JP2005116688A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ガードリングの外周付近における絶縁膜の段差を緩和できるようにした半導体装置及びその製造方法を提供する。
【解決手段】
素子領域を囲むようにICチップ100の周縁部上に設けられたガードリング130と、このガードリング130を覆うようにシリコン基板101上に設けられた第1〜第5層間絶縁膜105、107、111、113、117及び、第1、第2パッシベーション膜119、121とを備え、このガードリング130は、シリコン基板101上に積層された第1配線層131と、第2配線層133と、第3配線層135とからなるものである。第1配線層131の線幅をL1とし、第2配線層133の線幅をL2とし、第3配線層135の線幅をL3としたとき、L1、L2、L3は、L1>L2>L3の関係を満たすように規定されている。
【選択図】 図2

Description

本発明は、半導体装置及びその製造方法に関し、特に、半導体チップの周縁部上にガードリングを有する半導体装置及びその製造方法に関するものである。
従来から、ICチップの内部への水分等の浸入を防止するために、ICチップの周縁部に配線パターンを何層にも積み重ねてガードリングを形成する技術が知られている(例えば、特許文献1、2参照。)。ICチップの内部とは、例えばトランジスタや、キャパシタ、抵抗素子等が形成された素子領域のことである。
図7は、従来例に係るICチップ300の構成例を示す断面図である。図7に示すように、このICチップ300は、シリコン基板(ウエーハ)301と、ゲート酸化膜302と、LOCOS酸化膜303と、第1〜第5層間絶縁膜305、307、311、313、317と、第1、第2のSOG膜309、315と、第1〜第3配線層331、333、335と、第1、第2パッシベーション膜319、321等から構成されている。なお、ICチップ300の素子領域は、図7に図示する部分のさらに右側、左側の部分であり、ICチップ300間にはスクライブラインSが形成されている。
これらの中で、ガードリング330は、第1〜第3の配線層331、333、335によって構成されている。これら第1〜第3配線層331、333、335は平面視での形状がリング形状であり、ICチップ300の素子領域を囲むようにして、このICチップ300の周縁部に設けられている。また、これらの第1〜第3配線層331、333、335と、シリコン基板301は、コンタクトホールH1´、ヴィアホールH2´及びヴィアホールH3´を介して接続されている。これらのコンタクトホールH1、ヴィアホールH2も、第1〜第3配線層331、333、335と同様に、ICチップ300の素子領域を囲むようにして、このICチップ300の周縁部に設けられている。
図7に示すように、ICチップ300の素子領域と、スクライブラインSとの間はガードリング330によって隙間無く仕切られている。このような構成により、ウエーハ1のダイシング工程(即ち、スクライブラインSを切断してICチップを個片化する工程)や、その後の工程で、スクライブラインS側からICチップ300内部への水分等の侵入防止が図られている。
特開平7−201855号公報 特開平2−77132号公報
ところで、従来例に係るICチップ300によれば、線幅の略均一な第1〜第3配線層331、333、335を縦方向に積層してガードリング330を構成していた。このため、特に、ガードリング330の外周付近で第4、第5層間絶縁膜313、317の平坦性が悪く、この外周付近で第4、第5層間絶縁膜313、317にストレスが集中してしまうという問題があった。第4、第5層間絶縁膜313、317にストレスが過剰に集中してしまうと、その膜の強度が弱められてしまう。そして、ウエーハ1のダイシング工程や、バンプ形成工程や、その後の工程で、第4、第5層間絶縁膜313、317がスクライブラインS側から大きくエッチングされてしまうおそれがある。
そこで、この発明はこのような問題を解決したものであって、ガードリングの外周付近における絶縁膜の段差を緩和できるようにした半導体装置及びその製造方法の提供を目的とする。
上記した課題を解決するために、本発明に係る第1の半導体装置は、半導体素子を囲むように半導体チップの周縁部上に設けられたガードリングと、前記ガードリングを覆うように前記半導体チップ上に設けられた複数の層からなる絶縁膜とを備え、前記ガードリングは、前記絶縁膜の一の層上に設けられた一の導電膜と、前記一の導電膜を覆う前記絶縁膜の他の層上に設けられた他の導電膜とを備えるとともに、前記他の導電膜の外周側縁部は前記一の導電膜の外周側縁部よりも前記半導体チップの内側寄りに位置していることを特徴とするものである。
また、本発明に係る第2の半導体装置は、上述した第1の半導体装置において、前記絶縁膜の各層のうち、前記一の導電膜と前記他の導電膜との間に位置する層に、前記半導体素子を囲むように設けられた貫通した溝部を備え、前記貫通した溝部を介して前記一の導電膜と前記他の導電膜とが電気的に接続されていることを特徴とするものである。
本発明に係る第1、第2の半導体装置によれば、一の導電膜の外周側縁部よりもその上方にある他の導電膜の外周側縁部の方が半導体チップの内側寄りに位置している。従って、他の導電膜を覆う絶縁膜のガードリング外周付近における段差を緩和することができる。
本発明に係る第3の半導体装置は、上述した第1、第2の半導体装置において、前記他の導電膜の内周側縁部は前記一の導電膜の内周側縁部よりも前記半導体チップの外側寄りに位置していることを特徴とするものである。
本発明に係る第3の半導体装置によれば、一の導電膜の外周側縁部よりもその上方にある他の導電膜の外周側縁部の方が半導体チップの内側寄りに位置している。従って、他の導電膜を覆う絶縁膜のガードリング内周付近における段差も緩和することができる。
本発明に係る第1の半導体装置の製造方法は、半導体素子を囲むように半導体チップの周縁部上に一の導電膜と他の導電膜とからなるガードリングを形成する方法であって、前記半導体チップ上に絶縁膜の一の層を形成する工程と、前記半導体チップの周縁部上方の前記絶縁膜の一の層上に前記一の導電膜を形成する工程と、前記一の導電膜を覆うように前記絶縁膜の一の層上に当該絶縁膜の他の層を形成する工程と、前記半導体チップの周縁部上方の前記絶縁膜の他の層上に前記他の導電膜を形成する工程とを含み、前記他の導電膜を形成する工程では、前記他の導電膜の外周側縁部を前記一の導電膜の外周側縁部よりも前記半導体チップの内側寄りに形成することを特徴とするものである。
本発明に係る第1の半導体装置の製造方法によれば、他の導電膜を覆う絶縁膜のガードリング外周付近の段差を緩和することができ、この外周付近でこの絶縁膜にかかるストレスを小さくすることができる。
本発明に係る第2の半導体装置の製造方法は、上述した第1の半導体装置の製造方法において、前記絶縁膜の一の層を第一層とし、前記絶縁膜の他の層を第二層としたとき、前記他の導電膜を形成した後で、当該他の導電膜を覆うように前記第二層上に前記絶縁膜の第三層を形成する工程と、前記第三層上にSOG(spin on glass)膜を形成する工程と、前記SOG(spin on glass)膜をエッチバックして、前記第三層上を平坦化する工程と、を含むことを特徴とするものである。
ここで、SOG膜は、プラズマCVD等によって形成されるシリコン酸化膜(以下で、プラズマ酸化膜という)と比べて、ウエットエッチングやドライエッチングによってエッチングされ易いという性質がある。
本発明に係る第2の半導体装置の製造方法によれば、従来方式と比べて、エッチバック後に、ガードリング外周付近の絶縁膜の他の層上に残されるSOG膜(以下で、SOG溜まりという)を半導体チップの外周側面、即ち、スクライブラインから遠ざけることができ、このSOG溜まりを小さくすることができる。
従って、このSOG溜まりの露出面全体を例えば層間絶縁膜やパッシベーション膜等で覆うことができ、ダイシング工程や、その後の工程において、このSOG溜まりのエッチングを防止することができる。半導体チップの外周側面からガードリングへの水分の到達を防ぐことができる。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態に係る半導体装置及びその製造方法について説明する。
図1は、本発明の実施形態に係るICチップ100の構成例を示す平面図である。図1に示すように、ウエーハ101上には複数個のICチップ100が形成されており、これらのICチップ100はスクライブラインSを挟んで隣接している。また、これら個々のICチップ100の周縁部上には、ガードリング130がそれぞれ形成されている。このガードリング130は、ICチップ100の内部、即ち、トランジスタや、キャパシタ、抵抗素子等が形成された素子領域150を囲んで、当該素子領域150への水分等の侵入を防止するものである。このガードリング130と、パッド電極140以外の素子領域150とを覆い、かつ、パッド電極140上とスクライブラインS上とを露出するようにして、第1のパッシベーション膜と、第2のパッシベーション膜121とがICチップ100上に形成されている。
図2は、ICチップ100の構成例を示すA−A´矢視断面図である。図2に示すように、このICチップ100は、シリコン基板(ウエーハ)101と、ゲート酸化膜102と、LOCOS酸化膜103と、第1〜第5層間絶縁膜105、107、111、113、117と、第1、第2SOG膜109、115と、第1〜第3配線層131、133、135と、第1、第2パッシベーション膜119、121等から構成されている。図2は、ウエーハ1をダイシングする前のICチップ100の断面図であり、スクライブラインSを介して一のICチップ100と、他のICチップ100とが隣接している状態を示している。
図2において、第1層間絶縁膜105は、例えばLOCOS酸化膜103や、ゲート酸化膜102、図示しないトランジスタ等を覆うようにして、シリコン基板101上に形成されている。この第1層間絶縁膜105は、例えばBPSG(boron phosphorous silicate glass)等のシリコン酸化膜である。また、ICチップ100の周縁部上方の第1層間絶縁膜105には、この第1層間絶縁膜105の上面からシリコン基板101の表面に至るコンタクトホールH1が形成されている。このコンタクトホールH1は素子領域150(図1参照)を囲む溝部であり、その平面視での形状はリング形状である。
さらに、第1配線層131は、例えば、このコンタクトホールH1を埋め込むようにして、ICチップ100の周縁部上方の第1層間絶縁膜105上に形成されている。この配線層131は、素子領域150(図1参照)を囲むように平面視でリング形状にパターニングされている。この第1配線層131は、例えばアルミ(Al)又は銅(Cu)等の金属膜であり、その厚さは例えば5000[Å]程度である。
また、第2層間絶縁膜107は、例えばこの第1配線層131を覆うようにして、第1層間絶縁膜105上に形成されている。この第2層間絶縁膜107は、例えばシリコン酸化膜であり、その膜厚は例えば6000[Å]程度である。さらに、第3層間絶縁膜111は、第1SOG膜109によってある程度平坦化された第2層間絶縁膜107上に形成されている。この第3層間絶縁膜111は、例えばシリコン酸化膜であり、その膜厚は例えば5000[Å]程度である。
また、図2に示すように、ICチップ100の周縁部上方の第2、第3層間絶縁膜107、111には、第3層間絶縁膜111の上面から第1の配線層131の上面に至るヴィアホールH2が形成されている。このヴィアホールH2は素子領域150(図1参照)を囲む溝部であり、その平面視での形状はリング形状である。このヴィアホールH2は、上述したコンタクトホールH1とは異なる位置に形成されている。例えば、図2に示すように、第1のコンタクトホールH1はスクライブラインS寄りに形成されているのに対して、第2のヴィアホールH2は素子領域寄りに形成されている。このような構成により、第1配線層131の平坦な上面が、ヴィアホールH2の底面となっている。
第2配線層133は、このヴィアホールH2を埋め込むようにして、ICチップ100の周縁部上方の第3層間絶縁膜111上に形成されている。この第2配線層133は、素子領域150(図1参照)を囲むように平面視でリング形状にパターニングされている。この第2配線層133は、例えばアルミ(Al)又は銅(Cu)等の金属膜であり、その厚さは例えば8000[Å]程度である。上述したように、ヴィアホールH2の底面が第1配線層131の平坦な上面となっているので、この第2配線層133は第1配線層131に密着した状態で形成されている。
第4層間絶縁膜113は、この第2配線層133を覆うようにして、第3層間絶縁膜111上に形成されている。この第4層間絶縁膜113は、例えばシリコン酸化膜であり、その膜厚は例えば6000[Å]程度である。さらに、第5層間絶縁膜117は、第2SOG膜115によってある程度平坦化された第4層間絶縁膜113上に形成されている。この第5層間絶縁膜117は、例えばシリコン酸化膜である。
第1パッシベーション膜119は、この第4層間絶縁膜上に形成されている。この第1パッシベーション膜119は、例えばシリコン酸化膜である。さらに、第2パッシベーション膜121は、この第1パッシベーション膜119上に形成されている。この第2パッシベーション膜119は、例えばシリコン窒化膜である。
ところで、このICチップ100では、素子領域150(図1参照)を囲むようにシリコン基板101上に積層された第1〜第3配線層131、133、135によってガードリング130が構成されている。そして、第1配線層131の線幅をL1とし、第2配線層133の線幅をL2とし、第3配線層135の線幅をL3としたとき、L1、L2、L3は、L1>L2>L3の関係を満たすように規定されており、第1〜第3配線層131、133、135は断面視であたかもピラミッド構造を成している。
即ち、第2配線層133の外周側縁部は第1配線層131の外周側縁部よりもICチップ100の内側寄りに位置し、第2配線層133の内周側縁部は第1配線層131の内周側縁部よりもICチップ100の外側寄りに位置している。また、第3配線層135の外周側縁部は第2配線層133の外周側縁部よりもICチップ100の内側寄りに位置し、第3配線層135の内周側縁部は第2配線層133の内周側縁部よりもICチップ100の外側寄りに位置している。
このような構成により、従来方式と比べて、第4、第5層間絶縁膜113、115のガードリング130外周付近における段差を緩和することができ、この外周付近で第4、第5層間絶縁膜113、115にかかるストレスを小さくすることができる。また、従来例と比べて、エッチバック後に、ガードリング130の外周付近に残される第2SOG膜(以下で、SOG溜まりという)115をICチップ100の外周側面、即ち、スクライブラインSから遠ざけることができ、このSOG溜まり115を小さくすることができる。
図3(A)〜図6は、上述したICチップ100の製造方法を示す工程図である。図3(A)に示すように、ICチップ100の周縁部上に第1配線層131を形成した後で、図3(B)に示すように、この第1配線層131を覆うように第1層間絶縁膜105上に第2層間絶縁膜107を形成する。この第2層間絶縁膜107は例えばシリコン酸化膜であり、その形成は例えばプラズマCVD(chemical vapor deposition)により行う。
次に、この第2層間絶縁膜107上の全面に第1SOG膜109を塗布する。この第1SOG膜109の塗布は、例えばスピンコート法により行う。そして、この第1SOG膜109をエッチバックして、図3(C)に示すように、第2層間絶縁膜107の段差にのみ第1SOG膜109を残す。これにより、第2層間絶縁膜107上を平坦化する。
次に、図4(A)に示すように、この平坦化された第2層間絶縁膜107上の全面に第3層間絶縁膜111を形成する。この第3層間絶縁膜107は例えばシリコン酸化膜であり、その形成は例えばプラズマCVDにより行う。そして、ICチップ100の周縁部であって、ICチップ100の素子領域150(図1参照)を囲むコンタクトホールH1よりも内側、即ち、素子領域150寄りに、第1配線層131の上面を底面とするリング形状のヴィアホールH2(図4(B)参照)を形成する。このヴィアホールH2の形成は、例えばフォトリソグラフィ技術とエッチング技術を用いて行う。
次に、このヴィアホールH2を埋め込むようにして、第3層間絶縁膜111上にアルミ又は銅等の金属膜を形成する。この金属膜の形成は、例えばスパッタリング法を用いて行う。そして、この金属膜を平面視でリング形状にパターニングして、図4(B)に示すように、素子領域を囲む第2配線層133を形成する。このパターニング工程では、第2配線層133の線幅L2を第1配線層131の線幅L1よりも小さくし、かつ、第2配線層133の外周側縁部を第1配線層131の外周側縁部よりもICチップ100の内側寄りにする。
次に、第2配線層133を形成した後で、図5(A)に示すように、この第2配線層133を覆うように第3層間絶縁膜111上に第4層間絶縁膜113を形成する。この第4層間絶縁膜113は例えばシリコン酸化膜であり、その形成は例えばプラズマCVDにより行う。次に、この第4層間絶縁膜113上の全面に第2SOG膜115を塗布する。この第2SOG膜115の塗布は、例えばスピンコート法により行う。そして、この第2SOG膜115をエッチバックして、第4層間絶縁膜113の段差にのみ第2SOG膜115を残す。これにより、第4層間絶縁膜113上を平坦化する。
次に、図5(A)に示すように、この平坦化された第4層間絶縁膜113上の全面に第5層間絶縁膜117を形成する。この第5層間絶縁膜は例えばシリコン酸化膜であり、その形成は例えばプラズマCVDにより行う。そして、ICチップ100の周縁部であって、ICチップ100の素子領域150(図1参照)を囲むヴィアホールH2よりも外側、即ち、スクライブラインS寄りに、第2配線層133の上面を底面とするリング形状のヴィアホールH3を形成する。このヴィアホールH3の形成は、例えばフォトリソグラフィ技術とエッチング技術を用いて行う。
次に、このヴィアホールH3を埋め込むようにして、第5層間絶縁膜117上にアルミ又は銅等の金属膜を形成する。この金属膜の形成は、例えばスパッタリング法を用いて行う。そして、この金属膜を平面視でリング形状にパターニングして、図5(B)に示すように、素子領域を囲む第3配線層135を形成する。このパターニング工程では、第3配線層135の線幅L3を第2配線層133の線幅L2よりも小さくし、かつ、第3配線層135の外周側縁部を第2配線層133の外周側縁部よりもICチップ100の内側寄りにする。これにより、第1〜第3配線層131、133、135からなるピラミッド構造のガードリング130を完成させる。
次に、この第3配線層135を覆うように第5層間絶縁膜117上に第1パッシベーション膜119を形成する。この第1パッシベーション膜119は例えばシリコン酸化膜であり、その形成は例えばプラズマCVDにより行う。さらに、この第1パッシベーション膜119上に第2パッシベーション膜を形成する。この第2パッシベーション膜は、例えばシリコン窒化膜であり、その形成は例えばプラズマCVDにより行う。その後、スクライブラインS上とパッド電極140(図1参照)上とから第1、第2パッシベーション膜をエッチングして除去する。これにより、図2に示したICチップ100を完成させる。
このように、本発明に係るICチップ100の製造方法によれば、ガードリング130をピラミッド構造に形成するので、第4、第5層間絶縁膜113、117のガードリング130外周付近や内周付近における段差を緩和することができ、この外周付近や内周付近で、第4、第5層間絶縁膜113、117にかかるストレスを小さくすることができる。
また、従来例と比べて、ガードリング130の外周付近でSOG溜まり115をICチップ100の外周側面、即ち、スクライブラインSから遠ざけることができ、このSOG溜まり115を小さくすることができる。
これにより、このSOG溜まり115の露出面全体を例えば第5層間絶縁膜117や第1パッシベーション膜119等で覆うことができ、ダイシング工程や、その後の工程において、このSOG溜まり115のエッチングを防止することができる。それゆえ、ICチップ100の外周側面からガードリング130への水分の到達を防ぐことができる。
この実施形態では、素子領域150が本発明の半導体素子に対応し、シリコン基板101が本発明の半導体チップに対応している。また、第1層間絶縁膜105が本発明の絶縁膜の一の層(第一層)に対応し、第3層間絶縁膜111が本発明の絶縁膜の他の層(第二層)に対応し、第4層間絶縁膜113が本発明の絶縁膜の第三層に対応している。さらに、第1配線層131が本発明の一の導電膜に対応し、第2配線層が本発明の他の導電膜に対応している。また、ヴィアホールH2が本発明の貫通した溝部に対応し、ICチップ100が本発明の半導体装置に対応している。
なお、この実施形態では、第1〜第3配線層131、133、135からなるガードリング130をピラミッド構造にする場合について説明したが、本発明のガードリングはピラミッド構造に限られるものではない。
図6は本発明の他の実施形態に係るICチップ200の構成例を示す断面図である。図6において、図2と同一の部分には同一符号を付し、その詳細説明は省略する。
図6において、このICチップ200では、素子領域150(図1参照)を囲むようにシリコン基板101上に積層された第1〜第3配線層131、133、135´によってガードリング130´が構成されている。そして、第1配線層131の線幅をL1とし、第2配線層133の線幅をL2とし、第3配線層135´の線幅をL3´としたとき、L1>L2≧L3である。即ち、第3配線層135´の外周側縁部は第2配線層133の外周側縁部よりもICチップ100の内側寄りに位置している。また、この第3配線層135´の内周側縁部は、第2配線層133´の内周側縁部よりもICチップ100の内側寄りに位置していても良い。
このような構成によれば、第4、第5層間絶縁膜113、117のガードリング130外周付近における段差を緩和することができ、この外周付近で第4、第5層間絶縁膜113、117にかかるストレスを小さくすることができる。また、従来例と比べて、ガードリング130の外周付近でSOG溜まり115をICチップ100の外周側面、即ち、スクライブラインSから遠ざけることができ、このSOG溜まり115を小さくすることができる。
それゆえ、上述のICチップ100と同様に、ダイシング工程や、その後の工程において、このSOG溜まり115のエッチングを防止することができ、ICチップ100の外周側面からガードリング130への水分の到達を防ぐことができる。
実施形態に係るICチップ100の構成例を示す平面図。 ICチップ100の構成例を示すA−A´矢視断面図。 ICチップ100の製造方法(その1)を示す工程図。 ICチップ100の製造方法(その2)を示す工程図。 ICチップ100の製造方法(その3)を示す工程図。 他の実施形態に係るICチップ200の構成例を示す断面図。 従来例に係るICチップ300の構成例を示す断面図。
符号の説明
101 シリコン基板(ウエーハ)101、102 ゲート酸化膜、103 LOCOS酸化膜、105 第1層間絶縁膜105、107 第2層間絶縁膜、111 第3層間絶縁膜、113 第4層間絶縁膜、117 第5層間絶縁膜、109 第1SOG膜、115 第2SOG膜、130、130´ ガードリング、131 第1配線層、133 第2配線層、135、135´ 第3配線層、119 第1パッシベーション膜、121 第2パッシベーション膜、140 パッド電極、150 素子領域、H1 コンタクトホール、H2、H3 ヴィアホール、S スクライブライン 100、200 ICチップ

Claims (5)

  1. 半導体素子を囲むように半導体チップの周縁部上に設けられたガードリングと、
    前記ガードリングを覆うように前記半導体チップ上に設けられた複数の層からなる絶縁膜とを備え、
    前記ガードリングは、
    前記絶縁膜の一の層上に設けられた一の導電膜と、
    前記一の導電膜を覆う前記絶縁膜の他の層上に設けられた他の導電膜とを備えるとともに、
    前記他の導電膜の外周側縁部は前記一の導電膜の外周側縁部よりも前記半導体チップの内側寄りに位置していることを特徴とする半導体装置。
  2. 前記絶縁膜の各層のうち、前記一の導電膜と前記他の導電膜との間に位置する層に、前記半導体素子を囲むように設けられた貫通した溝部を備え、
    前記貫通した溝部を介して前記一の導電膜と前記他の導電膜とが電気的に接続されていることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記他の導電膜の内周側縁部は前記一の導電膜の内周側縁部よりも前記半導体チップの外側寄りに位置していることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の半導体装置。
  4. 半導体素子を囲むように半導体チップの周縁部上に一の導電膜と他の導電膜とからなるガードリングを形成する方法であって、
    前記半導体チップ上に絶縁膜の一の層を形成する工程と、
    前記半導体チップの周縁部上方の前記絶縁膜の一の層上に前記一の導電膜を形成する工程と、
    前記一の導電膜を覆うように前記絶縁膜の一の層上に当該絶縁膜の他の層を形成する工程と、
    前記半導体チップの周縁部上方の前記絶縁膜の他の層上に前記他の導電膜を形成する工程とを含み、
    前記他の導電膜を形成する工程では、
    前記他の導電膜の外周側縁部を前記一の導電膜の外周側縁部よりも前記半導体チップの内側寄りに形成することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  5. 前記絶縁膜の一の層を第一層とし、前記絶縁膜の他の層を第二層としたとき、
    前記他の導電膜を形成した後で、当該他の導電膜を覆うように前記第二層上に前記絶縁膜の第三層を形成する工程と、
    前記第三層上にSOG(spin on glass)膜を形成する工程と、
    前記SOG(spin on glass)膜をエッチバックして、前記第三層上を平坦化する工程と、を含むことを特徴とする請求項4に記載の半導体装置の製造方法。
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