JP2005118683A - 塗装装置および塗装方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 小径容器や小径筒等の内面を塗装する際、薄く斑のない均一な塗膜を形成することができるようにする。
【解決手段】 光学フード6をステージ7aで保持し、シャフト1を回転部3で回転させる。次に、供給された塗料を、ガイド4からシャフト1の上端部内側に滴下する。シャフト1の内側に滴下された塗料は、重力によりシャフト1の内面を伝わって流れ落ち、シャフト1の下部に至る。シャフト1の下端に到達した塗料は、シャフト1の高速回転による遠心力で微粒化され、ノズル10から回転外周方向に噴霧される。次に、ステージ7aを上下方向に移動させることにより、シャフト1の下端の塗料噴霧部に光学フード6を通過させ、光学フード6の内面を塗装する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、開口を有した小径容器や小径筒等、円筒形状の内面を有する被塗装物を、内面塗装する塗装装置に関するものである。この塗装装置は、例えば、赤外線カメラ用の光学フードの内面塗装に適用されて好適である。
従来から、小径容器や小径筒等の被塗装物の内面を塗装する方法に関して、様々な提案がなされている。
この様な塗装方法の一例として、従来、塗料噴射ノズルを小径容器の口に差込むか、塗料噴射ノズルを小径容器の口にのぞませて塗料を噴射し、内側を塗装する塗装方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−176335号公報(第10段落乃至第15段落、第2図)
特許文献1記載の従来の塗装方法では、塗料噴射ノズルを回転させ、塗料噴射ノズル下方向に塗料を噴射することによって、円錐形状の末広がりを持つように塗料を噴霧する。塗料噴射ノズルは上下動させて、小径容器を深さ方向に移動させる。これによって、小径容器内にまんべんなく霧化塗料を塗着させることができる。
しかし、このような従来の塗装方法では、容器内面に薄く均一に塗膜を得ることができず、容器内面に、斑様に厚い塗膜が形成されることがあった。このため、例えば、従来の塗装方法を用いて樹脂塗料で内面塗装した容器を、低温度で使用する場合、この厚い塗膜部分に熱応力が加わって、塗装面にひびや割れが発生した。
したがって、従来の塗装方法では、薄く斑のない均一な厚さの塗膜が要求される被塗装物には適用できない、という問題があった。
この発明は、係る課題を解決するために成されたものであって、被塗装物の内面に、薄くて斑を抑えた、均一な塗膜を形成することができるようにすることを目的とする。
この発明による塗装装置は、管内への塗料の供給口が設けられ、当該管内へ供給された塗料を管下から噴出するノズルを有したシャフトと、上記シャフトを回転させる回転部と、上部が開口し円筒状の内面を有した被塗装物を、保持する保持部と、上記シャフトが上記被塗装物の開口内へ挿入された状態で、上記シャフトまたは被塗装物をシャフトの軸方向へ移動させる駆動部とを備えて、上記ノズルの先端に、径外方向へ屈曲した尖先が形成されたものである。
また、この発明による塗装方法は、上部が開口し円筒状の内面を有した被塗装物を、塗装する塗装方法であって、上記ノズルを軸周りに、毎分30,000回転以上の回転数で回転させる第1の工程、上記ノズルに塗料を供給する第2の工程、上記ノズルが上記被塗装物の内側に至るように、上記ノズルまたは上記被塗装物をノズル軸方向に移動させる第3の工程、の工程順序で塗装するものである。
これによって、被塗装物の内面に、薄く斑なく塗装することが可能となり、また、塗装面への塗料のたれも防止することができ、均一な膜厚を得ることができる。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施形態1に係る塗装装置の構成を示す断面図であり、図1(a)は被塗装物の上側の内側面(6a)を塗装している状態を示し、図1(b)は被塗装物の下側の内側面(6b)を塗装している状態を示す部分断面図である。本実施の形態では、被塗装物として、特に赤外線カメラに用いられる光学フードを例に説明する。
図1(a)、(b)において、ヘッド11aは、シャフト1、軸受部2、回転部3、ガイド4、およびハウジング5を保持して、回転霧化頭として機能する。シャフト1は、上端に穿孔が設けられ、円筒形状を成す細長い管で形成されている。シャフト1の下側先端には、塗料噴霧部であるノズル10が設けられる。このノズル10は、先端部が360°末広がりに径外方向へ屈曲して、先端に鋭く尖った尖先が形成されている。シャフト1の外周は、軸受部2の内輪に保持されて、回転自在に軸支される。軸受部2は、スラスト方向(上下方向)に2つのベアリングを並列に配置して構成され、各ベアリングの外輪はハウジング5によって保持される。
ハウジング5は、上部外周に円錐形状のテーパ筒が形成される。ヘッド11aには、テーパ穴が形成され、このテーパ穴はハウジング5のテーパ筒と嵌合する。この状態で、ハウジング5はヘッド11aに固定される。これによって、軸受部2がヘッド11aに対して軸ずれを生じないように設置される。この場合、ノズル10から噴霧される塗料が脈動しないように、例えばシャフト1の先端の振れを、0.01mm以下に設定すると良い。
回転部3は、ハウジング5の上部に設けられて回転力を発生する。回転部3は、例えばエアモータや回転電動機(電気モータ)で構成される。回転部3がエアモータで構成される場合、回転部3は羽根車(図示せず)を有しており、羽根車はシャフト1の外筒に固定される。そして、回転部3に対して図示しないエア供給路からエアが供給される。羽根車は供給エアの流れによって回転し、エアの圧力と流速に応じて羽根車の回転数が調整される。また、回転部3が電気モータで構成される場合は、回転部3のロータ側はシャフト1を保持し、回転部3のステ−タ側はヘッド11aに固定される。
シャフト1の上端の穿孔には、定量供給装置(図示せず)から供給された塗料を、シャフト1内に滴下するためのガイド4が挿入されている。ヘッド11aは、側面がアーム11bに支持されている。アーム11bは直立台7bの側面に固定される。直立台7bはステージ7aとともに本体7を構成する。ステージ7aは光学フード6を保持する保持部として機能する。
光学フード6は、上部に開口穴を有し円筒形状または多角柱形状の内面を有した被塗装物である。光学フード6の内面は、例えば、円筒面、円筒テーパ面または角柱面を成して、互いに径または対辺との距離の異なった複数の内側面が上下に積まれて構成され、各内側面は段部を成して接続される。なお、光学フード6の内面形状は、円筒面や正多角柱に近い形状のほうが望ましく、例えばシャフト1の軸に垂直な面の断面が長方形である場合には、異なる対辺同士の距離の差が小さい方が好ましい。
図1の例では、光学フード6の内面が、円筒面の内側面6aと、四角柱面の内側面6bで構成されている。また、内側面6aと内側面6bはリング形状の内側水平面6cで接続され、内側面6a、内側面6b、内側水平面6cの接続部分は段部を構成する。光学フード6の内側面6a、6bは、内径がφ10mm〜φ100mmの大きさを持つ。光学フード6は、ステージ7aの装着用穴に装着されて保持固定される。
ステージ7aは、駆動部7cに取付られる。駆動部7cは、直立台7bに対して、ステージ7aを上下方向(垂直方向またはシャフト1の軸方向)に移動させる。ステージ7aは、任意の速度、ストロークで上下動する。これによって、光学フード6はステージ7aとともに上下動する。
シャフト1は、回転部3に回転駆動されて、シャフト1の円筒軸を回転中心として高速回転する。このため、シャフト1は軸受部2の内輪との回転磨耗や、軸受部2の回転に伴なう摩擦熱によって変形のし難い材料を用いる。また、シャフト1は、光学フード6の開口穴に挿入でき、かつ内面に均等に塗料を噴霧することができるように、外径が適当な大きさに設定されている。例えば、シャフト1として、管長が73mm、外径がφ3mm、内径がφ2mmのステンレスを用いるのが好適である。
なお、回転磨耗による耐久性の許容範囲内であれば、回転による摩擦熱を拡散するために、より熱伝導率の高い銅合金やアルミニウム合金を用いても良い。シャフト1は上部から下部に渡って、内径および外径が均等である。ノズル10は、先端に向かってくびれた形状を成し、上記シャフト1の外径よりも径が小さくなるように凹んだ狭口部分を有している。また、先端は上記シャフト1の外径とほぼ同径となる広口部分を成す。ノズル10は、シャフト1と一体的にもしくはシャフト1の先端に接合されて形成される。
次に、本実施の形態1による内面塗装装置の動作について説明する。
まず、光学フード6をステージ7aの装着穴に挿入し、ステージ7aに対して保持固定する。次に、シャフト1を回転部3で回転させ、シャフト1の回転数が規定の回転数に達するように、回転数を調整する。シャフト1は、その規定された回転数(例えば50,000min−1)で回転を続ける。このとき、シャフト1(すなわちノズル10)の規定の回転数は、30,000min−1以上であることが好ましい。これによって、塗料が微粒化され薄く斑なく塗装することができる。
なお、回転部3がエアモータである場合は、上述したように供給されるエアの圧力や流速を変化させて回転数を調整する。例えば、予め回転数とエア圧力との関係が規定されており、供給エアを所定のエア圧力に調整することによって、所定の回転数を与える。また、回転部3が電気モータである場合は、電気モータへの印加電圧や印加電流を制御して回転数を調整する。
続いて、図示しない定量供給装置からガイド4に塗料が供給される。この供給された塗料は、ガイド4からシャフト1の上端部で管内に滴下される。シャフト1の内側に滴下された塗料は、重力によりシャフト1の内面を伝わって流れ落ち、シャフト1の下部に至る。シャフト1の下端に到達した塗料は、シャフト1の回転による遠心力で微粒化され、ノズル10の先端から回転外周方向に噴霧される。このとき、ノズル10の先端に尖先が設けられているので、ノズル10の高速回転とも相まみれて、ノズル10から噴霧される塗料は微粒化された状態を維持したまま、ノズル10の先端で抵抗を受けずに噴出される。すなわち、先端の尖先形状とノズル10の末広がり形状によって、微粒化された塗料はノズル10から切れが良く噴出される。
続いて、駆動部7cは、シャフト1に対してステージ7aを上方向に移動させる。シャフト1のノズル10は、光学フード6上部の開口穴を通じて、光学フード6の内部に挿入される。かくして、ノズル10から噴霧された塗料は、遠心力によってノズル10の水平方向に拡散し、光学フード6の内面に吹き付けられて、光学フード6の内面が塗装される。このとき、例えば、ノズル10からの塗料の吐出量を1.5ml/min、ステージ7aの移動速度を13mm/sに設定するのが望ましい。これによって、塗装の膜厚は0.07mm以下に抑えることができる。なお、塗装の膜厚は、ステージ7aの移動速度によって調整され、速度が速いほど膜厚が薄くなり、速度が遅いほど膜厚が厚くなる。
また、駆動部7cは、光学フード6の内面形状に応じて、ステージ7aの移動速度を可変させるための、図示しない制御部を設けても良い。制御部には、塗装の膜厚と塗装面との距離に応じて、ステージ7aに適切な移動速度を与える移動速度パラメータが規定されている。したがって、光学フード6の内面形状に応じて所望の一定厚さの塗装膜を得るように、塗装面との距離に応じて、予め規定された移動速度パラメータから適切なものを選択し、ステージ7aの移動位置に対応して予め駆動部7cの制御指令を設定すれば良い。
例えば、ノズル10が光学フード6の内側面6aの水平方向延長上に位置して、ノズル10と内側面6aとの距離が長いときは、ステージ7aが遅い移動速度で移動するように、制御部の移動速度パラメータを設定する。また、ステージ7aの移動によって、ノズル10が光学フード6の内側面6bの水平方向延長上に位置して、ノズル10と内側面6bとの距離が短くなるときは、ステージ7aが速い移動速度で移動するように、制御部の移動速度パラメータを設定する。
このように設定された制御部からの制御指令によって、駆動部7cはステージ7a、すなわちシャフト1先端に設けられたノズル10を、次のように動作させる。
まず、図1(a)に示すように、ノズル10が光学フード6の内側面6aの水平方向延長上に位置し、ノズル10と内側面6aとの距離が長いときは、駆動部7cはステージ7aを遅い移動速度で移動させる。次に、図1(b)に示すように、ステージ7aが上方へ移動する。これに伴なって、図示しない位置検出器により、光学フード6の内側面6bにおける、水平方向延長上の所定の位置L0にノズル10が達したことが検出される。かくして、ノズル10と内側面6bとの距離が短くなると、駆動部7cはステージ7aを速い移動速度で移動させる。すなわち、駆動部7cは、ノズル10と塗装面(光学フード6の内側面)との距離が近い場合はノズル10を速く移動させ、ノズル10と塗装面との距離が遠い場合はノズル10を遅く移動させる。
従って、本実施の形態による塗装方法は、第1の工程としてノズル10を軸周りに、毎分30,000回転以上の回転数で回転させる。次いで、第2の工程として、ノズル10に塗料を供給して、塗料の噴霧を開始する。さらに続いて、第3の工程としてノズル10が被塗装物の内側に至るように、ノズル10または被塗装物をノズル10の軸方向に移動させることによって、被塗装面の塗装を開始する。このとき、第3の工程では、被塗装面とノズル10との距離に応じて、ノズル10の移動速度を可変する。
なお、上述の例では、光学フード6側がシャフト1の軸方向に上下動する例について説明したが、ノズル10と光学フード6との上下方向の位置が相対移動すれば良く、シャフト1側がシャフト1の軸方向に上下動する構成であっても良い。
以上により、本実施の形態1では、管内への塗料の供給口が設けられ、当該管内へ供給された塗料を管下から噴出するノズル(10)を有したシャフト(1)と、シャフト(1)を回転させる回転部(3)と、上部が開口し円筒状の内面を有した被塗装物(光学フード6)を、保持する保持部(ステージ7a)と、シャフト(1)が被塗装物の開口内へ挿入された状態で、シャフト(1)または被塗装物を上下動させる駆動部(7c)とを備え、ノズル(10)の先端に径外方向へ屈曲した尖先が形成されるように、塗装装置を構成したことを特徴とする。
これによって、薄く斑なく塗装することが可能となり、塗料のたれも防止することができ、均一な膜厚を得ることができる。
このため、例えば、赤外線カメラ素子を、低温の環境下(例えば−180℃)で作動させ、赤外線カメラ素子の周辺に光学フード6を設置しても、光学フード6の塗膜の一部への応力集中を抑えることができ、塗膜の割れや剥離を防ぐことができる。
また、斑による素地の露出を防ぐことができ、入射光の反射を抑えることも可能となって、赤外線カメラの光学特性の劣化を防ぐことが可能となる。
さらに、被塗装面とノズル10との距離に応じて、シャフト1の移動速度を変化させることにより、被塗装物の内面が上下方向でノズル10からの距離の異なる複数の面で構成されている場合であっても、一定の膜厚で塗装することができる。
実施の形態2.
図2は、本発明の実施形態2に係る内面塗装装置を示すものであり、塗装装置の構成を示す断面図である。図において、実施の形態1の図1と同一の符号のものは同一相当のものを示す。
図において、ヘッド11aの下部には、シャフト1の先端に向けてエア噴流を噴出するためのシェイプエア噴出口8が設けられている。シェイプエア噴出口8は、シャフト1の先端に向けて、斜め下方にエア噴流8aを噴出できるように形成される。シェイプエア噴出口8は、シャフト1の回転軸に対して同芯円上に複数箇所形成することが好ましい。シェイプエア噴出口8には圧力又は流量が制御できるエア供給源(図示せず)が接続されている。その他の構成及び動作については、実施形態1の図1と同様である。
シェイプエア噴出口8から、ノズル10に向かって斜め下方向に噴出されたエア噴流8aは、ノズル10の先端に吹き付けられて、ノズル10から噴出される塗料の噴霧角度を、水平に対して斜め下方に変化させる。
本実施の形態においては、シェイプエア噴出口8から噴出されるエア噴流8aにより、塗料の噴霧角度θが変えられることに特徴がある。
まず、光学フード6をステージ7aで保持し、次に、シャフト1をモータ3で回転させ、塗料をガイド4からシャフト1に滴下する。シャフト1の内側に滴下された塗料は重力によってシャフト1の内面を伝わって流れ落ち、シャフト1の下端に到達した塗料は、シャフト1の回転による遠心力で微粒化され、ノズル10から噴霧される。
次いで、ステージ7aの上方向への移動に伴なって、ノズル10が予め設定された所定の位置L1(位置L0よりも上方)に達すると、図示しないエア供給源からシェイプエア噴出口8に対してエア供給が成される。かくして、シェイプエア噴出口8からエア噴流8aが噴出されて、ノズル10にエア噴流8aが吹き付けられる。この場合、予め設定する所定の位置L1を適宜設定することによって、エア供給の開始位置を調整することができる。
実施の形態1に示した例では、ノズル10から噴霧される塗料が回転外周方向に飛散する。この場合、塗料は水平方向もしくは水平面に対して僅か斜め下方向に、一定の角度で噴霧されるため、光学フードの内側面6aは塗装されるが、光学フード内側水平面6cは均一の塗膜を得るような充分な塗装が成されない。
しかし、本実施の形態では、シェイプエア噴出口8からエア噴流8aが噴出されノズル10に吹き付けられて、水平面に対する塗料の噴霧角度θ(水平面に対し斜め下向きが正)が変わる。これによって、塗料が光学フード6の内側水平面6cに吹き付られる。
なお、塗料の噴霧角度θは、エア噴流8aの圧力又は流量を変化させることによって適宜調整することが可能である。
このように、本実施の形態によれば、ノズル10から噴霧される塗料の噴霧角度を変化させることによって、塗料が光学フード6の内側面6aのみに付着することを防止し、光学フード6の内側水平面6cにも塗装することができる。このため、光学フード6の形状に係わらず、全体に渡って均一な膜厚を得ることが可能となる。
勿論、この場合、光学フード6の内側面とノズル10との距離に応じて、シャフト1の移動速度を可変させても良いことは言うまでもない。
実施の形態3.
図3は、本発明の実施形態3に係る塗装装置を示すものであり、塗装装置の構成を示す断面図である。図において、実施の形態2の図2と同一の符号のものは同一相当のものを示す。
図において、ベアリングカバー9は、ハウジング5の下部に取付けられて、ベアリング2を下方から覆っている。ベアリングカバ−9はシャフト1と近接し、かつ接触しないように形成されている。その他の構成及び動作については、実施形態2の図2と同様である。
なお、ベアリングカバー9とシャフト1との間に、樹脂シール(例えばゴム製シール)を設けて、ベアリングカバー9とシャフト1との隙間からの油分の染み出しや漏れを防止しても良い。
ハウジング5の下部に取付けられたベアリング2は、ベアリング2の中に塗られている潤滑剤やベアリング2の摩耗粉が回転中に飛散する。この飛散物が光学フード6に付着すると、塗料の密着性を低下させることになる。しかし、本実施の形態3においては、ベアリングカバー9を油受として設けることによって、ベアリング2から潤滑剤や摩耗粉が飛散した場合でも、光学フード6に付着することを防止できる。これにより、ベアリング2からの飛散物の付着による塗料の密着性低下を防ぎ、塗膜の品質を確保できる。
勿論、本実施の形態における他の態様として、ベアリング2に無潤滑軸受を用いても良い。無潤滑軸受としては、例えば、通常良く知られた固体潤滑軸受や、プラスチック製無潤滑軸受を用いると良い。この場合、油が飛散することがないので、ベアリングカバー9に油受を設置しなくともいいことは言うまでもない。
なお、上述した実施の形態1から3は、いずれも赤外線カメラに用いられる光学フードに、本件発明を適用した場合を説明した。
しかし、言うまでもなく、各実施の形態で説明した発明は、小径容器や小径筒等の被塗装物の内面を均一に塗装するものであれば、他の用途にも利用できる。例えば、小径の固体潤滑軸受けについて、軸受け内面への固体潤滑剤を塗布する装置に適用しても良い。
本発明の実施の形態1による、塗装装置の構成を示す断面図である。 本発明の実施の形態2による、塗装装置の構成を示す断面図である。 本発明の実施の形態3による、塗装装置の構成を示す断面図である。
符号の説明
1 シャフト、2 軸受部、3 回転部、4 ガイド、5 ハウジング、6 光学フード、7a ステージ(保持部)、7c 駆動部、8 シェイプエア噴出口、9 ベアリングカバー(油受)、10 ノズル、11a ヘッド。

Claims (7)

  1. 管内への塗料の供給口が設けられ、当該管内へ供給された塗料を管下から噴出するノズルを有したシャフトと、
    上記シャフトを回転させる回転部と、
    上部が開口し円筒状の内面を有した被塗装物を、保持する保持部と、
    上記シャフトが上記被塗装物の開口内へ挿入された状態で、上記シャフトまたは被塗装物をシャフトの軸方向へ移動させる駆動部とを備え、
    上記ノズルの先端に、径外方向へ屈曲した尖先が形成された塗装装置。
  2. 上記回転部は、上記シャフトの回転数を毎分30,000回転以上としたことを特徴とする請求項1記載の塗装装置。
  3. 上記ノズル先端の外周に対して、エアを供給するエア供給部を備えたことを特徴とする請求項1もしくは請求項2に記載の塗装装置。
  4. 上記駆動部は、上記被塗装物の内面形状に応じて、上記シャフトの移動速度を変化させる制御部を備えたことを特徴とする請求項1から請求項3の何れかに記載の塗装装置。
  5. 上記回転部は、上記シャフトを無潤滑軸受で回転自在に軸支したことを特徴とする請求項1から請求項4の何れかに記載の塗装装置。
  6. 上記ノズル下方に、油受を備えたことを特徴とする請求項1から請求項5の何れかに記載の塗装装置。
  7. 上部が開口し円筒状の内面を有した被塗装物を、塗装する塗装方法であって、
    上記ノズルを軸周りに、毎分30,000回転以上の回転数で回転させる第1の工程、 上記ノズルに塗料を供給する第2の工程、
    上記ノズルが上記被塗装物の内側に至るように、上記ノズルまたは上記被塗装物をノズル軸方向に移動させる第3の工程、
    の工程順序で塗装する塗装方法。
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