JP2005116098A - 光磁気ディスク装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 光磁気ディスクの偏芯に対する磁気ヘッドの追従機能が欠けており、光磁気ディスクの偏芯に追従する対物レンズのトラッキング動作の移動量を考慮して磁界発生部の有効面積を設計する必要がある。
【解決手段】 スライダー26内に配置された磁極部20、21を光磁気ディスク面に平行で、半径方向に移動可能に保持するトラッキングバネ22、トラッキングバネをトラッキング方向に駆動する駆動手段(トラッキングマグネット30、トラッキングコイル31)を具備する。そして、対物レンズのトラッキング方向の位置信号に基づいて駆動手段を駆動することにより、スライダーに搭載された磁極部を対物レンズ4aの移動に同期させて光磁気ディスク面に対し非接触でトラッキング方向に駆動する。
【選択図】 図4

Description

本発明は、光磁気ディスクに情報の記録或いは記録情報を再生する磁界変調方式の光磁気ディスク装置に関し、特に、光磁気ディスクに記録磁界を印加する磁気ヘッドのトラッキング機構に関するものである。
従来、光磁気記録媒体に高密度で情報信号を記録する記録方式としては、磁界変調方式が知られている。磁界変調方式は、周知のように光ピックアップと磁気ヘッドを備え、光ピックアップから光磁気記録媒体(以下、光磁気ディスクと称す)の磁気記録層にレーザ光を微小光ビームスポットに収束して照射することにより光磁気ディスクの温度を上昇させると共に、光磁気ディスクを挟んで光ピックアップと反対側に対向配置された磁気ヘッドから光磁気ディスクの光ビームスポット照射位置に情報信号に応じて変調された磁界を垂直方向に印加することにより光磁気ディスクに情報信号の記録を行う。
現在、このような磁界変調方式は、オーバーライトが可能なことからデータの書き込み時間を短縮でき、光磁気ディスクの主要な記録方式になりつつある。磁界変調方式を用いた光磁気記録装置は、例えば、MD(ミニディスク)等で使用されている。この装置において、磁気ヘッドはバネ材に支持された摺動スライダーにより所定のギャップを保持され、光磁気ディスク面を所望加圧力で摺動している。
図9は特開2002−25141号公報に開示された磁界変調方式の光磁気記録再生装置を示す概略構成図である(特許文献1参照)。図9(a)は平面図、図9(b)は正面図、図9(c)は側面図である。スピンドルモータ92はメカシャーシ91に固定されている。スピンドルモータ92に設けられ、回転駆動するターンテーブル93に光磁気ディスク(以下、ディスクと称する)86を載置するようになっていて、ディスク86の一方の面に所定の距離を置いて光ピックアップ90が設けられ、ディスク86の他方面上の光ピックアップ90の対向位置に内部に磁極コア80を一体的に持つ磁気ヘッド85が配置されている。
光ピックアップ90は磁気ヘッド85と共にメカシャーシ91に固定された送り機構95によりディスク86の径方向(以下、トラッキング方向と称する)に直線移動する。また、光ピックアップ90にはレーザ光源94が内設されており、レーザ光源94から出射する光を対物レンズ89によりディスク86上に集光する。
対物レンズ89は図示しない対物レンズホルダに保持され、その対物レンズホルダは図示しないアクチュエータ内の4ワイヤにより支持されている。アクチュエータ内に設けられたコイルが発生する電磁力により対物レンズ89は、磁気ヘッド85と対物レンズ89とを結ぶ方向(以下、フォーカス方向と称する)及びトラッキング方向に駆動される。
同公報の光磁気記録再生装置においては、ディスク86にレーザ光を照射し、ディスク86の温度を上昇させ、ディスク86の保磁力を小さくすると共に磁極コア80によりディスク86上の磁化の向きを変えてディスク86に情報を記録する。
図10は上記公報に開示された磁気ヘッド支持機構を示す。図10(a)は平面図、図10(b)は正面図、図10(c)は側面図である。まず、図10(b)に示すように光ピックアップ90と、その一端に立設されている固定支持部110と、磁極コア80を内設した磁気ヘッド85を付勢するジンバル87とを備えている。
固定支持部110は上端縁部に矩形状の凹部110bを有し、凹部110bの両側端部には軸支持部110a・110aを有する。両軸支持部110a・110a間にはユニットガイド軸81が支持されており、ユニットガイド軸81は軸受け部82を遊貫している。軸受け部82はジンバル87における磁気ヘッド85側と反対側の端部に固定されている。これにより、ジンバル87は図10(a)の矢印A方向に自在に変位することができる。また、軸支持部110aと軸受け部82との間にはスプリング84が介装されており、スプリング84はその弾性により軸支持部110a及び軸受け部82を押圧している。更に、軸受け部82におけるジンバル87と反対側の端部には、カウンターウェイト83が固定されている。
カウンターウェイト83の重さ及び大きさは、磁気ヘッド85とジンバル87との重心がユニットガイド軸81上に位置するように設定されている。また、トラッキング方向が鉛直方向になる場合には、磁気ヘッド85、ジンバル87、軸受け部82との自重によりスプリング84は変形する。これにより、磁気ヘッド85、ジンバル87、軸受け部82は図10(b)に示すように鉛直下方に移動する。
特開2002−25141号公報
ところで、従来の光磁気記録再生装置では、スピンドルモータに光磁気ディスクを載置して光磁気ディスクにフォーマットされているガイドトラックへ対物レンズをトラッキング制御しながら、光ビームスポットを照射すると共に、磁極コアから光ビームスポット位置に磁界を印加することで記録を行う。しかし、実際には光磁気ディスクの成形精度や本体装置の取付け精度等により光ビームスポットに対する光磁気ディスクの偏芯を生じる。この偏芯に追従する為に光ビームスポットをアクチュエータで制御して対応している。
ところが、特許文献1のものでは、磁気ヘッド85は光ピックアップと一体的にトラック横断方向に移動させる固定支持部110に固定されており、磁気ヘッド85は光ピックアップ90の移動に伴って一緒に移動はするが、偏芯に応じてトラッキングする対物レンズには追従していない。その為、磁極コア80の発生磁界領域中心と対物レンズ89の光ビームスポット照射位置とは偏芯量に応じて離れる構造となっている。
例えば、光磁気ディスク装着時の偏芯量が0.3mmで磁極コア80の面積寸法を0.2mm角以下と仮定した場合、光ビームスポットが磁極コアの面積部の中心位置に設定しておいたとしても磁極コア80の有効磁界領域は光ビームスポットから外れることになる。この様な状態で情報を記録する場合には、ディスクに所望の磁界強度が与えられず、情報を正確に記録できないという問題があった。特に、近年の高記録密度化は必須事項となっている。例えば、12MHz以上の高周波で変調を行う場合には、従来の磁極コアサイズのままで対応すると消費電力が増えてしまい、また、磁極コアのサイズを小型化するとディスクの面ブレ等によるタンジェンシャル方向の磁極コア位置の変位に対応できないという課題があった。
また、特許文献1の磁気ヘッド支持機構は、光ビームスポットをガイドトラックに追従させるトラッキング方向を鉛直方向とした時に生じる対物レンズ可動体の自重による変位と、支持部材の自重により生じる磁気ヘッドの変位量とが略一致するように、磁気ヘッドの支持部材を光ピックアップに対しトラッキング方向に変位させるバネ支持部を備えた構成である。従って、磁気ヘッド及び対物レンズをトラッキング方向が鉛直方向となる姿勢で使用しても、対物レンズと磁気ヘッドとの対向位置関係を保つことができるとしている。
しかしながら、近年、要望されている高周波数による高密度記録では、対物レンズと磁気ヘッドの姿勢差をキャンセルする程度では対応できない高レベルの対向位置精度を要求されている。例えば、ディスクの偏芯に伴う対物レンズの追従に対し磁気ヘッドも対応していくことで、磁界発生部の面積の微細化を図り、インピーダンスを下げて消費電流も考慮して高周波数に対応していくことが必要となってきている。しかし、特許文献1のものでは、偏芯に対する追従機能が欠けており、ディスク偏芯に追従する対物レンズのトラッキング動作の移動量を考慮して磁界発生部の有効面積を設計する必要がある。従って、磁界発生部の小型化への大きな制約事項となり、要求される上記高周波数での条件を満たすことの足枷となっていた。
本発明は、上記従来の問題点を解決するためになされたもので、その目的は、光磁気ディスクの偏芯に拘わらず、情報の高速記録に十分に対応することが可能な光磁気ディスク装置を提供することにある。
本発明は、上記目的を達成するため、光磁気ディスクに情報の記録或いは再生を行う対物レンズを有する光ピックアップと、前記光磁気ディスクを挟んで光ピックアップと対向して配置され、前記光磁気ディスク面に摺接するように支持部材に保持されたスライダーと、前記スライダーに搭載され前記光磁気ディスクに記録磁界を印加する磁極部とを備えた光磁気ディスク装置において、前記スライダー内に配置された磁極部を前記光磁気ディスク面に平行で、且つ、半径方向に移動可能に保持する支持手段と、前記支持手段をトラッキング方向に駆動する駆動手段とを備え、前記対物レンズのトラッキング方向の位置を示すレンズ位置検出信号に基づいて前記駆動手段を駆動することにより、前記スライダーに搭載された磁極部を前記対物レンズの移動に同期させて光磁気ディスク面に対し非接触でトラッキング方向に駆動することを特徴とする。
また、本発明は、光磁気ディスクに情報の記録或いは再生を行う光ピックアップと、前記光磁気ディスクを挟んで光ピックアップと対向して位置され、前記光磁気ディスク面に摺接するスライダーと、前記スライダーに搭載され記録磁界を印加する磁極部とを備えた光磁気ディスク装置において、前記スライダーを鉛直方向に移動可能に支持する電流供給路を兼ねるジンバルと、前記スライダー内に永久磁石と前記磁極部をトラッキング方向に揺動可能に保持する弾性部材とを備え、前記スライダーには前記弾性部材に保持された永久磁石と隙間を介してコイルが配置され、且つ、前記永久磁石とコイルにより磁気回路が構成されており、前記スライダーを支持するジンバルを経由して前記コイルに前記対物レンズのトラッキング方向の位置信号に応じた電流を供給することにより、前記スライダーに搭載された磁極部を前記対物レンズの移動に同期させてトラッキング方向に駆動することを特徴とする。
本発明においては、レンズ位置センサにより検出された対物レンズのトラッキング方向の位置を示すレンズ位置信号から光磁気ディスクの偏芯成分を抽出し、得られた偏芯成分に基づいて磁気ヘッドをトラッキング方向に駆動することにより、磁気ヘッドの磁界発生位置が対物レンズのトラッキング方向の移動に追従動作する。この追従動作によって、光磁気ディスクの偏芯分をキャンセルすることで磁気ヘッドの磁界発生部を小面積にしても光ビームスポットを磁極コアの有効磁界範囲内に収めることが可能となり、従来方式では困難であった12MHz以上の高周波数での駆動を可能とすると共に、インピーダンスを下げて消費電力を低減することも可能である。
本発明によれば、磁気ヘッドに磁極コアをトラッキング方向に移動させるトラッキング駆動部を設けると共に、レンズ位置検出信号からディスクの偏芯成分を抽出し、得られた偏芯成分に基づいて磁極コアを制御している為、ディスクの偏芯に対しても磁極コアの磁界発生領域と光ビームスポットの相対位置が変位しない精度の高い追従を可能としている。従って、磁気ヘッドを小型化して情報の高速記録及び高密度記録に大きく寄与できる。
更に、光磁気ディスクの偏芯精度を厳しく要求することはなく、偏芯精度を緩和できるため、その分、ディスクの歩留まりが向上し、安価に作製することができる。また、磁気ヘッドのトラッキングにレンズ位置検出信号を兼用した単純な構成としたことで装置形状に余分な回路を付加せずに済み、小型化が可能である。
次に、本発明を実施するための最良の形態について図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明による光磁気ディスク装置の一実施形態の構成を示すブロック図、図2はその内部構造を示す構成図である。また、図3はその主要部の磁気ヘッド周辺部を示す平面図、図4は図3の斜視図、図5は磁気回路の構成図である。更に、図6は磁気ヘッドの昇降機構を含む側面図、図7は磁気ヘッドの昇降機構を含む斜視図、図8は図5の磁気回路の斜視図である。なお、本実施形態では現在MDとして知られている形態を例として説明する。
図中1は情報記録媒体であるところの光磁気ディスク(以下ディスクと称す)である。ディスク1は透明基板及びその上に形成された磁性材料から成る磁気記録層から構成されている。ディスク1はスピンドルモータ2の駆動により回転する。また、ディスク1の上面には磁気ヘッド3が配置され、ディスク1の下面には磁気ヘッド3と対向して光ピックアップ4が配置されている。情報記録時には磁極コア駆動回路9の駆動により磁気ヘッド3から情報信号に応じて変調された磁界を発生し、光ピックアップ4と協働して、所望の情報をディスク1に記録する。
即ち、磁極コア駆動回路9は記録すべき情報信号に応じて変調された周波数の駆動電流を磁気ヘッド3に供給し、磁極コア20とコイル21から成る磁界発生部から変調磁界を発生する。また、光ピックアップ4に搭載されたアクチュエータ4cで駆動される対物レンズ4aのトラッキング方向の位置をレンズ位置センサ7により検出し、得られた位置信号をコントローラ10に介して磁気ヘッド駆動回路3bに供給する。
詳しくは後述するが、磁気ヘッド3は磁界を発生する磁極コア20がトラッキング方向に移動可能に支持されており、磁気ヘッド駆動回路3bは光ピックアップ4のレンズ位置検出信号7を利用して、磁気ヘッド3の磁極コア20/コイル21を対物レンズ4aの位置と同期させてディスク1の偏芯に追従させている。なお、磁気ヘッド3と光ピックアップ4の初期位置を基準として、このトラッキングはオープン制御で行っている。磁気ヘッド3の構造及びトラッキングの方法については詳しく後述する。
一方、光ピックアップ4は記録再生光源であるレーザ光源5、ディスク1からの反射光を検出する光センサ6、レーザ光源5のレーザビームを微小光スポットに集光してディスク1に照射する対物レンズ4a、対物レンズ4aをフォーカス方向とトラッキング方向に移動させるフォーカス及びトラッキングのアクチュエータ4c等から構成されている。ディスク1からの反射光は光センサ6で検出され、再生回路8に送られる。再生回路8では所定の信号処理を行い、フォーカスエラー信号及びトラッキングエラー信号を生成する。
これらのエラー信号はコントローラ10を介して光ピックアップ駆動回路4bに供給される。光ピックアップ駆動回路4bはこれらのエラー信号に基づいてアクチュエータ4cを駆動し、対物レンズ4aをフォーカス方向及びトラッキング方向に変位させることにより、光ピックアップ4からの光ビームスポットをディスク1の磁気記録層上に合焦点させるフォーカス制御と情報トラックに追従させるトラッキング制御を行う。
次に、本発明の主要部である磁気ヘッド3の構成を図3〜図8に基づいて説明する。磁気ヘッド3は磁極コア20と磁極コイル21をディスク1とは非接触に可動可能に支持する摺動式のスライダー26に搭載されている。スライダー26のほぼ中央は略矩形の開口26bの形状となっている。スライダー26のディスク面に接する面には、接点(不図示)が開口部26bを挟んでほぼ対称位置に2個備わっている。なお、磁極コア20はディスク面に突出する突出部を有する凸型形状となっており、磁極コイル21はその突出部の周囲に巻き回されているため、図3、図4等では磁極コイル21は不図示である。
また、開口部26bのほぼ中央に載置するように記録磁界発生部の磁極コア20及び磁極コイル21がトラッキングバネ22(22a、22b、22c)に保持されてスライダー26に移動可能に支持されている。スライダー26のトラッキング方向両側の側部26dには、導電性のジンバル23(23a、23b)の一端が固定され、その他端は中継板35で保持され、更に弾性部材36を介してベース板37に固定支持されている。このジンバル23(23a、23b)の構造については詳しく後述する。
ここで、図3、図4に示すように磁極コア20及び磁極コイル21を保持するトラッキングバネ22は、少なくとも2本以上の平行板バネ22aを有しており、スライダー26のタンジェンシャル方向後端に成形された垂直壁26aを支持点としてトラッキング方向に揺動可能に構成されている。また、トラッキングバネ22はタンジェンシャル方向Aに向かってディスク面と平行に延長してスライダー26のほぼ中央に設けられた開口部26b上で磁界発生部の磁極コア/磁極コイル20,21を保持し、更に、先端部でトラッキング方向の駆動を可能とするトラッキングマグネット30を保持している。
なお、トラッキングバネ22の22c部にトラッキングコイル31を保持してもよいが、本実施形態ではトラッキングマグネット30を固定したタイプで説明する。トラッキングバネ22には上述のようにトラッキングマグネット30が配置され、その周囲にはトラッキングマグネット30を収納するようにコの字形状のヨーク32が配置されている。また、スライダー26には、トラッキングマグネット30と対向する位置にトラッキングコイル31が所望の隙間を介して配置され、更に、トラッキングコイル31の周囲にはスライダー26の先端に形成してある凹部に収納されたコノ字形状のヨーク33が固着されている。
ヨーク32とヨーク33は、図8に示すように互に対向し、各々のコノ字部を90°ずらして係合しており、対向するヨーク32、33は可動可能な隙間を有して略箱形状の6面を構成している。ヨーク32に固定されたトラッキングマグネット30の着磁方向は図5に示すようにディスク面に垂直に磁化されており、対向するトラッキングコイル31及びヨーク33と所望の隙間を介して磁気回路を形成している。このような構成の磁気回路において、トラッキングマグネット30の磁束方向を図5に示す矢印方向とし、これと直交してタンジェンシャル方向に整列したトラッキングコイル31へ電流を供給することにより、図5に示すように力Fを発生させて、磁気ヘッド3のトラッキング動作を行う。
図8に示すような箱形状のヨーク32、ヨーク33にすることで、矢印に示す磁路を形成することができる。このように構成することでディスク記録面への磁界漏を防止する役割を持たせている。この磁気回路を備えたトラッキングバネ22は磁極コア/磁極コイル20、21をディスク半径方向に移動可能に保持し、スライダー26内の開口部26bの後方の垂直壁26aから開口部26bに向かってディスク面と非接触でほぼ水平に支持されている。
一方、所望の接触圧でディスク面1にスライダー26を付勢するジンバル23はジンバル23aと23bから成り、ジンバル23aの基端部がタンジェンシャル方向Aのスライダー26のほぼ中央両側の側部26dで接合されている。この側部26dに接合されたジンバル部にトラッキングコイル31のコイル端31aが電気的に接続されている。ジンバル23としては、例えば、リン青銅、ベリリウム銅等の導電材で弾性を持つ材料が使用され半田等で接続されている。また、FPC等の配線をリン青銅或いはベリリウム銅にして成形し使用しても可能である。
また、図3、図4、図7に示すようにジンバル23はスライダー26の両側の側部26dにそれぞれ一体的に固定されて、スライダー26のタンジェンシャル方向の中央近傍で僅かな角度を付けてタンジェンシャル方向Aに延長しており、その先端近傍はディスク面と水平となる面を形成し、更に先端部からU字状に反転させて、略水平状態のままタンジェンシャル方向Bへ延長した折返し形状となっている。この折り返し部がジンバル23bであり、U字状の先端部は絶縁部材から成る保持プレート40が左右一対のジンバル23a、23bを一体的に保持している。
タンジェンシャル方向BにU字状に折返されたジンバル23bは略長方形の絶縁材から成る中継板35で支持され、更に、その終端が中継板35から露出するように成形されている。このようにジンバル23に支持されたスライダー26をディスク面に所望の押圧を与えるための弾性部材36を中継板35にインサートし、タンジェンシャル方向Bに沿って所望の角度でベース板37と接して連結している。尚、この弾性部材36は金属でも樹脂でも良い。
このような構成のジンバル23によって、ディスクの面ブレ等によるタンジェンシャル方向の変位に対応して、ジンバル23の折返しバネ部23aと23bにより面ブレ量に応じて両者の撓みによる回動が逆向きに作用し、タンジェンシャル方向の変位を抑制することにより磁極コア21の位置を安定させている。即ち、折返しのジンバル構造によって、面ブレにおけるタンジェンシャル変位を相殺することを可能としている。このジンバル23a、23bの折り返し構造に関しては、本願発明者が先に提案している特開2003−151186号公報に詳しく記載している。
次に、図7に示すようにトラッキングバネ22を動作させる為、本実施形態においては図1の磁極駆動回路9に接続されたFPC24から導電性のジンバル23、コイル端31aを通してトラッキングコイル31に通電している。即ち、FPC24は図7に示すように所望の位置で3分岐され、両端の2つがジンバル23と接合された接合部24bで接続され、この接合部24b、ジンバル23、コイル端31aの経路で磁極駆動回路9からトラッキングコイル31にレンズ位置検出信号の電流成分を供給している。
更に、FPC24の3分岐された中央部はスライダー26に支持されたトラッキングバネ22aと平行に2ヶ所の24a部に分かれており、図1の磁気ヘッド駆動回路3bから駆動電流をFPC24の中央部から分岐された24a部の経路でトラッキングバネ22に固定された磁極コイル21に供給している。
一方、図6、図7に示すように光ピックアップ4と一体化されたアングル38の上面には、磁気ヘッド3を支持するベース板37が固定されている。このアングル38の形状は、ほぼコの字形と成っていて図2の下方側に光ピックアップ4が支持され、上方側にベース板37が支持されている。ベース板37は薄板の長方形で、図6及び図7に示すようにタンジェンシャル方向Bの基端部37aが、アングル38の上面に形成してある突出部38aと更に凸部38bに係止してベース板37を水平に支持する支点となっている。
本実施形態では、この水平を支持するため所望の付勢力でベース板37をディスク面と垂直方向に押圧する板バネ39をアングル38に支持させてベース板37を押圧することで対応している。尚、このアングル38と磁気ヘッド3を支持するベース板37の位置決め固定は、前段階として、磁極コア20の面中心と光ビームスポットの位置合わせを調整冶具等により観察して、光ビームスポットに対し所望の精度で予め位置決めを行っている。
従って、磁気ヘッド3の設定位置調整は、対物レンズ4aが中立位置に有り、シフトしていない時に磁気ヘッド3の中心位置が対物レンズ4aの中心位置となるように光ピックアップ4との連結部分を機械的に調整している。そして、後述するように対物レンズ4aがシフトした時にレンズ位置検出信号を使用し、この信号をコントローラ10を介して磁気ヘッド駆動回路3bに供給し、更に、磁気ヘッド駆動回路3bからトラッキングコイル31にレンズ位置検出信号に応じた駆動電流を供給することにより、対物レンズ4aの中心位置となるように磁気ヘッド3を合わせている。即ち、対物レンズ4aと光ピックアップ4の初期位置を基準として、磁気ヘッド3を対物レンズ4aのトラッキング方向の移動に同期させて制御するトラッキングをオープン制御で行っている。レンズ位置検出信号はレンズ位置センサ7からの信号である。
以上の構成で明らかなように光ピックアップ4と磁気ヘッド3はディスク1を挟んでアングル38で連結されており、情報記録時には磁気ヘッド3のスライダー26が弾性部材36及びジンバル23の付勢力でディスク面に摺接するように降下させられ、情報記録時以外には図示しない昇降機構により所定位置まで退避させられる。
また、図2に示すようにディスク1の径方向にガイドシャフト100が配置されていて、光ピックアップ4はこのガイドシャフト100に移動可能に支持されている。磁気ヘッド3と光ピックアップ4は図示しない駆動源の駆動によりガイドシャフト100に沿ってディスク1の径方向に移動し、所望のトラックにアクセスできるように構成されている。
次に、装置本体と磁気ヘッドの動作を図1及び図4、図7にて説明する。まず、装置本体にディスク1を搭載し回転させる。また、コントローラ10の制御によりレーザ駆動回路11からレーザ光源5に駆動電流を供給し、レーザ光源5を点灯する。レーザ光源5から発したレーザ光は対物レンズ4aで小径の光ビームスポットに絞られ、ディスク1の磁気記録層に照射される。この時、磁極コア駆動部9から情報信号に基づく駆動電流が磁極コイル21に供給され、スライダー26がディスク面上を摺動しながら磁気ヘッド3から情報信号に応じて変調された記録磁界を光ビームスポット照射方向に印加する。
このようにディスク1に光ピツクアップ4から光ビームスポットを照射しながら変調磁界を印加することにより、磁気記録層の磁化方向を磁界の方向に配向させ、情報信号に対応して磁化方向が変化する磁化領域を形成する。また、この情報記録時には、磁気ヘッド3のスライダー26に備えてあるトラッキング駆動部30A(トラッキングマグネット30、トラッキングコイル31、ヨーク32、33等を含んでトラッキング駆動部31Aという)に光ピックアップ4からのレンズ位置検出信号の電流成分をFPC24から供給する。
トラッキング駆動部30Aのトラッキングコイル31には、上述のようにFPC24から供給された電流成分がジンバル23を通って供給され、トラッキングコイル31に通電される。レンズ位置検出信号は図1のレンズ位置センサ7で検出された対物レンズ4aのトラッキング方向の位置を示す信号である。レンズ位置センサ7としては、通常、対物レンズ位置検出用として用いられるレンズ位置検出器と共用するのが望ましい。
このようにトラッキングコイル31にレンズ位置検出信号の電流成分を通電すると、スライダー26内でディスク面と非接触に支持されているトラッキングバネ22に設けてあるトラッキングマグネット30との磁気回路によりトラッキングコイル31への電流方向とトラッキングマグネット30の磁化方向との組合せによって図5で説明したように周知の力Fを発生する。図3、図4の実施形態ではトラッキングコイル31を1個として構成しているが、2個であっても可能であることは言うまでもない。
この力Fに従ってトラッキングバネ22は、スライダー26の垂直壁26aを支点として図3、図4、図7に示すトラッキング方向に揺動する。即ち、レンズ位置検出信号7と同期させて磁極コア/コイル20、21を追従させている。この時、スライダー26はディスク面を摺動しており、このスライダー26に支持された磁極コア/磁極コイル20、21はディスク面とは非接触の状態でトラッキング方向に移動する。
従って、ディスク面ブレに対しては、折返し構造のジンバル23a、23bにより対応し、ディスク偏芯に対しては、トラッキングバネ22により対応することで光ビームスポットと磁界発生位置とのズレを抑制し、確実な記録再生を行う。
尚、磁気ヘッド3の磁極コア/磁極コイル20、21の構造は、凸型のコア形状に磁極コイル21を直巻した構成としている。また、磁極コア20の凸部をスライダー26の開口部26bからディスク面に対し所望の隙間を持って突出させている。図1の磁極コア駆動回路9から磁極コイル21に駆動電流を供給することにより、磁極コア20からディスク1に垂直方向に記録磁界を印加するように構成されている。
本発明による光磁気ディスク装置の一実施形態を示すブロック図である。 図1の光磁気ディスク装置の内部構造を示す構成図である。 磁気ヘッド周辺部の平面図である。 図3の磁気ヘッド周辺部の斜視図である。 磁気ヘッドの磁気回路を示す模式図である。 磁気ヘッドの昇降機構を含む側面図である。 磁気ヘッドの昇降機構を含む斜視図である。 磁気回路の斜視図である。 従来例の光磁気ディスク装置を示す図である。 従来例の磁気ヘッド支持機構を示す図である。
符号の説明
1 光磁気ディスク
2 スピンドルモータ
3 磁気ヘッド
3b 磁気ヘッド駆動回路
4 光ピックアップ
4a 対物レンズ
4b 光ピックアップ駆動回路
4c アクチュエータ
5 レーザ光源
6 光センサ
7 レンズ位置センサ
8 再生回路
9 磁極コア駆動回路
10 コントローラ
11 レーザ駆動回路
20 磁極コア
21 磁極コイル
22(22a〜22c) トラッキングバネ
23(23a、23b) ジンバル
24 FPC
26 摺動スライダー
26a 垂直壁
26b 開口
30 トラッキングマグネット
31 トラッキングコイル
32、33 ヨーク
35 中継板
36 弾性部材
37 ベース板
38 アングル
39 板バネ
40 保持プレート

Claims (3)

  1. 光磁気ディスクに情報の記録或いは再生を行う対物レンズを有する光ピックアップと、前記光磁気ディスクを挟んで光ピックアップと対向して配置され、前記光磁気ディスク面に摺接するように支持部材に保持されたスライダーと、前記スライダーに搭載され前記光磁気ディスクに記録磁界を印加する磁極部とを備えた光磁気ディスク装置において、前記スライダー内に配置された磁極部を前記光磁気ディスク面に平行で、且つ、半径方向に移動可能に保持する支持手段と、前記支持手段をトラッキング方向に駆動する駆動手段とを備え、前記対物レンズのトラッキング方向の位置を示すレンズ位置検出信号に基づいて前記駆動手段を駆動することにより、前記スライダーに搭載された磁極部を前記対物レンズの移動に同期させて光磁気ディスク面に対し非接触でトラッキング方向に駆動することを特徴とする光磁気ディスク装置。
  2. 光磁気ディスクに情報の記録或いは再生を行う光ピックアップと、前記光磁気ディスクを挟んで光ピックアップと対向して位置され、前記光磁気ディスク面に摺接するスライダーと、前記スライダーに搭載され記録磁界を印加する磁極部とを備えた光磁気ディスク装置において、前記スライダーを鉛直方向に移動可能に支持する電流供給路を兼ねるジンバルと、前記スライダー内に永久磁石と前記磁極部をトラッキング方向に揺動可能に保持する弾性部材とを備え、前記スライダーには前記弾性部材に保持された永久磁石と隙間を介してコイルが配置され、且つ、前記永久磁石とコイルにより磁気回路が構成されており、前記スライダーを支持するジンバルを経由して前記コイルに前記対物レンズのトラッキング方向の位置信号に応じた電流を供給することにより、前記スライダーに搭載された磁極部を前記対物レンズの移動に同期させてトラッキング方向に駆動することを特徴とする光磁気ディスク装置。
  3. 前記磁気回路は、互に3面を有するコの字形ヨークを対向させてほぼ6面に構成され、且つ、一方のコの字形ヨーク内に永久磁石が固定され、他方のコの字形ヨーク内にトラッキングコイルが固定されており、前記永久磁石からの磁界を前記コの字形ヨークの6面内に留め磁路とすることを特徴とする請求項2に記載の光磁気ディスク装置。
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