JP2004206841A - 光磁気ヘッドおよび光磁気記録装置 - Google Patents

光磁気ヘッドおよび光磁気記録装置 Download PDF

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Abstract

【課題】光の照射および磁場の印加を受けることで情報を記録する光磁気記録媒体に光の照射および磁場の印加を行う光磁気ヘッド等に関し、サスペンションの形状公差や取付公差を4本のサスペンションのときのそれらの公差に保ったまま、3系統の制御電流を可動部に供給することができる光磁気ヘッド等を提供する。
【解決手段】各一端が固定部310に遊動不能に接し、その各一端に対する各他端が可動部330に遊動不能に接し、可動部330を支持するとともに2系統の制御電流の経路になる4本のサスペンション321からなる固定サスペンション320と、各一端が固定部310に遊動不能に接し、各一端に対する各他端が可動部330に遊動可能に接し、1系統の制御電流の経路になる2本のサスペンション351からなる半固定サスペンション350とを備える。
【選択図】 図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光の照射および磁場の印加を受けることで情報を記録する光磁気記録媒体に光の照射および磁場の印加を行う光磁気ヘッド、および上記光磁気記録媒体に対し、光の照射および磁場の印加によって少なくとも情報の記録を行う光磁気記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、音声信号や画像信号を記録する大容量の可換型記録媒体として、CD,CD−ROM,CD−R,DVD,PD,MO,MD等といった情報記録媒体が広く使われている。特に、光と磁場で情報アクセスが行われる光磁気記録媒体は、情報の書き換えが可能な高密度記録媒体として注目されている。このような光磁気記録媒体は、基板と、その基板の上に積層された、磁性を有する記録層を備えており、さらなる高記録密度化などのために盛んに研究開発が行われている。また、そのような光磁気記録媒体に対する情報記録や情報再生をより高速に行うための光磁気記録装置の研究開発もさかんに行われている。
【0003】
従来の光磁気記録装置では、情報に応じた光変調によって記録媒体に情報を記録する光変調方式が採用されているが、高記録密度化に伴い、従来の光変調方式に替えて、情報に応じた磁界変調によって情報を記録する磁界変調方式を採用する傾向が生じている。磁界変調方式を採用した一般的な光磁気記録装置では、磁気コイルを用いて、変調された磁界を発生させる。
【0004】
磁界変調方式を用いた光磁気記録装置は、記録媒体を回転させながら、記録用のレーザ光を記録媒体の記録層に集光することにより、記録層の温度をキューリー点に近づけ、その状態で、磁気コイルによって発生させた磁界を記録層に印加することにより記録層の磁化方向を情報に応じた方向に向けて情報を記録する。
【0005】
このような磁界変調方式を用いた光磁気記録装置では、記録媒体に光を集光する光学系と、磁界を発生させる磁気コイルを、記録媒体から見て同一の側に配置する構成を有する必要が生じ、ベースとなる固定部と、記録媒体の表面に対向する可動部とを備えたヘッドの、その可動部に、記録媒体に光を集光する光学系とともに磁気コイルも一緒に搭載したものが提案されている。また、大容量データの記録をより高速に実行するためには、光学系と磁気コイルとを搭載した可動部を有する光磁気ヘッドを記録媒体の基板側ではなく記録層側に配置することが望ましい。
【0006】
ところで、ヘッドのピックアップの方式は、「スライダ方式」と「近接アクチュエータ方式」との2つに大別される。「スライダ方式」は、記録媒体の回転によって生じる浮揚力によって可動部を浮上させ、記録媒体と可動部の間隔をパッシブに保つ方式である。可動部の浮上量は、数百nm〜数μmの範囲に設定される。一方、「近接アクチュエータ方式」は、記録媒体と可動部の間隔が数十μm程度になるように両者の間隔をアクティブに保つ方式である。ここで、光磁気記録装置は、情報の記録を、可換型の記録媒体に対して行うものであるため、可動部と装填された記録媒体の間に塵埃が入り込みやすく、スライダ方式を採用したヘッドでは、可動部の浮上量が数百nm〜数μm程度とわずかであるため、塵埃が可動部と記録媒体との間に挟まれてしまうことがある。可動部と記録媒体との間に塵埃を挟んだ状態で記録媒体を回転させると、可動部に搭載された光学系や記録媒体が傷つく恐れがある。一方、近接アクチュエータ方式を採用したヘッドでは、記録媒体と可動部との間隔が数十μm程度と比較的離れているため、塵埃は、可動部と記録媒体との間に挟まれず、可動部の光学系や記録媒体が傷つきにくい。このようなことから、どちらの方式にも一長一短はあるものの、対塵埃的な面からみると、ヘッドのピックアップの方式は、「スライダ方式」よりも「近接アクチュエータ方式」の方が好ましい。
【0007】
特許文献1には、記録媒体の記録層側に配置した、近接アクチュエータ方式を採用した光磁気ヘッドが記載されている。この特許文献1に記載された光磁気ヘッドの可動部には、集光レンズが、磁界制御電流に基づく磁場の印加を行う渦巻き状の磁気コイルの中心に配備されている。また、このような光磁気ヘッドに限らず、近接アクチュエータ方式を採用したヘッドでは、通常、可動部に、トラッキングを行うためのトラッキング駆動機構と、集光レンズによる集光スポットのフォーカスを調製するフォーカシング駆動機構を配備する。これらの駆動機構はいずれも、制御電流によって制御される。特許文献2には、近接アクチュエータ方式を採用したヘッドの可動部を、4本のサスペンションによって固定部側から支持する技術が開示されており、可動部の駆動性や光磁気ヘッドのコスト面からみて、このように、4本のサスペンションによって可動部を支持することが妥当である。また、この特許文献2に示された4本のサスペンションは、トラッキング駆動機構と、フォーカシング駆動機構それぞれに制御電流を送る電流経路の役目も兼ねており、電気的信頼性が高い。
【0008】
【特許文献1】
特開平3−130951号公報
【特許文献2】
特開昭60−35342号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、特許文献2に記載された技術では、可動部を支持するサスペンションを用いて最大2系統の制御電流しか流すことができない。集光レンズの他に磁気コイルを有する可動部を備えた光磁気ヘッドでは、その磁気コイルに磁界制御電流を供給する必要があり、このため、可動部には、トラッキング制御電流、フォーカシング制御電流、および磁界制御電流からなる3系統の制御電流を通電する必要がある。このため、特許文献2に記載された技術では、制御電流の経路不足が生じる。ここで単純に、2本のサスペンションを追加し、合計6本のサスペンションで可動部を支持することが考えられる。こうすることにより、それら追加したサスペンションに残り1系統の制御電流を通電することができ、制御電流の経路不足の問題は解消される。しかしながら、可動部を支持するサスペンションの本数が4本から6本に増加すると、サスペンションの本数が4本のときの可動部の駆動性と同レベルの駆動性を確保するために、サスペンションの形状公差や取付公差が厳しくなり、生産性の面から必ずしも得策とは言えない。
【0010】
本発明は、上記事情に鑑み、サスペンションの形状公差や取付公差を4本のサスペンションのときのそれらの公差に保ったまま、3系統の制御電流を可動部に供給することができる光磁気ヘッド、およびそのような光磁気ヘッドを有する光磁気記録装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する本発明のうちの光磁気ヘッドは、光の照射および磁場の印加を受けることで情報を記録する光磁気記録媒体に光の照射および磁場の印加を行う光磁気ヘッドにおいて、
ベースとなる固定部と、
上記光磁気記録媒体に光の照射および所定の磁界制御電流に基づく磁場の印加を行うコイルレンズが配備され、その光磁気記録媒体の面に沿うトラック方向に所定のトラッキング電流に基づいて移動するとともに、その面に交わるフォーカス方向に所定のフォーカシング電流に基づいて移動する可動部と、
各一端が上記固定部に遊動不能に接し、その各一端に対する各他端が上記可動部に遊動不能に接する、その可動部を支持する4本のサスペンションからなる固定サスペンションと、
各一端が上記固定部に遊動不能に接し、その各一端に対する各他端が上記可動部に遊動可能に接する2本のサスペンションからなる半固定サスペンションとを備え、
上記固定サスペンションを構成する4本のサスペンションのうち、所定の2本の第1サスペンションは、上記トラッキング電流、上記フォーカシング電流、および上記磁界制御電流の3種類の電流のうちいずれか1種類の電流が流れるものであって、残りの2本の第2サスペンションは、その3種類の電流からその第1サスペンションに流れる電流を除いた2種類の電流のうちいずれか一方の電流が流れるものであり、
上記半固定サスペンションを構成する2本のサスペンションは、上記2種類の電流から上記第2サスペンションに流れる電流を除いて残った電流が流れるものであることを特徴とする。
【0012】
本発明の光磁気ヘッドによれば、上記固定サスペンションを構成する4本のサスペンションにより支持され上記可動部に、上記固定サスペンションを構成する4本のサスペンションと、上記半固定サスペンションを構成する2本のサスペンションとの合計6本のサスペンションによって、3系統の制御電流を供給することができる。また、上記半固定サスペンションを構成する2本のサスペンションの、上記可動部側の端部が遊動することにより、これら2本のサスペンションの形状誤差や取付誤差は吸収される。そのため、サスペンションの形状公差や取付公差を4本のサスペンションのときのそれらの公差に保つことができる。
【0013】
また、本発明の光磁気ヘッドにおいて、上記可動部は、上記半固定サスペンションを構成する2本のサスペンションそれぞれの端部が接する部分に、その端部を包んだ導電性の粘性材料からなる保持部材を備えたものであることが好ましい。
【0014】
こうすることで、上記半固定サスペンションを構成する2本のサスペンションの、上記可動部側の端部は、上記保持部材によって遊動可能に柔支持され、これら2本のサスペンションの形状誤差や取付誤差をより確実に吸収することができる。
【0015】
さらに、本発明の光磁気ヘッドにおいて、上記可動部が、上記保持部材を覆うカバー部材を備えたものであることがより好ましい。
【0016】
上記半固定サスペンションを構成する2本のサスペンションの端部を遊動可能に柔支持する観点から見れば、上記保持部材の流動性は、高ければ高いほどよい。しかしながら、上記保持部材の流動性が高くなればなるほど、上記保持部材は、上記半固定サスペンションを構成する2本のサスペンションの端部を包んでおくことが困難になる。このため、上記カバー部材によって、上記保持部材を、上記可動部の、これら2本のサスペンションの端部が接する位置に留めさせておくことが好ましい。
【0017】
また、本発明の光磁気ヘッドにおいて、上記固定サスペンションを構成する4本のサスペンションそれぞれが、互いに同じ材料からなる、互いに同じ太さを有するものであり、
上記半固定サスペンションを構成する2本のサスペンションがともに、上記材料と同じ材料からなる、上記固定サスペンションを構成する4本のサスペンションよりも細いものであることも好ましい態様の一つである。
【0018】
この態様では、上記半固定サスペンションを構成する2本のサスペンションは、上記固定サスペンションの各サスペンションよりもバネ性に優れていることになり、上記可動部の移動に起因する、これら2本のサスペンションからの不要な反力の発生がより抑えられ、半固定サスペンションを設けたことによる上記可動部の駆動性の低下が防止される。
【0019】
上記目的を達成する本発明のうちの光磁気記録装置は、光の照射および磁場の印加を受けることで情報を記録する光磁気記録媒体に対し、光の照射および磁場の印加によって少なくとも情報の記録を行う光磁気記録装置において、
光を発する光源と、
上記光磁気記録媒体に、上記光源が発した光の照射、および所定の磁界制御電流に基づく磁場の印加を行う光磁気ヘッドと、
記録する情報に基づいて上記磁界制御電流を生成する磁界制御電流生成部とを備え、
上記光磁気ヘッドが、
ベースとなる固定部と、
上記光磁気記録媒体に光の照射および上記磁界制御電流に基づく磁場の印加を行うコイルレンズが配備され、その光磁気記録媒体の面に沿うトラック方向に所定のトラッキング電流に基づいて移動するとともに、その面に交わるフォーカス方向に所定のフォーカシング電流に基づいて移動する可動部と、
各一端が上記固定部に遊動不能に接し、その各一端に対する各他端が上記可動部に遊動不能に接する、その可動部を支持する4本のサスペンションからなる固定サスペンションと、
各一端が上記固定部に遊動不能に接し、その各一端に対する各他端が上記可動部に遊動可能に接する2本のサスペンションからなる半固定サスペンションとを有し、
上記固定サスペンションを構成する4本のサスペンションのうち、所定の2本の第1サスペンションは、上記トラッキング電流、上記フォーカシング電流、および上記磁界制御電流の3種類の電流のうちいずれか1種類の電流が流れるものであって、残りの2本の第2サスペンションは、その3種類の電流からその第1サスペンションに流れる電流を除いた2種類の電流のうちいずれか一方の電流が流れるものであり、
上記半固定サスペンションを構成する2本のサスペンションは、上記2種類の電流から上記第2サスペンションに流れる電流を除いて残った電流が流れるものであることを特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について説明する。
【0021】
図1は、本発明の光磁気ヘッドの一実施形態が組み込まれた、本発明の光磁気記憶装置の一実施形態の外観を表す斜視図である。
【0022】
ここに例示した光磁気記憶装置100には、光磁気記憶装置100の土台となるアルミニウム合金製のドライブベース110が備えられており、ドライブベース110はフレーム130に取り付けられている。また、ドライブベース110には、トップカバー140およびボトムカバー(図示省略)がそれぞれねじ止めされている。
【0023】
フレーム130には、フロントパネル160が取り付けられており、このフロントパネル160には、光磁気(MO)ディスクを内蔵したMOディスクカートリッジが光磁気記憶装置100内に挿入されるための挿入口161が設けられている。
【0024】
光磁気記録装置100の、フロントパネル160が取り付けられた前端に対する後端には、光磁気記録装置100をコンピュータ等といった機器と電気的に接続するためのコネクタ170が搭載されている。
【0025】
光磁気記録装置100の内部には、MOディスクを保持して回転させるスピンドルモータや、MOディスクに対して光の照射や磁場の印加を行って情報の記録や再生を行う光磁気ヘッドが搭載されている。
【0026】
図2は、図1に示す光磁気記録装置の内部構造の一部を表す斜視図である。
【0027】
この図2には、図1に示す挿入口161から挿入されたMOディスクカートリッジに内蔵されたMOディスク240が示されている。MOディスク240には、全体が1本の螺旋状に繋がった多数周のトラックが設けられており、このトラックに沿って情報が1次元的に記録される。また、この図2では、スピンドルモータが図示省略されている。
【0028】
図1に示す光磁気記録装置100は、MOディスク240の半径方向に移動自在な移動アセンブリ190と、図1に示すドライブベース110に固定される固定アセンブリ200とを有する。
【0029】
固定アセンブリ200には、情報の読み書きに用いられるレーザ光を発生するレーザダイオード202と、MOディスク240が反射した光に含まれている、MOディスク240に記憶されている情報に応じた信号(MO信号)を検出する光検出器203と、MOディスクのトラックに対する集光スポットのずれを検出するための光検出器204と、集光スポットのフォーカスのずれを検出するための光検出器205が取り付けられている。図1に示す光磁気記録装置100は、集光スポットのずれを検出するための光検出器204によって検出されたずれに基づいてトラッキング制御電流を生成する。また、図1に示す光磁気記録装置100は、フォーカスのずれを検出するための光検出器205によって検出されたずれに基づいてフォーカシング制御電流も生成する。
【0030】
移動アセンブリ190は、一対の磁気回路250によって駆動され、一対のガイドレール260に沿ってMOディスク240の半径方向に移動する。移動アセンブリ190上には、光磁気ヘッド300が搭載されている。光磁気ヘッド300には、集光レンズや磁気コイル等が配備されているが、詳しい説明は、後述することにする。
【0031】
また、移動アセンブリ190には、断面が四角形の筒口192が設けられており、固定アセンブリ200のレーザダイオード202によって発せられたレーザ光がこの筒口192から移動アセンブリ190内に入る。また、MOディスク240が反射した光がこの筒口192から固定アセンブリ200に戻る。さらに、移動アセンブリ190内の、筒口192の奥には、筒口192から入ったレーザ光を、光磁気ヘッドに配備された集光レンズに入射させる立ち上げミラーも内蔵されている。
【0032】
ここで、図3を用いて、図1に示す光磁気記録装置100における情報の記録・再生時の、光磁気ヘッド300に配備された磁気コイル、レーザダイオード202、およびMO信号を検出する光検出器203の制御について簡単に説明する。
【0033】
図3は、図1に示す光磁気記録装置のハードウェア構成の一部を簡単に示した図である。
【0034】
図1に示す光磁気記録装置100における情報記録時には、ホスト装置からインタフェイス11を介して記録データが光ディスクコントローラ12およびデジタルシグナルプロセッサ(Digital Signal Processor:DSP)13に送られてくる。その記録データは、光ディスクコントローラ12によって、シンクバイト、VFO、エラーコレクションコードなどが付加されてライトLSI回路14に入力される。この記録データは、ライトLSI回路14によって書込信号に変換され、その書込信号は、図2にも示すレーザダイオード202に送られる。レーザダイオード202からは、書込信号に応じたレーザ光が発せられる。
【0035】
また、この情報記録時には、DSP13が、記録データに応じた記録磁界制御電流を生成する。光磁気ヘッドに備えられた磁気コイル3311には、この記録磁界制御電流が供給される。磁気コイル3311は、記録磁界制御電流に基づく記録磁界を、MOディスクのトラック上に発生させる。そして、この記録磁界と、上述した書込信号に応じたレーザ光によってMOディスクに情報が記録される。なお、情報消去時には、所定の向きの消去磁界が発生されて情報が消去される。
【0036】
一方、図1に示す光磁気記録装置100における情報再生時には、レーザダイオード202から所定強度のレーザ光が発せられる。レーザダイオード202から発せられたレーザ光は、MOディスク上に照射され、MOディスクに記録されている情報に応じた反射光を生じる。その反射光に含まれているMO信号は、図2に示す光検出器203によって検出される。また、その反射光にはID信号も含まれており、このID信号も別途検出される。それぞれ検出されたMO信号およびID信号は、リードLSI回路15に入力される。これらのMO信号およびID信号は、リードLSI回路15によって再生データに変換され、その再生データは、光ディスクコントローラ12によってエラーチェックを受けたうえで、インターフェース11を介してホスト装置へと送られる。なお、再生磁場の下で、再生用のレーザ光を照射させてもよい。この場合は、DSP13が、再生磁界制御電流を生成し、光磁気ヘッド300に備えられた磁気コイル3311に、その再生磁界制御電流を供給する。磁気コイル3311は、再生磁界制御電流に基づく再生磁界を、MOディスクのトラック上に発生させ、再生用のレーザ光は、再生磁場の下で、MOディスク上に照射される。
【0037】
図4は、図1に示す光磁気記録装置に備えられた光磁気ヘッドの外観を示す斜視図である。
【0038】
図4に示す光磁気ヘッド300は、固定部310、固定サスペンション320、可動部330、磁気回路340、および半固定サスペンション350を備えている。固定部310は、この光磁気ヘッドのベースに相当するものであり、図2に示す移動アセンブリ190に固定されている。固定サスペンション320は、4本のサスペンション321からなるものである。これら4本のサスペンション321は、互いに平行関係を保って直線状に延びる導体であり、バネ性に優れるものである。具体的には、いずれのサスペンション321も、銅合金(ベリリウム銅合金,リン青銅合金等)からなるものである。また、各サスペンション321は、互いに同じ太さを有するものである。このような各サスペンション321の一端は、固定部310に接着されており、それら一端に対する他端は、可動部330の四隅に接着されている。すなわち、各サスペンション321の一端は遊動不能に固定部310に接し、他端は遊動不能に可動部330に接している。したがって、各サスペンション321の両端は完全固定されており、可動部330は、これら4本のサスペンション321により支持されている。なお、固定サスペンション320を構成する4本のサスペンション321と、固定部310の、これら4本のサスペンション321が接する部分と、可動部330の、これら4本のサスペンション321が接する部分を一体成形してもよい。
【0039】
可動部330は、これら4本のサスペンション321の延在方向を長手方向にするものであり、可動部330の、この長手方向の中央には、レンズユニット331が配備されている。レンズユニット331には、磁界変調用の磁気コイル(以下、MFMコイルと称する)3311と集光レンズ(不図示)が組み込まれている。この集光レンズは、図2に示すレーザダイオード202から発せられたレーザ光を、MOディスクのトラックに集光するものである。MFMコイル3311は空心巻きに周回した環状コイルである。このMFMコイル3311には、固定部310側から磁界制御電流が供給され、MFMコイル3311は、MOディスクのトラック上に、供給された磁界制御電流に基づく磁界を発生させる。集光レンズを通過したレーザ光は、MFMコイル3311の中心からMOディスクの表面に向けて照射される。この図4では、MOディスクが、光磁気ヘッド300の上方に、レンズユニット331に対面するように位置し、レンズユニット331が設けられた側が、この光磁気ヘッド300の前面になる。MFMコイル3311は、磁界制御電流に基づき、レーザ光の集光スポットにおよそ200Oe以上の磁界を発生させる。
【0040】
図4に示す可動部330は、集光レンズによる集光スポットのフォーカス調製のために、図に示す矢印F方向(以下、フォーカス方向と称する)に移動自在なものであり、トラッキング調製のために、図に示す矢印T方向(以下、トラック方向と称する)にも移動自在なものである。このような可動部330の長手方向の両側それぞれには、磁気回路340が構成されている。この磁気回路340は、一対の対向するヨーク341と、その一対の対向するヨーク341のうちの外側のヨーク3411に配備された磁石342とで構成されている。一対の対向するヨーク341は、光磁気ヘッド300の後面側で磁気的に接続されており、一方のヨークから他方のヨークに向けて磁束が流れる。可動部330は、このような磁気回路340の空隙部に配備されたフォーカスコイル332とトラックコイル333を備えている。フォーカスコイル332は、一対の対向するヨーク341のうちの内側のヨーク3412を取り囲むように配備されたものであり、このフォーカスコイル332には、固定部310側からフォーカシング制御電流が供給される。フォーカスコイル332は、フォーカシング制御電流に基づく、フォーカス方向(矢印F参照)の磁気モーメントを発生する。可動部330は、この磁気モーメントによりフォーカス方向に移動し、フォーカス方向のずれが是正される。トラックコイル333は、フォーカスコイル332の、磁石342の面に配備された1対のコイルであり、このトラックコイル333には、固定部310側からトラッキング制御電流が供給される。トラックコイル333は、トラッキング制御電流に基づく、トラック方向(矢印T参照)の磁気モーメントを発生する。可動部330は、この磁気モーメントによりトラック方向に移動し、トラック方向のずれが是正される。
【0041】
半固定サスペンション350は、2本のサスペンション351からなるものであり、これら2本のサスペンション351は、固定サスペンション320の延在方向と同じ方向に向けて、互いに平行関係を保って延びるものである。また、これら2本のサスペンション351はいずれも、固定サスペンション320と同じ材料からなるものであるが、固定サスペンション320の各サスペンションの太さよりも細い。したがって、これら2本のサスペンション351はいずれも、固定サスペンション320の各サスペンション321よりも、バネ性に優れている。このような、2本のサスペンション351の一端はいずれも、固定部310に接着されており、固定部310に遊動不能に接しているが、それら一端に対する他端は、固定部310に遊動可能に接している。
【0042】
図5は、可動部の、半固定サスペンションを構成する2本のサスペンションのうちの一方のサスペンションが接する部分を示す図である。
【0043】
可動部330は、半固定サスペンションを構成する2本のサスペンション351が接する部分に、保持部材334を備えている。可動部330の長手方向中央の側面には切欠溝335が設けられており、その切欠溝335の奥には、フォーカスコイル332と電気的に接続した電極336が設けられている。保持部材334は、その切欠溝335に充填された導電性の粘性材料からなるものである。半固定サスペンションを構成する2本のサスペンション351の、可動部330側の端部は、この保持部材334によって包まれており、その切欠溝335内で遊動可能に柔支持されている。したがって、これら2本のサスペンション351の形状誤差や取付誤差は、各サスペンション351の、可動部330側の端部が、この保持部材334の中で遊動することにより吸収され、これら2本のサスペンション351を設けたことによる、光磁気ヘッド100の生産性の低下は見られない。また、これら2本のサスペンション351は、固定サスペンション320の各サスペンション321よりもバネ性に優れているため、可動部10の移動に起因する、これら2本のサスペンション351からの不要な反力の発生は抑えられており、可動部320の駆動性の低下も見られない。
【0044】
保持部材334となる粘性材料は、なるべく流動性が高い(粘性抵抗が低い)ものが好ましいが、流動性が高くなればなるほど、切欠溝335に充填された粘性材料はその切欠溝335から流出しやすくなる。このため、可動部330には、保持部材334を覆うカバー部材337が配備されており、粘性材料を切欠溝335に保持することの信頼性が高められている。
【0045】
続いて、可動部330の、各サスペンション321,351との接触位置について説明する。
【0046】
図6は、可動部に関し、固定サスペンションを構成する各サスペンションとの接触位置、半固定サスペンションを構成する各サスペンションとの接触位置、および重心の位置関係を模式的に示す図である。
【0047】
この図6では、図の上下方向がフォーカス方向(矢印F参照)となり、図の左右方向がトラック方向(矢印T参照)になる。図6に示す可動部330は、図4に示す可動部330を、長手方向中央で断面したときのものであって、図6においては、左上、左下、右上、および右下の4隅を有する。図6に示す可動部330のこれらの4隅それぞれには、固定サスペンションを構成する各サスペンション321が接している。ここで、固定サスペンション320を構成するうちの、フォーカス方向に隣りあうサスペンション321はトラック方向に互いに揃えられており、トラック方向に隣りあうサスペンション321は、フォーカス方向に互いに揃えられている。また、図6に示す可動部330の、フォーカス方向に隣りあう2隅のちょうど中間には、半固定サスペンションを構成するサスペンション351が接している。すなわち、図6に示す可動部330の、フォーカス方向に隣りあう2隅の間に、半固定サスペンションを構成するサスペンション351が位置しており、各サスペンション351は、図4に示すレンズユニット331を遮ることなく、バランスよく配備されている。半固定サスペンション350を構成する一方のサスペンション351の、可動部330に接触する端部と、もう一方のサスペンション351の、可動部330に接触する端部とを結ぶ直線Lの中央は、可動部重心330gになっている。すなわち、可動部重心330gは、半固定サスペンションを構成する2本のサスペンション351をともに含む平面上に位置している。さらに、可動部330が、トラック方向に移動する際の作用点や、フォーカス方向に移動する際の作用点は、この可動部重心330gに一致している。
【0048】
図6には、トラッキング制御が行われ、可動部330が図の左から右に向かって移動する力(矢印M方向の力)を受けた場合に、可動部330の、各サスペンション321,351の接触位置に生じる反力の向きが矢印Rで示されている。可動部330の、各サスペンション321,351との接触位置には、いずれも偶力が生じておらず、可動部330に傾き(チルト)が生じることが防止されている。
【0049】
次に、図2にそれぞれ示す、フォーカスコイル332、トラックコイル333、およびMFMコイル3311への制御電流の通電について説明する。
【0050】
まず、フォーカスコイル332へのフォーカシング制御電流の通電には、半固定サスペンション350を構成する2本のサスペンション351が用いられる。すなわち、フォーカシング制御電流は、半固定サスペンション350を構成するサスペンション351→保持部材324→電極326の経路を通って、フォーカスコイル332に送られる。ここで、半固定サスペンション350を構成するサスペンション351の、可動部330側の端部は、電極326に直接接触しておらず、保持部材324を介して接触している。保持部材324の体積抵抗率は、銅合金からなるこのサスペンション351の体積抵抗率に比べて大きいが、このサスペンション351の、可動部330側の端部と電極326との距離は、数百μm程度と十分に短く、この端部と電極326との間に保持部材324が介在することはさほど問題にならない。しかも、フォーカシング制御電流は、数kHz程度の電流であり、トラッキング制御電流や磁界制御電流に比べ、低周波の電流であるため、保持部材324が介在することによる幾ばくかの電気的な特性劣化の影響を受けにくい。
【0051】
トラックコイル333へのトラッキング制御電流の通電には、固定サスペンション320を構成する4本のサスペンション321のうちの、光磁気ヘッド300の後面側に位置する1対のサスペンション321が用いられる。この1対のサスペンション321それぞれの、可動部330側の端部は、トラックコイル333に電気的に接続する電極に直接接触している。また、MFMコイル3311への磁界制御電流の通電には、固定サスペンション320を構成する4本のサスペンション321のうち、残った1対のサスペンション321、すなわち、光磁気ヘッド300の前面側に位置する1対のサスペンション321が用いられる。この、前面側の1対のサスペンション321それぞれの、可動部330側の端部は、MFMコイル3311に電気的に接続する電極に直接接触している。
【0052】
なお、各制御電流の通電経路は、ここで説明したような組合せに限らない。
【0053】
以下、本発明の各種態様を付記する。
【0054】
(付記1) 光の照射および磁場の印加を受けることで情報を記録する光磁気記録媒体に光の照射および磁場の印加を行う光磁気ヘッドにおいて、
ベースとなる固定部と、
前記光磁気記録媒体に光の照射および所定の磁界制御電流に基づく磁場の印加を行うコイルレンズが配備され、該光磁気記録媒体の面に沿うトラック方向に所定のトラッキング電流に基づいて移動するとともに、該面に交わるフォーカス方向に所定のフォーカシング電流に基づいて移動する可動部と、
各一端が前記固定部に遊動不能に接し、該各一端に対する各他端が前記可動部に遊動不能に接する、該可動部を支持する4本のサスペンションからなる固定サスペンションと、
各一端が前記固定部に遊動不能に接し、該各一端に対する各他端が前記可動部に遊動可能に接する2本のサスペンションからなる半固定サスペンションとを備え、
前記固定サスペンションを構成する4本のサスペンションのうち、所定の2本の第1サスペンションは、前記トラッキング電流、前記フォーカシング電流、および前記磁界制御電流の3種類の電流のうちいずれか1種類の電流が流れるものであって、残りの2本の第2サスペンションは、該3種類の電流から該第1サスペンションに流れる電流を除いた2種類の電流のうちいずれか一方の電流が流れるものであり、
前記半固定サスペンションを構成する2本のサスペンションは、前記2種類の電流から前記第2サスペンションに流れる電流を除いて残った電流が流れるものであることを特徴とする光磁気ヘッド。
【0055】
(付記2) 前記可動部は、前記半固定サスペンションを構成する2本のサスペンションそれぞれの端部が接する部分に、該端部を包んだ導電性の粘性材料からなる保持部材を備えたものであることを特徴とする付記1記載の光磁気ヘッド。
【0056】
(付記3) 前記可動部が、前記保持部材を覆うカバー部材を備えたものであることを特徴とする付記2記載の光磁気ヘッド。
【0057】
(付記4) 前記固定サスペンションを構成する4本のサスペンションそれぞれが、互いに同じ材料からなる、互いに同じ太さを有するものであり、
前記半固定サスペンションを構成する2本のサスペンションがともに、前記材料と同じ材料からなる、前記固定サスペンションを構成する4本のサスペンションよりも細いものであることを特徴とする付記1記載の光磁気ヘッド。
【0058】
(付記5) 前記固定サスペンションを構成する4本のサスペンションが、前記固定部から互いに平行関係を保って延在し、前記可動部を取り巻く4隅で該可動部に接するものであり、
前記半固定サスペンションを構成する各サスペンションが、前記固定部から前記固定サスペンションと平行関係を保って延在し、前記4隅のうち隣り合う2隅の間で可動部に接するものであることを特徴とする付記1記載の光磁気ヘッド。
【0059】
(付記6) 前記固定サスペンションを構成する4本のサスペンションが、前記固定部から互いに平行関係を保って延在し、前記フォーカス方向を上下方向と観念し、前記トラック方向を左右方向と観念した場合、該可動部に、左上、左下、右上、および右下の4隅で接するものであり、
前記半固定サスペンションを構成する各サスペンションが、前記固定部から前記固定サスペンションと平行関係を保って延在し、前記4隅のうち、上下方向に隣り合う2隅の間で可動部に接するものであることを特徴とする付記1記載の光磁気ヘッド。
【0060】
(付記7) 前記固定サスペンションを構成する4本のサスペンションが、前記固定部から互いに平行関係を保って延在し、前記フォーカス方向を上下方向と観念し、前記トラック方向を左右方向と観念した場合、該可動部に、左上、左下、右上、および右下の4隅で接するものであり、
前記半固定サスペンションを構成する各サスペンションが、前記固定部から前記固定サスペンションと平行関係を保って延在し、前記4隅のうち、上下方向に隣り合う2隅の中央で可動部に接するものであることを特徴とする付記1記載の光磁気ヘッド。
【0061】
(付記8) 前記固定サスペンションを構成する4本のサスペンションが、前記固定部から互いに平行関係を保って延在し、前記フォーカス方向を上下方向と観念し、前記トラック方向を左右方向と観念した場合、該可動部に、左上、左下、右上、および右下の4隅で接するものであり、
前記半固定サスペンションを構成する各サスペンションが、前記固定部から前記固定サスペンションと平行関係を保って延在し、前記4隅のうち、上下方向に隣り合う2隅の中央で可動部に接するものであり、
前記可動部は、該可動部の重心が、前記半固定サスペンションを構成する2本のサスペンションをともに含む平面上に位置しているものであることを特徴とする付記1記載の光磁気ヘッド。
【0062】
(付記9) 光の照射および磁場の印加を受けることで情報を記録する光磁気記録媒体に対し、光の照射および磁場の印加によって少なくとも情報の記録を行う光磁気記録装置において、
光を発する光源と、
前記光磁気記録媒体に、前記光源が発した光の照射、および所定の磁界制御電流に基づく磁場の印加を行う光磁気ヘッドと、
記録する情報に基づいて前記磁界制御電流を生成する磁界制御電流生成部とを備え、
前記光磁気ヘッドが、
ベースとなる固定部と、
前記光磁気記録媒体に光の照射および前記磁界制御電流に基づく磁場の印加を行うコイルレンズが配備され、該光磁気記録媒体の面に沿うトラック方向に所定のトラッキング電流に基づいて移動するとともに、該面に交わるフィーカス方向に所定のフォーカシング電流に基づいて移動する可動部と、
各一端が前記固定部に遊動不能に接し、該各一端に対する各他端が前記可動部に遊動不能に接する、該可動部を支持する4本のサスペンションからなる固定サスペンションと、
各一端が前記固定部に遊動不能に接し、該各一端に対する各他端が前記可動部に遊動可能に接する2本のサスペンションからなる半固定サスペンションとを有し、
前記固定サスペンションを構成する4本のサスペンションのうち、所定の2本の第1サスペンションは、前記トラッキング電流、前記フォーカシング電流、および前記磁界制御電流の3種類の電流のうちいずれか1種類の電流が流れるものであって、残りの2本の第2サスペンションは、該3種類の電流から該第1サスペンションに流れる電流を除いた2種類の電流のうちいずれか一方の電流が流れるものであり、
前記半固定サスペンションを構成する2本のサスペンションは、前記2種類の電流から前記第2サスペンションに流れる電流を除いて残った電流が流れるものであることを特徴とする光磁気記録装置。
【0063】
【発明の効果】
以上、説明したように、本発明によれば、サスペンションの形状公差や取付公差を4本のサスペンションのときのそれらの公差に保ったまま、3系統の制御電流を可動部に供給することができる光磁気ヘッド、およびそのような光磁気ヘッドを有する光磁気記録装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光磁気ヘッドの一実施形態が組み込まれた、本発明の光磁気記憶装置の一実施形態の外観を表す斜視図である。
【図2】図1に示す光磁気記録装置の内部構造の一部を表す斜視図である。
【図3】図1に示す光磁気記録装置のハードウェア構成の一部を簡単に示した図である。
【図4】図1に示す光磁気記録装置に備えられた光磁気ヘッドの外観を示す斜視図である。
【図5】可動部の、半固定サスペンションを構成する2本のサスペンションのうちの一方のサスペンションが接する部分を示す図である。
【図6】可動部に関し、固定サスペンションを構成する各サスペンションとの接触位置、半固定サスペンションを構成する各サスペンションとの接触位置、および重心の位置関係を模式的に示す図である。
【符号の説明】
100 光磁気記憶装置
13 DSP
202 レーザダイオード
300 磁気ヘッド
310 固定部
320 固定サスペンション
321 サスペンション
330 可動部
331 レンズユニット
3311 MFMコイル
332 フォーカスコイル
333 トラックコイル
334 保持部材
335 切欠溝
336 電極
337 カバー部材
340 磁気回路
341 ヨーク
342 磁石
350 半固定サスペンション
351 サスペンション

Claims (5)

  1. 光の照射および磁場の印加を受けることで情報を記録する光磁気記録媒体に光の照射および磁場の印加を行う光磁気ヘッドにおいて、
    ベースとなる固定部と、
    前記光磁気記録媒体に光の照射および所定の磁界制御電流に基づく磁場の印加を行うコイルレンズが配備され、該光磁気記録媒体の面に沿うトラック方向に所定のトラッキング電流に基づいて移動するとともに、該面に交わるフォーカス方向に所定のフォーカシング電流に基づいて移動する可動部と、
    各一端が前記固定部に遊動不能に接し、該各一端に対する各他端が前記可動部に遊動不能に接する、該可動部を支持する4本のサスペンションからなる固定サスペンションと、
    各一端が前記固定部に遊動不能に接し、該各一端に対する各他端が前記可動部に遊動可能に接する2本のサスペンションからなる半固定サスペンションとを備え、
    前記固定サスペンションを構成する4本のサスペンションのうち、所定の2本の第1サスペンションは、前記トラッキング電流、前記フォーカシング電流、および前記磁界制御電流の3種類の電流のうちいずれか1種類の電流が流れるものであって、残りの2本の第2サスペンションは、該3種類の電流から該第1サスペンションに流れる電流を除いた2種類の電流のうちいずれか一方の電流が流れるものであり、
    前記半固定サスペンションを構成する2本のサスペンションは、前記2種類の電流から前記第2サスペンションに流れる電流を除いて残った電流が流れるものであることを特徴とする光磁気ヘッド。
  2. 前記可動部は、前記半固定サスペンションを構成する2本のサスペンションそれぞれの端部が接する部分に、該端部を包んだ導電性の粘性材料からなる保持部材を備えたものであることを特徴とする請求項1記載の光磁気ヘッド。
  3. 前記可動部が、前記保持部材を覆うカバー部材を備えたものであることを特徴とする請求項2記載の光磁気ヘッド。
  4. 前記固定サスペンションを構成する4本のサスペンションそれぞれが、互いに同じ材料からなる、互いに同じ太さを有するものであり、
    前記半固定サスペンションを構成する2本のサスペンションがともに、前記材料と同じ材料からなる、前記固定サスペンションを構成する4本のサスペンションよりも細いものであることを特徴とする請求項1記載の光磁気ヘッド。
  5. 光の照射および磁場の印加を受けることで情報を記録する光磁気記録媒体に対し、光の照射および磁場の印加によって少なくとも情報の記録を行う光磁気記録装置において、
    光を発する光源と、
    前記光磁気記録媒体に、前記光源が発した光の照射、および所定の磁界制御電流に基づく磁場の印加を行う光磁気ヘッドと、
    記録する情報に基づいて前記磁界制御電流を生成する磁界制御電流生成部とを備え、
    前記光磁気ヘッドが、
    ベースとなる固定部と、
    前記光磁気記録媒体に光の照射および前記磁界制御電流に基づく磁場の印加を行うコイルレンズが配備され、該光磁気記録媒体の面に沿うトラック方向に所定のトラッキング電流に基づいて移動するとともに、該面に交わるフォーカス方向に所定のフォーカシング電流に基づいて移動する可動部と、
    各一端が前記固定部に遊動不能に接し、該各一端に対する各他端が前記可動部に遊動不能に接する、該可動部を支持する4本のサスペンションからなる固定サスペンションと、
    各一端が前記固定部に遊動不能に接し、該各一端に対する各他端が前記可動部に遊動可能に接する2本のサスペンションからなる半固定サスペンションとを有し、
    前記固定サスペンションを構成する4本のサスペンションのうち、所定の2本の第1サスペンションは、前記トラッキング電流、前記フォーカシング電流、および前記磁界制御電流の3種類の電流のうちいずれか1種類の電流が流れるものであって、残りの2本の第2サスペンションは、該3種類の電流から該第1サスペンションに流れる電流を除いた2種類の電流のうちいずれか一方の電流が流れるものであり、
    前記半固定サスペンションを構成する2本のサスペンションは、前記2種類の電流から前記第2サスペンションに流れる電流を除いて残った電流が流れるものであることを特徴とする光磁気記録装置。
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