JP2005115482A - 利用者誘出システム及び方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 乗用車は利用者が乗っている間しか、その価値を提供できず、存在意義が低下していること。
【解決手段】 乗用車2を情報収集端末とし、利用者1が乗用車2を乗り物として利用し始める時、または利用者1が乗用車2を乗り物として利用している間に収集した収集情報に基づいて利用者1の外出行動傾向を判断し、「利用者1が外出する気になりやすい時刻」を「利用者1を外出(お出かけ)へと誘い出す誘出時刻」に決定し、決定した誘出時刻になると利用者1を外出へと誘い出すための誘出情報をその利用者1に対して与える。誘出時刻になるとシステムから利用者1に対して出力される誘出情報は、その利用者1にとって例えば「もうそんな時間か」と気付かせてくれる情報である。つまり、利用者1が乗っていない時にも利用者1に対して価値を提供できるようになれば、再び利用者1にとって乗用車2の存在意義が高まっていくという効果が期待できる。
【選択図】 図1
【解決手段】 乗用車2を情報収集端末とし、利用者1が乗用車2を乗り物として利用し始める時、または利用者1が乗用車2を乗り物として利用している間に収集した収集情報に基づいて利用者1の外出行動傾向を判断し、「利用者1が外出する気になりやすい時刻」を「利用者1を外出(お出かけ)へと誘い出す誘出時刻」に決定し、決定した誘出時刻になると利用者1を外出へと誘い出すための誘出情報をその利用者1に対して与える。誘出時刻になるとシステムから利用者1に対して出力される誘出情報は、その利用者1にとって例えば「もうそんな時間か」と気付かせてくれる情報である。つまり、利用者1が乗っていない時にも利用者1に対して価値を提供できるようになれば、再び利用者1にとって乗用車2の存在意義が高まっていくという効果が期待できる。
【選択図】 図1
Description
本発明は、利用者誘出、特に利用者の運転によって移動が可能な乗用車を用いて、利用者を外出へと誘い出す(誘出する)利用者誘出システム及び方法に関する。
外出に関わる情報を提供する先行技術としては、外出先から自宅にある家電機器(照明・エアコン)の操作や風呂への給湯の操作を実行するシステムがよく知られている。また、これらの操作を車内から行う先行特許文献として、特開平8−106579号公報が挙げられる。この先行特許文献では、所定の駐車領域に出入りする乗用車のナンバープレートを読み取って、読み取った情報から乗用車を所有する所有者の自宅内の家電機器などへの操作を乗用車内から受け付ける技術が開示されている。ただし、これは家電機器を操作する操作端末の替わりに乗車中の乗用車を使っているに過ぎない。
乗用車が搭乗者に情報を提供する技術として自動車用テレマティックスが挙げられる。テレマティックスとは、Telecommunication(電気通信)とInformatics(情報処理)からなる造語であり、通信技術と情報処理技術を合わせた仕組みを示す。つまり、自動車用テレマティックスとは、自動車を中心とした情報提供サービスを示し、自動車に搭載されるGPS(全地球測位システム)を利用したカーナビゲーションシステムに渋滞情報を表示したり、自動車の状態を常にセンシングして把握した異常情報をガソリンスタンドや整備工場に自動通知したりする。ただし、利用者が乗用車に乗っている時を対象とした情報配信であり、乗用車に乗る時間自体が減少する傾向のある現状では、あまりにも効果が少ないという問題がある。
利用者と対話する対話型装置のプログラムである対話型エージェントが利用者に話し掛ける先行特許文献として、特開2003−217055号公報が挙げられる。この先行特許文献では、話し掛けることによって正規の利用者か否かを識別し、悪意を持った第三者からの乗用車盗難を防ぐ技術が開示されている。また、対話型エージェントが車内だけでなく、自宅内や利用者が所持する端末内にも存在し、それぞれが連携し合うことによって利用者の生活に密着したサービスが提供できるとしている。ただし、これは車内でも自宅内でもつじつまを合わせて利用者に話し掛けているに過ぎず、乗用車が収集した情報を用いて利用者を外出へと誘い出す情報を提供しているとは言えない。
昔、ステータスだった車(自動車、乗用車)は、今や生活に欠かせない道具(移動手段)になっている。つまり、昔は乗用車を持っていること自体に大きな意義があったわけであるが、乗用車が道具化してしまった今日では、乗用車は道具としての価値が問われることとなった。ところが、今日の乗用車は「走る、止まる、曲がる」という基本性能は元より、乗用車内の居住空間として利用者(運転者を含めた乗用車の搭乗者)に与える満足度も高いレベルを実現して申し分なく、乗用車の機能に対する渇望感が乏しくなっている。
また、バブル崩壊後の地価の下落とデフレスパイラル(不況による物価の下落が経済活動を停滞させ、さらなる物価の下落を引き起こすこと)によってマンションや一戸建てなどの住宅物件の価格や賃貸物件の賃貸料が大幅に下がり、住宅ローンの低金利化も追い風となって、これまで郊外に住むことを余儀なくされていた人々の都市部への回帰が始まっている。交通インフラが発達した都市部に住む人たちにとって、乗用車は数ある移動手段としての選択肢(のうちのひとつ)に過ぎなくなっており、目的地(出掛け先、外出先のこと)の駐車スペースの確保が困難なことや交通渋滞によって目的地に到達するまでに(電車に代表される他の交通手段に比べて)時間が掛かることなどから、乗用車は道具としての必要性が低下するとともに乗用車を所有しなければならないという必然性も低下する傾向にある。
さらに、乗用車を保有するには、乗用車の購入費もさることながら、乗用車を維持するために必要な駐車場代や自賠責/任意保険、税金および車検費用などの維持費も決して安価ではないことから、長引く不況で収入が増えないばかりか減少する中で、その機能に渇望感が乏しくなってしまった乗用車は利用者にとって不必要なものになってきていることが問題である。乗用車は果たして乗り物でしかないのか。乗用車が乗り物でしかないとするならば、乗用車というものの行き着く先にあるのは乗り物としての限界でしかない。
本発明の本質は、乗用車を情報収集端末とし、利用者が乗用車を乗り物として利用し始める時、または利用者が乗用車を乗り物として利用している間に収集した収集情報に基づいて利用者の外出行動傾向を判断し、「利用者が外出する気になりやすい時刻」を「利用者を外出(お出かけ)へと誘い出す誘出時刻」に決定し、決定した誘出時刻になると利用者を外出へと誘い出すための誘出情報をその利用者に対して与えることである。誘出時刻になるとシステムから利用者に対して出力される誘出情報は、その利用者にとって例えば「もうそんな時間か」と気付かせてくれる情報であり、利用者が乗用車に乗っていない時であっても利用者に与える価値となり得る。つまり、これまで利用者に対して利用者が乗っている時にしか価値を提供できなかった乗用車ではあったが、このように利用者が乗っていない時にも利用者に対して価値を提供できるようになれば、再び利用者にとって乗用車の存在意義が高まっていくという効果が期待できる。
本発明は、動力手段を有するとともに利用者の運転によって移動が可能な乗用車を用いて、該利用者を外出へと誘い出すために、前記乗用車が定常的に駐車する場所を示すホームポジションを判断するホームポジション判断手段と、前記ホームポジション判断手段が判断したホームポジションに駐車した状態から前記乗用車が始動されると、前記乗用車が始動された始動時刻を記憶する始動時刻記憶手段と、前記始動時刻記憶手段が記憶した前記始動時刻について、あらかじめ定める基準を超える偏りがあるか否かを判断し、基準を超える偏りがある場合には前記外出行動の傾向があると判断する外出行動傾向判断手段と、前記外出行動傾向判断手段が前記利用者の前記外出行動に傾向があると判断した場合には、判断の元となった前記始動時刻群に基づいて前記利用者を外出へと誘い出す誘出時刻を決定する誘出時刻決定手段と、前記誘出時刻決定手段が決定した前記誘出時刻になると、前記利用者を外出へと誘い出す誘出情報を前記利用者に対して出力する情報出力手段とを備えるようにした。
乗用車は利用者にとって身近な移動手段なので、利用者はなるべく利用者のそばに乗用車を駐車させておく。また、乗用車は自らの判断や意思によって自らの居場所を変えることは出来ない。なぜなら、乗用車は動力部を持っているものの、利用者の運転によって始めて移動が可能であるからである。そこで、利用者が乗用車を駐車させておく場所を乗用車にとってのホームポジションとすると、利用者はホームポジションに駐車中の乗用車の動力部(動力手段)を始動し、乗用車を運転して外出(外出行為を実行)する。さらに、利用者は外出(外出行為)の用事を済ませると、ホームポジションに戻ってきて、運転する乗用車をホームポジションに駐車させる。よって、乗用車がホームポジションを離れ、再びホームポジションに乗用車が戻ってくるまでを利用者にとっての外出(外出行為)と見なすことが出来る。
前記ホームポジション判断手段は、あらかじめ定める単位時間のうち、前記動力手段が停止した状態で最も長い時間が経過した場所をホームポジションとして判断するようにしてもよい。また、前記ホームポジション判断手段は、前記情報出力手段を介して前記利用者に対してホームポジションの入力を要求し、入力要求に応じた前記利用者から取得した情報によってホームポジションを判断するようにしてもよい。つまり、ホームポジション判断手段として、乗用車が定常的に駐車する場所を示すホームポジションが判断できれば、その判断手法は特に問わない。
ホームポジションに駐車した状態から乗用車が利用者によって始動されると、動力部が始動された始動時刻を記憶する。ここで言うところの乗用車の始動時刻は、乗用車の動力部が始動された時刻でもよいし、動力部が始動された乗用車が実際に動き始めた時刻(乗用車が利用者の運転によって、移動を開始した時刻)でもよい。記憶された始動時刻の情報は、利用者の外出行動に傾向(外出行動傾向)があるか否かを判断するための判断材料に用いられる。外出傾向の判断には、例えば記憶した始動時刻について、あらかじめ定める基準を超える偏りがあるか否かを判断し、基準を超える偏りがある場合には外出行動傾向があると判断するとよい。
また、外出行動傾向を判断する場合には、休日パターン、時間帯などの時間的要素で分類した後に外出傾向を判断すると、分類した時間的要素を考慮した外出行動傾向を判断することが出来る。
ここで言うところの休日パターンとは、休日に関わるパターンのことであり、具体的には平日/休日/休日前日の3通りのパターンに分類、場合によっては平日前休日(次の日が平日である休日)を含めた4通りのパターンに分類することである。土日休みの週休二日の利用者にとって、平日は月曜日・火曜日・水曜日・木曜日・金曜日であり、休日前日は金曜日・土曜日、平日前休日は日曜日となる。このように3通りまたは4通りに分類された個別のパターングループでは、利用者の外出行動傾向に共通な特徴が表れやすい。なお、休日パターンは祝祭日を含むカレンダー情報から作成してもよい。また、利用者が1日の大半自宅にいるかいないかを実際に実測し、その実測値から昼間の大半自宅にいない日を平日とし、いる日を休日と見なして休日パターンを作成してもよい。
また、ここで言うところの時間帯とは、1日のうちで、ある時刻とある時刻との間に挟まれた一定の時間のことであり、具体的には早朝/朝/(午前)/昼間/(午後)/夕方/夜/深夜などの時間帯に分割される。このように何通りかに分割された時間帯では、利用者の外出行動傾向に共通な特徴が表れやすい。なお、動力部の始動時刻から外出行動傾向を判断する際に時間帯で分類するのは、その判断をしやすくするための、いわば前処理に相当するので、必ずしも必須な処理ではない。
すでに述べたように乗用車が駐車しているホームポジションは、なるべく利用者のそばであるので、乗用車から利用者に直接(利用者を誘い出すための)誘出情報を出力してもよい。また、利用者が外出する前にいる場所は、(外出してはいないのだから)基本的に利用者の自宅であり、利用者が外出する前は自宅にいる。利用者が外出する前は自宅にいるのだから、利用者の自宅内に設置された端末や装置から誘出情報を出力してもよい。このように利用者の自宅内に設置された端末や装置とは、いわゆるホームサーバと呼ばれるものとなる。なお、利用者誘出システム本体は乗用車側に設置されても、ホームサーバ側の機能に組み込まれても構わない。
また、動力手段を有するとともに利用者の運転によって移動が可能な乗用車を用いて、該利用者を外出へと誘い出すために、前記乗用車が定常的に駐車する場所を示すホームポジションを判断するホームポジション判断手段と、前記ホームポジション判断手段が判断したホームポジションに駐車した状態から前記乗用車が始動されると、前記乗用車が始動された始動時刻を記憶する始動時刻記憶手段と、前記乗用車が前記ホームポジションを離れ、前記ホームポジションとは異なる場所に停車すると、その停車場所が前記乗用車を用いた前記利用者の外出行動における目的地であると判断する目的地判断手段と、前記目的地判断手段が判断した目的地に関する情報を、前記乗用車が前記ホームポジションに戻ってくるまでの間、前記始動時刻記憶手段が記憶した前記始動時刻に関連づけて記憶する目的地記憶手段と、前記始動時刻記憶手段が記憶した前記始動時刻について、または前記目的地記憶手段が記憶した前記目的地に関する情報と前記始動時刻とについて、あらかじめ定める基準を超える偏りがあるか否かを判断し、基準を超える偏りがある場合には前記外出行動の傾向があると判断する外出行動傾向判断手段と、前記外出行動傾向判断手段が前記利用者の前記外出行動に傾向があると判断した場合には、判断の元となった前記始動時刻群に基づいて前記利用者を外出へと誘い出す誘出時刻を決定する誘出時刻決定手段と、前記誘出時刻決定手段が決定した前記誘出時刻になると、前記利用者を外出へと誘い出す誘出情報を前記利用者に対して出力する情報出力手段とを備えてもよい。
利用者の外出行動傾向を判断するために重要な要素には、「いつ?」の他にも「どこに?」がある。そこで、乗用車が実際に到着した目的地に関する情報を(利用者が乗用車を乗り物として利用している間の収集情報として)収集しておく。ここで言うところの目的地に関する情報とは、目的地の緯度・経度で示される地理的情報や、目的地の地名、番地や場所名で示される地図的情報のことである。なお、目的地に関する情報を収集する過程で、目的地までの経路・距離および所要時間などを同時に収集しておいてもよい。
また、前記目的地判断手段が判断した目的地について、前記利用者にそこがどこかを問い合わせる目的地問い合わせ情報を、前記情報出力手段を用いて出力する目的地問い合わせ手段をさらに備え、前記目的地記憶手段は、前記情報出力手段に出力した目的地問い合わせ情報に応じた前記利用者から取得した情報を、前記目的地を表現する目的地表現情報として記憶し、前記情報出力手段は、前記目的地記憶手段が記憶した前記目的地表現情報を用いて、前記誘出情報を前記利用者に対して出力するようにしてもよい。
同様に、前記目的地判断手段が判断した目的地について、そこに前記利用者が何のために来たのかを問い合わせる用事問い合わせ情報を、前記情報出力手段を用いて出力する用事問い合わせ手段をさらに備え、前記目的地記憶手段は、前記情報出力手段に出力した用事問い合わせ情報に応じた前記利用者から取得した情報を、前記目的地を表現する目的地表現情報として記憶し、前記情報出力手段は、前記目的地記憶手段が記憶した前記目的地表現情報を用いて、前記誘出情報を前記利用者に対して出力するようにしてもよい。
ここで言うところの「そこがどこかを問い合わせる目的地問い合わせ情報」とは、具体的には「ここはどこ?」などの質問形式のように利用者が答えやすい問い合わせ情報であるとよい。なお、目的地問い合わせ情報に対する利用者からの回答は、利用者が操作する情報入力部から取得したり、システムに音声認識手段があれば利用者が発する音声から取得したりするとよい。「ここはどこ?」などと利用者に投げかけて、利用者から例えば「コンビニ(目的地についての利用者なりの具体的な表現)」という情報を取得できれば、「そろそろ、コンビニに行く?」などと具体的な目的地を含んだ誘出情報を利用者に対して出力することが出来る。
ここで言うところの「そこに前記利用者が何のために来たのかを問い合わせる用事問い合わせ情報」とは、具体的には「何しに来たの?」などの質問形式のように利用者が答えやすい問い合わせ情報であるとよい。なお、目的地問い合わせ情報に対する利用者からの回答は、利用者が操作する情報入力部から取得したり、システムに音声認識手段があれば利用者が発する音声から取得したりするとよい。「何しに来たの?」などと利用者に投げかけて、利用者から例えば「買い物(用事についての利用者なりの具体的な表現)」という情報を取得できれば、「そろそろ、買い物に行く?」などと具体的な用事を含んだ誘出情報を利用者に対して出力することが出来る。なお、用事問い合わせ情報は、目的地問い合わせ情報に続けて出力されてもよく、「ここはどこ?」「何しに来たの?」などのような表現となる。
また、前記乗用車に搭乗した前記利用者が誰であるかを識別する利用者識別手段をさらに有し、前記外出行動傾向判断手段は、前記利用者識別手段が識別した前記利用者に関する情報を加味して、前記利用者ごとの前記外出行動の傾向を判断するようにしてもよい。
同一の乗用車であっても複数の利用者で利用される場合には、利用者によって乗用車を利用する目的が異なるのが一般的である。つまり、利用者が異なれば乗用車を移動手段として外出する外出行動が必然的に異なることになる。そこで、乗用車を情報収集端末とし、利用者が乗用車を乗り物として利用し始める時、または利用者が乗用車を乗り物として利用している間に収集する収集情報には、誰が利用者であるかを識別する利用者に関する情報(利用者識別手段が識別した利用者識別情報)を付与しておくとよい。また、この場合、前記情報出力手段は、前記外出傾向判断手段が判断材料に加味した前記利用者に対して前記誘出情報を出力するとよい。
ここで言うところの利用者識別手段は、利用者が識別できればその種類は特に問わないが、具体的には利用者ごとに異なるID(Identity、またはIdentificationの略。個人識別情報)コードを記憶させた情報記憶媒体や、顔面認証などのバイオメトリクス(生体情報)技術によって利用者が誰であるのかを自動認識してもよい。また、利用者の入力行為(利用者自身に入力させること)によってシステムに対して自分が誰であるのかを入力させてもよく、例えば利用者は情報入力部の操作によって入力したり、システムに音声認識手段があれば利用者が発する音声から利用者が誰であるかを識別したりしてもよい。音声から利用者を識別する場合には、例えば利用者固有の生体情報である声紋をあらかじめ取得しておき、音声認識手段によって認識された音声から声紋を照合する方法などがある。
なお、利用者認証手段が利用者ごとに異なるID情報を記憶させた情報記憶媒体を用いて利用者を認証する場合には、用いる情報記憶媒体を例えばRF−ID(Radio Frequency Identificationの略。情報の読み書きが可能なIDのこと)とし、利用者を認証するためのIDコードを記憶するとともに乗用車で収集した情報を記憶させると、ネットワークなどの通信手段を用いずにとも、他の装置・機器(例えばホームサーバなど)との情報の受け渡しをすることが出来る。この場合、他の装置・機器から取得した情報を同様にRF−IDに記憶させて、RF−IDを介して乗用車に情報を受け渡すことも可能である。
このごろの乗用車は、利用者が所持するキーレスエントリと呼ばれる無線方式の非接触キーによるドアの開閉実行が一般化しており、この非接触キーは利用者が所持し、非接触キーに備わるスイッチを利用者が操作すると(非接触キーが乗用車と無線通信して)乗用車のドアの施錠が開閉される。さらに、パッシブエントリと呼ばれるハンドルセンサと携帯IDとの組合せを用いて、携帯IDを所持した利用者が乗用車のハンドル(この場合のハンドルとは、いわゆるドアの取っ手のこと)に手をかけるだけで(携帯IDが乗用車と無線通信し、ハンドルセンサが利用者の指先を検知して)乗用車のドアの施錠が開く。このようにすでに実用化されている非接触キーや携帯IDに利用者認証用の情報を記憶させてもよく、さらに乗用車と他の装置・機器との情報の受け渡しをするための情報記憶領域を持たせてもよい。
以上記載の本発明によれば、乗用車を情報収集端末とし、利用者が乗用車を乗り物として利用し始める時、または利用者が乗用車を乗り物として利用している間に収集した収集情報に基づいて利用者の外出行動傾向を判断し、「利用者が外出する気になりやすい時刻」を「利用者を外出(お出掛け)へと誘い出す誘出時刻」に決定し、決定した誘出時刻になると利用者を外出へと誘い出すための誘出情報をその利用者に対して与えるようにしたので、利用者が乗用車に乗っていない時であっても利用者に乗用車の価値を与えることが出来る。
つまり、これまで利用者に対して利用者が乗っている時にしか価値を提供できなかった乗用車ではあったが、このように利用者が乗っていない時にも利用者に対して価値を提供できるようになれば、再び利用者にとって乗用車の存在意義が高まっていくという効果が期待できる。乗用車の存在意義が高まれば、乗用車の利用が再び促進される。
以下に、本発明に係る利用者誘出システムの具体的実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1〜図32を用いて本発明における第1実施形態を説明する。乗用車2を情報収集端末とし、利用者1が乗用車2を乗り物として利用し始める時に収集する始動時刻に基づいて利用者1の外出傾向を判断する場合を第1−1実施形態とする。また、利用者1が乗用車2を乗り物として利用している間に収集する目的地を加味した始動時刻に基づいて利用者1の外出傾向を判断する場合を第1−2実施形態とする。
図1〜図32を用いて本発明における第1実施形態を説明する。乗用車2を情報収集端末とし、利用者1が乗用車2を乗り物として利用し始める時に収集する始動時刻に基づいて利用者1の外出傾向を判断する場合を第1−1実施形態とする。また、利用者1が乗用車2を乗り物として利用している間に収集する目的地を加味した始動時刻に基づいて利用者1の外出傾向を判断する場合を第1−2実施形態とする。
図1は、本発明の実施形態における利用者誘出システムのコンセプトを説明する説明図である。
同図において、利用者誘出システムは乗用車2を情報収集端末とし、利用者1が乗用車2を乗り物として利用し始める時、または利用者1が乗用車2を乗り物として利用している間に収集した情報を収集情報として収集情報DB(データベース)3に記憶する。収集情報は、利用者1の外出行動傾向の判断に用いられ、その判断結果から得られる「利用者1が外出する気になりやすい時刻」を「利用者1を外出(お出かけ)へと誘い出す誘出時刻」に決定する。そして、利用者誘出システムは決定した誘出時刻になると利用者1を外出へと誘い出すための誘出情報を誘出情報DB4から読み込んで利用者1に対して出力する。
誘出時刻になると利用者誘出システムから利用者1に対して出力される誘出情報は、その利用者1にとって例えば「もうそんな時間か」と気付かせてくれる情報であり、利用者1が乗用車2に乗っていない時であっても利用者1に乗用車2が与える価値となり得る。つまり、これまで利用者1に対して利用者1が乗っている時にしか価値を提供できなかった乗用車2ではあったが、このように利用者1が乗っていない時にも利用者1に対して価値を提供できるようになれば、再び利用者1にとって乗用車2の存在意義が高まっていくという効果が期待できる。
利用者1が乗用車2を乗り物として利用している間とは、利用者1が乗用車2を利用して外出している間のことであり、乗用車2がホームポジションを離れ、再びホームポジションに乗用車2が戻ってくるまでを利用者1にとっての外出(外出行為)と見なせばよい。利用者1が乗用車2を乗り物として利用し始める時に収集する収集情報には、具体的に乗用車2の始動時刻があり、利用者1が乗用車2を乗り物として利用している間に収集する収集情報には、具体的に乗用車2が実際に到着した目的地、目的地までの経路・距離および所要時間などがある。ここで言うところの乗用車2の始動時刻とは、乗用車2の動力部23が始動された時刻でもよいし、動力部23が始動された乗用車2が実際に動き始めた時刻(乗用車2が利用者1の運転によって、移動を開始した時刻)でもよい。
図2は、本発明の実施形態における利用者誘出システムに含まれる利用者誘出システムサーバのハードブロック図である。
同図において、利用者誘出システムサーバ5は、乗用車2内にあってもよいし、乗用車2とは別体で、かつ乗用車2とは直接的または間接的に通信可能な装置・機器で構成されていてもよい。つまり、乗用車2が駐車しているホームポジションは、なるべく利用者1のそばであるので、利用者誘出システムサーバ5は、乗用車2内にあって、乗用車2から利用者1に直接(利用者を誘い出すための)誘出情報を出力してもよい。また、利用者1が外出する前にいる場所は、(外出してはいないのだから)基本的に利用者1の自宅であり、利用者1が外出する前は自宅にいる。利用者1が外出する前は自宅にいるのだから、利用者誘出システムサーバ5は、乗用車2とは別体で、かつ乗用車2とは通信可能なホームサーバ(利用者1の自宅内に設置されたサーバ)であって、自宅内の端末から誘出情報を出力してもよい。
なお、利用者誘出システムサーバ5が乗用車2とは別体であって、乗用車2と通信手段で直接接続されていない場合には、利用者誘出システムサーバ5と乗用車2との双方と情報のやり取りが可能な情報記憶媒体を用いて、利用者誘出システムサーバ5は乗用車2と情報の受け渡しをするとよい。情報記憶媒体の具体例としては、情報の読み書きが可能なIDであるRFIDや、乗用車2のドアの施錠の開閉に用いる非接触キー、ハンドルセンサとともにパッシブエントリを構成する携帯IDなどが挙げられる。
情報入出力部6とは、利用者誘出システムサーバ5が利用者1と種々のやりとりをするための入出力機能を持つ部位であり、大まかに情報入力部6−1と情報出力部6−2で構成される。情報入力部6−1における入力装置としては、例えばキーボード、テンキー、マウス、バーコードリーダ、音声入力などが該当し、利用者1の入力がシステムに対して情報を伝達するものなら、その種類は問わない。また情報出力部6−2における出力装置としては、例えばディスプレイ、プリンタ、音声出力装置などが該当し、利用者1に対してシステムから情報を伝達できるものなら、その種類は問わない。利用者識別部7とは、利用者1を識別するための情報である利用者識別情報を取得し、必要に応じて取得した利用者識別情報に基づき利用者識別処理を実行する部位のことである。演算部8とは、プログラムを実行することによって各機能を駆動、処理するための演算機能を持つ部位であり、一般にCPU(中央演算装置)で構成される。メモリ部9とは、演算部8が実行するプログラムの実行エリアの部位である。通信部10とは、乗用車2や種々の端末および外部システムとの通信を制御する部位である。DB管理部11とは、様々なデータ構造とデータ実体を管理する機能を持つ部位である。
DB管理部11に管理される処理プログラム12とは、利用者誘出システムサーバ5の利用目的を達成するために必要なプログラムのことであり、OS(オペレーティングシステム)もここに含まれる。同様に収集情報DB3−2とは、乗用車2が収集した情報を記憶するデータベースのことである。同様に誘出情報DB4とは、乗用車2が収集した収集情報に基づく外出行動傾向によって決められた誘出時刻になると利用者1に対して出力される誘出情報を記憶するデータベースのことである。同様に利用者情報DB13−1とは、利用者1に関する情報を記憶するデータベースのことであり、利用者認識部7が利用者1の認識に用いる基礎情報や利用者認識部7が取得した利用者認識情報はこのデータベースに記憶される。その他のプログラム・データ14とは、利用者誘出システムサーバ5の処理として適宜、用いられるプログラムやデータ記憶するデータベースのことである。
図3は、本発明の実施形態における利用者誘出システムに含まれる乗用車内情報処理システムのハードブロック図である。
同図において、乗用車内情報処理システム2−1とは、走る、止まる、曲がるなどの乗用車2としての基本性能を実現する駆動系制御システムと連携する情報系制御システムのことであり、一般にBCM(ボディコントロールモジュール)と呼ばれる車内電装品を統括する電子部品に含まれていてもよい。
情報入出力部15とは、乗用車内情報処理システム2−1が利用者1と種々のやりとりをするための入出力機能を持つ部位であり、大まかに情報入力部15−1と情報出力部15−2で構成される。情報入力部15−1における入力装置としては、例えばテンキー、音声入力などが該当し、利用者1の入力がシステムに対して情報を伝達するものなら、その種類は問わない。また情報出力部15−2における出力装置としては、例えばディスプレイ、音声出力装置などが該当し、利用者1に対してシステムから情報を伝達できるものなら、その種類は問わない。利用者識別部16とは、利用者1を識別するための情報である利用者識別情報を取得し、必要に応じて取得した利用者識別情報に基づき利用者識別処理を実行する部位のことである。演算部17とは、プログラムを実行することによって各機能を駆動、処理するための演算機能を持つ部位であり、一般にCPU(中央演算装置)で構成され、乗用車駆動部2−2との情報のやりとりも実行する。メモリ部18とは、演算部17が実行するプログラムの実行エリアの部位である。通信部19とは、利用者誘出システムサーバ5や種々の端末、各種情報記憶媒体および外部システムとの通信を制御する部位である。DB管理部20とは、様々なデータ構造とデータ実体を管理する機能を持つ部位である。
DB管理部20に管理される処理プログラム21とは、乗用車内情報処理システム2−1の利用目的を達成するために必要なプログラムのことであり、OS(オペレーティングシステム)もここに含まれる。同様に収集情報DB3−1とは、乗用車2が収集した情報を記憶するデータベースのことである。同様に利用者情報DB13−2とは、利用者1に関する情報を記憶するデータベースのことであり、利用者認識部7が利用者1の認識に用いる基礎情報や利用者認識部7が取得した利用者認識情報はこのデータベースに記憶される。その他のプログラム・データ22とは、利用者誘出システムサーバ5の処理として適宜、用いられるプログラムやデータ記憶するデータベースのことである。
図4は、本発明の実施形態における乗用車駆動部のハードブロック図である。
同図において、制御部(コントローラ)とは、駆動系制御システムとして乗用車駆動部2−2の各部位を制御する部位のことであり、制御に必要な演算機能やメモリなどで構成され、演算処理に必要なプログラムもここに含まれる。制御部に制御された動力部23は、加速部(アクセル)および減速部(ブレーキ)の操作に応じた動力を出力し、出力された動力は変速部(トランスミッション)を介して駆動輪(タイヤ)に伝えられ、方向舵部(ステアリング)を握る利用者1のからの運転によって乗用車2は場所を移動することが出来る。移動した場所に関する情報は場所情報取得部24(具体的にはGPSなど)によって取得される。なお、乗用車2には「走る、止まる、曲がる」という基本的な駆動を制御するための情報を取得するセンサは元より、乗用車2としての快適性、安全性、利便性を利用者1に提供するために必要な情報を取得する各種センサが備わっている。
図5は、本発明の実施形態における利用者誘出システムの機能ブロック図である。
同図において、利用者誘出システムは、乗用車2の動力部23の停止/始動を検知する機能と、動力部23の停止/始動を検知すると、動力部23が停止/始動した時刻を停止時刻/始動時刻として時計機能から取得し、取得した停止時刻から始動時刻までを停車時間として計測または算出する機能と、動力部23の停止を検知すると、場所情報取得部24が出力する場所情報を乗用車2が停車した場所を示す停車場所情報として取得する機能と、計測または算出した停車時間を停車時刻、始動時刻および停車場所情報とともに収集情報DB3に記憶する機能とを有する。利用者誘出システムが乗用車2とは別体である場合には、乗用車2側の収集情報DB3−1と利用者誘出システム側の収集情報DB3−2は、データベースに記憶する情報を適宜送受信して、収集情報DB3を共有するとよい。利用者情報DB13についても乗用車2側と利用者誘出システム側と共有する必要がある場合も同様である。
図6は、図5に示す機能ブロック図に対応する利用者誘出システムの演算部におけるフローチャートである。
同図において、利用者誘出システムは、乗用車2の動力部23の停止を検知すると(ST601)、動力部23が停止した時刻を停止時刻として時計機能から取得し(ST602)、場所情報取得部24が出力する場所情報を乗用車2が停車した場所を示す停車場所情報として取得し(ST603)、乗用車2の動力部23の始動を検知すると(ST604)、動力部23が始動した時刻を始動時刻として時計機能から取得し(ST605)、取得した停止時刻から始動時刻までを停車時間として計測または算出し(ST606)、計測または算出した停車時間を停車時刻、始動時刻および停車場所情報とともに収集情報DB3に記憶して(ST607)、処理を終了する。
図7は、本発明の実施形態における乗用車の場所情報取得を説明する説明図である。
同図において、乗用車2は現在場所情報を、場所情報を出力する場所情報タグ26や地理上の絶対座標の元となる元情報を提供する位置情報提供システム25などから取得した情報に基づいて求めるとよい。現在位置の計測は、例えばGPS(Global Positioning System、全地球測位システム)、PHS(Personal Handy−phone System)などの位置認識技術で十分可能である。GPSでは電波を発する人工衛星が本発明における位置情報提供システム25に相当し、同様に人工衛星の発する電波を元情報として地球上の緯度経度を地理上の絶対座標として算出する。算出した緯度経度を地図情報に照らし合わせることによって、地図上の場所を判断することが出来る。
図8は、本発明の実施形態における乗用車の場所情報取得部の機能ブロック図である。
同図において、場所情報取得部24は、現在場所に関する地理上の絶対位置を求める元情報を位置情報提供システム25から取得する機能と、取得した元情報から地理上の絶対座標を算出する機能と、地理上の絶対座標を算出する機能によって算出された算出結果に基づいて地図上の場所を判定する機能と、地図上の場所を判定する機能で判定した地図上の場所を現在場所として場所取得部メモリ27に記憶する機能とを有する。ここで言うところの元情報とは、GPSやPHS、携帯電話などの通話システムから受信する電波信号が相当し、同様に地理上の絶対座標とは、地球上での緯度経度であったり、エリア毎に分割された個々のエリア情報であったりする。
現在場所に対して最寄りの場所情報タグ(位置情報記憶手段)26から場所情報を取得する場所情報取得部24は、停車場所の最寄りの場所情報タグ26から場所情報を取得する機能と、場所情報タグ26から取得した場所情報を現在場所情報として現在場所情報メモリ27に記憶する機能とを有する。場所情報取得部24は、場所情報を取得するのに他の方法を用いても、以上に示す方法を含めて併用してもよい。つまり、乗用車2がいる現在場所そのものの情報を最終的に利用者誘出システムが取得できれば、その種類は問わない。
図9は、図8に示す機能ブロック図に対応する乗用車の場所情報取得部の処理手順を示すフローチャートである。
同図は、位置情報提供システム25を用いて場所情報を取得する場合の処理を示す。同図において、場所情報取得部24は、場所情報の更新要求を受け付けると(ST901)、現在場所に関する地理上の絶対位置を求める元情報を位置情報提供システム25から取得し(ST902)、取得した元情報から地理上の絶対座標を算出し(ST903)、地理上の絶対座標を算出する機能によって算出された算出結果に基づいて地図上の場所を判断し(ST904)、地図上の場所を判定する機能で判定した地図上の場所を現在場所として場所取得部メモリ27に記憶して(ST905)、処理を終了する。
図10は、図8に示す機能ブロック図に対応する乗用車の場所情報取得部の処理手順を示すフローチャートである。
同図は、場所情報タグ26から場所情報を取得する場合の処理を示す。同図において、場所情報取得部24は、場所情報の更新要求を受け付けると(ST1001)、停車場所の最寄りの場所情報タグ26から場所情報取得し(ST1002)、場所情報タグ26から取得した場所情報を現在場所として場所情報取得部メモリ27に記憶して(ST1003)、処理を終了する。
図11は、本発明の実施形態における利用者誘出システムの機能ブロック図である。
同図において、利用者誘出システムは、乗用車2のホームポジションを判断するために、乗用車2が情報収集端末として収集した収集情報を記憶する収集情報DB3から、停車から計測または停車時刻、始動時刻から算出した停車時間を停車場所情報とともに収集情報DB3から読み込む機能と、必要に応じてあらかじめ定める単位時間(具体的には、1日、3日、1週間、1ヶ月、半年、1年など)ごとに停止時間を集計する機能と、最も長い時間が経過した停車場所をホームポジションと判断する機能と、ホームポジションと判断した停車場所を収集情報DB3に記憶する機能とを有し、停車時間からホームポジションが判断できなかった場合には、ホームポジションの入力を利用者1に要求する要求情報を情報出力部6−2に出力する機能と、情報出力部6−2に出力された要求情報に応じた利用者1が操作する情報入力部6−1からホームポジションの入力を受け付ける機能と、受けつけた場所情報をホームポジションとして収集情報DB3に記憶する機能を有してもよい。なお、収集情報DB3に記憶されたホームポジションの情報の有無を判断する機能を有し、DBに記憶されていない場合には、ホームポジションの入力を利用者1に要求する要求情報を情報出力部6−2に出力するようにしてもよい。
図12は、図11に示す機能ブロック図に対応する利用者誘出システムの演算部におけるフローチャートである。
同図は、動力部23が停止した状態で最も長い時間が経過した場所を乗用車2のホームポジションと判断する場合の処理を示す。同図において、利用者誘出システムは、乗用車2のホームポジション判断処理の実行要求を受け付けると(ST1201)、乗用車2が情報収集端末として収集した収集情報を記憶する収集情報DB3から、停車から計測または停車時刻、始動時刻から算出した停車時間を停車場所情報とともに収集情報DB3から読み込み(ST1202)、必要に応じてあらかじめ定める単位時間ごとに停止時間を集計し(ST1203)、最も長い時間が経過した停車場所をホームポジションと判断し(ST1204)、ホームポジションと判断した停車場所を収集情報DB3に記憶して(ST1205)、処理を終了する。
図13は、図11に示す機能ブロック図に対応する利用者誘出システムの演算部におけるフローチャートである。
同図は、動力部23が停止した状態で最も長い時間が経過した場所を乗用車2のホームポジションと判断し、判断しきれなかった時には利用者1に直接問い合わせる場合の処理を示す。同図において、利用者誘出システムは、乗用車2のホームポジション判断処理の実行要求を受け付けると(ST1301)、乗用車2が情報収集端末として収集した収集情報を記憶する収集情報DB3から、停車から計測または停車時刻、始動時刻から算出した停車時間を停車場所情報とともに収集情報DB3から読み込み(ST1302)、必要に応じてあらかじめ定める単位時間ごとに停止時間を集計し(ST1303)、最も長い時間が経過した停車場所をホームポジションと判断し(ST1304)、収集情報DB3に記憶する停車時間からホームポジションを判断可能であれば、ホームポジションと判断した停車場所を収集情報DB3に記憶して(ST1305)、処理を終了する。ST1304で停車時間からホームポジションが判断できなかった場合には、ホームポジションの入力を利用者1に要求する要求情報を情報出力部6−2に出力し(ST1306)、情報出力部6−2に出力された要求情報に応じた利用者1が操作する情報入力部6−1からホームポジションの入力を受け付けると(ST1307)、受けつけた場所情報をホームポジションとして収集情報DB3に記憶して(ST1308)、処理を終了する。
図14は、図11に示す機能ブロック図に対応する利用者誘出システムの演算部におけるフローチャートである。
同図は、利用者1に乗用車2のホームポジションを直接問い合わせる場合の処理を示す。同図において、利用者誘出システムは、収集情報DB3に記憶されたホームポジションの情報の有無を判断して、DBに記憶されていないと(ST1401)、ホームポジションの入力を利用者1に要求する要求情報を情報出力部6−2に出力し(ST1402)、情報出力部6−2に出力された要求情報に応じた利用者1が操作する情報入力部6−1からホームポジションの入力を受け付けると(ST1403)、受けつけた場所情報をホームポジションとして収集情報DB3に記憶して(ST1404)、処理を終了する。
図15は、本発明の実施形態における利用者誘出システムの機能ブロック図である。
同図において、利用者誘出システムは、乗用車2の動力部23の停止を検知する機能と、乗用車2が停車した停車場所を示す停車場所情報を場所情報取得部24から取得する機能と、収集情報DB3に記憶するホームポジションに関する情報に基づいて、場所情報取得部24から取得した停車場所情報がホームポジションか否かを判断する機能と、ホームポジションにおける乗用車2の動力部23始動を検知する機能と、ホームポジションにおける乗用車2の動力部23の始動時刻を時計機能から取得し、取得した乗用車2の始動時刻を収集情報DB3に記憶する機能とを有する。さらに、利用者誘出システムは、乗用車2のホームポジションからの移動開始を判断する機能を有してもよい。ホームポジションから移動したか否かは、例えば乗用車2の現在場所を示す場所情報から判断できるし、乗用車2の駆動輪(具体的にはタイヤ)があらかじめ定める値(あらかじめ定める移動距離)以上に動いたことを検知する検知情報からも判断できる。
図16は、図15に示す機能ブロック図に対応する利用者誘出システムの演算部におけるフローチャートである。
同図は、乗用車2の動力部23が始動された時刻を乗用車2の始動時刻と見なす場合の処理を示す。同図において、利用者誘出システムは、乗用車2の動力部23の停止を検知すると(ST1601)、乗用車2が停車した停車場所を示す停車場所情報を場所情報取得部24から取得し(ST1602)、収集情報DB3に記憶するホームポジションに関する情報に基づいて、場所情報取得部24から取得した停車場所情報がホームポジションか否かを判断して(ST1603)、ホームポジションでなかった場合には、そのまま処理を終了し、ホームポジションだった場合には、乗用車2の動力部23の始動を検知すると(ST1604)、ホームポジションにおける乗用車2の動力部23の始動時刻を時計機能から取得し(ST1605)、取得した乗用車2の始動時刻を収集情報DB3に記憶して(ST1606)、処理を終了する。
図17は、図15に示す機能ブロック図に対応する利用者誘出システムの演算部におけるフローチャートである。
同図は、動力部26が始動された乗用車が実際に動き始めた時刻を乗用車2の始動時刻と見なす場合の処理を示す。同図において、利用者誘出システムは、乗用車2の動力部23の停止を検知すると(ST1701)、乗用車2が停車した停車場所を示す停車場所情報を場所情報取得部24から取得し(ST1702)、収集情報DB3に記憶するホームポジションに関する情報に基づいて、場所情報取得部24から取得した停車場所情報がホームポジションか否かを判断して(ST1703)、ホームポジションでなかった場合には、そのまま処理を終了し、ホームポジションだった場合には、乗用車2の動力部23始動を検知すると(ST1704)、さらに乗用車2のホームポジションからの移動があるか否かを判断して(ST1705)、乗用車2のホームポジションからの移動開始を検知した場合には、乗用車2の移動開始時刻を乗用車2の始動時刻として時計機能から取得し(ST1706)、取得した乗用車2の始動時刻を収集情報DB3に記憶して(ST1707)、処理を終了する。ST1705で乗用車2のホームポジションからの移動開始を検知できなかった場合には、さらに乗用車2の動力部23の停止があるか否かを判断して(ST1708)、動力部23の停止を検知した場合にはST1704に戻り、検知しなかった場合にはST1705に戻る。
図18は、本発明の実施形態における利用者誘出システムの機能ブロック図である。
同図において、利用者誘出システムは、ホームポジションにおける乗用車2の動力部23の始動を検知する機能と、あらかじめ定める条件に基づいて乗用車2の停車を判断する機能と、あらかじめ定める条件を満たす停車であった場合には、乗用車2が停車した停車場所を示す停車場所情報を場所情報取得部24から取得する機能と、取得した停車場所情報がホームポジションと異なる場所か否かを判断する機能と、停車場所がホームポジションと異なると判断した場合には、取得した停車場所情報を利用者1の外出行動における目的地として収集情報DB3に記憶する機能とを有する。
乗用車2がホームポジションを離れ、再びホームポジションに戻ってくるまでは利用者1にとっての外出行為と見なすことが出来るので、乗用車2があらかじめ定める条件を満たす停車をした場所がホームポジションと異なる場所であれば、その場所を利用者1が乗用車2を乗り物として利用した目的地と見なすことが出来る。ここで言うところのあらかじめ定める条件を満たす停車におけるあらかじめ定める条件とは、例えば動力部23の停止であったり、あらかじめ定める時間以上の停車(乗用車2が備える速度計が0の状態)であったりするとよい。あらかじめ定める時間以上とは、例えば信号待ちで停車する停車時間や、渋滞時のノロノロ運転で乗用車2が一時的に停止してしまう時間を実測して、実測値よりも十分長い時間に設定しておけば、これらの停車を目的地における停車と間違えなくとも済む。
図19は、図18に示す機能ブロック図に対応する利用者誘出システムの演算部におけるフローチャートである。
同図において、利用者誘出システムは、ホームポジションにおける乗用車2の動力部23の始動を検知すると(ST1901)、乗用車2を利用した利用者1の外出行動における(乗用車2を用いた)情報収集プログラムを起動して、乗用車2の停車を検知すると(ST1902)、あらかじめ定める条件に基づいて乗用車2の停車を判断して(ST1903)、あらかじめ定める条件を満たさない停車であった場合にはST1902に戻り、あらかじめ定める条件を満たす停車であった場合には、乗用車2が停車した停車場所を示す停車場所情報を場所情報取得部24から取得し(ST1904)、取得した停車場所情報がホームポジションと異なる場所か否かを判断して(ST1905)、停車場所がホームポジションと一致すると判断した場合には、そのまま処理を終了し、停車場所がホームポジションと異なると判断した場合には、取得した停車場所情報を利用者1の外出行動における目的地として収集情報DB3に記憶して(ST1906)、ST1902に戻る。
図20は、本発明の実施形態における利用者誘出システムの機能ブロック図である。
同図において、利用者誘出システムは、ホームポジションにおける乗用車2の動力部23の始動を検知する機能と、あらかじめ定める条件に基づいて乗用車2の停車を判断する機能と、あらかじめ定める条件を満たす停車であった場合には、乗用車2が停車した停車場所を示す停車場所情報を場所情報取得部24から取得する機能と、取得した停車場所情報がホームポジションと異なる場所か否かを判断する機能と、停車場所がホームポジションと異なると判断した場合には、取得した停車場所情報を利用者1の外出行動における目的地として収集情報DB3に記憶する機能と、停車場所がどこかを利用者1に問い合わせる情報(目的地問い合わせ情報)/停車場所への用事を利用者1に問い合わせる情報(用事問い合わせ情報)を情報出力部15−2に出力する機能と、情報出力部15−2に出力された問い合わせ情報に応じた利用者1から停車場所を表現する情報を情報入力部15−1から受け付ける機能と、受け付けた情報を停車場所情報に関連づけて収集情報DB3に記憶する機能とを有する。停車場所がどこかを利用者1に問い合わせる情報/停車場所への用事を利用者1に問い合わせる情報は、利用者1に情報入力部15−1を操作させることによって入力させてもよいし、システムに音声認識機能があれば、利用者1に音声で答えさせて、利用者1の音声を音声認識することによって取得してもよい。
図21は、図20に示す機能ブロック図に対応する利用者誘出システムの演算部におけるフローチャートである。
同図において、利用者誘出システムは、ホームポジションにおける乗用車2の動力部23の始動を検知すると(ST2101)、乗用車2を利用した利用者1の外出行動における(乗用車2を用いた)情報収集プログラムを起動して、乗用車2の停車を検知すると(ST2102)、あらかじめ定める条件に基づいて乗用車2の停車を判断して(ST2103)、あらかじめ定める条件を満たさない停車であった場合にはST2102に戻り、あらかじめ定める条件を満たす停車であった場合には、乗用車2が停車した停車場所を示す停車場所情報を場所情報取得部24から取得し(ST2104)、取得した停車場所情報がホームポジションと異なる場所か否かを判断して(ST2105)、停車場所がホームポジションと一致すると判断した場合には、そのまま処理を終了し、停車場所がホームポジションと異なると判断した場合には、停車場所がどこかを利用者1に問い合わせる情報/停車場所への用事を利用者1に問い合わせる情報を情報出力部15−2に出力し(ST2106)、情報出力部15−2に出力された問い合わせ情報に応じた利用者1から停車場所を表現する情報を情報入力部15−1から受け付けたか否かを判断して(ST2107)、停車場所を表現する情報を受け付けた場合には、受け付けた情報を停車場所情報に関連づけて、利用者1の外出行動における目的地として収集情報DB3に記憶して(ST2108)、ST2102に戻り、停車場所を表現する情報を受け付けなかった場合には、さらにあらかじめ定める時間が経過したか否かを判断して(ST2109)、経過していない場合にはST2107に戻り、経過した場合には、取得した停車場所情報を利用者1の外出行動における目的地として収集情報DB3に記憶して(ST2110)、ST2102に戻る。
図22は、本発明の実施形態における利用者誘出システムの機能ブロック図である。
同図において、利用者誘出システムは、利用者1の外出行動の傾向判断プログラムが起動されると、乗用車2が収集した収集情報を収集情報DB3から読み込む機能と、読み込んだ収集情報に目的地に関する情報が含まれていれば、収集情報を目的地ごとに分類する機能と、読み込んだ収集情報を必要に応じて時間的要素で分類する機能と、分類後の収集情報にあらかじめ定める基準以上の偏りがあるか否か判断する機能と、あらかじめ定める基準以上の偏りがある場合には、外出傾向があると見なして、外出傾向があると見なされた始動時刻の群から誘出時刻を決定する機能と、決定した誘出時刻になると、対応する誘出情報を誘出情報DB4から読み込む機能と、読み込んだ誘出情報を情報出力部6−2に出力する機能とを有する。
図23は、図22に示す機能ブロック図に対応する利用者誘出システムの演算部におけるフローチャートである。
同図において、利用者誘出システムは、利用者1の外出行動の傾向判断プログラムが起動されると(ST2301)、乗用車2が収集した収集情報を収集情報DB3から読み込み(ST2302)、読み込んだ収集情報に目的地に関する情報が含まれているか否かを判断して(ST2303)、目的地に関する情報が含まれていれば、さらに収集情報を目的地ごとに分類し(ST2304)、目的地に関する情報が含まれていなければそのまま、読み込んだ収集情報を必要に応じて時間的要素で分類し(ST2305)、分類後の収集情報にあらかじめ定める基準以上の偏りがあるか否か判断して(ST2306)、あらかじめ定める基準以上の偏りがなかった場合には、そのまま処理を終了し、あらかじめ定める基準以上の偏りがある場合には、外出傾向があると見なして、外出傾向があると見なされた始動時刻の群から誘出時刻を決定し(ST2307)、決定した誘出時刻になると(ST2308)、対応する誘出情報を誘出情報DB4から読み込み(ST2309)、読み込んだ誘出情報を情報出力部6−2に出力して(ST2310)、処理を終了する。
図24は、図22に示す機能ブロック図に対応する利用者誘出システムの機能ブロック図である。
同図は、図22に示す機能ブロック図の機能の具体例を説明する機能ブロック図である。同図において、「読み込んだ収集情報を必要に応じて時間的要素で分類する機能」は、収集情報を収集情報DB3から読み込むと、利用者1の休日パターンを収集情報DBからさらに読み込む機能と、DBから読み込んだ休日パターンと時間帯で収集情報を分類する機能とで構成されるとよい。「分類後の収集情報にあらかじめ定める基準以上の偏りがあるか否か判断する機能」は、休日パターンと時間帯で分類した収集情報について外出頻度の高い時間帯を抽出する機能で構成されるとよい。「あらかじめ定める基準以上の偏りがある場合には、外出傾向があると見なして、外出傾向があると見なされた始動時刻の群から誘出時刻を決定する機能」は、外出頻度が高い時間帯であると抽出された時間帯について(その時間帯に含まれる収集情報の始動時刻について)加重平均値を算出する機能と、算出された時刻を誘出時刻に決定する機能とで構成されるとよい。
図25は、図22に示す機能ブロック図に対応する利用者誘出システムの機能を説明する説明図である。
同図は、図22に示す機能ブロック図の「読み込んだ収集情報に目的地に関する情報が含まれていれば、収集情報を目的地ごとに分類する機能」に対応する。同図において、収集情報に目的地に関する情報が含まれていると、収集情報はまず目的地ごとに分類される。図例に示すように、1回の外出で複数の目的地を経由している場合には、同じ収集情報をそれぞれの目的地に分類するとよい。収集情報を目的地ごとに分類した後は、外出頻度の高い目的地に分類された収集情報から処理を実行するとよく、その後の処理は図24に示す機能で実行される処理と同様である。
図26は、図24に示す機能ブロック図に対応する利用者誘出システムの演算部におけるフローチャートである。
同図において、利用者誘出システムは、収集情報を収集情報DB3から読み込むと(ST2601)、読み込んだ収集情報に目的地に関する情報が含まれているか否かを判断して(ST2602)、目的地に関する情報が含まれていれば、さらに収集情報を目的地ごとに分類し(ST2603)、目的地に関する情報が含まれていなければそのまま、利用者1の休日パターンを収集情報DBからさらに読み込み(ST2604)、DBから読み込んだ休日パターンと時間帯で収集情報を分類し(ST2605)、休日パターンと時間帯で分類した収集情報について外出頻度の高い時間帯を抽出し(ST2606)、分類結果に外出頻度の高い時間帯が抽出されたか否かを判断して(ST2607)、抽出された時間帯がある場合には、外出頻度が高い時間帯であると抽出された時間帯について(その時間帯に含まれる収集情報の始動時刻について)加重平均値を算出し(ST2608)、算出された時刻を誘出時刻に決定して(ST2609)、処理を終了する。ST2607で抽出された時間帯がなかった場合には、その収集情報(分類後の収集情報のこと。複数に分類されたうちのひとつについては、の意)について外出傾向は見当たらないと判断して(ST2610)、処理を終了する。
図27は、本発明の実施形態における利用者誘出システムの機能ブロック図である。
同図は、休日パターンの取得に関する処理を示す。同図において、利用者誘出システムは、収集情報DB3に記憶された休日パターン情報の有無を判断する機能と、休日パターン情報の記憶が収集情報DB3になかった場合には、休日パターンの入力を要求する入力要求情報を情報出力部6−2に出力する機能と、情報出力部6−2に出力した入力要求情報に応じた利用者1が操作する情報入力部6−1から休日パターン情報を受け付ける機能と、受け付けた休日パターン情報を収集情報DB3に記憶する機能とを有する。なお、利用者誘出システムは、休日パターン情報の記憶が収集情報DB3になかった場合に、乗用車2が収集した収集情報を収集情報DB3から読み込む機能と、読み込んだ収集情報を曜日ごとに分類し、(利用者1の)昼間の不在率の高い曜日を抽出する機能と、昼間の不在率の高い曜日を平日であると判断する機能と、平日以外の曜日を休日、平日最後の曜日を休日前日(まえび)であると判断する機能と、平日/休日前日/休日に分類された曜日のパターンとして得られた休日パターンを収集情報DB3に記憶する機能とを有して、自動的に休日パターンを判断してもよい。
図28は、図27に示す機能ブロック図に対応する利用者誘出システムの演算部におけるフローチャートである。
同図は、利用者誘出システムから利用者1に休日パターンの入力を要求する場合の処理を示す。同図において、利用者誘出システムは、休日パターン情報が利用者誘出システムの処理に必要ならば(ST2801)、収集情報DB3に記憶された休日パターン情報の有無を判断して(ST2802)、休日パターン情報の記憶が収集情報DB3にあればそのまま処理を終了し、休日パターン情報の記憶が収集情報DB3になければ、休日パターンの入力を要求する入力要求情報を情報出力部6−2に出力し(ST2803)、情報出力部6−2に出力した入力要求情報に応じた利用者1が操作する情報入力部6−1から休日パターン情報を受け付けると(ST2804)、受け付けた休日パターン情報を収集情報DB3に記憶して(ST2805)、処理を終了する。
図29は、図27に示す機能ブロック図に対応する利用者誘出システムの演算部におけるフローチャートである。
同図は、利用者1から休日パターンの入力を受け付けた場合の処理を示す。同図において、利用者誘出システムは、情報入力部10−1から新たな休日パターン情報を受け付けると(ST2901)、受け付けた休日パターン情報で収集情報DB3に記憶する休日パターン情報を更新して(ST2902)、処理を終了する。
図30は、図27に示す機能ブロック図に対応する利用者誘出システムの演算部におけるフローチャートである。
同図は、利用者誘出システムが自動的に休日パターンを判断する場合の処理を示す。同図において、利用者誘出システムは、休日パターン情報が利用者誘出システムの処理に必要ならば(ST3001)、収集情報DB3に記憶された休日パターン情報の有無を判断し(ST3002)、休日パターン情報の記憶が収集情報DB3にあればそのまま処理を終了し、休日パターン情報の記憶が収集情報DB3になければ、乗用車2が収集した収集情報を収集情報DB3から読み込み(ST3003)、読み込んだ収集情報を曜日ごとに分類し(ST3004)、対象とする利用者1について昼間の不在率の高い曜日を抽出し(ST3005)、抽出された昼間の不在率の高い曜日があるか否かを判断して(ST3006)、抽出された曜日があれば、抽出された曜日を平日であると判断し(ST3007)、平日以外の曜日を休日であると判断し、平日最後の曜日を休日前日と判断して(ST3008)、平日/休日前日/休日に分類された曜日のパターンとして得られた休日パターンを収集情報DB3に記憶して(ST3011)、処理を終了する。ST3006で抽出された曜日がなければ、休日パターンの入力を要求する入力要求情報を情報出力部6−2に出力し(ST3009)、情報出力部6−2に出力した入力要求情報に応じた利用者1が操作する情報入力部6−1から休日パターン情報を受け付けると(ST3010)、平日/休日前日/休日に分類された曜日のパターンとして得られた休日パターンを収集情報DB3に記憶して(ST3011)、処理を終了する。
図31は、本発明の実施形態における利用者誘出システムの機能ブロック図である。
同図は、図27に示す機能ブロック図とは別の場合の処理を示す。同図において、利用者誘出システムは、収集情報DB3に記憶された休日パターン情報の有無を判断する機能と、休日パターン情報の記憶が収集情報DB3になかった場合には、乗用車2が収集した収集情報を収集情報DB3から読み込む機能と、読み込んだ収集情報を曜日ごとに分類し、外出頻度の高い時間帯を抽出する機能と、抽出結果について同一時間帯が3曜日以上連続する場合を平日であると判断する機能と、平日以外の曜日を休日、平日最後の曜日を休日前日であると判断する機能と、平日/休日前日/休日に分類された曜日のパターンとして得られた休日パターンを収集情報DB3に記憶する機能とを有して、自動的に休日パターンを判断してもよい。この処理は、利用者1の休日が週休1日の休日パターンまたは1週間のうちで連続する休日パターンである場合に対応する処理であり、休日の利用者1はいつどこに出掛けなければならないという制約が平日に比べて少ない点に着目している。つまり、規則的な外出傾向であれば平日、不規則な外出傾向であれば休日であると見なし、
規則的な外出傾向の得られやすい平日を判断する処理としている。
規則的な外出傾向の得られやすい平日を判断する処理としている。
図32は、図31に示す機能ブロック図に対応する利用者誘出システムの演算部におけるフローチャートである。
同図において、利用者誘出システムは、休日パターン情報が利用者誘出システムの処理に必要ならば(ST3201)、収集情報DB3に記憶された休日パターン情報の有無を判断し(ST3202)、休日パターン情報の記憶が収集情報DB3にあればそのまま処理を終了し、休日パターン情報の記憶が収集情報DB3になければ、乗用車2が収集した収集情報を収集情報DB3から読み込み(ST3203)、読み込んだ収集情報を曜日ごとに分類し(ST3204)、分類した曜日ごとに外出頻度の高い時間帯を抽出し(ST3205)、抽出結果について同一時間帯が3曜日以上連続するか否かを判断して(ST3206)、3曜日以上連続する曜日を平日であると判断し(ST3207)、平日以外の曜日を休日であると判断し、平日最後の曜日を休日前日であると判断して(ST3208)、平日/休日前日/休日に分類された曜日のパターンとして得られた休日パターンを収集情報DB3に記憶して(ST3211)、処理を終了する。ST3206で抽出された曜日がなければ、休日パターンの入力を要求する入力要求情報を情報出力部6−2に出力し(ST3209)、情報出力部6−2に出力した入力要求情報に応じた利用者1が操作する情報入力部6−1から休日パターン情報を受け付けると(ST3210)、平日/休日前日/休日に分類された曜日のパターンとして得られた休日パターンを収集情報DB3に記憶して(ST3211)、処理を終了する。
(第2実施形態)
図33〜図36を用いて、本発明における第2実施形態を説明する。乗用車2を情報収集端末とし、利用者1が乗用車2を乗り物として利用し始める時、または利用者1が乗用車2を乗り物として利用している間に収集する利用者識別情報(乗用車2を利用する利用者1は誰かを識別する情報)を用いて、識別した利用者ごとの外出傾向を判断する。同一の乗用車2を複数の利用者が個別に利用する場合もよくあり、第2実施形態では複数の利用者に対して個別に誘出情報を与えることが出来る。第1実施形態と異なる点のみを以下に説明する。
図33〜図36を用いて、本発明における第2実施形態を説明する。乗用車2を情報収集端末とし、利用者1が乗用車2を乗り物として利用し始める時、または利用者1が乗用車2を乗り物として利用している間に収集する利用者識別情報(乗用車2を利用する利用者1は誰かを識別する情報)を用いて、識別した利用者ごとの外出傾向を判断する。同一の乗用車2を複数の利用者が個別に利用する場合もよくあり、第2実施形態では複数の利用者に対して個別に誘出情報を与えることが出来る。第1実施形態と異なる点のみを以下に説明する。
図33は、本発明の実施形態における利用者誘出システムの機能ブロック図である。
同図において、利用者誘出システムは、ホームポジションにおける乗用車2の動力部23の始動を検知する機能と、動力部23が始動した時刻を始動時刻として時計機能から取得する機能と、乗用車2の利用者1(運転者、同乗者など乗用車2の搭乗者のこと)が誰かを利用者識別部16から取得した情報に基づいて(または利用者識別部16によって)識別する機能と、取得した動力部23の始動時刻を認識した利用者1とともに収集情報DB3に記憶する機能とを有する。
図34は、図33に示す機能ブロック図に対応する利用者誘出システムの演算部におけるフローチャートである。
同図において、利用者誘出システムは、ホームポジションにおける乗用車2の動力部23の始動を検知すると(ST3401)、動力部23が始動した時刻を始動時刻として時計機能から取得し(ST3402)、乗用車2の利用者1が誰かを利用者識別部16から取得した情報に基づいて(または利用者識別部16によって)識別し(ST3403)、取得した動力部23の始動時刻を認識した利用者1とともに収集情報DB3に記憶して(ST3404)、処理を終了する。
図35は、本発明の実施形態における利用者誘出システムの機能ブロック図である。
同図において、利用者誘出システムは、利用者1の外出行動の傾向判断プログラムが起動されると、乗用車2が収集した収集情報を収集情報DB3から読み込む機能と、読み込んだ収集情報を利用者1ごとに分類する機能と、収集情報に目的地に関する情報が含まれていれば、収集情報を目的地ごとに分類する機能と、収集情報を必要に応じて時間的要素で分類する機能と、分類後の収集情報にあらかじめ定める基準以上の偏りがあるか否か判断する機能と、あらかじめ定める基準以上の偏りがある場合には、外出傾向があると見なして、外出傾向があると見なされた始動時刻の群から誘出時刻を決定する機能と、決定した誘出時刻になると、対応する誘出情報を誘出情報DB4から読み込む機能と、読み込んだ誘出情報を情報出力部6−2に出力する機能とを有する。
図36は、図35に示す機能ブロック図に対応する利用者誘出システムの演算部におけるフローチャートである。
同図において、利用者誘出システムは、利用者1の外出行動の傾向判断プログラムが起動されると(ST3601)、乗用車2が収集した収集情報を収集情報DB3から読み込み(ST3602)、読み込んだ収集情報を利用者1ごとに分類し(ST3603)、収集情報に目的地に関する情報が含まれているか否かを判断し(ST3604)、目的地に関する情報が含まれていれば、さらに収集情報を目的地ごとに分類し(ST3605)、目的地に関する情報が含まれていなければそのまま、収集情報を必要に応じて時間的要素で分類し(ST3606)、分類後の収集情報にあらかじめ定める基準以上の偏りがあるか否か判断し(ST3607)、あらかじめ定める基準以上の偏りがなかった場合には、そのまま処理を終了し、あらかじめ定める基準以上の偏りがある場合には、外出傾向があると見なして、外出傾向があると見なされた始動時刻の群から誘出時刻を決定し(ST3608)、決定した誘出時刻になると(ST3609)、対応する誘出情報を誘出情報DB4から読み込み(ST3610)、読み込んだ誘出情報を情報出力部6−2に出力して(ST3611)、処理を終了する。
(利用者識別部の具体例)
利用者誘出システムとしては、利用者識別情報が乗用車2を利用した利用者1が誰かを識別できる情報であれば、その種類や手段は特に問わないが、その実現手段としては、例えばRF−ID、キーレスエントリ、パッシブエントリおよび顔面認証技術をそれぞれ用いる方法がある。RF−ID、キーレスエントリおよびパッシブエントリでは、それぞれ情報記憶媒体としての情報記憶領域に利用者識別情報をあらかじめ記憶させておき、利用者1の操作または乗用車内情報処理システム2−1からの要求に応じて情報記憶領域に記憶する利用者識別情報を出力する。顔面認証技術では、利用者の顔画像を撮像部によって撮像し、撮像した顔画像から得られる生体特徴量に基づいて利用者を識別する。
利用者誘出システムとしては、利用者識別情報が乗用車2を利用した利用者1が誰かを識別できる情報であれば、その種類や手段は特に問わないが、その実現手段としては、例えばRF−ID、キーレスエントリ、パッシブエントリおよび顔面認証技術をそれぞれ用いる方法がある。RF−ID、キーレスエントリおよびパッシブエントリでは、それぞれ情報記憶媒体としての情報記憶領域に利用者識別情報をあらかじめ記憶させておき、利用者1の操作または乗用車内情報処理システム2−1からの要求に応じて情報記憶領域に記憶する利用者識別情報を出力する。顔面認証技術では、利用者の顔画像を撮像部によって撮像し、撮像した顔画像から得られる生体特徴量に基づいて利用者を識別する。
図37は、本発明の実施形態におけるRF−IDと利用者誘出システムの機能ブロック図である。
同図は、RF−IDから送信される利用者IDの照合結果を利用者識別情報として用いる場合の処理を示す。同図において、利用者誘出システムは、RF−IDを動作させる電力を電力照射部から照射する機能を有する。電力照射部から照射された電力の範囲に利用者1の所持するRF−IDが入ると、RF−IDに電力供給される。RF−IDは、照射された電力の供給を受けてシステムを起動する機能と、システム起動に応じて利用者IDを記憶部から読み込む機能と、読み込んだ利用者IDを乗用車2に送信する機能とを有する。利用者誘出システムは、RF−IDから利用者IDを受信する機能と、利用者IDの受信に基づいて、照合用情報を利用者情報DB13−2から読込んで受信した利用者IDと照合する機能と、照合用情報と利用者IDとの照合結果に基づいて利用者1を識別する機能と、利用者を識別した識別結果を利用者識別情報として演算部17に出力する機能とを有する。
図38は、図37に示す機能ブロック図に対応するRF−IDと利用者誘出システムの演算部におけるフローチャートである。
同図において、RF−IDは、照射された電力の供給を受けてシステムを起動すると(ST3801)、システム起動に応じて利用者IDを記憶部から読み込み(ST3802)、読み込んだ利用者IDを乗用車2に送信して(ST3803)、処理を終了する。利用者誘出システムは、RF−IDから利用者IDを受信すると、利用者IDの受信に基づいて、照合用情報を利用者情報DB13−2から読み込み(ST3804)、読み込んだ照合用情報と受信した利用者IDと照合し(ST3805)、照合用情報と利用者IDとの照合照合結果に基づいて利用者1を識別し(ST3806)利用者を識別した、識別結果を利用者識別情報として演算部17に出力して(ST3807)、処理を終了する。
図39は、本発明の実施形態におけるキーレスエントリの情報記憶媒体と利用者誘出システムの機能ブロック図である。
同図は、キーレスエントリの情報記憶媒体から送信される利用者IDの照合結果を利用者識別情報として用いる場合の処理を示す。同図において、キーレスエントリの情報記憶媒体は、利用者1が操作する施錠/開錠操作部から施錠/開錠の指示を受け付ける機能と、施錠/開錠指示情報の受け付けに基づいて利用者IDを記憶部から読み込んで、受け付けた指示情報に読み込んだ利用者IDを付与する機能と、利用者IDが付与された指示情報を乗用者2(利用者誘出システム)に送信する機能とを有する。利用者誘出システムは、キーレスエントリの情報記憶媒体から利用者IDとともに施錠/開錠の指示情報を受信する機能と、受信した利用者IDに対応する照合用情報を利用者情報DB13−2から読み込んで受信した利用者IDと照合する機能と、照合結果が一致すれば(または、一致する照合結果があれば)、受信した指示情報に基づいて乗用車2のドアの施錠/開錠をドアロック部に指示する機能とを有し、取得した照合用情報と受信した利用者IDとの照合結果に基づいて利用者を識別する機能と、利用者を識別した識別結果を利用者識別情報として演算部17に出力する機能とをさらに有する。
図40は、図39に示す機能ブロック図に対応するキーレスエントリの情報記憶媒体と利用者誘出システムの演算部におけるフローチャートである。
同図において、キーレスエントリの情報記憶媒体は、利用者1が操作する施錠/開錠操作部から施錠/開錠の指示を受け付けると(ST4001)、施錠/開錠指示情報の受け付けに基づいて利用者IDを記憶部から読み込み、受け付けた指示情報に読み込んだ利用者IDを付与し(ST4002)、利用者IDが付与された指示情報を乗用車2(利用者誘出システム)に送信して(ST4003)、処理を終了する。利用者誘出システムは、キーレスエントリの情報記憶媒体から利用者IDとともに施錠/開錠の指示情報を受信すると、受信した利用者IDに対応する照合用情報を利用者情報DB13−2から読込み(ST4004)、読み込んだ照合用情報を受信した利用者IDと照合し(ST4005)、照合結果が一致するか否か(または、一致する照合用情報があるか否か)を判断し(ST4006)、照合結果が一致すれば(または、一致する照合結果があれば)、受信した指示情報に基づいて乗用車2のドアの施錠/開錠をドアロック部に指示し(ST4007)、読み込んだ照合用情報と受信した利用者IDとの照合結果に基づいて利用者を識別し(ST4008)、利用者を識別した識別結果を利用者識別情報として演算部17に出力して(ST4009)、処理を終了する。ST4006で照合結果が一致しなかった場合(または、一致する照合結果がなければ)、ドアの施錠/開錠を拒否して(ST4010)、処理を終了する。
図41は、本発明の実施形態におけるパッシブエントリの情報記憶媒体と利用者誘出システムの機能ブロック図である。
同図は、パッシブエントリの情報記憶媒体(いわゆる携帯ID)から送信される利用者IDの照合結果を利用者識別情報として用いる場合の処理を示す。同図において、利用者誘出システムは、利用者の手がドアのハンドル(乗用車2のドア取っ手部)に近接したことを検知する機能と、検知結果を検知情報として出力する機能とから構成されるハンドルセンサから検知情報の出力を受け付けると、検知情報の受け付けに基づいて利用者IDの返信を要求する返信要求情報をパッシブエントリの情報記憶媒体に送信する機能とを有する。パッシブエントリの情報記憶媒体は、乗用車2(利用者誘出システム)から利用者IDの返信要求情報を受信する機能と、受信した返信要求情報に基づいて利用者IDを記憶部から読み込む機能と、読み込んだ利用者IDを乗用車2(利用者誘出システム)に送信する機能とを有する。利用者誘出システムは、パッシブエントリの情報記憶媒体から利用者IDを受信する機能と、受信した利用者IDに対応する照合用情報を利用者情報DB13−2から読み込んで受信した利用者IDと照合する機能と、照合結果に基づいて乗用車2のドアの開錠をドアロック部に指示する機能とを有し、読み込んだ照合用情報と受信した利用者IDとの照合結果に基づいて利用者を識別する機能と、利用者を識別した識別結果を利用者識別情報として演算部17に出力する機能とをさらに有する。
図42は、図41に示す機能ブロック図に対応するパッシブエントリの情報記憶媒体と利用者誘出システムの演算部におけるフローチャートである。
同図において、ハンドルセンサから検知情報の出力を受け付けると(ST4201)、検知情報の受け付けに基づいて利用者IDの返信を要求する返信要求情報をパッシブエントリの情報記憶媒体に送信する(ST4202)。パッシブエントリの情報記憶媒体は、乗用車2(利用者誘出システム)から利用者IDの返信要求情報を受信すると、受信した返信要求情報に基づいて利用者IDを記憶部から読み込み(ST4203)、読み込んだ利用者IDを乗用者2(利用者誘出システム)に送信して(ST4204)、処理を終了する。利用者誘出システムは、パッシブエントリの情報記憶媒体から利用者IDを受信すると、受信した利用者IDに対応する照合用情報を利用者情報DB13−2から読み込み(ST4205)、読み込んだ照合用情報を受信した利用者IDと照合し(ST4206)、照合結果が一致するか否か(または、一致する照合用情報があるか否か)を判断して(ST4207)、照合結果が一致すれば(または、一致する照合結果があれば)、乗用車2のドアの開錠をドアロック部に指示し(ST4208)、読み込んだ照合用情報と受信した利用者IDとの照合結果に基づいて利用者を識別し(ST4209)、利用者を識別した識別結果を利用者識別情報として演算部17に出力して(ST4210)、処理を終了する。ST4207で照合結果が一致しなかった場合(または、一致する照合結果がなければ)、ドアの開錠を拒否して(ST4211)、処理を終了する。
図43は、本発明の実施形態における利用者誘出システムの機能ブロック図である。
同図は、顔面認証技術によって利用者を識別した識別結果を利用者識別情報として用いる場合の処理を示す。同図において、利用者1が乗用車2内座席に着座したことを検知する着座センサから利用者1の着座を検知した検知情報を受け付ける機能と、受け付けた検知情報をトリガにして顔画像の撮像を撮像部に指示する機能と、(撮像指示に応じた撮像部から)撮像部が撮像した顔画像を取得する機能と、取得した顔画像から生体特徴量を取得する機能と、(撮像画像によっては利用者を識別するための判断材料としての生体特徴量が得られないので)判断材料となり得る生体特徴量が得られなければ再度撮像を撮像部に指示する機能と、生体特徴量の抽出に応じて照合用情報を利用者情報DB13−2から読み込み、抽出した生体特徴量と照合する機能と、照合結果に基づいて利用者を識別する機能と、利用者を識別した識別結果を利用者識別情報として演算部17に出力する機能とを有する。
図44は、図43とは別の場合の、利用者誘出システムの機能ブロック図である。
同図は、顔面認証技術によって利用者を識別した識別結果を利用者識別情報として用いる場合の処理を示す。同図において、利用者1がドアのハンドル(乗用車2のドア取っ手部)に近接したことを検知するハンドルセンサから利用者1の着座を検知した検知情報を受け付ける機能と、受け付けた検知情報をトリガにして顔画像の撮像を撮像部に指示する機能と、(撮像指示に応じた撮像部から)撮像部が撮像した顔画像を取得する機能と、取得した顔画像から生体特徴量を取得する機能と、(撮像画像によっては利用者を識別するための判断材料としての生体特徴量が得られないので)判断材料となり得る生体特徴量が得られなければ再度撮像を撮像部に指示する機能と、生体特徴量の抽出に応じて照合用情報を利用者情報DB13−2から読み込み、抽出した生体特徴量と照合する機能と、照合結果に基づいて利用者を識別する機能と、利用者を識別した識別結果を利用者識別情報として演算部17に出力する機能とを有する。
図45は、図43または図44に示す機能ブロック図に対応する利用者誘出システムの演算部におけるフローチャートである。
同図において、着座センサまたはハンドルセンサから検知情報を受け付けると(ST4501)、受け付けた検知情報をトリガにして顔画像の撮像を撮像部に指示し(ST4502)、(撮像指示に応じた撮像部から)撮像部が撮像した顔画像を取得すると(ST4503)、取得した顔画像から生体特徴量を取得し(ST4504)、利用者を識別するための判断材料となり得る生体特徴量が得られたか否かを判断し(ST4505)、判断材料となり得る生体特徴量が得られなければ再度撮像を撮像部に指示して(ST4506)ST4503に戻り、判断材料となり得る生体特徴量が得られればそのまま、生体特徴量の抽出に応じて照合用情報を利用者情報DB13−2から読み込み(ST4507)、抽出した生体特徴量と照合し(ST4508)、照合結果が一致するか否か(または、一致する照合用情報があるか否か)を判断し(ST4509)、照合結果が一致すれば(または、一致する照合結果があれば)、照合結果に基づいて利用者を識別し(ST4510)、利用者を識別した識別結果を利用者識別情報として演算部17に出力して(ST4511)、処理を終了する。ST4509で照合結果が一致しなかった場合(または、一致する照合結果がなければ)、「該当者なし」を示す利用者識別情報を演算部17に出力して(ST4512)、処理を終了する。
(利用者誘出システムサーバが乗用車内情報処理システムとは別体の場合に、それぞれが持つ収集情報の共有化方法の具体例)
利用者誘出システムサーバ5と乗用車内情報処理システム2−1が別体である場合には、それぞれが持つ収集情報DB3を共有化するための仕組みが必要となる。特に乗用車2が収集した情報を利用者誘出システムサーバ5へ吸い上げる仕組みは重要であり、乗用車2がホームポジションを離れ、再び戻ってくるまでの外出行為に収集した収集情報は、乗用車2がホームポジションに戻る度に吸い上げておくとよい。その実現手段には、大別して乗用車2と利用者誘出システムサーバ5とが直接通信する方法と、RF−ID、キーレスエントリおよびパッシブエントリなどを介して間接的に通信する方法とがある。
利用者誘出システムサーバ5と乗用車内情報処理システム2−1が別体である場合には、それぞれが持つ収集情報DB3を共有化するための仕組みが必要となる。特に乗用車2が収集した情報を利用者誘出システムサーバ5へ吸い上げる仕組みは重要であり、乗用車2がホームポジションを離れ、再び戻ってくるまでの外出行為に収集した収集情報は、乗用車2がホームポジションに戻る度に吸い上げておくとよい。その実現手段には、大別して乗用車2と利用者誘出システムサーバ5とが直接通信する方法と、RF−ID、キーレスエントリおよびパッシブエントリなどを介して間接的に通信する方法とがある。
図46は、本発明の実施形態における利用者誘出システムサーバと乗用車がそれぞれ持つ収集情報の共有化について説明する説明図である。
同図において、乗用車2は利用者1の運転によりホームポジションを離れ、利用者1が外出の用事を済ませると再びホームポジションに戻ってくる。乗用車2がホームポジションに戻ってきた際には、乗用車2が外出中(ホームポジションを離れ、再び戻ってくるまでに)に収集した収集情報を乗用車内情報処理システム2−1から利用者誘出システムサーバ5に送信し、乗用車2がホームポジションを離れる際には、利用者誘出システムサーバ5から乗用車内情報処理システム2−1に受け渡すべき情報を送信する。
図47は、図46に示す説明図に対応する乗用車内情報処理システムと利用者誘出システムサーバの演算部におけるフローチャートである。
同図は、乗用車内情報処理システム2−1と利用者誘出システムサーバ5とが直接的に通信する場合に対応し、乗用車内情報処理システム2−1から利用者誘出システムサーバ5への情報を送信する場合の処理を示す。同図において、乗用車内情報処理システム2−1は、乗用車2が停車した停車場所がホームポジションであると判断すると(ST4701)、収集情報DB3−1に記憶する情報を読み込み(ST4702)、読み込んだ情報の中に利用者誘出システムサーバ5に受け渡すべき情報があるか否かを判断し(ST4703)、受け渡す情報がなければそのまま処理を終了し、受け渡すべき情報があれば、利用者誘出システムサーバ5に送信して(ST4704)、処理を終了する。利用者誘出力システムサーバ5は、乗用車内情報処理システム2−1から情報を受信すると、受信した情報を収集情報DB3−2に記憶して(ST4705)、処理を終了する。
図48は、図46に示す説明図に対応する乗用車内情報処理システムと利用者誘出システムサーバの演算部におけるフローチャートである。
同図は、乗用車内情報処理システム2−1と利用者誘出システムサーバ5とが直接的に通信する場合に対応し、利用者誘出システムサーバ5から乗用車内情報処理システム2−1への情報を送信する場合の処理を示す。同図において、乗用車内情報処理システム2−1は、ホームポジションに停車中の乗用車2の動力部23が始動されると(ST4801)、動力部23始動を利用者誘出システムサーバ5に送信する(ST4802)。利用者誘出システムサーバ5は、乗用者内情報処理システム2−1から、動力部23始動を通知する通知情報を受信すると、乗用者2に受け渡すべき情報があるか否かを判断し(ST4803)、受け渡す情報がなければそのまま処理を終了し、受け渡すべき情報があれば、受け渡すべき情報を収集情報DB3−2から読み込み(ST4804)、読み込んだ情報を乗用車内情報処理システム2−1に送信して(ST4805)、処理を終了する。乗用車内情報処理システム2−1は、利用者誘出システムサーバ5から情報を受信すると、受信した情報を収集情報DB3−1に記憶して(ST4806)、処理を終了する。
図49は、本発明の実施形態におけるRF−IDと乗用車内情報処理システム(または、利用者誘出システムサーバ)の機能ブロック図である。
同図は、乗用車内情報処理システム2−1と利用者誘出システムサーバ5とが間接的に通信する場合に対応し、RF−IDを介して収集情報を共有する場合の処理を示す。同図において、乗用車内情報処理システム2−1(利用者誘出システムサーバ5)は、RF−IDを動作させる電力を電力照射部から照射する機能を有する。電力照射部から照射された電力の範囲に利用者1の所持するRF−IDが入ると、RF−IDに電力供給される。RF−IDは、照射された電力の供給を受けてシステムを起動する機能と、システム起動に応じて記憶部から記憶部に記憶する情報を読み込む機能と、読み込んだ情報を乗用車内情報処理システム2−1(利用者誘出システムサーバ5)に送信する機能とを有する。乗用車内情報処理システム2−1(利用者誘出システムサーバ5)は、RF−IDからRF−IDに記憶する情報を受信する機能と、受信した情報を収集情報DB3−1(3−2)に記憶する機能を有し、さらに収集情報DB3−1(3−2)に記憶する情報の中に相手先となる利用者誘出システムサーバ5(乗用車内情報処理システム2−1)に受け渡すべき情報があった場合には、受け渡すべき情報を収集情報DB3−1(3−2)から読み込む機能と、読み込んだ情報をRF−IDに送信する機能とを有する。RF−IDは、乗用車内情報処理システム2−1(利用者誘出システムサーバ5)から情報を受信する機能と、受信した情報を記憶部に記憶する機能とを有する。
図50は、図49に示す機能ブロック図に対応するRF−IDと乗用車内情報処理システム(または、利用者誘出システムサーバ)の演算部におけるフローチャートである。
同図において、RF−IDは、照射された電力の供給を受けてシステムを起動すると(ST5001)、システム起動に応じて記憶部から記憶部に記憶する情報を読み込み(ST5002)、読み込んだ情報の中に利用者誘出システムサーバ5(乗用車内情報処理システム2−1)から受け渡された情報があるか否かを判断し(ST5003)、受け渡された情報がなければそのまま処理を終了し、受け渡された情報があれば、利用者誘出システムサーバ5(乗用車内情報処理システム2−1)から受け渡された情報を乗用車内情報処理システム2−1(利用者誘出システムサーバ5)に送信して(ST5004)、処理を終了する。乗用車内情報処理システム2−1(利用者誘出システムサーバ5)は、RF−IDからRF−IDに記憶する情報を受信すると、受信した情報を収集情報DB3−1(3−2)に記憶して(ST5005)、処理を終了する。
図51は、図49に示す機能ブロック図に対応するRF−IDと乗用車内情報処理システム(または、利用者誘出システムサーバ)の演算部におけるフローチャートである。
同図において、乗用車内情報処理システム2−1(利用者誘出システムサーバ5)は、収集情報DB3−1(3−2)に記憶する情報の中に相手先となる利用者誘出システムサーバ5(乗用車内情報処理システム2−1)に受け渡すべき情報があると(ST5101)、受け渡すべき情報を収集情報DB3−1(3−2)から読み込み(ST5102)、読み込んだ情報をRF−IDに送信して(ST5103)、処理を終了する。RF−IDは、乗用車内情報処理システム2−1(利用者誘出システムサーバ5)から情報を受信すると、受信した情報を記憶部に記憶して(ST5104)、処理を終了する。
図52〜図55および図61〜図64を用いて乗用車内情報処理システム2−1と利用者誘出システムサーバ5とが間接的に通信する場合に対応し、キーレスエントリを介して収集情報を共有する場合の処理を示す。
図52は、本発明の実施形態におけるキーレスエントリの情報記憶媒体と乗用車内情報処理システムの機能ブロック図である。
同図は、乗用車2のドアを開錠した際に利用者誘出システムサーバ5から受け渡された情報を乗用車内情報処理システム2−1に送信する場合の処理を示す。同図において、キーレスエントリの情報記憶媒体は、利用者1が操作する施錠/開錠操作部から開錠の指示を受け付ける機能と、開錠指示情報の受け付けに基づいて利用者誘出システムサーバ5から受け渡された情報とともに利用者IDを記憶部から読み込んで、受け付けた指示情報に読み込んだ情報を付与する機能と、利用者誘出システムサーバ5から受け渡された情報および利用者IDが付与された指示情報を乗用者内情報処置システム2−1に送信する機能とを有する。乗用車内情報処理システム2−1は、キーレスエントリの情報記憶媒体から利用者誘出システムサーバ5から受け渡された情報および利用者IDとともに開錠の指示情報を受信する機能と、受信した利用者IDに対応する照合用情報を利用者情報DB13−2から読み込んで受信した利用者IDと照合する機能と、照合結果が一致すれば(または、一致する照合結果があれば)、受信した指示情報に基づいて乗用車2のドアの開錠をドアロック部に指示する機能とを有し、指示情報に付与されていた利用者誘出システムサーバ5から受け渡された情報を収集情報DB3−1に記憶する機能をさらに有する。
図53は、図52に示す機能ブロック図に対応するキーレスエントリの情報記憶媒体と乗用車内情報処置システムの演算部におけるフローチャートである。
同図において、キーレスエントリの情報記憶媒体は、利用者1が操作する施錠/開錠操作部から開錠の指示を受け付けると(ST5301)、開錠指示情報の受け付けに応じて記憶部から情報を読み込み、受け付けた指示情報に読み込んだ情報の中から利用者IDを付与し(ST5302)、読み込んだ情報の中に利用者誘出システムサーバ5から受け渡された情報があるか否かを判断し(ST5303)、受け渡された情報がなければそのまま、受け渡された情報があれば、受け付けた指示情報に利用者誘出システムサーバ5から受け渡された情報をさらに付与し(ST5304)、情報を付与した指示情報を乗用車内情報処置システム2−1に送信して(ST5305)、処理を終了する。乗用車内情報処理システム2−1は、キーレスエントリの情報記憶媒体から開錠の指示情報を受信すると、受信した利用者IDに対応する照合用情報を利用者情報DB13−2から読み込み(ST5306)、読み込んだ照合用情報と受信した利用者IDと照合し(ST5307)、照合結果が一致するか否か(または、一致する照合用情報があるか否か)を判断し(ST5308)、照合結果が一致すれば(または、一致する照合結果があれば)、受信した指示情報に基づいて乗用車2のドアの施錠/開錠をドアロック部に指示し(ST5309)、利用者誘出システムサーバから受け渡された情報があるか否かを判断して(ST5311)、受け渡された情報がなければそのまま処理を終了し、受け渡された情報があれば、利用者誘出システムサーバ5から受け渡された情報を収集情報DB3−1に記憶して(ST5312)、処理を終了する。ST5308で照合結果が一致しなかった場合(または、一致する照合結果がなければ)、ドアの施錠/開錠を拒否して(ST5310)、処理を終了する。
図54は、本発明の実施形態におけるキーレスエントリの情報記憶媒体と乗用車内情報処理システムの機能ブロック図である。
同図は、乗用車2のドアを施錠した際に利用者誘出システムサーバ5に受け渡す情報を乗用車内情報処理システム2−1から送信する場合の処理を示す。同図において、キーレスエントリの情報記憶媒体は、利用者1が操作する施錠/開錠操作部から施錠の指示を受け付ける機能と、施錠指示情報の受け付けに基づいて利用者IDを記憶部から読み込んで、受け付けた指示情報に読み込んだ利用者IDを付与する機能と、利用者IDが付与された指示情報を乗用車2(利用者誘出システム)に送信する機能とを有する。利用者誘出システムは、キーレスエントリの情報記憶媒体から利用者IDとともに施錠の指示情報を受信する機能と、受信した利用者IDに対応する照合用情報を利用者情報DB13−2から読み込んで受信した利用者IDと照合する機能と、照合結果が一致すれば(または、一致する照合結果があれば)、受信した指示情報に基づいて乗用車2のドアの施錠をドアロック部に指示する機能とを有し、利用者誘出システムサーバ5に受け渡すべき情報を収集情報DBから読み込む機能と、読み込んだ情報をキーレスエントリの情報記憶媒体に送信する機能とを有する。キーレスエントリの情報記憶媒体は、乗用車内情報処理システム2−1から利用者誘出システムサーバ5に受け渡す情報を受信する機能と、受信した情報を記憶部に記憶する機能とを有する。
図55は、図54に示す機能ブロック図に対応するキーレスエントリの情報記憶媒体と利用者誘出システムの演算部におけるフローチャートである。
同図において、キーレスエントリの情報記憶媒体は、利用者1が操作する施錠/開錠操作部から施錠の指示を受け付けると(ST5501)、施錠指示情報の受け付けに基づいて利用者IDを記憶部から読み込み、受け付けた指示情報に読み込んだ情報の中から利用者IDを付与し(ST5502)、利用者IDが付与された指示情報を乗用車2(利用者誘出システム)に送信する(ST5503)。利用者誘出システムは、キーレスエントリの情報記憶媒体から利用者IDとともに施錠の指示情報を受信すると、受信した利用者IDに対応する照合用情報を利用者情報DB13−2から読み込み(ST5504)、読み込んだ照合用情報と受信した利用者IDと照合し(ST5505)、照合結果が一致するか否か(または、一致する照合用情報があるか否か)を判断し(ST5506)、照合結果が一致すれば(または、一致する照合結果があれば)、受信した指示情報に基づいて乗用車2のドアの施錠をドアロック部に指示し(ST5507)、利用者誘出システムサーバ5に受け渡すべき情報があるか否かを判断し(ST5508)、受け渡す情報がなければそのまま処理を終了し、受け渡すべき情報があれば収集情報DBから読み込み(ST5509)、読み込んだ情報をキーレスエントリの情報記憶媒体に送信して(ST5510)、処理を終了する。ST5506で照合結果が一致しなかった場合(または、一致する照合結果がなければ)、ドアの施錠を拒否して(ST5511)、処理を終了する。キーレスエントリの情報記憶媒体は、乗用車内情報処理システム2−1から利用者誘出システムサーバ5に受け渡す情報を受信すると、受信した情報を記憶部に記憶して(ST5512)、処理を終了する。
図56〜図64を用いて乗用車内情報処理システム2−1と利用者誘出システムサーバ5とが間接的に通信する場合に対応し、パッシブエントリを介して収集情報を共有する場合の処理を示す。
図56は、本発明の実施形態におけるパッシブエントリの情報記憶媒体と乗用車内情報処理システムの機能ブロック図である。
同図は、乗用車2のドアを開錠した際に利用者誘出システムサーバ5から受け渡された情報を乗用車内情報処理システム2−1に送信する場合の処理を示す。同図において、乗用車内情報処理システム2−1は、利用者の手がドアのハンドル(乗用車2のドア取っ手部)に近接したことを検知する機能と、検知結果を検知情報として出力する機能とから構成されるハンドルセンサから検知情報の出力を受け付けると、検知情報の受け付けに基づいて利用者IDの返信を要求する返信要求情報をパッシブエントリの情報記憶媒体に送信する機能とを有する。パッシブエントリの情報記憶媒体は、乗用車2(利用者誘出システム)から利用者IDの返信要求情報を受信する機能と、受信した返信要求情報に基づいて利用者IDを記憶部から読み込んで、読み込んだ利用者IDに利用者誘出システムサーバ5から受け渡された情報があれば、受け渡された情報を利用者IDに付与する機能と、読み込んだ利用者IDを乗用車内情報処理システム2−1に送信する機能とを有する。乗用車内情報処理システム2−1は、パッシブエントリの情報記憶媒体から利用者IDを受信する機能と、受信した利用者IDに対応する照合用情報を利用者情報DB13−2から読み込んで受信した利用者IDと照合する機能と、照合結果が一致すれば(または、一致する照合結果があれば)、受信した指示情報に基づいて乗用車2のドアの開錠をドアロック部に指示する機能とを有し、指示情報に付与されていた利用者誘出システムサーバ5から受け渡された情報を収集情報DB3−1に記憶する機能をさらに有する。
図57は、図56に示す機能ブロック図に対応するパッシブエントリの情報記憶媒体と利用者誘出システムの演算部におけるフローチャートである。
同図において、乗用車内情報処理システム2−1は、ハンドルセンサから検知情報の出力を受け付けると(ST5701)、検知情報の受け付けに基づいて利用者IDの返信を要求する返信要求情報をパッシブエントリの情報記憶媒体に送信する(ST5702)。パッシブエントリの情報記憶媒体は、乗用車2(利用者誘出システム)から利用者IDの返信要求情報を受信すると、受信した返信要求情報に基づいて利用者IDを記憶部から読み込み(ST5703)、読み込んだ利用者IDに利用者誘出システムサーバ5から受け渡された情報があるか否かを判断し(ST5704)、受け渡された情報がなければそのまま、受け渡された情報があれば、利用者誘出システムサーバ5から受け渡された情報を利用者IDに付与し(ST5705)、読み込んだ利用者IDを乗用車内情報処理システム2−1に送信して(ST5706)、処理を終了する。乗用車内情報処理システム2−1は、パッシブエントリの情報記憶媒体から利用者IDを受信すると、受信した利用者IDに対応する照合用情報を利用者情報DB13−2から読み込み(ST5707)、読み込んだ照合用情報を受信した利用者IDと照合し(ST5708)、照合結果が一致するか否か(または、一致する照合用情報があるか否か)を判断して(ST5709)、照合結果が一致すれば(または、一致する照合結果があれば)、受信した指示情報に基づいて乗用車2のドアの開錠をドアロック部に指示し(ST5710)、利用者誘出システムサーバから受け渡された情報があるか否かを判断して(ST5711)、受け渡された情報がなければそのまま処理を終了し、受け渡された情報があれば、利用者誘出システムサーバ5から受け渡された情報を収集情報DB3−1に記憶して(ST5712)、処理を終了する。ST5709で照合結果が一致しなかった場合(または、一致する照合結果がなければ)、ドアの開錠を拒否して(ST5713)、処理を終了する。
図58は、本発明の実施形態におけるパッシブエントリの情報記憶媒体と乗用車内情報処理システムの機能ブロック図である。
同図は、利用者1が乗用車2の利用をし終わる際に利用者誘出システムサーバ5に受け渡す情報を乗用車内情報処理システム2−1から送信する場合の処理を示す。同図において、乗用車内情報処理システム2−1は、利用者の手がドアのハンドル(乗用車2のドア内部の取っ手部)に近接したことを検知する機能と、検知結果を検知情報として出力する機能とから構成されるハンドルセンサから検知情報の出力を受け付けると、ドアの開放を検知する機能から出力される検知情報と合わせて乗用車2の内側からの操作でドアが開放されたと判断する機能と、利用者誘出システムサーバ5に受け渡すべき情報を収集情報DB3−2から読み込む機能と、読み込んだ情報をパッシブエントリの情報記憶媒体に送信する機能とを有する。乗用車2の内側からの操作でドアが開放されたと判断する機能の替わりに、ホームポジションにおける乗用車2の動力部23停止を検知する機能を用いてもよい。パッシブエントリの情報記憶媒体は、乗用車内情報処理システム2−1から利用者誘出システムサーバ5に受け渡す情報を受信する機能と、受信した情報を記憶部に記憶する機能とを有する。
図59は、図58に示す機能ブロック図に対応するパッシブエントリの情報記憶媒体と利用者誘出システムの演算部におけるフローチャートである。
同図は、乗用車2の内側からの操作でドアが開放されたと判断すると、利用者1の乗用車2の利用はし終わったと見なす場合の処理を示す。同図において、乗用車内情報処理システム2−1は、乗用車2の内側からの操作でドアが開放されたと判断すると(ST5901)、利用者誘出システムサーバ5に受け渡すべき情報があるか否かを判断して(ST5902)、受け渡す情報がなければそのまま処理を終了し、受け渡すべき情報があれば、受け渡すべき情報を収集情報DB3−2から読み込み(ST5903)、読み込んだ情報をパッシブエントリの情報記憶媒体に送信して(ST5904)、処理を終了する。パッシブエントリの情報記憶媒体は、乗用車内情報処理システム2−1から情報を受信すると、受信した情報を記憶部に記憶して(ST5905)、処理を終了する。
図60は、図58に示す機能ブロック図に対応するパッシブエントリの情報記憶媒体と利用者誘出システムの演算部におけるフローチャートである。
同図は、ホームポジションで動力部23が停止すると、利用者1の乗用車2の利用はし終わったと見なす場合の処理を示す。同図において、乗用車内情報処理システム2−1は、ホームポジションにおける動力部23の停止を検知すると(ST6001)、利用者誘出システムサーバ5に受け渡すべき情報があるか否かを判断して(ST6002)、受け渡す情報がなければそのまま処理を終了し、受け渡すべき情報があれば、受け渡すべき情報を収集情報DB3−2から読み込み(ST6003)、読み込んだ情報をパッシブエントリの情報記憶媒体に送信して(ST6004)、処理を終了する。パッシブエントリの情報記憶媒体は、乗用車内情報処理システム2−1から情報を受信すると、受信した情報を記憶部に記憶して(ST6005)、処理を終了する。
図61は、本発明の実施形態におけるキーレス/パッシブエントリの情報記憶媒体と利用者誘出システムサーバの機能ブロック図である
同図は、住居の玄関ドアを開錠した際に乗用車内情報処理システム2−1から受け渡された情報を利用者誘出システムサーバ5に送信する場合の処理を示す。同図において、利用者誘出システムサーバ5は、住居玄関ドアのドアロックの開錠/施錠を検知する機能と、検知結果を検知情報として出力する機能とから構成される玄関ドアロックセンサからドアロック開錠の検知情報の出力を受け付けると、乗用車内情報処理システム2−1から受け渡された情報の受け渡しを要求する受け渡し要求情報をキーレス/パッシブエントリの情報記憶媒体に送信する機能とを有する。キーレス/パッシブエントリの情報記憶媒体は、利用者誘出システムサーバ5から受け渡し要求情報を受信する機能と、受け渡し要求情報に基づいて乗用者内情報処理システム2−1から受け渡された情報を記憶部から読み込む機能と、読み込んだ情報を利用者誘出力システムサーバ5に送信する機能とを有する。利用者誘出システムサーバ5は、キーレス/パッシブエントリの情報記憶媒体から情報を受信する機能と、受信した情報を収集情報DB3−2に記憶する機能とを有する。
図62は、図61に示すキーレス/パッシブエントリの情報記憶媒体と利用者誘出システムサーバの演算部におけるフローチャートである。
同図において、利用者誘出システムサーバ5は、玄関ドアロックの開放を検知すると(ST6201)、乗用車内情報処理システム2−1から受け渡された情報の受け渡しを要求する受け渡し要求情報をキーレス/パッシブエントリの情報記憶媒体に送信する(ST6202)。キーレス/パッシブエントリの情報記憶媒体は、利用者誘出システムサーバ5から受け渡し要求情報を受信すると、受け渡し要求情報に基づいて記憶部から情報を読み込み(ST6203)、乗用者内情報処理システム2−1から受け渡された情報があるか否かを判断して(ST6204)、受け渡された情報がなければそのまま処理を終了し、受け渡された情報があれば、乗用者内情報処理システム2−1から受け渡された情報を利用者誘出力システムサーバ5に送信して(ST6205)、処理を終了する。利用者誘出システムサーバ5は、キーレス/パッシブエントリの情報記憶媒体から情報を受信すると、受信した情報を収集情報DB3−2に記憶して(ST6206)、処理を終了する。
図63は、本発明の実施形態におけるキーレス/パッシブエントリの情報記憶媒体と利用者誘出システムサーバの機能ブロック図である
同図は、住居の玄関ドアを施錠した際に利用者誘出システムサーバ5から乗用車内情報処理システム2−1に受け渡すべき情報を(キーレス/パッシブエントリの情報記憶媒体が)受信する場合の処理を示す。同図において、利用者誘出システムサーバ5は、住居玄関ドアのドアロックの開錠/施錠を検知する機能と、検知結果を検知情報として出力する機能とから構成される玄関ドアロックセンサからドアロック施錠の検知情報の出力を受け付けると、乗用車内情報処理システム2−1に受け渡すべき情報を収集情報DB3−2から読み込む機能と、読み込んだ情報をキーレス/パッシブエントリの情報記憶媒体に送信する機能とを有する。キーレス/パッシブエントリの情報記憶媒体は、利用者誘出システムサーバ5から情報を受信する機能と、受信した情報を記憶部に記憶する機能とを有する。
図64は、図63に示す機能ブロック図に対応するキーレス/パッシブエントリの情報記憶媒体と利用者誘出システムサーバの演算部におけるフローチャートである。
同図において、利用者誘出システムサーバ5は、玄関ドアロックの施錠を検知すると(ST6401)、乗用者内情報処理システム2−1に受け渡すべき情報があるか否かを判断して(ST6402)、受け渡すべき情報がなければそのまま処理を終了し、受け渡すべき情報があれば、乗用車内情報処理システム2−1に受け渡すべき情報を収集情報DB3−2から読み込み(ST6403)、読み込んだ情報をキーレス/パッシブエントリの情報記憶媒体に送信して(ST6404)、処理を終了する。キーレス/パッシブエントリの情報記憶媒体は、利用者誘出システムサーバ5から情報を受信すると、受信した情報を記憶部に記憶して(ST6405)、処理を終了する。
(乗用車の擬似生物化)
図65〜図68を用いて、乗用車2の擬似生物化について説明する。利用者誘出システムは、利用者1の外出傾向に合わせて利用者1を外出に誘い出すための誘出情報をその利用者1に与える。例えば、PM10時頃になるとコンビニエンスストアによく出掛ける利用者1に対しては、誘出時刻と定めたPM10時(または5〜10分前)になると「そろそろ行く?」と聞いてくる。例えば、利用者1から目的地についての利用者1なりの具体的な表現である「コンビニ」が取得できていれば「そろそろコンビに行く?」でもよいし、同様に用事についての利用者1なりの具体的な表現である「買い物」が取得できていれば「そろそろ買い物に行く?」でもよい。利用者1はこう問われて同意する場合もあれば、同意しない場合もある。時にはこう問われて、「うるさい」とか「うっとうしい」などといったネガティブな気持ちになることもある。このような場合であっても乗用車2を擬似生物化しておくと利用者1の気持ちに配慮したサービスになり得る。
図65〜図68を用いて、乗用車2の擬似生物化について説明する。利用者誘出システムは、利用者1の外出傾向に合わせて利用者1を外出に誘い出すための誘出情報をその利用者1に与える。例えば、PM10時頃になるとコンビニエンスストアによく出掛ける利用者1に対しては、誘出時刻と定めたPM10時(または5〜10分前)になると「そろそろ行く?」と聞いてくる。例えば、利用者1から目的地についての利用者1なりの具体的な表現である「コンビニ」が取得できていれば「そろそろコンビに行く?」でもよいし、同様に用事についての利用者1なりの具体的な表現である「買い物」が取得できていれば「そろそろ買い物に行く?」でもよい。利用者1はこう問われて同意する場合もあれば、同意しない場合もある。時にはこう問われて、「うるさい」とか「うっとうしい」などといったネガティブな気持ちになることもある。このような場合であっても乗用車2を擬似生物化しておくと利用者1の気持ちに配慮したサービスになり得る。
図65は、本発明の実施形態における誘出情報の具体例を説明する説明図である。
同図において、誘出時刻となると乗用車2が直接出力する場合には、まず利用者1の気を引くためにクラクションなどを鳴らしてから出力してもよい。自宅内に設置された利用者誘出システムサーバ5から出力する場合には情報出力部6−2に乗用車2の姿を写すとあたかも乗用車2自身が誘っているように見える。また、情報出力部6−2に写された乗用車2には、感情表現の手段として耳やシッポなどをつけておいて、表現したい感情に合わせて動作させるとよい。なお、このような感情表現手段は実際の乗用車2に付けておいてもよいし、(実際についているわけではなく、画像処理として)乗用車2の実画像に付け加えてもよい。
図例では、乗用車2を犬のように振舞わせている。このように犬を模した擬似生物化は、利用者1の気分を害しても利用者1に「しょせん犬だから仕方がないか」と思わせる演出である。つまり、乗用車2を犬らしくさせていれば、利用者1に怒られても「まぁ仕方がないか」で済まされることになる。例えば、利用者1に怒られたときには、シュンとしたり、「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい」と謝り、しばらくするとケロッとしていつもの無邪気さですぐ利用者1に甘えたり、じゃれたりすれば、利用者1は呆れて怒る気も失せてしまう。このときの利用者1の心境は「ほんとお前(乗用車2のこと)は、なんも考えていないのね」のようなものであり、怒っていた自分がバカバカしくなってくる。なお、利用者1の怒っている状態は、例えば音声認識でネガティブな表現の言葉や言い回しを抽出すれば検知できる。また、利用者1が気分を害している状態は、同様に音声認識で検知できるほか、行動パターンなどで検知が可能である。
この演出では「呆れるくらい」が重要であり、おバカな乗用車2は呆れるくらいおバカであれば、多くのことは許されてしまう。これは、中途半端な演出で利用者1の気持ちを逆撫ですることはあっても、利用者1を呆れさせてしまえば(呆れさせるくらい徹底していれば)その存在は許されることを意味する。「おバカ」の対極にあるのは「賢い」であり、賢い乗用車2にするなら、呆れるくらい賢くなければならない。つまり、おバカな車は相手が呆れるくらいおバカでなくてはならぬが、賢い車は相手が呆れるくらい賢くなくてはならぬ。
サービス提供の対象となる利用者1は千差万別であり、同じ人でもその時々の気分や状態によって望むことが変わるので、相手に合わすことは出来ないとしなければならない。相手に合わすことが出来なければ、相手に受け入れられないかと言えばそうではなく、相手に呆れさせれば「まぁいいか」となり、存在そのものが相手に認められたことになる。
図66は、図65に続く具体例を説明する説明図である。
同図において、誘出情報に誘われた利用者1を乗用車2内で出迎える際に、情報出力部15−2を用いて乗用車2が喜んでいる様を出力すれば、可愛げが増す演出となる。なお、乗用車2に対して利用者1の心情を入力するとよく、利用者1は図例(ファンクションキー1が「褒める」に、ファンクションキー2が「叱る」に割り当てられている)のようなスイッチを操作して入力しても、音声で返してもよい。)利用者1からそのときそのときの心情を受け付けるようにしておくと、利用者1と乗用車2(実際には利用者誘出システム)とのコミュニケーションがなされ、交流が深まっていく。互いの交流が深まることは、利用者1が乗用車2に馴染んでいくことを意味する。すると、これまで乗っていなかったときにはその価値が提供できなかった乗用車2であったが、利用者1の身近にあるだけでその存在を価値として提供することが出来るようにもなる。
図67は、本発明の実施形態における利用者誘出システムサーバの機能ブロック図である
同図は、乗用車2の擬似生物化プログラムの機能と示す。同図において、乗用車2における個性、感情の持たせ方や学習のさせ方はペットロボットなどの擬似生物と同様であるが、乗用車2は自ら移動することは出来ない。そこで、擬似生物化プログラムによって決定された行動は、情報出力部15−2/6−2から出力される情報によって実施される。例えば、図65および図66に示すように実際の乗用車2の姿を用いると、擬似生物らしく見える。
利用者誘出システムは、情報入力部15−1/6−1またはセンシング機器から情報を取得する機能と、取得した情報に基づいて自らが置かれた状況を判断する機能と、感情モデルDBから個性情報と感情情報を取得する機能と、学習機能DBから過去の行動履歴を取得する機能と、自らが置かれた状況についての判断結果とデータベースから取得した情報に基づいて行動を決定する機能と、決定した行動を学習機能DBに記憶する機能と、決定された行動に基づく情報を情報出力部15−2/6−2に出力する機能とを有する。
図68は、図67に示す機能ブロック図に対応する利用者誘出システムサーバの演算部におけるフローチャートである。
同図において、利用者誘出システムは、情報入力部15−1/6−1またはセンシング機器から情報を取得すると(ST6801)、取得した情報に基づいて自らが置かれた状況を判断し(ST6802)、感情モデルDBから個性情報と感情情報を取得し(ST6803)、学習機能DBから過去の行動履歴を取得し(ST6804)、自らが置かれた状況についての判断結果とデータベースから取得した情報に基づいて行動を決定し(ST6805)、決定した行動を学習機能DBに記憶し(ST6806)、決定された行動に基づく情報を情報出力部15−2/6−2に出力して(ST6807)、処理を終了する。
図69は、図65に示す具体例に対応する利用者誘出システムサーバの演算部におけるフローチャートである
同図において、利用者誘出システムは、乗用車2の外観画像を受け付けると(ST6901)、受け付けた乗用車2の外観画像に感情表現パーツを付与して誘出情報DB4に記憶し(ST6902)、乗用車2の外観画像の出力が必要になると(ST6903)、感情表現パーツを付与した乗用車2の外観画像をDBから読み込み、所望の感情に合わせて感情表現パーツを動作させ(ST6904)、感情表現パーツを動作させた乗用車2の外観画像を情報出力部15−2/6−2に出力して(ST6905)、処理を終了する。
図70は、図65に示す具体例に対応する利用者誘出システムサーバの演算部におけるフローチャートである
同図において、利用者誘出システムは、利用者1の怒りの感情を検知すると(ST7001)、利用者1に対して謝っている状態を表現する情報を情報出力部15−2/6−2に出力し(ST7002)、あらかじめ定める一定時間が経過したか否かを判断して(ST7003)、経過していなければST7002に戻り、経過していれば、何事もなかったかのような無邪気さを表現する情報を情報出力部15−2/6−2に出力する(ST7004)。必要であれば、利用者誘出システムは、利用者1の怒りが収まったかどうかを示す怒りの収まり度合いを判断し(ST7005)、その判断結果を誘出情報DB4に記憶して(ST7006)、処理を終了する。怒りの収まり度合いを判断した場合には、その結果を次の誘出情報の出力に活かすとよく、利用者1の気分を害したり、利用者1を怒らせたりするのは仕方がないとはしながらも利用者1の心に乗用車2の存在を徐々に馴染ませることが出来る。
1 利用者
2 乗用車
2−1 乗用車内情報処理システム
2−2 乗用車駆動部
3 収集情報DB
4 誘出情報DB
5 利用者誘出システムサーバ
6 情報入出力部
6−1 情報入力部
6−2 情報出力部
7 利用者識別部
13 利用者情報DB
16 利用者識別部
23 動力部
24 場所情報取得部
25 位置情報提供システム
26 場所情報タグ
2 乗用車
2−1 乗用車内情報処理システム
2−2 乗用車駆動部
3 収集情報DB
4 誘出情報DB
5 利用者誘出システムサーバ
6 情報入出力部
6−1 情報入力部
6−2 情報出力部
7 利用者識別部
13 利用者情報DB
16 利用者識別部
23 動力部
24 場所情報取得部
25 位置情報提供システム
26 場所情報タグ
Claims (10)
- 動力手段を有するとともに利用者の運転によって移動が可能な乗用車を用いて、該利用者を外出へと誘い出す利用者誘出システムであって、
前記乗用車が定常的に駐車する場所を示すホームポジションを判断するホームポジション判断手段と、
前記ホームポジション判断手段が判断したホームポジションに駐車した状態から前記乗用車が始動されると、前記乗用車が始動された始動時刻を記憶する始動時刻記憶手段と、
前記始動時刻記憶手段が記憶した前記始動時刻について、あらかじめ定める基準を超える偏りがあるか否かを判断し、基準を超える偏りがある場合には外出行動の傾向があると判断する外出行動傾向判断手段と、
前記外出行動傾向判断手段が前記利用者の前記外出行動に傾向があると判断した場合には、判断の元となった前記始動時刻群に基づいて前記利用者を外出へと誘い出す誘出時刻を決定する誘出時刻決定手段と、
前記誘出時刻決定手段が決定した前記誘出時刻になると、前記利用者を外出へと誘い出す誘出情報を前記利用者に対して出力する情報出力手段と
を備えたことを特徴とする利用者誘出システム。 - 動力手段を有するとともに利用者の運転によって移動が可能な乗用車を用いて、該利用者を外出へと誘い出す利用者誘出システムであって、
前記乗用車が定常的に駐車する場所を示すホームポジションを判断するホームポジション判断手段と、
前記ホームポジション判断手段が判断したホームポジションに駐車した状態から前記乗用車が始動されると、前記乗用車が始動された始動時刻を記憶する始動時刻記憶手段と、
前記乗用車が前記ホームポジションを離れ、前記ホームポジションとは異なる場所に停車すると、その停車場所が前記乗用車を用いた前記利用者の外出行動における目的地であると判断する目的地判断手段と、
前記目的地判断手段が判断した目的地に関する情報を、前記乗用車が前記ホームポジションに戻ってくるまでの間、前記始動時刻記憶手段が記憶した前記始動時刻に関連づけて記憶する目的地記憶手段と、
前記始動時刻記憶手段が記憶した前記始動時刻について、または前記目的地記憶手段が記憶した前記目的地に関する情報と前記始動時刻とについて、あらかじめ定める基準を超える偏りがあるか否かを判断し、基準を超える偏りがある場合には前記外出行動の傾向があると判断する外出行動傾向判断手段と、
前記外出行動傾向判断手段が前記利用者の前記外出行動に傾向があると判断した場合には、判断の元となった前記始動時刻群に基づいて前記利用者を外出へと誘い出す誘出時刻を決定する誘出時刻決定手段と、
前記誘出時刻決定手段が決定した前記誘出時刻になると、前記利用者を外出へと誘い出す誘出情報を前記利用者に対して出力する情報出力手段と
を備えたことを特徴とする利用者誘出システム。 - 前記目的地判断手段が判断した目的地について、前記利用者にそこがどこかを問い合わせる目的地問い合わせ情報を、前記情報出力手段を用いて出力する目的地問い合わせ手段をさらに備え、
前記目的地記憶手段は、前記情報出力手段に出力した目的地問い合わせ情報に応じた前記利用者から取得した情報を、前記目的地を表現する目的地表現情報として記憶し、
前記情報出力手段は、前記目的地記憶手段が記憶した前記目的地表現情報を用いて、前記誘出情報を前記利用者に対して出力することを特徴とする請求項2に記載の利用者誘出システム。 - 前記目的地判断手段が判断した目的地について、そこに前記利用者が何のために来たのかを問い合わせる用事問い合わせ情報を、前記情報出力手段を用いて出力する用事問い合わせ手段をさらに備え、
前記目的地記憶手段は、前記情報出力手段に出力した用事問い合わせ情報に応じた前記利用者から取得した情報を、前記目的地を表現する目的地表現情報として記憶し、
前記情報出力手段は、前記目的地記憶手段が記憶した前記目的地表現情報を用いて、前記誘出情報を前記利用者に対して出力することを特徴とする請求項2に記載の利用者誘出システム。 - 前記目的地問い合わせ情報または前記用事問い合わせ情報を音声情報で出力し、音声情報に応じた前記利用者の発する音声を認識する音声認識手段をさらに備え、
前記目的地記憶手段は、前記利用者の発する前記音声情報に基づいて前記音声認識手段が認識した前記目的地を記憶することを特徴とする請求項3または4に記載に利用者誘出システム。 - 前記ホームポジション判断手段は、あらかじめ定める単位時間のうち、前記動力手段が停止した状態で最も長い時間が経過した場所をホームポジションとして判断することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の利用者誘出システム。
- 前記ホームポジション判断手段は、前記情報出力手段を介して前記利用者に対してホームポジションの入力を要求し、入力要求に応じた前記利用者から取得した情報によってホームポジションを判断することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の利用者誘出システム。
- 前記乗用車に搭乗した前記利用者が誰であるかを識別する利用者識別手段をさらに有し、
前記外出行動傾向判断手段は、前記利用者識別手段が識別した前記利用者に関する情報を加味して、前記利用者ごとの前記外出行動の傾向を判断し、
前記情報出力手段は、前記外出傾向判断手段が判断材料に加味した前記利用者に対して前記誘出情報を出力することを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の利用者誘出システム。 - 動力手段を有するとともに利用者の運転によって移動が可能な乗用車を用いて、該利用者を外出へと誘い出す利用者誘出システムを用いた利用者誘出方法であって、
前記乗用車が定常的に駐車する場所を示すホームポジションをホームポジション判断手段によって判断し、
前記ホームポジション判断手段が判断したホームポジションに駐車した状態から前記乗用車が始動されると、前記乗用車が始動された始動時刻を始動時刻記憶部に記憶し、
前記始動時刻記憶部に記憶した前記始動時刻について、あらかじめ定める基準を超える偏りがあるか否かを判断し、基準を超える偏りがある場合には外出行動の傾向があると外出行動傾向判断手段によって判断し、
前記外出行動傾向判断手段が前記利用者の前記外出行動に傾向があると判断した場合には、判断の元となった前記始動時刻群に基づいて前記利用者を外出へと誘い出す誘出時刻を誘出時刻決定手段によって決定し、
前記誘出時刻決定手段が決定した前記誘出時刻になると、前記利用者を外出へと誘い出す誘出情報を情報出力手段に出力することを特徴とする利用者誘出方法。 - 動力手段を有するとともに利用者の運転によって移動が可能な乗用車を用いて、該利用者を外出へと誘い出す利用者誘出システムを用いた利用者誘出方法であって、
前記乗用車が定常的に駐車する場所を示すホームポジションをホームポジション判断手段によって判断し、
前記ホームポジション判断手段が判断したホームポジションに駐車した状態から前記乗用車が始動されると、前記乗用車が始動された始動時刻を始動時刻記憶部に記憶し、
前記乗用車が前記ホームポジションを離れ、前記ホームポジションとは異なる場所に停車すると、その停車場所が前記乗用車を用いた前記利用者の外出行動における目的地であると目的地判断手段によって判断し、
前記目的地判断手段が判断した目的地に関する情報を、前記乗用車が前記ホームポジションに戻ってくるまでの間、前記始動時刻記憶手段が記憶した前記始動時刻に関連づけて目的地記憶部に記憶し、
前記始動時刻記憶部に記憶した前記始動時刻について、または前記目的地記憶部に記憶した前記目的地に関する情報と前記始動時刻とについて、あらかじめ定める基準を超える偏りがあるか否かについて、基準を超える偏りがある場合には前記外出行動の傾向があると外出行動傾向判断手段によって判断し、
前記外出行動傾向判断手段が前記利用者の前記外出行動に傾向があると判断した場合には、判断の元となった前記始動時刻群に基づいて前記利用者を外出へと誘い出す誘出時刻を誘出時刻決定手段によって決定し、
前記誘出時刻決定手段が決定した前記誘出時刻になると、前記利用者を外出へと誘い出す誘出情報を情報出力手段に出力することを特徴とする利用者誘出方法。
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---|---|---|---|
JP2003346150A JP2005115482A (ja) | 2003-10-03 | 2003-10-03 | 利用者誘出システム及び方法 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016038742A (ja) * | 2014-08-07 | 2016-03-22 | 株式会社インテック | 平日/非平日推定装置及び平日/非平日推定方法 |
CN108162979A (zh) * | 2016-12-07 | 2018-06-15 | 丰田自动车株式会社 | 负担感推定装置以及负担感推定方法 |
-
2003
- 2003-10-03 JP JP2003346150A patent/JP2005115482A/ja active Pending
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