JP2016038742A - 平日/非平日推定装置及び平日/非平日推定方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】移動体の移動履歴に基づいて、平日/非平日を推定可能とする。
【解決手段】移動体の移動情報を取得し、前記移動体の移動情報を日時と対応付け、移動履歴情報として記憶し、1日を複数の時間帯に分け、前記移動履歴から各時間帯の乗車頻度を曜日毎に求め、各曜日のデータを類似度に応じて2つのグループに分類し、要素数の多いグループに分類された曜日を平日、要素数の少ないグループに分類された曜日を非平日と推定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、平日/非平日を推定する技術に関する。
従来、使用者が行動目的を入力しなくても自動的に使用者の行動目的を推測し、案内情報を提示することを目的とした技術が提案されている。例えば、出発時の時刻と曜日をもとに過去の移動履歴を参照して目的地を予測する際、出発時が平日ならば月曜日から金曜日の移動履歴を参照し、出発時が土日ならば土日の移動履歴を参照することで予測を行っている(特許文献1)。
また、移動履歴に基づき、各目的地へ各曜日に到着した頻度(出現頻度)を算出し、到着頻度および出現頻度をもとに行動クラスを算出し、現在の日時情報に該当する行動クラスに含まれる移動履歴を用いて移動先を予測する移動先予測方法も提案されている(特許文献2)。
特開2005−156350号公報 特開2009−36594号公報
特許文献1では、月曜日から金曜日が平日で、土日が休日としてクラス分けを行っている。即ち、この限られたライフスタイルの場合にしか適用できなかった。
また、特許文献2の場合、各目的地について曜日毎の出現頻度を求めるもので、平日/非平日(休日)が判別できるものでは無かった。
そこで、本発明は、移動体の移動履歴に基づいて、平日/非平日を推定可能とすることを目的とする。
本発明に係る平日/非平日推定装置は、
移動体の移動情報を取得する移動情報取得部と、
前記移動体の移動情報を日時と対応付け、移動履歴情報として記憶する履歴記憶部と、
1日を複数の時間帯に分け、前記移動履歴から各時間帯の移動頻度を曜日毎に求め、各曜日のデータを類似度に応じて2つのグループに分類し、要素数の多いグループに分類された曜日を平日、要素数の少ないグループに分類された曜日を非平日と推定する推定部と、
を有する。
平日/非平日推定装置は、前記移動頻度として、前記移動履歴に基づいて前記移動体の到着時刻が前記各時間帯に属する頻度を求めても良い。
前記平日/非平日推定装置は、前記履歴記憶部が、前記移動体の移動する地域を複数のエリアに区画し、前記位置情報に基づいて前記移動体が位置するエリアを判定し、前記移動体の移動に伴う前記移動体が位置するエリアの遷移を表す履歴情報を保持し、
前記推定部が、前記履歴情報に基づいて前記エリア毎の訪問頻度を求め、前記訪問頻度の最も高い前記エリアを自宅が属するエリアと推定し、前記履歴情報のうち、前記自宅が属するエリアに係る履歴情報を抽出し、抽出した前記履歴情報に基づいて、前記平日又は非平日の推定を行っても良い。
また、本発明に係る平日/非平日推定方法は、
移動体の移動情報を取得するステップと、
前記移動体の移動情報を日時と対応付け、移動履歴情報として記憶するステップと、
1日を複数の時間帯に分け、前記移動履歴から各時間帯の移動頻度を曜日毎に求め、各曜日のデータを類似度に応じて2つのグループに分類し、要素数の多いグループに分類された曜日を平日、要素数の少ないグループに分類された曜日を非平日と推定するステップと、
をコンピュータが実行する。
前記平日/非平日推定方法は、前記移動履歴から各時間帯に到着した頻度を到着時刻別乗車頻度として曜日毎に求め、各曜日のデータに応じて前記推定を行っても良い。
なお、課題を解決するための手段に記載の内容は、本発明の課題や技術的思想を逸脱しない範囲で可能な限り組み合わせることができる。課題を解決するための手段の内容は、コンピュータ等の装置若しくは複数の装置を含むシステム、コンピュータが実行する方法、又はコンピュータに実行させるプログラムとして提供することができる。また、プログラムを保持する記録媒体を提供するようにしてもよい。
本発明によれば、移動体の移動履歴に基づいて、平日/非平日を推定することができる。
図1は、平日/非平日推定装置の機能ブロック図である。 図2は、履歴記憶部が記憶する移動履歴情報の一例を示す図である。 図3は、推定部が移動履歴情報に基づいて求める曜日ごとのデータの一例を示す図である。 図4は、コンピュータ(情報処理装置)の一例を示す装置構成図である。 図5は、移動履歴を記憶する処理の一例を示す図である。 図6は、推定処理の一例を示す図である。 図7は、時間帯毎の乗車率を求める処理の説明図である。 図8は、各曜日の特徴ベクトル間のユークリッド距離を求める処理の説明図である。 図9は、車通勤をしているユーザのデータ例を示す図である。 図10は、図3のデータのクラスタリング結果を示す図である。 図11は、通勤に車を使用しないユーザのデータ例を示す図である。 図12は、図11のデータに基づく特徴べクトルの例を示す図である。 図13は、図12のデータのクラスタリング結果を示す図である。 図14は、実施形態1の変形例を示す図である。 図15は、実施形態2に係る平日/非平日推定装置の機能ブロック図である。 図16は、地域メッシュの説明図である。 図17は、履歴記憶部が保持する移動履歴情報の一例を示す図である。 図18は、推定部が移動履歴情報に基づいて求める特徴量の一例を示す図である。 図19は、特徴量を求める際の観測日の説明図である。 図20は、到着時刻情報量の算出例を示す図である。 図21は、移動履歴を記憶する処理の一例を示す図である。 図22は、推定処理の一例を示す図である。 図23は、自宅・勤務先エリア推定処理の一例を示す図である。 図24は、自宅エリア推定処理の一例を示す図である。 図25は、エリア属性推定装置の機能ブロック図である。 図26は、推定部が履歴情報に基づいて求める特徴量の一例を示す図である。 図27は、特徴量を求める際の観測日の説明図である。 図28は、移動履歴を記憶する処理の一例を示す図である。 図29は、推定処理の一例を示す図である。 図30は、自宅エリア推定処理の一例を示す図である。 図31は、勤務先エリア推定処理の一例を示す図である。 図32は、変形例3−1の自宅エリア推定処理の一例を示す図である。 図33は、変形例3−2に係る推定処理の一例を示す図である。
《実施形態1》
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。なお、下記の実施形態は本発明の例示であり、本発明は、下記の構成には限定されない。
<機能説明>
図1は、本実施形態に係る平日/非平日推定装置の機能ブロック図である。本実施形態の平日/非平日推定装置1は、車両やユーザ等の移動体と共に移動する装置であり、例えば自動車(乗用車、トラック、自動二輪車等)、原動機付き自転車、軽車両等の車両に搭載される装置(車載装置)や、ユーザが携帯して用いる携帯電話機、スマートフォン、タブレット端末(スレートPC(Personal Computer))、ノート型PC、携帯ゲーム機と
いったユーザ端末(モバイル装置)である。平日/非平日推定装置1は、移動情報取得部11や、履歴記憶部12、推定部13を有する。
移動情報取得部11は、移動体の移動を検出するセンサであり、例えばGPS(Global
Positioning System)受信機等により、位置情報を取得する。即ち、位置情報の遷移に
より移動体の移動を検出する。また、移動の検出は、位置情報に限らず、車速や加速度、イグニッションスイッチの状態に基づいて検出するものでも良い。
履歴記憶部12は、移動体の移動情報を日時と対応付け、移動履歴情報として記憶する。例えば、移動情報取得部11で移動体が移動を開始したことを検出した場合に、この時間を出発時間として記憶する。また、車両が移動している状態から車速がゼロになり、イグニッションスイッチがオフの状態となった時間を到着時間として記憶する。なお、ユーザ端末の場合、定期的に移動情報取得部11で位置を取得し、所定距離以上離れた位置に移動したことを検出した時間を出発時間とし、移動情報取得部11で取得した位置が、所定範囲内に停滞し始めた時間を到着時間として記憶する。
推定部13は、1日を複数の時間帯に分け、前記移動履歴から各時間帯の移動頻度を曜日毎に求め、各曜日のデータを類似度に応じて2つのグループに分類し、要素数の多いグループに分類された曜日を平日、要素数の少ないグループに分類された曜日を非平日と推定する。
各曜日のデータの類似度としては、例えばユークリッド距離、マンハッタン距離
、キャンベラ距離、ミンコフスキー距離等の距離関数や、コサイン類似度、ピアソン類似
度を用いることができる。なお、コサイン類似度及びピアソン類似度については、距離=1 - コサイン類似度、距離=1 - ピアソン類似度のように変換することで距離として用いることができる。
そして、この距離等の類似度に応じて、2つのグループに分類する手法としては、例えば、ウォード法、最近隣法(最短距離法、単連結法とも呼ばれる)、最遠隣法(最遠距離法、完全連結法とも呼ばれる)、郡平均法、重心法、メディアン法、McQuitty法を用いることができる。
図2は、履歴記憶部12が記憶する移動履歴情報の一例を示す図である。図2に示すように、移動履歴情報は、出発日時、到着日時を対応付けて記憶している。即ち、出発日時から到着日時までの移動が行われたことを示している。
図3は、推定部13が移動履歴情報に基づいて求める曜日ごとのデータの一例を示す図である。図3の例では、1日を0時〜23時の1時間刻みとした24の時間帯に区切り、前記移動履歴に基づいて各時間帯の乗車回数をカウントし、各曜日の日数(出現数)で乗車回数を除算して乗車率(移動頻度)を求める。
なお、本例では、1日の1つの時間帯に複数回の乗車があった場合でも乗車回数は1とカウントしている。そして、この乗車率を算出するための対象期間が、21日であって、各曜日が3日ずつ出現する場合、各時間帯の乗車回数を各曜日の日数(3日)で割り、1日当たりの乗車回数を乗車率として求める。
このとき祝日や長期休暇期間は普段と異なる行動をとることが多く、有効なデータとならない可能性があるため、この対象期間中に祝日や長期休暇期間が存在した場合、この日のデータを除外する。なお、長期休暇期間とは、年末年始やゴールデンウィーク等であり、任意に設定して良い。
<装置構成>
図4は、コンピュータ(情報処理装置)の一例を示す装置構成図である。平日/非平日推定装置1は、例えば図4に示すようなコンピュータである。図4に示すコンピュータ1000は、CPU(Central Processing Unit)1001、主記憶装置1002、補助記
憶装置(外部記憶装置)1003、通信IF(Interface)1004、入出力IF(Interface)1005、ドライブ装置1006、通信バス1007を備えている。CPU1001は、プログラムを実行することにより本実施の形態に係る処理等を行う。主記憶装置1002は、CPU1001が読み出したプログラムやデータをキャッシュしたり、CPUの作業領域を展開したりする。主記憶装置は、具体的には、RAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)等である。補助記憶装置1003は、CPU1001により実行されるプログラムや、位置情報などを記憶する。補助記憶装置1003は、具体的には、HDD(Hard-disk Drive)やSSD(Solid State Drive)、eMMC(embedded Multi-Media Card)、フラッシュメモリ等である。主記憶装置1002や補助記憶
装置1003は、平日/非平日推定装置1の履歴記憶部12として働く。
通信IF1004は、他のコンピュータとの間でデータを送受信する。平日/非平日推定装置1は、通信IF1004を介してネットワークに接続される。通信IF1004は、具体的には、有線又は無線のネットワークカード等である。入出力IF1005は、入出力装置と接続され、ユーザから入力を受け付けたり、ユーザへ情報を出力したりする。入出力装置は、具体的には、キーボード、マウス、ディスプレイ、タッチパネル、加速度センサ等である。ドライブ装置1006は、磁気ディスク、光磁気ディスク、光ディスク等の記憶媒体に記録されたデータを読み出したり、記憶媒体にデータを書き込んだりする
。そして、以上のような構成要素が、通信バス1007で接続されている。なお、これらの構成要素はそれぞれ複数設けられていてもよいし、一部の構成要素(例えば、ドライブ装置1006)を設けないようにしてもよい。また、入出力装置がコンピュータと一体に構成されていてもよい。また、ドライブ装置1006で読み取り可能な可搬性の記憶媒体や、フラッシュメモリのような可搬性の補助記憶装置1003、通信IF1004などを介して、本実施の形態で実行されるプログラムが提供されるようにしてもよい。そして、CPU1001がプログラムを実行することにより、図4に示すようなコンピュータを図1に示した平日/非平日推定装置1として働かせる。
<推定方法>
次に、平日/非平日推定装置1がプログラムに従って実行する処理の詳細について説明する。平日/非平日推定装置1は、移動体の移動に伴って移動履歴を記憶し、移動履歴に基づいて平日/非平日の推定を行う。
図5は、移動履歴を記憶する処理の一例を示す図である。平日/非平日推定装置1は、所定のタイミングで図5の処理を開始する。例えば、1時間毎、15分毎のように定期的に図5の処理を開始する。車載装置の場合、車両が移動を開始した場合や停車した場合に図5の処理を行っても良い。また、ユーザ端末(モバイル装置)の場合、取得した位置情報により移動や停滞を検出した場合や、加速度センサで移動や停滞を検出した場合に図5の処理を行っても良い。
図5の処理を開始すると平日/非平日推定装置1は、先ず移動情報取得部11としてのGPS受信機による位置情報や車速センサなどにより、移動体の移動情報を取得する(ステップS10)。
また、平日/非平日推定装置1は、取得した移動情報に基づいて出発時刻や到着時刻を記憶し、移動履歴情報とする(ステップS20)。
図6は、推定処理の一例を示す図である。平日/非平日推定装置1の推定部13は、所定のタイミングで図6の処理を実行する。例えば、6時間毎、24時間毎のように定期的に図6の処理を開始しても良いし、他のアプリやシステムから要求を受けたときや、ユーザが起動を選択した場合に図6の処理を開始しても良い。
図6の処理を開始すると平日/非平日推定装置1は、先ず記憶装置から対象期間とする所定日数分の移動履歴データを読み出し(ステップS110)、図3のように複数に区分した各時間帯の乗車率を曜日毎に求める(ステップS120)。例えば、図7の移動履歴データ71に示すように、7月8日(火曜日)の出発時刻が8:50、到着時刻が9:30、7月15日(火曜日)の出発時刻が9:01、到着時刻が10:10と記録されていた場合、乗車回数データ72に示すように火曜日8時台の乗車回数を1、火曜日9時台の乗車回数を2、火曜日10時台の乗車回数を1とカウントする。そして、火曜日の出現数が4日であった場合に、これらの乗車回数を出現数(4日)で除して、乗車率データ73に示すように火曜日8時台の乗車率(移動頻度)を0.25、火曜日9時台の乗車率を0.5、火曜日10時台の乗車率を0.25とする。
なお、乗車率(移動頻度)を求める際、移動している全期間を漠然とカウントするのではなく、到着時刻に着目し、到着時刻の属する時間帯の乗車回数(移動回数)をカウントし、乗車率(移動頻度)を求めるようにしても良い。この場合、前後1時間の時間帯もカウントするようにしても良い。例えば、図7の移動履歴データ71に示すように、7月8日(火曜日)の到着時刻が9:30の場合、9時台の時間帯に加えて、8時台と10時台の時間帯にも乗車回数をカウントする。同様に、図7の移動履歴データ71に示す7月1
5日(火曜日)の到着時刻が10:10の場合、乗車回数データ74に示すように10時台の時間帯に加えて、9時台と11時台の時間帯にも乗車回数をカウントし、乗車回数データ74に示すように、火曜日の8時台の乗車回数を1、9時台の乗車回数を2、10時台の乗車回数を2、11時台の乗車回数を1とする。
そして、火曜日の出現数が4日であった場合に、これらの乗車回数を出現数(4日)で除して、乗車率データ73に示すように火曜日8時台の乗車率(移動頻度)を0.25、火曜日9時台の乗車率を0.5、火曜日10時台の乗車率を0.5、火曜日11時台の乗車率を0.25とする。これは、時間帯の境界付近で度数(乗車回数)が分断されるのを防ぐためである。
次に、平日/非平日推定装置1は、各曜日のデータを類似度に応じて2つのグループにクラスタリングする。例えば、各曜日の時間帯毎の乗車率についてユークリッド距離を求め、ウォード法により、この距離の近いデータを1つのクラスタとし、これを繰り返して、2つのクラスタ(グループ)を形成する(ステップS130)。
例えば、各曜日のデータを図8(a)のように特徴ベクトルとして示した場合に、図8(b)のように各特徴ベクトル間のユークリッド距離を総当たりで求めて、最も距離の近いデータを1つのクラスタとする。このユークリッド距離を求める際、具体的には、各曜日の特徴ベクトルについて、0時台の乗車率をA、1時台の乗車率をB、2時台の乗車率をC・・・23時台の乗車率をXで示し、図8(c)のように時間帯毎の差をとって距離を求める。これにより時間帯毎の乗車率の差が少ないデータ、即ち乗車傾向が類似したデータを距離が近いデータとして求めることができる。
そして、平日/非平日推定装置1は、2つのクラスタ(グループ)のうち、要素数(曜日ごとのデータ数)が多いクラスタ(グループ)に分類された曜日を平日、要素数が少ないクラスタ(グループ)に分類された曜日を非平日と推定する(ステップS140)。
図9は、車通勤をしているユーザのデータ例を示す図であり、図9では、移動履歴情報に基づいて、曜日毎にカウントした0時台から23時台の乗車回数と、各曜日の出現回数を示している。図9の曜日毎の乗車回数を各曜日の出現回数で除算したものが、図3に示した曜日毎の乗車率(移動頻度)である。
そして、図3の曜日毎の乗車率をそれぞれ特徴ベクトルとし、前述のように特徴ベクトル間の距離に応じてクラスタリングすることにより、図10に示すように2つのクラスタ(グループ)に分類できる。図10の例では、一方のクラスタに月曜日・火曜日・水曜日・木曜日・金曜日のデータが分類され、他方のクラスタに土曜日・日曜日のデータが分類された。これにより当該ユーザにとって、月曜日・火曜日・水曜日・木曜日・金曜日が平日、土曜日・日曜日が非平日であると推定できる。
このように、車通勤をしているユーザの場合、平日は始業時間に合わせて勤務先へ移動するため、特定の時間帯の乗車率(移動頻度)が高くなるので、時間帯毎の乗車率が類似するデータを分類することで、平日と非平日を判別できる。
また、図11は、通勤に車を使用しない所謂週末ドライバであるユーザのデータ例を示す図である。図11においても図9と同様に、移動履歴情報に基づいて、曜日毎の乗車回数と、各曜日の出現回数を示している。図11の曜日毎の乗車回数を各曜日の出現回数で除算したものが、図12に示した曜日毎の乗車率(移動頻度)である。
そして、図12の曜日毎の乗車率をそれぞれ特徴ベクトルとし、前述のように特徴ベクトル間の距離に応じてクラスタリングすることにより、図13に示すように2つのクラス
タ(グループ)に分類できる。図13の例においても、一方のクラスタに月曜日・火曜日・水曜日・木曜日・金曜日のデータが分類され、他方のクラスタに土曜日・日曜日のデータが分類された。これにより当該ユーザにとって、月曜日・火曜日・水曜日・木曜日・金曜日が平日、土曜日・日曜日が非平日であると推定できる。
このように、車通勤をしていないユーザの場合、平日は昼間の乗車率が低く、夜間だけ乗車率が高くなり、休日は昼間の乗車率も高く、昼夜の差が少ない傾向となるので、時間帯毎の乗車率が類似するデータを分類することで、平日と非平日を判別できる。
以上のように本実施形態では、曜日毎の乗車率のデータをユークリッド距離に応じ、ウォード法によってクラスタリングすることにより、時間帯毎の乗車率が類似するデータを2つに分類している。これにより、曜日毎のデータが平日のクラスタ(グループ)と非平日のクラスタ(グループ)に分類される。これに限らず、本実施形態の平日/非平日推定装置1は、他の距離関数やクラスタリング手法を用いるものでも良い。
本実施形態によれば、曜日毎の乗車率(移動頻度)の傾向によって平日/非平日を判別できるので、固定的に土日を非平日とするようなことなく、適切に平日/非平日を設定できる。例えば、月曜日と水曜日が非平日の場合や、木曜日のみが非平日の場合等、土日以外が非平日となるようなライフスタイルであっても適切に平日/非平日を推定できる。
<変形例>
上記の実施形態では、祝日のデータを除いて平日/非平日を判定したが、祝日のデータを1つの曜日のデータと同じように乗車率(移動頻度)を求め、7つの曜日のデータに祝日のデータを加えて、8つのデータについてクラスタリングを行っても良い。
例えば、図14に示すように、7列の曜日毎のデータに祝日のデータを1列加え、8列のデータとする。各行の時間帯の区切りは、他の曜日のデータと同じである。
このように祝日のデータを加えて2つのクラスタ(グループ)にクラスタリングし、要素数が多いクラスタ(グループ)に分類された曜日或は祝日を平日、要素数が少ないクラスタ(グループ)に分類された曜日或は祝日を非平日と推定する。
これにより、祝日が平日か非平日かを判別できる。
《実施形態2》
本実施形態2では、前述の推定処理に加え、ユーザの自宅が属するエリアや勤務先が属するエリアを推定する処理を行い、例えば自宅から勤務先へ移動した場合の移動履歴の基づいて平日/非平日を推定する例を示す。
<機能説明>
図15は、本実施形態2に係る平日/非平日推定装置の機能ブロック図である。本実施形態2の平日/非平日推定装置100は、自動車(乗用車、トラック、自動二輪車等)、原動機付き自転車、軽車両等の車両に搭載される装置(車載装置)であり、位置情報取得部11や、履歴記憶部120、推定部130を有する。
位置情報取得部11は、GPS(Global Positioning System)受信機等の位置情報を
取得可能なセンサであり、平日/非平日推定装置100が搭載された車両の位置情報を複数のGPS衛星から受信した信号に基づいて取得する。また、位置情報取得部11は、GPSだけでなく、加速度センサによる自律航法によって位置を取得しても良い。
履歴記憶部120は、車両が移動する地域を複数のエリアに区画し、位置情報に基づいて車両が位置するエリアを判定し、前記車両の移動に伴う前記車両が位置するエリアの遷移を表す移動履歴情報を保持する。
推定部130は、エリア属性推定部13Aと平日/非平日推定部13Bを有する。エリア属性推定部13Aは、移動履歴情報に基づいて、エリア毎の訪問頻度及び到着時刻のばらつきを求め、訪問頻度が閾値以上のエリアのうち、到着時刻のばらつきが最も大きいエリアを自宅が属するエリア(自宅エリア)と推定する。また推定部13は、訪問頻度が閾値以上のエリアのうち、到着時刻のばらつきが最も小さいエリアを目的地が属するエリアと推定する。本例の目的地とは、ユーザ(運転者)が前記車両で習慣的に訪問する場所であり、例えばユーザの勤務先である。当該目的地は、ユーザが経営する店舗や会社の業務に従事する従業地であっても良い。更に、サークル活動やボランティア活動を行う場所、通学先、通院先等であっても良い。本願では、これらのユーザが習慣的に通う目的地を便宜上勤務先とも称し、当該目的地が属するエリアを勤務先エリアとも称する。
なお本実施形態2では、このエリアとして日本工業規格のJIS X0410で規定さ
れた地域メッシュを用いている。図16は、地域メッシュの説明図である。地域メッシュは、第1次メッシュ(「第1次地域区画」とも呼ぶ)、第2次メッシュ(「第2次地域区画」、「統合地域メッシュ」とも呼ぶ)及び第3次メッシュ(「第3次地域区画」、「基準地域メッシュ」とも呼ぶ)といった標準地域メッシュ、並びに2分の1地域メッシュ、4分の1地域メッシュ及び8分の1地域メッシュといった分割地域メッシュの各段階の大きさのメッシュで構成され、各メッシュを示すメッシュコードによって特定される。
第1次メッシュとは、地域を1辺の長さが約80kmの略矩形の領域に分割したものであり、第1次メッシュコードは、緯度を表す上2桁の数字及び経度を表す下2桁の数値からなる4桁の数字で表される。第2次メッシュは、第1次メッシュを東西方向及び南北方向にそれぞれ8等分したものであり、第2次メッシュコードは、緯度方向を表す上1桁の数字及び経度方向を表す下1桁の数字からなる2桁の数字を「−(ハイフン)」で第1次メッシュコードに連結した形式で表される。第3次メッシュは、第2次メッシュを東西方向及び南北方向にそれぞれ10等分したものであり、第3次メッシュコードは、緯度方向を表す上1桁の数字及び経度方向を表す下1桁の数字からなる2桁の数字を第1次メッシュコード及び第2次メッシュコードに連結した形式で表される。2分の1地域メッシュは、第3次メッシュを東西方向及び南北方向にそれぞれ2等分したものであり、2分の1地域メッシュコードは、南西の領域を1、南東の領域を2、北西の領域を3、北東の領域を4として第1次〜第3次メッシュコードに連結した形式で表される。4分の1地域メッシュは、2分の1地域メッシュを東西方向及び南北方向にそれぞれ2等分したものであり、4分の1地域メッシュコードは、南西の領域を1、南東の領域を2、北西の領域を3、北東の領域を4として第1次〜2分の1地域メッシュコードに連結した形式で表される。8分の1地域メッシュは、4分の1地域メッシュを東西方向及び南北方向にそれぞれ2等分したものであり、8分の1地域メッシュコードは、南西の領域を1、南東の領域を2、北西の領域を3、北東の領域を4として第1次〜4分の1地域メッシュコードに連結した形式で表される。
平日/非平日推定部13Bは、前記エリア属性推定部13Aで特定したエリアに係る移動履歴を抽出し、抽出した移動履歴に基づいて平日/非平日の推定を行う。なお、平日/非平日推定部13Bによる平日/非平日の推定処理は、前述の実施形態1の推定部13による推定処理と同様である。
履歴記憶部120は、位置情報取得部11で取得した緯度及び経度を含む位置情報から平日/非平日推定装置100の位置するメッシュのメッシュコードを求める。即ち、緯度及び経度を含む位置情報を地域メッシュコードへ変換する。なお、この位置情報を地域メッシュコードへ変換する処理は既存のアルゴリズムを用いて行うことができるため、詳細は省略する。また、本実施形態におけるエリアは、既存の地域メッシュに限らず、地域を
独自に定めた位置及び大きさの網目状に区画したメッシュを用いるようにしてもよい。
このように地域メッシュコードを用いることで、地図情報を用いる場合と比べて、地図情報の更新及び管理にかかるコストを削減することができる。
図17は、履歴記憶部120が保持する移動履歴情報の一例を示す図である。図17に示すように、移動履歴情報は、到着日時、到着エリア、出発日時、移動先エリア等を対応付けて記憶している。到着日時は、到着エリアに到着した日付及び時刻を示す情報である。到着エリアは、到着した当該エリアを示すメッシュコードである。出発日時は、到着エリアから移動した日付及び時刻を示す情報である。移動先エリアは、移動後のエリアを示すメッシュコードである。
図18は、推定部13Aが移動履歴情報に基づいて求める特徴量の一例を示す図、図19は特徴量を求める際の観測日の説明図である。図18に示すように、本実施形態の推定部13Aは、特徴量として、乗車頻度(乗車率)、訪問頻度(訪問率)、平均滞在時間、到着時刻情報量(到着時刻エントロピ)を求めている。
乗車頻度(乗車率)は、ユーザが車両に乗る頻度であり、観測期間中に乗車した日数(乗車日数)を観測期間の日数(観測日数)で除算した値(単位:日)である。本例では乗車回数を日毎にカウントして乗車日数とするため、1日に複数回乗車した場合でも乗車日数は1とカウントする。観測日数は、特徴量を算出するためにデータを取得する日数であり、図5に示すように起点となる日から有効なデータを有する日を所定の日数分遡ってデータを取得するものである。図19は、7月25日にエリア属性の判定を行う場合を示しており、当日のデータはまだ整っていないため、7月25日を起点に所定日数(例えば7日間)遡ってデータを取得する。このとき祝日や長期休暇期間は普段と異なる行動をとることが多く、有効なデータとならない可能性があるため除外する。なお、長期休暇期間とは、年末年始やゴールデンウィーク等であり、任意に設定する。図19の例では、7月21日が祝日のため除外対象とし、有効なデータを有する日である7月17日〜20日・22日〜24日の7日間を観測期間とする。そして、この観測期間中の7月17日・18日・22日〜24日の5日が乗車した日であるので、乗車日数(5日)/観測日数(7日)=乗車率(0.714・・・)となる。
訪問頻度は、各エリア(メッシュ)を訪問した日数を観測日数で除算した値(単位:日)である。本例では訪問回数を日毎にカウントするため、1日に複数回訪問した場合でも訪問した日数は1とカウントする。図19に示すように観測日数が7日で、訪問日数が例えば4日であれば、訪問日数(4日)/観測日数(7日)=訪問頻度(0.571・・・)となる。
平均滞在時間は、各エリアの滞在時間を示す値であり、本例では第一の滞在時間T1と第二の滞在時間T2の二種類を用いた。第一の滞在時間T1は、出発日時と到着日時との差(出発日時−到着日時)をそのエリア(メッシュ)に滞在した時間としてメッシュコード毎に集計し、訪問日数で除して算出する。第二の滞在時間T2は、出発日時と到着日時との差(出発日時−到着日時)をそのエリア(メッシュ)に滞在した時間としてメッシュコード毎に集計し、観測日数で除して算出する。
到着時刻情報量は、そのエリア(メッシュ)に到着する時刻分布の情報量(単位:bit
)であり、到着する時刻のばらつきを示す値でもあり、到着する時刻のばらつきが大きければ大きな値をとり、到着する時刻のばらつきが小さければ小さな値をとる。例えば、1日を所定数の時間帯(本例では1時間刻みで24の時間帯)に区切り、時間帯毎に隣接しない他のエリアを出発して当該エリアに到着した回数をカウントし、頻度分布を求めた。
即ち、エリア内の移動や隣接エリア間で行き来した場合を除外して頻度分布を求めた。なお、頻度分布を計算する際、各時間帯の値にシュードカウントを加えても良い。例えば、引っ越しや転勤によって自宅や勤務先が変わったことを素早く推定結果に反映できるようにするためには、観測期間を短く設定し、この短い観測期間内のデータから推定が行えるようにする必要がある。しかし、観測期間を短く設定すると、出現頻度の低い事象の出現頻度が、ほぼゼロになってしまい、推定結果に正しく反映されず、所謂ゼロ頻度問題が生じてしまう。そこで、シュードカウントを各時間帯の値に加えて、この出現頻度の低い事象の出現頻度を補正し、ゼロ頻度問題を回避するようにしている。なお、シュードカウントの値は、観測期間の長さや推定に用いる特徴量のレンジ(幅)、バラツキ等に応じて変化させても良く、予め観測期間や特徴量と対応するシュードカウントの値とを求めて、関係式やデータテーブルとして保持しておき、推定処理時に観測期間や特徴量に応じたシュードカウントの値を用いるようにしても良い。
図6は、到着時刻情報量の算出例を示す図である。図6の例では、観測日数を20日とし、0時〜23時の1時間刻みとした24の時間帯で到着回数をカウントし、シュードカウントを1加え、式(1)を用いて対数の底を2とした場合の計算結果を到着時刻情報量として求めている。なお、到着確率Ptは、シュードカウントを含む到着回数を合計で除した値である。また、出発時刻情報量についても、式1を用いて同様に求めることが出来る。
<装置構成>
本実施形態2の平日/非平日推定装置100は、前述の実施形態1と同様に、例えば図4に示すようなコンピュータである。
<推定方法>
次に、平日/非平日推定装置100がプログラムに従って実行する処理の詳細について説明する。平日/非平日推定装置100は、ユーザの移動に伴って移動履歴を記憶し、移動履歴に基づいて自宅エリア及び勤務先エリア等を推定する。
図21は、移動履歴を記憶する処理の一例を示す図である。平日/非平日推定装置100は、所定のタイミングで図21の処理を開始する。例えば、1時間毎、15分毎のように定期的に図21の処理を開始しても良いし、車両が移動を開始した場合や停車した場合に図21の処理を行っても良い。例えば、イグニッションスイッチがオフからオンにされた場合や車速が所定値以上となった場合に現在位置のメッシュコードと出発時刻とを対応付けて記憶し、イグニッションスイッチがオンからオフにされた場合に現在位置のメッシュコードと到着時刻とを対応付けて記憶する。
図21の処理を開始すると平日/非平日推定装置100は、先ず位置情報取得部11としてのGPS受信機により、平日/非平日推定装置100の存在する位置の緯度及び経度を車両の位置情報として取得する(ステップS210)。
また、平日/非平日推定装置100は、取得した緯度及び経度を履歴記憶部120の機能により、メッシュコードに変換し、車両の位置するエリアを特定する(ステップS220)。
そして、平日/非平日推定装置100は履歴記憶部120の機能により、メッシュコードと時刻とを対応付けて図17のように移動履歴情報とし、記憶装置に記憶する(ステップS230)。ここで履歴記憶部120は、当該位置に到着した時刻を到着日時とし、当該位置から移動した時刻を出発日時として記憶する。
図22は、推定処理の一例を示す図である。平日/非平日推定装置100の推定部13Aは、所定のタイミングで図22の処理を実行する。例えば、6時間毎、24時間毎のように定期的に図22の処理を開始しても良いし、他のアプリやシステムから要求を受けたときや、ユーザが起動を選択した場合に図22の処理を開始しても良い。
図22の処理を開始すると平日/非平日推定装置100は、先ず記憶装置から所定の観測日数分のデータを読み出して図18のように特徴量を算出する(ステップS110)。
次に、平日/非平日推定装置100は、算出した乗車率が所定の閾値以上か否かを判定する(ステップS320)。そして、平日/非平日推定装置100は、乗車率が閾値以上と判定した場合(ステップS320、Yes)、ステップS310で算出した特徴量を用いて、自宅エリアの推定及び勤務先エリアの推定(ステップS330)を行い、乗車率が閾値未満と判定した場合(ステップS320、No)、勤務先エリアの推定は行わずに自宅エリアの推定(ステップS350)を行う。即ち、乗車率が高ければ、通勤に車両を利用していると判断して自宅エリア・勤務先エリアの両方を推定し、乗車率が低ければ通勤に車両を利用していないと判断して自宅エリアのみを推定する。
そして、自宅エリア・勤務先エリアの両方を推定した場合(ステップS320、Yes)、前記移動履歴情報のうち、自宅エリア及び勤務先エリアに係る移動履歴を抽出し、この移動履歴に基づいて平日/非平日を推定する(ステップS340)。自宅エリア及び勤務先エリアに係る移動履歴とは、自宅エリアの到着時刻や出発時刻、勤務先エリアの到着時刻や出発時刻、自宅エリアを出発してから勤務先エリアへ到着するまでの移動時間、勤務先エリアを出発してから自宅エリアへ到着するまでの移動時間などである。例えば、自宅エリアから勤務先エリアまでの移動時間、勤務先エリアから自宅エリアまでの移動時間について、前述の図9のように当該移動時間にかかる時間帯の乗車回数をカウントし、乗車率を求めて平日/非平日の推定処理に用いる。また、自宅エリアから出発して勤務先エリアへ到着した場合の到着時刻、及び勤務先エリアから出発して自宅エリアへ到着した場合の到着時刻について、前述の図9のように当該到着時刻が属する時間帯の乗車回数をカウントし、乗車率を求めて平日/非平日の推定処理に用いても良い。なお、平日/非平日の推定手順については前述の実施形態1と同じであるため再度の説明を省略する。
また、自宅エリアエリアのみを推定した場合(ステップS320、No)、前記移動履歴情報のうち、自宅エリアに係る移動履歴を抽出し、この移動履歴に基づいて平日/非平日を推定する(ステップS360)。例えば、自宅エリアから他のエリアまでの移動時間、他のエリアから自宅エリアまでの移動時間について、前述の図9のように当該移動時間にかかる時間帯の乗車回数をカウントし、乗車率を求めて平日/非平日の推定処理に用いる。また、自宅エリアから出発して他のエリアへ到着した場合の到着時刻、及び他のエリアから出発して自宅エリアへ到着した場合の到着時刻について、前述の図9のように当該到着時刻が属する時間帯の乗車回数をカウントし、乗車率を求めて平日/非平日の推定処理に用いても良い。
図23は、自宅エリア及び勤務先推定処理(ステップS330)の詳細を示す図である。図23の処理が開始されると、平日/非平日推定装置100は、先ず、各エリアの訪問頻度や平均滞在時間T1,T2が、所定の閾値を超えているか否かを判定する(ステップS410)。なお、本例のステップS410では、各エリアの訪問頻度と平均滞在時間T1,T2が閾値を超えていることを条件としたが、これに限らず、各エリアの訪問頻度と平均滞在時間T1、各エリアの訪問頻度と平均滞在時間T2、或いは訪問頻度のみが閾値を超えることを条件としても良い。
そして、平日/非平日推定装置100は、ステップS410の条件を満たしたエリアの
うち、到着時刻情報量が最大のエリアを自宅エリアと推定する(ステップS420)。更に、平日/非平日推定装置100は、ステップS410の条件を満たしたエリアのうち、到着時刻情報量が最小のエリアを勤務先エリアと推定する(ステップS425)。訪問率は、自宅エリアと勤務先エリアが群を抜いて高く、到着時刻情報量は、決まった時刻に出社することの多い勤務先では小さく、到着時刻に決まりのない自宅では大きくなる。このため、訪問頻度が閾値以上で到着時刻情報量が最大のエリアを自宅エリア、訪問頻度が閾値以上で到着時刻情報量が最小のエリアを勤務先エリアと推定する。
一方、ステップS410で上記条件を満たしていないと判定した場合、自宅エリア及び勤務先エリアの推定を行わずに前回の推定結果を引き継ぐ(ステップS430)。
図24は、自宅エリア推定処理(ステップS350)の詳細を示す図である。図24の処理が開始されると、平日/非平日推定装置100のエリア属性推定部13Aは、先ず、各エリアの訪問頻度や平均滞在時間T2が、所定の閾値を超えているか否かを判定する(ステップS510)。なお、本例のステップS510では、各エリアの訪問頻度と平均滞在時間T2が閾値を超えていることを条件としたが、これに限らず、各エリアの訪問頻度と平均滞在時間T1,T2、或いは訪問頻度のみが閾値を超えることを条件としても良い。
そして、エリア属性推定部13Aは、ステップS210の条件を満たしたエリアのうち、到着時刻情報量が最大のエリアを自宅エリアと推定する(ステップS520)。
一方、ステップS310で上記条件を満たしていないと判定した場合、エリア属性推定部13Aは、自宅エリアの推定を行わずに前回の推定結果を引き継ぐ(ステップS330)。
このように本実施形態2によれば、エリア属性推定部13Aが、車両の移動履歴に応じて自宅エリアや勤務先エリアを特定し、平日/非平日推定部13Bが、この特定のエリアに係る移動履歴情報に基づいて平日/非平日を推定するので、ノイズを排除して、精度良く平日/非平日の推定を行うことができる。
上記の実施形態1,2では、平日/非平日推定装置を車載装置で実現する例を示したが、これに限らず、平日/非平日推定装置は、位置情報取得部11,履歴記憶部12,120,推定部13,130を有するものであれば、他の構成であっても良い。例えば、車載装置が位置情報取得部11と履歴記憶部12,120を有し、推定部13,130を有するコンピュータが、ネットワークを介して車載装置から移動履歴情報を取得して推定を行う構成であっても良い。
《実施形態3》
本実施形態3では、実施形態1の推定処理に加え、移動体としてのユーザの移動をユーザの携帯するユーザ端末が検出し、この移動履歴に基づいて、自宅が属するエリアや勤務先が属するエリアを推定する処理を行い、例えば自宅から勤務先へ移動した場合の移動履歴の基づいて平日/非平日を推定する例を示す。
<機能説明>
図25は、本実施形態3に係る平日/非平日推定装置110の機能ブロック図である。本実施形態の平日/非平日推定装置110は、ユーザが携帯して用いる携帯電話機、スマートフォン、タブレット端末(スレートPC(Personal Computer))、ノート型PC、
携帯電話機、携帯ゲーム機といったユーザ端末(モバイル装置)1であり、位置情報取得部11や、履歴記憶部120、推定部133を有する。
位置情報取得部11は、GPS(Global Positioning System)受信機等の位置情報を
取得可能なセンサであり、ユーザに携帯され、ユーザと共に移動するユーザ端末110の位置情報をユーザの位置を示す位置情報として取得する。また、位置情報取得部11は、GPSだけでなく、加速度センサによる自律航法によって位置を取得しても良い。
履歴記憶部120は、ユーザが移動する地域を複数のエリアに区画し、位置情報に基づいて前記ユーザが位置するエリアを判定し、前記ユーザの移動に伴う前記ユーザが位置するエリアの遷移を表す履歴情報を保持する。
推定部133は、エリア属性推定部13Cと平日/非平日推定部13Dを有する。エリア属性推定部13Cは、履歴情報に基づいて少なくともエリア毎の訪問頻度を求め、訪問頻度の最も高いエリアをユーザの自宅が属するエリア(自宅エリア)と推定する。また、推定部13は、訪問頻度が閾値以上のエリアのうち、エリア内での移動量が最も多いエリアを前記ユーザの目的地が属するエリアと推定する。ここで、ユーザの目的地とは、ユーザが習慣的に訪問する場所であり、例えば勤務先である。目的地は、ユーザが経営する店舗や会社の業務に従事する従業地であっても良い。更に、サークル活動やボランティア活動を行う場所、通学先、通院先等であっても良い。本願では、これらのユーザが習慣的に通う目的地を便宜上勤務先とも称し、当該目的地が属するエリアを勤務先エリアとも称する。なお本実施形態3では、このエリアとして、前述の実施形態2と同様に、日本工業規格のJIS X0410で規定された地域メッシュを用いている。
平日/非平日推定部13Dは、前記エリア属性推定部13Cで特定したエリアに係る移動履歴を抽出し、抽出した移動履歴に基づいて平日/非平日の推定を行う。なお、平日/非平日推定部13Dによる平日/非平日の推定処理は、前述の実施形態1の推定部13による推定処理と同様である。
履歴記憶部120は、位置情報取得部11で取得した緯度及び経度を含む位置情報からユーザ端末110の位置するメッシュのメッシュコードを求める。即ち、緯度及び経度を含む位置情報を地域メッシュコードへ変換する。なお、この位置情報を地域メッシュコードへ変換する処理は既存のアルゴリズムを用いて行うことができるため、詳細は省略する。また、本実施形態におけるエリアは、既存の地域メッシュに限らず、地域を独自に定めた位置及び大きさの網目状に区画したメッシュを用いるようにしてもよい。
このように地域メッシュコードを用いることで、地図情報を用いる場合と比べて、地図情報の更新及び管理にかかるコストを削減することができる。
本実施形態3の平日/非平日推定装置は、スマートフォン等のユーザ端末(モバイル装置)110であるため、従来の車載装置と異なり、出発時に車両のイグニッションスイッチがオンにされることで起動し、目的地に到着して車両のイグニッションスイッチがオフにされることで操作を停止するものではなく、出発したことや到着したことが検出しにくい。そこで、本実施形態3では、定期的に位置情報を取得し、前回の位置情報と比較して所定距離以上離れていた場合に移動したものとし、所定距離以上離れていなかった場合に移動していないもの(滞在している)として、移動した毎に出発時間や到着時間を求める。例えば、前回の位置情報と比較して10m以上離れた位置の位置情報を検出した場合に移動したものとし、今回検出した位置への到着時間と前回検出した位置の出発時間を記憶する。この比較に用いる具体的な位置情報(緯度及び経度等)は、前記メッシュコードと共に履歴情報として記憶しても良いし、メモリ内に所定期間保持するようにしても良い。
なお、前回検出した位置との比較に限らず、所定期間内に検出した位置と今回検出した
位置とを比較して所定距離以上離れていた場合に移動したものとしても良い。この場合、所定期間内に検出した位置の重心から今回検出した位置までの距離や、所定期間内に検出した位置が属するメッシュの中心や四隅等の代表点から今回検出した位置までの距離が、所定距離以上離れていた場合に移動したものとしても良い。
また、出発時刻や到着時刻は、検出位置毎に求めることに限らず、エリア毎や目的地毎に求めても良い。例えば、定期的に位置情報を取得し、前回の位置情報が属するエリアと比較して今回の位置情報が属するエリアが異なっていた場合に移動したものとし、おなじであった場合に移動していないもの(滞在している)として、移動した毎に出発時間や到着時間を求める。例えば、前回がエリアA、今回がエリアBの場合、エリアAからエリアBへ移動したものとし、エリアBへの到着時間とエリアAの出発時間を記憶する。
ここで勤務先が複数のエリア(例えばエリアA,B)に跨って存在する場合、勤務先に滞在しているにも係らず移動していると判定されてしまうことがある。このため、所定期間内に往き来したエリアは一つのエリア(エリア群)と見なし、このエリアの到着時刻と出発時刻を記憶するようにしても良い。例えば、エリアA→エリアB→エリアA→エリアB→エリアC→エリアDのように、最初にエリアAに位置し、エリアAとエリアB間で往き来した後、エリアBと隣接しているエリアCに移動し、次にエリアCと隣接しているエリアDに移動した場合、エリアA,Bを一つのエリアと見なして最初にエリアA内に位置した時間を到着時間とし、エリアAと隣接していないエリアCへ移動した時刻、又はエリアA,Bとも隣接していないエリアDへ移動した時刻をエリアA,Bの出発時刻としても良い。
更に、各エリアの滞在時間に応じ、所定時間(例えば1時間)以上滞在したエリア又はエリア群を目的地(滞在地)とし、目的地への出発時刻や到着時刻を記憶しても良い。例えばエリアAから、エリアB、C,D,Eを介してエリアFへ移動した場合に、エリアA,Fの滞在時間が所定時間以上で、エリアB、C,D,Eの滞在時間が所定時間未満であれば、エリアFをエリアAに対する目的地とし、エリアAからエリアBへ移動した時刻をエリアAの出発時刻、エリアEを介してエリアFへ到着した時刻をエリアFへの到着時刻として記憶し、エリアB、C,D,Eについては出発時刻や到着時刻の記憶を省略しても良い。このように目的地(滞在地)に限定した出発時刻や到着時刻を用いることで、後述の推定の精度を高めることができる。なお、目的地への出発時刻や到着時刻、前記エリア毎の出発時刻や到着時刻、前記検出位置毎の出発時刻や到着時刻を、それぞれ記憶しても良く、何れの出発時刻・到着時刻を推定に用いるのかは、適宜選択して良い。
図26は、推定部133が履歴情報に基づいて求める特徴量の一例を示す図、図27は特徴量を求める際の観測日の説明図である。図26に示すように、本実施形態の推定部13は、特徴量として、訪問頻度、平均滞在時間、平均移動回数、出発時刻情報量、到着時刻情報量を求めている。
訪問頻度は、そのエリア(メッシュ)を訪問した日数を観測日数で除算した値(単位:日)である。本例では訪問回数を日毎にカウントするため、1日に複数回訪問した場合でも訪問した日数は1とカウントする。観測日数は、特徴量を算出するためにデータを取得する日数であり、図27に示すように起点となる日から有効なデータを有する日を所定の日数分遡ってデータを取得するものである。図27の例では、7月25日にエリア属性の判定を行う場合、当日のデータはまだ整っていないため、7月25日を起点に所定日数(例えば6日間)遡ってデータを取得する。このとき祝日や長期休暇期間は普段と異なる行動をとることが多く、有効なデータとならない可能性があるため除外する。なお、長期休暇期間とは、年末年始やゴールデンウィーク等であり、任意に設定する。また、ユーザ端末110が通常通り使用されなかった日、例えばユーザに携帯されなかった日や電源が切
れてしまった日を除外する。図27の例では、7月21日が祝日のため除外対象とし、7月24日が電源の切れた日のため除外対象とし、7月17日まで遡って観測日数6日分のデータを取得する。即ち、7月17日から7月23日までの訪問日数が5日のエリアは、訪問日数(5日)/観測日数(6日)=訪問頻度(0.833・・・)となる。
平均滞在時間は、出発日時と到着日時との差(出発日時−到着日時)をそのエリア(メッシュ)に滞在した時間としてメッシュコード毎に集計し、訪問日数で除して算出する。
出発時刻情報量は、そのエリア(メッシュ)を出発する時刻分布の情報量(単位:bit
)であり、出発する時刻のばらつきを示す値でもあり、出発する時刻のばらつきが大きければ大きな値をとり、出発する時刻のばらつきが小さければ小さな値をとる。例えば、1日を所定数の時間帯(本例では1時間刻みで24の時間帯)に区切り、時間帯毎にそのエリアから隣接しない他のエリアへ出発した回数をカウントし、頻度分布を求めた。即ち、エリア内の移動や隣接エリア間で行き来した場合を除外して頻度分布を求めた。なお、頻度分布を計算する際、各時間帯の値にシュードカウントを加えても良い。例えば、引っ越しや転勤によって自宅や勤務先が変わったことを素早く推定結果に反映できるようにするためには、観測期間を短く設定し、この短い観測期間内のデータから推定が行えるようにする必要がある。しかし、観測期間を短く設定すると、出現頻度の低い事象の出現頻度が、ほぼゼロになってしまい、推定結果に正しく反映されず、所謂ゼロ頻度問題が生じてしまう。そこで、シュードカウントを各時間帯の値に加えて、この出現頻度の低い事象の出現頻度を補正し、ゼロ頻度問題を回避するようにしている。なお、シュードカウントの値は、観測期間の長さや推定に用いる特徴量のレンジ(幅)、バラツキ等に応じて変化させても良く、予め観測期間や特徴量と対応するシュードカウントの値とを求めて、関係式やデータテーブルとして保持しておき、推定処理時に観測期間や特徴量に応じたシュードカウントの値を用いるようにしても良い。
到着時刻情報量は、そのエリア(メッシュ)に到着する時刻分布の情報量(単位:bit
)であり、到着する時刻のばらつきを示す値でもあり、到着する時刻のばらつきが大きければ大きな値をとり、到着する時刻のばらつきが小さければ小さな値をとる。例えば、1日を所定数の時間帯(本例では1時間刻みで24の時間帯)に区切り、時間帯毎に隣接しない他のエリアを出発して当該エリアに到着した回数をカウントし、頻度分布を求めた。即ち、エリア内の移動や隣接エリア間で行き来した場合を除外して頻度分布を求めた。なお、頻度分布を計算する際、各時間帯の値にシュードカウントを加えても良い。例えば、前述の図20の例では、観測日数を20日とし、0時〜23時の1時間刻みとした24の時間帯で到着回数をカウントし、シュードカウントを1加え、式(1)を用いて対数の底を2とした場合の計算結果を到着時刻情報量として求めている。
<装置構成>
本実施形態3の平日/非平日推定装置110は、前述の実施形態1と同様に、例えば図4に示すようなコンピュータである。
<推定方法>
次に、ユーザ端末110がプログラムに従って実行する処理の詳細について説明する。ユーザ端末110は、ユーザの移動に伴って移動履歴を記憶し、移動履歴に基づいて自宅エリア及び勤務先エリア等を推定する。
図28は、移動履歴を記憶する処理の一例を示す図である。ユーザ端末110は、所定のタイミングで図28の処理を開始する。例えば、1時間毎、15分毎のように定期的に図28の処理を開始しても良いし、加速度センサでユーザ端末110の移動を検知した場合に図28の処理を開始しても良い。
図28の処理を開始するとユーザ端末110は、先ず位置情報取得部11としてのGPS受信機により、ユーザ端末110の存在する位置の緯度及び経度をユーザの位置情報として取得する(ステップS610)。
また、ユーザ端末110は、取得した緯度及び経度を履歴記憶部120の機能により、メッシュコードに変換し、ユーザの位置するエリアを特定する(ステップS620)。
そして、ユーザ端末110は履歴記憶部120の機能により、メッシュコードと時刻とを対応付けて図17のように履歴情報とし、記憶装置に記憶する(ステップS630)。ここで履歴記憶部120は、当該位置に到着した時刻を到着日時とし、当該位置から移動した時刻を出発日時として記憶する。
図29は、推定処理の一例を示す図である。ユーザ端末110の推定部13は、所定のタイミングで図29の処理を実行する。例えば、6時間毎、24時間毎のように定期的に図29の処理を開始しても良いし、他のアプリやシステムから要求を受けたときや、ユーザが起動を選択した場合に図29の処理を開始しても良い。
図29の処理を開始するとユーザ端末110は、先ず記憶装置から所定の観測日数分のデータを読み出して図26のように特徴量を算出する(ステップS710)。
また、ユーザ端末110は、算出した特徴量に基づいて隣接したエリアの特徴量をマージする(ステップS720)。例えば、ステップS110で算出した特徴量(ベクトル)を訪問頻度が高い順に整列する。訪問頻度が2位以下のエリア(メッシュコード)について、当該エリアより順位が高いものの中に、隣接するエリアがあるか否かをチェックする。隣接するエリアがあれば、それらは例えば勤務先が複数のエリアに跨って存在する場合のように同じ属性を有する一つのエリアとしてマージし、このエリアの特徴量についてもマージする。マージしたエリアのメッシュコードは、マージした複数のエリアのうち、訪問頻度の順位が最も高いエリアのメッシュコードとする。訪問頻度をマージする場合、訪問日(到着日)毎に集合和をとり、この集合和を合計して観測日数で割って訪問頻度を求める。平均滞在時間をマージする場合、訪問日数で割る前の値を合計した後、訪問日数で割って平均滞在時間を求める。平均移動回数をマージする場合、履歴情報に戻り、観測日毎にマージしたエリア内での移動回数をカウントして合計した後、訪問日数で割って平均移動回数を求める。出発時刻情報量をマージする場合、履歴情報に戻り、マージしたエリアを出発する出発時刻を求め、1日を所定数の時間帯に区切り、時間帯毎にそのマージしたエリアから他のエリアへ出発した回数をカウントし、前述のように図20の式(1)を用いて頻度分布を求める。到着時刻情報量をマージする場合、履歴情報に戻り、マージしたエリアに到着した到着時刻を求め、1日を所定数の時間帯に区切り、時間帯毎に他のエリアからマージしたエリアへ到着した回数をカウントし、前述のように式1を用いて頻度分布を求める。
ユーザ端末110は、ステップS110及びステップS720で算出した特徴量を用いて、自宅エリアの推定(ステップS730)及び勤務先エリアの推定(ステップS740)を行う。
そして、前記移動履歴情報のうち、自宅エリア及び勤務先エリアに係る移動履歴を抽出し、この移動履歴に基づいて平日/非平日を推定する(ステップS750)。自宅エリア及び勤務先エリアに係る移動履歴とは、自宅エリアの到着時刻や出発時刻、勤務先エリアの到着時刻や出発時刻、自宅エリアを出発してから勤務先エリアへ到着するまでの移動時間、勤務先エリアを出発してから自宅エリアへ到着するまでの移動時間などである。例え
ば、自宅エリアから勤務先エリアまでの移動時間、勤務先エリアから自宅エリアまでの移動時間について、前述の図9のように当該移動時間にかかる時間帯の乗車回数をカウントし、乗車率を求めて平日/非平日の推定処理に用いる。また、自宅エリアから出発して勤務先エリアへ到着した場合の到着時刻、及び勤務先エリアから出発して自宅エリアへ到着した場合の到着時刻について、前述の図9のように当該到着時刻が属する時間帯の乗車回数をカウントし、乗車率を求めて平日/非平日の推定処理に用いても良い。なお、平日/非平日の推定手順については前述の実施形態1と同じであるため再度の説明を省略する。
図30は、自宅エリア推定処理の一例を示す図である。ユーザ端末110は、先ず、各エリアの訪問頻度が、所定の閾値を超えているか否かを判定する(ステップS810)。
そして、ユーザ端末110は、訪問頻度が閾値を超えているエリアのうち、訪問頻度が最大のものを自宅エリアと推定する(ステップS820)。
一方、ステップS810でいずれのエリアも閾値を超えていないと判定された場合、自宅エリアを推定せずに前回の推定結果を引き継ぐ(ステップS830)。
図31は、勤務先エリア推定処理の一例を示す図である。ユーザ端末110は、先ず、各エリアの訪問頻度が、所定の閾値を超えているか否かを判定する(ステップS910)。本ステップS910の閾値は、前述のステップS910の閾値と比べて低く設定しても良い。
そして、ユーザ端末110は、訪問頻度が閾値を超えているエリアのうち、平均移動回数が最大のエリアであって、ステップS730で自宅エリアとされていないものを勤務先エリアと推定する(ステップS920)。
一方、ステップS910でいずれのエリアも閾値を超えていないと判定された場合、勤務先エリアを推定せずに前回の推定結果を引き継ぐ(ステップS930)。
このように本実施形態3によれば、エリア属性推定部13Cが、ユーザの移動履歴に応じて自宅エリアや勤務先エリアを特定し、平日/非平日推定部13Dが、この特定のエリアに係る移動履歴情報に基づいて平日/非平日を推定するので、ノイズを排除して、精度良く平日/非平日の推定を行うことができる。
<変形例3−1>
一般的なライフスタイルでは、前述の実施形態3のように自宅エリアの訪問頻度が最も高くなる。しかし、例えば鉄道や病院、警察、消防の業務に携わり、勤務先で仮眠をとるようなライフスタイルの場合、自宅エリアの訪問頻度が低くなることもある。このため到着時刻情報量を用いて自宅エリアの推定を行っても良い。
図32は、本変形例3−1の自宅エリア推定処理の一例を示す図である。なお、本変形例3−1は、前述の実施形態3と比べて到着時刻情報量を用いた構成が異なり、その他の構成は同じであるため、重複する説明は省略する。本例のユーザ端末(平日/非平日推定装置)110は、各エリアの訪問頻度が、所定の閾値を超えているか否かを判定し(ステップS810)、訪問頻度が閾値を超えているエリアのうち、到着時刻情報量が所定の閾値以上のエリアを抽出し(ステップS815)、抽出したエリアのうち、訪問頻度が最大のものを自宅エリアと推定する(ステップS820)。
一方、ステップS810でいずれのエリアも閾値を超えていないと判定された場合、自宅エリアを推定せずに前回の推定結果を引き継ぐ(ステップS830)。
このように本変形例3−1では、到着時刻情報量が閾値以上で且つ訪問頻度が最大のものを自宅エリアと推定する。到着時刻情報量は、当該エリアに到着する時刻のばらつきを示す値であるので、勤務先のように決まった時刻に出勤するエリアでは小さく、自宅のように到着時刻の定めが無いエリアでは大きくなると予想される。到着時刻情報量が閾値以上であることを用いて自宅エリアを推定することで、より精度良く自宅エリアを推定することができる。
なお、本変形例3−1では、ステップS815で、到着時刻情報量が所定の閾値以上のエリアを抽出したが、これに限らず、出発時刻情報量よりも到着時刻情報量が多いエリアを抽出することや、出発時刻情報量に対する到着時刻情報量の割合(到着時刻情報量/出発時刻情報量)が閾値以上のエリアを抽出することとしても良い。
<変形例3−2>
前述のように、通常は自宅エリアと勤務先エリアの訪問頻度が突出して高くなるが、最寄駅や乗換駅等も訪問頻度が高くなることがある。また、これらの駅にショッピングモールが併設されていたりすると、平均移動回数も高くなることがある。しかし、これらは通過点であって、自宅エリアや勤務先エリアとは、滞在時間が異なっている。このため平均滞在時間を用いて自宅エリアや勤務先エリアの推定を行っても良い。
図33は、本変形例3−2に係る推定処理の一例を示す図である。なお、本変形例3−2は、前述の実施形態3と比べて平均滞在時間を用いた構成が異なり、その他の構成は同じであるため、重複する説明は省略する。
ユーザ端末(平日/非平日推定装置)110のエリア属性推定部13Cは、所定のタイミングで図33の処理を実行すると、前述と同様に特徴量を算出し(ステップS710)、隣接したエリアの特徴量をマージし(ステップS720)、このうち、平均滞在時間が所定の閾値以上のエリアを抽出する(ステップS725)。
そして、ユーザ端末110は、ステップS125で抽出したエリアの特徴量を用いて、自宅エリアの推定(ステップS730)、勤務先エリアの推定(ステップS740)、及び平日/非平日の推定を行う。
このように本変形例3−2では、平均滞在時間が閾値以上のエリアについて、自宅エリアと勤務先エリアの推定を行うので、単なる通過点のデータを排除でき、精度良く自宅エリア及び勤務先エリアを推定することができる。
<その他>
本発明は上述の処理を実行するコンピュータプログラムを含む。さらに、当該プログラムを記録した、コンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に属する。当該プログラムが記録された記録媒体については、コンピュータに、この記録媒体のプログラムを読み込ませて実行させることにより、推定処理が可能となる。
ここで、コンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、データやプログラム等の情報を電気的、磁気的、光学的、機械的、または化学的作用によって蓄積し、コンピュータから読み取ることができる記録媒体をいう。このような記録媒体のうちコンピュータから取り外し可能なものとしては、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、光ディスク、磁気テープ、メモリカード等がある。また、コンピュータに固定された記録媒体としては、ハードディスクドライブやROM等がある。
上記の実施形態3、変形例3−1及び変形例3−2では、平日/非平日推定装置110をユーザが携帯するスマートフォン等のユーザ端末で実現する例を示したが、これに限らず、平日/非平日推定装置110は、位置情報取得部11,履歴記憶部120,推定部13を有するものであれば、他の構成であっても良い。例えば、ユーザがGPSロガーのように、位置情報取得部11と履歴記憶部120を有する端末を携帯し、推定部13を有するコンピュータが、ネットワークを介して前記端末から履歴情報を取得して推定を行う構成であっても良い。
<その他>
本発明は上述の処理を実行するコンピュータプログラムを含む。さらに、当該プログラムを記録した、コンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に属する。当該プログラムが記録された記録媒体については、コンピュータに、この記録媒体のプログラムを読み込ませて実行させることにより、上述の推定処理が可能となる。
ここで、コンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、データやプログラム等の情報を電気的、磁気的、光学的、機械的、または化学的作用によって蓄積し、コンピュータから読み取ることができる記録媒体をいう。このような記録媒体のうちコンピュータから取り外し可能なものとしては、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、光ディスク、磁気テープ、メモリカード等がある。また、コンピュータに固定された記録媒体としては、ハードディスクドライブやROM等がある。
1 平日/非平日推定装置
2 ネットワーク
11 移動情報取得部
12,120 履歴記憶部
13,130,133 推定部

Claims (6)

  1. 移動体の移動情報を取得する移動情報取得部と、
    前記移動体の移動情報を日時と対応付け、移動履歴情報として記憶する履歴記憶部と、
    1日を複数の時間帯に分け、前記移動履歴から各時間帯の移動頻度を曜日毎に求め、各曜日のデータを類似度に応じて2つのグループに分類し、要素数の多いグループに分類された曜日を平日、要素数の少ないグループに分類された曜日を非平日と推定する推定部と、
    を有する平日/非平日推定装置。
  2. 前記移動頻度として、前記移動履歴に基づいて前記移動体の到着時刻が前記各時間帯に属する頻度を求める請求項1に記載の平日/非平日推定装置。
  3. 前記履歴記憶部が、前記移動体の移動する地域を複数のエリアに区画し、前記位置情報に基づいて前記移動体が位置するエリアを判定し、前記移動体の移動に伴う前記移動体が位置するエリアの遷移を表す履歴情報を保持し、
    前記推定部が、前記履歴情報に基づいて前記エリア毎の訪問頻度を求め、前記訪問頻度の最も高い前記エリアを自宅が属するエリアと推定し、前記履歴情報のうち、前記自宅が属するエリアに係る履歴情報を抽出し、抽出した前記履歴情報に基づいて、前記平日又は非平日の推定を行う請求項1又は2に記載の平日/非平日推定装置。
  4. 移動体の移動情報を取得するステップと、
    前記移動体の移動情報を日時と対応付け、移動履歴情報として記憶するステップと、
    1日を複数の時間帯に分け、前記移動履歴から各時間帯の移動頻度を曜日毎に求め、各曜日のデータを類似度に応じて2つのグループに分類し、要素数の多いグループに分類された曜日を平日、要素数の少ないグループに分類された曜日を非平日と推定するステップと、
    をコンピュータが実行する平日/非平日推定方法。
  5. 前記移動頻度として、前記移動履歴に基づいて前記移動体の到着時刻が前記各時間帯に属する頻度を求める請求項4に記載の平日/非平日推定方法。
  6. 移動体の移動情報を取得するステップと、
    前記移動体の移動情報を日時と対応付け、移動履歴情報として記憶するステップと、
    1日を複数の時間帯に分け、前記移動履歴から各時間帯の移動頻度を曜日毎に求め、各曜日のデータを類似度に応じて2つのグループに分類し、要素数の多いグループに分類された曜日を平日、要素数の少ないグループに分類された曜日を非平日と推定するステップと、
    をコンピュータに実行させるための平日/非平日推定プログラム。
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