H, J = 7.8 Hz), 6.87 (d, 1 H, J = 7.8 Hz), 6.99 (d, 2 H, J = 8.8 Hz), 7.09 (s, 1 H), 7.16 (t, 2 H, J = 7.8 Hz), 7.20 (t, 1 H, J = 4.9 Hz), 7.28 (t, 1 H, J = 7.8 Hz), 7.35 (t, 1 H, J = 7.8 Hz), 7.53 (d, 2 H, J = 8.8 Hz), 7.58 (d, 1 H, J = 7.8 Hz), 7.97 (d, 1 H, J = 2.0 Hz).
IR (CHCl3) 3412, 1594, 1494, 1459 cm-1.
HRMS (ESI, positive) calcd for C39H47O6S2 (M-Na)- 675.2815; found: 675.2794.
(実施例18)ナトリウム 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[ヒドロキシ(5−[[(6−ヒドロキシヘキシル)オキシ]メチル]−2−メトキシフェニル)メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
(18a)2−([6−[(3−ブロモ−4−メトキシベンジル)オキシ]ヘキシル]オキシ)テトラヒドロ−2H−ピラン
実施例14(14a)で得られた(3−ブロモ−4−メトキシフェニル)メタノール(0.22g、1.0mmol)、水素化ナトリウム(80mg、2.0mmol)、2−[(6−ブロモヘキシル)オキシ]テトラヒドロ−2H−ピラン(0.53g、2.0mmol)を使用して、実施例1(1a)と同様の操作を行い標題化合物の粗製物を得た。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:3)により精製を行い、標記目的化合物(0.18g、収率45%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CDCl3) δ 1.35 - 1.44 (m, 4 H), 1.48 - 1.66 (m, 8 H), 1.66 - 1.76 (m, 1 H), 1.78 - 1.87 (m, 1 H), 3.35 - 3.42 (m, 1 H), 3.44 (t, 2 H, J = 6.6 Hz), 3.47 - 3.53 (m, 1 H), 3.70 - 3.76 (m, 1 H), 3.83 - 3.89 (m, 1 H), 3.89 (s, 3 H), 4.40 (s, 2 H), 4.55 - 4.58 (m, 1 H), 6.87 (d, 1 H, J = 8.4 Hz), 7.24 (dd, 1 H, J = 2.1 Hz, 8.4 Hz), 7.53 (d, 1 H, J = 2.1 Hz).
IR (Liquid film) 2939, 2859, 1499, 1258 cm-1.
MS (EI, positive) m/z, 401 (M+H)+.
(18b)フェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[ヒドロキシ[2−メトキシ−5−([[6−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)ヘキシル]オキシ]メチル)フェニル]メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
実施例18(18a)で得られた2−([6−[(3−ブロモ−4−メトキシベンジル)オキシ]ヘキシル]オキシ)テトラヒドロ−2H−ピラン(0.12g、0.31mmol)、1.6Mn−ブチルリチウム−ヘキサン溶液(0.18mL、0.29mmol)、フェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−ホルミル−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート(62mg、0.12mmol)を使用して、実施例1(1b)と同様の操作を行い標題化合物の粗製物を得た。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:2)により精製を行い、標記目的化合物(90mg、収率89%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CDCl3) δ 1.00 (t, 3 H, J = 7.4 Hz), 1.34 - 1.39 (m, 4 H), 1.47 - 1.63 (m, 10 H), 1.66 - 1.73 (m, 1 H), 1.77 - 1.86 (m, 3 H), 2.30 (t, 1 H, J = 4.4 Hz), 3.34 - 3.50 (m, 4 H), 3.54 (s, 3 H), 3.72 (td, 1 H, J = 6.8 Hz, 9.8 Hz), 3.81 - 3.88 (m, 1 H), 4.02 (t, 2 H, J = 6.5 Hz), 4.41 (s, 2 H), 4.53 - 4.57 (m, 1 H), 5.77 (d, 1 H, J = 4.4 Hz), 6.72 (d, 1 H, J = 8.4 Hz), 6.89 (d, 1 H, J = 8.3 Hz), 7.01 (dd, 2 H, J = 2.1 Hz, 8.8 Hz), 7.04 (dd, 1 H, J = 1.6 Hz, 7.4 Hz), 7.12 - 7.37 (m, 11 H), 7.54 (dd, 2 H, J = 2.1 Hz, 8.8 Hz), 7.82 (d, 1 H, J = 1.9 Hz).
IR (KBr) 3532, 1593, 1494, 1458, 1386, 1367, 1249 cm-1.
HRMS (ESI, positive) calcd for C48H56NaO9S2 (M+Na)+ 863.3264; found: 863.3284.
(18c)フェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[ヒドロキシ(5−[[(6−ヒドロキシヘキシル)オキシ]メチル]−2−メトキシフェニル)メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
実施例18(18b)で得られたフェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[ヒドロキシ[2−メトキシ−5−([[6−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)ヘキシル]オキシ]メチル)フェニル]メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート(90mg、0.11mmol)をエタノール(3mL)に溶解し、p−トルエンスルホン酸ピリジニウム(3mg、0.011mmol)を加え、60℃で1時間攪拌した。減圧下溶媒を留去した残渣を酢酸エチルで希釈した。さらに飽和重曹水(5mL)、飽和食塩水で洗浄した後、有機層を硫酸マグネシウムを用いて乾燥し、ろ過の後減圧下溶媒を留去して標題化合物の粗製物を得た。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=5:3)により精製を行い、標記目的化合物(70mg、収率84%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CD3OD) δ 1.01 (t, 3 H, J = 7.4 Hz), 1.33 - 1.38 (m, 4 H), 1.48 - 1.61 (m, 6 H), 1.77 - 1.84 (m, 2 H), 3.44 (s, 3 H), 3.43 - 3.47 (m, 2 H), 3.53 (t, 2 H, J = 6.7 Hz), 4.06 (t, 2 H, J = 6.4 Hz), 4.42 (d, 2 H, J = 3.5 Hz), 5.78 (s, 1 H), 6.72 (d, 1 H, J = 8.3 Hz), 6.91 (d, 1 H, J = 8.3 Hz), 6.97 - 7.01 (m, 1 H), 7.09 (dd, 2 H, J = 2.1 Hz, 8.8 Hz), 7.14 - 7.19 (m, 4 H), 7.21 - 7.39 (m, 7 H), 7.55 (dd, 2 H, J = 2.1 Hz, 8.8 Hz), 7.70 (d, 1 H, J = 1.9 Hz).
IR (KBr) 3388, 1593, 1494, 1458, 1387, 1366, 1249 cm-1.
HRMS (ESI, positive) calcd for C43H48NaO8S2 (M+Na)+ 779.2688; found: 779.2680.
(18d)ナトリウム 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[ヒドロキシ(5−[[(6−ヒドロキシヘキシル)オキシ]メチル]−2−メトキシフェニル)メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
実施例18(18c)で得られたフェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[ヒドロキシ(5−[[(6−ヒドロキシヘキシル)オキシ]メチル]−2−メトキシフェニル)メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート(70mg、0.092mmol)、水酸化ナトリウム(37mg、0.92mmol)を使用して、実施例1(1c)と同様の操作を行い標題化合物の粗製物を得た。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(メタノール:メチレンクロリド=1:5)により精製を行い、標記目的化合物(51mg、収率79%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CD3OD) δ 1.00 (t, 3 H, J = 7.4 Hz), 1.33 - 1.39 (m, 4 H), 1.48 - 1.62 (m, 6 H), 1.75 - 1.82 (m, 2 H), 3.45 (t, 2 H, J = 6.6 Hz), 3.52 (s, 3 H), 3.53 (t, 2 H, J = 6.6 Hz), 4.03 (t, 2 H, J = 6.4 Hz), 4.41 (d, 1 H, J = 11.5 Hz), 4.44 (d, 1 H, J = 11.5 Hz), 6.06 (s, 1 H), 6.73 (d, 1 H, J = 8.3 Hz), 6.77 (d, 1 H, J = 8.2 Hz), 7.00 (d, 2 H, J = 8.7 Hz), 7.09 (dd, 1 H, J = 1.2 Hz, 8.8 Hz), 7.13 - 7.17 (m, 2 H), 7.22 - 7.27 (m, 2 H), 7.34 (dd, 1 H, J = 3.3 Hz, 5.8 Hz), 7.48 (d, 1 H, J = 1.7 Hz), 7.55 (d, 2 H, J = 8.7 Hz), 8.01 (d, 1 H, J = 1.9 Hz).
IR (KBr) 3388, 1593, 1494, 1458, 1387, 1366, 1249 cm-1.
HRMS (ESI, negative) calcd for C37H43O8S2 (M-Na)+ 679.2399; found: 679.2390.
(実施例19)ナトリウム 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[ヒドロキシ(1−ノニル−1H−ピラゾ−ル−4−イル)メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
(19a)4−ブロモ−1−ノニル−1H−ピラゾール
4−ブロモピラゾール(0.52g,3.5mmol)、1−ブロモノナン(1.0mL,5.3mmol)、55%水素化ナトリウム(0.31g,7.0mmol)を用い、実施例1(1a)と同様の操作を行った。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:8)により精製を行い、標記目的化合物(0.36g,37%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CDCl3) δ 0.88 (t, 3 H, J = 7.3 Hz), 1.26 - 1.29 (brs, 12 H), 1.81 - 1.86 (m, 2 H), 4.07 (t, 2 H, J = 7.3 Hz), 7.39 (s, 1 H), 7.44 (s, 1 H).
IR (Liquid film) 2927 cm-1.
HRMS (EI, positive) calcd for C12H21 79BrN2 (M)+ 272.0889; found: 272.0887.
(19b)フェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[ヒドロキシ(1−ノニル−1H−ピラゾ−ル−4−イル)メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
4−ブロモ−1−ノニル−1H−ピラゾール(0.11g,0.38mmol)、1.6Mn−ブチルリチウム−ヘキサン溶液 (0.24mL,0.38mmol)、フェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−ホルミル−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート(0.1g,0.19mmol)を用い、実施例1(1b)と同様の操作を行った。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:1)により精製を行い、標記目的化合物(51mg,37%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CDCl3) δ 0.87 (t, 3 H, J = 6.6 Hz), 0.99 (t, 3 H, J = 7.3 Hz), 1.24 - 1.27 (brs, 12 H), 1.48 - 1.57 (m, 2 H), 1.75 - 1.84 (m, 4 H), 3.98 (t, 2 H, J = 7.2 Hz), 4.02 (t, 2 H, J = 6.6 Hz), 5.50 (d, 1 H, J = 3.7 Hz), 6.88 (d, 1 H, J = 8.1 Hz), 7.00 (d, 3 H, J = 8.8 Hz), 7.04 (d, 1 H, J = 8.8 Hz), 7.14 - 7.22 (m, 4 H), 7.23 - 7.28 (m, 1 H), 7.29 - 7.35 (m, 3 H), 7.39 (t, 1 H, J = 7.3 Hz), 7.54 (d, 2 H, J = 8.8 Hz), 7.66 (d, 1 H, J = 7.3 Hz), 7.22 (d, 1 H, J = 1.5 Hz).
IR (Thin film) 3291, 2929, 1249 cm-1.
HRMS (ESI, positive) calcd for C41H48N2NaO5S2 (M+Na)+ 735.2902; found: 735.2911.
(19c)ナトリウム 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[ヒドロキシ(1−ノニル−1H−ピラゾ−ル−4−イル)メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
実施例19(19b)で得られたナトリウム 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[ヒドロキシ(1−ノニル−1H−ピラゾ−ル−4−イル)メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート(50mg,0.070mmol)、水酸化ナトリウム(28mg,0.70mmol)を用い、実施例1(1c)と同様の操作を行った。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(メタノール:メチレンクロリド=1:4)により精製を行い、標記目的化合物(32mg,70%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CD3OD) δ 0.88 (t, 3 H, J = 6.6 Hz), 0.99 (t, 3 H, J = 7.3 Hz), 1.23 - 1.29 (brs, 12 H), 1.49 - 1.55 (m, 2 H), 1.70 - 1.81 (m, 4 H), 3.99 - 4.03 (m, 4 H), 5.77 (s, 1 H), 6.75 (d, 1 H, J = 8.1 Hz), 6.93 (dd, 1 H, J = 1.5 H, 8.1 Hz), 6.99 (d, 2 H, J = 8.8 Hz), 7.15 (d, 1 H, J = 8.1 Hz), 7.21 (d, 2 H, J = 13.2 Hz), 7.30 (dt, 1 H, J = 1.5 H, 8.8 Hz), 7.40 (dt, 1 H, J = 1.5 H, 8.8 Hz), 7.53 (d, 2 H, J = 8.8 Hz), 7.71 (d, 1 H, J = 8.8 Hz), 7.89 (d, 1 H, J = 1.5 Hz).
IR (KBr) 3413, 2927, 1243 cm-1.
HRMS (ESI, negative) calcd for C35H43N2O5S2 (M-Na)- 635.2614; found: 635.2609.
(実施例20)ナトリウム 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[ヒドロキシ[3−[[2−[4−(2−ヒドロキシエチル)フェニル]エトキシ]メチル]フェニル]メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
(20a)2−[4−[2−(3−ブロモベンジルオキシ)エチル]フェニル]エタノール
2−[4−(2−ヒドロキシ−エチル)−フェニル]エタノール(0.12g,0.71mmol)、3−ブロモベンジルブロミド(0.23g,0.92mmol)、55%水素化ナトリウム(47mg,1.1mmol)を用い、実施例1(1a)と同様の操作を行った。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:1)により精製を行い、標記目的化合物(81mg,34%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CDCl3) δ 2.84 (t, 2 H, J = 6.5 Hz), 2.90 (t, 2 H, J = 7.0 Hz), 3.67 (t, 2 H, J = 7.0 Hz), 4.45 (s, 2 H), 7.11 - 7.21 (m, 6 H), 7.39 (d, 1 H, J = 7.0 Hz), 7.44 (s, 1 H).
IR (Liquid film) 3385, 2862, 1109 cm-1.
HRMS (EI, positive) calcd for C17H19 79BrO2 (M)+ 334.0568; found: 334.0572
(20b)2−[2−[4−[2−(3−ブロモベンジルオキシ)エチル]フェニル]エトキシ]テトラヒドロ−2H−ピラン
実施例20(20a)で得られた2−[4−[2−(3−ブロモベンジルオキシ)エチル]フェニル]エタノール(80mg、0.24mmol)をメチレンクロリド(3mL)に溶解した後、0℃で3、4−ジヒドロ−2H−ピラン(33μL、0.36mmol)、p−トルエンスルホン酸(20mg、0.12mmol)を加え、30分間攪拌した。反応溶液に水(5mL)を加え反応を停止した後、酢酸エチルを用いて分液操作を行った。有機層を飽和食塩水で洗った後硫酸ナトリウムを用いて乾燥し、ろ過の後減圧下溶媒を留去して標題化合物の粗製物を得た。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:7)により精製を行い、標記目的化合物(71mg、収率71%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CDCl3) δ 1.41 - 1.51 (m, 5 H), 1.67 - 1.70 (m, 1 H), 1.73 - 1.83 (m, 1 H), 2.92 - 2.87 (m, 4 H), 3.44 - 3.47 (m, 1 H), 3.58 - 3.64 (m, 1 H), 3.67 (t, 2 H, J = 7.3 Hz), 3.78 (dt, 1 H, J = 3.7 Hz, 8.1 Hz), 4.48 (s, 1 H), 4.59 - 4.61 (m, 1 H), 7.13 - 7.21 (m, 6 H), 7.38 - 7.41 (m, 1 H), 7.44 (s, 1 H).
IR (Liquid film) 2942, 1120 cm-1.
HRMS (ESI, positive) calcd for C22H27 79BrNaO3 (M+Na)+ 441.1041; found: 441.1079.
(20c)フェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[ヒドロキシ[3−[[2−[4−[2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)エチル]フェニル]エトキシ]メチル]フェニル]メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
実施例20(20b)で得られた2−[2−[4−[2−(3−ブロモベンジルオキシ)エチル]フェニル]エトキシ]テトラヒドロ−2H−ピラン(71mg,0.17mmol)、1.6Mn−ブチルリチウム−ヘキサン溶液 (0.13mL,0.21mmol)、フェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−ホルミル−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート(59mg,0.11mmol)を用い、実施例1(1b)と同様の操作を行った。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:3)により精製を行い、標記目的化合物(45mg,46%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CDCl3) δ 0.99 (t, 3 H, J = 7.3 Hz), 1.48 - 1.54 (brs, 6 H), 1.66 - 1.70 (m, 1 H), 1.78 - 1.83 (m, 3 H), 2.81 - 2.83 (m, 2 H), 2.87 (t, 2 H, J = 7.2 Hz), 3.42 - 3.44 (m, 1 H), 3.56 - 3.61 (m, 1 H), 3.64 (t, 2 H, J = 7.2 Hz), 3.74 - 3.78 (m, 1 H), 3.91 (q, 1 H, J = 7.4 Hz), 4.02 (t, 2 H, J = 6.4 Hz), 4.43 (s, 2 H), 4.57 (d, 1 H, J = 3.6 Hz), 5.50 (d, 1 H, J = 4.0 Hz), 6.88 (d, 1 H, J = 8.3 Hz), 7.01 (t, 2 H, J = 8.6 Hz), 7.04 (d, 2 H, J = 7.7 Hz), 7.10 - 7.22 (m, 10 H), 7.25 - 7.29 (m, 3 H), 7.33 (t, 1 H, J = 7.8 Hz), 7.42 (d, 1 H, J = 7.7 Hz), 7.54 (d, 2 H, J = 8.5 Hz), 7.76 (s, 1 H).
IR (KBr) 3413, 2937, 1248 cm-1.
HRMS (ESI, positive) calcd for C51H54NaO8S2 (M+Na)+ 881.3158; found: 881.3172.
(20d)フェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[ヒドロキシ[3−[[2−[4−(2−ヒドロキシエチル)フェニル]エトキシ]メチル]フェニル]メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
実施例20(20c)で得られたフェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[ヒドロキシ[3−[[2−[4−[2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)エチル]フェニル]エトキシ]メチル]フェニル]メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート(55mg、0.064mmol)をメタノール(1mL)に溶解した後、p−トルエンスルホン酸(触媒量)加え,室温で1時間半攪拌した。反応終了後,減圧下溶媒を留去して標題化合物の粗製物を得た。薄層クロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:1)により精製を行い、標記目的化合物(43mg、収率86%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CDCl3) δ 0.96 (t, 3 H, J = 7.3 Hz), 1.44 - 1.51 (m, 2 H), 1.73 - 1.78 (m, 2 H), 2.76 (t, 2 H, J = 6.6 Hz), 2.83 (t, 2 H, J = 7.3 Hz), 3.60 (t, 2 H, J = 7.3 Hz), 3.76 (t, 2 H, J = 6.6 Hz), 3.98 (t, 2 H, J = 6.6 Hz), 4.41 (s, 2 H), 5.45 (s, 1 H), 6.82 (d, 1 H, J = 6.6 Hz), 6.85 (d, 1 H, J = 8.8 Hz), 6.96 (d, 2 H, J = 8.8 Hz), 6.99 - 7.01 (m, 2 H), 7.06 - 7.25 (m, 13 H), 7.28 (dt, 1 H, J = 1.5 Hz, 8.8 Hz), 7.35 (dd, 1 H, J = 1.5 Hz, 8.1 Hz), 7.50 (d, 2 H, J = 8.8 Hz), 7.72 (d, 1 H, J = 2.2 Hz).
IR (KBr) 3389, 2933, 1248 cm-1.
HRMS (ESI, positive) calcd for C46H46NaO7S2 (M+Na)+ 797.2582; found: 797.2576.
(20e)ナトリウム 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[ヒドロキシ[3−[[2−[4−(2−ヒドロキシエチル)フェニル]エトキシ]メチル]フェニル]メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
実施例20(20d)で得られたフェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[ヒドロキシ[3−[[2−[4−(2−ヒドロキシエチル)フェニル]エトキシ]メチル]フェニル]メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート(42mg,0.054mmol)、水酸化ナトリウム(22mg,0.54mmol)を用い、実施例1(1c)と同様の操作を行った。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(メタノール:メチレンクロリド=1:4)により精製を行い、標記目的化合物(24mg,62%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CD3OD) δ 0.98 (t, 3 H, J = 7.4 Hz), 1.47 - 1.54 (m, 2 H), 1.73 - 1.79 (m, 2 H), 2.74 - 2.79 (m, 4 H), 3.57 (t, 2 H, J = 7.0 Hz), 3.69 (t, 2 H, J = 7.2 Hz), 3.99 (t, 2 H, J = 6.4 Hz), 4.41 - 4.36 (m, 2 H), 5.81 (s, 1 H), 6.75 (d, 1 H, J = 8.2 Hz), 6.93 (dd, 1 H, J = 1.1 Hz, 8.3 Hz), 6.97 (d, 1 H, J = 8.7 Hz), 6.99 - 7.01 (m, 1 H), 7.04 - 7.07 (m, 1 H), 7.08 (s, 3 H), 7.15 (t, 2 H, J = 7.8 Hz), 7.27 (dt, 1 H, J = 1.0 Hz, 7.6 Hz), 7.33 (t, 1 H, J = 7.8 Hz), 7.52 (d, 3 H, J = 8.6 Hz), 7.96 (d, 1 H, J = 1.9 Hz).
IR (KBr) 3420, 2933, 1242 cm-1.
HRMS (ESI, negative) calcd for C40H41O7S2 (M-H)- 697.2294; found: 697.2338.
(実施例21)ナトリウム 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[ヒドロキシ[3−[[4−(4−ヒドロキシブチル)フェノキシ]メチル]フェニル]メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
(21a)3−(4−ヒドロキシブチル)フェノール
4−(4−メトキシフェニル)−1−ブタノール(2.0g,11.1mmol)を無水メチレンクロリド(15mL) に溶解した後、三臭化ほう素(22mL,22.2mmol)を−78℃で加え、室温で1時間攪拌した。氷冷下で反応溶液を水(30mL)に注ぎ反応を停止した後、酢酸エチルを用いて分液操作を行った。有機層を飽和食塩水で洗った後硫酸ナトリウムを用いて乾燥し、ろ過の後減圧下溶媒を留去して標題化合物の粗製物を得た。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:3−1:1)により精製を行い、標記目的化合物(1.5g,83%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CDCl3) δ 1.58 - 1.67 (m, 4 H), 2.57 (t, 2 H, J = 7.3 Hz), 3.65 - 3.68 (m, 2 H), 3.66 (t, 2 H, J = 6.6 Hz), 6.74 (d, 2 H, J = 8.1 Hz), 7.04 (d, 2 H, J = 8.8 Hz).
IR (KBr) 3407, 2939, 1517, 1255 cm-1.
HRMS (EI, positive) calcd for C10H14O2 (M)+ 166.0994; found: 166.0994.
(21b)3−[4−(t−ブチルジメチルシリルオキシ)ブチル]フェノール
実施例21(21a)で得られた3−(4−ヒドロキシブチル)フェノール(50mg,0.30mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(1mL) に溶解した後、t−ブチルジメチルシリルクロリド(45mg,0.30mmol)、イミダゾール(30mg,0.45mmol)を加え、室温で2時間攪拌した。反応溶液に水(5mL)に注ぎ反応を停止した後、酢酸エチルを用いて分液操作を行った。有機層を水及び飽和食塩水で洗った後硫酸ナトリウムを用いて乾燥し、ろ過の後減圧下溶媒を留去して標題化合物の粗製物を得た。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:4)により精製を行い、標記目的化合物(53mg,63%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CDCl3) δ 0.04 (d, 6 H, J = 1.7 Hz), 0.89 (d, 9 H, J = 1.7 Hz), 1.53 - 1.57 (m, 2 H), 1.59 - 1.64 (m, 2 H), 2.55 (t, 2 H, J = 7.4 Hz), 3.62 (t, 2 H, J = 6.5 Hz), 6.74 (d, 2 H, J = 8.4 Hz), 7.03 (d, 2 H, J = 8.4 Hz).
IR (Liquid film) 3351, 2931, 1515, 1256 cm-1.
HRMS (EI, positive) calcd for C16H28O2Si (M)+ 280.1859; found: 280.1849.
(21c)1−(t−ブチルジメチルシリルオキシ)−4−[4−(3−ブロモベンジルオキシ)フェニル]ブタン
実施例21(21b)で得られた3−[4−(t−ブチルジメチルシリルオキシ)ブチル]フェノール(0.27g,0.95mmol)、3−ブロモベンジルブロモド(0.36g,1.4mmol)をアセトン(5mL) に溶解した後、炭酸カリウム(0.26g,1.9mmol)を加え、室温で3時間攪拌した。反応溶液に水(5mL)に注ぎ反応を停止した後、酢酸エチルを用いて分液操作を行った。有機層を水及び飽和食塩水で洗った後硫酸ナトリウムを用いて乾燥し、ろ過の後減圧下溶媒を留去して標題化合物の粗製物を得た。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:15)により精製を行い、標記目的化合物(0.28g,65%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CDCl3) δ 0.01 (s, 6 H), 0.85 (s, 9 H), 1.46 - 1.53 (m, 2 H), 1.56 - 1.63 (m, 2 H), 2.52 (t, 2 H, J = 7.3 Hz), 3.57 (t, 2 H, J = 6.6 Hz), 4.94 (s, 2 H), 6.82 (d, 2 H, J = 8.8 Hz), 7.05 (d, 2 H, J = 8.8 Hz), 7.18 (t, 1 H, J = 8.1 Hz), 7.29 (d, 1 H, J = 8.1 Hz), 7.38 (d, 1 H, J = 8.1 Hz), 7.54 (s, 1 H).
IR (Liquid film) 2930, 1511, 1242 cm-1.
HRMS (FAB, positive) calcd for C23H32 79BrO2Si (M-H)+ 447.1355; found: 447.1338.
(21d)4−[3−(3−ブロモベンジルオキシ)フェニル]ブタン−1−オール
実施例21(21c)で得られた1−(t−ブチルジメチルシリルオキシ)−4−[4−(3−ブロモベンジルオキシ)フェニル]ブタン(0.16g、0.36mmol)をテトラヒドロフラン(2mL)に溶解した後、1.0Mテトラブチルアンモニウムフロリド−テトラヒドロフラン溶液(0.53mL、0.53mmol)を加え、室温で1時間15分攪拌した。反応溶液に水(5mL)を加え酢酸エチルを用いて分液操作を行った。有機層を飽和食塩水で洗った後硫酸ナトリウムを用いて乾燥し、ろ過の後減圧下溶媒を留去して標題化合物の粗製物を得た。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:3−1:1)により精製を行い、標記目的化合物(0.12g、収率80%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CDCl3) δ 1.52 - 1.60 (m, 2 H), 1.62 - 1.69 (m, 2 H), 2.58 (t, 2 H, J = 7.3 Hz), 3.63 (t, 2 H, J = 7.5 Hz), 4.98 (s, 2 H), 6.86 (d, 2 H, J = 8.5 Hz), 7.09 (d, 2 H, J = 8.5 Hz), 7.22 (t, 1 H, J = 7.8 Hz), 7.33 (d, 1 H, J = 7.7 Hz), 7.43 (d, 1 H, J = 8.0 Hz), 7.58 (s, 1 H).
IR (KBr) 3333, 2929, 1513, 1250 cm-1.
HRMS (EI, positive) calcd for C17H19 79BrO2 (M)+ 334.0569; found: 334.0566.
(21e)2−[4−[3−(3−ブロモベンジルオキシ)フェニル]ブトキシ]テトラヒドロ−2H−ピラン
実施例21(21d)で得られた4−[3−(3−ブロモベンジルオキシ)フェニル]ブタン−1−オール(0.12g、0.37mmol)をメチレンクロライド(1mL)に溶解した後、3、4−ジヒドロ−2H−ピラン(51μL、0.56mmol)、p−トルエンスルホン酸(32mg、0.19mmol)を加え室温で1時間撹拌した。飽和重曹水(1mL)を加え反応を停止した後、水10mLを加えエーテルを用いて分液操作を行った。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下溶媒を留去し、粗精製物を得た。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:8)により精製を行い、標記目的化合物(0.17g,99%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CDCl3) δ 1.49 - 1.60 (brs, 5 H), 1.61 - 1.74 (brs, 4 H), 1.78 - 1.85 (m, 1 H), 2.59 (t, 2 H, J = 7.3 Hz), 3.37 - 3.42 (m, 1 H), 3.46 - 3.53 (m, 1 H), 3.73 - 3.36 (m, 1 H), 3.78 - 3.89 (m, 1 H), 4.55 - 4.57 (m, 1 H), 4.99 (s, 2 H), 6.87 (dd, 2 H, J = 2.8 Hz, 8.8 Hz), 7.10 (d, 2 H, J = 8.8 Hz), 7.22 (d, 1 H, J = 8.1 Hz), 7.33 (t, 1 H, J = 8.1 Hz), 7.44 (d, 1 H, J = 8.1 Hz), 7.59 (s, 1 H).
IR (Liquid film) 2941, 1511, 1239 cm-1.
HRMS (ESI, positive) calcd for C22H21 79BrNaO3 (M+Na)+ 441.1041; found: 441.1032.
(21f)フェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[ヒドロキシ[3−[[4−[4−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)ブチル]フェノキシ]メチル]フェニル]メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
実施例21(21e)で得られた2−[4−[3−(3−ブロモベンジルオキシ)フェニル]ブトキシ]テトラヒドロ−2H−ピラン(0.16g,0.37mmol)、1.6Mn−ブチルリチウム−ヘキサン溶液 (0.29mL,0.46mmol)、フェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−ホルミル−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート(0.15g,0.28mmol)を用い、実施例1(1b)と同様の操作を行った。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:3)により精製を行い、標記目的化合物(80mg,33%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CDCl3) δ 0.99 (t, 3 H, J = 7.3 Hz), 1.50 - 1.71 (brs, 9 H), 1.78 - 1.95 (m, 4 H), 2.04 - 2.06 (m, 2 H), 2.58 (t, 2 H, J = 6.6 Hz), 3.37 - 3.42 (m, 1 H), 3.47 - 3.49 (m, 1 H), 3.73 - 3.76 (m, 1 H), 3.83 - 3.87 (m, 1 H), 4.01 (t, 2 H, J = 6.5 Hz), 4.56 (s, 2 H), 4.95 (s, 2 H), 5.51 (d, 1 H, J = 3.9 Hz), 6.85 (d, 2 H, J = 8.6 Hz), 6.88 (d, 1 H, J = 8.2 Hz), 6.95 (d, 1 H, J = 7.8 Hz), 6.99 (d, 2 H, J = 8.7 Hz), 7.04 (d, 1 H, J = 7.4 Hz), 7.07 - 7.11 (m, 3 H), 7.13 (t, 1 H, J = 7.2 Hz), 7.18 - 7.29 (m, 7 H), 7.32 - 7.35 (m, 2 H), 7.43 (d, 1 H, J = 7.7 Hz), 7.53 (d, 2 H, J = 8.7 Hz), 7.75 (s, 1 H).
IR (KBr) 3407, 2938, 1510, 1247 cm-1.
HRMS (ESI, positive) calcd for C51H54NaO8S2 (M+Na)+ 881.3158; found: 881.3164.
(21g)フェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[ヒドロキシ[3−[[4−(4−ヒドロキシブチル)フェノキシ]メチル]フェニル]メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
実施例21(21f)で得られたフェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[ヒドロキシ[3−[[4−[4−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)ブチル]フェノキシ]メチル]フェニル]メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート(79mg,0.092mmol)、p−トルエンスルホン酸(触媒量)を用い、実施例7(7c)と同様の操作を行った。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:1)により精製を行い、標記目的化合物(50mg,70%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CDCl3) δ 0.99 (t, 3 H, J = 7.3 Hz), 1.47 - 1.68 (brs, 6 H), 1.77 - 1.81 (m, 2 H), 3.62 (t, 2 H, J = 6.6 Hz), 4.00 (t, 2 H, J = 6.6 Hz), 4.95 (s, 2 H), 5.50 (d, 1 H, J = 2.9 Hz), 6.85 (d, 2 H, J = 8.1 Hz), 6.89 (d, 1 H, J = 8.1 Hz), 6.95 (d, 1 H, J = 7.3 Hz), 6.98 (d, 2 H, J = 8.8 Hz), 7.03 - 7.06 (m, 2 H), 7.09 (d, 2 H, J = 6.6 Hz), 7.11 - 7.15 (m, 1 H), 7.19 (dd, 3 H, J = 1.5 Hz, 8.8 Hz), 7.23 - 7.29 (m, 5 H), 7.33 (dt, 1 H, J = 1.5 Hz, 8.1 Hz), 7.42 (d, 1 H, J = 7.3 Hz), 7.51 - 7.55 (m, 2 H), 7.74 (d, 1 H, J = 2.2 Hz).
IR (Thin film) 3411, 2934, 1252 cm-1.
HRMS (ESI, positive) calcd for C46H46NaO7S2 (M+Na)+ 797.2583; found: 797.2565.
(21h)ナトリウム 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[ヒドロキシ[3−[[4−(4−ヒドロキシブチル)フェノキシ]メチル]フェニル]メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
実施例21(21g)で得られたフェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[ヒドロキシ[3−[[4−(4−ヒドロキシブチル)フェノキシ]メチル]フェニル]メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート(50mg,0.065mmol)、水酸化ナトリウム(26mg,0.92mmol)を用い、実施例1(1c)と同様の操作を行った。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(メタノール:メチレンクロリド=1:4)により精製を行い、標記目的化合物(32mg,68%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CD3OD) δ 0.98 (t, 3 H, J = 7.4 Hz), 1.46 - 1.54 (brs, 4 H), 1.55 - 1.65 (m, 2 H), 1.72 - 1.79 (m, 2 H), 2.53 (t, 2 H, J = 7.3 Hz), 3.54 (t, 2 H, J = 6.6 Hz), 3.99 (t, 2 H, J = 6.6 Hz), 4.94 (s, 2 H), 5.84 (s, 1 H), 6.72 (d, 1 H, J = 8.1 Hz), 6.80 (d, 2 H, J = 8.1 Hz), 6.84 (dt, 1 H, J = 1.5 Hz, 9.5 Hz), 6.96 (d, 2 H, J = 8.8 Hz), 7.02 - 7.05 (m, 4 H), 7.12 (dd, 1 H, J = 1.5 Hz, 8.8 Hz), 7.18 - 7.20 (m, 2 H), 7.26 (dt, 1 H, J = 1.5 Hz, 8.8 Hz), 7.33 (dt, 1 H, J = 1.5 Hz, 8.8 Hz), 7.50 (d, 2 H, J = 8.8 Hz), 7.54 (d, 1 H, J = 8.1 Hz), 7.93 (d, 1 H, J = 1.5 Hz).
IR (KBr) 3419, 2932, 1242 cm-1.
HRMS (ESI, negative) calcd for C40H41O7S2 (M-Na)- 697.2294; found: 697.2273.
(実施例22)ナトリウム 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[ヒドロキシ[3−[[4−(4−ヒドロキシフェニル)ブトキシ]メチル]フェニル]メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
(22a)t−ブチル(ジメチル)[4−[4−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)フェニル]ブトキシ]シラン
3−[4−(t−ブチルジメチルシリルオキシ)ブチル]フェノール(0.26g,0.94mmol)、3、4−ジヒドロ−2H−ピラン(0.13mL、1.4mmol)、をメチレンクロライド(2mL)に溶解し、p−トルエンスルホン酸(81mg、0.47mmol)を加え室温で1時間撹拌した。飽和重曹水(1mL)を加え反応を停止した後、水10mLを加えエーテルを用いて分液操作を行った。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下溶媒を留去し、粗精製物を得た。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:10)により精製を行い、標記目的化合物(0.22g,65%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CDCl3) δ 0.01 (s, 6 H), 0.85 (s, 9 H), 1.47 - 1.64 (brs, 7 H), 1.78 - 1.81 (m, 2 H), 1.93 - 1.98 (m, 1 H), 2.52 (t, 2 H, J = 7.7 Hz), 3.52 - 3.55 (m, 1 H), 3.58 (t, 2 H, J = 6.4 Hz), 3.88 (dt, 1 H, J = 3.0 Hz, 12.7 Hz), 5.31 - 5.33 (m, 1 H), 8.52 (d, 2 H, J = 8.5 Hz), 8.49 (d, 2 H, J = 8.5 Hz).
IR (Liquid film) 2935, 1510, 1236, 1108 cm-1.
HRMS (ESI, positive) calcd for C21H36 NaO3Si (M+Na)+ 387.2331; found: 387.2334.
(22b)4−[4−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)フェニル]ブタン−1−オール
実施例22(22a)で得られたt−ブチル(ジメチル)[4−[4−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)フェニル]ブトキシ]シラン(0.18g,0.49mmol)、1.0Mテトラブチルアンモニウムフロリド(0.74mL、0.74mmol)を用い、実施例13(13c)と同様の操作を行った。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:2)により精製を行い、標記目的化合物(0.11g,93%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CDCl3) δ 1.52 - 1.73 (brs, 6 H), 1.81 - 1.88 (m, 2 H), 1.92 - 2.05 (m, 2 H), 2.56 (t, 2 H, J = 7.2 Hz), 3.55 - 3.56 (m, 1 H), 3.59 (t, 2 H, J = 6.5 Hz), 3.88 - 3.94 (m, 1 H), 5.36 (t, 1 H, J = 3.3 Hz), 6.95 (d, 2 H, J = 8.6 Hz), 7.07 (d, 2 H, J = 8.6 Hz).
IR (Liquid film) 3392, 2940, 1510, 1235 cm-1.
HRMS (EI, positive) calcd for C15H22 O3 (M)+ 250.1569; found: 250.1577.
(22c)2−[4−[4−(3−ブロモベンジルオキシ)ブチル]フェノキシ]テトラヒドロ−2H−ピラン
実施例22(22a)で得られた4−[4−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)フェニル]ブタン−1−オール(0.11g,0.45mmol)、3−ブロモベンジルブロミド(0.17g,0.68mmol)、55%水素化ナトリウム(40mg,0.90mmol)を用い、実施例1(1a)と同様の操作を行った。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:5)により精製を行い、標記目的化合物(80mg,42%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CDCl3) δ 1.56 - 1.71 (brs, 7 H), 1.82 - 1.88 (m, 2 H), 1.95 - 2.04 (m, 1 H), 2.57 (t, 3 H, J = 7.3 Hz), 3.47 (t, 3 H, J = 5.3 Hz), 3.56 - 3.61 (m, 1 H), 4.44 (s, 2 H), 5.37 (t, 1 H, J = 2.9 Hz), 6.96 (d, 2 H, J = 8.8 Hz), 7.07 (d, 2 H, J = 8.8 Hz), 7.19 (t, 1 H, J = 7.3 Hz), 7.23 (d, 1 H, J = 8.1 Hz), 7.39 (d, 2 H, J = 7.3 Hz), 7.48 (s, 1 H).
IR (Liquid film) 2941, 1509, 1235 cm-1.
HRMS (ESI, positive) calcd for C22H27 79BrNaO3 (M+Na)+ 441.1041; found: 441.1065.
(22d)フェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[ヒドロキシ[3−[[4−[4−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)フェニル]ブトキシ]メチル]フェニル]メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
実施例22(22c)で得られた2−[4−[4−(3−ブロモベンジルオキシ)ブチル]フェノキシ]テトラヒドロ−2H−ピラン(79mg,0.19mmol)、1.6Mn−ブチルリチウム−ヘキサン溶液 (0.15mL,0.23mmol)、実施例19(19a)で得られたフェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−ホルミル−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート(75mg,0.15mmol)を用い、実施例1(1b)と同様の操作を行った。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=2:5)により精製を行い、標記目的化合物(30mg,24%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CDCl3) δ 0.99 (t, 3 H, J = 7.3 Hz), 1.50 - 1.71 (brs, 9 H), 1.78 - 1.95 (m, 4 H), 2.04 - 2.06 (m, 2 H), 2.58 (t, 2 H, J = 6.6 Hz), 3.37 - 3.42 (m, 1 H), 3.47 - 3.49 (m, 1 H), 3.73 - 3.76 (m, 1 H), 3.83 - 3.87 (m, 1 H), 4.01 (t, 2 H, J = 6.5 Hz), 4.56 (s, 2 H), 4.95 (s, 2 H), 5.51 (d, 1 H, J = 3.9 Hz), 6.85 (d, 2 H, J = 8.6 Hz), 6.88 (d, 1 H, J = 8.2 Hz), 6.95 (d, 1 H, J = 7.8 Hz), 6.99 (d, 2 H, J = 8.7 Hz), 7.04 (d, 1 H, J = 7.4 Hz), 7.07 - 7.11 (m, 3 H), 7.13 (t, 1 H, J = 7.2 Hz), 7.18 - 7.29 (m, 7 H), 7.32 - 7.35 (m, 2 H), 7.43 (d, 1 H, J = 7.7 Hz), 7.53 (d, 2 H, J = 8.7 Hz), 7.75 (s, 1 H).
IR (KBr) 3421, 2931, 1247 cm-1.
HRMS (ESI, positive) calcd for C51H54NaO8S2 (M+Na)+ 881.3158; found: 881.3198.
(22e)フェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[ヒドロキシ[3−[[4−(4−ヒドロキシフェニル)ブトキシ]メチル]フェニル]メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
実施例22(22d)で得られたフェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[ヒドロキシ[3−[[4−[4−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)フェニル]ブトキシ]メチル]フェニル]メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート(29mg,0.034mmol)、p−トルエンスルホン酸(触媒量)を用い、実施例7(7c)と同様の操作を行った。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:2)により精製を行い、標記目的化合物(19mg,74%)を得た。
1HNMR (500 MHz, CDCl3) δ 0.99 (t, 3 H, J = 7.5 Hz), 1.48 - 1.65 (brs, 6 H), 1.78 - 1.84 (m, 2 H), 2.52 (t, 2 H, J = 7.0 Hz), 3.43 (t, 2 H, J = 6.0 Hz), 4.02 (t, 2 H, J = 6.6 Hz), 4.40 (s, 2 H), 5.51 (d, 1 H, J = 3.9 Hz), 6.70 (d, 2 H, J = 8.4 Hz), 6.88 (d, 1 H, J = 8.3 Hz), 6.91 (d, 1 H, J = 6.7 Hz), 6.98 - 7.04 (m, 6 H), 7.16 (t, 1 H, J = 7.3 Hz), 7.19 - 7.22 (m, 5 H), 7.25 - 7.28 (m, 3 H), 7.31 (t, 1 H, J = 8.7 Hz), 7.40 (d, 1 H, J = 7.1 Hz), 7.54 (d, 2 H, J = 8.7 Hz), 7.77 (d, 1 H, J = 1.8 Hz).
IR (Liquid film) 3378, 2934, 1250 cm-1.
HRMS (ESI, positive) calcd for C46H46NaO7S2 (M+Na)+ 797.2582; found: 797.2598.
(22f)ナトリウム 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[ヒドロキシ[3−[[4−(4−ヒドロキシフェニル)ブトキシ]メチル]フェニル]メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
実施例22(22e)で得られたフェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[ヒドロキシ[3−[[4−(4−ヒドロキシフェニル)ブトキシ]メチル]フェニル]メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート(19mg,0.025mmol)、水酸化ナトリウム(10mg,0.25mmol)を用い、実施例1(1c)と同様の操作を行った。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(メタノール:メチレンクロリド=1:4)により精製を行い、標記目的化合物(16mg,89%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CD3OD) δ 0.99 (t, 3 H, J = 7.3 Hz), 1.47 - 1.58 (brs, 4 H), 1.73 - 1.80 (m, 2 H), 2.46 (t, 2 H, J = 7.3 Hz), 3.39 (t, 2 H, J = 6.6 Hz), 4.00 (t, 2 H, J = 6.6 Hz), 4.37 (d, 2 H, J = 3.7 Hz), 5.84 (s, 1 H), 6.66 (d, 2 H, J = 6.6 Hz), 6.74 (d, 1 H, J = 8.8 Hz), 6.94 (d, 2 H, J = 8.1 Hz), 6.96 - 7.00 (m, 4 H), 7.04 (d, 1 H, J = 7.3 Hz), 7.10 - 7.22 (m, 6 H), 7.26 (dt, 1 H, J = 1.5 Hz, 8.8 Hz), 7.31 (dt, 1 H, J = 1.5 Hz, 7.3 Hz), 7.52 (d, 3 H, J = 8.8 Hz), 7.75 (d, 1 H, J = 8.1 Hz), 7.95 (d, 1 H, J = 1.5 Hz).
IR (KBr) 3377, 2927, 1242 cm-1.
HRMS (ESI, negative) calcd for C40H41O7S2 (M-Na)- 697.2294; found: 697.2323.
(実施例23)ナトリウム 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[ヒドロキシ[3−(ヒドロキシメチル)フェニル]メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
(23a)フェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[[3−(t−ブチルジメチルシリルオキシメチル)フェニル](ヒドロキシ)メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
(3−ブロモベンジルオキシ)(t−ブチル)ジメチルシラン(0.12g,0.39mmol)、1.6Mn−ブチルリチウム−ヘキサン溶液 (0.24mL,0.39mmol)、フェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−ホルミル−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート(0.1g,0.19mmol)を用い、実施例1(1b)と同様の操作を行った。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル:ベンゼン=1:20)により精製を行い、標記目的化合物(51mg,36%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CDCl3) δ 0.01 (t, 6 H, J = 2.9 Hz), 0.85 (t, 9 H, J = 2.9 Hz,), 0.96 (t, 3 H, J = 7.3 Hz), 1.45 - 1.54 (m, 2 H), 1.73 - 1.79 (m, 2 H), 3.98 (t, 2 H, J = 6.6 Hz), 4.62 (s, 2 H), 5.46 (d, 1 H, J = 4.4 Hz), 6.84 (d, 2 H, J = 8.1 Hz), 6.96 (d, 2 H, J = 8.8 Hz), 6.98 - 7.01 (m, 2 H), 7.09 - 7.18 (m, 6 H), 7.22 (t, 3 H, J = 8.1 Hz), 7.28 (dt, 1 H, J = 1.5 Hz, 8.8 Hz), 7.37 (dd, 1 H, J = 1.5 Hz, 8.1 Hz), 7.50 (d, 2 H, J = 8.8 Hz), 7.72 (d, 1 H, J = 2.2 Hz).
IR (KBr) 3421, 2930, 1250 cm-1.
HRMS (ESI, positive) calcd for C42H48NaO6S2Si (M+Na)+ 763.2559; found: 763.2546.
(23b)フェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[ヒドロキシ[3−(ヒドロキシメチル)フェニル]メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
実施例23(23a)で得られたフェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[[3−(t−ブチルジメチルシリルオキシメチル)フェニル](ヒドロキシ)メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート(50mg,0.067mmol)、1.0Mテトラブチルアンモニウムフロリド−テトラヒドロフラン溶液(0.10mL、0.10mmol)を用い、実施例13(13c)と同様の操作を行った。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:2)により精製を行い、標記目的化合物(37mg,87%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CDCl3) δ 0.99 (t, 3 H, J = 7.5 Hz), 1.49 - 1.55 (m, 2 H), 1.77 - 1.84 (m, 2 H), 4.02 (t, 2 H, J = 6.6 Hz), 4.58 (s, 2 H), 5.53 (s, 1 H), 6.88 (d, 1 H, J = 8.1 Hz), 6.91 - 6.93 (m, 1 H), 6.97 (s, 1 H), 7.01 (d, 3 H, J = 8.8 Hz), 7.17 - 7.22 (m, 6 H), 7.26 - 7.30 (m, 3 H), 7.37 (t, 1 H, J = 8.8 Hz), 7.53 - 7.57 (m, 4 H).
IR (Thin film) 3377, 2960, 1249 cm-1.
HRMS (ESI, positive) calcd for C36H34NaO6S2 (M+Na)+ 649.1694; found: 649.1683.
(23c)ナトリウム 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[ヒドロキシ[3−(ヒドロキシメチル)フェニル]メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
実施例23(23b)で得られたフェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[ヒドロキシ[3−(ヒドロキシメチル)フェニル]メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート(36mg,0.058mmol)、水酸化ナトリウム(23mg,0.58mmol)を用い、実施例1(1c)と同様の操作を行った。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(メタノール:メチレンクロリド=1:5)により精製を行い、標記目的化合物(18mg,54%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CD3OD) δ 0.95 (t, 3 H, J = 7.3 Hz), 1.45 - 1.50 (m, 2 H), 1.70 - 1.75 (m, 2 H), 3.98 (t, 2 H, J = 6.6 Hz), 4.46 (s, 2 H), 5.78 (s, 1 H), 6.73 (d, 1 H, J = 8.1 Hz), 6.95 - 7.00 (m, 5 H), 7.09 - 7.11 (m, 2 H), 7.13 (t, 1 H, J = 8.1 Hz), 7.23 (dt, 1 H, J = 1.5 Hz, 8.8 Hz), 7.29 (dt, 1 H, J = 1.5 Hz, 7.3 Hz), 7.49 - 7.52 (m, 3 H), 7.84 (d, 1 H, J = 1.5 Hz).
IR (KBr) 3417, 2929, 1242 cm-1.
HRMS (ESI, negative) calcd for C30H29O6S2 (M-Na)- 549.1405; found: 549.1420.
(実施例24)テトラブチルアンモニウム 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[[3−(1,8−ジヒドロキシオクチル)フェニル](ヒドロキシ)メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
(24a)フェニル 2’−[[3−[1,8−ビス(t−ブチルジメチルシリルオキシ)オクチル]フェニル](ヒドロキシ)メチル]−4−(4−ブトキシフェニルチオ)−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
1、8−ビス(t−ブチルジメチルシリルオキシ)−1−(3−ブロモフェニル)オクタン(50mg,0.094mmol)、1.6Mn−ブチルリチウム−ヘキサン溶液 (59μL,0.094mmol)、フェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−ホルミル−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート(24mg,0.047mmol)を用い、実施例1(1b)と同様の操作を行った。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:3)により精製を行い、標記目的化合物(15mg,32%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CDCl3) δ 0.01 (d, 3 H, J = 4.4 Hz), 0.21 (d, 3 H, J = 3.7 Hz,), 0.30 (s, 6 H), 0.99 (d, 3 H, J = 6.6 Hz), 1.03 (s, 6 H), 1.12 (s, 4 H), 1.15 (s, 4 H), 1.19 (s, 10 H), 1.26 (t, 3 H, J = 7.3 Hz), 1.50 - 1.51 (brs, 8 H), 1.71 - 1.88 (m, 6 H), 2.05 - 2.92 (m, 2 H), 3.84 (t, 2 H, J = 6.6 Hz), 4.28 (t, 2 H, J = 6.6 Hz), 4.81 (t, 2 H, J = 7.3 Hz), 5.76 (t, 1 H, J = 3.7 Hz), 7.03 (d, 1 H, J = 5.9 Hz), 7.19 - 7.15 (m, 2 H), 7.26 (d, 2 H, J = 8.1 Hz), 7.30 - 7.34 (m, 1 H), 7.45 - 7.39 (m, 3 H), 7.46 - 7.56 (m, 7 H), 7.58 - 7.65 (m, 1 H), 7.81 (d, 2 H, J = 8.8 Hz), 8.07 (d, 0.5 H, J = 2.0 Hz), 8.13 (d, 0.5 H, J = 2.0 Hz).
IR (Thin film) 2931, 1250 cm-1.
HRMS (FAB, positive) calcd for C55H76O7S2Si2 (M)+ 968.4571; found: 968.4577.
(24b)テトラブチルアンモニウム 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[[3−(1,8−ジヒドロキシオクチル)フェニル](ヒドロキシ)メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
実施例24(24a)で得られたフェニル 2’−[[3−[1,8−ビス(t−ブチルジメチルシリルオキシ)オクチル]フェニル](ヒドロキシ)メチル]−4−(4−ブトキシフェニルチオ)−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート(52mg,0.054mmol)、1.0Mテトラブチルアンモニウムフロリド−テトラヒドロフラン溶液(0.16mL、0.16mmol)を用い、実施例13(13c)と同様の操作を行った。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(メタノール:メチレンクロリド=1:5)により精製を行い、標記目的化合物(6.7mg,15%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CD3OD) δ 1.02 (t, 12 H, J = 7.3 Hz), 1.22 - 1.36 (brs, 8 H), 1.40 (q, 6 H, J = 7.3 Hz), 1.46 - 1.57 (m, 6 H), 1.62 - 1.75 (m, 6 H), 1.76 - 1.80 (m, 2 H), 3.21 - 3.31 (m, 6 H), 3.51 (t, 2 H, J = 6.6 Hz), 4.03 (t, 2 H, J = 6.4 Hz), 4.46 - 4.50 (m, 1 H), 5.82 (d, 1 H, J = 3.7 Hz), 6.78 (d, 1 H, J = 8.2 Hz), 6.98 - 7.02 (m, 5 H), 7.12 - 7.20 (m, 3 H), 7.27 (dt, 1 H, J = 1.4 Hz, 8.9 Hz), 7.32 - 7.36 (m, 1 H), 7.53 - 7.58 (m, 3 H), 7.87 (d, 0.5 H, J = 2.0 Hz), 7.90 (d, 0.5 H, J = 2.0 Hz).
(実施例25)ナトリウム 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[[5−(1,8−ジヒドロキシオクチル)チエン−3−イル](ヒドロキシ)メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
(25a)フェニル 2’−[[3−[1,8−ビス(t−ブチルジメチルシリルオキシ)オクチル]チエン−3−イル](ヒドロキシ)メチル]−4−(4−ブトキシフェニルチオ)−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
1,8−ビス(t−ブチルジメチルシリルオキシ)−1−(4−ブロモチエン−2−イル)オクタン(0.17g,0.31mmol)、1.6Mn−ブチルリチウム−ヘキサン溶液 (0.16mL,0.26mmol)、フェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−ホルミル−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート(87mg,0.17mmol)を用い、実施例1(1b)と同様の操作を行った。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:3)により精製を行い、標記目的化合物(91mg,54%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CDCl3) δ 0.03 (d, 3 H, J = 8.1 Hz), 0.15 - 0.19 (m, 9 H), 1.00 (s, 9 H), 1.05 (s, 9 H), 1.16 (t, 3 H, J = 7.3 Hz), 1.31 - 1.56 (brs, 8 H), 1.61 - 1.71 (m, 4 H), 1.72 - 1.87 (m, 1 H), 1.93 - 1.99 (m, 2 H), 2.15 (t, 0.5 H, J = 4.4 Hz), 2.35 (t, 0.5 H, J = 4.4 Hz), 3.74 (t, 2 H, J = 6.6 Hz), 4.17 (dt, 2 H, J = 2.2 Hz, 8.1 Hz), 4.90 - 4.96 (m, 1 H), 5.59 (s, 0.5 Hz), 5.77 (t, 0.5 H, J = 5.1 Hz), 6.51 (dd, 0.5 Hz, J = 3.7 Hz, 14.7 Hz), 6.64 (d, 0.5 Hz, J = 13.9 Hz), 6.76 (dd, 0.5 Hz, J = 3.7 Hz, 5.1 Hz), 6.85 (s, 0.5 H), 7.01 - 7.05 (m, 1 H), 7.16 (dd, 1.5 H, J = 2.2 Hz, 8.8 Hz), 7.20 (d, 1.5 H, J = 7.3 Hz), 7.31 - 7.38 (m, 4 H), 7.41 - 7.56 (m, 4 H), 7.61 (d, 0.5 H, J = 7.3 Hz), 7.64 (d, 0.5 Hz, J = 7.3 Hz), 7.70 (d, 1 H, J = 8.8 Hz), 7.80 (d, 1 H, J = 7.3 Hz), 7.93 (dd, 0.5 H, J = 2.0 Hz, 5.1 Hz), 7.97 (dd, 0.5 H, J = 2.0 Hz, 5.1 Hz).
(25b)フェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[[5−(1,8−ジヒドロキシオクチル)チエン−3−イル](ヒドロキシ)メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
実施例25(25a)で得られたフェニル 2’−[[3−[1,8−ビス(t−ブチルジメチルシリルオキシ)オクチル]チエン−3−イル](ヒドロキシ)メチル]−4−(4−ブトキシフェニルチオ)−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート(90mg、0.092mmol)、1.0Mテトラブチルアンモニウムフロリド(0.28mL、0.28mmol)を用い、実施例13(13c)と同様の操作を行った。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:2)により精製を行い、標記目的化合物(25mg,36%)を得た。
IR (KBr) 3376, 2931, 1248 cm-1.
HRMS (ESI, positive) calcd for C41H46NaO7S2 (M+Na)+ 769.2304; found: 769.2299.
(25c)ナトリウム 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[[5−(1,8−ジヒドロキシオクチル)チエン−3−イル](ヒドロキシ)メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
実施例25(25b)で得られたフェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[[5−(1,8−ジヒドロキシオクチル)チエン−3−イル](ヒドロキシ)メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート(25mg,0.033mmol)、水酸化ナトリウム(13mg,0.33mmol)を用い、実施例1(1c)と同様の操作を行った。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(メタノール:メチレンクロリド=1:3)により精製を行い、標記目的化合物(8.8mg,38%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CD3OD) δ 0.99 (t, 3 H, J = 7.3 Hz), 1.24 - 1.39 (brs, 8 H), 1.46 - 1.57 (m, 4 H), 1.62 - 1.82 (m, 4 H), 3.51 (t, 2 H, J = 6.7 Hz), 4.02 (t, 2 H, J = 6.4 Hz), 4.83 - 4.85 (m, 1 H), 5.76 (s, 0.5 H), 5.91 (s, 0.5 Hz), 6.42 (dd, 0.5 Hz, J = 3.6 Hz, 8.4 Hz), 6.62 - 6.63 (m, 0.5 Hz), 6.68 (d, 0.5 H, J = 3.2 Hz), 6.73 - 6.75 (m, 0.5 H), 6.76 (dd, 0.5 Hz, J = 3.2 Hz, 8.3 Hz), 6.83 (d, 0.5 Hz, J = 8.4 Hz), 6.97 - 7.02 (m, 3 H), 7.14 - 7.17 (m, 1 H), 7.28 - 7.32 (m, 1 H), 7.33 - 7.39 (m, 1 H), 7.53 (d, 2 H, J = 8.8 Hz), 7.61 (t, 0.5 H, J = 7.3 Hz), 7.70 - 7.73 (m, 0.5 Hz), 7.85 - 7.87 (m, 0.5 Hz), 7.90 (d, 0.5 H, J = 2.0 Hz).
IR (KBr) 3408, 2931, 1243 cm-1.
HRMS (ESI, negative) calcd for C35H41O7S3 (M-Na)- 669.2014; found: 669.2019.
(実施例26)ナトリウム 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[[5−(1,8−ジヒドロキシオクチル)−2−メトキシフェニル](ヒドロキシ)メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
(26a)フェニル 2’−[[5−[1,8−ビス(t−ブチルジメチルシリルオキシ)オクチル]−2−メトキシフェニル](ヒドロキシ)メチル]−4−(4−ブトキシフェニルチオ)−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
1,8−ビス(t−ブチルジメチルシリルオキシ)−1−(3−ブロモ−4−メトキシフェニル)オクタン(52mg,0.93mmol)、1.6Mn−ブチルリチウム−ヘキサン溶液 (58μL,0.93mmol)、フェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−ホルミル−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート(24mg,0.46mmol)を用い、実施例1(1b)と同様の操作を行った。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:3)により精製を行い、標記目的化合物(32mg,69%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CDCl3) δ 0.04 (d, 3 H, J = 19.1 Hz), 0.23 (d, 9 H, J =19.8 Hz), 1.04 (s, 9 H), 1.11 (s, 9 H), 1.22 (t, 3 H, J = 7.4 Hz), 1.46 - 1.51 (brs, 8 H), 1.69 - 1.78 (m, 6 H), 1.99 - 2.04 (m, 1 H), 3.74 (s, 1.5 H), 3.75 (s, 0.5 H), 3.80 (t, 2 H, J = 6.6 Hz), 4.24 (dt, 2 H, J = 1.0 Hz, 7.5 Hz), 4.33 (q, 1 H, J = 7.1 Hz), 4.78 (t, 1 H, J = 6.5 Hz), 5.96 (d, 0.5 H, J = 4.1 Hz), 5.98 (d, 0.5 H, J = 3.8 Hz), 6.89 (d, 0.5 H, J = 6.1 Hz), 6.90 (d, 0.5 H, J = 6.1 Hz), 7.10 (d, 0.5 Hz, J = 3.6 Hz), 7.12 (d, 0.5 H, J = 3.6 Hz), 7.22 (d, 2 H, J = 8.8 Hz), 7.28 - 7.44 (m, 6 H), 7.45 - 7.54 (m, 6 H), 7.76 (d, 2 H, J = 8.1 Hz), 8.04 (d, 0.5 H, J = 1.9 Hz), 8.09 (d, 0.5 H, J = 1.9 Hz).
IR (Thin film) 2931, 1249 cm-1.
HRMS (ESI, positive) calcd for C56H78NaO8S2Si2 (M+Na)+ 1021.4574; found: 1021.4603.
(26b)フェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[[5−(1,8−ジヒドロキシオクチル)−2−メトキシフェニル](ヒドロキシ)メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
実施例26(26a)で得られたフェニル 2’−[[5−[1,8−ビス(t−ブチルジメチルシリルオキシ)オクチル]−2−メトキシフェニル](ヒドロキシ)メチル]−4−(4−ブトキシフェニルチオ)−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート(84mg、0.084mmol)、1.0Mテトラブチルアンモニウムフロリド(0.25mL、0.25mmol)を用い、実施例13(13c)と同様の操作を行った。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:1)により精製を行い、標記目的化合物(18mg,28%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CDCl3) δ 1.00 (t, 3 H, J = 7.3 Hz), 1.36 - 1.45 (brs, 8 H), 1.50 - 1.55 (m, 6 H), 1.78 - 1.85 (m, 2 H), 3.54 (s, 1.5 H), 3.55 (s, 1.5 H), 3.60 (t, 2 H, J = 6.6 Hz), 4.02 (t, 2 H, J = 6.5 Hz), 4.56 (t, 1 H, J = 6.5 Hz), 5.78 (s, 0.5 H), 5.79 (s, 0.5 H), 6.69 (d, 0.5 H, J = 6.2 Hz), 6.72 (d, 0.5 Hz, J = 5.8 Hz), 6.89 (d, 1 H, J = 8.3 Hz), 7.00 (d, 2 H, J = 8.8 Hz), 7.02 - 7.03 (m, 1 H), 7.14 - 7.19 (m, 5 H), 7.22 - 7.25 (m, 2 H), 7.28 - 7.34 (m, 3 H), 7.40 - 7.43 (m, 1 H), 7.53 (d, 2 H, J = 8.8 Hz), 7.68 (d, 0.5 H, J = 1.9 Hz), 7.70 (d, 0.5 H, J = 1.9 Hz).
IR (KBr) 3386, 2931, 1248 cm-1.
HRMS (ESI, positive) calcd for C44H50NaO8S2 (M+Na)+ 793.2845; found: 793.2869 .
(26c)ナトリウム 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[[5−(1,8−ジヒドロキシオクチル)−2−メトキシフェニル](ヒドロキシ)メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
実施例26(26b)で得られたフェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[[5−(1,8−ジヒドロキシオクチル)−2−メトキシフェニル](ヒドロキシ)メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート(18mg,0.023mmol)、水酸化ナトリウム(9.2mg,0.23mmol)を用い、実施例1(1c)と同様の操作を行った。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(メタノール:メチレンクロリド=1:5)により精製を行い、標記目的化合物(3.3mg,20%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CD3OD) δ 1.00 (t, 3 H, J = 7.3 Hz), 1.19 - 1.29 (brs, 8 H), 1.48 - 1.58 (m, 4 H), 1.65 - 1.90 (m, 4 H), 3.48 - 3.53 (m, 5 H), 4.03 (t, 2 H, J = 6.4 Hz), 4.51 (t, 1 H, J = 7.3 Hz), 6.06 (d, 1 H, J = 1.5 Hz), 6.72 (d, 1 H, J = 8.8 Hz), 6.75 (d, 1 H, J = 3.7 Hz), 6.42 (dd, 0.5 Hz, J = 3.6 Hz, 8.4 Hz), 6.62 - 6.63 (m, 0.5 Hz), 6.68 (d, 0.5 H, J = 3.2 Hz), 7.01 (d, 2 H, J = 8.8 Hz), 7.08 (t, 1 H, J = 8.8 Hz), 7.12 - 7.16 (m, 2 H), 7.22 - 7.26 (m, 2 H), 7.36 - 7.37 (m, 1 H), 7.43 (dd, 1 H, J = 2.2 Hz, 8.9 Hz), 7.54 (d, 2 H, J = 8.1 Hz), 7.97 (dd, 1 H, J = 1.5 Hz, 2.9 Hz).
IR (KBr) 3409, 2930, 1245 cm-1.
HRMS (ESI, negative) calcd for C38H45O8S2 (M-Na)- 693.2556; found: 693.2540.
(実施例27)ナトリウム 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[ヒドロキシ(6−ノニルピリジン−2−イル)メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
(27a)1−(6−ブロモピリジン−2−イル)ノナン−1−オール
2,6−ジブロモピリジン(1.2g、5.0mmol)をテトラヒドロフラン(10mL)に溶解し、−78℃に冷却した。そこへ1.6Mn−ブチルリチウム−ヘキサン溶液(3.5mL、5.5mmol)を滴下し、30分間攪拌した。ついでノニルアルデヒド(0.90mL、5.3mmol)のテトラヒドロフラン溶液を滴下し、さらに1時間攪拌した。塩化アンモニウム水溶液(5mL)を加え反応を停止した後、反応溶液に水(10mL)を加え酢酸エチルを用いて分液操作を行った。有機層を硫酸マグネシウムを用いて乾燥し、ろ過の後減圧下溶媒を留去して標題化合物の粗製物を得た。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:7)により精製を行い、標記目的化合物(0.45g、収率30%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CDCl3) δ 0.87 (t, 3 H, J = 6.9 Hz), 1.26 (brs, 10 H), 1.36 - 1.47 (m, 2 H), 1.63 - 1.74 (m, 1 H), 1.74 - 1.85 (m, 1 H), 3.26 (d, 1 H, J = 6.0 Hz), 4.67 - 4.73 (m, 1 H), 7.25 (d, 1 H, J = 7.7 Hz), 7.38 (d, 1 H, J = 7.7 Hz), 7.54 (t, 1 H, J = 7.7 Hz).
IR (Thin film) 3408, 1583, 1557, 1435, 1407 cm-1.
HRMS (EI, positive) calcd for C14H22 79BrNO (M)+ 299.0885; found: 299.0879.
(27b)2−ブロモ−6−(1−ブロモノニル)ピリジン
実施例27(27a)で得られた1−(6−ブロモピリジン−2−イル)ノナン−1−オール(0.45g、1.5mmol)をメチレンクロリド(15mL)に溶解し、氷冷下、トリフェニルホスフィン(0.55g、2.1mmol)、N−ブロモスクシンイミド(0.35g、2.0mmol)を加え1時間攪拌した。さらに室温で1時間攪拌した後、ヘキサン(30mL)を加え、セライトろ過の後減圧下溶媒を留去して標題化合物の粗製物を得た。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:20)により精製を行い、標記目的化合物(0.43g、収率78%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CDCl3) δ 0.88 (t, 3 H, J = 6.9 Hz), 1.20 - 1.39 (m, 10 H), 1.43 - 1.57 (m, 2 H), 2.15 - 2.29 (m, 2 H), 4.95 (dd, 1 H, J = 6.7 Hz, 8.2 Hz), 7.39 (d, 1 H, J = 7.7 Hz), 7.42 (d, 1 H, J = 7.7 Hz), 7.55 (t, 1 H, J = 7.7 Hz).
IR (Thin film) 1580, 1557, 1434, 1409 cm-1.
MS (EI, positive) m/z, 361 (M)+.
(27c)2−ブロモ−6−ノニルピリジン
実施例27(27b)で得られた2−ブロモ−6−(1−ブロモノニル)ピリジン(0.43g、1.2mmol)をジメチルスルホキシド(3mL)に溶解し、水素化ホウ素ナトリウム(0.27g、7.0mmol)を加え室温で1時間攪拌した。飽和重曹水(5mL)を加え反応を停止した後、反応溶液に水(10mL)を加え酢酸エチルを用いて分液操作を行った。有機層を飽和食塩水で洗浄した後硫酸マグネシウムを用いて乾燥し、ろ過の後減圧下溶媒を留去して標題化合物の粗製物を得た。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:20)により精製を行い、標記目的化合物(0.33g、収率99%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CDCl3) δ 0.88 (t, 3 H, J = 6.7 Hz), 1.19 - 1.40 (m, 12 H), 1.63 - 1.77 (m, 2 H), 2.75 (t, 2 H, J = 7.8 Hz), 7.09 (d, 1 H, J = 7.7 Hz), 7.29 (d, 1 H, J = 7.7 Hz), 7.44 (t, 1 H, J = 7.7 Hz).
IR (Thin film) 1583, 1555, 1435, 1405 cm-1.
HRMS (EI, positive) calcd for C14H22 79BrN (M)+ 283.0936; found: 283.0934.
(27d)フェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[ヒドロキシ(6−ノニルピリジン−2−イル)メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
実施例27(27c)で得られた2−ブロモ−6−ノニルピリジン(51mg、0.18mmol)、1.6Mn−ブチルリチウム−ヘキサン溶液(0.11mL、0.18mmol)、フェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−ホルミル−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート(62mg、0.12mmol)を使用して、実施例1(1b)と同様の操作を行い標題化合物の粗製物を得た。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:3)により精製を行い、標記目的化合物(73mg、収率84%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CDCl3) δ 0.88 (t, 3 H, J = 6.9 Hz), 1.00 (t, 3 H, J = 7.4 Hz), 1.21 - 1.40 (m, 12 H), 1.47 - 1.60 (m, 2 H), 1.68 - 1.86 (m, 4 H), 2.77 (t, 2 H, J = 7.2 Hz), 4.02 (t, 2 H, J = 6.5 Hz), 5.42 (d, 1 H, J = 3.4 Hz), 5.78 (d, 1 H, J = 3.4 Hz), 6.44 (d, 1 H, J = 7.7 Hz), 6.93 (d, 1 H, J = 8.3 Hz), 6.98 - 7.03 (m, 3 H), 7.05 - 7.15 (m, 4 H), 7.17 - 7.29 (m, 5 H), 7.41 (t, 1 H, J = 7.7 Hz), 7.50 (dd, 1 H, J = 2.0 Hz, 8.3 Hz), 7.55 (dd, 2 H, J = 2.1 Hz, 8.8 Hz), 7.81 (d, 1 H, J = 2.0 Hz).
IR (Thin film) 3359, 1593, 1489, 1458, 1388, 1369, 1249 cm-1.
HRMS (ESI, positive) calcd for C43H50NO5S2 (M+H)+ 724.3130; found: 724.3121.
(27e)ナトリウム 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[ヒドロキシ(6−ノニルピリジン−2−イル)メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
実施例27(27d)で得られたフェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[ヒドロキシ(6−ノニルピリジン−2−イル)メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート(73mg、0.10mmol)、水酸化ナトリウム(40mg、1.0mmol)を使用して、実施例1(1c)と同様の操作を行い標題化合物の粗製物を得た。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(メタノール:メチレンクロリド=1:5)により精製を行い、標記目的化合物(43mg、収率64%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CD3OD) δ 0.88 (t, 3 H, J = 6.9 Hz), 1.00 (t, 3 H, J = 7.4 Hz), 1.25 (brs, 12 H), 1.47 - 1.57 (m, 2 H), 1.57 - 1.66 (m, 2 H), 1.74 - 1.83 (m, 2 H), 2.69 (t, 2 H, J = 7.6 Hz), 4.03 (t, 2 H, J = 6.4 Hz), 5.82 (s, 1 H), 6.79 (d, 1 H, J = 8.2 Hz), 7.00 (d, 2 H, J = 8.8 Hz), 7.04 (d, 1 H, J = 7.6 Hz), 7.11 (d, 1 H, J = 7.7 Hz), 7.20 - 7.23 (m, 1 H), 7.26 - 7.35 (m, 4 H), 7.54 (d, 2 H, J = 8.8 Hz), 7.60 (t, 1 H, J = 7.7 Hz), 8.01 (d, 1 H, J = 1.9 Hz).
IR (KBr) 3398, 1593, 1575, 1494, 1458, 1243 cm-1.
HRMS (ESI, negative) calcd for C37H44NO5S2 (M-Na)- 646.2661; found: 646.2665.
(実施例28)ナトリウム 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[(5−ヘプチロキシメチル−2−ヒドロキシフェニル)(ヒドロキシ)メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
(28a)4−アリルオキシ−3−ブロモベンゾニトリル
3−ブロモ−4−ヒドロキシベンゾニトリル(17.8g、90mmol)、アリルブロミド(9.3mL、108mmol)をジメチルホルムアミド(90mL)に溶解し、0℃に冷却した後、55wt%水素化ナトリウム(4.7g、108mmol)を加え、1時間撹拌した。室温に昇温した後、更に6時間撹拌し、飽和塩化アンモニウム水溶液(10mL)を加え反応を停止した。反応溶液を水(100mL)に注ぎ、エーテルを用いて分液操作を行った。有機層を硫酸マグネシウムを用いて乾燥し、ろ過の後減圧下溶媒を留去して粗製物を得た。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:9)により精製を行い、標記目的化合物 (20.8g,97%)を得た。
1HNMR (500 MHz, CDCl3) δ 4.68 (d, 2 H, J = 5.9 Hz), 5.37 (d, 1 H, J = 11.7 Hz), 5.49 (d, 1 H, J = 17.6 Hz), 6.04 (ddt, 1 H, J = 11.7 Hz, 17.6 Hz, 5.9 Hz), 6.92 (d, 1 H, J = 8.8 Hz), 7.57 (dd, 1 H, J = 2.9 Hz, 8.8 Hz), 7.84 (d, 1 H, J = 2.9 Hz).
IR (neat) 2228, 1596, 1493 cm-1.
HRMS (EI, positive) calcd for C10H8 79BrNO (M-Na)- 236.9789; found: 236.9796.
(28b)4−アリロキシ−3−ブロモベンズアルデヒド
実施例28(28a)で得られた3−ブロモ−4−アリロキシベンゾニトリル(19.9g、84mmol)をトルエン(80mL)に溶解し、0℃に冷却した。1.0M水素化ジイソブチルアルミニウム(100mL、100mmol)をゆっくり滴下し、2時間撹拌した。飽和塩化アンモニウム水溶液(18mL)をゆっくり滴下し、30分撹拌した。エーテル(100mL)を加え、更に室温で1時間撹拌した後、生じた沈殿物をセライトろ過により除去し、ろ液を減圧下溶媒留去して粗製物を得た。得られた粗製物をテトラヒドロフラン50mLに溶解し、2N塩酸水溶液(100mL)を加え、室温で1時間撹拌した後、エーテルを用いて分液操作を行った。有機層を硫酸マグネシウムを用いて乾燥し、ろ過の後減圧下溶媒を留去して粗製物を得た。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=2:8)により精製を行い、標記目的化合物 (19.5g,99%)を得た。
1HNMR (500 MHz, CDCl3) δ 4.72 (d, 2 H, J = 4.9 Hz), 5.37 (d, 1 H, J = 10.7 Hz), 5.52 (d, 1 H, J = 18.6 Hz), 6.08 (ddt, 1 H, J = 18.6 Hz, 10.7 Hz, 4.9 Hz), 6.99 (d, 1 H, J = 7.8 Hz), 7.79 (dd, 1 H, J = 7.8 Hz, 2.0 Hz), 8.10 (d, 1 H, J = 2.0 Hz), 9.85 (s, 1 H).
(28c)(4−アリルオキシ−3−ブロモフェニル)メタノール
実施例28(28b)で得られた3−ブロモ−4−アリロキシベンズアルデヒド(19.5g、84mmol)をメタノール(100mL)に溶解し、0℃に冷却した後水素化ホウ素ナトリウム(3.2g、84mmol)をゆっくりと加え1時間撹拌した。水10mLを加え反応を停止した後、反応溶液中のメタノールを減圧下留去した。得られた残渣をエーテルに溶解し、水50mLを加え、エーテルを用いて分液操作を行った。有機層を硫酸マグネシウムを用いて乾燥し、ろ過の後減圧下溶媒を留去して粗製物を得た。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=2:8)により精製を行い、標記目的化合物(19.9g,98%)を得た。
1HNMR (500 MHz, CDCl3) δ 1.61 (brs, 1 H), 4.61 (s, 2 H), 4.62 (d, 2 H, J = 4.9 Hz), 5.31 (d, 1 H, J = 10.7 Hz), 5.48 (d, 1 H, J = 17.6 Hz), 6.06 (ddt, 1 H, J = 10.7 Hz, 17.6 Hz, 4.9 Hz), 6.87 (d, 1 H, J = 7.8 Hz), 7.23 (dd, 1 H, J = 2.0 Hz, 7.8 Hz), 7.57 (d, 1 H, J = 2.0 Hz).
(28d)1−アリルオキシ−2−ブロモ−4−ヘプチロキシメチルベンゼン
実施例28(28c)で得られた(4−アリルオキシ−3−ブロモフェニル)メタノール(0.42g,1.9mmol)、ヘプチルブロミド(0.40mL、2.9mmol)、55wt%水素化ナトリウム(0.10g,2.3mmol)を用い、実施例1(1a)と同様の操作を行った。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:19) により精製を行い、標記目的化合物 (0.50g,77%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CDCl3) δ 0.88 (t, 3 H, J = 6.6 Hz), 1.24-1.39 (m, 8 H), 1.60 (quintet, 2 H, J = 6.6 Hz), 3.44 (t, 2 H, J = 6.6 Hz), 4.40 (s, 2 H), 4.58-4.62 (m, 2 H), 5.30 (dq, 1 H, J = 11.0 Hz, 1.5 Hz), 5.47 (dq, 1 H, J = 16.8 Hz, 1.5 Hz), 6.06 (ddt, 1 H, J = 11.0 Hz, 16.8 Hz, 4.4 Hz), 6.85 (d, 1 H, J = 8.1 Hz), 7.20 (dd, 1 H, J = 2.2 Hz, 8.1 Hz), 7.53 (d, 1 H, J = 2.2 Hz).
IR (neat) 1605, 1496, 1456 cm-1.
HRMS (ESI, positive) calcd for C17H25 79BrO2 (M)+ 340.1037; found: 340.1035.
(28e)フェニル 2’−[(2−アリロキシ−5−ヘプチロキシメチルフェニル)(ヒドロキシ)メチル]−4−(4−ブトキシフェニルチオ)−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
実施例28(28d)で得られた1−アリルオキシ−2−ブロモ−4−ヘプチロキシメチルベンゼン(0.41g、1.2mmol)、フェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−ホルミル−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート(0.52g,1.0mmol)、1.6Mn−ブチルリチウム−ヘキサン溶液(0.76mL,1.2mmol)を用い、実施例1(1b)と同様の操作を行った。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=2:8)により精製を行い、標記目的化合物 (0.73g,93%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CDCl3) δ 0.87 (t, 3 H, J = 6.8 Hz), 1.00 (t, 3 H, J = 6.8 Hz), 1.22-1.36 (m, 8 H), 1.47-1.62 (m, 4 H), 1.81 (quintet, 2 H, J = 6.8 Hz), 2.24 (d, 1 H, J = 4.4 Hz), 3.42 (t, 2 H, J = 6.6 Hz), 4.02 (t, 2 H, J = 6.6 Hz), 4.25 (ddt, 1 H, J = 6.6 Hz, 14.6 Hz, 1.5 Hz), 4.28 (ddt, 1 H, J = 6.6 Hz, 14.6 Hz, 1.5 Hz), 4.41 (s, 2 H), 4.98-5.02 (m, 1 H), 5.05-5.10 (m, 1 H), 5.63 (tdd, 1 H, J = 5.1 Hz, 16.1 Hz, 11.0 Hz), 5.76 (d, 1 H, J = 4.4 Hz), 6.71 (d, 1 H, J = 8.8 Hz), 6.87 (d, 1 H, J = 8.1 Hz), 6.99 (d, 2 H, J = 8.8 Hz), 7.03-7.06 (m, 1 H), 7.12-7.16 (m, 1 H), 7.17-7.22 (m, 2 H), 7.23-7.35 (m, 7 H), 7.53 (d, 2 H, J = 8.8 Hz), 7.81 (d, 1 H, J = 2.1 Hz).
IR (neat) 3550, 3418, 1593, 1493, 1458 cm-1.
HRMS (ESI, positive) calcd for C46H52O7S2Na (M+Na)+ 803.3052; found: 803.3038.
(28f)フェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[(5−ヘプチロキシメチル−2−ヒドロキシフェニル)(ヒドロキシ)メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
実施例28(28e)で得られたフェニル 2’−[(2−アリロキシ−5−ヘプチロキシメチルフェニル)(ヒドロキシ)メチル]−4−(4−ブトキシフェニルチオ)−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート(0.37g、0.47mmol)、トリフェニルホスフィン(63mg,0.24mmol)、パラジウムテトラキストリフェニルホスフィン(27mg,0.024mmol)をテトラヒドロフラン(1mL)に溶解した。トリエチルアミン(0.33mL、2.4mmol)、ギ酸(0.18mL、4.7mmol)を加え、50℃で1時間撹拌した。飽和重曹水(0.5mL)を加え反応を停止した後、水5mLを加えエーテルを用いて分液操作を行った。有機層を硫酸マグネシウムを用いて乾燥し、ろ過の後減圧下溶媒を留去して粗製物を得た。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(メタノール:クロロホルム=2:8)により精製を行い、標記目的化合物 (0.31g,89%)を得た。
1HNMR (500 MHz, CDCl3) δ 0.87 (t, 3 H, J = 6.8 Hz), 1.00 (t, 3 H, J = 6.8 Hz), 1.20-1.36 (m, 8 H), 1.46-1.60 (m, 4 H), 1.79 (quintet, 2 H, J = 6.8 Hz), 2.92 (d, 1 H, J = 3.9 Hz), 3.34 (t, 2 H, J = 6.8 Hz), 4.02 (t, 2 H, J = 6.8 Hz), 4.23 (s, 2 H), 5.63 (d, 1 H, J = 3.9 Hz), 6.50 (d, 1 H, J = 2.0 Hz), 6.75 (d, 1 H, J = 8.8 Hz), 6.89 (d, 1 H, J = 7.8 Hz), 7.00 (d, 2 H, J = 8.8 Hz), 7.05-7.10 (m, 2 H), 7.15-7.21 (m, 3 H), 7.21-7.34 (m, 5 H), 7.37-7.41 (m, 1 H), 7.54 (d, 2 H, J = 8.8 Hz), 7.81 (d, 1 H, J = 2.0 Hz), 7.86 (brs, 1 H).
IR (neat) 3302, 1738, 1708, 1593, 1492, 1458 cm-1.
HRMS (ESI, positive) calcd for C43H48NaO7S2 (M+Na)+ 763.2739; found: 763.2773.
(28g)ナトリウム 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[(5−ヘプチロキシメチル−2−ヒドロキシフェニル)(ヒドロキシ)メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
実施例28(28f)で得られたフェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[(5−ヘプチロキシメチル−2−ヒドロキシフェニル)(ヒドロキシ)メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート(0.31g、0.41mmol)、水酸化ナトリウム(0.10g,2.5mmol)を用い、実施例1(1c)と同様の操作を行った。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(メタノール:メチレンクロライド=2:8)により精製し、標記目的化合物(0.23g,82%)を得た。
1HNMR (500 MHz, CD3OD) δ 0.88 (t, 3 H, J = 6.8 Hz), 0.99 (t, 3 H, J = 6.8 Hz), 1.22-1.33 (m, 8 H), 1.47-1.56 (m, 4 H), 1.77 (quintet, 2 H, J = 6.8 Hz), 3.38 (t, 2 H, J = 6.8 Hz), 4.01 (t, 2 H, J = 6.8 Hz), 4.32 (s, 2 H), 6.05 (s, 1 H), 6.62 (d, 1 H, J = 8.8 Hz), 6.75 (d, 1 H, J = 8.8 Hz), 6.96-7.02 (m, 3 H), 7.09-7.13 (m, 2 H), 7.16 (dd, 1 H, J = 2.0 Hz, 6.8 Hz), 7.23-7.30 (m, 2 H), 7.41-7.44 (m, 1 H), 7.52 (d, 2 H, J = 8.8 Hz), 8.01 (d, 1 H, J = 2.0 Hz).
IR (CHCl3) 3398, 1681, 1594, 1493, 1459 cm-1.
HRMS (ESI, positive) calcd for C37H43O7S2 (M-Na)+ 665.2450; found: 663.2457.
(実施例29)ナトリウム 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[ヒドロキシ(2−ヒドロキシ−5−ノナノイルフェニル)メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
(29a)3−ブロモ−4−[[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メトキシ]ベンズアルデヒド
3−ブロモ−4−ヒドロキシベンゾニトリル(0.99g、5.0mmol)をテトラヒドロフラン(30mL)に溶解し、氷冷下、1.0M水素化ジイソブチルアルミニウム−トルエン溶液(12.5mL、12.5mmol)を滴下し、さらに室温で2時間攪拌した。次いで、飽和塩化アンモニア水(20mL)を加え室温で15分間攪拌した。反応溶液にロッシェル塩水溶液(10mL)を加え攪拌した後、セライトろ過して得られた溶液を酢酸エチルを用いて分液操作を行った。有機層を飽和食塩水で洗浄した後硫酸マグネシウムを用いて乾燥し、ろ過の後減圧下溶媒を留去して標題化合物の粗製物(0.85g)を得た。
得られた粗製物(0.55g、2.8mmol)をメチレンクロリド(10mL)に溶解し、そこへN,N−ジイソプロピルエチルアミン(1.4mL、8.3mmol)、2−(トリメチルシリル)エトキシメチルクロリド(0.97mL、5.5mmol)を加え、40℃で30分間攪拌した。飽和重曹水(5mL)を加え反応を停止した後、反応溶液に水(10mL)を加え酢酸エチルを用いて分液操作を行った。有機層を飽和食塩水で洗浄した後硫酸マグネシウムを用いて乾燥し、ろ過の後減圧下溶媒を留去して標題化合物の粗製物を得た。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:12)により精製を行い、標記目的化合物(0.69g、収率75%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CDCl3) δ 0.05 (s, 9 H), 1.00 (t, 2 H, J = 8.3 Hz), 3.86 (t, 2 H, J = 8.3 Hz), 5.44 (s, 2 H), 7.33 (dd, 1 H, J = 1.5 Hz, 8.5 Hz), 7.83 (dd, 1 H, J = 1.5 Hz, 8.5 Hz), 8.13 (d, 1 H, J = 1.5 Hz), 9.90 (s, 1 H).
(29b)1−(3−ブロモ−4−[[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メトキシ]フェニル)ノナン−1−オール
実施例29(29a)で得られた3−ブロモ−4−[[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メトキシ]ベンズアルデヒド(0.17g、0.5mmol)をテトラヒドロフラン(1mL)に溶解し、−78度に冷却した。2.0Mオクチルマグネシウムクロリド−テトラヒドロフラン溶液(0.38mL、0.75mmol)をゆっくりと加え、1時間撹拌した。飽和塩化アンモニウム水溶液(5mL)を加え反応を停止した後、反応溶液に水(10mL)を加え酢酸エチルを用いて分液操作を行った。有機層を飽和食塩水で洗浄した後硫酸マグネシウムを用いて乾燥し、ろ過の後減圧下溶媒を留去して標題化合物の粗製物を得た。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:6)により精製を行い、標記目的化合物(0.20g、収率92%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CDCl3) δ 0.20 (s, 9 H), 0.87 (t, 3 H, J = 6.8 Hz), 0.96 (t, 2 H, J = 8.3 Hz), 1.56 (s, 12 H), 1.33 - 1.44 (m, 1 H), 1.60 - 1.71 (m, 1 H), 1.76 (d, 1 H, J = 3.4 Hz), 3.81 (t, 2 H, J = 8.4 Hz), 4.56 - 4.63 (m, 1 H), 5.28 (s, 2 H), 7.13 (d, 1 H, J = 8.5 Hz), 7.21 (dd, 1 H, J = 2.1 Hz, 8.5 Hz), 7.54 (d, 1 H, J = 2.1 Hz).
IR (Liquid film) 3397, 1494, 1248, 1241 cm-1.
MS (FAB, positive) m/z, 467 (M+Na)+.
(29c)1−(3−ブロモ−4−[[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メトキシ]フェニル)ノナン−1−オン
実施例29(29b)で得られた1−(3−ブロモ−4−[[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メトキシ]フェニル)ノナン−1−オール(0.18g、0.41mmol)をメチレンクロライド(2mL)に溶解し、ピリジウムクロロクロメイト(0.18g、0.82mmol)を加えて室温で10時間撹拌した。セライトろ過した後、濾液を減圧下溶媒留去し、標題化合物の粗製物を得た。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:10)により精製を行い、標記目的化合物(0.16g、収率87%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CDCl3) δ 0.05 (s, 9 H), 0.93 (t, 3 H, J = 6.8 Hz), 1.00 (t, 2 H, J = 8.3 Hz), 1.20 - 1.42 (m, 10 H), 1.65 - 1.77 (m, 2 H), 2.94 (t, 2 H, J = 7.4 Hz), 3.85 (t, 2 H, J = 8.3 Hz), 5.41 (s, 2 H), 7.25 (d, 1 H, J = 8.7 Hz), 7.92 (dd, 1 H, J = 2.1 Hz, 8.7 Hz), 8.22 (d, 1 H, J = 2.1 Hz).
IR (KBr) 1685, 1593, 1250 cm-1.
MS (FAB, positive) m/z, 443 (M+H)+.
(29d)(2−[[2−ブロモ−4−((1Z)−1−(t−ブチルジメチルシリルオキシ)ノン−1−エニル)フェノキシ]メトキシ]エチル)(トリメチル)シラン
実施例29(29c)で得られた1−(3−ブロモ−4−[[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メトキシ]フェニル)ノナン−1−オン(0.13g、0.30mmol)をメチレンクロリド(5mL)に溶解し、氷冷下、トリエチルアミン(84μL、0.60mmol)、トリフルオロメタンスルホン酸t−ブチルジメチルシリル(0.14mL、0.60mmol)を加え、室温で1時間30分間攪拌した。飽和重曹水(2mL)を加え反応を停止した後、反応溶液に水(5mL)を加え酢酸エチルを用いて分液操作を行った。有機層を飽和食塩水で洗浄した後硫酸マグネシウムを用いて乾燥し、ろ過の後減圧下溶媒を留去して標題化合物の粗製物を得た。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:20)により精製を行い、標記目的化合物(0.14g、収率85%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CDCl3) δ 0.02 (s, 6 H), 0.05 (s, 9 H), 0.94 (t, 3 H, J = 7.6 Hz), 0.95 - 1.02 (m, 2 H), 1.03 (s, 9 H), 1.23 - 1.47 (m, 10 H), 2.15 - 2.24 (m, 1 H), 3.86 (t, 2 H, J = 8.3 Hz), 5.08 (t, 1 H, J = 7.2 Hz), 5.33 (s, 2 H), 7.12 (d, 1 H, J = 8.6 Hz), 7.36 (dd, 1 H, J = 2.2 Hz, 8.6 Hz), 7.67 (d, 1 H, J = 2.2 Hz).
IR (Thin film) 1494, 1251 cm-1.
MS (FAB, positive) m/z, 557 (M+H)+.
(29e)フェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[(5−((1Z)−1−(t−ブチルジメチルシリルオキシ)ノン−1−エニル)−2−[[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メトキシ]フェニル)(ヒドロキシ)メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
実施例29(29d)で得られた(2−[[2−ブロモ−4−((1Z)−1−(t−ブチルジメチルシリルオキシ)ノン−1−エニル)フェノキシ]メトキシ]エチル)(トリメチル)シラン(0.10g、0.18mmol)、1.6Mn−ブチルリチウム−ヘキサン溶液(0.11mL、0.18mmol)、フェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−ホルミル−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート(62mg、0.12mmol)を使用して、実施例1(1b)と同様の操作を行い標題化合物の粗製物を得た。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:4)により精製を行い、標記目的化合物(58mg、収率49%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CDCl3) δ 0.01 (s, 9 H), 0.03 (s, 3 H), 0.07 (s, 3 H), 0.84 (t, 2 H, J = 8.1 Hz), 0.96 - 1.02 (m, 3 H), 1.06 (s, 9 H), 1.11 (t, 3 H, J = 7.4 Hz), 1.33 - 1.54 (m, 10 H), 1.59 - 1.68 (m, 2 H), 1.69 (s, 1 H), 1.88 - 1.97 (m, 2 H), 2.13 - 2.18 (m, 1 H), 2.24 - 2.32 (m, 1 H), 3.25 - 3.34 (m, 1 H), 3.39 - 3.48 (m, 1 H), 4.14 (t, 2 H, J = 6.5 Hz), 4.91 (d, 1 H, J = 7.1 Hz), 5.05 (d, 1 H, J = 7.1 Hz), 5.16 (t, 1 H, J = 7.1 Hz), 5.84 (d, 1 H, J = 4.4 Hz), 6.99 - 7.06 (m, 2 H), 7.12 (d, 2 H, J = 8.8 Hz), 7.15 - 7.19 (m, 1 H), 7.22 (t, 1 H, J = 7.2 Hz), 7.28 - 7.43 (m, 8 H), 7.45 (dd, 1 H, J = 2.0 Hz, 8.3 Hz), 7.63 - 7.68 (m, 3 H), 7.98 (d, 1 H, J = 2.0 Hz).
IR (Thin film) 1594, 1492, 1458, 1249 cm-1.
HRMS (ESI, positive) calcd for C56H76NaO8S2Si2 (M+Na)+ 1019.4418; found: 1019.4406.
(29f)フェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[ヒドロキシ(5−ノナノイル−2−[[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メトキシ]フェニル)メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
実施例29(29e)で得られたフェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[(5−((1Z)−1−(t−ブチルジメチルシリルオキシ)ノン−1−エニル)−2−[[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メトキシ]フェニル)(ヒドロキシ)メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート(58mg、0.058mmol)をテトラヒドロフラン(3mL)に溶解し、そこへ1.0Mテトラブチルアンモニウムフルオリド−テトラヒドロフラン溶液(0.12mL、0.12mmol)を加え、室温で30分間攪拌した。飽和重曹水(2mL)を加え反応を停止した後、反応溶液に水(5mL)を加え酢酸エチルを用いて分液操作を行った。有機層を飽和食塩水で洗浄した後硫酸マグネシウムを用いて乾燥し、ろ過の後減圧下溶媒を留去して標題化合物の粗製物を得た。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:3)により精製を行い、標記目的化合物(50mg、収率94%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CDCl3) δ 0.01 (s, 9 H), 0.78 - 0.86 (m, 2 H), 1.01 (t, 3 H, J = 6.9 Hz), 1.13 (t, 3 H, J = 7.4 Hz), 1.35 - 1.54 (m, 10 H), 1.60 - 1.71 (m, 2 H), 1.82 - 1.90 (m, 2 H), 1.90 - 1.98 (m, 2 H), 2.13 - 2.17 (m, 1 H), 3.06 (t, 2 H, J = 7.4 Hz), 3.22 (dt, 1 H, J = 7.1 Hz, 9.5 Hz), 3.36 (dt, 1 H, J = 7.1 Hz, 9.4 Hz), 4.15 (t, 2 H, J = 6.5 Hz), 4.96 (d, 1 H, J = 7.2 Hz), 5.13 (d, 1 H, J = 7.2 Hz), 5.82 (d, 1 H, J = 4.9 Hz), 7.07 (d, 1 H, J = 8.3 Hz), 7.12 - 7.41 (m, 12 H), 7.50 (dd, 1 H, J = 1.9 Hz, 8.3 Hz), 7.68 (dd, 2 H, J = 2.1 Hz, 8.7 Hz), 7.99 (dd, 2 H, J = 2.0 Hz, 8.0 Hz), 8.27 (d, 1 H, J = 1.9 Hz).
IR (Thin film) 1594, 1492, 1458, 1249 cm-1.
HRMS (ESI, positive) calcd for C50H62NaO8S2Si (M+Na)+ 905.3553; found: 905.3580.
(29g)フェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[ヒドロキシ(2−ヒドロキシ−5−ノナノイルフェニル)メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
実施例29(29f)で得られたフェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[ヒドロキシ(5−ノナノイル−2−[[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メトキシ]フェニル)メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート(98mg、0.11mmol)をアセトニトリル(3mL)に溶解し、そこへフッ化水素ピリジン錯体(0.1mL)を加え、50℃で2時間30分攪拌した。飽和重曹水(2mL)を加え反応を停止した後、反応溶液に水(5mL)を加え酢酸エチルを用いて分液操作を行った。有機層を飽和食塩水で洗浄した後硫酸マグネシウムを用いて乾燥し、ろ過の後減圧下溶媒を留去して標題化合物の粗製物を得た。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=5:9)により精製を行い、標記目的化合物(39mg、収率47%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CDCl3) δ 0.87 (t, 3 H, J = 6.7 Hz), 1.00 (t, 3 H, J = 7.4 Hz), 1.26 (brs, 10 H), 1.48 - 1.66 (m, 4 H), 1.78 - 1.85 (m, 2 H), 2.47 (brs, 1 H), 2.76 (t, 2 H, J = 7.4 Hz), 4.03 (t, 2 H, J = 6.1 Hz), 5.68 (s, 1 H), 6.90 (d, 1 H, J = 8.5 Hz), 6.93 (d, 1 H, J = 8.3 Hz), 7.03 (d, 2 H, J = 8.7 Hz), 7.11 - 7.15 (m, 2 H), 7.18 - 7.19 (m, 6 H), 7.32 - 7.37 (m, 3 H), 7.57 (d, 2 H, J = 8.7 Hz), 7.79 (dd, 1 H, J = 2.0 Hz, 8.5 Hz), 7.82 (d, 1 H, J = 1.8 Hz), 8.50 (brs, 1 H).
HRMS (ESI, positive) calcd for C44H48NaO7S2 (M+Na)+ 775.2739; found: 775.2710.
(29h)ナトリウム 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[ヒドロキシ(2−ヒドロキシ−5−ノナノイルフェニル)メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
実施例29(29g)で得られたフェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[ヒドロキシ(2−ヒドロキシ−5−ノナノイルフェニル)メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート(40mg、0.053mmol)、水酸化ナトリウム(21mg、0.53mmol)を使用して、実施例1(1c)と同様の操作を行い標題化合物の粗製物を得た。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(メタノール:メチレンクロリド=1:5)により精製を行い、標記目的化合物(25mg、収率68%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CD3OD) δ 0.89 (t, 3 H, J = 6.8 Hz), 1.00 (t, 3 H, J = 7.4 Hz), 1.29 (brs, 10 H), 1.47 - 1.57 (m, 2 H), 1.59 - 1.68 (m, 2 H), 1.74 - 1.82 (m, 2 H), 2.87 (t, 2 H, J = 7.0 Hz), 4.02 (t, 2 H, J = 6.4 Hz), 6.08 (s, 1 H), 6.70 (d, 1 H, J = 8.5 Hz), 6.77 (d, 1 H, J = 8.2 Hz), 6.99 (d, 2 H, J = 8.7 Hz), 7.13 (dd, 1 H, J = 1.8 Hz, 8.2 Hz), 7.16 - 7.21 (m, 1 H), 7.25 - 7.32 (m, 2 H), 7.37 - 7.42 (m, 1 H), 7.54 (d, 2 H, J = 8.7 Hz), 7.73 (dd, 1 H, J = 2.1 Hz, 8.5 Hz), 7.97 (d, 1 H, J = 2.1 Hz), 8.01 (d, 1 H, J = 1.8 Hz).
IR (KBr) 3388, 1674, 1594, 1493, 1458, 1244 cm-1.
HRMS (ESI, negative) calcd for C38H43O7S2 (M-Na)+ 675.2450; found: 675.2457.
(実施例30)ナトリウム 2’−[アミノ(2−ヒドロキシ−5−ノニルフェニル)メチル]−4−(4−ブトキシフェニルチオ)−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
(30a)1−アリロキシ−2−ブロモ−4−ノニルベンゼン
2−ブロモ−4−ノニルフェノール(0.43g、1.4mmol)、アリルブロマイド(0.15mL、1.7mmol)をジメチルホルムアミド(2mL)に溶解し、0℃に冷却した後55wt%水素化ナトリウム(74mg、1,7mmol)を加え、1時間撹拌した。飽和塩化アンモニウム水溶液(1mL)を加え反応を停止した後、水5mLを加え、ヘキサンを用いて抽出操作を行った。有機層を硫酸マグネシウムを用いて乾燥し、ろ過の後減圧下溶媒を留去して標題化合物の粗製物を得た。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:49) により精製を行い、標記目的化合物 (0.46g,96%)を得た。
1HNMR (500 MHz, CDCl3) δ 0.88 (t, 3 H, J = 6.8 Hz), 1.22-1.34 (m, 12 H), 1.52-1.60 (m, 2 H), 2.51 (t, 2 H, J = 6.8 Hz), 4.58 (d, 2 H, J = 4.9 Hz), 5.29 (d, 1 H, J = 8.8 Hz), 5.47 (d, 1 H, J = 15.6 Hz), 6.06 (ddt, 1 H, J = 8.8 Hz, 15.6 Hz, 4.9 Hz), 6.80 (d, 1 H, J = 8.8 Hz), 7.02 (d, 1 H, J = 8.8 Hz), 7.36 (s, 1 H).
IR (neat) 1496, 1456, 1282, 1254 cm-1.
(30b)フェニル 2’−[(2−アリルオキシ−5−ノニルフェニル)ヒドロキシメチル]−4−(4−ブトキシフェニルチオ)−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
実施例30(30a)で得られた1−(アリロキシ)−2−ブロモ−4−ノニルベンゼン(0.17g、0.49mmol)、フェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−ホルミル−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート(0.20g,0.40mmol)、1.6Mn−ブチルリチウム−ヘキサン溶液(0.31mL,0.48mmol)を用い、実施例1(1b)と同様の操作を行った。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:9) により精製を行い、標記目的化合物 (0.25g,81%)を得た。
1HNMR (500 MHz, CDCl3) δ 0.88 (t, 3 H, J = 6.8 Hz), 1.00 (t, 3 H, J = 6.8 Hz), 1.20-1.33 (m, 12 H), 1.48-1.54 (m, 4 H), 1.81 (quintet, 2 H, J = 6.8 Hz), 2.28 (d, 1 H, J = 4.9 Hz), 2.51 (t, 2 H, J = 6.8 Hz), 4.02 (t, 2 H, J = 6.8 Hz), 4.23 (dd, 1 H, J = 4.9 Hz, 12.7 Hz), 4.30 (dd, 1 H, J = 4.9 Hz, 12.7 Hz), 5.01 (d, 1 H, J = 18.6 Hz), 5.06 (d, 1 H, J = 10.7 Hz), 5.66 (ddt, 1 H, J = 18.6 Hz, 10.7 Hz, 4.9 Hz), 5.75 (d, 1 H, J = 4.9 Hz), 6.65 (d, 1 H, J = 7.8 Hz), 6.87 (d, 1 H, J = 8.8 Hz), 6.99 (d, 2 H, J = 8.8 Hz), 7.01-7.06 (m, 2 H), 7.13 (t, 1 H, J = 6.8 Hz), 7.19 (d, 2 H, J = 7.8 Hz), 7.22-7.36 (m, 6 H), 7.53 (d, 2 H, J = 8.8 Hz), 7.82 (s, 1 H).
IR (neat) 3551, 1593, 1493, 1458 cm-1.
HRMS (ESI, positive) calcd for C47H54NaO6S2 (M+Na)+ 801.3260; found: 801.3251.
(30c)フェニル 2’−[(2−アリルオキシ−5−ノニルフェニル)フェノキシカルボニルアミノ]メチル]−4−(4−ブトキシフェニルチオ)−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
乾燥、窒素置換された25mL二口フラスコに実施例30(30b)で得られたフェニル 2’−[(2−アリルオキシ−5−ノニルフェニル)ヒドロキシメチル]−4−(4−ブトキシフェニルチオ)−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート(37mg,0.047mmol)、フェニルカーバメート(19mg,0.14mmol)をとり、メチレンクロライド(0.2mL) で溶解した。反応溶液を0℃に冷却した後、3フッ化ホウ素エーテル錯体(6.0μL,0.047mmol)をゆっくりと加え、3時間撹拌した。飽和重曹水(0.2mL)を加え反応を停止し、水5mLを加えエーテルを用いて分液操作を行った。有機層を硫酸マグネシウムを用いて乾燥し、ろ過の後減圧下溶媒を留去して標題化合物の粗製物を得た。薄層シリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル:ヘキサン=2:8) により精製を行い、標記目的化合物(36mg,86%)を得た。
1HNMR (500 MHz, CDCl) δ 0.88 (t, 3 H, J = 6.8 Hz), 1.00 (t, 3 H, J = 6.8 Hz), 1.22-1.32 (m, 12 H), 1.46-1.56 (m, 4 H), 1.81 (quintet, 2 H, J = 6.8 Hz), 2.44 (t, 2 H, J = 7.8 Hz), 4.01 (t, 2 H, J = 6.8 Hz), 4.24-4.32 (m, 2 H), 5.11-5.18 (m, 2 H), 5.71-5.80 (m, 2 H), 6.13 (d, 1 H, J = 8.1 Hz), 6.61 (s, 1 H), 6.65 (d, 1 H, J = 8.3 Hz), 6.90 (d, 1 H, J = 8.3 Hz), 6.93-7.00 (m, 3 H), 7.21-7.36 (m, 5 H), 7.45 (t, 1 H, J = 8.1 Hz), 7.49 (d, 2 H, J = 8.8 Hz), 7.57 (s, 1 H).
IR (neat) 3399, 1744, 1593, 1488 cm-1.
HRMS (ESI, positive) calcd for C54H59NNaO7S2 (M+Na)+ 920.3631; found: 920.3606.
(30d)フェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−(6−ノニル−2−オキソ−3、4−ジヒドロ−2H−1,3−ベンゾオキサジン−4−イル)−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
実施例30(30c)で得られたフェニル 2’−[(2−アリルオキシ−5−ノニルフェニル)フェノキシカルボニルアミノ]メチル]−4−(4−ブトキシフェニルチオ)−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート(35mg、0.039mmol)、トリフェニルホスフィン(5.0mg,0.02mmol)、パラジウムテトラキストリフェニルホスフィン(4.0mg,0.004mmol)をテトラヒドロフラン(0.30mL)に溶解した。トリエチルアミン(28μL、0.20mmol)、ギ酸(15μL、0.40mmol)を加え、50℃で3時間撹拌した。飽和重曹水(0.5mL)を加え反応を停止した後、水5mLを加えエーテルを用いて分液操作を行った。有機層を硫酸マグネシウムを用いて乾燥し、ろ過の後減圧下溶媒を留去して粗製物を得た。この粗製物をジオキサン(0.2mL)に溶解した後、1M水酸化ナトリウム水溶液(0.1mL)を加え、室温で30分撹拌した。水5mLを加えエーテルを用いて分液操作を行った。有機層を硫酸マグネシウムを用いて乾燥し、ろ過の後減圧下溶媒を留去して標題化合物の粗製物を得た。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=3:7)により精製を行い、標記目的化合物(23mg,80%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CDCl3) δ 0.87 (t, 3 H, J = 7.3 Hz), 1.00 (t, 3 H, J = 7.3 Hz), 1.18-1.32 (m, 12 H), 1.40-1.58 (m, 4 H), 1.81 (quintet, 2 H, J = 7.3 Hz), 2.43 (t, 2 H, J = 6.6 Hz), 4.03 (t, 2 H, J = 6.6 Hz), 5.22 (s, 1 H), 5.46 (s, 1 H), 6.30 (d, 1 H, J = 1.5 Hz), 6.95 (d, 1 H, J = 8.8 Hz), 6.98 (d, 1 H, J = 8.0 Hz), 7.03 (d, 2 H, J = 8.8 Hz), 7.04-7.18 (m, 6 H), 7.20-7.24 (m, 1 H), 7.28 (dd, 1 H, J = 1.5 Hz, 8.1 Hz), 7.31-7.38 (m, 2 H), 7.57 (d, 2 H, J = 8.8 Hz), 7.67 (d, 1 H, J = 1.5 Hz).
IR (neat) 3262, 3144, 1732, 1593, 1491, 1457 cm-1.
MS (FAB, positive) m/z 802 (M+K)+, 786 (M+Na)+.
(30e)ナトリウム 2’−[アミノ(2−ヒドロキシ−5−ノニルフェニル)メチル]−4−(4−ブトキシフェニルチオ)−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
実施例30(30d)で得られたフェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−(6−ノニル−2−オキソ−3、4−ジヒドロ−2H−1,3−ベンゾオキサジン−4−イル)−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート(60mg、0.081mmol)、水酸化ナトリウム(50mg,1.0mmol)を用い、実施例1(1c)と同様の操作を行った。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(メタノール:メチレンクロライド=1:4)により精製し、標記目的化合物(23mg,38%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CD3OD) δ 0.87 (t, 3 H, J = 6.8 Hz), 0.99 (t, 3 H, J = 6.8 Hz), 1.12-1.32 (m, 12 H), 1.37-1.45 (m, 2 H), 1.51 (sextet, 2 H, J = 6.8 Hz), 1.77 (quintet, 2 H, J = 6.8 Hz), 2.37 (t, 2 H, J = 7.3 Hz), 4.01 (t, 2 H, J = 6.8 Hz), 5.67 (s, 1 H), 6.50 (d, 1 H, J = 2.0 Hz), 6.69 (d, 1 H, J = 5.2 Hz), 6.71 (d, 1 H, J = 5.2 Hz), 6.78 (dd, 1 H, J = 1.8 Hz, 8.1 Hz), 6.93-6.99 (m, 3 H), 7.28 (dd, 1 H, J = 1.4 Hz, 7.6 Hz), 7.43-7.53 (m, 5 H), 7.69 (d, 1 H, J = 7.8 Hz), 7.89 (d, 1 H, J = 2.0 Hz).
IR (KBr) 3059, 1593, 1494, 1460 cm-1.
HRMS (ESI, positive) calcd for C38H46NO5S2 (M-Na)- 660.2817; found: 660.2811.
(実施例31)4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[ヒドロキシ(2−ヒドロキシ−5−ノニルフェニル)メチル]−1,1’−ビフェニル−3−カルボン酸
(31a)メチル 2’−[(2−アリルオキシ−5−ノニルフェニル)ヒドロキシメチル]−4−(4−ブトキシフェニルチオ)−1,1’−ビフェニル−3−カルボキシラート
実施例30(30a)で得られた1−(アリロキシ)−2−ブロモ−4−ノニルベンゼン(0.16g、0.48mmol)、フェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−ホルミル−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート(0.17g,0.40mmol)、1.6Mn−ブチルリチウム−ヘキサン溶液(0.31mL,0.48mmol)を用い、実施例1(1b)と同様の操作を行った。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:9) により精製を行い、標記目的化合物 (0.19g,68%)を得た。
1HNMR (500 MHz, CDCl) δ 0.87 (t, 3 H, J = 6.8 Hz), 0.99 (t, 3 H, J = 6.8 Hz), 1.20-1.32 (m, 12 H), 1.46-1.56 (m, 4 H), 1.80 (quintet, 2 H, J = 6.8 Hz), 2.46 (dd, 2 H, J = 5.9 Hz, 7.8 Hz), 2.70 (brs, 1 H), 3.85 (s, 3 H), 4.01 (t, 2 H, J = 6.8 Hz), 4.28 (dd, 1 H, J = 4.9 Hz, 12.7 Hz), 4.37 (dd, 1 H, J = 4.9 Hz, 12.7 Hz), 5.10-5.16 (m, 2 H), 5.72-5.80 (m, 1 H), 6.05 (s, 1 H), 6.66 (d, 1 H, J = 8.8 Hz), 6.71 (d, 1 H, J = 8.8 Hz), 6.91 (s, 1 H), 6.94-6.99 (m, 3 H), 7.18 (t, 2 H, J = 7.8 Hz), 7.31 (t, 1 H, J = 8.8 Hz), 7.36 (t, 1 H, J = 8.8 Hz), 7.49 (d, 2 H, J = 8.8 Hz), 7.54 (d, 1 H, J = 7.8 Hz), 7.83 (s, 1 H).
IR (neat) 3519, 1716, 1594, 1494, 1464 cm-1.
HRMS (ESI, positive) calcd for C43H52NaO5S (M+Na)+ 703.3433; found: 703.3436.
(31b)メチル −4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[ヒドロキシ(2−ヒドロキシ−5−ノニルフェニル)メチル]−1,1’−ビフェニル−3−カルボキシラート
実施例31(31a)で得られたメチル 2’−[(2−アリルオキシ−5−ノニルフェニル)ヒドロキシメチル]−4−(4−ブトキシフェニルチオ)−1,1’−ビフェニル−3−カルボキシラート(0.19mg、0.27mmol)、トリフェニルホスフィン(37mg,0.14mmol)、パラジウムテトラキストリフェニルホスフィン(3.5mg,0.003mmol)をテトラヒドロフラン(0.50mL)に溶解した。トリエチルアミン(0.19mL、1.4mmol)、ギ酸(0.10mL、2.7mmol)を加え、50℃で2時間撹拌した。飽和重曹水(0.5mL)を加え反応を停止した後、水5mLを加えエーテルを用いて分液操作を行った。有機層を硫酸マグネシウムを用いて乾燥し、ろ過の後減圧下溶媒を留去して粗製物を得た。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=3:7) により精製を行い、標記目的化合物 (89mg,52%)を得た。
1HNMR (500 MHz, CDCl3) δ 0.87 (t, 3 H, J = 6.8 Hz), 0.99 (t, 3 H, J = 6.8 Hz), 1.18-1.30 (m, 12 H), 1.39-1.46 (m, 2 H), 1.51 (sextet, 2 H, J = 6.8 Hz), 1.80 (quintet, 2 H, J = 6.8 Hz), 2.37 (t, 2 H, J = 7.8 Hz), 2.86 (brs, 1 H), 3.87 (s, 3 H), 4.00 (t, 2 H, J = 6.8 Hz), 6.04 (s, 1 H), 6.39 (d, 1 H, J = 2.0 Hz), 6.76 (d, 1 H, J = 7.8 Hz), 6.77 (d, 1 H, J = 8.8 Hz), 6.94-6.99 (m, 3 H), 7.17 (dd, 1 H, J = 2.0 Hz, 7.8 Hz), 7.25 (dd, 1 H, J = 2.0 Hz, 6.8 Hz), 7.38 (quintet, 2 H, J = 5.9 Hz), 7.49 (d, 2 H, J = 8.8 HZ), 7.53 (d, 1 H, J = 8.8 HZ), 7.75 (brs, 1 H), 7.94 (d, 1 H, J = 2.0 Hz).
IR (neat) 3382, 1716, 1594, 1495, 1465 cm-1.
HRMS (ESI, positive) calcd for C40H48NaO5S (M+Na)+ 663.3120; found: 663.3141.
(31c)4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[ヒドロキシ(2−ヒドロキシ−5−ノニルフェニル)メチル]−1,1’−ビフェニル−3−カルボン酸
実施例31(31b)で得られたメチル −4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[ヒドロキシ(2−ヒドロキシ−5−ノニルフェニル)メチル]−1,1’−ビフェニル−3−カルボキシラート(82mg、0.13mmol)、水酸化ナトリウム(50mg,1.0mmol)を用い、実施例1(1c)と同様の操作を行った。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(メタノール:メチレンクロライド=1:9)により精製し、標記目的化合物(32mg,38%)を得た。
1HNMR (500 MHz, CD3OD) δ 0.88 (t, 3 H, J = 6.8 Hz), 0.99 (t, 3 H, J = 6.8 Hz), 1.18-1.32 (m, 12 H), 1.44-1.56 (m, 4 H), 1.77 (quintet, 2 H, J = 6.8 Hz), 2.41 (t, 2 H, J = 7.8 Hz), 4.01 (t, 2 H, J = 6.8 Hz), 6.04 (s, 1 H), 6.56 (d, 1 H, J = 8.8 Hz), 6.69 (d, 1 H, J = 7.8 Hz), 6.80-6.83 (m, 2 H), 6.99 (d, 2 H, J = 8.8 Hz), 7.12-7.17 (m, 2 H), 7.27 (t, 1 H, J = 6.8 Hz), 7.31 (t, 1 H, J = 6.8 Hz), 7.51 (d, 1 H, J = 7.8 Hz), 7.89 (d, 1 H, J = 2.0 Hz).
IR (KBr) 3304, 1686, 1594, 1495, 1465 cm-1.
HRMS (ESI, positive) calcd for C39H46NO5S (M+H)+ 649.2964; found: 649.2975.
(実施例32)ナトリウム 2’−[アミノ(5−ヘプチルオキシメチル−2−ヒドロキシフェニル)メチル]−4−(4−ブトキシフェニルチオ)−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
(32a)フェニル 2’−[(2−アリルオキシ−5−ヘプチルオキシメチル)フェノキシカルボニルアミノメチル]−4−(4−ブトキシフェニルチオ)−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
乾燥、窒素置換された25mL二口フラスコに実施例28(28e)で得られたアルコール(0.14g,0.18mmol)、フェニルカーバメート(74mg,0.54mmol)をとり、メチレンクロライド(0.5mL) で溶解した。反応溶液を0℃に冷却した後、3フッ化ホウ素エーテル錯体(26μL,0.18mmol)をゆっくりと加え、1時間撹拌した。飽和重曹水(0.2mL)を加え反応を停止し、水5mLを加えエーテルを用いて分液操作を行った。有機層を硫酸マグネシウムを用いて乾燥し、ろ過の後減圧下溶媒を留去して標題化合物の粗製物を得た。薄層シリカゲルクロマトグラフィー (酢酸エチル:ヘキサン=2:8) により精製を行い、標記目的化合物(94mg,58%)を得た。
1HNMR (500 MHz, CDCl3) δ 0.87 (t, 3 H, J = 6.8 Hz), 0.99 (t, 3 H, J = 7.8 Hz), 1.21-1.36 (m, 8 H), 1.48-1.61 (m, 4 H), 1.80 (quintet, 2 H, J = 6.8 Hz), 3.37-3.46 (m, 2 H), 4.01 (t, 2 H, J = 6.8 HZ), 4.20-4.42 (m, 4 H), 5.00-5.20 (m, 2 H), 5.66-5.76 (m, 2 H), 6.14 (d, 1 H, J = 7.8 Hz), 6.70 (d, 1 H, J = 8.8 Hz), 6.86-6.93 (m, 2 H), 6.93-7.00 (m, 2 H), 7.05 (d, 1 H, J = 7.8 Hz), 7.13-7.20 (m, 4 H), 7.22-7.35 (m, 5 H), 7.42 (d, 1 H, J = 7.8 Hz), 7.49 (d, 2 H, J = 8.8 Hz), 7.56 (brs, 1 H).
IR (neat) 3410, 1742, 1593, 1489 cm-1.
HRMS (ESI, positive) calcd for C53H57NNaO8S2 (M+Na)+ 922.3423; found: 922.3391.
(32b)フェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−(6−ヘプチルオキシメチル−2−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−1,3−ベンゾキサジン−4−イル)−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
実施例32(32a)で得られたフェニル 2’−[(2−アリルオキシ−5−ヘプチルオキシメチル)フェノキシカルボニルアミノメチル]−4−(4−ブトキシフェニルチオ)−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート(73mg、0.081mmol)、トリフェニルホスフィン(11mg,0.04mmol)、パラジウムテトラキストリフェニルホスフィン(1.2mg,0.001mmol)をテトラヒドロフラン(0.30mL)に溶解した。トリエチルアミン(55μL、0.40mmol)、ギ酸(31μL、0.80mmol)を加え、50℃で4時間撹拌した。飽和重曹水(0.5mL)を加え反応を停止した後、水5mLを加えエーテルを用いて分液操作を行った。有機層を硫酸マグネシウムを用いて乾燥し、ろ過の後減圧下溶媒を留去して粗製物を得た。この粗製物をジオキサン(0.3mL)に溶解した後、1M水酸化ナトリウム水溶液(0.1mL)を加え、室温で30分撹拌した。水5mLを加えエーテルを用いて分液操作を行った。有機層を硫酸マグネシウムを用いて乾燥し、ろ過の後減圧下溶媒を留去して標題化合物の粗製物を得た。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=3:7)により精製を行い、標記目的化合物(47mg,75%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CDCl3) δ 0.87 (t, 3 H, J = 7.6 Hz), 1.00 (t, 3 H, J = 8.1 Hz), 1.18-1.30 (m, 8 H), 1.47-1.56 (m, 4 H), 1.81 (quintet, 2 H, J = 5.9 Hz), 3.37 (dt, 2 H, J = 2.9 Hz, 6.6 Hz), 4.02 (t, 2 H, J = 5.9 Hz), 4.30 (s, 2 H), 5.25 (s, 1 H), 5.73 (brs, 1 H), 6.47 (d, 1 H, J = 1.5 Hz), 6.97 (d, 1 H, J = 8.8 Hz), 7.00-7.05 (m, 3 H), 7.08-7.19 (m, 5 H), 7.22-7.26 (m, 2 H), 7.29 (dd, 1 H, J = 1.5 Hz, 8.1 Hz), 7.31-7.33 (m, 2 H), 7.57 (d, 2 H, J = 8.8 Hz), 7.66 (d, 1 H, J = 1.5 Hz).
IR (neat) 3263, 3145, 1734, 1593, 1491, 1457 cm-1.
HRMS (ESI, positive) calcd for C44H47NNaO8S2 (M+Na)+ 788.2692; found: 788.2672.
(32c)ナトリウム 2’−[アミノ(5−ヘプチルオキシメチル−2−ヒドロキシフェニル)メチル]−4−(4−ブトキシフェニルチオ)−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
実施例32(32b)で得られたフェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−(6−ヘプチルオキシメチル−2−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−1,3−ベンゾキサジン−4−イル)−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート(43mg、0.055mmol)、水酸化ナトリウム(50mg,1.0mmol)を用い、実施例1(1c)と同様の操作を行った。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(メタノール:メチレンクロライド=2:8)により精製し、標記目的化合物(28mg,70%)を得た。
1HNMR (500 MHz, CD3OD) δ 0.87 (t, 3 H, J = 6.8 Hz), 0.99 (t, 3 H, J = 6.8 Hz), 1.20-1.31 (m, 8 H), 1.42-1.55 (m, 4 H), 1.77 (quintet, 2 H, J = 6.8 Hz), 3.33 (t, 2 H, J = 6.8 Hz), 4.01 (t, 2 H, J = 6.8 Hz), 4.23 (d, 1 H, J = 11.7 Hz), 4.27 (d, 1 H, J = 11.7 Hz), 5.68 (s, 1 H), 6.69 (d, 1 H, J = 8.8 Hz), 6.72 (brs, 1 H), 6.78 (d, 1 H, J = 8.8 Hz), 6.80 (d, 1 H, J = 7.8 Hz), 6.97 (d, 2 H, J = 8.8 Hz), 7.11 (d, 1 H, J = 8.8 Hz), 7.27 (d, 1 H, J = 7.8 Hz), 7.44 (t, 1 H, J = 7.8 Hz), 7.47-7.54 (m, 3 H), 7.68 (d, 1 H, J = 7.8 Hz), 7.86 (s, 1 H).
IR (KBr) 3060, 1593, 1494, 1460 cm-1.
HRMS (ESI, positive) calcd for C37H44NO6S2 (M-Na)- 662.2610; found: 662.2609.
(実施例33)ナトリウム 2’−[(2−アミノ−5−ノナノイルフェニル)(ヒドロキシ)メチル]−4−(4−ブトキシフェニルチオ)−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
(33a)1−(3−ブロモ−4−フロロフェニル)ノナン−1−オール
3−ブロモ−4−フロロベンズアルデヒド(3.0g,14.8mmol)を無水テトラヒドロフラン(15mL) に溶解した後、2.0M−オクチルマグネシウムクロリド−テトラヒドロフラン溶液(15mL,30.0mmol)を−78℃で加え、室温で1時間攪拌した。氷冷下で反応溶液を水(30mL)に注ぎ反応を停止した後、酢酸エチルを用いて分液操作を行った。有機層を飽和食塩水で洗った後硫酸ナトリウムを用いて乾燥し、ろ過の後減圧下溶媒を留去して標題化合物の粗製物を得た。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:9−1:8)により精製を行い、標記目的化合物(3.5g,74%)を得た。
1HNMR (500 MHz, CDCl3) δ 0.87 (t, 3 H, J = 6.9 Hz), 1.21 - 1.30 (brs, 11 H), 1.34 - 1.42 (m, 1 H), 1.62 - 1.69 (m, 1 H), 1.72 - 1.79 (m, 1 H), 1.86 (d, 1 H, J = 3.4 Hz), 4.62 - 4.65 (m, 1 H), 7.09 (t, 1 H, J = 8.4 Hz), 7.23 - 7.25 (m, 1 H), 7.54 (dd, 1 H, J = 2.1 Hz, 6.6 Hz).
IR (Liquid film) 3348, 2928, 1497 cm-1.
HRMS (EI, positive) calcd for C15H22 79BrFO (M)+ 316.0838; found: 316.0833.
(33b)1−(3−ブロモ−4−フロロフェニル)ノナン−1−オン
ピリジニウム クロロクロメイト(2.0g,9.4mmol)とセライト(2.0g)をメチレンクロリド(20mL) に懸濁させ、そこへ実施例33(33a)で得られた1−(3−ブロモ−4−フロロフェニル)ノナン−1−オール(1.5g,4.7mmol)のメチレンクロリド溶液(20mL)を加え、室温で3時間半攪拌した。反応溶液をろ過し、減圧下溶媒を留去して標題化合物の粗製物を得た。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:10)により精製を行い、標記目的化合物(1.3g,88%)を得た。
1HNMR (500 MHz, CDCl3) δ 0.88 (t, 3 H, J = 6.8 Hz), 1.21 - 1.40 (brs, 10 H), 1.69 - 1.75 (m, 2 H), 2.91 (t, 2 H, J = 7.3 Hz), 7.19 (t, 1 H, J = 8.3 Hz), 7.89 - 7.92 (m, 1 H), 8.17 (dd, 1 H, J = 2.1 Hz, 6.6 Hz).
IR (Liquid film) 2927, 1692, 1258 cm-1.
HRMS (EI, positive) calcd for C15H20 79BrFO (M)+ 314.0681; found: 314.0674.
(33c)1−(3−ブロモ−4−フロロフェニル)−2−オクチル−1,3−ジオキソラン
実施例33(33b)で得られた1−(3−ブロモ−4−フロロフェニル)ノナン−1−オン(0.1g,0.32mmol)をトルエン(1mL) に溶解した後、エチレングリコール(35μL,0.64mmol)、p−トルエンスルホン酸(28mg,0.16mmol)を加え、120℃に加熱して2時間15分攪拌した。室温に冷却した後、反応溶液に水(5mL)に注ぎ反応を停止し、酢酸エチルを用いて分液操作を行った。有機層を水及び飽和食塩水で洗った後硫酸ナトリウムを用いて乾燥し、ろ過の後減圧下溶媒を留去して標題化合物の粗製物を得た。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:15)により精製を行い、標記目的化合物(93g,81%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CDCl3) δ 0.86 (t, 3 H, J =6.7 Hz), 1.23 - 1.30 (brs, 12 H), 1.81 - 1.85 (m, 2 H), 3.74 - 3.77 (m, 2 H), 3.99 - 4.01 (m, 2 H), 7.07 (t, 1 H, J = 8.4 Hz), 7.33 - 7.37 (m, 1 H), 7.63 dd, 1 H, J = 2.2 Hz, 6.7 Hz).
IR (Liquid film) 2927, 1491 cm-1.
HRMS (FAB, positive) calcd for C17H23 79BrFO2 (M-H)+ 357.0865; found: 357.0862.
(33d)フェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[[2−フロロ−5−(2−オクチル−1,3−ジオキソラン−2−イル)フェニル](ヒドロキシ)メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
実施例33(33c)で得られた1−(3−ブロモ−4−フロロフェニル)−2−オクチル−1,3−ジオキソラン(0.33g,0.93mmol)、1.6Mn−ブチルリチウム−ヘキサン溶液 (0.58mL,0.93mmol)、フェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−ホルミル−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート(0.4g,0.77mmol)を用い、実施例1(1b)と同様の操作を行った。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:5−1:4)により精製を行い、標記目的化合物(0.30g,62%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CDCl3) δ 0.86 (t, 3 H, J = 6.7 Hz), 1.00 (t, 3 H, J = 7.3 Hz), 1.11 - 1.29 (brs, 12 H), 1.45 - 1.57 (m, 2 H), 1.78 - 1.87 (m, 4 H), 3.70 - 3.77 (m, 2 H), 3.95 - 4.01 (m, 2 H), 4.03 (t, 2 H, J = 6.5 Hz), 5.68 (s, 1 H), 6.80 - 6.85 (m, 1 H), 6.93 (dd, 1 H, J = 3.2 Hz, 8.3 Hz), 7.01 (d, 2 H, J = 8.8 Hz), 7.07 - 7.11 (m, 2 H), 7.18 (d, 2 H, J = 7.4 Hz), 7.24 (d, 2 H, J = 7.4 Hz), 7.26 - 7.34 (m, 5 H), 7.53 - 7.58 (m, 3 H), 7.76 (d, 0.5 H, J = 1.9 Hz), 7.81 (d, 0.5 H, J = 1.8 Hz).
IR (Thin film) 2930, 1248 cm-1.
HRMS (ESI, positive) calcd for C46H51FNaO7S2 (M+Na)+ 821.2958; found: 821.2966.
(33e)フェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[(2−フロロ−5−ノナノイルフェニル)(ヒドロキシ)メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
実施例33(33d)で得られたフェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[[2−フロロ−5−(2−オクチル−1,3−ジオキソラン−2−イル)フェニル](ヒドロキシ)メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート(0.11g,0.13mmol)をアセトン(2mL)−水(1mL) に溶解した後、ピリジニウム p−トルエンスルホン酸(83mg,0.33mmol)を加え、80℃に加熱して2時間攪拌した。室温に冷却した後、反応溶液に水(5mL)を注ぎ反応を停止した後、酢酸エチルを用いて分液操作を行った。有機層を飽和食塩水で洗った後硫酸マグネシウムを用いて乾燥し、ろ過の後減圧下溶媒を留去して標題化合物の粗製物を得た。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:3)により精製を行い、標記目的化合物(70mg,70%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CDCl3) δ 0.88 (t, 3 H, J = 6.6 Hz), 0.99 (t, 3 H, J = 7.3 Hz), 1.23 - 1.37 (brs, 10 H), 1.48 - 1.57 (m, 2 H), 1.68 - 1.73 (m, 2 H), 1.75 - 1.85 (m, 2 H), 2.94 (t, 2 H, J = 7.3 Hz), 4.03 (t, 2 H, J = 6.6 Hz), 5.69 (s, 1 H), 6.90 - 6.94 (m, 2 H), 7.02 (d, 2 H, J = 8.1 Hz), 7.04 - 7.11 (m, 2 H), 7.19 (d, 2 H, J = 8.8 Hz), 7.24 (d, 2 H, J = 7.3 Hz), 7.27 - 7.50 (m, 4 H), 7.56 (d, 2 H, J = 8.8 Hz), 7.78 (d, 1 H, J = 2.2 Hz), 7.83 - 7.87 (m, 1 H), 8.13 (dd, 1 H, J = 2.2 Hz, 7.3 Hz).
IR (Thin film) 2930, 1248 cm-1.
HRMS (ESI, positive) calcd for C44H47FNaO6S2 (M+Na)+ 777.2695; found: 777.2662.
(33f)フェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−(2−フロロ−5−ノナノイルベンゾイル)−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
実施例33(33e)で得られたフェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[(2−フロロ−5−ノナノイルフェニル)(ヒドロキシ)メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート(0.16g,0.21mmol)、ピリジニウム クロロクロメイト(69mg,0.32mmol)を用い、実施例5(5b)と同様の操作を行った。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:4)により精製を行い、標記目的化合物(0.12g,71%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CDCl3) δ 0.86 (t, 3 H, J = 6.6 Hz), 1.00 (t, 3 H, J = 7.3 Hz), 1.25 - 1.37 (brs, 10 H), 1.50 - 1.57 (m, 2 H), 1.66 - 1.74 (m, 2 H), 1.77 - 1.82 (m, 2 H), 2.91 (t, 2 H, J = 7.4 Hz), 4.00 (t, 2 H, J = 6.5 Hz), 6.71 (d, 1 H, J = 8.3 Hz), 6.89 - 6.94 (m, 1 H), 6.96 (d, 2 H, J = 8.8 Hz), 7.13 - 7.19 (m, 3 H), 7.24 (d, 2 H, J = 7.5 Hz), 7.29 - 7.33 (m, 2 H), 7.40 (d, 2 H, J = 8.8 Hz), 7.48 (dt, 1 H, J = 1.2 Hz, 8.7 Hz), 7.55 (dd, 1 H, J = 1.4 Hz, 7.4 Hz), 7.60 (dd, 1 H, J = 1.2 Hz, 7.7 Hz), 7.71 (d, 1 H, J = 2.1 Hz), 8.00 - 8.02 (m, 1 H), 8.04 (d, 1 H, J = 5.7 Hz).
IR (Liquid film) 2929, 1489, 1249 cm-1.
HRMS (ESI, positive) calcd for C44H45FNaO6S2 (M+Na)+ 775.2539; found: 775.2510.
(33g)フェニル 2’−(2−アジド−5−ノナノイルベンゾイル)−4−(4−ブトキシフェニルチオ)−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
実施例33(33f)で得られたフェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−(2−フロロ−5−ノナノイルベンゾイル)−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート(0.12g,0.15mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(2mL) に溶解した後、アジ化ナトリウム(20mg,0.30mmol)を加え、110℃に加熱して30分間攪拌した。室温に冷却した後、反応溶液に水(5mL)を注ぎ反応を停止した後、酢酸エチルを用いて分液操作を行った。有機層を飽和食塩水で洗った後硫酸マグネシウムを用いて乾燥し、ろ過の後減圧下溶媒を留去して標題化合物の粗製物を得た。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:4)により精製を行い、標記目的化合物(97mg,82%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CDCl3) δ 0.88 (t, 3 H, J = 6.5 Hz), 1.00 (t, 3 H, J = 7.4 Hz), 1.22 - 1.36 (brs, 10 H), 1.48 - 1.55 (m, 2 H), 1.67 - 1.73 (m, 2 H), 1.75 - 1.82 (m, 2 H), 2.80 (t, 2 H, J = 7.3 Hz), 3.98 (t, 2 H, J = 6.5 Hz), 6.72 (d, 1 H, J = 8.4 Hz), 6.93 (d, 2 H, J = 8.8 Hz), 6.98 (dd, 1 H, J = 2.2 Hz, 8.4 Hz), 7.15 (d, 2 H, J = 8.3 Hz), 7.27 (d, 1 H, J = 7.8 Hz), 7.33 - 7.37 (m, 2 H), 7.39 - 7.43 (m, 3 H), 7.54 (d, 1 H, J = 9.4 Hz), 7.58 - 7.65 (m, 2 H), 7.74 - 7.77 (m, 2 H), 7.78 (s, 1 H), 7.85−7.87 (m, 2 H).
IR (KBr) 2928, 1249 cm-1.
(33h)フェニル 2’−[(2−アミノ−5−ノナノイルフェニル)(ヒドロキシ)メチル]−4−(4−ブトキシフェニルチオ)−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
実施例33(33g)で得られたフェニル 2’−(2−アジド−5−ノナノイルベンゾイル)−4−(4−ブトキシフェニルチオ)−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート(97mg,0.13mmol)をエタノール(1mL) に溶解した後、亜鉛(20mg,0.30mmol)、塩化アンモニウム水溶液(0.1mL)を加え、50℃に加熱して3時間半攪拌した。室温に冷却した後、反応溶液に水(5mL)を注ぎ反応を停止した後、酢酸エチルを用いて分液操作を行った。有機層を飽和食塩水で洗った後硫酸マグネシウムを用いて乾燥し、ろ過の後減圧下溶媒を留去して標題化合物の粗製物を得た。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:4)により精製を行い、標記目的化合物(97mg,82%)を得た。
1HNMR (500 MHz, CDCl3) δ 0.87 (t, 3 H, J = 6.5 Hz), 0.99 (t, 3 H, J = 7.4 Hz), 1.24 - 1.30 (brs, 10 H), 1.48 - 1.56 (m, 2 H), 1.60 - 1.65 (m, 2 H), 1.78 - 1.83 (m, 2 H), 2.75 (t, 2 H, J = 7.5 Hz), 4.02 (t, 2 H, J = 6.4 Hz), 5.49 (d, 1 H, J = 4.1 Hz), 6.55 (d, 1 H, J = 8.4 Hz), 6.84 (d, 1 H, J = 8.3 Hz), 7.00 (d, 2 H, J = 8.7 Hz), 7.07 (d, 1 H, J = 7.5 Hz), 7.14 - 7.17 (m, 1 H), 7.19 (d, 3 H, J = 8.0 Hz), 7.27 - 7.30 (m, 2 H), 7.31 - 7.38 (m, 2 H), 7.48 (d, 2 H, J = 8.6 Hz), 7.53 (d, 2 H, J = 8.6 Hz), 7.68 (dd, 1 H, J = 1.6 Hz, 8.3 Hz), 7.76 (s, 1 H).
IR (Liquid film) 3373, 2928, 1594, 1249 cm-1.
HRMS (ESI, positive) calcd for C44H49NNaO6S2 (M+Na)+ 774.2849; found: 774.2895.
(33i)ナトリウム 2’−[(2−アミノ−5−ノナノイルフェニル)(ヒドロキシ)メチル]−4−(4−ブトキシフェニルチオ)−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
実施例33(33h)で得られたフェニル 2’−[(2−アミノ−5−ノナノイルフェニル)(ヒドロキシ)メチル]−4−(4−ブトキシフェニルチオ)−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート(49mg,0.065mmol)、水酸化ナトリウム(24mg,0.65mmol)を用い、実施例1(1c)と同様の操作を行った。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(メタノール:メチレンクロリド=1:4)により精製を行い、標記目的化合物(30mg,66%)を得た。
1HNMR (500 MHz, CDCl3) δ 0.88 (t, 3 H, J = 6.8 Hz), 0.99 (t, 3 H, J = 7.4 Hz), 1.22 - 1.31 (brs, 10 H), 1.49 - 1.53 (m, 2 H), 1.55 - 1.58 (m, 2 H), 1.74 - 1.79 (m, 2 H), 2.69 - 2.73 (m, 2 H), 4.00 (t, 2 H, J = 6.4 Hz), 5.78 (s, 1 H), 6.59 (d, 1 H, J = 8.5 Hz), 6.67 (d, 1 H, J = 8.2 Hz), 6.91 (dd, 1 H, J = 1.6 Hz, 8.3 Hz), 6.97 (d, 2 H, J = 8.8 Hz), 7.21 (dd, 1 H, J = 1.3 Hz, 7.5 Hz), 7.36 (dt, 1 H, J = 1.4 Hz, 8.9 Hz), 7.41 (dt, 1 H, J = 1.4 Hz, 8.8 Hz), 7.49 (d, 1 H, J = 8.8 Hz), 7.51 - 7.52 (m, 2 H), 7.61 - 7.64 (m, 2 H), 7.96 (d, 1 H, J = 1.9 Hz).
IR (KBr) 3365, 2927, 1594, 1244 cm-1.
HRMS (ESI, negative) calcd for C38H44NO6S2 (M-Na)- 674.2610; found: 674.2623.
(実施例34)ナトリウム 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[[3−(へプチルオキシメチル)−5−(ヒドロキシメチル)フェニル](ヒドロキシ)メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
(34a)[3−ブロモ−5−(ヒドロキシメチル)フェニル]メタノール
5−ブロモイソフタル酸ジメチル(1.4g、5.0mmol)をテトラヒドロフラン(30mL)に溶解し、−78℃に冷却した。そこへ1.0M水素化ジイソブチルアルミニウム−トルエン溶液(24.8mL、25.0mmol)を滴下した後30分間攪拌し、更に室温で30分間攪拌した。次いで、飽和塩化アンモニア水(20mL)を加え室温で15分間攪拌した。反応溶液にロシェル塩水溶液(10mL)を加えて攪拌した後セライトろ過して、得られた溶液を酢酸エチルを用いて分液操作を行った。有機層を飽和食塩水で洗浄した後硫酸マグネシウムを用いて乾燥し、ろ過の後減圧下溶媒を留去して標題化合物の粗製物を得た。再結晶により精製を行い、標記目的化合物(1.0g、収率95%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CD3OD) δ 4.58 (s, 4 H), 7.27 (s, 1 H), 7.41 (s, 2 H).
IR (KBr) 3328, 3246, 1576, 1444 cm-1.
MS (EI, positive) m/z, 216 (M)+.
(34b)[3−ブロモ−5−(へプチルオキシメチル)フェニル]メタノール
実施例34(34a)で得られた[3−ブロモ−5−(ヒドロキシメチル)フェニル]メタノール(0.22g、1.0mmol)、水素化ナトリウム(0.12g、3.0mmol)、1−ブロモヘプタン(0.17mL、1.1mmol)を使用して、実施例1(1a)と同様の操作を行い標題化合物の粗製物を得た。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=2:3)により精製を行い、標記目的化合物(0.11g、収率35%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CDCl3) δ 0.82 - 0.97 (m, 3 H), 1.20 - 1.43 (m, 8 H), 1.55 - 1.69 (m, 2 H), 1.80 (brs, 1 H), 3.47 (t, 2 H, J = 6.6 Hz), 4.46 (s, 2 H), 4.67 (d, 2 H, J = 4.5 Hz), 7.25 (s, 1 H), 7.41 (s, 1 H), 7.43 (s, 1 H).
IR (Thin film) 3382, 2929, 2857, 1575, 1444 cm-1.
MS (EI, positive) m/z, 314 (M)+.
(34c)2−[[3−ブロモ−5−(へプチルオキシメチル)ベンジル]オキシ]テトラヒドロ−2H−ピラン
実施例34(34b)で得られた[3−ブロモ−5−(へプチルオキシメチル)フェニル]メタノール(0.11g、0.35mmol)をメチレンクロリド(5mL)に溶解し、そこへ3,4−ジヒドロ−2H−ピラン(64μL、0.70mmol)、p−トルエンスルホン酸(6mg、0.035mmol)を加え、室温で30分間攪拌した。飽和重曹水(2mL)を加え反応を停止した後、反応溶液に水(10mL)を加え酢酸エチルを用いて分液操作を行った。有機層を飽和食塩水で洗浄した後硫酸マグネシウムを用いて乾燥し、ろ過の後減圧下溶媒を留去して標題化合物の粗製物を得た。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:6)により精製を行い、標記目的化合物(0.12g、収率88%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CDCl3) δ 0.88 (t, 3 H, J = 6.9 Hz), 1.22 - 1.40 (m, 8 H), 1.51 - 1.71 (m, 6 H), 1.71 - 1.78 (m, 1 H), 1.84 - 1.93 (m, 1 H), 3.46 (t, 2 H, J = 6.6 Hz), 3.53 - 3.58 (m, 1 H), 3.87 - 3.93 (m, 1 H), 4.45 (s, 2 H), 4.46 (d, 1 H, J = 12.3 Hz), 4.70 (t, 1 H, J = 3.4 Hz), 4.74 (d, 1 H, J = 12.3 Hz), 7.23 (s, 1 H), 7.41 (s, 1 H), 7.43 (s, 1 H).
IR (Thin film) 2930, 2856, 1576, 1443, 1352 cm-1.
HRMS (FAB, negative) calcd for C20H30 79BrO3 (M-H)+ 397.1378; found: 397.1357.
(34d)フェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[[3−(へプチルオキシメチル)−5−[(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)メチル]フェニル](ヒドロキシ)メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
実施例34(34c)で得られた2−([3−ブロモ−5−(へプチルオキシメチル)ベンジル]オキシ)テトラヒドロ−2H−ピラン(0.14g、0.34mmol)、1.6Mn−ブチルリチウム−ヘキサン溶液(0.21mL、0.34mmol)、フェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−ホルミル−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート(0.12g、0.23mmol)を使用して、実施例1(1b)と同様の操作を行い標題化合物の粗製物を得た。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=2:5)により精製を行い、標記目的化合物(0.12g、収率60%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CDCl3) δ 0.87 (t, 3 H, J = 6.7 Hz), 1.00 (t, 3 H, J = 7.4 Hz), 1.23 - 1.35 (m, 8 H), 1.48 - 1.63 (m, 8 H), 1.67 - 1.73 (m, 1 H), 1.78 - 1.84 (m, 3 H), 1.93 (d, 1 H, J = 4.3 Hz), 3.43 (t, 2 H, J = 6.7 Hz), 3.48 - 3.54 (m, 1 H), 3.84 - 3.90 (m, 1 H), 4.02 (t, 2 H, J = 6.5 Hz), 4.38 - 4.46 (m, 3 H), 4.65 (dd, 1 H, J = 4.3 Hz, 7.6 Hz), 4.71 (dd, 1 H, J = 3.0 Hz, 12.2 Hz), 5.51 (t, 1 H, J = 3.9 Hz), 6.88 (d, 1 H, J = 8.3 Hz), 6.96 (brs, 2 H), 7.01 (d, 2 H, J = 8.6 Hz), 7.05 (d, 1 H, J = 7.5 Hz), 7.15 - 7.24 (m, 5 H), 7.24 - 7.30 (m, 3 H), 7.33 (t, 1 H, J = 7.3 Hz), 7.41 (dd, 1 H, J = 4.1 Hz, 6.8 Hz), 7.55 (d, 1 H, J = 2.2 Hz), 7.56 (d, 1 H, J = 2.2 Hz), 7.79 (t, 1 H, J = 2.5 Hz).
IR (Thin film) 3408, 1593, 1489, 1457, 1387, 1367, 1249 cm-1.
HRMS (ESI, positive) calcd for C49H58NaO8S2 (M+Na)+ 861.3471; found: 861.3483.
(34e)フェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[[3−(へプチルオキシメチル)−5−(ヒドロキシメチル)フェニル](ヒドロキシ)メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
実施例34(34d)で得られたフェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[[3−(へプチルオキシメチル)−5−[(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)メチル]フェニル](ヒドロキシ)メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート(0.10g、0.12mmol)、p−トルエンスルホン酸ピリジニウム(3mg、0.012mmol)を使用して、実施例7(7c)と同様の操作を行い標題化合物の粗製物を得た。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=2:3)により精製を行い、標記目的化合物(79mg、収率87%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CDCl3) δ 0.91 (t, 3 H, J = 6.2 Hz), 1.04 (t, 3 H, J = 7.4 Hz), 1.29 (brs, 8 H), 1.53 - 1.64 (m, 4 H), 1.80 - 1.88 (m, 2 H), 1.93 - 1.98 (m, 1 H), 2.05 (s, 1 H), 3.46 (t, 2 H, J = 6.6 Hz), 4.06 (t, 2 H, J = 6.5 Hz), 4.44 (s, 2 H), 4.63 (d, 2 H, J = 4.0 Hz), 5.58 (s, 1 H), 6.92 (d, 2 H, J = 8.5 Hz), 6.98 (s, 1 H), 7.03 - 7.08 (m, 3 H), 7.21 - 7.28 (m, 4 H), 7.28 - 7.37 (m, 4 H), 7.41 (t, 1 H, J = 7.5 Hz), 7.55 - 7.64 (m, 4 H).
IR (Thin film) 3542, 3380, 1593, 1489, 1457, 1387, 1366, 1249 cm-1.
HRMS (ESI, positive) calcd for C44H50NaO7S2 (M+Na)+ 777.2895; found: 777.2872.
(34f)ナトリウム 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[[3−(へプチルオキシメチル)−5−(ヒドロキシメチル)フェニル](ヒドロキシ)メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
実施例34(34e)で得られたフェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[[3−(へプチルオキシメチル)−5−(ヒドロキシメチル)フェニル](ヒドロキシ)メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート(90mg、0.12mmol)、水酸化ナトリウム(48mg、1.2mmol)を使用して、実施例1(1c)と同様の操作を行い標題化合物の粗製物を得た。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(メタノール:メチレンクロリド=1:5)により精製を行い、標記目的化合物(50mg、収率59%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CD3OD) δ 0.89 (t, 3 H, J = 6.9 Hz), 1.00 (t, 3 H, J = 7.4 Hz), 1.23 - 1.35 (m, 8 H), 1.48 - 1.56 (m, 4 H), 1.75 - 1.82 (m, 2 H), 3.39 (t, 2 H, J = 6.6 Hz), 4.03 (t, 2 H, J = 6.4 Hz), 4.38 (d, 1 H, J = 12.1 Hz), 4.41 (d, 1 H, J = 12.1 Hz), 4.51 (s, 2 H), 5.83 (s, 1 H), 6.76 (d, 1 H, J = 8.2 Hz), 6.94 - 7.03 (m, 5 H), 7.12 - 7.16 (m, 2 H), 7.27 (t, 1 H, J = 7.4 Hz), 7.34 (t, 1 H, J = 7.4 Hz), 7.55 (d, 2 H, J = 8.7 Hz), 7.59 (d, 1 H, J = 7.4 Hz), 7.87 (d, 1 H, J = 1.7 Hz).
IR (KBr) 3401, 1593, 1494, 1457, 1243 cm-1.
HRMS (ESI, negative) calcd for C38H45O7S2 (M-Na)+ 677.2607; found: 677.2603.
(実施例35)ナトリウム 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[[5−(へプチルオキシメチル)−2−(ヒドロキシメチル)フェニル](ヒドロキシ)メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
(35a)[3−ブロモ−4−(ヒドロキシメチル)フェニル]メタノール
2−ブロモテレフタル酸(1.2g、5.0mmol)をテトラヒドロフラン(20mL)に溶解し、氷冷下、1.0Mボラン−テトラヒドロフラン錯塩−テトラヒドロフラン溶液(28.9mL、30.0mmol)を滴下し、50℃で1時間攪拌した。飽和重曹水(10mL)を加え反応を停止した後、反応溶液に水(20mL)を加え酢酸エチルを用いて分液操作を行った。有機層を飽和食塩水で洗浄した後硫酸マグネシウムを用いて乾燥し、ろ過の後減圧下溶媒を留去して標題化合物の粗製物を得た。再結晶により精製を行い、標記目的化合物(1.0g、収率95%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CD3OD) δ 4.58 (s, 2 H), 4.65 (s, 2 H), 7.32 (dd, 1 H, J = 1.1 Hz, 7.8 Hz), 7.49 (d, 1 H, J = 7.8 Hz), 7.55 (d, 1 H, J = 1.1 Hz).
IR (KBr) 3332, 3248 cm-1.
MS (EI, positive) m/z, 216 (M)+.
(35b)[3−ブロモ−4−[(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)メチル]フェニル]メタノール
実施例35(35a)で得られた[3−ブロモ−4−(ヒドロキシメチル)フェニル]メタノール(0.33g、1.5mmol)をメチレンクロリド(6mL)に溶解し、そこへ3,4−ジヒドロ−2H−ピラン(0.16mL、1.8mmol)、p−トルエンスルホン酸(26mg、0.15mmol)を加え、30分間加熱環流した。飽和重曹水(5mL)を加え反応を停止した後、反応溶液に水(10mL)を加え酢酸エチルを用いて分液操作を行った。有機層を飽和食塩水で洗浄した後硫酸マグネシウムを用いて乾燥し、ろ過の後減圧下溶媒を留去して標題化合物の粗製物を得た。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:2)により精製を行い、標記目的化合物(0.12g、収率27%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CDCl3) δ 1.50 - 1.94 (m, 5 H), 2.00 (s, 1 H), 3.52 - 3.60 (m, 1 H), 3.86 - 3.97 (m, 1 H), 4.56 (d, 1 H, J = 13.2 Hz), 4.65 (s, 2 H), 4.76 (t, 2 H, J = 3.4 Hz), 4.81 (d, 1 H, J = 13.2 Hz), 7.29 (dd, 1 H, J = 1.2 Hz, 7.9 Hz), 7.48 (d, 1 H, J = 7.9 Hz), 7.56 (d, 1 H, J = 1.2 Hz).
IR (Thin film) 3408, 1454, 1390, 1348 cm-1.
MS (FAB, positive) m/z, 301 (M+H)+.
(35c)2−([2−ブロモ−4−(へプチルオキシメチル)ベンジル]オキシ)テトラヒドロ−2H−ピラン
実施例35(35b)で得られた[3−ブロモ−4−[(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)メチル]フェニル]メタノール(0.12g、0.40mmol)、水素化ナトリウム(48mg、1.2mmol)、1−ブロモヘプタン(0.19mL、1.2mmol)を使用して、実施例1(1a)と同様の操作を行い標題化合物の粗製物を得た。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:6)により精製を行い、標記目的化合物(0.11g、68%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CDCl3) δ 0.88 (t, 3 H, J = 6.8 Hz), 1.22 - 1.44 (m, 8 H), 1.52 - 1.97 (m, 8 H), 3.45 (t, 2 H, J = 6.7 Hz), 3.53 - 3.59 (m, 1 H), 3.88 - 3.97 (m, 1 H), 4.46 (s, 2 H), 4.57 (d, 1 H, J = 13.2 Hz), 4.76 (t, 1 H, J = 3.5 Hz), 4.81 (d, 1 H, J = 13.2 Hz), 7.27 (d, 1 H, J = 8.1 Hz), 7.47 (d, 1 H, J = 8.1 Hz), 7.53 (s, 1 H).
IR (Liquid film) 2927, 2854, 1456, 1349 cm-1.
HRMS (FAB, positive) calcd for C20H31 79BrNaO3 (M+Na)+ 421.1354; found: 421.1345.
(35d)フェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[[5−(へプチルオキシメチル)−2−[(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)メチル]フェニル](ヒドロキシ)メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
実施例35(35c)で得られた2−([2−ブロモ−4−(へプチルオキシメチル)ベンジル]オキシ)テトラヒドロ−2H−ピラン(0.11g、0.27mmol)、1.6Mn−ブチルリチウム−ヘキサン溶液(0.17mL、0.27mmol)、フェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−ホルミル−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート(93mg、0.18mmol)を使用して、実施例1(1b)と同様の操作を行い標題化合物の粗製物を得た。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=2:5)により精製を行い、標記目的化合物(0.11g、収率72%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CDCl3) δ 0.88 (t, 3 H, J = 6.8 Hz), 1.00 (t, 3 H, J = 7.2 Hz), 1.20 - 1.34 (m, 8 H), 1.40 - 1.72 (m, 10 H), 1.77 - 1.85 (m, 2 H), 3.15 (d, 0.5 H, J = 3.4 Hz), 3.22 (d, 0.5 H, J = 3.7 Hz), 3.37 - 3.47 (m, 3 H), 3.65 - 3.73 (m, 1 H), 3.98 - 4.06 (m, 3 H), 4.28 (d, 0.5 H, J = 11.7 Hz), 4.34 (d, 0.5 H, J = 12.1 Hz), 4.41 (s, 1 H), 4.43 (s, 1 H), 4.43 - 4.51 (m, 1 H), 5.79 (d, 0.5 H, J = 3.4 Hz), 5.81 (d, 0.5 H, J = 3.7 Hz), 6.80 (t, 1 H, J = 7.9 Hz), 6.97 - 7.12 (m, 4 H), 7.15 - 7.43 (m, 10 H), 7.48 - 7.65 (m, 4 H).
IR (Thin film) 3417, 1593, 1489, 1457, 1388, 1367, 1248 cm-1.
HRMS (ESI, positive) calcd for C49H58NaO8S2 (M+Na)+ 861.3471; found: 861.3472.
(35e)フェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[[5−(へプチルオキシメチル)−2−(ヒドロキシメチル)フェニル](ヒドロキシ)メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
実施例35(35d)で得られたフェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[[5−(へプチルオキシメチル)−2−[(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)メチル]フェニル](ヒドロキシ)メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート(0.11g、0.13mmol)、p−トルエンスルホン酸ピリジニウム(3mg、0.013mmol)を使用して、実施例7(7c)と同様の操作を行い標題化合物の粗製物を得た。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=3:5)により精製を行い、標記目的化合物(70mg、収率71%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CDCl3) δ 0.88 (t, 3 H, J = 6.9 Hz), 1.00 (t, 3 H, J = 7.4 Hz), 1.22 - 1.32 (m, 10 H), 1.48 - 1.57 (m, 2 H), 1.77 - 1.84 (m, 2 H), 2.15 (brs, 1 H), 3.08 (brs, 1 H), 3.39 (dt, 2 H, J = 1.8 Hz, 6.6 Hz), 4.02 (t, 2 H, J = 6.5 Hz), 4.14 (d, 1 H, J = 9.2 Hz), 4.22 (d, 1 H, J = 9.2 Hz), 4.40 (s, 2 H), 5.77 (s, 1 H), 6.80 (d, 1 H, J = 8.3 Hz), 6.99 (d, 2 H, J = 8.7 Hz), 7.04 - 7.09 (m, 3 H), 7.17 - 7.22 (m, 5 H), 7.27 - 7.34 (m, 3 H), 7.40 (t, 1 H, J = 7.6 Hz), 7.50 (d, 2 H, J = 8.7 Hz), 7.57 (d, 1 H, J = 7.6 Hz), 7.61 (s, 1 H).
IR (Thin film) 3376, 1593, 1489, 1457, 1386, 1366, 1248 cm-1.
HRMS (ESI, positive) calcd for C44H50NaO7S (M+Na)+ 777.2896; found: 777.2905.
(35f)ナトリウム 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[[5−(へプチルオキシメチル)−2−(ヒドロキシメチル)フェニル](ヒドロキシ)メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
実施例35(35e)で得られたフェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[[5−(へプチルオキシメチル)−2−(ヒドロキシメチル)フェニル](ヒドロキシ)メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート(70mg、0.093mmol)、水酸化ナトリウム(37mg、0.93mmol)を使用して、実施例1(1c)と同様の操作を行い標題化合物の粗製物を得た。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(メタノール:メチレンクロリド=1:5)により精製を行い、標記目的化合物(37mg、収率57%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CD3OD) δ 0.89 (t, 3 H, J = 6.8 Hz), 1.00 (t, 3 H, J = 7.4 Hz), 1.28 (brs, 8 H), 1.47 - 1.58 (m, 4 H), 1.74 - 1.82 (m, 2 H), 3.41 (t, 2 H, J = 6.5 Hz), 4.02 (t, 2 H, J = 6.4 Hz), 4.06 (d, 1 H, J = 13.6 Hz), 4.28 (d, 1 H, J = 13.6 Hz), 4.43 (s, 2 H), 5.95 (s, 1 H), 6.70 (d, 1 H, J = 8.2 Hz), 6.96 (d, 1 H, J = 8.2 Hz), 6.99 (d, 2 H, J = 8.7 Hz), 7.16 - 7.22 (m, 2 H), 7.28 - 7.37 (m, 4 H), 7.47 (dd, 1 H, J = 2.6 Hz, 6.4 Hz), 7.51 (d, 2 H, J = 8.7 Hz), 7.94 (d, 1 H, J = 1.9 Hz).
IR (KBr) 3409, 1593, 1494, 1458, 1243 cm-1.
HRMS (ESI, negative) calcd for C38H45O7S2 (M-Na)+ 677.2607; found: 677.2608.
(実施例36)ナトリウム 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[[5−[(ヘプチルチオ)メチル]−2−ヒドロキシフェニル](ヒドロキシ)メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
(36a)1−アリルオキシ−2−ブロモ−4−[(ヘプチルチオ)メチル]ベンゼン
実施例28(28c)で得られた[4−アリルオキシ−3−ブロモフェニル]メタノール(0.14g、0.58mmol)をメチレンクロリド(5mL)に溶解し、そこへ1−ヘプタンチオール(0.13mL、0.82mmol)、ヨウ化亜鉛(93mg、0.29mmol)を加え、室温で2時間攪拌した。水(10mL)を加え反応を停止した後、酢酸エチルを用いて分液操作を行った。有機層を飽和食塩水で洗浄した後硫酸マグネシウムを用いて乾燥し、ろ過の後減圧下溶媒を留去して標題化合物の粗製物を得た。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:10)により精製を行い、標記目的化合物(0.14g、収率69%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CDCl3) δ 0.88 (t, 3 H, J = 7.7 Hz), 1.20 - 1.37 (m, 8 H), 1.50 - 1.58 (m, 2 H), 2.40 (t, 2 H, J = 7.4 Hz), 3.62 (s, 2 H), 4.59 (ddd, 2 H, J = 1.7 Hz, 1.7 Hz, 5.1 Hz), 5.30 (tdd, 1 H, J = 1.7 Hz, 1.7 Hz, 10.5 Hz), 5.48 (tdd, 1 H, J = 1.7 Hz, 1.7 Hz, 17.2 Hz), 6.06 (tdd, 1 H, J = 5.1 Hz, 10.5 Hz, 17.2 Hz), 6.82 (d, 1 H, J = 8.4 Hz), 7.18 (dd, 1 H, J = 2.0 Hz, 8.4 Hz), 7.51 (d, 1 H, J = 2.0 Hz).
IR (Liquid film) 1494, 1282, 1256, 1236 cm-1.
HRMS (FAB, positive) calcd for C17H25 79BrOS (M)+ 356.0810; found: 356.0817.
(36b)フェニル 2’−[[2−アリルオキシ−5−[(ヘプチルチオ)メチル]フェニル](ヒドロキシ)メチル]−4−(4−ブトキシフェニルチオ)−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
実施例36(36a)で得られた1−アリルオキシ−2−ブロモ−4−[(ヘプチルチオ)メチル]ベンゼン(0.14g、0.40mmol)、1.6Mn−ブチルリチウム−ヘキサン溶液(0.25mL、0.40mmol)、フェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−ホルミル−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート(0.14g、0.26mmol)を使用して、実施例1(1b)と同様の操作を行い標題化合物の粗製物を得た。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:3)により精製を行い、標記目的化合物(0.16g、収率78%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CDCl3) δ 0.87 (t, 3 H, J = 6.9 Hz), 1.00 (t, 3 H, J = 7.4 Hz), 1.21 - 1.36 (m, 8 H), 1.47 - 1.57 (m, 4 H), 1.77 - 1.85 (m, 2 H), 2.22 (d, 1 H, J = 4.9 Hz), 2.38 (t, 2 H, J = 7.4 Hz), 3.64 (s, 2 H), 4.02 (t, 2 H, J = 6.5 Hz), 4.22 - 4.34 (m, 2 H), 4.99 (dd, 1 H, J = 1.5 Hz, 17.2 Hz), 5.07 (dd, 1 H, J = 1.5 Hz, 10.6 Hz), 5.63 (tdd, 1 H, J = 5.3 Hz, 10.6 Hz, 17.2 Hz), 5.74 (d, 1 H, J = 4.9 Hz), 6.67 (d, 1 H, J = 8.4 Hz), 6.88 (d, 1 H, J = 8.3 Hz), 7.00 (dd, 2 H, J = 2.1 Hz, 8.8 Hz), 7.05 (dd, 1 H, J = 2.6 Hz, 6.3 Hz), 7.11 - 7.35 (m, 11 H), 7.54 (dd, 2 H, J = 2.1 Hz, 8.8 Hz), 7.81 (d, 1 H, J = 2.0 Hz).
IR (Liquid film) 1593, 1492, 1458, 1387, 1368, 1248 cm-1.
HRMS (ESI, positive) calcd for C46H52NaO6S3 (M+Na)+ 819.2824; found: 819.2818.
(36c)フェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[[5−[(ヘプチルチオ)メチル]−2−ヒドロキシフェニル](ヒドロキシ)メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
実施例36(36b)で得られたフェニル 2’−[[2−アリルオキシ−5−[(ヘプチルチオ)メチル]フェニル](ヒドロキシ)メチル]−4−(4−ブトキシフェニルチオ)−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート(0.11g、0.14mmol)をテトラヒドロフラン(3mL)に溶解し、そこへトリフェニルホスフィン(18mg、0.070mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(3mg、0.003mmol)を加え室温で攪拌した。次いで、トリエチルアミン(29μL、0.21mmol)、ギ酸(53μL、1.4mmol)を加えて、50℃で1時間攪拌した。飽和重曹水(2mL)を加え反応を停止した後、反応溶液に水(5mL)を加え酢酸エチルを用いて分液操作を行った。有機層を飽和食塩水で洗浄した後硫酸マグネシウムを用いて乾燥し、ろ過の後減圧下溶媒を留去して標題化合物の粗製物を得た。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:2)により精製を行い、標記目的化合物(0.10g、収率94%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CDCl3) δ 0.87 (t, 3 H, J = 7.0 Hz), 1.00 (t, 3 H, J = 7.4 Hz), 1.17 - 1.31 (m, 8 H), 1.42 - 1.57 (m, 4 H), 1.77 - 1.84 (m, 2 H), 2.31 (t, 2 H, J = 7.4 Hz), 2.46 (d, 1 H, J = 2.9 Hz), 3.50 (s, 2 H), 4.02 (t, 2 H, J = 6.5 Hz), 5.64 (d, 1 H, J = 2.9 Hz), 6.49 (s, 1 H), 6.78 (d, 1 H, J = 8.2 Hz), 6.91 (d, 1 H, J = 8.3 Hz), 7.01 (d, 2 H, J = 8.7 Hz), 7.06 - 7.13 (m, 2 H), 7.13 - 7.22 (m, 3 H), 7.23 - 7.42 (m, 6 H), 7.56 (d, 2 H, J = 8.7 Hz), 7.69 (s, 1 H), 7.83 (d, 1 H, J = 2.0 Hz).
IR (Liquid film) 3479, 3329, 1593, 1494, 1458, 1387, 1367, 1248 cm-1.
HRMS (ESI, positive) calcd for C43H48NaO6S3 (M+Na)+ 779.2511; found: 779.2530.
(36d)ナトリウム 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[[5−[(ヘプチルチオ)メチル]−2−ヒドロキシフェニル](ヒドロキシ)メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
実施例36(36c)で得られたフェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[[5−[(ヘプチルチオ)メチル]−2−ヒドロキシフェニル](ヒドロキシ)メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート(0.12g、0.16mmol)、水酸化ナトリウム(64mg、1.60mmol)を使用して、実施例1(1c)と同様の操作を行い標題化合物の粗製物を得た。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(メタノール:メチレンクロリド=1:5)により精製を行い、標記目的化合物(84mg、収率75%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CD3OD) δ 0.88 (t, 3 H, J = 7.2 Hz), 1.00 (t, 3 H, J = 7.4 Hz), 1.18 - 1.22 (m, 8 H), 1.41 - 1.48 (m, 2 H), 1.48 - 1.56 (m, 2 H), 1.74 - 1.82 (m, 2 H), 2.29 (t, 2 H, J = 7.3 Hz), 3.55 (s, 2 H), 4.02 (t, 2 H, J = 6.4 Hz), 6.05 (s, 1 H), 6.58 (d, 1 H, J = 8.2 Hz), 6.74 (d, 1 H, J = 8.2 Hz), 6.95 - 7.00 (m, 1 H), 6.98 (d, 2 H, J = 8.6 Hz), 7.01 (s, 1 H), 7.09 (dd, 1 H, J = 1.8 Hz, 8.2 Hz), 7.16 (dd, 1 H, J = 1.9 Hz, 7.0 Hz), 7.25 - 7.32 (m, 2 H), 7.45 (dd, 1 H, J = 1.9 Hz, 7.0 Hz), 7.53 (d, 2 H, J = 8.6 Hz), 8.00 (d, 1 H, J = 1.8 Hz).
IR (KBr) 3336, 1593, 1495, 1458, 1244 cm-1.
HRMS (ESI, negative) calcd for C37H43O6S3 (M-Na)+ 679.2222; found: 679.2248.
(実施例37)ナトリウム 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[(5−[[ヘプチル(メチル)アミノ]メチル]−2−ヒドロキシフェニル)(ヒドロキシ)メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
(37a)N−[4−アリルオキシ−3−ブロモベンジル]−N−ヘプチルアミン
実施例28(28c)で得られた4−アリルオキシ−3−ブロモベンズアルデヒド(0.24g、1.0mmol)をメタノール(4mL)に溶解し、そこへヘプチルアミン(0.18mL、1.2mmol)、シアノトリヒドロホウ酸ナトリウム(0.19g、3.0mmol)を加え、室温で1時間攪拌した。飽和重曹水(2mL)を加え反応を停止した後、反応溶液に水(5mL)を加え酢酸エチルを用いて分液操作を行った。有機層を飽和食塩水で洗浄した後硫酸マグネシウムを用いて乾燥し、ろ過の後減圧下溶媒を留去して標題化合物の粗製物を得た。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(メタノール:メチレンクロリド=1:10)により精製を行い、標記目的化合物(0.21g、収率61%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CDCl3) δ 0.88 (t, 3 H, J = 6.9 Hz), 1.28 (brs, 8 H), 1.44 - 1.56 (m, 2 H), 2.18 (brs, 1 H), 2.61 (t, 2 H, J = 7.3 Hz), 3.71 (s, 2 H), 4.59 (ddd, 2 H, J = 1.6 Hz, 1.6 Hz, 5.0 Hz), 5.30 (tdd, 1 H, J = 1.6 Hz, 1.6 Hz, 10.6 Hz), 5.47 (tdd, 1 H, J = 1.6 Hz, 1.6 Hz, 17.3 Hz), 6.06 (tdd, 1 H, J = 5.0 Hz, 10.6 Hz, 17.3 Hz), 6.84 (d, 1 H, J = 8.4 Hz), 7.20 (dd, 1 H, J = 2.1 Hz, 8.4 Hz), 7.52 (d, 1 H, J = 2.1 Hz).
IR (Liquid film) 3310, 1495, 1455, 1282, 1255 cm-1.
MS (EI, positive) m/z, 339 (M)+.
(37b)N−[4−アリルオキシ−3−ブロモベンジル]−N−ヘプチル−N−メチルアミン
実施例37(37a)で得られたN−[4−アリルオキシ−3−ブロモベンジル]−N−ヘプチルアミン(0.31g、0.91mmol)にホルムアルデヒド(3mL)、ギ酸(3mL)を加え、80℃で4時間攪拌した。減圧下溶媒を留去した残渣を水(2mL)で希釈し、水酸化カリウムで中和した後酢酸エチルを用いて分液操作を行った。有機層を飽和食塩水で洗浄した後硫酸マグネシウムを用いて乾燥し、ろ過の後減圧下溶媒を留去して標題化合物の粗製物を得た。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(メタノール:メチレンクロリド=1:10)により精製を行い、標記目的化合物(0.22g、収率69%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CDCl3) δ 0.88 (t, 3 H, J = 6.7 Hz), 1.27 (brs, 8 H), 1.45 - 1.52 (m, 2 H), 2.16 (s, 3 H), 2.33 (t, 2 H, J = 7.5 Hz), 3.38 (s, 2 H), 4.59 (d, 2 H, J = 5.3 Hz), 5.30 (d, 1 H, J = 10.6 Hz), 5.48 (d, 1 H, J = 17.2 Hz), 6.06 (tdd, 1 H, J = 5.3 Hz, 10.6 Hz, 17.2 Hz), 6.83 (d, 1 H, J = 8.3 Hz), 7.17 (dd, 1 H, J = 1.6 Hz, 8.3 Hz), 7.51 (d, 1 H, J = 1.6 Hz).
IR (Liquid film) 1494, 1281, 1253 cm-1.
HRMS (FAB, positive) calcd for C18H28 79BrNO (M)+ 353.1354; found: 353.1358.
(37c)フェニル 2’−[(2−アリルオキシ−5−[[ヘプチル(メチル)アミノ]メチル]フェニル)(ヒドロキシ)メチル]−4−(4−ブトキシフェニルチオ)−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
実施例37(37b)で得られたN−[4−アリルオキシ−3−ブロモベンジル]−N−ヘプチル−N−メチルアミン(0.12g、0.33mmol)、1.6Mn−ブチルリチウム−ヘキサン溶液(0.21mL、0.33mmol)、フェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−ホルミル−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート(0.11g、0.22mmol)を使用して、実施例1(1b)と同様の操作を行い標題化合物の粗製物を得た。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(メタノール:メチレンクロリド=1:10)により精製を行い、標記目的化合物(0.12g、収率68%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CDCl3) δ 0.87 (t, 3 H, J = 6.7 Hz), 1.00 (t, 3 H, J = 7.4 Hz), 1.26 (brs, 8 H), 1.45 - 1.57 (m, 4 H), 1.78 - 1.84 (m, 2 H), 2.16 (s, 3 H), 2.20 - 2.27 (m, 3 H), 3.43 (s, 2 H), 4.02 (t, 2 H, J = 7.2 Hz), 4.24 (dd, 1 H, J = 5.3 Hz, 12.8 Hz), 4.30 (dd, 1 H, J = 5.3 Hz, 12.8 Hz), 4.99 (d, 1 H, J = 16.7 Hz), 5.07 (d, 1 H, J = 10.6 Hz), 5.63 (tdd, 1 H, J = 5.3 Hz, 10.6 Hz, 16.7 Hz), 5.76 (s, 1 H), 6.69 (d, 1 H, J = 8.3 Hz), 6.88 (d, 1 H, J = 8.3 Hz), 7.00 (d, 2 H, J = 8.6 Hz), 7.05 (dd, 1 H, J = 1.8 Hz, 6.7 Hz), 7.11 - 7.38 (m, 11 H), 7.53 (d, 2 H, J = 8.6 Hz), 7.82 (s, 1 H).
IR (KBr) 3549, 3333, 1593, 1493, 1458, 1387, 1368, 1248 cm-1.
HRMS (ESI, positive) calcd for C47H56NO6S2 (M+H)+ 794.3549; found: 794.3557.
(37d)フェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[(5−[[ヘプチル(メチル)アミノ]メチル]−2−ヒドロキシフェニル)(ヒドロキシ)メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
実施例37(37c)で得られたフェニル 2’−[(2−アリルオキシ−5−[[ヘプチル(メチル)アミノ]メチル]フェニル)(ヒドロキシ)メチル]−4−(4−ブトキシフェニルチオ)−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート(0.14g、0.17mmol)、トリフェニルホスフィン(23mg、0.087mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(2mg、0.002mmol)、トリエチルアミン(36μL、0.26mmol)、ギ酸(64μL、1.7mmol)を使用して、実施例28(28f)と同様の操作を行い標題化合物の粗製物を得た。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(メタノール:メチレンクロリド=1:6)により精製を行い、標記目的化合物(98mg、収率77%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CDCl3) δ 0.86 (t, 3 H, J = 7.0 Hz), 1.00 (t, 3 H, J = 7.4 Hz), 1.14 - 1.30 (m, 9 H), 1.37 - 1.48 (m, 2 H), 1.48 - 1.57 (m, 2 H), 1.77 - 1.83 (m, 2 H), 2.05 (s, 3 H), 2.29 (brs, 2 H), 3.23 - 3.37 (m, 2 H), 4.02 (t, 2 H, J = 6.5 Hz), 5.62 (s, 1 H), 6.48 (s, 1 H), 6.69 (d, 1 H, J = 8.2 Hz), 6.88 (d, 1 H, J = 8.3 Hz), 7.00 (d, 2 H, J = 8.7 Hz), 7.02 - 7.05 (m, 2 H), 7.16 - 7.23 (m, 4 H), 7.25 - 7.32 (m, 5 H), 7.39 (dd, 1 H, J = 2.1 Hz, 6.9 Hz), 7.55 (d, 2 H, J = 8.7 Hz), 7.77 (d, 1 H, J = 1.2 Hz).
IR (Liquid film) 3258, 1592, 1491, 1458, 1386, 1366, 1249 cm-1.
HRMS (ESI, positive) calcd for C44H52NO6S2 (M+H)+ 754.3236; found: 754.3248.
(37e)ナトリウム 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[(5−[[ヘプチル(メチル)アミノ]メチル]−2−ヒドロキシフェニル)(ヒドロキシ)メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
実施例37(37d)で得られたフェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[(5−[[ヘプチル(メチル)アミノ]メチル]−2−ヒドロキシフェニル)(ヒドロキシ)メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート(98mg、0.13mmol)、水酸化ナトリウム(52mg、1.3mmol)を使用して、実施例1(1c)と同様の操作を行い標題化合物の粗製物を得た。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(メタノール:メチレンクロリド=1:5)により精製を行い、標記目的化合物(50mg、収率55%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CD3OD) δ 0.88 (t, 3 H, J = 6.7 Hz), 0.99 (t, 3 H, J = 7.4 Hz), 1.22 - 1.34 (m, 8 H), 1.48 - 1.57 (m, 2 H), 1.63 - 1.72 (m, 2 H), 1.74 - 1.81 (m, 2 H), 2.65 (s, 3 H), 2.96 (t, 2 H, J = 8.1 Hz), 4.01 (t, 2 H, J = 6.4 Hz), 4.05 (s, 2 H), 6.03 (s, 1 H), 6.70 (d, 1 H, J = 8.2 Hz), 6.78 (d, 1 H, J = 8.2 Hz), 6.98 (d, 2 H, J = 8.7 Hz), 7.07 (s, 1 H), 7.08 - 7.16 (m, 3 H), 7.26 (t, 1 H, J = 7.5 Hz), 7.31 (t, 1 H, J = 7.5 Hz), 7.51 (d, 2 H, J = 8.7 Hz), 7.58 (d, 1 H, J = 7.5 Hz), 7.82 (d, 1 H, J = 1.8 Hz).
IR (KBr) 3257, 1593, 1493, 1457, 1244 cm-1.
HRMS (ESI, negative) calcd for C38H46NO6S2 (M-Na)+ 676.2767; found: 676.2760.
(実施例38)ナトリウム 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[[5−[(ヘプチルスルフィニル)メチル]−2−ヒドロキシフェニル](ヒドロキシ)メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
(38a)フェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[[5−[(ヘプチルスルフィニル)メチル]−2−ヒドロキシフェニル](ヒドロキシ)メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
実施例36(36f)で得られたフェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[[5−[(ヘプチルチオ)メチル]−2−ヒドロキシフェニル](ヒドロキシ)メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート(0.14g、0.18mmol)をメチレンクロリド(4mL)に溶解し、氷冷下、m−クロロ過安息香酸(38mg、0.22mmol)を加え10分間攪拌した。飽和重曹水(2mL)を加え反応を停止した後、反応溶液に水(5mL)を加え酢酸エチルを用いて分液操作を行った。有機層を飽和食塩水で洗浄した後硫酸マグネシウムを用いて乾燥し、ろ過の後減圧下溶媒を留去して標題化合物の粗製物を得た。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=5:2)により精製を行い、標記目的化合物(0.11g、収率76%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CDCl3) δ 0.87 (t, 3 H, J = 6.4 Hz), 1.00 (t, 3 H, J = 7.4 Hz), 1.19 - 1.40 (m, 8 H), 1.47 - 1.58 (m, 2 H), 1.58 - 1.73 (m, 2 H), 1.76 - 1.84 (m, 2 H), 2.50 (t, 1 H, J = 8.0 Hz), 2.56 (t, 1 H, J = 7.8 Hz), 3.49 - 3.61 (m, 1 H), 3.65 (d, 0.5 H, J = 13.3 Hz), 3.66 (d, 0.5 H, J = 13.0 Hz), 3.72 (d, 0.5 H, J = 13.0 Hz), 3.78 (d, 0.5 H, J = 13.3 Hz), 4.01 (t, 2 H, J = 6.4 Hz), 5.54 (s, 0.5 H), 5.61 (s, 0.5 H), 6.47 (d, 0.5 H, J = 2.0 Hz), 6.53 (d, 0.5 H, J = 2.0 Hz), 6.65 (d, 0.5 H, J = 8.3 Hz), 6.66 (d, 0.5 H, J = 8.3 Hz), 6.90 (d, 1 H, J = 9.5 Hz), 6.95 (dd, 1 H, J = 1.9 Hz, 8.3 Hz), 7.01 (d, 2 H, J = 8.6 Hz), 7.03 - 7.07 (m, 1 H), 7.16 - 7.23 (m, 3 H), 7.26 - 7.34 (m, 5 H), 7.36 - 7.39 (m, 1 H), 7.55 (d, 2 H, J = 8.6 Hz), 7.73 (d, 0.5 H, J = 1.9 Hz), 7.76 (d, 0.5 H, J = 1.9 Hz), 8.34 (brs, 0.5 H), 8.39 (brs, 0.5 H).
IR (Liquid film) 3175, 3067, 1593, 1491, 1458, 1249 cm-1.
HRMS (ESI, positive) calcd for C43H48NaO7S3 (M+Na)+ 795.2460; found: 795.2435.
(38b)ナトリウム 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[[5−[(ヘプチルスルフィニル)メチル]−2−ヒドロキシフェニル](ヒドロキシ)メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
実施例38(38a)で得られたフェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[[5−[(ヘプチルスルフィニル)メチル]−2−ヒドロキシフェニル](ヒドロキシ)メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート(0.11g、0.15mmol)、水酸化ナトリウム(60mg、1.5mmol)を使用して、実施例1(1c)と同様の操作を行い標題化合物の粗製物を得た。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(メタノール:メチレンクロリド=1:5)により精製を行い、標記目的化合物(20mg、収率19%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CD3OD) δ 0.89 (t, 3 H, J = 6.9 Hz), 1.00 (t, 3 H, J = 7.4 Hz), 1.22 - 1.46 (m, 8 H), 1.48 - 1.57 (m, 2 H), 1.65 - 1.74 (m, 2 H), 1.74 - 1.82 (m, 2 H), 2.54 - 2.62 (m, 1 H), 2.66 - 2.73 (m, 1 H), 3.91 (d, 1 H, J = 13.4 Hz), 3.99 (d, 1 H, J = 13.4 Hz), 4.02 (t, 2 H, J = 6.4 Hz), 6.05 (d, 1 H, J = 3.0 Hz), 6.65 (d, 1 H, J = 8.2 Hz), 6.76 (d, 0.5 H, J = 8.2 Hz), 6.77 (d, 0.5 H, J = 8.2 Hz), 6.99 (d, 2 H, J = 8.7 Hz), 7.01 (dd, 1 H, J = 1.9 Hz, 8.2 Hz), 7.08 - 7.20 (m, 3 H), 7.24 - 7.31 (m, 2 H), 7.42 - 7.46 (m, 1 H), 7.53 (d, 2 H, J = 8.7 Hz), 7.97 (d, 0.5 H, J = 1.9 Hz), 7.98 (d, 0.5 H, J = 1.9 Hz).
IR (KBr) 3349, 1593, 1495, 1458, 1244 cm-1.
HRMS (ESI, negative) calcd for C37H43O7S3 (M-Na)+ 695.2171 ; found: 695.2158.
(実施例39)ナトリウム 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[2−(ジメチルアミノ)−5−ノナノイルフェニル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
(39a)フェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[2−(ジメチルアミノ)−5−ノナノイルベンゾイル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
実施例33(33f)で得られたフェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−(2−フロロ−5−ノナノイルベンゾイル)−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート(97mg,0.13mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(1mL) に溶解した後、水硫化ナトリウム−水和物(14mg,0.26mmol)を加え、100℃に加熱して7時間45分攪拌した。室温に冷却した後、反応溶液に水(5mL)を注ぎ反応を停止した後、酢酸エチルを用いて分液操作を行った。有機層を水、飽和食塩水で洗った後硫酸ナトリウムを用いて乾燥し、ろ過の後減圧下溶媒を留去して標題化合物の粗製物を得た。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル:ベンゼン=1:10)により精製を行い、標記目的化合物(31mg,31%)を得た。
1HNMR (500 MHz, CDCl3) δ 0.88 (t, 3 H, J = 6.6 Hz), 0.99 (t, 3 H, J = 7.4 Hz), 1.25 - 1.30 (brs, 10 H), 1.47 - 1.55 (m, 2 H), 1.62 - 1.68 (m, 2 H), 1.76 - 1.82 (m, 2 H), 2.70 (s, 6 H), 2.77 (t, 2 H, J = 7.5 Hz), 3.99 (t, 2 H, J = 6.5 Hz), 6.56 (d, 1 H, J = 8.3 Hz), 6.63 (d, 1 H, J = 8.9 Hz), 6.95 (d, 2 H, J = 8.6 Hz), 6.99 (dd, 1 H, J = 1.8 Hz, 8.3 Hz ), 7.17 (d, 1 H, J = 7.6 Hz), 7.20 (d, 2 H, J = 8.0 Hz), 7.24 (t, 1 H, J = 7.4 Hz), 7.32 (t, 2 H, J = 7.8 Hz), 7.42 - 7.44 (m, 3 H), 7.52 (t, 1 H, J = 7.5 Hz), 7.71 (d, 1 H, J = 7.6 Hz), 7.73 (d, 1 H, J = 1.8 Hz), 7.87 (dd, 1 H, J = 2.0 Hz, 8.9 Hz), 7.96 (d, 1 H, J = 2.0 Hz).
IR (Thin film) 2929, 1593 cm-1.
HRMS (ESI, positive) calcd for C46H51NNaO6S2 (M+Na)+800.3056; found: 800.3051.
(39b)フェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[2−(ジメチルアミノ)−5−ノナノイルフェニル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
実施例39(39a)で得られたフェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[2−(ジメチルアミノ)−5−ノナノイルベンゾイル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート(31mg,0.041mmol)、亜鉛(6.3mg,0.097mmol)を用い、実施例33(33h)と同様の操作を行った。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:5)により精製を行い、標記目的化合物(6.0mg,19%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CDCl3) δ 0.87 (t, 3 H, J = 6.7 Hz), 0.99 (t, 3 H, J = 7.4 Hz), 1.21 - 1.31 (brs, 10 H), 1.49 - 1.53 (m, 2 H), 1.57 - 1.62 (m, 2 H), 1.77 - 1.83 (m, 2 H), 2.54 (s, 6 H), 2.75 (t, 2 H, J = 7.3 Hz), 4.02 (t, 2 H, J = 6.5 Hz), 5.99 (s, 1 H), 6.83 (d, 1 H, J = 8.3 Hz), 6.98 (d, 2 H, J = 8.8 Hz), 7.04 (dd, 1 H, J = 1.3 Hz, 7.8 Hz), 7.09 (d, 1 H, J = 8.4 Hz), 7.17 - 7.22 (m, 4 H), 7.27 - 7.33 (m, 3 H), 7.39 (dt, 1 H, J = 1.3 Hz, 8.8 Hz), 7.49 - 7.54 (m, 4 H), 7.73 (d, 1 H, J = 1.9 Hz), 7.80 (dd, 1 H, J = 2.1 Hz, 8.4 Hz).
IR (KBr) 3412, 2928, 1594, 1248 cm-1.
HRMS (ESI, positive) calcd for C46H53NNaO6S2 (M+Na)+ 802.3212; found: 802.3210.
(39c)ナトリウム 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[2−(ジメチルアミノ)−5−ノナノイルフェニル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
実施例39(39b)で得られたフェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[2−(ジメチルアミノ)−5−ノナノイルフェニル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート(6.0mg,0.0078mmol)、水酸化ナトリウム(3.0mg,0.078mmol)を用い、実施例1(1c)と同様の操作を行った。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(メタノール:メチレンクロリド=1:5)により精製を行い、標記目的化合物(5.6mg,99%)を得た。
1HNMR (500 MHz, CD3OD) δ 0.89 (t, 3 H, J = 6.4 Hz), 0.99 (t, 3 H, J = 7.4 Hz), 1.22 - 1.31 (brs, 10 H), 1.50 - 1.55 (m, 2 H), 1.56 - 1.60 (m, 2 H), 1.75 - 1.80 (m, 2 H), 2.81 - 2.86 (m, 2 H), 4.03 (t, 2 H, J = 6.4 Hz), 6.20 (s, 1 H), 6.66 (d, 1 H, J = 8.1 Hz), 6.77 (d, 1 H, J = 7.7 Hz), 6.91 (d, 1 H, J = 8.5 Hz), 6.99 (d, 2 H, J = 8.7 Hz), 7.08 (d, 1 H, J = 7.5 Hz), 7.26 (t, 1 H, J = 7.4 Hz), 7.36 (t, 1 H, J = 7.6 Hz), 7.52 (d, 2 H, J = 8.7 Hz), 7.63 (d, 1 H, J = 7.8 Hz), 7.73 (dd, 1 H, J = 2.0 Hz, 8.5 Hz), 7.82 (d, 1 H, J = 1.6 Hz), 7.90 (d, 1 H, J = 2.0 Hz).
IR (KBr) 3399, 2926, 1595, 1243 cm-1.
HRMS (ESI, negative) calcd for C40H48NO6S2 (M-Na)- 702.2923; found: 702.2926.
(実施例40)ナトリウム 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[ヒドロキシ[2−ヒドロキシ−5−(1−ヒドロキシノニル)フェニル]メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
(40a)1−(4−アリルオキシ−3−ブロモフェニル)−ノナン−1−オール
3−ブロモ−4−アリルオキシベンズアルデヒド(0.95g,3.9mmol)をテトラヒドロフラン(5mL)に溶解し、−78℃に冷却した。2.0Mn−オクチルマグネシウムブロミド(2.4mL,4.7mmol)をゆっくりと滴下し、1時間撹拌した。飽和塩化アンモニウム水溶液(5mL)を加え反応を停止した後、水(20mL)を加え、エーテルを用いて分液操作を行った。有機層を硫酸マグネシウムを用いて乾燥し、ろ過の後減圧下溶媒を留去して標題化合物の粗製物を得た。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:9)により精製を行い、標記目的化合物(1.3g,93%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CDCl3) δ 0.87 (t, 3 H, J = 7.3 Hz), 1.20-1.44 (m, 12 H), 1.60-1.80 (m, 3 H), 4.56-4.63 (m, 3 H), 5.31 (dd, 1 H, J = 1.5 Hz, 8.8 Hz), 5.47 (dd, 1 H, J = 1.5 Hz, 15.3 Hz), 6.06 (ddt, 1 H, J = 8.8 Hz, 15.3 Hz, 5.1 Hz), 6.86 (d, 1 H, J = 8.1 Hz), 7.20 (dd, 1 H, J = 1.5 Hz, 8.1 Hz), 7.54 (d, 1 H, J = 1.5 Hz).
IR (neat) 3363, 1603, 1495, 1456 cm-1.
HRMS (EI, positive) calcd for C18H27 79BrO2 (M)+ 354.1194; found: 354.1200.
(40b)1−(4−アリルオキシ−3−ブロモフェニル)−1−(t−ブチルジメチルシリルオキシ)ノナン
実施例40(40a)で得られた1−(4−アリルオキシ−3−ブロモフェニル)−ノナン−1−オール(0.26g、0.73mmol)、イミダゾール(0.15g、2.2mmol)をジメチルホルムアミド(2mL)で溶解した。t−ブチルジメチルシリルクロライド(0.13g、0.88mmol)を加え、室温で1時間撹拌した。
飽和重曹水(1mL)を加え反応を停止した後、水10mLを加え、エーテルを用いて分液操作を行った。有機層を硫酸マグネシウムを用いて乾燥し、ろ過の後減圧下溶媒を留去して標題化合物の粗製物を得た。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:19)により精製を行い、標記目的化合物(0.32g,94%)を得た。
1HNMR (500 MHz, CDCl3) δ -0.14 (s, 3 H), 0.02 (s, 3 H), 0.84-0.90 (m, 12 H), 1.16-1.36 (m, 12 H), 1.50-1.58 (m, 1 H), 1.60-1.69 (m, 1 H), 4.53 (dd, 1 H, J = 4.9 Hz, 6.8 Hz), 4.59 (d, 2 H, J = 4.9 Hz), 5.30 (d, 1 H, J = 10.7 Hz), 5.49 (d, 1 H, J = 15.6 Hz), 6.07 (ddt, 1 H, J = 15.6 Hz, 10.7 Hz, 4.9 Hz), 6.82 (d, 1 H, J = 8.8 Hz), 7.14 (dd, 1 H, J = 8.8 Hz, 2.0 Hz), 7.47 (d, 1 H, J = 2.0 Hz).
IR (neat) 1494, 1471 cm-1.
HRMS (FAB, positive) calcd for C24H40 79BrO2Si (M-H)+ 467.1981; found: 467.1974.
(40c)フェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[ヒドロキシ[2−ヒドロキシ−5−[1−(t−ブトキシジメチルシリル)ノニル]フェニル]メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
実施例40(40b)で得られた1−(4−アリルオキシ−3−ブロモフェニル)−1−(t−ブチルジメチルシリルオキシ)ノナン(0.10g、0.21mmol)、フェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−ホルミル−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート(93mg,0.18mmol)、1.6Mn−ブチルリチウム−ヘキサン溶液(0.13mL,0.21mmol)を用い、実施例1(1b)と同様の操作を行った。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:9) により精製を行い、標記目的化合物 (0.14g,88%)を得た。
(2種の立体異性体の混合物)
1HNMR (500 MHz, CDCl3) δ 0.00 (s, 1.5 H), 0.04 (s, 1.5 H), 0.20 (s, 3 H), 1.02 (s, 4.5 H), 1.05 (s, 4.5 H), 1.07 (t, 1.5 H, J = 6.8 Hz), 1.20 (t, 1.5 H, J = 6.8 Hz), 1.38-1.57 (m, 12 H), 1.68-1.79 (m, 3 H), 1.81-1.90 (m, 1 H), 2.01 (quintet, 2 H, J = 6.8 Hz), 2.27 (d, 0.5 H, J = 4.9 Hz), 2.37 (d, 0.5 H, J = 3.9 Hz), 4.22 (t, 2 H, J = 7.8 Hz), 4.41-4.53 (m, 2 H), 4.77 (t, 1 H, J = 5.9 Hz), 5.20 (dd, 1 H, J = 2.0 Hz, 15.6 Hz), 5.26 (dd, 1 H, J = 2.0 Hz, 10.7 Hz), 5.80-5.90 (m, 1 H), 5.94 (d, 0.5 H, J = 4.9 Hz), 5.96 (d, 0.5 H, J = 4.9 Hz), 6.88 (t, 1 H, J = 8.8 Hz), 7.08 (dd, 1 H, J = 3.9 Hz, 7.8 Hz), 7.20 (d, 2 H, J = 8.8 Hz), 7.25-7.34 (m, 3 H), 7.37-7.57 (m, 8 H), 7.73 (d, 2 H, J = 8.8 Hz), 8.03 (d, 0.5 H, J = 2.0 Hz), 8.08 (d, 0.5 H, J = 2.0 Hz).
IR (neat) 3557, 1593, 1492, 1459 cm-1.
HRMS (ESI, positive) calcd for C53H68NaO7S2Si (M+Na)+ 931.4073; found: 931.4053.
(40d)フェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[ヒドロキシ[2−ヒドロキシ−5−(1−ヒドロキシノニル)フェニル]メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
実施例40(40c)で得られたフェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[ヒドロキシ[2−ヒドロキシ−5−[1−(t−ブトキシジメチルシリル)ノニル]フェニル]メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート(67mg、0.084mmol)、トリフェニルホスフィン(11mg,0.042mmol)、パラジウムテトラキストリフェニルホスフィン(1.0mg,0.0008mmol)をテトラヒドロフラン(0.50mL)に溶解した。トリエチルアミン(58μL、0.42mmol)、ギ酸(32μL、0.84mmol)を加え、50℃で2時間撹拌した。飽和重曹水(0.5mL)を加え反応を停止した後、水5mLを加えエーテルを用いて分液操作を行った。有機層を硫酸マグネシウムを用いて乾燥し、ろ過の後減圧下溶媒を留去して粗製物を得た。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(メタノール:クロロホルム=1:9)により精製を行い、標記目的化合物 (66mg,100%)を得た。
(2種の立体異性体の混合物)
1HNMR (500 MHz, CDCl3) δ 0.86 (t, 3 H, J = 7.8 Hz), 1.00 (t, 3 H, J = 6.8 Hz), 1.10-1.33 (m, 12 H), 1.46-1.57 (m, 3 H), 1.58-1.70 (m, 1 H), 1.81 (quintet, 2 H, J = 6.8 Hz), 2.84 (brs, 1 H), 4.02 (t, 2 H, J = 5.9 Hz), 4.41 (q, 1 H, J = 5.9 Hz), 5.68 (s, 1 H), 6.53 (d, 1 H, J = 4.9 Hz), 6.78 (dd, 1 H, J = 2.0 Hz, 5.6 Hz), 6.90 (dd, 1 H, J = 3.9 Hz, 7.8 Hz), 7.00 (d, 2 H, J = 8.8 Hz), 7.06-7.11 (m, 2 H), 7.14-7.20 (m, 3 H), 7.24-7.37 (m, 5 H), 7.43 (t, 2 H, J = 6.8 Hz), 7.51-7.60 (m, 3 H), 7.78 (d, 1 H, J = 2.0 Hz), 7.83 (d, 1 H, J = 7.8 Hz).
IR (neat) 3519, 3292, 1593, 1492, 1458 cm-1.
HRMS (FAB, positive) calcd for C44H50NaO7S2 (M+Na)+ 777.2895; found: 777.2858.
(40e)ナトリウム 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[ヒドロキシ[2−ヒドロキシ−5−(1−ヒドロキシノニル)フェニル]メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
実施例40(40d)で得られたフェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[ヒドロキシ[2−ヒドロキシ−5−(1−ヒドロキシノニル)フェニル]メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート(56mg、0.074mmol)、水酸化ナトリウム(50mg,1.0mmol)を用い、実施例1(1c)と同様の操作を行った。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(メタノール:メチレンクロライド=2:8)により精製し、標記目的化合物(25mg,49%)を得た。
(2種の立体異性体の混合物)
1HNMR (500 MHz, CD3OD) δ 0.88 (t, 3 H, J = 6.8 Hz), 0.99 (t, 3 H, J = 6.8 Hz), 1.10-1.32 (m, 12 H), 1.48-1.60 (m, 3 H), 1.64-1.73 (m, 1 H), 1.78 (quintet, 2 H, J = 6.8 Hz), 4.02 (t, 2 H, J = 5.9 Hz), 4.41 (t, 1 H, J = 4.9 Hz), 6.06 (s, 0.5 H), 6.07 (s, 0.5 H), 6.62 (d, 1 H, J = 7.8 Hz), 6.74 (d, 1 H, J = 8.8 Hz), 6.96-7.03 (m, 4 H), 7.04 (d, 1 H, J = 5.9 Hz), 7.10 (t, 1 H, J = 6.8 Hz), 7.16 (d, 1 H, J = 6.8 Hz), 7.53 (d, 2 H, J = 8.8 Hz), 7.98 (s, 1 H).
IR (CHCl3) 3385, 1730, 1597, 1495, 1460 cm-1.
HRMS (ESI, positive) calcd for C38H45O7S2 (M-Na)- 677.2607; found: 677.2606.
(実施例41)ナトリウム 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[ヒドロキシ[2−ヒドロキシ−5−(メトキシメチル)フェニル]メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
(41a)1−アリルオキシ−2−ブロモ−4−(メトキシメチル)ベンゼン
実施例28(28c)で得られた[4−アリルオキシ−3−ブロモフェニル]メタノール(0.19g、0.79mmol)、ヨウ化メチル(0.15mL、2.4mmol)、水素化ナトリウム(95mg、2.4mmol)を使用して、実施例1(1a)と同様の操作を行い標題化合物の粗製物を得た。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:5)により精製を行い、標記目的化合物(0.17g、収率83%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CDCl3) δ 3.36 (s, 3 H), 4.36 (s, 2 H), 4.61 (ddd, 2 H, J = 1.5 Hz, 1.5 Hz, 5.0 Hz), 5.31 (tdd, 1 H, J = 1.5 Hz, 1.5 Hz, 10.6 Hz), 5.48 (tdd, 1 H, J = 1.5 Hz, 1.5 Hz, 17.3 Hz), 6.06 (tdd, 1 H, J = 5.0 Hz, 10.6 Hz, 17.3 Hz), 6.86 (d, 1 H, J = 8.4 Hz), 7.20 (dd, 1 H, J = 2.1 Hz, 8.4 Hz), 7.54 (d, 1 H, J = 2.1 Hz).
IR (Thin film) 1605, 1496, 1283, 1256 cm-1.
HRMS (EI, positive) calcd for C11H13 79BrO2 (M)+ 256.0099; found: 256.0101.
(41b)フェニル 2’−[[2−アリルオキシ−5−(メトキシメチル)フェニル](ヒドロキシ)メチル]−4−(4−ブトキシフェニルチオ)−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
実施例41(41a)で得られた1−アリルオキシ−2−ブロモ−4−(メトキシメチル)ベンゼン(0.17g、0.65mmol)、1.6Mn−ブチルリチウム−ヘキサン溶液(0.41mL、0.65mmol)、フェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−ホルミル−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート(0.19g、0.36mmol)を使用して、実施例1(1b)と同様の操作を行い標題化合物の粗製物を得た。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=2:3)により精製を行い、標記目的化合物(0.18g、収率73%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CDCl3) δ 1.00 (t, 3 H, J = 7.4 Hz), 1.48 - 1.56 (m, 2 H), 1.78 - 1.84 (m, 2 H), 2.25 (d, 1 H, J = 4.9 Hz), 3.35 (s, 3 H), 4.02 (t, 2 H, J = 6.5 Hz), 4.26 (dd, 1 H, J = 5.3 Hz, 12.9 Hz), 4.32 (dd, 1 H, J = 5.3 Hz, 12.9 Hz), 4.37 (s, 2 H), 4.99 (dd, 1 H, J = 1.5 Hz, 17.2 Hz), 5.07 (dd, 1 H, J = 1.3 Hz, 10.6 Hz), 5.63 (tdd, 1 H, J = 5.3 Hz, 10.6 Hz, 17.2 Hz), 5.77 (d, 1 H, J = 4.9 Hz), 6.72 (d, 1 H, J = 8.4 Hz), 6.88 (d, 1 H, J = 8.3 Hz), 7.00 (d, 2 H, J = 8.8 Hz), 7.05 (dd, 1 H, J = 1.9 Hz, 6.9 Hz), 7.14 (t, 1 H, J = 7.3 Hz), 7.17 - 7.21 (m, 3 H), 7.24 - 7.31 (m, 5 H), 7.32 - 7.35 (m, 2 H), 7.54 (d, 2 H, J = 8.8 Hz), 7.81 (d, 1 H, J = 1.9 Hz).
IR (KBr) 3407, 1591, 1493, 1458, 1386, 1366, 1248 cm-1.
HRMS (ESI, positive) calcd for C40H40NaO7S2 (M+Na)+ 719.2113; found: 719.2121.
(41c)フェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[ヒドロキシ[2−ヒドロキシ−5−(メトキシメチル)フェニル]メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
実施例41(41b)で得られたフェニル 2’−[[2−アリルオキシ−5−(メトキシメチル)フェニル](ヒドロキシ)メチル]−4−(4−ブトキシフェニルチオ)−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート(0.18g、0.26mmol)、トリフェニルホスフィン(34mg、0.13mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(3mg、0.003mmol)、トリエチルアミン(54μL、0.39mmol)、ギ酸(98μL、2.6mmol)を使用して、実施例28(28f)と同様の操作を行い標題化合物の粗製物を得た。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=2:3)により精製を行い、標記目的化合物(0.15g、収率90%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CDCl3) δ 1.00 (t, 3 H, J = 7.4 Hz), 1.48 - 1.57 (m, 2 H), 1.77 - 1.85 (m, 2 H), 2.58 (d, 1 H, J = 3.9 Hz), 3.27 (s, 3 H), 4.03 (t, 2 H, J = 6.5 Hz), 4.21 (d, 1 H, J = 11.5 Hz), 4.23 (d, 1 H, J = 11.5 Hz), 5.67 (d, 1 H, J = 3.9 Hz), 6.54 (d, 1 H, J = 1.5 Hz), 6.82 (d, 1 H, J = 8.2 Hz), 6.91 (d, 1 H, J = 8.3 Hz), 7.02 (d, 2 H, J = 8.7 Hz), 7.08 - 7.14 (m, 2 H), 7.15 - 7.22 (m, 3 H), 7.24 - 7.37 (m, 5 H), 7.41 (dd, 1 H, J = 2.0 Hz, 7.0 Hz), 7.56 (d, 2 H, J = 8.7 Hz), 7.82 (s, 1 H), 7.84 (d, 1 H, J = 1.8 Hz).
IR (KBr) 3302, 1593, 1491, 1458, 1386, 1365, 1248 cm-1.
HRMS (ESI, positive) calcd for C37H36NaO7S2 (M+Na)+ 679.1800; found: 679.1813.
(41d)ナトリウム 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[ヒドロキシ[2−ヒドロキシ−5−(メトキシメチル)フェニル]メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
実施例41(41c)で得られたフェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[ヒドロキシ[2−ヒドロキシ−5−(メトキシメチル)フェニル]メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート(0.15g、0.23mmol)、水酸化ナトリウム(92mg、2.3mmol)を使用して、実施例1(1c)と同様の操作を行い標題化合物の粗製物を得た。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(メタノール:メチレンクロリド=1:5)により精製を行い、標記目的化合物(75mg、収率53%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CD3OD) δ 0.99 (t, 3 H, J = 7.4 Hz), 1.46 - 1.56 (m, 2 H), 1.73 - 1.81 (m, 2 H), 3.28 (s, 3 H), 4.01 (t, 2 H, J = 6.3 Hz), 4.29 (s, 2 H), 6.06 (s, 1 H), 6.63 (d, 1 H, J = 8.1 Hz), 6.77 (d, 1 H, J = 8.2 Hz), 6.96 - 7.04 (m, 3 H), 7.12 - 7.20 (m, 3 H), 7.23 - 7.32 (m, 2 H), 7.41 (dd, 1 H, J = 2.3 Hz, 6.3 Hz), 7.53 (d, 2 H, J = 8.5 Hz), 8.02 (s, 1 H).
IR (KBr) 3347, 1593, 1495, 1458, 1244 cm-1.
HRMS (ESI, negative) calcd for C31H31O7S2 (M-Na)+ 579.1511; found: 579.1506.
(実施例42)ナトリウム 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[[3−カルボキシ−5−(へプチルオキシメチル)フェニル](ヒドロキシ)メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
(42a)[4’−(4−ブトキシフェニルチオ)−3’−(フェノキシスルホニル)−1,1’−ビフェニル−2−イル][3−(へプチルオキシメチル)−5−[(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)メチル]フェニル]メチル アセテート
実施例34(34d)で得られたフェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[[3−(へプチルオキシメチル)−5−[(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)メチル]フェニル](ヒドロキシ)メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート(0.21g、0.25mmol)をメチレンクロリド(5mL)に溶解し、そこへ4−ジメチルアミノピリジン(92mg、0.75mmol)、トリエチルアミン(0.10mL、0.75mmol)、無水酢酸(71μL、0.75mmol)を加え、室温で1時間攪拌した。飽和重曹水(5mL)を加え反応を停止した後、反応溶液に水(5mL)を加え酢酸エチルを用いて分液操作を行った。有機層を飽和食塩水で洗浄した後硫酸マグネシウムを用いて乾燥し、ろ過の後減圧下溶媒を留去して標題化合物の粗製物を得た。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=2:5)により精製を行い、標記目的化合物(0.21g、収率97%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CDCl3) δ 0.87 (t, 3 H, J = 6.8 Hz), 1.00 (t, 3 H, J = 7.4 Hz), 1.23 - 1.35 (m, 8 H), 1.48 - 1.65 (m, 8 H), 1.65 - 1.74 (m, 1 H), 1.77 - 1.86 (m, 3 H), 2.06 (s, 3 H), 3.41 (t, 2 H, J = 6.6 Hz), 3.46 - 3.54 (m, 1 H), 3.81 - 3.89 (m, 1 H), 4.02 (t, 2 H, J = 6.5 Hz), 4.40 (s, 2 H), 4.38 - 4.43 (m, 1 H), 4.63 (t, 0.5 H, J = 3.8 Hz), 4.64 (t, 0.5 H, J = 3.8 Hz), 4.68 (d, 1 H, J = 12.3 Hz), 6.62 (s, 1 H), 6.84 - 6.89 (m, 3 H), 6.98 - 7.05 (m, 3 H), 7.18 - 7.33 (m, 8 H), 7.35 (dt, 1 H, J = 1.3 Hz, 7.6 Hz), 7.44 (d, 1 H, J = 7.8 Hz), 7.53 (dd, 2 H, J = 1.4 Hz, 8.6 Hz), 7.74 (d, 1 H, J = 1.6 Hz).
IR (Liquid film) 1744, 1593, 1490, 1458, 1387, 1370, 1247, 1249 cm-1.
HRMS (ESI, positive) calcd for C51H60NaO9S2 (M+Na)+ 903.3577; found: 903.3542.
(42b)[4’−(4−ブトキシフェニルチオ)−3’−(フェノキシスルホニル)−1,1’−ビフェニル−2−イル][3−(へプチルオキシメチル)−5−(ヒドロキシメチル)フェニル]メチル アセテート
実施例42(42a)で得られた[4’−(4−ブトキシフェニルチオ)−3’−(フェノキシスルホニル)−1,1’−ビフェニル−2−イル][3−(へプチルオキシメチル)−5−[(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)メチル]フェニル]メチル アセテート(0.21g、0.24mmol)、p−トルエンスルホン酸ピリジニウム(6mg、0.024mmol)を使用して、実施例7(7c)と同様の操作を行い標題化合物の粗製物を得た。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=2:5)により精製を行い、標記目的化合物(0.15g、77%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CDCl3) δ 0.88 (t, 3 H, J = 6.8 Hz), 1.00 (t, 3 H, J = 7.4 Hz), 1.22 - 1.36 (m, 8 H), 1.47 - 1.60 (m, 4 H), 1.77 - 1.85 (m, 2 H), 2.01 (t, 1 H, J = 6.1 Hz), 2.08 (s, 3 H), 3.41 (t, 2 H, J = 6.7 Hz), 4.03 (t, 2 H, J = 6.5 Hz), 4.40 (s, 2 H), 4.56 (d, 2 H, J = 6.0 Hz), 6.62 (s, 1 H), 6.79 (s, 1 H), 6.87 - 6.92 (m, 2 H), 6.98 - 7.04 (m, 3 H), 7.18 - 7.33 (m, 8 H), 7.39 (dt, 1 H, J = 1.2 Hz, 7.6 Hz), 7.50 - 7.57 (m, 4 H).
IR (Thin film) 3432, 1744, 1593, 1489, 1458, 1386, 1369, 1248 cm-1.
HRMS (ESI, positive) calcd for C46H52O8S2 (M)+ 796.3103; found: 796.3077.
(42c)[4’−(4−ブトキシフェニルチオ)−3’−(フェノキシスルホニル)−1,1’−ビフェニル−2−イル][3−ホルミル−5−(へプチルオキシメチル)フェニル]メチル アセテート
実施例42(42b)で得られた[4’−(4−ブトキシフェニルチオ)−3’−(フェノキシスルホニル)−1,1’−ビフェニル−2−イル][3−(へプチルオキシメチル)−5−(ヒドロキシメチル)フェニル]メチル アセテート(0.14g、0.18mmol)をメチレンクロリド(4mL)に溶解し、氷冷下、デス−マーチン試薬(0.13g、0.36mmol)を加え1時間攪拌した。チオ硫酸ナトリウム水溶液(5mL)を加え反応を停止した後、反応溶液に水(10mL)を加え酢酸エチルを用いて分液操作を行った。有機層を硫酸マグネシウムを用いて乾燥し、ろ過の後減圧下溶媒を留去して標題化合物の粗製物を得た。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:3)により精製を行い、標記目的化合物(0.13g、収率93%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CDCl3) δ 0.88 (t, 3 H, J = 6.9 Hz), 1.00 (t, 3 H, J = 7.4 Hz), 1.23 - 1.37 (m, 8 H), 1.48 - 1.63 (m, 4 H), 1.78 - 1.85 (m, 2 H), 2.10 (s, 3 H), 3.45 (t, 2 H, J = 6.6 Hz), 4.03 (t, 2 H, J = 6.5 Hz), 4.46 (s, 2 H), 6.67 (s, 1 H), 6.87 (d, 1 H, J = 8.3 Hz), 7.01 (d, 2 H, J = 8.7 Hz), 7.04 (d, 1 H, J = 7.6 Hz), 7.15 (s, 1 H), 7.17 - 7.24 (m, 4 H), 7.26 - 7.42 (m, 5 H), 7.47 (d, 1 H, J = 7.6 Hz), 7.55 (d, 2 H, J = 8.7 Hz), 7.69 (s, 1 H), 7.71 (s, 1 H), 9.89 (s, 1 H).
IR (Liquid film) 1746, 1700, 1593, 1489, 1458, 1387, 1370, 1247, 1227 cm-1.
HRMS (ESI, positive) calcd for C46H50NaO8S2 (M+Na)+ 817.2845; found: 817.2847.
(42d)3−[(アセチルオキシ)[4’−(4−ブトキシフェニルチオ)−3’−(フェノキシスルホニル)−1,1’−ビフェニル−2−イル]メチル]−5−(へプチルオキシメチル)安息香酸
実施例42(42c)で得られた[4’−(4−ブトキシフェニルチオ)−3’−(フェノキシスルホニル)−1,1’−ビフェニル−2−イル][3−ホルミル−5−(へプチルオキシメチル)フェニル]メチル アセテート(0.13g、0.17mmol)をt−ブタノール(1.5mL)、水(0.5mL)の混合溶媒に溶解し、そこへリン酸一ナトリウム(41mg、0.26mmol)、亜塩素酸ナトリウム(46mg、0.51mmol)、2−メチル−2−ブテン(72μL、0.68mmol)を加え、室温で1時間攪拌した。飽和重曹水(2mL)を加え反応を停止した後、反応溶液に水(5mL)を加え酢酸エチルを用いて分液操作を行った。有機層を飽和食塩水で洗浄した後硫酸マグネシウムを用いて乾燥し、ろ過の後減圧下溶媒を留去して標題化合物の粗製物を得た。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(メタノール:メチレンクロリド=1:20)により精製を行い、標記目的化合物(0.12g、収率84%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CD3OD) δ 0.87 (t, 3 H, J = 6.9 Hz), 1.00 (t, 3 H, J = 7.4 Hz), 1.20 - 1.33 (m, 8 H), 1.48 - 1.57 (m, 4 H), 1.75 - 1.82 (m, 2 H), 2.08 (s, 3 H), 3.40 (t, 2 H, J = 6.5 Hz), 4.04 (t, 2 H, J = 6.4 Hz), 4.38 (d, 1 H, J = 12.5 Hz), 4.42 (d, 1 H, J = 12.5 Hz), 6.50 (s, 1 H), 6.85 (d, 1 H, J = 8.3 Hz), 6.96 (s, 1 H), 7.03 (d, 1 H, J = 7.6 Hz), 7.07 (d, 2 H, J = 8.7 Hz), 7.12 (d, 1 H, J = 8.3 Hz), 7.15 - 7.22 (m, 3 H), 7.26 - 7.34 (m, 3 H), 7.39 (t, 1 H, J = 7.6 Hz), 7.47 (d, 1 H, J = 7.6 Hz), 7.53 (d, 2 H, J = 8.7 Hz), 7.54 (s, 1 H), 7.67 (s, 1 H), 7.83 (s, 1 H).
IR (KBr) 1744, 1694, 1593, 1490, 1458, 1388, 1369, 1248, 1227 cm-1.
HRMS (ESI, positive) calcd for C46H50NaO9S2 (M+Na)+ 833.2794; found: 833.2789.
(42e)ナトリウム 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[[3−カルボキシ−5−(へプチルオキシメチル)フェニル](ヒドロキシ)メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
実施例42(42d)で得られた3−[(アセチルオキシ)[4’−(4−ブトキシフェニルチオ)−3’−(フェノキシスルホニル)−1,1’−ビフェニル−2−イル]メチル]−5−(へプチルオキシメチル)安息香酸(30mg、0.037mmol)、水酸化ナトリウム(15mg、0.37mmol)を使用して、実施例1(1c)と同様の操作を行い標題化合物の粗製物を得た。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(メタノール:メチレンクロリド=1:4)により精製を行い、標記目的化合物(7mg、収率27%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CD3OD) δ 0.88 (t, 3 H, J = 6.8 Hz), 1.00 (t, 3 H, J = 7.4 Hz), 1.22 - 1.35 (m, 8 H), 1.48 - 1.57 (m, 4 H), 1.74 - 1.82 (m, 2 H), 3.41 (t, 2 H, J = 6.6 Hz), 4.02 (t, 2 H, J = 6.4 Hz), 4.42 (d, 1 H, J = 12.2 Hz), 4.45 (d, 1 H, J = 12.2 Hz), 5.88 (s, 1 H), 6.76 (d, 1 H, J = 8.2 Hz), 6.94 (d, 2 H, J = 8.5 Hz), 7.02 (d, 1 H, J = 8.2 Hz), 7.13 (s, 1 H), 7.17 (d, 1 H, J = 7.5 Hz), 7.28 (t, 1 H, J = 7.5 Hz), 7.33 (t, 1 H, J = 7.6 Hz), 7.50 (t, 1 H, J = 7.5 Hz), 7.54 (d, 2 H, J = 8.5 Hz), 7.77 (s, 2 H), 8.00 (s, 1 H).
IR (KBr) 3409, 1592, 1570, 1458, 1398, 1243 cm-1.
HRMS (ESI, negative) calcd for C38H43O8S2 (M-Na)+ 691.2399; found: 691.2409.
(実施例43)ナトリウム 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[[2−カルボキシ−5−(へプチルオキシメチル)フェニル](ヒドロキシ)メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
(43a)[4’−(4−ブトキシフェニルチオ)−3’−(フェノキシスルホニル)−1,1’−ビフェニル−2−イル][5−(へプチルオキシメチル)−2−[(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)メチル]フェニル]メチル アセテート
実施例35(35d)で得られたフェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[[5−(へプチルオキシメチル)−2−[(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)メチル]フェニル](ヒドロキシ)メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート(0.12g、0.14mmol)、4−ジメチルアミノピリジン(51mg、0.42mmol)、トリエチルアミン(59μL、0.42mmol)、無水酢酸(40μL、0.42mmol)を使用して、実施例42(42a)と同様の操作を行い標題化合物の粗製物を得た。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:3)により精製を行い、標記目的化合物(0.12g、収率99%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CDCl3) δ 0.88 (t, 3 H, J = 6.9 Hz), 1.00 (t, 3 H, J = 7.4 Hz), 1.23 - 1.53 (m, 18 H), 1.77 - 1.86 (m, 2 H), 1.97 (s, 1.5 H), 2.00 (s, 1.5 H), 3.32 - 3.38 (m, 1 H), 3.43 (t, 1 H, J = 6.6 Hz), 3.44 (t, 1 H, J = 6.6 Hz), 3.60 - 3.72 (m, 1 H), 4.02 (t, 1 H, J = 6.5 Hz), 4.03 (t, 1 H, J = 6.4 Hz), 4.11 (d, 0.5 H, J = 11.8 Hz), 4.14 (d, 0.5 H, J = 12.4 Hz), 4.19 (t, 0.5 H, J = 3.5 Hz), 4.27 (d, 0.5 H, J = 12.4 Hz), 4.33 (d, 0.5 H, J = 11.8 Hz), 4.34 (t, 0.5 H, J = 3.1 Hz), 4.46 (s, 1 H), 4.48 (s, 1 H), 6.88 - 6.94 (m, 1.5 H), 6.97 - 7.03 (m, 2.5 H), 7.03 - 7.07 (m, 1 H), 7.13 - 7.38 (m, 12 H), 7.51 (d, 1 H, J = 8.8 Hz), 7.53 (d, 1 H, J = 8.8 Hz) 7.75 (d, 0.5 H, J = 1.9 Hz), 7.82 (d, 0.5 H, J = 1.9 Hz).
IR (Thin film) 1743, 1593, 1489, 1458, 1387, 1369, 1247 cm-1.
HRMS (ESI, positive) calcd for C51H60NaO9S2 (M+Na)+ 903.3576; found: 903.3573.
(43b)[4’−(4−ブトキシフェニルチオ)−3’−(フェノキシスルホニル)−1,1’−ビフェニル−2−イル][5−(へプチルオキシメチル)−2−(ヒドロキシメチル)フェニル]メチル アセテート
実施例43(43a)で得られた[4’−(4−ブトキシフェニルチオ)−3’−(フェノキシスルホニル)−1,1’−ビフェニル−2−イル][5−(へプチルオキシメチル)−2−[(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)メチル]フェニル]メチル アセテート(0.12g、0.14mmol)、p−トルエンスルホン酸ピリジニウム(4mg、0.014mmol)を使用して、実施例7(7c)と同様の操作を行い標題化合物の粗製物を得た。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:2)により精製を行い、標記目的化合物(74mg、収率66%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CDCl3) δ 0.88 (t, 3 H, J = 6.6 Hz), 1.00 (t, 3 H, J = 7.4 Hz), 1.21 - 1.36 (m, 8 H), 1.47 - 1.60 (m, 4 H), 1.74 (dd, 1 H, J = 5.4 Hz, 6.4 Hz), 1.77 - 1.85 (m, 2 H), 2.01 (s, 3 H), 3.41 (t, 2 H, J = 6.6 Hz), 4.03 (t, 2 H, J = 6.5 Hz), 4.12 (dd, 1 H, J = 6.4 Hz, 13.0 Hz), 4.22 (dd, 1 H, J = 5.4 Hz, 13.0 Hz), 4.45 (s, 2 H), 6.89 (s, 1 H), 6.90 (d, 1 H, J = 8.3 Hz), 7.00 (d, 2 H, J = 8.8 Hz), 7.05 - 7.08 (m, 1 H), 7.15 (s, 1 H), 7.20 (dd, 1 H, J = 1.8 Hz, 8.3 Hz), 7.23 - 7.28 (m, 4 H), 7.29 - 7.38 (m, 6 H), 7.53 (d, 2 H, J = 8.8 Hz), 7.65 (d, 1 H, J = 1.8 Hz).
IR (Thin film) 3446, 1742, 1593, 1489, 1458, 1386, 1369, 1247 cm-1.
HRMS (ESI, positive) calcd for C46H52NaO8S2 (M+Na)+ 819.3001; found: 819.3020.
(43c)[4’−(4−ブトキシフェニルチオ)−3’−(フェノキシスルホニル)−1,1’−ビフェニル−2−イル][2−ホルミル−5−(へプチルオキシメチル)フェニル]メチル アセテート
実施例43(43b)で得られた[4’−(4−ブトキシフェニルチオ)−3’−(フェノキシスルホニル)−1,1’−ビフェニル−2−イル][5−(へプチルオキシメチル)−2−(ヒドロキシメチル)フェニル]メチル アセテート(74mg、0.093mmol)、デス−マーチン試薬(69mg、0.19mmol)を使用して、実施例42(42c)と同様の操作を行い標題化合物の粗製物を得た。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=3:7)により精製を行い、標記目的化合物(69mg、収率93%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CDCl3) δ 0.88 (t, 3 H, J = 6.8 Hz), 1.00 (t, 3 H, J = 7.4 Hz), 1.24 - 1.40 (m, 8 H), 1.48 - 1.65 (m, 4 H), 1.77 - 1.86 (m, 2 H), 2.01 (s, 3 H), 3.48 (t, 2 H, J = 6.6 Hz), 4.02 (t, 2 H, J = 6.5 Hz), 4.55 (s, 2 H), 6.92 (d, 1 H, J = 8.3 Hz), 7.00 (dd, 2 H, J = 2.0 Hz, 8.8 Hz), 6.97 - 7.04 (m, 1 H), 7.07 (dd, 1 H, J = 1.4 Hz, 7.4 Hz), 7.22 - 7.38 (m, 9 H), 7.43 - 7.48 (m, 2 H), 7.53 (dd, 2 H, J = 2.0 Hz, 8.8 Hz), 7.74 (d, 1 H, J = 7.8 Hz), 7.77 (d, 1 H, J = 1.9 Hz), 9.77 (s, 1 H).
IR (Thin film) 1743, 1699, 1593, 1489, 1458, 1386, 1369, 1247 cm-1.
HRMS (ESI, positive) calcd for C46H50O8S2 (M)+ 794.2947; found: 794.2941.
(43d)2−[(アセチルオキシ)[4’−(4−ブトキシフェニルチオ)−3’−(フェノキシスルホニル)−1,1’−ビフェニル−2−イル]メチル]−4−(へプチルオキシメチル)安息香酸
実施例43(43c)で得られた[4’−(4−ブトキシフェニルチオ)−3’−(フェノキシスルホニル)−1,1’−ビフェニル−2−イル][2−ホルミル−5−(へプチルオキシメチル)フェニル]メチル アセテート(69mg、0.087mmol)、リン酸一ナトリウム(20mg、0.13mmol)、亜塩素酸ナトリウム(24mg、0.26mmol)、2−メチル−2−ブテン(37μL、0.35mmol)を使用して、実施例42(42d)と同様の操作を行い標題化合物の粗製物を得た。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(メタノール:メチレンクロリド=1:20)により精製を行い、標記目的化合物(60mg、収率85%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CD3OD) δ 0.88 (t, 3 H, J = 6.9 Hz), 1.00 (t, 3 H, J = 7.4 Hz), 1.22 - 1.37 (m, 8 H), 1.48 - 1.59 (m, 4 H), 1.74 - 1.83 (m, 2 H), 1.97 (s, 3 H), 3.44 (t, 2 H, J = 6.5 Hz), 4.04 (t, 2 H, J = 6.4 Hz), 4.47 (d, 1 H, J = 13.2 Hz), 4.50 (d, 1 H, J = 13.2 Hz), 6.87 (d, 1 H, J = 8.3 Hz), 6.99 - 7.04 (m, 4 H), 7.14 - 7.21 (m, 3 H), 7.24 - 7.38 (m, 6 H), 7.42 (dd, 1 H, J = 1.6 Hz, 8.3 Hz), 7.47 - 7.52 (m, 3 H), 7.69 (d, 1 H, J = 1.6 Hz), 7.81 (d, 1 H, J = 7.9 Hz).
IR (Thin film) 1743, 1689, 1593, 1490, 1458, 1386, 1368, 1247 cm-1.
HRMS (ESI, positive) calcd for C46H50NaO9S2 (M+Na)+ 833.2794; found: 833.2828.
(43e)ナトリウム 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[[2−カルボキシ−5−(へプチルオキシメチル)フェニル](ヒドロキシ)メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
実施例43(43d)で得られた2−[(アセチルオキシ)[4’−(4−ブトキシフェニルチオ)−3’−(フェノキシスルホニル)−1,1’−ビフェニル−2−イル]メチル]−4−(へプチルオキシメチル)安息香酸(70mg、0.086mmol)、水酸化ナトリウム(34mg、0.86mmol)を使用して、実施例1(1c)と同様の操作を行い標題化合物の粗製物を得た。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(メタノール:メチレンクロリド=1:4)により精製を行い、標記目的化合物(36mg、収率59%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CD3OD) δ 0.89 (t, 3 H, J = 6.8 Hz), 0.99 (t, 3 H, J = 7.4 Hz), 1.28 (brs, 8 H), 1.49 - 1.58 (m, 4 H), 1.74 - 1.82 (m, 2 H), 3.41 (t, 2 H, J = 6.2 Hz), 4.01 (t, 2 H, J = 6.4 Hz), 4.44 (s, 2 H), 6.33 (s, 1 H), 6.64 (d, 1 H, J = 8.2 Hz), 6.89 (d, 1 H, J = 7.5 Hz), 6.97 (d, 2 H, J = 8.5 Hz), 7.15 (brs, 2 H), 7.20 (d, 1 H, J = 7.4 Hz), 7.26 - 7.34 (m, 2 H), 7.46 (d, 2 H, J = 7.4 Hz), 7.50 (d, 2 H, J = 8.5 Hz), 7.72 (d, 1 H, J = 7.5 Hz), 7.91 (s, 1 H).
IR (Thin film) 3426, 1593, 1494, 1388, 1243 cm-1.
HRMS (ESI, negative) calcd for C38H43O8S2 (M-Na)+ 691.2399; found: 691.2388.
(実施例44)ナトリウム 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[ヒドロキシ(2−ヒドロキシ−5−[[(7−ヒドロキシトリデシル)オキシ]メチル]フェニル)メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
(44a)7−ブロモ−1,1−ジメトキシへプタン
7−ブロモヘプタナ−ル(0.28g,1.5mmol)をメタノール(5mL) に溶解した後、p−トルエンスルホン酸(25mg,0.15mmol)を加え、室温で10分攪拌した。反応溶液を減圧下溶媒を留去して標題化合物の粗製物を得た。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:10)により精製を行い、標記目的化合物(31mg,89%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CDCl3) δ 1.33 - 1.39 (brs, 4 H), 1.41 - 1.46 (brs, 2 H), 1.57 - 1.62 (m, 2 H), 1.82 - 1.89 (m, 2 H), 3.32 (s, 6 H), 3.40 (t, 2 H, J = 8.4 Hz), 4.35 (t, 1 H, J = 5.7 Hz).
IR (Thin film) 2939, 1463, 1127 cm-1.
HRMS (FAB, positive) calcd for C9H18 79BrO2 (M-H)- 237.0490; found: 237.0499.
(44b)1−アリルオキシ−2−ブロモ−4−[[(7,7−ジメチトキシへプチル)オキシ]メチル]ベンゼン
実施例44(44a)で得られた7−ブロモ−1,1−ジメトキシへプタン(0.31g,1.3mmol)、[4−アリルオキシ−3−ブロモフェニル]メタノール(0.32g,1.3mmol)、55%水素化ナトリウム(85mg,2.0mmol)を用い、実施例1(1a)と同様の操作を行った。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:3)により精製を行い、標記目的化合物(0.36g,69%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CDCl3) δ 1.24 - 1.40 (brs, 6 H), 1.58 - 1.62 (m, 4 H), 3.31 (s, 6 H), 3.43 (t, 2 H, J = 6.6 Hz), 4.35 (t, 1 H, J = 5.1 Hz), 4.39 (s, 2 H), 4.61 (d, 2 H, J = 5.1 Hz), 5.29 - 5.32 (m, 1 H), 5.45 - 5.50 (m, 1 H), 6.01 - 6.08 (m, 1 H), 6.86 (d, 1 H, J = 8.8 Hz), 7.20 (dd, 1 H, J = 2.2 Hz, 8.1 Hz), 7.53 (d, 1 H, J = 2.2 Hz).
IR (Liquid film) 2937, 1497, 1256 cm-1.
HRMS (ESI, positive) calcd for C19H29 79BrNaO4 (M+Na)+ 423.1147; found: 423.1169.
(44c) 7−[(4−アリルオキシ−3−ブロモベンジル)オキシ]ヘプタナール
実施例44(44b)で得られた1−アリルオキシ−2−ブロモ−4−[[(7,7−ジメチトキシへプチル)オキシ]メチル]ベンゼン(42mg,0.105mmol)をアセトン(1mL) に溶解した後、p−トルエンスルホン酸(2.0mg,0.01mmol)を加え、室温で6時間攪拌した。反応溶液を減圧下溶媒を留去して標題化合物の粗製物を得た。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル:ベンゼン=1:10)により精製を行い、標記目的化合物(28mg,76%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CDCl3) δ 1.32 - 1.43 (brs, 4 H), 1.57 - 1.67 (m, 4 H), 2.42 (dt, 2 H, J = 1.5 Hz, 8.8 Hz), 3.44 (t, 2 H, J = 6.6 Hz), 4.39 (s, 2 H), 4.60 (d, 2 H, J = 5.1 Hz), 5.29 - 5.32 (m, 1 H), 5.45 - 5.50 (m, 1 H), 6.01 - 6.11 (m, 1 H), 6.86 (d, 1 H, J = 8.8 Hz), 7.20 (dd, 1 H, J = 2.2 Hz, 8.1 Hz), 7.53 (d, 1 H, J = 2.2 Hz), 9.76 (t, 1 H, J = 2.2 Hz).
IR (Liquid film) 2935, 1724, 1496, 1256 cm-1.
HRMS (ESI, negative) calcd for C17H23 79BrNaO3 (M+Na)+ 377.0728; found: 377.0727.
(44d)1−[(4−アリルオキシ−3−ブロモベンジル)オキシ]トリデカン−7−オール
実施例44(44c)で得られた7−[(4−アリルオキシ−3−ブロモベンジル)オキシ]ヘプタナール(0.30g,0.8mmol)、2.0M−ヘキシルマグネシウム ブロミド−テトラヒドロフラン溶液(0.8mL,1.7mmol)を用い、実施例29(29b)と同様の操作を行った。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:5)により精製を行い、標記目的化合物(0.29g,80%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CDCl3) δ 0.88 (t, 3 H, J = 6.6 Hz), 1.29 - 1.43 (brs, 18 H), 1.53 - 1.64 (m, 2 H), 3.44 (t, 2 H, J = 6.6 Hz), 3.58 - 3.62 (m, 1 H), 4.40 (s, 2 H), 4.60 (d, 2 H, J = 5.1 Hz), 5.30 (dd, 1 H, J = 1.5 Hz, 11.0 Hz), 5.47 (dd, 1 H, J = 1.5 Hz, 16.8 Hz), 6.01 - 6.11 (m, 1 H), 6.86 (d, 1 H, J = 8.8 Hz), 7.20 (dd, 1 H, J = 1.5 Hz, 8.1 Hz), 7.53 (d, 1 H, J = 1.5 Hz).
IR (KBr) 3305, 2931, 1498 cm-1.
HRMS (ESI, positive) calcd for C23H37 79BrNaO3 (M+Na)+ 463.1823; found: 463.1819.
(44e)7−[(4−アリルオキシ−3−ブロモベンジル)オキシ]トリデカン−7−オール
実施例44(44d)で得られた1−[(4−アリルオキシ−3−ブロモベンジル)オキシ]トリデカン−7−オール(0.1g,0.23mmol)をテトラヒドロフラン(1mL) に溶解した後、クロロトリメチルシラン(84μL,0.68mmol)、トリエチルアミン(95μL,0.68mmol)を加え、室温で40分攪拌した。反応溶液に水(5mL)を注ぎ反応を停止した後、酢酸エチルを用いて分液操作を行った。有機層を飽和食塩水で洗った後硫酸ナトリウムを用いて乾燥し、ろ過の後減圧下溶媒を留去して標題化合物の粗製物を得た。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:8)により精製を行い、標記目的化合物(87mg,74%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CDCl3) δ 0.10 (s, 9 H), 0.88 (t, 3 H, J = 6.7 Hz), 1.25 - 1.32 (brs, 8 H), 1.35 - 1.42 (brs, 8 H), 1.57 - 1.62 (m, 4 H), 3.44 (t, 2 H, J = 6.6 Hz), 3.58 - 3.60 (m, 1 H), 4.40 (s, 2 H), 4.60 (dd, 2 H, J = 1.4 Hz, 5.0 Hz), 5.30 (dd, 1 H, J = 1.4 Hz, 10.6 Hz), 5.47 (dd, 1 H, J = 1.5 Hz, 17.2 Hz), 6.03 - 6.09 (m, 1 H), 6.85 (d, 1 H, J = 8.4 Hz), 7.20 (dd, 1 H, J = 1.8 Hz, 8.3 Hz), 7.53 (d, 1 H, J = 1.9 Hz).
IR (Liquid film) 2932, 1497, 1250 cm-1.
HRMS (FAB, positive) calcd for C26H44 79BrO3Si (M-H)+ 511.2243; found: 511.2264.
(44f)フェニル 2’−[[2−アリルオキシ−5−[[[7−(トリメチルシリルオキシ)トリデシル]オキシ]メチル]フェニル](ヒドロキシ)メチル]−4−(4−ブトキシフェニルチオ)−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
実施例44(44e)で得られた7−[(4−アリルオキシ−3−ブロモベンジル)オキシ]トリデカン−7−オール(86mg,0.17mmol)、1.6Mn−ブチルリチウム−ヘキサン溶液 (0.11mL,0.17mmol)、フェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−ホルミル−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート(72mg,0.14mmol)を用い、実施例1(1b)と同様の操作を行った。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:3)により精製を行い、標記目的化合物(59mg,45%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CDCl3) δ 0.10 (s, 9 H), 0.88 (t, 3 H, J = 6.6 Hz,), 1.00 (t, 3 H, J = 7.3 Hz), 1.24 - 1.30 (brs, 12 H), 1.34 - 1.39 (brs, 6 H), 1.47 - 1.60 (m, 4 H), 1.77 - 1.84 (m, 2 H), 3.43 (t, 2 H, J = 6.6 Hz), 3.56 - 3.61 (m, 1 H), 4.02 (t, 1 H, J = 6.6 Hz), 4.32 - 4.38 (m, 2 H), 4.41 (s, 2 H), 4.98 (dd, 1 H, J = 1.5 Hz, 16.9 Hz), 5.06 (dd, 1 H, J = 1.5 Hz, 11.7 Hz), 5.58 - 5.67 (m, 1 H), 5.76 (d, 1 H, J = 5.1 Hz), 6.71 (d, 1 H, J = 8.1 Hz), 6.88 (d, 1 H, J = 8.1 Hz), 6.99 (d, 2 H, J = 8.8 Hz), 7.03 - 7.06 (m, 1 H), 7.12 - 7.16 (m, 1 H), 7.19 (dd, 3 H, J = 1.5 Hz, 8.8 Hz), 7.23 - 7.30 (m, 5 H), 7.32 - 7.35 (m, 2 H), 7.53 (d, 2 H, J = 8.8 Hz), 7.81 (d, 1 H, J = 2.2 Hz).
IR (Liquid film) 2933, 1249 cm-1.
HRMS (ESI, positive) calcd for C55H72NaO8S2Si (M+Na)+ 975.4336; found: 975.4332.
(44g)フェニル 2’−[[2−アリルオキシ−5−[(7−ヒドロキシトリデシル)オキシメチル]フェニル](ヒドロキシ)メチル]−4−(4−ブトキシフェニルチオ)−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
実施例44(44f)で得られたフェニル 2’−[[2−アリルオキシ−5−[[[7−(トリメチルシリルオキシ)トリデシル]オキシ]メチル]フェニル](ヒドロキシ)メチル]−4−(4−ブトキシフェニルチオ)−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート(59mg、0.062mmol)、1.0Mテトラブチルアンモニウムフロリド(0.12mL、0.12mmol)を用い、実施例13(13c)と同様の操作を行った。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:3)により精製を行い、標記目的化合物(41mg,75%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CDCl3) δ 0.88 (t, 3 H, J = 6.6 Hz,), 1.00 (t, 3 H, J = 7.3 Hz), 1.24 - 1.41 (brs, 12 H), 1.48 - 1.51 (brs, 6 H), 1.52 - 1.60 (m, 4 H), 1.62 - 1.85 (m, 2 H), 3.43 (t, 2 H, J = 6.6 Hz), 3.56 (s, 1 H), 4.02 (t, 2 H, J = 6.6 Hz), 4.27 (dq, 2 H, J = 5.1 Hz, 12.5 Hz), 4.11 (s, 2 H), 4.97 (d, 1 H, J = 16.9 Hz), 5.05 (dd, 1 H, J = 1.5 Hz, 10.3 Hz), 5.57 - 5.65 (m, 1 H), 5.77 (s, 1 H), 6.70 (d, 1 H, J = 8.1 Hz), 6.89 (d, 1 H, J = 8.1 Hz), 6.99 (d, 2 H, J = 8.8 Hz), 7.02 - 7.06 (m, 1 H), 7.12 - 7.20 (m, 4 H), 7.24 - 7.30 (m, 5 H), 7.33 (dt, 2 H, J = 2.2 Hz, 8.8 Hz), 7.53 (d, 2 H, J = 8.8 Hz), 7.82 (s, 1 H).
IR (Thin film) 3396, 2931, 1248 cm-1.
HRMS (ESI, positive) calcd for C52H64NaO8S2 (M+Na)+ 903.3940; found: 903.3944.
(44h)フェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[ヒドロキシ(2−ヒドロキシ−5−[[(7−ヒドロキシトリデシル)オキシ]メチル]フェニル)メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
実施例44(44g)で得られたフェニル 2’−[[2−アリルオキシ−5−[[(7−ヒドロキシトリデシル)オキシ]メチル]フェニル](ヒドロキシ)メチル]−4−(4−ブトキシフェニルチオ)−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート(40mg,0.045mmol)をテトラヒドロフラン(1mL) に溶解した後、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0.5mg,0.00045mmol)、トリフェニルホスフィン(6.0mg,0.0023mmol)、トリエチルアミン(31μL,0.23mmol)、ぎ酸(17μL,0.45mmol)を加え、50℃に加熱して3時間攪拌した。室温に冷却した後、反応溶液に飽和炭酸水素ナトリウム(5mL)を注ぎ反応を停止し酢酸エチルを用いて分液操作を行った。有機層を飽和食塩水で洗った後硫酸ナトリウムを用いて乾燥し、ろ過の後減圧下溶媒を留去して標題化合物の粗製物を得た。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル:ベンゼン=1:5)により精製を行い、標記目的化合物(16mg,42%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CDCl3) δ 0.93 (t, 3 H, J = 6.5 Hz,), 1.05 (t, 3 H, J = 7.4 Hz), 1.20 - 1.44 (brs, 20 H), 1.48 - 1.53 (m, 2 H), 1.54 - 1.62 (m, 2 H), 1.82 - 1.89 (m, 2 H), 3.32 - 3.36 (m, 1 H), 3.39 (t, 2 H, J = 6.5 Hz), 3.57 - 3.58 (m, 0.5 H), 3.63 - 3.64 (m, 0.5 H), 4.07 (t, 2 H, J = 6.5 Hz), 4.26 (t, 1 H, J = 1.7 Hz), 4.34 (dd, 1 H, J = 4.3 Hz, 11.8 Hz), 5.75 (t, 1 H, J = 5.7 Hz), 6.60 (s, 1 H), 6.86 (d, 1 H, J = 8.2 Hz), 6.96 (d, 0.5 H, J = 4.7 Hz), 6.98 (d, 0.5 H, J = 4.7 Hz), 7.06 (d, 2 H, J = 8.7 Hz), 7.12 - 7.16 (m, 2 H), 7.25 (d, 3 H, J = 8.7 Hz), 7.31 - 7.40 (m, 5 H), 7.46 - 7.47 (m, 1 H), 7.60 (d, 2 H, J = 8.7 Hz), 7.92 (d, 0.5 H, J = 2.0 Hz), 7.94 (d, 0.5 H, J = 2.0 Hz), 8.06 (s, 0.5 H), 8.21 (s, 0.5 H).
IR (KBr) 3290, 2930, 1248 cm-1.
HRMS (ESI, negative) calcd for C49H60NaO8S2 (M+Na)+ 863.3628; found: 863.3605.
(44i)ナトリウム 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[ヒドロキシ(2−ヒドロキシ−5−[[(7−ヒドロキシトリデシル)オキシ]メチル]フェニル)メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
実施例44(44h)で得られたフェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[ヒドロキシ(2−ヒドロキシ−5−[[(7−ヒドロキシトリデシル)オキシ]メチル]フェニル)メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート(16mg,0.019mmol)、水酸化ナトリウム(7.6mg,0.19mmol)を用い、実施例1(1c)と同様の操作を行った。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(メタノール:メチレンクロリド=1:5)により精製を行い、標記目的化合物(3.9mg,26%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CD3OD) δ 0.89 (t, 3 H, J = 6.6 Hz,), 0.99 (t, 3 H, J = 7.3 Hz), 1.30 - 1.41 (brs, 18 H), 1.48 - 1.57 (m, 4 H), 1.75 - 1.81 (m, 2 H), 3.39 (t, 2 H, J = 6.5 Hz), 3.48 - 3.59 (m, 1 H), 4.02 (t, 2 H, J = 6.6 Hz), 4.33 (s, 2 H), 6.06 (s, 1 H), 6.62 (d, 1 H, J = 8.1 Hz), 6.75 (d, 1 H, J = 8.8 Hz), 6.99 (d, 2 H, J = 8.8 Hz), 7.01 - 7.02 (m, 1 H), 7.10 - 7.13 (m, 2 H), 7.16 - 7.18 (m, 1 H), 7.25 - 7.29 (m, 2 H), 7.42 - 7.45 (m, 1 H), 7.53 (d, 2 H, J = 8.8 Hz), 7.99 (d, 1 H, J = 1.5 Hz).
IR (KBr) 3366, 2929, 1244 cm-1.
HRMS (ESI, negative) calcd for C43H55O8S2 (M-Na)- 763.3338; found: 763.3332.
(実施例45)ナトリウム 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[ヒドロキシ(2−ヒドロキシ−5−[[(7−オキソトリデシル)オキシ]メチル]フェニル)メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
(45a)1−[(4−アリルオキシ−3−ブロモベンジル)オキシ]トリデカン−7−オン
実施例44(44d)で得られた1−[(4−アリルオキシ−3−ブロモベンジル)オキシ]トリデカン−7−オール(0.15g,0.34mmol)、ピリジニウム クロロクロメイト(0.15g,0.68mmol)を用い、実施例5(5b)と同様の操作を行った。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:3)により精製を行い、標記目的化合物(0.12g,78%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CDCl3) δ 0.88 (t, 3 H, J = 6.6 Hz), 1.22 - 1.40 (brs, 10 H), 1.52 - 1.61 (brs, 6 H), 2.38 (dt, 4 H, J = 2.8 Hz, 10.3 Hz), 3.43 (t, 2 H, J = 6.6 Hz), 4.39 (s, 2 H), 4.60 (d, 2 H, J = 5.1 Hz), 5.29 (dd, 1 H, J = 1.5 Hz, 11.0 Hz), 5.47 (dd, 1 H, J = 1.5 Hz, 15.4 Hz), 6.01 - 6.10 (m, 1 H), 6.86 (d, 1 H, J = 8.8 Hz), 7.20 (dd, 1 H, J = 2.2 Hz, 8.1 Hz), 7.53 (d, 1 H, J = 2.2 Hz).
IR (Liquid film) 2930, 1713, 1496 cm-1.
HRMS (ESI, positive) calcd for C23H35 79BrNaO3 (M+Na)+ 461.1667; found: 461.1669.
(45b)2−[6−[(4−アリルオキシ−3−ブロモベンジル)オキシ]へキシル]−2−ヘキシル−1,3−ジオキソラン
実施例45(45a)で得られた1−[(4−アリルオキシ−3−ブロモベンジル)オキシ]トリデカン−7−オン(0.12g,0.26mmol)、エチレングリコール(37μL,0.66mmol)、p−トルエンスルホン酸(4.5mg,0.026mmol)を用い、実施例5(5c)と同様の操作を行った。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:8)により精製を行い、標記目的化合物(70mg,55%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CDCl3) δ 0.88 (t, 3 H, J = 6.6 Hz), 1.24 - 1.38 (brs, 14 H), 1.56 - 1.62 (brs, 6 H), 3.43 (t, 2 H, J = 6.6 Hz), 3.92 (s, 4 H), 4.39 (s, 2 H), 4.61 (d, 2 H, J = 5.1 Hz), 5.29 (dd, 1 H, J = 1.5 Hz, 11.0 Hz), 5.47 (dd, 1 H, J = 1.5 Hz, 16.7 Hz), 6.01 - 6.10 (m, 1 H), 6.85 (d, 1 H, J = 8.8 Hz), 7.20 (dd, 1 H, J = 2.2 Hz, 8.1 Hz), 7.53 (d, 1 H, J = 2.2 Hz).
IR (Liquid film) 2935, 1497 cm-1.
HRMS (ESI, positive) calcd for C25H39 79BrNaO4 (M+Na)+ 505.1929; found: 505.1928.
(45c)フェニル 2’−[[ 2−アリルオキシ−5−[[[6−(2−ヘキシル−1,3−ジオキソラン−2−イル)ヘキシル]オキシ]メチル]フェニル](ヒドロキシ)メチル]−4−(4−ブトキシフェニルチオ)−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
実施例45(45b)で得られた2−[6−[(4−アリルオキシ−3−ブロモベンジル)オキシ]へキシル]−2−ヘキシル−1,3−ジオキソラン(70mg,0.15mmol)、1.6Mn−ブチルリチウム−ヘキサン溶液 (91μL,0.15mmol)、フェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−ホルミル−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート(62mg,0.12mmol)を用い、実施例1(1b)と同様の操作を行った。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:3)により精製を行い、標記目的化合物(40mg,36%)を得た。
1HNMR (500 MHz, CDCl3) δ 0.87 (t, 3 H, J = 6.3 Hz,), 0.99 (t, 3 H, J = 7.3 Hz), 1.24 - 1.33 (brs, 14 H), 1.49 - 1.64 (m, 6 H), 1.78 - 1.84 (m, 2 H), 3.43 (t, 2 H, J = 6.6 Hz), 3.89 (s, 4 H), 4.02 (t, 2 H, J = 6.5 Hz), 4.22 - 4.32 (m, 2 H), 4.41 (s, 2 H), 4.97 (d, 1 H, J = 17.2 Hz), 5.06 (d, 1 H, J = 8.6 Hz), 5.59 - 5.64 (m, 1 H), 5.75 - 5.77 (m, 1 H), 6.68 (d, 1 H, J = 8.4 Hz), 6.88 (d, 1 H, J = 8.3 Hz), 7.01 (d, 2 H, J = 8.7 Hz), 7.04 (d, 1 H, J = 7.4 Hz), 7.14 (t, 1 H, J = 7.3 Hz), 7.18 - 7.20 (m, 3 H), 7.24 - 7.27 (m, 5 H), 7.31 - 7.35 (m, 2 H), 7.53 (d, 2 H, J = 8.7 Hz), 7.82 (s, 1 H).
IR (Thin film) 2934, 1248 cm-1.
HRMS (ESI, positive) calcd for C54H66NaO9S2 (M+Na)+ 945.4046; found: 945.4053.
(45d)フェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[[5−[[[6−(2−ヘキシル−1,3−ジオキソラン−2−イル)ヘキシル]オキシ]メチル]−2−ヒドロキシフェニル](ヒドロキシ)メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
実施例45(45c)で得られたフェニル 2’−[[ 2−アリルオキシ−5−[[[6−(2−ヘキシル−1,3−ジオキソラン−2−イル)ヘキシル]オキシ]メチル]フェニル](ヒドロキシ)メチル]−4−(4−ブトキシフェニルチオ)−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート(39mg,0.042mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0.5mg,0.00042mmol)、トリフェニルホスフィン(6.0mg,0.0021mmol)、トリエチルアミン(29μL,0.21mmol)、ぎ酸(16μL,0.42mmol)を用い、実施例28(28f)と同様の操作を行った。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:2)により精製を行い、標記目的化合物(23mg,62%)を得た。
1HNMR (500 MHz, CDCl3) δ 0.87 (t, 3 H, J = 6.5 Hz,), 0.99 (t, 3 H, J = 7.4 Hz), 1.19 - 1.30 (brs, 14 H), 1.48 - 1.57 (m, 8 H), 1.81 (t, 2 H, J = 7.0 Hz), 3.35 (t, 2 H, J = 6.6 Hz), 3.86 - 3.92 (m, 4 H), 4.02 (t, 2 H, J = 6.5 Hz), 4.23 - 4.28 (m, 2 H), 5.66−5.67 (m, 1 H), 5.54 (s, 1 H), 6.80 (d, 1 H, J = 8.2 Hz), 6.90 (d, 1 H, J = 8.3 Hz), 7.01 (d, 2 H, J = 8.6 Hz), 7.10 (t, 2 H, J = 7.1 Hz), 7.15 - 7.17 (m, 1 H), 7.19 (d, 2 H, J = 7.8 Hz), 7.24 - 7.35 (m, 5 H), 7.40 (d, 1 H, J = 7.1 Hz), 7.55 (d, 2 H, J = 8.6 Hz), 7.84 (s, 1 H).
IR (Liuid film) 3312, 2933, 1249 cm-1.
HRMS (ESI, positive) calcd for C51H62NaO9S2 (M+Na)+ 905.3733; found: 905.3745.
(45e)フェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[ヒドロキシ(2−ヒドロキシ−5−[[(7−オキソトリデシル)オキシ]メチル]フェニル)メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
実施例45(45d)で得られたフェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[[5−[[[6−(2−ヘキシル−1,3−ジオキソラン−2−イル)ヘキシル]オキシ]メチル]−2−ヒドロキシフェニル](ヒドロキシ)メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート(23mg,0.026mmol)、ピリジニウム p−トルエンスルホン酸(16mg,0.065mmol)を用い、実施例5(5e)と同様の操作を行った。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:2)により精製を行い、標記目的化合物(7.8mg,36%)を得た。
1HNMR (500 MHz, CDCl3) δ 0.87 (t, 3 H, J = 6.5 Hz,), 0.99 (t, 3 H, J = 7.4 Hz), 1.18−1.29 (brs, 10 H), 1.49−1.57 (m, 8 H), 1.78−1.84 (m, 2 H), 2.33−2.76 (m, 4 H), 3.34 (t, 2 H, J = 6.6 Hz), 4.02 (t, 2 H, J = 6.5 Hz), 4.23−4.29 (m, 2 H), 5.68−5.69 (m, 1 H), 6.54 (s, 1 H), 6.81 (d, 1 H, J = 8.2 Hz), 6.90 (d, 1 H, J = 8.3 Hz), 7.01 (d, 2 H, J = 8.7 Hz), 7.11 (t, 2 H, J = 8.0 Hz), 7.16−7.18 (m, 1 H), 7.19 (d, 2 H, J = 8.0 Hz), 7.25−7.34 (m, 5 H), 7.41 (d, 1 H, J = 7.2 Hz), 7.55 (d, 2 H, J = 8.7 Hz), 7.84 (s, 1 H).
IR (Thin film) 3319, 2932, 1249 cm-1.
HRMS (ESI, positive) calcd for C49H58NaO8S2 (M+Na)+ 861.3471; found: 861.3477.
(45f)ナトリウム 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[ヒドロキシ(2−ヒドロキシ−5−[[(7−オキソトリデシル)オキシ]メチル]フェニル)メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
実施例45(45e)で得られたフェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[ヒドロキシ(2−ヒドロキシ−5−[[(7−オキソトリデシル)オキシ]メチル]フェニル)メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート(7.0mg,0.0083mmol)、水酸化ナトリウム(3.3mg,0.083mmol)を用い、実施例1(1c)と同様の操作を行った。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(メタノール:メチレンクロリド=1:5)により精製を行い、標記目的化合物(3.8mg,58%)を得た。
1HNMR (500 MHz, CD3OD) δ 0.88 (t, 3 H, J = 6.8 Hz,), 0.99 (t, 3 H, J = 7.3 Hz), 1.24 - 1.32 (brs, 10 H), 1.48 - 1.55 (m, 8 H), 1.76 - 1.79 (m, 2 H), 2.39 - 2.43 (m, 4 H), 3.30 (t, 2 H, J = 6.5 Hz), 4.02 (t, 2 H, J = 6.4 Hz), 4.30 (s, 2 H), 6.06 (s, 1 H), 6.62 (d, 1 H, J = 8.2 Hz), 6.74 (d, 1 H, J = 8.2 Hz), 6.99 (d, 2 H, J = 8.7 Hz), 7.00 - 7.01 (m, 1 H), 7.09 - 7.13 (m, 2 H), 7.16 - 7.17 (m, 1 H), 7.26 - 7.29 (m, 2 H), 7.42 - 7.44 (m, 1 H), 7.53 (d, 2 H, J = 8.7 Hz), 7.99 (d, 1 H, J = 1.9 Hz).
IR (KBr) 3310, 2930, 1244 cm-1.
HRMS (ESI, negative) calcd for C43H53O8S2 (M-Na)- 761.3182; found: 761.3181.
(実施例46)ナトリウム 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[[3−(へプチルオキシメチル)−5−ヒドロキシフェニル](ヒドロキシ)メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
(46a)(3,5−ジブロモフェニル)メタノール
3,5−ジブロモ安息香酸(0.28g,1.0mmol)をテトラヒドロフラン(2mL)に溶解した後、1.0Mボラン−テトラヒドロフラン溶液(2.0mL,2.0mmol)を0℃で加え室温で30分、50℃に加熱して2時間攪拌した。室温に冷却した後、反応溶液に水(5mL)を注ぎ反応を停止した後、酢酸エチルを用いて分液操作を行った。有機層を飽和食塩水で洗った後硫酸ナトリウムを用いて乾燥し、ろ過の後減圧下溶媒を留去して標題化合物の粗製物を得た。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:5)により精製を行い、標記目的化合物(0.22g,83%)を得た。
1HNMR (500 MHz, CDCl3) δ 4.65 (d, 2 H, J = 5.5 Hz), 7.44 (d, 2 H, J = 1.7 Hz), 7.58 (d, 1 H, J = 1.7 Hz).
IR (KBr) 3322, 1426, 1034 cm-1.
HRMS (EI, positive) calcd for C7H6 79Br2O (M)+ 263.8785; found: 263.8789.
(46b)1,3−ジブロモ−5−(へプチルオキシメチル)ベンゼン
実施例46(46a)で得られた(3,5−ジブロモフェニル)メタノール(3.0g,11.0mmol)、1−ブロモヘプタン(2.1mL,14.0mmol)、55%水素化ナトリウム(1.2g,28.0mmol)を用い、実施例1(1a)と同様の操作を行った。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=0:100)により精製を行い、標記目的化合物(3.0g,73%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CDCl3) δ 0.88 (t, 3 H, J = 5.9 Hz), 1.24 - 1.43 (brs, 10 H), 1.58 - 1.65 (m, 2 H), 3.46 (t, 2 H, J = 6.6 Hz), 4.43 (s, 2 H), 7.41 (s, 1 H), 7.57 (s, 1 H).
IR (Liquid film) 2929, 1559, 1115 cm-1.
HRMS (EI, positive) calcd for C14H20 79Br2O (M)+ 361.9881; found: 361.9882.
(46c)3−ブロモ−5−(へプチルオキシメチル)フェニルボロン酸
実施例46(46b)で得られた1,3−ジブロモ−5−(へプチルオキシメチル)ベンゼン(1.5g,4.0mmol)をテトラヒドロフラン(4mL)に溶解し、−78度に冷却した後、1.6Mn−ブチルリチウム−ヘキサン溶液 (2.8mL,4.4mmol)をゆっくりと加え、5分間撹拌した。ボロン酸 トリイソプロピル エステル(1.0mL,4.4mmol)を加え、更に1時間撹拌した後、飽和塩化アンモニウム水溶液(2mL)を加え反応を停止した。水(20mL)に反応溶液を注ぎ、エーテルを用いて分液操作を行った。有機層を飽和食塩水で洗った後硫酸ナトリウムを用いて乾燥し、ろ過の後減圧下溶媒を留去して標題化合物の粗製物を得た。このものはこれ以上の精製を行うことなく次の反応に用いた。
(46d)3−ブロモ−5−(へプチルオキシメチル)フェノール
実施例46(46c)で得られた3−ブロモ−5−(へプチルオキシメチル)フェニルボロン酸の粗精製物(1.0g,3.2mmol相当)をテトラヒドロフラン(40mL)に溶解し、30%過酸化水素水(0.3mL)を加え数分攪拌した後、1N水酸化ナトリウム水溶液(0.3mL)を加え室温で3時間攪拌した。反応溶液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(15mL)を注ぎ反応を停止した後、酢酸エチルを用いて分液操作を行った。有機層を飽和食塩水で洗った後硫酸ナトリウムを用いて乾燥し、ろ過の後減圧下溶媒を留去して標題化合物の粗製物を得た。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:8)により精製を行い、標記目的化合物(0.63g,2工程52%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CDCl3) δ 0.88 (t, 3 H, J = 5.1 Hz), 1.25 - 1.38 (brs, 8 H), 1.58 - 1.65 (m, 2 H), 4.15 (t, 2 H, J = 7.3 Hz), 4.42 (s, 2 H), 6.76 (s, 1 H), 6.90 (t, 1 H, J = 2.2 Hz), 7.02 (s, 1 H).
IR (Liquid film) 3307, 2930, 1578, 1447 cm-1.
HRMS (EI, positive) calcd for C14H21 79BrO2 (M)+ 300.0725; found: 300.0719.
(46e)1−アリルオキシ−3−ブロモ−5−(へプチルオキシメチル)ベンゼン
実施例46(46d)で得られた3−ブロモ−5−(へプチルオキシメチル)フェノール(0.55g,1.8mmol)、アリルブロミド(0.24mL,2.8mmol)、55%水素化ナトリウム(0.16g,3.7mmol)を用い、実施例28(28a)と同様の操作を行った。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:20)により精製を行い、標記目的化合物(0.46g,73%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CDCl3) δ 0.88 (t, 3 H, J = 6.6 Hz), 1.28 - 1.37 (brs, 8 H), 1.57 - 1.64 (m, 2 H), 3.45 (t, 3 H, J = 6.6 Hz), 4.42 (s, 2 H), 4.51 (d, 2 H, J = 5.1 Hz), 5.29 (dd, 1 H, J = 1.5 hz, 10.3 Hz), 5.39 (dd, 1 H, J = 1.5 Hz, 16.8 Hz), 5.97 - 6.07 (m, 1 H), 6.84 (s, 1 H), 6.97 (d, 1 H, J = 2.2 Hz), 7.06 (s, 1 H).
IR (Liquid film) 2929, 1572, 1447, 1271 cm-1.
HRMS (EI, positive) calcd for C17H25 79BrO2 (M)+ 340.1038; found: 340.1036.
(46f)フェニル 2’−[[3−アリルオキシ−5−(へプチルオキシメチル)フェニル](ヒドロキシ)メチル]−4−(4−ブトキシフェニルチオ)−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
実施例46(46e)で得られた1−アリルオキシ−3−ブロモ−5−(へプチルオキシメチル)ベンゼン(0.15g,0.44mmol)、1.6Mn−ブチルリチウム−ヘキサン溶液 (0.28mL,0.44mmol)、フェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−ホルミル−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート(0.19g,0.37mmol)を用い、実施例1(1b)と同様の操作を行った。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル:ベンゼン=1:15)により精製を行い、標記目的化合物(94mg,33%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CDCl3) δ 0.87 (t, 3 H, J = 6.6 Hz,), 1.00 (t, 3 H, J = 7.4 Hz), 1.24 - 1.35 (brs, 8 H), 1.50 - 1.60 (m, 4 H), 1.78 - 1.84 (m, 2 H), 3.41 (t, 2 H, J = 6.7 Hz), 4.02 (t, 2 H, J = 6.5 Hz), 4.38 (s, 2 H), 4.46 (d, 2 H, J = 5.3 Hz), 5.25 (dd, 1 H, J = 1.3 Hz, 10.6 Hz), 5.39 (dd, 1 H, J = 1.5 Hz, 17.3 Hz), 5.47 (s, 1 H), 5.97 - 6.04 (m, 1 H), 6.56 (d, 1 H, J = 20.3 Hz), 6.78 (s, 1 H), 6.88 (d, 1 H, J = 8.3 Hz), 7.00 (d, 2 H, J = 8.7 Hz), 7.04 (d, 1 H, J = 7.6 Hz), 7.15 - 7.23 (m, 4 H), 7.26 - 7.29 (m, 3 H), 7.33 (dt, 1 H, J = 1.1 Hz, 7.7 Hz), 7.42 (d, 1 H, J = 7.8 Hz), 7.55 (d, 2 H, J = 8.7 Hz), 7.78 (d, 1 H, J = 2.0 Hz).
IR (Liquid film) 2931, 1594, 1457, 1249 cm-1.
HRMS (ESI, positive) calcd for C46H52NaO7S2 (M+Na)+ 803.3052; found: 803.3042.
(46g)フェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[[3−へプチルオキシメチル−5−ヒドロキシフェニル](ヒドロキシ)メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
実施例46(46f)で得られたフェニル 2’−[[3−アリルオキシ−5−(へプチルオキシメチル)フェニル](ヒドロキシ)メチル]−4−(4−ブトキシフェニルチオ)−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート(93mg,0.12mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(1.3mg,0.0012mmol)、トリフェニルホスフィン(16mg,0.06mmol)、トリエチルアミン(84μL,0.6mmol)、ぎ酸(46μL,1.2mmol)を用い、実施例28(28f)と同様の操作を行った。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:1)により精製を行い、標記目的化合物(77mg,87%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CDCl3) δ 0.86 (t, 3 H, J = 6.6 Hz,), 0.99 (t, 3 H, J = 7.3 Hz), 1.25 - 1.28 (brs, 8 H), 1.47 - 1.58 (m, 4 H), 1.76 - 1.84 (m, 2 H), 3.40 (t, 2 H, J = 6.6 Hz), 4.02 (t, 2 H, J = 6.6 Hz), 4.32 (s, 2 H), 5.89 (s, 1 H), 6.40 (s, 1 H), 6.50 (s, 1 H), 6.66 (s, 1 H), 6.88 (d, 1 H, J = 8.1 Hz), 6.99 - 7.14 (m, 3 H), 7.15 - 7.22 (m, 4 H), 7.24 - 7.31 (m, 4 H), 7.41 (d, 1 H, J = 8.1 Hz), 7.54 (d, 2 H, J = 8.8 Hz), 7.74 (d, 1 H, J = 2.2 Hz).
IR (Thin film) 3350, 2931, 1457, 1249 cm-1.
HRMS (ESI, positive) calcd for C43H48NaO7S2 (M+Na)+ 763.2739; found: 763.2751.
(46h)ナトリウム 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[[3−(へプチルオキシメチル)−5−ヒドロキシフェニル](ヒドロキシ)メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
実施例46(46g)で得られたフェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[[3−(へプチルオキシメチル)−5−ヒドロキシフェニル](ヒドロキシ)メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート(77mg,0.10mmol)、水酸化ナトリウム(42mg,1.0mmol)を用い、実施例1(1c)と同様の操作を行った。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(メタノール:メチレンクロリド=1:4)により精製を行い、標記目的化合物(50mg,70%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CD3OD) δ 0.88 (t, 3 H, J = 6.6 Hz,), 0.99 (t, 3 H, J = 7.3 Hz), 1.26 - 1.38 (brs, 8 H), 1.47 - 1.56 (m, 4 H), 1.74 - 1.74 (m, 2 H), 4.01 (t, 2 H, J = 6.6 Hz), 4.27 - 4.34 (m, 2 H), 5.75 (s, 1 H), 6.50 (d, 2 H, J = 2.2 Hz), 6.57 (d, 1 H, J = 2.2 Hz), 6.75 (d, 1 H, J = 8.1 Hz), 6.96 - 7.01 (m, 3 H), 7.14 (dd, 1 H, J = 1.5 Hz, 8.1 Hz), 7.27 (dt, 1 H, J = 1.5 Hz, 8.8 Hz), 7.33 (dt, 1 H, J = 1.5 Hz, 8.8 Hz), 7.53 - 7.56 (m, 3 H), 7.97 (d, 1 H, J = 2.2 Hz).
IR (KBr) 3388, 2930, 1244 cm-1.
HRMS (ESI, negative) calcd for C37H43O7S2 (M-Na)- 663.2451; found: 663.2457.
(実施例47)ナトリウム 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[(5−ホルミル−2−ヒドロキシフェニル)(ヒドロキシ)メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
(47a)2−(4−アリロキシ−3−ブロモフェニル)−1、3−ジオキソラン
実施例28(28b)で得られた4−アリロキシ−3−ブロモベンズアルデヒド(1.1g、4.6mmol)、エチレングリコール(0.52mL、9.2mmol)をベンゼン(20mL)に溶解し、カンファースルホン酸(0.1g)を加えた。反応溶液を10時間加熱還流し、反応により生ずる水を共沸操作で除いた後、飽和重曹水(3mL)を加え反応を停止し、水10mLを加えエーテルを用いて分液操作を行った。有機層を硫酸マグネシウムを用いて乾燥し、ろ過の後減圧下溶媒を留去して粗製物を得た。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:9)により精製を行い、標記目的化合物 (1.0g,76%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CDCl3) δ 4.00-4.06 (m, 2 H), 4.07-4.13 (m, 2 H), 4.60-4.64 (m, 2 H), 5.28-5.33 (m, 1 H), 5.44-5.50 (m, 1 H), 5.73 (s, 1 H), 6.05 (ddt, 1 H, J = 11.0 Hz, 17.6 Hz, 4.4 Hz), 6.87 (d, 1 H, J = 8.1 Hz), 7.34 (dd, 1 H, J = 8.1 Hz, 2.2 Hz), 7.68 (d, 1 H, J = 2.2 Hz).
IR (neat) 1606, 1500, 1424 cm-1.
HRMS (FAB, positive) calcd for C12H14 79BrO3 (M+H)+ 285.0118; found: 285.0122.
(47b)フェニル 2’−[[2−アリルオキシ−5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)フェニル](ヒドロキシ)メチル]−4−(4−ブトキシフェニルチオ)−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
実施例47(47a)で得られた2−(4−アリロキシ−3−ブロモフェニル)−1、3−ジオキソラン(0.31g、1.1mmol)、フェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−ホルミル−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート(0.47g,0.91mmol)、1.6Mn−ブチルリチウム−ヘキサン溶液(0.69mL,1.1mmol)を用い、実施例1(1b)と同様の操作を行った。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=2:8〜5:5)により精製を行い、標記目的化合物 (0.57g,87%)を得た。
1HNMR (500 MHz, CDCl3) δ 1.00 (t, 3 H, J = 6.8 Hz), 1.52 (sextet, 2 H, J = 6.8 Hz), 1.81 (quintet, 2 H, J = 6.8 Hz), 2.14 (d, 1 H, J = 4.9 Hz), 3.98-4.06 (m, 4 H), 4.25 (dd, 1 H, J = 5.9 Hz, 12.7 Hz), 4.31 (dd, 1 H, J = 5.9 Hz, 12.7 Hz), 4.94 (d, 1 H, J = 15.8 Hz), 5.05 (d, 1 H, J = 10.7 Hz), 5.58 (ddt, 1 H, J = 10.7 Hz, 15.8 Hz, 5.9 Hz), 5.72 (d, 1 H, J = 4.9 Hz), 5.74 (s, 1 H), 6.73 (d, 1 H, J = 8.8 Hz), 6.89 (d, 1 H, J = 7.8 Hz), 7.00 (d, 2 H, J = 8.8 Hz), 7.03-7.07 (m, 1 H), 7.12 (t, 1 H, J = 6.8 Hz), 7.19 (d, 2 H, J = 7.8 Hz), 7.48 (d, 1 H, J = 2.0 Hz), 7.54 (d, 2 H, J = 8.8 Hz), 7.87 (d, 1 H, J = 2.0 Hz).
IR (neat) 3438, 1688, 1594, 1491, 1458 cm-1.
HRMS (FAB, positive) calcd for C41H41O8S2 (M+H)+ 725.2243; found: 725.2238.
(47c)フェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[(5−ホルミル−2−ヒドロキシフェニル)(ヒドロキシ)メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
実施例47(47b)で得られたフェニル 2’−[[2−アリルオキシ−5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)フェニル](ヒドロキシ)メチル]−4−(4−ブトキシフェニルチオ)−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート(87mg、0.12mmol)、トリフェニルホスフィン(16mg,0.06mmol)、パラジウムテトラキストリフェニルホスフィン(1.0mg,0.001mmol)、トリエチルアミン(83μL、0.60mmol)、ギ酸(46μL、1.2mmol)を用い、実施例28(28f)と同様の操作を行った。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=3:7)により精製を行い、標記目的化合物 (41mg,53%)を得た。
1HNMR (500 MHz, CDCl3) δ 0.99 (t, 3 H, J = 6.8 Hz), 1.51 (sextet, 2 H, J = 6.8 Hz), 1.80 (quintet, 2 H, J = 6.8 Hz), 3.36 (brs, 1 H), 4.01 (t, 2 H, J = 6.8 Hz), 5.75 (s, 1 H), 6.91 (t, 2 H, J = 7.8 Hz), 7.00 (d, 2 H, J = 8.8 Hz), 7.07-7.18 (m, 3 H), 7.53 (d, 2 H, J = 8.8 Hz), 7.64 (dd, 1 H, J = 2.0 Hz, 8.8 Hz), 7.79 (s, 1 H), 9.60 (s, 1 H).
IR (neat) 3370, 3268, 1671, 1592, 1490, 1458 cm-1.
HRMS (ESI, positive) calcd for C36H32NaO7S2 (M+Na)+ 663.1487; found: 663.1488.
(47d)ナトリウム 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[(5−ホルミル−2−ヒドロキシフェニル)(ヒドロキシ)メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
実施例47(47c)で得られたフェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[(5−ホルミル−2−ヒドロキシフェニル)(ヒドロキシ)メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート(34mg、0.053mmol)、水酸化ナトリウム(50mg,1.2mmol)を用い、実施例1(1c)と同様の操作を行った。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(メタノール:メチレンクロライド=2:8)により精製し、標記目的化合物(8.3mg,27%)を得た。
1HNMR (500 MHz, CD3OD) δ 1.00 (t, 3 H, J = 6.8 Hz), 1.52 (sextet, 2 H, J = 6.8 Hz), 1.78 (quintet, 2 H, J = 6.8 Hz), 4.02 (t, 2 H, J = 6.8 Hz), 6.06 (s, 1 H), 6.75 (d, 1 H, J = 7.8 Hz), 6.77 (d, 1 H, J = 7.8 Hz), 6.99 (d, 2 H, J = 8.8 Hz), 7.15-7.20 (m, 2 H), 7.25-7.30 (m, 2 H), 7.32-7.36 (m, 1 H), 7.54 (d, 2 H, J = 8.8 Hz), 7.63 (dd, 1 H, J = 2.0 Hz, 8.8 Hz), 7.92 (s, 1 H), 8.00 (d, 1 H, J = 2.0 Hz), 9.60 (s, 1 H).
IR (KBr) 3433, 1683, 1594, 1494, 1457 cm-1.
HRMS (ESI, negative) calcd for C30H27O7S2 (M-Na)- 563.1198; found: 563.1213.
(実施例48)ナトリウム 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[(6−ヘプチロキシメチル−2,2’−ジメチル−4H−1,3−ベンゾジオキシン−8−イル)(ヒドロキシ)メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
(48a)2−ブロモ−4、6−ビス(ヒドロキシメチル)フェノール
5−ブロモ−4−ヒドロキシイソフタル酸(3.2g,12.3mmol)をテトラヒドロフラン(5mL)に溶解し、0℃に冷却した後1.0Mボラン−テトラヒドロフラン溶液(37mL,37mmol)を加え、室温で15時間撹拌した。水(10mL)を加え反応を停止した後、反応溶液を水30mLに注ぎ、エーテルを用いて分液操作を行った。有機層を硫酸マグネシウムを用いて乾燥し、ろ過の後減圧下溶媒を留去して粗製物を得た。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(メタノール:クロロホルム=1:9)により精製を行い、標記目的化合物 (1.6g,55%)を得た。
1HNMR (500 MHz, CD3OD) δ 4.49 (s, 2 H), 4.69 (s, 2 H), 7.22 (s, 1 H), 7.39 (s, 1 H).
IR (KBr) 3436, 3304, 1476, 1448, 1438 cm-1.
HRMS (EI, positive) calcd for C8H9 79BrO3 (M)+ 231.9735; found: 231.9743.
(48b)(8−ブロモ−2、2−ジメチル−4H−1,3−ベンゾジオキシン−6−イル)メタノール
実施例48(48a)で得られた2−ブロモ−4、6−ビス(ヒドロキシメチル)フェノール(0.95g、4.1mmol)、アセトンジメチルアセタール(1.5mL,12mmol)をジメチルホルムアミド(5mL)に溶解し、カンファースルホン酸(0.1g)を加え60℃で7時間撹拌した。飽和重曹水(5mL)を加え反応を停止した後、水10mLを加えエーテルを用いて分液操作を行った。有機層を硫酸マグネシウムを用いて乾燥し、ろ過の後減圧下溶媒を留去して粗製物を得た。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=7:13)により精製を行い、標記目的化合物 (0.66g,59%)を得た。
1HNMR (500 MHz, CDCl3) δ 1.57 (s, 6 H), 4.56 (s, 2 H), 4.81 (s, 2 H), 6.92 (s, 1 H), 7.41 (s, 1 H).
IR (neat) 3375, 1478 cm-1.
HRMS (EI, positive) calcd for C11H13 79BrO3 (M)+ 272.0048; found: 272.0057.
(48c)8−ブロモ−6−ヘプチロキシメチル−2,2−ジメチル−4H−1,3−ベンゾジオキシン
実施例48(48b)で得られた(8−ブロモ−2、2−ジメチル−4H−1,3−ベンゾジオキシン−6−イル)メタノール(0.66g、2.5mmol)、ヘプチルブロミド(0.41mL、3.0mmol)、55wt%水素化ナトリウム(0.13g,3.0mmol)を用い、実施例1(1a)と同様の操作を行った。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:19) により精製を行い、標記目的化合物 (0.78g,85%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CDCl3) δ 0.88 (t, 3 H, J = 6.6 Hz), 1.22-1.40 (m, 8 H), 1.56-1.64 (m, 8 H), 3.45 (t, 2 H, J = 6.6 Hz), 6.91 (s, 1 H), 7.39 (s, 1 H).
IR (neat) 1478, 1277, 1205 cm-1.
HRMS (EI, positive) calcd for C18H27 79BrO3 (M)+ 370.1144; found: 370.1146.
(48d)フェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[(6−ヘプチロキシメチル−2,2’−ジメチル−4H−1,3−ベンゾジオキシン−8−イル)(ヒドロキシ)メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
実施例48(48c)で得られた8−ブロモ−6−ヘプチロキシメチル−2,2−ジメチル−4H−1,3−ベンゾジオキシン(0.23g、0.62mmol)、フェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−ホルミル−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート(0.27g,0.52mmol)、1.6Mn−ブチルリチウム−ヘキサン溶液(0.39mL,0.62mmol)を用い、実施例1(1b)と同様の操作を行った。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:9)により精製を行い、標記目的化合物 (0.35g,82%)を得た。
1HNMR (500 MHz, CDCl3) δ 0.88 (t, 3 H, J = 6.8 Hz), 1.00 (t, 3 H, J = 6.8 Hz), 1.22-1.36 (m, 11 H), 1.48-1.62 (m, 7 H), 1.81 (quintet, 2 H, J = 6.8 Hz), 2.20 (d, 1 H, J = 4.9 Hz), 3.45 (t, 2 H, J = 6.8 Hz), 4.02 (t, 2 H, J = 6.8 Hz), 4.38 (s, 2 H), 4.76 (s, 2 H), 5.65 (d, 1 H, J = 4.9 Hz), 6.87-6.90 (m, 2 H), 6.99 (d, 2 H, J = 8.8 Hz), 7.04-7.07 (m, 2 H), 7.15 (t, 1 H, J = 6.8 Hz), 7.20 (d, 2 H, J = 7.8 Hz), 7.24-7.30 (m, 3 H), 7.32 (dd, 1 H, J = 2.0 Hz, 7.8 Hz), 7.54 (d, 2 H, J = 8.8 Hz), 7.82 (d, 1 H, J = 2.0 Hz).
IR (neat) 3549, 3434, 1593, 1489 cm-1.
HRMS (ESI, positive) calcd for C47H54NaO8S2 (M+Na)+ 833.3158; found: 833.3179.
(48e)ナトリウム 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[(6−ヘプチロキシメチル−2,2’−ジメチル−4H−1,3−ベンゾジオキシン−8−イル)(ヒドロキシ)メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
実施例48(48d)で得られたフェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[(6−ヘプチロキシメチル−2,2’−ジメチル−4H−1,3−ベンゾジオキシン−8−イル)(ヒドロキシ)メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート(58mg、0.071mmol)、水酸化ナトリウム(50mg,1.2mmol)を用い、実施例1(1c)と同様の操作を行った。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(メタノール:メチレンクロライド=2:8)により精製し、標記目的化合物(30mg,56%)を得た。
1HNMR (500 MHz, CD3OD) δ 0.89 (t, 3 H, J = 6.8 Hz), 0.98 (s, 3 H), 0.99 (t, 3 H, J = 6.8 Hz), 1.23-1.36 (m, 11 H), 1.47-1.60 (m, 4 H), 1.77 (quintet, 2 H, J = 6.8 Hz), 3.46 (t, 2 H, J = 5.9 Hz), 4.02 (t, 2 H, J = 5.9 Hz), 4.40 (s, 2 H), 4.71 (s, 2 H), 5.97 (s, 1 H), 6.78 (d, 1 H, J = 7.8 Hz), 6.86 (s, 1 H), 6.99 (d, 2 H, J = 8.8 Hz), 7.16-7.28 (m, 5 H), 7.36 (s, 1 H), 7.54 (d, 2 H, J = 8.8 Hz), 8.08 (s, 1 H).
IR (neat) 3410, 1593, 1494 cm-1.
HRMS (ESI, negative) calcd for C41H49O8S2 (M-Na)- 733.2869; found: 733.2858.
(実施例49)ナトリウム 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[(5−ヘプチロキシメチル−2−ヒドロキシ−3−ヒドロキシメチルフェニル)(ヒドロキシ)メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
(49a)フェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[(5−ヘプチロキシメチル−2−ヒドロキシ−3−ヒドロキシメチルフェニル)(ヒドロキシ)メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
実施例48(48d)で得られたフェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[(6−ヘプチロキシメチル−2,2’−ジメチル−4H−1,3−ベンゾジオキシン−8−イル)(ヒドロキシ)メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート(52mg、0.064mmol)をジオキサン(0.5mL)に溶解し、5%硫酸水溶液(0.1mL)を加え、45℃で2時間撹拌した。飽和重曹水(0.5mL)を加え反応を停止した後、水5mLを加えエーテルを用いて分液操作を行った。有機層を硫酸マグネシウムを用いて乾燥し、ろ過の後減圧下溶媒を留去して粗製物を得た。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=3:7)により精製を行い、標記目的化合物 (19mg,39%)を得た。
1HNMR (500 MHz, CDCl3) δ 0.87 (t, 3 H, J = 6.8 Hz), 1.00 (t, 3 H, J = 6.8 Hz), 1.18-1.32 (m, 8 H), 1.46-1.55 (m, 4 H), 1.81 (quintet, 2 H, J = 6.8 Hz), 2.56 (brs, 1 H), 2.80 (brs, 1 H), 3.34 (t, 2 H, J = 5.9 Hz), 4.02 (t, 2 H, J = 5.9 Hz), 4.24 (d, 1 H, J = 11.7 Hz), 4.28 (d, 1 H, J = 11.7 Hz), 4.72 (dd, 1 H, J = 3.9 Hz, 12.7 Hz), 4.77 (dd, 1 H, J = 6.8 Hz, 12.7 Hz), 5.84 (d, 1 H, J = 2.9 Hz), 6.66 (s, 1 H), 6.88 (d, 1 H, J = 7.8 Hz), 6.98 (s, 1 H), 7.00 (d, 2 H, J = 8.8 Hz), 7.04 (d, 1 H, J = 7.8 Hz), 7.16-7.22 (m, 3 H), 7.23-7.33 (m, 4 H), 7.39 (t, 1 H, J = 7.8 Hz), 7.50 (s, 1 H), 7.54 (d, 2 H, J = 8.8 Hz), 7.58 (d, 1 H, J = 7.8 Hz), 8.16 (s, 1 H).
IR (neat) 3298, 1593, 1488, 1458 cm-1.
HRMS (ESI, positive) calcd for C44H50NaO8S2 (M+Na)+ 793.2845; found: 793.2875.
(49b)ナトリウム 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[(5−ヘプチロキシメチル−2−ヒドロキシ−3−ヒドロキシメチルフェニル)(ヒドロキシ)メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
実施例49(49a)で得られたフェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[(5−ヘプチロキシメチル−2−ヒドロキシ−3−ヒドロキシメチルフェニル)(ヒドロキシ)メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート(19mg、0.025mmol)、水酸化ナトリウム(30mg,0.7mmol)を用い、実施例1(1c)と同様の操作を行った。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(メタノール:メチレンクロライド=2:8)により精製し、標記目的化合物(7.2mg,40%)を得た。
1HNMR (500 MHz, CD3OD) δ 0.88 (t, 3 H, J = 6.8 Hz), 1.00 (t, 3 H, J = 6.8 Hz), 1.20-1.32 (m, 8 H), 1.44-1.55 (m, 4 H), 1.78 (quintet, 2 H, J = 6.8 Hz), 3.34 (t, 2 H, J = 6.8 Hz), 4.02 (t, 2 H, J = 6.8 Hz), 4.26 (d, 1 H, J = 11.7 Hz), 4.29 (d, 1 H, J = 11.7 Hz), 4.63 (s, 2 H), 6.07 (s, 1 H), 6.71 (s, 1 H), 6.75 (d, 1 H, J = 8.8 Hz), 6.99 (d, 2 H, J = 8.8 Hz), 7.06-7.09 (m, 2 H), 7.18 (dd, 1 H, J = 2.0 Hz, 6.9 Hz), 7.29 (dd, 1 H, J = 6.8 Hz, 8.8 Hz), 7.32 (dd, 1 H, J = 6.8 Hz, 8.8 Hz), 7.53 (d, 2 H, J = 8.8 Hz), 7.91 (d, 1 H, J = 2.0 Hz).
IR (neat) 3392, 1594, 1494, 1459 cm-1.
HRMS (ESI, negative) calcd for C38H45O8S2 (M-Na)- 693.2556; found: 693.2557.
(実施例50)ナトリウム 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[[5−[(へプチルアミノ)カルボニル]−2−ヒドロキシフェニル](ヒドロキシ)メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
(50a)フェニル 2’−[[2−アリルオキシ−5−ホルミルフェニル](ヒドロキシ)メチル]−4−(4−ブトキシフェニルチオ)−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
実施例47(47b)で得られたフェニル 2’−[[2−アリルオキシ−5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)フェニル](ヒドロキシ)メチル]−4−(4−ブトキシフェニルチオ)−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート(0.25g,035mmol)をアセトン(3mL) に溶解した後、5%硫酸水溶液(0.15mL)を加え、室温で1時間攪拌した。反応溶液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(5mL)を加え反応を停止した後、酢酸エチルを用いて分液操作を行った。有機層を水及び飽和食塩水で洗った後硫酸ナトリウムを用いて乾燥し、ろ過の後減圧下溶媒を留去して標題化合物の粗製物を得た。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:2)により精製を行い、標記目的化合物(0.23g,98%)を得た。
1HNMR (500 MHz, CDCl3) δ 0.99 (t, 3 H, J = 7.3 Hz), 1.48 - 1.56 (m, 2 H), 1.78 - 1.83 (m, 2 H), 4.02 (t, 2 H, J = 6.4 Hz), 4.30 - 4.38 (m, 2 H), 4.92 (d, 1 H, J = 17.2 Hz), 5.08 (d, 1 H, J = 10.6 Hz), 5.53 - 5.61 (m, 1 H), 5.74 (s, 1 H), 6.81 (d, 1 H, J = 8.4 Hz), 6.91 (d, 1 H, J = 8.3 Hz), 7.01 (d, 2 H, J = 8.4 Hz), 7.05 - 7.07 (m, 1 H), 7.09 - 7.12 (m, 1 H), 7.19 (d, 2 H, J = 8.3 Hz), 7.23 - 7.27 (m, 5 H), 7.36 (d, 1 H, J = 8.3 Hz), 7.54 (d, 2 H, J = 8.4 Hz), 7.75 (d, 1 H, J = 8.4 Hz), 7.79 (s, 1 H), 7.98 (s, 1 H), 9.85 (s, 1 H).
IR (KBr) 1598, 1250 cm-1.
HRMS (ESI, positive) calcd for C39H36NaO7S2 (M+Na)+ 703.1800; found: 703.1796.
(50b)4−アリルオキシ−3−[[4’−(4−ブトキシフェニルチオ)−3’−(フェノキシスルホニル)−1,1’−ビフェニル−2−イル](ヒドロキシ)メチル]安息香酸
実施例50(50a)で得られたフェニル 2’−[[2−アリルオキシ−5−ホルミルフェニル](ヒドロキシ)メチル]−4−(4−ブトキシフェニルチオ)−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート(0.23g,0.34mmol)をt−ブタノール(6mL)−水(2mL)に溶解した後、リン酸一ナトリウム(78mg、0.51mmol)、2−メチル−2−ブテン(95mg、1.35mmol)、亜塩素酸ナトリウム(92mg、1.0mmol)を加え、室温で1時間40分攪拌した。反応溶液に水(5mL)を加え反応を停止した後、酢酸エチルを用いて分液操作を行った。有機層を水及び飽和食塩水で洗った後硫酸ナトリウムを用いて乾燥し、ろ過の後減圧下溶媒を留去して標題化合物の粗製物を得た。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:2)により精製を行い、標記目的化合物(0.17g,72%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CDCl3) δ 0.99 (t, 3 H, J = 7.3 Hz), 1.47 - 1.57 (m, 2 H), 1.77 - 1.84 (m, 2 H), 4.02 (t, 2 H, J = 6.4 Hz), 4.30 - 4.39 (m, 2 H), 4.93 (dd, 1 H, J = 1.5 Hz, 16.8 Hz), 5.08 (dd, 1 H, J = 1.5 Hz, 11.0 Hz), 5.54 - 5.64 (m, 1 H), 5.72 (s, 1 H), 6.76 (d, 1 H, J = 8.8 Hz), 6.91 (d, 1 H, J = 8.1 Hz), 7.01 (d, 2 H, J = 8.8 Hz), 7.03 - 7.15 (m, 2 H), 7.17 - 7.33 (m, 5 H), 7.36 (dd, 1 H, J = 2.2 Hz, 8.1 Hz), 7.55 (d, 2 H, J = 8.8 Hz), 7.83 (d, 1 H, J = 1.5 Hz), 8.01 (dd, 1 H, J = 2.2 Hz, 8.8 Hz), 8.18 (d, 1 H, J = 1.5 Hz).
IR (KBr) 2958, 1250 cm-1.
HRMS (ESI, positive) calcd for C39H36NaO8S2 (M+Na)+ 719.1750; found: 719.1741.
(50c)フェニル 2’−[[2−アリルオキシ−5−[(へプチルアミノ)カルボニル]フェニル](ヒドロキシ)メチル]−4−(4−ブトキシフェニルチオ)−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
実施例50(50b)で得られた4−アリルオキシ−3−[[4’−(4−ブトキシフェニルチオ)−3’−(フェノキシスルホニル)−1,1’−ビフェニル−2−イル](ヒドロキシ)メチル]ベンゾイック アシッド(57mg,0.081mmol)をテトラヒドロフラン(1mL)に溶解し、N,N−カルボニルジイミダゾール(39mg、0.25mmol)を加え室温で40分間攪拌した後、n−ヘプチルアミン(24μL、0.16mmol)を加え、さらに15分間攪拌した。反応溶液に水(5mL)を加え反応を停止した後、酢酸エチルを用いて分液操作を行った。有機層を水及び飽和食塩水で洗った後硫酸ナトリウムを用いて乾燥し、ろ過の後減圧下溶媒を留去して標題化合物の粗製物を得た。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:2)により精製を行い、標記目的化合物(26mg,41%)を得た。
1HNMR (500 MHz, CDCl3) δ 0.88 (t, 3 H, J = 6.6 Hz), 1.00 (t, 3 H, J = 7.3 Hz), 1.26 - 1.37 (brs, 8 H), 1.48 - 1.56 (m, 2 H), 1.57 - 1.63 (m, 2 H), 1.78 - 1.82 (m, 2 H), 3.40 - 3.44 (m, 2 H), 4.02 (t, 2 H, J = 6.4 Hz), 4.29 - 4.32 (m, 2 H), 4.93 (dd, 1 H, J = 1.4 Hz, 17.3 Hz), 5.05 (dd, 1 H, J = 1.4 Hz, 10.5 Hz), 5.52 - 5.60 (m, 1 H), 5.74 (s, 1 H), 6.71 (d, 1 H, J = 8.6 Hz), 6.88 (d, 1 H, J = 8.3 Hz), 6.99 - 7.03 (m, 3 H), 7.11 - 7.15 (m, 1 H), 7.17 - 7.20 (m, 2 H), 7.23 - 7.27 (m, 5 H), 7.34 (dd, 1 H, J = 2.2 Hz, 8.3 Hz), 7.54 (d, 2 H, J = 8.7 Hz), 7.65 (dd, 1 H, J = 2.3 Hz, 8.5 Hz), 7.73 (d, 1 H, J = 2.2 Hz), 7.76 (d, 1 H, J = 2.2 Hz).
IR (KBr) 3335, 2928, 1490, 1249 cm-1.
HRMS (ESI, positive) calcd for C46H51NNaO7S2 (M+Na)+ 816.3005; found: 816.3006.
(50d)フェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[[5−[(へプチルアミノ)カルボニル]−2−ヒドロキシフェニル](ヒドロキシ)メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
実施例50(50c)で得られたフェニル 2’−[[2−アリルオキシ−5−[(へプチルアミノ)カルボニル]フェニル](ヒドロキシ)メチル]−4−(4−ブトキシフェニルチオ)−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート(26mg,0.033mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0.4mg,0.0003mmol)、トリフェニルホスフィン(4.3mg,0.016mmol)、トリエチルアミン(23μL,0.16mmol)、ぎ酸(13μL,0.33mmol)を用い、実施例28(28f)と同様の操作を行った。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:1)により精製を行い、標記目的化合物(21mg,84%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CDCl3) δ 0.86 (t, 3 H, J = 6.8 Hz), 0.99 (t, 3 H, J = 7.4 Hz), 1.25 - 1.36 (brs, 8 H), 1.47 - 1.56 (m, 4 H), 1.76 - 1.81 (m, 2 H), 3.27−3.32 (m, 2 H), 4.02 (t, 2 H, J = 6.5 Hz), 5.64 - 5.65 (m, 1 H), 6.05 - 6.08 (m, 1 H), 6.79 (d, 1 H, J = 8.5 Hz), 6.89 (d, 1 H, J = 8.2 Hz), 6.95 (d, 1 H, J = 2.0 Hz), 7.00 (d, 1 H, J = 8.8 Hz), 7.02 - 7.04 (m, 2 H), 7.16 (d, 3 H, J = 8.0 Hz), 7.25 - 7.34 (m, 5 H), 7.37 - 7.40 (m, 1 H), 7.43 (dd, 1 H, J = 2.1 Hz, 8.4 Hz), 7.54 (d, 2 H, J = 8.6 Hz), 7.73 (d, 1 H, J = 1.9 Hz).
IR (KBr) 3308, 2928, 1492, 1248 cm-1.
HRMS (ESI, positive) calcd for C43H47NNaO7S2 (M+Na)+ 776.2691; found: 776.2690.
(50e)ナトリウム 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[[5−[(へプチルアミノ)カルボニル]−2−ヒドロキシフェニル](ヒドロキシ)メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
実施例50(50d)で得られたフェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[[5−[(へプチルアミノ)カルボニル]−2−ヒドロキシフェニル](ヒドロキシ)メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート(20mg,0.026mmol)、水酸化ナトリウム(10mg,0.26mmol)を用い、実施例1(1c)と同様の操作を行った。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(メタノール:メチレンクロリド=1:5)により精製を行い、標記目的化合物(8.5mg,46%)を得た。
1HNMR (500 MHz, CD3OD) δ 0.89 (t, 3 H, J = 6.9 Hz), 0.99 (t, 3 H, J = 7.4 Hz), 1.29 - 1.35 (brs, 8 H), 1.49 - 1.61 (m, 4 H), 1.75 - 1.81 (m, 2 H), 4.02 (t, 2 H, J = 6.4 Hz), 6.05 (s, 1 H), 6.65 (d, 1 H, J = 8.4 Hz), 6.76 (d, 1 H, J = 8.2 Hz), 6.99 (d, 2 H, J = 8.8 Hz), 7.15 - 7.18 (m, 2 H), 7.24 - 7.29 (m, 2 H), 7.38 - 7.40 (m, 1 H), 7.50 - 7.52 (m, 1 H), 7.54 (d, 2 H, J = 8.7 Hz), 7.78 (d, 1 H, J = 2.1 Hz), 7.98 (d, 1 H, J = 2.0 Hz).
IR (KBr) 3336, 2928, 1244 cm-1.
HRMS (FAB, negative) calcd for C37H41NNaO7S2 (M-H)- 698.2222; found: 698.2220.
(実施例51)ナトリウム 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[[5−[2−(ヘキシルオキシ)エチル]−2−ヒドロキシフェニル](ヒドロキシ)メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
(51a)[4−アリルオキシ−3−ブロモフェニル]アセトアルデヒド
実施例28(28b)で得られた4−アリルオキシ−3−ブロモベンズアルデヒド(1.2g、5.0mmol)をテトラヒドロフラン(10mL)に溶解し、氷冷下、(メトキシメチル)トリフェニルホスホニウムクロリド(1.7g、5.0mmol)、カリウムt−ブトキシド(0.56g、5.0mmol)を加え室温で30分間攪拌した。水(10mL)を加え反応を停止した後酢酸エチルを用いて分液操作を行った。有機層を飽和食塩水で洗浄した後硫酸マグネシウムを用いて乾燥し、ろ過の後減圧下溶媒を留去して標題化合物の粗製物を得た。
得られた粗製物をメチレンクロリド(10mL)に溶解し、トリフルオロ酢酸(0.7mL)を加え室温で1時間30分間攪拌した。飽和重曹水(5mL)を加え反応を停止した後、反応溶液に水(10mL)を加え酢酸エチルを用いて分液操作を行った。有機層を飽和食塩水で洗浄した後硫酸マグネシウムを用いて乾燥し、ろ過の後減圧下溶媒を留去して標題化合物の粗製物を得た。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:6)により精製を行い、標記目的化合物(0.21g、収率16%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CDCl3) δ 3.61 (d, 2 H, J = 2.2 Hz), 4.61 (ddd, 2 H, J = 1.6 Hz, 1.6 Hz, 5.0 Hz), 5.32 (tdd, 1 H, J = 1.6 Hz, 1.6 Hz, 10.6 Hz), 5.48 (tdd, 1 H, J = 1.6 Hz, 1.6 Hz, 17.2 Hz), 6.06 (tdd, 1 H, J = 5.0 Hz, 10.6 Hz, 17.2 Hz), 6.88 (d, 1 H, J = 8.4 Hz), 7.09 (dd, 1 H, J = 2.2 Hz, 8.4 Hz), 7.42 (d, 1 H, J = 2.2 Hz), 9.72 (d, 1 H, J = 2.2 Hz).
IR (Thin film) 1725, 1496 cm-1.
MS (EI, positive) m/z, 254 (M)+.
(51b)2−[4−アリルオキシ−3−ブロモフェニル]エタノール
実施例51(51a)で得られた[4−アリルオキシ−3−ブロモフェニル]アセトアルデヒド(0.21g、0.80mmol)、水素化ホウ素ナトリウム(61mg、1.6mmol)を使用して、実施例28(28c)と同様の操作を行い標題化合物の粗製物を得た。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:2)により精製を行い、標記目的化合物(0.13g、収率61%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CDCl3) δ 1.38 (t, 1 H, J = 6.0 Hz), 2.79 (t, 2 H, J = 6.4 Hz), 3.83 (dt, 2 H, J = 6.0 Hz, 6.4 Hz), 4.59 (ddd, 2 H, J = 1.5 Hz, 1.5 Hz, 5.0 Hz), 5.30 (tdd, 1 H, J = 1.5 Hz, 1.5 Hz, 10.5 Hz), 5.47 (tdd, 1 H, J = 1.5 Hz, 1.5 Hz, 17.3 Hz), 6.06 (tdd, 1 H, J = 5.0 Hz, 10.5 Hz, 17.2 Hz), 6.84 (d, 1 H, J = 8.3 Hz), 7.10 (dd, 1 H, J = 2.2 Hz, 8.3 Hz), 7.43 (d, 1 H, J = 2.2 Hz).
IR (Thin film) 3351, 1496, 1282, 1254 cm-1.
MS (EI, positive) m/z, 256 (M)+.
(51c)1−アリルオキシ−2−ブロモ−4−[2−(ヘキシルオキシ)エチル]ベンゼン
実施例51(51b)で得られた2−[4−アリルオキシ−3−ブロモフェニル]エタノール(0.16g、0.63mmol)、1−ブロモヘキサン(0.27mL、1.9mmol)、水素化ナトリウム(76mg、1.9mmol)を使用して、実施例1(1a)と同様の操作を行い標題化合物の粗製物を得た。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:6)により精製を行い、標記目的化合物(0.13g、収率61%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CDCl3) δ 0.88 (t, 3 H, J = 6.9 Hz), 1.23 - 1.37 (m, 6 H), 1.53 - 1.60 (m, 2 H), 2.79 (t, 2 H, J = 7.0 Hz), 3.41 (t, 2 H, J = 6.7 Hz), 3.57 (t, 2 H, J = 7.0 Hz), 4.58 (d, 2 H, J = 5.0 Hz), 5.29 (dd, 1 H, J = 1.5 Hz, 10.6 Hz), 5.32 (dd, 1 H, J = 1.5 Hz, 17.3 Hz), 6.05 (tdd, 1 H, J = 5.0 Hz, 10.6 Hz, 17.3 Hz), 6.81 (d, 1 H, J = 8.4 Hz), 7.09 (dd, 1 H, J = 2.0 Hz, 8.4 Hz), 7.42 (d, 1 H, J = 2.0 Hz).
IR (Thin film) 1497, 1281, 1254 cm-1.
HRMS (EI, positive) calcd for C17H25 79BrO2 (M)+ 340.1038; found: 340.1033.
(51d)フェニル 2’−[[2−アリルオキシ−5−[2−(ヘキシルオキシ)エチル]フェニル](ヒドロキシ)メチル]−4−(4−ブトキシフェニルチオ)−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
実施例51(51c)で得られた1−アリルオキシ−2−ブロモ−4−[2−(ヘキシルオキシ)エチル]ベンゼン(0.13g、0.38mmol)、1.6Mn−ブチルリチウム−ヘキサン溶液(0.24mL、0.38mmol)、フェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−ホルミル−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート(0.11g、0.21mmol)を使用して、実施例1(1b)と同様の操作を行い標題化合物の粗製物を得た。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:3)により精製を行い、標記目的化合物(0.16g、収率98%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CDCl3) δ 0.87 (t, 3 H, J = 6.8 Hz), 1.00 (t, 3 H, J = 7.7 Hz), 1.24 - 1.36 (m, 6 H), 1.47 - 1.60 (m, 4 H), 1.77 - 1.85 (m, 2 H), 2.31 (d, 1 H, J = 4.8 Hz), 2.79 (t, 2 H, J = 7.2 Hz), 3.40 (t, 2 H, J = 6.7 Hz), 3.50 - 3.60 (m, 2 H), 4.02 (t, 2 H, J = 6.5 Hz), 4.24 (dd, 1 H, J = 5.3 Hz, 12.9 Hz), 4.31 (dd, 1 H, J = 5.3 Hz, 12.9 Hz), 5.01 (dd, 1 H, J = 1.5 Hz, 17.2 Hz), 5.07 (dd, 1 H, J = 1.5 Hz, 10.6 Hz), 5.65 (tdd, 1 H, J = 5.3 Hz, 10.6 Hz, 17.2 Hz), 5.76 (d, 1 H, J = 4.8 Hz), 6.66 (d, 1 H, J = 8.3 Hz), 6.87 (d, 1 H, J = 8.3 Hz), 7.00 (dd, 2 H, J = 2.0 Hz, 8.7 Hz), 7.03 - 7.10 (m, 3 H), 7.12 - 7.22 (m, 3 H), 7.23 - 7.38 (m, 6 H), 7.53 (dd, 2 H, J = 2.0 Hz, 8.7 Hz), 7.80 (d, 1 H, J = 1.9 Hz).
IR (Liquid film) 3550, 3411, 1593, 1493, 1458, 1387, 1368, 1248 cm-1.
HRMS (ESI, positive) calcd for C46H52NaO7S2 (M+Na)+ 803.3052; found: 803.3040.
(51e)フェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[[5−[2−(ヘキシルオキシ)エチル]−2−ヒドロキシフェニル](ヒドロキシ)メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
実施例51(51d)で得られたフェニル 2’−[[2−アリルオキシ−5−[2−(ヘキシルオキシ)エチル]フェニル](ヒドロキシ)メチル]−4−(4−ブトキシフェニルチオ)−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート(0.16g、0.20mmol)、トリフェニルホスフィン(26mg、0.10mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(2mg、0.002mmol)、トリエチルアミン(42μL、0.30mmol)、ギ酸(75μL、2.0mmol)を使用して、実施例28(28f)と同様の操作を行い標題化合物の粗製物を得た。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:2)により精製を行い、標記目的化合物(84mg、収率57%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CDCl3) δ 0.87 (t, 3 H, J = 6.7 Hz), 1.00 (t, 3 H, J = 7.4 Hz), 1.18 - 1.33 (m, 6 H), 1.43 - 1.58 (m, 4 H), 1.76 - 1.85 (m, 2 H), 2.57 (s, 1 H), 2.65 (t, 2 H, J = 7.2 Hz), 3.34 (t, 2 H, J = 6.7 Hz), 3.46 (t, 2 H, J = 7.2 Hz), 4.02 (t, 2 H, J = 6.4 Hz), 5.67 (d, 1 H, J = 3.5 Hz), 6.40 (s, 1 H), 6.75 (d, 1 H, J = 8.2 Hz), 6.90 (d, 1 H, J = 8.3 Hz), 6.97 - 7.05 (m, 1 H), 7.01 (d, 2 H, J = 8.6 Hz), 7.10 (d, 1 H, J = 6.6 Hz), 7.14 - 7.38 (m, 8 H), 7.41 (d, 1 H, J = 6.9 Hz), 7.55 (d, 2 H, J = 8.6 Hz), 7.62 (s, 1 H), 7.83 (s, 1 H).
IR (Liquid film) 3300, 1593, 1494, 1458, 1387, 1367, 1248 cm-1.
HRMS (ESI, positive) calcd for C43H48NaO7S2 (M+Na)+ 763.2739; found: 763.2740.
(51f)ナトリウム 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[[5−[2−(ヘキシルオキシ)エチル]−2−ヒドロキシフェニル](ヒドロキシ)メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
実施例51(51e)で得られたフェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[[5−[2−(ヘキシルオキシ)エチル]−2−ヒドロキシフェニル](ヒドロキシ)メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート(84mg、0.11mmol)、水酸化ナトリウム(44mg、1.1mmol)を使用して、実施例1(1c)と同様の操作を行い標題化合物の粗製物を得た。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(メタノール:メチレンクロリド=1:5)により精製を行い、標記目的化合物(54mg、収率71%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CD3OD) δ 0.88 (t, 3 H, J = 6.5 Hz), 0.99 (t, 3 H, J = 7.3 Hz), 1.19 - 1.35 (m, 6 H), 1.43 - 1.57 (m, 4 H), 1.73 - 1.82 (m, 2 H), 2.68 (t, 2 H, J = 6.8 Hz), 3.37 (t, 2 H, J = 5.5 Hz), 3.52 (t, 2 H, J = 6.8 Hz), 4.01 (t, 2 H, J = 6.2 Hz), 6.04 (s, 1 H), 6.57 (d, 1 H, J = 8.1 Hz), 6.75 (d, 1 H, J = 8.1 Hz), 6.89 (d, 1 H, J = 7.9 Hz), 6.94 (s, 1 H), 6.98 (d, 2 H, J = 8.3 Hz), 7.11 (d, 1 H, J = 7.9 Hz), 7.16 (d, 1 H, J = 6.8 Hz), 7.24 - 7.35 (m, 2 H), 7.44 (d, 1 H, J = 6.8 Hz), 7.53 (d, 2 H, J = 8.3 Hz), 8.01 (s, 1 H).
IR (KBr) 3347, 1593, 1495, 1458, 1244 cm-1.
HRMS (ESI, negative) calcd for C37H43O7S2 (M-Na)+ 663.2450; found: 663.2460.
(実施例52)ナトリウム 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[ヒドロキシ[2−ヒドロキシ−5−(2−ヒドロキシノニル)フェニル]メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
(52a)1−[4−アリルオキシ−3−ブロモフェニル]ノナン−2−オール
実施例51(51a)で得られた[4−アリルオキシ−3−ブロモフェニル]アセトアルデヒド(0.17g、0.67mmol)、1.0Mn−ヘプチルマグネシウムクロリド−テトラヒドロフラン溶液(1.0mL、1.0mmol)を使用して、実施例29(29b)と同様の操作を行い標題化合物の粗製物を得た。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:3)により精製を行い、標記目的化合物(0.17g、収率70%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CDCl3) δ 0.88 (t, 3 H, J = 6.8 Hz), 1.22 - 1.38 (m, 10 H), 1.43 - 1.53 (m, 3 H), 2.56 (dd, 1 H, J = 8.4 Hz, 13.8 Hz), 2.74 (dd, 1 H, J = 4.2 Hz, 13.8 Hz), 3.72 - 3.81 (m, 1 H), 4.59 (d, 2 H, J = 5.0 Hz), 5.30 (dd, 1 H, J = 1.5 Hz, 10.6 Hz), 5.48 (dd, 1 H, J = 1.5 Hz, 17.2 Hz), 6.06 (tdd, 1 H, J = 5.0 Hz, 10.6 Hz, 17.2 Hz), 6.83 (d, 1 H, J = 8.3 Hz), 7.08 (dd, 1 H, J = 2.1 Hz, 8.3 Hz), 7.42 (d, 1 H, J = 2.1 Hz).
IR (Thin film) 3398, 1496, 1282, 1255 cm-1.
MS (EI, positive) m/z, 354 (M)+.
(52b)([1−[4−アリルオキシ−3−ブロモベンジル]オクチル]オキシ)(t−ブチル)ジメチルシラン
実施例52(52a)で得られた1−[4−アリルオキシ−3−ブロモフェニル]ノナン−2−オール(0.17g、0.47mmol)をメチレンクロリド(5mL)に溶解し、氷冷下、2,6−ルチジン(0.11mL、0.94mmol)、トリフルオロメタンスルホン酸t−ブチルジメチルシリル(0.22mL、0.94mmol)を加え30分間攪拌した。飽和重曹水(3mL)を加え反応を停止した後、反応溶液に水(5mL)を加え酢酸エチルを用いて分液操作を行った。有機層を飽和食塩水で洗浄した後硫酸マグネシウムを用いて乾燥し、ろ過の後減圧下溶媒を留去して標題化合物の粗製物を得た。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:15)により精製を行い、標記目的化合物(0.17g、収率79%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CDCl3) δ -0.21 (s, 3 H), -0.06 (s, 3 H), 0.85 (s, 9 H), 0.88 (t, 3 H, J = 6.8 Hz), 1.24 - 1.43 (m, 12 H), 2.57 (dd, 1 H, J = 7.1 Hz, 13.6 Hz), 2.65 (dd, 1 H, J = 5.1 Hz, 13.6 Hz), 3.70 - 3.78 (m, 1 H), 4.58 (d, 2 H, J = 5.0 Hz), 5.29 (dd, 1 H, J = 1.4 Hz, 10.6 Hz), 5.46 (dd, 1 H, J = 1.4 Hz, 17.3 Hz), 6.06 (tdd, 1 H, J = 5.0 Hz, 10.6 Hz, 17.3 Hz), 6.79 (d, 1 H, J = 8.3 Hz), 7.02 (dd, 1 H, J = 2.0 Hz, 8.3 Hz), 7.36 (d, 1 H, J = 2.0 Hz).
IR (Thin film) 1496, 1255 cm-1.
HRMS (FAB, positive) calcd for C24H41 79BrKO2Si (M+K)+ 507.1696; found: 507.1716.
(52c)フェニル 2’−[[2−アリルオキシ−5−(2−(t−ブチルジメチルシリルオキシ)ノニル)フェニル](ヒドロキシ)メチル]−4−(4−ブトキシフェニルチオ)−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
実施例52(52b)で得られた([1−[4−アリルオキシ−3−ブロモベンジル]オクチル]オキシ)(t−ブチル)ジメチルシラン(0.17g、0.37mmol)、1.6Mn−ブチルリチウム−ヘキサン溶液(0.23mL、0.37mmol)、フェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−ホルミル−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート(0.10g、0.20mmol)を使用して、実施例1(1b)と同様の操作を行い標題化合物の粗製物を得た。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:4)により精製を行い、標記目的化合物(0.13g、収率72%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CDCl3) δ -0.18 (s, 1.5 H), -0.16 (s, 1.5 H), -0.05 (s, 1.5 H), -0.04 (s, 1.5 H), 0.83 (s, 4.5 H), 0.84 (s, 4.5 H), 0.87 (t, 3 H, J = 6.6 Hz), 1.00 (t, 3 H, J = 7.4 Hz), 1.24 (brs, 10 H), 1.37 (brs, 2 H), 1.47 - 1.56 (m, 2 H), 1.77 - 1.85 (m, 2 H), 2.23 (d, 0.5 H, J = 4.7 Hz), 2.25 (d, 0.5 H, J = 4.7 Hz), 2.59 - 2.66 (m, 2 H), 3.76 (q, 1 H, J = 5.4 Hz), 4.02 (t, 2 H, J = 6.5 Hz), 4.24 (dd, 1 H, J = 5.3 Hz, 12.9 Hz), 4.30 (dd, 1 H, J = 5.3 Hz, 12.9 Hz), 5.00 (d, 1 H, J = 17.2 Hz), 5.06 (d, 1 H, J = 10.5 Hz), 5.58 - 5.69 (m, 1 H), 5.75 (d, 1 H, J = 4.7 Hz), 6.63 (d, 1 H, J = 8.3 Hz), 6.88 (d, 1 H, J = 8.3 Hz), 6.97 - 7.09 (m, 5 H), 7.13 (t, 1 H, J = 7.2 Hz), 7.17 - 7.37 (m, 8 H), 7.54 (d, 2 H, J = 8.1 Hz), 7.83 (d, 1 H, J = 2.0 Hz).
IR (Liquid film) 3554, 1593, 1493, 1459, 1388, 1368, 1249 cm-1.
HRMS (ESI, positive) calcd for C53H68NaO9S2Si (M+Na)+ 931.4252; found: 931.4229.
(52d)フェニル 2’−[[2−アリルオキシ−5−(2−ヒドロキシノニル)フェニル](ヒドロキシ)メチル]−4−(4−ブトキシフェニルチオ)−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
実施例52(52c)で得られたフェニル 2’−[[2−アリルオキシ−5−(2−(t−ブチルジメチルシリルオキシ)ノニル)フェニル](ヒドロキシ)メチル]−4−(4−ブトキシフェニルチオ)−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート(0.13g、0.14mmol)をテトラヒドロフラン(4mL)に溶解し、そこへ1.0Mテトラブチルアンモニウムフルオリド−テトラヒドロフラン溶液(0.70mL、0.70mmol)を加え、60℃で2時間攪拌した。飽和重曹水(3mL)を加え反応を停止した後、反応溶液に水(5mL)を加え酢酸エチルを用いて分液操作を行った。有機層を硫酸マグネシウムを用いて乾燥し、ろ過の後減圧下溶媒を留去して標題化合物の粗製物を得た。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:1)により精製を行い、標記目的化合物(88mg、収率79%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CDCl3) δ 0.88 (t, 3 H, J = 7.0 Hz), 1.00 (t, 3 H, J = 7.4 Hz), 1.23 - 1.34 (m, 10 H), 1.38 - 1.48 (m, 2 H), 1.48 - 1.57 (m, 2 H), 1.77 - 1.85 (m, 2 H), 2.42 (brs, 2 H), 2.52 (dd, 1 H, J = 8.5 Hz, 12.9 Hz), 2.74 (dd, 1 H, J = 3.9 Hz, 12.9 Hz), 3.66 - 3.78 (m, 1 H), 4.02 (t, 2 H, J = 6.5 Hz), 4.27 (dd, 1 H, J = 5.2 Hz, 12.8 Hz), 4.34 (dd, 1 H, J = 5.2 Hz, 12.8 Hz), 5.05 (d, 1 H, J = 17.3 Hz), 5.10 (d, 1 H, J = 10.5 Hz), 5.14 - 5.23 (m, 1 H), 5.79 (d, 1 H, J = 7.1 Hz), 6.70 (dd, 1 H, J = 2.1 Hz, 8.3 Hz), 6.88 (dd, 1 H, J = 3.0 Hz, 8.3 Hz), 7.00 (d, 2 H, J = 8.7 Hz), 6.98 - 7.03 (m, 1 H), 7.03 - 7.08 (m, 2 H), 7.14 - 7.20 (m, 3 H), 7.24 - 7.31 (m, 3 H), 7.31 - 7.35 (m, 2 H), 7.42 (dd, 1 H, J = 8.0 Hz, 11.1 Hz), 7.53 (dd, 2 H, J = 1.8 Hz, 8.7 Hz), 7.68 (d, 1 H, J = 1.7 Hz).
IR (Liquid film) 3361, 1593, 1493, 1458, 1387, 1368, 1248 cm-1.
HRMS (ESI, positive) calcd for C47H54NaO7S2 (M+Na)+ 817.3209; found: 817.3220.
(52e)フェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[ヒドロキシ[2−ヒドロキシ−5−(2−ヒドロキシノニル)フェニル]メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
実施例52(52d)で得られたフェニル 2’−[[2−アリルオキシ−5−(2−ヒドロキシノニル)フェニル](ヒドロキシ)メチル]−4−(4−ブトキシフェニルチオ)−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート(88mg、0.11mmol)、トリフェニルホスフィン(14mg、0.055mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(1mg、0.001mmol)、トリエチルアミン(24μL、0.17mmol)、ギ酸(42μL、1.1mmol)を使用して、実施例28(28f)と同様の操作を行い標題化合物の粗製物を得た。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:1)により精製を行い、標記目的化合物(54mg、収率65%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CDCl3) δ 0.87 (t, 3 H, J = 7.5 Hz), 1.00 (t, 3 H, J = 7.4 Hz), 1.18 - 1.32 (m, 10 H), 1.33 - 1.45 (m, 2 H), 1.47 - 1.57 (m, 2 H), 1.76 - 1.85 (m, 2 H), 2.34 - 2.45 (m, 3 H), 2.61 (d, 1 H, J = 13.9 Hz), 3.58 - 3.66 (m, 1 H), 4.02 (t, 2 H, J = 6.5 Hz), 5.70 (s, 1 H), 6.40 (s, 1 H), 6.78 (d, 1 H, J = 8.2 Hz), 6.91 (d, 1 H, J = 8.2 Hz), 6.97 - 7.03 (m, 1 H), 7.01 (d, 2 H, J = 8.6 Hz), 7.10 (d, 1 H, J = 7.0 Hz), 7.15 - 7.24 (m, 3 H), 7.24 - 7.40 (m, 6 H), 7.43 - 7.48 (m, 1 H), 7.54 (d, 2 H, J = 8.6 Hz), 7.80 (s, 1 H).
IR (Thin film) 3533, 3289, 1593, 1493, 1458, 1387, 1367, 1248 cm-1.
HRMS (FAB, positive) calcd for C44H50NaO7S2 (M+Na)+ 777.2896; found: 777.2898.
(52f)ナトリウム 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[ヒドロキシ[2−ヒドロキシ−5−(2−ヒドロキシノニル)フェニル]メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
実施例52(52e)で得られたフェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[ヒドロキシ[2−ヒドロキシ−5−(2−ヒドロキシノニル)フェニル]メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート(54mg、0.072mmol)、水酸化ナトリウム(29mg、0.72mmol)を使用して、実施例1(1c)と同様の操作を行い標題化合物の粗製物を得た。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(メタノール:メチレンクロリド=1:5)により精製を行い、標記目的化合物(24mg、収率48%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CD3OD) δ 0.88 (t, 3 H, J = 6.5 Hz), 1.00 (t, 3 H, J = 7.4 Hz), 1.24 (brs, 10 H), 1.35 - 1.47 (m, 2 H), 1.47 - 1.57 (m, 2 H), 1.73 - 1.83 (m, 2 H), 2.50 - 2.63 (m, 2 H), 3.62 (brs, 1 H), 4.02 (t, 2 H, J = 6.0 Hz), 6.05 (s, 1 H), 6.58 (d, 1 H, J = 7.9 Hz), 6.75 (d, 1 H, J = 7.9 Hz), 6.84 - 6.94 (m, 2 H), 6.98 (d, 2 H, J = 8.2 Hz), 7.10 (t, 1 H, J = 9.4 Hz), 7.16 (d, 1 H, J = 6.5 Hz), 7.24 - 7.34 (m, 2 H), 7.43 - 7.48 (m, 1 H), 7.53 (d, 2 H, J = 8.2 Hz), 7.99 (s, 1 H).
IR (KBr) 3358, 1593, 1494, 1458, 1244 cm-1.
HRMS (FAB, negative) calcd for C38H44NaO7S2 (M-H)+ 699.2426; found: 699.2402.
(実施例53)ナトリウム 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[ヒドロキシ[2−ヒドロキシ−5−(オクチルオキシ)フェニル]メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
(53a)2−ブロモ−4−(オクチルオキシ)フェノール
ブロモヒドロキノン(1.9g、10.0mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(6mL)に溶解し、氷冷下、1−ブロモオクタン(1.7mL、10.0mmol)、1,8−ジアザビシクロ(5.4.0)ウンデセ−7−エン(3.0mL、20.0mmol)を加え室温で30分間攪拌した。飽和重曹水(10mL)を加え反応を停止した後、反応溶液に水(20mL)を加え酢酸エチルを用いて分液操作を行った。有機層を飽和食塩水で洗浄した後硫酸マグネシウムを用いて乾燥し、ろ過の後減圧下溶媒を留去して標題化合物の粗製物を得た。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:7)により精製を行い、標記目的化合物(0.97g、収率32%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CDCl3) δ 0.88 (t, 3 H, J = 6.8 Hz), 1.24 - 1.39 (m, 8 H), 1.43 - 1.53 (m, 2 H), 1.75 - 1.85 (m, 2 H), 3.94 (t, 2 H, J = 6.5 Hz), 5.02 (s, 1 H), 6.73 (dd, 1 H, J = 2.8 Hz, 8.8 Hz), 6.78 (d, 1 H, J = 8.8 Hz), 7.06 (d, 1 H, J = 2.8 Hz).
(53b)1−アリルオキシ−2−ブロモ−4−(オクチルオキシ)ベンゼン
実施例53(53a)で得られた2−ブロモ−4−(オクチルオキシ)フェノール(0.12g、0.40mmol)、水素化ナトリウム(19mg、0.48mmol)、アリルブロミド(41μL、0.48mmol)を使用して、実施例1(1a)と同様の操作を行い標題化合物の粗製物を得た。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:18)により精製を行い、標記目的化合物(0.13g、92%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CDCl3) δ 0.89 (t, 3 H, J = 6.6 Hz), 1.23 - 1.40 (m, 8 H), 1.45 - 1.54 (m, 2 H), 1.74 - 1.85 (m, 2 H), 3.95 (t, 2 H, J = 6.5 Hz), 4.46 (d, 2 H, J = 5.3 Hz), 5.28 (d, 1 H, J = 10.5 Hz), 5.39 (d, 1 H, J = 17.3 Hz), 6.02 (tdd, 1 H, J = 5.3 Hz, 10.5 Hz, 17.3 Hz), 6.81 (s, 2 H), 7.13 (s, 1 H).
IR (Liquid film) 2927, 2857, 1494 cm-1.
HRMS (EI, positive) calcd for C17H25 79BrO2 (M)+ 340.1038; found: 340.1037.
(53c)フェニル 2’−[[2−アリルオキシ−5−(オクチルオキシ)フェニル](ヒドロキシ)メチル]−4−(4−ブトキシフェニルチオ)−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
実施例53(53b)で得られた1−アリルオキシ−2−ブロモ−4−(オクチルオキシ)ベンゼン(0.13g、0.37mmol)、1.6Mn−ブチルリチウム−ヘキサン溶液(0.23mL、0.37mmol)、フェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−ホルミル−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート(0.10mg、0.20mmol)を使用して、実施例1(1b)と同様の操作を行い標題化合物の粗製物を得た。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:3)により精製を行い、標記目的化合物(0.13g、収率84%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CDCl3) δ 0.87 (t, 3 H, J = 7.0 Hz), 1.00 (t, 3 H, J = 7.4 Hz), 1.03 - 1.10 (m, 2 H), 1.17 (brs, 6 H), 1.23 - 1.30 (m, 2 H), 1.39 - 1.48 (m, 2 H), 1.48 - 1.57 (m, 2 H), 1.76 - 1.85 (m, 2 H), 2.40 (d, 1 H, J = 4.6 Hz), 3.63 (td, 1 H, J = 6.7 Hz, 15.4 Hz), 3.75 (td, 1 H, J = 6.5 Hz, 15.4 Hz), 4.02 (t, 2 H, J = 6.4 Hz), 4.45 (d, 2 H, J = 5.1 Hz), 5.24 (d, 1 H, J = 10.4 Hz), 5.36 (d, 1 H, J = 17.3 Hz), 5.69 (d, 1 H, J = 4.6 Hz), 6.02 (tdd, 1 H, J = 5.1 Hz, 10.4 Hz, 17.3 Hz), 6.67 (d, 1 H, J = 8.8 Hz), 6.75 (d, 1 H, J = 8.8 Hz), 6.81 (s, 1 H), 6.88 (d, 1 H, J = 8.3 Hz), 7.00 (d, 2 H, J = 8.5 Hz), 7.05 (d, 1 H, J = 6.7 Hz), 7.12 (t, 1 H, J = 7.2 Hz), 7.16 - 7.22 (m, 2 H), 7.22 - 7.37 (m, 6 H), 7.53 (d, 2 H, J = 8.5 Hz), 7.82 (s, 1 H).
IR (Liquid film) 3548, 1593, 1494, 1458, 1387, 1368, 1248 cm-1.
HRMS (ESI, positive) calcd for C46H52NaO7S2 (M+Na)+ 803.3052; found: 803.3069.
(53d)フェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[ヒドロキシ[2−ヒドロキシ−5−(オクチルオキシ)フェニル]メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
実施例53(53c)で得られたフェニル 2’−[[2−アリルオキシ−5−(オクチルオキシ)フェニル](ヒドロキシ)メチル]−4−(4−ブトキシフェニルチオ)−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート(0.13g、0.17mmol)、トリフェニルホスフィン(22mg、0.085mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(2mg、0.002mmol)、トリエチルアミン(36μL、0.26mmol)、ギ酸(64μL、1.7mmol)を使用して、実施例28(28f)と同様の操作を行い標題化合物の粗製物を得た。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=2:3)により精製を行い、標記目的化合物(0.10mg、収率83%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CDCl3) δ 0.87 (t, 3 H, J = 7.0 Hz), 1.00 (t, 3 H, J = 7.4 Hz), 1.03 - 1.12 (m, 2 H), 1.12 - 1.30 (m, 8 H), 1.38 - 1.47 (m, 2 H), 1.47 - 1.58 (m, 2 H), 1.77 - 1.85 (m, 2 H), 2.52 (d, 1 H, J = 4.8 Hz), 3.61 (td, 1 H, J = 6.7 Hz, 15.5 Hz), 3.73 (td, 1 H, J = 6.5 Hz, 15.5 Hz), 4.02 (t, 2 H, J = 6.4 Hz), 4.77 (s, 1 H), 5.66 (d, 1 H, J = 4.8 Hz), 6.58 - 6.69 (m, 3 H), 6.88 (d, 1 H, J = 8.3 Hz), 7.00 (d, 2 H, J = 8.6 Hz), 7.04 (d, 1 H, J = 7.2 Hz), 7.14 (t, 1 H, J = 7.0 Hz), 7.17 - 7.23 (m, 2 H), 7.23 - 7.32 (m, 5 H), 7.35 (d, 1 H, J = 7.0 Hz), 7.54 (d, 2 H, J = 8.6 Hz), 7.80 (s, 1 H).
IR (KBr) 3357, 1593, 1494, 1457, 1387, 1366, 1248 cm-1.
HRMS (ESI, positive) calcd for C43H48NaO7S2 (M+Na)+ 763.2739; found: 763.2738.
(53e)ナトリウム 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[ヒドロキシ[2−ヒドロキシ−5−(オクチルオキシ)フェニル]メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
実施例53(53d)で得られたフェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[ヒドロキシ[2−ヒドロキシ−5−(オクチルオキシ)フェニル]メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート(0.10g、0.14mmol)、水酸化ナトリウム(56mg、1.4mmol)を使用して、実施例1(1c)と同様の操作を行い標題化合物の粗製物を得た。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(メタノール:メチレンクロリド=1:5)により精製を行い、標記目的化合物(16mg、収率17%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CD3OD) δ 0.88 (t, 3 H, J = 7.1 Hz), 1.00 (t, 3 H, J = 7.4 Hz), 1.08 - 1.39 (m, 12 H), 1.48 - 1.58 (m, 2 H), 1.74 - 1.83 (m, 2 H), 3.47 - 3.54 (m, 1 H), 3.63 - 3.71 (m, 1 H), 4.02 (t, 2 H, J = 6.4 Hz), 6.02 (s, 1 H), 6.60 (s, 2 H), 6.80 (d, 1 H, J = 8.2 Hz), 6.99 (d, 2 H, J = 8.6 Hz), 7.05 (s, 1 H), 7.17 - 7.28 (m, 5 H), 7.54 (d, 2 H, J = 8.6 Hz), 8.13 (d, 1 H, J = 1.2 Hz).
IR (KBr) 3360, 1593, 1496, 1458, 1242 cm-1.
HRMS (ESI, negative) calcd for C37H43O7S2 (M-Na)+ 663.2450; found: 663.2419.
(実施例54)ナトリウム 2’−[[3−アミノカルボニル−5−(ヘプチルオキシメチル)フェニル](ヒドロキシ)メチル]−4−(4−ブトキシフェニルチオ)−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
(54a)[3−(アミノカルボニル)−5−(へプチルオキシメチル)フェニル][4’−(4−ブトキシフェニルチオ)−3’−(フェノキシスルホニル)]−1,1’−ビフェニル−2−イル]メチルアセテート
実施例42(42d)で得られた3−[(アセチルオキシ)[4’−(4−ブトキシフェニルチオ)−3’−(フェノキシスルホニル)−1,1’−ビフェニル−2−イル]メチル]−5−(へプチルオキシメチル)安息香酸(0.1g,0.12mmol)、N,N−カルボニルジイミダゾール(60mg、0.13mmol)をエタノール(0.2mL)に溶解した後、2.0Mアンモニア−エタノール溶液(0.55mL、0.13mmol)を加え、室温で3時間撹拌した。減圧下溶媒を留去した後、薄層シリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:2)により精製を行い、標記目的化合物(86mg,86%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CDCl3) δ 0.88 (t, 3 H, J = 6.4 Hz), 1.00 (t, 3 H, J = 7.4 Hz), 1.24 - 1.31 (brs, 8 H), 1.49 - 1.61 (m, 4 H), 1.79 - 1.84 (m, 2 H), 2.09 (s, 3 H), 3.43 (t, 2 H, J = 6.6 Hz), 4.03 (t, 2 H, J = 6.4 Hz), 4.44 (s, 2 H), 6.65 (s, 1 H), 6.88 (d, 1 H, J = 8.3 Hz), 7.00 - 7.03 (m, 3 H), 7.12 (s, 1 H), 7.18 (d, 2 H, J = 7.7 Hz), 7.20 - 7.29 (m, 5 H), 7.31 (t, 1 H, J = 7.6 Hz), 7.38 (t, 1 H, J = 7.5 Hz), 7.49 (d, 1 H, J = 7.8 Hz), 7.54 (d, 2 H, J = 8.5 Hz), 7.60 (s, 1 H), 7.63 (s, 1 H).
IR (Thin film) 2932, 1247 cm-1.
HRMS (ESI, positive) calcd for C46H51NNaO8S2 (M+Na)+ 832.2954; found: 832.2941.
(54b)ナトリウム 2’−[[3−アミノカルボニル−5−(ヘプチルオキシメチル)フェニル](ヒドロキシ)メチル]−4−(4−ブトキシフェニルチオ)−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
実施例54(54a)で得られた[3−(アミノカルボニル)−5−(へプチルオキシメチル)フェニル][4’−(4−ブトキシフェニルチオ)−3’−(フェノキシスルホニル)]−1,1’−ビフェニル−2−イル]メチルアセテート(86mg,0.11mmol)、水酸化ナトリウム(42mg,1.1mmol)を用い、実施例1(1c)と同様の操作を行った。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(メタノール:メチレンクロリド=1:3)により精製を行い、標記目的化合物(44mg,58%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CD3OD) δ 0.88 (t, 3 H, J = 6.6 Hz), 0.99 (t, 3 H, J = 7.3 Hz), 1.27 - 1.32 (brs, 8 H), 1.47 - 1.57 (m, 4 H), 1.74 - 1.81 (m, 2 H), 3.39 (t, 2 H, J = 6.6 Hz), 4.02 (t, 2 H, J = 6.6 Hz), 4.42 (d, 2 H, J = 2.2 Hz), 5.92 (s, 1 H), 6.69 (d, 1 H, J = 8.1 Hz), 6.90 (dd, 1 H, J = 2.2 Hz, 8.1 Hz), 6.99 (d, 2 H, J = 8.8 Hz), 7.14 (dd, 2 H, J = 1.5 Hz, 5.9 Hz), 7.29 (dt, 1 H, J = 1.5 Hz, 8.8 Hz), 7.37 (dt, 1 H, J = 1.5 Hz, 8.8 Hz), 7.50 - 7.54 (m, 3 H), 7.60 (s, 1 H), 7.63 (s, 1 H), 7.91 (d, 1 H, J = 2.2 Hz).
IR (KBr) 3354, 2930, 1243 cm-1.
HRMS (FAB, negative) calcd for C38H44NO7S2 (M-Na)- 690.2574; found: 690.2567.
(実施例55)ナトリウム 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[ヒドロキシ[2−ヒドロキシ−5−[3−(ペンチルオキシ)プロピル]フェニル]メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
(55a)エチル (2E)−3−(4−アリルオキシ−3−ブロモフェニル)アクリレート
4−アリルオキシ−3−ブロモベンズアルデヒド(0.50g,2.1mmol)、ジエチルホスホノ酢酸エチル(0.82mL,4.2mmol)をテトラヒドロフラン(5mL)に溶解し、0℃に冷却した後、55%水素化ナトリウム(0.27g,6.2mmol)を加え、1時間撹拌した。飽和塩化アンモニウム水溶液(1mL)を加え反応を停止した後、水20mLを加えエーテルを用いて分液操作を行った。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過の後減圧下溶媒を留去し粗精製物を得た。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:5)により精製を行い、標記目的化合物(0.52g,80%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CDCl3) δ 1.35 (t, 3 H, J = 7.3 Hz), 4.25 (q, 2 H, J = 7.3 Hz), 4.64 - 4.65 (m, 2 H), 5.34 (dd, 1 H, J = 1.5 Hz, 10.2 Hz), 5.49 (dd, 1 H, J = 1.5 Hz, 19.1 Hz), 6.01 - 6.10 (m, 1 H), 6.30 (d, 1 H, J = 16.1 Hz), 6.88 (d, 1 H, J = 8.1 Hz), 7.40 (dd, 1 H, J = 2.2 Hz, 8.1 Hz), 7.55 (d, 1 H, J = 16.1 Hz), 7.75 (d, 1 H, J = 2.2 Hz).
IR (KBr) 1704, 1183 cm-1.
HRMS (EI, positive) calcd for C14H15 79BrO3 (M)+ 310.0204; found: 310.0200.
(55b)エチル 3−(4−アリルオキシ−3−ブロモフェニル)プロパノエート
実施例55(55a)で得られたエチル (2E)−3−[4−アリルオキシ−3−ブロモフェニル]アクリレート(0.29g,0.94mmol)をエタノール(5mL)に溶解した後、塩化ビスマス(0.54g,2.3mmol)、水酸化ほう素ナトリウム(0.43g,14.9mmol)を加え、10℃で2時間攪拌した。希塩酸(5mL)を加え反応を停止した後、酢酸エチルを用いて分液操作を行った。有機層を水及び飽和食塩水で洗った後硫酸ナトリウムを用いて乾燥し、ろ過の後減圧下溶媒を留去して標題化合物の粗製物を得た。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:7)により精製を行い、標記目的化合物(0.20g,69%)を得た。
1HNMR (500 MHz, CDCl3) δ 1.23 (dt, 2 H, J = 2.5 Hz, 9.7 Hz), 2.57 (dt, 2 H, J = 2.4 Hz, 10.2 Hz), 2.86 (dt, 2 H, J = 2.2 Hz, 9.8 Hz), 4.10 - 4.14 (m, 2 H), 4.57 - 4.58 (m, 2 H), 5.29 (d, 1 H, J = 10.6 Hz), 5.47 (d, 1 H, J = 17.2 Hz), 6.01 - 6.09 (m, 1 H), 6.81 (dd, 1 H, J = 2.2 Hz, 8.3 Hz), 7.07 (d, 1 H, J = 8.4 Hz), 7.39 (s, 1 H).
IR (Liquid film) 1733, 1497, 1255 cm-1.
HRMS (EI, positive) calcd for C14H17 79BrO3 (M)+ 312.0361; found: 312.0368.
(55c)3−(4−アリルオキシ−3−ブロモフェニル)プロパン−1−オール
実施例55(55b)で得られたエチル 3−[4−アリルオキシ−3−ブロモフェニル]プロパノエート(0.20g,0.64mmol)を無水トルエン(5mL)に溶解した後、1.0M水素化ジイソブチルアルミニウム−トルエン溶液(1.6mL,1.6mmol)を加え、0℃で15分間攪拌した。飽和塩化アンモニウム水溶液(80μL)を加え反応を停止し15分間攪拌した後、セライトを用いてろ過し、減圧下溶媒を留去して標題化合物の粗製物を得た。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=2:3−1:1)により精製を行い、標記目的化合物(0.16g,91%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CDCl3) δ 1.82−1.87 (m, 2 H), 2.63 (t, 2 H, J = 7.4 Hz), 3.65 (t, 2 H, J = 5.9 Hz), 4.57 - 4.59 (m, 2 H), 5.29 (d, 1 H, J = 10.6 Hz), 5.47 (d, 1 H, J = 17.2 Hz), 6.02 - 6.09 (m, 1 H), 6.81 (d, 1 H, J = 8.3 Hz), 7.06 (d, 1 H, J = 8.3 Hz), 7.39 (s, 1 H).
IR (Liquid film) 3351, 2939, 1496 cm-1.
HRMS (EI, positive) calcd for C12H15 79BrO2 (M)+ 270.0255; found: 270.0264.
(55d)1−アリルオキシ−2−ブロモ−4−[3−(ペンチルオキシ)プロピル]ベンゼン
実施例55(55c)で得られた3−[4−アリルオキシ−3−ブロモフェニル]プロパン−1−オール(0.19g,0.70mmol)、1−ブロモペンタン(0.24mL,1.9mmol)、55%水素化ナトリウム(0.14g,3.1mmol)を用い、実施例1(1a)と同様の操作を行った。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:10)により精製を行い、標記目的化合物(0.2g,83%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CDCl3) δ 0.91 (t, 3 H, J = 7.3 Hz), 1.31 - 1.35 (brs, 8 H), 1.54 - 1.61 (m, 2 H), 1.79 - 1.86 (m, 2 H), 2.60 (t, 2 H, J = 8.1 Hz), 3.36 - 3.40 (m, 4 H), 4.55 - 4.57 (m, 2 H), 5.28 (dd, 1 H, J = 1.5 Hz, 12.5 Hz), 5.46 (dd, 1 H, J = 1.5 Hz, 19.2 Hz), 5.99 - 6.09 (m, 1 H), 6.78 (d, 1 H, J = 8.1 Hz), 7.03 (dd, 1 H, J = 2.2 Hz, 8.1 Hz), 7.37 (d, 1 H, J = 2.2 Hz).
IR (Liquid film) 2933, 1496 cm-1.
HRMS (EI, positive) calcd for C17H25 79BrO2 (M)+ 340.1038; found: 340.1030.
(55e)フェニル 2’−[[2−アリルオキシ−5−[3−(ペンチルオキシ)プロピル]フェニル](ヒドロキシ)メチル]−4−(4−ブトキシフェニルチオ)−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
実施例55(55d)で得られた1−アリルオキシ−2−ブロモ−4−[3−(ペンチルオキシ)プロピル]ベンゼン(0.20g,0.58mmol)、1.6Mn−ブチルリチウム−ヘキサン溶液 (0.37mL,0.58mmol)、フェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−ホルミル−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート(0.20g,0.39mmol)を用い、実施例1(1b)と同様の操作を行った。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:4)により精製を行い、標記目的化合物(0.23g,77%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CDCl3) δ 0.89 (t, 3 H, J = 6.6 Hz,), 0.99 (t, 3 H, J = 7.3 Hz), 1.29 - 1.33 (brs, 4 H), 1.47 - 1.60 (m, 4 H), 1.73 - 1.87 (m, 4 H), 2.59 (t, 2 H, J = 7.3 Hz), 3.35 - 3.40 (m, 4 H), 4.02 (t, 2 H, J = 6.6 Hz), 4.21 - 4.32 (m, 2 H), 5.01 (dd, 1 H, J = 1.5 Hz, 17.6 Hz), 5.07 (dd, 1 H, J = 1.5 Hz, 10.3 Hz), 5.60 - 5.70 (m, 1 H), 5.75 - 5.77 (m, 1 H), 6.65 (d, 1 H, J = 8.1 Hz), 6.87 (d, 1 H, J = 8.1 Hz), 6.98 - 7.06 (m, 5 H), 7.12 - 7.19 (m, 2 H), 7.20 - 7.39 (m, 7 H), 7.53 (d, 2 H, J = 8.8 Hz), 7.80 (d, 1 H, J = 1.5 Hz).
IR (Liquid film) 2934, 1493, 1248 cm-1.
HRMS (ESI, positive) calcd for C46H52NaO7S2 (M+Na)+ 803.3052; found: 803.3066.
(55f)フェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[ヒドロキシ[2−ヒドロキシ−5−[3−(ペンチルオキシ)プロピル]フェニル]メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
実施例55(55e)で得られたフェニル 2’−[[2−アリルオキシ−5−[3−(ペンチルオキシ)プロピル]フェニル](ヒドロキシ)メチル]−4−(4−ブトキシフェニルチオ)−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート(0.23g,0.30mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(4.0mg,0.003mmol)、トリフェニルホスフィン(39mg,0.15mmol)、トリエチルアミン(0.21mL,1.5mmol)、ぎ酸(0.11mL,3.0mmol)を用い、実施例28(28f)と同様の操作を行った。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:4)により精製を行い、標記目的化合物(0.15g,66%)を得た。
1HNMR (500 MHz, CDCl3) δ 0.88 (t, 3 H, J = 6.6 Hz,), 0.99 (t, 3 H, J = 7.1 Hz), 1.24 - 1.29 (brs, 4 H), 1.50 - 1.55 (m, 4 H), 1.68 - 1.74 (m, 2 H), 1.78 - 1.83 (m, 2 H), 2.46 (t, 2 H, J = 7.3 Hz), 3.30 - 3.33 (m, 4 H), 4.02 (t, 2 H, J = 6.2 Hz), 5.66 - 5.67 (m, 1 H), 6.37 (s, 1 H), 6.75 (d, 1 H, J = 7.9 Hz), 6.89 (d, 1 H, J = 7.6 Hz), 6.96 (d, 1 H, J = 8.0 Hz), 7.01 (d, 2 H, J = 7.5 Hz), 7.09 (d, 1 H, J = 7.5 Hz), 7.18 (d, 2 H, J = 7.9 Hz), 7.23 (d, 1 H, J = 7.9 Hz), 7.26 - 7.29 (m, 2 H), 7.31 - 7.38 (m, 2 H), 7.41 (d, 1 H, J = 7.2 Hz), 7.54 (d, 2 H, J = 7.7 Hz), 7.62 (s, 1 H), 7.83 (s, 1 H).
IR (Liquid film) 3317, 2933, 1249 cm-1.
HRMS (ESI, positive) calcd for C43H48NaO7S2 (M+Na)+ 763.2739; found: 763.2751.
(55g)ナトリウム 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[ヒドロキシ[2−ヒドロキシ−5−[3−(ペンチルオキシ)プロピル]フェニル]メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
実施例55(55f)で得られたフェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[ヒドロキシ[2−ヒドロキシ−5−[3−(ペンチルオキシ)プロピル]フェニル]メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート(0.15g,0.20mmol)、水酸化ナトリウム(79mg,2.0mmol)を用い、実施例1(1c)と同様の操作を行った。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(メタノール:メチレンクロリド=2:9)により精製を行い、標記目的化合物(93mg,68%)を得た。
1HNMR (500 MHz, CD3OD) δ 0.90 (t, 3 H, J = 6.8 Hz,), 0.99 (t, 3 H, J = 7.4 Hz), 1.24 - 1.37 (brs, 4 H), 1.48 - 1.55 (m, 4 H), 1.71 - 1.80 (m, 4 H), 2.50 (t, 2 H, J = 7.4 Hz), 3.30 - 3.35 (m, 4 H), 4.01 (t, 2 H, J = 6.4 Hz), 6.05 (s, 1 H), 6.57 (d, 1 H, J = 8.2 Hz), 6.75 (d, 1 H, J = 8.2 Hz), 6.84 (dd, 1 H, J = 2.0 Hz, 8.2 Hz), 6.91 (d, 1 H, J = 1.6 Hz), 6.98 (d, 2 H, J = 8.7 Hz), 7.10 (dd, 1 H, J = 1.8 Hz, 8.2 Hz), 7.15 - 7.17 (m, 1 H), 7.25 - 7.30 (m, 2 H), 7.44 (d, 1 H, J = 8.9 Hz), 7.53 (d, 2 H, J = 8.6 Hz), 8.01 (d, 1 H, J = 1.9 Hz).
IR (KBr) 3335, 2933, 1243 cm-1.
HRMS (FAB, negative) calcd for C37H42NaO7S2 (M-H)- 685.2269; found: 685.2280.
(実施例56)ナトリウム 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[[5−[(ヘプタノイルアミノ)メチル]−2−ヒドロキシフェニル](ヒドロキシ)メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
(56a)[[4−アリルオキシ−3−ブロモベンジル]オキシ](t−ブチル)ジメチルシラン
実施例28(28c)で得られた[4−アリルオキシ−3−ブロモフェニル]メタノール(0.36g、1.5mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(5mL)に溶解し、氷冷下、イミダゾール(0.20g、3.0mmol)、t−ブチルジメチルクロロシラン(0.45g、3.0mmol)を加え、室温で1時間攪拌した。飽和重曹水(5mL)を加え反応を停止した後、反応溶液に水(10mL)を加え酢酸エチルを用いて分液操作を行った。有機層を飽和食塩水で洗浄した後硫酸マグネシウムを用いて乾燥し、ろ過の後減圧下溶媒を留去して標題化合物の粗製物を得た。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:30)により精製を行い、標記目的化合物(0.51g、収率96%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CDCl3) δ 0.10 (s, 6 H), 0.93 (s, 9 H), 4.60 (ddd, 2 H, J = 1.5 Hz, 1.5 Hz, 5.0 Hz), 4.64 (s, 2 H), 5.30 (tdd, 1 H, J = 1.5 Hz, 1.5 Hz, 10.6 Hz), 5.48 (tdd, 1 H, J = 1.5 Hz, 1.5 Hz, 17.3 Hz), 6.06 (tdd, 1 H, J = 5.0 Hz, 10.6 Hz, 17.3 Hz), 6.85 (d, 1 H, J = 8.4 Hz), 7.19 (dd, 1 H, J = 2.1 Hz, 8.4 Hz), 7.50 (d, 1 H, J = 2.1 Hz).
IR (Thin film) 1494, 1256 cm-1.
HRMS (FAB, positive) calcd for C16H25 79BrKO2Si (M+K)+ 395.0445; found: 395.0442.
(56b)フェニル 2’−[[2−アリルオキシ−5−((t−ブチルジメチルシリルオキシ)メチル)フェニル](ヒドロキシ)メチル]−4−(4−ブトキシフェニルチオ)−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
実施例56(56a)で得られた[[4−アリルオキシ−3−ブロモベンジル]オキシ](t−ブチル)ジメチルシラン(0.37g、1.0mmol)、1.6Mn−ブチルリチウム−ヘキサン溶液(0.64mL、1.0mmol)、フェニル 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−ホルミル−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート(0.31g、0.60mmol)を使用して、実施例1(1b)と同様の操作を行い標題化合物の粗製物を得た。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:6)により精製を行い、標記目的化合物(0.38g、収率79%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CDCl3) δ 0.05 (s, 3 H), 0.06 (s, 3 H), 0.89 (s, 9 H), 1.00 (t, 3 H, J = 7.4 Hz), 1.47 - 1.57 (m, 2 H), 1.76 - 1.85 (m, 2 H), 2.30 (brs, 1 H), 4.02 (t, 2 H, J = 6.5 Hz), 4.27 (dd, 1 H, J = 5.3 Hz, 12.9 Hz), 4.33 (dd, 1 H, J = 5.3 Hz, 12.9 Hz), 4.65 (s, 2 H), 5.02 (dd, 1 H, J = 1.2 Hz, 17.2 Hz), 5.08 (d, 1 H, J = 10.6 Hz), 5.66 (tdd, 1 H, J = 5.3 Hz, 10.6 Hz, 17.2 Hz), 5.78 (d, 1 H, J = 4.3 Hz), 6.71 (d, 1 H, J = 8.3 Hz), 6.86 (d, 1 H, J = 8.3 Hz), 6.99 (d, 2 H, J = 8.6 Hz), 7.05 (d, 1 H, J = 7.1 Hz), 7.11 - 7.22 (m, 5 H), 7.22 - 7.32 (m, 5 H), 7.37 (d, 1 H, J = 7.2 Hz), 7.53 (d, 2 H, J = 8.6 Hz), 7.80 (d, 1 H, J = 1.2 Hz).
IR (KBr) 3548, 3448, 1593, 1493, 1459, 1387, 1367, 1249 cm-1.
HRMS (ESI, positive) calcd for C45H52NaO7S2Si (M+Na)+ 819.2821; found: 819.2793.
(56c)[2−アリルオキシ−5−((t−ブチルジメチルシリルオキシ)メチル)フェニル][4’−(4−ブトキシフェニルチオ)−3’−(フェノキシスルホニル)−1,1’−ビフェニル−2−イル]メチル アセテート
実施例56(56b)で得られたフェニル 2’−[[2−アリルオキシ−5−((t−ブチルジメチルシリルオキシ)メチル)フェニル](ヒドロキシ)メチル]−4−(4−ブトキシフェニルチオ)−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート(0.38g、0.47mmol)、4−ジメチルアミノピリジン(0.17g、1.4mmol)、トリエチルアミン(0.20mL、1.4mmol)、無水酢酸(0.13mL、1.4mmol)を使用して、実施例43(43a)と同様の操作を行い標題化合物の粗製物を得た。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:6)により精製を行い、標記目的化合物(0.39g、収率99%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CDCl3) δ 0.03 (s, 3 H), 0.04 (s, 3 H), 0.88 (s, 9 H), 1.00 (t, 3 H, J = 7.4 Hz), 1.47 - 1.57 (m, 2 H), 1.77 - 1.85 (m, 2 H), 2.03 (s, 3 H), 4.02 (t, 2 H, J = 6.5 Hz), 4.21 (dd, 1 H, J = 5.0 Hz, 13.2 Hz), 4.28 (dd, 1 H, J = 5.0 Hz, 13.2 Hz), 4.63 (s, 2 H), 5.01 (dd, 1 H, J = 1.6 Hz, 17.2 Hz), 5.05 (dd, 1 H, J = 1.4 Hz, 10.7 Hz), 5.65 (tdd, 1 H, J = 5.0 Hz, 10.7 Hz, 17.2 Hz), 6.68 (d, 1 H, J = 8.4 Hz), 6.87 (d, 1 H, J = 8.3 Hz), 6.98 (dd, 2 H, J = 2.0 Hz, 8.7 Hz), 7.01 (dd, 1 H, J = 1.9 Hz, 7.0 Hz), 7.02 (s, 1 H), 7.10 (d, 1 H, J = 1.9 Hz), 7.13 (dd, 1 H, J = 2.0 Hz, 8.4 Hz), 7.18 - 7.23 (m, 3 H), 7.27 - 7.38 (m, 6 H), 7.51 (dd, 2 H, J = 2.0 Hz, 8.7 Hz), 7.67 (d, 1 H, J = 2.0 Hz).
IR (KBr) 1741, 1593, 1494, 1459, 1387, 1369, 1249 cm-1.
HRMS (ESI, positive) calcd for C47H54NaO8S2Si (M+Na)+ 861.2827; found: 861.2955.
(56d)[2−アリルオキシ−5−(ヒドロキシメチル)フェニル][4’−(4−ブトキシフェニルチオ)−3’−(フェノキシスルホニル)−1,1’−ビフェニル−2−イル]メチル アセテート
実施例56(56c)で得られた[2−アリルオキシ−5−((t−ブチルジメチルシリルオキシ)メチル)フェニル][4’−(4−ブトキシフェニルチオ)−3’−(フェノキシスルホニル)−1,1’−ビフェニル−2−イル]メチル アセテート(0.39g、0.46mmol)、1.0Mテトラブチルアンモニウムフルオリド−テトラヒドロフラン溶液(0.93mL、0.93mmol)を使用して、実施例13(13c)と同様の操作を行い標題化合物の粗製物を得た。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=2:3)により精製を行い、標記目的化合物(0.33g、収率99%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CDCl3) δ 1.00 (t, 3 H, J = 7.4 Hz), 1.49 - 1.60 (m, 2 H), 1.77 - 1.88 (m, 2 H), 2.06 (s, 3 H), 4.02 (t, 2 H, J = 6.5 Hz), 4.21 (dd, 1 H, J = 5.0 Hz, 13.2 Hz), 4.30 (dd, 1 H, J = 5.0 Hz, 13.2 Hz), 4.48 - 4.57 (m, 2 H), 5.06 (dd, 1 H, J = 1.6 Hz, 17.1 Hz), 5.09 (dd, 1 H, J = 1.5 Hz, 10.6 Hz), 5.59 (dd, 1 H, J = 2.0 Hz, 5.9 Hz), 5.68 (tdd, 1 H, J = 5.0 Hz, 10.6 Hz, 17.1 Hz), 6.69 (d, 1 H, J = 8.4 Hz), 6.86 (d, 1 H, J = 8.3 Hz), 6.96 - 7.04 (m, 5 H), 7.18 - 7.38 (m, 9 H), 7.42 (dd, 1 H, J = 1.3 Hz, 7.7 Hz), 7.47 (d, 1 H, J = 1.8 Hz), 7.51 (dd, 2 H, J = 2.1 Hz, 8.8 Hz).
IR (Thin film) 3418, 1740, 1593, 1494, 1458, 1386, 1369, 1248 cm-1.
HRMS (ESI, positive) calcd for C41H40NaO8S2 (M+Na)+ 747.2062; found: 747.2094.
(56e)[2−アリルオキシ−5−(アジドメチル)フェニル][4’−(4−ブトキシフェニルチオ)−3’−(フェノキシスルホニル)−1,1’−ビフェニル−2−イル]メチル アセテート
実施例56(56d)で得られた[2−アリルオキシ−5−(ヒドロキシメチル)フェニル][4’−(4−ブトキシフェニルチオ)−3’−(フェノキシスルホニル)−1,1’−ビフェニル−2−イル]メチル アセテート(40mg、0.055mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(2mL)に溶解し、氷冷下、トリエチルアミン(28μL、0.28mmol)、メタンスルホニルクロリド(21μL、0.28mmol)を加え室温で1時間攪拌した。次いで、氷冷下アジ化ナトリウム(29mg、0.44mmol)を加え、50℃で1時間攪拌した。反応溶液を氷水(10mL)に注いで反応を停止し、酢酸エチルを用いて分液操作を行った。有機層を飽和食塩水で洗浄した後硫酸マグネシウムを用いて乾燥し、ろ過の後減圧下溶媒を留去して標題化合物の粗製物を得た。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:2)により精製を行い、標記目的化合物(35mg、収率85%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CDCl3) δ 1.00 (t, 3 H, J = 7.4 Hz), 1.47 - 1.60 (m, 2 H), 1.75 - 1.86 (m, 2 H), 2.05 (s, 3 H), 4.02 (t, 2 H, J = 6.5 Hz), 4.22 (s, 2 H), 4.20 - 4.27 (m, 1 H), 4.30 (dd, 1 H, J = 5.3 Hz, 13.1 Hz), 5.01 (d, 1 H, J = 16.7 Hz), 5.08 (d, 1 H, J = 10.9 Hz), 5.65 (tdd, 1 H, J = 5.3 Hz, 10.9 Hz, 16.7 Hz), 6.72 (d, 1 H, J = 8.4 Hz), 6.88 (d, 1 H, J = 8.3 Hz), 6.97 - 7.05 (m, 5 H), 7.16 (dd, 1 H, J = 1.8 Hz, 8.4 Hz), 7.18 - 7.38 (m, 9 H), 7.52 (d, 2 H, J = 8.6 Hz), 7.63 (d, 1 H, J = 1.5 Hz).
IR (Thin film) 2098, 1741, 1593, 1494, 1287, 1248 cm-1.
HRMS (ESI, positive) calcd for C41H39N3NaO7S2 (M+Na)+ 772.2127; found: 772.2131.
(56f)[2−アリルオキシ−5−[(ヘプタノイルアミノ)メチル]フェニル][4’−(4−ブトキシフェニルチオ)−3’−(フェノキシスルホニル)−1,1’−ビフェニル−2−イル]メチル アセテート
実施例56(56e)で得られた[2−アリルオキシ−5−(アジドメチル)フェニル][4’−(4−ブトキシフェニルチオ)−3’−(フェノキシスルホニル)−1,1’−ビフェニル−2−イル]メチル アセテート(49mg、0.065mmol)をジオキサン(1mL)に溶解し、そこへ飽和塩化アンモニア水(0.2mL)、亜鉛(43mg、0.65mmol)を加え、室温で30分間攪拌した。反応溶液をセライトろ過した後減圧下溶媒を留去し、残渣を酢酸エチルで希釈した。さらに飽和重曹水(5mL)、飽和食塩水で洗浄し、有機層を硫酸マグネシウムを用いて乾燥し、ろ過の後減圧下溶媒を留去して標題化合物の粗製物を得た。
得られた粗製物をメチレンクロリド(3mL)に溶解し、そこへヘプタン酸(11μL、0.078mmol)、N−エチル−N’−3−ジメチルアミノプロピルカルボジイミド塩酸塩(25mg、0.13mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール一水和物(18mg、0.13mmol)、トリエチルアミン(29μL、0.20mmol)を加え、室温で1時間30分攪拌した。飽和重曹水(2mL)を加え反応を停止した後、反応溶液に水(5mL)を加え酢酸エチルを用いて分液操作を行った。有機層を飽和食塩水で洗浄した後硫酸マグネシウムを用いて乾燥し、ろ過の後減圧下溶媒を留去して標題化合物の粗製物を得た。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:1)により精製を行い、標記目的化合物(44mg、収率81%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CDCl3) δ 0.87 (t, 3 H, J = 6.5 Hz), 1.00 (t, 3 H, J = 7.4 Hz), 1.22 - 1.33 (m, 6 H), 1.48 - 1.56 (m, 2 H), 1.56 - 1.64 (m, 2 H), 1.78 - 1.85 (m, 2 H), 2.07 (s, 3 H), 2.13 - 2.19 (m, 2 H), 4.02 (t, 2 H, J = 6.5 Hz), 4.15 - 4.24 (m, 2 H), 4.30 (dd, 2 H, J = 5.2 Hz, 14.2 Hz), 5.10 (d, 1 H, J = 18.3 Hz), 5.11 (d, 1 H, J = 10.3 Hz), 5.70 (tdd, 1 H, J = 5.2 Hz, 10.3 Hz, 18.3 Hz), 5.92 (brs, 1 H), 6.65 (d, 1 H, J = 8.4 Hz), 6.77 (s, 1 H), 6.85 (d, 1 H, J = 8.2 Hz), 6.94 - 7.03 (m, 4 H), 7.11 (d, 1 H, J = 8.4 Hz), 7.17 (d, 2 H, J = 8.0 Hz), 7.23 - 7.35 (m, 6 H), 7.38 (t, 1 H, J = 7.6 Hz), 7.42 (d, 1 H, J = 7.6 Hz), 7.50 (d, 2 H, J = 8.6 Hz).
IR (KBr) 3298, 1741, 1649, 1593, 1495, 1248 cm-1.
HRMS (ESI, positive) calcd for C48H53NNaO8S2 (M+Na)+ 858.3110 ; found: 858.3127.
(56g)[4’−(4−ブトキシフェニルチオ)−3’−(フェノキシスルホニル)−1,1’−ビフェニル−2−イル][5−[(ヘプタノイルアミノ)メチル]−2−ヒドロキシフェニル]メチル アセテート
実施例56(56f)で得られた[2−アリルオキシ−5−[(ヘプタノイルアミノ)メチル]フェニル][4’−(4−ブトキシフェニルチオ)−3’−(フェノキシスルホニル)−1,1’−ビフェニル−2−イル]メチル アセテート(59mg、0.071mmol)、トリフェニルホスフィン(9mg、0.036mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(1mg、0.001mmol)、トリエチルアミン(15μL、0.11mmol)、ギ酸(27μL、0.71mmol)を使用して、実施例28(28f)と同様の操作を行い標題化合物の粗製物を得た。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=2:1)により精製を行い、標記目的化合物(28mg、収率50%)を得た。
IR (KBr) 3404, 3285, 1645, 1593, 1491, 1458, 1248 cm-1.
HRMS (ESI, positive) calcd for C45H49NNaO8S2 (M+Na)+ 818.2797; found: 818.2762.
(56h)ナトリウム 4−(4−ブトキシフェニルチオ)−2’−[[5−[(ヘプタノイルアミノ)メチル]−2−ヒドロキシフェニル](ヒドロキシ)メチル]−1,1’−ビフェニル−3−スルホナート
実施例56(56g)で得られた[4’−(4−ブトキシフェニルチオ)−3’−(フェニルスルホニル)−1,1’−ビフェニル−2−イル][5−[(ヘプタノイルアミノ)メチル]−2−ヒドロキシフェニル]メチル アセテート(28mg、0.035mmol)、水酸化ナトリウム(14mg、0.35mmol)を使用して、実施例1(1c)と同様の操作を行い標題化合物の粗製物を得た。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(メタノール:メチレンクロリド=1:5)により精製を行い、標記目的化合物(10mg、収率41%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CD3OD) δ 0.88 (brs, 3 H), 1.00 (t, 3 H, J = 7.2 Hz), 1.28 (brs, 6 H), 1.47 - 1.61 (m, 4 H), 1.74 - 1.83 (m, 2 H), 2.17 (t, 2 H, J = 7.2 Hz), 4.02 (t, 2 H, J = 5.9 Hz), 4.18 (s, 2 H), 6.02 (s, 1 H), 6.59 (d, 1 H, J = 8.2 Hz), 6.75 (d, 1 H, J = 7.7 Hz), 6.91 - 7.03 (m, 4 H), 7.09 - 7.18 (m, 2 H), 7.23 - 7.36 (m, 2 H), 7.47 - 7.58 (m, 3 H), 7.90 (s, 1 H).
IR (KBr) 3310, 1648, 1593, 1495, 1458, 1244 cm-1.
HRMS (FAB, negative) calcd for C37H42NO7S2 (M-Na)+ 676.2403; found: 676.2404.
(実施例57)ジナトリウム 2−[(アセチルオキシ)[4’−(4−ブトキシフェニルスルホニル)−3’−スルホ−1,1’−ビフェニル−2−イル]メチル]−4−(ヘプチルオキシメチル)ベンゾアート
(57a)メチル 2−[(アセチルオキシ)[4’−(4−ブトキシフェニルチオ)−3’−フェノキシスルホニル−1,1’−ビフェニル−2−イル]メチル]−4−(ヘプチルオキシメチル)ベンゾアート
実施例43(43d)で得られた2−[(アセチルオキシ)[4’−(4−ブトキシフェニルチオ)−3’−フェノキシスルホニル−1,1’−ビフェニル−2−イル]メチル]−4−(ヘプチルオキシメチル)安息香酸(0.45g、0.55mmol)、炭酸カリウム(0.23g、1.7mmol)をジメチルホルムアミド(1.0mL)に懸濁させ、ヨウ化メチル(0.10mL、1.7mmol)を加え、1時間撹拌した。pH6.8リン酸緩衝水溶液(1mL)を加え反応を停止した後、水5mLを加え、エーテルを用いて分液操作を行った。有機層を硫酸マグネシウムを用いて乾燥し、ろ過の後減圧下溶媒を留去して粗製物を得た。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:9)により精製を行い、標記目的化合物 (0.28g,62%)を得た。
1HNMR (400 MHz, CDCl3) δ 0.88 (t, 3 H, J = 7.3 Hz), 1.00 (t, 3 H, J = 7.3 Hz), 1.24-1.38 (m, 8 H), 1.47-1.63 (m, 4 H), 1.81 (quintet, 2 H, J = 7.3 Hz), 1.96 (s, 3 H), 3.45 (t, 2 H, J = 6.6 Hz), 3.60 (s, 3 H), 4.02 (t, 2 H, J = 5.9 Hz), 4.51 (s, 2 H), 6.90 (d, 1 H, J = 8.1 Hz), 6.96-7.03 (m, 3 H), 7.05 (dd, 1 H, J = 1.5 Hz, 7.3 Hz), 7.19-7.34 (m, 8 H), 7.41 (dd, 1 H, J = 2.2 Hz, 8.8 Hz), 7.45 (s, 1 H), 7.52 (d, 2 H, J = 8.8 Hz), 7.81 (d, 1 H, J = 2.2 Hz), 7.87 (d, 1 H, J = 8.1 Hz).
IR (neat) 1743, 1723, 1593 cm-1.
HRMS (ESI, positive) calcd for C47H52NaO9S2 (M+Na)+ 847.2950; found: 847.2958.
(57b)メチル 2−[(アセチルオキシ)[4’−(4−ブトキシフェニルスルホニル)−3’−フェノキシスルホニル−1,1’−ビフェニル−2−イル]メチル]−4−(ヘプチルオキシメチル)ベンゾアート
実施例57(57a)で得られたメチル 2−[(アセチルオキシ)[4’−(4−ブトキシフェニルチオ)−3’−フェノキシスルホニル−1,1’−ビフェニル−2−イル]メチル]−4−(ヘプチルオキシメチル)ベンゾアート(94mg、0.11mmol)をメチレンクロライド(0.3mL)に溶解し0℃に冷却した後、m−クロロ過安息香酸(22mg、0.13mmol)を加え1時間撹拌した。飽和重曹水(0.5mL)を加え反応を停止した後、水5mLを加えエーテルを用いて分液操作を行った。有機層を硫酸マグネシウムを用いて乾燥し、ろ過の後減圧下溶媒を留去して粗製物を得た。薄層シリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=3:7)により精製を行い、標記目的化合物 (45mg,38%)を得た。
1HNMR (500 MHz, CDCl3) δ 0.87 (t, 3 H, J = 6.8 Hz), 0.95 (t, 3 H, J = 6.8 Hz), 1.22-1.36 (m, 8 H), 1.46 (sextet, 2 H, J = 6.8 Hz), 1.55-1.62 (m, 2 H), 1.75 (quintet, 2 H, J = 6.8 Hz), 1.85 (s, 3 H), 3.44 (t, 2 H, J = 6.8 Hz), 3.62 (s, 3 H), 3.98 (t, 2 H, J = 5.9 Hz), 4.48 (s, 2 H), 6.94 (d, 1 H, J = 8.8 Hz), 7.01 (t, 2 H, J = 5.9 Hz), 7.20-7.36 (m, 9 H), 7.52 (s, 1 H), 7.87 (d, 1 H, J = 7.8 Hz), 7.93 (d, 2 H, J = 8.8 Hz), 8.04 (s, 1 H), 8.57 (d, 1 H, J = 8.8 Hz).
IR (neat) 1744, 1721, 1593 cm-1.
HRMS (ESI, positive) calcd for C47H52NaO11S2 (M+Na)+ 879.2849; found: 879.2899.
(57c)ジナトリウム 2−[(アセチルオキシ)[4’−(4−ブトキシフェニルスルホニル)−3’−スルホ−1,1’−ビフェニル−2−イル]メチル]−4−(ヘプチルオキシメチル)ベンゾアート
実施例57(57b)で得られたメチル 2−[(アセチルオキシ)[4’−(4−ブトキシフェニルスルホニル)−3’−フェノキシスルホニル−1,1’−ビフェニル−2−イル]メチル]−4−(ヘプチルオキシメチル)ベンゾアート(40mg、0.047mmol)、水酸化ナトリウム(40mg,1.0mmol)を用い、実施例1(1c)と同様の操作を行った。C18逆相カラムクロマトグラフィー(アセトニトリル:水=0:10〜4:6)により精製し、標記目的化合物(34mg,95%)を得た。
1HNMR (500 MHz, CD3OD) δ 0.88 (t, 3 H, J = 6.8 Hz), 0.97 (t, 3 H, J = 6.8 Hz), 1.22-1.33 (m, 8 H), 1.45-1.54 (m, 4 H), 1.76 (quintet, 2 H, J = 7.8 Hz), 3.36 (t, 2 H, J = 6.8 Hz), 4.04 (t, 2 H, J = 6.8 Hz), 4.29 (d, 1 H, J = 12.7 Hz), 4.33 (d, 1 H, J = 12.7 Hz), 6.85 (s, 1 H), 7.01 (d, 2 H, J = 8.8 Hz), 7.15 (d, 2 H, J = 6.8 Hz), 7.28 (d, 1 H, J = 7.8 Hz), 7.35 (t, 1 H, J = 7.8 Hz), 7.43 (t, 1 H, J = 7.8 Hz), 7.63 (d, 1 H, J = 7.8 Hz), 7.68 (d, 1 H, J = 7.8 Hz), 7.93 (d, 2 H, J = 8.8 Hz), 8.01 (d, 1 H, J = 7.8 Hz), 8.15 (s, 1 H).
IR (neat) 3422, 1666, 1593, 1558 cm-1.
HRMS (ESI, negative) calcd for C38H42NaO10S2 (M-Na)- 745.2117; found: 745.2138.
試験例1:細胞内サイクリックAMP(cAMP)濃度変化測定試験
Edg-1発現細胞をS1Pで刺激した際に生じる細胞内cAMPの濃度変化を測定した。Edg-1を発現させたCHO細胞を96穴プレート(コーニング社)に4×104個/ウェルで播種し、37℃、5%CO2存在下で一晩培養した。翌日、無血清培地に交換して37℃、5%CO2存在下で15分間培養し、次いで1mMの3-イソブチル-1-メチルキサンチン(IBMX)を含む培地で37℃、5分間前処理した後、1mMのIBMX、30μMのフォルスコリン、100nMのS1P、及び被検化合物またはジメチルスルホキシド(DMSO)を含む培地に交換して37℃で15分間刺激した。培地を除去後、1% トライトン X-100溶液で細胞を溶解し、cAMP femtomolar kit(日本シェーリング社)を用いて溶液中のcAMP濃度を測定した。また、個々の被検化合物についてIC50値を求めて下記の表に示した。
Figure 2005120047
試験例2:HUVEC[3H]チミジン取り込み試験
HUVECを1%ウシ胎児血清を含むHuMedia培地(クラボウ社)に懸濁し、96穴プレート(コーニング社)に2,500個/ウェルで播種して37℃、5%CO2存在下で一晩培養した。翌日これにS1Pもしくは血管内皮細胞増殖因子(VEGF)を、各々終濃度100nM及び10ng/mlとなるように加えた。次いでDMSOまたは実施例36の化合物を種々の濃度で加えた後、同条件下で24時間培養した。各ウェルに0.4μCiの[3H]チミジン溶液(アマシャム社)を添加し、同条件下で更に6時間培養した後、セルハーベスター(HARVESTER 96、トムテック社)を用いてHUVECをβプレート上に回収した。βプレート上の放射活性を1205 BETAPLATE(ワラック社)で測定し、各ウェルの[3H]チミジン取り込み量を求めた。100nMのS1Pもしくは10ng/mlのVEGFにより惹起された、HUVECの[3H]チミジン取り込み亢進現象に対する実施例36の化合物のIC50値は、各々18nM及び<14nMであった。
試験例3:HUVEC遊走試験
遊走試験には96穴ケモタキシスチャンバー(Neuro Probe社)を用いた。8μm孔のフィルター(同社)を0.5mg/mlのマトリゲル溶液(ベクトンディッキンソン社)に浸し、室温で1時間放置した。HUVECを無血清培地に懸濁し、DMSOまたは種々の濃度の実施例36の化合物を加えた後、37℃、5%CO2存在下で10分間培養した。ケモタキシスチャンバーの下層に100nMのS1Pまたは10ng/mlのVEGFを含む無血清培地を入れ、フィルターをセットし、上層に先述のHUVEC懸濁液(8×104個)を加え、同条件下で4時間培養した。フィルターをディフ・クイック(国際試薬社)で染色し、非遊走細胞を除去した後、スペクトラレインボーサーモ(テカンジャパン社)でOD595を測定し、遊走した細胞数の指標とした。100nMのS1Pを遊走刺激とした場合、実施例36の化合物のIC50値は0.65μMであった。一方で、10ng/mlのVEGFによるHUVECの遊走に対しては、実施例36の化合物は14μMにおいても全く阻害効果を示さなかった。
試験例4:HUVEC管腔形成試験
HUVECをMedium 199培地(インビトロジェン社)に無血清状態で懸濁し、バイオコート・マトリゲルベースメントメンブレンマトリックス・48穴プレート(ベクトンディッキンソン社)に5×104個/mlの細胞密度で400μl播種した。次いでDMSOまたは種々の濃度の実施例36の化合物を添加し、更にアラマーブルー(大日本製薬株式会社)を40μl加えて混合した。これに80%エタノールもしくは終濃度1μMのS1Pを加えた後、37℃、5%CO2存在下で3時間培養した。各ウェルの培養上清200μlを新しい平底96穴プレート(コーニング社)に分取し、後の細胞毒性試験に用いた。残りの培養上清を除去し、3.7%ホルマリン/PBSで細胞を固定後、ディフ・クイックで染色し、染色された管腔像を位相差顕微鏡下(倍率:接眼10倍、対物4倍)にデジタルカメラで撮影した。画像を血管新生定量ソフトウェア(クラボウ社)を用いて解析し、管腔の総延長を数値化した。HUVECの管腔形成に対する実施例36の化合物のIC50値は0.23μMであった。アラマーブルーの還元量は細胞の代謝活性と比例する。そこで、先述の平底96ウェルプレートをARVO SX(ワラック社)で測定し、530nm励起時に放出される590nmの蛍光強度をもって還元型アラマーブルーの絶対量とした。実施例36の化合物は14μMにおいても590nmの蛍光強度をわずかに低下させるのみであったので、HUVEC管腔形成試験における実施例36の化合物の阻害効果は細胞毒性によるものではないと考えられる。

Claims (4)

  1. 下記の一般式(I):
    Figure 2005120047
    〔式中、
    1は水素原子又は炭素原子数1〜17個のアルキル基[該アルキル基は鎖中に2重結合、3重結合、ベンゼン環(該ベンゼン環は下記の「置換基群A」から選択された1個又は2個以上の置換基を有していてもよい)、酸素原子、硫黄原子、スルフィニル基、スルホニル基、−N(R4)−(式中、R4は水素原子、アルキル基、アラルキル基、又はフェニル基を示す)、及びカルボニル基からなる群から選ばれる部分構造を1個又は2個以上含んでいてもよく、また該アルキル基は下記の「置換基群A」から選択された1個又は2個以上の置換基を有していてもよい]を示し;
    2はC環上の置換可能な任意の位置に存在する1個ないし3個の同一又は異なる置換基を示し、該置換基は、水素原子、ヒドロキシ基、カルボキシル基、ニトロ基、ハロゲン原子、アルコキシ基、アルケニルオキシ基、アルキニルオキシ基、アラルキルオキシ基、アミノ基、アルキルアミノ基、アルカノイルアミノ基、アルキルチオ基、及び炭素原子数1〜6個のアルキル基(該アルキル基は下記の「置換基群A」から選択された1個又は2個以上の置換基を有していてもよい)からなる群から選ばれる置換基であり;
    3はD環上の置換可能な任意の位置に存在する1個ないし5個の同一又は異なる置換基を示し、該置換基は、水素原子、ヒドロキシ基、アラルキルオキシ基、アルキルアミノ基、アルカノイルアミノ基、アルキルチオ基、カルボキシル基、ニトロ基、ハロゲン原子、炭素原子数1〜10個のアルコキシ基(該アルコキシ基は下記の「置換基群A」から選択された1個又は2個以上の置換基を有していてもよい)、アルケニルオキシ基、アルキニルオキシ基、及び炭素原子数1〜6個のアルキル基(該アルキル基は下記の「置換基群A」から選択された1種又は2種以上の置換基を有していてもよい)からなる群から選ばれる置換基であり;
    Xはアルキルアミノ基、ヒドロキシ基、アミノ基、又は炭素原子数1〜6個のアルコキシ基(該アルコキシ基は下記の「置換基群A」から選択された1個又は2個以上の置換基を有していてもよい)を示し;
    Yはカルボキシル基、スルホ基、又はホスホノ基を示し;
    Zは酸素原子、硫黄原子、−N(R4)−(式中、R4は前記と同義である)、カルボニル基、スルフィニル基、スルホニル基、又はメチレン基(該メチレン基は下記の「置換基群A」から選択された1個又は2個以上の置換基を有していてもよい)を示し;
    Aで表される環は5又は6員の飽和又は不飽和の炭化水素環を示し、該環は酸素原子、窒素原子、又は硫黄原子からなる群から選ばれる環構成原子を1個又は2個以上有していてもよく、該環は該環上の置換可能な任意の位置に下記の「置換基群A」から選択された置換基を1個又は2個以上有していてもよく;
    Bで表される環は上記式に示される1個の−C=C−を部分構造として含む4ないし7員の飽和又は不飽和の炭化水素環を示し、該環は、酸素原子、窒素原子、又は硫黄原子からなる群から選ばれる環構成原子を1個又は2個以上有していてもよく、該環は該環上の置換可能な任意の位置に下記の「置換基群A」から選択された置換基を1個又は2個以上有していてもよい。
    「置換基群A」
    アルコキシ基、アルケニルオキシ基、アルキニルオキシ基、アラルキルオキシ基、アルキルアミノ基、アルカノイルアミノ基、アルキルチオ基、カルボキシル基、ニトロ基、ハロゲン原子、アミノ基、ヒドロキシ基、オキソ基、シアノ基〕
    で表される化合物、その塩、又はそのエステル。
  2. 請求項1に記載の一般式(I)で表される化合物、薬理上許容されるその塩、及び薬理上許容されるそのエステル、並びにそれらの水和物及びそれらの溶媒和物からなる群から選ばれる物質を有効成分として含む医薬。
  3. EDGが関与する疾患の予防及び/又は治療のための請求項2に記載の医薬。
  4. 炎症疾患、異常な血管新生を伴う疾患、脳血管痙攣、脳虚血、癌関連疾患、脳梗塞、心筋梗塞症、腎炎、肺炎、免疫性疾患、クローン病、大腸炎、又は慢性下痢の予防及び/又は治療のための請求項2に記載の医薬。
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